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特開2024-13045ランニングの記録管理に使用するためのプログラム及びサーバ等
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013045
(43)【公開日】2024-01-31
(54)【発明の名称】ランニングの記録管理に使用するためのプログラム及びサーバ等
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240124BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022114950
(22)【出願日】2022-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】322007899
【氏名又は名称】株式会社グロースケイパビリティ
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】高橋 大輔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC18
(57)【要約】
【課題】ランナーのチーム戦を可能にする手段を提供すること。
【解決手段】
ランニングの記録管理に使用するためのプログラムであって、
サーバと通信可能であり、
プロセッサに命令することによって、端末に以下の動作を実行させるように構成される、プログラム:
・前記プログラムのユーザの情報を表示すること、
ここで、前記ユーザの情報には、レーティング情報が含まれ、当該レーティング情報は、前記ユーザのランニングスキルに対応する情報であり、
ここで、前記ユーザが特定のグループに所属している場合には、前記ユーザの情報には、前記グループの情報がさらに含まれ、
・前記サーバよりランニングタスク情報を受信し、そして、表示すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するタスクに参加することを示す情報を前記サーバに送信すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するランニングの実績情報を記録し、前記サーバに送信すること、
・前記ランニングの実績情報の集計結果を、前記サーバから受信すること。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランニングの記録管理に使用するためのプログラムであって、
サーバと通信可能であり、
プロセッサに命令することによって、端末に以下の動作を実行させるように構成される、プログラム:
・前記プログラムのユーザの情報を表示すること、
ここで、前記ユーザの情報には、レーティング情報が含まれ、当該レーティング情報は、前記ユーザのランニングスキルに対応する情報であり、
ここで、前記ユーザが特定のグループに所属している場合には、前記ユーザの情報には、前記グループの情報がさらに含まれ、
・前記サーバよりランニングタスク情報を受信し、そして、表示すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するタスクに参加することを示す情報を前記サーバに送信すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するランニングの実績情報を記録し、前記サーバに送信すること、
・前記ランニングの実績情報の集計結果を、前記サーバから受信すること。
【請求項2】
請求項1のプログラムであって、前記ランニングの実績情報の集計結果は、前記タスクに参加したユーザのうち、異なるグループ同士であって、且つ、同一のレーティング同士の集計結果である、プログラム。
【請求項3】
請求項2のプログラムであって、前記ランニングの実績情報の集計結果は、同一グループ内の同一レーティングのユーザの実績情報のうち、規定数の上位データを採用する、プログラム。
【請求項4】
ランニングの記録管理に使用するためのサーバであって、
前記サーバは、複数の端末と通信可能に接続され、
前記サーバは、プロセッサとメモリを備え、
前記サーバは、プログラムを備え、
前記プログラムは、前記プロセッサに命令することによって、前記サーバに以下の動作を実行するように構成される、サーバ:
・前記端末へ、ユーザの情報を送信すること、
ここで、前記ユーザの情報には、レーティング情報が含まれ、当該レーティング情報は、前記ユーザのランニングスキルに対応する情報であり、
ここで、前記ユーザが特定のグループに所属している場合には、前記ユーザの情報には、前記グループの情報がさらに含まれ、
・ランニングタスク情報を送信すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するタスクに参加することを示す情報を前記端末から受信すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するランニングの実績情報を前記端末から受信すること、
・前記ランニングの実績情報を集計すること、
・前記ランニングの実績情報の集計結果を、前記端末へ送信すること。
【請求項5】
請求項4のサーバであって、前記ランニングの実績情報の集計結果は、前記タスクに参加したユーザのうち、異なるグループ同士であって、且つ、同一のレーティング同士の集計結果である、サーバ。
【請求項6】
請求項5のサーバであって、前記ランニングの実績情報の集計結果は、同一グループ内の同一レーティングのユーザの実績情報のうち、規定数の上位データを採用する、サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ランニングの記録管理に使用するためのプログラム及びサーバ等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年健康に対する関心が高まってきている。この影響により、ランニングを趣味とする人口も増加しつつある。また、近年スマートフォンの普及により、趣味としてのランニングを充実したものにさせる様々な仕組みが増加しつつある。例えば、ランナーのモチベーションを上げる目的で、ランナー間の競争をアシストする仕組みも存在する。
【0003】
特許文献1では、アスリートが別のアスリートから遠く離れている場合に、アスリートの実際のパフォーマンスの相互観察を可能にするシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2020-505975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
競争、又は、対戦は、ランナーのモチベーションを上げる手段の1つになりうる。上記特許文献1に開示されたシステムでは、ランナー同士が個人同士で対戦している。しかし、個人戦よりもチーム戦の方が、ランナーのモチベーションが上がる場合もある。あるいは、チーム戦は、個人戦とは違った楽しさをもたらす可能性もある。
【0006】
以上の理由に鑑み、本開示は、ランナーのチーム戦を可能にする手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者が鋭意検討したところ、各ランナーがモバイル端末を所持し、当該モバイル端末に搭載されたアプリを通して、サーバにてランニング実績を集計する仕組みを採用した。これにより、ランナーのチーム戦を可能にすることができた。
【0008】
上記知見に基づいて発明が完成され、本開示は、一側面において、以下の発明を包含する。
(発明1)
ランニングの記録管理に使用するためのプログラムであって、
サーバと通信可能であり、
プロセッサに命令することによって、端末に以下の動作を実行させるように構成される、プログラム:
・前記プログラムのユーザの情報を表示すること、
ここで、前記ユーザの情報には、レーティング情報が含まれ、当該レーティング情報は、前記ユーザのランニングスキルに対応する情報であり、
ここで、前記ユーザが特定のグループに所属している場合には、前記ユーザの情報には、前記グループの情報がさらに含まれ、
・前記サーバよりランニングタスク情報を受信し、そして、表示すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するタスクに参加することを示す情報を前記サーバに送信すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するランニングの実績情報を記録し、前記サーバに送信すること、
・前記ランニングの実績情報の集計結果を、前記サーバから受信すること。
(発明2)
発明1のプログラムであって、前記ランニングの実績情報の集計結果は、前記タスクに参加したユーザのうち、異なるグループ同士であって、且つ、同一のレーティング同士の集計結果である、プログラム。
(発明3)
発明2のプログラムであって、前記ランニングの実績情報の集計結果は、同一グループ内の同一レーティングのユーザの実績情報のうち、規定数の上位データを採用する、プログラム。
(発明4)
ランニングの記録管理に使用するためのサーバであって、
前記サーバは、複数の端末と通信可能に接続され、
前記サーバは、プロセッサとメモリを備え、
前記サーバは、プログラムを備え、
前記プログラムは、前記プロセッサに命令することによって、前記サーバに以下の動作を実行するように構成される、サーバ:
・前記端末へ、ユーザの情報を送信すること、
ここで、前記ユーザの情報には、レーティング情報が含まれ、当該レーティング情報は、前記ユーザのランニングスキルに対応する情報であり、
ここで、前記ユーザが特定のグループに所属している場合には、前記ユーザの情報には、前記グループの情報がさらに含まれ、
・ランニングタスク情報を送信すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するタスクに参加することを示す情報を前記端末から受信すること、
・前記ランニングタスク情報に対応するランニングの実績情報を前記端末から受信すること、
・前記ランニングの実績情報を集計すること、
・前記ランニングの実績情報の集計結果を、前記端末へ送信すること。
(発明5)
発明4のサーバであって、前記ランニングの実績情報の集計結果は、前記タスクに参加したユーザのうち、異なるグループ同士であって、且つ、同一のレーティング同士の集計結果である、サーバ。
(発明6)
発明5のサーバであって、前記ランニングの実績情報の集計結果は、同一グループ内の同一レーティングのユーザの実績情報のうち、規定数の上位データを採用する、サーバ。
【発明の効果】
【0009】
一側面において、上記発明では、ランニングの実績情報の集計結果をサーバから受信する。これにより、離れたランナー同士でのチーム対戦が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態におけるシステムの構成を示す。
図2】一実施形態におけるサーバの構成を示す。
図3】一実施形態における端末の構成を示す。
図4】一実施形態におけるサーバの記憶媒体に記憶されるデータの種類を示す。
図5】一実施形態において、端末の画面に表示されるインターフェースを示す。
図6】一実施形態において、端末の画面に表示されるインターフェースを示す。
図7】一実施形態において、端末の画面に表示されるインターフェースを示す。
図8】一実施形態において、端末の画面に表示されるインターフェースを示す。
図9】一実施形態における対戦チームの構成を示す。
図10】一実施形態における対戦チームの構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明を実施するための具体的な実施形態について説明する。以下の説明は、発明の理解を促進するためのものである。即ち、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0012】
1.システム構成
一実施形態において、本開示は、システムに関する。また、別の一実施形態において、本開示は、当該システムを構成する各構成要素に関する。各構成要素としては、サーバ、端末などが挙げられる(図1)。システムは、図1に示すように、サーバと複数の端末とを備え、これらがネットワークを通して接続されている。ネットワークの形態は限定されないが、典型的には、各端末は少なくとも無線ネットワークを通して(尚且つ中継基地局を通して)、サーバに接続される。図1では、サーバが一台のサーバとして表現されているが、複数台のサーバに分散されてもよい。また、前記サーバは、クラウドサーバであってもよい。クラウドサーバは、IaaSであってもよく、PaaSであってもよい。クラウドサーバは、Amazon(登録商標)社のAWS(登録商標)、Microsoft(登録商標)社のAzure(登録商標)、Google(登録商標)社のGsuite(登録商標)等の公知のクラウドサービスによって実装されてもよい。
【0013】
1-1.サーバ
サーバは、典型的には情報処理装置又はそれらの集合体によって実装される。情報処理装置は、例えば、図2に示すように、少なくとも、プロセッサ、メモリ、非一時的記憶媒体、通信モジュール等を備える。そして、サーバのメモリにはプログラムがロードされ、プロセッサに命じることにより、所定の動作を実行することができる。
【0014】
1-2.端末
1台の端末は、典型的には1台の情報処理装置によって実装される。情報処理装置の例としては、スマートウォッチ、スマートグラス、スマートフォン等が挙げられる。いずれの形態の情報処理装置も、ユーザの身体に装着可能であるか、或いは、ユーザが携行可能である。情報処理装置は、図3に示すように、プロセッサ、メモリ、非一時的記憶媒体、通信モジュール、GPS、ストップウォッチ機能モジュール(好ましくはラップタイム測定機能モジュール)を備える。そして、サーバのメモリにはプログラムがロードされ、プロセッサに命じることにより、所定の動作を実行することができる。
【0015】
1-3.モジュール、プログラム
本明細書において、モジュールは、特記しない限りは、ハードウェアとして実装されてもよく、ソフトウェアとして実装されてもよく、或いはその組み合わせとして実装されてもよい。例えば、通信モジュールは、Ethernet(登録商標)ボードによって実装されてもよい。また、本開示のいくつかの本実施形態において実行されるステップはプログラムによって実装されてもよい。
【0016】
2.ユーザのランニングの記録管理の方法(平常時)
一実施形態において、本開示は、ランニングの記録管理に使用するためのプログラム及びサーバに関する。前記プログラムは、端末にて実行されるプログラムと、サーバにて実行されるプログラムを含む。サーバ(例えば、非一時記憶媒体)には、種々のデータが記憶される。データは、例えば、データベース等の形式で記憶されてもよい。データの種類は、例えば、図4に示す種類が挙げられるがこれらに限定されない。
【0017】
2-1.ユーザ情報(図4、2010)
ユーザ情報は、例えば、ユーザの識別コード、連絡先(例えば、メールアドレス、電話番号など)、パスワード、所属グループ、レーティング情報、過去のランニングの実績情報等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0018】
所属グループは、ランナーのチーム対抗戦の際の指標となる。また、レーティング情報は、ランニングスキルに対応する情報である。
【0019】
なお、ユーザの識別コードは、必ずしも1台の端末に対して1対1で対応するとは限らない。例えば、ユーザが、スマートフォンとスマートウォッチを併用している場合、スマートフォンとスマートウォッチ各々に搭載されているプログラムは、同一のユーザ識別コードで動作してもよい。
【0020】
2-2.グループマスタ(図4、2020)
上述したようにユーザ情報は、所属グループの情報が含まれる。これに対応するマスタデータとして、グループマスタデータが存在する。グループマスタデータには、グループ識別コード、グループ名称、グループ管理ユーザ識別コード等が含まれる。
【0021】
2-3.レーティングマスタ(図4、2040)
上述したようにユーザ情報は、レーティング情報が含まれる。これに対応するマスタデータとして、レーティングマスタデータが存在する。
【0022】
なお、レーティングの設定方法は、特定の形に限定されない。一例としては以下のようなクラス分けが挙げられる:レジェンド、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、ビギナー。別の例では、以下のようなクラス分けが挙げられる:Sクラス、Aクラス、Bクラス、Cクラス。
【0023】
さらに別の例では、以下のようなクラス分けが挙げられる:サブ3、サブ3.5、サブ4、サブ4.5、サブ5、サブ5未満。
【0024】
さらに別の例では、クラス分けせずに、ベストタイム、アベレージタイムなどをレーティング情報として記憶してもよい。
【0025】
レーティングマスタのデータ項目としては、例えば、レーティングコード、レーティング名、レーティング条件等が含まれる。
【0026】
2-4.イベント情報(図4、2030)
サーバに記憶されるデータには、イベント情報が含まれる。イベント情報の種類には、例えば、期間を定めて、特定の距離を走った時のタイムを競うイベントが含まれる(例えば、2022年7月1日~2022年7月31日の間に、10km走)。別の例では、期間を定めて、特定の時間内に走った距離を競うイベントが含まれる(例えば、2022年7月1日~2022年7月31日の間に、2時間走)。
【0027】
イベント情報のデータ項目としては、イベント識別コード、イベント名、イベント有効期間、タスク情報(例えば、〇〇km走、〇〇時間走等)が含まれる。
【0028】
3.方法(イベント開始時)
一実施形態において、ランニングの記録管理に使用するための端末のプログラムは、以下のステップを実行することができる。
・プログラムのユーザの情報を表示するステップ、
・サーバよりランニングタスク情報を受信し、そして、表示するステップ、
・ランニングタスク情報に対応するタスクに参加することを示す情報をサーバに送信するステップ、
・ランニングタスク情報に対応するランニング実績情報を記録し、サーバに送信するステップ、
・ランニングの実績情報の集計結果を、サーバから受信するステップ。
【0029】
別の一実施形態において、ランニングの記録管理に使用するためのサーバのプログラムは、以下のステップを実行することができる。
・端末へ、ユーザの情報を送信するステップ、
・ランニングタスク情報を送信するステップ、
・ランニングタスク情報に対応するタスクに参加することを示す情報を端末から受信するステップ、
・ランニングタスク情報に対応するランニングの実績情報を端末から受信するステップ、
・ランニングの実績情報を集計するステップ、
・ランニングの実績情報の集計結果を、端末へ送信するステップ。
【0030】
以下では、各ステップの具体例について説明する。
【0031】
3-1.ユーザの情報を表示するステップ
ユーザ(又はランナー)は、自身の端末にインストールされているランニングの記録管理用プログラム(例えば、アプリ)を起動する。
【0032】
プログラムが起動すると、当該プログラムがサーバと通信し、当該プログラムに関連付けされたユーザに関する情報を、サーバから取得する。その際には、ユーザの識別コード等を送信してもよい。一方のサーバ(例えば、サーバが備えるユーザ情報送信モジュール)は、プログラムからのリクエストに応じて、ユーザ情報を送信する。
【0033】
なお、プログラムを起動するたびにユーザ情報を取得することは必須ではない。例えば、プログラムを起動するたびに、前回取得した日時からの経過時間を取得し、一定時間を超えた場合にのみユーザ情報を取得するようにしてもよい。
【0034】
3-2.ランニングタスク情報を受信するステップ
イベントの主催者は、イベント情報を、例えば図4のイベント情報データに登録することができる。
【0035】
その後、イベント開始期間より一定期間内になった時(例えば、イベント開始日が2022年9月1日であってその一か月以内になった時)は、サーバ(例えば、サーバが備えるイベント情報管理モジュール)は、イベント情報を送信する。
【0036】
送信された情報は、アプリを起動した際に、表示されてもよい。あるいは、送信された情報の少なくとも一部は、プッシュ通知等の形式で、ユーザの端末に表示されてもよい。
【0037】
イベント情報には、オフ会等の情報のほか、ランニングに関するタスク情報が含まれてもよい。そして、イベント情報がタスク情報である場合には、タスク情報は、開催期間、タスクの内容(例えば、走る場所、走るルート、走る距離、走る時間等)、参加条件等を含む。
【0038】
3-3.タスクに参加することを示す情報をサーバに送信するステップ
ユーザは、アプリを通してタスク情報を閲覧することができる。端末は、ユーザからの操作に応答して、複数のタスクの中から、参加するタスクを選択し、参加することを示す情報をサーバに送信することができる(例えば、図5に示すインターフェースを通して)。
【0039】
サーバ(例えば、サーバが備えるイベント情報管理モジュール)は、上記端末からの情報を受信することができる。そして、イベント情報データに参加者ユーザとして記録することができる。
【0040】
上記の例は、タスク開催期間前に参加登録するパターンである。しかし、別の例では、事前登録なしでの参加ができるような構成も可能である。例えば、図6に示すように、開催期間中のタスクを選択するためのインターフェースを、端末のプログラムは提供してもよい。
【0041】
この場合、特定のタスクを選択した後、端末のプログラムは、例えば、図7に示すように、ランニングを開始するためのインターフェースを続けて表示することができる。図7では、続いてSTARTをタップすると、ストップウォッチが起動して、ランニングの記録が開始される。
【0042】
そして、STARTボタンをタップした時点で、端末のプログラムは、サーバに参加を示す情報を送信することができる。そして、サーバ(例えば、サーバが備えるイベント情報管理モジュール)は、上記端末からの情報を受信することができる。そして、イベント情報データに参加者ユーザとして記録することができる。無論、事前に参加登録がなされている場合には、こうした記録するステップは省略してもよい。
【0043】
以上のように、あるユーザの参加の有無をサーバに記録するタイミングは、事前登録であってもよく(例えば、開催期間前の登録であってもよく)、或いは、ランニング開始直前での登録であってもよく、或いは、ランニング終了後での登録であってもよい。
【0044】
3-4.ランニングタスク情報に対応するランニング実績情報を記録し、サーバに送信するステップ
ランニング開始後は、端末のプログラムは、ランニング実績情報を記録する。この際に、端末のプログラムは、ローカルの記憶媒体に記憶してもよく、或いは、リアルタイムで、サーバに送信してもよく、或いは、いったん、ローカルの記憶媒体に記憶して、ランニングが終了した後で、サーバに送信してもよい。
【0045】
また、必要に応じて、端末のプログラムは、図8に示すように、端末のディスプレイを通して、ランニング実績情報を表示することができる。表示する項目としては、ランニングタスク情報、ランナーのレーティング情報(画面上だと、Goldと表示)、区間、距離、ラップタイム、現在のトータル走行タイム、トータル走行距離などを表示することができる。
【0046】
サーバ(例えば、サーバが備えるイベント情報管理モジュール)は、各個人のランニング実績情報を、端末から受信して、イベント情報データに記録することができる。
【0047】
ランニング記録の終了は、ユーザからの操作に応じて行ってもよい。例えば、図8に示すSTOPボタンをタップすることで、端末のプログラムがランニング記録を終了させてもよい。別の例では、ランニングタスクが時間走(例えば、1時間走、2時間走等)である場合には、所定の時間が経過した時点で、端末のプログラムがランニング記録を終了させてもよい。別の例では、ランニングタスクが距離走(例えば、10km走、20km走等)である場合には、所定の距離を走行した時点で(例えば、GPSで感知することにより)、端末のプログラムがランニング記録を終了させてもよい。
【0048】
3-5.ランニングタスクの実績情報を集計するステップ
サーバ(例えば、サーバが備える集計モジュール)は、各個人のランニング実績情報が記録されたイベント情報データにアクセスしてランニングタスクの実績情報を集計する。
【0049】
そして、集計の方法、及び、ルールは、特に限定されない。以下では、集計の方法に関するいくつかの例を説明する。
【0050】
3-5-1.対戦するチームの例
対戦するチーム編成の例を説明する。上述したように、ユーザ情報は、所属グループ、及び、レーティング情報が含まれる。そこで、対戦形式は、図9に示すように所属グループ間での対戦であってもよい。
【0051】
ただし、所属グループ間での対戦の場合には、含まれるレーティングのカテゴリが同一となることが条件となる。例えば、対戦チームが3つあって、1つ目の対戦チームのメンバーは、所属グループAに所属している。同様に、2つ目の対戦チームのメンバーは、所属グループBに所属している。そして、3つ目の対戦チームのメンバーは、所属グループCに所属している。そして、所属グループA~Cいずれにおいても、ランクS、A、B、Cのメンバーが最低一人ずついる。
【0052】
なお、全てのランクがそろっている必要はない。例えば、ランクがAとBのみメンバーのみで構成されている所属グループ同士の対戦も可能である。
【0053】
対戦するチーム編成の別の例を説明する。図10に示すように、所属グループ内のレーティング情報を1つの単位として対戦チームを構成してもよい。例えば、図10では、所属グループA~C内のランクBのメンバー同士で1つの対戦チームを構成してもよい。
【0054】
前者の例と比べると、対戦チームが成立しやすい条件であるため好ましい。
【0055】
なお、対戦チームを構成するにあたって、所属グループA~C内の各々のレーティング情報に所属するメンバーの数はそろえる必要はない(理由は後述する)。
【0056】
上記のような対戦チーム構成にすることの利点は、勝敗に圧倒的な差がつきにくくなることである。極端な例として、対戦するチームの一方のメンバーが全員ランクSで、他方のメンバーが全員ランクCだと、互いのスキルに差がありすぎてモチベーションが高まりにくい。しかし、同程度のスキル同士で対戦するような構成にすることにより、対戦へのモチベーションの維持に寄与することができる。
【0057】
3-5-2.勝敗の基準
勝敗の基準は、例えば、走行距離、又は、走行タイムのいずれかであってもよい。例えば、時間走であれば、走行距離を勝敗の基準にすることができる。一方で、距離走であれば、走行タイムを勝敗の基準にすることができる。
【0058】
また、サーバ(例えば、サーバが備える集計モジュール)が勝敗の判定を行うときには、サーバは、上述した走行タイム、走行距離等を直接比較してもよい。あるいは、サーバは、上述した走行タイム、走行距離等をポイントに変換した数値を比較してもよい。こうした場合には、サーバは、走行タイム、走行距離等をポイントに変換するための変換テーブルなどを記憶媒体に記憶してもよい。
【0059】
また、上述したサーバが備えるイベント情報管理モジュールは、上記変換テーブルなどを参照して、ランニング実績情報をポイントなどに変換して記憶してもよい。
【0060】
3-5-3.集計方法
上記のような勝敗基準を採用したときに、問題になる点として、対戦チーム同士間でのメンバーにおける人数の相違が挙げられる。例えば、図10では、所属グループAに対応する対戦チームでは、ランクBのメンバーが3人であるのに対して、所属グループB~Cに対応する対戦チームでは、ランクBのメンバーが4人である。したがって、各メンバーが得た走行距離、走行タイム、ポイント等を単純に合算すると、公平な対戦が成立しない。例えば、各メンバーの獲得ポイントを単純に合算すると、所属グループAは、メンバーが少ないため不利となる。
【0061】
そこで、好ましい実施形態においては、対戦チーム内で、同一のレーティング情報を持つメンバーが得た走行距離、走行タイム、ポイント等の平均値を採用してもよい。これにより、対戦チーム同士の人数の相違があっても公平な対戦が可能となる。
【0062】
別の好ましい実施形態においては、予め規定数を決めておき(1以上の整数N)、そして、上位Nまでの走行距離、走行タイム、ポイントを採用するようにしてもよい。例えば、図10では、所属グループA~Cにそれぞれ所属するランクBのメンバーについて、各対戦チーム内で上位2位までの成績を採用してもよい。この方法であっても、対戦チーム同士の人数の相違があっても公平な対戦が可能となる。
【0063】
採用するNの下限値については、1以上の整数となる。より多くの参加メンバーのモチベーション維持の観点から、好ましくは2以上となる。
【0064】
採用するNの上限値については、対戦チームごとの同一のレーティング情報を持つメンバー数のうちの最低値となる。例えば、図10の例では、各対戦チームでのメンバー数は、3、4、4となるため、最低値の3が、Nの上限値となる。
【0065】
以上の仕組みを採用することで、対戦チームごとの参加人数の相違があっても、対戦を成立させることができる。
【0066】
3-6.ランニングの実績情報の集計結果をサーバから受信するステップ
集計が完了した後は、サーバ(例えば、サーバが備える集計モジュール)は、端末へ、集計結果を送信する。これにより、ユーザは、対戦結果を知ることができる。
【0067】
以上、発明の具体的な実施形態について説明してきた。上記実施形態は、具体例に過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上述の実施形態の1つに開示された技術的特徴は、他の実施形態に適用することができる。また、特記しない限り、特定の方法については、一部の工程を他の工程の順序と入れ替えることも可能であり、特定の2つの工程の間に更なる工程を追加してもよい。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10