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特開2024-130588施設案内システム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130588
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】施設案内システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040417
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】523094708
【氏名又は名称】佐藤 博
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100224719
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 隆治
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 博
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC17
5L050CC17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数のテナントを含む施設の案内を行うための施設案内システム、施設案内方法及び施設案内プログラムを提供する。
【解決手段】複数のテナントを含む施設の案内を行うための施設案内システム1であって、施設案内装置2に記憶部と受付部201と施設案内生成部202と表示処理部203とを備え、記憶部は、施設内の地図を示す地図情報と、テナントに提供する場所の区画を示す区画情報と、を含む施設情報を記憶し、地図情報は、座標情報を含み、区画情報は、座標情報により特定され、受付部201は、テナントの表示情報を含むテナント情報を受け付けて、テナントの所在位置に相当する区画情報と紐づけて記憶し、施設案内生成部202は、施設情報とテナント情報とに基づいて、施設内の地図に、テナントの表示情報を配置する施設マップを生成し、表示処理部203は、施設マップを表示処理する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のテナントを含む施設を案内するための施設案内システムであって、
記憶部と受付部と施設案内生成部と表示処理部とを備え、
前記記憶部は、前記施設内の地図を示す地図情報と、前記テナントに提供する場所の区画を示す区画情報と、を含む施設情報を記憶し、
前記地図情報は、座標情報を含み、
前記区画情報は、前記座標情報により特定され、
前記受付部は、テナントの表示情報を含むテナント情報を受け付けて、前記テナントの所在位置に相当する前記区画情報と紐づけて記憶し、
前記施設案内生成部は、前記施設情報と前記テナント情報とに基づいて、前記施設内の地図に、前記テナントの表示情報を配置する施設マップを生成し、
前記表示処理部は、前記施設マップを表示処理する、
施設案内システム。
【請求項2】
前記座標情報は、緯度経度情報である、請求項1に記載の施設案内システム。
【請求項3】
前記施設案内生成部は、さらに、前記テナント情報に基づいて、複数のテナントの表示情報をリスト表示するためのテナントリストを生成し、
前記表示処理部は、さらに、前記テナントリストを表示処理する、
請求項1又は2に記載の施設案内システム。
【請求項4】
前記テナント情報は、さらにテナント紹介情報を含み、
前記表示処理部は、さらに、前記テナント紹介情報を表示処理する、
請求項1又は2に記載の施設案内システム。
【請求項5】
施設利用者から、前記施設案内の表示を要求するための情報である案内要求を受け付ける、案内要求受付部を備え、
前記案内要求受付部が、テナントリストにおいてテナントの選択を受け付けると、
前記表示処理部は、選択されたテナントの前記区画情報に基づいて、前記テナントの表示情報を含む施設マップを表示処理する、
請求項4に記載の施設案内システム。
【請求項6】
施設利用者から、前記施設案内の表示を要求するための情報である案内要求を受け付ける、案内要求受付部を備え、
前記案内要求受付部が、前記施設マップ又はテナントリストにおいてテナントの選択を受け付けると、
前記表示処理部は、選択されたテナントの前記テナント紹介情報を表示処理する、
請求項4に記載の施設案内システム。
【請求項7】
前記テナント情報は、テナントIDとパスワードを含むテナントアカウント情報を含み、
前記表示処理部は、前記テナントアカウント情報を含むテナント情報入力ページ表示要求を受け付けると、テナント紹介情報を含むテナント情報の入力を受け付けるためのテナント情報入力ページを表示処理する、
請求項4に記載の施設案内システム。
【請求項8】
施設利用者から、前記施設案内の表示を要求するための情報である案内要求を受け付ける、案内要求受付部を備え、
前記案内要求受付部が、前記施設利用者の現在地情報を受け付けると、
前記表示処理部は、前記施設利用者の現在地情報に基づいて、前記施設マップ上に前記施設利用者の現在地表示を表示処理する、
請求項1に記載の施設案内システム。
【請求項9】
さらに、前記施設内に設置され、施設利用者端末から読み取り可能な案内要求情報を含むコードを備え、
前記案内要求情報は、前記コードの設置位置に関する設置位置情報を含み、
前記施設利用者が、前記施設利用者端末から前記コードを読み取ると、前記表示処理部は、前記設置位置情報を前記施設利用者の現在地情報として、前記施設マップ上に前記施設利用者の現在地表示を表示処理する、
請求項8に記載の施設案内システム。
【請求項10】
前記設置位置情報は、前記コードの設置場所の緯度経度情報である、
請求項9に記載の施設案内システム。
【請求項11】
複数のテナントを含む施設を案内するための施設案内方法であって、
受付ステップと施設案内生成ステップと表示処理ステップとをコンピュータが実行し、
記憶部は、前記施設内の地図を示す地図情報と、前記テナントに提供する場所の区画を示す区画情報と、を含む施設情報を記憶し、
前記地図情報は、座標情報を含み、
前記区画情報は、前記座標情報により特定され、
前記受付ステップは、テナントの表示情報を含むテナント情報を受け付けて、前記テナントの所在位置に相当する前記区画情報と紐づけて記憶し、
前記施設案内生成ステップは、前記施設情報と前記テナント情報とに基づいて、前記施設内の地図に、前記テナントの表示情報を配置する施設マップを生成し、
前記表示処理ステップは、前記施設マップを表示処理する、
施設案内方法。
【請求項12】
複数のテナントを含む施設を案内するための施設案内プログラムであって、
受付部と施設案内生成部と表示処理部としてコンピュータを機能させ、
記憶部は、前記施設内の地図を示す地図情報と、前記テナントに提供する場所の区画を示す区画情報と、を含む施設情報を記憶し、
前記地図情報は、座標情報を含み、
前記区画情報は、前記座標情報により特定され、
前記受付部は、テナントの表示情報を含むテナント情報を受け付けて、前記テナントの所在位置に相当する前記区画情報と紐づけて記憶し、
前記施設案内生成部は、前記施設情報と前記テナント情報とに基づいて、前記施設内の地図に、前記テナントの表示情報を配置する施設マップを生成し、
前記表示処理部は、前記施設マップを表示処理する、
施設案内プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のテナントを含む施設の案内を行うための施設案内システム、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ショッピングモールのような規模の大きい商業施設において、施設案内は必要不可欠である。現在も多くの施設が紙などによる施設案内を施設内に配置しているが、施設案内の方法の一つとして、施設の利用者の端末において閲覧可能な施設案内アプリやサイトなどによって施設案内をデジタルで行うことが知られている。
【0003】
特許文献1において、通信ネットワークを介して携帯通信端末に施設案内を表示させることができるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-018472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る発明では、施設案内を表示することができるシステムについては開示されているものの、施設案内の作成に関する記載はない。したがって、施設案内は施設の管理者によって作成され、システムに入力されることが考えられるが、施設内のテナントなどが入れ替わり、情報の修正が必要な際に、毎回管理者が施設案内に関する情報を入力し、施設案内を作成する必要があった。また、施設案内にテナント側が関わることができないため、テナント側が提供したい情報を施設案内において提供することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述したような課題を解決するために、本発明は、
記憶部と受付部と施設案内生成部と表示処理部とを備え、
前記記憶部は、前記施設内の地図を示す地図情報と、前記テナントに提供する場所の区画を示す区画情報と、を含む施設情報を記憶し、
前記地図情報は、座標情報を含み、
前記区画情報は、前記座標情報により特定され、
前記受付部は、テナントの表示情報を含むテナント情報を受け付けて、前記テナントの所在位置に相当する前記区画情報と紐づけて記憶し、
前記施設案内生成部は、前記施設情報と前記テナント情報とに基づいて、前記施設内の地図に、前記テナントの表示情報を配置する施設マップを生成し、
前記表示処理部は、前記施設マップを表示処理する。
このような構成とすることで、施設を管理する施設管理者は自身でテナントに関する情報を入力せずともテナントスタッフが入力した情報に基づいて施設内の案内ができる施設マップを含む施設案内を容易に生成することができる。また、テナントのテナントスタッフ自身が施設の利用者である施設利用者に提供したい情報を施設案内において提供することができる。
【0007】
本発明の好ましい形態では、
前記座標情報は、緯度経度情報である。
このような構成とすることで、緯度経度情報に基づいて他の緯度経度情報に基づく施設外のマップ等との互換性の高い施設案内を生成することができる。
【0008】
本発明の好ましい形態では、
前記施設案内生成部は、さらに、前記テナント情報に基づいて、複数のテナントの表示情報をリスト表示するためのテナントリストを生成し、
前記表示処理部は、さらに、前記テナントリストを表示処理する。
このような構成とすることで、テナントリストから施設内のテナントについて確認することができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、
前記テナント情報は、さらにテナント紹介情報を含み、
前記表示処理部は、さらに、前記テナント紹介情報を表示処理する。
このような構成とすることで、例えば、テナントスタッフの入力したテナント情報に基づいて、テナントの詳細な説明であるテナント紹介を含む施設の施設案内を提供することができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、
施設利用者から、前記施設案内の表示を要求するための情報である案内要求を受け付ける、案内要求受付部を備え、
前記案内要求受付部が、テナントリストにおいてテナントの選択を受け付けると、前記表示処理部は、選択されたテナントの前記区画情報に基づいて、前記テナントの表示情報を含む施設マップを表示処理する。
このような構成とすることで、マップを見たいテナントが選択されると、選択されたテナントが表示される施設マップを表示することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、
施設利用者から、前記施設案内の表示を要求するための情報である案内要求を受け付ける、案内要求受付部を備え、
前記案内要求受付部が、前記施設マップ又はテナントリストにおいてテナントの選択を受け付けると、
前記表示処理部は、選択されたテナントの前記テナント紹介情報を表示処理する。
このような構成とすることで、テナントの詳細な情報を知りたいテナントが選択されると、選択されたテナントに関するテナント紹介情報を表示することができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、
前記テナント情報は、テナントIDとパスワードを含むテナントアカウント情報を含み、
前記表示処理部は、前記テナントアカウント情報を含むテナント情報入力ページ表示要求を受け付けると、テナント紹介情報を含むテナント情報の入力を受け付けるためのテナント情報入力ページを表示処理する。
このような構成とすることで、テナントスタッフは、テナントアカウントに基づいてアクセスできるテナント情報入力ページを介して容易にテナント情報を入力することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、
施設利用者から、前記施設案内の表示を要求するための情報である案内要求を受け付ける、案内要求受付部を備え、
前記案内要求受付部が、前記施設利用者の現在地情報を受け付けると、
前記表示処理部は、前記施設利用者の現在地情報に基づいて、前記施設マップ上に前記施設利用者の現在地表示を表示処理する。
このような構成とすることで、施設案内によって施設の案内を受ける施設利用者は、自身が施設内のどの位置にいるかを確認することができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、
さらに、前記施設内に設置され、施設利用者端末から読み取り可能な案内要求情報を含むコードを備え、
前記案内要求情報は、前記コードの設置位置に関する設置位置情報を含み、
前記施設利用者が、前記施設利用者端末から前記コードを読み取ると、前記表示処理部は、前記設置位置情報を前記施設利用者の現在地情報として、前記施設マップ上に前記施設利用者の現在地表示を表示処理する。
このような構成とすることで、施設内に設置されるコードを読み取ることで読み取った位置に関する情報に基づく施設案内を表示することができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、
前記設置位置情報は、前記コードの設置場所の緯度経度情報である。
このような構成とすることで、互換性の高い、設置位置に関する緯度経度情報を用いて現在地の案内が可能な施設案内を生成することができる。
【0016】
上述したような課題を解決するために、本発明は、
複数のテナントを含む施設を案内するための施設案内方法であって、
受付ステップと施設案内生成ステップと表示処理ステップとをコンピュータが実行し、
記憶部は、前記施設内の地図を示す地図情報と、前記テナントに提供する場所の区画を示す区画情報と、を含む施設情報を記憶し、
前記地図情報は、座標情報を含み、
前記区画情報は、前記座標情報により特定され、
前記受付ステップは、テナントの表示情報を含むテナント情報を受け付けて、前記テナントの所在位置に相当する前記区画情報と紐づけて記憶し、
前記施設案内生成ステップは、前記施設情報と前記テナント情報とに基づいて、前記施設内の地図に、前記テナントの表示情報を配置する施設マップを生成し、
前記表示処理ステップは、前記施設マップを表示処理する。
【0017】
上述したような課題を解決するために、本発明は、
複数のテナントを含む施設を案内するための施設案内プログラムであって、
受付部と施設案内生成部と表示処理部としてコンピュータを機能させ、
記憶部は、前記施設内の地図を示す地図情報と、前記テナントに提供する場所の区画を示す区画情報と、を含む施設情報を記憶し、
前記地図情報は、座標情報を含み、
前記区画情報は、前記座標情報により特定され、
前記受付部は、テナントの表示情報を含むテナント情報を受け付けて、前記テナントの所在位置に相当する前記区画情報と紐づけて記憶し、
前記施設案内生成部は、前記施設情報と前記テナント情報とに基づいて、前記施設内の地図に、前記テナントの表示情報を配置する施設マップを生成し、
前記表示処理部は、前記施設マップを表示処理する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数のテナントを含む施設の案内を行うための施設案内システム、方法、及びプログラミングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係る施設案内システムの構成を示すブロック図を示す。
図2】本発明の実施形態に係る施設案内システムの各装置のハードウェア構成図を示す。
図3】本発明の実施形態に係る施設案内システムのデータ構成を示す。
図4】本発明の実施形態に係るQRコード及び施設案内システムの画面表示の例を示す。
図5】本発明の実施形態に係る施設案内システムの画面表示の例を示す。
図6】本発明の実施形態に係る施設案内システムの処理のフローを示す。
図7】本発明の実施形態に係る施設案内システムの処理のフローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下図面を用いて本発明の施設案内システム、方法、及びプログラムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の形態に限定するものではなく、様々な構成を実現することができる。
【0021】
以下に示す、施設案内システムの各機能構成と、施設案内方法の各ステップと、は同様の作用効果を実現する。
【0022】
本実施形態では、施設案内システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータ・プログラムおよび当該プログラムを格納したプログラム記録媒体なども、同様の作用効果を奏することができる。以下で説明する本実施形態にかかる一連の処理は、コンピュータで実現可能なプログラムとして提供され、CD-ROMやフレキシブルディスク等の非一過性コンピュータ可読記録媒体、さらには、通信回線を介して提供可能である。
【0023】
本実施形態において施設案内システムを用いて案内を行う施設は、ショッピングモール等の商業施設であるが、複数のテナントに場所を提供する案内が必要な施設であれば、商店街、空港、展示会、イベント会場等であってもよい。
【0024】
テナントは、施設の区画を借りるなどして区画に配置され、サービス又は展示を行うものであって、本実施形態では店舗であるが、テナントとして施設の区画を借り受ける又は区画に位置してサービス又は展示を行うものであれば、展示会におけるブース等であってもよい。
【0025】
施設案内は、施設の案内を行うためのガイドであって、施設の施設ごとのマップである施設マップと、施設に入居するテナントの情報をリスト表示するテナントリストと、テナント紹介情報を表示しテナントごとの詳細な紹介を行うテナント紹介と、を含む。本実施形態において、施設案内は、施設の案内を行うためのWEBサイトであるが、施設の案内を行うことができる画面を表示可能であれば、アプリケーション等であってもよい。
【0026】
本実施形態では、ショッピングモール等の施設内にテナントとして入居する店舗が、当該システムの管理者と契約を結び、施設案内に表示するために自身の店舗に関する情報をテナント情報として提供する場合について説明する。
【0027】
図1は、本実施形態における施設案内システム1のシステム構成図を示す。施設案内システム1は、各機能構成を実行する施設案内装置2と、施設に入居するテナントのテナントスタッフによって操作されるテナント端末3と、施設の利用者であり、案内を受ける施設利用者によって操作される施設利用者端末4と、がネットワークNWを介して通信可能に構成される。なお、図1においてテナント端末3及び施設利用者端末4と、は1つのみ示したが、複数存在してもよい。
【0028】
図1に示すように、施設案内システム1における施設案内装置は、機能構成要素として、情報を受け付けて記憶する受付部201と、施設情報とテナント情報とに基づいて施設案内を生成する施設案内生成部202と、必要な情報に基づいて施設案内や情報を表示処理する表示処理部203と、を備える。
【0029】
受付部201は、テナント端末3より送信されるテナント情報を含む情報を受け付け、記憶する。受付部201は、テナント情報を受け付け、テナントの所在位置に相当する区画情報と紐づけて記憶する。図3(c)に示すテナント情報は、テナントに関する情報であって、テナント名を含む施設マップにおいてテナントの表示をするためのテナントの表示情報と、テナント紹介において表示されるテナント紹介情報と、を含む。本実施形態において、テナント情報はテナント端末3より送信されるが、施設管理者の操作する端末より送信されてもよい。
【0030】
施設案内生成部202は、施設情報とテナント情報とを含む必要な情報に基づいて施設案内を生成する。本実施形態において、施設マップは、電子マップとして表示される、テナントの位置する区画にテナント名又はテナントロゴ(テナントの表示情報)が表示される地図である。施設案内生成部202は、地図情報と区画情報とテナント情報とに基づいてテナントの位置する区画ごとにテナント名等のテナントの表示情報を配置することでテナントの位置する区画を表示する地図である施設マップを生成する。
【0031】
また、施設案内生成部202は、施設案内に含まれるテナントリストとテナント紹介とを生成する。テナントリストはテナントに関する情報をリスト表示するページであって、テナント名又はテナントロゴ(テナントの表示情報)を含むテナント情報を表示するページである。また、テナント紹介はテナント紹介情報を表示するためのページであって、テナントの表示情報を選択することで施設マップ及び/又はテナントリストに遷移可能なページである。テナント紹介情報は、テナントに関する詳細な情報であれば、テキストや画像等任意の形の情報であってよい。本実施形態において、テナント紹介情報はテナント紹介文とテナント紹介画像であるが、テナントの営業時間やSNS(Social Networking Service)に関する情報等であってもよい。
【0032】
表示処理部203は、端末11からの要求に応じて必要な情報を用いて各種画面および、情報を表示処理し、表示処理結果を端末11に送信する。本実施形態では、表示する画面はURL等により指定され、施設案内を表示するためのWEBページ等の画面及び情報が端末11で表示される。また、表示処理の一部または全部は端末11で行われてもよい。表示処理部203は、施設マップを施設外の地図と接続して表示処理してもよい。
【0033】
表示処理部203は、施設利用者端末4から受け付けた情報に基づき、施設案内を表示処理する。表示処理部203は、案内要求受付部204が利用者端末4より、テナントの選択を受け付けると、選択されたテナントに関する施設案内として、選択されたテナントの施設マップとテナントリストとテナント紹介の少なくとも一つを表示処理する。テナントの選択は、前記施設マップ又は前記テナントリストにおいてテナントを選択することにより行われる。例えば、案内要求受付部204が、テナントリストにおいて位置を表示したいテナントの選択を受け付けると、表示処理部203は、選択されたテナントの区画の位置を表示する施設マップを表示処理する。
【0034】
案内要求受付部204は、施設利用者端末4から施設案内の表示を要求するための案内要求情報を受け付ける。本実施形態において、案内要求は、施設内に設置される、施設利用者端末4よりコードを読み取り案内要求情報を取得することで送信される。前記コードは、コードの設置位置に関する設置位置情報を含む。本実施形態において、前記設置位置情報は、緯度経度情報である。本実施形態においてコードから読み取られる設置位置情報は、その場所における緯度と経度に関する緯度経度情報であるが、緯度経度情報と紐づいたID等であってもよい。また、設置位置情報として緯度経度情報と紐づいたIDが読み取られる場合、記憶部212は、IDと紐づいた緯度経度に関する座標情報を記憶してもよい。
【0035】
本実施形態において、施設内に設置されるコードはQRコード(登録商標)のような二次元コードの形で設置されるが、施設案内の表示を要求することが可能な情報を提供可能であれば、URLのテキストやNFCタグ等の形で設置されてもよい。案内要求受付部204が施設利用者端末4よりテナントの選択及び/又は現在地情報を受け付けると、受け付けた情報に基づいて施設案内を表示処理する。
【0036】
例えば、テナントの選択を受け付けた場合には、当該テナントの表示情報を含む施設案内を表示することができる。また、現在地情報を受け付けると、施設利用者の現在位置周辺の施設案内を表示し、併せて現在位置情報を表示することができる。
【0037】
図2は、各装置のハードウェア構成図である。図2(a)は、施設案内装置2のハードウェア構成図を示す。施設案内装置2は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置による処理部211と、HDD(Hard Disc Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などによる記憶部212と、ネットワークNWを介して外部の装置と通信するための通信部213と、を備えている。記憶部212は、施設案内プログラムおよび、処理部211がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。通信部213は、ネットワークNWとの通信制御を行い、各種装置とデータ通信させるために必要な処理を行う。施設案内装置2において、施設案内プログラムが処理部211により実行されることで、後述する機能構成を実現することができる。また、施設案内装置2は、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することや、複数のコンピュータを用いて構成することも可能である。
【0038】
記憶部212は、図3(a)、図3(b)に示す、施設名を含む施設に関する施設情報と図3(c)に示すテナント情報を記憶する。施設情報は、施設に関する情報であって、施設の区画分けに関する区画情報と、施設内の地図に関する地図情報とを含む。地図情報は、施設内の地図に関する情報であって、座標情報とテナントに提供する場所の区画分けがされた施設内の地図の画像に関する情報とを含む。テナントの位置する区画は、テナント情報に紐づいた区画情報に含まれる座標情報に基づいて特定される。本実施形態において、座標情報は、二次元座標情報として緯度と経度に関する緯度経度情報である。本実施形態において地図情報は、座標に関する情報として二次元座標情報を含むが、三次元座標情報として施設の階ごとに異なる高さに関する座標の情報を含んでいてもよい。
【0039】
区画情報は、施設内においてテナントに提供する場所の区画分けに関する情報であって、区画の位置する場所の座標に関する座標情報を含む。本実施形態において、区画情報に含まれる座標情報は、区画の四隅の座標に関する情報であるが、区画の座標に関する情報であれば、区画の中心の座標等であってもよい。区画情報は、本実施形態において当該システムの管理者によって登録されるが、施設管理者又は店舗スタッフによって登録されてもよい。本実施形態において、区画情報に含まれる座標情報は、区画の位置する場所の緯度と経度に関する緯度経度情報である。また、本実施形態において利用される現在地情報を含む二次元座標に関する情報は、緯度と経度に関する緯度経度情報である。
【0040】
図2(b)は、端末11(テナント端末3、施設利用者端末4)のハードウェア構成の一例を示す図である。端末11はハードウェア構成として、処理部111と、記憶部112と、通信部113と、入力部114と、出力部115と、を備える。処理部111はCPU等の演算装置を含み、端末11の動作処理を制御する。記憶部112はHDD、RAM、ROM等を備え、施設案内装置2にアクセスするためのアプリケーションやQRコードを読み取るためのアプリケーション等を記憶する。通信部113はネットワークNWとの通信を制御する。入力部114は、タッチパネル、マウス、およびキーボード等であって、施設利用者による操作要求を処理部111に入力する。出力部115は、ディスプレイ等であって、処理部111の処理の結果等を出力する。端末11はパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などのコンピュータ端末を用いて構成される。
【0041】
図3は、本実施形態におけるデータ構成の一例を示す。図3(a)と図3(b)は、記憶部212に記憶される施設情報を示す。本実施形態において施設情報は、施設内の地図に関する地図情報と施設を特定するための情報と、施設の区画ごとの座標に関する区画情報とを含む。図3(b)は、施設情報に含まれる施設の区画分けに関する区画情報を示す。区画情報は、座標情報に基づいて地図情報と対応付けて記憶部212に記憶される。図3(a)は、施設番号と施設名とを含む施設を特定するための情報を示す。施設情報は、施設に関する情報であれば、施設の連絡先や、住所等の情報を含んでもよい。本実施形態において区画情報は、システム管理者によって登録される施設の区画ごとの座標に関する情報であるが、施設の管理者又はテナントスタッフの操作する端末を介して送信され、登録されてもよい。本実施形態において、区画情報に含まれる区画ごとの座標に関する座標情報は、テナントの位置する場所の緯度と経度に関する緯度経度情報である。
【0042】
図3(c)は、テナント紹介情報を含むテナント情報を示す。テナント情報は区画情報と紐づいて記憶されるテナントに関する情報であって、テナント名を含むテナントの表示に関するテナントの表示情報とテナント紹介情報とを含む。本実施形態においてテナント情報は、テナントの表示情報としてテナント名とテナントロゴとを含み、テナントのサービスの分類に関するジャンルとテナントの連絡先とを含み、テナント紹介情報としてテナントの紹介画像を含む。テナント情報はテナント情報入力ページにアクセスするためのテナントIDとパスワードを含むテナントアカウント情報を含む。また、テナント情報は、テナント紹介情報としてテナント紹介におけるテナントの説明文を含む。また、テナント情報は、テナントに関する情報であって、テナントの混雑状態に関する混雑情報等の情報を含んでいてもよい。
【0043】
図4は、案内要求を送信するためのQRコードと画面表示の一例を示す。本実施形態において案内要求を送信する施設利用者端末4は、図4(a)に示す施設内に設置され、施設利用者端末4から読み取り可能な案内要求情報を含むコードを読み取ることで、施設案内の表示を要求するための案内要求を送信する。本実施形態において、施設内に設置されるコードは、QRコードであるが、施設案内を送信するための情報を含むコードであれば、他の二次元コードやURL等の形であってもよい。また、設置されるコードはNFCタグ等の近距離通信によってコードを読み取り可能な形で設置されてもよい。案内要求は、案内要求情報に基づいて送信される施設案内の表示を要求するための情報であって、施設利用者の現在地に関する現在地情報を含む。案内要求情報は、施設内に設置されるコードの設置される位置に関する設置位置情報を含む。本実施形態において、案内要求情報は、施設案内にアクセスするためのURLであって、建物の何階かを示す情報と向きに関する情報と設置位置情報として緯度経度情報とを含む。本実施形態において、現在地情報は、コードを読み取ることで取得されるコードの設置位置に関する設置位置情報とGPS(Global Positioning System)等によって取得された施設利用者端末4の位置情報の何れかを含む。本実施形態において施設利用者端末4は、コードの設置位置においてコードを読み取ることで、施設利用者端末4を介して読み取ることで施設案内にアクセスするためのURL等の情報と、コードが設置されている場所の座標に関する設置位置情報とを含む情報を取得し、案内要求の送信を行うが、設置位置以外の場所で読み取り、案内要求を送信してもよい。また、案内要求が施設利用者端末4などにより取得した施設利用者端末4の位置情報を含んでもよい。施設案内システム1は、GPS等で取得した施設利用者端末4の位置情報とコードの設置位置情報とに基づいて案内要求を送信した場所とコードの設置位置とが同じ場所であるかを判別し、結果によって施設利用者端末4に対して施設内で利用可能なクーポン等を提供してもよい。
【0044】
本実施形態において、案内要求は、施設内において設置されるQRコードを読み取ることで送信されるが、施設案内を表示することが可能な情報であれば、施設利用者端末4においてURL等の情報を入力することで送信されてもよい。
【0045】
図4(b)、図5(a)、図5(b)は、施設案内に含まれる施設マップとテナントリストとテナント紹介の画面表示である。表示処理部203は、施設利用者端末4より送信され、受け付けたテナントの選択を含む情報に基づいて、施設マップ画面W1とテナントリスト画面W2とテナント紹介画面W3とを含む施設案内の画面を表示処理する。表示処理部203は、テナントの選択を受け付けると、選択されたテナントに関してテナントリスト及び/又はテナント紹介情報を表示処理する。本実施形態において、施設案内に含まれる施設マップとテナントリストとテナント紹介とは異なるWEBページとして表示処理されるが、同じWEBページ上で表示処理されてもよい。
【0046】
図4(b)は、施設案内に含まれる施設マップの画面表示の一例を示す。施設マップ画面W1は、施設利用者端末4において表示される施設内の地図であり、テナント表示部W11と現在地表示W12とを含む。テナント表示部W11は、テナントの表示情報としてテナント名及び/又はテナントのロゴを表示する表示部であって、押下され、詳細を知りたいテナントが選択されると、テナント紹介画面W3又はテナントリスト画面W2に遷移する。また、テナントの区画が選択されることで区画情報に基づいて紐づいたテナント情報を有するテナントが選択され、選択されたテナントのテナント紹介画面W3又はテナントリスト画面W2に遷移してテナントの表示情報が表示されてもよい。テナントの表示情報は、本実施形態において、区画情報に含まれる区画の四隅の座標情報に基づいて区画の中心に配置するような形で表示されるが、区画がどのテナントに提供されているか認識可能な形であれば、区画の横にテナントの表示情報が表示される等の形態で表示されてもよい。現在地表示W12は、現在地情報に基づく施設利用者の現在地の表示であって、施設利用者の位置と向きを表示する。表示処理部203は、施設利用者端末4において詳しく知りたいテナントが選択されるとテナントの詳細を表示するテナント紹介画面W3を表示処理する。また、図5に示すテナントリスト画面W2又はテナント紹介画面W3においてマップを表示したいテナントとしてテナントAが選択されると、図4(c)に示す、選択されたテナントAの区画を中心とする施設マップ画面W1’が表示される。
【0047】
図5は施設案内の画面表示の一例を示す。図5(a)は、テナントリスト画面W2を示す。テナントリスト画面W2は、テナント情報表示部W21と、テナント紹介ボタンW22と、テナント案内ボタンW23とを含む。テナント情報表示部W21は、テナント名やロゴ等のテナントの表示情報とテナントのサービスの分類であるジャンルとテナントの連絡先とを含むテナント情報を表示する。テナント紹介ボタンW22が押下されるとテナント紹介画面W3を表示する。テナント案内ボタンW23が押下されると施設マップ画面W1を表示する。本実施形態において、テナント案内ボタンW23が押下されると表示される施設マップ画面W1’は、選択されたテナントの区画を中心として拡大されて表示する施設マップの表示画面であるが、選択されたテナントの位置する区画の表示を含む施設マップであれば、選択されたテナントが丸で囲まれ強調表示される施設マップであってもよい。また、表示処理部203は、表示したいテナントのジャンルが選択されると、選択されたジャンルのテナントのみを表示するテナントリスト画面W2を表示処理してもよい。
【0048】
図5(b)は、テナント紹介情報を表示するテナント紹介画面W3を示す。テナント紹介画面W3は、テナントロゴとテナント名とテナント紹介画像とテナントの説明文とを表示可能な画面である。テナント紹介画面W3はテナント情報に基づいて、テナントロゴと、テナント名と、テナント紹介画像と、テナントの説明文とを表示するテナント紹介情報表示部W31と、施設マップに遷移するためのマップ表示ボタンW32とを含む。また、本実施形態において、テナントアカウント情報が入力されると、テナント紹介画面W3と同様の構成の画面がテナント情報入力ページとしてテナント端末3に表示され、入力したい項目を選択することでテナント紹介情報表示部W31と同様の構成のテナント情報を入力するための入力部が表示され、テナント情報が入力可能となる。
【0049】
図6図7は、本実施形態における施設案内の生成と、生成された施設案内の表示に関する処理のフローである。図に示すフローは処理の流れの一例であって、処理の順番を限定するものではなく、実施例と異なる順番で処理が行われてもよい。
【0050】
図6は、本実施形態における施設案内の生成に関する処理のフローである。テナント端末3は、テナント情報入力ページの表示要求としてテナント情報入力ページ表示要求を送信する(S301)。テナント情報入力ページ表示要求は、テナントアカウントのアカウントに関するテナントアカウント情報を含む。表示処理部203は、テナント情報入力ページ表示要求を受け付けると(S201)、テナント情報入力ページ表示要求に含まれるテナントアカウント情報に基づいて、対応するテナントのテナント情報を入力するためのテナント情報入力ページを表示処理する(S202)。本実施形態においてテナント情報入力ページは、テナント紹介画面W3と同様の構成の表示がされる画面であって、テナント紹介情報表示部W31と同様の構成のテナント情報を入力可能なテナント情報入力部が表示されるWEBページであるが、テナント情報が入力可能な画面であれば、どのような構成のページであってもよい。テナント端末3においてテナント情報入力ページが表示されると(S202)、テナント情報入力ページにおいてテナント情報が入力される。テナント端末3は、入力したテナント情報を施設案内装置2に送信する(S303)。受付部201は、テナント情報を受け付け、記憶する(S203)。施設案内生成部202は、記憶されたテナント情報と施設情報とに基づいて施設マップとテナントリストとテナント紹介とを含む施設案内を生成する(S204)。
【0051】
図7は、本実施形態における生成された施設案内の表示に関する処理のフローである。ここでは、施設案内として施設マップを表示処理する際のフローについて例示するが、同様の処理の手順で施設案内に含まれるテナントリスト及びテナント紹介情報の表示が行われる。施設利用者端末4においてQRコードが読み取られると(S401)、施設利用者端末4は、案内要求を送信する(S402)。表示処理部203は、案内要求受付部204が案内要求を受け付けると(S211)、施設情報とテナント情報に基づいて生成された施設案内に含まれる施設マップを表示処理する(S212)。施設利用者端末4は、施設案内に含まれる施設マップを表示する(S403)。本実施形態において、施設利用者端末4より案内要求が送信されると、表示処理部203は、施設案内に含まれる施設マップを表示処理するが、施設案内に含まれる案内のための画面であれば、テナントリスト又はテナント紹介情報を表示処理してもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 施設案内システム
2 施設案内装置
3 テナント端末
4 施設利用者端末
201 受付部
202 施設案内生成部
203 表示処理部
204 案内要求受付部
212 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7