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特開2024-130664発光装置、表示装置、および電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130664
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】発光装置、表示装置、および電子機器
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/42 20100101AFI20240920BHJP
   H01L 33/20 20100101ALI20240920BHJP
   H01L 33/38 20100101ALI20240920BHJP
   H01L 33/54 20100101ALI20240920BHJP
【FI】
H01L33/42
H01L33/20
H01L33/38
H01L33/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040514
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】赤塚 泰斗
(72)【発明者】
【氏名】北野 洋司
【テーマコード(参考)】
5F142
5F241
【Fターム(参考)】
5F142AA04
5F142AA14
5F142BA32
5F142CB03
5F142CB23
5F142CD02
5F142CD15
5F142CE04
5F142CE13
5F142CG07
5F142CG14
5F142DB32
5F142DB42
5F142GA02
5F241AA03
5F241AA06
5F241CA05
5F241CA13
5F241CA37
5F241CA38
5F241CA39
5F241CA40
5F241CA65
5F241CA66
5F241CA74
5F241CA88
5F241CA93
5F241CB11
5F241CB14
5F241CB15
5F241CB36
5F241FF06
(57)【要約】
【課題】光の取り出し効率を向上できる発光装置を提供する。
【解決手段】第1電極と、前記第1電極と対向配置され、透光性を有する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1電極側から前記第2電極側に向かうにつれて幅が大きくなるテーパー形状を有するテーパー部を有する積層体と、前記テーパー部の側面に設けられた第1金属層と、を有し、前記積層体は、第1導電型を有する第1半導体層と、前記第1半導体層と前記第2電極との間に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、を有し、前記発光層で発生した光は、前記第2電極側から出射され、前記第1金属層および前記第1電極は、互いに離隔されて、電気的に絶縁されている、発光装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と、
前記第1電極と対向配置され、透光性を有する第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1電極側から前記第2電極側に向かうにつれて幅が大きくなるテーパー形状を有するテーパー部を有する積層体と、
前記テーパー部の側面に設けられた第1金属層と、
を有し、
前記積層体は、
第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2電極との間に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
を有し、
前記発光層で発生した光は、前記第2電極側から出射され、
前記第1金属層および前記第1電極は、互いに離隔されて、電気的に絶縁されている、発光装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第2電極には、定電位が印加され、
前記第1金属層は、前記第2電極と電気的に接続されている、発光装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記第1金属層は、前記第2半導体層と接する、発光装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記発光層で発生した光を透過させる透光部を有し、
前記第1金属層は、前記透光部を介して、前記テーパー部の側面に設けられている、発光装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向と直交する方向からみて、前記第1金属層は、前記発光層と重なる、発光装置。
【請求項6】
請求項4において、
前記テーパー部の側面に接する第2金属層を有する、発光装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向と直交する方向からみて、前記第1金属層は、
前記第2金属層と重なる部分と、
前記第2金属層と重ならない部分と、
を有する、発光装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の発光装置を有する、表示装置。
【請求項9】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の発光装置を有する、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置、表示装置、および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode)などの発光素子は、表示装置などの光源に適用される。
【0003】
例えば特許文献1には、光出射面の側からみてN型層、発光層、およびP型がこの順番で積層された窒化物半導体層と、P型層に形成されたP側電極層と、光出射面の上に積層されたN側電極層と、を備えたマイクロLED素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2019/038961号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなマイクロLED素子では、光の取り出し効率を向上させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る発光装置の一態様は、
第1電極と、
前記第1電極と対向配置され、透光性を有する第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1電極側から前記第2電極側に向かうにつれて幅が大きくなるテーパー形状を有するテーパー部を有する積層体と、
前記テーパー部の側面に設けられた第1金属層と、
を有し、
前記積層体は、
第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2電極との間に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
を有し、
前記発光層で発生した光は、前記第2電極側から出射され、
前記第1金属層および前記第1電極は、互いに離隔されて、電気的に絶縁されている。
【0007】
本発明に係る表示装置の一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
【0008】
本発明に係る電子機器の一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図2】本実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図3】参考例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図4】本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。
図5】本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。
図6】本実施形態の第1変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図7】本実施形態の第2変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図8】本実施形態の第2変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図9】本実施形態の第2変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図10】本実施形態の第3変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図11】本実施形態の第3変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図12】本実施形態の第4変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図13】本実施形態の第4変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図14】本実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。
図15】本実施形態に係るディスプレイを模式的に示す平面図。
図16】本実施形態に係るディスプレイを模式的に示す断面図。
図17】本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイを模式的に示す斜視図。
図18】本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイの像形成装置および導光装置を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0011】
1. 発光装置
1.1. 構成
まず、本実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す断面図である。
【0012】
発光装置100は、図1に示すように、例えば、基板10と、積層体20と、第1電極30と、第2電極32と、第1透光部40と、第1金属層50と、絶縁部60と、配線層70と、金属部80と、第2透光部90と、透光層98と、を有している。積層体20、第1電極30、第2電極32、第1透光部40、第1金属層50、第2透光部90、および透光層98は、発光素子2を構成している。発光素子2は、例えば、LEDである。なお、発光素子2は、半導体レーザーであってもよい。
【0013】
基板10は、例えば、シリコン基板である。基板10には、発光素子2を駆動させるための駆動回路が設けられていてもよい。
【0014】
基板10には、発光素子2が実装されている。発光素子2は、ジャンクションダウン実装されている。図示はしないが、発光素子2は、複数設けられていてもよい。積層体20の第1半導体層22と発光層24との積層方向(以下、単に「積層方向」ともいう)からみて、複数の発光素子2は、マトリクス状に配列されていてもよい。
【0015】
積層体20は、第1電極30と第2電極32との間に設けられている。図示の例では、積層体20は、第1電極30上に設けられている。積層体20は、第1電極30側から第2電極32側に向かうにつれて、幅が大きくなるテーパー形状を有するテーパー部20aを有している。テーパー部20aの幅は、第1電極30側から第2電極32側に向かうにつれて、漸増している。図示の例では、テーパー部20aの形状は、台形である。なお、幅とは、積層方向と直交する方向の大きさである。積層方向からの平面視における積層体20の中心を通り、積層方向および積層方向と直交する方向に沿った断面視の場合、幅は、積層方向と直交する方向の大きさである。テーパー部20aの側面21は、積層方向に対して傾斜している。積層方向に対する側面21の傾斜角θ1は、例えば、20°以上30°以下である。テーパー部20aの側面21は、積層体20の側面を構成している。
【0016】
なお、本明細書では、積層方向において、発光層24を基準とした場合、発光層24から積層体20の第2半導体層26に向かう方向を「上」とし、発光層24から第1半導体層22に向かう方向を「下」として説明する。
【0017】
積層体20は、第1半導体層22と、発光層24と、第2半導体層26と、を有している。第1半導体層22、発光層24、および第2半導体層26は、テーパー部20aを構成している。第1半導体層22、発光層24、および第2半導体層26は、例えば、III族窒化物半導体であり、ウルツ鉱型結晶構造を有している。
【0018】
第1半導体層22は、第1電極30上に設けられている。図示の例では、第1半導体層22は、第1電極30と接している。第1半導体層22は、第1電極30と発光層24との間に設けられている。第1半導体層22は、第1電極30と第2電極32との間に設けられている。第1半導体層22は、第1導電型を有している。第1半導体層22は、例えば、Mgがドープされたp型のGaN層である。
【0019】
発光層24は、第1半導体層22上に設けられている。発光層24は、第1半導体層22と第2半導体層26との間に設けられている。図示の例では、発光層24は、テーパー部20aの側面21を構成している。側面21は、第1半導体層22、発光層24、および第2半導体層26によって、構成されている。図示はしないが、発光層24は、側面21と離隔していてもよい。発光層24の幅は、例えば、3μm以下である。
【0020】
発光層24は、不純物が意図的にドープされていないi型の導電型を有している。発光層24は、電流が注入されることで光を発生させる。発光層24は、例えば、ウェル層と、バリア層と、を有している。ウェル層およびバリア層は、i型の半導体層である。ウェル層は、例えば、InGaN層である。バリア層は、例えば、GaN層である。発光層24は、ウェル層とバリア層とから構成されたMQW(Multiple Quantum Well)構造を有している。
【0021】
なお、発光層24を構成するウェル層およびバリア層の数は、特に限定されない。例えば、ウェル層は、1層だけ設けられていてもよく、この場合、発光層24は、SQW(Single Quantum Well)構造を有している。
【0022】
第2半導体層26は、発光層24上に設けられている。第2半導体層26は、発光層24と第2電極32との間に設けられている。第2半導体層26は、第1半導体層22と第2電極32との間に設けられている。図示の例では、第2半導体層26の積層方向の大きさは、第1半導体層22の積層方向の大きさよりも大きい。第2半導体層26は、第1導電型と異なる第2導電型を有している。第2半導体層26は、例えば、Siがドープされたn型のGaN層である。
【0023】
第2半導体層26は、第2電極32と接する第1接触面27を有している。第1接触面27は、凹凸構造28を有している。第1接触面27の形状は、凹凸状である。凹凸構造28は、例えば、第1接触面27の全面にわたって設けられている。凸部29は、凹凸構造28を形成している。凸部29は、複数設けられている。複数の凸部29は、例えば、周期的に設けられている。凸部29の高さHは、例えば、400nm以上である。隣り合う凸部29の先端の間隔Dは、例えば、230nm以下である。凹凸構造28は、モスアイ構造であってもよい。なお、図示はしないが、複数の凸部29は、ランダムに配置されていてもよい。
【0024】
発光装置100では、p型の第1半導体層22、i型の発光層24、およびn型の第2半導体層26により、pinダイオードが構成される。発光装置100では、第1電極30と第2電極32との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、発光層24に電流が注入されて発光層24において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により、発光層24は、光を発生させる。
【0025】
第1電極30は、基板10上に設けられている。第1電極30は、基板10と第1半導体層22との間に設けられている。第1半導体層22は、第1電極30とオーミックコンタクトしていてもよい。第1電極30は、第1半導体層22と電気的に接続されている。第1電極30は、基板10に接合されている。第1電極30は、発光層24で発生した光を、第2電極32側に反射させる。
【0026】
第1電極30の材質は、例えば、Auである。第1電極30は、発光層24に電流を注入するための一方の電極である。第1電極30には、例えば、データ信号の電位が印加される。
【0027】
第2電極32は、第2半導体層26上に設けられている。第2電極32は、第2半導体層26と第2透光部90との間に設けられている。第2電極32は、第1電極30と対向配置されている。第2半導体層26は、第2電極32とオーミックコンタクトしていてもよい。第2電極32は、第2半導体層26と電気的に接続されている。第2電極32は、透光性を有する。第2電極32は、発光層24で発生した光を透過させる。発光層24で発生した光は、第2電極32側から出射される。
【0028】
第2電極32の材質は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)である。第2電極32は、発光層24に電流を注入するための他方の電極である。第2電極32には、例えば、定電位が印加される。第2電極32には、グランド電位が印加されてもよい。図示はしないが、発光素子2が複数設けられる場合、第2電極32は、複数の発光素子2において、共通の電極であってもよい。
【0029】
第2電極32は、第2半導体層26と接する第2接触面34を有している。第2接触面34は、第1接触面27と接する。第2接触面34は、凹凸構造36を有する。凹凸構造36は、例えば、第2接触面34の全面にわたって設けられている。凹凸構造36は、第1接触面27の凹凸構造28に対応した形状である。凹凸構造36を形成する凸部は、凹凸構造28を形成する隣り合う凸部29の間に位置している。
【0030】
第2電極32の屈折率は、第2半導体層26の屈折率よりも低く、かつ第2透光部90の屈折率よりも高い。第2電極32の材質がITOである場合、第2電極32の屈折率は、例えば、2.1である。第2半導体層26の材質がGaNである場合、第2半導体層26の屈折率は、例えば、2.4である。第2透光部90の材質がSiONである場合、第2透光部90の屈折率は、例えば、1.68である。
【0031】
第1透光部40は、テーパー部20aの側面21に設けられている。第1透光部40は、積層体20と第1金属層50との間に設けられている。第1透光部40は、例えば、側面21の全面に設けられている。第1透光部40は、積層方向からみて、積層体20を囲んでいる。
【0032】
第1透光部40は、発光層24で発生した光を透過させる。第1透光部40の屈折率は、積層体20の屈折率よりも低い。具体的には、第1透光部40の屈折率は、第1半導体層22の屈折率、発光層24の屈折率、および第2半導体層26の屈折率よりも低い。第1透光部40の屈折率は、例えば、第2透光部90の屈折率よりも低い。第1透光部40は、例えば、SiO層である。
【0033】
第1金属層50は、第1透光部40を介して、テーパー部20aの側面21に設けられている。第1金属層50は、第1透光部40と絶縁部60との間に設けられている。第1金属層50は、積層方向からみて、積層体20および第1透光部40を囲んでいる。第1金属層50は、側面21に沿って延在している。第1金属層50および第1電極30は、互いに離隔されて、電気的に絶縁されている。第1金属層50と第1電極30との間には、絶縁部60が設けられている。図示の例では、第1金属層50および第2電極32は、互いに離隔されて、電気的に絶縁されている。第1金属層50と第2電極32との間には、絶縁部60が設けられている。第1金属層50は、積層方向と直交する方向からみて、第1半導体層22、発光層24、および第2半導体層26と重なっている。
【0034】
第1金属層50は、発光層24で発生した光を反射させる反射面52を有している。反射面52は、テーパー部20aの側面21と対向している。図示の例では、反射面52は、側面21と平行である。第1金属層50は、例えば、Au層、Ag層である。
【0035】
絶縁部60は、積層体20の側方に設けられている。図示の例では、絶縁部60は、第1半導体層22、発光層24、および第2半導体層26の側方に設けられている。絶縁部60は、例えば、第1透光部40および第1金属層50と接している。絶縁部60は、積層方向からみて、積層体20、第1透光部40、第1金属層50を囲んでいる。絶縁部60は、第1透光部40と一体に設けられていてもよい。絶縁部60の材質は、例えば、第1透光部40の材質と同じである。
【0036】
配線層70は、絶縁部60上に設けられている。配線層70は、絶縁部60と金属部80との間に設けられている。配線層70は、第2電極32に接続されている。第2電極32は、配線層70を介して、図示せぬ電源と電気的に接続されている。配線層70は、第2電極32と一体に設けられていてもよい。配線層70の材質は、例えば、第2電極32の材質と同じである。
【0037】
金属部80は、配線層70上に設けられている。金属部80は、第2透光部90の側面91に設けられている。金属部80は、積層方向からみて、第2透光部90を囲んでいる。金属部80は、発光層24で発生した光を反射させる反射面82を有している。反射面82は、側面91と接している。図示の例では、反射面82は、側面91と平行である。金属部80の積層方向の大きさと、配線層70の積層方向の大きさと、絶縁部60の積層方向の大きさと、の合計は、例えば、4μm以上5μm以下である。金属部80の材質は、例えば、Alである。
【0038】
第2透光部90は、第2電極32上に設けられている。第2透光部90は、第2電極32の第2半導体層26とは反対側に設けられている。第2透光部90は、第2電極32の積層体20とは反対側に設けられている。第2透光部90は、発光層24で発生した光を透過させる。第2透光部90の屈折率は、積層体20の屈折率よりも低い。具体的には、第2透光部90の屈折率は、第1半導体層22の屈折率、発光層24の屈折率、および第2半導体層26の屈折率よりも低い。第2透光部90の屈折率は、第2電極32の屈折率よりも低い。第1透光部40の材質は、例えば、SiONである。
【0039】
第2透光部90は、例えば、テーパー部92と、レンズ部94と、を有している。
【0040】
第2透光部90のテーパー部92は、第2電極32とレンズ部94との間に設けられている。テーパー部92は、積層方向からみて、金属部80に囲まれている。テーパー部92は、第2電極32側からレンズ部94側に向かうにつれて、幅が大きくなるテーパー形状を有している。テーパー部92の幅は、第2電極32からレンズ部94まで、漸増している。図示の例では、テーパー部92の形状は、台形である。テーパー部92の上面の幅は、例えば、6.8μm以下である。テーパー部92は、側面91を有している。側面91は、積層方向に対して傾斜している。積層方向に対する側面91の傾斜角θ2は、積層方向に対する側面21の傾斜角θ1と、例えば、同じである。側面91の垂線P2は、例えば、側面21の垂線P1と平行である。図示の例では、側面21と側面91とは、同一平面上に位置している。
【0041】
第2透光部90のレンズ部94は、テーパー部92上に設けられている。レンズ部94は、例えば、凸レンズである。レンズ部94は、マイクロレンズであってもよい。レンズ部94は、発光層24で発生した光を屈折させるレンズ面96を有している。レンズ部94の積層方向の大きさは、例えば、2μm以上3μm以下である。レンズ面96は、第2透光部90の第2電極32とは反対側の面である。レンズ面96は、例えば、凸面である。レンズ面96は、例えば、発光層24で発生した光を集光させる。なお、レンズ面96は、発光層24で発生した光を拡散させてもよい。
【0042】
透光層98は、レンズ面96に設けられている。透光層98は、発光層24で発生した光を透過させる。透光層98の屈折率は、例えば、第2透光部90の屈折率よりも低い。発光層24で発生した光は、透光層98から出射される。透光層98は、例えば、SiO層である。
【0043】
なお、上記では、InGaN系の発光層24について説明したが、発光層24としては、出射される光の波長に応じて、電流が注入されることで発光可能な様々な材料系を用いることができる。例えば、AlGaN系、AlGaAs系、InGaAs系、InGaAsP系、InP系、GaP系、AlGaP系などの半導体材料を用いることができる。
【0044】
また、上記では、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型として説明したが、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型であってもよい。
【0045】
また、図示はしないが、積層体20は、複数のナノ構造体を有していてもよい。
【0046】
1.2. 作用効果
発光装置100では、第1電極30と、第1電極30と対向配置され、透光性を有する第2電極32と、第1電極30と第2電極32との間に設けられ、第1電極30側から第2電極32側に向かうにつれて幅が大きくなるテーパー形状を有するテーパー部20aを有する積層体20と、テーパー部20aの側面21に設けられた第1金属層50と、を有する。積層体20は、第1導電型を有する第1半導体層22と、第1半導体層22と第2電極32との間に設けられ、第1導電型と異なる第2導電型を有する第2半導体層26と、第1半導体層22と第2半導体層26との間に設けられた発光層24と、を有する。発光層24で発生した光は、第2電極32側から出射され、第1金属層50および第1電極30は、互いに離隔されて、電気的に絶縁されている。
【0047】
そのため、発光装置100では、第1金属層50によって、発光層24で発生した光を反射させることができ、テーパー部20aの側面21から漏れる光を低減できる。これにより、光の取り出し効率を、より向上できる。例えば第1金属層が設けられておらず積層体とSiOなどの非金属体との界面で光を反射させようとする場合、臨界角以下で界面に入射する光を反射させることがでず、光の利用効率が低下する。SiOの臨界角は、例えば、35°以上40°以下である。
【0048】
さらに、発光装置100では、第1金属層および第1電極が互いに電気的に接続されている場合に比べて、第1電極30の寄生容量を低減できる。第1金属層および第1電極が互いに電気的に接続されていると、第1金属層および第1電極からなる金属体と、第2電極と、の間の距離が小さくなるため、第1電極の寄生容量が大きくなる。特に、第1電極30にデータ信号の電位が印加される場合は、寄生容量の低減が望まれる。
【0049】
発光装置100では、発光層24で発生した光を透過させる第1透光部40を有し、第1金属層50は、第1透光部40を介して、テーパー部20aの側面21に設けられている。そのため、発光装置100では、第1金属層50によって、第1透光部40を透過した光を、積層体20側に反射させることができる。
【0050】
発光装置100では、積層方向と直交する方向からみて、第1金属層50は、発光層24と重なる。そのため、発光装置100では、図2に示すように、第1金属層50によって、発光層24の側面から出射された光Lを、積層体20側に反射させることができる。これにより、光の取り出し効率を、より向上できる。図3に示すように、第1金属層が設けられていない場合は、発光層1024の側面から出射された光Lは、入射角度によっては積層体1020と絶縁部1060との界面で反射されずに、絶縁部1060を透過する。そして、光Lは、配線層1070で反射され、例えば図示せぬ隣の発光素子に入射し、クロストークを引き起こす。
【0051】
なお、図2は、本実施例に係る発光装置100を模式的に示す断面図である。図3は、参考例に係る発光装置を模式的に示す断面図である。
【0052】
発光装置100では、第2半導体層26の第2電極32と接する第1接触面27は、凹凸構造28を有する。そのため、発光装置100では、凹凸構造28によって、第2半導体層26から第2電極32に向かう方向において、第2半導体層26と第2電極32との界面においる屈折率の変化をなだらかにできる。これにより、第2半導体層26と第2電極32との界面で反射される光を低減できる。したがって、光の取り出し効率を向上できる。
【0053】
発光装置100では、第2電極32の第2半導体層26と接する第2接触面34は、凹凸構造36を有する。そのため、発光装置100では、光の取り出し効率を向上できる。
【0054】
発光装置100では、第2透光部90の側面91に設けられた金属部80を有する。そのため、発光装置100では、金属部80によって、発光層24で発生した光を反射させることができ、側面91から漏れる光を低減できる。これにより、光の取り出し効率を、より向上できる。例えば、金属部の代わりにSiOや樹脂からなる非金属体を設け、透光部と非金属体との界面で光を反射させる場合に比べて、光の反射率を向上できる。
【0055】
発光装置100では、第2透光部90の第2電極32とは反対側の面は、レンズ面96である。そのため、発光装置100では、レンズ面96によって、発光層24で発生した光を屈折できる。これにより、例えば、金属部80を高くしすぎなくても、発光層24で発生した光を集光できる。したがって、金属部80での多重反射による光損失を低減させつつ、発光層24で発生した光を屈折できる。
【0056】
発光装置100では、第2透光部90の側面91の垂線P2は、テーパー部20aの側面21の垂線P1と平行である。そのため、発光装置100では、例えば、垂線P2が垂線P1と平行ではなく、積層方向に対する側面91の傾斜角θ2が積層方向に対する側面21の傾斜角θ1よりも大きい場合に比べて、発光層24で発生した光を集光できる。
【0057】
発光装置100では、第1透光部40の屈折率は、第2透光部90の屈折率よりも低い。そのため、発光装置100では、例えば第1透光部の屈折率が第2透光部の屈折率と同じ場合に比べて、第1透光部40の屈折率と積層体20の屈折率との差を大きくできる。これにより、第1透光部40と積層体20との界面において、発光層24で発生した光を反射させることができる。
【0058】
発光装置100では、第2透光部90の屈折率は、第2電極32の屈折率よりも低い。そのため、発光装置100では、発光層24からレンズ面96に向けて、発光素子2の屈折率を低くすることができる。これにより、光の取り出し効率を、より向上できる。
【0059】
発光装置100では、レンズ面96に設けられた透光層98を有する。そのため、発光装置100では、透光層98によって、レンズ面96を保護できる。
【0060】
発光装置100では、透光層98の屈折率は、第2透光部90の屈折率よりも低い。そのため、発光装置100では、発光素子2と空気層との間の屈折率差を小さくすることができる。これにより、光の取り出し効率を、より向上できる。
【0061】
2. 発光装置の製造方法
次に、本実施形態に係る発光装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4および図5は、本実施形態に係る発光装置100の製造工程を模式的に示す断面図である。
【0062】
図4に示すように、成長基板12に、第2半導体層26、発光層24、第1半導体層22を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などが挙げられる。本工程により、積層体20が形成される。成長基板12は、例えば、GaN基板、サファイア基板、シリコン基板、SiC基板などである。成長基板12は、積層体20をエピタキシャル成長させるための基板である。
【0063】
次に、積層体20をパターニングする。パターニングは、積層体20のテーパー部20aの側面21が積層方向に対して傾斜するように行われる。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィーおよびエッチングによって行われる。
【0064】
次に、テーパー部20aの側面21に、第1透光部40を形成する。第1透光部40は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法によって形成される。
【0065】
次に、第1透光部40の側方に、第1金属層50を形成する。第1金属層50は、例えば、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法によって形成される。
【0066】
次に、第1金属層50の側方および第1透光部40の側方に、絶縁部60を形成する。絶縁部60は、例えば、CVD法、スパッタ法によって形成される。
【0067】
次に、第2半導体層26上に、第1電極30を形成する。第1電極30は、例えば、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法によって形成される。
【0068】
図5に示すように、成長基板12、積層体20、第1電極30、第1透光部40、第1金属層50、および絶縁部60からなる構造体を、第1電極30側を基板10に向けて、基板10に接合する。当該接合は、例えば、はんだ、銀ペーストを介して行われる。
【0069】
次に、成長基板12を除去して、第2半導体層26を露出させる。成長基板12は、例えば、CMP(Chemical Mechanical Polisher)によって除去される。
【0070】
次に、第2半導体層26の上面をパターニングして、凹凸構造28を形成する。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィーおよびエッチングによって行われる。なお、凸部29がランダムに配置される凹凸構造28を形成する場合は、第2半導体層26の上面の全面をドライエッチングした後にウェットエッチングすることによって、凹凸構造28を形成できる。
【0071】
図1に示すように、第2半導体層26上に第2電極32を形成し、絶縁部60上に配線層70を形成する。第2電極32および配線層70は、例えば、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法によって形成される。第2電極32は、凹凸構造28上に形成されるため、第2電極32には、凹凸構造28に対応した凹凸構造36が形成される。
【0072】
次に、配線層70上に、金属部80を形成する。金属部80は、例えば、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法、めっき法によって形成される。
【0073】
次に、第2電極32上に、第2透光部90を形成する。第2透光部90は、例えば、スパッタ法、CVD法によって形成される。
【0074】
次に、第2透光部90の上面をパターニングして、レンズ面96を形成する。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィーおよびエッチングによって行われる。
【0075】
次に、レンズ面96に、透光層98を形成する。透光層98は、例えば、スパッタ法、CVD法によって形成される。
【0076】
以上の工程により、発光装置100を製造できる。
【0077】
3. 発光装置の変形例
3.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態の第1変形例に係る発光装置200を模式的に示す断面図である。
【0078】
以下、本実施形態の第1変形例に係る発光装置200において、上述した本実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。このことは、後述する本実施形態の第2~第5変形例に係る発光装置おいて、同様である。
【0079】
発光装置200では、図6に示すように、接着層72が設けられている点において、上述した発光装置100と異なる。
【0080】
接着層72は、配線層70上に設けられている。接着層72は、配線層70と金属部80との間に設けられている。接着層72は、配線層70と金属部80とを接着している。接着層72は、導電性を有している。接着層72は、発光層24で発生した光を反射させる反射面74を有している。反射面74は、第2透光部90の側面91と接している。図示の例では、反射面74は、側面91と平行である。接着層72は、例えば、TiN層である。接着層72は、例えば、スパッタ法、CVD法によって形成される。
【0081】
発光装置200では、配線層70と金属部80との間に設けられた接着層72を有する。そのため、発光装置200では、配線層70と金属部80との間の密着性を向上できる。
【0082】
発光装置200では、接着層72は、導電性を有する。そのため、発光装置200では、第2電極32は、配線層70だけでなく、接着層72および金属部80を介して、図示せぬ電源と電気的に接続されることができる。これにより、第2電極32に電流を流すための配線の抵抗を低くすることができる。
【0083】
発光装置200では、接着層72は、第2透光部90の側面91と接する反射面74を有し、反射面74は、発光層24で発生した光を反射させる。そのため、発光装置200では、接着層72によって、発光層24で発生した光を反射させることができ、側面91から漏れる光を低減できる。これにより、光の取り出し効率を、より向上できる。
【0084】
3.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の第2変形例に係る発光装置300を模式的に示す断面図である。なお、便宜上、図7は、発光装置300の拡大図を示している。
【0085】
発光装置300では、積層方向と直交する方向からみて、図7に示すように、第2半導体層26の凹凸構造28は、金属部80と重なる点において、上述した発光装置100と異なる。
【0086】
図示の例では、積層方向において、凹凸構造28の凸部29の先端の位置は、金属部80の下面84の位置よりも第2透光部90側に位置している。積層方向と直交する方向からみて、金属部80の下面84は、第2半導体層26の凹凸構造28ではない部分と重なっている。積層方向と直交する方向からみて、第2電極32の凹凸構造36は、金属部80と重なっている。図示の例では、第2電極32は、配線層70と離隔されている。第2電極32は、金属部80と接続されている。
【0087】
なお、積層方向と直交する方向からみて、凹凸構造28は、金属部80と重なっていれば、金属部80の下面84の位置は、特に限定されない。積層方向と直交する方向からみて、下面84は、図8に示すように、凹凸構造28の凸部29と重なっていてもよいし、図9に示すように、凸部29の先端と重なっていてもよい。
【0088】
発光装置300では、積層方向と直交する方向からみて、凹凸構造28は、金属部80と重なる。そのため、発光装置300では、凹凸構造28において積層方向と交差する方向に光が屈折したとしても、当該光を金属部80によって、第2透光部90側に反射させることができる。これにより、光の取り出し効率を、より向上できる。
【0089】
3.3. 第3変形例
次に、本実施形態の第3変形例に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図10は、本実施形態の第3変形例に係る発光装置400を模式的に示す断面図である。
【0090】
発光装置400では、図10に示すように、第1金属層50は、第2電極32と電気的に接続されていることについて、上述した発光装置100と異なる。
【0091】
第1金属層50は、配線層70に接続されてる。第1金属層50は、配線層70を介して、第2電極32と電気的に接続されている。第2電極32には、定電位が印加される。積層方向と直交する方向からみて、第2半導体層26の全ては、第1金属層50と重なっている。積層方向と直交する方向からみて、発光層24の全ては、第1金属層50と重なっている。
【0092】
発光装置400では、第2電極32には、定電位が印加され、第1金属層50は、第2電極32と電気的に接続されている。そのため、発光装置400では、第1金属層50によって、積層体20に入射する電磁波ノイズを低減できる。さらに、第1金属層50は、配線層70と接続されているため、第1金属層50と配線層70との間を光が通ることを抑制できる。
【0093】
なお、図11に示すように、第1金属層50は、テーパー部20aの側面21に接していてもよい。第1金属層50は、第2半導体層26に接している。第1金属層50は、発光層24および第1半導体層22には接していない。図示の例では、第1透光部40は、設けられていない。第1金属層50が第2半導体層26に接していれば、第1金属層50および第2電極32を有する金属体と、第2半導体層26と、の接触抵抗を低減できる。
【0094】
3.4. 第4変形例
次に、本実施形態の第4変形例に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図12は、本実施形態の第4変形例に係る発光装置500を模式的に示す断面図である。
【0095】
発光装置500では、図12に示すように、第2金属層54を有している点において、上述した発光装置100と異なる。
【0096】
第2金属層54は、テーパー部20aの側面21に接している。図示の例では、第2金属層54は、第1半導体層22に接している。第2金属層54は、発光層24および第2半導体層26には、接していない。第2金属層54は、積層方向からみて、積層体20を囲んでいる。第2金属層54は、第1金属層50と離隔されている。図示の例では、第2金属層54は、第1電極30に接続されている。これにより、第2金属層54および第1電極30からなる金属体と、第1半導体層22と、の接触抵抗を低減できる。第2金属層54は、第2電極32と電気的に分離されている。
【0097】
第2金属層54は、発光層24で発生した光を反射させる反射面56を有している。反射面56は、テーパー部20aの側面21と接している。図示の例では、反射面56は、側面21と平行である。第2金属層54の材質は、例えば、第1金属層50の材質と同じである。第2金属層54は、例えば、第1金属層50と同じ方法で形成されてる。
【0098】
第1金属層50は、積層方向と直交する方向からみて、第2金属層54と重なる重複部分51aと、第2金属層54と重ならない非重複部分51bと、を有している。図示の例では、非重複部分51bは、配線層70に接続されている。
【0099】
なお、図13に示すように、第2金属層54は、配線層70に接続され、第1金属層50は、配線層70と離隔されていてもよい。図示の例では、第2金属層54は、第2半導体層26と接している。これにより、第2金属層54および第2電極32を有する金属体と、第2半導体層26と、の接触抵抗を低減できる。第2金属層54は、第1半導体層22および発光層24とは接していない。
【0100】
発光装置500では、テーパー部20aの側面21に接する第2金属層54を有する。そのため、発光装置500では、第2金属層54によって、発光層24で発生した光を反射させることができ、側面21から漏れる光を低減できる。
【0101】
発光装置500では、積層方向と直交する方向からみて、第1金属層50は、第2金属層54と重なる重複部分51aと、第2金属層54と重ならない非重複部分51bと、を有している。そのため、発光装置500では、第1金属層50と第2金属層54との間を光が通ることを抑制できる。
【0102】
4. プロジェクター
次に、本実施形態に係る表示装置としてのプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図14は、本実施形態に係るプロジェクター700を模式的に示す図である。
【0103】
プロジェクター700は、例えば、光源として、発光装置100を有している。
【0104】
プロジェクター700は、図示しない筐体と、筐体内に設けられている赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ出射する赤色光源100R、緑色光源100G、青色光源100Bと、を有している。なお、便宜上、図14では、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bを簡略化して図示している。
【0105】
プロジェクター700は、さらに、例えば、筐体内に設けられた、第1光学素子702Rと、第2光学素子702Gと、第3光学素子702Bと、第1光変調装置704Rと、第2光変調装置704Gと、第3光変調装置704Bと、投射装置708と、を有している。第1光変調装置704R、第2光変調装置704G、および第3光変調装置704Bは、例えば、透過型の液晶ライトバルブである。投射装置708は、例えば、投射レンズである。
【0106】
赤色光源100Rから出射された光は、第1光学素子702Rに入射する。赤色光源100Rから出射された光は、第1光学素子702Rによって集光される。なお、第1光学素子702Rは、集光以外の機能を有していてもよい。第2光学素子702Gおよび第3光学素子702Bについても、集光以外の機能を有していてもよい。
【0107】
第1光学素子702Rによって集光された光は、第1光変調装置704Rに入射する。第1光変調装置704Rは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置708は、第1光変調装置704Rによって形成された像を拡大してスクリーン710に投射する。
【0108】
緑色光源100Gから出射された光は、第2光学素子702Gに入射する。緑色光源100Gから出射された光は、第2光学素子702Gによって集光される。
【0109】
第2光学素子702Gによって集光された光は、第2光変調装置704Gに入射する。第2光変調装置704Gは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置708は、第2光変調装置704Gによって形成された像を拡大してスクリーン710に投射する。
【0110】
青色光源100Bから出射された光は、第3光学素子702Bに入射する。青色光源100Bから出射された光は、第3光学素子702Bによって集光される。
【0111】
第3光学素子702Bによって集光された光は、第3光変調装置704Bに入射する。第3光変調装置704Bは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置708は、第3光変調装置704Bによって形成された像を拡大してスクリーン710に投射する。
【0112】
プロジェクター700は、さらに、例えば、第1光変調装置704R、第2光変調装置704G、および第3光変調装置704Bから出射された光を合成して投射装置708に導くクロスダイクロイックプリズム706を有している。
【0113】
第1光変調装置704R、第2光変調装置704G、および第3光変調装置704Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム706に入射する。クロスダイクロイックプリズム706は、4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は、投射装置708によりスクリーン710上に投射され、拡大された画像が表示される。
【0114】
なお、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bは、発光装置100を映像の画素として画像情報に応じて制御することで、第1光変調装置704R、第2光変調装置704G、および第3光変調装置704Bを用いずに、直接的に映像を形成してもよい。そして、投射装置708は、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bによって形成された映像を、拡大してスクリーン710に投射してもよい。
【0115】
また、上記の例では、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いてもよいし、反射型のライトバルブを用いてもよい。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micro Mirror Device)が挙げられる。投射装置の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
【0116】
また、光源を、光源からの光をスクリーン上で走査させることにより、表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置である走査手段を有するような走査型の画像表示装置の光源装置にも適用することが可能である。
【0117】
5. ディスプレイ
次に、本実施形態に係る表示装置としてのディスプレイについて、図面を参照しながら説明する。図15は、本実施形態に係るディスプレイ800を模式的に示す平面図である。図16は、本実施形態に係るディスプレイ800を模式的に示す断面図である。なお、図15では、互いに直交する2つの軸として、X軸およびY軸を図示している。
【0118】
ディスプレイ800は、例えば、光源として、発光装置100を有している。
【0119】
ディスプレイ800は、画像を表示する表示装置である。画像には、文字情報のみを表示するものが含まれる。ディスプレイ800は、自発光型のディスプレイである。ディスプレイ800は、図15および図16に示すように、例えば、回路基板810と、レンズアレイ820と、ヒートシンク830と、を有している。
【0120】
回路基板810には、発光装置100を駆動させるための駆動回路が搭載されている。駆動回路は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを含む回路である。駆動回路は、例えば、入力された画像情報に基づいて、発光装置100を駆動させる。図示はしないが、回路基板810上には、回路基板810を保護するための透光性の基板が配置されている。
【0121】
回路基板810は、例えば、表示領域812と、データ線駆動回路814と、走査線駆動回路816と、制御回路818と、を有している。
【0122】
表示領域812は、複数の画素Pで構成されている。画素Pは、図示の例では、X軸およびY軸に沿って配列されている。
【0123】
図示はしないが、回路基板810には、複数の走査線と複数のデータ線が設けられている。例えば、走査線はX軸に沿って延び、データ線はY軸に沿って延びている。走査線は、走査線駆動回路816に接続されている。データ線は、データ線駆動回路814に接続されている。走査線とデータ線の交点に対応して画素Pが設けられている。
【0124】
1つの画素Pは、例えば、1つの発光装置100と、1つのレンズ822と、図示しない画素回路と、を有している。画素回路は、画素Pのスイッチとして機能するスイッチング用トランジスターを有し、スイッチング用トランジスターのゲートが走査線に接続され、ソースまたはドレインの一方がデータ線に接続されている。
【0125】
データ線駆動回路814および走査線駆動回路816は、画素Pを構成する発光装置100の駆動を制御する回路である。制御回路818は、画像の表示を制御する。
【0126】
制御回路818には、上位回路から画像データが供給される。制御回路818は、当該画像データに基づく各種信号をデータ線駆動回路814および走査線駆動回路816に供給する。
【0127】
走査線駆動回路816が走査信号をアクティブにすることで走査線が選択されると、選択された画素Pのスイッチング用トランジスターがオンになる。このとき、データ線駆動回路814が、選択された画素Pにデータ線からデータ信号を供給することで、選択された画素Pの発光装置100がデータ信号に応じて発光する。
【0128】
レンズアレイ820は、複数のレンズ822を有している。レンズ822は、例えば、1つの発光装置100に対して、1つ設けられている。発光装置100から出射された光は、1つのレンズ822に入射する。
【0129】
ヒートシンク830は、回路基板810に接触している。ヒートシンク830の材質は、例えば、銅、アルミニウムなどの金属である。ヒートシンク830は、発光装置100で発生した熱を、放熱する。
【0130】
6. ヘッドマウントディスプレイ
6.1. 全体の構成
次に、本実施形態に係る電子機器としてのヘッドマウントディスプレイについて、図面を参照しながら説明する。図17は、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ900を模式的に示す斜視図である。
【0131】
ヘッドマウントディスプレイ900は、図17に示すように、眼鏡のような外見を有する頭部装着型のディスプレイである。ヘッドマウントディスプレイ900は、観察者の頭部に装着される。観察者とは、ヘッドマウントディスプレイ900を使用する使用者のことである。ヘッドマウントディスプレイ900は、観察者に対して虚像による映像光を視認させることができるとともに、外界像をシースルーで視認させることができる。
【0132】
ヘッドマウントディスプレイ900は、例えば、第1表示部910aと、第2表示部910bと、フレーム920と、第1テンプル930aと、第2テンプル930bと、を有している。
【0133】
第1表示部910aおよび第2表示部910bは、画像を表示する。具体的には、第1表示部910aは、観察者の右眼用の虚像を表示する。第2表示部910bは、観察者の左眼用の虚像を表示する。表示部910a,910bは、例えば、像形成装置911と、導光装置915と、を有している。
【0134】
像形成装置911は、画像光を形成する。像形成装置911は、例えば、光源や投射装置などの光学系と、外部部材912と、を有している。外部部材912は、光源および投射装置を収容している。
【0135】
導光装置915は、観察者の眼前を覆う。導光装置915は、像形成装置911で形成された映像光を導光させるとともに、外界光と映像光とを重複して観察者に視認させる。なお、像形成装置911および導光装置915の詳細については、後述する。
【0136】
フレーム920は、第1表示部910aおよび第2表示部910bを支持している。フレーム920は、例えば、表示部910a,910bを囲んでいる。図示の例では、第1表示部910aの像形成装置911は、フレーム920の一方の端部に取り付けられている。第2表示部910bの像形成装置911は、フレーム920の他方の端部に取り付けられている。
【0137】
第1テンプル930aおよび第2テンプル930bは、フレーム920から延在している。図示の例では、第1テンプル930aは、フレーム920の一方の端部から延在している。第2テンプル930bは、フレーム920の他方の端部から延在している。
【0138】
第1テンプル930aおよび第2テンプル930bは、ヘッドマウントディスプレイ900が観察者に装着された場合に、観察者の耳に懸架される。テンプル930a,930b間に、観察者の頭部が位置する。
【0139】
6.2. 像形成装置および導光装置
図18は、ヘッドマウントディスプレイ900の第1表示部910aの像形成装置911および導光装置915を模式的に示す図である。なお、第1表示部910aと第2表示部910bとは、基本的に同じ構成を有している。したがって、以下の第1表示部910aの説明は、第2表示部910bに適用できる。
【0140】
像形成装置911は、図18に示すように、例えば、光源としての発光装置100と、光変調装置913と、結像用の投射装置914と、を有している。
【0141】
光変調装置913は、発光装置100から入射した光を、画像情報に応じて変調して、映像光を出射する。光変調装置913は、透過型の液晶ライトバルブである。なお、発光装置100は、入力された画像情報に応じて発光する自発光型の発光装置であってもよい。この場合、光変調装置913は、設けられない。
【0142】
投射装置914は、光変調装置913から出射された映像光を、導光装置915に向けて投射する。投射装置914は、例えば、投射レンズである。投射装置914を構成するレンズとして、軸対称面をレンズ面とするものを用いてもよい。
【0143】
導光装置915は、例えば、投射装置914の鏡筒にねじ止めされることにより、投射装置914に対して精度よく位置決めされている。導光装置915は、例えば、映像光を導光する映像光導光部材916と、透視用の透視部材918と、を有している。
【0144】
映像光導光部材916には、投射装置914から出射された映像光が入射する。映像光導光部材916は、映像光を、観察者の眼に向けて導光するプリズムである。映像光導光部材916に入射した映像光は、映像光導光部材916の内面において反射を繰り返した後、反射層917で反射されて映像光導光部材916から出射される。映像光導光部材916から出射された映像光は、観察者の眼に至る。反射層917は、例えば、金属や、誘電体多層膜で構成されている。反射層917は、ハーフミラーであってもよい。
【0145】
透視部材918は、映像光導光部材916に隣接している。透視部材918は、映像光導光部材916に固定されている。透視部材918の外表面は、例えば、映像光導光部材916の外表面と連続している。透視部材918は、観察者に、外界光を透視させる。映像光導光部材916についても、映像光を導光する機能の他に、観察者に外界光を透視させる機能を有している。なお、ヘッドマウントディスプレイ900は、観察者に、外界光を透視させない構成であってもよい。
【0146】
上述した実施形態に係る発光装置は、プロジェクター、ディスプレイ、およびヘッドマウントディスプレイ以外にも用いられることが可能である。上述した実施形態に係る発光装置は、例えば、屋内外の照明、レーザープリンター、スキャナー、光を用いるセンシング機器、EVF(Electronic View Finder)、スマートウォッチなどのウェアラブルディスプレイ、車載用ライト、車載用ヘッドアップディスプレイに用いられる。
【0147】
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
【0148】
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【0149】
上述した実施形態および変形例から以下の内容が導き出される。
【0150】
発光装置の一態様は、
第1電極と、
前記第1電極と対向配置され、透光性を有する第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1電極側から前記第2電極側に向かうにつれて幅が大きくなるテーパー形状を有するテーパー部を有する積層体と、
前記テーパー部の側面に設けられた第1金属層と、
を有し、
前記積層体は、
第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2電極との間に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
を有し、
前記発光層で発生した光は、前記第2電極側から出射され、
前記第1金属層および前記第1電極は、互いに離隔されて、電気的に絶縁されている。
【0151】
この発光装置によれば、光の取り出し効率を向上できる。
【0152】
前記発光装置の一態様において、
前記第2電極には、定電位が印加され、
前記第1金属層は、前記第2電極と電気的に接続されていてもよい。
【0153】
この発光装置によれば、第1金属層によって、積層体に入射する電磁波ノイズを低減できる。
【0154】
前記発光装置の一態様において、
前記第1金属層は、前記第2半導体層と接してもよい。
【0155】
この発光装置によれば、第1金属層および第2電極を有する金属体と、第2半導体層と、の接触抵抗を低減できる。
【0156】
前記発光装置の一態様において、
前記発光層で発生した光を透過させる透光部を有し、
前記第1金属層は、前記透光部を介して、前記テーパー部の側面に設けられていてもよい。
【0157】
この発光装置によれば、第1金属層によって、透光部を透過した光を、積層体側に反射させることができる。
【0158】
前記発光装置の一態様において、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向と直交する方向からみて、前記第1金属層は、前記発光層と重なってもよい。
【0159】
この発光装置によれば、第1金属層によって、発光層の側面から出射された光を、積層体側に反射させることができる。
【0160】
前記発光装置の一態様において、
前記テーパー部の側面に接する第2金属層を有してもよい。
【0161】
この発光装置によれば、第2金属層によって、発光層で発生した光を反射させることができる。
【0162】
前記発光装置の一態様において、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向と直交する方向からみて、前記第1金属層は、
前記第2金属層と重なる部分と、
前記第2金属層と重ならない部分と、
を有してもよい。
【0163】
この発光装置によれば、第1金属層と第2金属層との間を光が通ることを抑制できる。
【0164】
表示装置の一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
【0165】
電子機器の一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
【符号の説明】
【0166】
2…発光素子、10…基板、12…成長基板、20…積層体、20a…テーパー部、21…側面、22…第1半導体層、24…発光層、26…第2半導体層、27…第1接触面、28…凹凸構造、29…凸部、30…第1電極、32…第2電極、34…第2接触面、36…凹凸構造、40…第1透光部、50…第1金属層、51a…重複部分、51b…非重複部分、52…反射面、54…第2金属層、56…反射面、60…絶縁部、70…配線層、72…接着層、74…反射面、80…金属部、82…反射面、84…下面、90…第2透光部、91…側面、92…テーパー部、94…レンズ部、96…レンズ面、98…透光層、100…発光装置、100R…赤色光源、100G…緑色光源、100B…青色光源、200,300,400,500…発光装置、700…プロジェクター、702R…第1光学素子、702G…第2光学素子、702B…第3光学素子、704R…第1光変調装置、704G…第2光変調装置、704B…第3光変調装置、706…クロスダイクロイックプリズム、708…投射装置、710…スクリーン、800…ディスプレイ、810…回路基板、812…表示領域、814…データ線駆動回路、816…走査線駆動回路、818…制御回路、820…レンズアレイ、822…レンズ、830…ヒートシンク、900…ヘッドマウントディスプレイ、910a…第1表示部、910b…第2表示部、911…像形成装置、912…外部部材、913…光変調装置、914…投射装置、915…導光装置、916…映像光導光部材、917…反射層、918…透視部材、920…フレーム、930a…第1テンプル、930b…第2テンプル、1020…積層体、1024…発光層、1060…絶縁部、1070…配線層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18