(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013071
(43)【公開日】2024-01-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20240124BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240124BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022114993
(22)【出願日】2022-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坪内 孝太
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175HA01
5B175HA02
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】ユーザへのコンテンツの新たな提供技術を提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、第1受付部と、第2受付部と、提供部とを備える。第1受付部は、オンラインサービスにおける第1ユーザの情報である第1ユーザ情報の利用許諾を示す情報を受け付ける。第2受付部は、第1ユーザとは異なる第2ユーザによる第1ユーザの指定を示す情報を受け付ける。提供部は、第2受付部によって指定が受け付けられた場合に、第1ユーザ情報を用いた第2ユーザへのオンラインサービスを提供する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインサービスにおける第1ユーザの情報である第1ユーザ情報の利用許諾を示す情報を受け付ける第1受付部と、
前記第1ユーザとは異なる第2ユーザによる前記第1ユーザの指定を示す情報を受け付ける第2受付部と、
前記第2受付部によって前記指定が受け付けられた場合に、前記第1ユーザ情報を用いた前記第2ユーザへの前記オンラインサービスを提供する提供部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1ユーザ情報は、
前記第1ユーザの前記オンラインサービスでの行動履歴の情報を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記オンラインサービスは、
検索サービスを含み、
前記行動履歴は、
前記検索サービスにおける検索履歴を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記オンラインサービスは、
取引の対象となる取引対象の電子商取引サービスを含み、
前記行動履歴は、
前記電子商取引サービスにおける前記取引対象の購入履歴および閲覧履歴のうちの1以上の履歴を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記オンラインサービスは、
ニュースコンテンツ、動画コンテンツ、および音楽コンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツを提供するコンテンツ提供サービスを含み、
前記行動履歴は、
前記コンテンツの利用履歴を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記オンラインサービスは、
広告コンテンツを提供するコンテンツ提供サービスを含み、
前記行動履歴は、
前記広告コンテンツの選択履歴を含む
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1受付部は、
前記第1ユーザ情報の一部の選択的な利用許諾を示す情報を受け付け、
前記提供部は、
前記第1ユーザ情報の前記一部を用いた前記第2ユーザへの前記オンラインサービスを提供する
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記指定をレコメンドするレコメンド情報を提供する
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記利用許諾を行った前記第1ユーザに対して利益を付与する付与部を備える
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記付与部は、
前記第1ユーザ情報を用いた前記オンラインサービスにおける前記第2ユーザの前記行動履歴に基づいて、前記利益を決定する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
オンラインサービスにおける第1ユーザの情報である第1ユーザ情報の利用許諾を示す情報を受け付ける第1受付工程と、
前記第1ユーザとは異なる第2ユーザによる前記第1ユーザの指定を示す情報を受け付ける第2受付工程と、
前記第2受付工程によって前記指定が受け付けられた場合に、前記第1ユーザ情報を用いた前記第2ユーザへの前記オンラインサービスを提供する提供工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
オンラインサービスにおける第1ユーザの情報である第1ユーザ情報の利用許諾を示す情報を受け付ける第1受付手順と、
前記第1ユーザとは異なる第2ユーザによる前記第1ユーザの指定を示す情報を受け付ける第2受付手順と、
前記第2受付手順によって前記指定が受け付けられた場合に、前記第1ユーザ情報を用いた前記第2ユーザへの前記オンラインサービスを提供する提供手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの情報を用いてユーザに対してオンラインサービスを提供する技術が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザの検索履歴または閲覧履歴などのユーザの情報に基づいてユーザに提供する情報を選択する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術では、ユーザの情報に基づいて、ユーザUに応じた情報を提供することができ、ユーザの利便性を高めることができるが、ユーザに提供される情報がユーザに応じた情報に偏ってしまい、ユーザに新たな体験を提案することが難しい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザへのコンテンツの新たな提供技術を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、第1受付部と、第2受付部と、提供部とを備える。第1受付部は、オンラインサービスにおける第1ユーザの情報である第1ユーザ情報の利用許諾を示す情報を受け付ける。第2受付部は、第1ユーザとは異なる第2ユーザによる第1ユーザの指定を示す情報を受け付ける。提供部は、第2受付部によって指定が受け付けられた場合に、第1ユーザ情報を用いた第2ユーザへのオンラインサービスを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザへのコンテンツの新たな提供技術を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るコンテンツ記憶部に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって第1ユーザに提供される利用許諾確認情報を含むニュースサイトのホームコンテンツの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって第2ユーザに提供される指定提案情報を含むニュースサイトのホームコンテンツの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。情報処理装置1は、各種のオンラインサービスを提供する。オンラインサービスは、例えば、検索サービス、電子商取引サービス、コンテンツ提供サービスなどである。
【0011】
検索サービスは、ユーザUによる端末装置2への操作によって端末装置2から送信される検索クエリに応じた検索結果を提供するオンラインサービスである。電子商取引サービスは、取引の対象となる取引対象の取引を行う電子商取引サイトによって提供されるサービスである。取引対象は、商品またはサービスである。電子商取引サイトは、ショッピングサイト、オークションサイト、フリーマーケットサイト、金融取引サイト、チケット購入サイトなどを含むが、かかる例に限定されない。
【0012】
コンテンツ提供サービスは、各種のコンテンツを提供するオンラインサービスである。コンテンツ提供サービスによって提供されるコンテンツは、ニュースコンテンツ、動画コンテンツ、音楽コンテンツ、地図コンテンツ、飲食店コンテンツ、広告コンテンツなどであるが、かかる例に限定されない。
【0013】
ユーザUは、端末装置2を操作することで、情報処理装置1にオンラインサービスを要求し、情報処理装置1からのオンラインサービスの提供を受ける。
図1に示す例では、説明の便宜上、複数のユーザUをユーザUAとユーザUBとに分け、複数の端末装置2をユーザUAの端末装置2AとユーザUBの端末装置2Bとに分けて説明する。ユーザUAは、第1ユーザの一例であり、ユーザUBは、第2ユーザの一例である。
【0014】
ユーザUAは、端末装置2Aを操作して端末装置2Aから情報処理装置1にサービス要求を送信させる(ステップS1)。情報処理装置1は、端末装置2Aからのサービス要求を受け付けると、端末装置2Aからのサービス要求に応じたオンラインサービスであって、ユーザUAの情報を用いたオンラインサービスを提供する(ステップS2)。
【0015】
ユーザUAの情報には、例えば、ユーザUAの属性の情報と、ユーザUAのオンラインサービスの行動履歴の情報とが含まれる。情報処理装置1は、ユーザUAの情報に基づいて、ユーザUAの属性やオンラインサービスでの行動パターンなどに応じたユーザUA用にカスタマイズしたオンラインサービスを提供する。
【0016】
また、ユーザUBは、端末装置2Bを操作して端末装置2Bから情報処理装置1にサービス要求を送信させる(ステップS3)。情報処理装置1は、端末装置2Bからのサービス要求を受け付けると、端末装置2Bからのサービス要求に応じたオンラインサービスであって、ユーザUBの情報を用いたオンラインサービスを提供する(ステップS4)。
【0017】
ユーザUBの情報には、例えば、ユーザUBの属性の情報と、ユーザUBのオンラインサービスの行動履歴の情報とが含まれる。情報処理装置1は、ユーザUBの情報に基づいて、ユーザUBの属性やオンラインサービスでの行動パターンなどに応じたユーザUB用にカスタマイズしたオンラインサービスを提供する。以下において、ユーザUAの情報やユーザUBの情報などをユーザ情報と記載する場合がある。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、ユーザUAのユーザ情報に対する利用許諾確認情報を端末装置2Aに送信する(ステップS5)。利用許諾確認情報は、ユーザUAのユーザ情報の利用をユーザUAが他のユーザUに許諾するか否かを確認するための情報であり、端末装置2Aに表示される。
【0019】
例えば、利用許諾確認情報には、ユーザUAのユーザ情報を他のユーザUに利用を許諾するか否かの問い合わせを示す情報と、ユーザUAがユーザ情報の利用を許諾する場合に選択する許諾ボタンの情報とが含まれている。なお、利用許諾確認情報には、ユーザUAが許諾する情報の種別を選択するための選択ボタンの情報が含まれていてもよい。
【0020】
ユーザUAが端末装置2Aを操作することによってユーザUAのユーザ情報の利用を許諾する選択を行った場合、ユーザUAのユーザ情報の利用を許諾することを示す利用許諾情報が端末装置2Aから情報処理装置1に送信される(ステップS6)。利用許諾情報は、利用許諾を示す情報の一例である。
【0021】
情報処理装置1は、端末装置2Aからの利用許諾情報を受け付けると、端末装置2Aからの利用許諾情報を記憶する(ステップS7)。利用許諾確認情報にユーザUAが許諾するユーザ情報の種別を選択するための選択ボタンの情報が含まれている場合、利用許諾情報には、例えば、ユーザUAのユーザ情報のうちユーザUAが許諾する情報の種別を示す許諾種別情報が含まれる。
【0022】
つづいて、情報処理装置1は、記憶している利用許諾情報に基づいて、端末装置2Bに対してレコメンド情報の一例である指定提案情報を送信する(ステップS8)。指定提案情報は、利用が許諾されたユーザUのユーザ情報の利用を提案するための情報であり、端末装置2Bに表示される。かかる指定提案情報には、ユーザ情報の利用を許諾したユーザUAを含む1以上のユーザUを指定可能に示す情報が含まれる。
【0023】
ユーザUBは、指定提案情報において指定可能に示される1以上のユーザUのうち例えばユーザUAを指定することで、ユーザUAを指定したサービス要求が端末装置2Bから情報処理装置1に送信される(ステップS9)。
【0024】
情報処理装置1は、ユーザUAを指定した指定情報を含むサービス要求を受け付けると、端末装置2Bからのサービス要求に応じたオンラインサービスであって、ユーザUAの情報を用いたオンラインサービスを提供する(ステップS10)。これにより、ユーザUBは、ユーザUAの属性やオンラインサービスでの行動パターンなどに応じたユーザUA用にカスタマイズしたオンラインサービスを利用することができる。
【0025】
したがって、例えば、ユーザUAが有名人であり、ユーザUBがユーザUAのファンなどである場合において、ユーザUBは、ユーザUAが体験しているオンラインサービスを体験することができ、ユーザUAに対する興味関心をさらに高めることができ、また、オンラインサービスの利用のさらなる促進を図ることができる。
【0026】
このように、情報処理装置1は、オンラインサービスにおける第1ユーザの情報である第1ユーザ情報の利用許諾を示す情報を受け付け、第1ユーザとは異なる第2ユーザによる第1ユーザの指定を示す情報である指定情報を受け付けた場合に、第1ユーザ情報を用いた第2ユーザへのオンラインサービスを提供する。これにより、第2ユーザは第1ユーザ用にカスタマイズされたオンラインサービスを体験することができ、情報処理装置1は、第2ユーザに対して新たな体験を提供することができる。
【0027】
以下、このような処理を行う情報処理装置1および端末装置2を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0028】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2とを含む。
【0029】
情報処理装置1および複数の端末装置2は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1が複数含まれてもよい。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
【0030】
各端末装置2は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、またはPDA(Personal Digital Assistant)などである。各端末装置2は、ユーザUによって操作される。なお、各端末装置2は、上述した例に限定されず、例えば、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)などであってもよい。
【0031】
また、端末装置2は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
【0032】
〔3.情報処理装置1の構成〕
以下、情報処理装置1が有する機能構成の一例について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0033】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、複数の端末装置2の各々との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0034】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。また、記憶部11は、ユーザ情報記憶部20と、コンテンツ記憶部21とを有する。
【0035】
〔3.2.1.ユーザ情報記憶部20〕
ユーザ情報記憶部20は、ユーザUに関する各種の情報を記憶する。
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【0036】
図4に示す例では、ユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルは、「ユーザID」、「属性情報」、「履歴情報」、および「許諾情報」といった項目の情報を含む。「ユーザID」は、ユーザUを識別する識別子である。
【0037】
「属性情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの属性に関する属性情報である。ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年齢、性別、職業、居住地、年収、家族構成などである。サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などである。
【0038】
「履歴情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUのオンラインサービスにおける行動履歴の情報である。ユーザUの行動履歴の情報は、例えば、ユーザUの検索履歴情報、ユーザUの閲覧履歴情報、ユーザUの電子商取引サービスの利用履歴情報、ユーザUのコンテンツの利用履歴情報、ユーザUの広告コンテンツの選択履歴情報、およびユーザUのコンテキスト履歴情報などを含む。
【0039】
ユーザUの検索履歴情報は、例えば、検索サイトなどでのウェブコンテンツの検索履歴の情報であり、検索クエリに含まれる検索キーワード、検索クエリに含まれる検索種別、検索日時、検索時のユーザUの位置、検索に用いた端末装置2の型式や種別などの情報を含む。なお、ユーザUの検索履歴情報は、検索サイト以外の各種のウェブサイトでのウェブコンテンツの検索履歴の情報を含んでいてもよい。検索時のユーザUの位置の情報は、例えば、端末装置2に内蔵された測位センサによって検出される情報であり、端末装置2から情報処理装置1に送信される。
【0040】
検索種別は、例えば、ウェブ検索、画像検索、動画検索などである。ウェブ検索は、ウェブページを検索対象とする検索であり、画像検索は、ウェブページに含まれる静止画コンテンツを検索対象とする検索であり、画像検索は、ウェブページに含まれる動画コンテンツや動画サイトで提供される動画コンテンツを検索対象とする検索である。また、ニュースサイトでのニュースコンテンツの検索履歴の場合、検索種別は、例えば、スポーツ、芸能、経済、技術などのカテゴリなどであってもよい。
【0041】
ユーザUの閲覧履歴情報は、ユーザUのウェブコンテンツの閲覧履歴の情報である。ユーザUの閲覧履歴情報には、閲覧したウェブコンテンツのアドレス、閲覧したウェブコンテンツの種別(例えば、カテゴリなど)、閲覧時のユーザUの位置、閲覧日時などの情報が含まれる。
【0042】
ユーザUの電子商取引サービスの利用履歴情報は、ユーザUの電子商取引サービスにおける取引対象の購入履歴および閲覧履歴の情報である。取引対象の購入履歴には、ユーザUによって購入された取引対象、購入日時、購入金額、購入時のユーザUの位置、購入仮想店舗などの情報が含まれる。取引対象の閲覧履歴には、ユーザUによって閲覧された取引対象、閲覧日時、閲覧時のユーザUの位置、閲覧された取引対象を販売する仮想店舗などの情報が含まれる。
【0043】
ユーザUのコンテンツの利用履歴情報は、ニュースコンテンツ、動画コンテンツ、および音楽コンテンツなどの種々のコンテンツの利用履歴の情報である。コンテンツの利用履歴情報には、例えば、ユーザUが利用したコンテンツを特定する情報、ユーザUが利用したコンテンツの種別(例えば、カテゴリなど)を特定する情報、利用時のユーザUの位置を示す情報、利用日時の情報などが含まれる。
【0044】
ユーザUの広告コンテンツの選択履歴情報は、ユーザUが選択した広告コンテンツの情報である。ユーザUの広告コンテンツの選択履歴情報には、ユーザUによってクリックされた広告コンテンツを特定する情報、ユーザUによってクリックされた広告コンテンツの種別(例えば、カテゴリなど)を特定する情報、クリック日時を示す情報、クリック時のユーザUの位置を示す情報などが含まれる。
【0045】
ユーザUのコンテキスト履歴情報は、検出情報で特定される処理部12によって推定されたユーザUのコンテキストの履歴情報である。ユーザUのコンテキストは、ユーザUの状況である。ユーザUの状況は、例えば、ユーザUの位置、ユーザUの向き、ユーザUの動作などであり、例えば、端末装置2から情報処理装置1に送信される検出情報に基づいて、処理部12によって判定または推定されてユーザ情報記憶部20に記憶される。
【0046】
検出情報は、測位センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、マイク、照度センサ、温度センサ、湿度センサ、圧力センサ、近接センサ、臭い、汗、心拍、脈拍、脳波などの生体情報を取得するためのセンサ、およびイメージセンサなどの各種のセンサで検出された情報を含む。
【0047】
「許諾情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの利用許諾情報である。かかる利用許諾情報には、例えば、ユーザUの情報のうちユーザUが許諾する種別の情報である許諾種別情報が含まれる。許諾種別情報は、例えば、ユーザUの情報のうちユーザUが許諾する情報の種別を示す情報種別情報やユーザUがユーザUの情報の利用を許諾するオンラインサービスの種別を示すサービス種別情報が含まれる。
【0048】
情報種別情報は、例えば、上述したユーザUの検索履歴情報、ユーザUの閲覧履歴情報、ユーザUの電子商取引サービスの利用履歴情報、ユーザUのコンテンツの利用履歴情報、ユーザUの広告コンテンツの選択履歴情報、およびユーザUのコンテキスト履歴情報のうちのユーザUが許諾する情報を特定する情報である。
【0049】
サービス種別情報は、例えば、検索サービス、電子商取引サービス、およびコンテンツ提供サービスのうちのユーザUが許諾するオンラインサービスを特定する情報であるが、さらに細分化されたサービス特定する情報であってもよい。
【0050】
例えば、検索サービスであれば、サービス種別情報には、検索サービスを示す情報に加えて、検索対象を示す情報が含まれてもよい。検索対象は、例えば、ウェブページ、画像コンテンツ、または動画コンテンツなどである。また、電子商取引サービスであれば、サービス種別情報には、電子商取引サービスを示す情報に加えて、取引対象のカテゴリやスペックなどを示す情報が含まれていてもよい。
【0051】
また、図示しないが、ユーザ情報記憶部20のユーザ情報テーブルには、端末装置2から情報処理装置1に送信される検出情報などの情報などもユーザU毎に含まれている。
【0052】
〔3.2.2.コンテンツ記憶部21〕
コンテンツ記憶部21は、コンテンツに関する情報を記憶する。
図5は、実施形態に係るコンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
図5に示した例では、コンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツテーブルは、「コンテンツID」および「コンテンツ」といった項目の情報を有する。
【0053】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子である。「コンテンツ」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツに関する情報である。具体的には、コンテンツに関する情報は、例えば、コンテンツの内容に関する情報またはコンテンツのアドレスの情報などであり、上述した検索結果に含まれる情報を含む。
【0054】
図6では、コンテンツID「C1」のコンテンツは、コンテンツCNT1であり、コンテンツID「C2」のコンテンツは、コンテンツCNT2であり、コンテンツID「C3」のコンテンツは、コンテンツCNT3である。
【0055】
なお、
図5に示した例では、コンテンツなどを「コンテンツCNT1」などの抽象的な符号を含む文字列で表現したが、コンテンツなどは、例えば、具体的な数値および具体的な文字列などの各種情報を含むファイル形式のデータ、またはかかるデータの格納場所を示す情報である。コンテンツなどは、上記形式以外の情報であってもよい。また、コンテンツ記憶部21は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0056】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部12は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。
【0057】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、受付部31と、提供部32と、付与部33とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0058】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、各種情報を取得する。取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。取得部30は、ユーザ情報記憶部20およびコンテンツ記憶部21などから各種の情報を取得する。
【0059】
取得部30は、通信部10を介して、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。取得部30は、端末装置2や提供部32などから各種情報を受信する。例えば、取得部30は、端末装置2や提供部32などからユーザUの情報を取得し、取得したユーザUの情報をユーザ情報記憶部20に記憶させてユーザ情報テーブルを更新する。また、取得部30は、外部の情報処理装置からコンテンツを取得し、取得したコンテンツをコンテンツ記憶部21に記憶させてコンテンツテーブルを更新する。
【0060】
〔3.3.2.受付部31〕
受付部31は、外部の装置から種々の要求や情報などを受け付ける。例えば、受付部31は、端末装置2からのサービス要求、利用許諾情報、および利用許諾解除情報などを受け付ける。かかる受付部31は、第1受付部40と、第2受付部41とを備える。
【0061】
〔3.3.2.1.第1受付部40〕
第1受付部40は、利用許諾情報をユーザUの端末装置2から受け付ける。利用許諾情報は、提供部32が提供するオンラインサービスにおけるユーザUのユーザ情報の利用許諾を示す情報である。
【0062】
第1受付部40は、ユーザ情報の一部の選択的な利用許諾を示す情報を利用許諾情報としてユーザUの端末装置2から受け付けることができる。この場合、利用許諾情報には、例えば、ユーザUの情報のうちユーザUが許諾する種別の情報である許諾種別情報が含まれる。許諾種別情報は、例えば、ユーザUの情報のうちユーザUが許諾する情報の種別を示す情報種別情報やユーザUがユーザUの情報の利用を許諾するオンラインサービスの種別を示すサービス種別情報が含まれる。
【0063】
第1受付部40は、ユーザUの端末装置2から受け付けた利用許諾情報をユーザ情報記憶部20のユーザ情報テーブルに追加して、ユーザ情報テーブルを更新する。以下において、ユーザ情報の利用許諾を行ったユーザUを第1ユーザと記載する場合がある。
【0064】
また、第1受付部40は、ユーザUが行ったユーザ情報の利用許諾の解除を示す情報である利用許諾解除情報を受け付ける。第1受付部40は、例えば、ユーザUの端末装置2から受け付けた利用許諾解除情報で示される利用許諾情報をユーザ情報記憶部20のユーザ情報テーブルから削除して、ユーザ情報テーブルを更新する。
【0065】
また、利用許諾解除情報には、利用許諾の解除対象となる解除種別情報が含まれる場合、第1受付部40は、例えば、利用許諾解除情報で示される解除種別情報をユーザ情報記憶部20のユーザ情報テーブルから削除して、ユーザ情報テーブルを更新する。
【0066】
〔3.3.2.2.第2受付部41〕
第2受付部41は、ユーザUの端末装置2から送信されるサービス要求を受け付ける。かかるサービス要求には、例えば、要求元のユーザUを特定する情報であるユーザ特定情報と要求対象を特定する情報である要求対象情報とが含まれている。ユーザ特定情報は、例えば、要求元のユーザUのユーザIDまたは要求元のユーザUのユーザIDに紐付けられる情報である。
【0067】
要求対象情報には、サービス要求の対象が検索サービスである場合、例えば、検索サイトを指定する情報、および検索クエリなどが含まれる。検索クエリには、検索キーワード、および検索種別などの情報が含まれる。
【0068】
また、要求対象情報には、サービス要求の対象が電子商取引サービスである場合、例えば、電子商取引サイトにおけるウェブページを指定する情報、または電子商取引サイトにおける取引対象に関する情報などが含まれる。取引対象に関する情報は、例えば、取引対象を指定する情報、取引対象のカテゴリを指定する情報、または取引対象のブランドを指定する情報などである。
【0069】
また、要求対象情報には、サービス要求の対象がコンテンツ提供サービスである場合、例えば、コンテンツ提供サイトにおけるコンテンツを指定する情報またはコンテンツ提供サイトにおけるコンテンツのカテゴリを指定する情報などが含まれる。
【0070】
また、第2受付部41は、ユーザ指定情報を含むサービス要求を受け付ける。ユーザ指定情報は、ユーザ情報の利用許諾を行ったユーザUである第1ユーザとは異なるユーザUによる第1ユーザの指定を示す情報を含む。以下において、第1ユーザを指定するユーザを第2ユーザと記載する場合がある。
【0071】
ユーザ指定情報には、例えば、第2ユーザが利用を希望するユーザ情報の第1ユーザを特定する情報が含まれる。また、ユーザ指定情報には、第1ユーザを特定する情報に加えて、第2ユーザが利用を希望する利用種別情報などが含まれる場合もある。利用種別情報には、例えば、第1ユーザの情報のうち第1ユーザが許諾する情報の種別を示す情報のうち第2ユーザが利用を希望する種別を示す情報が含まれる。第1ユーザが許諾する情報の種別を示す情報は、上述した情報種別情報やサービス種別情報などである。
【0072】
なお、第2受付部41は、サービス要求とは別にユーザ指定情報を受け付けることもできる。
【0073】
〔3.3.3.提供部32〕
提供部32は、第2受付部41によってサービス要求が受け付けられた場合、サービス要求に応じたオンラインサービスを提供する。
【0074】
提供部32は、サービス要求に応じたユーザUのユーザ情報を用いて、サービス要求に含まれる要求対象情報に応じたオンラインサービスをユーザUに提供する。まず、サービス要求にユーザ指定情報が含まれていない場合の例について説明する。
【0075】
提供部32は、サービス要求に含まれているユーザ特定情報によって特定されるユーザUのユーザ情報を用いて、サービス要求に含まれる要求対象情報に応じたオンラインサービスをユーザUに提供する。以下において、ユーザ特定情報によって特定されるユーザUのユーザ情報を第2ユーザ情報と記載する場合がある。
【0076】
例えば、提供部32は、サービス要求の対象が検索サービスである場合、検索クエリに含まれる検索種別のウェブコンテンツであって検索キーワードとの関連度と第2ユーザ情報とから得られるスコアが高い順に所定数のウェブコンテンツの情報を並べた検索結果をサービス要求元の端末装置2に送信する。検索結果に含まれるウェブコンテンツの情報は、選択したウェブコンテンツのタイトルやアドレス(例えば、URL)などを含む。
【0077】
また、提供部32は、サービス要求の対象が検索サービスである場合、複数の広告コンテンツのうち第2ユーザ情報から得られるスコアが高い順に複数の広告コンテンツを検索結果に含ませる。
【0078】
また、提供部32は、サービス要求の対象が電子商取引サービスであり、要求対象情報に電子商取引サイトのトップページを指定する情報が含まれる場合、複数の取引対象のうち第2ユーザ情報から得られるスコアが高い順に所定数の取引対象の情報を含むウェブコンテンツをサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0079】
また、提供部32は、サービス要求の対象が電子商取引サービスであり、要求対象情報にカテゴリを指定する情報が含まれる場合、かかるカテゴリに含まれる複数の取引対象のうち第2ユーザ情報から得られるスコアが高い順に所定数の取引対象の情報を含むウェブコンテンツをサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0080】
また、提供部32は、サービス要求の対象がコンテンツ提供サービスであり、要求対象情報にトップページを指定する情報が含まれる場合、複数のコンテンツのうち第2ユーザ情報から得られるスコアが高い順に所定数のコンテンツの情報を含むトップページのウェブコンテンツをサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0081】
また、提供部32は、サービス要求の対象がコンテンツ提供サービスであり、要求対象情報にカテゴリを指定する情報が含まれる場合、かかるカテゴリに含まれる複数のコンテンツのうち第2ユーザ情報から得られるスコアが高い順に所定数のコンテンツの情報を含むカテゴリページのウェブコンテンツをサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0082】
次に、サービス要求にユーザ指定情報が含まれている場合の例について説明する。提供部32は、サービス要求にユーザ指定情報が含まれている場合、ユーザ特定情報によって特定されるユーザUのユーザ情報である第2ユーザ情報に代えて、ユーザ指定情報で特定される第1ユーザの情報である第1ユーザ情報を用いて、サービス要求に含まれる要求対象情報に応じたオンラインサービスを提供する。
【0083】
例えば、提供部32は、サービス要求の対象が検索サービスである場合、検索クエリに含まれる検索種別のウェブコンテンツであって検索キーワードとの関連度と第1ユーザ情報とから得られるスコアが高い順に所定数のウェブコンテンツの情報を並べた検索結果をサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0084】
また、提供部32は、サービス要求の対象が電子商取引サービスであり、要求対象情報に電子商取引サイトのトップページを指定する情報が含まれる場合、複数の取引対象のうち第1ユーザ情報から得られるスコアが高い順に所定数の取引対象の情報を含むウェブコンテンツをサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0085】
また、提供部32は、サービス要求の対象が電子商取引サービスであり、要求対象情報にカテゴリを指定する情報が含まれる場合、かかるカテゴリに含まれる複数の取引対象のうち第1ユーザ情報から得られるスコアが高い順に所定数の取引対象の情報を含むウェブコンテンツをサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0086】
また、提供部32は、サービス要求の対象がコンテンツ提供サービスであり、要求対象情報にトップページを指定する情報が含まれる場合、複数のコンテンツのうち第1ユーザ情報から得られるスコアが高い順に所定数のコンテンツの情報を含むトップページのウェブコンテンツをサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0087】
また、提供部32は、サービス要求の対象がコンテンツ提供サービスであり、要求対象情報にカテゴリを指定する情報が含まれる場合、かかるカテゴリに含まれる複数のコンテンツのうち第1ユーザ情報から得られるスコアが高い順に所定数のコンテンツの情報を含むカテゴリページのウェブコンテンツをサービス要求元の端末装置2に送信する。
【0088】
上述したスコアは、サービス要求の対象が検索サービスである場合、例えば、検索キーワードとの関連度を示すスコアとユーザ情報から得られるスコアとを重み付け加算した値であるが、かかる例に限定されない。検索キーワードとの関連度を示すスコアは、例えば、含まれる複数のワードのうち検索キーワードの数や検索キーワードと類似するワードの数が多いコンテンツほど高くなる。また、検索キーワードとの関連度を示すスコアは、検索キーワードや類似するワードが含まれる位置が例えばタイトルである場合タイトル以外の場合に比べて高くなる。
【0089】
ユーザ情報から得られるスコアは、例えば、ユーザUのユーザ情報を入力としスコアを出力とする学習モデルを用いて算出されるスコアである。例えば、サービス要求の対象が検索サービスである場合、クリック率、直帰率、滞在時間などに基づくスコアとユーザ情報とを含む学習用データを用いてコンテンツ毎に学習モデルが生成される。かかる学習モデルでは、クリック率や直帰率が高くなるほど、滞在時間が長くなるほどスコアが高くなる。
【0090】
なお、学習モデルは、ユーザU毎の学習モデルであってもよい。この場合、学習モデルは、例えば、コンテンツの情報とかかるコンテンツに対する選択率(例えば、クリック率)、直帰率、滞在時間などに基づくスコアとをコンテンツ毎に含む学習用データを用いて生成される。提供部32は、かかる学習モデルにコンテンツの情報を入力し、学習モデルから出力されるスコアをユーザ情報から得られるスコアとして取得することができる。
【0091】
このように、学習モデルは、ユーザUのユーザ情報を入力としスコアを出力とする学習モデルやコンテンツの情報を入力としスコアを出力とする学習モデルなどであるが、ユーザ情報から得られるスコアであればよく、上述した例に限定されない。
【0092】
学習モデルは、例えば、畳み込みニューラルネットワークなどのニューラルネットワークによる機械学習によって生成される。なお、かかる例に限定されず、学習モデルは、ニューラルネットワークに代えて、線形回帰、非線形回帰、ロジスティック回帰、またはサポートベクタマシンといったその他の学習アルゴリズムによる機械学習を用いて生成されてもよい。
【0093】
また、提供部32は、例えば、複数の種類の中からユーザ情報に基づいてユーザUを分類し、分類した種類に応じたオンラインサービスを提供することもできる。例えば、提供部32は、サービス要求の対象がコンテンツ提供サービスであり、要求対象情報にカテゴリを指定する情報が含まれる場合、要求対象情報で指定されるカテゴリに含まれる複数のコンテンツのうちユーザUが分類された種類のユーザ情報に合致する度合いが高い所定数のコンテンツの情報を提供することができる。
【0094】
また、提供部32は、サービス要求に含まれるユーザ指定情報に情報種別情報が含まれている場合、第1ユーザの情報のうちユーザ指定情報に含まれる情報種別情報で特定される種別の情報を用いて、サービス要求に含まれる要求対象情報に応じたオンラインサービスを提供する。このように、提供部32は、第1ユーザ情報の一部を用いたユーザUへのオンラインサービスを提供することができる。
【0095】
なお、提供部32は、サービス要求に情報種別情報が含まれている場合、第1ユーザの情報のうち情報種別情報で特定される種別の情報と第2ユーザの情報のうち情報種別情報で特定される種別以外の情報とを用いて、サービス要求に含まれる要求対象情報に応じたオンラインサービスを提供することができる。
【0096】
提供部32は、利用許諾確認情報を第1ユーザ候補の端末装置2に送信する。第1ユーザ候補は、予め定められた条件を満たすユーザUであり、例えば、SNS(Social Networking Service)でのフォロファーが予め設定数以上のユーザU、ブログコンテンツの読者数または閲覧数が予め設定数以上のユーザUであるが、かかる例に限定されない。
【0097】
また、第1ユーザ候補は、例えば、第2ユーザと予め定められたユーザUであってもよく、例えば、第2ユーザとSNSでフォローしあっているユーザU、第2ユーザと互いの電話番号を電話帳に登録しあっているユーザUであってもよいが、かかる例に限定されない。
【0098】
利用許諾確認情報は、ユーザUの情報の利用を第1ユーザ候補が他のユーザUに許諾するか否かを確認するための情報であり、端末装置2に表示される。
【0099】
図6は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部32によって第1ユーザに提供される利用許諾確認情報を含むニュースサイトのホームコンテンツの一例を示す図である。
図6に示すホームコンテンツ50は、タブ列51、検索ボックス52、検索ボタン53、検索結果54、利用許諾確認情報55を含む。
【0100】
タブ列51は、ユーザUによって選択可能な複数のタブ56a,56b,56c,56d,56eを含む。タブ56aは、ウェブページを検索種別にするためのタブ「ウェブ」であり、タブ56bは、画像コンテンツを検索種別にするためのタブ「画像」であり、タブ56cは、動画コンテンツを検索種別にするためのタブ「動画」であり、タブ56dは、ミニブログサイトなどのSNSサイトを検索種別にするためタブ「リアルタイム」であり、タブ56eは、Q&Aサイトを検索種別にするためのタブ「知恵袋」である。
【0101】
図示していないが、タブ列51には、タブ56a,56b,56c,56d,56e以外のタブも含まれている。ユーザUは、スワイプ操作またはスクロール操作によって、端末装置2の表示部に、タブ56a,56b,56c,56d,56e以外のタブを選択可能に表示させることができる。以下において、タブ56a,56b,56c,56d,56eを含む複数のタブの各々を個別に区別せずに示す場合、タブ56と記載する場合がある。
【0102】
タブ56は、検索種別を特定するためのタブであり、ユーザUは、複数のタブ56の中から所望の検索種別に対応するタブを選択することで、ユーザUが選択したタブ56に対応する検索種別を示す情報を含む検索クエリが端末装置2から情報処理装置1に送信される。
【0103】
検索ボックス52には、ユーザUによる端末装置2の不図示の操作部への操作によって検索キーワードが入力される。検索ボックス52に検索キーワードが入力された状態でユーザUによる端末装置2の不図示の操作部への操作によって検索ボタン53が選択されると、端末装置2は、検索ボックス52に入力されている検索キーワードおよび選択されているタブ56に対応する検索種別とを含む検索クエリを情報処理装置1に送信する。提供部32は、検索クエリに含まれる検索キーワードと検索種別とに応じた検索結果54を端末装置2に送信する。かかる検索結果54は、端末装置2によって取得され、端末装置2に表示される。
【0104】
検索結果54では、上下方向に複数のコンテンツ情報57a,57b,57c,57dが並べて配列される。かかるコンテンツ情報57a,57b,57c,57dは、ニュースコンテンツの情報である。なお、検索結果54には、コンテンツ情報57a,57b,57c,57d以外のコンテンツ情報も含まれている。かかる検索結果54は、検索ユーザである第1ユーザにカスタマイズされた情報を用いた検索結果である。
【0105】
検索結果54に含まれる各コンテンツ情報は、ユーザUによって選択された場合に対応するコンテンツに移行させる情報であり、対応するコンテンツに含まれるサムネイルおよびタイトルなどの表示情報およびリンク情報などが含まれる。
【0106】
端末装置2は、検索結果54に含まれるコンテンツ情報がユーザUのタップ操作またはクリック操作によって選択された場合、ユーザUによって選択されたコンテンツ情報に対応するコンテンツを情報処理装置1または外部の情報処理装置から取得する。そして、端末装置2は、取得したコンテンツを表示する。
【0107】
利用許諾確認情報55は、第1ユーザであるユーザUの情報を他のユーザUに利用を許諾するか否かの問い合わせを示す情報58aと、ユーザUが情報の利用を許諾する場合に選択する許諾ボタン58bの情報とが含まれている。この場合、第1ユーザであるユーザUが端末装置2の不図示の操作部への操作によって許諾ボタン58bを選択した場合、端末装置2は、利用許諾情報を情報処理装置1に送信する。
【0108】
利用許諾情報には、例えば、第1ユーザであるユーザUが許諾する情報の種別を示す許諾種別情報が含まれる。
図6に示す利用許諾確認情報55の許諾ボタン58bが選択された場合、許諾種別情報には、検索種別として「ウェブ」を示す情報が含まれる。なお、利用許諾確認情報55には、ユーザUが許諾する情報の種別を選択するための選択ボタンの情報が含まれていてもよい。
【0109】
また、提供部32は、第1ユーザの指定を第2ユーザにレコメンドするレコメンド情報の一例である指定提案情報を第2ユーザの端末装置2に送信することによって、第2ユーザにレコメンド情報を提供する。
【0110】
図7は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部32によって第2ユーザに提供される指定提案情報を含むニュースサイトのホームコンテンツの一例を示す図である。
図7に示すホームコンテンツ50は、タブ列51、検索ボックス52、検索ボタン53、検索結果59、指定提案情報60を含む。
図7に示すタブ列51、検索ボックス52、検索ボタン53は、
図6に示すタブ列51、検索ボックス52、検索ボタン53と同じである。
【0111】
検索結果59は、検索ユーザである第2ユーザにカスタマイズされた情報を用いた検索結果であり、かかる検索結果59では、上下方向に複数のコンテンツ情報57e,57f,57g,57hが並べて配列される。検索結果59には、コンテンツ情報57e,57f,57g,57h以外のコンテンツ情報も含まれている。このように、
図7に示す検索結果59では、
図7に示す検索結果54と検索ユーザが異なるため、コンテンツ情報の並び順などが異なる。
【0112】
指定提案情報60には、ユーザ情報の利用を許諾した第1ユーザを指定可能に示す情報が含まれる。具体的に、指定提案情報60は、第1ユーザの情報を指定するか否かの問い合わせを示す情報61aと、第1ユーザの情報を指定する利用ボタン61bの情報とが含まれている。
【0113】
第2ユーザであるユーザUが端末装置2の不図示の操作部への操作によって利用ボタン61bを選択した場合、端末装置2は、ユーザ「AAA」を指定したサービスを情報処理装置1に送信する。提供部32は、ユーザ「AAA」を指定したサービス要求を受け付けると、ユーザ「AAA」のユーザ情報を用いた検索結果59を端末装置2に送信する。
【0114】
なお、提供部32は、複数の第1ユーザのリストである第1ユーザリストを例えば第1ユーザが選択可能に端末装置2に表示させる指定提案情報60を端末装置2に送信することもできる。ユーザUは、第1ユーザリストからユーザ情報を利用したい第1ユーザを選択することができる。
【0115】
また、提供部32は、複数の第1ユーザのリストであって各第1ユーザが許諾する情報の種別を示す情報を第1ユーザおよび種別を指定可能に端末装置2に表示させる指定提案情報60を端末装置2に送信することもできる。ユーザUは、第1ユーザリストからユーザ情報を利用したい第1ユーザおよび種別を選択することができる。
【0116】
〔3.3.4.付与部33〕
付与部33は、利用許諾を行った第1ユーザに対して利益を付与する。かかる利益は、例えば、現金、電子マネー、オンラインサービスで利用できるポイントやクーポンである。
【0117】
例えば、付与部33は、付与する利益が現金である場合、第1ユーザの銀行口座への送金処理によって第1ユーザに対して現金を付与する。また、付与部33は、付与する利益が電子マネーである場合、第1ユーザの電子マネーの口座への送金処理によって第1ユーザに対し電子マネーを付与する。
【0118】
また、付与部33は、付与する利益がポイントやクーポンである場合、第1ユーザのアカウントにポイントやクーポンを紐付けることによって、第1ユーザに対してポイントやクーポンを提供する。
【0119】
また、付与部33は、第1ユーザ情報を用いたオンラインサービスの第2ユーザによる利用履歴に基づいて、利益を決定する。例えば、第1ユーザ情報を用いたオンラインサービスを利用する第2ユーザの数や利用回数が多いほど、第1ユーザに対して付与する利益を高くする。
【0120】
また、付与部33は、第1ユーザ情報を用いたオンラインサービスにおける第2ユーザの行動履歴に基づいて、利益を決定する。例えば、付与部33は、第1ユーザ情報を用いたオンラインサービスでの第2ユーザによる利用金額が高いほど、第1ユーザに対して付与する利益を高くする。第2ユーザによる利用金額は、例えば、取引対象やコンテンツの購入金額である。
【0121】
また、付与部33は、第1ユーザ情報を用いたオンラインサービスでの第2ユーザによる広告コンテンツのクリック数が多いほど、第1ユーザに対して付与する利益を高くする。
【0122】
〔4.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0123】
図8に示すように、情報処理装置1の処理部12は、許諾確認タイミングになったか否かを判定する(ステップS20)。許諾確認タイミングは、例えば、予め定められた周期で到来するタイミング、または第1ユーザ候補におけるオンラインサービスの新たな利用回数が閾値を超える場合に到来するタイミングであるが、かかる例に限定されない。
【0124】
処理部12は、許諾確認タイミングになったと判定した場合(ステップS20:Yes)、第1ユーザ候補の端末装置2に利用許諾確認情報55を通信部10およびネットワークNを介して送信する(ステップS21)。
【0125】
そして、処理部12は、ステップS21で送信した利用許諾確認情報55に応じた端末装置2からの利用許諾情報があるか否かを判定する(ステップS22)。処理部12は、利用許諾情報があると判定した場合(ステップS22:Yes)、端末装置2からの利用許諾情報を記憶部11に記憶させる(ステップS23)。
【0126】
処理部12は、ステップS23の処理が終了した場合、許諾確認タイミングになっていないと判定した場合(ステップS20:No)、または利用許諾情報がないと判定した場合(ステップS22:No)、レコメンドタイミングになったか否かを判定する(ステップS24)。
【0127】
レコメンドタイミングは、例えば、予め定められた周期で到来するタイミング、または第2ユーザにおけるオンラインサービスの新たな利用回数が閾値を超える場合に到来するタイミングであるが、かかる例に限定されない。
【0128】
処理部12は、レコメンドタイミングになったと判定した場合(ステップS24:Yes)、指定提案情報を第2ユーザの端末装置2に通信部10およびネットワークNを介して送信する(ステップS25)。
【0129】
処理部12は、ステップS25の処理が終了した場合、またはレコメンドタイミングになっていないと判定した場合(ステップS24:No)、端末装置2からのサービス要求があるか否かを判定する(ステップS26)。
【0130】
処理部12は、サービス要求があると判定した場合(ステップS26:Yes)、サービス要求にユーザ指定情報が含まれているかを判定する(ステップS27)。処理部12は、サービス要求にユーザ指定情報が含まれていると判定した場合(ステップS27:Yes)、ユーザ指定情報で特定される第1ユーザの情報を用いたオンラインサービスを第2ユーザに提供する(ステップS28)。
【0131】
また、処理部12は、サービス要求にユーザ指定情報が含まれていないと判定した場合(ステップS27:No)、サービス要求に含まれるユーザ特定情報で特定される第2ユーザの情報を用いたオンラインサービスを第2ユーザに提供する(ステップS29)。
【0132】
処理部12は、ステップS28の処理が終了した場合、ステップS29の処理が終了した場合、サービス要求がないと判定した場合(ステップS26:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS30)。処理部12は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合、または情報処理装置1の不図示の操作部への操作によって終了操作が行われたと判定した場合に、動作終了タイミングになったと判定する。
【0133】
処理部12は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS30:No)、処理をステップS20へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS30:Yes)、
図8に示す処理を終了する。
【0134】
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。
図9は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0135】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0136】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークN(
図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0137】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0138】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0139】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部12の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部11内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0140】
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0141】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0142】
例えば、上述した情報処理装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0143】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0144】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、第1受付部40と、第2受付部41と、提供部32とを備える。第1受付部40は、オンラインサービスにおける第1ユーザの情報である第1ユーザ情報の利用許諾を示す情報を受け付ける。第2受付部41は、第1ユーザとは異なる第2ユーザによる第1ユーザの指定を示す情報を受け付ける。提供部32は、第2受付部41によって指定が受け付けられた場合に、第1ユーザ情報を用いた第2ユーザへのオンラインサービスを提供する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0145】
また、第1ユーザ情報は、第1ユーザのオンラインサービスでの行動履歴の情報を含む。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0146】
また、オンラインサービスは、検索サービスを含み、行動履歴は、検索サービスにおける検索履歴を含む。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0147】
また、オンラインサービスは、取引の対象となる取引対象の電子商取引サービスを含み、行動履歴は、電子商取引サービスにおける取引対象の購入履歴および閲覧履歴のうちの1以上の履歴を含む。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0148】
また、オンラインサービスは、ニュースコンテンツ、動画コンテンツ、および音楽コンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツを提供するコンテンツ提供サービスを含み、行動履歴は、コンテンツの利用履歴を含む。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0149】
また、オンラインサービスは、広告コンテンツを提供するコンテンツ提供サービスを含み、行動履歴は、広告コンテンツの選択履歴を含む。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0150】
また、第1受付部40は、第1ユーザ情報の一部の選択的な利用許諾を示す情報を受け付け、提供部32は、第1ユーザ情報の一部を用いた第2ユーザへのオンラインサービスを提供する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0151】
また、提供部32は、指定をレコメンドするレコメンド情報を提供する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0152】
また、情報処理装置1は、利用許諾を行った第1ユーザに対して利益を付与する付与部33を備える。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0153】
また、付与部33は、第1ユーザ情報を用いたオンラインサービスにおける第2ユーザの行動履歴に基づいて、利益を決定する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUへのコンテンツの新たな提供技術を提供する。
【0154】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0155】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0156】
1 情報処理装置
2,2A,2B 端末装置
10 通信部
11 記憶部
12 処理部
20 ユーザ情報記憶部
21 コンテンツ記憶部
30 取得部
31 受付部
32 提供部
33 付与部
40 第1受付部
41 第2受付部
100 情報処理システム