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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130732
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】食品用包材展開片及び食品用包材
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/50 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
B65D5/50 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040620
(22)【出願日】2023-03-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年(2022年)3月21日に、株式会社ダスキンが、自身が運営するミスタードーナツの一部の店舗において、証明書に添付の写真に表された「包装用箱」を用いてドーナツのプレ販売を実施した。 令和4年(2022年)3月25日に、株式会社ダスキンが、自身が運営するミスタードーナツの一部の店舗において、証明書に添付の写真に表された「包装用箱」を用いてドーナツの販売を開始した。
(71)【出願人】
【識別番号】000133445
【氏名又は名称】株式会社ダスキン
(74)【代理人】
【識別番号】100129791
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 真由美
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】吉田 安幸
(72)【発明者】
【氏名】藤原 優子
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB13
3E060AB18
3E060BA05
3E060BA08
3E060BB03
3E060CB16
3E060CC03
3E060CC18
3E060CC19
3E060CC52
3E060DA30
(57)【要約】
【課題】食品と外部のポーションカップをまとめて陳列できる食品用包材を提供する。
【解決手段】
食品用包材100は、第1折れ線17に沿って内向きに折り曲げられる第1フラップ18の一部領域に位置する第1フラップ側穴27と、第2折れ線19に沿って内向きに折り曲げられる第2フラップ20の一部領域に位置する第2フラップ側穴28であって、第1フラップ側穴27と同じ形状を有しており、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側穴27と同じ位置に配置される、第2フラップ側穴28と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1メイン縁と、前記第1メイン縁に対して第1方向に対向する第2メイン縁と、前記第1メイン縁と前記第2メイン縁との間の少なくとも1つのサブ縁と、を有する、底壁部と、
前記第1メイン縁から前記第1方向に延びる、第1メイン側壁部であって、前記第1メイン縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第1メイン側壁部と、
前記第2メイン縁から前記第1方向に延びる、第2メイン側壁部であって、前記第2メイン縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第2メイン側壁部と、
前記少なくとも1つのサブ縁から前記第1方向と異なる方向に延びる、少なくとも1つのサブ側壁部であって、前記少なくとも1つのサブ縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記少なくとも1つのサブ側壁部と、
前記第1メイン側壁部の先端に位置する第1折れ線から前記第1方向に延びる、第1フラップであって、前記第1折れ線に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第1フラップと、
前記第2メイン側壁部の先端に位置する第2折れ線から前記第1方向に延びる、第2フラップであって、前記第2折れ線に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第2フラップと、
前記第1フラップの一部領域に位置する、第1フラップ側穴と、
前記第2フラップの一部領域に位置する、第2フラップ側穴であって、前記第1フラップ側穴と同じ形状を有しており、前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部を前記第1メイン縁と前記第2メイン縁に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げて、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側穴と同じ位置に配置される、前記第2フラップ側穴と、を備える、食品用包材展開片。
【請求項2】
請求項1に記載の食品用包材展開片を組み立てることによって得られる食品用包材であって、
第1メイン縁と、前記第1メイン縁に対して第1方向に対向する第2メイン縁と、前記第1メイン縁と前記第2メイン縁との間の少なくとも1つのサブ縁と、を有する、底壁部と、
前記第1メイン縁から前記第1方向に延びる、第1メイン側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記第1メイン縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記第1メイン側壁部と、
前記第2メイン縁から前記第1方向に延びる、第2メイン側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記第2メイン縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記第2メイン側壁部と、
前記少なくとも1つのサブ縁から前記第1方向と異なる方向に延びる、少なくとも1つのサブ側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記少なくとも1つのサブ縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記少なくとも1つのサブ側壁部と、
前記底壁部と前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部と前記少なくとも1つのサブ側壁部とによって囲まれている収容部と、
前記第1メイン側壁部の先端に位置する第1折れ線から前記第1方向に延びる、第1フラップであって、前記第1折れ線に沿って内向きに折り曲げられる、前記第1フラップと、
前記第2メイン側壁部の先端に位置する第2折れ線から前記第1方向に延びる、第2フラップであって、前記第2折れ線に沿って内向きに折り曲げられる、前記第2フラップと、
前記第1フラップの先端側に位置する、第1フラップ側オーバーラップ部であって、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第2フラップとオーバーラップする、前記第1フラップ側オーバーラップ部と、
前記第2フラップの先端側に位置する、第2フラップ側オーバーラップ部であって、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップとオーバーラップする、前記第2フラップ側オーバーラップ部と、
前記第1フラップ側オーバーラップ部の一部領域に位置する、第1フラップ側穴と、
前記第2フラップ側オーバーラップ部の一部領域に位置する、第2フラップ側穴であって、前記第1フラップ側穴と同じ形状を有しており、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側穴と同じ位置に配置される、前記第2フラップ側穴と、を備える、食品用包材。
【請求項3】
前記第1フラップ側穴は、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、平面視における前記収容部の中央に配置される、請求項2に記載の食品用包材。
【請求項4】
前記第1フラップ側オーバーラップ部は、
互いに対向するように、前記第1フラップ側穴の縁の一部領域に位置する一対の小フラップ折れ線から延びている、一対の小フラップであって、前記第1フラップ側穴を開閉するように、前記一対の小フラップ折れ線に沿ってそれぞれ折り曲げ可能である、前記一対の小フラップを有する、請求項2又は3に記載の食品用包材。
【請求項5】
前記一対の小フラップは、
前記一対の小フラップ折れ線に繋がる基端側に位置する、一対の小フラップ基端部と、
前記一対の小フラップ基端部より先端側に位置する、一対の小フラップ先端部であって、前記一対の小フラップ折れ線に対して平行に延びる第2方向における幅が前記一対の小フラップ基端部より大きい、前記一対の小フラップ先端部と、をそれぞれ有しており、
前記第2フラップ側穴は、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記一対の小フラップ基端部とオーバーラップする、一対の第2フラップ側穴第1部であって、前記第2方向における幅が前記一対の小フラップ先端部より小さい、前記一対の第2フラップ側穴第1部と、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記一対の小フラップ先端部とオーバーラップする、一対の第2フラップ側穴第2部であって、前記第2方向における幅が前記一対の小フラップ先端部より大きい、前記一対の第2フラップ側穴第2部と、をそれぞれ有している、請求項4に記載の食品用包材。
【請求項6】
前記第1フラップ側オーバーラップ部は、
基端側の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第1フラップ側受容部と、
先端側の一部領域から突出している、第1フラップ側係合部と、を有しており、
前記第2フラップ側オーバーラップ部は、
基端側の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第2フラップ側受容部であって、前記第1フラップが前記第2フラップより上方に位置するように、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側係合部を受容できる、前記第2フラップ側受容部と、
先端側の一部領域から突出している、第2フラップ側係合部であって、前記第2フラップが前記第1フラップより上方に位置するように、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側受容部に係合できる、前記第2フラップ側係合部と、を有している、請求項2又は3に記載の食品用包材。
【請求項7】
前記第1折れ線と前記第2折れ線は、それぞれ、アーチ状である、請求項2又は3に記載の食品用包材。
【請求項8】
前記第1メイン側壁部の上縁と前記第2メイン側壁部の上縁は、それぞれ、前記少なくとも1つのサブ側壁部の上縁より上方に位置しており、
前記食品用包材は、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記少なくとも1つのサブ側壁部より上方において、前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部と前記第1フラップと前記第2フラップとによって囲まれる少なくとも1つの開口部を備える、請求項2又は3に記載の食品用包材。
【請求項9】
前記第1メイン側壁部は、
前記第1フラップを基端側で外向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側オーバーラップ部の先端を受容できるように、下端の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第1メイン側壁側受容部を有しており、
前記第2メイン側壁部は、
前記第2フラップを基端側で外向きに折り曲げることによって、前記第2フラップ側オーバーラップ部の先端を受容できるように、下端の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第2メイン側壁側受容部を有している、請求項2又は3に記載の食品用包材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品用包材展開片及び食品用包材に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、食品用包材が開示されている。食品用包材は、収容されている食品を外部から保護すると共に、食品の商品価値を高めるデザイン性を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-246148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
食品は、多くの場合、該食品だけが食品用包材に収容されている形態で販売されるが、例えば、食品がドーナツである場合、シロップなどが封入されている外部のポーションカップと共に販売されることがある。食品用包材とポーションカップを別々に陳列することは、販売する形態として不便であるため、できる限りまとめて陳列することが好ましい。
【0005】
そこで、本発明は、食品と外部のポーションカップをまとめて陳列できる食品用包材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1メイン縁と、前記第1メイン縁に対して第1方向に対向する第2メイン縁と、前記第1メイン縁と前記第2メイン縁との間の少なくとも1つのサブ縁と、を有する、底壁部と、
前記第1メイン縁から前記第1方向に延びる、第1メイン側壁部であって、前記第1メイン縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第1メイン側壁部と、
前記第2メイン縁から前記第1方向に延びる、第2メイン側壁部であって、前記第2メイン縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第2メイン側壁部と、
前記少なくとも1つのサブ縁から前記第1方向と異なる方向に延びる、少なくとも1つのサブ側壁部であって、前記少なくとも1つのサブ縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記少なくとも1つのサブ側壁部と、
前記第1メイン側壁部の先端に位置する第1折れ線から前記第1方向に延びる、第1フラップであって、前記第1折れ線に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第1フラップと、
前記第2メイン側壁部の先端に位置する第2折れ線から前記第1方向に延びる、第2フラップであって、前記第2折れ線に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第2フラップと、
前記第1フラップの一部領域に位置する、第1フラップ側穴と、
前記第2フラップの一部領域に位置する、第2フラップ側穴であって、前記第1フラップ側穴と同じ形状を有しており、前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部を前記第1メイン縁と前記第2メイン縁に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げて、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側穴と同じ位置に配置される、前記第2フラップ側穴と、を備える、食品用包材展開片を提供する。
【0007】
本発明に係る食品用包材展開片を組み立てることによって、食品を内部に収容できる食品用包材を提供することができる。この食品用包材の内部に食品を収容している状態で、第1フラップと第2フラップを第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側穴と第2フラップ側穴は互いにオーバーラップする。互いにオーバーラップしている第1フラップ側穴と第2フラップ側穴に対して、シロップなどが封入されている外部のポーションカップを挿入することにより、該ポーションカップと食品をまとめて陳列できる。
【0008】
本発明は、食品用包材展開片を組み立てることによって得られる食品用包材であって、
第1メイン縁と、前記第1メイン縁に対して第1方向に対向する第2メイン縁と、前記第1メイン縁と前記第2メイン縁との間の少なくとも1つのサブ縁と、を有する、底壁部と、
前記第1メイン縁から前記第1方向に延びる、第1メイン側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記第1メイン縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記第1メイン側壁部と、
前記第2メイン縁から前記第1方向に延びる、第2メイン側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記第2メイン縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記第2メイン側壁部と、
前記少なくとも1つのサブ縁から前記第1方向と異なる方向に延びる、少なくとも1つのサブ側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記少なくとも1つのサブ縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記少なくとも1つのサブ側壁部と、
前記底壁部と前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部と前記少なくとも1つのサブ側壁部とによって囲まれている収容部と、
前記第1メイン側壁部の先端に位置する第1折れ線から前記第1方向に延びる、第1フラップであって、前記第1折れ線に沿って内向きに折り曲げられる、前記第1フラップと、
前記第2メイン側壁部の先端に位置する第2折れ線から前記第1方向に延びる、第2フラップであって、前記第2折れ線に沿って内向きに折り曲げられる、前記第2フラップと、
前記第1フラップの先端側に位置する、第1フラップ側オーバーラップ部であって、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第2フラップとオーバーラップする、前記第1フラップ側オーバーラップ部と、
前記第2フラップの先端側に位置する、第2フラップ側オーバーラップ部であって、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップとオーバーラップする、前記第2フラップ側オーバーラップ部と、
前記第1フラップ側オーバーラップ部の一部領域に位置する、第1フラップ側穴と、
前記第2フラップ側オーバーラップ部の一部領域に位置する、第2フラップ側穴であって、前記第1フラップ側穴と同じ形状を有しており、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側穴と同じ位置に配置される、前記第2フラップ側穴と、を備える、食品用包材を提供する。
【0009】
本発明に係る食品用包材の収容部に食品を配置している状態で、第1フラップと第2フラップを第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップと第2フラップが互いにオーバーラップして収容部を閉じる。このとき、第1フラップ側穴と第2フラップ側穴は、互いにオーバーラップして、収容部の上方に配置される。互いにオーバーラップしている第1フラップ側穴と第2フラップ側穴に対して、外部のポーションカップを挿入することにより、該ポーションカップと食品をまとめて陳列できる。
【0010】
前記第1フラップ側穴は、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、平面視における前記収容部の中央に配置されてもよい。
【0011】
本構成によれば、食品用包材の収容部にドーナツを配置している状態で、第1フラップと第2フラップを第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側穴と第2フラップ側穴は、互いにオーバーラップして、収容部の上方に配置される。互いにオーバーラップしている第1フラップ側穴と第2フラップ側穴に対して、外部のポーションカップを挿入するとき、中央がくり抜かれているドーナツと該ポーションカップとの間の干渉を抑制しやすい。
【0012】
前記第1フラップ側オーバーラップ部は、
互いに対向するように、前記第1フラップ側穴の縁の一部領域に位置する一対の小フラップ折れ線から延びている、一対の小フラップであって、前記第1フラップ側穴を開閉するように、前記一対の小フラップ折れ線に沿ってそれぞれ折り曲げ可能である、前記一対の小フラップを有してもよい。
【0013】
本構成によれば、外部のポーションカップと食品をまとめて陳列する必要がない場合、食品用包材の収容部に食品を配置している状態で、第1フラップと第2フラップが収容部を閉じているとき、一対の小フラップが第1フラップ側穴を閉じることにより、食品を外部から保護した状態で陳列できる。
【0014】
前記一対の小フラップは、
前記一対の小フラップ折れ線に繋がる基端側に位置する、一対の小フラップ基端部と、
前記一対の小フラップ基端部より先端側に位置する、一対の小フラップ先端部であって、前記一対の小フラップ折れ線に対して平行に延びる第2方向における幅が前記一対の小フラップ基端部より大きい、前記一対の小フラップ先端部と、をそれぞれ有しており、
前記第2フラップ側穴は、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記一対の小フラップ基端部とオーバーラップする、一対の第2フラップ側穴第1部であって、前記第2方向における幅が前記一対の小フラップ先端部より小さい、前記一対の第2フラップ側穴第1部と、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記一対の小フラップ先端部とオーバーラップする、一対の第2フラップ側穴第2部であって、前記第2方向における幅が前記一対の小フラップ先端部より大きい、前記一対の第2フラップ側穴第2部と、をそれぞれ有してもよい。
【0015】
本構成によれば、食品用包材の収容部に食品を配置している状態で、第1フラップと第2フラップがオーバーラップして収容部を閉じているとき、一対の小フラップを、第1フラップ側穴を開いて、第2フラップ側穴に入りこませることができる。一対の小フラップは、それぞれ、小フラップ先端部の第2方向における幅が第2フラップ側穴第1部より大きいため、第2フラップ側穴から抜け難くなる。したがって、第1フラップ側穴と第2フラップ側穴が互いに位置決めされて、一対の小フラップと第2フラップ側穴の係合が保持され易い。
【0016】
前記第1フラップ側オーバーラップ部は、
基端側の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第1フラップ側受容部と、
先端側の一部領域から突出している、第1フラップ側係合部と、を有しており、
前記第2フラップ側オーバーラップ部は、
基端側の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第2フラップ側受容部であって、前記第1フラップが前記第2フラップより上方に位置するように、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側係合部を受容できる、前記第2フラップ側受容部と、
先端側の一部領域から突出している、第2フラップ側係合部であって、前記第2フラップが前記第1フラップより上方に位置するように、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側受容部に係合できる、前記第2フラップ側係合部と、を有してもよい。
【0017】
本構成によれば、食品用包材の収容部に食品を配置している状態で、第1フラップと第2フラップがオーバーラップして収容部を閉じているとき、第1フラップ側係合部を第2フラップ側受容部に係合させる、又は第2フラップ側係合部を第1フラップ側受容部に係合させることにより、第1フラップと第2フラップがオーバーラップして収容部を閉じている状態を保持できる。
【0018】
前記第1折れ線と前記第2折れ線は、それぞれ、アーチ状であってもよい。
【0019】
本構成によれば、食品用包材の収容部に食品を配置している状態で、第1フラップと第2フラップがオーバーラップして収容部を閉じているとき、第1折れ線と第2折れ線が、それぞれ、アーチ状であるため、食品用包材の上下方向の剛性が確保されて、食品用包材の上にさらに別の食品用包材を乗せることができる。
【0020】
前記第1メイン側壁部の上縁と前記第2メイン側壁部の上縁は、それぞれ、前記少なくとも1つのサブ側壁部の上縁より上方に位置しており、
前記食品用包材は、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記少なくとも1つのサブ側壁部より上方において、前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部と前記第1フラップと前記第2フラップとによって囲まれる少なくとも1つの開口部を備えてもよい。
【0021】
本構成によれば、食品用包材の収容部に食品を配置している状態で、第1フラップと第2フラップがオーバーラップして収容部を閉じているとき、開口部にトングを差し込むことにより、食品用包材を容易に保持できる。
【0022】
前記第1メイン側壁部は、
前記第1フラップを基端側で外向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側オーバーラップ部の先端を受容できるように、下端の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第1メイン側壁側受容部を有しており、
前記第2メイン側壁部は、
前記第2フラップを基端側で外向きに折り曲げることによって、前記第2フラップ側オーバーラップ部の先端を受容できるように、下端の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第2メイン側壁側受容部を有してもよい。
【0023】
本構成によれば、食品用包材の収容部に食品を配置している状態で、第1フラップと第2フラップをそれぞれ基端側で外向きに折り曲げて、第1フラップ側オーバーラップ部の先端を第1メイン側壁側受容部に係合させると共に、第2フラップ側オーバーラップ部の先端を第2メイン側壁側受容部に係合させることによって、食品を外部から見える状態で陳列できる。
【発明の効果】
【0024】
したがって、本発明に係る食品用包材は、食品と外部のポーションカップをまとめて陳列できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係る食品用包材展開片の展開図。
図2図1の食品用包材展開片を組み立てることによって得られる食品用包材の斜視図。
図3図2の断面IIIから見た食品用包材の断面図。
図4図2の食品用包材の別の収容形態を示す斜視図。
図5図2の食品用包材の別の収容形態を示す斜視図。
図6】本発明の他の実施形態に係る食品用包材展開片の斜視図。
図7】本発明の他の実施形態に係る食品用包材展開片の斜視図。
図8】本発明の他の実施形態に係る食品用包材展開片の斜視図。
図9】本発明の他の実施形態に係る食品用包材展開片の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
【0027】
[食品用包材展開片]
図1は、本発明の一実施形態に係る食品用包材展開片1の展開図である。食品用包材展開片1において、長手方向を第1方向2と呼称して、第1方向2に対して垂直な短手方向を第2方向3と呼称する。図1において、手前側を、後述する食品用包材展開片1を組み立てることによって得られる食品用包材100の外側に位置する表面と呼称して、奥側を、該食品用包材100の内側に位置する裏面と呼称する。
【0028】
食品用包材展開片1は、底壁部4を備える。底壁部4は、正方形状であり、第1方向2に対向する第1メイン縁5と第2メイン縁6、及び第1メイン縁5と第2メイン縁6との間において、第2方向3に対向する第1サブ縁7と第2サブ縁8を有する。
【0029】
食品用包材展開片1は、第1メイン縁5から第1方向2に延びる第1メイン側壁部9を備える。第1メイン側壁部9は、第1メイン縁5に沿って内向きに折り曲げ可能である。
【0030】
食品用包材展開片1は、第2メイン縁6から第1方向2に延びる第2メイン側壁部10を備える。第2メイン側壁部10は、第2メイン縁6に沿って内向きに折り曲げ可能である。
【0031】
食品用包材展開片1は、第1サブ縁7から第2方向3に延びる第1サブ側壁部11を備える。第1サブ側壁部11は、第1サブ縁7に沿って内向きに折り曲げ可能である。
【0032】
食品用包材展開片1は、第2サブ縁8から第2方向3に延びる第2サブ側壁部12を備える。第2サブ側壁部12は、第2サブ縁8に沿って内向きに折り曲げ可能である。
【0033】
第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10の第1方向2における長さL1の寸法は、第1サブ側壁部11と第2サブ側壁部12の第2方向3における長さL2の寸法よりも大きい。
【0034】
第1サブ側壁部11は、第1方向2における両縁から第1方向2に延びる第1サブ側壁取付部13a,13bを有する。第1サブ側壁取付部13a,13bは、後述する食品用包材展開片1の組立のとき、第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10に対して接合される。
【0035】
第2サブ側壁部12は、第1方向2における両縁から第1方向2に延びる第2サブ側壁取付部14a,14bを有する。第2サブ側壁取付部14a,14bは、後述する食品用包材展開片1の組立のとき、第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10に対して接合される。
【0036】
第1メイン側壁部9は、第1メイン縁5に近い領域において、第1方向2における外向きに突出している形状でスリット状に切り欠かれている第1メイン側壁側受容部15を有する。第1メイン側壁側受容部15は、後述する食品用包材展開片1の組立において、第1フラップ側オーバーラップ部21の先端に位置する第1フラップ側係合部24を受容できる位置に配置されている。
【0037】
第2メイン側壁部10は、第2メイン縁6に近い領域において、第1方向2における外向きに突出している形状でスリット状に切り欠かれている第2メイン側壁側受容部16を有する。第2メイン側壁側受容部16は、後述する食品用包材展開片1の組立において、第2フラップ側オーバーラップ部22の先端に位置する第2フラップ側係合部26を受容できる位置に配置されている。
【0038】
食品用包材展開片1は、第1メイン側壁部9の先端に位置する第1折れ線17から第1方向2に延びる、第1フラップ18を備える。第1フラップ18は、第1折れ線17に沿って内向きに折り曲げ可能である。
【0039】
食品用包材展開片1は、第2メイン側壁部10の先端に位置する第2折れ線19から第2方向3に延びる、第2フラップ20を備える。第2フラップ20は、第2折れ線19に沿って内向きに折り曲げ可能である。
【0040】
第1折れ線17と第2折れ線19は、それぞれ、第1方向2における外向きに突出しているアーチ状である。
【0041】
食品用包材展開片1は、第1フラップ18の先端側に位置する、第1フラップ側オーバーラップ部21を備える。第1フラップ側オーバーラップ部21は、後述する食品用包材展開片1の組立において、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げるとき、第2フラップ20とオーバーラップする。
【0042】
食品用包材展開片1は、第2フラップ20の先端側に位置する、第2フラップ側オーバーラップ部22を備える。第2フラップ側オーバーラップ部22は、後述する食品用包材展開片1の組立において、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げるとき、第1フラップ18とオーバーラップする。
【0043】
第1フラップ側オーバーラップ部21は、基端側において、第2方向3に延びる形状でスリット状に切り欠かれている第1フラップ側受容部23と、先端側において、第1方向2に突出している第1フラップ側係合部24と、を有する。
【0044】
第2フラップ側オーバーラップ部22は、基端側において、第2方向3に延びる形状でスリット状に切り欠かれている第2フラップ側受容部25と、先端側において、第1方向2に突出している第2フラップ側係合部26と、を有する。
【0045】
第2フラップ側受容部25は、後述する食品用包材展開片1の組立において、第1フラップ18が第2フラップ20より上方に位置するように、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げるとき、第1フラップ側係合部24を受容できる位置に配置されている。
【0046】
第2フラップ側係合部26は、後述する食品用包材展開片1の組立において、第2フラップ20が第1フラップ18より上方に位置するように、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げるとき、第1フラップ側受容部23に係合できる位置に配置されている。
【0047】
食品用包材展開片1は、第1フラップ側オーバーラップ部21において、第2方向3における中央の領域に位置する第1フラップ側穴27を備える。第1フラップ側穴27は円形状である。
【0048】
食品用包材展開片1は、第2フラップ側オーバーラップ部22において、第2方向3における中央の領域に位置する第2フラップ側穴28を備える。第2フラップ側穴28は、円形状であり、第1フラップ側穴27より大きい。
【0049】
第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28は、後述する食品用包材展開片1の組立において、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げるとき、同じ位置に配置されるように、第1フラップ側オーバーラップ部21と第2フラップ側オーバーラップ部22にそれぞれ形成されている。
【0050】
第1フラップ側オーバーラップ部21は、第1フラップ側穴27の縁において、第1方向2に対向するように、第2方向3に延びる一対の小フラップ折れ線29a,29bから第1方向2に延びている半円形状の一対の小フラップ30a,30bを有する。一対の小フラップ30a,30bは、第1フラップ側穴27を開閉するように、一対の小フラップ折れ線29a,29bに沿ってそれぞれ折り曲げ可能な半円形状を有する。
【0051】
一対の小フラップ30a,30bは、一対の小フラップ折れ線29a,29bに繋がる基端側に位置する一対の小フラップ基端部31a,31bと、一対の小フラップ基端部31a,31bより先端側に位置する一対の小フラップ先端部32a,32bと、を有する。一対の小フラップ30a,30bはそれぞれ半円形状であるため、一対の小フラップ先端部32a,32bの第2方向3における幅W1の寸法は、一対の小フラップ基端部31a,31bの第2方向3における幅W2の寸法より大きい。
【0052】
第2フラップ側穴28は、第2フラップ側穴28の縁において、第1方向2に対向するように位置する一対の第2フラップ側穴第1部33a,33bを有する。一対の第2フラップ側穴第1部33a,33bは、後述する食品用包材展開片1の組立において、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げるとき、一対の小フラップ基端部31a,31bとオーバーラップする位置に形成されている。一対の第2フラップ側穴第1部33a,33bの第2方向3における幅W3の寸法は、一対の小フラップ先端部32a,32bの第2方向3における幅W1の寸法より小さい。
【0053】
第2フラップ側穴28は、一対の第2フラップ側穴第1部33a,33bより先端側に位置する一対の第2フラップ側穴第2部34a,34bを有する。一対の第2フラップ側穴第2部34a,34bは、後述する食品用包材展開片1の組立において、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げるとき、一対の小フラップ先端部32a,32bとオーバーラップする位置に形成されている。第2フラップ側穴28は第1フラップ側穴27より大きいため、一対の第2フラップ側穴第2部34a,34bの第2方向3における幅W4の寸法は、一対の小フラップ先端部32a,32bの第2方向3における幅W1の寸法より大きい。
【0054】
食品用包材展開片1は、例えば、紙、ポリプロピレン樹脂と紙とを混合したヒートシールペーパ、ポリピロピレンシート又はポリエチレンシートと紙シートとを重ねたラミネートなどから形成され、種々の材料が適用可能である。
【0055】
[食品用包材]
図2は、図1の食品用包材展開片1を組み立てることによって得られる食品用包材100の斜視図である。
【0056】
食品用包材展開片1の組立において、初めに、第1サブ側壁取付部13a,13bの表面が第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10の裏面に対して接合されると共に、第2サブ側壁取付部14a,14bの表面が第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10の裏面に対して接合される。接合する手段は、例えば、糊付け又は接着剤による接着であってもよい。
【0057】
第1サブ側壁取付部13a,13bの表面と第2サブ側壁取付部14a,14bの表面が第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10の裏面に対してそれぞれ接合されることにより、底壁部4と第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10と第1サブ側壁部11と第2サブ側壁部12とによって囲まれる収容部35を形成するように、食品用包材100が組み立てられる。
【0058】
収容部35は、対応する種々の食品を収容可能な空間を有する。事業者は、食品を収容部35に収容している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿って折り曲げることにより、食品用包材100を3つの収容形態のいずれかに変形させて、食品用包材100に収容された食品を提供することができる。
【0059】
[第1の収容形態]
第1フラップ18が第2フラップ20より上方に位置するように、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ18と第2フラップ20が第1フラップ側オーバーラップ部21と第2フラップ側オーバーラップ部22において互いにオーバーラップしている状態で収容部35を閉じて、食品用包材100は第1の収容形態となる。
【0060】
第1の収容形態において、第1フラップ側係合部24を第2フラップ側受容部25に挿入することにより、第1フラップ18と第2フラップ20は互いに係合して外れ難くなる。
【0061】
第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10の第1方向2における長さL1の寸法が第1サブ側壁部11と第2サブ側壁部12の第2方向3における長さL2の寸法よりも大きいため、第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10の上縁に位置する第1折れ線17と第2折れ線19は、それぞれ、第1サブ側壁部11と第2サブ側壁部12の上縁より上方に位置する。
【0062】
第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、食品用包材100は、第1サブ側壁部11と第2サブ側壁部12より上方において、第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10と第1フラップ18と第2フラップ20とによって囲まれる開口部36を備える。開口部36は、外部からトングを差し込むことができる大きさを有する。
【0063】
一対の小フラップ30a,30bを、第1フラップ側穴27を開くように、一対の小フラップ折れ線29a,29bに沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることにより、一対の小フラップ30a,30bは第2フラップ側穴28に入りこむ。
【0064】
図3は、図2の断面IIIから見た食品用包材100の断面図である。
【0065】
一対の小フラップ30a,30bは、第2フラップ側穴28に入りこむことにより、一対の小フラップ先端部32a,32bの第2方向3における幅W1が一対の第2フラップ側穴第1部33a,33bの第2方向3における幅W3より大きいため、第2フラップ側穴28から外れることが抑制されて、第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28が互いにオーバーラップしている状態が保持される。
【0066】
互いにオーバーラップしている第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28は、外部のカップ形状のポーションカップ200を挿入することができる大きさを有しており、平面視において、収容部35の中央に配置される。
【0067】
互いにオーバーラップしている第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28にポーションカップ200を挿入することにより、収容部35に収容されている食品とポーションカップ200をまとめることができる。
【0068】
[第2の収容形態]
図4は、図2の食品用包材100の第2の収容形態を示す斜視図である。
【0069】
第2フラップ20が第1フラップ18より上方に位置するように、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ18と第2フラップ20が第1フラップ側オーバーラップ部21と第2フラップ側オーバーラップ部22において互いにオーバーラップしている状態で収容部35を閉じて、食品用包材100は第2の収容形態となる。
【0070】
第2の収容形態において、第2フラップ側係合部26を第1フラップ側受容部23に挿入することにより、第1フラップ18と第2フラップ20は互いに係合して外れ難くなる。
【0071】
第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、食品用包材100は、第1の収容形態と同様に、
開口部36を備える。
【0072】
第2の収容形態において、一対の小フラップ30a,30bは第1フラップ側穴27を閉じている状態を保つ。一対の小フラップ30a,30bが第1フラップ側穴27を閉じていることにより、収容部35に収容されている食品を外部から保護することができる。
【0073】
[第3の収容形態]
図5は、図2の食品用包材100の第3の収容形態を示す斜視図である。
【0074】
第1フラップ18と第2フラップ20は、それぞれ、基端側で外向きに折り曲げられている。本実施形態では、第1フラップ18と第2フラップ20を第1フラップ側受容部23と第2フラップ側受容部25に沿ってそれぞれ外向きに折り曲げて、第1フラップ側オーバーラップ部21の先端に位置する第1フラップ側係合部24を第1メイン側壁側受容部15に係合させると共に、第2フラップ側オーバーラップ部22の先端に位置する第2フラップ側係合部26を第2メイン側壁側受容部16に係合させることによって、第1フラップ18と第2フラップ20が収容部35を開いて、食品用包材100は第3の収容形態となる。
【0075】
第1フラップ側受容部23と第2フラップ側受容部25はそれぞれスリット状であるため、第1フラップ18と第2フラップ20を折り曲げ易い。第3の収容形態において、収容部35を開いていることにより、収容部35に収容されている食品を外部から見える状態で陳列できる。
【0076】
[作用効果]
このように構成した食品用包材展開片1と食品用包材100は、以下の特徴を有する。
【0077】
食品用包材展開片1は、
第1メイン縁5と、第1メイン縁5に対して第1方向2に対向する第2メイン縁6と、第1メイン縁5と第2メイン縁6との間の第1サブ縁7及び第2サブ縁8と、を有する、底壁部4と、
第1メイン縁5から第1方向2に延びる、第1メイン側壁部9であって、第1メイン縁5に沿って内向きに折り曲げ可能である、第1メイン側壁部9と、
第2メイン縁6から第1方向2に延びる、第2メイン側壁部10であって、第2メイン縁6に沿って内向きに折り曲げ可能である、第2メイン側壁部10と、
第1サブ縁7及び第2サブ縁8から第2方向3に延びる、第1サブ側壁部11及び第2サブ側壁部12であって、第1サブ縁7及び第2サブ縁8に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げ可能である、第1サブ側壁部11及び第2サブ側壁部12と、
第1メイン側壁部9の先端に位置する第1折れ線17から第1方向2に延びる、第1フラップ18であって、第1折れ線17に沿って内向きに折り曲げ可能である、第1フラップ18と、
第2メイン側壁部10の先端に位置する第2折れ線19から第1方向2に延びる、第2フラップ20であって、第2折れ線19に沿って内向きに折り曲げ可能である、第2フラップ20と、
第1フラップ18の一部領域に位置する、第1フラップ側穴27と、
第2フラップ20の一部領域に位置する、第2フラップ側穴28であって、第1フラップ側穴27と同じ形状を有しており、第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10を第1メイン縁5と第2メイン縁6に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げて、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側穴27と同じ位置に配置される、第2フラップ側穴28と、を備える。
【0078】
本実施形態の食品用包材展開片1を組み立てることによって、食品を内部に収容できる食品用包材100を提供することができる。この食品用包材100の内部に食品を収容している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28は互いにオーバーラップする。互いにオーバーラップしている第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28に対して、シロップなどが封入されている外部のポーションカップ200を挿入することにより、ポーションカップ200と食品をまとめて陳列できる。
【0079】
食品用包材展開片1を組み立てることによって得られる食品用包材100は、
第1メイン縁5と、第1メイン縁5に対して第1方向2に対向する第2メイン縁6と、第1メイン縁5と第2メイン縁6との間の第1サブ縁7及び第2サブ縁8と、を有する、底壁部4と、
第1メイン縁5から第1方向2に延びる、第1メイン側壁部9であって、底壁部4から上方に向けて延びるように第1メイン縁5に沿って内向きに折り曲げられる、第1メイン側壁部9と、
第2メイン縁6から第1方向2に延びる、第2メイン側壁部10であって、底壁部4から上方に向けて延びるように第2メイン縁6に沿って内向きに折り曲げられる、第2メイン側壁部10と、
第1サブ縁7及び第2サブ縁8から第2方向3に延びる、第1サブ側壁部11及び第2サブ側壁部12であって、底壁部4から上方に向けて延びるように第1サブ縁7及び第2サブ縁8に沿って内向きに折り曲げられる、第1サブ側壁部11及び第2サブ側壁部12と、
底壁部4と第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10と第1サブ側壁部11及び第2サブ側壁部12とによって囲まれている収容部35と、
第1メイン側壁部9の先端に位置する第1折れ線17から第1方向2に延びる、第1フラップ18であって、第1折れ線17に沿って内向きに折り曲げられる、第1フラップ18と、
第2メイン側壁部10の先端に位置する第2折れ線19から第1方向2に延びる、第2フラップ20であって、第2折れ線19に沿って内向きに折り曲げられる、第2フラップ20と、
第1フラップ18の先端側に位置する、第1フラップ側オーバーラップ部21であって、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第2フラップ20とオーバーラップする、第1フラップ側オーバーラップ部21と、
第2フラップ20の先端側に位置する、第2フラップ側オーバーラップ部22であって、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ18とオーバーラップする、第2フラップ側オーバーラップ部22と、
第1フラップ側オーバーラップ部21の一部領域に位置する、第1フラップ側穴27と、
第2フラップ側オーバーラップ部22の一部領域に位置する、第2フラップ側穴28であって、第1フラップ側穴27と同じ形状を有しており、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側穴27と同じ位置に配置される、第2フラップ側穴28と、を備える。
【0080】
本実施形態の食品用包材100の収容部35に食品を配置している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ18と第2フラップ20が互いにオーバーラップして収容部35を閉じる。このとき、第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28は、互いにオーバーラップして、収容部35の上方に配置される。互いにオーバーラップしている第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28に対して、外部のポーションカップ200を挿入することにより、ポーションカップ200と食品をまとめて陳列できる。
【0081】
第1フラップ側穴27は、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、平面視における収容部35の中央に配置されている。
【0082】
食品用包材100の収容部35にドーナツを配置している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28は、互いにオーバーラップして、収容部35の上方に配置される。互いにオーバーラップしている第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28に対して、外部のポーションカップ200を挿入するとき、中央がくり抜かれているドーナツとポーションカップ200との間の干渉を抑制しやすい。
【0083】
第1フラップ側オーバーラップ部21は、
互いに対向するように、第1フラップ側穴27の縁の一部領域に位置する一対の小フラップ折れ線29a,29bから延びている、一対の小フラップ30a,30bであって、第1フラップ側穴27を開閉するように、一対の小フラップ折れ線29a,29bに沿ってそれぞれ折り曲げ可能である、一対の小フラップ30a,30bを有する。
【0084】
外部のポーションカップ200と食品をまとめて陳列する必要がない場合、食品用包材の収容部35に食品を配置している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20が収容部35を閉じているとき、一対の小フラップ30a,30bが第1フラップ側穴27を閉じることにより、食品を外部から保護した状態で陳列できる。
【0085】
一対の小フラップ30a,30bは、
一対の小フラップ折れ線29a,29bに繋がる基端側に位置する、一対の小フラップ基端部31a,31bと、
一対の小フラップ基端部31a,31bより先端側に位置する、一対の小フラップ先端部32a,32bであって、一対の小フラップ折れ線29a,29bに対して平行に延びる第2方向3における幅W1が一対の小フラップ基端部31a,31bより大きい、一対の小フラップ先端部32a,32bと、をそれぞれ有しており、
第2フラップ側穴28は、
第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、一対の小フラップ基端部31a,31bとオーバーラップする、一対の第2フラップ側穴第1部33a,33bであって、第2方向3における幅W3が一対の小フラップ先端部32a,32bより小さい、一対の第2フラップ側穴第1部33a,33bと、
第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、一対の小フラップ先端部32a,32bとオーバーラップする、一対の第2フラップ側穴第2部34a,34bであって、第2方向3における幅W4が一対の小フラップ先端部32a,32bより大きい、一対の第2フラップ側穴第2部34a,34bと、をそれぞれ有する。
【0086】
食品用包材100の収容部35に食品を配置している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20がオーバーラップして収容部35を閉じているとき、一対の小フラップ30a,30bを、第1フラップ側穴27を開いて、第2フラップ側穴28に入りこませることができる。一対の小フラップ30a,30bは、それぞれ、小フラップ先端部32a,32bの第2方向3における幅W1が第2フラップ側穴第1部33a,33bより大きいため、第2フラップ側穴28から抜け難くなる。したがって、第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28が互いに位置決めされて、一対の小フラップ30a,30bと第2フラップ側穴28の係合が保持され易い。
【0087】
第1フラップ側オーバーラップ部21は、
基端側の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第1フラップ側受容部23と、
先端側の一部領域から突出している、第1フラップ側係合部24と、を有しており、
第2フラップ側オーバーラップ部22は、
基端側の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第2フラップ側受容部25であって、第1フラップ18が第2フラップ20より上方に位置するように、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側係合部24を受容できる、第2フラップ側受容部25と、
先端側の一部領域から突出している、第2フラップ側係合部26であって、第2フラップ20が第1フラップ18より上方に位置するように、第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1フラップ側受容部23に係合できる、第2フラップ側係合部26と、を有する。
【0088】
食品用包材100の収容部35に食品を配置している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20がオーバーラップして収容部35を閉じているとき、第1フラップ側係合部24を第2フラップ側受容部25に係合させる、又は第2フラップ側係合部26を第1フラップ側受容部23に係合させることにより、第1フラップ18と第2フラップ20がオーバーラップして収容部35を閉じている状態を保持できる。
【0089】
第1折れ線17と第2折れ線19は、それぞれ、アーチ状である。
【0090】
食品用包材100の収容部35に食品を配置している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20がオーバーラップして収容部35を閉じているとき、第1折れ線17と第2折れ線19が、それぞれ、アーチ状であるため、食品用包材100の上下方向の剛性が確保されて、食品用包材100の上にさらに別の食品用包材を乗せることができる。
【0091】
第1メイン側壁部9の上縁と第2メイン側壁部10の上縁は、それぞれ、第1サブ側壁部11及び第2サブ側壁部12の上縁より上方に位置しており、
食品用包材100は、
第1フラップ18と第2フラップ20を第1折れ線17と第2折れ線19に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、第1サブ側壁部11及び第2サブ側壁部12より上方において、第1メイン側壁部9と第2メイン側壁部10と第1フラップ18と第2フラップ20とによって囲まれる少なくとも1つの開口部36を備える。
【0092】
食品用包材100の収容部35に食品を配置している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20がオーバーラップして収容部35を閉じているとき、開口部36にトングを差し込むことにより、食品用包材100を容易に保持できる。
【0093】
第1メイン側壁部9は、
第1フラップ18を基端側で外向きに折り曲げることによって、第1フラップ側オーバーラップ部21の先端を受容できるように、下端の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第1メイン側壁側受容部15を有しており、
第2メイン側壁部10は、
第2フラップ20を基端側で外向きに折り曲げることによって、第2フラップ側オーバーラップ部22の先端を受容できるように、下端の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第2メイン側壁側受容部16を有する。
【0094】
食品用包材100の収容部35に食品を配置している状態で、第1フラップ18と第2フラップ20をそれぞれ基端側で外向きに折り曲げて、第1フラップ側オーバーラップ部21の先端を第1メイン側壁側受容部15に係合させると共に、第2フラップ側オーバーラップ部の先端を第2メイン側壁側受容部16に係合させることによって、食品を外部から見える状態で陳列できる。
【0095】
[他の実施形態]
なお、本発明は、上述の実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
【0096】
上述の実施形態では、第1フラップ側穴27と第2フラップ側穴28は、円形状であるが、別の形状であってもよい。例えば、図6から図9は、それぞれ、本発明の他の実施形態に係る食品用包材展開片300,400,500,600の斜視図であって、第1フラップ側穴327,427,527,627と第2フラップ側穴328,428,528,628がそれぞれ正方形状、長方形状、六角形状、八角形状である実施形態を示している。その他、第1フラップ側穴と第2フラップ側穴は、図示する形状に限定されず、種々の形状が考えられる。
【0097】
上述の実施形態では、底壁部4は正方形状であるが、別の形状、例えば、三角形状、六角形状、八角形状などであってもよく、種々の形状が考えられる。
【0098】
本発明の第1の態様は、
第1メイン縁と、前記第1メイン縁に対して第1方向に対向する第2メイン縁と、前記第1メイン縁と前記第2メイン縁との間の少なくとも1つのサブ縁と、を有する、底壁部と、
前記第1メイン縁から前記第1方向に延びる、第1メイン側壁部であって、前記第1メイン縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第1メイン側壁部と、
前記第2メイン縁から前記第1方向に延びる、第2メイン側壁部であって、前記第2メイン縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第2メイン側壁部と、
前記少なくとも1つのサブ縁から前記第1方向と異なる方向に延びる、少なくとも1つのサブ側壁部であって、前記少なくとも1つのサブ縁に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記少なくとも1つのサブ側壁部と、
前記第1メイン側壁部の先端に位置する第1折れ線から前記第1方向に延びる、第1フラップであって、前記第1折れ線に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第1フラップと、
前記第2メイン側壁部の先端に位置する第2折れ線から前記第1方向に延びる、第2フラップであって、前記第2折れ線に沿って内向きに折り曲げ可能である、前記第2フラップと、
前記第1フラップの一部領域に位置する、第1フラップ側穴と、
前記第2フラップの一部領域に位置する、第2フラップ側穴であって、前記第1フラップ側穴と同じ形状を有しており、前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部を前記第1メイン縁と前記第2メイン縁に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げて、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側穴と同じ位置に配置される、前記第2フラップ側穴と、を備える、食品用包材展開片を提供する。
【0099】
本発明の第2の態様は、
第1の態様に記載の食品用包材展開片を組み立てることによって得られる食品用包材であって、
第1メイン縁と、前記第1メイン縁に対して第1方向に対向する第2メイン縁と、前記第1メイン縁と前記第2メイン縁との間の少なくとも1つのサブ縁と、を有する、底壁部と、
前記第1メイン縁から前記第1方向に延びる、第1メイン側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記第1メイン縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記第1メイン側壁部と、
前記第2メイン縁から前記第1方向に延びる、第2メイン側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記第2メイン縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記第2メイン側壁部と、
前記少なくとも1つのサブ縁から前記第1方向と異なる方向に延びる、少なくとも1つのサブ側壁部であって、前記底壁部から上方に向けて延びるように前記少なくとも1つのサブ縁に沿って内向きに折り曲げられる、前記少なくとも1つのサブ側壁部と、
前記底壁部と前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部と前記少なくとも1つのサブ側壁部とによって囲まれている収容部と、
前記第1メイン側壁部の先端に位置する第1折れ線から前記第1方向に延びる、第1フラップであって、前記第1折れ線に沿って内向きに折り曲げられる、前記第1フラップと、
前記第2メイン側壁部の先端に位置する第2折れ線から前記第1方向に延びる、第2フラップであって、前記第2折れ線に沿って内向きに折り曲げられる、前記第2フラップと、
前記第1フラップの先端側に位置する、第1フラップ側オーバーラップ部であって、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第2フラップとオーバーラップする、前記第1フラップ側オーバーラップ部と、
前記第2フラップの先端側に位置する、第2フラップ側オーバーラップ部であって、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップとオーバーラップする、前記第2フラップ側オーバーラップ部と、
前記第1フラップ側オーバーラップ部の一部領域に位置する、第1フラップ側穴と、
前記第2フラップ側オーバーラップ部の一部領域に位置する、第2フラップ側穴であって、前記第1フラップ側穴と同じ形状を有しており、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側穴と同じ位置に配置される、前記第2フラップ側穴と、を備える、食品用包材を提供する。
【0100】
本発明の第3の態様は、
前記第1フラップ側穴は、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、平面視における前記収容部の中央に配置される、第2の態様に記載の食品用包材を提供する。
【0101】
本発明の第4の態様は、
前記第1フラップ側オーバーラップ部は、
互いに対向するように、前記第1フラップ側穴の縁の一部領域に位置する一対の小フラップ折れ線から延びている、一対の小フラップであって、前記第1フラップ側穴を開閉するように、前記一対の小フラップ折れ線に沿ってそれぞれ折り曲げ可能である、前記一対の小フラップを有する、第2の態様又は第3の態様に記載の食品用包材を提供する。
【0102】
本発明の第5の態様は、
前記一対の小フラップは、
前記一対の小フラップ折れ線に繋がる基端側に位置する、一対の小フラップ基端部と、
前記一対の小フラップ基端部より先端側に位置する、一対の小フラップ先端部であって、前記一対の小フラップ折れ線に対して平行に延びる第2方向における幅が前記一対の小フラップ基端部より大きい、前記一対の小フラップ先端部と、をそれぞれ有しており、
前記第2フラップ側穴は、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記一対の小フラップ基端部とオーバーラップする、一対の第2フラップ側穴第1部であって、前記第2方向における幅が前記一対の小フラップ先端部より小さい、前記一対の第2フラップ側穴第1部と、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と前記第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記一対の小フラップ先端部とオーバーラップする、一対の第2フラップ側穴第2部であって、前記第2方向における幅が前記一対の小フラップ先端部より大きい、前記一対の第2フラップ側穴第2部と、をそれぞれ有している、第4の態様に記載の食品用包材を提供する。
【0103】
本発明の第6の態様は、
前記第1フラップ側オーバーラップ部は、
基端側の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第1フラップ側受容部と、
先端側の一部領域から突出している、第1フラップ側係合部と、を有しており、
前記第2フラップ側オーバーラップ部は、
基端側の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第2フラップ側受容部であって、前記第1フラップが前記第2フラップより上方に位置するように、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側係合部を受容できる、前記第2フラップ側受容部と、
先端側の一部領域から突出している、第2フラップ側係合部であって、前記第2フラップが前記第1フラップより上方に位置するように、前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側受容部に係合できる、前記第2フラップ側係合部と、を有している、第2の態様から第5の態様のいずれかに記載の食品用包材を提供する。
【0104】
本発明の第7の態様は、
前記第1折れ線と前記第2折れ線は、それぞれ、アーチ状である、第2の態様から第6の態様のいずれかに記載の食品用包材を提供する。
【0105】
本発明の第8の態様は、
前記第1メイン側壁部の上縁と前記第2メイン側壁部の上縁は、それぞれ、前記少なくとも1つのサブ側壁部の上縁より上方に位置しており、
前記食品用包材は、
前記第1フラップと前記第2フラップを前記第1折れ線と第2折れ線に沿ってそれぞれ内向きに折り曲げることによって、前記少なくとも1つのサブ側壁部より上方において、前記第1メイン側壁部と前記第2メイン側壁部と前記第1フラップと前記第2フラップとによって囲まれる少なくとも1つの開口部を備える、第2の態様から第7の態様のいずれかに記載の食品用包材を提供する。
【0106】
本発明の第9の態様は、
前記第1メイン側壁部は、
前記第1フラップを基端側で外向きに折り曲げることによって、前記第1フラップ側オーバーラップ部の先端を受容できるように、下端の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第1メイン側壁側受容部を有しており、
前記第2メイン側壁部は、
前記第2フラップを基端側で外向きに折り曲げることによって、前記第2フラップ側オーバーラップ部の先端を受容できるように、下端の一部領域でスリット状に切り欠かれている、第2メイン側壁側受容部を有している、第2の態様から第8の態様に記載の食品用包材を提供する。
【符号の説明】
【0107】
1 食品用包材展開片
2 第1方向
3 第2方向
4 底壁部
5 第1メイン縁
6 第2メイン縁
7 第1サブ縁
8 第2サブ縁
9 第1メイン側壁部
10 第2メイン側壁部
11 第1サブ側壁部
12 第2サブ側壁部
17 第1折れ線
18 第1フラップ
19 第2折れ線
20 第2フラップ
21 第1フラップ側オーバーラップ部
22 第2フラップ側オーバーラップ部
27 第1フラップ側穴
28 第2フラップ側穴
35 収容部
100 食品用包材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9