(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130736
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 9/30 20060101AFI20240920BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240920BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040627
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池松 香
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得する取得部と、筐体の画像と、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定するゲーム金額推定部と、景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定する取引金額推定部と、ゲーム金額と、取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供する提供部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得する取得部と、
前記筐体の画像と、前記景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定するゲーム金額推定部と、
前記景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定する取引金額推定部と、
前記ゲーム金額と、前記取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供する提供部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記ゲーム金額推定部は、前記筐体の画像に基づいて、画像認識によりクレーンゲームの機種を判別し、判別したクレーンゲームの機種に関する投稿情報に基づいて、前記ゲーム金額を推定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ゲーム金額推定部は、前記景品の画像に基づいて、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、前記ゲーム金額を推定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得するステップと、
前記筐体の画像と、前記景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定するステップと、
前記景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定するステップと、
前記ゲーム金額と、前記取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項5】
クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得するステップと、
前記筐体の画像と、前記景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定するステップと、
前記景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定するステップと、
前記ゲーム金額と、前記取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供するステップと、
をコンピュータに実行させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
クレーンゲームの景品の獲得に要する金額をあらかじめ予測することができれば、所定の取引による当該の景品の取得金額と比較検討することができることから有益であると考えられる。利用者は、クレーンゲームの景品の獲得に要する金額と、所定の取引による当該の景品の取得金額を考慮に入れて、クレーンゲームによる景品の獲得か、所定の取引による当該の景品の取得かを決定する。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、ゲームフィールドに載置された景品をクレーンアームにより把持するクレーンゲーム機において、予め保持された複数の景品をゲームフィールドに順次供給する複数の景品ユニットと、複数の景品ユニットによる景品の供給を制御する景品ユニット制御手段と、景品ユニット制御手段を制御することにより景品ユニットがゲームフィールドに供給する景品の数を調整する調整手段とを具備したことを特徴とするクレーンゲーム機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に記載のクレーンゲーム機は、ゲームフィールドに載置されている景品の数を調整することができるものの、クレーンゲームの景品の獲得に要する金額をあらかじめ予測することはできなかった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得する取得部と、筐体の画像と、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定するゲーム金額推定部と、景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定する取引金額推定部と、ゲーム金額と、取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供する提供部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置のクレーンゲーム情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の出品情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置の投稿情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置のモデル情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100、利用者端末200により実行される例を示す。以下、実施形態に係る情報処理についてステップごとに順を追って説明する。
【0012】
まず、利用者端末200は、クレーンゲームの筐体を撮像する(ステップS1)。例えば、利用者端末200は、後述して説明する撮像部250のカメラを用いて、クレーンゲームの筐体の画像を撮像する。利用者端末200は、クレーンゲームの筐体の全体が画像に収まるように、クレーンゲームの筐体の画像を撮像してよい。そして、利用者端末200は、クレーンゲームの筐体の画像を撮像したら、撮像した画像を記憶部220に記憶する。
【0013】
次に、利用者端末200は、利用者Uが獲得を目指す景品を撮像する(ステップS2)。例えば、利用者端末200は、出力部240にバウンディングボックスを表示させて、バウンディングボックスの範囲内に、利用者Uが獲得を目指す景品が位置するように景品の画像を撮像してよい。そして、利用者端末200は、獲得を目指す景品の画像を撮像したら、撮像した画像を記憶部220に記憶する。
【0014】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200から筐体の画像と、景品の画像を取得する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200に筐体の画像と、景品の画像のアップロードの受け付け画面を表示させて、利用者から筐体の画像と、景品の画像の指定を受け付けて、利用者端末200から利用者の指定を受け付けた筐体の画像と、景品の画像を取得してよい。
【0015】
次に、情報処理装置100は、クレーンゲームの実施による景品獲得に要するゲーム金額を推定する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200から取得した筐体の画像と、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施による景品獲得に要するゲーム金額を推定してよい。この情報処理装置100の処理の詳細な説明については後述する。
【0016】
次に、情報処理装置100は、所定の取引における景品の取得金額を推定する(ステップS5)。ここで、所定の取引とは、フリーマーケットサイトやオークションサイトなどの電子商取引(Electronic Commerce)サイトにおける取引を指している。例えば、情報処理装置100は、景品の画像に基づいて、オブジェクト検出を実行して、検出したオブジェクトを分類する処理を実行することにより、景品の種類を判別してよい。そして、情報処理装置100は、判別した景品の種類に基づいて、所定の取引における取引金額について、後述して説明する出品情報記憶部122から景品の種類ごとに記憶された取引金額を抽出する。そして、情報処理装置100は、出品情報記憶部122に記憶された当該の景品の取引金額の平均値を所定の取引における景品の取引金額として推定してよい。
【0017】
次に、情報処理装置100は、ゲーム金額と取得金額を比較した検討結果を利用者端末200に提供する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、ゲーム金額と、取引金額とを横並びにして、並べて表示したテーブルを生成する。そして、情報処理装置100は、ゲーム金額に対して、取引金額が大きい値である場合であれば、当該のテーブルに対してゲームによる景品の獲得が推奨される旨を示すメッセージを添える。また、情報処理装置100は、ゲーム金額に対して、取引金額が小さい値である場合であれば、当該のテーブルに対して、所定の取引による景品の取得が推奨される旨を示すメッセージを添える。そして、情報処理装置100は、生成したテーブルと、添えられたメッセージを利用者端末200に表示させることにより比較検討情報を提供してよい。
【0018】
これによれば、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引による景品の取得に要する金額とを比較した比較検討情報を利用者に提供することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0019】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、筐体の画像に基づいて、画像認識によりクレーンゲームの機種を判別し、判別したクレーンゲームの機種に関する投稿情報に基づいて、ゲーム金額を推定する。
【0020】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS3と同じ処理を実行する。ステップS1からS3は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0021】
次に、情報処理装置100は、筐体の画像に基づいて、画像認識によりクレーンゲームの機種を判別し、判別したクレーンゲームの機種に関する投稿情報に基づいて、ゲーム金額を推定する(ステップS4-1)。例えば、情報処理装置100は、クレーンゲームの筐体の画像に基づいて、画像認識処理として、オブジェクト検出を実行し、クレーンゲームの筐体の画像に撮像されたオブジェクトを検出する。そして、情報処理装置100は、検出したオブジェクトを分類する処理を実行して、クレーンゲームの筐体の画像に基づいてクレーンゲームの機種を判別する。このようなオブジェクト検出処理は、例えば、画像データの画素(ピクセル)を、どの物体クラスに属するかにより分類する手法であるセマンティック・セグメンテーション(Semantic Segmentation)を用いることにより実現されてよい。そして、情報処理装置100は、後述して説明するクレーンゲーム情報記憶部121に記憶されたクレーンゲームの機種ごとの難易度を読み出して、難易度に応じてあらかじめ定められた基準に沿って景品の獲得に要する金額を推定してよい。なお、難易度と、難易度に応じた景品の獲得に要する金額は、クレーンゲームの機種ごとの投稿情報に基づいて、あらかじめ定められていてよい。
【0022】
次に、情報処理装置100は、
図1に示したステップS5、及びS6と同じ処理を実行する。ステップS5、及びS6は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0023】
これによれば、クレーンゲームの筐体の画像に基づいて、クレーンゲームの機種を判別して、クレーンゲームの景品の獲得に要する金額を推定することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0024】
〔1-3.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、ゲーム金額を推定する。
【0025】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS3と同じ処理を実行する。ステップS1からS3は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0026】
次に、情報処理装置100は、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、ゲーム金額を推定する(ステップS4-2)。例えば、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数を計測する。そして、クレーンゲームの景品の位置関係の特徴と、平均ゲーム回数を学習用データとして、学習モデルに与える。そして、情報処理装置100は、クレーンゲームの機種ごとに、獲得を目指す景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、平均ゲーム回数を出力して、平均ゲーム回数にクレーンゲームの一回当たりの金額を掛けることによりゲーム金額を推定する。当該の学習用のモデルには、例えばCNN(Convolutional Neural Network)を用いてよい。
【0027】
次に、情報処理装置100は、
図1に示したステップS5、及びS6と同じ処理を実行する。ステップS5、及びS6は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0028】
これによれば、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、ゲーム金額を推定することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0029】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、ネットワークNを有する。以下、これらの構成について簡単に順を追って説明する。
【0030】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、例えば、利用者端末200からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0031】
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0032】
ネットワークNは、情報処理装置100と、利用者端末200を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0033】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
【0034】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0035】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200などとの間で情報の送受信を行う。
【0036】
(記憶部120について)
記憶部120は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部130が実行するプログラム、あるいは制御部130が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部130が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0037】
図3に示すように、記憶部120は、クレーンゲーム情報記憶部121と、出品情報記憶部122と、投稿情報記憶部123と、モデル記憶部124と、を有する。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0038】
(クレーンゲーム情報記憶部121について)
クレーンゲーム情報記憶部121は、クレーンゲームに関する情報を記憶する。ここで、
図4を用いて、クレーンゲーム情報記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置のクレーンゲーム情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0039】
図4に示す例において、クレーンゲーム情報記憶部121は、「クレーンゲームID」、「クレーンゲーム機種」、「筐体画像」、「難易度」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0040】
「クレーンゲームID」は、クレーンゲームを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「クレーンゲーム機種」は、「クレーンゲームID」により識別されるクレーンゲームの機種を示す情報である。「筐体画像」は、「クレーンゲームID」により識別されるクレーンゲームの筐体の画像データである。「難易度」は、「クレーンゲームID」により識別されるクレーンゲームの難易度を示す。
【0041】
すなわち、
図4においては、クレーンゲームID「CGID#1」により識別されるクレーンゲームのクレーンゲーム機種が「MDL#1」であり、当該のクレーンゲームの筐体画像が「HSIMG#1」として記憶されており、当該のクレーンゲームの難易度が「LV#1」であることを示している。
【0042】
なお、クレーンゲーム情報記憶部121に記憶される情報は、「クレーンゲームID」、「クレーンゲーム機種」、「筐体画像」、「難易度」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意のクレーンゲームに関する情報が記憶されてよい。
【0043】
(出品情報記憶部122について)
出品情報記憶部122は、所定の取引に出品された商品に関する情報を記憶する。ここで、
図5を用いて、出品情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置の出品情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0044】
図5に示す例において、出品情報記憶部122は、「出品ID」、「商品」、「金額」、「出品期間」、「出品者アカウントID」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0045】
「出品ID」は、商品の出品を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「商品」は、「出品ID」により識別される出品における商品に関する情報であり、商品の名称や商品の種類などを含んでよい。「金額」は、「商品」の所定の取引における取引金額を示す情報である。「出品期間」は、「出品ID」により識別される出品の取引が行われる期間を示す。「出品者アカウントID」は、「出品ID」により識別される出品を行ったアカウントを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。
【0046】
すなわち、
図5においては、出品ID「EXID#1」により識別される出品における商品が「PRD#1」であり、当該の商品の金額が「CST#1」であり、当該の商品の出品期間が「EXTM#1」であり、当該の商品の出品者アカウントIDが「ACID#1」であることを示している。
【0047】
なお、出品情報記憶部122に記憶される情報は、「出品ID」、「商品」、「金額」、「出品期間」、「出品者アカウントID」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の所定の取引に出品された商品に関する情報が記憶されてよい。
【0048】
(投稿情報記憶部123について)
投稿情報記憶部123は、クレーンゲームについての投稿に関係する情報を記憶する。ここで、
図6を用いて、投稿情報記憶部123が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置の投稿情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0049】
図6に示す例において、投稿情報記憶部123は、「投稿ID」、「クレーンゲーム機種」、「投稿内容」、「投稿者アカウントID」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0050】
「投稿ID」は、投稿を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「クレーンゲーム機種」は、「投稿ID」により識別される投稿が行われたクレーンゲームの機種に関する情報である。「投稿内容」は、「投稿ID」により識別される投稿の内容を示す情報である。「投稿者アカウントID」は、「投稿ID」により識別される投稿を行った投稿者のアカウントを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。
【0051】
すなわち、
図6においては、投稿ID「PSID#1」により識別される投稿の対象のクレーンゲーム機種が「MDL#1」であり、投稿内容が「PSCT#1」であり、当該の投稿を行った投稿アカウントIDが「ACID#1」であることを示している。
【0052】
なお、投稿情報記憶部123に記憶される情報は、「投稿ID」、「クレーンゲーム機種」、「投稿内容」、「投稿者アカウントID」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の投稿に関係する情報が記憶されてよい。
【0053】
(モデル記憶部124について)
モデル記憶部124は、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルに関係する情報を記憶する。ここで、
図7を用いて、モデル記憶部124が記憶する情報の一例を説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置のモデル記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0054】
図7に示す例において、モデル記憶部124は、「モデルID」、「モデルデータ」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0055】
「モデルID」は、モデルを識別する識別子であり、文字列や番号によって表される。「モデルデータ」は、モデルのモデルデータを示す。例えば、モデルは、ニューラルネットワークなどであってよい。
【0056】
すなわち、
図7において、モデルID「M#1」で識別されるモデルは、モデルM#1を示す。また、モデルデータ「MDT#1」は、モデルM#1のモデルデータを示す。
【0057】
ここで、モデルがニューラルネットワークである場合は、モデルデータ「MDT#1」には、例えば、ニューラルネットワークを構成する複数の層のそれぞれに含まれるノードが互いにどのように結合するかという結合情報や、結合されたノード間で入出力される数値に掛け合わされる結合係数などの各種情報が含まれる。
【0058】
なお、モデル記憶部124に記憶される情報は、「モデルID」、「モデルデータ」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意のモデルに関係する情報が記憶されてよい。
【0059】
(制御部130について)
次に、
図3に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))等の集積回路により実現されてもよい。
【0060】
制御部130は、
図3に示すように、取得部131と、受付部132と、ゲーム金額推定部133と、取引金額推定部134と、生成部135と、提供部136と、を有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0061】
(取得部131について)
取得部131は、クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得する。例えば、取得部131は、利用者端末200に筐体の画像と、景品の画像のアップロードの受け付け画面を表示させて、利用者からアップロードする筐体の画像と、景品の画像の指定を受け付けて、利用者端末200から利用者の指定を受け付けた筐体の画像と、景品の画像を取得してよい。
【0062】
(受付部132について)
受付部132は、利用者端末200から比較検討情報の提供要求を受け付ける。ここで、比較検討情報とは、クレーンゲームの実施による景品の獲得に要する金額と、所定の取引による景品の取得に要する金額とを比較検討した結果を示す情報である。受付部132は、利用者からクレーンゲームの筐体と、利用者が獲得を目指す景品の指定と、比較検討の対象となる取引の指定などを受け付けることによって、比較検討情報の提供要求を受け付ける。
【0063】
(ゲーム金額推定部133について)
ゲーム金額推定部133は、筐体の画像と、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定する。ゲーム金額推定部133の具体的な処理について、以下に説明する。
【0064】
ゲーム金額推定部133は、筐体の画像に基づいて、画像認識によりクレーンゲームの機種を判別し、判別したクレーンゲームの機種に関する投稿情報に基づいて、ゲーム金額を推定する。例えば、ゲーム金額推定部133は、クレーンゲームの筐体の画像に基づいて、画像認識処理として、オブジェクト検出を実行し、クレーンゲームの筐体の画像に撮像されたオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトを分類する処理を実行することによってクレーンゲームの筐体の画像から、クレーンゲームの機種を判別してよい。このようなオブジェクト検出処理は、例えば、画像データの画素(ピクセル)を、どの物体クラスに属するかにより分類する手法であるセマンティック・セグメンテーション(Semantic Segmentation)などを用いることにより実現されてよい。そして、ゲーム金額推定部133は、クレーンゲーム情報記憶部121に記憶されたクレーンゲームの機種ごとの難易度を読み出して、難易度に応じてあらかじめ定められた基準に沿って景品の獲得に要する金額を推定してよい。
【0065】
ゲーム金額推定部133は、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、ゲーム金額を推定する。例えば、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数を計測して、クレーンゲームの景品の位置関係と、平均ゲーム回数を学習用データとして、学習モデルに与える。そして、ゲーム金額推定部133は、クレーンゲームの機種ごとに、獲得を目指す景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、平均ゲーム回数を出力して、平均ゲーム回数に一回当たりの金額を掛けることによりゲーム金額を推定する。当該の学習用のモデルには、例えばCNN(Convolutional Neural Network)を用いてよい。
【0066】
(取引金額推定部134について)
取引金額推定部134は、景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定する。まず、取引金額推定部134は、景品の画像に基づいて、オブジェクト検出を実行して、検出したオブジェクトを分類する処理を実行することにより、景品の種類を判別してよい。そして、取引金額推定部134は、判別した景品の種類に基づいて、所定の取引における取引金額を、出品情報記憶部122に記憶された情報を参照することによって把握する。そして、取引金額推定部134は、出品情報記憶部122に記憶された当該の景品の取引金額の平均値を所定の取引における景品の取引金額として推定してよい。
【0067】
(生成部135について)
生成部135は、ゲーム金額と、取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を生成する。例えば、生成部135は、ゲーム金額と、取引金額とを横並びにして、並べて表示したテーブルを生成してよい。また、生成部135は、ゲーム金額に対して、取引金額が大きい値である場合であれば、当該のテーブルに対してゲームによる景品の獲得が推奨される旨を示すメッセージを添えてよい。また、生成部135は、ゲーム金額に対して、取引金額が小さい値である場合であれば、当該のテーブルに対して、所定の取引による景品の取得が推奨される旨を示すメッセージを添えてよい。
【0068】
(提供部136について)
提供部136は、利用者端末200に各種の情報を提供する。例えば、提供部136は、ゲーム金額と、取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供する。具体的には、提供部136は、生成部135が生成したテーブルに、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示すメッセージを添えたものを、比較検討情報として利用者端末200に提供してよい。例えば、提供部136は、利用者端末200に比較検討情報を表示させることによって、比較検討情報を提供してよい。
【0069】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図8に示すように、利用者端末200は、通信部210と、記憶部220と、入力部230と、出力部240と、撮像部250と、制御部260を有する。
【0070】
通信部210は、例えば、NIC、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0071】
記憶部220は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部260が実行するプログラム、あるいは制御部260が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部260が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0072】
入力部230は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部230は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部240)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部230は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0073】
出力部240は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部230がタッチパネルである場合は、出力部240である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部240は、スピーカーであってもよく、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0074】
撮像部250は、クレーンゲームの筐体や、景品の画像を撮像する。撮像部250は、カメラであってよい。カメラは、光学素子と撮像素子を含む。光学素子は、例えばレンズ、ミラー、プリズム、フィルタなどの光学系を構成する素子である。撮像素子は、光学素子を通して入射した光を電気信号である画像信号に変換する素子である。なお、撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどであってよい。
【0075】
制御部260は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部260は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0076】
図8に示すように、制御部260は、受付部261と、提供部262と、を有する。
【0077】
受付部261は、利用者から各種の情報を受け付ける。例えば、受付部261は、利用者から筐体の画像と景品の画像のアップロードの指定を受け付ける。受付部261は、出力部240に筐体の画像と、景品の画像のアップロードの受け付け画面を表示させて、利用者から筐体の画像と、景品の画像の指定を受け付けてよい。また、受付部261は、利用者から比較検討情報の提供要求を受け付ける。例えば、受付部261は、利用者からクレーンゲームの筐体と、利用者が獲得を目指す景品の指定と、比較検討の対象となる取引の指定などを受け付けることによって、比較検討情報の提供要求を受け付ける。
【0078】
提供部262は、利用者に各種の情報を提供する。例えば、提供部262は、比較検討情報を利用者にて提供する。例えば、提供部262は、ゲーム金額と、取引金額とを横並びにして、並べて示したテーブルと、クレーンゲームの実施と、所定の取引における景品の取得のいずれが推奨されるか示すメッセージを出力部240に表示させることにより比較検討情報を提供してよい。
【0079】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0080】
まず、情報処理装置100は、クレーンゲームの筐体画像と、利用者が獲得を目指す景品画像と、を取得する(ステップS101)。次に、情報処理装置100は、クレーンゲームの実施によって当該の景品の獲得に要する金額を推定する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、景品画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供する(ステップS104)。
【0081】
これによれば、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引による景品の取得に要する金額とを比較した比較検討情報を利用者に提供することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【0082】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0083】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0084】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0085】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0086】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0087】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0088】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0089】
〔7.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得する取得部131と、筐体の画像と、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定するゲーム金額推定部133と、景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定する取引金額推定部134と、ゲーム金額と、取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供する提供部136と、を備える。
【0090】
この構成によれば、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引による景品の取得に要する金額とを比較した比較検討情報を利用者に提供することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0091】
本開示に係る情報処理装置100のゲーム金額推定部133は、筐体の画像に基づいて、画像認識によりクレーンゲームの機種を判別し、判別したクレーンゲームの機種に関する投稿情報に基づいて、ゲーム金額を推定する。
【0092】
この構成によれば、クレーンゲームの筐体の画像に基づいて、クレーンゲームの機種を判別して、クレーンゲームの景品の獲得に要する金額を推定することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0093】
本開示に係る情報処理装置100のゲーム金額推定部133は、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、ゲーム金額を推定する。
【0094】
この構成によれば、クレーンゲームの機種ごとに景品の位置関係と、当該景品の獲得に要する平均ゲーム回数との関係を学習した学習済みモデルを用いて、ゲーム金額を推定することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0095】
本開示に係る情報処理方法は、クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得するステップと、筐体の画像と、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定するステップと、景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定するステップと、ゲーム金額と、取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供するステップと、を含む。
【0096】
この構成によれば、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引による景品の取得に要する金額とを比較した比較検討情報を利用者に提供することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理方法を提供することができる。
【0097】
本開示に係る情報処理プログラムは、クレーンゲームの筐体の画像と、利用者が獲得を目指す景品の画像と、を取得するステップと、筐体の画像と、景品の画像に基づいて、クレーンゲームの実施によって当該景品の獲得に要する金額を示すゲーム金額を推定するステップと、景品の画像に基づいて、所定の取引における当該景品の取引金額を推定するステップと、ゲーム金額と、取引金額とを比較して、クレーンゲームの実施と所定の取引による取得とのいずれが推奨されるかを示す比較検討情報を提供するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0098】
この構成によれば、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引による景品の取得に要する金額とを比較した比較検討情報を利用者に提供することができる。そのため、クレーンゲームによる景品の獲得に要する金額と、所定の取引における景品の取得金額を比較することができる情報処理プログラムを提供することができる。
【0099】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0100】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部131は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0101】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 クレーンゲーム情報記憶部
122 出品情報記憶部
123 投稿情報記憶部
124 モデル記憶部
130 制御部
131 取得部
132 受付部
133 ゲーム金額推定部
134 取引金額推定部
135 生成部
136 提供部
200 利用者端末
210 通信部
220 記憶部
230 入力部
240 出力部
250 撮像部
260 制御部
261 受付部
262 提供部
N ネットワーク