(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130810
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040718
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】梶谷 匡佑
(72)【発明者】
【氏名】赤木 祥平
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザに対してより良いサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、生成部と、提供部とを備える。取得部は、風の予測に関する風情報を取得する。生成部は、風情報に基づいて、風の向きおよび風の強さを示す折れ線グラフを生成する。提供部は、生成した折れ線グラフをユーザへ提供する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
風の予測に関する風情報を取得する取得部と、
前記風情報に基づいて、前記風の向きおよび前記風の強さを示す折れ線グラフを生成する生成部と、
生成した前記折れ線グラフをユーザへ提供する提供部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、
縦軸を前記風の強さとし、前記風の向きをプロットにより表現した前記折れ線グラフを生成する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、
横軸を過去から将来の時間とする前記折れ線グラフを生成する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成部は、
横軸を前記ユーザの現在地から目的地までの経路とする前記折れ線グラフを生成する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記折れ線グラフに基づく前記風の予測状況を通知する通知部をさらに備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知部は、
所定期間先における前記予測状況をテキスト形式により通知する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記生成部は、
ユーザ端末に表示された地図において前記ユーザが指定した地点における前記風の向きおよび前記風の強さを示す折れ線グラフを生成する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記生成部は、
前記風の状況と、他の気象とを併せた複合情報を生成し、
前記提供部は、
前記複合情報を前記ユーザへ提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生成部は、
前記風の強さおよび前記風の向きに基づいて、大気中の浮遊物の拡散状況を示す拡散情報を生成し、
前記提供部は、
前記拡散情報を前記ユーザへ提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
風の予測に関する風情報を取得する取得工程と、
前記風情報に基づいて、前記風の向きおよび前記風の強さを示す折れ線グラフを生成する生成工程と、
生成した前記折れ線グラフをユーザへ提供する提供工程と、
を含む情報処理方法。
【請求項11】
風の予測に関する風情報を取得する取得手順と、
前記風情報に基づいて、前記風の向きおよび前記風の強さを示す折れ線グラフを生成する生成手順と、
生成した前記折れ線グラフをユーザへ提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに対して気象情報を提供するサービスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、ユーザに対してより良いサービスを提供する点で更なる改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに対してより良いサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、取得部と、生成部と、提供部とを備える。前記取得部は、前記風の予測に関する風情報を取得する。前記生成部は、前記風情報に基づいて、前記風の向きおよび前記風の強さを示す折れ線グラフを生成する。前記提供部は、生成した前記折れ線グラフをユーザへ提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザに対してより良いサービスを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理その1を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。なお、
図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、気象データサーバ50と、ユーザ端末100とを含む。
図1に示す情報処理システムSは、風の予測に関する風情報に基づいて、風の向きおよび風の強さを示す折れ線グラフを生成して提供する。
【0012】
具体的には、まず、情報処理装置1は、気象データサーバ50から気象データを取得する(ステップS1)。気象データは、現在および詳細の気象に関する各種データを含む。気象データは、例えば、雨や、雷、風、雪等の各種気象における現在の状況に関する情報や、各種気象の予測に関する情報(雨情報、雷情報、風情報、雪情報)等を含む。
【0013】
つづいて、情報処理装置1は、気象データに含まれる風情報に基づいて、風の向きおよび風の強さを示す折れ線グラフを生成する(ステップS2)。つづいて、情報処理装置1は、生成した折れ線グラフをユーザ端末100を介してユーザへ提供する(ステップS3)。
【0014】
ここで、
図1では、ユーザ端末100で表示される折れ線グラフの一例を示している。かかる折れ線グラフは、ユーザ端末100に表示された地図においてユーザが選択した地点の風の強さおよび風の向きを示している。具体的には、情報処理装置1は、横軸を時間(過去から将来)、縦軸を風の強さ(m/s)とし、各時間における風の強さを示すプロットに風の向きを表現した折れ線グラフを生成する。より具体的には、情報処理装置1は、プロットにおける風の向きを三角形の図形により表現する。また、情報処理装置1は、折れ線グラフの上部に表示時刻の風速(16m/s)、風向(北北東)および風の強さ(強い風)をテキストにて表示する。また、情報処理装置1は、折れ線グラフの上部に、所定期間先における風の予測状況(13時にかけて非常に強い風に警戒)をテキストにて表示する。なお、風の予測状況に関するテキストの内容は、風の強さに応じて適宜変更される。
【0015】
このように、実施形態に係る情報処理装置1によれば、風の強さおよび風の向きを示した折れ線グラフを表示することで、ユーザが風の状況を容易に把握することができる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、ユーザに対してより良いサービスを提供することができる。
【0016】
なお、
図1で示した折れ線グラフは、横軸を時間としたが、例えば、ユーザの現在地から目的地までの経路を横軸とし、経路上における各地点の風の強さおよび風の向きを示す折れ線グラフとしてもよい。
【0017】
また、折れ線グラフは、縦軸を風の強さを示す数値(m/s)の表現としたが、例えば、注意報レベルや、警報レベルといった表現としてもよい。
【0018】
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、気象データサーバ50と、複数のユーザ端末100とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0019】
情報処理装置1は、実施形態に係る情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、風の予測に関する風情報に基づいて、風の向きおよび風の強さを示す折れ線グラフを生成して提供する。
【0020】
また、情報処理装置1は、複数のユーザ端末100と連携し、複数のユーザ端末100に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0021】
また、情報処理装置1は、複数のユーザ端末100に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0022】
気象データサーバ50は、気象データを提供するサーバ装置である。気象データサーバ50は、例えば、気象庁や、気象データを生成する事業者から気象データを収集して記憶する。なお、気象データサーバ50は、気象庁や、気象データを生成する事業者が管理するサーバ装置であってもよい。
【0023】
ユーザ端末100は、ユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末100は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。ユーザ端末100は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0024】
次に、
図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0025】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。
図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、取得部31と、生成部32と、提供部33と、通知部34とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41を記憶する。
【0026】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0027】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0028】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0029】
ユーザ情報41は、ユーザに関する情報である。
図4は、ユーザ情報41の一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「属性情報」等の項目を含む。
【0030】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザの属性に関する情報である。属性情報は、例えば、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。
【0031】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(取得部31、生成部32、提供部33および通知部34)について説明する。
【0032】
取得部31は、気象データサーバ50から気象データを取得する。気象データは、現在および詳細の気象に関する各種データを含む。気象データは、例えば、雨や、雷、風、雪等の各種気象における現在の状況に関する情報や、各種気象の予測に関する情報(雨情報、雷情報、風情報、雪情報)等を含む。
【0033】
また、取得部31は、ユーザの現在地から目的地までの経路情報を取得する。具体的には、取得部31は、ユーザがユーザ端末100にインストールされたナビゲーションアプリにおいて設定した目的地までの経路情報を取得する。
【0034】
また、取得部31は、大気中の浮遊物(花粉や、黄砂、火山灰、PM2.5等)に関する浮遊物情報を取得する。例えば、取得部31は、外部サーバから浮遊物情報を取得する。
【0035】
生成部32は、気象データに含まれる風情報に基づいて、風の向きおよび風の強さを示す折れ線グラフを生成する。
【0036】
例えば、生成部32は、ユーザ端末100に表示された地図においてユーザが選択した地点の風の強さおよび風の向きを示した折れ線グラフを生成する。具体的には、生成部32は、横軸を時間(過去から将来)、縦軸を風の強さ(m/s)とし、各時間における風の強さを示すプロットに風の向きを表現した折れ線グラフを生成する。より具体的には、生成部32は、プロットにおける風の向きを三角形の図形により表現する。また、生成部32は、折れ線グラフの上部に表示時刻の風速(16m/s)、風向(北北東)および風の強さ(強い風)をテキストにて表示する。また、生成部32は、折れ線グラフの上部に、所定期間先における風の予測状況(13時にかけて非常に強い風に警戒)をテキストにて表示する。なお、風の予測状況に関するテキストの内容は、風の強さに応じて適宜変更される。
【0037】
また、生成部32は、経路情報に基づいて、折れ線グラフの横軸を現在地から目的地までの経路として、かかる経路に対応する各地点(地域)の風の強さおよび風の向きを示す折れ線グラフを生成してもよい。
【0038】
また、生成部32は、例えば、風と他の気象を併せた複合情報を生成してもよい。例えば、生成部32は、風と雨を併せた複合情報を生成する。例えば、生成部32は、ユーザ端末100に表示された地図において、雨と風とが強い(雨量が閾値以上、かつ、風の強さが閾値以上)領域を強調表示する複合情報を生成する。
【0039】
また、生成部32は、風と雷の情報に基づく竜巻情報を示す複合情報を生成する。具体的には、生成部32は、局所領域(面積が閾値未満の領域)において、雷の発生、かつ、風の向きが渦状である場合に、竜巻の発生条件が揃っていることを示す複合情報を生成する。
【0040】
また、生成部32は、風の強さおよび風の向きに基づいて大気中の浮遊物の拡散状況(広がる方向や範囲)を示す拡散情報を生成してもよい。例えば、生成部32は、浮遊物の発生源の位置を含む所定領域における風の強さおよび風の向きに基づいて拡散状況を予測する。
【0041】
提供部33は、生成部32が生成した折れ線グラフや複合情報、拡散情報をユーザ端末100を介してユーザへ提供する。
【0042】
通知部34は、ユーザ端末100を介してユーザに対して各種通知を行う。例えば、通知部34は、生成部32が生成した現在の時刻の風の強さおよび風の向きを示すテキスト形式の情報を通知する。また、通知部34は、所定期間先における風の予測状況を示すテキスト形式の情報を通知する。
【0043】
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0044】
図5に示すように、制御部3は、まず、気象データサーバ50を介して気象データを取得する(ステップS101)。
【0045】
つづいて、制御部3は、気象データに含まれる風情報に基づいて、風の向きおよび風の強さを示す折れ線グラフを生成する(ステップS102)。
【0046】
つづいて、制御部3は、生成した折れ線グラフをユーザ端末100を介してユーザへ提供し(ステップS103)、処理を終了する。
【0047】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0048】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0049】
例えば、
図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0050】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0051】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0052】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0053】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0054】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0055】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0056】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0057】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、取得部31と、生成部32と、提供部33とを備える。取得部31は、風の予測に関する風情報を取得する。生成部32は、風情報に基づいて、風の向きおよび風の強さを示す折れ線グラフを生成する。提供部33は、生成した折れ線グラフをユーザへ提供する。
【0058】
上述した各実施形態に係る情報処理装置1によれば、ユーザに対してより良いサービスを提供することができる。
【0059】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0060】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0061】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0062】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0063】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0064】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 取得部
32 生成部
33 提供部
34 通知部
41 ユーザ情報
100 ユーザ端末
S 情報処理システム