(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130817
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】皮膚疾患改善剤の製造方法
(51)【国際特許分類】
A61K 36/899 20060101AFI20240920BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20240920BHJP
A61P 17/02 20060101ALI20240920BHJP
A61P 17/04 20060101ALI20240920BHJP
A61K 36/61 20060101ALI20240920BHJP
A61K 36/07 20060101ALI20240920BHJP
A61K 36/28 20060101ALI20240920BHJP
A61K 36/14 20060101ALI20240920BHJP
A61K 36/48 20060101ALI20240920BHJP
A61K 31/047 20060101ALI20240920BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240920BHJP
A61K 31/723 20060101ALI20240920BHJP
A61K 127/00 20060101ALN20240920BHJP
【FI】
A61K36/899
A61P17/00
A61P17/02
A61P17/04
A61K36/61
A61K36/07
A61K36/28
A61K36/14
A61K36/48
A61K31/047
A61P43/00 121
A61K31/723
A61K127:00
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040726
(22)【出願日】2023-03-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】514082295
【氏名又は名称】マスダ商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092727
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 忠昭
(74)【代理人】
【識別番号】100146891
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 ひろ美
(74)【代理人】
【識別番号】100076576
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 公博
(72)【発明者】
【氏名】増田 幸次
【テーマコード(参考)】
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA20
4C086MA02
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA13
4C086MA16
4C086MA63
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA89
4C086ZC75
4C088AA03
4C088AB03
4C088AB26
4C088AB57
4C088AB59
4C088AB73
4C088AC05
4C088BA08
4C088MA02
4C088MA04
4C088MA07
4C088MA08
4C088MA13
4C088MA16
4C088NA05
4C088NA14
4C088ZA89
4C088ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206CA05
4C206MA02
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA33
4C206MA36
4C206MA83
4C206NA05
4C206NA14
4C206ZA89
4C206ZC75
(57)【要約】 (修正有)
【課題】安全で長期の使用にも安心して使用できる皮膚疾患改善剤及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の皮膚疾患改善剤は、マコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤である。マコモ(葉)を真空抽出装置で比較的低温で減圧にし、マコモの細胞液を分離採取する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤。
【請求項2】
マコモの細胞液がマコモの真空抽出液状物である請求項1に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項3】
更にレモングラスの細胞液を含有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項4】
マコモの細胞液とレモングラスの細胞液の割合が、マコモの細胞液100重量部に対し、レモングラスの細胞液が10~100重量部の割合である請求項3に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項5】
ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液とミネラル水の真空抽出液とを含有する請求項1~4のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項6】
更に、グリセリン又はキサンタンガムを保湿剤として含有する請求項1~4のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項7】
皮膚疾患改善剤が、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、痒疹、火傷、虫刺され、あせも、かぶれ、及び、くすみ、からなる群から選ばれる1種以上の症状の緩和に用いられる皮膚疾患改善剤である請求項1~4のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項8】
皮膚疾患改善剤が、皮膚外用剤である請求項1~4のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項9】
皮膚疾患改善剤が、液状である請求項1~4のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項10】
前記皮膚疾患改善剤の形態がスプレー剤である請求項1~4のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤。
【請求項11】
マコモを真空抽出装置で減圧にし、マコモの細胞液を分離採取するマコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤の製造方法。
【請求項12】
マコモを真空抽出装置で減圧にし、マコモの細胞液を分離採取したマコモの細胞液と、別途、レモングラスの細胞液を真空抽出装置で減圧にし、レモングラスの細胞液を分離採取したレモングラスの細胞液とを混合することを特徴とする皮膚疾患改善剤の製造方法。
【請求項13】
前記真空抽出装置における真空抽出の温度が、真空抽出対象原料の入っている原料用容器内の温度で30~45℃である請求項11又は12に記載の皮膚疾患改善剤の製造方法。
【請求項14】
前記真空抽出装置における真空度がゲージ圧で-90kPa~-98kPaである請求項11又は12のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤の製造方法。
【請求項15】
更に、請求項11に記載の皮膚疾患改善剤の製法で得られたマコモの細胞液、又は、請求項12に記載の皮膚疾患改善剤の製法で得られたマコモの細胞液とレモングラスの細胞液との混合物に、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液とミネラル水の真空抽出液とを混合することを特徴とする皮膚疾患改善剤の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マコモ(真菰)を用いた、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、痒疹、火傷、虫刺され、あせも、かぶれ、及び、くすみなどの皮膚疾患の改善剤及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マコモは、イネ科の植物であり、これに黒穂菌が寄生してマコモの肥大化した茎が形成されることがあるがこの部分はマコモダケと称され、本発明で用いるマコモとは葉の部分を使用する。したがって以下、本発明においては、特許請求の範囲の文言も含めて「マコモ」とはマコモの葉を意味し、従って、特に断らない限り、マコモの葉を本発明では「マコモ」と略称する。
マコモなどから、農作物の生育や病気への薬効などに有効とされるフルボ酸溶液を高温高圧の蒸気を用いて製造する方法は下記特許文献1(請求項3参照)で提案されており、また、電子タバコカートリッジ用充填物としてマコモなどの非タバコ植物を用いた電子タバコカートリッジなどにも適用されている(下記特許文献2請求項4や下記特許文献3請求項10参照)。
ところで、従来よりアトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、痒疹、火傷、虫刺され、あせも、かぶれ、くすみ、などの皮膚疾患の改善剤は種々提案されている。
【0003】
特にアトピー性皮膚疾患の改善剤は、湿疹、じんましん、痒疹、火傷、虫刺され、あせも、かぶれ、くすみ、などの皮膚疾患の改善剤とともにより注目されており(下記特許文献4および5)、ステロイド剤が特に有効であるがステロイド剤は長期使用などの場合に重篤な副作用があることが知られている(下記特許文献4の[0004]および下記特許文献5)の[0003]参照)。本発明は天然植物を原料とすることにより、安全で長期の使用にも安心して使用できる皮膚疾患改善剤及びその製造方法を提供するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019―81150号公報
【特許文献2】特開2019―119号公報
【特許文献3】特開2021―35384号公報
【特許文献4】特開2017-197471号公報
【特許文献5】特許第6590233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は天然植物を原料とすることにより、安全で長期の使用にも安心して使用できる皮膚疾患改善剤及びその製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
マコモは、イネ科の植物であり、これに黒穂菌が寄生してマコモの肥大化した茎が形成されることがあるがこの部分はマコモダケと称される。本発明で用いるマコモとは葉の部分を使用する。したがって以下、本発明においては、特許請求の範囲の文言も含めて「マコモ」とはマコモの葉を意味し、従って、特に断らない限り、マコモの葉を本発明では「マコモ」と略称する。したがって、「マコモの細胞液」とは、マコモの葉から採取した細胞液を意味する。
【0007】
(1)本発明の皮膚疾患改善剤は、マコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤である。
【0008】
(2)前記(1)項に記載の皮膚疾患改善剤においては、マコモの細胞液がマコモの真空抽出液状物であることが好ましい。
【0009】
(3)前記(1)項や(2)項に記載の皮膚疾患改善剤においては、更にレモングラスの細胞液を含有することが好ましい。
なお、本発明においてレモングラスは、根を除く地上部(葉や茎)の部分を使用する。したがって以下、本発明においては、特許請求の範囲の文言も含めて「レモングラス」とはレモングラスの葉及び/又は茎を意味し、従って、特に断らない限り、レモングラスの葉及び/又は茎を本発明では「レモングラス」と略称する。
【0010】
(4)前記(3)項に記載の皮膚疾患改善剤においては、マコモの細胞液とレモングラスの細胞液の割合が、マコモの細胞液100重量部に対し、レモングラスの細胞液が10~100重量部の割合であることが好ましい。
【0011】
(5)更に、前記(1)~(4)項のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤においては、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の地上部の真空抽出液(言い換えればユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の地上部の細胞液)とミネラル水の真空抽出液とを含有することが好ましい。
前記において「地上部」とは根を除く部分を意味する。
ミネラル水も 一旦、ミネラル水自体を真空抽出処理した真空抽出液を使用することが必要であり、従って、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の地上部の真空抽出と、ミネラル水の真空抽出法による抽出も、別々に行い 一旦、真空抽出処理したそれぞれの真空抽出液を混合して使用することが必要である。
【0012】
(6)更に、前記(1)~(4)項のいずれか1項、又は(5)項のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤においては、グリセリン又はキサンタンガムを保湿剤として含有することが好ましい。
【0013】
(7)前記(1)~(4)項のいずれか1項、又は(5)項又は(6)項のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤においては、皮膚疾患改善剤が、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、痒疹、火傷、虫刺され、あせも、かぶれ、及び、くすみ、からなる群から選ばれる1種以上の症状の緩和に用いられる皮膚疾患改善剤であることが好ましい。
【0014】
(8)前記(1)~(4)項のいずれか1項、又は(5)項又は(6)項又は(7)項のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤においては、皮膚疾患改善剤が、皮膚外用剤であることが好ましい。
【0015】
(9)前記(1)~(4)項のいずれか1項、又は(5)項又は(6)項又は(7)項又は(8)項のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤においては、皮膚疾患改善剤が、液状であることが好ましい。
【0016】
(10)前記(1)~(4)項、又は(5)項又は(6)項又は(7)項又は(8)項又は(9)項のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤においては、前記皮膚疾患改善剤の形態がスプレー剤であることが好ましい。
【0017】
(11)また、本発明のマコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤の製造方法は、マコモを真空抽出装置で減圧にし、マコモの細胞液を分離採取することを特徴とする。
【0018】
(12)更に本発明の皮膚疾患改善剤の製造方法は、マコモを真空抽出装置で減圧にし、マコモの細胞液を分離採取したマコモの細胞液と、別途、レモングラスの細胞液を真空抽出装置で減圧にし、レモングラスの細胞液を分離採取したレモングラスの細胞液とを混合することが好ましい。
【0019】
(13)前記(11)項又は(12)項に記載の皮膚疾患改善剤の製造方法においては、前記真空抽出装置における真空抽出の温度が、真空抽出対象原料の入っている原料容器内の温度で30~45℃であることが好ましい。
【0020】
(14)前記(11)~(12)項のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤の製造方法または、前記(13)項に記載の皮膚疾患改善剤の製造方法項においては、前記真空抽出装置における真空度がゲージ圧で-90kPa~-98kPaであることが好ましい。
【0021】
(15)更に、本発明の皮膚疾患改善剤の製造方法は、前記(11)項に記載の皮膚疾患改善剤の製法で得られたマコモの細胞液、又は、前記(12)項に記載の皮膚疾患改善剤の製法で得られたマコモの細胞液とレモングラスの細胞液との混合物に、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液とミネラル水の真空抽出液とを混合することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
(1)本発明の皮膚疾患改善剤は、マコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤であるので、天然植物を原料とすることにより、安全で長期の使用にも安心して使用できる皮膚疾患改善剤を提供できる。
【0023】
(2)そしてマコモの細胞液がマコモの真空抽出液状物であることにより、抽出溶媒液などが混入されず好ましい。本発明においては、茎などの部分であるマコモダケなどは使用せず、葉であるマコモを使用するので、マコモの細胞液で形成され、マコモダケに含まれる黒穂菌などは含まない。
【0024】
(3)また前記皮膚疾患改善剤においては、更にレモングラスの細胞液を含有することが皮膚疾患に多いかゆみを抑えることができ好ましい。
【0025】
(4)前記のごとく、レモングラスの細胞液を含有する場合においては、マコモの細胞液とレモングラスの細胞液の割合が、マコモの細胞液100重量部に対し、レモングラスの細胞液が10~100重量部の割合であることが、かゆみを抑える機能が発揮されるとともに、マコモの細胞液の割合が少なくなりすぎて、皮膚疾患改善機能が低下することもなく好ましい。
【0026】
(5)更に、本発明の皮膚疾患改善剤においては、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液と、ミネラル水の真空抽出液とを含有することが好ましい。
ユウカリの真空抽出成分は皮膚疾患改善機能を助長する機能があり、セイタカアワダチソウの真空抽出成分も皮膚疾患改善機能を助長する機能があり、キクラゲの真空抽出成分は、肌の色を明るくし、しわ改善機能が見られ、ヒバの真空抽出成分は、紫外線吸収機能を有し、ムクナマメの真空抽出成分は血行を良好にし、皮膚疾患改善に寄与するなどの機能があり、これらの真空抽出成分とミネラル水の真空抽出液成分とを補助成分として必要に応じ添加しておくことが好ましい。ミネラル水の真空抽出液は、本発明の皮膚疾患改善剤における、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液の濃度を調整するのに使用される。
【0027】
(6)更に、本発明の皮膚疾患改善剤においては、グリセリン又はキサンタンガムを保湿剤として含有することが肌の状態をしっとりとした良好な状態に保ち好ましい。
【0028】
(7)本発明の皮膚疾患改善剤は、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、痒疹、火傷、虫刺され、あせも、かぶれ、及び、くすみ、からなる群から選ばれる1種以上の症状の緩和に用いられる皮膚疾患改善剤として使用でき好ましい。
【0029】
(8)本発明の皮膚疾患改善剤においては、皮膚疾患改善剤が、皮膚外用剤である好ましい態様とすることにより、皮膚に塗布して使用でき好ましい。
【0030】
(9)本発明の皮膚疾患改善剤においては、皮膚疾患改善剤が、液状である好ましい態様とすることにより、皮膚幹部に容易に塗布浸透させることができ好ましい。
【0031】
(10)本発明の皮膚疾患改善剤においては、前記皮膚疾患改善剤の形態がスプレー剤である好ましい態様とすることにより、皮膚にスプレーすることにより患者の皮膚に触れなくても容易に皮膚疾患改善剤を患部に塗布することができ好ましい。
【0032】
(11)また、本発明のマコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤の製造方法は、マコモを真空抽出装置で減圧にし、マコモの細胞液を分離採取することを特徴とする。この方法によればマコモの細胞液を真空抽出液状物として固液分離により採取でき、採取された細胞液はそのまま皮膚疾患改善剤として用いることができる。もちろん、製剤形態を特定のものにするため、本来の薬理効果に損傷を与えない限り、慣用的に用いられる成分を必要なら添加してスプレー剤やその他の製剤形態にしてもよい。
【0033】
(12)更に本発明の皮膚疾患改善剤の製造方法は、マコモを真空抽出装置で減圧にし、マコモの細胞液を分離採取したマコモの細胞液と、別途、レモングラスの細胞液を真空抽出装置で減圧にし、レモングラスの細胞液を分離採取したレモングラスの細胞液とを混合することにより、皮膚疾患改善効果とかゆみを抑える機能が発揮される。
真空抽出する前の原料段階でマコモとレモングラスを混合して真空抽出せずに、それぞれ別個に真空抽出してそれぞれ抽出により得られた細胞抽出液を必要な割合で混合してもちいることが好ましい。その理由は、それぞれ各原料を採取した時期や、採取場所などによってもそれぞれ含まれる細胞液の量や、真空抽出で採取される量も異なってくるので、原料段階での混合割合が、目標とするマコモの細胞液とレモングラスの細胞液の混合割合になるように調整することが難しいので、マコモとレモングラスを原料段階で混合して細胞液を採取することは避け、マコモの真空抽出による細胞液の抽出と、レモングラスの真空抽出による細胞液の抽出とは、別々に行って別々にそれぞれの細胞液を採取し、各採取した細胞液を、必要に応じ、目的の割合で混合でき好ましい。
【0034】
(13)前記課題を解決するための手段の項の(11)項又は(12)項に記載の本発明の皮膚疾患改善剤の製造方法においては、前記真空抽出装置における真空抽出の温度がマコモの細胞液を分離採取する場合も、レモングラスの細胞液を分離採取する場合も、それぞれマコモ又はレモングラスである真空抽出対象原料の入っている原料容器内の温度で30~45℃である好ましい態様とすることにより、前記それぞれの項で記載したマコモやレモングラスの細胞抽出物の有効成分を分解することなく容易に採取でき好ましい。
抽出温度があまり高すぎると細胞抽出物の有効成分の分解が生じやすくなり、抽出温度があまり低すぎると抽出効率が低下する傾向になるので、上記範囲の温度が好ましい。
【0035】
(14)前記(11)~(12)項のいずれか1項に記載の皮膚疾患改善剤の製造方法または、前記(13)項に記載の皮膚疾患改善剤の製造方法項においては、前記真空抽出装置における真空度がゲージ圧で-90kPa~-98kPaである好ましい態様とすることにより、前記それぞれの項で記載したマコモの細胞液やレモングラスの細胞液がマコモやレモングラスから固液分離されて容易に採取でき好ましい。
【0036】
(15)更に、前記(11)項に記載の皮膚疾患改善剤の製法で得られたマコモの細胞液、又は、前記(12)項に記載の皮膚疾患改善剤の製法で得られたマコモの細胞液とレモングラスの細胞液との混合物に、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液とミネラル水の真空抽出液とを混合することを特徴とする本発明の皮膚疾患改善剤の製造方法においては、ユウカリの真空抽出成分は皮膚疾患改善機能を助長する機能があり、セイタカアワダチソウの真空抽出成分も皮膚疾患改善機能を助長する機能があり、キクラゲの真空抽出成分は、肌の色を明るくし、しわ改善機能が見られ、ヒバの真空抽出成分は、紫外線吸収機能を有し、ムクナマメの真空抽出成分は、血行を良好にし、皮膚疾患改善に寄与するなどの機能があり、これらの機能を有する皮膚疾患改善剤を容易に製造でき好ましい。
【0037】
なお、ミネラル水の真空抽出液はユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液の濃度を調整するために使用されるが、ミネラル水そのものではなく、一旦、ミネラル水を真空抽出装置にかけて真空抽出液としておかないと、皮膚疾患改善剤と溶け合わないので、マコモの細胞液などを製造する際と同様の真空抽出条件の範囲でミネラル水を真空抽出液として採取しておく必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明のマコモの細胞液やレモングラスの細胞液その他の真空抽出液の採取装置の概略図。
【
図2】顔のほうれい線近傍に発生した皮膚のくすみを示す写真(本発明の皮膚疾患改善剤塗布前の写真)。
【
図3】
図2で示した患者の患部に本発明の皮膚疾患改善剤を1日2回、1週間スプレーした後の患部の状態の写真。
【
図4】腕に生じたアトピー性皮膚炎の患者の腕(本発明の皮膚疾患改善剤塗布前)の写真。
【
図5】
図4で示した患者の患部に本発明の皮膚疾患改善剤を1日2回、1週間スプレーした後の患部の状態の写真。
【
図6】腕に生じたアトピー性皮膚炎の患者の腕に本発明の皮膚疾患改善剤塗布1日目(1日2回塗布)、3日目(各1日2回塗布)、1週間後(各1日2回塗布)のアトピー性皮膚円の層状の経過を示す写真。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明は、マコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤である。
本発明のマコモの細胞液は、マコモ(葉)を真空抽出機などを使用して比較的低温で真空にし、排気される細胞液の蒸気(蒸発液)を冷却することにより液状にして採取できる。マコモがかなり乾燥したり枯れてしまっているものは細胞液が採取できない可能性があるので比較的新鮮なものを用いることが好ましい。
【0040】
真空抽出における温度はマコモ原料を入れた場合の容器内の温度で30~45℃の比較的低温が好ましく、より好ましくは30~40℃である。真空抽出装置における真空度は特に限定するものではないが、ゲージ圧でー90kPa~―98kPa、より好ましくは-92kPa~-95kPaであることが好ましい。なお、ゲージ圧とは大気圧を0としそれより低圧の場合がマイナス、大気圧より高い場合がプラスになる。
【0041】
原料となるマコモは緑色状態の葉が好ましく、なるべく新鮮なものを用いることが好ましい。また、特に限定するものではないが、真空抽出する場合に、用いるマコモは小さめにカットしておくと細胞液の採取がより効率的に採取できる。
【0042】
真空抽出機の真空ポンプは特に限定するものではないが、水エジェクターポンプが好適なポンプの一つである。
【0043】
細胞液の採取方法は、特に限定するものではないが、例えば、
図1に示したように原料となるマコモを真空ポンプ6で減圧にされる原料用容器1に入れて当該容器1と真空ポンプ6をつなぐ配管2,5,7.8等の途中に、すなわち配管2と5の間に冷却部(コンデンサー)3とコンデンサーで凝縮されたマコモの細胞液を溜める回収槽11を設けておき、回収槽11にマコモの細胞液が適宜溜まったときに、配管7と8のあいだの3方バルブ9で配管7と8の連通を遮断し真空吸引を止めて、配管7と配管14を連通させて、回収槽11内を常圧にして、細胞液が溜まった回収槽11の下側にあるバルブ13を開けて細胞液12を採取するなどの方法が挙げられる。冷却部(コンデンサー)3には適宜の冷却媒体が配管4から導入され配管4´から排出される。配管4´から排出された冷却媒体は図示していないが通常、冷却ユニットで再冷却され、配管4から冷却部(コンデンサー)3に繰り返し供給される。10は排気用の配管である。冷却部3の冷却温度は、マコモなどの細胞液など採取目的物の蒸気が液滴になる温度範囲であればよく、真空度にもよるが、例えば5℃~25℃の範囲が好ましい。なお原料用容器1内の温度は、30~45℃が好ましく、より好ましくは30~40℃が好ましい。この温度をあまりに高くしすぎると、細胞抽出液の有効成分の分解を招く恐れがでてくる。またあまりに低くしすぎると、真空抽出による抽出液の採取効率が低下する傾向が出てくるので、上記範囲が好ましい。
【0044】
また、必要に応じ細胞液を溜める回収槽11の周囲に冷却用ジャケット(図示せず)を設けておいて、例えば前記コンデンサー3と同じ程度の温度範囲で冷却しておいてもよい。
【0045】
本発明のマコモの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤には、更に、必要に応じてレモングラスの細胞液を含有させることができる。レモングラスの細胞液を混合する場合には、特に限定するものではないが、マコモの細胞液100重量部に対し、レモングラスの細胞液が10~100重量部の割合が好ましい。
【0046】
レモングラスの細胞液を含有させることにより皮膚疾患に多いかゆみを抑えることができ好ましい。レモングラスの細胞液の混合割合があまりに多すぎると、マコモの細胞液が薄まることになり、マコモの細胞液の機能が十分発揮されなくなるので、レモングラスの細胞液の割合は、上記範囲が好ましい。
【0047】
レモングラスの細胞液の真空抽出装置や製造条件(温度、圧力、使用装置)は、上述したマコモの真空抽出液の真空抽装置や製造条件と同様でよい。但し、真空抽出する前の原料段階でマコモとレモングラスを混合して真空抽出してもよいが、それぞれ各原料を採取した時期や、採取場所などによってもそれぞれ含まれる細胞液の量や、真空抽出で採取される量も異なってくるので、原料段階での混合割合が、目標とするマコモの細胞液とレモングラスの細胞液の混合割合になるように調整することが難しいので、マコモとレモングラスを原料段階で混合して細胞液を採取することは避け、マコモの真空抽出による細胞液の抽出と、レモングラスの真空抽出による細胞液の抽出とは、別々に行って別々にそれぞれの細胞液を採取し、各採取した細胞液を、必要に応じ、目的の割合で混合して使用することが好ましい。
【0048】
更に、前記本発明のマコモの細胞液、又は、前記本発明のマコモの細胞液とレモングラスの細胞液との混合物に、必要に応じ、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液(以下、これらを「第3成分」と略称する。)とミネラル水の真空抽出液とを混合してもよい。
【0049】
ユウカリの真空抽出成分は皮膚疾患改善機能を助長する機能があり、セイタカアワダチソウの真空抽出成分も皮膚疾患改善機能を助長する機能があり、キクラゲの真空抽出成分は、肌の色を明るくし、しわ改善機能が見られ、ヒバの真空抽出成分は、紫外線吸収機能を有し、ムクナマメの真空抽出成分は、血行を良好にし、皮膚疾患改善に寄与するなどの機能があり、これらの機能を有する皮膚疾患改善剤を容易に製造でき好ましい。
【0050】
前記第3成分の使用量はその種類によって異なるので一概に規定しがたく特に限定するものではないが、マコモの細胞液100重量部に対し第3成分5~100重量部程度である。
【0051】
第3成分の真空抽出液を得るには、真空抽出処理の装置や処理条件は、マコモの真空抽出処理の場合と同様であり、装置としては
図1に示した真空抽出装置と同じ装置が使用でき、第3成分を製造する条件も、マコモの真空抽出処理の場合と同様であり、原料を入れた場合の容器内の温度で30~45℃より好ましくは30~40℃で、真空抽出装置における真空度は特に限定するものではないが、ゲージ圧で-90kPa~-98kPa、より好ましくは-92kPa~-95kPaである。
【0052】
第3成分を使用する場合は、ミネラル水の真空抽出液も濃度を調整するため混合されるが、混合割合は、ミネラル水の真空抽出液以外の全重量100重量部に対し、ミネラル水の真空抽出液5~100重量部程度である。
【0053】
ミネラル水としては、特に限定はなく、通常のミネラルウオーターが使用できる。当然のことながら、ミネラルウオーターと言えばミネラル成分が溶け込んだ飲用可能な水であり、例えば、井戸水、湧水、伏流水などを原料として食品衛生法などによる安全基準を満たすミネラルウオーターや、人工的にミネラル成分を精製水などに溶かし込んだミネラルウオーターなどが挙げられる。これらのミネラル水は、一旦、真空抽出処理したミネラル水を使用することが必要であり、真空抽出処理していないミネラル水は、ユウカリ、セイタカアワダチソウ、キクラゲ、ヒバ、ムクナマメから選ばれた少なくとも1種の真空抽出液(第3成分)と溶け合わないので、用いるミネラル水も、真空抽出処理しておくことが必要である。真空抽出処理の装置や処理条件は、マコモの真空抽出処理の場合と同様であり、原料を入れた場合の容器内の温度で30~45℃より好ましくは30~40℃で、真空抽出装置における真空度は特に限定するものではないが、ゲージ圧で-90kPa~-98kPa、より好ましくは-92kPa~-95kPaである。
【0054】
本発明の真空抽出液に、必要に応じ、更にグリセリン又はキサンタンガムを保湿剤として添加してもよい。かかる保湿剤を含有することにより肌の状態をしっとりとした良好な状態に保つことができ好ましい。
【0055】
グリセリンの場合は、マコモ真空抽出液100重量部に対し、グリセリン10重量部以下が好ましく、多すぎると皮膚の油成分が除かれて、保湿成分としての機能が発揮されにくい。下限は特に限定するものではないが、保湿剤としての機能を発揮するにはグリセリン3重量部以上が好ましい。
【0056】
キサンタンガムの場合は、マコモ真空抽出液100重量部に対し、キサンタンガム0.1重量部以下が好ましく、多すぎると硬くなり液状として使用しにくくなる。下限は特に限定するものではないが、保湿剤としての機能を発揮するにはキサンタンガム0.05重量部以上が好ましい。
【0057】
以上説明したように、本発明の皮膚疾患改善剤は、化学薬品や溶剤で抽出したものではなく、前述した植物を原料として採取したものであり、溶剤などの不純物が不必要に残留することがなく好ましい。
【0058】
そして、本発明の真空抽出液は、いわゆる化学的に合成された薬品と異なり天然物由来であるので、長期間使用しても副作用もなく安心して使用できるばかりでなく、天然物由来の皮膚疾患の改善剤としては、皮膚疾患の改善効果が優れている。また、本発明の真空抽出液からなる皮膚疾患改善剤は、雑菌濾過可能な除菌フィルター例えば孔径2μmの除菌フィルターを通し、オゾン殺菌、場合によれば紫外線殺菌をしておくと容器に本発明の皮膚疾患改善剤を蓋を閉めて常温常圧下で長期間(半年以上)腐敗しないことを確認している。
【0059】
そして本発明の皮膚疾患改善剤は、皮膚に塗布した場合に皮膚への浸透性が良好である。
【0060】
本発明の皮膚疾患改善剤はアトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、痒疹、火傷、虫刺され、あせも、かぶれ、及び、くすみ、などの症状の緩和に用いることができる。特に、天然植物由来の成分でありながら、ステロイド成分を使用せずにアトピー性皮膚炎などの治療に有効であることは画期的である。
【0061】
製剤形態としては、特に限定するものではないが、皮膚外用剤の場合、採取したままの液状のままが皮膚に浸透しやすく好ましく、また、スプレー剤、ローション剤、乳剤、の形態にしてもよいが、特に採取した液状の真空抽出液をポンプ式スプレー容器に入れたスプレータイプにしておくと皮膚に塗布するのに指などに一旦つけてから患部に塗布する必要がなく皮膚を擦るなどがなく好適である。
【0062】
本発明の皮膚疾患改善剤は、多量に使用しても副作用がないので、塗布量も症状に応じ適宜調整して使用すればよく、特に制限はないが、1日2回程度(症状に応じて1日1回でもよい)、1回につき皮膚面積10cm2に対し細胞液量換算で1~6g程度、好ましくは3~5g程度が挙げられる。
【0063】
皮膚外用剤の場合、患部に投与する前に、患部を洗ってから本発明の皮膚疾患改善剤を投与するとより有効である。
【0064】
なお、本発明の目的を達成でき、有効成分の機能を阻害しない場合には、他の薬剤を適宜組み合わせて用いてもよい。
【実施例0065】
本発明の理解を容易にするために、以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0066】
(実施例1)
図1に示したような装置を用い長さ約2cmに切った緑色のマコモ(葉)を密閉し得る容器1に入れて容器1内の温度35℃で真空ポンプ6として水エジェクター真空ポンプを用い最高-95kPa減圧にし、当該容器1と真空ポンプ6をつなぐ配管2、5等の途中に存在する冷却部(コンデンサー)3で10℃で冷却し、回収槽11にたまったマコモの細胞液を採取した。同様にして製造したレモングラスの真空抽出による細胞液をマコモの細胞液100重量部に対し、50重量部の割合で混合し、且つ保湿剤としてグリセリンをマコモ真空抽出液100重量部に対し、グリセリン5重量部混合して得られたマコモの細胞液をポンプ式スプレー容器に入れ、顔のほうれい線近傍に発生した皮膚のくすみ(本発明のマコモの細胞液塗布前の写真が
図2)に、1日2回(朝と晩)で1回分が患部面積10cm
2あたりおよそ3gで1週間スプレーした後の患部の状態の写真を
図3に示した。この
図3と
図2との比較からも明らかなように、1週間程度の使用でもひどいくすみが改善されてくすみの面積が小さくなっていることが認められる。
【0067】
(実施例2)
腕に生じたアトピー性皮膚炎の患者の腕(本発明の皮膚疾患改善剤の塗布前の写真が
図4:炎症部が4点観測される)に実施例1と同様にして製造した皮膚疾患改善剤の入っているポンプ式スプレー容器でアトピー性皮膚炎の患者の腕に、1日2回(朝と晩)で1回分が患部面積10cm
2あたりおよそ5gの割合で塗布し、1週間スプレーした後の患部の状態の写真を
図5に示した。この
図4と
図5との比較からも明らかなようにアトピー性皮膚炎による皮膚疾患が1週間程度の使用でも炎症部が1点に減少し、1週間程度の使用でもアトピー性皮膚炎の炎症が比較的改善されていることがわかる。
【0068】
(実施例3)
腕に生じたアトピー性皮膚炎の患者の腕に本発明の皮膚疾患改善剤塗布1日後(1日2回(朝と晩)塗布)、塗布3日後(各1日2回(朝と晩)塗布)、塗布1週間後(各1日2回(朝と晩)塗布)のアトピー性皮膚炎の症状の経過を
図6に示した。
すなわち腕に生じたアトピー性皮膚炎の患者の腕に実施例1と同様にして製造した皮膚疾患改善剤の入っているポンプ式スプレー容器でアトピー性皮膚炎の患者の腕に、1日2回(朝と晩)で1回分が患部面積10cm
2あたりおよそ5gの割合で塗布し、1週間スプレーした場合の、患部の経過を、皮膚疾患改善剤塗布日1日後の患部の状態(強い炎症部が多数観測されるが、患者のかゆみは緩和されるとのこと)、皮膚疾患改善剤塗布3日後の患部の状態(各1日2回(朝と晩)塗布、炎症部の数が少なくなることが観察される)、皮膚疾患改善剤塗布1週間後(各1日2回(朝と晩)塗布、炎症部が改善され写真で薄めの濃さになることが観察される)の患部の状態の写真(
図6)から明らかなように1週間程度の使用でもアトピー性皮膚炎の炎症が比較的改善されていることがわかる。
本発明のマコモなどの細胞液を有効成分として含有する皮膚疾患改善剤は、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、痒疹、火傷、虫刺され、あせも、かぶれ、及び、くすみ、などの皮膚疾患の改善剤として有用であり、製薬業などに利用できる。