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  • 特開-照明装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130876
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/11 20200101AFI20240920BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20240920BHJP
【FI】
H05B47/11
H05B47/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040822
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】岩本 隆志
(72)【発明者】
【氏名】岩井 直子
(72)【発明者】
【氏名】冨山 和也
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA03
3K273PA08
3K273QA30
3K273QA38
3K273RA13
3K273SA04
3K273SA08
3K273SA33
3K273SA38
3K273SA50
3K273SA60
3K273TA15
3K273TA17
3K273TA27
3K273TA54
3K273TA55
3K273UA15
3K273UA17
3K273UA22
3K273UA29
(57)【要約】
【課題】点検の手間がかからず、人がいないときに適切に自動点検できる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、タイマー部22と、取得部23と、点検部24と、制御部20と、を備える。取得部23は、周囲の明るさ情報を取得する。点検部24は、電力を供給するバッテリ14の点検を実施する。制御部20は、タイマー部22からの時間情報に基づいて予め設定された点検時間帯にある第1条件と、取得部23で取得される明るさ情報の値が所定の閾値を下回る第2条件と、の両方を満たす場合に、点検部24による点検を実施する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイマー部と;
周囲の明るさ情報を取得する取得部と;
電力を供給するバッテリの点検を実施する点検部と;
前記タイマー部からの時間情報に基づいて予め設定された点検時間帯にある第1条件と、前記取得部で取得される明るさ情報の値が所定の閾値を下回る第2条件と、の両方を満たす場合に、前記点検部による点検を実施する制御部と;
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第2条件を、前記取得部で取得される明るさ情報の値が所定の閾値を所定の期間連続して下回ることで判断する
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1条件を満たすが、前記第2条件を満たさない場合、点検を実施せず、次回の点検スケジュールを設定する
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記点検部による点検中に前記第2条件を満たさなくなった場合、前記点検部による点検を中止する
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記点検部による点検中に前記第2条件を満たさなくなった場合でも、前記点検部による点検を継続する
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば誘導灯や非常灯など、停電時などに電力を供給するバッテリを備えた照明装置がある。このような照明装置では、バッテリに劣化などの異常がないか点検を実施する点検機能を有している。
【0003】
点検の実施は、例えば誘導灯による誘導動作や非常灯による非常点灯動作などを伴うため、照明装置の設置場所の付近に人がいない時間帯に行われており、例えば夜間などの時間帯に、点検者が照明装置に設けられた点検スイッチを操作したり、点検者がリモコンを操作して照明装置に点検信号を送信したりして点検を実施しており、手間がかかっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-214037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、点検の手間がかからず、人がいないときに適切に自動点検できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の照明装置は、タイマー部と、取得部と、点検部と、制御部と、を備える。取得部は、周囲の明るさ情報を取得する。点検部は、電力を供給するバッテリの点検を実施する。制御部は、タイマー部からの時間情報に基づいて予め設定された点検時間帯にある第1条件と、取得部で取得される明るさ情報の値が所定の閾値を下回る第2条件と、の両方を満たす場合に、点検部による点検を実施する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の照明装置によれば、点検の手間がかからず、人がいないときに適切に自動点検することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態を示す照明装置のブロック図である。
図2】同上照明装置の点検予約処理のフローチャートである。
図3】同上照明装置の点検処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0010】
本実施形態の照明装置は、例えば、避難経路への避難誘導のための誘導灯や、停電時に点灯する非常灯など、屋内に設置される非常用照明装置に適用される。
【0011】
照明装置は、ビルや施設の屋内の他の照明装置によって照明される照明エリアに設置される。この設置環境では、例えばオフィスでの就業時間内や施設での営業時間内となって人がいる場合、他の照明装置が点灯され、照明装置の周囲が明るく、また、就業時間外や営業時間外となって人がいなくなる場合、他の照明装置が消灯されることで、照明装置の周囲が暗くなる。
【0012】
図1において、照明装置10は、筐体11と、この筐体11内に配置される電源ユニット12、負荷である光源13、および被点検対象であるバッテリ14と、を備えている。
【0013】
電源ユニット12は、商用交流電源などの外部電源から供給される外部電力、または停電時なの外部電力の遮断時にバッテリ14から供給される電力によって動作する。
【0014】
光源13は、誘導灯の場合、誘導用パネルの照明に用いられ、また、非常灯の場合、設置場所の非常用照明に用いられる。光源13は、例えばLEDなどの発光素子が用いられるが、ランプなどの他の光源種類が用いられてもよい。
【0015】
バッテリ14は、例えばニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの充放電可能な二次電池が用いられている。
【0016】
また、電源ユニット12は、光源13を点灯させるとともにバッテリ14を充放電する電源部16と、明るさを検出する明るさセンサ(照度センサ)17と、外部と通信する通信部18と、表示部であるモニタランプ19と、電源ユニット12を制御する制御部20と、などを備えている。なお、電源ユニット12には、点検の実行を手動で操作する点検スイッチを備えていてもよい。
【0017】
電源部16は、バッテリ14を充放電する充放電回路部(充電回路部と放電回路部)の機能と、光源13を点灯させる点灯回路部の機能と、を備えている。電源部16の充放電回路部では、外部電力の供給時にバッテリ14を充電し、停電などの外部電力の遮断時や点検時にバッテリ14に蓄えられた電力を放電させる。電源部16の点灯回路部では、外部電力の供給時において、誘導灯の場合には、外部電力を所定の点灯電力に変換し、光源13に供給して点灯させ、また、非常灯の場合には、光源13を消灯状態に保ち、一方、停電などの外部電力の遮断時には、誘導灯および非常灯の場合とも、バッテリ14からの放電によって供給される電力を所定の点灯電力に変換し、光源13に供給して点灯させる。
【0018】
明るさセンサ17は、筐体11の外部に臨んで配置され、照明装置10の設置場所の周囲の明るさ(照度)を検出し、検出信号を制御部20に送る。
【0019】
通信部18は、例えばスマートフォンやリモコンなどの操作端末30と通信し、受信した信号を制御部20に送ったり制御部20から出力される信号を送信する。通信部18は、無線媒体を用いた無線信号を送受信する無線通信部や、赤外線など光媒体を用いた光信号を送受信する光信号通信部などで構成されている。通信部19は、光信号通信部の場合、操作端末30からの光信号を受信する受信部と、操作端末30に光信号を送信する発信部と、を備えている。
【0020】
モニタランプ19は、筐体11の外部に臨んで配置される複数の例えば発光素子などで構成されている。モニタランプ19は、電源部16の状態、光源13の状態、バッテリ14の点検結果などを、モニタランプ19の点灯色や、消灯、連続点灯、点滅などで表示する。
【0021】
制御部20は、タイマー部22の機能と、照明装置10の設置場所の周囲の明るさ情報を取得する取得部23の機能と、バッテリ14の自動点検を実施する点検部24の機能と、自動点検を実行する条件を判断する条件判断部25の機能と、各種情報を記憶する記憶部26の機能と、を備えている。
【0022】
タイマー部22は、日時(日付と時刻)を含む時間情報を提供する時計機能を有している。
【0023】
取得部23は、明るさセンサ17で検出される明るさ情報(照度情報)を取得する。なお、取得部25は、照明装置10自体に明るさセンサ17を備えない場合でも、照明装置10とは別に設置される他の明るさセンサや、他の照明装置が備える他の明るさセンサなどで検出される明るさ情報を取得するものでもよい。
【0024】
点検部24は、予め決められた点検時間(例えば20分)だけ電源部16によりバッテリ14の電力で負荷である光源13を点灯させた後、バッテリ14の電圧を確認し、その電圧を閾値と比較することにより、バッテリ14が正常か、劣化などによる異常かを点検する。
【0025】
条件判断部25は、タイマー部22からの時間情報に基づいて、予め設定された点検スケジュールにおける点検日の点検時間帯にある第1条件を判断し、取得部23で取得される明るさ情報の値が所定の閾値を下回る第2条件を判断する。第2条件は、確実に人がいない状態で点検が実施されるように、取得部23で取得される明るさ情報の値が所定の閾値を所定の期間(例えば30分間)連続して下回ることで判断することが好ましい。
【0026】
第2条件を判断する閾値は、照明装置10の設置場所の付近に設置される他の照明装置が点灯している状況で、他の照明装置からの光を検出する明るさセンサ17からの明るさ情報の値よりも低い値で、かつ、他の照明装置が消灯した状況で、明るさセンサ17からの明るさ情報の値よりも高い値である。
【0027】
記憶部26は、予約される点検スケジュールの点検日および点検時間帯や、点検に関する設定項目や、点検結果などの各種情報を記憶する。
【0028】
そして、制御部20は、タイマー部22からの時間情報に基づいて、予め設定された点検スケジュールにおける点検日の点検時間帯にある第1条件と、取得部23で取得される明るさ情報の値が所定の閾値を下回る第2条件と、の両方を満たす場合に、点検部24による点検を実施する機能を有する。さらに、制御部20は、第1条件を満たすが、第2条件を満たさない場合、点検を実施せず、次回の点検スケジュール(点検日時および点検時間帯)を設定する機能を有する。また、制御部20は、点検部24による点検中に第2条件を満たさなくなった場合、点検部24による点検を中止する機能と、点検部24による点検中に第2条件を満たさなくなった場合でも、点検部24による点検を継続する機能と、を選択的に設定可能とする。
【0029】
次回の点検スケジュールの設定は、例えば、1時間後などの所定時間後や、翌日の同じ時間帯や、一週間後の同じ時間帯などであり、バッテリ14の点検時期が遅くならないように、比較的近い点検スケジュールであることが好ましい。
【0030】
次に、照明装置10の動作を説明する。
【0031】
まず、照明装置10の制御部20による点検予約処理を、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0032】
操作者により操作端末30を操作して照明装置10の点検予約を行う。操作端末30からは、点検スケジュール(点検日および点検時間帯)、および点検に関する設定項目を含む点検予約信号が送信される。点検時間帯は、例えばオフィスでの就業時間外や施設での営業時間外などであって、夜間時間帯などの人がいなくなる例えば24時から翌日の5時までの時間帯が設定される。点検に関する設定項目には、点検実行中に照度センサ17で検出される明るさ情報の値が閾値を上回った場合、点検を中止するか否かの設定と、予約した時間帯で点検を完了しなかった場合、次回の点検スケジュールを予約するか否かの設定と、が含まれる。
【0033】
操作端末30の操作により点検予約信号を照明装置10に送信する。無線信号を用いて通信する場合には、操作端末30が通信可能な照明装置10の中から点検予約を行う照明装置10を選択し、点検予約信号を送信する。光信号を用いて通信する場合には、操作端末30の送信部を照明装置10に向けて送信する。
【0034】
そして、照明装置10では、操作端末30から送信される点検予約信号を受信し、点検予約を受け付けると(ステップS1のYES)、点検スケジュールに基づいた点検日および点検時間帯を設定し(ステップS2)、記憶部26に記憶する。
【0035】
続いて、操作端末30からの点検予約の設定項目に基づいて、点検中に照度センサ17で検出される明るさ情報の値が閾値を上回った場合、点検を中止するか否かの設定状況を確認し(ステップS3)、操作端末30で点検中止設定がなされてない場合には(ステップS3の中止しない)、初期設定の点検中止しないの設定を継続し、一方、操作端末30で点検中止設定がなされている場合には(ステップS3の中止する)、点検を中止するに設定し(ステップS4)、記憶部26に記憶する。
【0036】
続いて、予約した時間帯で点検が完了しなかった場合(点検を実行しなかった場合と、点検途中で点検を中止した場合と、を含む)、次回の点検スケジュールを予約するか否かの設定状況を確認し(ステップS5)、操作端末30で次回の点検スケジュールの予約設定がなされていない場合には(ステップS5の予約しない)、初期設定の次回の点検スケジュールを予約しない設定を継続し、一方、操作端末30で次回の点検スケジュール設定がなされている場合には(ステップS5の予約する)、次回の点検スケジュールを予約するに設定し(ステップS6)、設定内容を記憶部26に記憶し、点検予約処理を完了する。
【0037】
次に、照明装置10の制御部20による点検処理を、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0038】
制御部20は、タイマー部22から提供される時間情報に基づいて、記憶部26に記憶された点検スケジュールに基づいた点検日の点検時間帯にあるか否かを判断する(ステップS11)。
【0039】
点検時間帯に入ったことを判断(第1条件を満たす)すると(ステップS11のYES)、明るさセンサ17で検出される明るさ情報の値を閾値と比較して下回っているか否かを判断する(ステップS12)。
【0040】
例えばオフィスでの就業者が帰宅したり施設での営業が終了し、照明装置10の設置場所の付近から人がいなくなるために、照明装置10の設置場所の付近を照明する他の照明装置が消灯され、照明装置10の設置場所の周囲が暗くなっている場合には、明るさ情報の値が閾値を下回る(ステップS12のYES、第2条件を満たす)。そのため、第1条件と第2条件の両方を満たし、点検部24による点検を実行する(ステップS13)。
【0041】
点検中は、明るさセンサ17で検出される明るさ情報の値が閾値を上回るか(ステップS14)、点検部24による点検が完了したか(ステップS15)、を監視する。
【0042】
点検部24による点検が完了したら(ステップS15のYES)、点検結果を記憶部26に記憶し、点検結果をモニタランプ19で表示し、今回の点検処理を終了する。
【0043】
そして、操作端末30で点検結果の取得を選択操作することにより、点検結果が照明装置10から端末装置30に送信され、端末装置30で点検結果を確認できる。このとき、無線信号を用いて通信する場合には、操作端末30が通信可能な照明装置10の中から点検結果を取得する照明装置10を選択して点検結果を受信し、光信号を用いて通信する場合には、操作端末30の受信部を照明装置10に向けて点検結果を受信する。また、照明装置10のモニタランプ19を視認することにより、点検結果を確認できる。
【0044】
また、点検部24による点検中において、照明装置10の設置場所の付近に人が戻ってくるために、照明装置10の設置場所の付近の他の照明装置が点灯される場合がある。このような場合、ステップS14において、点検中に明るさセンサ17で検出される明るさ情報の値が閾値を上回り(ステップS14のYES)、第2条件を満たさなくなるため、点検中止設定があるか確認する(ステップS16)。
【0045】
点検中止設定がなければ(ステップS16のNO)、点検部24による点検を継続する。
【0046】
点検中止設定があれば(ステップS16のYES)、点検部24による点検を中止し(ステップS17)、次回の点検スケジュールの予約設定があるか確認する(ステップS18)。
【0047】
次回の点検スケジュールの予約設定がなければ(ステップS18のNO)、点検を中止したことを示す履歴情報を記憶部26に記憶し、点検処理を終了する。この履歴情報は、上述のように操作端末30が通信により取得し、操作端末30で確認できる。また、照明装置10のモニタランプ19で表示してもよい。
【0048】
次回の点検スケジュールの予約設定があれば(ステップS18のYES)、次回の点検スケジュールを設定し(ステップS19)、今回の点検処理を終了する。次回の点検スケジュールは、操作端末30による点検予約の際に例えば所定時間後や翌日の同じ時間帯や一週間後の同じ時間帯などを予め設定しておいてもよいし、予め決められている次回の点検スケジュールを自動設定してもよい。
【0049】
なお、今回の点検処理を正常に完了した場合にも、次回の点検スケジュールを自動設定するようにしてもよい。
【0050】
また、ステップS12において、点検時間帯に入っても(第1条件を満たしても)、照明装置10の設置場所の付近に人がいるために、照明装置10の設置場所の付近を照明する他の照明装置が点灯され、照明装置10の設置場所の周囲が明るい場合には、明るさセンサ17で検出される明るさ情報の値が閾値を上回るため(ステップS12のNO)、つまり第1条件は満たすが、第2条件は満たさないため、点検は実施しない。
【0051】
この場合、点検時間帯が終了するまでの間に(ステップS20のNO)、照明装置10の設置場所の付近から人がいなくなるために、照明装置10の設置場所の付近を照明する他の照明装置が消灯され、照明装置10の設置場所の周囲が暗くなり、明るさセンサ17で検出される明るさ情報の値が閾値を下回れば(ステップS12のYES)、点検を実行する。
【0052】
点検を実施せずに、点検時間帯が終了した場合には(ステップS20のYES)、ステップS18に進み、次回の点検スケジュール設定があるか確認し、設定がある場合には(ステップS19に進んで次回の点検スケジュールを設定する。
【0053】
このように、照明装置10によれば、タイマー部22からの時間情報に基づいて予め設定された点検時間帯にある第1条件と、取得部23で取得される明るさ情報の値が所定の閾値を下回る第2条件と、の両方を満たす場合に、点検部24による点検を実施するため、自動点検予約が可能で点検の手間がかからず、人がいないときに適切に自動点検できる。
【0054】
第2条件は、明るさ情報の値が所定の閾値を所定の期間連続して下回っていることで判断するため、人がいないことを確実に確認したうえで、自動点検できる。
【0055】
第1条件を満たすが、第2条件を満たさない場合には、点検を実施せず、次回の点検スケジュールを設定するため、自動点検予約を再度する手間がかからず、確実に点検を実施できる。
【0056】
点検部24による点検中に第2条件を満たさなくなった場合、点検部24による点検を中止することと、点検部24による点検中に第2条件を満たさなくなった場合でも、点検部24による点検を継続することと、を選択設定できるため、利便性を向上できる。
【0057】
点検部24による点検中に第2条件を満たさなくなった場合、点検部24による点検を中止する場合には、点検に伴って誘導動作や非常点灯動作をすることによる違和感を与えるのを防止できる。
【0058】
点検部24による点検中に第2条件を満たさなくなった場合でも、点検部24による点検を継続する場合には、点検を完了させることができる。
【0059】
なお、誘導灯には、避難経路への避難誘導を目立たせるために点滅する点滅光源や、避難誘導を案内する音声案内をする音声出力部を備えるものもある。これら点滅光源や音声案内部などの負荷についても、停電時の動作用にバッテリを備える場合もあり、各バッテリの点検を行うのにも本実施形態を適用できる。
【0060】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
10 照明装置
14 バッテリ
20 制御部
22 タイマー部
23 取得部
24 点検部
図1
図2
図3