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特開2024-130882制御焦点判定装置、目標達成基準作成支援装置、制御焦点判定方法、目標達成基準作成支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130882
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】制御焦点判定装置、目標達成基準作成支援装置、制御焦点判定方法、目標達成基準作成支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040828
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 玲子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】 本発明は、目標の内容や個人の特性に基づいて、適合する制御焦点を判定する制御焦点判定装置及びこれを利用した目標達成基準作成支援装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の制御焦点判定装置10は、情報取得部11、制御焦点判定部12及び判定結果出力部15を含み、前記情報取得部11は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、前記制御焦点判定部12は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、前記判定結果出力部15は、前記判定結果情報を出力する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得部、制御焦点判定部、及び、判定結果出力部を含み、
前記情報取得部は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定部は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力部は、前記判定結果情報を出力する、
制御焦点判定装置。
【請求項2】
前記制御焦点判定部は、目標内容判定部及びユーザ特性判定部を含み、
前記目標内容判定部は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記ユーザ特性判定部は、前記目標内容判定部が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記目標内容判定部及び前記ユーザ特性判定部のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、
前記制御焦点判定部は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成し、
前記目標内容判定部及び前記ユーザ特性判定部のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、
前記情報取得部は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得し、
前記制御焦点判定部は、前記ユーザ選択情報に基づき、前記判定結果情報を生成する、
請求項1記載の制御焦点判定装置。
【請求項3】
前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含み、
前記ユーザ特性判定部は、前記目標内容判定部が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行う、
請求項2記載の制御焦点判定装置。
【請求項4】
条件設定部、目標達成基準作成部、及び、情報出力部を含み、
さらに、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御焦点判定装置を含み、
前記条件設定部は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成部は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力部は、前記制御適合目的情報を出力する、
目標達成基準作成支援装置。
【請求項5】
情報取得工程、制御焦点判定工程、及び、判定結果出力工程を含み、
前記情報取得工程は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定工程は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
制御焦点判定方法。
【請求項6】
前記制御焦点判定工程は、目標内容判定工程及びユーザ特性判定工程を含み、
前記目標内容判定工程は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記ユーザ特性判定工程は、前記目標内容判定工程が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記目標内容判定工程及び前記ユーザ特性判定工程のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、
前記制御焦点判定工程は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成し、
前記目標内容判定工程及び前記ユーザ特性判定工程のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、
前記情報取得工程は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得し、
前記制御焦点判定工程は、前記ユーザ選択情報に基づき、前記判定結果情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項5記載の制御焦点判定方法。
【請求項7】
前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含み、
前記ユーザ特性判定工程は、前記目標内容判定工程が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項6記載の制御焦点判定方法。
【請求項8】
条件設定工程、目標達成基準作成工程、及び、情報出力工程を含み、
さらに、請求項5から7のいずれか一項に記載の制御焦点判定方法を含み、
前記条件設定工程は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成工程は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力工程は、前記制御適合目的情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
目標達成基準作成支援方法。
【請求項9】
情報取得手順、制御焦点判定手順、及び、判定結果出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
情報取得手順、制御焦点判定手順、及び、判定結果出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御焦点判定装置、目標達成基準作成支援装置、制御焦点判定方法、目標達成基準作成支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
目標への近づき方に関する理論として、制御焦点理論が知られている(非特許文献1)。この理論によれば、目標の種類、達成の状況、個人の特性によって、行動を統制する方向性等が異なり、追及する目標と達成手段が適合する状態にある場合、動機付けや目標達成の可能性を強める効果がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Higgins, E. T. (1998). Promotion and prevention: Regulatory focus as a motivational principle. In M. P. Zanna (Ed.), Advances in experimental social psychology. Vol. 30. New York: Academic Press. pp. 1-46.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
教育現場における評価、人事評価等の様々な場面において、言語的フィードバック、物質的報酬の付与、名誉や賞賛、称号の付与といった手法が用いられている。しかし、個人の目標追及の指向性や達成すべき課題の種類、形成する行動や習慣の特徴を考慮して設計された目標達成のためのシステムは見当たらない。
【0005】
そこで、本発明は、目標の内容や個人の特性に基づいて、適合する制御焦点を判定する制御焦点判定装置及びこれを利用した目標達成基準作成支援装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の制御焦点判定装置は、
情報取得部、制御焦点判定部、及び、判定結果出力部を含み、
前記情報取得部は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定部は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力部は、前記判定結果情報を出力する。
【0007】
本発明の目標達成基準作成支援装置は、
条件設定部、目標達成基準作成部、及び、情報出力部を含み、
さらに、本発明の制御焦点判定装置を含み、
前記条件設定部は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成部は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力部は、前記制御適合目的情報を出力する。
【0008】
本発明の制御焦点判定方法は、
情報取得工程、制御焦点判定工程、及び、判定結果出力工程を含み、
前記情報取得工程は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定工程は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0009】
本発明の目標達成基準作成支援方法は、
条件設定工程、目標達成基準作成工程、及び、情報出力工程を含み、
さらに、本発明の制御焦点判定方法を含み、
前記条件設定工程は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成工程は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力工程は、前記制御適合目的情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0010】
本発明の第1のプログラムは、
情報取得手順、制御焦点判定手順、及び、判定結果出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0011】
本発明の第2のプログラムは、
情報取得手順、制御焦点判定手順、判定結果出力手順、条件設定手順、目標達成基準作成手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記条件設定手順は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成手順は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力手順は、前記制御適合目的情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0012】
本発明の第1の記録媒体は、
情報取得手順、制御焦点判定手順、及び、判定結果出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0013】
本発明の第2の記録媒体は、
情報取得手順、制御焦点判定手順、判定結果出力手順、条件設定手順、目標達成基準作成手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記条件設定手順は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成手順は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力手順は、前記制御適合目的情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、目標、達成情報、個人の特性に適合した制御焦点の判定が可能であり、これを利用した目標達成基準の作成によって、制御焦点に適合した目標を立てることができる。これによって、動機付けや目標達成の可能性を強めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態1の制御焦点判定装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の制御焦点判定装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の制御焦点判定装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の制御焦点判定装置における処理の別の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態1の制御焦点判定方法における処理の一例を説明する参考図である。
図6図6は、実施形態1の制御焦点判定方法における処理の別の一例を説明する参考図である。
図7図7は、実施形態2の目標達成基準作成支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図8図8は、実施形態2の目標達成基準作成支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0017】
制御焦点には、促進焦点と防止焦点とがあり、目標への近づき方が異なる。促進焦点は、利得に焦点化した自己制御傾向を示し、利得の存在に接近し、利得の不存在を回避するように行動を統制する(熱望方略)。これに対し、防止焦点は、損失に焦点化した自己制御傾向を示し、損失の不存在に接近し、損失の存在を回避するように行動を統制する(警戒方略)。そして、目標と達成手段が、前記制御焦点に適合している状態は、動機付けや目標達成の可能性を強める効果を示す。そこで、目標達成基準について、目標の種類、置かれた状態、対象者の特性に応じて、制御焦点に適合した基準を作成することは、目標達成の可能性に影響を与えることが考えられる。本発明は、制御焦点に適合した目標達成基準の作成を支援するものであり、目標内容等の諸条件から適合する制御焦点を判定し、これを利用するものである。
【0018】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の制御焦点判定装置10(以下「本判定装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本判定装置10は、情報取得部11、制御焦点判定部12及び判定結果出力部15を含む。さらに、前記制御焦点判定部12は、目標内容判定部13及びユーザ特性判定部14を含むものであってもよい。また、本判定装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0019】
本判定装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本判定装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等が挙げられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本判定装置10は、例えば、システムのサーバに組み込まれていてもよい。また、本判定装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本判定装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0020】
図2に、本判定装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本判定装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本判定装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0021】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本判定装置10の全体の制御を担う。本判定装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、情報取得部11、制御焦点判定部12、目標内容判定部13、ユーザ特性判定部14及び判定結果出力部15として機能する。本判定装置10が、前記出力部を含む場合、中央処理装置101は、前記出力部として機能してもよい。本判定装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0022】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等が挙げられる。本判定装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0023】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0024】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本判定装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、後述する判定材料情報、判定結果情報、及び制御適合目標情報等を記憶できる。
【0025】
本判定装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本判定装置10によって生成した情報、本判定装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前記判定材料情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0026】
本判定装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等が挙げられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等が挙げられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0027】
つぎに、本実施形態の制御焦点判定方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の制御焦点判定方法は、例えば、図1又は図2の本判定装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の制御焦点判定方法は、図1又は図2の本判定装置10の使用には限定されない。
【0028】
まず、情報取得部11は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得する(S1、情報取得工程)。前記目標情報は、ユーザ自身が定めた目標の情報である。また、前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報等である。前記回答情報は、例えば、心理尺度を用いたアンケート形式の回答書等であるが、これに限定されず、ユーザの目標追及の志向性を把握できるようなものであればよい。また、前記文章情報は、例えば、日記、メール、SNSへの投稿、コミュニケーションツールにおける発言等、ユーザが作成した文章に係る情報である。判定材料情報の取得方法は、例えば、情報が記録された記録媒体からの読み込み等であるが、これに限定されず、ユーザが入力する方法でもよく、外部データベースからの取得でもよく、どのような態様であってもよい。
【0029】
つぎに、制御焦点判定部12は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成する(S2、制御焦点判定工程)。前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含むものであり、目標の定め方に影響を与えるものである。制御焦点判定部12が分析する前記判定材料情報は、前述のとおり、前記目標情報及び前記ユーザ特性情報の少なくとも一方を含むため、制御焦点判定部12による分析は、前記目標情報の内容の分析及び前記ユーザ特性情報の分析が含まれる。なお、分析の対象は、これに限定されず、他の要素を加えてもよい。そこで、制御焦点判定部12は、前記判定材料情報を用いて、個人の目標追及の志向性、達成すべき課題の種類、身につける行動及び習慣の特徴等を踏まえて、促進焦点を採用すべきか、防止焦点を採用すべきかの判定を行う。
【0030】
なお、前記制御焦点判定部12は、目標内容判定部13及びユーザ特性判定部14を含んでもよい。前記目標内容判定部13及び前記ユーザ特性判定部14を含む場合の制御焦点判定方法の一例のフローチャートを示すと、図4のとおりである。前記図4の目標情報の内容による分析(S2A)から判定結果情報の生成(S2E)までの各工程は、前記図3の制御焦点判定工程(S2)に含まれる一形態であるため、図4を用いて、ここで併せて説明する。
【0031】
まず、目標内容判定部13は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行う(S2A、目標内容判定工程)。前記目標情報の内容による分析の方法として、例えば、目標の種類及び状況について、以下の3つの視点についてSD法を用いて分析を行う方法が挙げられる。1点目は、目標が最大の利益を求める内容(最大化目標)であるか、最小限のリスクを求める内容(最小限目標)であるかの視点である。2点目は、近づこうとする目標(接近目標)であるか、回避しようとする目標(回避・予防目標)であるかの視点である。3点目は、達成によって肯定的な結果が得られる状況(Gain状況)であるか、達成によって否定的な結果を避けられる状況(Non-loss状況)であるかの視点である。また、別の分析方法として、例えば、自然言語処理における各種手法を用いて、目標に関する記述に動詞の否定語が含まれている場合に防止焦点と、否定語が含まれていない場合のうち、熱望方略に関する語が含まれている場合に促進焦点と判断する等、目標の記述方法を分析する方法が挙げられる。そこで、前記目標情報の分析方法は、例えば、上記例示に係る2つの方法のうち少なくとも一方を使用して分析を行う。なお、前記分析方法は、これに限定されず、他の分析方法を取り入れてもよい。
【0032】
つぎに、ユーザ特性判定部14は、前記目標内容判定部が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行う(S2B、S2C、ユーザ特性判定工程)。具体的な手順は、例えば、以下のとおりである。なお、この場合には、前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含むことが前提となる。また、前記ユーザ特性情報の取得は、前述のとおり、情報取得部11において当初から取得するものであってもよいが、これに限定されず、例えば、前記目標情報による分析ができなかった段階で、改めて取得するものでもよい。また、前記取得の方法は、例えば、専用画面でアンケートに回答させる方法等、適宜の方法によることでもよい。まず、前記ユーザ特性判定部14は、前記目標内容判定部が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行う(S2B、ユーザ特性判定工程)。具体的な方法として、例えば、防止焦点尺度、利得接近志向尺度、損失回避志向尺度等に関する前記ユーザの評価を回答させるアンケート等によって、ユーザの持つ目標追及の志向性を評価して判定する方法が挙げられる。前記回答情報は、前述の例示に限定されず、ユーザの目標追及の志向性を把握できるものであればよい。つぎに、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行う(S2C、ユーザ特性判定工程)。前記文章情報は、前述のとおり、例えば、日記、メール、SNSへの投稿、コミュニケーションツールにおける発言等、ユーザが作成した文章に係る情報である。前記文章情報による解析方法は、例えば、自然言語処理における感情分析等の手法を用いて分析し、より肯定的な内容か、否定的な内容かを判断する方法である。なお、この方法に限定されず、前記文章情報による解析方法は、他の方法によるものでもよい。以上のように、前記ユーザの特性の分析による判定方法は、例えば、前記回答情報による分析を行い、判定ができない場合には、さらに、前記文章情報による分析を行う。ただし、前記判定方法は、これに限定されず、例えば、前記例示の分析方法の順序を入れ替えてもよく、双方を同時に行ってもよく、一方の分析のみによってもよく、別の方法を取り入れてもよい。
【0033】
前記目標内容判定部13及び前記ユーザ特性判定部14のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記情報取得部11は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得する(S2C、情報取得工程)。この場合には、前記ユーザが前記制御焦点を選択する前に、例えば、前記ユーザに対する制御焦点に関する説明が必要である。前記ユーザが趣旨を理解した上で選択すれば、より適切な判定になる。前記ユーザ選択情報は、例えば、ユーザ特性情報による判定ができないとの結論が出た段階で、改めて取得されるが、これに限定されず、例えば、判定材料情報の一部として、当初から情報取得部11において取得するものであってもよく、そのタイミングは任意に定めてよい。また、前記ユーザ選択情報の取得方法は、例えば、ユーザによる入力によるが、これに限定されず、どのような態様であってもよい。
【0034】
つぎに、前記目標内容判定部13及び前記ユーザ特性判定部14のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、前記制御焦点判定部12は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成する(S3E、判定結果出力工程)。また、前記情報取得部11が前記ユーザ選択情報を取得した場合には、前記制御焦点判定部12は、前記ユーザ選択情報に基づき、前記判定結果情報を生成する(S3E、判定結果出力工程)。
【0035】
つぎに、判定結果出力部15は、前記判定結果情報を出力する(S3、判定結果出力工程)。前記判定結果情報の出力方法は、例えば、専用画面への表示等であるが、これに限定されず、携帯端末への出力、外部データベースへの出力等でもよく、また、その後の目標達成基準作成のために、本判定装置10の記憶部等に出力してもよい。
【0036】
以下、本判定装置10を用いた制御焦点判定方法の具体的な処理の一例を示す。なお、以下の説明は、具体的な流れの一例であり、前述のとおり、本実施形態の本判定装置10及び制御焦点判定方法は、以下の説明に限定されず、本実施形態の制御焦点判定方法は、本判定装置10の使用に限定されない。
【0037】
まず、情報取得部11は、判定材料情報として、ユーザが作成した目標とユーザ特性情報として、目的追及の志向性に関するアンケートとユーザが過去に作成したメールの情報を取得する。つぎに目標内容判定部13は、ユーザが作成した目標を分析し、制御焦点の判定を行う。図5は、SD法による分析方法の一例である。この例では、評価値の合計が防止焦点寄りの結果となったため、防止焦点を採用するという例である。目的情報の分析方法には、他に目標の記述内容を分析する方法があることは、前述のとおりである。なお、目標の分析による判断ができない場合には、ユーザ特性情報の分析を行う。この場合、まず、ユーザ特性判定部14は、目的追及の志向性に関するアンケートの分析を行う。なお、図6は、アンケート内容の一例である。ユーザの回答に基づき、どちらの制御焦点に適合するかを判定する。この判断ができなかった場合には、ユーザが過去に作成したメールの解析を行う。ユーザ特性判定部14は、目的追及の志向性に関するアンケート又はユーザが過去に作成したメールの情報のいずれかによって判断が可能な場合には、制御焦点の判定を行う。そして、目標内容判定部13による判定とユーザ特性判定部14による判定のいずれかで制御焦点の判定ができた場合には、制御焦点判定部12は、判定結果情報を生成する。なお、目標内容判定部13とユーザ特性判定部14とのいずれによって判定ができなかった場合には、ユーザの選択によって制御焦点を判断することになることは、前述のとおりである。制御焦点判定部12において、判定結果情報が生成された場合には、判定結果出力部15は、判定結果情報を出力する。
【0038】
本実施形態の制御焦点判定装置は、目標、達成情報、個人の特性に適合した制御焦点を判定することが可能である。
【0039】
[実施形態2]
実施形態2は、実施形態1の本判定装置10を利用した目標達成基準作成支援装置の例である。
【0040】
本実施形態の目標達成基準作成支援装置20(以下、「本作成支援装置」ともいう。)について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の本作成支援装置20の一例の構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態の本作成支援装置20は、実施形態1の本判定装置10の構成(情報取得部11、制御焦点判定部12(目標内容判定部13及びユーザ特性判定部14を含んでもよい。)及び判定結果出力部15)に加えて、例えば、条件設定部21、目標達成基準作成部22及び情報出力部23を含む。本作成支援装置20において、例えば、条件設定部21、目標達成基準作成部22及び情報出力部23を含むこと以外の構成は、ハードウェア構成を含めて、実施形態1の本判定装置10と同様であり、その説明を援用できる。
【0041】
つぎに、本実施形態の目標達成基準作成支援方法の一例を、図8のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の目標達成基準作成支援方法は、例えば、図7に示す本作成支援装置20を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の目標達成基準作成支援方法は、図7の本作成支援装置20の使用には限定されない。
【0042】
本実施形態の本作成支援装置20における判定結果情報の出力(S3)までの各工程は、実施形態1の本判定装置10による場合と同様であるから、それらの説明を援用できる。
【0043】
条件設定部21は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定する(S4、条件設定工程)。前記目標日時情報は、例えば、繰り返し行われる作業等が目標の対象となっている場合には、行う曜日、時間等を設定する必要がある。また、例えば対象となる作業等に期限がある場合には、期限の設定が必要になる。期限等を入れることで、例えば、目標達成基準は具体的なものとなる。このように、目標達成基準に作成に必要な作業として、予定曜日、予定時間、期限等の日時の設定を行う。
【0044】
つぎに、目標達成基準作成部22は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成する(S5、目標達成基準作成工程)。なお、前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報である。具体的には、前記目標達成基準作成部22は、例えば、ユーザが作成した目標がある場合には、前記目標を適合する制御焦点に従って文言等の修正を行う。なお、これに限定されず、前記目標達成基準作成部22による制御適合目的情報の生成は、制御焦点を反映させた目標達成基準の見本となる情報を生成するものであればよい。また、ユーザが作成した目標がある場合には、前記制御適合目的情報である目標達成基準の見本との対比ができるように、制御適合目的情報は、目標情報を含むものとしてもよい。
【0045】
つぎに、情報出力部23は、前記制御適合目的情報を出力する(S6、情報出力工程)。前記制御適合目的情報の出力は、例えば、専用画面に表示する方法で行われる。なお、前記出力の方法は、これに限定されず、携帯端末への出力、データベースへの出力等、適宜の方法で行ってよい。また、前記制御適合目的情報に前記目標情報が含まれる場合には、例えば、目標情報と制御焦点に適合した目標達成基準の見本とを並べて表示することが可能であり、見本を見ながら、目標情報を修正することが可能である。
【0046】
以下、本作成支援装置20を用いた目標達成基準作成支援方法の具体的な処理の一例を示す。なお、以下の説明は、具体的な流れの一例であり、前述のとおり、本実施形態の本作成支援装置20及び目標達成基準作成支援方法は、以下の説明に限定されず、本実施形態の目標達成基準作成支援方法は、本作成支援装置20の使用に限定されない。
【0047】
制御焦点の判定及び出力までの手順は、実施形態1の本判定装置10の場合と同様である。制御焦点の判定が完了した後、日時等、目標達成基準の作成に必要な情報の設定を行い、条件設定部21は、前記設定の情報を取得し、設定を行う。これにより、目標達成基準の作成に必要な条件がそろい、目標達成基準作成部22は、制御焦点を反映させた目標達成基準の見本となる情報を生成する。そして、情報出力部23は、前記目標達成基準の見本となる情報を出力する。なお、本作成支援装置20が目標情報を取得している場合には、併せて目標情報も出力するようにしてもよいことは、前述のとおりである。
【0048】
本実施形態の目標達成基準作成支援装置は、目標、達成情報、個人の特性に適合した制御焦点の判定が可能であり、これを利用した目標達成基準の作成によって、制御焦点に適合した目標を立てることができる。これによって、動機付けや目標達成の可能性を強めることができる。
【0049】
[実施形態3]
本実施形態の第1のプログラムは、前述の制御焦点判定方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、例えば、情報取得手順、制御焦点判定手順及び判定結果出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0050】
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力する。
【0051】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、例えば、情報取得手順、制御焦点判定手順及び判定結果出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0052】
本実施形態の第2のプログラムは、前述の目標達成基準作成支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、例えば、情報取得手順、制御焦点判定手順、判定結果出力手順、条件設定手順、目標達成基準作成手順及び情報出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0053】
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記条件設定手順は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成手順は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力手順は、前記制御適合目的情報を出力する。
【0054】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、例えば、情報取得手順、制御焦点判定手順、判定結果出力手順、条件設定手順、目標達成基準作成手順及び情報出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0055】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の制御焦点判定装置及び制御焦点判定方法並びに目標達成基準作成支援装置及び目標達成基準作成支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0056】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0057】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報取得部、制御焦点判定部、及び、判定結果出力部を含み、
前記情報取得部は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定部は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力部は、前記判定結果情報を出力する、
制御焦点判定装置。
(付記2)
前記制御焦点判定部は、目標内容判定部及びユーザ特性判定部を含み、
前記目標内容判定部は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記ユーザ特性判定部は、前記目標内容判定部が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記目標内容判定部及び前記ユーザ特性判定部のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、
前記制御焦点判定部は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成し、
前記目標内容判定部及び前記ユーザ特性判定部のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、
前記情報取得部は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得し、
前記制御焦点判定部は、前記ユーザ選択情報に基づき、前記判定結果情報を生成する、
付記1記載の制御焦点判定装置。
(付記3)
前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含み、
前記ユーザ特性判定部は、前記目標内容判定部が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行う、
付記2記載の制御焦点判定装置。
(付記4)
条件設定部、目標達成基準作成部、及び、情報出力部を含み、
さらに、付記1から3のいずれか一項に記載の制御焦点判定装置を含み、
前記条件設定部は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成部は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力部は、前記制御適合目的情報を出力する、
目標達成基準作成支援装置。
(付記5)
情報取得工程、制御焦点判定工程、及び、判定結果出力工程を含み、
前記情報取得工程は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定工程は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
制御焦点判定方法。
(付記6)
前記制御焦点判定工程は、目標内容判定工程及びユーザ特性判定工程を含み、
前記目標内容判定工程は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記ユーザ特性判定工程は、前記目標内容判定工程が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記目標内容判定工程及び前記ユーザ特性判定工程のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、
前記制御焦点判定工程は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成し、
前記目標内容判定工程及び前記ユーザ特性判定工程のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、
前記情報取得工程は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得し、
前記制御焦点判定工程は、前記ユーザ選択情報に基づき、前記判定結果情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記5記載の制御焦点判定方法。
(付記7)
前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含み、
前記ユーザ特性判定工程は、前記目標内容判定工程が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6記載の制御焦点判定方法。
(付記8)
条件設定工程、目標達成基準作成工程、及び、情報出力工程を含み、
さらに、付記5から7のいずれか一項に記載の制御焦点判定方法を含み、
前記条件設定工程は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成工程は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力工程は、前記制御適合目的情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
目標達成基準作成支援方法。
(付記9)
情報取得手順、制御焦点判定手順、及び、判定結果出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記制御焦点判定手順は、目標内容判定手順及びユーザ特性判定手順を含み、
前記目標内容判定手順は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記ユーザ特性判定手順は、前記目標内容判定手順が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記目標内容判定手順及び前記ユーザ特性判定手順のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、
前記制御焦点判定手順は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成し、
前記目標内容判定手順及び前記ユーザ特性判定手順のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、
前記情報取得手順は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記ユーザ選択情報に基づき、前記判定結果情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記9記載のプログラム。
(付記11)
前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含み、
前記ユーザ特性判定手順は、前記目標内容判定手順が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記10記載のプログラム。
(付記12)
情報取得手順、制御焦点判定手順、判定結果出力手順、条件設定手順、目標達成基準作成手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記条件設定手順は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成手順は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力手順は、前記制御適合目的情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記13)
前記制御焦点判定手順は、目標内容判定手順及びユーザ特性判定手順を含み、
前記目標内容判定手順は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記ユーザ特性判定手順は、前記目標内容判定手順が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記目標内容判定手順及び前記ユーザ特性判定手順のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、
前記制御焦点判定手順は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成し、
前記目標内容判定手順及び前記ユーザ特性判定手順のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、
前記情報取得手順は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記ユーザ選択情報に基づき前記制御焦点の判定を行い、前記判定結果情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記12記載のプログラム。
(付記14)
前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含み、
前記ユーザ特性判定手順は、前記目標内容判定手順が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記13記載のプログラム。
(付記15)
情報取得手順、制御焦点判定手順、及び、判定結果出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記16)
前記制御焦点判定手順は、目標内容判定手順及びユーザ特性判定手順を含み、
前記目標内容判定手順は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記ユーザ特性判定手順は、前記目標内容判定手順が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記目標内容判定手順及び前記ユーザ特性判定手順のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、
前記制御焦点判定手順は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成し、
前記目標内容判定手順及び前記ユーザ特性判定手順のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、
前記情報取得手順は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記ユーザ選択情報に基づき、前記判定結果情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記15記載の記録媒体。
(付記17)
前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含み、
前記ユーザ特性判定手順は、前記目標内容判定手順が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16記載の記録媒体。
(付記18)
情報取得手順、制御焦点判定手順、判定結果出力手順、条件設定手順、目標達成基準作成手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザに係る目標達成基準の作成のための目標情報及び前記ユーザの特性に関するユーザ特性情報の少なくとも一方を含む判定材料情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記判定材料情報を分析して、ユーザに適合した制御焦点を判定して、判定結果情報を生成し、
前記制御焦点は、促進焦点及び防止焦点を含み、
前記判定結果出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記条件設定手順は、前記目標達成基準作成に必要な日時に関する目標日時情報を設定し、
前記目標達成基準作成手順は、前記判定結果情報及び前記目標日時情報に基づき、制御適合目的情報を生成し、
前記制御適合目的情報は、ユーザに適合した制御焦点を反映した前記目的達成基準に関する情報であり、
前記情報出力手順は、前記制御適合目的情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記19)
前記制御焦点判定手順は、目標内容判定手順及びユーザ特性判定手順を含み、
前記目標内容判定手順は、前記目標情報の内容の分析を行い、前記目標情報の内容による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記ユーザ特性判定手順は、前記目標内容判定手順が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記ユーザの特性の分析を行い、前記ユーザの特性による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記目標内容判定手順及び前記ユーザ特性判定手順のいずれか一方が前記制御焦点の判定を行った場合には、
前記制御焦点判定手順は、前記制御焦点の判定に基づいて前記判定結果情報を生成し、
前記目標内容判定手順及び前記ユーザ特性判定手順のいずれも前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、
前記情報取得手順は、前記ユーザによる前記制御焦点の選択に関するユーザ選択情報を取得し、
前記制御焦点判定手順は、前記ユーザ選択情報に基づき前記制御焦点の判定を行い、前記判定結果情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記18記載の記録媒体。
(付記20)
前記ユーザ特性情報は、ユーザによる特性に関する回答情報及びユーザが作成した文章に関する文章情報を含み、
前記ユーザ特性判定手順は、前記目標内容判定手順が前記制御焦点の判定を行わなかった場合には、前記回答情報に基づいて前記ユーザの特性の分析を行い、前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記回答情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能でない場合には、前記文章情報の解析によって前記ユーザの特性の分析を行い、前記文章情報による分析結果に基づいて前記制御焦点の判定が可能な場合には、前記制御焦点の判定を行い、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記19記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明によれば、目標、達成情報、個人の特性に適合した制御焦点の判定が可能であり、これを利用した目標達成基準の作成によって、制御焦点に適合した目標を立てることができる。これによって、動機付けや目標達成の可能性を強めることができる。
【符号の説明】
【0059】
10 制御焦点判定装置
11 情報取得部
12 制御焦点判定部
13 目標内容判定部
14 ユーザ特性判定部
15 判定結果出力部
20 目標達成基準作成支援装置
21 条件設定部
22 目標達成基準作成部
23 情報出力部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
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