(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130890
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】オモリ、バネ、テコ、クサビ、シーソーを利用した、からくり発電機。
(51)【国際特許分類】
F03G 3/00 20060101AFI20240920BHJP
H02K 7/18 20060101ALI20240920BHJP
F03G 7/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
F03G3/00 A
H02K7/18 A
F03G7/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040837
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】598087726
【氏名又は名称】星野 博
(72)【発明者】
【氏名】星野 博
【テーマコード(参考)】
5H607
【Fターム(参考)】
5H607BB02
5H607CC05
5H607DD03
5H607EE28
5H607FF21
(57)【要約】
【課題】近年、温暖化により、氷山、氷河が多く溶けて、海面上昇が進み、山林火災も多く発生しているが、原因とされている二酸化炭素を減少させる対策も取られている。しかし仮に脱炭素化がかなり進んだとしても、氷山や氷河の再生は難しい。
【解決手段】南極、北極圏の厳寒の時期を利用して、約千隻の台船上に、2台ずつのからくり発電機と、分解可能な大きな箱を設置し、本発電機で海水を汲み上げ、箱に入れ、凍れば箱を開いて、氷の塊を海中に投下すれば、大気を冷やし、海水も減らす。これを海上と陸上で24時間くり返し行う。又、効果が足りなければ、更に台数を増やし、氷山を再生する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シーソー大(1)を水平な位置にし、中心にオモリ大(3)をスタート棒(76)で押すと、オモリ大(3)が転びピストン(47)を押し下げる、からくり発電機。
【請求項2】
シーソー大(1)の両端を、オモリ大(3)が転がって来た時にシーソー大(1)の中央に戻り易くする為に、海岸の波返しのような反り返った形にして又、コ型に欠ぎ込み、より近くで跳ね上げ板(22)が跳ね上げ易くしたからくり発電機。
【請求項3】
オモリ大(3)の転がりにより、右に傾いたシーソー大(1)は傾いた時に(96)クサビテコ左ワイヤーは(101)滑車を介し、(84)クサビ左テコにより(82)クサビ左を押し、天板(13)とシーソー大(1)に割り込み、更に(79)のクサビコロにより、軽くシーソー大(1)を左下に押し下げるからくり発電機。
【請求項4】
左に押し下げられたオモリ大(3)の転がりにより、左に傾いたシーソー大(1)は、傾いた時に(97)クサビテコ右ワイヤーは(100)滑車を介し、(85)クサビ右テコにより(83)クサビ右を押し、天板(13)とシーソー大(1)に割り込み、更に(81)のクサビコロにより軽くシーソー大(1)を右に押し下げる、からくり発電機。
【請求項5】
オモリ大(3)の転がりにより、端に寄ったオモリ大(3)を中心に戻す為に(10)のシーソー大スプリングで吊り、更に下がったシーソー受け(4)が(18)のスライド台用バネで引かれた(22)跳ね上げ板により、蹴り上げられて、オモリ大(3)が中心に戻され易くなった、からくり発電機。
【請求項6】
オモリ大(1)が転がって来た時に(32)オモリ受けに当たり、その後(37)テコに当たり、更に(27)オモリ返し用当て板を押し(41)オモリ返しに当たり、オモリ大(1)を中心に押し返す、からくり発電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、からくりでシーソー上のオモリを往復させる発電機。
【背景技術】
【0002】
従来の、からくりを使った物は、からくり人形、からくり時計がある。
【0003】
従来の、からくり人形、からくり時計は人がゼンマイやゴムを巻いたり、オモリを置いたり水を流したり、しないと動かない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「図解雑学、よく分かる電気の仕組み」電気技術研究会 ナツメ社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
今日、特に温暖化の影響で南極大陸、北極圏の氷が多く溶け、海面上昇や豪雨、台風、山林火災の被害が多い。
【0006】
この極地の氷を再生するには、半年毎に極寒の時期を狙って海水を汲み上げ散水する事も考えられるが電源が無い。
【0007】
又、電源が無いので、ソーラー、風力、波力、地熱、アンモニア、水素等が考えられるが、いずれも極寒の時期には向かない。
【0008】
二酸化炭素を多く排出する内燃機関は使えない。
【0009】
本発明はこの様な従来の構成が有していた問題を、解決しようとするものであり、電源が取れなくても、二酸化炭素を出さず長時間発電し、海水を汲み上げ、氷山を再生し、地球を冷却する事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る、からくり発電機は、シーソー大(1)の上のオモリ大(3)をスタート棒(76)で押して転がし、傾けてピストン(47)を押し下げ回転させる、からくり発電機。
【0011】
シーソー大(1)の両端を波返しのように反らし又、コ型に欠ぎ込み、よりオモリ大(3)に近づき、跳ね上げ板(22)で跳ね上げ易くした、からくり発電機。
【0012】
ピストン(47)の力を大きくする為にはオモリ大(3)が重ければ力は強くなるが反面、シーソー大スプリング(10)が吊り上げられない。それでシーソー大(1)の両端をコ型に欠ぎ込み、よりオモリ大(3)の重心の近くで(22)跳ね上げ板で跳ね上げる事によりオモリ大(3)が中心部に寄り、これによりシーソー大(1)に掛る重さが軽くなりシーソー大スプリング(10)が弱くても、オモリ大(3)を引き上げられる、からくり発電機。
【0013】
オモリ大(3)の転がりにより転がった方のオモリ大(3)の重さを利用し、クサビテコのワイヤーで滑車を通し、上がったシーソーの端と、天板のクサビコロの上を通り、軽く割り込み、シーソー大(1)を押し下げる、からくり発電機。
【0014】
上記の押し下げられたシーソー大(1)にオモリ大(3)が転がって来て、クサビテコのワイヤーにより、滑車を通し、上がったシーソーの端と天板のクサビコロの上を通り、軽く割り込み、シーソー大(1)を押し下げる。この運動を長時間、くり返す、からくり発電機。
【0015】
オモリ大(1)が転がって来て、オモリ受け(32)に当たった時にその勢いを利用してテコ(37)と(41)オモリ返しで押返す、からくり発電機。
【0016】
オモリ大(1)が傾くと、すぐ下のシーソー小(49)も傾き、その中のオモリ(50)も傾き、それにより滑車大(71)を通った(53)ワイヤー小に引かれ、突き上げ棒(52)が上がり、オモリ大(3)を元に戻し易くする、からくり発電機。
【発明の効果】
【0017】
本発明においては、天候、気温、日照条件、風向き、設置場所、季節等、一切必要とせず、環境の影響は全くない。
【0018】
台船の上に大きな分解できる箱を作り、本発明により海水を汲み上げ、箱の中に散水し極寒の地では早く凍り、大きな氷の塊が出来るので、箱の四隅を外し、この塊を押して、海中に投下する。この工程を多くの、からくり発電機で実行すれば、温暖化を抑え、海面上昇も防げる。
【0019】
温暖化により溶けて小さくなった氷山に、シャチが体当たったりしたり、群れで波を起こし、アザラシ、オットセイ、ホッキョクグマの子供等を海中に落下させ喰っている。これを防ぐ為に作った氷の塊に階段を作り動物が上がり易くして、シャチの餌食になることを防ぎ、生態系を守れる。
【0020】
陸上であれば、海中に水中ポンプを入れ、ホースを伸ばし、散水をして、ある程度氷が出来れば移動して次々、氷が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
寸法、形状の比例関係は、分かりやすくする為に誇張して描いており、また、左右同じの箇所や、重複する説明は省略している。
【
図2】オモリ大(3)のシーソー運動をする為の部材の斜視図である。
【
図3】天板(13)と底板(14)の間の右側の部材の斜視図である。
【
図4】天板(13)と底板(14)の間の左側の部材の斜視図である。
【
図5】跳ね上げ板(22)を跳ね上げさせる装置の右側の正面図である。
【
図6】跳ね上げ板(22)を跳ね上げさせる装置の左側の正面図である。
【
図7】オモリ受け(32)がオモリ大(3)を押し返している右側の斜視図である。
【
図8】オモリ受け(32)がオモリ大(3)を押し返している左側の斜視図である。
【
図9】オモリ大(3)を押し返す為の右側の部材の図である。
【
図10】オモリ大(3)を押し返す為の右側の部材の図である。
【
図11】オモリ大(3)を押し返す為の左側の部材の図である。
【
図12】オモリ大(3)を押し返す為の左側の部材の図である。
【
図13】オモリ返し(41)の4個の斜視図である。
【
図14】シーソー小(49)を動かせる為の部材や発電機を回転させる為の部材の正面図である。
【
図15】オモリ大(3)を動かす前の正面図である。
【
図16】オモリ大(3)が右に転がり、シーソー大(1)が下がり、ピストン(47)を押し、シャフト大(64)を回転させ、発電している正面図である。
【
図17】オモリ大(3)が押し返されて、シーソー大(1)の中心を通っている正面図である。
【
図18】オモリ大(3)が中心を通り、シーソー大(1)が左に下がり、(47)のピストンを押し、シャフト大を回転させ、発電している正面図である。
【
図19】オモリ大(3)が押し返されてシーソー大(1)の中心を通って右側に行っている、正面図である。
【
図20】天板(13)とシーソー大(1)の間に割り込み、シーソー大(1)を押し下げる部材の図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明は、すべてステンレス304を使い接合は、すべて溶接とする。
【0023】
【0024】
図15は、シーソー大(1)を水平の位置にして、オモリ大(3)を中心に置き、スタートの状態にしている。
【0025】
図16は、スタート棒(76)を押し、(3)オモリ大を右に転がし、その重みでシーソー大(1)が右に下がり、オモリ大(1)がオモリ受け(32)を押し、その後(37)テコが(41)オモリ返しを押し、オモリ大(1)を押し返す。
【0026】
これと同時に(4)シーソー受けも下がり(22)跳ね上げ板を押し下げ、(4)のシーソー受けが外れて、(22)跳ね上げ板が跳ね上がり、オモリ大(1)を左に押し返す。
【0027】
また、シーソー大(1)が下がった時に、(12)フレーム横の下に(49)シーソー小が有り、中にオモリ小(50)が入って、上のシーソー大(1)が右に傾き(53)シーソー用ワイヤーを引き、(71)滑車大を通り(52)突き上げ棒が(4)シーソー受けを、突き上げて(3)オモリ大が左の方に行き易くなる。
【0028】
また、シーソー大(1)が右に下がった時に(47)ピストンを押し下げ、(61)連接棒も押し、(64)シャフト大を回転させ(65)プーリ大も回転させ(68)発電機を回し、発電する。
【0029】
また、オモリ大(3)の転がりにより、右に傾いたシーソー大(1)は傾いた時に(96)クサビテコ左ワイヤーは(101)滑車を介し、(84)クサビ左テコにより(82)クサビ左を押し、天板(13)とシーソー大(1)の間に割り込みさらに(79)クサビコロにより、軽くシーソー大(1)を左下に押し下げる。
【0030】
図17はオモリ大(3)が左に押し戻され、シーソー大(1)が水平になってその後、左に移動する。
【0031】
図18は左に移動したオモリ大(3)の重さにより、シーソー大(1)が左に下がり、オモリ大(1)がオモリ受け(32)を押し、その後(37)テコが(41)オモリ返しを押し、オモリ大(1)を押し返す。
【0032】
これと同時に(4)シーソー受けも下がり(22)跳ね上げ板を押し下げ、(4)のシーソー受けが外れて、(22)跳ね上げ板が跳ね上がり、オモリ大(1)を右に押し返す。
【0033】
また、シーソー大(1)が下がった時に、(12)フレーム横の下に(49)シーソー小が有り、中にオモリ小(50)が入って、上のシーソー大(1)が左に傾き(53)シーソー用ワイヤーを引き(71)滑車大を通り(52)突き上げ棒が(4)シーソー受けを、突き上げて(3)オモリ大が右の方に行き易くなる。
【0034】
また、シーソー大(1)が左に下がった時に(47)ピストンを押し下げ、(61)連接棒も押し、(64)シャフト大を回転させ(65)プーリ大も回転させ(68)発電機を回し、発電する。
【0035】
また、オモリ大(3)の転がりにより、左に傾いたシーソー大(1)は傾いた時に(97)クサビテコ右ワイヤーは(100)滑車を介し、(85)クサビ右テコにより(83)クサビ右を押し、天板(13)とシーソー大(1)の間に割り込み、さらに(81)クサビコロにより、軽くシーソー(大)1を右下に押し下げる。
【0036】
図19は、オモリ大(3)が右に押し戻され、シーソー大(1)が水平になって、その後、右に移動し、
図16~
図18の動きを長時間くり返す。
【0037】
以上のような本実施形態によれば、電源の取れない極寒、極地において寒さを利用して海水を汲み上げ、氷山の再生をする、からくり発電機として提供するものである。
【符号の説明】
【0038】
1 シーソー大
2 シーソー大側板
3 オモリ大
4 シーソー受け
5 回転軸
6 ピローブロック
7 固定板上
8 吊り上げ材
9 吊り上げ材固定ボルト
10 シーソー大スプリング
11 シーソー大フック
12 フレーム横
13 天板
14 底板
15 スライドパイプ
16 角パイプ大
17 スライド台
18 スライド台用バネ
19 スライド台用フック
20 固定台パイプ穴
21 固定台
22 跳ね上げ板
23 跳ね上げ用蝶番
24 蝶番受け
25 スライド台ボルト
26 オモリ返し用蝶番
27 オモリ返し用当て板
28 オモリ返し用蝶番受け大
29 オモリ返し用蝶番受け小
30 キックバネ取り付け台
31 キックバネ
32 オモリ受け
33 オモリ受け用穴
34 オモリ返し用パイプ
35 テコ受け
36 テコ用パイプ
37 テコ
38 テコ用バネ
39 バネ用フック
40 バネ用フック取り付け穴
41 オモリ返し
42 オモリ返し穴
43 テコ用パイプ穴
44 オモリ返し台
45 オモリ返し台 パイプ
46 ピストン用スプリング
47 ピストン
48 固定台用パイプ
49 シーソー小
50 オモリ小
51 押し棒
52 突き上げ棒
53 シーソー用小ワイヤー
54 突き上げ用バネ
55 滑車小
56 ピローブロック下
57 磁石上
58 磁石下
59 シーソー小用台
60 ピストン用シャフト
61 連接棒
62 クランク
63 クランク取り付けボルト
64 シャフト大
65 プーリー大
66 ベルト
67 プーリー小
68 発電機
69 発電機シャフト
70 ベアリング
71 滑車大
72 シリンダー
73 滑車大用ワイヤー取り付け部
74 押し棒用スプリング
75 ピストン用ワイヤーフック
76 スタート棒
77 シーソー欠ぎ込み
78 シーソー左コロ
79 クサビ左コロ
80 シーソー右コロ
81 クサビ右コロ
82 クサビ左
83 クサビ右
84 クサビ左テコ
85 クサビ右テコ
86 クサビ左枠
87 クサビ右枠
88 クサビ左箱
89 クサビ右箱
90 クサビ左テコ受け
91 クサビ右テコ受け
92 クサビ左テコバネ
93 クサビ右テコバネ
94 クサビテコ左ストッパー
95 クサビテコ右ストッパー
96 クサビテコ左ワイヤー
97 クサビテコ右ワイヤー
98 クサビテコ左オモリ
99 クサビテコ右オモリ
100 左上滑車
101 右上滑車
102 左上軸受け
103 右上軸受け
104 クサビ左テコ穴
105 クサビ右テコ穴
106 スタート棒穴
107 クサビ受け左
108 クサビ受け右
109 クサビテコ右ワイヤー先
110 クサビテコ左ワイヤー先