(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130898
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】角度検出装置
(51)【国際特許分類】
G01D 5/12 20060101AFI20240920BHJP
G01D 5/245 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
G01D5/12 Q
G01D5/245 110X
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040849
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000222934
【氏名又は名称】東洋電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚
(74)【代理人】
【識別番号】100118278
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 聡
(72)【発明者】
【氏名】岸 昇示
(72)【発明者】
【氏名】吉田 聖哉
(72)【発明者】
【氏名】錦織 弘明
【テーマコード(参考)】
2F077
【Fターム(参考)】
2F077AA47
2F077JJ01
2F077JJ07
2F077JJ23
2F077UU15
2F077VV02
2F077VV31
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で、ベースに対するシャフトの位置合わせを容易に行うことができる角度検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】角度検出装置1は、ベース8と、柱状をなし、その中心軸O6周りに回転可能にベース8に支持されたシャフト6と、シャフト6の回転角度を検出する検出部9と、シャフト6を初期位置へ戻すように中心軸O6周りに付勢するねじりコイルバネ4とを備える。ねじりコイルバネ4は、中心軸O6方向に伸長された伸長状態で配置されており、伸長状態からの復元力により、ベース8とシャフト6の下端面62とを当接させ、その当接部10では、線接触または点接触で接触した状態となっている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
柱状をなし、その中心軸周りに回転可能に前記ベースに支持されたシャフトと、
前記シャフトの回転角度を検出する検出部と、
前記シャフトを初期位置へ戻すように前記中心軸周りに付勢する弾性部材と、を備え、
前記弾性部材は、前記中心軸方向に伸長された伸長状態で配置されており、該伸長状態からの復元力により、前記ベースと前記シャフトの端部とを当接させ、その当接部では、線接触または点接触で接触した状態となっている、角度検出装置。
【請求項2】
前記当接部は、前記ベースと前記シャフトの端部とうちの一方に形成された凹部と、他方に形成された凸部と、を有する、請求項1に記載の角度検出装置。
【請求項3】
前記凹部は、前記シャフトの端部に形成され、前記凸部は、前記ベースに形成される、請求項2に記載の角度検出装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記シャフト側に設けられた磁石と、前記ベース側に設けられた磁気センサと、を有し、前記磁石は、前記シャフトの凹部側に設けられる請求項3に記載の角度検出装置。
【請求項5】
前記磁気センサは、前記ベースの前記凸部が形成され、前記シャフトと当接する部位に設けられる請求項4に記載の角度検出装置。
【請求項6】
前記凹部は、凹状球面を有し、
前記凸部は、前記凹状球面よりも曲率半径が大きい凸状球面を有する、請求項2に記載の角度検出装置。
【請求項7】
前記当接部では、前記線接触である場合、前記中心軸を中心とした円形状に線接触した状態となっている、請求項1に記載の角度検出装置。
【請求項8】
前記当接部では、前記点接触である場合、少なくとも3箇所で点接触した状態となっている、請求項1に記載の角度検出装置。
【請求項9】
前記弾性部材は、前記シャフトの外周部に沿って巻回したコイルバネで構成され、
前記コイルバネの一端部は、前記ベース側に係合し、他端部は、前記シャフト側に係合する、請求項1に記載の角度検出装置。
【請求項10】
前記ベースを収納するケースと、
前記シャフトに延設され、前記弾性部材の付勢力に抗して前記シャフトを前記中心軸周りに回転させる回転力を付与するレバーと、を備え、
前記コイルバネの一端部は、前記ケースに係合し、他端部は、前記レバーに係合する、請求項7に記載の角度検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、角度検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ブレーキペダル等の操作ペダルユニットとしては、例えば特許文献1に、車両ボディに回動可能に支持されたペダルアームと、運転者によって操作されたペダルアームの揺動角を検出する回転角検出装置とを有するものが開示されている。この回転角検出装置は、ハウジングと、ハウジングに回転可能に支持された軸部材と、軸部材とともに回転する回動部材(磁石)と、ハウジングに回動部材と対向して設けられた磁気センサと、ハウジングと回動部材との間に圧縮状態で配置され、回動部材を介して軸部材をその中心軸周りに付勢するコイルバネとを有する。軸部材は、その中心軸方向の途中がハウジングに回転可能に支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成では、例えば軸部材に連結されたセンサレバーにペダルアームからの力が付与された場合、軸部材は、回転するが、ハウジングを支点とした傾きが生じて、磁気センサに対する回動部材の位置がズレる。その結果、正確な揺動角を検出するのが困難となる。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、簡単な構成で、ベースに対するシャフトの位置合わせを容易に行うことができる角度検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の角度検出装置は、ベースと、柱状をなし、その中心軸周りに回転可能に前記ベースに支持されたシャフトと、前記シャフトの回転角度を検出する検出部と、前記シャフトを初期位置へ戻すように前記中心軸周りに付勢する弾性部材と、を備え、前記弾性部材は、前記中心軸方向に伸長された伸長状態で配置されており、該伸長状態からの復元力により、前記ベースと前記シャフトの端部とを当接させ、その当接部では、線接触または点接触で接触した状態となっている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単な構成で、ベースに対するシャフトの位置合わせを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】
図1に示す角度検出装置の分解斜視図である。
【
図3】
図1に示す角度検出装置が備える基部構造体の分解斜視図である。
【
図4】
図3に示す基部構造体が備えるシャフトの斜視図である。
【
図6】
図5中の二点鎖線で囲まれた領域[B]の拡大図である。
【
図7】
図6中の矢印C方向から見た図(平面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本発明を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0010】
図1は、角度検出装置の斜視図である。
図2は、
図1に示す角度検出装置の分解斜視図である。
図3は、
図1に示す角度検出装置が備える基部構造体の分解斜視図である。
図4は、
図3に示す基部構造体が備えるシャフトの斜視図である。
図5は、
図1中のA-A線断面図である。
図6は、
図5中の二点鎖線で囲まれた領域[B]の拡大図である。
図7は、
図6中の矢印C方向から見た図(平面図)である。なお、以下では、説明の都合上、
図1~
図6中の上側を「上(または上方)」、下側を「下(または下方)」と言う。
【0011】
図1に示す角度検出装置1は、例えば、船体に対する船外機の角度検出に用いることができる。
図1、
図2に示すように、角度検出装置1は、基部構造体2と、レバー構造体3と、ねじりコイルバネ(トーションバネ)4とを備える。
図3に示すように、基部構造体2は、基部5と、シャフト6と、ケース7とを備える。
図3、
図5に示すように、基部5は、円盤状のベース8と、ベース8に嵌合するOリング51と、ベース8の下側に設けられた磁気センサ92と、ハーネス55の保持、保護するグロメット52と、磁気センサ92、ターミナル54、ハーネス55を封止、固定する封止部材53とを有する。
【0012】
ベース8の中心部には、上方に向かって開口する凹部81が形成されている。ベース8の外周部には、Oリング51が嵌合している。Oリング51は、弾性を有し、ベース8の外周部と、後述するケース7の外側ケース71(筒状部711)の内周部との間で圧縮された状態となっている。これにより、磁気センサ92への水等の浸入を防止することができる。磁気センサ92は、例えばホール素子を有し、当該ホール素子を通過する磁力線の向きや強さを検出することができる。これにより、磁気センサ92は、シャフト6側に設けられた磁石91とともに、シャフト6の回転角度を検出する検出部9を構成することができる。シャフト6の回転角度は、前述した船体に対する船外機の角度となる。なお、磁気センサ92は、ホール素子に代えて、磁気抵抗素子、磁気インピーダンス素子又は超電導量子干渉素子を有してもよい。角度検出装置1は、前記船体に搭載された制御装置に電気的に接続される。これにより、検出部9での検出結果、すなわち、シャフト6の回転角度に関する信号を制御装置に送信することができる。
【0013】
図3、
図4に示すように、シャフト6は、全体として円柱状をなす部材で構成されている。
図5に示すように、シャフト6は、ベース8およびケース7よって、中心軸O6周りに回転可能に支持されている。なお、シャフト6は、レバー構造体3とともに回転する。シャフト6の上端面には、中心軸O6方向に沿った雌ねじ61が形成されている。雌ねじ61には、後述するレバー構造体3のビス(ボルト)33が螺合する。シャフト6の下端外周部には、リング状の磁石91が固定されて(設けられて)いる。磁石91は、ベース8の凹部81内で、磁気センサ92に対向して配置される。また、磁石91は、その周方向に沿って、すなわち、中心軸O6周りに配置された複数の磁極を有する。隣り合う磁極同士は、互いに極性が異なる。
【0014】
図3、
図5に示すように、ケース7は、基部5(ベース8)およびシャフト6を収納する中空の部材である。ケース7は、外側ケース71と、内側ケース72と、オイルシール73とを有する。外側ケース71は、筒状部711と、筒状部711の外周部から、その径方向外側に向かって突出した突出部712と、カラー716とを有する。筒状部711の内側には、内側ケース72が配置される。カラー716は、リング状の部材で構成され、突出部712に形成された貫通孔713に嵌合している。角度検出装置1は、カラー716にビス(不図示)を挿通させて、船体に取り付けることができる。なお、カラー716が嵌合する突出部712の配置数としては、少なくとも1つあればよいが、複数あるのが好ましい。突出部712の配置数が複数の場合、各突出部712は、筒状部711の周方向に沿って間隔を置いて配置される。また、各突出部712の中心軸O6方向の位置は、船体での角度検出装置1の取り付け箇所にもよるが、例えば、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、外側ケース71は、筒状部711の外周部から、その径方向外側に向かって突出し、グロメット52を覆うカバー部714を有する。これにより、グロメット52が保護される。
図1に示すように、外側ケース71は、筒状部711の上端部から上方に向かって突出し、レバー構造体3(レバー31)の回転限界を規制する規制部715を有する。レバー構造体3は、
図1中時計回り(矢印α方向)に規制部715に当接することにより、矢印α方向への回転が規制される。このときシャフト6は、レバー構造体3とともに初期位置に位置した状態となる。なお、ねじりコイルバネ4は、シャフト6を初期位置へ戻すように中心軸O6回りに付勢する、すなわち、シャフト6を矢印α方向に付勢するリターンスプリングとして機能する弾性部材である。また、レバー構造体3は、
図1中反時計回り(矢印β方向)に規制部715に当接することにより、矢印β方向への回転が規制される。
【0015】
図5に示すように、内側ケース72は、筒状をなし、その外径が縮径した縮径部721と、外径が拡径した拡径部722とを有する。縮径部721の内側には、シャフト6が配置され、中心軸O6周りに回転することができる。この回転に伴って、シャフト6の外周部が縮径部721の内周部を摺動する。これにより、シャフト6は安定して回転することができる。拡径部722の内側には、オイルシール73が配置される。
【0016】
オイルシール73は、シール本体730と、シール本体730に内蔵された第1付勢部材731および第2付勢部材732とを有する。シール本体730は、リング状の弾性部材である。第1付勢部材731は、シール本体730と同心的に配置されたリング状の弾性部材であり、シール本体730の外周部を拡径部722の内周部に向かって付勢することができる。第2付勢部材732は、シール本体730と同心的に、第1付勢部材731よりも内側に配置されたリング状の弾性部材であり、シール本体730の内周部をシャフト6の外周部に向かって付勢することができる。このような構成のオイルシール73により、拡径部722の内周部とシャフト6の外周部との間が封止され、よって、磁気センサ92へのオイル等の浸入を防止することができる。
【0017】
図2、
図5に示すように、レバー構造体3は、レバー31と、カラー32と、ビス33とを有する。レバー31は、シャフト6に延設されている。本実施形態では、レバー31は、板状をなし、その一端部がシャフト6に連結されている。なお、レバー31は、シャフト6と別体であるのに限定されず、例えば、シャフト6と一体的に形成されていてもよい。また、レバー31の他端部には、上方に向かって円柱状に突出した突出部311が形成されている。突出部311には、例えば、船外機の所定の箇所に係合させることができる。これにより、船外機を操作して、船体に対する船外機の角度が変化した際、その操作力がレバー31に伝達される。そして、レバー31は、ねじりコイルバネ4の付勢力(矢印α方向の力)に抗して、シャフト6を矢印β方向(中心軸O6周り)に回転させる回転力を、シャフト6に対して付与することができる。これにより、シャフト6が回転して、当該シャフト6の回転角度が、船体に対する船外機の角度として検出部9で検出される。また、船外機に対する前記操作力を反転させた場合には、レバー31は、ねじりコイルバネ4の付勢力によって初期位置に戻る。これにより、シャフト6が反対方向に回転して、当該シャフト6の回転角度が、船体に対する船外機の角度として検出部9で検出される。カラー32は、リング状の部材で構成され、レバー31の一端部に形成された貫通孔312に嵌合している。カラー32には、シャフト6の上端部が挿入される。また、シャフト6に対するレバー31の延設方向が一方向に規制される。そして、シャフト6の雌ねじ61にビス33が螺合する。これにより、レバー31とシャフト6との連結状態が維持される。
【0018】
図1、
図2に示すように、ねじりコイルバネ4は、シャフト6の外周部に沿って巻回して配置されている。ねじりコイルバネ4の下端部(一端部)には、屈曲部41が形成され、上端部(他端部)には、屈曲部42が形成されている。屈曲部41および屈曲部42は、それぞれ、ねじりコイルバネ4を構成する線材40を、その長手方向の複数箇所で屈曲させて、塑性変形させた部分である。屈曲部41は、外側ケース71の突出部712の縁部に形成された溝717(ベース8側)に係合する。屈曲部42は、レバー31の縁部に形成された溝313(シャフト6側)に係合する。これにより、ねじりコイルバネ4は、シャフト6を矢印α方向に、すなわち、シャフト6を初期位置へ戻す方向に付勢することができる。また、ねじりコイルバネ4は、中心軸O6方向に伸長された伸長状態で配置されている。そして、ねじりコイルバネ4は、伸長状態からの復元力により、ベース8の凹部81の底面811と、シャフト6の下端面(端部)62とを当接させて、当接部10を構成することができる。なお、シャフト6を付勢する弾性部材としては、本実施形態ではねじりコイルバネ4が用いられているが、これに限定されない。
【0019】
図3、
図4に示すように、当接部10は、シャフト6の下端面62の中心軸O6と交差する位置に形成された凹部63と、凹部81の底面811の中心軸O6と交差する位置に形成された凸部82とで構成される。
図6に示すように、凹部63は、凹状球面631を有し、凸部82は、凸状球面821を有する。凹状球面631の中心と、凸状球面821の中心とは、それぞれ、中心軸O6上に位置する。また、凸状球面821の曲率半径は、凹状球面631の曲率半径よりも大きい。このような凹部63および凸部82により、
図7に示すように、当接部10では、凹状球面631と凸状球面821とが、中心軸O6を中心とした円形状の線接触で接触した状態となる。そして、この線接触状態と、前述したねじりコイルバネ4の復元力付与状態との相乗効果により、シャフト6の回転の有無や回転角度の大小に関わらず、ベース8に対するシャフト6の位置が安定する。以上のように角度検出装置1では、簡単な構成で線接触状態と復元力付与状態とが得られ、よって、ベース8に対するシャフト6の位置合わせを容易に行うことができる。また、磁石91は、シャフト6の凹部63側に設けられ、一方、磁気センサ92は、ベース8の凸部82が形成され、シャフト6と当接する部位側に設けられている。この配置態様と、前記線接触状態との相乗効果により、磁石91と磁気センサ92との位置関係が維持され、よって、検出部9でのシャフト6の回転角度の検出を正確に行うことができる。また、線接触により、例えば面接触に比べて、摺動抵抗を減じることができ、スムーズな動作が可能となる。なお、当接部10を構成する凹部と凸部とは、本実施形態では凹部がシャフト6に形成され、凸部がベース8に形成されているが、これに限定されず、例えば、凹部がベース8に形成され、凸部がシャフト6に形成されていてもよい。
【0020】
以上のような構成の角度検出装置1を組み立てるには、まず、基部構造体2と、シャフト6と、ねじりコイルバネ4とを用意する(
図2参照)。そして、基部構造体2にシャフト6を挿通する。このとき、ねじりコイルバネ4の屈曲部41を外側ケース71の溝717に係合させる。次いで、ねじりコイルバネ4が重ねられた基部構造体2に組み付けられたシャフト6にレバー構造体3を重ねる。このとき、ねじりコイルバネ4の屈曲部42側を一旦、
図2中反時計周りに引張り、この状態でビス33で螺合し、屈曲部42をレバー31の溝313に係合させる。これにより、角度検出装置1が得られる。
【0021】
<変形例>
以下、
図8、
図9を参照して、当接部の変形例について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図8は、当接部の変形例を示す平面図である。
図9は、
図8中のD-D線断面図である。
図8、
図9に示すように、凹部63の凹状球面631には、中心軸O6周りに等間隔に配置された3つの凸部64が形成されている。各凸部64は、凸部82の凸状球面821よりも曲率半径が小さい凸状球面641を有する。このような凸部64により、当接部10では、3つの凸状球面641が凸状球面821と点接触で接触した状態となる。点接触は、線接触よりも接触面積を抑えることができ、よって、例えば、前記実施形態よりもシャフト6のより円滑な回転が可能となる。なお、凸部64の形成数は、本変形例では3つであるが、これに限定されず、例えば、4つ以上であってもよい。また、本変形例では、凹状球面631の曲率半径と、凸状球面821の曲率半径との大小関係については、特に限定されず、例えば、凹状球面631の曲率半径が凸状球面821の曲率半径よりも大きくてもよいし、凹状球面631の曲率半径が凸状球面821の曲率半径よりも小さくてもよいし、凹状球面631の曲率半径と凸状球面821の曲率半径とが同じであってもよい。
【0022】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
【符号の説明】
【0023】
1 角度検出装置
4 ねじりコイルバネ(トーションバネ)
6 シャフト
8 ベース
9 検出部
10 当接部
62 下端面(端部)
63 凹部
82 凸部
O6 中心軸