(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131124
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】編集プログラム及び編集方法
(51)【国際特許分類】
G06F 40/169 20200101AFI20240920BHJP
【FI】
G06F40/169
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041206
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104178
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100143960
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 早百合
(72)【発明者】
【氏名】上田 雄磨
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109SA14
(57)【要約】
【課題】レビューを依頼された当初の状態の編集領域を、レビュアーが不用意に編集することを回避可能な編集プログラム及び編集方法を提供すること。
【解決手段】編集プログラムは、コンピュータの制御部に、以下の処理を実行させる指示を含む。制御部は、編集領域を編集することを指示する編集指示に従って、編集領域に設定された編集レイヤを編集し、編集された編集領域を表示部に表示する。制御部は、編集レイヤをレビューすることを指示するレビュー指示を取得したことに応じて、編集レイヤの編集を制限し、編集指示に従って、編集領域に設定された、編集レイヤとは異なるレビューレイヤを編集し、編集された編集領域を表示部に表示する(S41)。制御部は、編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、編集レイヤの編集を制限することを解除する(S59)。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、制御部とを備えるコンピュータの前記制御部に、
編集領域を編集することを指示する編集指示に従って、前記編集領域に設定された編集レイヤを編集し、編集された前記編集領域を前記表示部に表示する編集ステップと、
前記編集レイヤをレビューすることを指示するレビュー指示を取得したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限し、前記編集指示に従って、前記編集領域に設定された、前記編集レイヤとは異なるレビューレイヤを編集し、編集された前記編集領域を前記表示部に表示するレビュー時ステップと、
前記編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限することを解除する解除ステップと
を実行させる指示を含むことを特徴とする編集プログラム。
【請求項2】
前記レビュー指示をレビュアーに送信する送信ステップを実行させる指示を更に含み、
前記レビュー時ステップは、前記レビュー指示を受信したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限し、前記編集指示に従って、前記編集領域に設定された前記レビューレイヤを編集することを特徴とする請求項1に記載の編集プログラム。
【請求項3】
前記レビュー指示を取得後、最初の前記編集指示を取得した場合に、前記レビューレイヤを生成する生成ステップを実行させる指示を更に含み、
前記レビュー時ステップは、前記編集指示に従って、前記生成ステップで生成された前記レビューレイヤを編集することを特徴とする請求項1又は2に記載の編集プログラム。
【請求項4】
前記編集指示を入力した前記レビュアーを注目レビュアーとし、前記レビュー指示を取得後、前記注目レビュアーから最初の前記編集指示を取得した場合に、前記注目レビュアーに対応する前記レビューレイヤである注目レイヤを生成する生成ステップを実行させる指示を更に含み、
前記レビュー時ステップは、前記注目レビュアーによって入力された前記編集指示に従って、前記注目レイヤを編集し、前記注目レビュアー以外の前記レビュアーによる前記注目レイヤの編集を受け付けないことを特徴とする請求項2に記載の編集プログラム。
【請求項5】
前記編集指示を入力した前記レビュアーが所属するグループを注目グループとし、前記レビュー指示を取得後、前記グループに所属する任意の前記レビュアーから最初の前記編集指示を取得した場合に、前記注目グループに対応する前記レビューレイヤである注目グループレイヤを生成する生成ステップを実行させる指示を更に含み、
前記レビュー時ステップは、前記グループに所属する前記レビュアーによって入力された前記編集指示に従って、前記注目グループレイヤを編集し、前記注目グループに所属する前記レビュアー以外の前記レビュアーによる前記注目グループレイヤの編集を受け付けないことを特徴とする請求項2に記載の編集プログラム。
【請求項6】
前記編集レイヤを編集可能な管理人を設定する設定ステップを実行させる指示を更に含み、
前記レビュー時ステップは、前記管理人が、前記編集指示を入力した場合には、前記編集指示に従って前記編集レイヤを編集することを特徴とする請求項1又は2に記載の編集プログラム。
【請求項7】
前記編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、
前記編集レイヤと、前記レビューレイヤとを含む第一編集領域と、
前記編集レイヤを含む第二編集領域と
の各々を記憶する記憶ステップを更に実行させる指示を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の編集プログラム。
【請求項8】
前記記憶ステップは、前記第一編集領域の前記編集レイヤと、前記レビューレイヤとの各々を、編集不可に設定して記憶し、
前記記憶ステップは、前記第二編集領域の前記編集レイヤを編集可、前記レビューレイヤを編集不可に設定して記憶し、
前記編集ステップは、前記第一編集領域への前記編集指示に基づく編集は行わないことを特徴とする請求項7に記載の編集プログラム。
【請求項9】
前記第二編集領域は、前記レビューレイヤを含み、
前記編集ステップは、前記第二編集領域の前記編集レイヤへの前記編集指示に基づく編集は行うが、前記第二編集領域の前記レビューレイヤへの前記編集指示に基づく編集は行わないことを特徴とする請求項7に記載の編集プログラム。
【請求項10】
前記レビュアーが前記編集レイヤの編集内容を承認したかを示す承認情報を取得する承認取得ステップと、
前記編集レイヤの前記編集内容を承認している前記レビュアーと、承認していない前記レビュアーとを区別して前記表示部に表示する表示ステップとを実行させる指示を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の編集プログラム。
【請求項11】
表示部と、制御部とを備えるコンピュータと、前記コンピュータに接続可能なサーバとを備える編集システムによって実行される編集方法であって、
編集領域を編集することを指示する編集指示に従って、前記編集領域に設定された編集レイヤを編集し、編集された前記編集領域を前記表示部に表示する編集ステップと、
前記編集レイヤをレビューすることを指示するレビュー指示を取得したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限し、前記編集指示に従って、前記編集領域に設定された、前記編集レイヤとは異なるレビューレイヤを編集し、編集された前記編集領域を前記表示部に表示するレビュー時ステップと、
前記編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限することを解除する解除ステップと
を備えることを特徴とする編集方法。
【請求項12】
前記レビュー指示をレビュアーに送信する送信ステップを更に備え、
前記レビュー時ステップは、前記レビュー指示を受信したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限し、前記編集指示に従って、前記編集領域に設定された前記レビューレイヤを編集することを特徴とする請求項11に記載の編集方法。
【請求項13】
前記レビュー指示は、レビュー期限を含み、
前記レビュー期限に達した場合に、前記編集レイヤのレビューを終了する終了ステップを更に含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の編集方法。
【請求項14】
前記レビュー指示は、前記レビュアーにリマインダを送信する送信時期を含み、
前記送信時期に達した場合に、前記レビュアーに前記リマインダを送信するリマインドステップを更に含むことを特徴とする請求項12に記載の編集方法。
【請求項15】
前記レビュアーが前記編集レイヤの編集内容を承認したかを示す承認情報を取得する承認取得ステップと、
前記編集レイヤの前記編集内容を承認している前記レビュアーと、承認していない前記レビュアーとを区別して前記表示部に表示する表示ステップと、
全ての前記レビュアー又は必須レビュアーの前記承認情報が記憶されることに応じて、レビューを終了する終了ステップと
を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の編集方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、編集プログラム及び編集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のドキュメントは、複数のレビュアーからレビューを受けるために、互いに異なるレビュアーによって同時に開かれる。レビュアーの各々は、同時にコメントをドキュメント上に作成できる。ドキュメントに対して1つのレビュアーによって作成されたコメントは、ドキュメントに同時にアクセスしている他のレビュアーと自動的に同期される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の方法では、レビュアーが当初依頼された状態のドキュメントを、不用意に編集してしまうことがあり、当初依頼した状態のドキュメントを確認することが困難となる。
【0005】
本発明の目的は、レビューを依頼された当初の状態の編集領域を、レビュアーが不用意に編集することを回避可能な編集プログラム及び編集方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係る編集プログラムは、表示部と、制御部とを備えるコンピュータの前記制御部に、編集領域を編集することを指示する編集指示に従って、前記編集領域に設定された編集レイヤを編集し、編集された前記編集領域を前記表示部に表示する編集ステップと、前記編集レイヤをレビューすることを指示するレビュー指示を取得したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限し、前記編集指示に従って、前記編集領域に設定された、前記編集レイヤとは異なるレビューレイヤを編集し、編集された前記編集領域を前記表示部に表示するレビュー時ステップと、前記編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限することを解除する解除ステップとを実行させる指示を含む。第一態様の編集プログラムは、レビュー中に編集指示が取得された場合には、編集指示に従ってコメント等をレビューレイヤに編集できる。故に、編集プログラムのレビュー時ステップは、レビュー中に編集レイヤが不用意に編集されることを回避することに貢献する。
【0007】
本発明の第二態様に係る編集方法は、表示部と、制御部とを備えるコンピュータと、前記コンピュータに接続可能なサーバとを備える編集システムによって実行される編集方法であって、編集領域を編集することを指示する編集指示に従って、前記編集領域に設定された編集レイヤを編集し、編集された前記編集領域を前記表示部に表示する編集ステップと、前記編集レイヤをレビューすることを指示するレビュー指示を取得したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限し、前記編集指示に従って、前記編集領域に設定された、前記編集レイヤとは異なるレビューレイヤを編集し、編集された前記編集領域を前記表示部に表示するレビュー時ステップと、前記編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、前記編集レイヤの編集を制限することを解除する解除ステップとを備える。第二態様の編集方法は、レビュー中に編集指示が取得された場合には、編集指示に従ってコメント等をレビューレイヤに編集できる。故に、編集プログラムのレビュー時ステップは、レビュー中に編集レイヤが不用意に編集されることを回避することに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】編集システム1の電気的構成を示す図である。
【
図2】端末装置3が実行するメイン処理のフローチャートである。
【
図4】具体例のホーム画面60及び編集画面70の説明図である。
【
図5】履歴情報記憶エリア28、39に記憶される履歴情報の説明図である。
【
図6】
図2のメイン処理で実行されるレビュー処理のフローチャートである。
【
図7】具体例のレビュー時画面80の遷移の説明図である。
【
図9】編集領域71に設定された編集レイヤLN、及びレビューレイヤLA、及びレビューレイヤLJの説明図である。
【
図10】具体例のホーム画面60及び画面90の説明図である。
【
図11】サーバ2が実行するサーバ処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、編集システム1は、サーバ2及び三つの端末装置3を有する。サーバ2は、ネットワーク回線4を介してアクセスポイント5と通信可能に接続する。三つの端末装置3は各々、互いに異なるユーザA、B、Cにより使用される。各端末装置3は、周知のタブレット型の端末装置及び多機能携帯電話機(所謂、スマートフォン)等の可搬型の端末装置であり、アクセスポイント5と無線通信可能に接続する。以下、ユーザAが使用する端末装置3を、端末装置3Aともいい、ユーザBが使用する端末装置3を、端末装置3Bともいい、ユーザCが使用する端末装置3を、端末装置3Cともいう。以下の説明では、説明を簡単にするために端末装置3Aから3Cは各々、互いに同じ構成を有している場合について説明するが、端末装置3Aから3Cは各々、互いに異なる構成を有していてもよい。
【0010】
図1に示すように、サーバ2は、CPU6、ROM21、RAM22、フラッシュメモリ23、及び通信部24を有する。CPU6は、サーバ2を制御する。ROM21は、各種プログラムの実行時にCPU6が必要とする情報等を記憶する。RAM22は、CPU6が処理を実行する過程でデータを一時的に記憶する。フラッシュメモリ23は、不揮発性の記憶装置である。フラッシュメモリ23は、プログラム記憶エリア25、アカウント記憶エリア26、表示情報記憶エリア27、履歴情報記憶エリア28、及びノート情報記憶エリア29を含む。プログラム記憶エリア25には、CPU6が実行する各種プログラムが記憶される。アカウント記憶エリア26には、アカウント情報が記憶される。アカウント情報は、一のユーザを他のユーザと識別するためのユーザ情報、及び編集システム1にログインする場合に使用されるパスワードを含む。表示情報記憶エリア27には、最新の編集領域71(
図4参照)に表示されたオブジェクトを示す表示情報が記憶される。履歴情報記憶エリア28には、後述の履歴情報が記憶される。ノート情報記憶エリア29には、後述のノート情報が記憶される。通信部24は、サーバ2がネットワーク回線4とアクセスポイント5とを介して端末装置3Aから3Cの各々と通信を行うための通信モジュールである。
【0011】
端末装置3は、CPU7、ROM32、RAM33、フラッシュメモリ34、表示部35、入力部36、及び通信部37を有する。CPU7は、端末装置3を制御する。ROM32は、各種プログラムの実行時にCPU7が必要とする情報等を記憶する。RAM33は、CPU7が処理を実行する過程でデータを一時的に記憶する。フラッシュメモリ34は、不揮発性の記憶装置である。フラッシュメモリ34は、プログラム記憶エリア38、履歴情報記憶エリア39、及びノート情報記憶エリア40を含む。プログラム記憶エリア38には、後述の編集プログラムを含む、CPU7が実行する各種プログラムが記憶される。履歴情報記憶エリア39には、後述の履歴情報が記憶される。ノート情報記憶エリア40には、後述のノート情報が記憶される。表示部35は、液晶ディスプレイであり、種々の情報を表示できる。入力部36は、表示部35の表面に設けられたタッチスクリーンであり、表示部35上のペン及び指等の操作体の接触位置を検出し、検出された接触位置に応じた検出信号をCPU7に出力する。通信部37は、端末装置3がネットワーク回線4とアクセスポイント5を介してサーバ2と通信を行うための通信モジュールである。
【0012】
図1に示すように、編集システム1は、複数のユーザAからCが各々の端末装置3Aから3Cを使用し、サーバ2を介して、同時に、又は互いに異なるタイミングで、
図4を参照して後述する、共通の編集領域71内のオブジェクトを編集できる。ユーザは、端末装置3を操作し、共有アプリケーションを起動する。共有アプリケーションの起動により、編集システム1は、ユーザにより指定された端末装置3間で共有化された画面を端末装置3の表示部35に表示できる。
【0013】
端末装置3Aで編集操作が行われた場合を例に、編集システム1で実行される処理の概要を説明する。端末装置3AのCPU7が、入力部36を介してオブジェクトの編集を検出すると、端末装置3AのCPU7は、編集内容に応じて表示部35の画面を更新する。端末装置3AのCPU7は、編集内容に応じた履歴情報及びノート情報をネットワーク回線4及びアクセスポイント5を介してサーバ2に送信し、履歴情報を端末装置3Aの履歴情報記憶エリア39に記憶し、ノート情報を端末装置3Aのノート情報記憶エリア40に記憶する。サーバ2のCPU6は、端末装置3Aから履歴情報及びノート情報を受信すると、受信された履歴情報を履歴情報記憶エリア28に記憶し、ノート情報をノート情報記憶エリア29に記憶し、履歴情報及びノート情報に応じて表示情報記憶エリア27を更新する。CPU6は、端末装置3Aと共に編集領域71の編集を行う他の端末装置3に表示情報、履歴情報、及びノート情報をネットワーク回線4及びアクセスポイント5を介して送信する。端末装置3B、3Cが表示情報、履歴情報、及びノート情報を受信した場合、端末装置3B、3CのCPU7は、受信された情報に応じて、端末装置3Bの表示部35を更新する。これにより、端末装置3A、3B、3Cの各々の表示部35に編集領域71の表示内容が表示され、編集システム1内で共有される。
【0014】
図2から
図10を参照して、端末装置3Aから3Cの各々で実行されるメイン処理を説明する。端末装置3Aから3Cのメイン処理は、各端末装置3において個別に実行されるが、説明を簡単にするため、並列に説明する。CPU7は、ユーザが入力部36を介して入力した、編集システム1にログインするログイン指示を検出した場合、
図1に示すプログラム記憶エリア38から編集プログラムを読み出す。CPU7は、読み出した編集プログラムを実行することにより、
図2に示すメイン処理を開始する。一例として、編集システム1を利用して、ユーザAが動物園のレイアウトを編集後、ユーザB、Cの各々にレビューを依頼し、ユーザAからCの各々が、ユーザAが編集した動物園のレイアウトをレビューする具体例を用いる。具体例では、編集領域71は、ユーザAからCによって、編集又は閲覧される。
図11を参照して後述するように、サーバ2は、端末装置3から送信されたメイン処理で更新情報を受信した場合、表示情報、履歴情報、及びノート情報を更新し、ログイン中の他の端末装置3に、表示情報、履歴情報、及びノート情報を送信する。
【0015】
図2に示すように、端末装置3AのCPU7は、編集システム1にログインするログイン処理を行う(S1)。具体的には、CPU7は、ログイン指示に含まれるユーザ情報及びパスワードを含むログイン情報をサーバ2に送信する。サーバ2のCPU6は、受信されたログイン情報と、アカウント記憶エリア26に記憶されたアカウント情報とを照合する。
【0016】
サーバ2のCPU6は、ログインに失敗した場合には、ログイン処理を行った端末装置3にエラー情報を送信し、以降の処理を中止する。CPU6は、ログインに成功した場合に、ログイン処理を行った端末装置3Aに、端末装置3Aに対応付けられたノート情報を送信して以降の処理を続行する。端末装置3Aに対応付けられたノート情報が記憶されていない場合、サーバ2のCPU6はノート及び編集領域71の編集を新たに開始する処理を行う。CPU6は、編集システム1に複数のユーザが同時にログインしている場合でも、ログイン情報に基づいて履歴情報及びノート情報を送信した端末装置3を特定できるように構成される。
【0017】
ノートは、一又は複数の編集領域71によって構成される編集単位である。ノートが有する編集領域71をページともいう。
図3に示すように、ノート情報記憶エリア40に記憶されたテーブルT1は、ノートID51、モード52、アクセス権53、ページID54、レイヤ情報55、及びレビュー情報56を含む。ノートID51は、ノートの識別情報である。モード52は、ノートに含まれる編集領域の編集条件を規定する。本実施形態のモードは、通常、レビュー、及びアーカイブの三種類を含む。通常は、ノートに含まれる編集領域が、編集可能な状態であることを示す。モードが通常である場合に、設定されるレイヤを編集レイヤという。レビューは、編集領域がレビュー中であり、レビュー開始時点で、ノートに含まれる編集領域のレイヤが編集不能である状態であることを示す。モードがレビューである場合に、設定されるレイヤをレビューレイヤという。モード52がレビュー中である場合には、レビュー開始時点で、ノートに含まれるレイヤの編集は制限されるが、CPU7は、レビュー開始後に編集領域にレビューレイヤを追加したり、追加されたレビューレイヤにおいてオブジェクトを編集したりすることは可能である。アーカイブは、編集領域のレビューが終了した状態であり、編集領域の編集レイヤと、レビューレイヤとの各々の編集が制限された状態であることを示す。モードがアーカイブである場合、レイヤの編集は受け付けられない。
【0018】
アクセス権53は、ノートに含まれる編集領域にアクセス可能なユーザの識別情報を記憶する。ページID54は、ノートに含まれる編集領域の識別情報を示す。レイヤ情報55は、編集領域に含まれるレイヤの情報である。レイヤ情報55は、レイヤのID、タイプ、及びユーザを含む。レイヤのIDは、レイヤの識別情報である。レイヤのタイプは、レイヤの種類を表す。本実施形態のタイプは、編集レイヤを表す「通常」及びレビューレイヤを表す「レビュー」の何れかである。レイヤのユーザは、レイヤを編集可能なユーザを特定する情報である。ユーザは、例えば、ユーザID、グループIDによって特定される。アクセス権を有するユーザ全員が編集可能なレイヤのユーザは、「全員」とされてもよい。レイヤ情報55は、レイヤに配置されたオブジェクトの情報を含んでもよい。レビュー情報56は、モード52がレビューに設定された場合に付与される情報である。レビュー情報56については、後述する。
【0019】
サーバ2から端末装置3Aのノート情報として、テーブルT1を受信した端末装置3AのCPU7は、テーブルT1をノート情報記憶エリア40に記憶し、テーブルT1に基づき、
図4に示すホーム画面60を表示部35に表示する(S3)。ホーム画面60は、表示領域61、ボタン表示領域62、及びページ選択欄65を含む。表示領域61は、サーバ2から受信されたテーブルT1に基づく、端末装置3Aがアクセス権を有するノートの一覧を表示する。
図4の表示領域61に表示された、ノートN1からN3は各々、ノートIDがN1からN3で示されるノート情報に対応するノートを示す。表示領域61のうち、選択中のノートの背景は、他のノートとは異なる色に変更される。
図4では、ノートN1が選択中である。ボタン表示領域62は、選択中のノート、又は選択中のページへの操作を指示するボタンが表示される。本実施形態のボタン表示領域62は、レビューを依頼する指示を入力するレビューボタン63と、アカウントの設定を指示する設定ボタン64とを含む。ページ選択欄65は、選択中のノートに含まれるページのサムネイル画像を表示し、表示されたページの中から編集又は閲覧の対象となるページを選択する指示を受け付ける欄である。
図4の画面60では、ノートN1に含まれるページP1からP4のサムネイルが表示されている。
【0020】
端末装置3AのCPU7は、他の端末装置3から通知を受信したかを判断する(S4)。本実施形態の通知は、レビューを開始することを通知する開始通知、及びレビューを終了することを通知する終了通知を含む、複数の種類の通知の何れかである。通知が取得された場合(S4:YES)、CPU7は、通知によって指定されるページを取得する(S5)。通知を取得していない場合(S4:NO)、CPU7は、設定ボタン64の押下が検出されたかに基づき、アカウントの設定を行うかを判断する(S6)。アカウントの設定は、例えば、ノートのアクセス権の設定の他、ノートの管理人の設定を含む。本実施形態の管理人は、ノートのモードがレビューである時にも、編集レイヤを編集する権限を有する。設定ボタン64の押下が検出された場合(S6:YES)、CPU7は、ユーザが入力した内容に従ってアカウントを設定する処理を行う(S7)。ノートに管理人を設定する指示が検出された場合には、S7の処理で編集レイヤを編集可能な管理人が設定される。CPU7は、処理をS4に戻す。
【0021】
設定ボタン64の押下が検出されない場合(S6:NO)、CPU7は、レビューボタン63の選択を検出したかに基づき、選択中のノートのレビュー指示が検出されたかを判断する(S8)。レビュー指示が検出された場合(S8:YES)、CPU7は、選択中のノートに関してレビューを依頼する処理を行う(S16からS22)。レビューを依頼する処理は、後述する。レビュー指示が検出されない場合(S8:NO)、CPU7は、入力部36の検出結果に基づき、ページ選択欄65に表示されたページの一覧から、編集又は閲覧の対象となるページを選択する処理を行う(S9)。
【0022】
S5又はS9の次に、CPU7は、S5で取得されたページ、又はS9で選択されたページが含まれるノートのモードが、通常であるかを判断する(S10)。モードが通常である場合(S10:YES)、CPU7は、通常の編集画面70を表示する(S10)。
図4に示すように、編集画面70は、編集領域71、ボタン表示領域72、及び表示領域74を含む。編集領域71は、オブジェクトを編集可能な領域である。初期状態の編集領域71には、オブジェクトは配置されない。何れかの端末装置3のユーザの編集操作に応じて、編集領域71にオブジェクトが配置される。
図4に示す例では、編集領域71は、オブジェクトJ1からJ6を含む。オブジェクトJ1からJ6は、ユーザAにより編集された、動物園のライオンのエリアと、虎のエリアと、池との配置案を表す。オブジェクトJ1は、文字「LION」であり、オブジェクトJ2は、オブジェクトJ1を囲む四角である。オブジェクトJ3は、オブジェクトJ1、J2の下方に配置された文字「TIGER」であり、オブジェクトJ4は、オブジェクトJ3を囲む四角である。オブジェクトJ5は、文字「POND」であり、オブジェクトJ6は、オブジェクトJ5を囲み、オブジェクトJ1からJ4の左方に配置された円である。
【0023】
ボタン表示領域72は、編集対象のオブジェクトの種類を示す編集属性、又は編集内容を指定する場合に選択される複数のボタン81から89、73、63を表示する。本実施形態の編集属性は、ストローク、マーカー、文字、図形、及び画像を含む。ストロークは、検出信号で示される位置に延びる直線及び曲線等の線である。マーカーは、着色するための、所定の幅を有する線である。文字は、矩形状の文字ブロック(図示略)内に配置される文字、数字、及び記号等である。図形は、平面図形又は立体図形である。画像は、静止画又は動画である。本実施形態の編集内容は、オブジェクトの追加、削除、移動、色の変更、大きさの変更、及びフォントの変更等を含む。
【0024】
ボタン81は、ストロークを追加する場合に選択される。ボタン82は、オブジェクトを消去する場合に選択される。ボタン83は、マーカーを追加する場合に選択される。ボタン84は、文字を追加する場合に選択される。ボタン85は、図形を追加する場合に選択される。ボタン86は、画像を追加する場合に選択される。ボタン87は、オブジェクトの色を変更する場合に選択される。ボタン88は、ストロークの太さを変更する場合に選択される。ボタン89は、編集領域71を共同編集する他のユーザに通知を送信する場合に選択される。ボタン73は、編集領域71に設定されたレイヤの設定を行う場合に選択される。本実施形態のCPU7は、レイヤの設定として、レイヤ毎に、表示/非表示、オブジェクトの編集可/編集不可を設定できる。
【0025】
CPU7は、ボタン63が選択されたかに基づいて、レビュー指示の選択が検出されたかを判断する(S15)。レビュー指示の選択が検出されていない場合(S15:NO)、CPU7は、編集指示が検出されたかを判断する(S24)。端末装置3Aにおいて、編集領域71にオブジェクトが配置されていない状態で、ボタン84が選択された後に、文字「LION」が入力された場合(S24:YES)、端末装置3AのCPU7は、編集領域71を編集することを指示する編集指示に従って、編集領域71に設定された編集レイヤを編集し、編集された編集領域71を表示部35に表示する(S25)。CPU7は、オブジェクトJ1を編集する編集指示を取得したことに応じて、履歴情報を履歴情報記憶エリア39に記憶する。
【0026】
図5に示すように、履歴情報は編集操作に対応する履歴を示し、本実施形態の履歴情報は、履歴ID41、ユーザ情報42、編集日時43、編集位置44、編集属性/オブジェクト45、編集内容46、及びレイヤ47を含む。履歴ID41は、履歴情報の識別情報である。本実施形態の履歴ID41は、アルファベットのRと、記憶順序を示す数字とを組み合わせた文字列である。以降の説明では、履歴ID41を用いて、履歴情報を特定する。例えば、履歴情報R1は、履歴ID41が、「R1」である履歴情報を示す。
【0027】
ユーザ情報42は、端末装置3を使用するユーザを特定できる情報であればよく、ユーザの名前でもよいし、端末装置3の識別情報でもよい。本実施形態のユーザ情報42は、ユーザ名であり、CPU7は、履歴情報R1のユーザ情報を、編集操作がユーザAによって行われたことを示す「ユーザA」に設定する。編集日時43は、一回の編集操作が行われた代表時点を示し、本実施形態の代表時点は、編集操作が完了した時点の時間を示す。CPU7は、履歴情報R1の編集日時に編集操作が完了した日時「2022年7月1日W1」を設定する。
図5において、W1等のアルファベットのWと、記憶順序を示す数字とを組み合わせた文字列は、説明の都合上簡略化された時刻を示す情報である。
【0028】
編集位置44は、編集操作によって編集されたオブジェクトの編集領域71(
図4参照)内の代表点の位置を座標データによって示す。座標データの原点は適宜設定されればよく、例えば、編集領域71の左上角に位置する。編集領域71の左右方向はX軸方向に対応する。編集領域71の上下方向はY軸方向に対応する。代表点は、例えば、オブジェクトを内包する矩形の中心及び頂点の何れかである。CPU7は、履歴情報R1の編集位置44に(X1,Y1)を設定する。
【0029】
編集属性/オブジェクト45は、編集対象のオブジェクトの種類とオブジェクトを示す。CPU7は、履歴情報R1の編集属性/オブジェクト45に「文字(LION)」を設定する。編集内容46は、オブジェクトに対して行われた編集内容を示す。CPU7は、履歴情報R1の編集内容46に「追加」を設定する。レイヤ47は、編集対象のオブジェクトが配置されるレイヤを示す。
【0030】
端末装置3AのCPU7は、履歴情報R1をサーバ2に送信する。本実施形態の編集システム1は、編集領域71毎に履歴情報を履歴情報記憶エリア28に記憶されるように構成される。本実施形態では、履歴情報記憶エリア28に記憶される履歴情報と、履歴情報記憶エリア39に記憶される履歴情報とは互いに同じである。サーバ2は、履歴情報R1を受信した場合、履歴情報R1を編集領域71の履歴情報として履歴情報記憶エリア28に記憶し、履歴情報R1を送信した端末装置3Aと共同して編集領域71を編集中の他の端末装置3のうち、現在ログイン中の端末装置3に履歴情報R1及び表示情報を送信する。端末装置3BのCPU7は、サーバ2から端末装置3Aの履歴情報R1を受信した場合には、受信された履歴情報R1及び表示情報に基づき、ユーザAの編集内容を表示部35に表示する。端末装置3BのCPU7は、受信された履歴情報R1を記憶する。S25の処理後、CPU7は、S29の処理を行う。
【0031】
CPU7は、編集指示が検出されない場合(S24:NO)、レイヤボタン73が選択されたかに基づいて、レイヤ設定を行う指示が検出されたかを判断する(S26)レイヤ設定を行う指示が検出された場合(S26:YES)、CPU7は、指示に応じてレイヤ設定を行う(S27)。レイヤ設定を行う指示が検出されない場合(S26:NO)、CPU7は、他の端末装置3からのレビュー指示を受信したかを判断する(S28)。レビュー指示が受信された場合(S28:YES)、CPU7は処理をS4に戻す。レビュー通知が受信されていない場合(S28:NO)、又はS27の次に、CPU7は、S29の処理を行う。
【0032】
端末装置3AでページP1が表示されている状態で、レビュー指示が検出された場合(S15:YES)、CPU7は、選択中のページP1が含まれるノートN1に関してレビューを依頼する処理を行う(S16からS22)。本実施形態のレビューの依頼は、ノート単位で行われる。CPU7は、レビュー設定を行う指示を検出したかを判断する(S16)。レビュー設定は、レビューの条件を指定する設定である。
図3に示すように、本実施形態のレビュー設定RKは、期限91、リマインド時期92、レビュアー93、グループ94、承認情報95、及びリマインダ96を含む。期限91は、レビューを行う期限であり、リマインド時期92は、リマインダを送信する時期である。レビュアー93は、レビュー対象のノートに対するアクセス権を有するユーザの中から選択される。本実施形態のレビュアー93は、レビュー指示を入力したユーザを選択可能であるが、レビュー指示を入力したユーザはレビュアーとして選択不能であってもよい。本実施形態のレビュー設定は更に、レビュアーの種類として、必須レビュアーを設定できる。必須レビュアーは、レビュー対象の編集領域71の編集内容を承認する権限を有するレビュアーである。グループ94は、レビュアー93が所属する任意のグループである。例えば、会社組織において、編集システム1が利用される場合、グループは、部署であってもよいし、必須レビュアーは、部署長であってもよい。承認情報95は、レビュー対象の編集領域71の編集内容を承認するかに関する情報を記憶する。本実施形態の承認情報95は、承認結果、承認日時、及びノートIDを含む。承認結果の初期値は、承認情報が入力されていないことを示す「未」である。承認結果には、レビュアーの入力結果に応じて、承認又は非承認の値が設定される。ページIDは、承認したページのページIDである。つまり、本実施形態では、ノートに含まれるページ単位で承認するかどうかが設定される。承認結果が、非承認である場合は、ノートに含まれるすべてのページが承認されない場合である。承認日時は、最後に承認結果の設定が行われた日時を示す。リマインダ96は、レビュアーにリマインダを送信したかに関する情報を記憶する。リマインダ96の初期値は、リマインダが送信されていないことを示す「未」であり、リマインダが送信されたことに応じて、「済」に更新される。
【0033】
レビュー設定を行う指示が検出された場合(S16:YES)、CPU7は、設定画面を表示部35に表示し(S17)、レビュー設定を終了する指示を検出するまで(S18:NO)、レビューの条件の指定を受け付ける。具体例において、ユーザAは、ノートN1にアクセス権を有するユーザ全員をレビュアーとし、ユーザA、及びユーザBを必須レビュアーに指定する。ユーザAは、期限を1週間後に設定し、リマインダ送信時期を5日後に設定する。レビュー設定を終了する指示が検出された場合(S18:YES)、CPU7は、入力部36を介して入力されたレビュー設定RKを取得する(S19)。
【0034】
レビュー設定を行わない場合(S16:NO)、CPU7は、デフォルトのレビュー設定を取得する(S20)。デフォルトのレビュー設定は予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。S19又はS20の次に、CPU7は、レビュー指示が取得されたノートのモードをレビューに設定する(S21)。
図3のテーブルT2のように、CPU7は、モードをレビューに設定し、レビュー情報56に、S19又はS20で取得されたレビュー設定RKを記憶する。CPU7は、レビュー指示が取得されたノートのモードをレビューに変更したことを示す更新情報をサーバ2に送信する(S22)。CPU7は、S19又はS20で取得されたレビュー設定RKを含む開始通知送信要求をサーバ2に送信する(S23)。S23の処理は、サーバ2を介してレビュー指示をレビュアーに送信する処理である。レビュー指示は、レビュー期限91及びレビュアーにリマインダを送信する時期92を含む。開始通知送信要求を受信したサーバ2は、開始通知送信要求に含まれるレビュアーにレビュー指示を送信する。CPU7は、メイン処理を終了する終了指示を取得したかを判断する(S29)。終了指示を取得していない場合(S29:NO)、CPU7は、処理をS4に戻す。終了指示を取得した場合(S29:YES)、CPU7は以上でメイン処理を終了する。
【0035】
レビュー指示を送信したユーザAが、メイン処理を継続した場合、端末装置3AのCPU7は、選択中のページP1が含まれるノートN1のモードは、通常ではなく(S10:NO)、レビューであると判断する(S12:YES)。CPU7は、レビュー指示を受信したことに応じて、編集レイヤの編集を制限し、編集指示に従って、編集領域71に設定されたレビューレイヤを編集するレビュー処理を行う(S13)。
【0036】
図6に示すように、レビュー処理では、端末装置3AのユーザAが、選択中のページP1が含まれるノートN1のレビュアーかを判断する(S31)。端末装置3のユーザが、選択中のページP1が含まれるノートN1のレビュアーではない場合(S31:NO)、CPU7は、以上でレビュー処理を終了し、処理をメイン処理に戻す。
【0037】
端末装置3AのユーザAは、選択中のページP1が含まれるノートN1のレビュアーであるので(S31:YES)、CPU7は、
図7に示すレビュー時画面80を表示部35に表示する(S32)。レビュー時画面80は、モードが通常である場合の編集画面70と表示領域74に表示される項目が異なる。レビュー時画面80の表示領域74には、編集レイヤとは別に生成されたレビューレイヤを選択する項目が表示される。本実施形態では、レビューレイヤは、レビュアーからオブジェクトの編集指示が入力されたことに応じて、ユーザ単位又はグループ単位で生成される。
【0038】
CPU7は、コメントを追加する指示が検出されたかを判断する(S33)。端末装置3AでオブジェクトJ8が追加された場合(S33:YES)、CPU7は、ページP1のレイヤ情報を取得する(S34)。オブジェクトJ8は、文字「BENCH」である。CPU7は、ユーザAがグループに所属しているかを判断する(S35)。ユーザAは、グループに所属していないので(S35:NO)、CPU7は、S34で取得したレイヤ情報の中に、ユーザAの個人レイヤが含まれるかを検索する(S37)。ユーザAの個人レイヤは含まれないと判断され(S38:NO)、
図3のテーブルT3に示すように、CPU7は、ユーザAの個人レイヤであるレビューレイヤLAを生成する(S40)。S40の処理により、レビュー指示を取得後、最初の編集指示を取得した場合に、レビューレイヤが生成される。上記のように本実施形態のCPU7は、編集指示を入力したレビュアーを注目レビュアーとし、レビュー指示を取得後、注目レビュアーから最初の編集指示を取得した場合に、注目レビュアーに対応するレビューレイヤである注目レイヤを生成する。
【0039】
CPU7は、編集指示に従って、編集領域71に設定された、編集レイヤとは異なるレビューレイヤを編集し、編集された編集領域71を表示部35に表示する(S41)。具体的にはCPU7は、S40で生成されたレビューレイヤLAを編集する処理として、S33で取得されたユーザAからの編集指示に従って、レビューレイヤLAにオブジェクトJ8を追加する。CPU7は、オブジェクトJ8に対応する履歴情報R8を履歴情報記憶エリア39に記憶する。このようにCPU7は、注目レビュアーによって入力された編集指示に従って、注目レイヤを編集し、注目レビュアー以外のレビュアーによる注目レイヤの編集を受け付けない。つまり、レビューレイヤLAは、ユーザAの編集指示に従って編集されるが、ユーザB又はユーザCの編集指示に従って編集されない。表示部35には編集レイヤと、レビューレイヤとが表示されるので、ユーザAが編集レイヤLNを編集した場合と、ユーザAがレビューレイヤLAを編集した場合とに見かけ上の差はない。
【0040】
CPU7は、オブジェクトJ8の追加に関する更新情報をサーバ2に送信する(S42)。CPU7は、サーバ2からレビューを終了する終了通知を受信したかを判断する(S68)。終了通知が受信された場合(S68:YES)、CPU7は、「レビューが終了されました。」と表示部35に表示し、レビュー処理を終了し、処理を
図2のメイン処理に戻す。終了通知が受信されていない場合(S68:NO)、CPU7は、レビュー処理を終了する指示を取得したかを判断する(S69)。レビュー処理を終了する指示を取得していない場合(S69:NO)、CPU7は、処理をS33に戻す。
【0041】
同様に、端末装置3AでオブジェクトJ9が追加された場合(S33:YES)、CPU7は、ページP1のレイヤ情報を取得し(S34、S35:NO、S37)、ユーザAの個人レイヤであるレビューレイヤLAがあると判断する(S38:YES)。オブジェクトJ9は、オブジェクトJ9を囲う四角である。CPU7は、ユーザAのレビューレイヤLAを取得し(S39)、取得されたレビューレイヤLAにS33で取得された編集指示に従って、オブジェクトJ9を追加する(S41)。CPU7は、オブジェクトJ9に対応する履歴情報R9を履歴情報記憶エリア39に記憶し、オブジェクトJ9の追加に関する更新情報をサーバ2に送信する(S42)。終了通知が受信されず(S68:NO)、レビュー処理を終了する指示が取得された場合(S69:YES)、CPU7は、以上でレビュー処理を終了し、処理をメイン処理に戻し、メイン処理を終了させる。
【0042】
端末装置3Aにおいて、コメントを追加する指示を検出していない場合(S33:NO)、CPU7は、編集レイヤを選択した状態で、編集指示が検出されたかを判断する(S50)。編集レイヤを編集する指示が検出された場合(S50:YES)、CPU7は、端末装置3AのユーザAは、レビュー中のノートN1の管理人であるかを判断する(S51)。ユーザAが管理人ではない場合(S51:NO)、CPU7は、編集レイヤの編集を行う権限がない旨を通知するエラー表示を表示部35に表示する(S53)。ユーザAが管理人である場合(S51:YES)、CPU7は、S51で取得された編集指示に基づき、編集領域71の編集レイヤを編集する編集処理を実行する(S52)。CPU7は、S53での編集内容を含む更新情報をサーバ2に送信する。
【0043】
S52又はS53の次に、CPU7は、レビューを終了する指示が検出されたかを判断する(S54)。
図10に示すように、本実施形態では、ホーム画面60において、モードがレビューであるノートが選択されている場合に、ボタン表示領域62にボタン63に替えて、ボタン67から69が表示される。ボタン67は、レビュー状況を確認する場合に選択される。ボタン68は、選択中のノートN1の承認情報を入力する場合に選択される。ボタン69は、レビューを終了する場合に選択される。レビュー指示を送信したユーザは、例えば、レビューの期限よりも前にレビューが終了した場合に、ボタン69を選択して、期限前にレビューを終了させることができる。ボタン69の選択が検出された場合(S54:YES)、CPU7は、選択中のノートN1のレビューが終了することを示す更新情報をサーバ2に送信する(S55)。CPU7は、レビューが終了すること通知する終了通知をレビュアーに送信することを要求する終了通知送信要求をサーバ2に送信する(S56)。
【0044】
CPU7は、レビュー対象のノートN1のアーカイブを作成することを要求するアーカイブ作成要求をサーバ2に送信する(S57)。アーカイブ作成要求を受信したサーバ2は、後述するサーバ処理により、第一編集領域71と第二編集領域71とを記憶し、ノート情報を更新する。サーバ2は、更新されたノート情報を、サーバ2に接続中の端末装置3に送信する。端末装置3のCPU7は、
図8のテーブルT5のように、第一編集領域71及び第二編集領域71の各々をノート情報記憶エリア40に記憶する(S58、S59)。具体的には、CPU7は、ノートN1のモードを通常に設定し、ノートN1のノート情報のコピーを生成する。CPU7、内容が同じ二つのノート情報のうち、ノートIDがNAであるノート情報のモードを通常に設定して第一編集領域71とし、第一編集領域71の編集レイヤと、レビューレイヤとの各々を、編集不可に設定して記憶する(S58)。CPU7は、ノートIDがN1であるノート情報をアーカイブに設定して第二編集領域71とし、第二編集領域71の編集レイヤを編集可、レビューレイヤを編集不可に設定して記憶する(S59)。ノートIDがNAであるノート情報では、モードがアーカイブに設定されているので、第一編集領域71は、閲覧のみが許可され、編集は許可されない。ノートIDがN1であるノート情報では、モードが通常に設定されているので、第二編集領域71の編集レイヤは、閲覧及び編集が許可される。CPU7は、以上でレビュー処理を終了し、処理を
図2のメイン処理に戻す。
【0045】
ボタン69の選択が検出されていない場合(S54:NO)、CPU7は、ボタン67の選択が検出されたかを判断する(S60)。ボタン67の選択が検出された場合(S60:YES)、CPU7は、選択中のノートN1のノート情報を取得する(S61)。CPU7は、レビュアー情報を取得する(S62)。CPU7は、レビュアーが編集レイヤの編集内容を承認したかを示す承認情報を取得する(S63)CPU7は、レビュアー毎に承認情報を表示部35に表示し、編集レイヤの編集内容を承認しているレビュアーと、承認していないレビュアーとを区別して表示部35に表示する(S64)。具体的には、
図10に示すように、CPU7は、画面90を表示部35に表示する。画面90は、レビュアー97、及び承認情報95を含む。承認情報95は、承認日時98、承認結果99、及びページID100を含む。画面90では、ユーザA及びユーザBは、2022年7月3日に承認しているが、ユーザCは、承認情報95をまだ入力していないことが示されている。ボタン102は、画面90を閉じる場合に選択される。画面90は、所定時間表示された後、自動的に閉じられてもよい。
【0046】
ボタン67の選択が検出されていない場合(S60:NO)、又はS64の次に、CPU7は、ボタン68の選択が検出されたかを判断する(S65)。ボタン68の選択が検出された場合(S65)、CPU7は、ユーザAの承認情報を更新する(S66)。CPU7は、S66で更新された承認情報を含む更新情報を、サーバ2に送信する(S67)。ボタン68の選択が検出されていない場合(S65:NO)、又はS67の次に、CPU7は、終了通知を受信した場合(S68:YES)、又はレビュー処理を終了する指示が取得された場合(S68:NO、S69:YES)、以上でレビュー処理を終了し、
図2のメイン処理に処理を戻し、メイン処理を終了させる。
【0047】
レビュー指示を受信したユーザBが、メイン処理を起動した場合(S1からS3)、端末装置3BのCPU7は、選択中のページP1が含まれるノートN1のモードは、通常ではなく(S10:NO)、レビューであると判断する(S12:YES)。CPU7は、レビュー処理を行う(S13)。
図6に示すように、レビュー処理では、端末装置3BのユーザBが、選択中のページP1が含まれるノートN1のレビュアーであると判断される(S31:YES、S32)。
【0048】
図7上のレビュー時画面80の編集領域71に、
図7下のレビュー時画面80に示すオブジェクトJ10が追加された場合(S33:YES)、CPU7は、ページP1のレイヤ情報を取得し(S34)、ユーザBがグループJに所属していると判断する(S35:YES)。オブジェクトJ10は、オブジェクトJ5、J6を囲う四角である。CPU7は、S34で取得したレイヤ情報の中に、ユーザBが所属するグループJのレイヤが含まれるかを検索する(S36)。ユーザBが所属するグループJのレイヤは含まれないと判断され(S38:NO)、
図8のテーブルT4に示すように、CPU7は、ユーザBが所属するグループJのレビューレイヤLJを生成する(S40)。このように、CPU7は、編集指示を入力したレビュアーが所属するグループを注目グループとし、レビュー指示を取得後、グループに所属する任意のレビュアーから最初の編集指示を取得した場合に、注目グループに対応するレビューレイヤである注目グループレイヤを生成する。
【0049】
CPU7は、グループに所属するレビュアーによって入力された編集指示に従って、注目グループレイヤを編集する処理として、生成されたレビューレイヤLJにS33で取得された編集指示に従って、オブジェクトJ10を追加する(S41)。CPU7は、オブジェクトJ10に対応する履歴情報R10を履歴情報記憶エリア39に記憶する。CPU7は、注目グループに所属するレビュアー以外のレビュアーによる注目グループレイヤの編集を受け付けない。CPU7は、オブジェクトJ10の追加に関する更新情報をサーバ2に送信する(S42)。
【0050】
同様に、端末装置3BでオブジェクトJ11、J12が順に追加された場合(S33:YES)、CPU7は、ページP1のレイヤ情報を取得し(S34、S35:YES、S36)、ユーザBが所属するグループJのレビューレイヤLJがあると判断する(S38:YES)。オブジェクトJ11は、文字「SQUARE」であり、オブジェクトJ12は、オブジェクトJ10とオブジェクトJ11との間に配置された矢印状のストロークである。CPU7は、ユーザBが所属するグループJのレビューレイヤLJを取得し(S39)、取得されたレビューレイヤLJにS33で取得された編集指示に従って、オブジェクトJ11、J12を追加する(S41)。CPU7は、オブジェクトJ11、J12に対応する履歴情報R11、R12を履歴情報記憶エリア39に記憶し、オブジェクトJ11、J12の追加に関する更新情報をサーバ2に送信する(S42)。終了通知が取得された場合(S68:YES)、又はレビュー処理を終了する指示が取得された場合(S68:NO、S69:YES)、CPU7は、以上でレビュー処理を終了し、処理をメイン処理に戻し、メイン処理を終了させる。
【0051】
レビュー指示を受信したユーザCが、メイン処理を起動した場合(S1からS3)、端末装置3CのCPU7は、選択中のページP1が含まれるノートN1のモードは、通常ではなく(S10:NO)、レビューであると判断し(S12:YES)、レビュー処理を行う(S13)。
図6に示すように、レビュー処理では、端末装置3CのユーザCが、選択中のページP1が含まれるノートN1のレビュアーであると判断される(S31:YES、S32)。
【0052】
オブジェクトJ13が追加された場合(S33:YES)、CPU7は、ページP1のレイヤ情報を取得し(S34)、ユーザCがグループJに所属していると判断する(S35:YES)。オブジェクトJ13は、オブジェクトJ1、J3を囲う、半円状に描かれたストロークである。CPU7は、S34で取得したレイヤ情報の中に、ユーザCが所属するグループJのレビューレイヤLJが含まれると判断し(S36、S38:YES)、CPU7は、ユーザCが所属するグループJのレビューレイヤLJを取得する(S39)。CPU7は、取得されたレビューレイヤLJにS33で取得された編集指示に従って、オブジェクトJ13を追加する(S41)。CPU7は、オブジェクトJ13に対応する履歴情報R13を履歴情報記憶エリア39に記憶し、オブジェクトJ13の追加に関する更新情報をサーバ2に送信する(S42)。同様に、端末装置3CでオブジェクトJ14からJ16が追加する処理が実行される。オブジェクトJ14は、オブジェクトJ1、J3の間において、左右方向に延びる線分である。オブジェクトJ15は、矢印状のストロークである。オブジェクトJ16は、オブジェクトJ10の上方に配置された、文字「CHANGE」である。終了通知が取得された場合(S68:YES)、又はレビュー処理を終了する指示が取得された場合(S68:NO、S69:YES)、CPU7は、以上でレビュー処理を終了し、処理をメイン処理に戻し、メイン処理を終了させる。
【0053】
以上の処理により、
図9に示すように、編集領域71には、編集レイヤLN、レビューレイヤLA、LJが設定される。編集レイヤLNには、オブジェクトJ1からJ6が配置される。レビューレイヤLAには、ユーザAにより編集されたオブジェクトJ8、J9が配置される。レビューレイヤLJには、ユーザBにより編集されたオブジェクトJ10からJ12、及びユーザCにより編集されたオブジェクトJ13からJ16が配置される。
【0054】
S58の処理で、モードがアーカイブであるノートNAが記憶された後、ノートNAに含まれるページが選択された場合(S10:NO、S12:NO)、CPU7は、選択中のページの閲覧のみを許可し、編集指示を受け付けない(S14)。この時、CPU7は、通常の編集画面70と同様の画面を表示し、編集指示を入力可能としてもよいし、編集画面70とは異なる、モードがアーカイブである場合の画面を表示し、編集指示を入力不能としてもよい。CPU7は、以上でメイン処理を終了する。
【0055】
S59の処理で、モードが通常であるノートN1が記憶された後、ノートN1に含まれるページが選択された場合(S10:YES)、CPU7は、通常の編集画面70を表示部35に表示し、編集レイヤへの編集指示が検出された場合には(S15:NO、S24:YES)、編集指示に応じて編集レイヤを編集するが(S25)、レビューレイヤへの編集指示が検出された場合にも(S15:NO、S24:YES)、編集指示に応じてレビューレイヤを編集する処理は行わない。メイン処理を終了する指示が検出された場合(S29:YES)、CPU7は、以上でメイン処理を終了する。上記メイン処理では、レビューレイヤを含み、モードが通常である編集領域71において、再度レビューが行われる場合には、CPU7は、過去のレビューレイヤは編集不可とし、レビュアーが編集指示を入力したことに応じて、新たなレビュー用の新規レビューレイヤを追加して処理を行う。
【0056】
図11を参照して、サーバ2で実行されるサーバ処理を説明する。CPU6は、電源がONにされた場合、
図1に示すプログラム記憶エリア25からサーバプログラムを読み出す。CPU6は、読み出したサーバプログラムを実行することにより、
図11に示すサーバ処理を開始する。サーバ処理の一部又は全部は、端末装置3で実行されてもよい。
【0057】
図11に示すように、サーバ2のCPU6は、端末装置3からログインの通知を受信したかを判断する(S71)。端末装置3Aからログインの通知を受信した場合(S71)、CPU6は、受信した通知に基づき端末装置3Aのログイン処理を行う(S72)。ログイン処理に成功した場合、CPU6は、通知を送信した端末装置3Aにアクセス権があるノートのノート情報を、端末装置3Aに送信する(S73)。CPU6は、ノート情報記憶エリア29に、モードがレビューであるノート情報を記憶しているかを判断する(S74)。
【0058】
モードがレビューであるノート情報が記憶されている場合(S74:YES)、CPU6は、期限確認時期かを判断する(S75)。本実施形態のCPU6は、所定の周期で、レビュー設定で設定された期限を過ぎているかを判断する。所定の周期は、予め設定されてもよいし、ユーザが指定した周期でもよい。本実施形態のサーバ2は、毎時0分を期限確認時期とし、一時間毎に以下の処理を行う。期限確認時期ではない場合(S75:NO)、CPU6は後述のS91の処理を実行する。期限確認時期である場合(S75:YES)、CPU6は、レビュー設定で、期限が設定されているかを判断する(S76)。レビュー期限が設定されているノート情報がない場合(S76:NO)、CPU6は、後述のS91の処理を実行する。期限が設定されているノート情報がある場合(S76:YES)、CPU6は、期限が設定されているノート情報の各々について以下の処理を行う。CPU6は、設定された期限を過ぎているノート情報を抽出する(S77)。
【0059】
期限が過ぎていないノート情報のうち、終了条件を満たしているノート情報を抽出する(S78)。本実施形態の終了条件は、レビュアー全員の承認情報が設定されている又は必須レビュアー全員の承認情報が設定されている条件である。例えば、
図10の画面90に示す承認情報が取得された場合において、全レビュアーの承認情報が記憶されていないので、ノートN1は終了条件を満たしていない。一方、画面90において、必須レビュアーにユーザA及びユーザBが設定されている場合、必須レビュアー全員の承認情報が設定されているので、ノートN1は、終了条件を満たす。S77又はS78で抽出されたノート情報がある場合(S79:YES)、78で抽出された終了条件を満たしているノート情報、及びS77で抽出された期限が過ぎているノート情報の各々について、CPU6は、ノート情報のモードに通常を設定する(S80)。S80の処理により、CPU6は、レビュー期限に達した場合に(S77、S80)、編集レイヤのレビューを終了する(S80)。CPU6は、レビュー期限に達していない場合でも、全てのレビュアー又は必須レビュアーの承認情報が記憶されることに応じて(S78)、レビューを終了する(S80)。
【0060】
CPU6は、S80でモードを通常に設定したノート情報を、ノート情報記憶エリア29にコピーする(S81)。CPU6は、内容が同じ二つのノート情報のうち、一方のノート情報である、ノートIDがNAであるノート情報のモードを通常に設定して第一編集領域71とし、第一編集領域71の編集レイヤと、レビューレイヤとの各々を、編集不可に設定して記憶する(S82)。CPU6は、他方のノート情報である、ノートIDがN1であるノート情報をアーカイブに設定して第二編集領域71とし、第二編集領域71の編集レイヤを編集可、レビューレイヤを編集不可に設定して記憶する(S83)。
図8のテーブルT5に示すように、S81からS83の処理により編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、ノートIDがNAであり、編集レイヤと、レビューレイヤとを含む、第一編集領域71と、ノートIDがN1であり、編集レイヤを含む第二編集領域71の各々がノート情報記憶エリア29に記憶される。CPU6は、レビュアー及びレビューを依頼したユーザにレビューが終了したことを通知する終了通知を送信する(S84)。CPU6は、処理をS71に戻す。
【0061】
S77又はS78で抽出されたノート情報がない場合(S79:NO)、CPU6は、リマインダ時期かを判断する(S91)。本実施形態のCPU6は、所定の周期で、レビュー設定で設定されたリマインダ時期を過ぎているかを判断する。所定の周期は、予め設定されてもよいし、ユーザが指定した周期でもよい。本実施形態のサーバ2は、毎時30分をリマインダ時期とし、一時間毎に以下の処理を行う。リマインダ時期ではない場合(S91:NO)、CPU6は後述のS99の処理を実行する。リマインダ時期である場合(S91:YES)、CPU6は、レビュー設定で、リマインダ時期が設定されているノート情報があるかを判断する(S76)。リマインダ時期が設定されているノート情報がない場合(S92:NO)、CPU6は、後述のS99の処理を実行する。リマインダ時期が設定されているノート情報がある場合(S92:YES)CPU6は、リマインダを送信したノート情報があるかを判断する(S93)。リマインダを送信したノート情報のみである場合(S93:YES)、CPU6はS99の処理を行う。リマインダを送信していないノート情報がある場合(S93:NO)、CPU6は、リマインダを送信していないノート情報において、設定されたリマインダ時期を過ぎているかを判断する(S94)。
【0062】
リマインダ時期を過ぎたノート情報がない場合(S94:NO)、CPU6は、後述のS99を行う。リマインダ時期を過ぎたノート情報がある場合(S94:YES)、CPU6は、モードがレビューであり、リマインダを未送信且つリマインダ時期を過ぎたノート情報の承認情報を取得し(S95)、承認情報を設定していないレビュアーを抽出する(S96)。CPU6は、S96で抽出されたレビュアーにリマインダを送信する(S97)。S97の処理により、CPU6は、送信時期に達した場合に、レビュアーにリマインダを送信する。CPU6は、リマインダを送信したレビュアーに対応するレビュー設定のリマインダ96に、リマインダを送信済みであることを示す「済」を設定する(S98)。CPU6は、処理をS71に戻す。
【0063】
CPU6は、端末装置3から更新情報を受信したかを判断する(S99)。更新情報を受信した場合(S99:YES)、CPU6は、更新情報を記憶し(S100)、表示情報、ノート情報、及び履歴情報を更新する。CPU6は、更新情報に関わるノートのアクセス権を有するユーザの端末装置3に、更新情報に応じた表示情報、履歴情報、及びノート情報を送信する。
【0064】
更新情報を受信していない場合(S99:NO)、又はS100の次に、CPU6は、通知要求を受信したかを判断する(S101)。CPU6は、通知要求を受信した場合(S101:YES)、受信された通知要求に基づき、履歴情報及び必要に応じてノート情報を更新し(S102)、通知要求で指定される他の端末装置3に指定された通知を送信する(S103)。例えば、CPU6は、開始通知送信要求を取得した場合には(S101:YES)、開始通知送信要求に基づき、履歴情報と、ノート情報とを更新し(S102)、開始通知送信要求で指定されるノート情報のモードをレビューに変更する。CPU6は、開始通知送信要求で指定されるレビュアーにレビュー指示を含む開始通知を送信する(S103)。CPU6は、終了通知送信要求を取得した場合には(S101:YES)、終了通知送信要求に基づき、履歴情報と、ノート情報とを更新し(S102)、終了通知送信要求で指定されるノート情報のモードを通常に変更する。CPU6は、終了通知送信要求で指定されるレビュアーにレビューが終了したことを通知する終了通知を送信する(S103)。
【0065】
通知要求を受信していない場合(S101:NO)、又はS103の次に、CPU6は、アーカイブ作成要求を受信したかを判断する(S104)。アーカイブ作成要求を受信した場合(S104:YES)、CPU6は、S81からS83と同様に、ノート情報をノート情報記憶エリア29にコピーし(S105)。内容が同じ二つのノート情報のうち、一方のノート情報のモードを通常に設定し(S106)、他方のノート情報をアーカイブに設定する(S107)。S104からS106の処理により、編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、編集レイヤと、レビューレイヤとを含む第一編集領域71と、編集レイヤを含む第二編集領域71の各々がノート情報記憶エリア29に記憶される。CPU6は、アーカイブ作成要求を受信していない場合(S104:NO)、又はS107の次に、CPU6は、処理をS7に戻す。図示しないが、サーバ処理は、終了の指示が検出された場合に終了する。
【0066】
上記実施形態において、編集システム1、サーバ2、端末装置3、表示部35、及びCPU7は各々、本発明の編集システム、サーバ、コンピュータ、表示部、及び制御部の一例である。S25の処理は、本発明の編集ステップの一例である。S41の処理は、本発明のレビュー時ステップの一例である。S59の処理は、本発明の解除ステップの一例である。S97の処理は、本発明の送信ステップの一例である。S40の処理は、本発明の生成ステップの一例である。S7の処理は、本発明の設定ステップの一例である。S58、S59の処理は、本発明の記憶ステップの一例である。S63の処理は、本発明の承認取得ステップの一例である。S64の処理は、本発明の表示ステップの一例である。S80の処理は、本発明の終了ステップの一例である。
【0067】
上記実施形態の編集プログラムは、表示部35と、CPU7とを備える端末装置3のCPU7に、以下の処理を実行させる指示を含む。CPU7は、編集領域71を編集することを指示する編集指示に従って、編集領域71に設定された編集レイヤを編集し、編集された編集領域71を表示部35に表示する(S25)。CPU7は、編集レイヤをレビューすることを指示するレビュー指示を取得したことに応じて、編集レイヤの編集を制限し、編集指示に従って、編集領域71に設定された、編集レイヤとは異なるレビューレイヤを編集し、編集された編集領域71を表示部35に表示する(S41)。CPU7は、編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、編集レイヤの編集を制限することを解除する(S59)。編集プログラムは、レビュー中に編集指示が取得された場合には、編集指示に従ってコメント等をレビューレイヤに編集できる。故に、編集プログラムのS41の処理は、レビュー中に編集レイヤが不用意に編集されることを回避することに貢献する。
【0068】
編集プログラムは、CPU7に、レビュー指示をレビュアーに送信させる指示を含む(S23)。CPU7は、S41で、レビュー指示を受信したことに応じて、編集レイヤの編集を制限し、編集指示に従って、編集領域71に設定されたレビューレイヤを編集する(S41)。編集プログラムは、レビュアーに編集領域71のレビューを依頼したり、他のユーザから編集領域71のレビュアーを依頼されたりした場合の処理を実行できる。編集プログラムは、レビューを依頼された場合に、不用意にレビュー対象の編集レイヤを編集してしまうことを回避することに貢献する。
【0069】
編集プログラムは、CPU7に、レビュー指示を取得後、最初の編集指示を取得した場合に、レビューレイヤを生成させる指示を含む(S40)。CPU7は、編集指示に従って、生成ステップで生成されたレビューレイヤを編集する(S41)。編集プログラムは、レビュー指示を取得した場合に、無条件でレビューレイヤが生成される場合に比べて、何も編集されない、不必要なレビューレイヤが生成されることを回避することに貢献する。
【0070】
編集プログラムは、CPU7に、編集指示を入力したレビュアーを注目レビュアーとし、レビュー指示を取得後、注目レビュアーから最初の編集指示を取得した場合に(S37、S38:NO)、注目レビュアーに対応するレビューレイヤである注目レイヤを生成させる指示を含む(S40)。CPU7は、S41で、注目レビュアーによって入力された編集指示に従って、注目レイヤを編集し、注目レビュアー以外のレビュアーによる注目レイヤの編集を受け付けない。編集プログラムは、レビュー指示に応じて編集したレビューレイヤが、他のレビュアーによって改変されることを回避することに貢献する。
【0071】
編集プログラムは、CPU7に、編集指示を入力したレビュアーが所属するグループを注目グループとし、レビュー指示を取得後、グループに所属する任意のレビュアーから最初の編集指示を取得した場合に(S36、S38:NO)、注目グループに対応するレビューレイヤである注目グループレイヤを生成させる指示を含む(S40)。CPU7は、S41で、グループに所属するレビュアーによって入力された編集指示に従って、注目グループレイヤを編集し、注目グループに所属するレビュアー以外のレビュアーによる注目グループレイヤの編集を受け付けない(S41)。編集プログラムは、同じグループに所属するレビュアーの編集指示は、同じレビューレイヤに反映させることに貢献する。編集プログラムは、個人単位でレビューレイヤが生成される場合に比べ、レイヤ数を抑制でき、編集領域71のレイヤ構造が複雑になることを回避することに貢献する。編集プログラムは、グループに所属するレビュアーが、グループに対応するレビューレイヤ以外のレビューレイヤを編集することを回避することに貢献する。
【0072】
編集プログラムは、CPU7に、編集レイヤを編集可能な管理人を設定させる指示を含む(S7)。CPU7は、管理人が、編集指示を入力した場合には(S52:YES)、編集指示に従って編集レイヤを編集する(S53)。編集プログラムは、管理人であれば、レビュー時の編集レイヤを編集できる。編集プログラムは、編集レイヤが不用意に編集されることを抑制しつつ、レビュー中に編集レイヤを編集する必要が出てきた場合の利便性を向上できる。
【0073】
編集プログラムは、CPU7は、編集レイヤのレビューが終了したことに応じて、編集レイヤと、レビューレイヤとを含む第一編集領域71と、編集レイヤを含む第二編集領域71との各々を記憶する(S58、S59)。編集プログラムは、レビュー終了後に、編集領域71の編集が再開されたとしても、例えば、レビュー終了段階の編集領域71を第一編集領域71として残し、第二編集領域71を引き続き編集することを許容できる。編集プログラムは、ユーザがレビュー終了段階の編集領域71を、容易に取得し、確認することに貢献する。
【0074】
CPU7は、S58で、第一編集領域71の編集レイヤと、レビューレイヤとの各々を、編集不可に設定して記憶する。CPU7は、第一編集領域71への編集指示に基づく編集は行わない(S14)。編集プログラムは、レビュー後の第一編集領域71が、改ざんされることを確実に回避することに貢献する。
【0075】
第二編集領域71は、レビューレイヤを含む。CPU7は、S26で、第二編集領域71の編集レイヤへの編集指示に基づく編集は行うが、第二編集領域71のレビューレイヤへの編集指示に基づく編集は行わない。編集プログラムは、レビュー後の第二編集領域71において、レビューレイヤが改ざんされることを確実に回避し、通常レイヤについては編集指示に応じて編集できる。本実施形態のCPU7は、レイヤの設定として、レイヤ毎に、表示/非表示を選択できるので、モードが通常である場合に、必要に応じて、過去のレビュー時に生成されたレビューレイヤを非表示に設定することもできる。
【0076】
編集方法に従った編集システム1のCPU7は、レビュアーが編集レイヤの編集内容を承認したかを示す承認情報を取得する(S63)。編集プログラムは、CPU7は、編集レイヤの編集内容を承認しているレビュアーと、承認していないレビュアーとを区別して表示部35に表示させる指示を含む(S64)。編集プログラムは、ユーザがどのレビュアーが承認したかを容易に認識することに貢献する。
【0077】
レビュー指示は、レビュー期限を含む。編集システム1のサーバ2は、レビュー期限に達した場合に(S77:YES)、編集レイヤのレビューを終了する(S80)。編集プログラムは、決められた時期にレビューを自動で終了させることに貢献する。編集システム1は、編集方法を実行することで、レビューを終了させる指示を入力する手間を省くことができる。編集システム1は、編集領域71がレビュー期間中の状態のまま放置されることを確実に回避できる。
【0078】
レビュー指示は、レビュアーにリマインダを送信する送信時期を含む。編集システム1のサーバ2は、送信時期に達した場合に、レビュアーにリマインダを送信する(S97)。編集システム1は、編集方法を実行することで、リマインダを送信する時期が設定可能なため、リマインダを自動的に送信することでレビュアーがレビューし忘れることを抑制することに貢献する。
【0079】
編集システム1のサーバ2は、全てのレビュアー又は必須レビュアーの承認情報が記憶されることに応じて、レビューを終了する(S80)。編集システム1は、編集方法を実行することで、すべてのレビュアー又は必須のレビュアーの承認情報を基にレビューを終了するので、そうでない場合に比べて、レビューが完了したかを確認する手間を省くことに貢献する。
【0080】
本発の編集プログラム及び編集方法は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。本発明は種々の態様で実行可能であり、例えば、編集プログラムを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体、編集装置、及び編集システム等の形態で実現されてもよい。
【0081】
上記実施形態にて、編集システム1が備えるサーバ2及び端末装置3の構成、及び数等は、適宜変更されてよい。端末装置3はタブレット端末に限定されず、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、専用端末等でもよい。端末装置3の表示部35は、画像を表示可能であればよく、例えば、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、プラズマチューブアレイディスプレイ、電気泳動等を利用した電子ペーパーディスプレイ等でもよい。端末装置3の入力部36は、タッチスクリーンの他、キーボード、マウス、及びジョイスティック等でもよい。端末装置3は、複数のユーザで共有されてもよい。メイン処理は、サーバ2と単一の端末装置3とによって構成される編集システム1で実行されてもよいし、サーバ2と通信しない端末装置3で実行されてもよい。通信部37は省略されてもよい。
【0082】
オブジェクトの属性は、ストローク、マーカー、文字、図形、及び画像以外の種類があってもよいし、ストローク、マーカー、文字、図形、及び画像の一部の種類、例えば文字のみがあってもよい。編集領域71の編集単位は適宜変更されてよい。CPU7は、編集単位として、ノートを有さなくてもよい。編集領域71の編集単位に応じて、ノート情報、及び履歴情報を記憶するタイミングは適宜変更されてよい。ノート情報、及び履歴情報の内容は適宜変更されてよい。ホーム画面、編集画面、及びレビュー時画面の内容、レイアウト等は適宜変更されてもよい。
【0083】
メイン処理を実行させるための指示を含む編集プログラムは、端末装置3が有するCPU7が、編集プログラムを実行するまでに、端末装置3の記憶機器に記憶されればよい。従って、編集プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は、適宜変更してもよい。端末装置3が実行する編集プログラムは、ケーブル又は無線通信を介して、他の装置から受信し、記憶部等の記憶装置に記憶されてもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
【0084】
メイン処理の各ステップは、CPU7によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。同様に、サーバ処理の各ステップは、CPU6によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器によって実行されてもよい。メイン処理及びサーバ処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。メイン処理及びサーバ処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。メイン処理及びサーバ処理を含む編集システム1で実行される処理に、以下の変更が適宜加えられてもよい。メイン処理の一部がサーバ2により実行されてもよいし、サーバ処理の一部が端末装置3により実行されてもよい。
【0085】
メイン処理は、一つの端末装置3で完結してもよく、その場合、S16からS20の処理、S22、S23、S28の処理は省略されてよい。レビューレイヤは、レビュー指示がサーバ2で受信されることに応じて、編集指示の有無によらずレビュアー毎に生成されてもよい。レビューレイヤは、レビュアー毎に生成されず、予め設定された一又は複数個設定されてもよい。一の注目レビュアー又は一の注目グループに対し、複数のレビューレイヤが生成されてもよい。レビュアーが所属するグループは、レビュアーが入力した情報に基づき特定されてもよい。CPU7は、S7で、管理人を設定不能であってもよく、S50からS53の処理を省略して、モードがレビューに設定されている期間に、編集レイヤへの編集を一切受け付けなくてもよい。
【0086】
CPU7は、S80からS84の処理を実行してもよい。CPU7は、S57の処理を省略し、S105からS107の処理を実行してもよい。編集システム1において、レビューが終了したことに応じて、第一編集領域71と第二編集領域71とを記憶する処理は省略されてもよい。その場合、レビューを終了した編集領域71のレビューレイヤは編集不能に設定されてもよいし、編集可能に設定されてもよいし、編集レイヤとは別に記憶されてもよい。第二編集領域71は、レビューレイヤを含まなくてもよい。第二編集領域71がレビューレイヤを含む場合、レビューレイヤは編集可能であってもよいし、編集可能とするかをユーザが設定してもよい。
【0087】
レビュー指示は、レビュー期限、及びレビュアーにリマインダを送信する送信時期の少なくとも何れかを含まなくてもよい。その場合、サーバ2は、S75からS84のレビュー期限を管理する処理、及びS91からS98のリマインダを送信する処理の少なくとも何れかを省略したり、変更したりしてもよい。サーバ2は、開始通知送信要求を端末装置3から受信した時期に基づき、レビュー期限、及びリマインダ送信時期の少なくとも何れかを自動的に設定してもよい。CPU7は、サーバ2で行っていた、レビュー期限に達した場合に、編集レイヤのレビューを終了する処理を実行してもよい。CPU7は、サーバ2で実行していた送信時期に達した場合に、レビュアーの端末装置3に直接リマインダを送信する処理を行ってもよいし、サーバ2にリマインダをレビュアーに送信する要求を送信し、サーバ2を介してリマインダを送信してもよい。CPU7は、S61からS67の少なくとも何れかを省略し、承認情報に関する処理の一部又は全部を実行しなくてもよい。CPU7は、サーバ2で行っていた全てのレビュアー又は必須レビュアーの承認情報が記憶されることに応じて、レビューを終了する処理を実行してもよい。CPU7は、承認情報を入力済みのレビュアーにリマインダを送信してもよい。サーバ2は、S78を省略し、全てのレビュアー又は必須レビュアーの承認情報が記憶されることに応じて、レビューを終了する処理を実行しなくてもよい。
【符号の説明】
【0088】
1:編集システム、2:サーバ、3、3A、3B、3C:端末装置、6、7:CPU、21、32:ROM、22、33:RAM、23、34:フラッシュメモリ、35:表示部、36:入力部、24、37:通信部