IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日産自動車株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131175
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20240920BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240920BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/14
G06Q50/10
G01C21/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041274
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】米道 卓音
(72)【発明者】
【氏名】大泉 透
(72)【発明者】
【氏名】黒崎 竜治
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健太
【テーマコード(参考)】
2F129
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129AA03
2F129BB03
2F129DD13
2F129DD14
2F129DD15
2F129DD20
2F129DD34
2F129EE78
2F129EE79
2F129EE80
2F129EE84
2F129EE90
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF15
2F129FF20
2F129FF60
2F129FF62
2F129FF63
2F129FF64
2F129FF68
2F129HH02
2F129HH04
2F129HH12
5L049CC11
5L049CC26
5L050CC11
5L050CC26
(57)【要約】
【課題】旅行参加者の所望の満足度を満たす旅行の計画を容易に生成する。
【解決手段】旅行の計画を生成することが可能な情報処理方法は、旅行の目的地候補をユーザU1に複数提示する提示処理(ステップS705、S707)と、ユーザU1の操作に基づいて複数の目的地候補のうちから選択された1以上の目的地に関する目的地選択情報を受け付ける受付処理(ステップS706)と、その選択された1以上の目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成処理(ステップS711)とを含む。提示処理(ステップS707)では、目的地が選択されたことに基づいて、その目的地に対するユーザU1(又は家族)の満足度をユーザU1に把握可能な表示態様で表示させ、目的地が選択される毎に、既に選択された目的地に係る満足度と新たに選択された目的地に係る満足度とを合わせた総合満足度をその表示態様で表示させる。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旅行の計画を生成することが可能な情報処理方法であって、
前記旅行の目的地候補をユーザに複数提示する提示処理と、
前記ユーザの操作に基づいて複数の前記目的地候補のうちから選択された1以上の目的地に関する目的地選択情報を受け付ける受付処理と、
前記選択された1以上の目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成処理と、を含み、
前記提示処理では、前記目的地が選択されたことに基づいて、当該目的地に対する前記ユーザの満足度合を数値化した指標を示す満足度を前記ユーザに把握可能な表示態様で表示させ、前記目的地が選択される毎に、既に選択された目的地に係る前記満足度と新たに選択された目的地に係る前記満足度とを合わせた総合満足度を前記表示態様で表示させる、
情報処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記目的地に対する前記ユーザの前記満足度を前記目的地毎に記憶する記憶部から、前記目的地が選択される毎に、当該目的地に対応する前記満足度を抽出する抽出処理、をさらに含み、
前記提示処理では、前記目的地が選択される毎に、既に前記抽出処理で抽出された前記満足度と当該目的地に応じて前記抽出処理で新たに抽出された前記満足度とを積算した前記総合満足度を表示させる、
情報処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記提示処理では、前記目的地候補とともに、前記目的地候補までの移動手段候補を前記ユーザに複数提示し、
前記受付処理では、前記ユーザの操作に基づいて複数の前記移動手段候補のうちから選択された1以上の移動手段に関する移動手段選択情報を受け付け、
前記生成処理では、前記選択された1以上の目的地と、前記選択された1以上の移動手段とを含む前記計画情報を生成し、
前記提示処理では、前記移動手段が選択されたことに基づいて、当該移動手段の利用に対する前記ユーザの満足度合を数値化した指標を示す移動手段満足度を前記目的地までの前記満足度として前記ユーザに把握可能な表示態様で表示させ、前記移動手段が選択される毎に、既に選択された目的地に係る前記満足度と、既に選択された移動手段に係る前記満足度と、新たに選択された移動手段に係る前記満足度とを積算した前記総合満足度を当該表示態様で表示させる、
情報処理方法。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理方法であって、
前記記憶部は、前記旅行の参加者が複数のユーザである場合には、前記満足度を前記複数のユーザ毎に記憶し、
前記複数のユーザのうちから前記旅行に関する優先者を設定する優先者設定処理、をさらに含み、
前記抽出処理では、前記目的地が選択される毎に、当該目的地に対応する前記優先者に関する前記満足度を前記記憶部から抽出する、
情報処理方法。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理方法であって、
前記提示処理では、
前記優先者に関する前記満足度に基づいて抽出された前記目的地候補を複数提示し、
前記目的地が選択される毎に、当該目的地に対応する前記優先者に関する前記満足度に基づいて新たに抽出された前記目的地候補をさらに複数提示する、
情報処理方法。
【請求項6】
請求項4に記載の情報処理方法であって、
前記ユーザの操作に基づいて前記旅行の目的を設定する目的設定処理、をさらに含み、
前記提示処理では、前記優先者に関する前記満足度と前記目的とに基づいて抽出された前記目的地候補を複数提示する、
情報処理方法。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記ユーザの操作に基づいて前記旅行の目的を設定する目的設定処理、をさらに含み、
前記提示処理では、前記目的地が選択されたことに基づいて、前記目的に応じて重み付けをした前記満足度及び前記総合満足度を前記表示態様で表示させる、
情報処理方法。
【請求項8】
請求項1から7の何れかに記載の情報処理方法であって、
前記満足度は、前記目的地での滞在で前記ユーザの体力に与える影響を数値化した指標と、前記目的地での滞在に対して前記ユーザに生じる意欲を数値化した指標とのうちの少なくとも1つにより定義される、
情報処理方法。
【請求項9】
請求項1から7の何れかに記載の情報処理方法であって、
前記提示処理では、前記満足度を積算した数値に対応する標識を前記総合満足度として表示させる、
情報処理方法。
【請求項10】
請求項1から7の何れかに記載の情報処理方法であって、
前記提示処理では、前記総合満足度の変化に応じて変化する棒グラフ又は折れ線グラフと、前記総合満足度の変化に応じて割合が変化する円グラフと、前記総合満足度の変化に応じて表示の数又は表示内容が変化する満足度標識とのうちの少なくとも1つを用いて前記総合満足度を表示させる、
情報処理方法。
【請求項11】
旅行の計画を生成することが可能な情報処理装置であって、
前記旅行の目的地候補をユーザに複数提示する提示部と、
前記ユーザの操作に基づいて複数の前記目的地候補のうちから選択された1以上の目的地に関する目的地選択情報を受け付ける受付部と、
前記選択された1以上の目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成部と、を備え、
前記提示部は、前記目的地が選択されたことに基づいて、当該目的地に対する前記ユーザの満足度合を数値化した指標を示す満足度を前記ユーザに把握可能な表示態様で表示させ、前記目的地が選択される毎に、既に選択された目的地に係る前記満足度と新たに選択された目的地に係る前記満足度とを合わせた総合満足度を前記表示態様で表示させる、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅行計画を生成することが可能な情報処理方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザにより指定された条件に基づいて旅行計画を生成する技術が存在する。例えば、ユーザにより入力された旅行予算と非地理的要素の優先度とを含む検索条件を満たす旅行商品情報を検索し、その検索された旅行商品情報をユーザに提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-181019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術では、あるユーザの希望する予算で旅行計画をそのユーザに提案することが可能となる。ここで、複数人(例えば家族)で行く旅行の計画をする場合を想定する。この場合には、各人の満足度を考慮することが困難であり、全体としての所望の満足度を満たす旅行の計画が困難となることも想定される。
【0005】
本発明は、旅行参加者の所望の満足度を満たす旅行の計画を容易に生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、旅行の計画を生成することが可能な情報処理方法である。この情報処理方法は、旅行の目的地候補をユーザに複数提示する提示処理と、ユーザの操作に基づいて複数の目的地候補のうちから選択された1以上の目的地に関する目的地選択情報を受け付ける受付処理と、選択された1以上の目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成処理とを含む。提示処理では、目的地が選択されたことに基づいて、その目的地に対するユーザの満足度合を数値化した指標を示す満足度をユーザに把握可能な表示態様で表示させ、目的地が選択される毎に、既に選択された目的地に係る満足度と新たに選択された目的地に係る満足度とを合わせた総合満足度をその表示態様で表示させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、旅行参加者の所望の満足度を満たす旅行の計画を容易に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、旅行計画を作成する場合を模式的に示す図である。
図2図2は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図3図3は、機器管理DBの構成例を示す図である。
図4図4は、満足度DBの構成例を示す図である。
図5図5は、カテゴリDBの構成例を示す図である。
図6図6は、コンテンツDBの構成例を示す図である。
図7図7は、リソース条件設定画面の表示例を示す図である。
図8図8は、目的地選択画面の表示例を示す図である。
図9図9は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図10図10は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図11図11は、目的地選択画面の表示例を示す図である。
図12図12は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図13図13は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図14図14は、旅行計画確認画面の表示例を示す図である。
図15図15は、旅行計画生成処理の一例を示すフローチャートである。
図16図16は、移動手段選択画面の表示例を示す図である。
図17図17は、移動手段選択画面の遷移例を示す図である。
図18図18は、移動手段選択画面の遷移例を示す図である。
図19図19は、満足度を人型画像で表示する場合の表示例を示す図である。
図20図20は、目的地選択画面の表示例を示す図である。
図21図21は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図22図22は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図23図23は、目的選択画面の表示例を示す図である。
図24図24は、目的地選択画面の表示例を示す図である。
図25図25は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図26図26は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図27図27は、目的地選択画面の表示例を示す図である。
図28図28は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
図29図29は、目的地選択画面の遷移例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0010】
[旅行計画の生成例]
図1は、ユーザU1が電子機器200を用いて旅行計画を作成する場合を模式的に示す図である。本実施形態では、ユーザU1は、自宅H1に家族と住む人物である場合の例を示す。
【0011】
電子機器200は、ユーザU1が所持することが可能な携帯型の機器であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。なお、図7乃至図14図16乃至図18図20乃至図29では、電子機器200をスマートフォンとする例を示す。また、図1では、ユーザU1が所有する車両C1を用いて移動する旅行を計画する例を示す。
【0012】
本実施形態では、旅行の目的地候補の種類を示すカテゴリ(第1カテゴリ10、第2カテゴリ20)のうちから所望のカテゴリを選択し、その選択されたカテゴリのうちから所望の目的地を選択することにより旅行の計画を生成する例を示す。第1カテゴリ10は、レジャーに関するカテゴリであり、第2カテゴリ20は、食事に関するカテゴリである。また、第1カテゴリ10には、遊園地11、キャンプ16、海19等が属する。また、第2カテゴリ20には、ラーメン21、カレー26、寿司29等が属する。なお、カテゴリは、ジャンル等と称することも可能である。また、旅行の目的地は、旅行のコンテンツとしても把握することが可能である。
【0013】
例えば、第1カテゴリ10のうちから遊園地11(所望のカテゴリの一例)が選択され、遊園地11のうちからA遊園地13(所望の目的地の一例)が選択され、さらに、第2カテゴリ20のうちからラーメン21(所望のカテゴリの一例)が選択され、ラーメン21のうちからめん処EF25(所望の目的地の一例)が選択された場合を想定する。この場合には、2つの目的地(A遊園地13、めん処EF25)を経由した経路R1が旅行計画として生成される。また、例えば、第1カテゴリ10のうちからキャンプ16(所望のカテゴリの一例)が選択され、キャンプ16のうちからEキャンプ場18(所望の目的地の一例)が選択され、さらに、第2カテゴリ20のうちからカレー26(所望のカテゴリの一例)が選択され、カレー26のうちからEFカレー27(所望の目的地の一例)が選択された場合を想定する。この場合には、2つの目的地(Eキャンプ場18、EFカレー27)を経由した経路R2が旅行計画として生成される。なお、図1で示す経路R1、R2は、選択された目的地を経由する経路を模式的に示すものである。
【0014】
ここで、複数人の参加者がいる旅行計画を作成する場合を想定する。この場合には、目的地、経路、移動手段等の各人の好みが異なるため、各人の好みを反映させることが困難であることが想定される。また、各人の好みが合わずに、各人の好みを考慮した旅行計画を検討する場合には、時間を浪費してしまうおそれがある。このように、複数人の参加者がいる旅行計画を作成する場合には、各人の満足度を考慮することが困難であり、全体としての所望の満足度を満たす旅行の計画が困難となることも想定される。
【0015】
そこで、本実施形態では、旅行参加者の全員又はその一部の満足度を設定しておき、ユーザU1により選択された目的地に応じた満足度を順次加算して表示することで、旅行全体の満足度を容易に把握可能となる。なお、本実施形態では、目的地の選択は、主に、旅行の目的地(コンテンツ)が属するカテゴリを選択することを意味する。そして、サーバ100が旅行の目的地の詳細を決定し、旅行計画を自動で生成する。これにより、旅行参加者の全員又はその一部の満足度を満たす旅行計画をユーザU1に提案することが可能となる。
【0016】
このように、本実施形態では、複数人の参加者がいる旅行計画を作成する場合に、旅行参加者の所望の満足度を満たす旅行の計画を容易に生成することが可能となる。
【0017】
[目的地の満足度について]
本実施形態では、旅行の計画を生成する際に、旅行の目的地に対する満足度を視覚的に把握可能な表示態様で表示する例を示す。ここで、本実施形態で示す旅行の目的地(来訪地)は、カテゴリ又はカテゴリに属する目的地(コンテンツ)を意味する。また、目的地に対する満足度は、旅行の目的地に対する参加者の満足度合を数値化した指標を示すものである。例えば、満足度は、旅行の目的地に対して参加者に生じる感情、気持ち、考え等に基づいて数値化することが可能である。例えば、満足度は、嗜好度合い、モチベーション等とも称することが可能である。例えば、カレー屋に行った場合にユーザがどの程度うれしいかが数値化された指標をカレーの満足度として表すことが可能である。
【0018】
例えば、旅行の目的地に対して体力が増加又は減少する感情等が生じることが想定される。なお、体力は、疲労度合、肉体的なうれしさ度合等の各種要素から構成される。また、例えば、旅行の目的地に対して、意欲が増加又は減少する感情等が生じることが想定される。なお、意欲は、わくわく感、気持ち的なうれしさ度合等の各種要素から構成される。また、これらの各要素を合わせて、満足度、モチベーション等と称することも可能である。
【0019】
例えば、目的地がアスレチック場である場合には、何らかの体を動かくことが必要になるため、参加者の体力が減少することになる。また、スポーツが苦手な参加者にとっては意欲が低くなると想定される。一方、スポーツ好きな参加者にとっては意欲が高くなると想定される。すなわち、目的地がアスレチック場である場合においては、スポーツが苦手な参加者にとっては、体力が減少し、意欲も低くなるため、モチベーションが低くなると想定される。この場合には、満足度が低い値となる。一方、スポーツ好きな参加者にとっては、体力が減少するものの、意欲が高くなるため、モチベーションが高くなると想定される。この場合には、満足度が高い値となる。このように、目的地での滞在でユーザの体力に与える影響を数値化した指標と、目的地での滞在に対してユーザに生じる意欲を数値化した指標とのうちの少なくとも1つにより満足度を定義することが可能である。
【0020】
[移動手段の満足度について]
本実施形態では、旅行の計画を生成する際に、旅行に利用する移動手段に対する満足度を視覚的に把握可能な表示態様で表示する例を示す。ここで、移動手段に対する満足度は、旅行に利用する移動手段に対する参加者の満足度合を数値化した指標を示すものである。例えば、移動手段に対する満足度は、旅行の目的地に対する満足度と同様に、参加者に生じる感情、気持ち、考え等に基づいて数値化することが可能である。
【0021】
例えば、旅行の移動手段として自家用車を利用する場合には、ドライバとなる参加者の体力が減少することになる。また、運転が苦手な参加者にとっては意欲が低くなると想定される。一方、運転好きな参加者にとっては意欲が高くなると想定される。すなわち、旅行の移動手段として自家用車を利用する場合においては、運転が苦手な参加者が運転をする場合には、体力が減少し、意欲も低くなるため、モチベーションが低くなると想定される。この場合には、満足度が低い値となる。一方、運転好きな参加者が運転をする場合には、体力が減少するものの、意欲が高くなるため、モチベーションが高くなると想定される。この場合には、満足度が高い値となる。
【0022】
また、例えば、旅行の移動手段として自家用車を利用する場合において、一般道を走行するときには、渋滞する道、狭い道等が発生し、移動時間も長くなることが想定される。このため、運転に対する疲労度も高くなると想定される。一方、高速道路を走行するときには、比較的短い時間で移動が可能となることが想定される。すなわち、旅行の移動手段として自家用車を利用する場合において、一般道を走行するときには、疲労度が高くなるため、モチベーションが低くなると想定される。この場合には、満足度が低い値となる。一方、旅行の移動手段として自家用車を利用する場合において、高速道路を走行するときには、疲労度が高くなるが、比較的短い時間で移動が可能となるため、モチベーションが高くなると想定される。この場合には、満足度が高い値となる。
【0023】
また、例えば、旅行の移動手段として他の交通機関を利用する場合には、運転の必要がないため、体力の減少が少なく、意欲も高くなるため、モチベーションが高くなると想定される。なお、移動手段は、運転者の運転負荷等があるため、移動負荷と称することも可能である。
【0024】
[情報処理システムの構成例]
図2は、旅行の計画を生成することが可能な情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
【0025】
情報処理システム1は、ネットワーク30を介して接続可能な複数の機器により構成される。図2では、サーバ100及び電子機器200により情報処理システム1が構成される例を示す。サーバ100、電子機器200のそれぞれは、有線通信又は無線通信を利用した通信方式によってネットワーク30に接続される。ネットワーク30は、公衆回線網、インターネット等のネットワークである。
【0026】
[サーバの構成例]
サーバ100は、複数の機器を管理し、ユーザ操作に基づいて旅行の計画を生成するサーバである。サーバ100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130とを備える。
【0027】
通信部110は、制御部120の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0028】
制御部120は、記憶部130に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置により実現される。
【0029】
制御部120は、受付部121と、提示部122と、抽出部123と、経路探索部124と、生成部125と、設定部126と、演算部127とを備える。
【0030】
受付部121は、管理対象となる電子機器から送信された各情報を通信部110を介して受け付けるものであり、受け付けられた各情報を各部に出力する。
【0031】
提示部122は、管理対象となる電子機器に対して通信部110を介して各情報を出力してユーザに各情報を提示するものである。なお、提示部122により提示される情報の表示例を図7乃至図14図16乃至図18図20乃至図29に示す。
【0032】
抽出部123は、記憶部130に格納されている各DB(例えば、満足度DB150(図4参照)、カテゴリDB160(図5参照)、コンテンツDB170(図6参照))を用いて各情報を抽出する抽出処理を実行するものである。例えば、抽出部123は、管理対象となる電子機器を用いて設定されたリソース条件を満たす範囲内で、カテゴリDB160(図5参照)から目的地候補を抽出し、抽出された目的地候補に関する目的地候補情報を提示部122、生成部125等に出力する。また、例えば、抽出部123は、管理対象となる電子機器を用いて設定されたリソース条件を満たす範囲内で、コンテンツDB170(図6参照)から目的地を抽出し、抽出された目的地に関する目的地情報を提示部122、生成部125に出力する。なお、詳細な目的地候補、目的地の抽出方法については後述する。
【0033】
経路探索部124は、管理対象となる電子機器を用いた旅行計画の生成処理において目的地が選択された場合には、記憶部130の地図情報DBを用いて、出発地を基準としてその目的地を経由する経路を探索するものである。そして、経路探索部124は、その目的地及び探索結果を生成部125、設定部126等に出力する。なお、経路の探索方法については、公知の探索方法を用いることが可能である。
【0034】
生成部125は、管理対象となる電子機器を用いた旅行計画の生成処理において抽出された目的地を含む旅行の計画情報を生成するものであり、生成された計画情報を提示部122、設定部126等に出力する。また、自動で目的地を設定する場合には、生成部125は、管理対象となる電子機器を用いて選択されたカテゴリに属する目的地を決定し、この目的地に基づいて探索された旅行の経路と、その目的地とを含む計画情報を生成する。なお、計画情報の生成方法については後述する。
【0035】
設定部126は、生成部125により生成された計画情報に基づいて、旅行計画を設定するための各処理を実行する。例えば、設定部126は、設定された目的地のうち、予約が必要な目的地が存在する場合には、その目的地について予約処理を実行する。
【0036】
演算部127は、管理対象となる電子機器に提供される各満足度情報に関する演算処理を実行するものであり、その演算結果を提示部122、生成部125等に出力する。なお、演算部127による演算方法については、図7乃至図15等を参照して詳細に説明する。
【0037】
記憶部130は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部130には制御部120が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、機器管理DB140(図3参照)、満足度DB150(図4参照)、カテゴリDB160(図5参照)、コンテンツDB170(図6参照)、地図情報DB)が記憶される。また、記憶部130には、通信部110を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部130として、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0038】
[電子機器の構成例]
電子機器200は、通信部210と、制御部220と、記憶部230と、UI(User Interface)部240と、センサ類250とを備える。
【0039】
通信部210は、制御部220の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0040】
制御部220は、記憶部230に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部220は、例えば、CPU等の処理装置により実現される。
【0041】
記憶部230は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部230には制御部220が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、旅行アプリ)が記憶される。また、記憶部230には、通信部210を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部230として、例えば、ROM、RAM、SRAM、HDD、SSD、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0042】
UI部240は、受付部241と、出力部242とを備える。なお、図示を省略するが、音入力部等の他の構成をUI部140に備えてもよい。音入力部は、電子機器200の周囲の音を取得するものであり、取得された音に関する音情報を制御部220に出力する。音入力部として、例えば、1又は複数のマイクや音取得センサを用いることができる。表示部、音出力部、音入力部及び受付部241は、ユーザインタフェースの一例であり、これらのうちの一部を省略してもよく、他のユーザインタフェースを用いてもよい。なお、電子機器200のUI部240に表示されている表示画面での選択操作は、例えば、タッチ操作、近接操作である。
【0043】
受付部241は、ユーザU1からの各種操作を受け付けるものであり、その受け付けられた操作内容を制御部220に出力する。なお、受付部241及び出力部242については、ユーザがその指を表示面に接触又は近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルとして構成してもよく、別体のユーザインタフェースとして構成してもよい。別体のユーザインタフェースとして構成する場合には、ボタン、キーボード等の各種操作部材を受付部241として用いることが可能である。
【0044】
出力部242は、制御部220の制御に基づいて、各種情報を出力するものである。例えば、出力部242は、表示部及び音出力部により構成することが可能である。この表示部は、制御部220からの指示に基づいて、各種画像を表示する。表示部として、例えば、有機ELパネル、LCDパネル等の表示パネルを用いることができる。音出力部は、制御部220からの指示に基づいて、各種音声を出力する。音出力部として、例えば1又は複数のスピーカを用いることができる。
【0045】
センサ類250は、各種情報を取得可能なセンサであり、例えば、一般的なスマートフォン等に搭載されている各種センサである。センサ類250は、例えば、被写体を撮像して画像(画像データ)を生成する画像センサ(イメージセンサ)、位置情報を取得可能な位置情報取得センサ(例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)機器)等の各種センサである。
【0046】
[機器管理DBの格納内容例]
図3は、記憶部130に格納されている機器管理DB140の構成例を示す図である。なお、図3では、説明を容易にするため、数値、名称等を適宜簡略化して示す。
【0047】
機器管理DB140は、ユーザU1が使用する電子機器200、ユーザ操作に基づいて生成された旅行計画情報等を管理するためのデータベースである。具体的には、電子機器ID142と、ユーザ情報143と、優先度情報144と、登録位置情報145と、旅行計画情報146と、履歴情報147とが車両ID141に関連付けて機器管理DB140に格納される。なお、本実施形態では、車両を所有するユーザに対するサービスとして、旅行計画を生成可能な旅行アプリケーション(旅行アプリ)を提供する例を示す。このため、機器管理DB140による管理対象となる各情報を車両ID141に関連付ける例を示す。ただし、車両とは無関係に旅行アプリを提供してもよい。この場合には、車両ID141を省略することが可能である。
【0048】
車両ID141は、各車両を識別するための識別情報である。例えば、車両ID141の「C1」は車両C1(図1参照)に対応するものとする。
【0049】
電子機器ID142は、車両C1を所有するユーザが所持する各電子機器を識別するための識別情報である。例えば、電子機器ID142の「MC1」は電子機器200(図1参照)に対応するものとする。図3では、1つの車両に1つの電子機器を関連付けて格納する例を示すが、1つの車両に2以上の電子機器を関連付けて格納してもよい。
【0050】
ユーザ情報143は、各ユーザに関する情報である。例えば、旅行アプリを使用して生成される旅行に参加する参加者に関する情報がユーザ情報143に格納される。ユーザ情報143に格納される情報として、例えば、参加者の数、各参加者の年齢、各参加者の性別、各参加者の嗜好、各参加者の過去の旅行履歴等が格納される。ユーザ情報143に格納されているユーザ情報を用いて、生成部125は、参加者の嗜好等に応じた旅行計画を生成することが可能である。なお、これらのユーザ情報については、ユーザ操作に基づいてユーザ情報143に格納可能である。
【0051】
優先度情報144は、電子機器ID142にIDが格納されている電子機器を用いて旅行計画を生成する場合に、満足度の表示を優先的に行う人物(優先者)に関する情報である。例えば、ユーザU1の家族が、祖父、祖母、父、母、娘、息子の6人である場合には、これらのうちの1又は2以上の人物を優先度が高い人物として登録が可能である。この優先度情報については、ユーザ操作に基づいて優先度情報144に格納可能である。例えば、リソース条件設定画面400(図7参照)における優先者設定領域404において設定可能である。
【0052】
登録位置情報145は、各ユーザが登録する位置に関する情報である。例えば、各ユーザの自宅、頻繁に訪れる場所(例えば、職場、学校)等の位置情報(例えば、緯度、経度、高度)が登録位置情報145に格納される。なお、これらの位置情報については、ユーザ操作に基づいて登録位置情報145に格納可能である。また、本実施形態では、ユーザU1の自宅H1(図1参照)の位置情報を登録位置情報145に格納する例を示す。
【0053】
旅行計画情報146は、電子機器ID142にIDが格納されている電子機器を用いて生成された旅行計画に関する情報(旅行計画情報)である。例えば、旅行計画情報は、電子機器を用いて生成された旅行の1又は複数の目的地、その目的地を経由する経路等を特定するための情報であり、目的地の位置情報、到着予定時刻、滞在予想時刻と、出発地からの経路情報とを含む。なお、これらの旅行計画情報の生成方法については、図7乃至図15等を参照して詳細に説明する。
【0054】
履歴情報147は、車両ID141にIDが格納されている車両、又は、電子機器ID142にIDが格納されている電子機器を所有するユーザの移動履歴に関する情報である。例えば、車両に設置されている位置情報取得部(例えば、GNSS機器)により取得された位置情報及びその取得時刻が車両の移動履歴として履歴情報147に格納される。また、例えば、電子機器に設置されている位置情報取得部(例えば、GNSS機器)により取得された位置情報及びその取得時刻がその電子機器を所持するユーザの移動履歴として履歴情報147に格納される。例えば、履歴情報147に格納されている各情報と、旅行計画情報146に格納されている各情報とを比較し、旅行計画の精度を判定してもよい。
【0055】
なお、図3に示す各情報は一例であり、これらのうちの一部のみを機器管理DB140に格納してもよく、他の情報を機器管理DB140に格納してもよい。
【0056】
[満足度DBの格納例]
図4は、記憶部130に格納されている満足度DB150の構成例を示す図である。なお、図4では、説明を容易にするため、数値、名称等を適宜簡略化して示す。
【0057】
満足度DB150は、種類毎に分類された各目的地に関する各ユーザの満足度を管理するためのデータベースである。具体的には、参加者情報153と、満足度情報154とが、大カテゴリ151及び中カテゴリ152に関連付けて満足度DB150に格納される。また、満足度DB150は、機器管理DB140(図3参照)の電子機器ID142にIDが格納されている電子機器を所有するユーザ毎に管理される。なお、図4では、電子機器200を用いて旅行計画を生成するユーザU1と、その旅行の参加者とに関する満足度DB150を示す。
【0058】
大カテゴリ151は、旅行で訪れると想定される各目的地を種類に応じて大きく分類した範囲を示すものである。図4では、各目的地をレジャー、食事等に分類する例を示す。なお、移動手段の満足度情報を用いることがあるため、大カテゴリ151には移動手段も格納される。
【0059】
中カテゴリ152は、旅行で訪れると想定される各目的地を種類に応じて、大カテゴリ151よりもさらに細かく分類した範囲を示すものである。図4では、大カテゴリ151「レジャー」を、温泉、水族館、キャンプ、釣り等にさらに分類する例を示す。なお、図4に示す分類方法、分類基準は、一例であり、他の分類方法、他の分類基準に基づいて各目的地を分類してもよい。
【0060】
例えば、大カテゴリ151「レジャー」は、大きなイベントがある目的地、滞在時間が長い目的地等を含むカテゴリである。また、大カテゴリ151「レジャー」に属する目的地での滞在の前後には、昼食又は夕食が発生することが多い。そこで、大カテゴリ161「レジャー」に付随するサブ的なカテゴリとして大カテゴリ151「食事」を選択可能とする。なお、本実施形態では、ユーザU1により設定されたリソース条件に応じて2つのカテゴリを選択する例を示すが、1又は3以上のカテゴリを選択してもよい。
【0061】
参加者情報153は、電子機器200を用いて旅行計画を生成するユーザU1と、その旅行の参加者とを識別するための識別情報である。図4では、説明を容易にするため、家族の名称を参加者情報153に格納する例を示す。
【0062】
満足度情報154は、電子機器200を用いて旅行計画を生成するユーザU1と、その旅行の参加者とのそれぞれの満足度を示す情報である。図4では、数字が高くなるのに応じて満足度が高くなり、数字が低くなるのに応じて満足度が低くなる例を示す。なお、満足度情報154に格納される満足度については、ユーザ操作に基づいて格納可能である。また、各参加者の属性(例えば、年齢、性別、出身地、嗜好)等に基づいて、サーバ100が自動で満足度を満足度情報154に格納してもよい。例えば、機器管理DB140(図3参照)のユーザ情報143、履歴情報147等に基づいて、制御部120が各目的地での各参加者の満足度を推定し、満足度情報154に格納してもよい。
【0063】
なお、移動手段の満足度についても、ユーザ操作に基づいて格納してもよく、各参加者の属性等に基づいて自動で格納してもよい。例えば、高速道路の満足度は高い値とし、一般道の満足度は低い値とし、電車の満足度は高い値とすることが可能である。また、満足度を構成する要素として、高速道路の疲労度を±0、一般道の疲労度を+1等と設定することが可能である。また、例えば、移動経路の長さに応じて、移動手段の満足度を増減させることが可能である。
【0064】
このように、本実施形態では、旅行の参加者毎に設定された、目的地毎(カテゴリ毎)、移動手段毎の満足度を数値化して満足度DB150に保持する。なお、図4では、カテゴリ毎に満足度を保持する例を示すが、目的地(コンテンツ)毎に満足度を数値化して保持して用いてもよい。また、図4では、満足度として1種類の数値化された情報を保持する例を示すが、満足度を構成する要素毎に数値化された情報を保持して用いてもよい。
【0065】
[カテゴリDBの格納例]
図5は、記憶部130に格納されているカテゴリDB160の構成例を示す図である。なお、図5では、説明を容易にするため、数値、名称等を適宜簡略化して示す。
【0066】
カテゴリDB160は、種類毎に分類された各目的地に関する各種情報を管理するためのデータベースである。具体的には、滞在時間情報163と、費用情報164と、エリア情報155とが、大カテゴリ161及び中カテゴリ162に関連付けてカテゴリDB160に格納される。なお、大カテゴリ161及び中カテゴリ162は、満足度DB150(図4参照)の大カテゴリ151及び中カテゴリ152に対応する。
【0067】
滞在時間情報163は、各目的地で想定される滞在時間を示す情報である。ここで示す目的地は、個別の目的地ではなく、中カテゴリ162に対応する目的地(すなわち、細かく分類された範囲としての目的地)を意味する。なお、個別の目的地の滞在時間については、図6に示す。
【0068】
滞在時間情報163に格納される滞在時間については、不特定ユーザの各地での滞在時間の統計情報を用いて推定可能である。例えば、ある目的地での滞在時間は、その目的地での不特定ユーザの滞在時間を集計した統計情報に基づいて算出される。例えば、ある目的地での滞在時間として、その目的地での不特定ユーザの滞在時間を集計して求めた平均滞在時間を、その目的地での滞在時間とすることが可能である。例えば、旅行アプリの目的地とすることが可能な温泉での滞在時間として、各温泉での不特定ユーザの滞在時間を集計して求めた平均滞在時間を、温泉での滞在時間とすることが可能である。例えば、図6に示すA温泉乃至C温泉を例にすると、中カテゴリ162の「温泉」の滞在時間として平均値3時間を用いることが可能である。なお、地図情報を提供するサービス(例えば、グーグル(登録商標)マップ)では、「ここを訪れた人は通常2乃至3時間滞在しています」という情報を提供しているため、この情報を利用してもよい。
【0069】
例えば、ユーザUにより目的地(カテゴリ)として温泉が選択された場合には、一般に温泉に4時間程度滞在する可能性が高いと推定可能である。
【0070】
費用情報164は、各目的地で必要とされる費用を示す情報である。費用情報164に格納される費用については、旅行アプリの目的地とすることが可能な各目的地の費用の統計情報を用いて推定可能である。例えば、旅行アプリの目的地とすることが可能な温泉の費用として、各温泉の費用を集計した平均費用を、温泉の費用とすることが可能である。例えば、例えば、図6に示すA温泉乃至C温泉を例にすると、中カテゴリ162の「温泉」の費用として平均値2千円を用いることが可能である。
【0071】
エリア情報155は、各目的地のエリアを示す情報である。例えば、エリア情報155に格納されるエリアについては、旅行アプリの目的地とすることが可能な各目的地が存在する各エリアを示す。例えば、旅行アプリの目的地とすることが可能な温泉がA温泉乃至C温泉であり、A温泉が神奈川県に存在し、B温泉が神奈川県に存在し、C温泉が東京都に存在する場合を想定する。この場合には、中カテゴリ162の「温泉」のエリア情報として神奈川、東京が格納される。なお、図5では、説明を容易にするため、都道府県単位のエリアを用いる例を示すが、都道府県以外の他の単位、例えば、市町村単位、関東、東海等の広域単位のエリアを用いてもよい。
【0072】
[コンテンツDBの格納例]
図6は、記憶部130に格納されているコンテンツDB170の構成例を示す図である。なお、図6では、説明を容易にするため、数値、名称等を適宜簡略化して示す。
【0073】
コンテンツDB170は、旅行アプリにより生成される旅行の目的地となる各地に関する各種情報を管理するためのデータベースである。具体的には、滞在時間情報173と、費用情報174と、位置情報175とが、中カテゴリ171及び目的地172に関連付けてコンテンツDB170に格納される。なお、中カテゴリ171は、カテゴリDB160(図5参照)の中カテゴリ162に対応する。また、滞在時間情報173、費用情報174については、カテゴリDB160の同一名称の各情報に対応する。ただし、コンテンツDB170におけるこれらの各情報は、目的地毎の情報であるのに対し、カテゴリDB160におけるこれらの各情報は、各目的地が属するカテゴリ毎の情報である点が異なる。
【0074】
位置情報175は、各目的地の位置を特定するための情報である。例えば、各目的地の位置情報として、緯度、経度、高度が位置情報175に格納される。
【0075】
[リソース条件設定画面の表示例]
図7は、電子機器200のUI部240に表示される旅行アプリのリソース条件設定画面400の表示例を示す図である。リソース条件設定画面400は、旅行アプリの起動操作がされた後に表示される。なお、電子機器200のUI部240への表示内容(図7乃至図14図16乃至図18図20乃至図29)については、サーバ100の制御部120により制御される。ただし、サーバ100から送信される表示情報を電子機器200の記憶部230に保持しておき、その表示情報を用いて電子機器200の制御部220がUI部240の表示内容を制御してもよい。
【0076】
ここで、リソース条件は、旅行に関する要素であって予算及び旅行に要する時間のうちの少なくとも1つを含むものである。すなわち、リソース条件は、予算、旅行時間の何れかを含むリソース量を設定したものである。また、カテゴリ又は目的地に係る所要時間、所要金額を、それらに係るリソース量として説明する。なお、カテゴリ又は目的地に係る所要時間、所要金額として、平均値、上限値、下限値の何れかを用いることが可能である。
【0077】
リソース条件設定画面400には、予算設定領域401と、エリア設定領域402と、日時設定領域403と、優先者設定領域404と、キャンセルボタン405と、確定ボタン406とが表示される。提示部122は、機器管理DB140(図3参照)の格納内容に基づいて、リソース条件設定画面400を電子機器200に表示させることが可能である。
【0078】
予算設定領域401は、旅行の予算を設定する場合に操作される領域である。例えば、右側のプルダウンボタンの選択操作により表示される複数の予算のうちから所望の予算を選択する選択操作を実行することにより旅行の予算を設定することが可能である。図7では、旅行の予算として上限を3万円に設定する場合の例を示す。
【0079】
エリア設定領域402は、旅行のエリアを設定する場合に操作される領域である。例えば、右側のプルダウンボタンの選択操作により表示される複数のエリアのうちから所望のエリアを選択する選択操作を実行することにより旅行のエリアを設定することが可能である。図7では、神奈川県に自宅が存在するユーザU1が、旅行のエリアとして神奈川を設定する場合の例を示す。なお、図7では、都道府県単位でエリアを設定する例を示すが、他の単位、例えば、市町村単位、関東、東海等の広域単位でエリアを設定してもよい。
【0080】
日時設定領域403は、旅行の日時を設定する場合に操作される領域である。例えば、上側のプルダウンボタンの選択操作により表示される月日のうちから旅行の出発日時を選択する選択操作を実行し、下側のプルダウンボタンの選択操作により表示される時間のうちから旅行の到着日時を選択する選択操作を実行することにより旅行の日時を設定することが可能である。図7では、旅行の日時として2023年2月4日の13時から20時を設定する場合の例を示す。なお、宿泊する旅行の場合には、複数の日にちを設定可能である。
【0081】
優先者設定領域404は、旅行の参加者のうちから優先する人物を設定する場合に操作される領域である。例えば、優先者設定領域404には、ユーザ情報143(図3参照)、参加者情報153(図4参照)に基づいて各参加者が表示される。そして、優先者設定領域404に表示されている各参加者のうちから、優先する1又は2以上の人物のチェックボックスを選択する選択操作により優先者を設定することが可能である。なお、図7では、父、母、祖父のみが表示される例を示すが、矢印ボタン407の選択操作により他の参加者を表示可能である。また、図7では、優先度が高い人物(優先者)として父が設定された場合の例を示す。
【0082】
このように、優先者設定領域404において、参加者の意図を反映させた優先度の高い人物を設定可能であるため、優先度の高い人物の満足度を高くする旅行計画の生成が可能となる。
【0083】
キャンセルボタン405は、上述した各項目を設定した後に設定内容をキャンセルする場合に選択されるボタンである。キャンセルボタン405の選択操作がされると、上述した各設定領域で設定された内容がキャンセルされる。また、上述した各設定領域での設定がされていない場合に、キャンセルボタン405の選択操作がされると、旅行アプリを終了させることが可能である。
【0084】
確定ボタン406は、上述した各項目を設定した後に設定内容を確定させる場合に選択されるボタンである。確定ボタン406の選択操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、確定ボタン406の選択操作時における設定内容に関するリソース条件設定情報をサーバ100に送信する。このリソース条件設定情報を受信した場合には、抽出部123は、そのリソース条件設定情報に基づいて、電子機器200に提供する目的地候補を、カテゴリDB160(図5参照)の大カテゴリ161「食事」のうちから抽出する。この抽出例を以下に示す。
【0085】
[最初の目的地候補の抽出例]
ここでは、リソース条件設定画面400を用いて設定されたリソース条件に基づいて、電子機器200に最初に提供する目的地候補を抽出する抽出方法について説明する。ここでは、旅行計画を生成する場合に、最初の目的地を食事関係とし、次の目的地をレジャー関係とする例を示す。なお、これらの順序については、ユーザにより設定された旅行の時間帯等に応じて適宜変更可能である。なお、以降では、最初に提供する目的地候補を第1カテゴリ又は第1目的地候補と適宜称して説明する。
【0086】
抽出部123は、電子機器200から受信したリソース条件設定情報に基づいて、カテゴリDB160(図5参照)の大カテゴリ161「食事」に対応する中カテゴリ162のうちから電子機器200に提供する目的地候補を抽出する。具体的には、予算設定領域401で設定された予算の範囲内となり、エリア設定領域402で設定されたエリアに存在し、日時設定領域403で設定された日時の範囲内となる目的地候補(カテゴリ)が中カテゴリ162のうちから抽出される。なお、優先者設定領域404で設定された優先者の満足度が所定値以上となる目的地候補を抽出してもよい。すなわち、優先者に関する満足度に基づいて目的地候補を抽出し、その抽出された複数の目的地候補を提示することが可能である。
【0087】
ここで、予算設定領域401で設定された予算については、旅行の参加者の数を考慮して抽出処理が実行される。例えば、ユーザU1が6人の参加者となる旅行計画を生成する場合を想定する。この場合に、予算設定領域401で3万円の上限が設定された場合には、6人分の予算を考慮した0.5万円以内の値が費用情報164に格納されているカテゴリが抽出される。ただし、同一のカテゴリに属する各目的地の費用が異なり、同一のカテゴリに属する各目的地の費用のうち、上限値及び下限値が大きく異なることも想定される。例えば、中カテゴリ171「温泉」に属するA温泉乃至C温泉の費用の上限値は3千円であるのに対し、下限値は1千円である。そこで、予算設定領域401で設定された予算に所定値(例えば5千円)を加算した範囲を基準としてカテゴリを抽出してもよい。また、エリア設定領域402で神奈川が設定された場合には、エリア情報155に神奈川が格納されているカテゴリが抽出される。
【0088】
また、日時設定領域403で旅行の日時として2023年2月4日の13時から20時が設定された場合には、旅行の時間帯は7時間であるため、7時間以内の値が滞在時間情報163に格納されているカテゴリが抽出される。ただし、出発地から目的地まで移動時間を考慮する必要もあるため、旅行の時間帯から所定時間(例えば2時間)を引いた値(例えば5時間)を基準としてカテゴリを抽出してもよい。このように抽出された目的地候補の表示例については、図8に示す。
【0089】
[目的地選択画面の表示例]
図8は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面410の表示例を示す図である。目的地選択画面410は、リソース条件設定画面400(図7参照)においてリソース条件の設定操作がされた後に表示される表示画面である。また、上述したように、リソース条件設定画面400において設定されたリソース条件に基づいて抽出された複数の目的地候補が目的地選択画面410に表示される。
【0090】
目的地選択画面410は、旅行の目的地を選択するための画面である。図8では、最初に、カテゴリDB160(図5参照)の大カテゴリ161「食事」に対応する目的地候補を選択する場合の表示例を示す。具体的には、目的地選択画面410には、リソース量表示領域420と、目的地候補表示領域430とが表示される。
【0091】
目的地候補表示領域430は、リソース条件設定画面400において設定された設定内容に基づいて抽出された各目的地候補を表示する領域である。具体的には、目的地候補表示領域430には、各目的地候補に対応する目的地候補選択領域431、432が表示される。目的地候補選択領域431、432は、カテゴリDB160(図5参照)の中カテゴリ162に格納されている各カテゴリに対応する。なお、図8では、2つの目的地候補選択領域431、432のみを表示する例を示すが、矢印ボタン436の選択操作により他の目的地候補選択領域を表示することが可能である。なお、戻るボタン、確定ボタン等を表示させ、これらのボタン操作により選択操作を実行してもよい。
【0092】
目的地候補表示領域430に表示される目的地候補については、所定の順序に従って表示することが可能である。例えば、満足度が高い順、総合評価が高い順(例えば、満足度、滞在時間、費用に基づく演算値の高い順)に表示することが可能である。
【0093】
また、目的地候補表示領域430には、目的地候補選択領域431、432のそれぞれにおいて、満足度、時間、費用に関する情報を表示する例を示す。具体的には、目的地候補表示領域430には、満足度情報表示領域433と、時間情報表示領域434と、費用情報表示領域435とが表示される。
【0094】
満足度情報表示領域433は、目的地候補選択領域431、432のそれぞれの目的地に対する満足度を表示する領域である。満足度情報表示領域433における満足度については、満足度情報154(図4参照)に基づいて表示可能である。また、図8では、優先者設定領域404(図7参照)で設定された優先者に関する満足度を満足度情報表示領域433に表示する例を示す。例えば、満足度については、その高さを棒グラフで示すことが可能である。図8では、ラーメン好きな父の例を示す。すなわち、カレーの満足度よりも、ラーメンの満足度が高い場合の例を示す。
【0095】
なお、優先者設定領域404(図7参照)で複数の優先者が設定された場合には、各優先者に対応する満足度を満足度情報表示領域433に表示してもよい。この場合には、各満足度に各優先者の名称を付して表示することが可能である。また、満足度の代わりに、又は、満足度とともに、満足度を構成する各要素(例えば、意欲、体力)を満足度情報表示領域433に表示してもよい。この場合には、各要素にその名称を付して表示することが可能である。
【0096】
時間情報表示領域434は、目的地候補選択領域431、432のそれぞれの目的地に関する滞在時間を表示する領域である。時間情報表示領域434における時間については、滞在時間情報163(図5参照)に基づいて表示可能である。例えば、時間については、その高さを棒グラフで示すことが可能である。
【0097】
費用情報表示領域423は、目的地候補選択領域431、432のそれぞれの目的地に関する費用を表示する領域である。費用情報表示領域423における費用については、費用情報164(図5参照)に基づいて表示可能である。例えば、費用ついては、その高さを棒グラフで示すことが可能である。
【0098】
リソース量表示領域420は、ユーザ操作に基づいて選択された目的地等に関するリソース量を表示する領域である。図8では、満足度、時間、費用に関する情報をリソース量表示領域420に表示する例を示す。具体的には、リソース量表示領域420には、満足度情報表示領域421と、時間情報表示領域422と、費用情報表示領域423とが表示される。
【0099】
満足度情報表示領域421は、目的地候補表示領域430において選択された目的地に対する満足度を表示する領域である。例えば、満足度については、その高さを折れ線425で示すことが可能である。図8では、ランチの場所までの移動により満足度が下がることを折れ線425で示す。この移動に対する満足度については、移動時間、移動距離等に基づいて設定される所定値を用いてもよい。
【0100】
時間情報表示領域422は、目的地候補表示領域430において選択された目的地に関する時間を表示する領域である。例えば、時間については、リソース条件設定画面400(図7参照)において設定された日時の範囲を点線の矩形426で示し、点線の矩形426内に時間軸を示す矢印427を配置する。図8では、ランチの場所までの移動に対応する移動時間を点線の矩形(移動1)で示し、ランチの場所での滞在時間を点線の矩形(ランチ)で示す。なお、各矩形(移動1、ランチ)の左右方向の長さについては、目的地候補表示領域430において選択された目的地に応じて適宜変更される。また、ランチの場所までの移動時間については、出発地からランチの場所までの経路に基づいて算出可能である。なお、出発地から目的地までの経路の探索方法、その経路における移動時間の算出方法については、公知の方法を用いることが可能である。
【0101】
費用情報表示領域423は、目的地候補表示領域430において選択された目的地に関する費用を表示する領域である。例えば、費用については、リソース条件設定画面400(図7参照)において設定された費用の範囲を点線の矩形428で示し、旅行に要する費用の総額を点線の矩形428内において左右方向の長さで示す。図8では、ランチでの費用を点線の矩形428内に点線の矩形(ランチ)で示す。なお、図8では、ランチの場所までは車両C1を利用して一般道で移動することを想定する。この場合には、ランチの場所までの移動に要する費用が発生しないため、点線の矩形428内に移動1に対応する費用は表示されない。なお、各矩形(ランチ)の左右方向の長さについては、目的地候補表示領域430において選択された目的地に応じて適宜変更される。
【0102】
目的地候補表示領域430において目的地候補選択領域431の選択操作がされた場合の表示例を図9に示す。また、目的地候補表示領域430において目的地候補選択領域432の選択操作がされた場合の表示例を図10に示す。
【0103】
[目的地選択画面の遷移例]
図9図10は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面410(図8参照)の遷移例を示す図である。図9図10では、目的地候補表示領域430において選択操作がされた後に表示される目的地選択画面410におけるリソース量表示領域420のみを示す。
【0104】
図9に示すように、目的地候補選択領域431の選択操作がされた場合には、満足度情報表示領域421、時間情報表示領域422、費用情報表示領域423のそれぞれにおいて、カレーに対応する情報が追加して表示される。具体的には、満足度情報表示領域421には、父の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値(カレー:+3)が加算されるように折れ線425が表示される。すなわち、目的地候補選択領域431の満足度情報表示領域433(図8参照)に表示される満足度に対応する数値が加算されるように折れ線425が表示される。
【0105】
また、時間情報表示領域422には、滞在時間情報163(図5参照)に関連付けられている数値(カレー:1時間)に対応する矩形(カレー)が矢印427に沿って配置される。
【0106】
また、費用情報表示領域423には、費用情報164(図5参照)に関連付けられている数値(カレー:800円)に対応する矩形(カレー)が左詰めに配置される。
【0107】
また、図10に示すように、目的地候補選択領域432の選択操作がされた場合には、満足度情報表示領域421、時間情報表示領域422、費用情報表示領域423のそれぞれにおいて、ラーメンに対応する情報が追加して表示される。具体的には、満足度情報表示領域421には、父の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値(ラーメン:+10)が加算されるように折れ線425が表示される。
【0108】
また、時間情報表示領域422には、滞在時間情報163(図5参照)に関連付けられている数値(ラーメン:1時間)に対応する矩形(ラーメン)が矢印427に沿って配置される。
【0109】
また、費用情報表示領域423には、費用情報164(図5参照)に関連付けられている数値(ラーメン:900円)に対応する矩形(ラーメン)が左詰めに配置される。
【0110】
図9図10に示すように、父を基準としてランチについてカレー、ラーメンの何れかを選択すると、カレー、ラーメンの双方の滞在時間、費用についてはほとんど同じであるが、父の満足度が大きく異なる。ユーザU1は、満足度情報表示領域421に表示される折れ線425を見ることにより、カレーの選択時と、ラーメンの選択時との父の満足度の違いを視覚的に容易に把握可能となる。これにより、ユーザU1が父を優先者として旅行計画を作成する場合に、父の満足度を高める目的地(ラーメン)を設定することが可能な旅行計画を容易に作成することが可能となる。
【0111】
上述したように、ユーザU1が、旅行の最初の目的地としてラーメンを選択する場合には、UI部240に表示されている目的地選択画面410において目的地候補選択領域432の選択操作を実行する。目的地候補選択領域432の選択操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、目的地候補選択領域432に関する選択情報をサーバ100に送信する。この選択情報を受信した場合には、抽出部123は、その選択情報と、既に受信しているリソース条件設定情報とに基づいて、電子機器200に2番目に提供する目的地候補を、カテゴリDB160(図5参照)の大カテゴリ161「レジャー」のうちから抽出する。この抽出例を以下に示す。
【0112】
[2番目の目的地候補の抽出例]
ここでは、リソース条件設定画面400を用いて設定されたリソース条件と、目的地選択画面410を用いて選択された目的地候補とに基づいて、電子機器200に2番目に提供する目的地候補を抽出する抽出方法について説明する。なお、以降では、2番目に提供する目的地候補を第2カテゴリ又は第2目的地候補と適宜称して説明する。
【0113】
抽出部123は、電子機器200から受信したリソース条件設定情報と、電子機器200から受信した選択情報とに基づいて、カテゴリDB160の大カテゴリ161「レジャー」に対応する中カテゴリ162のうちから、電子機器200に提供する目的地候補を抽出する。具体的には、リソース条件設定情報に応じたリソース条件から、選択情報に応じた目的地に係るリソース量を差し引いて求められる新たなリソース条件に基づいて目的地候補が抽出される。
【0114】
例えば、予算設定領域401(図6参照)で設定された予算から、目的地選択画面410(図8参照)で選択された目的地の費用(費用情報164)を減算した値を新たなリソース条件とすることが可能である。この場合に、最初の目的地候補抽出処理と同様に、同一のカテゴリに属する各目的地の上限値及び下限値を考慮して目的地候補を抽出してもよい。
【0115】
また、例えば、日時設定領域403で設定された日時の時間帯から、目的地選択画面410(図8参照)で選択された目的地の滞在時間(滞在時間情報163)を減算した値を新たなリソース条件とすることが可能である。この場合に、最初の目的地候補抽出処理と同様に、出発地から目的地まで移動時間等を考慮して目的地候補を抽出してもよい。
【0116】
なお、エリア設定領域402で設定されたエリア、優先者設定領域404で設定された優先者については、そのままリソース条件として使用することが可能である。
【0117】
ここで、2番目の目的地候補を抽出する場合には、最初に選択された目的地を基準とする地理的条件も考慮することが好ましい。例えば、神奈川県の西部にしか存在しない目的地が属するカテゴリが第1目的地として選択された場合には、神奈川県の西部に存在する目的地が属するカテゴリを第2目的地候補として抽出することが好ましい。
【0118】
上述したように、6人の家族が参加者となる旅行計画を生成する場合を想定する。この場合に、予算設定領域401で3万円の上限が設定され、目的地選択画面410(図8参照)で選択された第1目的地がラーメンである場合には、6人分の予算を考慮した4200円(5千円-8百円)以内の値が費用情報164に格納されている目的地候補が抽出される。ただし、最初の目的地候補抽出処理と同様に、同一のカテゴリに属する各目的地の上限値及び下限値を考慮して、予算設定領域401で設定された予算に所定値(例えば5千円)を加算した範囲を基準として目的地候補を抽出してもよい。また、エリア設定領域402で神奈川が設定された場合には、エリア情報155に神奈川が格納されている目的地候補が抽出される。
【0119】
日時設定領域403で旅行の日時として2023年2月4日の13時から20時が設定された場合には、旅行の時間帯は7時間である。また、目的地選択画面410(図8参照)で選択された第1目的地がラーメンである場合には、ラーメンの滞在時間(滞在時間情報163)は1時間である。これらの場合には、6時間(7時間-1時間)以内の値が滞在時間情報163に格納されている目的地候補が抽出される。ただし、上述したように。出発地から目的地まで移動時間を考慮する必要もあるため、旅行の時間帯から所定時間(例えば2時間)を引いた値(例えば4時間)を基準として目的地候補を抽出してもよい。
【0120】
また、優先者設定領域404で優先者が設定された場合には、その設定された優先者の満足度が所定条件を満たす内容が満足度情報154に格納されている目的地候補を抽出してもよい。なお、複数のリソース条件が設定された場合には、それらの各リソース条件の全て又は少なくとも一部を満たす目的地候補が抽出される。このように抽出された目的地候補の表示例については、図11に示す。
【0121】
なお、カテゴリDB160(図5参照)の大カテゴリ161「食事」に対応する中カテゴリ162のうちから選択された目的地候補の滞在時間が長時間となる場合には、旅行のリソース条件として設定された残りの時間が閾値(例えば1時間)未満となることも想定される。この場合には、カテゴリDB160の大カテゴリ161「レジャー」に対応する中カテゴリ162からの抽出処理をしないようにしてもよい。
【0122】
[目的地選択画面の表示例]
図11は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面440の表示例を示す図である。目的地選択画面440は、目的地選択画面410(図8参照)において目的地候補選択領域432の選択操作がされた後に表示される表示画面である。また、上述したように、リソース条件設定画面400において設定されたリソース条件と、目的地候補選択領域432に対応する目的地とに基づいて抽出された複数の目的地候補が目的地選択画面440に表示される。
【0123】
目的地選択画面440は、レジャーに関する目的地を選択する点以外は、目的地選択画面410(図8参照)と共通するため、目的地選択画面410と共通する部分には同一の符号を付してこれらの説明を省略する。なお、図11では、カテゴリDB160(図5参照)の大カテゴリ161「レジャー」に対応する目的地候補を選択する場合の表示例を示す。
【0124】
目的地候補表示領域430は、リソース条件設定画面400において設定された設定内容と、目的地候補選択領域432(図8参照)に対応する目的地(ラーメン)とに基づいて抽出された各目的地候補を表示する領域である。
【0125】
目的地候補表示領域430において目的地候補選択領域431の選択操作がされた場合の表示例を図12に示す。また、目的地候補表示領域430において目的地候補選択領域432の選択操作がされた場合の表示例を図13に示す。
【0126】
[目的地選択画面の遷移例]
図12図13は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面440(図11参照)の遷移例を示す図である。図12図13では、目的地候補表示領域430において選択操作がされた後に表示される目的地選択画面440におけるリソース量表示領域420のみを示す。
【0127】
図12に示すように、目的地候補選択領域431の選択操作がされた場合には、満足度情報表示領域421、時間情報表示領域422、費用情報表示領域423のそれぞれにおいて、温泉に対応する情報が追加して表示される。具体的には、満足度情報表示領域421には、父の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値(温泉:+11)が加算されるように折れ線425が表示される。すなわち、目的地候補選択領域431の満足度情報表示領域433(図11参照)に表示される満足度に対応する数値が加算されるように折れ線425が表示される。
【0128】
また、時間情報表示領域422には、滞在時間情報163(図5参照)に関連付けられている数値(温泉:3時間)に対応する矩形(温泉)が矢印427に沿って配置される。
【0129】
また、費用情報表示領域423には、費用情報164(図5参照)に関連付けられている数値(温泉:2000円)に対応する矩形(温泉)が左詰めに配置される。
【0130】
また、図13に示すように、目的地候補選択領域432の選択操作がされた場合には、満足度情報表示領域421、時間情報表示領域422、費用情報表示領域423のそれぞれにおいて、水族館に対応する情報が追加して表示される。具体的には、満足度情報表示領域421には、父の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値(水族館:-2)が加算されるように折れ線425が表示される。すなわち、目的地候補選択領域431の満足度情報表示領域433(図11参照)に表示される満足度に対応する数値が加算されるように折れ線425が表示される。
【0131】
また、時間情報表示領域422には、滞在時間情報163(図5参照)に関連付けられている数値(水族館:2.5時間)に対応する矩形(水族館)が矢印427に沿って配置される。
【0132】
また、費用情報表示領域423には、費用情報164(図5参照)に関連付けられている数値(水族館:2500円)に対応する矩形(水族館)が左詰めに配置される。
【0133】
図12図13に示すように、父を基準としてレジャーについて温泉、水族館の何れかを選択すると、温泉、水族館の双方の滞在時間、費用についてはほとんど同じであるが、父の満足度が大きく異なる。ユーザU1は、満足度情報表示領域421に表示される折れ線425を見ることにより、温泉の選択時と、水族館の選択時との父の満足度の違いを視覚的に容易に把握可能となる。これにより、ユーザU1が父を優先者として旅行計画を作成する場合に、父の満足度を高める目的地(温泉)を設定することが可能な旅行計画を容易に作成することが可能となる。
【0134】
[目的地の抽出例]
最初に、抽出部123は、目的地選択画面410(図8参照)で選択された目的地(ラーメン)と同じ中カテゴリ171「ラーメン」(図6参照)に対応する目的地172のうちから、リソース条件設定画面400において設定された設定内容を満たす目的地を抽出する。この目的地の抽出方法は、上述した目的地候補の抽出方法と同様に、滞在時間情報163、費用情報164を考慮して実行される。なお、エリア設定領域402で設定されたエリアのリソース条件については位置情報165が用いられる。例えば、エリア設定領域402で神奈川が設定された場合には、位置情報165により特定される場所が神奈川に含まれる目的地が抽出される。
【0135】
次に、抽出部123は、目的地選択画面440(図11参照)で選択された目的地(温泉)と同じ中カテゴリ171「温泉」に対応する目的地172のうちから、リソース条件設定画面400において設定された設定内容を満たす目的地を抽出する。この目的地の抽出方法では、上述した2番目の目的地候補の抽出方法と同様に、既に抽出された目的地「ラーメン」を考慮することが好ましい。
【0136】
ここで、ユーザU1より選択されたカテゴリに属する目的地と、目的地の来訪順序とを決定する決定方法について説明する。例えば、優先順位を設定しておき、この優先順位に基づいて、目的地、目的地の来訪順序を決定することが可能である。この優先順位は、例えば、ユーザ操作等により適宜設定可能である。例えば、食事に属する目的地の来訪順序を最初とし、レジャーに属する目的地の来訪順序を次とする優先順位が設定されている場合には、この優先順位に基づいて目的地の来訪順序が決定される。
【0137】
なお、明示的に優先順位が設定されていない場合には、暗黙的に優先順位を設定してもよい。例えば、ユーザU1より2つのカテゴリが選択された場合には、その各カテゴリのうち、滞在時間が長いカテゴリに属する目的地の来訪順序を最初とし、次に滞在時間が長いカテゴリに属する目的地の来訪順序を2番目とすることが可能である。また、例えば、ユーザU1より2つのカテゴリが選択された場合には、最初に選択されたカテゴリに属する目的地の来訪順序を最初とし、次に選択されたカテゴリに属する目的地の来訪順序を2番目とすることが可能である。また、3以上の目的地についても同様に設定可能である。
【0138】
また、優先順位が設定されていない場合には、ユーザU1により選択されたカテゴリに属する目的地のうち、目的地間の移動に要する総合的な消費リソース量がより少ない目的地の組み合わせを優先して選択することが可能である。また、優先順位が設定されている場合には、2番目の来訪順序とされたカテゴリに属する目的地のうち、最初の来訪順序とされた目的地からの移動に要する総合的な消費リソース量がより少ない目的地を優先して選択することが可能である。
【0139】
また、目的地の来訪順序については、各目的地の営業時間、各目的地を来訪する際に妥当な時間帯(例えば、レストランの場合には食事の時間帯)、渋滞予測等を考慮して決定することが好ましい。また、複数の目的地の来訪順序を決定する場合には、目的地間の移動に要する総合的な移動コストがより少ない順序とすることが好ましい。また、旅行参加者の過去の旅行履歴を学習した学習データに基づいて、複数の目的地の来訪順序を決定してもよい。
【0140】
なお、優先順位については、個別に設定してもよい。例えば、ユーザU1によりカレーと温泉とが選択された場合に、良い温泉を優先し、カレーは何でもよいと考えることも想定される。この場合には、温泉の優先度を高いとみなし、温泉を中心にして総合的な消費リソース量を算出し、この算出結果に基づいて目的地を選択することが可能である。
【0141】
このように、目的地での滞在時間、目的地までの渋滞予測情報、目的地までの移動時間等に基づいて、目的地、各目的地の来訪順序を決定することが可能である。
【0142】
上述したように、抽出部123により旅行の目的地、各目的地の来訪順序が決定された場合には、経路探索部124は、登録位置情報145(図3参照)に位置情報が格納されている登録場所(例えば、自宅)から、その各目的地を経由して、登録場所に戻るまでの移動経路を探索する。すなわち、抽出部123により抽出された複数の目的地の組み合わせによる最適ルート検索が実行される。なお、経路の探索方法については、公知の経路探索方法を用いることが可能である。
【0143】
次に、生成部125は、経路探索部124により探索された移動経路と、抽出部123により抽出された各目的地とを含む旅行計画を生成する。この場合に、生成部125は、渋滞情報、工事情報等の交通情報、移動経路の距離等に基づいて、移動経路の所要時間を算出する。この移動経路の所要時間の算出方法は、公知の算出方法を用いることが可能である。また、生成部125は、コンテンツDB170(図6参照)の滞在時間情報173に基づいて、各目的地での滞在時間を設定する。そして、生成部125は、その生成された旅行計画に関する旅行計画情報を提示部122に出力する。また、提示部122は、生成部125により生成された旅行計画情報を、電子機器200のUI部240に表示させる。この旅行計画情報の表示例については、図14に示す。
【0144】
なお、図8図11に示す例において、既に選択した内容を変更する場合には、その変更したい内容に対応する部分(例えば、満足度情報表示領域421、時間情報表示領域422、費用情報表示領域423のうちの対応部分)を選択する選択操作を行う。この選択操作により、その選択された部分を再度選択可能とするための目的地選択画面を表示することが可能である。
【0145】
[旅行計画確認画面の表示例]
図14は、電子機器200のUI部240に表示される旅行アプリの旅行計画確認画面450の表示例を示す図である。
【0146】
旅行計画確認画面450には、リソース量表示領域420と、旅行計画表示領域451と、戻るボタン454と、確定ボタン455とが表示される。なお、リソース量表示領域420については、目的地選択画面410(図8参照)、目的地選択画面440(図11参照)と共通するため、目的地選択画面410、440と共通する部分には同一の符号を付してこれらの説明を省略する。なお、図14では、カテゴリDB160(図5参照)の大カテゴリ161「食事」及び「レジャー」に対応する各目的地が抽出された場合の表示例を示す。
【0147】
例えば、リソース量表示領域420の満足度情報表示領域421では、複数の目的地を経由して出発地から最終目的地まで移動する場合の満足度の遷移が折れ線425で表示される。すなわち、折れ線425の右端部は、最終目的地の到着時における優先者の最終的な満足度を意味する。また、折れ線425の遷移を見ることにより、例えば、ランチ、レジャーで満足度が上昇するが、その間の移動時間に満足度が低下することを容易に把握可能となる。
【0148】
旅行計画表示領域451は、目的地選択画面410(図8参照)、目的地選択画面440(図11参照)を用いて選択された1又は複数の目的地を表示する領域である。旅行計画表示領域451には、旅程表示領域452と、詳細内容表示領域453とが表示される。なお、図14では、出発地から最終目的地までの経路、目的地を時系列で並べて表示する例を示すが、出発地から最終目的地までの経路、目的地を地図上に配置して表示してもよい。また、旅行計画表示領域451には、出発地から最終目的地までの経路、目的地のうちの少なくとも一部を表示し、他の経路、目的地については、スクロールバー456を用いて表示させてもよい。
【0149】
旅程表示領域452には、出発地から最終目的地までの経路、目的地が上下方向に並べて表示される。なお、旅程表示領域452に表示される各情報は、時間情報表示領域422において左右方向に並べて表示される各情報に対応する。なお、図14では、出発時刻、各目的地への到着予定時刻、各目的地での滞在時間、最終目的地への到着予定時刻等を省略するが、これらの日時情報を表示してもよい。なお、旅行の出発時刻については、日時設定領域403(図7参照)において設定された日時に基づいて表示可能である。また、旅行の到着予定時刻については、生成部125により生成された移動経路の所要時間と、各目的地での滞在時間とに基づいて算出可能である。また、目的地の到着予定時刻、出発予定時刻については、生成部125により生成された移動経路の所要時間と、各目的地での滞在時間とに基づいて算出可能である。なお、出発地、最終目的地については、ユーザ操作に基づいて適宜変更可能である。
【0150】
詳細内容表示領域453には、旅程表示領域452に表示される出発地から最終目的地までの各経路、各目的地に関する各種情報が表示される。例えば、各経路の種類(例えば、高速道路、一般道)、各経路の特徴(例えば、狭い道路、渋滞の多い道路)、各目的地の特徴(例えば、美味しいラーメン、腰痛に効く温泉)等の詳細な内容が表示される。これにより、ユーザU1は、生成された旅行計画の詳細な内容を把握することが可能である。
【0151】
戻るボタン454は、直前の画面(目的地選択画面440(図11参照))に戻る場合に選択されるボタンである。戻るボタン454の選択操作がされると、UI部240に目的地選択画面440が表示される。そして、ユーザU1は、新たに所望の目的地を選択することが可能となる。
【0152】
確定ボタン455は、旅行計画確認画面450に表示されている旅行計画を確認した後にその内容を確定させる場合に選択されるボタンである。確定ボタン455の選択操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、確定ボタン455の選択操作がされたことを示す確定情報をサーバ100に送信する。この確定情報を受信した場合には、生成部125は、その生成された旅行計画に関する旅行計画情報を、機器管理DB140(図3参照)の旅行計画情報146に格納する。また、設定部126は、旅行計画確認画面450に表示されている旅行計画を設定するための各処理を実行する。例えば、設定部126は、設定された目的地のうち、予約が必要な目的地が存在する場合には、その目的地について予約処理を実行する。また、例えば、設定部126は、旅行計画の移動手段として、車両C1以外の交通機関を使用する場合には、その交通機関について予約処理を実行する。
【0153】
なお、図8図11では、目的地選択画面410、440において、旅行の目的地として中カテゴリ162(図5参照)に対応するカテゴリを選択する例を示したが、旅行の目的地として具体的な目的地(目的地172(図6参照)に対応する目的地)を選択してもよい。この場合には、目的地172に対応する目的地毎に満足度情報154(図4参照)を設定しておき、目的地選択画面の表示に用いることが可能となる。
【0154】
[サーバの動作例]
図15は、サーバ100における旅行計画生成処理の一例を示すフローチャートである。また、この旅行計画生成処理は、記憶部130(図2参照)に記憶されているプログラムに基づいて制御部120(図2参照)により実行される。また、この旅行計画生成処理は、電子機器200において旅行アプリの起動操作がされた場合に実行される。また、この旅行計画生成処理では、図1乃至図14を適宜参照して説明する。
【0155】
ステップS701において、受付部121は、電子機器200から旅行アプリ起動情報を受信したか否かを判定する。例えば、電子機器200において旅行アプリの起動操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、旅行アプリの起動操作がされたことを示す旅行アプリ起動情報をサーバ100に送信する。旅行アプリ起動情報を受信した場合には、ステップS702に進む。一方、旅行アプリ起動情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。
【0156】
ステップS702において、提示部122は、リソース条件設定画面情報を電子機器200に送信する。このリソース条件設定画面情報を受信した場合には、電子機器200の制御部220は、受信したリソース条件設定画面情報に基づいて、リソース条件設定画面をUI部240に表示させる。例えば、リソース条件設定画面400(図7参照)がUI部240に表示される。
【0157】
ステップS703において、受付部121は、電子機器200からリソース条件設定情報を受信したか否かを判定する。例えば、電子機器200の制御部220は、リソース条件設定画面400(図7参照)において受け付けられたリソース条件設定操作に関するリソース条件設定情報をサーバ100に送信する。リソース条件設定情報を受信した場合には、ステップS704に進む。一方、リソース条件設定情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。
【0158】
ステップS704において、抽出部123は、ステップS703で受信したリソース条件設定情報に基づいて、電子機器200に表示させる目的地候補をカテゴリDB160(図5参照)から抽出する。この目的地候補の抽出処理については、上述した第1目的地候補の抽出処理と同様である。
【0159】
ステップS705において、提示部122は、ステップS704で抽出された目的地候補に関する目的地選択画面情報を電子機器200に送信する。この目的地選択画面情報を受信した場合には、電子機器200の制御部220は、受信した目的地選択画面情報に基づいて、目的地選択画面をUI部240に表示させる。例えば、目的地選択画面410(図8参照)がUI部240に表示される。
【0160】
ステップS706において、受付部121は、電子機器200から目的地選択情報を受信したか否かを判定する。例えば、電子機器200の制御部220は、目的地選択画面410(図8参照)において受け付けられた目的地の選択操作に関する目的地選択情報をサーバ100に送信する。目的地選択情報を受信した場合には、ステップS707に進む。一方、目的地選択情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。
【0161】
ステップS707において、提示部122は、ステップS706で受信した目的地選択情報に基づいて、電子機器200において選択された目的地の満足度を満足度領域に反映させるための反映情報を電子機器200に送信する。例えば、抽出部123は、目的地選択画面410(図8参照)において選択された目的地の満足度を満足度DB150から抽出する。そして、演算部127は、その抽出された満足度に基づいて、リソース量表示領域420の内容を変更させるための演算処理を実行する。例えば、その抽出された満足度に対応する数値を満足度情報表示領域421に加算する加減算処理が実行される。次に、提示部122は、演算部127による演算結果に基づいて、リソース量表示領域420の内容を変更させる反映情報を電子機器200に送信する。例えば、目的地選択画面410においてカレーが選択された場合には、図9に示すリソース量表示領域420が表示され、ラーメンが選択された場合には、図10に示すリソース量表示領域420が表示される。
【0162】
ステップS708において、抽出部123は、新たな目的地の選択が可能であるか否かを判定する。例えば、ステップS703で受信したリソース条件設定情報に基づいて、旅行の予算が所定額の範囲内であり、かつ、旅行の時間が所定時間内である場合には、新たな目的地の選択が可能であると判定される。また、例えば、選択可能な目的地の数が設定されている場合には、その目的地の数だけ目的地の選択が可能であると判定される。新たな目的地の選択が可能である場合には、ステップS704に戻る。一方、新たな目的地の選択が可能でない場合には、ステップS709に進む。なお、ステップS704では、抽出部123は、ステップS703で受信したリソース条件設定情報と、既に選択された目的地とに基づいて、電子機器200に表示させる目的地候補をカテゴリDB160から抽出する。この目的地候補の抽出処理については、上述した第2目的地候補の抽出処理と同様である。
【0163】
ステップS709において、抽出部123は、ステップS706で受信した目的地選択情報に基づいて、選択されたカテゴリに属する目的地、各目的地の来訪順序を決定する。この目的地の抽出処理、目的地の来訪順序の決定処理については、上述した各処理と同様である。
【0164】
ステップS710において、経路探索部124は、ステップS709で決定された目的地、各目的地の来訪順序に基づいて、旅行の経路を探索する。例えば、経路探索部124は、機器管理DB140の登録位置情報145に格納されている場所(例えば、ユーザU1の自宅)を出発地及び最終目的地とし、決定された1又は複数の目的地を経由する経路を探索する。この経路探索方法については、公知の経路探索方法を用いることが可能である。
【0165】
ステップS711において、生成部125は、ステップS709で決定された目的地と、ステップS710で生成された経路とを含む旅行計画情報を生成する。
【0166】
ステップS712において、提示部122は、ステップS711で生成された旅行計画情報を電子機器200に送信する。この旅行計画情報を受信した場合には、電子機器200の制御部220は、受信した旅行計画情報に基づいて、旅行計画確認画面をUI部240に表示させる。例えば、旅行計画確認画面450(図14参照)がUI部240に表示される。
【0167】
ステップS713において、受付部121は、電子機器200から承認情報を受信したか否かを判定する。例えば、電子機器200の制御部220は、UI部240に表示されている旅行計画確認画面において受け付けられた承認操作を受け付ける。例えば、旅行計画確認画面450(図14参照)に表示されている確定ボタン455を選択する選択操作が受け付けられた場合には、電子機器200の制御部220は、その選択操作に関する承認情報をサーバ100に送信する。承認情報を受信した場合には、ステップS714に進む。一方、電子機器200において承認操作が受け付けられず、新たな目的地を選択するための再選択操作がされた場合には、ステップS704に戻り、ステップS704乃至S711の各処理を実行する。
【0168】
ステップS714において、設定部126は、ステップS713で受信した承認情報に対応する旅行計画情報に基づいて、旅行計画を設定するための各処理を実行する。例えば、設定部126は、設定された目的地のうち、予約が必要な目的地が存在する場合には、その目的地について予約処理を実行する。
【0169】
[移動手段を選択可能とする例]
以上では、目的地を選択して旅行計画を生成する例を示した。ここで、出発地から最終目的地までの移動経路、移動手段についても複数の候補が考えられる。また、出発地から最終目的地までの移動経路、移動手段によっては、家族の満足度が変化することも考えられる。そこで、以下では、出発地から最終目的地までの移動経路、移動手段を選択可能とする例を示す。すなわち、以下では、移動する際の移動手段の満足度を重視する例を示す。
【0170】
[移動手段選択画面の表示例]
図16は、電子機器200のUI部240に表示される移動手段選択画面460の表示例を示す図である。移動手段選択画面460は、目的地選択画面440(図11参照)のリソース量表示領域420において移動に関する領域の選択操作がされた後に表示される表示画面である。なお、移動に関する領域の選択操作は、例えば、満足度情報表示領域421の移動2部分(点線の矩形429)、時間情報表示領域422又は費用情報表示領域423の移動2の選択操作である。この場合には、リソース条件設定画面400において設定されたリソース条件と、既に選択された2つの目的地とに基づいて抽出された複数の移動手段が移動手段選択画面460に表示される。
【0171】
移動手段選択画面460は、移動手段を選択する点以外は、目的地選択画面440(図11参照)と共通するため、目的地選択画面440と共通する部分には同一の符号を付してこれらの説明を省略する。なお、図16では、自家用車に対応する移動手段候補を選択する場合の表示例を示す。
【0172】
移動手段候補表示領域470は、リソース条件設定画面400において設定された設定内容と、既に選択された2つの目的地とに基づいて抽出された各移動手段候補を表示する領域である。すなわち、既に選択された2つの目的地間を移動可能な移動手段のうち、リソース条件設定画面400において設定された設定内容を満たす移動手段が移動手段候補として表示される。図16では、既に選択された2つの目的地間の移動手段として車両を利用可能であり、車両の移動経路として高速道路及び一般道が利用可能な場合の例を示す。
【0173】
具体的には、移動手段候補表示領域470には、各移動手段候補に対応する移動手段候補選択領域471、472が表示される。移動手段候補選択領域471、472は、満足度DB150(図4参照)の中カテゴリ152に格納されている各カテゴリに対応する。移動手段候補選択領域471は、既に選択された2つの目的地間を移動する経路として高速道路を選択するための領域である。また、移動手段候補選択領域472は、既に選択された2つの目的地間を移動する経路として一般道を選択するための領域である。なお、図16では、2つの移動手段候補選択領域471、472のみを表示する例を示すが、矢印ボタン436の選択操作により他の移動手段候補選択領域を表示することが可能である。
【0174】
移動手段候補表示領域470に表示される移動手段候補については、所定の順序に従って表示することが可能である。例えば、満足度が高い順、総合評価が高い順(例えば、満足度、移動時間、費用に基づく演算値の高い順)に表示することが可能である。
【0175】
移動手段候補表示領域470において移動手段候補選択領域471の選択操作がされた場合の表示例を図17に示す。また、移動手段候補表示領域470において移動手段候補選択領域472の選択操作がされた場合の表示例を図18に示す。
【0176】
[移動手段選択画面の遷移例]
図17図18は、電子機器200のUI部240に表示される移動手段選択画面460(図16参照)の遷移例を示す図である。図17図18では、移動手段候補表示領域470において選択操作がされた後に表示される移動手段選択画面460におけるリソース量表示領域420のみを示す。
【0177】
図17に示すように、移動手段候補選択領域471の選択操作がされた場合には、満足度情報表示領域421、時間情報表示領域422、費用情報表示領域423のそれぞれにおいて、はやい道(お薦め)に対応する情報が追加して表示される。具体的には、満足度情報表示領域421には、父の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値が加算されるように折れ線425が表示される。すなわち、移動手段候補選択領域471の満足度情報表示領域433(図16参照)に表示される満足度に対応する数値が加算されるように折れ線425が表示される。この場合には、高速道路であるため、満足度に対応する数値として低い値が減算(又は加減算なし)される。
【0178】
また、時間情報表示領域422には、既に選択された2つの目的地間を移動する移動時間に対応する矩形(移動2)が矢印427に沿って配置される。この移動時間については、公知の移動時間の算出方法を用いて算出が可能である。
【0179】
また、費用情報表示領域423には、既に選択された2つの目的地間を移動する際に発生する費用に対応する矩形(移動2)が左詰めに配置される。この移動に要する費用(例えば高速費用)については、地図情報DB又は外部機器から取得可能である。
【0180】
図18に示すように、移動手段候補選択領域472の選択操作がされた場合には、満足度情報表示領域421、時間情報表示領域422、費用情報表示領域423のそれぞれにおいて、おそい道に対応する情報が追加して表示される。具体的には、満足度情報表示領域421には、父の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値が加算されるように折れ線425が表示される。すなわち、移動手段候補選択領域472の満足度情報表示領域433(図16参照)に表示される満足度に対応する数値が加算されるように折れ線425が表示される。この場合には、一般道であるため、満足度に対応する数値として高い値が減算される。
【0181】
また、時間情報表示領域422には、既に選択された2つの目的地間を移動する移動時間に対応する矩形(移動2)が矢印427に沿って配置される。この移動時間については、公知の移動時間の算出方法を用いて算出が可能である。
【0182】
また、費用情報表示領域423には、既に選択された2つの目的地間を移動する際に発生する費用に対応する矩形(移動2)が左詰めに配置される。なお、この場合には、一般道であるため、移動に要する費用が発生しないため、矩形(移動2)は表示されない。
【0183】
図17図18に示すように、父を基準として移動手段について、はやい道(お薦め)、おそい道の何れかを選択すると、はやい道(お薦め)、おそい道の双方において、父の満足度、移動時間、費用が大きく異なる。このため、ユーザU1は、リソース量表示領域420の各情報を見ることにより、はやい道(お薦め)の選択時と、おそい道の選択時との父の満足度等の違いを視覚的に容易に把握可能となる。これにより、ユーザU1が父を優先者として旅行計画を作成する場合に、父の満足度を高める移動手段(高速道路)を設定することが可能な旅行計画を容易に作成することが可能となる。
【0184】
なお、図16乃至図18に示す例では、自家用車で移動する場合の移動手段を選択する例を示したが、各目的地を移動する移動手段として他の交通機関が利用可能な場合には、その交通機関を選択可能としてもよい。例えば、予算に余裕がある場合には、新幹線、飛行機にすることにより、さらに満足度を高めることが可能となる。
【0185】
[満足度の表示態様の変形例]
以上では、満足度を棒グラフ、折れ線グラフ等で表示する例を示した。ただし、満足度を他の表示態様で表示することが可能である。そこで、図19乃至図22では、アイコンによる表示態様、グラフィックによる表示態様の例を示す。
【0186】
[満足度の表示例]
図19は、満足度を人型画像601乃至607で表示する場合の表示例を示す図である。図19では、矢印600に示すように、右側に進むのに応じて満足度が高くなる例を示す。人型画像601乃至607の詳細については、図20乃至図29において説明する。なお、図19では、5段階で満足度を表現する例を示すが、2乃至4段階、又は、6段階以上で満足度を表現してもよい。また、人型画像601乃至607以外の他の画像を用いてもよい。例えば、優先者として設定された人物を模した人型画像を用いることにより、旅行計画の操作者に容易に把握可能となる。図19では、母が優先者として設定された場合に、母を模した人型画像601乃至607の例を示す。
【0187】
[目的地選択画面の表示例]
図20は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面500の表示例を示す図である。目的地選択画面500は、リソース条件設定画面400(図7参照)においてリソース条件の設定操作がされた後に表示される表示画面である。また、上述したように、リソース条件設定画面400において設定されたリソース条件に基づいて抽出された複数の目的地候補が目的地選択画面500に表示される。
【0188】
目的地選択画面500は、旅行の目的地を選択するための画面であり、目的地選択画面410(図8参照)、440(図11参照)の一部を変形したものである。このため、目的地選択画面410、440と共通する部分についての説明を省略する。
【0189】
目的地選択画面500には、満足度表示領域510と、目的地候補表示領域520とが表示される。
【0190】
目的地候補表示領域520は、リソース条件設定画面400において設定された設定内容に基づいて抽出された各目的地候補を表示する領域である。なお、目的地候補選択領域521、522は、目的地候補選択領域431、432(図8参照)に対応する。
【0191】
また、目的地候補表示領域520には、目的地候補選択領域521、522のそれぞれにおいて、デザイン化された人型画像で満足度を表現する人型画像表示領域523が表示される。人型画像表示領域523における満足度については、満足度情報154(図4参照)に基づいて表示可能である。また、図20では、優先者設定領域404(図7参照)で設定された優先者に関する満足度を人型画像表示領域523に表示する例を示す。例えば、人型画像表示領域523における満足度については、デザイン化された人型画像の数により満足度の高さを表現することが可能である。図20では、水族館の満足度よりも、温泉の満足度が高い場合の例を示す。
【0192】
満足度表示領域510は、目的地候補表示領域520において選択された目的地に対する満足度を表示する領域である。図20では、目的地が選択されていない状態を示す。この場合には、標準的なメッセージ511と、標準的な人型画像512とが表示される。
【0193】
目的地候補表示領域520において目的地候補選択領域521の選択操作がされた場合の表示例を図20に示す。また、目的地候補表示領域520において目的地候補選択領域522の選択操作がされた場合の表示例を図21に示す。
【0194】
[目的地選択画面の遷移例]
図21図22は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面500(図20参照)の遷移例を示す図である。図21図22では、目的地候補表示領域520において選択操作がされた後に表示される目的地選択画面500における満足度表示領域510のみを示す。
【0195】
図21に示すように、目的地候補選択領域521の選択操作がされた場合には、満足度表示領域510において温泉に対する満足度が反映されて表示される。具体的には、満足度表示領域510には、母の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値(温泉:+12)が反映されて満足度が最高となるメッセージ531と、人型画像532とが表示される。
【0196】
また、図22に示すように、目的地候補選択領域522の選択操作がされた場合には、満足度表示領域510において水族館に対する満足度が反映されて表示される。具体的には、満足度表示領域510には、母の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値(水族館:+5)が反映されて満足度が高めの値となるメッセージ535と、人型画像536とが表示される。
【0197】
ここで、5段階の人型画像の表示例について説明する。人型画像601乃至607(図19参照)を表示する場合には、閾値判定を用いて表示することが可能である。例えば、第1閾値TH1乃至第4閾値TH4を用いることが可能となる。ただし、第1閾値TH1<第2閾値TH2<第3閾値TH3<第4閾値TH4とする。例えば、優先者の満足度情報154(図4参照)に関連付けられている数値が第1閾値TH1未満である場合には、人型画像601が表示される。また、優先者の満足度情報154に関連付けられている数値が第1閾値TH1以上、かつ、第2閾値TH2未満である場合には、人型画像602が表示される。また、優先者の満足度情報154に関連付けられている数値が第2閾値TH2以上、かつ、第3閾値TH3未満である場合には、人型画像603が表示される。また、優先者の満足度情報154に関連付けられている数値が第3閾値TH3以上、かつ、第4閾値TH4未満である場合には、人型画像604乃至606の何れかが表示される。また、優先者の満足度情報154に関連付けられている数値が第4閾値TH4以上である場合には、人型画像607が表示される。なお、第1閾値TH1乃至第4閾値TH4については、実験データ等に基づいて適宜設定可能である。
【0198】
図20乃至図22に示すように、母を基準とする満足度を人型画像を用いて表現することにより、温泉の選択時と、水族館の選択時との母の満足度の違いを視覚的に容易に把握可能となる。これにより、ユーザU1が母を優先者として旅行計画を作成する場合に、母の満足度を高めることが可能な旅行計画を容易に作成することが可能となる。
【0199】
例えば、図8乃至図13等に示す表示例では、棒グラフ、折れ線グラフ等で満足度、時間等を細かく表示するため、細かな点にこだわるユーザにとっては、利用し易い表示態様となる。一方、図20乃至図22に示す表示例では、親しみのある人型画像を用いてシンプルな表示とするため、目的地でのやる気度合い等を視覚的に容易に把握可能となる。また、例えば、優先者として設定された人物を模した人型画像を用いることにより、旅行の主賓となる人物(例えば母)が、ざっくりとうれしいと思っていること、ふつうと思っていることを視覚的に容易に表示することが可能となる。
【0200】
[旅行の目的に応じて旅行計画を生成する例]
次に、旅行の目的を設定し、この目的に応じて旅行計画を生成する例を示す。ここで、旅行の目的は、旅行の計画者が考えている旅行の方向性を意味する。
【0201】
[目的選択画面の表示例]
図23は、電子機器200のUI部240に表示される目的選択画面540の表示例を示す図である。目的選択画面540は、リソース条件設定画面400(図7参照)においてリソース条件の設定操作がされた後に表示される表示画面である。
【0202】
目的選択画面540は、旅行の目的(方向性)を選択するための画面であり、目的選択領域541、542が表示される。なお、図23では、説明を容易にするため、2つの目的を選択可能とする例を示すが、3以上の目的を選択可能としてもよい。なお、目的選択画面540は、旅行目的設定部として機能する。
【0203】
目的選択領域541は、活動的な旅行を、旅行の目的とする場合に選択される領域である。また、目的選択領域542は、ゆっくりと休む旅行を、旅行の目的とする場合に選択される領域である。なお、目的選択領域541の選択操作がされた場合には、意欲の増減を優先するため、目的選択領域541の選択操作は、冒険旅行モードの設定操作としても把握可能である。また、目的選択領域542の選択操作がされた場合には、体力の増減を優先するため、目的選択領域542の選択操作は、労い旅行モードの設定操作としても把握可能である。なお、目的選択領域541の選択操作がされた後の表示例を図24に示す。また、目的選択領域542の選択操作がされた後の表示例を図27に示す。
【0204】
[目的地選択画面の表示例]
図24は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面550の表示例を示す図である。目的地選択画面550は、目的選択画面540(図23参照)において目的選択領域541の選択操作がされた後に表示される表示画面である。また、上述したように、リソース条件設定画面400において設定されたリソース条件に基づいて抽出された複数の目的地候補が目的地選択画面550に表示される。
【0205】
目的地選択画面550は、旅行の目的地を選択するための画面であり、目的地選択画面500(図20参照)の一部を変形したものである。このため、目的地選択画面500と共通する部分についての説明を省略する。
【0206】
目的地選択画面550には、目的表示領域551と、満足度表示領域560と、目的地候補表示領域570とが表示される。目的表示領域551には、目的選択画面540において選択された目的を示すメッセージが表示される。
【0207】
目的地候補表示領域570は、リソース条件設定画面400において設定された設定内容に基づいて抽出された各目的地候補を表示する領域である。なお、目的地候補選択領域571、572は、目的地候補選択領域521、522(図20参照)に対応する。目的地候補表示領域570には、優先者に関する満足度と、目的選択画面540において選択された目的とに基づいて抽出された目的地候補を複数提示してもよい。例えば、抽出部123は、活動的な旅行を、旅行の目的とする場合には、優先者に関する満足度(例えばわくわく感)が閾値以上となる目的地候補を複数抽出することが可能である。
【0208】
また、目的地候補表示領域570には、目的地候補選択領域571、572のそれぞれにおいて、満足度を構成する複数の要素が満足度情報表示領域573に表示される。図24では、満足度を構成する複数の要素として、わくわく感を星型画像で示し、疲労度をハート型画像で示す。なお、ここで示す疲労度は、目的地での滞在による疲労の回復度の高さを意味する。図24に示すように、満足度を構成する複数の要素を表示する場合には、満足度情報154(図4参照)において各要素に関する情報を要素毎に格納しておく。そして、満足度情報154に格納されている各要素に基づいて、満足度を構成する複数の要素の表示が可能となる。また、図24では、優先者設定領域404で設定された優先者に関する満足度を構成するわくわく感の高さを星型画像の数で表示し、疲労度の高さをハート型画像の数で表示する例を示す。また、各画像の表示態様により、各画像の数を調整可能とする。例えば、各画像内をグレーとした場合には、プラスの数を示し、各画像内に車線を付した場合には、マイナスの数を示す。例えば、温泉では、わくわく感は低い(+1)が、ゆっくりと休めるため疲労度が高い(すなわち疲労回復度が高い(+3))ことを示す。また、キャンプでは、いろいろな活動があるため疲労度が低い(すなわち疲労回復度が低い(-2))が、いろいろな体験が可能となるためわくわく感が高い(+3)ことを示す。
【0209】
満足度表示領域560は、目的地候補表示領域570において選択された目的地に対する満足度を表示する領域である。図24では、目的地が選択されていない状態を示す。この場合には、標準的なメッセージ511と、標準的な人型画像512とが表示される。
【0210】
目的地候補表示領域570において目的地候補選択領域571の選択操作がされた場合の表示例を図25に示す。また、目的地候補表示領域570において目的地候補選択領域572の選択操作がされた場合の表示例を図26に示す。
【0211】
[目的地選択画面の遷移例]
図25図26は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面550(図24参照)の遷移例を示す図である。図25図26では、目的地候補表示領域570において選択操作がされた後に表示される目的地選択画面550における満足度表示領域560のみを示す。
【0212】
図25に示すように、目的地候補選択領域571の選択操作がされた場合には、満足度表示領域560において温泉に対する満足度が反映されて表示される。ここで、満足度表示領域560に表示される温泉に対する満足度については、目的選択画面540(図23参照)において選択された旅行の目的に応じて、満足度の重み付けが行われる。そして、満足度の積み上げ結果が満足度表示領域560に反映されて表示される。
【0213】
図25では、目的選択画面540において活動的な旅行が旅行の目的として選択された場合の例を示す。このため、わくわく感に対する重み付けを高くし、疲労度に対する重み付けを低くする。ここでは、説明を容易にするため、わくわく感の高さを示す星型画像の数と、疲労度の高さを示すハート型画像の数とを用いる演算方法を例にして説明する。
【0214】
例えば、わくわく感(+1)に対する重み付けを3とし、疲労度(+3)に対する重み付けを0.5とする。この場合には、所定の演算((+1:わくわく感)×3+(+3:疲労度)×0.5)を実行することにより、旅行の目的に応じた満足度(4.5)を算出することが可能である。そして、この満足度(4.5)と閾値とを比較した結果に基づいて、満足度表示領域560に表示させる人型画像を決定することが可能である。例えば、満足度表示領域560には、演算結果(4.5)が反映されて満足度が低めの値となるメッセージ574と、人型画像575とが表示される。
【0215】
図26に示すように、目的地候補選択領域572の選択操作がされた場合には、満足度表示領域560においてキャンプに対する満足度が反映されて表示される。ここで、満足度表示領域560に表示される温泉に対する満足度については、目的選択画面540(図23参照)において選択された旅行の目的に応じて、満足度の重み付けが行われる。そして、満足度の積み上げ結果が満足度表示領域560に表示される。
【0216】
図26では、目的選択画面540において活動的な旅行が旅行の目的として選択された場合の例を示す。このため、わくわく感に対する重み付けを高くし、疲労度に対する重み付けを低くする。例えば、図25と同様に、わくわく感(+3)に対する重み付けを3とし、疲労度(-2)に対する重み付けを0.5とする。この場合には、所定の演算((+3:わくわく感)×3+(-2:疲労度)×0.5)を実行することにより、旅行の目的に応じた満足度(8.0)を算出することが可能である。そして、この満足度(8.0)と閾値とを比較した結果に基づいて、満足度表示領域560に表示させる人型画像を決定することが可能である。例えば、満足度表示領域560には、演算結果(8.0)が反映されて満足度が高めの値となるメッセージ576と、人型画像577とが表示される。なお、これらの閾値として、上述した第1閾値TH1乃至第4閾値TH4を用いることが可能である。
【0217】
[他の目的を選択した場合の表示例]
図27乃至図29には、目的選択画面540(図23参照)において目的選択領域542の選択操作がされた後に表示される表示画面の表示例を示す。なお、図27乃至図29に示す表示例は、図24乃至図26に対応する。このため、図24乃至図26と共通する部分についての説明を省略する。
【0218】
図27は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面580の表示例を示す図である。目的地選択画面580には、目的表示領域581と、満足度表示領域560と、目的地候補表示領域570とが表示される。目的表示領域581には、目的選択画面540において選択された目的を示すメッセージが表示される。
【0219】
図28図29は、電子機器200のUI部240に表示される目的地選択画面580(図24参照)の遷移例を示す図である。図28図29では、目的地候補表示領域570において選択操作がされた後に表示される目的地選択画面580における満足度表示領域560のみを示す。
【0220】
図28に示すように、目的地候補選択領域571の選択操作がされた場合には、満足度表示領域560において温泉に対する満足度が反映されて表示される。ここで、満足度表示領域560に表示される温泉に対する満足度については、目的選択画面540(図23参照)において選択された旅行の目的に応じて、満足度の重み付けが行われる。そして、満足度の積み上げ結果が満足度表示領域560に表示される。
【0221】
図28では、目的選択画面540においてゆっくりと休む旅行が旅行の目的として選択された場合の例を示す。このため、わくわく感に対する重み付けを低くし、疲労度に対する重み付けを高くする。
【0222】
例えば、わくわく感(+1)に対する重み付けを0.5とし、疲労度(+3)に対する重み付けを3とする。この場合には、所定の演算((+1:わくわく感)×0.5+(+3:疲労度)×3)を実行することにより、旅行の目的に応じた満足度(9.5)を算出することが可能である。そして、この満足度(9.5)と閾値とを比較した結果に基づいて、満足度表示領域560に表示させる人型画像を決定することが可能である。例えば、満足度表示領域560には、演算結果(9.5)が反映されて満足度が高めの値となるメッセージ591と、人型画像592とが表示される。
【0223】
図29に示すように、目的地候補選択領域572の選択操作がされた場合には、満足度表示領域560においてキャンプに対する満足度が反映されて表示される。ここで、満足度表示領域560に表示される温泉に対する満足度については、目的選択画面540(図23参照)において選択された旅行の目的に応じて、満足度の重み付けが行われる。そして、満足度の積み上げ結果が満足度表示領域560に表示される。
【0224】
図29では、目的選択画面540においてゆっくりと休む旅行が旅行の目的として選択された場合の例を示す。このため、わくわく感に対する重み付けを低くし、疲労度に対する重み付けを高くする。例えば、図28と同様に、わくわく感(+3)に対する重み付けを0.5とし、疲労度(-2)に対する重み付けを3とする。この場合には、所定の演算((+3:わくわく感)×0.5+(-2:疲労度)×3)を実行することにより、旅行の目的に応じた満足度(-4.5)を算出することが可能である。そして、この満足度(-4.5)と閾値とを比較した結果に基づいて、満足度表示領域560に表示させる人型画像を決定することが可能である。例えば、満足度表示領域560には、演算結果(-4.5)が反映されて満足度が低めの値となるメッセージ595と、人型画像596とが表示される。
【0225】
図23乃至図29に示すように、旅行の目的に応じた満足度を人型画像を用いて表現することにより、温泉の選択時と、キャンプの選択時とについて、旅行の目的に応じた満足度の違いを視覚的に容易に把握可能となる。これにより、旅行計画を作成する場合に、旅行の目的に応じた満足度を高めることが可能な旅行計画を容易に作成することが可能となる。
【0226】
なお、図23乃至図29に示す例では、アクティブな旅行、家族のもてなし旅行を旅行の目的として設定可能な例を示したが、他の旅行の目的を設定可能としてもよい。例えば、ゆったり癒しの旅行、歴史探訪の旅行、アウトドアの旅行、知的な旅行等を旅行の目的として設定してもよい。また、図23乃至図29に示す例では、旅行の目的として1つの目的を設定する例を示したが、複数の目的を設定可能としてもよい。この場合には、複数の目的に応じた所定の規則に基づいて演算処理が実行され、満足度が算出される。
【0227】
なお、図20では、人型画像表示領域523において人型画像の表示数で満足度の高さを表現し、図24図27では、満足度情報表示領域573において星型画像、ハート型画像の表示数で満足度の高さを表現する例を示した。ただし、他の画像、他の表示態様等を用いて満足度の高さを表現してもよい。
【0228】
なお、本実施形態では、ユーザU1の自宅を出発地及び最終目的地とする例を示すが、自宅以外を出発地及び最終目的地としてもよく、出発地及び最終目的地を異なる場所としてもよい。
【0229】
[適用例]
本実施形態では、ユーザU1がリソース条件を設定し、このリソース条件を満たす範囲内で抽出された目的地候補(カテゴリ)のうちから、ユーザU1が所望のカテゴリを選択し、この選択されたカテゴリに基づいてサーバ100が目的地を選択する例を示した。この場合には、例えば、複数のユーザにより所望のカテゴリを選択することが可能となる。例えば、最初の目的地候補(カテゴリ)のうちから父が所望のカテゴリを選択し、次の目的地候補(カテゴリ)のうちから母が所望のカテゴリを選択することが可能である。この場合には、選択時のユーザを優先者として適宜設定してもよい。
【0230】
ただし、リソース条件を満たす範囲内で抽出された目的地候補(カテゴリ)のうちから、優先者の満足度に基づいて、サーバ100が自動で目的地を選択してもよい。この場合に、例えば、優先者の満足度が最大値となるようにサーバ100が自動で目的地を選択してもよく、参加者全員の満足度が所定値(例えば、閾値、正の値)以上となるようにサーバ100が自動で目的地を選択してもよい。また、満足度を構成する複数の要素を用いる場合には、所定の要素が所定値以上となるようにサーバ100が自動で目的地を選択してもよい。例えば、満足度を構成する複数の要素として体力を用いる場合であって、父を優先者とする場合には、父の体力の合計値が+1以上になるようにサーバ100が自動で目的地を選択することが可能である。
【0231】
また、例えば、ユーザU1がカテゴリ(又は目的地)、移動手段を選択する毎に、サーバ100が優先者にマッチするように、追加のカテゴリ(又は目的地)、移動手段を提案してもよい。例えば、ユーザU1が遊園地を選択した場合には、その遊園地で減少した父の体力を回復させるため、次の目的地を温泉とすることを提案してもよい。また、例えば、複数の目的地、移動手段の満足度を加算した総合満足度に対応する値が閾値以下である場合には、総合満足度が閾値以上となり、距離的な制約を満たし、かつ、費用も満たす次のカテゴリ(又は目的地)、移動手段の候補を提案することが可能である。
【0232】
また、例えば、サーバ100が、優先者と旅行の目的(方向性)とにマッチするよう、カテゴリ(又は目的地)、移動手段を提案してもよい。例えば、旅行の目的に基づいて、優先者の満足度の数値を重み付けした演算結果を用いて、カテゴリ(又は目的地)、移動手段を抽出することが可能である。例えば、重み付けした演算結果の数値が高いカテゴリ(又は目的地)、移動手段から優先的に提案することが可能である。
【0233】
また、本実施形態では、第1目的地候補を選択後に第2目的地候補を選択する例を示したが、第1目的地候補のみを選択してもよい。例えば、ユーザU1の選択操作(第2目的地を選択しない旨の操作)に基づいて、第1目的地候補のみを選択可能としてもよく、ユーザU1により設定されたリソース条件に基づいて、第1目的地候補のみを選択可能としてもよい。また、例えば、ユーザU1の選択操作に基づいて、3以上の目的地候補を選択可能としてもよく、ユーザU1により設定されたリソース条件に基づいて、3以上の目的地候補を選択可能としてもよい。
【0234】
また、本実施形態では、電子機器200を用いてユーザU1がリソース条件の設定、目的地の選択、旅行計画の確認等を行う例を示した。ただし、複数の電子機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ)を用いて、複数のユーザが各操作を行うようにしてもよい。
【0235】
また、本実施形態では、サーバ100が1つの旅行計画を生成してユーザU1に提示する例を示したが、複数の旅行計画の選択肢をユーザU1に提示し、その中からユーザU1に1つを選択させるようにしてもよい。
【0236】
また、本実施形態では、車両を用いた旅行を計画する例を示したが、他の交通機関を利用して旅行を計画する場合にも適用可能である。この場合には、サーバ100が自動で交通手段を設定してもよく、ユーザ操作に基づいて交通機関を設定してもよい。例えば、リソース条件設定画面400(図7参照)の優先者設定領域404において移動手段(例えば、自家用車、自家用車以外)を選択可能としてもよい。
【0237】
また、図8乃至図14図16乃至図18では、ユーザU1が目的地を選択する毎に、その目的地に対応する満足度に応じて折れ線425を変化させる例を示したが、他の態様で満足度の合計値に応じた値を表示してもよい。例えば、ユーザU1により選択された目的地に対応する満足度に応じて変化させるものとして、棒グラフ、円グラフを用いることが可能である。例えば、満足度の総リソース量が決まっていて円グラフを用いる場合には、ユーザU1により目的地が選択される毎に、その目的地に対応する満足度に応じて円グラフの割合を変化させることが可能である。このように、ユーザU1により選択された目的地に対応する満足度の増減に応じて変化する棒グラフ又は折れ線グラフと、その満足度の増減に応じて割合が変化する円グラフとのうちの少なくとも1つを用いて総合満足度を表示させることが可能となる。
【0238】
また、図20乃至図29では、ユーザU1が目的地を選択する毎に、その目的地に対応する満足度に応じてアイコンの数を変化させたり、グラフィック変化をさせたりする例を示したが、他の態様で満足度を表示してもよい。例えば、ユーザU1により選択された目的地に対応する満足度に応じて変化させるものとして、色の変化、図形自体の変化等を用いることが可能である。このように、ユーザU1により選択された目的地に対応する満足度の増減に応じて表示の数又は他の表示態様が変化する満足度標識を用いることが可能である。
【0239】
[本実施形態の効果例]
このように、本実施形態によれば、旅行者の体力、意欲等の満足度を考慮した旅行プランを容易に立案する旅行計画支援システム、旅行プラン作成支援システムを実現可能となる。ここで、例えば、家族の子供が旅行計画を作る際には、家族の体力、意欲等が考慮されにくく、家族全体として満足度の高いプランを組むことが困難であることも想定される。これに対して、本実施形態では、旅行の立案者は、参加者の満足度を確認しながら目的地等を順次選択することができるため、グループ全体として満足度の高い旅行プランを作成することが可能となる。すなわち、旅行参加者の所望の満足度を満たす旅行の計画を容易に生成することが可能となる。また、例えば、両親のために子供が旅行プランを組む場合に、両親を優先者として容易に旅行プランを生成することが可能となる。
【0240】
[他の機器、他のシステムにおいて処理を実行させる例]
なお、以上では、旅行計画生成処理等を主にサーバ100において実行する例を示したが、それらの各処理の全部又は一部を他の機器において実行してもよい。この場合には、それらの各処理の一部を実行する各機器により情報処理システムが構成される。例えば、車載機器(例えば、IVI(In-Vehicle Infotainment))、ユーザが使用可能な機器(例えば、電子機器200、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置)、インターネット等の所定のネットワークを介して接続可能なサーバ等の各種情報処理装置、各種電子機器を用いて各処理の少なくとも一部を実行させることができる。
【0241】
また、サーバ100の機能を実行可能な情報処理システムの一部(又は全部)については、インターネット等の所定のネットワークを介して提供可能なアプリケーションにより提供されてもよい。このアプリケーションは、例えばSaaS(Software as a Service)である。
【0242】
[本実施形態の構成例及びその効果]
本実施形態に係る情報処理方法は、旅行の計画を生成することが可能な情報処理方法である。この情報処理方法は、旅行の目的地候補をユーザU1に複数提示する提示処理(ステップS705、S707)と、ユーザU1の操作に基づいて複数の目的地候補のうちから選択された1以上の目的地に関する目的地選択情報を受け付ける受付処理(ステップS706)と、その選択された1以上の目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成処理(ステップS711)とを含む。提示処理(ステップS707)では、目的地が選択されたことに基づいて、その目的地に対するユーザU1(又は家族)の満足度合を数値化した指標を示す満足度をユーザU1に把握可能な表示態様で表示させ、目的地が選択される毎に、既に選択された目的地に係る満足度と新たに選択された目的地に係る満足度とを合わせた総合満足度をその表示態様で表示させる。また、本実施形態に係るプログラムは、これらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。言い換えると、本実施形態に係るプログラムは、サーバ100が実行可能な各機能をコンピュータに実現させるプログラムである。
【0243】
この構成によれば、ユーザU1は、旅行の参加者の満足度を確認しながら目的地等を順次選択することができるため、旅行の参加者全体として満足度の高い旅行プランを作成することが可能となる。すなわち、旅行参加者の所望の満足度を満たす旅行の計画を容易に生成することが可能となる。
【0244】
本実施形態に係る情報処理方法は、目的地に対するユーザU1(又は家族)の満足度を目的地毎に記憶する満足度DB150(記憶部130)から、目的地が選択される毎に、その目的地に対応する満足度を抽出する抽出処理(ステップS707)をさらに含む。提示処理(ステップS707)では、目的地が選択される毎に、既に抽出処理で抽出された満足度とその目的地に応じて抽出処理で新たに抽出された満足度とを積算した総合満足度を表示させる。例えば、図8乃至図14の折れ線425で示すように、総合満足度が表示される。
【0245】
この構成によれば、旅行の参加者の満足度を記憶する満足度DB150を用いて、旅行の各参加者に対する総合満足度を表示することが可能となる。
【0246】
本実施形態に係る情報処理方法において、提示処理(ステップS705、S707)では、目的地候補とともに、その目的地候補までの移動手段候補をユーザU1に複数提示し、受付処理(ステップS706)では、ユーザU1の操作に基づいて複数の移動手段候補のうちから選択された1以上の移動手段に関する移動手段選択情報を受け付け、生成処理(ステップS711)では、選択された1以上の目的地と、その選択された1以上の移動手段とを含む計画情報を生成する。提示処理(ステップS707)では、移動手段が選択されたことに基づいて、その移動手段の利用に対するユーザU1(又は家族)の満足度合を数値化した指標を示す移動手段満足度を目的地までの満足度としてユーザU1に把握可能な表示態様で表示させ、その移動手段が選択される毎に、既に選択された目的地に係る満足度と、既に選択された移動手段に係る満足度と、新たに選択された移動手段に係る満足度とを積算した総合満足度をその表示態様で表示させる。例えば、図16乃至図18の折れ線425で示すように、総合満足度が表示される。
【0247】
この構成によれば、ユーザU1は、旅行の参加者の移動手段に対する満足度を確認しながら目的地、移動手段等を順次選択することができるため、旅行の参加者全体として満足度の高い旅行プランを作成することが可能となる。すなわち、旅行参加者の所望の満足度を満たす旅行の計画を容易に生成することが可能となる。
【0248】
本実施形態に係る情報処理方法において、満足度DB150(記憶部130)は、旅行の参加者が複数のユーザである場合には、満足度を複数のユーザ毎に記憶する。また、本実施形態に係る情報処理方法は、複数のユーザのうちから旅行に関する優先者を設定する優先者設定処理(ステップS703)をさらに含む。抽出処理(ステップS707)では、目的地が選択される毎に、その目的地に対応する優先者に関する満足度を満足度DB150(記憶部130)から抽出する。
【0249】
この構成によれば、旅行の参加者が複数のユーザである場合には、ユーザ毎の満足度を満足度DB150に記憶しておくことにより、各参加者に対する総合満足度を表示することが可能となる。
【0250】
本実施形態に係る情報処理方法において、提示処理(ステップS705)では、優先者に関する満足度に基づいて抽出された目的地候補を複数提示し、目的地が選択される毎に、その目的地に対応する優先者に関する満足度に基づいて新たに抽出された目的地候補をさらに複数提示する。
【0251】
この構成によれば、優先者に関する満足度に基づいて抽出された目的地候補を複数提示することが可能であるため、ユーザU1は、優先者の満足度が高い旅行プランを容易に作成することが可能となる。
【0252】
本実施形態に係る情報処理方法は、ユーザU1の操作に基づいて旅行の目的を設定する目的設定処理(ステップS703)をさらに含む。提示処理(ステップS705)では、優先者に関する満足度と目的とに基づいて抽出された目的地候補を複数提示することが可能である。例えば、旅行の目的に基づいて、優先者に関する満足度の数値を重み付けした演算結果を用いて、目的地候補を抽出して提示することが可能である。
【0253】
この構成によれば、優先者に関する満足度と旅行の目的とに応じた目的地候補を提示することが可能であるため、旅行の目的に沿った優先者の満足度が高い旅行プランを容易に作成することが可能となる。
【0254】
本実施形態に係る情報処理方法は、ユーザU1の操作に基づいて旅行の目的を設定する目的設定処理(ステップS703)をさらに含む。提示処理(ステップS705)では、目的地が選択されたことに基づいて、その目的に応じて重み付けをした満足度及び総合満足度を所定の表示態様で表示させる。例えば、図25図26図28図29に示すように満足度及び総合満足度として人型画像が表示される。
【0255】
この構成によれば、旅行の目的に応じて重み付けをすることが可能であるため、旅行の目的に沿った満足度が高い旅行プランを容易に作成することが可能となる。
【0256】
本実施形態に係る情報処理方法では、ユーザU1(又は家族)の満足度を、目的地での滞在でユーザU1(又は家族)の体力に与える影響を数値化した指標と、目的地での滞在に対してユーザU1(又は家族)に生じる意欲を数値化した指標とのうちの少なくとも1つにより定義してもよい。この場合には、カテゴリ又は目的地(コンテンツ)、移動手段毎に紐付けられた、体力の増減量又は意欲の増減量を、加減算によって積み上げて満足度情報として表示することが可能である。
【0257】
この構成によれば、ユーザU1(又は家族)の体力の増減量と、ユーザU1(又は家族)の意欲の増減量とのうちの少なくとも1つにより満足度を表現することが可能である。
【0258】
本実施形態に係る情報処理方法において、提示処理(ステップS707)では、満足度を積算した数値に対応する標識を総合満足度として表示させる。例えば、図21図22図25図26図28図29に示すように総合満足度として人型画像が表示される。
【0259】
この構成によれば、ユーザU1に見易い標識で総合満足度を表示することが可能である。
【0260】
本実施形態に係る情報処理方法において、提示処理(ステップS707)では、総合満足度の変化に応じて変化する棒グラフ又は折れ線グラフと、総合満足度の変化に応じて割合が変化する円グラフと、総合満足度の変化に応じて表示の数又は表示内容が変化する満足度標識とのうちの少なくとも1つを用いて総合満足度を表示させる。
【0261】
この構成によれば、ユーザU1に見易い表示態様で総合満足度を表示することが可能である。
【0262】
本実施形態に係るサーバ100は、旅行の計画を生成することが可能な情報処理装置である。サーバ100は、旅行の目的地候補をユーザU1に複数提示する提示部122と、ユーザU1の操作に基づいて複数の目的地候補のうちから選択された1以上の目的地に関する目的地選択情報を受け付ける受付部121と、選択された1以上の目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成部125とを備える。提示部122は、目的地が選択されたことに基づいて、その目的地に対するユーザU1(又は他の家族)の満足度合を数値化した指標を示す満足度をユーザU1に把握可能な表示態様で表示させ、目的地が選択される毎に、既に選択された目的地に係る満足度と新たに選択された目的地に係る満足度とを合わせた総合満足度をその表示態様で表示させる。なお、サーバ100の代わりに、サーバ100により実現される各処理を実行可能な複数の機器により構成される情報処理システムとしてもよい。
【0263】
この構成によれば、ユーザU1は、旅行の参加者の満足度を確認しながら目的地等を順次選択することができるため、旅行の参加者全体として満足度の高い旅行プランを作成することが可能となる。すなわち、旅行参加者の所望の満足度を満たす旅行の計画を容易に生成することが可能となる。
【0264】
なお、本実施形態で示した各処理手順は、本実施形態を実現するための一例を示したものであり、本実施形態を実現可能な範囲で各処理手順の一部の順序を入れ替えてもよく、各処理手順の一部を省略したり他の処理手順を追加したりしてもよい。
【0265】
なお、本実施形態の各処理は、各種の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムに基づいて実行される。本実施形態は、それらの各処理を実行する機能を実現するプログラム、そのプログラムを記憶する記録媒体の実施形態としても把握することができる。例えば、情報処理装置に新機能を追加するためのアップデート処理により、そのプログラムを情報処理装置の記憶装置に記憶させることができる。これにより、そのアップデートされた情報処理装置に本実施形態で示した各処理を実施させることが可能となる。
【0266】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0267】
1 情報処理システム、30 ネットワーク、100 サーバ、110、210 通信部、120、220 制御部、121 受付部、122 提示部、123 抽出部、124 経路探索部、125 生成部、126 設定部、127 演算部、130、230 記憶部、140 機器管理DB、150 満足度DB、160 カテゴリDB、170 コンテンツDB、200 電子機器、240 UI部、241 受付部、242 出力部、250 センサ類
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29