(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131210
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ファイル管理方法、表示装置、システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/16 20190101AFI20240920BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20240920BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240920BHJP
G06F 15/00 20060101ALI20240920BHJP
G06F 16/182 20190101ALI20240920BHJP
【FI】
G06F16/16 100
G06F3/0482
G06Q50/10
G06F15/00 410Z
G06F16/182
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041329
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】蛭川 慶子
(72)【発明者】
【氏名】岩本 祐機
(72)【発明者】
【氏名】隈田 章寛
(72)【発明者】
【氏名】井手 崇
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5E555AA23
5E555AA26
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA14
5E555BA54
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB14
5E555BC03
5E555BC09
5E555BC17
5E555BC18
5E555BD01
5E555CA12
5E555CA18
5E555CB10
5E555CB11
5E555CB12
5E555CB20
5E555CB34
5E555CB36
5E555CB42
5E555CB74
5E555CC03
5E555CC11
5E555DB11
5E555DB18
5E555DB52
5E555DB53
5E555DB56
5E555DC05
5E555DC09
5E555DC18
5E555DC21
5E555DC40
5E555DC84
5E555DD06
5E555EA03
5E555EA05
5E555EA08
5E555EA16
5E555FA00
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】操作が行われたファイルに関する情報を適切に表示する技術を提供すること。
【解決手段】複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、一のサービスに格納されているファイルに対して処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶し、表示装置においてグループに含まれるユーザのうち、一のユーザがログインしたときに、ログインした一のユーザと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づいて、前記ファイルに関する情報をリストとして表示する。
【選択図】
図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、
一のサービスに格納されているファイルに対して処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶し、
表示装置においてグループに含まれるユーザのうち、一のユーザがログインしたときに、ログインした一のユーザと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づいて、前記ファイルに関する情報をリストとして表示する
ファイル管理方法。
【請求項2】
前記操作履歴には、前記ユーザに関する情報、前記ファイルに関する情報及び前記ファイルに対する操作履歴が含まれている
請求項1に記載のファイル管理方法。
【請求項3】
前記ファイルに関する情報には、ファイルが格納されている場所が含まれており、
前記リストからファイルに関する情報が選択されたとき、前記ファイルを前記ファイルが格納されている場所に基づいて前記サービスから取得し、
前記取得したファイルを、前記表示装置において表示する
請求項2に記載のファイル管理方法。
【請求項4】
前記ファイルが格納されている場所は、URL(Uniform Resource Locator)である請求項3に記載のファイル管理方法。
【請求項5】
前記表示装置において、前記ファイルをアノテーションが付与可能なファイル上に表示し、
前記表示されたファイルにアノテーションが付与されたとき、前記ファイルと、アノテーション付きファイルとを関連づけて前記サービスに格納し、
前記処理装置において、前記アノテーション付きファイルを表示することで、表示装置において表示されているファイルと同期を行う
請求項1に記載のファイル管理方法。
【請求項6】
前記表示装置において、前記アノテーション付きファイルに、前記サービスから取得したファイルを複数配置して表示する
請求項5に記載のファイル管理方法。
【請求項7】
前記操作履歴には、前記ユーザに関する情報、前記ファイルに関する情報及び前記ファイルに対する操作履歴が含まれており、
前記ファイルに関する情報には、前記ファイル及び前記アノテーション付きファイルが格納されている場所が含まれている請求項5に記載のファイル管理方法。
【請求項8】
前記ファイルに対する操作履歴には、ファイルを操作した操作時刻が含まれており、
前記表示装置において、リスト表示するときには、前記操作時刻に基づいて時系列に表示する
請求項2に記載のファイル管理方法。
【請求項9】
前記ファイルに関する操作履歴には、前記ユーザによりファイルにアクセスされた日時に関する情報、前記ファイルをアクセスしたユーザに関する情報、前記ファイルが格納されている場所に関する情報、前記ファイルのサムネイル画像を含んでおり、
前記表示装置において、リスト表示するときは、前記操作履歴に含まれている情報のうち、1又は複数の情報を含んで表示する
請求項2に記載のファイル管理方法。
【請求項10】
前記サムネイル画像は、前記ファイルより生成される画像であって、
前記表示装置は、少なくともリスト表示に前記サムネイル画像を表示する
請求項9に記載のファイル管理方法。
【請求項11】
前記操作履歴は、前記ユーザが利用したチャットサービスのメッセージを示す情報を更に記憶可能であって、
前記表示装置において、前記ファイルに関する情報と併せて、前記メッセージを示す情報を前記リストに併せて表示する
請求項1に記載のファイル管理方法。
【請求項12】
前記表示装置において、前記ファイルをアノテーションが付与可能なファイル上に表示し、
前記表示されたファイルにアノテーションが付与されたとき、前記ファイルと、アノテーション付きファイルとを関連づけて前記サービスに格納し、
前記表示装置において、前記チャットサービスのメッセージを前記アノテーション付きファイル上に表示する
請求項11に記載のファイル管理方法。
【請求項13】
前記操作履歴は、URL(Uniform Resource Locator)を含んでおり、
前記表示装置は、前記ファイルに関する情報と併せて、前記URLを前記リストに併せて表示する
請求項1に記載のファイル管理方法。
【請求項14】
制御部と、
表示部と、
複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、一のサービスに格納されているファイルに対して処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶するサーバ装置と通信可能な通信部と、
を備え、
前記制御部は、
前記グループに含まれるユーザのうち、一のユーザがログインしたときに、ログインした一のユーザと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づく、前記ファイルに関する情報を、前記通信部を介して前記サーバ装置から取得し、
前記ファイルに関する情報を、前記表示部にリストとして表示する
表示装置。
【請求項15】
処理装置と、サーバ装置と、表示装置とを含み、
前記サーバ装置は、
複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、
一のサービスに格納されているファイルに対して前記処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶し、
前記表示装置から、ユーザにより操作されたファイルの情報が要求されたとき、当該表示装置を使用するユーザが所属するグループと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づく、前記ファイルに関する情報を前記表示装置に送信し、
前記表示装置は、
前記ファイルに関する情報を、リストとして表示する
システム。
【請求項16】
複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、一のサービスに格納されているファイルに対して処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶する管理サーバ装置と通信する通信部を有するコンピュータに、
前記グループに含まれるユーザのうち、一のユーザがログインしたときに、ログインした一のユーザと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づく、前記ファイルに関する情報を受信する受信機能と、
前記ファイルに関する情報を、リストとして表示する表示機能と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ファイル管理方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ等に記憶されたファイルを管理する技術が提案されている。例えば、ユーザが最近アクセスした文書のリストの表示時にアクセス可能と判断された文書の一覧データを転送する技術や(例えば、特許文献1参照)、アノテーションに対する編集履歴を簡単な操作で一覧表示する技術(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-249806号公報
【特許文献2】特開2002-245034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、例えば、操作が行われたファイルに関する情報を適切に表示する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本開示のファイル管理方法は、複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、一のサービスに格納されているファイルに対して処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶し、表示装置においてグループに含まれるユーザのうち、一のユーザがログインしたときに、ログインした一のユーザと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づいて、前記ファイルに関する情報をリストとして表示することを特徴とする。
【0006】
また、本開示の表示装置は、制御部と、表示部と、複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、一のサービスに格納されているファイルに対して処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶するサーバ装置と通信可能な通信部と、を備え、前記制御部は、前記グループに含まれるユーザのうち、一のユーザがログインしたときに、ログインした一のユーザと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づく、前記ファイルに関する情報を、前記通信部を介して前記サーバ装置から取得し、前記ファイルに関する情報を、前記表示部にリストとして表示することを特徴とする。
【0007】
また、本開示のシステムは、処理装置と、サーバ装置と、表示装置とを含み、前記サーバ装置は、複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、一のサービスに格納されているファイルに対して前記処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶し、前記表示装置から、ユーザにより操作されたファイルの情報が要求されたとき、当該表示装置を使用するユーザが所属するグループと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づく、前記ファイルに関する情報を前記表示装置に送信し、前記表示装置は、前記ファイルに関する情報を、リストとして表示することを特徴とする。
【0008】
また、本開示のプログラムは、複数のサービスを利用可能な複数のユーザが含まれるグループを設定し、一のサービスに格納されているファイルに対して処理装置において操作が行われた履歴を操作履歴として記憶する管理サーバ装置と通信する通信部を有するコンピュータに、前記グループに含まれるユーザのうち、一のユーザがログインしたときに、ログインした一のユーザと同じグループのユーザの前記操作履歴に基づく、前記ファイルに関する情報を受信する受信機能と、前記ファイルに関する情報を、リストとして表示する表示機能と、を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、操作が行われたファイルに関する情報を適切に表示する技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態における全体構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態における処理装置の機能構成を示す図である。
【
図3】第1実施形態における管理サーバ装置の機能構成を示す図である。
【
図4】第1実施形態におけるユーザ情報の例を示す図である。
【
図5】第1実施形態におけるグループ情報の例を示す図である。
【
図6】第1実施形態におけるサービス・アプリ情報の例を示す図である。
【
図7】第1実施形態における操作履歴情報の例を示す図である。
【
図8】第1実施形態におけるアノテーション情報の例を示す図である。
【
図9】第1実施形態における表示装置の機能構成を示す図である。
【
図10】第1実施形態における操作ファイル情報の例を示す図である。
【
図11】第1実施形態におけるサービスサーバ装置の機能構成を示す図である。
【
図12】第1実施形態における処理の概要を示す図である。
【
図13】第1実施形態における処理装置のメイン処理のフロー図である。
【
図14】第1実施形態における管理サーバ装置のメイン処理のフロー図である。
【
図15】第1実施形態における操作履歴情報を記憶する処理のフロー図である。
【
図16】第1実施形態における表示装置のメイン処理のフロー図である。
【
図17】第1実施形態におけるファイルリストを表示する処理のフロー図である。
【
図18】第1実施形態における動作例を示す図である。
【
図19】第1実施形態における動作例を示す図である。
【
図20】第1実施形態における動作例を示す図である。
【
図21】第1実施形態における動作例を示す図である。
【
図22】第1実施形態における動作例を示す図である。
【
図23】第1実施形態における動作例を示す図である。
【
図24】第1実施形態における動作例を示す図である。
【
図25】第2実施形態における処理装置の機能構成を示す図である。
【
図26】第2実施形態におけるコラボボードファイルの例を示す図である。
【
図27】第2実施形態における管理サーバ装置の機能構成を示す図である。
【
図28】第2実施形態における操作履歴情報の例を示す図である。
【
図29】第2実施形態における表示装置の機能構成を示す図である。
【
図30】第2実施形態における操作ファイル情報の例を示す図である。
【
図31】第2実施形態におけるコラボボードを表示する処理のフロー図である。
【
図32】第2実施形態におけるコラボボードファイルを提供する処理のフロー図である。
【
図33】第2実施形態における動作例を示す図である。
【
図34】第3実施形態におけるサービス・アプリ情報の例を示す図である。
【
図35】第3実施形態における操作履歴情報及び操作ファイル情報の例を示す図である。
【
図36】第3実施形態における動作例を示す図である。
【
図37】第3実施形態におけるファイルリストを表示する処理のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本開示を実施するための一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した発明の技術的範囲が、以下の記載に限定されるものではない。
【0012】
一般的に利用されているクラウドサービス(以下、単にサービスと記載する)には、当該サービス上のファイルを管理する機能が備えられている。しかし、1のユーザが複数のサービスを利用する場合、サービス毎にフォルダの管理等が必要となる。また、ユーザは、特定のサービスで管理されているファイルを会議等で使用する場合、当該サービスにログインし、必要なファイルを取得しなければならない。このため、ユーザは、共有ディスプレイや共有PC(Personal Computer)を利用して会議等を行う場合、事前に個人のPCからファイルを所定のサービスにアップロードし、共有ディスプレイや共有PCにおいて当該ファイルを検索してダウンロードする等の準備作業が必要だった。また、会議等において以前の会議で使用したファイルが必要となった場合も同様の作業が必要となる。また、会議後には、会議中に編集したファイルを所定の共有フォルダに記憶させる等のファイル管理や、記憶場所の連絡等の作業が必要となる。
【0013】
上述の課題に鑑み、以下の実施形態では、複数のサービスを利用可能なユーザが、一のサービスに格納されているファイルに対して操作が行われる場合であっても、当該操作の履歴に基づき、ファイルに関する情報を適切に表示する方法の一例について説明する。
【0014】
[1.第1実施形態]
[1.1 全体構成]
図1は、本実施形態に係るシステム1の全体構成を示す図である。システム1は、処理装置10、管理サーバ装置20、表示装置30、サービスサーバ装置40が、ネットワークNWを介して接続されて構成される。ネットワークNWは、例えば、インターネット等のネットワークである。しかし、
図1に記載された各装置が相互に通信可能であれば、ネットワークNWは、どのようなネットワークであってもよい。
【0015】
サービスサーバ装置40は、サービスを提供する情報処理装置であり、サーバ装置等により構成される。サービスは、例えば、オンラインドキュメントの作成・編集を行う機能を提供するオンラインドキュメントサービス(オンラインドキュメント編集サービス)である。なお、本実施形態では、オンラインドキュメントは、サービス上にファイルとして記憶されることとする。また、サービスは、当該サービスにおいて管理されているファイルをURLによりアクセス可能なWebサービスであるとする。したがって、オンラインドキュメントは、特定のURLによりアクセス可能である。サービスサーバ装置40は、
図1に示すように、ネットワークNWに複数接続されてもよい(サービスサーバ装置40a、40b)。それぞれのサービスサーバ装置40では、それぞれ独立してサービスのユーザの管理や、サービスの提供がされるものとする。ユーザは、それぞれのサービスサーバ装置40が提供するサービスのうち、所望のサービスを利用可能であり、また、ユーザは複数のサービスを利用可能である。
【0016】
管理サーバ装置20は、システム1のユーザ(例えば、処理装置10を使用するユーザ)や、システム1に含まれるディスプレイ等のデバイス(例えば、後述する表示装置30)を管理する情報処理装置であり、サーバ装置等により構成される。本実施形態では、管理サーバ装置20が管理するユーザとして、特定のデバイスと紐付くデバイスユーザと、特定の人と紐づく一般ユーザの2種類のユーザを管理可能であるとする。以下の説明では、デバイスユーザと一般ユーザとを区別する必要がないときは、単にユーザと記載する。また、管理サーバ装置20は、ユーザによって利用されるサービスや、サービスに記憶されたファイルの操作の履歴の情報を管理する。
【0017】
処理装置10は、主にサービスの利用時に用いられる装置であり、例えば、スマートフォンや、タブレットといったモバイル端末や、PC(Personal Computer)等によって構成される情報処理装置である。処理装置10は、例えば、一般ユーザにより使用される。また、表示装置30は、主にファイルや情報の表示に用いられる装置であり、PC等によって構成される情報処理装置である。表示装置30は、例えば、特定の情報(例えば、デジタルサイネージ)を表示することに適した装置であってもよいし、複数のユーザによる利用に適した共有ディスプレイであってもよい。表示装置30は、例えば、デバイスユーザとして予めログインされた上で、一般ユーザにより使用される。
【0018】
処理装置10及び表示装置30は、ネットワークNWに複数接続されてもよい。また、管理サーバ装置20やサービスサーバ装置40は、単一の装置で構成されてもよいし、記憶するデータや処理を分散させるために複数の装置から構成されてもよい。
【0019】
[1.2 機能構成]
[1.2.1 処理装置]
図2は、処理装置10の機能構成を示す図である。処理装置10は、例えば、制御部100、表示部140、操作部150、記憶部160、通信部190を備えて構成される。
【0020】
制御部100は、処理装置10の全体を制御する。制御部100は、記憶部160に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。制御部100は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU(Central Processing Unit))等により構成されてもよい。また、制御部100は、以下に説明する機能のうち、複数の機能を有するSoC(System on a Chip)として構成されてもよい。
【0021】
制御部100は、記憶部160に記憶されたプログラムを実行することで、イベント検出部102、URL(Universal Resource Locator)情報抽出部104、共有ファイル情報抽出部106、ログイン処理部108として機能する。なお、ここでは、各機能部が実現する機能の概要を記載し、具体的な処理の内容については後述する。
【0022】
イベント検出部102は、ユーザの操作や制御部100により実行される処理を監視することで、オンラインドキュメントを開く、記憶する、閉じる等の操作をイベントとして検出する。URL情報抽出部104は、イベント検出部102によってイベントが検出されたときにユーザが操作していたオンラインドキュメントのURL(URL情報)を抽出する。共有ファイル情報抽出部106は、ユーザによってファイルを共有する操作がされた場合、当該共有されたファイルの情報(共有ファイル情報)を抽出する。ログイン処理部108は、システム1へのログインに関する処理を実行する。
【0023】
表示部140は、各種情報を表示する。表示部140は、例えば、LCD(Liquid crystal display)、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイ、マイクロLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置により構成されてもよい。
【0024】
操作部150は、処理装置10を使用するユーザによる操作指示を受け付ける。操作部150は、キーボードやタッチセンサ等の入力装置により構成されてもよいし、入力装置と接続可能なインターフェイスとして構成されてもよい。タッチセンサにおいて接触(タッチ)による入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。なお、処理装置10には、表示部140と、操作部150とが一体に形成されたタッチパネルが搭載されてもよい。
【0025】
記憶部160は、処理装置10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部160は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されてもよい。
【0026】
記憶部160は、ファイルを記憶する領域であるファイル記憶領域162を確保し、さらに、イベント検出アプリ164と、ファイル共有アプリ166とを記憶する。
【0027】
イベント検出アプリ164は、制御部100を、イベント検出部102及びURL情報抽出部104として機能させるアプリケーションである。イベント検出アプリは、例えば、イベント監視アプリである。イベント監視アプリは、常駐アプリとして動作し、ユーザによって利用されたサービスや操作を監視する。イベント監視アプリは、例えば、ウィンドウの起動(サービスの利用開始)や、ユーザにより行われた操作や、ウィンドウの挙動や、制御部100により実行された通信の内容や通信先を監視する。また、イベント監視アプリは、サービスに記憶されたファイルに対する操作がユーザにより行われた場合、イベントとして検出する。
【0028】
ファイル共有アプリ166は、制御部100を共有ファイル情報抽出部106として機能させるアプリケーションである。ファイル共有アプリ166は、例えば、データアップロード用アプリや、コラボレーションアプリである。データアップロード用アプリは、管理サーバ装置にデータ(ファイル)をアップロードするアプリである。データアップロード用アプリは、処理装置10のファイル記憶領域162に記憶されたファイル(ローカルファイル)又はWebページのショートカットデータ(URLリンク情報)がデータアップロード用アプリの画面内にドラッグアンドドロップされたとき、ローカルファイルやURLリンク情報を共有ファイル情報として抽出し、管理サーバ装置20に送信する。コラボレーションアプリは、ファイル共有、ファイル共有編集、Web情報共有等の機能を含むアプリであり、ローカルファイルやURLリンク情報を共有する操作がされたタイミングで、ローカルファイルやURLリンク情報を共有ファイル情報として抽出し、管理サーバ装置20に送信する。
【0029】
通信部190は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークNWを介して、管理サーバ装置20やサービスサーバ装置40等の外部の装置と通信を行う。通信部190は、例えば、有線/無線LANで利用されるNIC(Network Interface Card)等の通信装置や通信モジュールにより構成されてもよい。
【0030】
[1.2.2 管理サーバ装置]
図3は、管理サーバ装置20の機能構成を示す図である。管理サーバ装置20は、例えば、制御部200、記憶部260、通信部290を備えて構成される。
【0031】
制御部200は、管理サーバ装置20の全体を制御する。制御部200は、記憶部260に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。制御部200は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU)等により構成されてもよい。また、制御部200は、以下に説明する機能のうち、複数の機能を有するSoCとして構成されてもよい。
【0032】
制御部200は、記憶部260に記憶されたプログラムを実行することで、サービス・アプリ判定部202、ファイル抽出部204、操作ファイル情報生成部206、アノテーション情報生成部208、サムネイル画像生成部210、サービス管理部212、ログイン処理部214として機能する。なお、ここでは、各機能部が実現する機能の概要を記載し、具体的な処理の内容については後述する。
【0033】
サービス・アプリ判定部202は、ユーザによって利用されたサービスや、ユーザにより共有されたファイルの表示に用いられるアプリを判定する。ファイル抽出部204は、ユーザがアクセス可能なファイルを抽出する。操作ファイル情報生成部206は、ユーザによって操作されたファイルの情報(操作ファイル情報)を生成する。
【0034】
アノテーション情報生成部208は、アノテーション情報を生成する。アノテーション情報とは、ファイルの内容を示す画像(アノテーションベースデータ)や、当該画像に付与されたアノテーションのデータを含む情報である。本実施形態では、アノテーション情報を表示するとは、アノテーションベースデータと、アノテーションデータに基づくアノテーションとを表示することをいう。なお、アノテーションデータは、アノテーションベースデータの上に重ねて表示される。また、アノテーション情報は、システム1のユーザであれば、利用されているサービスの種類に関わらず、任意の装置で表示可能であるとする。
【0035】
サムネイル画像生成部210は、サービスに記憶されているファイルから、サムネイル画像を生成する。サービス管理部212は、システム1を利用するユーザや当該ユーザが属する組織等により利用されているサービスやアプリの情報を管理する。ログイン処理部214は、システム1へのログインに関する処理を実行する。
【0036】
記憶部260は、管理サーバ装置20の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部260は、例えば、ROM、RAM、SSD、HDD等の記憶装置により構成されてもよい。また、記憶部260は、記憶領域として、ユーザ情報記憶領域262、グループ情報記憶領域264、サービス・アプリ情報記憶領域266、操作履歴情報記憶領域268、サムネイル画像を記憶するサムネイル画像記憶領域270、アノテーション情報記憶領域272を確保し、さらに、ファイル記憶先情報274を記憶する。
【0037】
ユーザ情報記憶領域262は、ユーザの情報(ユーザ情報)を記憶する。ユーザ情報は、
図4に示すように、例えば、ユーザを識別するユーザID(例えば、「u1@example.com」)と、当該ユーザのユーザ名(例えば、「Hirukawa」)と、当該ユーザが利用するサービスやアプリの情報とを含む。
【0038】
ユーザが利用するサービスやアプリの情報は、例えば、サービス名(例えば、「オンラインドキュメントサービスA」)やアプリ名(例えば、「ブラウザ」)と、当該サービス・アプリを利用するか否かを示す情報(例えば、「Yes」)とを対応付けて記憶される。
図4の例では、サービス名やアプリ名に対して「Yes」が記憶されていれば、当該サービス・アプリを利用することを示し、サービス名やアプリ名に対して「Yes」が記憶されていなければ、当該サービス・アプリを利用しないことを示す。例えば、ユーザIDが「u1@example.com」であるユーザは、オンラインドキュメントサービスA、オンラインドキュメントサービスB、オンラインドキュメントサービスCといったサービスや、ブラウザのアプリを利用するが、プロジェクト進捗管理のサービスは利用しないことを示す。
【0039】
なお、ユーザ情報として、一般ユーザ(D100)のユーザ情報と、デバイスユーザ(D101)のユーザ情報とが記憶される。一般ユーザであるか否かは、例えば、ユーザIDにより判別可能であってもよいし、ユーザが一般ユーザであるかデバイスユーザであるかを示す情報をユーザ情報に含めることで判別可能であってもよい。ユーザ情報には、上述した情報以外の情報(例えば、ユーザがシステム1にログインするために必要な情報(例えば、パスワード))が含まれてもよい。
【0040】
グループ情報記憶領域264は、グループと、当該グループに所属するユーザの情報とを対応付けた情報(グループ情報)を記憶する。グループ情報は、
図5に示すように、グループを識別するグループID(例えば、「g1@example.com」)と、当該グループのグループ名(例えば、「Group1」)と、当該グループに所属するユーザのユーザID(例えば、「u1@example.com」)とを含む。グループには、複数のグループが含まれてもよく、一般ユーザ及びデバイスユーザが含まれてもよい。また、1のユーザが複数のグループに所属してもよい。
【0041】
サービス・アプリ情報記憶領域266は、システム1を利用するユーザや当該ユーザが属する組織等により利用されているサービスの情報(サービス・アプリ情報)を記憶する。サービス・アプリ情報は、例えば、
図6に示すように、サービスやアプリを識別するサービス・アプリID(例えば、「s1」)と、サービス又はアプリの何れかを示す種別(例えば、「サービス」)と、サービス名(例えば、「オンラインドキュメントサービスA」)と、アプリ名(例えば、「文書作成」)と、当該サービスで記憶されるファイル又は当該アプリで表示されるファイルの記憶位置を示す文字列のパターン(例えば、「https://online.doc.example.com/:w:/s/[A-z]*」)と、当該サービスやアプリに対応するアイコンのデータを含む。パターンは、例えば、正規表現であってもよいし、ファイルの記憶位置の文字列に含まれる必要のある部分文字列であってもよい。サービス名は、サービスが利用されるWebページのタイトルであってもよい。
【0042】
図6に示すように、サービス・アプリ情報記憶領域266には、複数のサービスの情報が記憶されてもよい。例えば、
図6の例では、オンラインドキュメントサービスA(D102)、オンラインドキュメントサービスB(D103)、オンラインドキュメントサービスC(D104)との3つのサービスの情報が記憶されている。また、サービスによって利用可能なアプリが複数ある場合は、D102に示すように、アプリごとにサービス・アプリ情報が記憶されてもよい。
【0043】
操作履歴情報記憶領域268は、サービスに記憶されたファイルの操作の履歴に関する情報(操作履歴情報)を記憶する。本実施形態では、ファイルの操作は、一のサービスに記憶されているファイルに対して、処理装置10においてユーザによって行われる操作であることとする。操作履歴情報は、
図7に示すように、例えば、操作履歴情報を識別する履歴ID(例えば、「H1」)と、操作を行ったユーザのユーザID(例えば、「u1@example.com」)と、操作されたファイルが記憶されたサービスのサービス名や当該ファイルを表示するアプリのアプリ名(例えば、「オンラインドキュメントサービスA(プレゼンテーション)」)と、操作の内容を示す操作種別(例えば、「新規」)と、日時(例えば、「2022/09/01 10:23:49」)と、操作されたファイルのタイトル(例えば、「次世代オフィスPFアイデア.pptx」)と、当該ファイルのサムネイル画像のパス(例えば、「thumbH1.png」)と、当該ファイルの記憶位置(例えば、「https://online.doc.example.com/:p:/s/ETR9kewr415uBiscK4UByEzrDFmxK_E_IWNL」)と、当該ファイルに対応するアノテーション情報の記憶位置(例えば、「https://ssp/annotation/wfjwoiejfowiejfwef/id=124124124」)とを含む。
【0044】
操作種別は、ユーザにより行われた操作を示す情報(例えば、文字列)である。操作種別には、例えば、ファイルが新たに作成されたことを示す「新規」や、ファイルが表示されたことを示す「表示」や、ファイルが更新されたことを示す「更新」等の情報が記憶される。記憶位置は、ファイルやアノテーション情報が記憶されている場所(位置)を示す文字列であり、例えば、URL(ファイルの実体へのURLリンク)やファイルパスであり、ファイルやアノテーション情報を取得するためのアクセス先を示す文字列である。ファイル記憶位置はファイルが記憶されている位置を示す文字列であり、アノテーション情報記憶位置は、アノテーション情報が記憶されている位置を示す文字列である。
【0045】
図7に示すように、操作履歴情報には、主に、ファイルを操作したユーザに関する情報(例えば、ユーザID)と、当該ファイルに関する情報(例えば、ファイルのタイトル、ファイル記憶位置等)と、当該ファイルに対する操作履歴に関する情報(例えば、操作種別、日時)が含まれる。
【0046】
アノテーション情報記憶領域272は、アノテーション情報を記憶する。アノテーション情報は、例えば、
図8に示すように、アノテーション情報記憶位置(例えば、「https://ssp/annotation/wfjwoiejfowiejfwef/id=124124124」)と、アノテーションベースデータと、アノテーションデータ(例えば、「ページ=1、タイプ=テキスト、・・・」)とを含む。なお、ファイルが複数ページにより構成される場合、アノテーションベースデータは、複数の画像データにより構成されてもよい。また、アノテーションデータは、アノテーションベースデータに付加されたアノテーションの情報であり、例えば、付加したアノテーションベースデータのページ番号、アノテーションの内容(アノテーションのタイプや、表示されるテキストや図形の位置、文字サイズ、色等)を含む。
【0047】
ファイル記憶先情報274は、ユーザにより共有されたファイルの記憶先に関する情報である。ファイル記憶先情報274は、例えば、共有されたファイルの記憶先となるサービスを特定する情報や、当該サービスにファイルを記憶するために必要となる情報(例えば、認証に必要なパスワードやユーザ名、記憶先のパス名等)を含む。
【0048】
通信部290は、ネットワークNWを介して、処理装置10や表示装置30等の外部の装置と通信を行う。通信部290は、例えば、有線/無線LANで利用されるNIC等の通信装置や通信モジュールにより構成されてもよい。
【0049】
[1.2.3 表示装置]
図9は、表示装置30の機能構成を示す図である。表示装置30は、例えば、制御部300、表示部340、操作部350、記憶部360、通信部390を備えて構成される。
【0050】
制御部300は、表示装置30の全体を制御する。制御部300は、記憶部360に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。制御部300は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU)等により構成されてもよい。制御部300は、以下に説明する機能のうち、複数の機能を有するSoCとして構成されてもよい。また、制御部300は、記憶部360に記憶されたプログラムを実行することで、システム1へのログインに関する処理を実行するログイン処理部302として機能する。
【0051】
表示部340は、各種情報を表示する。表示部340は、例えば、LCD、有機ELディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ等の表示装置により構成されてもよい。
【0052】
操作部350は、表示装置30を使用するユーザによる操作指示を受け付ける。操作部350は、ハードウェアキーや一般的な検出方式により操作を検出するタッチセンサ等の入力装置により構成されてもよいし、入力装置と接続可能なインターフェイスとして構成されてもよい。なお、表示装置30には、表示部340と、操作部350とが一体に形成されたタッチパネルが搭載されてもよい。
【0053】
記憶部360は、表示装置30の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部360は、例えば、ROM、RAM、SSD、HDD等の記憶装置により構成されてもよい。
【0054】
記憶部360は、操作ファイル情報を記憶する操作ファイル情報記憶領域362を確保する。操作ファイル情報は、ユーザにより操作されたファイルの情報であり、
図10に示すように、対応する操作履歴情報の履歴IDと(例えば、「H1」)と、ファイルを操作したユーザのユーザ名(例えば、「Hirukawa」)と、当該ユーザが所属するグループのグループ名(例えば、「Group1」)と、当該ファイルのサービス名・アプリ名(例えば、「オンラインドキュメントサービスA(プレゼンテーション)」)と、当該サービス又はアプリに対応するアイコンのデータと、当該ファイルのタイトル(例えば、「次世代オフィスPFアイデア.pptx」)と、当該ファイルのサムネイル画像のデータと、操作種別(例えば、「新規」)と、日時(例えば、「2022/09/01 10:23:49」)とを含む。
【0055】
通信部390は、ネットワークNWを介して、管理サーバ装置20等の外部の装置と通信を行う。通信部390は、例えば、有線/無線LANで利用されるNIC等の通信装置や通信モジュールにより構成されてもよい。
【0056】
[1.2.4 サービスサーバ装置]
図11は、サービスサーバ装置40の機能構成を示す図である。サービスサーバ装置40は、例えば、制御部400、記憶部460、通信部490を備えて構成される。
【0057】
制御部400は、サービスサーバ装置40の全体を制御する。制御部400は、記憶部460に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。制御部400は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU)等により構成されてもよい。また、制御部400は、以下に説明する機能のうち、複数の機能を有するSoCとして構成されてもよい。
【0058】
制御部400は、記憶部460に記憶されたプログラムを実行することで、クラウドサービスを提供するサービス提供部402として機能する。サービス提供部402は、例えば、ユーザにより、他の装置を介して行われた操作に応じて、後述するファイル記憶領域462にファイルを記憶したり、ファイル記憶領域462に記憶されたファイルを更新したりする。サービス提供部402は、ファイル記憶領域462に記憶されたファイルのアクセス権限の管理やファイルの削除、フォルダの生成等の処理を実行してもよい。
【0059】
記憶部460は、サービスサーバ装置40の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部460は、例えば、ROM、RAM、SSD、HDD等の記憶装置により構成されてもよい。また、記憶部460は、ファイルを記憶するファイル記憶領域462を確保する。
【0060】
通信部490は、ネットワークNWを介して、処理装置10等の外部の装置と通信を行う。通信部490は、例えば、有線/無線LANで利用されるNIC等の通信装置や通信モジュールにより構成されてもよい。
【0061】
[1.3 処理の概要]
図12は、システム1に含まれる各装置により実現される処理の概要を示す図である。ユーザは、処理装置10を介してサービスを利用することで、オンラインドキュメント(サービスに記憶されたファイル)の編集等の操作を行う(P1)。それぞれのユーザは、それぞれの処理装置10(10a、10b、10c)を用いて、サービスを利用できる。
【0062】
管理サーバ装置20は、ユーザによって操作されたファイルの記憶位置(URLやファイルパス)を取得し、操作履歴情報として統合的に蓄積(記憶)する(P2)。ここで、ファイルの記憶位置は、一般的に、サービス毎に特有であり、ドメイン名やサブドメイン名、URLやファイルパスの部分文字列により、ユーザによって利用されたサービスを識別可能である。例えば、管理サーバ装置20は、ファイルの記憶位置を示す文字列が、
図6に示したパターンの何れかにマッチした場合、マッチしたパターンに対応するサービスが利用されたこと(当該サービスのファイルが操作されたこと)を判定できる。
【0063】
管理サーバ装置20は、ユーザによって操作されたファイルの情報である操作履歴情報に基づき操作ファイル情報を生成し、表示装置30に送信する(P3)。表示装置30は、操作ファイル情報に基づき、ユーザにより操作されたファイルに関する情報をリスト表示する。なお、以下の説明では、ユーザにより操作されたファイルのリストを、ファイルリストと記載する。
【0064】
操作ファイル情報は、当該操作ファイル情報を要求したユーザ(表示装置30を操作するユーザ)及び当該ユーザが所属するグループと同じグループに所属する他のユーザとによって操作されたファイルの情報であってもよい。ここで、管理サーバ装置20は、G1に示すように、一般ユーザとデバイスユーザとが所属するグループを管理できる。表示装置30が「Group1」と「Group2」との複数のグループに所属する場合、管理サーバ装置20は、表示装置30に対して、「Group1」に所属するユーザによって操作されたファイルの操作ファイル情報と、「Group2」に所属するユーザによって操作されたファイルの操作ファイル情報とを送信する。これにより、表示装置30は、「Group1」に所属するユーザによって操作されたファイル及び「Group2」に所属するユーザによって操作されたファイルのファイルリストを表示することができる。ユーザは、「Group1」に所属するユーザによって操作されたファイルの情報を見ることで、自身が操作したファイルに加え、「Group1」に所属する他のユーザにより操作されたファイルを知ることができる。
【0065】
[1.4 処理の流れ]
つづいて、本実施形態の処理の流れについて説明する。以下の処理は、
図2、
図3及び
図9で説明した各構成が必要に応じて適宜実行することが好ましいが、説明の都合上、各装置の制御部が実行することとして説明する。
【0066】
[1.4.1 処理装置]
処理装置10が実行する主な処理について、
図13を参照して説明する。制御部100は、処理装置10を使用するユーザがシステム1に未ログインであるか否かを判定する(ステップS1000)。制御部100は、ユーザがシステム1に未ログインである場合、ログインに必要な情報を取得し、管理サーバ装置20に送信する(ステップS1000;Yes→ステップS1002)。ログインに必要な情報は、管理サーバ装置20によって行われるログインの許否の判定に必要な情報であり、例えば、ユーザIDとパスワードである。なお、ログインに必要な情報は、ユーザの所有物の情報(例えば、IDカードの番号やスマートフォンの製造番号等)や、生体情報であってもよい。制御部100は、ログインに必要な情報を入力するための画面を表示部140に表示してもよい。
【0067】
つづいて、制御部100は、管理サーバ装置20から、ログインが許可された場合に送信されるユーザ情報を取得し、ユーザをシステム1にログインした状態にする(ステップS1004)。なお、ステップS1004において取得されるユーザ情報は、ユーザの特定が可能な情報であればよく、ユーザ情報記憶領域262に記憶されるユーザ情報に含まれる情報の一部(例えば、ユーザIDとユーザ名)であってもよい。
【0068】
つづいて、制御部100は、イベントを検出したか否かを判定する(ステップS1006)。なお、制御部100が監視するウィンドウの情報(例えば、ウィンドウのタイトル)やウィンドウの挙動、操作の内容、通信の内容、通信先については、例えば、予め定められている。また、制御部100は、イベントを検出した場合、イベントを検出したときに行われたユーザの操作に基づき、操作種別を判定する(ステップS1006;Yes→ステップS1008)。
【0069】
つづいて、制御部100は、イベントが検出されたときにユーザによって操作されていたオンラインドキュメントのURLをURL情報として抽出する(ステップS1010)。また、制御部100は、URL情報と、イベントが発生した日時と、操作種別及びステップS1004において取得されたユーザ情報とを、管理サーバ装置20に送信する(ステップS1012)。なお、イベントが発生した日時は、ユーザの操作が行われた日時(操作日時)もしくはファイルにアクセスされた日時に対応する。また、ユーザ情報は、ファイルにアクセスしたユーザに関する情報に対応する。
【0070】
一方、制御部100は、イベントが発生しなかった場合、ファイルを共有する操作がされたか否かを判定する(ステップS1006;No→ステップS1014)。制御部100は、ファイルを共有する操作がされた場合、共有ファイルの情報を抽出する(ステップS1014;Yes→ステップS1016)。ここで、制御部100は、ローカルファイルを共有する操作がされた場合、当該ローカルファイルのデータ及びファイル名を共有ファイル情報として抽出する。一方、制御部100は、URLリンク情報を共有する操作がされた場合、当該URLリンク情報を共有ファイル情報として抽出する。
【0071】
さらに、制御部100は、共有ファイル情報、ファイルを共有する操作がされた日時及びステップS1004において取得されたユーザ情報を、管理サーバ装置20に送信する(ステップS1018)。なお、ファイルを共有する操作がされた日時は、ファイルにアクセスされた日時に対応する。また、ユーザ情報は、ファイルにアクセスしたユーザに関する情報に対応する。これにより、ユーザにより共有の操作がされたローカルファイルは、日時及びユーザ情報とともに、管理サーバ装置20に送信(アップロード)される。
【0072】
つづいて、制御部100は、終了操作がされた場合はステップS1006に戻り(ステップS1020;No→ステップS1006)、終了操作がされた場合は、
図13に示した処理を終了する(ステップS1020;Yes)。終了操作は、システム1からログアウトする操作や、処理装置10の使用を終了する操作である。
【0073】
[1.4.2 管理サーバ装置]
管理サーバ装置20が実行する主な処理について、
図14を参照して説明する。管理サーバ装置20は、
図14に示した処理を繰り返し実行する。
【0074】
はじめに、制御部200は、他の装置(処理装置10や表示装置30)からログインに必要な情報を受信した場合、システム1へのログインの許否を判定する。制御部200は、ログインを許可する場合、ログインに必要な情報に基づき特定されるユーザのユーザ情報(例えば、ユーザIDとユーザ名)を当該他の装置に送信する(ステップS1100;Yes→ステップS1102)。
【0075】
制御部200は、処理装置10からURL情報又は共有ファイル情報を受信した場合、操作履歴情報を記憶する処理を実行する(ステップS1104;Yes→ステップS1106)。操作履歴情報を記憶する処理については、後述する。
【0076】
つづいて、制御部200は、ユーザ情報及び操作ファイル情報要求を受信した場合、当該ユーザ情報により特定されるユーザが所属するグループを特定する(ステップS1108;Yes→ステップS1110)。
【0077】
つづいて、制御部200は、ステップS1110において特定したグループに所属するユーザの操作に基づき記憶された操作履歴情報を、操作履歴情報記憶領域268から抽出する(ステップS1112)。これにより、制御部200は、ステップS1108において受信したユーザ情報により特定されるユーザ(次の段落において、対象ユーザと記載する)が所属するグループと同じグループに属するユーザの操作履歴情報を抽出することができる。
【0078】
つづいて、制御部200は、対象ユーザがアクセス可能なファイルを抽出する(ステップS1114)。アクセス可能なファイルは、ステップS1112において抽出された操作履歴情報に含まれるファイル記憶位置により特定されるファイルのうち、対象ユーザが利用するサービスに記憶されているファイル又は対象ユーザが利用するアプリで表示可能なファイルである。なお、制御部200は、対象ユーザが利用しないサービス・アプリに対応するファイルであっても、対応するアノテーション情報が存在するファイルは、対象ユーザがアクセス可能なファイルとして抽出してもよい。これにより、制御部200は、特定ユーザが所属するグループと同じグループに属するユーザの操作履歴情報が示すファイルのうち、当該特定ユーザがアクセス可能なファイルを抽出することができる。
【0079】
つづいて、制御部200は、ステップS1114において抽出されたファイルに対応する操作履歴情報に、ユーザ・サービスの情報を付加して、操作ファイル情報を生成する(ステップS1116)。例えば、制御部200は、ステップS1112において抽出した操作履歴情報に、ファイルを操作したユーザのグループ名の情報や、当該ファイルが記憶されたサービスのサービス名や当該ファイルの表示に用いられるアプリのアプリ名を付加する。また、制御部200は、サービスやアプリに対応するアイコンのデータや、当該ファイルのサムネイル画像のデータを付加してもよい。すなわち、制御部200は、
図10に示した操作ファイル情報を生成する。さらに、制御部200は、操作ファイル情報を、ステップS1108においてユーザ情報及び操作ファイル情報要求を送信した装置に送信する(ステップS1118)。
【0080】
つづいて、制御部200は、表示装置30から、ファイル又はアノテーション情報の記憶位置要求を受信した場合、当該ファイル又はアノテーション情報の記憶位置の情報を、記憶位置要求を送信した装置に送信する(ステップS1120;Yes→ステップS1122)。例えば、制御部200は、記憶位置要求として、履歴IDを受信した場合、当該履歴IDが記憶された操作履歴情報からファイル記憶位置又はアノテーション情報記憶位置(もしくは、その両方)を読み出し、記憶位置要求を送信した装置に送信する。
【0081】
つづいて、操作履歴情報を記憶する処理の流れについて、
図15を参照して説明する。操作履歴情報を記憶する処理は、前述の通り、処理装置10からURL情報又は共有ファイル情報を受信した場合に実行される。はじめに、制御部200は、処理装置10から共有ファイル情報を受信した場合、ユーザにより共有されたファイルを記憶する(ステップS1200;Yes→ステップS1202)。このとき、制御部200は、共有ファイル情報としてローカルファイルを受信した場合、ファイル記憶先情報274として記憶された情報を用いて、当該ファイルを所定のサービスに記憶する。なお、制御部200は、共有ファイル情報としてURLリンク情報を受信した場合、当該URLリンク情報により特定されるファイルを、所定のサービスに記憶する。
【0082】
つづいて、制御部200は、共有されたファイルのファイル名やURLリンク情報と、サービス・アプリ情報に記憶されたパターンとを比較し、ファイルの表示に用いるアプリを判定する(ステップS1204)。具体的には、制御部200は、ファイル名やURLリンク情報が、種別が「アプリ」であるサービス・アプリ情報に含まれるパターンの何れかにマッチした場合、マッチしたパターンに対応するアプリを、ファイルの表示に用いるアプリとして判定する。
【0083】
つづいて、制御部200は、ステップS1202において記憶したファイル(所定のサービスに記憶されたファイル)のファイル記憶位置を取得する(ステップS1206)。また、制御部200は、ステップS1202において記憶したファイルからサムネイル画像を生成し、サムネイル画像記憶領域270に記憶する(ステップS1208)。
【0084】
一方、制御部200は、処理装置10から共有ファイル情報を受信していない場合、すなわち、処理装置10からURL情報を受信した場合、当該URL情報に対応するサービス(ユーザによって操作されたファイルが記憶されたサービス)を判定する(ステップS1200;No→ステップS1210)。具体的には、制御部200は、URL情報が、種別が「サービス」であるサービス・アプリ情報に含まれるパターンの何れかにマッチした場合、マッチしたパターンに対応するサービスを、URL情報に対応するサービスとして判定する。
【0085】
なお、制御部200は、サービスが判定できなかった場合、URL情報に基づき、サービスの情報を取得し、当該取得した情報を含めたサービス・アプリ情報を、サービス・アプリ情報記憶領域266に記憶する(ステップS1210;Yes→ステップS1212)。すなわち、制御部200は、新規のサービスが利用された場合、当該新規のサービスの情報を取得し、記憶する。例えば、制御部200は、サービス・アプリIDを発行し、当該サービス・アプリIDと、種別「サービス」と、サービス名・アプリ名と、サービスのドメイン名とマッチするパターンと、アイコンとを含むサービス・アプリ情報を記憶する。なお、サービス名・アプリ名は、サービスのWebサイトのタイトルであってもよい。また、アイコンは、サービスのWebサイトのアイコン(ファビコン)であってもよい。この場合、制御部200は、上述の処理により記憶したアプリ・サービス情報に対応するサービスを、URL情報に対応するサービスとして判定する。
【0086】
つづいて、制御部200は、URL情報をファイル記憶位置として取得する(ステップS1214)。また、制御部200は、ステップS1214において取得されたファイル記憶位置に記憶されたファイルからサムネイル画像を生成し、サムネイル画像記憶領域270に記憶する(ステップS1216)。
【0087】
つづいて、制御部200は、アノテーション情報を生成するか否かを判定する(ステップS1218)。例えば、制御部200は、URL情報又は共有ファイル情報により特定されるファイルがアノテーション情報に変換すべきファイル(例えば、ドキュメント、プレゼンテーション、表計算等のファイル)である場合、アノテーション情報を生成すると判定する。アノテーション情報に変換すべきファイルは、予め決められていてもよいし、アノテーション情報の生成に用いるライブラリ等がインストールされているファイルであってもよい。
【0088】
制御部200は、アノテーション情報を生成する場合、URL情報又は共有ファイル情報により特定されるファイルからアノテーションベースデータを生成する(ステップS1218;Yes→ステップS1220)。また、制御部200は、アノテーション情報記憶位置を決定し、アノテーション情報記憶位置とアノテーションベースデータとを含むアノテーション情報を、アノテーション情報記憶領域272に記憶する(ステップS1222)。
【0089】
つづいて、制御部200は、操作履歴情報を生成し、操作履歴情報記憶領域268に記憶する(ステップS1224)。例えば、制御部200は、ステップS1206やステップS1214において取得したファイル記憶位置、サービスやアプリの名称、処理装置から受信したユーザ情報に対応するユーザID、操作種別、日時の情報、サムネイル画像のファイルパス、アノテーション情報記憶位置を含めた操作履歴情報を生成する。これにより、ファイル記憶位置とアノテーション情報記憶位置とが、1の操作履歴情報に含まれることにより、ファイルの実体とアノテーション情報とが対応付けられる。
【0090】
[1.4.3 表示装置]
表示装置30が実行する主な処理について、
図16を参照して説明する。制御部300は、表示装置30を使用するユーザがシステム1に未ログインである場合、ログインに必要な情報を取得し、管理サーバ装置20に送信する(ステップS1300;Yes→ステップS1302)。また、制御部300は、管理サーバ装置20から、ログインが許可された場合に送信されるユーザ情報を取得し、ユーザをシステム1にログインした状態にする(ステップS1304)。ステップS1300からステップS1304までの処理は、
図13のステップS1000からステップS1004までの処理と同様の処理である。
【0091】
つづいて、制御部300は、ファイルリストの表示操作がされた場合、ファイルリストを表示する処理を行う(ステップS1306;Yes→ステップS1308)。ファイルリストを表示する処理については後述する。
【0092】
つづいて、制御部300は、終了操作がされた場合はステップS1306に戻り(ステップS1310;No→ステップS1306)、終了操作がされた場合は、
図16に示した処理を終了する(ステップS1310;Yes)。終了操作は、システム1からログアウトする操作や、表示装置30の使用を終了する操作である。
【0093】
なお、制御部300は、上述した処理の他、ユーザが未ログインである場合や、ユーザがログインした後ファイルリストの表示操作がされずに所定時間経過した場合は、デジタルサイネージを表示する処理を実行してもよい。
【0094】
ファイルリストを表示する処理の流れについて、
図17を参照して説明する。制御部300は、
図16のステップS1304において取得したユーザ情報と、操作ファイル情報要求とを、管理サーバ装置20に送信する(ステップS1400)。
【0095】
つづいて、制御部300は、管理サーバ装置20から操作ファイル情報を取得(受信)する(ステップS1402)。操作ファイル情報は、管理サーバ装置20において
図14のステップS1118の処理が実行されることにより、表示装置30に送信される。制御部300は、受信した操作ファイル情報を、操作ファイル情報記憶領域362に記憶してもよい。
【0096】
つづいて、制御部300は、操作ファイル情報に基づき、ユーザによって操作されたファイルの情報を時系列でリスト表示することで、ファイルリストを表示する(ステップS1404)。例えば、制御部300は、操作ファイル情報を、日時の情報を基準に、降順で表示することで、ユーザによってファイルに対する操作が行われた日時又はファイルが共有された日時が現在の日時に近い順に、当該ファイルに関する情報(タイトル等)をリスト表示する。また、制御部300は、ファイルに対応するサービス・アプリを識別可能に表示してもよい。具体的には、制御部300は、ファイル毎に、ファイルに対応するサービスやアプリのアイコンを表示したり、サービス名やアプリ名を表示したりする。また、制御部300は、ファイルの操作(アクセス)がされた日時に関する情報、ファイルを操作(アクセス)したユーザに関する情報(例えば、ユーザ名)、当該ファイルが記憶されている場所に関する情報(例えば、ファイル記憶位置)、当該ファイルのサムネイル画像のうち、1又は複数の情報を含んで表示してもよい。表示される情報は予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
【0097】
ここで、操作ファイル情報として、管理サーバ装置20において、
図14に示した処理が実行されることにより、システム1にログインしたユーザが操作したファイルの情報に加え、当該ユーザと同じグループのユーザにより操作されたファイルの情報が取得される。このため、制御部300は、グループに含まれる一のユーザがシステム1にログインしている場合、当該ログインした一のユーザと同じグループのユーザによるファイルの操作の履歴に基づき、操作がされたファイルに関する情報を表示できる。
【0098】
つづいて、制御部300は、ファイルを表示する操作がされたか否かを判定する(ステップS1406)。ファイルを表示する操作は、ファイルに関する情報(例えば、タイトル)を選択する操作であってもよいし、ファイルリスト内の項目を選択する操作であってもよいし、ファイルの表示指示を行うボタンを選択する操作であってもよい。
【0099】
制御部300は、ファイルを表示する操作がされた場合、管理サーバ装置20に対して、ユーザにより表示の操作がされたファイルのファイル記憶位置要求を送信する(ステップS1406;Yes→ステップS1408)。例えば、制御部300は、ファイル記憶位置要求として、管理サーバ装置20に対して、履歴IDや、ファイル記憶位置の要求を示す情報を送信する。ファイル記憶位置は、管理サーバ装置20において
図14のステップS1122の処理が実行されることにより、表示装置30に送信される。
【0100】
つづいて、制御部300は、管理サーバ装置20からファイル記憶位置を取得する(ステップS1410)。また、制御部300は、ファイル記憶位置(ファイルが記憶されている位置)により特定されるファイルを、当該ファイルが記憶されているサービスから取得し、表示する(ステップS1412)。さらに、制御部300は、ステップS1404において表示したファイルリストを非表示にする(ステップS1414)。
【0101】
なお、制御部300は、ステップS1406において、アノテーション情報を表示する操作がされた場合は、アノテーション情報の記憶位置要求を管理サーバ装置20に送信する。制御部300は、アノテーション情報記憶位置を管理サーバ装置20から取得し、当該アノテーション情報記憶位置により特定されるアノテーション情報を表示する。
【0102】
また、制御部300は、ステップS1406においてファイルを表示する操作がされなかった場合は、ファイルリストを非表示にする操作がされたか否かを判定する(ステップS1416)。制御部300は、ファイルリストを非表示にする操作がされた場合、
図17に示す処理を終了する(ステップS1416;Yes)。一方、制御部300は、ファイルリストを非表示にする操作がされていない場合、ステップS1406に戻る(ステップS1416;No→ステップS1406)。
【0103】
なお、制御部300は、アノテーションベースデータを表示した後、アノテーションデータの編集(追加・削除)がされた場合、アノテーションデータ記憶位置及び追加されたアノテーションのデータ又は削除されたアノテーションのデータを管理サーバ装置20に送信してもよい。この場合、管理サーバ装置20は、受信したアノテーションデータ記憶位置が含まれるアノテーション情報に、受信したアノテーションデータを反映させる。これにより、アノテーションデータがアノテーション情報に反映(記憶)される。
【0104】
[1.5 動作例]
図18は、システム1のユースシーンを示す図である。例えば、
図18のエリアE100には表示装置30が設置され、エリアE102(ユーザの自席)には処理装置10が設置されている。例えば、ユーザは自席で作業中、作業に行き詰まったとする(P11)。ユーザは、自分だけでは解決できないと思い、上司に意見を求め(P12)、表示装置30に移動する(P13)。表示装置30は、予めシステム1にデバイスユーザとしてログインし、デジタルサイネージを表示しているとする。
【0105】
ユーザは、表示装置30の表示内容をデジタルサイネージからファイルリストに切り替える(P14)。なお、ファイルリストを表示するモードは、コラボモードと呼ばれてもよい。ファイルリストには、表示装置30(デバイスユーザ)が所属するグループに所属する他のユーザが操作したファイルのリストが表示される。表示装置30は、ユーザがリスト表示を要求した際に、ユーザを識別するためにログインを要求してもよい。表示装置30は、複数のグループに属している場合、識別したユーザが属すグループのファイルリストのみを表示してもよい。表示装置30を操作するユーザは、表示装置30と同じグループに所属していれば、当該グループに所属するユーザによって操作されたファイルに関する情報を、ファイルリストを見ることで把握することができる。ユーザは、ファイルリストから作業中のファイルを選択して、当該ファイルを表示する。これにより、ディスカッションが始まり、ファイルを閲覧・編集したり、ファイルのアノテーションベースデータにアノテーションを書き込んだりされ(P15)、ユーザは、課題解決の糸口が見つけることができる。
【0106】
表示されたファイルはサービスにおいて記憶される。また、追加されたアノテーションデータは管理サーバ装置20によってアノテーション情報に記憶(反映)される。これにより、ユーザは、自席に戻ると、処理装置10において、先程のディスカッションで書き込んだ内容が反映されていることを確認できる(P16)。これにより、ユーザは、更新後のファイルにもとに、作業を進めることができる。
【0107】
図19(a)は、ファイルリストL110が表示された表示装置30の表示部340の外観の例を示す図である。ファイルリストL110には、ファイル毎に、当該ファイルに対応するサービスやアプリに対応するアイコンE110、当該ファイルのタイトルE111、操作種別E112、日時E113、ユーザ名E114、当該ファイルの表示指示を行うボタンB110、当該ファイルのアノテーション情報の表示指示を行うボタンB111が表示される。ユーザは、アイコンE110を確認することで、ファイルに対応するサービスやアプリを確認できる。なお、表示装置30において表示できないファイルについては、ボタンB110は選択不可能であってもよい。例えば、ボタンB110は非表示であってもよいし、無効表示されてもよい。
【0108】
図19(a)に示すように、ファイルは、日時を基準に降順に表示されることで、最後に操作(アクセス)がされた日時が現在の日時に近い順に表示されてもよい。なお、日時は、
図19(a)に示すように、現在の日時と、当該ファイルに対応する日時との差分(例えば、「4 hours ago」)が表示されてもよい。
【0109】
また、ファイルリストL110に表示されるファイルはフィルタ可能であってもよい。例えば、ファイルリストL110の上部にフィルタ条件の指定及びフィルタ条件を表示する領域E115を表示し、領域E115を選択することで表示されるメニュー(不図示)から選択されたフィルタ条件に合致するファイルのみがファイルリストに表示されてもよい。フィルタ条件は、例えば、日時に対する条件(例えば、日時が今日であるもの)や、ファイルを操作したユーザやユーザのグループに対する条件(例えば、ユーザ名、グループ名)であってもよい。この場合、条件が指定された場合、指定された条件を含む操作ファイル情報に基づき、ファイルの情報が表示される。例えば、フィルタ条件として、「グループ名が「Group1」である」という条件が指定された場合、グループ名に「Group1」を含む操作ファイル情報に基づき、ファイルに関する情報がファイルリストに表示されればよい。
【0110】
また、ファイルリストに表示される内容は、
図19(b)に示すように、ファイルの記憶位置(URLやファイルパス)E120、ファイルのサムネイル画像E121が含まれてもよいし、日時E122(日時そのもの)が表示されてもよい。ファイルリストに表示される情報は、
図14のステップS1116において、管理サーバ装置20が、操作ファイル情報に含めればよい。また、ファイルリストに表示される内容は、ユーザによって変更可能であってもよい。
【0111】
図19(a)のボタンB110が選択された場合、ファイルが表示(オープン)されることで、
図19(c)に示す画面が表示され、編集可能となる。
図19(a)のボタンB111が選択された場合、ファイルに対応するアノテーション情報が表示(オープン)されることで、
図19(d)に示す画面が表示され、アノテーションが追加可能となる。
【0112】
ファイルに関する情報は、
図20のファイルリストL130に示すようにタイル表示されてもよい。ファイルリストL130には、ファイル毎に、例えば、当該ファイルのサムネイル画像E130、当該ファイルのタイトルE131、当該ファイルの表示指示を行うボタンB130、当該ファイルのアノテーション情報の表示指示を行うボタンB131が表示される。リスト表示又はタイル表示は、切替可能であってもよい。
【0113】
図21は、ローカルファイルのアップロードの動作例を示す図である。
図21(a)は、データアップロード用アプリであるオンライン会話機能や画面共有機能を有するバーチャルオフィスアプリの画面W140と、ローカルファイルを選択可能な画面W141とを示す図である。例えば、ユーザは、画面W141から画面W140にローカルファイルをドラッグアンドドロップすることで(P40)、当該ローカルファイルを共有し、管理サーバ装置20にアップロードすることができる。
【0114】
図21(b)は、別のデータアップロード用アプリの例であるファイルアップロード用常駐アプリの表示例を示す図である。ファイルアップロード用常駐アプリは、処理装置10においてユーザがシステム1にログインした状態で常駐する。ファイルアップロード用常駐アプリの画面は、例えば、デスクトップW150から画面表示用のボタンB150が選択されることにより表示される。
図21(c)は、ファイルアップロード用常駐アプリの画面W160の表示例である。ユーザは、ローカルファイルを選択可能な画面W161から画面W140にローカルファイルをドラッグアンドドロップすることで(P60)、当該ローカルファイルを共有し、管理サーバ装置20にアップロードすることができる。
【0115】
ファイルがアップロードされた場合、
図22に示すように、当該ファイルはユーザの情報とともに処理装置10から管理サーバ装置20に送信され(P70)、ファイルの実体とアノテーション情報とが対応付けられる(P71)。また、管理サーバ装置20から表示装置30に、操作ファイル情報が送信される(P72)。表示装置30は、デジタルサイネージをファイルリストに切り替えて表示し(コラボモード、P73)、ユーザにより選択されたファイルやアノテーション情報を表示する(P74)。
【0116】
図23は、処理装置10で動作するコラボレーションアプリの動作例を示す図である。ユーザは、コラボレーションアプリを用いて、例えば、管理単位であるホワイトボードを用いて、ローカルファイルの共有やファイルの編集を行う。共有されたファイルは管理サーバ装置20にアップロードされる(P80)。また、編集等の操作が行われた場合、URL情報が管理サーバ装置に送信される(P81)。アップロードされたローカルファイルは、アノテーション情報と対応付けられる(P82)。ホワイトボードには、更に他のユーザにより、別のファイルが共有される(P83、P84)。これにより、ホワイトボードにおいてファイルが共有される。なお、複数のホワイトボードが管理されてもよく、ユーザは所望のホワイトボードを選択して、ファイルの共有や編集を行ってもよい。
【0117】
共有されたファイルや編集されたファイルの情報は、操作ファイル情報として管理サーバ装置20から表示装置30に送信される(P85)。表示装置30では、操作ファイル情報に基づきファイルリストが表示される。ユーザは、ファイルリストを操作し、ファイルを編集したり(P86)、アノテーションを追加したりする(P87)。
【0118】
また、
図24に示すように、表示装置30を操作するユーザは、管理サーバ装置20から取得された操作ファイル情報(P90)に基づき表示されたファイルリストから最新のファイルを閲覧したり、ファイルをホワイトボードを用いて共有したりすることができる(P91)。別のユーザはホワイトボードを閲覧したり、表示装置30の画面を共有したりすることで、ホワイトボードの内容を把握し(P92)、ユーザ間でのコラボレーションが実現される(P93)。ホワイトボードは処理装置10でも表示・操作可能でもよく、ユーザがホワイトボードを用いてファイルを共有した場合(P94)、共有されたファイルの情報がホワイトボードに反映される(P95)。ファイルの情報が反映されたホワイトボードを利用する別のユーザにより当該ホワイトボードが確認されることで(P96)、ユーザ間でのコラボレーションが実現される(P97)。
【0119】
上述した説明以外であっても、矛盾のない範囲において、装置の構成を変更したり、ステップの順番を変更したり、一部のステップを省略したり、一部のステップの処理を変更しても構わない。例えば、表示装置30は、処理装置10と接続されていてもよく、その場合、表示装置30の記憶部360に記憶された各種プログラムは処理装置10により読み出され、処理装置10の制御部100によって各種機能が実現されてもよい。さらに、処理装置10は、各種機能を実現することにより表示する画面のデータ(表示データ)を表示装置30に送信する。表示装置30は、処理装置側から渡された表示データを表示する。このようにして、処理装置10側は、各種機能を実現する制御を行い、表示装置30側は、表示データを表示するようにしてもよい。
【0120】
また、上述した実施形態では、操作ファイル情報は、管理サーバ装置20が生成して、表示装置30が記憶することとして説明したが、操作ファイル情報は、管理サーバ装置20側で、ユーザ毎に記憶されていてもよい。この場合、管理サーバ装置20は、他の装置からユーザ情報及びファイル情報要求を受信した場合、当該他の装置に対して、当該ユーザ情報により特定されるユーザに対応付けて記憶された操作ファイル情報を送信すればよい。
【0121】
また、上述した実施形態では、複数のユーザが含まれるグループが設定される場合について説明したが、グループは設定されなくてもよい。この場合、管理サーバ装置20は、
図14のステップS1110及びステップS1112を省略し、記憶されている操作履歴情報を全て抽出して、操作ファイル情報を生成する。これにより、システム1のユーザは、システム1を利用するユーザによって操作されたファイルのファイルリストを表示させることができる。これは、システム1に含まれるユーザの全てが同一のグループに所属している場合に対応する。また、管理サーバ装置20にアップロードされたファイルは、所定のサービスに記憶される代わりに管理サーバ装置20に記憶されてもよい。
【0122】
また、表示装置30、もしくはデバイスユーザとしてログインされている装置では、ユーザによって操作されたファイルの全てにアクセス可能であってもよい。この場合、管理サーバ装置20は、
図14のステップS1114の処理を省略すればよい。
【0123】
このように、本実施形態のシステムは、管理サーバ装置が、サービスにおいて記憶されているファイルに対して操作が行われた場合や、ファイルが共有された場合、サービスに記憶されたファイルのURLやファイルパスを統合的に管理する。また、管理サーバ装置は表示装置に、操作や共有されたファイルの情報を送信する。表示装置は、受信した情報に基づき、ファイルに関する情報を表示する。これにより、ユーザは、操作したファイルや共有したファイルを確認したり、表示させたりすることができる。
【0124】
ユーザは複数のサービスを利用可能だが、管理サーバ装置は、ユーザにより利用されたサービスのURL情報をサービスに関わらず取得し、対応するサービスやアプリを判定する。これにより、管理サーバ装置は、複数のサービスのうち、それぞれのサービスにおいて行われた操作の内容や、操作に係るファイルの情報を管理することが可能である。管理サーバ装置は、URLやファイルパスを取得・管理するだけなので、サービス自体にアクセスする必要がなく、また、新規のサービスが利用される場合であっても、ファイル・アプリ情報を追加することで対応することができる。また、ユーザは、複数のサービスを利用する場合であっても、ファイルリストを表示させることで、操作や共有を行ったファイルを表示したり、編集したりすることができる。これにより、ユーザは、会議等を行う場合であっても、各サービスにログインして、ファイルのアップロードやダウンロードを行ったり、ファイルを管理したり、記憶場所の連絡等を行う必要がなくなる。
【0125】
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、第1実施形態に示された処理に加えて、アノテーションが付与可能なファイル上にファイルを表示(配置)する操作がされる場合に関する処理が実行される実施形態である。本実施形態は、第1実施形態の
図2、
図3、
図7、
図9、
図10を、それぞれ後述する
図25、
図27、
図28、
図29、
図30に置き換えた実施形態である。なお、同一の機能部には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0126】
[2.1 全体構成]
本実施形態は、第1実施形態の
図1に示したシステム1において、処理装置10の代わりに処理装置12を、管理サーバ装置20の代わりに管理サーバ装置22を、表示装置30の代わりに表示装置32を含めたシステムである。
【0127】
本実施形態において、アノテーションが付与可能なファイルは、コラボボードファイルであるとする。コラボボードファイルは、アノテーションや、ファイルを表示(配置)させることが可能な仮想的なボード(コラボボード)を示すファイルである。
【0128】
[2.1 機能構成]
[2.1.1 処理装置]
図25は、処理装置12の機能構成を示す図である。処理装置12は、処理装置10と異なり、制御部100は、コラボボードを表示する処理を行うコラボボード表示部110としても機能し、記憶部160は、コラボボードファイルを記憶するコラボボードファイル記憶領域168を確保する。
【0129】
図26は、コラボボードファイルD200の内容を示す図である。コラボボードファイルD200には、コラボボードを識別するコラボボード名E200、コラボボードに表示(配置)されたファイルの情報(E201、E202)、コラボボードに付加されたアノテーションの情報E203等が含まれる。コラボボードに表示されるファイルの情報は、例えば、ファイルを表示する表示領域の位置や、表示されるファイルの記憶位置(URLやファイルパス)であり、対応付けて記憶される。表示されるファイルは、アノテーション情報であってもよい。また、コラボボードに付加されたアノテーションの情報E203として、例えば、アノテーションの内容(アノテーションのタイプや、表示されるテキストや図形の位置、文字サイズ、色等)が記憶される。コラボボードに表示(配置)されるファイルは複数であってもよい。同様にして、コラボボードに付加されるアノテーションは複数であってもよい。
【0130】
[2.1.2 管理サーバ装置]
図27は、管理サーバ装置22の機能構成を示す図である。管理サーバ装置22は、管理サーバ装置20と異なり、制御部200は、コラボボードファイルを提供するコラボボードファイル提供部216としても機能し、記憶部260は、コラボボードファイルを記憶するコラボボードファイル記憶領域276を確保する。
【0131】
図28は、本実施形態の操作履歴情報のデータ構成を示す図である。
図28のD210は、コラボボードに対する操作に対応する操作履歴情報の例である。本実施形態では、ファイル記憶位置には、コラボボードファイルのファイル記憶位置に加えて、コラボボードに表示されたファイルのファイル記憶位置が記憶される。また、アノテーション情報として、コラボボードに表示されたファイルのアノテーション情報記憶位置が記憶される。
【0132】
また、本実施形態では、コラボボードに対応するサービス・アプリ情報が記憶されていることとする。
【0133】
[2.1.3 表示装置]
図29は、表示装置32の機能構成を示す図である。表示装置32は、表示装置30と異なり、制御部300は、コラボボードを表示するコラボボード表示部304としても機能し、記憶部360は、コラボボードファイルを記憶するコラボボードファイル記憶領域364を確保する。
【0134】
図30は、本実施形態の操作ファイル情報のデータ構成を示す図である。
図30のD220は、コラボボードに対する操作に対応する操作ファイル情報の例である。本実施形態では、操作ファイル情報には、コラボボードファイル及び当該コラボボードファイルにより表示されるコラボボードに表示されたファイルのアイコン、タイトルが含まれる。
【0135】
[2.2 処理の流れ]
つづいて、本実施形態の処理の流れについて説明する。処理装置12、管理サーバ装置22、表示装置32は、第1実施形態に記載した処理を実行する。さらに、処理装置12及び表示装置32は
図31に記載したコラボボードを表示する処理を実行し、管理サーバ装置22は、
図32に示したコラボボードファイルを提供する処理を実行する。
図31に示した処理はコラボボード表示部110又はコラボボード表示部304が必要に応じて実行し、
図32に示した処理はコラボボードファイル提供部216が必要に応じて適宜実行することが好ましいが、説明の都合上、各装置の制御部が実行することとして説明する。
【0136】
[2.2.1 処理装置]
処理装置12が実行する処理について、
図31を参照して説明する。制御部100は、ユーザの操作に応じて、管理サーバ装置20からコラボボードファイルを取得する(ステップS2000)。制御部100は、取得したコラボボードファイルに基づきコラボボードを表示部140に表示する(ステップS2002)。
【0137】
制御部100は、コラボボードにファイルを表示する操作がされた場合、コラボボードにファイルを配置して、表示する(ステップS2004;Yes→ステップS2006)。また、制御部100は、表示したファイルの情報、コラボボード名、操作がされた日時及びシステム1のログイン時に取得したユーザ情報を管理サーバ装置22に送信する(ステップS2008)。
【0138】
つづいて、制御部100は、コラボボードにアノテーションを追加する操作がされた場合、コラボボードにアノテーションを表示する(ステップS2010;Yes→ステップS2012)。また、制御部100は、追加されたアノテーションの情報、コラボボード名、操作がされた日時及びシステム1のログイン時に取得したユーザ情報を管理サーバ装置22に送信する(ステップS2014)。
【0139】
また、制御部100は、管理サーバ装置22からコラボボードファイルを受信したら、当該コラボボードファイルを表示している場合、受信したファイルに基づきコラボボードを更新する(ステップS2016;Yes→ステップS2018)。
【0140】
つづいて、制御部100は、終了操作がされていない場合はステップS2004に戻り(ステップS2020;No→ステップS2004)、終了操作がされた場合は、
図31に示した処理を終了する(ステップS2020;Yes)。終了操作は、コラボボードファイルを閉じる操作や、処理装置10の使用を終了する操作である。
【0141】
[2.2.2 管理サーバ装置]
管理サーバ装置22が実行する処理について、
図32を参照して説明する。はじめに、制御部200は、他の装置から、コラボボードに表示されたファイルの情報を受信した場合、当該コラボボードに対応するコラボボードファイルに、当該ファイルの情報を記憶する(ステップS2100;Yes→ステップS2102)。
【0142】
つづいて、制御部200は、コラボボードファイルの操作履歴情報を記憶する(ステップS2104)。例えば、制御部200は、履歴IDを発行し、当該履歴ID、他の装置から受信したユーザ情報により特定されるユーザID、サービス名・アプリ名、コラボボードファイルの操作種別、日付、コラボボードファイルのファイル記憶位置を含む操作履歴情報を記憶する。また、制御部200は、コラボボードのサムネイル画像を生成し、当該サムネイル画像のファイルパスを操作履歴情報に記憶してもよい。
【0143】
さらに、制御部200は、コラボボードファイルと当該コラボボードファイルに表示されたファイルの情報とを関連づけて記憶する(ステップS2106)。具体的には、制御部200は、コラボボードに表示されたファイルのファイル記憶位置及びアノテーション情報記憶位置を取得し、ステップS2104において記憶した操作履歴情報に含めることで関連付ける。
【0144】
また、制御部200は、他の装置からコラボボードに追加されたアノテーションの情報を受信した場合、コラボボードファイルを記憶する(ステップS2108;Yes→ステップS2110)。制御部200は、コラボボードファイルの操作履歴情報を記憶し(ステップS2112)、コラボボードファイルと当該コラボボードファイルに表示されたファイルの情報とを関連付ける(ステップS2114)。
【0145】
また、制御部200は、コラボボードファイルを記憶した場合、記憶したコラボボードファイルを、処理装置10や表示装置30に送信する(ステップS2116;Yes→ステップS2118)。
【0146】
なお、本実施形態では、上述した処理のほか、制御部200は、
図14のステップS1116において、
図30に示したような操作ファイル情報を生成する。
【0147】
[2.2.3 表示装置]
制御部300は、
図31に示した処理と同様の処理を行うことで、ユーザにより選択されたコラボボードファイルを、表示部340に表示する。
【0148】
また、制御部300は、
図17のステップS1404において、コラボボードファイルに対応する操作ファイル情報を表示するとき、当該コラボボードファイルの情報とともに、当該コラボボードファイルに関連付けられたファイルの情報も表示する。
【0149】
[2.3 動作例]
図33(a)は、処理装置12に表示されたコラボボードE210の例を示す図である。コラボボードE210には、2つのファイル(E211、E212)が表示されている。ユーザは、コラボボードE210に対して、更にファイルを表示させたり、アノテーションを追加させたりすることが可能である。
【0150】
図33(b)は、ファイルリストL220が表示された表示装置30の表示部340の外観の例を示す図である。ファイルリストL220には、コラボボードファイルの情報E220が表示される。ユーザによりコラボボードファイルの情報E220が選択された場合、当該コラボボードが表示されてもよい。また、ファイルリストL220には、コラボボードファイルに関連付けられたファイルの情報E222が表示される。ユーザにより、コラボボードファイルに関連付けられたファイル表示する操作がされた場合、選択されたファイルのみが表示されてもよい。
【0151】
なお、コラボボードファイルは、管理サーバ装置22に記憶される代わりに、所定のサービスにおいて記憶されてもよい。これにより、管理サーバ装置22は、コラボボードに表示されたファイル及びコラボボードファイル(アノテーションが付与可能なファイル)を関連付けた上で、所定のサービスに記憶させることができる。
【0152】
また、管理サーバ装置22は、操作ファイル情報にコラボボードに表示されたファイルのサムネイル画像のデータを含めることで、表示装置30において、コラボボードに表示されたファイルのサムネイル画像をファイルリストに表示可能にしてもよい。
【0153】
このように、本実施形態のシステムによれば、アノテーションが付与可能なファイルに関連付けられたファイルをファイルリストに表示することができる。また、本実施形態のシステムによれば、当該アノテーションが付与可能なファイルに基づき表示されている情報を、複数の装置(例えば、表示装置と処理装置との間)で同期させることができる。
【0154】
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、第1実施形態に示された処理に加えて、オンラインドキュメントサービス以外のサービスがユーザによって利用された場合に、ユーザによって利用された当該サービスのデータの情報をファイルリストに表示する実施形態である。オンラインドキュメントサービス以外のサービスは、サービスにおいて管理されているデータが所定のURLにより特定可能なWebサービスであれば、クラウドストレージサービス、Web会議サービス、スケジュールサービス、プロジェクト進捗管理等のサービス等、どのようなサービス(共同作業ツール)であってもよい。
【0155】
図34は、本実施形態におけるサービス・アプリ情報の例を示す図である。例えば、D300は、オンラインホワイトボードサービスに関する情報であり、D302は、チャットサービスに関する情報である。本実施形態では、オンラインドキュメントサービス以外のサービスについても、サービス・アプリID、種別(「サービス」)、サービス名、当該サービスにより管理されているデータのURLとマッチさせるパターン、アイコンの情報を含めたサービス・アプリ情報が記憶される。
【0156】
図35(a)は、ユーザによって利用された、オンラインドキュメントサービス以外のサービスに対応する操作履歴情報の例を示す図である。オンラインドキュメントサービス以外のサービスが利用された場合、ファイル記憶位置として、ユーザによって利用されたサービス上のデータを特定する情報(例えば、URL)が記憶される。また、タイトルは、URLの一部又は全てが記憶されてもよいし、ユーザによって利用されたデータの一部が記憶されてもよい。
図35(b)は、
図35(a)に示した操作履歴情報に対応する操作ファイル情報の例を示す図である。操作ファイル情報には、操作履歴情報に基づいて取得可能な情報のみが含まれればよい。
【0157】
また、処理装置10、管理サーバ装置20、表示装置30は、
図13から
図17までに示した処理を実行する。このとき、イベント検出部102は、
図13のステップS1006において、ユーザによってサービスが利用された場合にも、イベントを検出する。例えば、イベント検出部102は、チャットサービスにコメントを送信した場合、コメントに対する応答となるコメントを送信した場合、オンラインホワイトボードにオブジェクトが追加された場合、スケジュールサービスやプロジェクト進捗管理サービスにおいてタスクチケットが追加されたりコメントが追加されたりした場合、イベントを検出する。また、URL情報抽出部104は、
図13のステップS1010において、ユーザによって操作・表示されたデータ(チャットサービスのメッセージ、オンラインホワイトボードサービスのホワイトボード、スケジュールサービスやプロジェクト進捗管理サービスのタスクチケット等)のURL情報を抽出し、ステップS1012において、管理サーバ装置20に送信する。
【0158】
また、管理サーバ装置20の制御部200は、操作履歴情報を記憶する処理として、
図15に示す処理を実行する。これにより、オンラインドキュメントサービス以外のサービスに関する操作履歴情報が記憶される。例えば、ユーザによりチャットサービスが利用された場合、チャットサービスのメッセージの情報が処理装置10から送信されるため、制御部200は、当該チャットサービスのメッセージの情報を、操作履歴情報として記憶することができる。なお、制御部200は、URL情報により判定したサービスがオンラインドキュメントサービス以外のサービスである場合、
図15のステップS1216からステップS1222までの処理を省略してもよい。
【0159】
また、管理サーバ装置20の制御部200は、
図14のステップS1110からステップS1118までの処理を実行することで、オンラインドキュメントサービス以外のサービスに関する操作履歴情報に基づく操作ファイル情報も生成し、表示装置30に送信する。表示装置30の制御部300は、
図17のステップS1400からステップS1404までの処理を実行することで、ファイルリストに、オンラインドキュメントサービス以外のサービスの操作ファイル情報(例えば、チャットサービスのメッセージを示す情報)も表示することができる。なお、制御部300は、オンラインドキュメントサービス以外のサービスのタイトル等の情報が選択された場合、対応するファイル位置情報を管理サーバ装置20から取得し、ファイル位置情報により特定されるデータを表示する。例えば、制御部300は、ファイル記憶位置(例えば、URL)にアクセスする。これにより、例えば、ユーザによって操作・表示されたチャットサービスのデータ(メッセージ)等が表示される。
【0160】
図36(a)は、ファイルリストL400が表示された表示装置30の表示部340の外観の例を示す図である。ファイルリストL400には、オンラインドキュメントサービス以外のサービスのデータの情報E400も表示される。また、
図36(b)は、オンラインドキュメントサービス以外のサービスのデータを表示する操作がされた場合に表示部340に表示される画面E410の表示例を示す図である。データを表示する操作は、例えば、情報E400や、タイトルを選択する操作である。データを表示する操作がされたとき、ファイル記憶位置にアクセスされ、対応するデータが表示される。
【0161】
また、第3実施形態は、第2実施形態と組み合わせられてもよい。この場合、表示装置32は、ファイルリストからオンラインドキュメントサービス以外のサービスのデータを表示する操作がされた場合において、コラボボードを表示しているときは、表示する操作がされたデータを、表示されているコラボボードに表示してもよい。
【0162】
例えば、制御部300は、ファイルリストを表示する処理として
図37に示した処理を実行する。なお、
図37に記載した処理のうち、
図17に記載した処理と同様の処理については同一の符号を付して、説明を省略する。制御部300は、記憶位置を取得した後、コラボボードが表示されているか否かを判定する(ステップS4000)。制御部300は、コラボボードが表示されている場合、記憶位置に対応するデータをコラボボードに表示する(ステップS4000;Yes→ステップS4002)。一方、制御部300は、コラボボードが表示されていない場合、記憶位置に対応するデータを表示部340にそのまま表示する(ステップS4000;No→ステップS1412)。
【0163】
図38は、表示装置32に表示されたコラボボードE420の例を示す図である。コラボボードE420が表示されている場合に、オンラインドキュメントサービス以外のサービスのデータを表示する操作がされたとき、E421に示すように、当該データがコラボボード上に表示されてもよい。例えば、ファイルリストから、チャットサービスのメッセージを表示する操作(例えば、チャットサービスのメッセージに関する情報を選択する操作)がされた場合、当該メッセージがコラボボードに表示されてもよい。
【0164】
このように、本実施形態によれば、ユーザにより利用されたサービス上のデータに関する情報をファイルリストに表示し、当該データを容易な操作で表示させることができる。ここで、一般的には、チャットサービスやオンラインホワイトボードサービス等のサービスは、コラボレーションのデータをURLリンクで管理する。一方、個別のPCやブラウザではアクセス履歴が管理されるが、アクセス履歴は他の装置からは参照されにくい。本実施形態のシステムでは、ユーザによって利用されたサービス上のデータのURL情報が管理サーバ装置で管理され、当該URL情報に対応するデータに関する情報が、表示装置にファイルリストとして表示される。これにより、ユーザは、自身のアクセス履歴の他、自身と同じグループに所属する他のユーザのアクセス履歴を容易に参照できる。
【0165】
[4.第4実施形態]
第4実施形態は、1台の装置において、第1実施形態において説明した、URL情報及びファイル情報を管理サーバ装置に送信する処理と、ファイルリストを表示する処理とを実行する実施形態である。
【0166】
処理装置10において、URL情報及びファイル情報を管理サーバ装置に送信する処理と、ファイルリストを表示する処理とが実行されてもよい。この場合、制御部100は、第1実施形態の
図13に示した処理に加えて、
図16及び
図17に示した処理を実行する。これにより、処理装置10は、URL情報及びファイル情報を管理サーバ装置20に送信し、管理サーバ装置20から操作ファイル情報を受信し、ファイルリストを表示することができる。
【0167】
また、表示装置30において、URL情報及びファイル情報を管理サーバ装置に送信する処理と、ファイルリストを表示する処理とが実行されてもよい。この場合、制御部300は、イベント検出部102、URL情報抽出部104、共有ファイル情報抽出部106と同等の機能を実現し、第1実施形態の
図16及び
図17に示した処理に加えて、
図13に示した処理を実行する。
【0168】
なお、表示装置30がデバイスユーザとしてログインしている場合、操作履歴情報において、ファイルに対する操作を行ったユーザが、デバイスユーザとして記憶される。この結果、実際に操作を行ったユーザが特定できない場合がある。そのため、表示装置30は、デバイスユーザとしてログインしている場合であって、URL情報及びファイル情報を管理サーバ装置に送信するとき、一般ユーザのログインを促してもよい。
【0169】
また、一般ユーザのログインができた場合、表示装置30は、デバイスユーザ及び一般ユーザがログインしている状態となる。このような場合、表示装置30は、URL情報又は共有ファイル情報を一般ユーザのユーザ情報とともに管理サーバ装置20に送信する。これにより、管理サーバ装置20において、ファイルを操作したユーザの情報として、一般ユーザの情報が記憶される。また、表示装置30は、ログアウト操作がされた場合、一般ユーザのログアウトの処理のみを行ってもよい。
【0170】
このように、本実施形態によれば、1台の装置において、URL情報及びファイル情報を管理サーバ装置に送信する処理と、ファイルリストを表示する処理とを実行することが可能となる。これにより、ユーザは、共有ディスプレイ等の表示装置であっても、PC等の処理装置であっても、過去に操作されたファイルに容易にアクセスすることができる。
【0171】
[5.変形例]
本開示は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
【0172】
上述した各装置で動作するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な非一時的記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)に記録され、提供されてもよい。また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
【0173】
プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標) Disc) 等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本開示の機能が実現される場合もある。
【0174】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本開示に含まれるのは勿論である。
【0175】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、例えば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本開示の一以上の態様は当該技術による新たな集積回路を用いることも可能である。例えば、本開示における、制御部100であれば、制御部100に含まれる一部又は全部の処理部が電気回路で構成されてもよい。同様にして、制御部200、制御部300、制御部400に含まれる一部又は全部の処理部が電気回路で構成されてもよい。
【符号の説明】
【0176】
1 システム
10、12 処理装置
100 制御部
102 イベント検出部
104 URL情報抽出部
106 共有ファイル情報抽出部
108 ログイン処理部
110 コラボボード表示部
140 表示部
150 操作部
160 記憶部
162 ファイル記憶領域
164 イベント検出アプリ
166 ファイル共有アプリ
168 コラボボードファイル記憶領域
190 通信部
20、22 管理サーバ装置
200 制御部
202 サービス・アプリ判定部
204 ファイル抽出部
206 操作ファイル情報生成部
208 アノテーション情報生成部
210 サムネイル画像生成部
212 サービス管理部
214 ログイン処理部
216 コラボボードファイル提供部
260 記憶部
262 ユーザ情報記憶領域
264 グループ情報記憶領域
266 サービス・アプリ情報記憶領域
268 操作履歴情報記憶領域
270 サムネイル画像記憶領域
272 アノテーション情報記憶領域
274 ファイル記憶先情報
276 コラボボードファイル記憶領域
290 通信部
30、32 表示装置
300 制御部
302 ログイン処理部
304 コラボボード表示部
340 表示部
350 操作部
360 記憶部
362 操作ファイル情報記憶領域
364 コラボボードファイル記憶領域
390 通信部
40 サービスサーバ装置
400 制御部
402 サービス提供部
460 記憶部
462 ファイル記憶領域
490 通信部