(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131224
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041351
(22)【出願日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】518047207
【氏名又は名称】フトン巻きのジロー株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】503422804
【氏名又は名称】SINGS株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500560129
【氏名又は名称】株式会社ニトリホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森下 洋次郎
(72)【発明者】
【氏名】石井 将基
(72)【発明者】
【氏名】李 香美
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】顧客からの注文をもとに梱包キットを発送し、使っている寝具類をコンパクトにして回収して洗いサービスを行う寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステムを提供する。
【解決手段】実施形態の寝具類洗いサービス方法は、利用者端末から寝具類の洗いサービスの申し込みを受付けるステップと、前記申し込みを受付けた利用者宛に梱包キットを配送するステップと、前記梱包キットに含まれる圧縮袋を用いて、洗い対象の寝具類を圧縮した形態で集荷するステップと、洗い乾燥した前記寝具類を前記利用者宛に配送するステップと、を有することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末から寝具類の洗いサービスの申し込みを受付けるステップと、
前記申し込みを受付けた利用者宛に梱包キットを配送するステップと、
前記梱包キットに含まれる圧縮袋を用いて、洗い対象の寝具類を圧縮した形態で集荷するステップと、
洗い乾燥した前記寝具類を前記利用者宛に配送するステップと、
を有することを特徴とする寝具類洗いサービス方法。
【請求項2】
前記梱包キットには、前記集荷時に前記圧縮袋を収納する回収袋が含まれており、
前記回収袋の3辺合計サイズが160cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の寝具類洗いサービス方法。
【請求項3】
前記洗いサービスには、少なくとも前記寝具類洗いサービスの第1コースと、前記寝具類洗いサービスと指定期間保管するサービスとを持つ第2コースと、を有し、
前記利用者によって前記第1コース又は第2コースのいずれかが選択できることを特徴とする請求項1に記載の寝具類洗いサービス方法。
【請求項4】
前記第2コースの保管期間は最長9ヶ月であることを特徴とする請求項3に記載の寝具類洗いサービス方法。
【請求項5】
前記洗い対象の寝具類は、敷布団、掛布団、毛布、こたつ布団であり、
前記圧縮袋には前記洗い対象の寝具類が複数収められることを特徴とする請求項1に記載の寝具類洗いサービス方法。
【請求項6】
利用者端末と、
前記利用者端末からネットワークを経由して寝具類の洗いサービスの申し込みを受付ける管理するコンピュータと、
前記申し込みを受付けた利用者宛に配送する梱包キットと、
前記寝具類の洗い乾燥を行う寝具類洗い店舗と、
前記梱包キットに含まれる圧縮袋を用いて、洗い対象の寝具類を圧縮した形態で集荷し、前記寝具類洗い店舗にて洗い乾燥した前記寝具類を前記利用者宛に配送する物流網と、
を有することを特徴とする寝具類洗いサービスシステム。
【請求項7】
前記梱包キットには、前記集荷時に前記圧縮袋を収納する回収袋が含まれており、
前記回収袋の3辺合計サイズが160cm以下であることを特徴とする請求項6に記載の寝具類洗いサービスシステム。
【請求項8】
前記洗いサービスには、少なくとも前記寝具類洗いサービスの第1コースと、前記寝具類洗いサービスと指定期間保管するサービスとを持つ第2コースと、を有し、
前記利用者端末によって前記第1コース又は第2コースのいずれかが選択できることを特徴とする請求項6に記載の寝具類洗いサービスシステム。
【請求項9】
前記第2コースの保管期間は最長9ヶ月であることを特徴とする請求項8に記載の寝具類洗いサービスシステム。
【請求項10】
前記洗い対象の寝具類は、敷布団、掛布団、毛布、こたつ布団であり、
前記圧縮袋には前記洗い対象の寝具類が複数収められることを特徴とする請求項1に記載の寝具類洗いサービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コイン寝具類洗い店舗に設置される大型のランドリー機器では、敷布団、掛布団、毛布、こたつ布団等の寝具類が洗えるようになってきた。しかしながら、寝具類の丸洗いには、難しい2つの問題がある。その一つはコイン寝具類洗い店舗までの移動の問題である。例えば、大きな寝具類を家から車へ運ぶ作業、コイン寝具類洗い店舗に移動後に車からランドリー機器へ運ぶ作業が大変であることから、男性の協力が必須となる。また他の一つは、大型ランドリー機器を使用して寝具類を丸洗いする場合に、寝具類を壊さないようにクリーニングすることである。例えば、大型ランドリー機器に寝具類を綺麗に丸めてセットする等の取扱いのテクニックが必要である。
【0003】
大型ランドリー機器に関する取扱いについては、コイン寝具類洗い店舗に常駐している専門家に依頼する、又はアドバイザーの指導を受ける等で対処できるようになってきた。しかしながら、寝具類の移動作業については、全てのお客様の潜在的な問題となって、丸洗いがあまり実施されていないのが実情である。一方で、使っている寝具類を丸洗いしたいですか?との問い合わせに対し、9割以上の人が「できれば丸洗いしたい」と答えている調査結果もある。特に、天日干しでは駆除できないダミやアレルゲン物質を綺麗にしたい等の希望で、長年使用している寝具類を丸洗いしたいとの要望が沢山寄せられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-130338号公報
【特許文献2】特開2019-176966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明が解決しようとする課題は、顧客からの注文をもとに梱包キットを発送し、使っている寝具類をコンパクトにして回収して洗いサービスを行う寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の寝具類洗いサービス方法は、利用者端末から寝具類の洗いサービスの申し込みを受付けるステップと、前記申し込みを受付けた利用者宛に梱包キットを配送するステップと、前記梱包キットに含まれる圧縮袋を用いて、洗い対象の寝具類を圧縮した形態で集荷するステップと、洗い乾燥した前記寝具類を前記利用者宛に配送するステップと、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態の寝具類洗いサービスシステムの全体の流れを示す図である。
【
図2】実施形態の寝具類洗いサービスシステムの情報通信を示す図である。
【
図3】お客様に送る梱包キットを形状とその中身を示す図である。
【
図4】布団洗濯サービスのお預かり書の一例を示す図である。
【
図5】布団洗濯サービスのお預かり書の他の例(長期保管用)を示す図である。
【
図6】「布団の梱包から発送まで」を記述した説明書の一例を示す図である。
【
図7】「洗える布団・洗えない布団」を記述して説明書の一例を示す図である。
【
図8】ネット通販におけるお客様の携帯端末に提供する「布団の洗い」を紹介する画面例1を示す図である。
【
図9】ネット通販におけるお客様の携帯端末に提供する「布団の洗い」を紹介する画面例2を示す図である。
【
図10】ネット通販におけるお客様の携帯端末に提供する「布団の洗い」を紹介する画面例3を示す図である。
【
図11】サービスネットからの「布団の宅配クリーニング発注依頼書」の一例を示す図である。
【
図12】第2実施形態の寝具類洗いサービスシステムの全体の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態の寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステムについて図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態の寝具類洗いサービスシステムの全体の流れを示す図である。
図2は、同サービスシステムにおける情報通信を示す図である。以下、
図1および
図2を参照して、寝具類洗いサービスシステムの運用手順について説明する。
【0009】
実施形態の寝具類洗いサービスシステム10は、サービス運営会社20と、宅配サービスを行う物流網30と、寝具類の洗いが出来る寝具類洗い店舗40と、お客様(顧客又はユーザーとも言う)50との間で実行される。ここで言う、物流網30とは、自社の物流ネットワークを使う形態であっても良く、或いは既存の物流会社又は輸送会社で構築されている物流ネットワークを利用する形態でも良い。また、寝具類洗い店舗40とは、寝具類の洗いを取り扱う例えばランドリー店舗やクリーニング店舗等であり、専門店であっても良く、一般の衣類と寝具類を取り扱う店舗であっても良い。また、寝具類の洗い乾燥とは、寝具類を洗って(丸洗いして)熱風乾燥して仕上げるだけでなく、布団乾燥機を用いて寝具類をリフレッシュ・乾燥するものも含む。リフレッシュ・乾燥とは、寝具類に向けて水蒸気等を所定時間吹き付けて寝具内部を綺麗にリフレッシュした後、熱風乾燥して仕上げるものである。
【0010】
図2に示すように、サービス運営会社20にはコンピュータ20aが設けられ、物流網30には管理用のコンピュータ30aが設けられている。また、寝具類洗い店舗40は、遠隔で管理するコンピュータ40aと接続されている。お客様50は携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット等の利用者端末)50aを所有し、物流網30のドライバー(配達者)は携帯端末30bを所有する。また、寝具類洗い店舗40には、管理用のタブレット40b(又はノートパソコン等)が設けられる。これらの通信機能を有するハードウェア装置は、ネットワーク60を通じて通信可能に接続されている。なお、コンピュータ20a、30a、40aは、サーバー装置やパソコン等で構成され、サービス操作や進捗管理を行う端末装置(不図示)と接続されている。
【0011】
お客様50は、寝具類の洗いサービスを依頼するために、携帯端末50aからネット販売をアクセスして、寝具類の洗いサービスを依頼発注する(
図1のS10)。ネット販売は、サービス運営会社20が提供・運営するものでも良いし、他の協力会社が運営するものでも良い。お客様50から依頼発注を受けたサービス運営会社20のコンピュータ20aには、その受注状況が記憶される。この後、サービス運営会社20はコンピュータ20aを用いて、受注した寝具類の洗いサービスを受注内容に従って実行するよう、受け渡しに関する情報を管理する。
【0012】
次に、サービス運営会社20は、依頼発注を受けた(受注した)届け先の住所と氏名を示した梱包キット100(
図3を参照)を物流網30に送る(
図1のS20)。物流網30のドライバーは、お客様50に梱包キット100を配送する(
図1のS30)。梱包キット100には、後述するように圧縮袋や集荷用の袋等が収められている。
【0013】
お客様50は、宅配された梱包キット100を開封して、圧縮袋110(
図3を参照)に洗いたい1つ又は複数の寝具類(大きな寝具類である敷布団、掛布団、毛布、こたつ布団から任意に選択)を入れて、電気掃除機等を用いて真空圧縮してコンパクトな形状にする。そして、寝具類を真空圧縮して収納した圧縮袋110を回収用袋120(
図3を参照)に収め、物流網30に集荷を依頼する(
図1のS40)。
【0014】
物流網30のドライバーは、その回収用袋120をサービス運営会社20に届ける(
図1のS50)。サービス運営会社20では、受注した寝具類の「お預かり書」の情報(品目、数量、お届け日等)をコンピュータ20aに入力(申し込み時の内容と照合)して管理する。その情報の一部は、寝具類洗い店舗内40の設けられるタブレット40bに送信され、作業量や入荷予定日/お届け予定日等が通知される。サービス運営会社20は、受注した寝具類(品物)を寝具類洗い店舗40に送り、洗い作業を依頼する(
図1のS60)。なお、タブレット40bへの通知は、寝具類洗い店舗40を管理するコンピュータ40aを経由して送信しても良い。
【0015】
次に、寝具類洗い店舗40では、寝具類を水洗いした後で、熱風乾燥による減菌を行う等の1枚、1枚丁寧に洗って汚れを落とす作業を実施する。また、減菌力が高いと認められている「マイナスイオン水」を使用して、清潔に洗いを実施する。寝具類洗い店舗40での洗い作業が完了すると、洗った寝具類を再び圧縮袋(集荷時とは別な圧縮袋)に入れて、圧縮した状態でサービス運営会社20に配送する(
図1のS70)。この時、タブレット40bからコンピュータ20aに洗い作業の完了を通知することで、お届け予定日内に作業完了していることが管理される。
ここで、洗いサービスと共に保管サービスを希望されるお客様50である場合は、サービス運営会社20から保管倉庫70に送られる。そして、受注時に指定された期間、保管倉庫70にて保管される(
図1のS80)。
【0016】
保管サービスを希望されないお客様50(或いは保管期間が満了したお客様)には、サービス運営会社20から物流網30にお客様50への配達を依頼し、ドライバーによって洗い済みの寝具類(圧縮袋)が届けられる(
図1のS90-S100)。お客様50には、届いた圧縮袋を開封するよう通知する。
【0017】
このように実施形態の寝具類洗いサービスシステムによれば、お客様は自宅から宅配サービスを利用して寝具類の洗いサービスを受けることが出来る。これにより、大きい寝具類を持ち運ぶ作業を行うことなく、寝具類の洗うことが出来る。しかも、複数の寝具類を同じ圧縮袋にてコンパクトにした状態で扱うことが出来るので、コストパフォーマンスが良い。
【0018】
図3は、お客様50に届ける梱包キットを形状とその中身を示す図である。
梱包キット100の段ボールには、以下の中身が梱包されている。
(1)圧縮袋110…(幅)約100cm×(深さ)約120cm。電気掃除機を用いて、真空圧縮できるタイプである。
(2)寝具類回収用の紙袋120…(幅)約55cm×(マチ)約24cm×(深さ)約95cm。実施形態のサービスでは、梱包後の三辺合計サイズが160cm以下に収まるように梱包したものだけを対象とする。圧縮できない寝具類であっても、160cm以下包されるものであれば集荷可能である。三辺合計サイズが160cm以下であれば、1000円(現在の料金)程度で配送料金を抑えることが出来るので、安価なサービスが提供出来る。紙袋120は、段ボールや布袋やビニール袋等であっても良い。
(3)お預かり書/説明書等130
(4)着払い伝票(お客様への支払い請求書)140
【0019】
図4は、布団洗濯サービスの「お預かり書」の一例を示す図である。
図5は、布団洗濯サービスの「お預かり書」の他の例(長期保管用)を示す図である。お客様50は、寝具類の洗いサービスだけを希望する場合、
図4の「お預かり書」に記入して発注する。一方、寝具類の洗いサービスと長期保管サービスを併せて希望する場合、
図5の「お預かり書」に記入して発注する。
【0020】
図6は、「布団の梱包から発送まで」を記述した説明書の一例を示す図である。また、
図7は、「洗える布団・洗えない布団」を記述して説明書の一例を示す図である。お客様50は、
図6に示した「布団の梱包から発送まで」の説明書に従い、以下の手続きを実行する。
【0021】
ステップ1:
図4又は
図5の「お預かり書」への記入。
ステップ2:洗いたい1つ又は複数の寝具類を圧縮袋110に収め、電気掃除機等を使って真空圧縮する。大きさにもよるが、一般的な大きさの布団であれば10枚ぐらいまで、詰めることが可能である。ただし、寝具類回収用の紙袋120に収まるように、三辺合計が160cm以下の梱包サイズとする。
ステップ3:「お預かり書」と圧縮袋110を寝具類回収用の紙袋120に入れて、梱包する。
ステップ4:物流網30に連絡して、集荷依頼を行う。なお、物流網30のドライバーには、サービス運営会社20に「翌日」又は「翌々日」に到着するように指示(依頼)する。
【0022】
お客様50への注意事項として、洗える寝具と洗えない寝具があることをお知らせする必要がある。このことを、
図7の「洗える布団・洗えない布団」の説明書にてお知らせする。
図7に示すように、洗いたい寝具類の洗える素材としては「羽毛・羽根」、「羊毛」、「ポリエステル・アクリル」、「綿」を対象とする。また洗えない素材としては「ノンキルト」、「ムートン」、「ポリエチレン」、「シルク・真綿」、「ウレタン」とする。また、商品として「座布団・じゅうたん・ラグ・カーペット」は対象外とする。なお、工場での検品で洗浄できないと判断された場合は、お客様へ連絡して確認して処置する。これにより、お客様50から預かった寝具類を丁寧に洗う仕組みを作り上げることが出来る。
【0023】
次に、
図8乃至
図10は、
図1に示したネット通販において、お客様の携帯端末50aに提供する「布団の洗い」を紹介する画面例を示している。最初に
図8(a)に示す画面にて、布団洗いの効果をお知らせする。また、
図8(b)に示す画面により、少なくとも2つの選べるコースが用意されていることを案内する。
【0024】
2つの選べるコースの内の、第1コースは寝具類の洗いサービスだけのコースであり、第2コースは寝具類の洗いサービスと保管サービスとをサポートするコースである。各コースには、「保管サービス」、「最短でのお届け日数」、「お値段」を明示する。例えば、第2コースでは、最長9ヶ月の保管期間を含んで、サービス料金が込みこみで11,900円(現時点)と安い値段としているので、お客様の家計に優しいサービスとなる。
保管期間が最長9ヶ月としているので、例えば冬布団について4月に本サービスを受けて11月に配送するとし、夏用布団について11月に本サービスを受けて4月に配送すれば、お客様50が居住されている部屋の寝具類の保管スペースが少なくすることが出来る。
【0025】
図9には、「布団の宅配クリーニングサービスのご案内」と題して、洗いができる対象アイテムとして、「敷布団」「掛布団」「こたつ布団」「毛布」であることを案内している。また、ネットで注文として「布団を詰める・お預かり書の記入」「集荷依頼をする」「仕上げ品を受け取る」の作業内容を案内している。
図10では、「布団の宅配クリーニングQ&A」と題して、主な質問内容とそのお答えを紹介し、疑問点を解消している。
【0026】
図11は、サービスネットからの「布団の宅配クリーニングの申込」の画面(a)の一例と、「布団の宅配クリーニング申込のご確認」の画面(b)の一例を示す図である。
「布団の宅配クリーニングの申込」画面(a)では、お客様の「氏名」「住所」「お届け先」「電話番号」「メースアドレス」「ご依頼の予定の枚数」「サービスのご指定」を入力して、「送信する」ボタンをタッチして頂きます。「ご依頼の予定の枚数」では、寝具類を洗い乾燥するのではなく、リフレッシュ乾燥を希望する場合にその指定をチェックする。すると、携帯端末50aからネットワーク60を経由してサービス運営会社20のコンピュータ20aに送信され、申込が完了する。その申込内容は、画面(b)に示すように、サービス運営会社20のコンピュータ20aからお客様50の携帯端末50aに通知すると共に、梱包キット100の発送を通知する。
【0027】
発注後のキャンセルについては、専用の梱包キット100を発送した後で、キャンセルを受信した場合は、梱包キット100の送料を減額して返却します。一度発送済みの梱包キット100は返却不要とします。不要になった場合、自身で的確な処分(破棄)をお願いします。集荷完了後のキャンセルは受付けいたしません。
【0028】
図12は、第2実施形態の寝具類洗いサービスシステムの全体の流れを示している。以下では、
図1との違い点を主に説明する。
図12では、ネット通販へのアクセスに代えて、寝具類洗いサービス用のアプリケーション又はWebブラウザ上の専用サイトを用いて、サービスの申し込みを受ける方式とする。お客様50の携帯端末50aに、寝具類洗いサービス用のアプリケーション又はWebブラウザ上の専用サイトがアクセス可能な動作環境が設定されることで、動作を開始する。
【0029】
利用者は、携帯端末50aを用いて寝具類洗いサービス用のアプリケーション又はWebブラウザ上の専用サイトをアクセスする。そして、所定の手順を踏んでから、例えば
図11に示した「布団の宅配クリーニングの申込」を実行する。すると、ネットワーク60を経由して発注を受けたサービス運営会社20のコンピュータ20aには、その受注状況が記憶される。サービス運営会社20は、コンピュータ20aを用いて、お客様から受注した寝具類洗いサービスを受注内容に従って実行するよう、受け渡しに関する情報を管理する。
【0030】
また
図1では、サービス運営会社20から梱包キット100を物流網30に送るとしたが、
図12では物流網30のドライバーが、サービス運営会社20に梱包キット100を取りに行き、その足でお客様50に届けるルートとする(
図12のS20-S30)。この場合、サービス運営会社20のコンピュータ20aから物流網30のコンピュータ30aに配送依頼を送信し、コンピュータ30aからドライバーの携帯端末30bに受注した配送依頼の内容が送信されることで自動化を図るようにする。物流網30のドライバーは、携帯端末30bに表示される配送依頼申し込みに従って、サービス運営会社20(又は指定の場所)に梱包キット100を取りに行き、その足でお客様50に梱包キット100を届けるように作業することになる。
【0031】
また
図12では、物流網30のドライバーは、お客様から預かった寝具類が入った袋をサービス運営会社20に配送するのではなく、直接寝具類洗い店舗40に配送するルートとする(
図12のS50)。この場合、サービス運営会社20のコンピュータ20aから寝具類洗い店舗40内のタブレット40bに作業量や入荷予定日等が事前に通知され、店舗40の作業員はその準備を整える。また、受注した寝具類(品物)を受け取った際には、「お預かり書」の情報(品目、数量、お届け日等)をタブレット40bからコンピュータ20aに通知すると共に、「お預かり書」をサービス運営会社20に送る。これにより、寝具類洗い店舗40とサービス運営会社20との間で、必要事項の連携を取りながら作業することが出来る。なお、タブレット40bへの通知は、寝具類洗い店舗40を管理するコンピュータ40aを経由して送信しても良い。
【0032】
また
図12では、寝具類洗い店舗40での洗い作業が完了すると、洗った寝具類を再び圧縮袋(集荷時とは別な圧縮袋)に入れて圧縮すると共に、作業完了をタブレット40bからコンピュータ20aに通知して配送準備を行う。洗いサービスと共に保管サービスを希望されるお客様50である場合には、寝具類洗い店舗40から保管倉庫70に送り、保管倉庫70で受注時に指定された期間、保管する(
図12のS60)。
【0033】
保管サービスを希望されないお客様50には、保管手続きを取らずに寝具類洗い店舗40から物流網30にお客様50への配達を依頼し、ドライバーによって洗い済みの寝具類(圧縮袋)が届けられる(
図12のS70-S80)。また、保管倉庫70に保管された圧縮袋の保管期間が満了した場合は、保管倉庫70からその圧縮袋を受け取り、お客様50に届けるルートとする(
図12のS70-S80)。この場合も、タブレット40bからコンピュータ20aに配送完了が通知され、寝具類洗い店舗40とサービス運営会社20との間で連携が取られる。
なお、寝具類洗いサービスシステムは、
図1又は
図12に限定されるものではなく、
図1と
図12の仕組みを適宜組み合わせて構成したシステムであっても良い。
【0034】
(実施形態の効果)
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)圧縮袋110を使って、本来なら嵩張る寝具類を小さくすることが出来る。
(2)真空圧縮することで配送コストを大幅に削減できる。(配送コストとは、荷物の大きさ×配送距離で定義)
(3)天日干しでは除去できないダニ・アレルゲン物質まで綺麗に出来る。
(4)寝具類を水洗いすることで、大量に吸った汗汚れも綺麗に出来る。
(5)熱乾燥による減菌を行い、洗いで汚れを落とすことで、ダニのエサがなくなるので、薬品を使わなくても増殖を抑えることが出来る。
(6)減菌力が高いと認められている「マイナスイオン水」を使用することで、清潔に洗濯することが可能。
(7)少なくとも寝具類の洗いのみの第1コースと、寝具類の洗いと保管の第2コースと、が用意され、2つのコースからお客様が自由に選択することが出来る。第2コースでは最長9ヶ月の保管を受けることが出来るので、押入が小さい住居では、保管スペースを確保することが出来る。
【0035】
なお、布団をクリーニングに出すタイミングは衛生面を考慮して、年1回ほどの頻度が理想的です。梅雨の時期布団は湿気がたまるとダニが繁殖しやすくなるので、この時期にあわせてクリーニングすると対策になるのでお勧めです。
【0036】
羽毛布団の場合、羽毛布団の場合は頻繁にクリーニングに出し過ぎると、羽毛や側生地を傷めてしまう可能性もあるので注意が必要です。目安としては3年~5年に1回の頻度でクリーニングに出すことが推奨されています。タイミングは、湿気が多くダニが繁殖しやすい梅雨~夏前の時期がオススメです。保管付クリーニングを利用すれば、次に羽毛布団を使うシーズンまで適切な保管環境で預かってもらえるため、家の押し入れで保管する必要もありません。
【0037】
(実施形態の特徴のまとめ)
(a)「干す」から「洗う」へ。
布団を洗うことで天日干しでは取れない、汗や皮脂汚れを洗い落として、さらに乾燥することによりダニを撃退できます。
(b)「中綿まで」しっかり洗い上げる
中綿の中心まで浸透・洗浄する洗剤と、独自の技術・システムにより、従来の技術では洗うことの難しかった中綿の中心部までも、しっかり洗うことができます。
(c)「個別洗濯」へのこだわり
お客様の『思い入れのあるお布団』、他のお客様の布団と混ざらないように、個別洗いを行っております。1枚1枚、丁寧に仕上げていくことを心がけています。
【0038】
(d)専門スタッフによる作業
専門スタッフが布団の素材や種類、汚れ具合を確認し、洗濯に適確に反映させ、洗濯機と乾燥機の温度、時間などを入念に設定し、丁寧に仕上げていきます。
(e)保管方法
発送予定日に合わせて最適なクリーニングの順序を設け、布団専用の保管室(布団に適した環境)にて、お客様ごとに大切に保管いたします。
【0039】
(f)使い続けること、環境に配慮したサスティナブルな取組
布団を廃棄する理由として、「汚れなど経年劣化」や「保管スペースがない」などがあります。布団をまること洗濯して、長期保管までできれば、清潔な状態でより長く使い続けられます。
(g)日本全国どこでも全ての往復送料は無料
専用の梱包キット発送料金・集荷料金・発送料金の3配送分が無料です。圧縮袋に約10枚程度までなら詰め放題。
【0040】
以上のように実施形態の寝具類洗いサービス方法は、利用者端末50aから寝具類の洗いサービスの申し込みを受付けるステップと、申し込みを受付けた利用者50宛に梱包キット100を配送するステップと、梱包キット100に含まれる圧縮袋110を用いて、洗い対象の寝具類を圧縮した形態で集荷するステップと、洗い乾燥した寝具類を利用者50宛に配送するステップと、を有する方法とする。これにより、圧縮袋110を使って、本来なら嵩張る寝具類を小さくすることが出来る。真空圧縮することで配送コストを大幅に削減出来る。寝具類洗い店舗のランドリー機器での洗濯・乾燥であるので、天日干しでは除去できないダニ・アレルゲン物質まで綺麗に出来る。また、寝具類を水洗いすることで、大量に吸った汗汚れも綺麗に出来る。
【0041】
実施形態の寝具類洗いサービスシステムは、利用者端末50aからネットワーク60を経由して寝具類の洗いサービスの申し込みを受付ける管理するコンピュータ20aと、申し込みを受付けた利用者50宛に配送する梱包キット100と、寝具類の洗い乾燥を行う寝具類洗い店舗40と、梱包キット100に含まれる圧縮袋110を用いて、洗い対象の寝具類を圧縮した形態で集荷し、寝具類洗い店舗40にて洗い乾燥した寝具類を利用者50宛に配送する宅配便30と、を有する構成とする。これにより、圧縮袋110を使って、本来なら嵩張る寝具類を小さくすることが出来る。真空圧縮することで配送コストを大幅に削減できる。寝具類洗い店舗のランドリー機器での洗濯・乾燥であるので、天日干しでは除去できないダニ・アレルゲン物質まで綺麗に出来る。また、寝具類を水洗いすることで、大量に吸った汗汚れも綺麗に出来る。
【0042】
また、実施形態の寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステムは、梱包キット100には、集荷時に圧縮袋110を収納する回収袋120が含まれており、回収袋120の3辺合計サイズが160cm以下であることを特徴とする。これにより、真空圧縮することで配送コストを大幅に削減出来る。
【0043】
また、実施形態の寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステムの洗いサービスには、少なくとも寝具類洗いサービスの第1コースと、寝具類洗いサービスと指定期間保管するサービスとを持つ第2コースと、を有し、利用者によって第1コース又は第2コースのいずれかが選択できることを特徴とする。これにより、お客様のニーズに応じたコースを選択することができ、第2コースでは押入が小さい住居では、保管スペースを確保することが出来る。
【0044】
また、実施形態の寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステムの第2コースの保管期間は、最長9ヶ月であることを特徴とする。これにより、第2コースでは、押入が小さい住居では、保管スペースを確保することが出来る。
【0045】
また、実施形態の寝具類洗いサービス方法および寝具類洗いサービスシステムは、洗い対象の寝具類は、敷布団、掛布団、毛布、こたつ布団であり、圧縮袋110には洗い対象の寝具類が複数収められることを特徴とする。これにより、圧縮袋110を使って本来なら嵩張る寝具類を小さくすることが出来る。真空圧縮することで配送コストを大幅に削減出来る。
【0046】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0047】
10…布団の宅配クリーニングサービスシステム
20…サービス運営会社、 20a…サービス運営会社のコンピュータ
30…物流網、 30a…物流網を管理するコンピュータ
30b…ドライバーの携帯端末
40…寝具類洗い店舗、 40a…寝具類洗い店舗の管理用のコンピュータ
40…寝具類洗い店舗のタブレット
50…お客様(顧客又はユーザー)、 お客様の携帯端末、 60…ネットワーク
70…保管倉庫、 100…梱包キット
110…圧縮袋、 120…寝具類回収用の紙袋、 130…お預かり書/説明書
140…着払い伝票