(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131338
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】積層弁当箱の弁当箱分離装置
(51)【国際特許分類】
B65G 59/04 20060101AFI20240920BHJP
B65G 47/91 20060101ALI20240920BHJP
B65B 43/44 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B65G59/04
B65G47/91 D
B65B43/44 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041542
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000236746
【氏名又は名称】不二精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100114731
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 重男
(72)【発明者】
【氏名】青木 太志
【テーマコード(参考)】
3E030
3F030
3F072
【Fターム(参考)】
3E030AA03
3E030BA02
3E030BA08
3E030BB02
3E030BC04
3E030DA02
3E030DA06
3E030FA01
3E030FA10
3F030AA04
3F030BB01
3F030BC02
3F072AA07
3F072GA10
3F072GE05
3F072KD03
3F072KE04
(57)【要約】
【課題】積層弁当箱の高さを変えられる積層弁当箱の弁当箱分離装置を目的とする。
【解決手段】コンベア上に左ガイド3aと右ガイド3bが設けられ、左ガイド3aに上下方向の帯状光線Rの発光センサS2が設けられ、右ガイド3bに上下方向の帯状光線Rの受光センサS2’が設けられ、帯状光線Rの遮光率100%~0%に対する「設定した閾値」を決め、「設定した閾値」は、遮光率100%~0%と徐々に小さくなっていくものであり、制御部36の閾値記憶手段36kに、「設定した閾値」と「現在値の閾値」を記憶され、一番上の1枚の弁当箱4’の底面4aは「現在値の閾値」であり、「設定した閾値」が「現在値の閾値」を下回ったら、水平昇降部材14を駆動停止し、吸引体16・・の下端16’が一番上の弁当箱4’の底面4aと適切な距離=t1になる積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層弁当箱をその底面を上向の状態で吸着位置に搬送するコンベアが設けられ、上記積層弁当箱を水平昇降部材により上昇し、回転中央軸の腕の端部に直方体吸着部が上下に設けられ、上記両直方体吸着部の下面と上面に複数の吸引体が設けられ、上記回転中央軸が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から一番上の1枚の弁当箱を分離して、1枚の上記弁当箱の開口を上面とする上方に移動し、上方にあった上記直方体吸着部が下方に移動し、上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から一番上の1枚の弁当箱を分離して、1枚の上記弁当箱の開口を上面とする上方に移動し、これを繰り返す積層弁当箱の弁当箱分離装置において、
上記コンベア上に左ガイドと右ガイドが設けられ、
上記左ガイドに上下方向の帯状光線Rの発光センサS2が設けられ、上記右ガイドに上下方向の上記帯状光線Rの受光センサS2’が設けられ、
上記帯状光線Rの遮光率100%~0%に対する「設定した閾値」を決め、「設定した閾値」は、上記遮光率100%~0%と徐々に小さくなっていくものであり、
制御部の閾値記憶手段に、「設定した閾値」と「現在値の閾値」を記憶され、上記積層弁当箱の上記底面の上向きの状態で、一番上の1枚の上記弁当箱の上記底面は「現在値の閾値」であり、「設定した閾値」が「現在値の閾値」を下回ったら、上記水平昇降部材を駆動停止し、
上記吸引体の下端が一番上の上記弁当箱の上記底面と適切な距離になり、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から一番上の1枚の弁当箱を分離して、1枚の上記弁当箱の開口を上面とする上方に移動する積層弁当箱の弁当箱分離装置。
【請求項2】
上げ底弁当箱が複数積層され、積層弁当箱をその底面を上向の状態で吸着位置に搬送するコンベアが設けられ、上記積層弁当箱を水平昇降部材により上昇し、回転中央軸の腕の端部に直方体吸着部が上下に設けられ、上記両直方体吸着部の下面と上面に複数の吸引体が設けられ、上記回転中央軸が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から1枚の上記上げ底弁当箱を分離して、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱の開口を上面とする上方に移動し、上方にあった上記直方体吸着部が下方に移動し、上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から1枚の上記上げ底弁当箱を分離して、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱の開口を上面とする上方に移動し、これを繰り返す積層弁当箱の弁当箱分離装置において、
上記コンベア上に左ガイドと右ガイドが設けられ、
上記左ガイドに上下方向の帯状光線Rの発光センサS2が設けられ、上記右ガイドに上下方向の上記帯状光線Rの受光センサS2’が設けられ、
上記帯状光線Rの遮光率100%~0%に対する「設定した閾値」を決め、上記「設定した閾値」は、上記遮光率100%~0%と徐々に小さくなっていくものであり、
制御部の閾値記憶手段に、「設定した閾値」と「現在値の閾値」を記憶され、上記積層弁当箱の上記底面の上向きの状態で、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱のエッジは「現在値の閾値」であり、「設定した閾値」が「現在値の閾値」を下回ったら、上記水平昇降部材を駆動停止し、
検知センサS3を上記発光センサS2の上部に設けられ、上記検知センサS3を上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記エッジcを検知できるところに設置し、
上記検知センサS3が上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記エッジcを検知できるところに、上記水平昇降部材の上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱を上方に上げて、
上記吸引体の下端が一番上の上記上げ底弁当箱の上記底面と適切な距離になり、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記底面から一番上の1枚の上記上げ底弁当箱を分離して、1枚の上記上げ底弁当箱の開口を上面とする上方に移動する積層弁当箱の弁当箱分離装置。
【請求項3】
上記検知センサS3を上記発光センサS2の上部は、
上記帯状光線Rの上端R’から、上記発光センサS2の上端S2”の範囲内に、高さは決まっている請求項2記載の積層弁当箱の弁当箱分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁当箱を複数枚積層した状態(積層弁当箱)から、一番上の弁当箱の底面を帯状センサで検知し、積層弁当箱の底面の位置を、上げたり下げたりできる積層弁当箱の弁当箱分離装置を提供することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1は、装置1には、水平回転軸4に支持杆5が設けられ、上記支持杆5の上方と下方に各々吸着部6a,6b(2個)を設け、下方においてコンベアで運ばれてきた積層された積層容器3a(底面3bを上にして弁当箱3を例えば60枚積層する)を、昇降部材11にて、下方のベローズ状の吸引体20にて、1枚の弁当箱3の底面3bを、吸引空気により吸着し、上記水平回転軸4を180度回転し、上方に移行した上記吸着部6aが、1枚の弁当箱3の上面3cを上にした状態で上方に運ばれ、上記弁当箱3が後段工程に移行し、これを繰り返し、上記後段工程(後段工程コンベア上に上記弁当箱3が流れる際に、上記弁当箱3内に米飯入れや、惣菜入れ)に移行する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の装置1では、センサ10が、上記積層容器3aの上方の1枚の上記弁当箱3の上記底面3bを検知して、上記積層容器3aの上昇を、昇降部材11が止めていた。
【0005】
これでは、一律に、上記積層容器3aの上昇を上記昇降部材11が止めていたが、1枚の弁当箱3の底面3bが、上げ底弁当箱か否か等がわからないため、一律に上記積層容器3aを止めるのは間違っていた。
【0006】
よって、1枚の弁当箱3の底面3bの形状によって(上げ底弁当箱かどうかわからない)、即ち、上記積層容器3aの一番上の底面3bの形状によって、上記積層容器3aの停止位置を、上げたり、下げたりしないといけない。
【0007】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、上記積層弁当箱の一番上の底面の形状によって、上記積層弁当箱の停止位置を決められる、積層弁当箱の弁当箱分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、積層弁当箱をその底面を上向の状態で吸着位置に搬送するコンベアが設けられ、上記積層弁当箱を水平昇降部材により上昇し、回転中央軸の腕の端部に直方体吸着部が上下に設けられ、上記両直方体吸着部の下面と上面に複数の吸引体が設けられ、上記回転中央軸が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から一番上の1枚の弁当箱を分離して、1枚の上記弁当箱の開口を上面とする上方に移動し、上方にあった上記直方体吸着部が下方に移動し、上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から一番上の1枚の弁当箱を分離して、1枚の上記弁当箱の開口を上面とする上方に移動し、これを繰り返す積層弁当箱の弁当箱分離装置において、上記コンベア上に左ガイドと右ガイドが設けられ、上記左ガイドに上下方向の帯状光線Rの発光センサS2が設けられ、上記右ガイドに上下方向の上記帯状光線Rの受光センサS2’が設けられ、上記帯状光線Rの遮光率100%~0%に対する「設定した閾値」を決め、「設定した閾値」は、上記遮光率100%~0%と徐々に小さくなっていくものであり、制御部の閾値記憶手段に、「設定した閾値」と「現在値の閾値」を記憶され、上記積層弁当箱の上記底面の上向きの状態で、一番上の1枚の上記弁当箱の上記底面は「現在値の閾値」であり、「設定した閾値」が「現在値の閾値」を下回ったら、上記水平昇降部材を駆動停止し、上記吸引体の下端が一番上の上記弁当箱の上記底面と適切な距離になり、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から一番上の1枚の弁当箱を分離して、1枚の上記弁当箱の開口を上面とする上方に移動する積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0009】
「設定した閾値」は、3段階、4段階、5段階、10段階でも良いが、例えば「設定した閾値」=4000は、「4000,3999,3998・・・3,2,1,0」と例えば4001段階(例えば4001個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは「設定した閾値」は、記憶した閾値(「設定した閾値」)は、例えば4001個でも良い)。「現在値の閾値」は、「3999」、「2800」、「2350」とか、「1999」(例えば4個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは、「現在値の閾値」は、記憶した閾値(「現在値の閾値」)は、例えば4個でも良い)。これにより、上記発光センサS2から上下方向の帯状光線Rが上記受光センサS2’に設けられ、制御部の閾値記憶手段に「設定した閾値」(例えば「設定した閾値」=4000)と「現在値の閾値」(例えば「現在値の閾値」=3999)が記憶され、「現在値の閾値」が「設定した閾値」を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材を駆動停止し、上記吸引体の下端が上記弁当箱の上記底面と適切な距離(例えば距離=t1)になる積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。よって、上記吸引体の下端が、上記弁当箱の上記底面と適切な距離(例えば距離=t1)になるように(積層弁当箱の高さを変えられる)、積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0010】
第2に、上げ底弁当箱が複数積層され、積層弁当箱をその底面を上向の状態で吸着位置に搬送するコンベアが設けられ、上記積層弁当箱を水平昇降部材により上昇し、回転中央軸の腕の端部に直方体吸着部が上下に設けられ、上記両直方体吸着部の下面と上面に複数の吸引体が設けられ、上記回転中央軸が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から1枚の上記上げ底弁当箱を分離して、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱の開口を上面とする上方に移動し、上方にあった上記直方体吸着部が下方に移動し、上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層弁当箱の上記底面から1枚の上記上げ底弁当箱を分離して、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱の開口を上面とする上方に移動し、これを繰り返す積層弁当箱の弁当箱分離装置において、上記コンベア上に左ガイドと右ガイドが設けられ、上記左ガイドに上下方向の帯状光線Rの発光センサS2が設けられ、上記右ガイドに上下方向の上記帯状光線Rの受光センサS2’が設けられ、上記帯状光線Rの遮光率100%~0%に対する「設定した閾値」を決め、上記「設定した閾値」は、上記遮光率100%~0%と徐々に小さくなっていくものであり、制御部の閾値記憶手段に、「設定した閾値」と「現在値の閾値」を記憶され、上記積層弁当箱の上記底面の上向きの状態で、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱のエッジは「現在値の閾値」であり、「設定した閾値」が「現在値の閾値」を下回ったら、上記水平昇降部材を駆動停止し、検知センサS3を上記発光センサS2の上部に設けられ、上記検知センサS3を上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記エッジcを検知できるところに設置し、上記検知センサS3が上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記エッジcを検知できるところに、上記水平昇降部材の上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱を上方に上げて、上記吸引体の下端が一番上の上記上げ底弁当箱の上記底面と適切な距離になり、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記底面から一番上の1枚の上記上げ底弁当箱を分離して、1枚の上記上げ底弁当箱の開口を上面とする上方に移動する積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0011】
「設定した閾値」は、3段階、4段階、5段階、10段階でも良いが、例えば「設定した閾値」=4000は、「4000,3999,3998・・・3,2,1,0」と例えば4001段階(例えば4001個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは「設定した閾値」は、記憶した閾値(「設定した閾値」)は、例えば4001個でも良い)。「現在値の閾値」は、「3999」、「2800」、「2350」とか、「1999」(例えば4個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは、「現在値の閾値」は、記憶した閾値(「現在値の閾値」)は、例えば4個でも良い)。「検知センサS3を上記発光センサS2の上部に設けられ」は、帯状光線Rの上端R’から、帯状センサ(発光素子)S2の上端S2”の範囲内に、上記検知センサS3の高さは決まっている。これにより、上記発光センサS2から上下方向の帯状光線Rが上記受光センサS2’に設けられ、制御部の閾値記憶手段に「設定した閾値」(例えば「設定した閾値」=4000)と「現在値の閾値」(例えば「現在値の閾値」=3999)が記憶され、「現在値の閾値」(3999)が「設定した閾値」(4000)を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材を駆動停止し、検知センサS3を上記発光センサS2の上部に設けられ、上記検知センサS3を上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記エッジcを検知できるところに設置し、上記検知センサS3が上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記エッジcを検知できるところに、上記水平昇降部材を上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱を上方に上げて、上記吸引体の下端が上記積層弁当箱の上記底面と適切な距離(例えば距離=t1)になる(積層弁当箱の高さを変えられる)、積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0012】
第3に、上記検知センサS3を上記発光センサS2の上部は、上記帯状光線Rの上端R’から、上記発光センサS2の上端S2”の範囲内に、高さは決まっている上記第2記載の積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明は上述のように、「設定した閾値」は、3段階、4段階、5段階、10段階でも良いが、例えば「設定した閾値」=4000は、「4000,3999,3998・・・3,2,1,0」と例えば4001段階(例えば4001個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは「設定した閾値」は、記憶した閾値(「設定した閾値」)は、例えば4001個でも良い)。「現在値の閾値」は、「3999」,「2800」,「2350」とか、「1999」(例えば4個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは、「現在値の閾値」は、記憶した閾値(「現在値の閾値」)は、例えば4個でも良い)。上記発光センサS2から上下方向の帯状光線Rが上記受光センサS2’に設けられ、制御部の閾値記憶手段に「設定した閾値」(例えば設定した閾値4000)と「現在値の閾値」(例えば「現在値の閾値」=3999)が記憶され、「現在値の閾値」が「設定した閾値」を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材を駆動停止し、上記吸引体の下端が上記弁当箱の上記底面と適切な距離(例えば距離=t1)になる積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。よって、吸引体の下端が上記弁当箱の上記底面と適切な距離(例えば距離=t1)になるように(積層弁当箱4の高さを変えられる)、積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0014】
また、「設定した閾値」は、3段階、4段階、5段階、10段階でも良いが、例えば「設定した閾値」=4000は、「4000,3999,3998・・・3,2,1,0」と例えば4001段階(例えば4001個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは「設定した閾値」は、記憶した閾値(「設定した閾値」)は、例えば4001個でも良い)。「現在値の閾値」は、「3999」、「2800」、「2350」とか、「1999」(例えば4個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは、「現在値の閾値」は、記憶した閾値(「現在値の閾値」)は、例えば4個でも良い)。上記発光センサS2から上下方向の帯状光線Rが上記受光センサS2’に設けられ、制御部の閾値記憶手段に「設定した閾値」(例えば「設定した閾値」=4000)と「現在値の閾値」(例えば「現在値の閾値」=3999)が記憶され、「現在値の閾値」が「設定した閾値」を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材を駆動停止し、検知センサS3を上記発光センサS2の上部に設けられ、上記検知センサS3を上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記エッジcを検知できるところに設置し、上記検知センサS3が上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記エッジcを検知できるところに、上記水平昇降部材を上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱を上方に上げて、上記吸引体の下端が上記積層弁当箱或いは上記上げ底弁当箱の上記底面と適切な距離になる(積層弁当箱4の高さを変えられる)、積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0015】
また、上記検知センサS3を上記発光センサS2の上部は、上記帯状光線Rの上端R’から、上記発光センサS2の上端S2”の範囲内に、高さは決まっている積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明に係る積層弁当箱の弁当箱分離装置の斜視図である。
【
図2】同上弁当箱分離装置の積層弁当箱を載せた状態の正面図である。
【
図3】同上弁当箱分離装置のガイドの駆動機構を示すものである。
【
図4】(a)は同上弁当箱分離装置の積層弁当箱を載せた状態の断面図、(b)はコンベアのスリットの端面図である。
【
図5】(a)は同上弁当箱分離装置の帯状光線Rの側面図、(b)は同上弁当箱分離装置の帯状光線Rの斜視図である。
【
図6】(a)は同上弁当箱分離装置の帯状光線Rの側面図(設定した閾値4000)、(b)は同上弁当箱分離装置の帯状光線Rの側面図(設定した閾値2000)、(c)は同上弁当箱分離装置の帯状構成Rの側面図(設定した閾値0)である。
【
図7】同上弁当箱分離装置の通常の弁当箱の底面の吸着体の側面図である。
【
図8】(a)は同上弁当箱分離装置の上げ底弁当箱の側面図(現在値の閾値3999)、(b)は同上弁当箱分離装置の上げ底弁当箱の検知センサS3まで上げた側面図である。
【
図9】同上弁当箱分離装置の直方体吸着部の正面図である。
【
図10】同上弁当箱分離装置の直方体吸着部の背面図である。
【
図11】(a)(b)共に同上弁当箱分離装置のカムの回転による下死点bと上死点aを示す図である。
【
図12】同上弁当箱分離装置の上方に運ばれた弁当箱が後方に運ばれる状態の正面図である。
【
図13】同上弁当箱分離装置の弁当箱を示す斜視図であり、(a)は弁当箱の仕切壁がある状態の弁当箱であり、(b)は仕切壁がない状態の弁当箱である。
【
図14】同上弁当箱分離装置の制御部の電気的構成を示すブロック図である。
【
図15】同上弁当箱分離装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
【
図16】同上弁当箱分離装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
【
図17】同上弁当箱分離装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
【
図18】同上弁当箱分離装置の制御部の動作手順(上げ底弁当箱)を示すフローチャートである。
【
図19】同上弁当箱分離装置の制御部の動作手順(上げ底弁当箱)を示すフローチャートである。
【
図20】同上弁当箱分離装置の制御部の機能ブロックである。
【
図21】同上弁当箱分離装置の帯状光線Rの「設定した閾値」と「現在値の閾値」を比較した内容である。
【
図22】同上弁当箱分離装置の制御部の閾値記憶手段を示した図である。
【
図23】同上弁当箱分離装置における(a)は検知センサS3の最低を示した図であり、(b)は検知センサS3の最高を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る積層弁当箱の弁当箱分離装置1について説明する(
図1参照)。
【0018】
積層弁当箱の弁当箱分離装置1は(
図1参照)、下方にコンベア2(駆動モータM1)があり、吸着位置Pには、上記コンベア2上に、左右ガイド3a,3bが板状に左右に立設されており、上記コンベア2により、積層弁当箱4の収納スペース(例えば、底面4aを上方に積層弁当箱4が弁当箱4’が例えば30枚積層されている、
図2参照)が形成されている。上記積層弁当箱4(上記弁当箱4’が例えば30枚積層されている)は、上記コンベア2により吸着位置Pに運ばれてくる。そのとき、上記積層弁当箱4の検知センサS1(発光受光センサ、対向部には反射ミラーが設置されている)が検知して、上記コンベア2の上記駆動モータM1の駆動を止める。上記吸着位置Pには、上部には吸着機構5(直方体吸着部5a,5b)が設けられている(
図1、
図12参照)。
【0019】
図13(a)に示すように、上記弁当箱4’は底面4aを上方にして例えば30枚積層されている(上記積層弁当箱4、
図2参照)。上記弁当箱4’は、仕切壁4cがあるものと(
図13(a)参照)と、上記仕切壁4cがないものがある(
図13(b)参照)。上記弁当箱4’の形状は各種あるので、必ずしも上記積層弁当箱4(上記弁当箱4’)とは限らない(上記弁当箱4’の上面を「上面4b」という)。また、上げ底弁当箱4’は、
図8(a)、
図8(b)に記載されている。
【0020】
以下、上記左右ガイド3a,3bの駆動機構11を説明する(
図3参照)。後板9の裏側には、上記駆動機構11が設置されている。上記後板9の裏側には、一方の左ガイド3aに対応して駆動板3a’が、上下の水平長穴7a,7aを介して接続棒8,8により接続されており、他方の右ガイド3bに対応して駆動板3b’が、上下の水平長穴7b,7bを介して接続棒8,8により接続されている(
図1、
図3参照)。上記駆動板3b’の上端には、水平の駆動シリンダ12(上記後板9の裏側に接続されている)の伸縮ロッド12aが接続されており、さらに、上記後板9の裏側には、回転円盤10が中心軸10’(後板9に軸支されている)を以って、上記駆動板3a’と上記駆動板3b’の中央に設けられており、上記駆動板3a’と上記駆動板3b’はリンク10a,10bにて接続されている。よって、水平の上記駆動シリンダ12の上記伸縮ロッド12aが縮小、伸長すると、上記リンク10a,10bを介して上記回転円盤10が正逆回転し、上記左右ガイド3a,3bを、近接方向(矢印B,B方向)、又は、互いに離間方向(矢印A,A方向)に駆動し得るように構成されている。
【0021】
上記左右ガイド3a,3bの移動ストロークは、上記積層弁当箱4(上記弁当箱4’)の大きさによって異なるが、予め上記積層弁当箱4のサイズによって上記駆動シリンダ12のストロークを決めておくこともできるし、上記伸縮ロッド12aが停止して負荷がかかったことをセンサ(図示せず)にて検知し、その後、上記駆動シリンダ12を停止することもできる。上記積層弁当箱4(上記弁当箱4’)は各種存在するので、各種のサイズの上記積層弁当箱4(例えば弁当箱4’)に対応することができる。
【0022】
上記コンベア2には(
図1、
図4(a)(b)参照)、3本又は2本の水平のスリット34が設けられており、上記スリット34内には、3本又は2本の水平昇降部材14が設けられている(
図1、
図4(a)(b)参照)。上記後板9には上下方向の縦長穴7cが設けられており、上記水平昇降部材14の後端に縦型の駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aが接続されている。上記駆動シリンダ15は、上記後板9の裏側に接続されている。よって、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを縮小すると、上記水平昇降部材14と共に上記積層弁当箱4が上方に上がり(矢印E方向、
図4(a)参照)、1枚の上記弁当箱4’の底面4aを、上記直方体吸着部5a(又は5b)の吸引体16・・が空気を以って吸着する。
【0023】
上記後板9内にエアコンプレッサ32(
図14参照)があり、上記直方体吸着部5a,5bに樹脂製のフレキシブルな吸引管(図示せず)が上記直方体吸着部5a,5bに接続され、上記エアコンプレッサ32を駆動することにより、複数の吸引体16・・から、空気が吸引される構成である。また、上記駆動シリンダ15にはリニアエンコーダ37が接続されており(
図4(a)、
図14参照)、上記水平昇降部材14の位置を認識している。これにより、1枚の上記弁当箱4’が上記積層弁当箱4から分離して上方に移動すると、1枚分の上記弁当箱4’の幅分、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15a(上記水平昇降部材14)が上昇する。
【0024】
上記吸着機構5は(
図1、
図4(a)、
図12参照)、下部の上記直方体吸着部5aは、回転中央軸17の腕6a,6a、6c,6cの端部にて下方に水平に保持されており、上方の上記直方体吸着部5bは、上記回転中央軸17の腕6d,6d、6b,6bの端部にて上方に水平に保持されている。上記回転中央軸17の上記腕6a,6a、6c,6c、上記腕6d,6d、6b,6bの端部に直方体吸着部5a,5bが上下に設けられている。上記直方体吸着部5aは、下面に複数の吸引体16・・(ベローズ状(蛇腹))があり、上記直方体吸着部5bは、上面に複数の吸引体16・・(ベローズ状(蛇腹))があり(
図1、
図4(a)、
図12参照)、上記両直方体吸着部5a,5bは、下面に位置するときは、下面に上記吸引体16・・があり、上記エアコンプレッサ32を駆動して、上記積層弁当箱4の1枚の上記底面4a(1枚の上記弁当箱4’の上記底面4a、
図4(a)、
図12参照)を吸着することになる。
【0025】
さらに、上記左ガイド3aには、上記積層弁当箱4の最上部の上記底面4a(1枚の上記弁当箱4’)を検出する上下方向の帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2(発光素子の上下方向の帯状光線R)が設けられ、上記右ガイド3bには、対向部に上下方向の帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’(受光素子の上下方向の帯状光線R)が設けられている(
図5(a)(b)参照)。
【0026】
上記直方体吸着部5a,5bには、上記吸引体16・・が複数あり、上記吸引体16・・の下端16’は、上記帯状光線Rの上端R’に位置している(
図6(a)~(c)参照)。上記帯状センサ(発光センサ)S2の上記帯状光線Rの遮光率を0%(「設定した閾値」=0)(
図6(a)参照)、上記帯状センサ(発光センサ)S2の上記帯状光線Rの上記遮光率を50%(「設定した閾値」=2000)(
図6(b)参照)、上記帯状センサ(発光センサ)S2の上記帯状光線Rの上記遮光率を100%(「設定した閾値」=4000)(
図6(c)参照)とした場合、任意の上記遮光率を「現在値の閾値」として設定する(実際は%ではなく「数値の閾値」で設定する)。そして、上記遮光率の現在値(現在値の閾値)を制御部36(
図14参照)に取り込み、「現在値の閾値」を、「設定した閾値」が下回ったら(設定した閾値>現在値の閾値)、上記水平昇降部材14が上記駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aを停止する。これにより、上記積層弁当箱4(一番上の上記弁当箱4’)の高さを変えることができる。
【0027】
「設定した閾値」は、3段階、4段階、5段階、10段階でも良いが、例えば「設定した閾値」=4000は、「4000,3999,3998・・・・3,2,1,0」と例えば4001段階(例えば「4001」個)でも良い(閾値記憶手段36kは、記億した「設定した閾値」=3個、4個、5個、10個、或いは、例えば4001個でも良い、
図20参照)。「現在値の閾値」は、「3999」、「2800」、「2350」、「1999」(例えば4個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは、記億した「現在値の閾値」=例えば4個でも良い、
図20、
図22参照)。
【0028】
図21のように、上記帯状光線Rが、「設定した閾値」を、上記帯状光線Rの全部の遮光率100%(上記帯状光線Rの全部の上記遮光率=「設定した閾値」=4000)(
図6(c)参照)、上記帯状光線Rの全部の上記遮光率75%(上記帯状光線Rの上記遮光率75%=「設定した閾値」=3000)、上記帯状光線Rの全部の上記遮光率50%(上記帯状光線Rの全部の上記遮光率50%=「設定した閾値」=2000)(
図6(b)参照)、上記帯状光線Rの全部の上記遮光率25%(上記帯状光線Rの全部の上記遮光率25%=「設定した閾値」=1000)、上記帯状光線Rの全部の上記遮光率0%(上記帯状光線Rの全部の上記遮光率0%=「設定した閾値」=0)とする(
図6(a)参照)。上記制御部36に上記閾値記憶手段36k(
図20参照)において記憶しておかなければならない。例えば、上記閾値記憶手段36k(
図20参照)において、「設定した閾値」=「4000,3999,3998・・・3,2,1,0」と、例えば4001段階(例えば「4001」個)記億している。「現在値の閾値」=3999,2800,2350,1999は、例えば「4」個、記憶している(
図22参照)。
【0029】
図21、
図22のように、上記制御部36に上記閾値記憶手段36k(
図20参照)において、表を作って記憶しておかなければならない(
図22参照)。
図7(a)において、「現在値の閾値」=3999は、「設定した閾値」=4000が「現在値の閾値」=3999が下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材14(上記駆動シリンダ15)を停止する(帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’は帯状センサ受光手段36jに停止信号を送り、上記帯状センサ受光手段36jは水平昇降部材駆動手段36dに停止信号を送り、上記水平昇降部材駆動手段36dは、上記駆動シリンダ15に停止信号を送る、
図20、
図7(a)参照)。
図7(b)において、「現在値の閾値」=1999は、「設定した閾値」=2000が「現在値の閾値」=1999が下回ったら(「設定した閾値」=2000>「現在値の閾値」=1999)、上記水平昇降部材14(上記駆動シリンダ15)を停止する(帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’は帯状センサ受光手段36jに停止信号を送り、上記帯状センサ受光手段36jは水平昇降部材駆動手段36dに停止信号を送り、上記水平昇降部材駆動手段36dは、上記駆動シリンダ15に停止信号を送る、
図20、
図7(b)参照)。
【0030】
図21のように、上記帯状光線Rの遮光率100%に対する「設定した閾値」(例えば「設定した閾値」=4000)を決め、上記帯状光線Rの遮光率75%に対する「設定した閾値」を決め(例えば「設定した閾値」=3000)、上記帯状光線Rの遮光率50%に対する「設定した閾値」を決め(例えば「設定した閾値」=2000)、上記帯状光線Rの遮光率25%に対する「設定した閾値」を決め(例えば「設定した閾値」=1000)、上記帯状光線Rの遮光率0%に対する「設定した閾値」を決める(例えば「設定した閾値」=0)。「設定した閾値」は、上記遮光率100%(例えば「設定した閾値」=4000)と、上記遮光率75%(例えば「設定した閾値」=3000)と、上記遮光率50%(例えば「設定した閾値」=2000)と、上記遮光率25%(例えば「設定した閾値」=1000)と、上記遮光率0%(例えば「設定した閾値」=0)に、上記「設定した閾値」は、徐々に小さくなっていくものである。上記積層弁当箱4の上記底面4aの上向きの状態で、一番上の1枚の上記弁当箱4’の上記底面4a(上記底面4a=エッジc)は「現在値の閾値」であり(
図7(a)(b)参照)、上記制御部36の上記閾値記憶手段36kに「設定した閾値」と「現在値の閾値」が記憶され、「現在値の閾値」が「設定した閾値」を下回ったら、上記水平昇降部材14を駆動停止し、上記吸引体16・・の上記下端16’が一番上の上記弁当箱4’の上記底面4aと適切な距離=t1になる(
図7(a)参照)。
【0031】
例えば、
図7(a)をみると、通常の上記弁当箱4’は、上記底面4aと上記エッジcは同一レベルであり(上記底面4a=上記エッジc)、「現在値の閾値」は「3999」(点線で示される上記弁当箱4’)(上記閾値記憶手段36kは「現在値の閾値」は例えば
4個記億している、
図20、
図22参照)、設定した閾値は「4000」(遮光率100%)であり(上記閾値記憶手段36kは「設定した閾値」は例えば4001個記億している、
図20参照)、「現在値の閾値」=3999が「設定した閾値」=4000を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材14の上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを停止する(上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’から停止信号が、上記帯状センサ受光手段36jに来て、上記帯状センサ受光手段36jに停止信号が上記水平昇降部材駆動手段36dに送出され、上記水平昇降部材駆動手段36dに上記駆動シリンダ15に停止信号が出る、
図20参照)。これにより、上記吸引体16・・の上記弁当箱4’の上記底面4aがエアを以って吸着することができる(距離=t1、
図7(a)参照)。
【0032】
例えば、
図7(b)をみると、通常の上記弁当箱4’は、上記底面4aと上記エッジcは同一レベルであり(上記底面4a=上記エッジc)、「設定した閾値」=2000であり、「現在値の閾値」=1999(点線で示される上記弁当箱4’)、設定した閾値は=2000(遮光率50%)であり、「現在の閾値」=1999が「設定した閾値」=2000を下回ったら(「設定した閾値」=2000>「現在値の閾値」=1999)、上記水平昇降部材14の上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを停止する(上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’から停止信号が、上記帯状センサ受光手段36jに来て、上記帯状センサ受光手段36jに停止信号が、上記水平昇降部材駆動手段36dに送出され、上記水平昇降部材駆動手段36dに上記駆動シリンダ15に停止信号が出る、
図20、
図22参照)。これにより、上記吸引体16・・の上記弁当箱4’の上記底面4aを吸着エアにより吸着することができる(距離=t2、
図7(b)参照)。距離=t1に比べると、距離=t2は広いが、上記エアコンプレッサ32の吸引力を上げておかなければならない。このように、上記積層弁当箱4(上記弁当箱4’)の高さを変えておかなければならない(上記積層弁当箱4(上記弁当箱4’)の上げたり、下げたりできる)。
【0033】
例えば、制御部36の操作パネル38の上げ底弁当箱4’のスイッチ38aを押しておかなければならない。
図8(a)をみると、上記上げ底弁当箱4’のエッジcと同一レベルではなく、上記底面4aは上記エッジcから下がっており、上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcで検出すると(例えば、「設定した閾値」=4000、「現在値の閾値」=3999)、上記吸引体16・・の上記下端16’と上記底面4aが距離=t3が離れすぎており(
図8(a)参照)、これでは上記吸引体16・・は、上記底面4aにエアを以って吸着できない。よって検知センサS3まで上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを、上記検知センサS3が上記エッジcを検出するまで、上記上げ底弁当箱4’を上方に上げて、上記検知センサS3が上記エッジcを検出するまで、上記伸縮ロッド15aを止めない(
図8(b)参照)(上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’から上記帯状センサ受光手段36jに継続信号が来て、上記帯状センサ受光手段36jに上記水平昇降部材駆動手段36dに継続信号が来て、上記水平昇降部材駆動手段36dが上記駆動シリンダ15に継続信号が出る、
図20参照)。上記エアコンプレッサ32は、「通常の吸引力」に下げておかなければならない。
【0034】
よって、上記検知センサS3が上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcを検出するまで、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを止めない(上記水平昇降部材14は止めない)(上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’から上記帯状センサ受光手段36jに来て、上記水平昇降部材駆動手段36dに上記駆動シリンダ15に継続信号が出る、
図8(b)、
図20参照)。よって、上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcが、上記帯状光線Rの上記上端R’を少し出るまで、上記上げ底弁当箱4’を上方に上げる。
図8(b)を見ると、上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcは、上記検出センサS3が検出するまで、上記上げ底弁当箱4’の上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを停止する(上記検知センサS3から上記センサS3検知手段36eに停止信号が来て、上記センサS3検知手段36eから上記水平昇降部材駆動手段36dに停止信号が来て、上記水平昇降部材駆動手段36dが上記駆動シリンダ15に停止信号が出る、
図8(b)、
図20参照)。上記吸引体16・・の上記下端16’は、上記上げ底円筒箱4’の上記底面4aと適切な距離=t1となる(上記エアコンプレッサ32は「通常の吸引力」に下げておかなければならない)。
図8(a)、
図8(b)は、上記上げ底弁当箱4’は1個であるが、上記上げ底弁当箱4’は、上記積層弁当箱4は、上記上げ底弁当箱4’が30個積み上げられており、その内、一番上の一枚の上記上げ底弁当箱4’が上記吸引体16・・に吸引される(距離=t1、
図8(b)参照)。
【0035】
これにて、上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aと上記吸引体16・・の上記下端16’は、距離=t1の適切な距離になる(
図8(a)から
図8(b)参照)。よって、複数の上記吸着体16・・はエアを吸着することにより、上記「上げ底弁当箱4’」の上記底面4aを吸着することができる(距離=t1、
図8(b)参照)。また、上記検知センサS3は、上記帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2の上部(距離=t4、
図8(b)に示す、帯状光線Rの上端R’から、上記帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2の上端S2”)の範囲内(距離=t4)に、上記検知センサS3の高さは決まっている。上記検知センサS3の高さは、最低が上記帯状光線Rの上端R’、最高が上記帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2の上記上端S2”に決まっている(
図23参照)。
【0036】
上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aの駆動を止め、上記水平昇降部材14(矢印E方向、
図4(a)参照)の上昇を止める。また、上記回転中央軸17が矢印C方向に回転したときは、上記コンプレッサ32を停止して上記吸引体16・・の上記吸引エアを停止する。そのとき、両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向、
図1、
図12参照)に移動して、1枚の上記弁当箱4’、又は、上記上げ底弁当箱4’を後方(後段工程)に移動する。
【0037】
次に、上記直方体吸着部5a,5bの吸着機構5を説明する(
図1、
図9、
図10、
図11参照)。上記吸着機構5は、上記後板9の裏側には、水平機枠18a,18bと縦方向棒19a,19bが固定されており(
図9、
図10参照)、スライド機構13a,13aが縦方向棒19a,19bに挿通されており、スライド機構13b,13bが縦方向棒19a,19bに挿通されている。また、上記スライド機構13a,13aには水平方向棒35aと、上記スライド機構13b,13bには水平方向棒35bが、上記スライド機構13a,13a、13b,13bに固定されている。また、上方の上記水平方向棒35aと下方の上記水平方向棒35bには、縦方向板33(
図10参照)が固定されており、これにより上記水平方向棒35a,35bの間隔が保たれている。上記水平方向棒35a,35bと上記スライド機構13a,13bは、上記縦方向棒19a,19bに上下方向スライド可能に構成されている。
【0038】
上記後板9には、上下方向の縦長穴7dが形成されており、そこに上記回転中央軸17の後端が、上記縦長穴7dを介して、上記縦方向板33の裏側に達している。駆動モータM2が上記縦方向板33の側面に接続され(
図10参照)、上記回転中央軸17の後端のギア(図示せず)は、上記駆動モータM2のプーリにギア(図示せず)を介して接続されている。そして、上記駆動モータM2が180度回転すると、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し(
図1、
図9、
図12参照)、上記直方体吸着部5a(又は5b)と上記直方体吸着部5b(又は5a)が上下方向に入れ替わることになる。上記縦方向棒19a,19bに、上下方向可能に、上記回転中央軸17共々、上記水平方向棒35a,35b(上記スライド機構13a,13a、13b,13b)が挿通されている。
【0039】
上記水平機枠18a,18bには上下板20が固定されており(
図9、10参照)、カム21には偏心の中心軸21aが上記上下板20に軸支されている。上記カム21の駆動モータM3は上記上下板20の下方に設置されている。尚、上記駆動モータM3のプーリは、傘歯車(図示せず)を介して上記カム21の上記中心軸21aに接続されている。
【0040】
上記カム21は、
図11(a)(b)に示すように(
図9、
図10は下死点bを表している)、下死点b、上死点aが設けられており(
図11(b)参照)、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転すると、カム22(偏心の中心軸22a、上記上下板20に軸支されている)のカム軸22cに、上記カム21は当接しており、上記カム22の他方の軸22bが、上方に移動して上死点aに到来し、その後、上記カム21が時計方向(一定方向)にさらに回転すると、上記軸22bが上記下死点bに移動することになる。上記カム21が時計方向(一定方向)に回転すると、上記上死点aと上記下死点bとを繰り返すことになる。上記軸22bは、接続部23aが接続されており(
図10参照)、上記水平方向棒35bに上記接続部23aと回転軸23bが軸支されている。尚、上記スライド機構13a,13aと、上記スライド機構13b,13bと、上記水平方向棒35a,35bと、上記縦方向板33と、上記駆動モータM2と、上記回転中央軸17を、上記縦方向棒19a,19bに沿って上下動(上記上死点aから上記下死点b)するので、上下スライド機構24という。
【0041】
よって、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転すると、上記カム22が上記中心軸22aを以って上下方向に移動し、上記上下スライド機構24が上記縦方向棒19a,19bに沿って上下動し、上記上下スライド機構24が、上記下死点bと上記上死点aを経て、上記下死点bに移動する(
図9、
図10、
図11(a)(b)参照)。そして、上記上下スライド機構24が、上記上死点aと上記下死点bに移動する間に、上記駆動モータM2が180度回転するので、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し、下方に位置した上記直方体吸着部5a(又は5b)の上記吸引体16・・が、1枚の上記弁当箱(容器)4’、又は、上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aに吸着し、上記下死点bから上記上死点aを経て、1枚の上記弁当箱(容器)4’、又は、上記上げ底弁当箱4’の上記上面4bを上にした状態で上方に移動し、反対に、上記直方体吸着部5b(又は5a)が上記下死点b(下方)に位置することになる。
【0042】
そして、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転して上記下死点bから上記上死点aを経て、次の上記下死点bに至ると(上記回転中央軸17(上記駆動モータM2)が矢印C方向に180度回転するので)、上記直方体吸着部5a(又は5b)が、上記吸引体16・・が上記弁当箱4’、又は、上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aに吸着し、1枚の上記弁当箱4’、又は、上記上げ底弁当箱4’を上方に移動し、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方(吸着位置P)に到来し、上記吸引体16・・が、1枚の上記弁当箱(容器)4’、又は、上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aを吸着する。以降、この繰り返しとなる。また、上記駆動モータM2は180度回転を繰り返し、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方(又は下方)に移動する。
【0043】
このように、上記上下スライド機構24が上記下死点b、上記上死点aを経て上記下死点bに移動するのは、上記積層容器4の1枚の弁当箱4’、又は、上げ底弁当箱4’を剥ぎ取り良いからである。また、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方に移動したとき、上記エアコンプレッサ32を駆動停止する。そこで、上記1枚の弁当箱(容器)4’、又は、上記上げ底弁当箱4’の上記吸引体16・・の吸引が解除されるので、そのとき上記両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向、
図1、
図12参照))に移動して、1枚の上記弁当箱4’、又は、上記上げ底弁当箱4’を後方(後段工程)に移動する。そして、上記弁当箱4’、又は、上記上げ底弁当箱4’を後方に移動して、上記後段工程において、米飯や惣菜を、上記弁当箱4’、又は、上記上げ底弁当箱4’に入れる。これが繰り返される。よって、上記弁当箱4’、又は、上記上げ底弁当箱4’が、後段工程(後段工程コンベア)において、一定間隔で、上記弁当箱4’、又は、上記上げ底弁当箱4’が後段工程コンベアに流れる。
【0044】
図14は、制御部36の電気的な構成を図示している。上記制御部36はCPUを具備しており、上記制御部36は、上記検知センサS1、上記帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’、上記検知センサS3,上記駆動モータM1~M3、上記駆動シリンダ12、上記駆動シリンダ15、リニアエンコーダ37、上記エアコンプレッサ32が接続されている。
図15~
図19は上記制御部36(CPU)の動作手順を示すものである。動作手順(
図15~
図19参照)を示すときに、上記機能ブロック(
図20参照)を説明する。以下、動作手順を説明する。
【0045】
(1)通常の弁当箱4’(
図7(a)参照)の場合
上記制御部36(コンベア駆動手段36b、
図20参照)は、駆動モータM1を駆動し、コンベア2を走行し(P1、
図15参照)、上記制御部36(センサS1検知手段36a、
図20参照)は、検知センサS1にて積層弁当箱4(上記弁当箱4’が例えば30枚積層されている)が来たことを検出し(P2、
図15参照)、上記制御部36(上記コンベア駆動手段36b、
図20参照)は、上記駆動モータM1を停止して、上記コンベア2を停止する(P3、
図15、
図1、
図20参照)。丸数字「1」から
図16に移行する。
【0046】
そして、上記制御部36(水平昇降部材駆動手段36d、
図20参照)は、駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aを上昇して、水平昇降部材14を上昇する(矢印E方向、
図4(a)参照)(P4、
図16参照)。また、上記帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2(帯状センサ発光手段36i、
図20参照)が上下方向の帯状光線Rを、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’に対して発光する。また、上記制御部36に「設定した閾値」(=4000)と、「現在値の閾値」(=3999)を設定しており(閾値記憶手段36k、
図20参照)、「現在値の閾値」=3999になると、上記制御部36(帯状センサ受光手段36j、
図20参照)が、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S
2’が底面4a(エッジc)を検知するまで(
図7(a)参照)、上記水平昇降部材14を上昇し、「設定した閾値(=4000)」と「現在値の閾値(=3999)」が、「現在値の閾値=3999」が下回ると(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記帯状センサ受光手段36j(
図20参照)において上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’が、上記底面4a(上記底面4a=上記エッジc)を検知し(P5、
図16参照)、上記駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aを停止して、上記水平昇降部材14を停止する(
図7(a)参照)(P6、
図16参照)。
【0047】
その後、上記制御部36(エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が、上記エアコンプレッサ32を駆動する(P7、
図16参照)。そして、上記制御部36(シリンダ駆動手段36c、
図20参照)は、上記駆動シリンダ12の上記伸縮ロッド12aを縮小して、左右ガイド3a,3bを閉鎖して上記積層弁当箱4の幅まで近接方向(矢印B,B方向)に閉鎖する(P8、
図16参照)。丸数字「2」から
図17に移行し、複数の上記吸引体16・・がエアを吸引し、上記直方体吸着部5a(又は5b)の複数の上記吸引体16・・が、上記底面4aを、1枚の上記弁当箱4’に吸着し(P9、
図17参照)、上記制御部36(モータM3駆動手段36g、
図20参照)が駆動モータM3を回転し、カム21が時計方向(一定方向)に回転し(P10、
図17参照)、カム22が上方に回転し上死点aに至り、上下スライド機構24が、縦方向棒19a,19bに沿って下死点bと、上死点aと、上記下死点bとの間を移動する(
図10、
図11(a)(b)参照)。これにより、上記積層弁当箱4から1枚の上記弁当箱4’が分離し易くなる(距離=t1)。
【0048】
上記制御部36(モータM2駆動手段36h、
図20参照)が、駆動モータM2が回転し(P11、
図17参照)、回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し(P11、
図17参照)、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方に移動し(1枚の上記弁当箱4’が上方に移動し)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方に移動し、その後、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し、上記下死点bに至る(
図7(a)参照、
図11参照、P12、
図17参照)。
【0049】
そして、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方(上記下死点b)に移動し、上記直方体吸着部5a(又は5b)が1枚の上記弁当箱4’を上方に移動する(
図12、P13、
図17参照)(距離=t1)。その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動停止し、上記吸引体16・・がエア吸着解除する(P14、
図17参照)。その後、両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向)に移動し、1枚の上記弁当箱4’を後段工程(後段工程コンベア)に移動する(
図12参照)(P15、
図17参照)。
【0050】
その後、上記制御部36(水平昇降部材駆動手段36d、
図20参照)が上記駆動シリンダ15(上記水平昇降部材14)を1枚分(1枚幅分)上昇する(上記リニアエンコーダ37で上記水平昇降部材14の位置を認識している)(P16、
図17、
図7(a)参照)。そして、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動し(P17、
図17参照)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が1枚の上記弁当箱4’の上記底面4aに、上記吸引体16・・がエアを以って吸着する(P18、
図17参照)(距離=t1)。以降、この繰り返しとなる(P19,P9~P19、
図17参照)。即ち、上記弁当箱4’が上方に移動し、1枚の上記弁当箱4’が上記後段工程(上記後段工程コンベア)に移動する(矢印D方向、
図12参照)。上記弁当箱4’が、一定間隔で、上記後段工程(上記後段工程コンベア)に移行し、この繰り返しとなる(P19,P9~P19、
図17参照)。
【0051】
(2)通常の弁当箱4’(
図7(b)参照)の場合
上記制御部36(コンベア駆動手段36b、
図20参照)は、上記駆動モータM1を駆動し、上記コンベア2を走行し(P1、
図15参照)、上記制御部36(上記センサS1検知手段36a、
図20参照)は、上記検知センサS1にて上記積層弁当箱4(上記弁当箱4’が例えば30枚積層されている)が来たことを検出し(P2、
図15参照)、上記制御部36(上記コンベア駆動手段36b、
図20参照)は、上記駆動モータM1を停止して、上記コンベア2を停止する(P3、
図15、
図1、
図20参照)。丸数字「1」から
図16に移行する。
【0052】
そして、上記制御部36(上記水平昇降部材駆動手段36d、
図20参照)は、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを上昇して、上記水平昇降部材14を上昇する(矢印E方向、
図4(a)参照)(P4、
図16参照)。また、上記帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2(帯状センサ発光手段36i、
図20参照)が上下方向の帯状光線Rを、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’に対して発光する。また、上記制御部36に「設定した閾値」(=2000)と、「現在値の閾値」(=1999)を設定しており(上記閾値記憶手段36k、
図20参照)、「現在値の閾値」=1999になると、上記制御部36(上記帯状センサ受光手段36j、
図20参照)が、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’が上記底面4a(上記エッジc)を検知するまで(
図7(b)参照)、上記水平昇降部材14を上昇し、「設定した閾値(=2000)」と「現在値の閾値(=1999)」が、「現在値の閾値=1999」が下回ると(「設定した閾値」=2000>「現在値の閾値」=1999)、上記帯状センサ受光手段36j(
図20参照)において上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’が、上記底面4a(上記底面4a=上記エッジc)を検知し(P5、
図16参照)、上記駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aを停止して、上記水平昇降部材14を停止する(
図7(b)参照)(P6、
図16参照)。
【0053】
その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が、上記エアコンプレッサ32を駆動する(P7、
図16参照)(距離=t2は、距離=t1に比べて広いが、上記エアコンプレッサ32の吸引力を上げておかなければならない)。そして、上記制御部36(上記シリンダ駆動手段36c、
図20参照)は、上記駆動シリンダ12の上記伸縮ロッド12aを縮小して、上記左右ガイド3a,3bを閉鎖して上記積層弁当箱4の幅まで近接方向(矢印B,B方向)に閉鎖する(P8、
図16参照)。丸数字「2」から
図17に移行し、複数の上記吸引体16・・がエアを吸引し、上記直方体吸着部5a(又は5b)の複数の上記吸引体16・・が、上記底面4aを、1枚の上記弁当箱4’に吸着し(P9、
図17参照)(距離=t2)、上記制御部36(上記モータM3駆動手段36g、
図20参照)が上記駆動モータM3を回転し、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し(P10、
図17参照)、上記カム22が上方に回転し上記上死点aに至り、上記上下スライド機構24が、上記縦方向棒19a,19bに沿って上記下死点bと、上記上死点aと、上記下死点bとの間を移動する(
図10、
図11(a)(b)参照)。これにより、上記積層弁当箱4から1枚の上記弁当箱4’が分離し易くなる。
【0054】
上記制御部36(上記モータM2駆動手段36h、
図20参照)が、上記駆動モータM2が回転し(P11、
図17参照)、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し(P11、
図17参照)、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方に移動し(1枚の上記弁当箱4’が上方に移動し)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方に移動し、その後、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し、上記下死点bに至る(
図7(b)参照、
図11参照、P12、
図17参照)。
【0055】
そして、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方(上記下死点b)に移動し、上記直方体吸着部5a(又は5b)が1枚の上記弁当箱4’を上方に移動する(
図12参照、P13、
図17参照)。その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動停止し、上記吸引体16・・がエア吸着解除する(P14、
図17参照)。その後、上記両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向)に移動し、1枚の上記弁当箱4’を後段工程(後段工程コンベア)に移動する(
図12参照)(P15、
図17参照)。
【0056】
その後、上記制御部36(上記水平昇降部材駆動手段36d、
図20参照)が上記駆動シリンダ15(上記水平昇降部材14)を1枚分(1枚幅分)上昇する(上記リニアエンコーダ37で上記水平昇降部材14の位置を認識している)(P16、
図17、
図7(a)参照)。そして、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動し(P17、
図17参照)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が1枚の上記弁当箱4’の上記底面4aに、上記吸引体16・・がエアを以って吸着する(P18、
図17参照)(距離=t2)。以降、この繰り返しとなる(P19,P9~P19、
図17参照)。即ち、上記弁当箱4’が上方に移動し、1枚の上記弁当箱4’が上記後段工程(上記後段工程コンベア)に移動する(矢印D方向、
図12参照)。上記弁当箱4’が、一定間隔で、上記後段工程(上記後段工程コンベア)に移行し、この繰り返しとなる(P19,P9~P19、
図17参照)。
【0057】
積層弁当箱4をその底面4aを上向の状態で吸着位置Pに搬送するコンベア2が設けられ、上記積層弁当箱4を水平昇降部材14により上昇し、回転中央軸17の腕の端部に直方体吸着部5a(5b)が上下に設けられ、上記両直方体吸着部5a(5b)の下面と上面に複数の吸引体16・・が設けられ、上記回転中央軸17が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部5a(5b)の上記吸引体16・・が吸引エアにより上記積層弁当箱4の上記底面4aから一番上の1枚の弁当箱4’を分離して、1枚の上記弁当箱4’の開口を上面4bとする上方に移動し、上方にあった上記直方体吸着部5b(5a)が下方に移動し、上記吸引体16・・が上記吸引エアにより上記積層弁当箱4の上記底面4aから一番上の1枚の上記弁当箱4’を分離して、1枚の上記弁当箱4’の開口を上面4bとする上方に移動し、これを繰り返す積層弁当箱の弁当箱分離装置において、上記コンベア2上に左ガイド3aと右ガイド3bが設けられ、上記左ガイド3aに上下方向の帯状光線Rの発光センサS2が設けられ、上記右ガイド3bに上下方向の上記帯状光線Rの受光センサS2’が設けられ、上記帯状光線Rの遮光率100%~0%に対する「設定した閾値」を決め(4000,3999,3998・・・3,2,1,0、例えば4001個)、「設定した閾値」は、上記遮光率100%~0%と徐々に小さくなっていくものであり、制御部36の閾値記憶手段36kに、「設定した閾値」と「現在値の閾値」(3999,2800,2350,1999、例えば4個)を記憶され、上記積層弁当箱4の上記底面4aの上向きの状態で、一番上の1枚の上記弁当箱4’の上記底面4bは「現在値の閾値」であり、「設定した閾値」が「現在値の閾値」を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在の閾値」=3999)、上記水平昇降部材14を駆動停止し、上記吸引体16・・の下端16’が一番上の上記弁当箱4’の上記底面4aと適切な距離(例えば距離=t1)になり、下方にあった上記直方体吸着部5a(5b)の上記吸引体16・・が上記吸引エアにより上記積層弁当箱4の上記底面4aから一番上の1枚の弁当箱4’を分離して、1枚の上記弁当箱4’の開口を上面4bとする上方に移動する積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0058】
(2)上げ底弁当箱4’の場合(
図8(a)、
図8(b)参照)
制御部36の操作パネル38の上げ底弁当箱4’のスイッチ38aを押しておかなければならない(P0、
図15、
図14参照)。上記制御部36(上記コンベア駆動手段36b、
図20参照)は、上記駆動モータM1を駆動し、上記コンベア2を走行し(P1、
図15参照)、上記制御部36(上記センサS1検知手段36a、
図20参照)は、上記検知センサS1にて上記積層弁当箱4(上記上げ底弁当箱4’が例えば30枚)が来たことを検出し(P2、
図15参照)、上記制御部36(上記コンベア駆動手段36b)は、上記駆動モータM1を停止して、上記コンベア2を停止する(P3、
図15参照)。ここまでは同一である。丸数字「1」から
図18に移行する。
【0059】
そして、上記制御部36(上記水平昇降部材駆動手段36d、
図20参照)は、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを上昇して、上記水平昇降部材14を上昇する(矢印E方向、
図4(a)参照)(P4、
図18参照)。また、上記帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2(帯状センサ発光手段36i)が上下方向の上記帯状光線Rを、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’に対して発光する。また、上記制御部36に設定した閾値(=4000)と、現在値の閾値(=3999)を設定しており(
図8(a)参照)(上記閾値記憶手段36k、
図20参照)、現在値の閾値=3999になると、上記制御部36(上記帯状センサ受光手段36j、
図20参照)が、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’がエッジcを検知するまで(
図8(a)参照)、上記水平昇降部材14を上昇し、「設定した閾値(=4000)」と「現在値の閾値(=3999)」が、「現在値の閾値=3999」が下回ると(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記帯状センサ受光手段36j(
図20参照)において上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’が、上記エッジcを検知し(P5、
図18参照)、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを停止して、上記水平昇降部材14を停止する(距離=t3、
図8(a)参照)(P6、
図18参照)。ここでは、上記吸引体16・・は距離=t3は離れすぎており、上記上げ底弁当箱4’は上記吸引体16・・は上記底面4aにエアを以って吸引されない(上記エアコンプレッサ32は通常の吸引力に下げておかなければならない)。
【0060】
その後、上記水平昇降部材14を上昇し(P7、
図18参照)、検知センサS3が上記エッジcを検出するまで、上記水平昇降部材14(上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15a)を上昇する(
図8(b)、P7、P8、
図18参照)。その後、上記水平昇降部材14を停止する(P9、
図18参照)(上記帯状センサ(受光素子)S2’から停止信号が、上記帯状センサ受光手段36jに来て、上記水平昇降部材駆動手段36dに上記駆動シリンダ15に停止信号が出る、
図20参照)。
【0061】
その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が、上記エアコンプレッサ32を駆動する(P10、
図18参照)。これで上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aは、上記吸引体16・・はエアにて吸着される(距離=t1、
図8(b)参照)。そして、上記制御部36(上記シリンダ駆動手段36c、
図20参照)は、上記駆動シリンダ12の上記伸縮ロッド12aを縮小して、上記左右ガイド3a,3bを閉鎖して上記積層容器4の幅まで近接方向(矢印B,B方向)に閉鎖する(P11、
図18参照)。丸数字「2」から
図19に移行し、複数の上記吸引体16・・がエアを吸引し、上記直方体吸着部5a(又は5b)の複数の上記吸引体16・・が、上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aを、1枚の上記上げ底弁当箱4’に吸着し(P12、
図19参照)(距離=t1)、上記制御部36(上記モータM3駆動手段36g、
図20参照)が上記駆動モータM3を回転し、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し(P13、
図19参照)、上記カム22が上方に回転し上記上死点aに至り、上記上下スライド機構24が、上記縦方向棒19a,19bに沿って上記下死点bと、上記上死点aと、上記下死点bとの間を移動する(
図10、
図11(a)(b)参照)。これにより、上記積層弁当箱4から上記上げ底弁当箱4’が分離し易くなる。
【0062】
上記制御部36(上記モータM2駆動手段36h、
図20参照)が、上記駆動モータM2が回転し(P14、
図19参照)、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し(P14、
図19参照)、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方に移動し(1枚の上記上げ底弁当箱4’が上方に移動し)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方に移動し、その後、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し、上記下死点bに至る(
図10、
図11(a)(b)参照、P15、
図19参照)。
【0063】
そして、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方(上記下死点b)に移動し、上記直方体吸着部5a(又は5b)が1枚の上記上げ底弁当箱4’を上方に移動する(
図12参照、P16、
図19参照)。その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動停止し、上記吸引体16・・がエア吸着解除する(P17、
図19参照)。その後、上記両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向)に移動し、1枚の上記上げ底弁当箱4’を後段工程(後段工程コンベア)に移動する(
図12参照)(P18、
図19参照)。
【0064】
その後、上記制御部36(上記水平昇降部材駆動手段36d、
図20参照)が上記駆動シリンダ15(上記水平昇降部材14)を1枚分(1枚幅分)上昇する(上記リニアエンコーダ37で上記水平昇降部材14の位置を認識している)(P19、
図19参照)。そして、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動する(P20、
図19参照)。これの繰り返しとなる(P21、
図19参照)。
【0065】
丸数字「3」から
図18に移行し、また、上記帯状センサ(発光センサ、発光素子)S2(上記帯状センサ発光手段36i、
図20参照)が上下方向の上記帯状光線Rを、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’に対して発光する。また、上記制御部36に閾値(=4000)と、現在値の閾値(=3999)を設定しており(上記閾値記憶手段36k、
図20参照)、現在値の閾値=3999になると、上記制御部36(上記帯状センサ受光手段36j、
図20参照)が、上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’が上記エッジcを検知するまで(
図8(a)参照)、上記水平昇降部材14を上昇し、「設定した閾値(=4000)」と「現在値の閾値(=3999)」が、「現在値の閾値=3999」が下回ると(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記帯状センサ受光手段36j(
図20参照)において上記帯状センサ(受光センサ、受光素子)S2’が、上記エッジcを検知し(P5、
図18参照)、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを停止して、上記水平昇降部材14を停止する(
図8(a)参照)(距離=t3、
図8(a)参照)(P6、
図18参照)。ここでは、上記吸引体16・・は距離=t3は離れすぎており、上記上げ底弁当箱4’は上記吸引体16・・は上記底面4aにエアを以って吸引されない。
【0066】
その後、上記水平昇降部材14を上昇し(P7、
図18参照)、検知センサS3が上記エッジcを検出するまで、上記水平昇降部材14(上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15a)を上昇する(
図8(b)、P7,P8、
図18参照)。その後、上記水平昇降部材14を停止する(P9、
図18参照)(上記帯状センサ(受光素子)S2’から停止信号が、上記帯状センサ受光手段36j(
図20参照)に来て、上記水平昇降部材駆動手段36dに上記駆動シリンダ15に停止信号が出る、
図20参照)。
【0067】
その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が、上記エアコンプレッサ32を駆動する(P10、
図18参照)。これで上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aは、上記吸引体16・・はエアにて吸着される(距離=t1、
図8(b)参照)。そして、上記制御部36(上記シリンダ駆動手段36c、
図20参照)は、上記駆動シリンダ12の上記伸縮ロッド12aを縮小して、上記左右ガイド3a,3bを閉鎖して上記積層容器4の幅まで近接方向(矢印B,B方向)に閉鎖する(P11、
図18参照)。丸数字「2」から
図19に移行し、複数の上記吸引体16・・がエアを吸引し、上記直方体吸着部5a(又は5b)の複数の上記吸引体16・・が、上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aを、1枚の上記上げ底弁当箱4’に吸着し(P12、
図19参照)、上記制御部36(上記モータM3駆動手段36g、
図20参照)が上記駆動モータM3を回転し、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し(P13、
図19参照)、上記カム22が上方に回転し上死点aに至り、上記上下スライド機構24が、上記縦方向棒19a,19bに沿って上記下死点bと、上記上死点aと、上記下死点bとの間を移動する(
図11(a)(b)参照)。これにより、上記積層容器4から上記上げ底弁当箱4’が分離し易くなる。
【0068】
上記制御部36(上記モータM2駆動手段36h、
図20参照)が、上記駆動モータM2が回転し(P14、
図19参照)、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し(P14、
図19参照)、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方に移動し(1枚の上記上げ底弁当箱4’が上方に移動し)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方に移動し、その後、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し、上記下死点bに至る(
図10、
図11(a)(b)参照、P15、
図19参照)。
【0069】
そして、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方(上記下死点b)に移動し、上記直方体吸着部5a(又は5b)が1枚の上記上げ底弁当箱4’を上方に移動する(
図12参照、P16、
図19参照)。その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動停止し、上記吸引体16・・がエア吸着解除する(P17、
図19参照)。その後、上記両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向)に移動し、1枚の上記上げ底弁当箱4’を後段工程(後段工程コンベア)に移動する(
図12参照)(P18、
図19参照)。
【0070】
その後、上記制御部36(上記水平昇降部材駆動手段36d、
図20参照)が上記駆動シリンダ15(上記水平昇降部材14)を1枚分(1枚幅分)上昇する(上記リニアエンコーダ37で上記水平昇降部材14の位置を認識している)(P19、
図19参照)。そして、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、
図20参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動する(P20、
図19参照)。これの繰り返しとなる(P21、
図19参照)。以降、丸数字「3」から、
図18の丸数字「3」に戻る。この繰り返しとなる(P4~P21、
図18、
図19参照)。
【0071】
また、上記上げ底弁当箱4’の場合、上記検知センサS3の位置は、上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aの高さにより変える。上記検知センサS3は、上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcを検知し、上記底面4aと上記吸引体16・・の下端16’が、適当な距離(例えば距離=t1)になるまで、上記検知センサS3の位置を変える。
【0072】
上げ底弁当箱4’が複数積層され、積層弁当箱4をその底面4aを上向の状態で吸着位置Pに搬送するコンベア2が設けられ、上記積層弁当箱4を水平昇降部材14により上昇し、回転中央軸17の腕の端部に直方体吸着部5a(5b)が上下に設けられ、上記両直方体吸着部5a(5b)の下面と上面に複数の吸引体16・・が設けられ、上記回転中央軸17が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部5a(5b)の上記吸引体16・・が吸引エアにより上記積層弁当箱4’の上記底面4aから1枚の上記上げ底弁当箱4’を分離して、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱4’の開口を上面4bとする上方に移動し、上方にあった上記直方体吸着部5b(5a)が下方に移動し、上記吸引体16・・が上記吸引エアにより上記積層弁当箱4の上記底面4aから1枚の上記上げ底弁当箱4’を分離して、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱4’の開口を上面4bとする上方に移動し、これを繰り返す積層弁当箱の弁当箱分離装置において、上記コンベア2上に左ガイド3aと右ガイド3bが設けられ、上記左ガイド3aに上下方向の帯状光線Rの発光センサS2が設けられ、上記右ガイド3bに上下方向の上記帯状光線Rの受光センサS2’が設けられ、上記帯状光線Rの遮光率100%~0%に対する「設定した閾値」を決め(4000,3999,3998・・3,2,1,0、例えば4001個)、上記「設定した閾値」は、上記遮光率100%~0%と徐々に小さくなっていくものであり、制御部36の閾値記憶手段36kに、「設定した閾値」と「現在値の閾値」(3999,2800,2350,1999、例えば4個)を記憶され、上記積層弁当箱4の上記底面4aの上向きの状態で、一番上の1枚の上記上げ底弁当箱4’のエッジcは「現在値の閾値」であり、「設定した閾値」が「現在値の閾値」を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材14を駆動停止し、検知センサS3を上記発光センサS2の上部に設けられ、上記検知センサS3を上記積層弁当箱4或いは上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcを検知できるところに設置し、上記検知センサS3が上記積層弁当箱4或いは上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcを検知できるところに、上記水平昇降部材14の上記積層弁当箱4或いは上記上げ底弁当箱4’を上方に上げて、上記吸引体16・・の下端16’が一番上の上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aと適切な距離(例えば距離=t1)になり、下方にあった上記直方体吸着部5a(5b)の上記吸引体16・・が上記吸引エアにより上記積層弁当箱4或いは上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aから一番上の1枚の上記上げ底弁当箱4’を分離して、1枚の上記上げ底弁当箱4’の開口を上面4bとする上方に移動する積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0073】
上記検知センサS3を上記発光センサS2の上部は、上記帯状光線Rの上記上端R’から、上記発光センサS2の上端S2”の範囲内に、高さは決まっている(距離=t4、
図23参照)。
【0074】
本発明は上述のように、「設定した閾値」は、3段階、4段階、5段階、10段階でも良いが、例えば「設定した閾値」=4000は、「4000,3999,3998・・・・3,2,1,0」と例えば4001段階(例えば4001個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは「設定した閾値」は、記憶した閾値(「設定した閾値」)は、例えば4001個でも良い)。「現在値の閾値」は、「3999」、「2800」、「2350」とか、「1999」(例えば4個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは、「現在値の閾値」は、記憶した閾値(「現在値の閾値」)は、例えば4個でも良い)。上記発光センサS2から上下方向の帯状光線Rが上記受光センサS2’に設けられ、上記制御部36の上記閾値記憶手段36kに「設定した閾値」(例えば「設定した閾値」=4000)と「現在値の閾値」(例えば「現在値の閾値」=3999)が記憶され、「現在値の閾値」が「設定した閾値」を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材14を駆動停止し、上記吸引体16・・の上記下端16’が上記弁当箱4’の上記底面4aと適切な距離(例えば距離=t1)になる積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。よって、上記吸引体16・・の上記下端16’が上記弁当箱4’の上記底面4aと適切な距離(例えば距離=t1)になるように(積層弁当箱4の高さを変えられる)、積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0075】
また、「設定した閾値」は、3段階、4段階、5段階、10段階でも良いが、例えば「設定した閾値」=4000は、「4000,3999,3998・・・・3,2,1,0」と例えば4001段階(例えば4001個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは「設定した閾値」は、記憶した閾値(「設定した閾値」)は、例えば4001個でも良い)。「現在値の閾値」は、「3999」、「2800」、「2350」とか、「1999」(例えば4個)でも良い(上記閾値記憶手段36kは、「現在値の閾値」は、記憶した閾値(「現在値の閾値」)は、例えば4個でも良い)。上記発光センサS2から上下方向の帯状光線Rが上記受光センサS2’に設けられ、上記制御部36の上記閾値記憶手段36k(
図20参照)に「設定した閾値」と「現在値の閾値」が記憶され、「現在値の閾値」が「設定した閾値」を下回ったら(「設定した閾値」=4000>「現在値の閾値」=3999)、上記水平昇降部材14を駆動停止し、検知センサS3を上記発光センサS2の上部S2”に設けられ、上記検知センサS3を上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcを検知できるところに設置し、上記検知センサS3が上記上げ底弁当箱4’の上記エッジcを検知できるところに、上記水平昇降部材14を上記上げ底弁当箱4’を上方に上げて、上記吸引体16・・の下端16’が上記上げ底弁当箱4’の上記底面4aと適切な距離になる(例えば距離=t1)(積層弁当箱4の高さを変えられる)、積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【0076】
また、上記検知センサS3を上記発光センサS2の上部は、上記帯状光線Rの上端R’から、上記発光センサS2の上端S2”の範囲内(距離=t4)に、高さは決まっている積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明に係る積層弁当箱の弁当箱分離装置によれば、積層弁当箱の弁当箱4’、又は、上げ底弁当箱4’の高さを変えられる、積層弁当箱の弁当箱分離装置により構成される。
【符号の説明】
【0078】
1 積層弁当箱の弁当箱分離装置
2 コンベア
3a 左ガイド
3b 右ガイド
4 積層弁当箱
4’ 弁当箱、上げ底弁当箱
4a 底面
4b 上面
5a,5b 直方体吸着部
6a,6a 腕
6b,6b 腕
6c,6c 腕
6d,6d 腕
14 水平昇降部材
16・・ 吸引体
17 回転中央軸
36 制御部
36k 閾値記憶手段
P 吸着位置
S2 発光センサ
S2’ 受光センサ
S3 検知センサ
R 帯状光線
c エッジ