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  • 特開-シフトスイッチ装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131350
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】シフトスイッチ装置
(51)【国際特許分類】
   B62K 23/06 20060101AFI20240920BHJP
   B62M 25/04 20060101ALI20240920BHJP
   B62M 25/08 20060101ALI20240920BHJP
   B60K 20/02 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B62K23/06
B62M25/04 A
B62M25/04 C
B62M25/08
B60K20/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041557
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000222934
【氏名又は名称】東洋電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】近藤 一浩
(72)【発明者】
【氏名】青山 祐二
(72)【発明者】
【氏名】岩田 圭司
【テーマコード(参考)】
3D013
3D040
【Fターム(参考)】
3D013CJ03
3D013CJ06
3D040AA01
3D040AA12
3D040AA22
3D040AB10
3D040AC01
3D040AC42
(57)【要約】
【課題】シフトスイッチ装置においてシフトスイッチが破損した後にシフト操作を行うことができなくなること。
【解決手段】本発明のシフトスイッチ装置は、ハンドルバーを備えた車両における変速比を変更する2つのシフト操作部21,22と、1つのレバー部材30と、レバー部材30の少なくとも一部を収容するケース10と、を備え、一方のシフト操作部の可動に連動して他方のシフト操作部が可動するよう2つのシフト操作部21,22がレバー部材30に連結している。
【選択図】図2


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルバーを備えた車両における変速比を変更する2つのシフト操作部と、
1つのレバー部材と、
前記レバー部材の少なくとも一部を収容するケースと、を備え、
一方の前記シフト操作部の可動に連動して他方の前記シフト操作部が可動するよう2つの前記シフト操作部が前記レバー部材に連結している、
シフトスイッチ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は2つの方向に延設され、
前記レバー部材の第一端部に一方の前記シフト操作部が連結し、前記レバー部材の第二端部に他方の前記シフト操作部が連結し、
一方の前記シフト操作部と他方の前記シフト操作部とは、それぞれ前記ケースの異なる面から突出して配置されている、
シフトスイッチ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は、当該レバー部材に対する所定の外力に応じて破断するよう構成されている、
シフトスイッチ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は、当該レバー部材に対する所定の外力に応じて破断しうる箇所の強度が他の箇所よりも低く形成されている、
シフトスイッチ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材の前記破断しうる箇所は、角部、穴部、凹部の少なくともいずれかを有する、
シフトスイッチ装置。
【請求項6】
請求項3に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は、浸炭処理されて構成されている、
シフトスイッチ装置。
【請求項7】
請求項2に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は、前記第一端部と前記第二端部とがそれぞれ前記ケースの異なる面から突出するよう屈曲して形成され、
前記レバー部材の屈曲した箇所は、シフト操作を行う際にアクチュエータを駆動するスイッチ部に備えられ、
前記レバー部材は、シフト変更時の揺動するよう操作される
シフトスイッチ装置。
【請求項8】
請求項4に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材の前記破断しうる箇所は、前記ケース内に設けられている、
シフトスイッチ装置。
【請求項9】
請求項2に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記シフトスイッチ装置は、車両の操縦を行うハンドルバーに備えられ、
一方の前記シフト操作部は、前記ハンドルバーに直交する前記ケースの面から突出するように配置され、他方の前記シフト操作部は、前記ハンドルバーに直交する以外の前記ケースの面から突出して配置されている、
シフトスイッチ装置。
【請求項10】
請求項9に記載のシフトスイッチ装置であって、
一方の前記シフト操作部は、前記ハンドルバーに直交する前記ケースの面であり、かつ、前記車両の幅方向の最も外側に位置する前記ケースの面から突出するように配置される、
シフトスイッチ装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフトスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車のハンドルバーには様々なスイッチが配置されている。例えば、特許文献1では、ハンドルスイッチ装置に配置されたシフト操作を行うシフトスイッチが開示されている。具体的に、特許文献1では、親指で操作するシフトダウンスイッチと、人差し指で操作するシフトアップスイッチと、がそれぞれ配置されたシフトスイッチ装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5131103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述したようなシフトスイッチ装置では、車両の転倒などによりシフトスイッチに外力が加わることで起こり得る変形や破損の事象に対し改善の余地がある。さらには変形や破損によりシフトスイッチが操作不能となる可能性も生じうる。しかしながら、上述した特許文献1に記載のシフトスイッチ装置では、シフトダウンスイッチあるいはシフトアップスイッチの一方が破損した場合に、その後に片方のシフト操作しか行うことができない状況にと陥り、状況に応じてはシフト操作が行えないという問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、上述した課題である、シフトスイッチが破損した後にシフト操作を行うことができなくなる、という問題を解決することができるシフトスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態であるシフトスイッチ装置は、
ハンドルバーを備えた車両における変速比を変更する2つのシフト操作部と、
1つのレバー部材と、
前記レバー部材の少なくとも一部を収容するケースと、を備え、
一方の前記シフト操作部の可動に連動して他方の前記シフト操作部が可動するよう2つの前記シフト操作部が前記レバー部材に連結している、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のように構成されることにより、シフトスイッチが破損した後であってもシフト操作を行うことができるシフトスイッチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態におけるシフトスイッチ装置の構成を示す図である。
図2図1に開示したシフトスイッチ装置のレバー部材及びシフト操作部の構成を示す図である。
図3図1に開示したシフトスイッチ装置のレバー部材及びシフト操作部の構成及び動作を示す図である。
図4図1に開示したレバー部材の他の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図4を参照して説明する。図1乃至図4は、シフトスイッチ装置の構成を説明するための図である。
【0010】
本発明におけるシフトスイッチ装置は、自動二輪車といった車両のハンドルバーに装備され、車両における変速比を変更するシフト操作部が搭載されるものである。図1に示すように、本実施形態におけるシフトスイッチ装置は、シフトスイッチ装置自体の外形を形成するケース10と、ケース10に少なくとも一部が収容される1つのレバー部材30と、レバー部材30に連結され変速比を変更するために操作される2つのシフト操作部21,22と、を備えている。なお、図1乃至図3では、シフトスイッチ装置の各構成の形状を簡略して図示している。以下、各構成について詳述する。
【0011】
ケース10は、シフトスイッチ装置の構成部品を収容する筐体であり、図1に示すように、円筒状の取付穴10Aが形成されている。かかる取付穴10Aに、自動二輪車である車両の操舵を行うハンドルバーを挿通させることで、ケース10自体をハンドルバーに装着させることができる。なお、本実施形態では、取付穴10Aの穴方向つまり挿通されるハンドルバーが延びる方向が車両の幅方向であることとする。このため、図1においては、略横方向がハンドルバーが延びる方向である車両の幅方向であることとし、ハンドルバーに略直交する方向が車両の前後方向であることとする。図1においては、手前側が運転者側つまり車両の後方側であることとする。
【0012】
図1に示すように、本実施形態におけるケース10は、ハンドルバーが延びる方向に略直交する面である側面を有している。図1の例では、左側に位置する側面が車両の最も外側に位置する面であり、手前側が運転者側であるとすると、ハンドルバーの運転者の左手にて把持される部位が隣接する面であり、かかる側面を第一配置面11とする。そして、ケース10の第一配置面11には、後述するようにレバー部材30の一部が突出して当該レバー部材30に連結された第一のシフト操作部21が配置されることとなる。すなわち、第一のシフト操作部21は、運転者によって把持される部位に近接して配置されるため、シフト操作時にグリップ位置をずらすなどの持ち替えが不要となり、特に女性などの手の小さな者において、シフト操作性が大きく向上する。
【0013】
また、ケース10は、上述した第一配置面11とは異なり、当該第一配置面11に隣接する面であり、ハンドルバーが延びる方向に対して略平行に位置する面を有している。図1の例では、上述したようなハンドルバーが延びる方向に対して略平行に位置する面のうち、運転者と対向する面を第二配置面12とする。そして、ケース10の第二配置面12には、後述するようにレバー部材30の一部が突出して当該レバー部材30に連結された第二のシフト操作部22が配置されることとなる。なお、本実施形態では、上述したようにケース10の第一配置面11及び第二配置面12にそれぞれシフト操作部21,22が配置される場合を例示するが、ケース10の他の各面にシフト操作部21,22が配置されてもよい。このとき、2つのシフト操作部21,22は、ケース10のそれぞれ異なる面に配置されるとよい。これにより、転倒等によりシフト操作部21、22へ同時に外力が加わる状況を抑制することができ、シフト操作部21、22が共に操作不能となることを防ぐことが出来る。さらにシフト操作部21,22が異なる面より突出するように配置されているため、運転者が操作する際に用いる指を異ならせることができ、走行中のブラインド操作性が向上する。
【0014】
図2に示すように、ケース10にはレバー部材30が収容されている。レバー部材30は、略直角に屈曲し、2つの方向にそれぞれ延設された板状部材にて形成されている。例えば、レバー部材30は、図3に示すように、相互に略直角を成す第一レバー部31と第二レバー部32とが屈曲箇所30Aにて屈曲した形状であり、略L字状に形成されている。レバー部材30は、屈曲箇所30Aを含む少なくとも一部がケース10に収容されており、それぞれ屈曲箇所30Aとは反対側に位置する第一レバー部31の端部である第一端部31aと第二レバー部32の端部である第二端部32aとが、ケース10から突出して収容されることとなる。本実施形態では、レバー部材30の端部のうち、第一レバー部31の第一端部31aがケース10の第一配置面11から突出し、第二レバー部32の第二端部32aがケース10の第二配置面12から突出している。
【0015】
そして、レバー部材30の第一端部31aと第二端部32aには、それぞれシフト操作部21,22が連結される。例えば、第一レバー部31の第一端部31aには、シフトアップ操作を行う第一のシフト操作部21(一方のシフト操作部)が連結され、第二レバー部32の第二端部32aには、シフトダウン操作を行う第二のシフト操作部22(他方のシフト操作部)が連結される。これにより、2つのシフト操作部21,22は、それぞれケースの第一配置面11と第二配置面12といった異なる面から突出した位置に配置されることとなる。
【0016】
また、レバー部材30は、屈曲箇所30Aを支点して回転方向に揺動するようケース10内部に装備されている。このとき、さらにレバー部材30の屈曲箇所30Aは、図3に示すように、シフト変更を行うようアクチュエータを駆動するスイッチ部40に備えられている。これにより、レバー部材30が連結された2つのシフト操作部21,22によって揺動操作されることで、シフト操作の内容に応じたレバー部材30の揺動動作がスイッチ部40に伝達され、シフト操作が実行されることとなる。さらに、第一のシフト操作部21及び第二のシフト操作部22のそれぞれに、スイッチ部と、ケース10への取り付け部材と、を設ける必要が無いため、ケース10内部での取り付けスペースを一か所に集約することが出来、結果として効率的な配置を行うことが出来る。そして、例えば、レバー部材30は、図3に示すように、運転者によるシフトアップ操作時には第一のシフト操作部21が矢印Y1に示すように揺動操作され、シフトダウン操作時には第二のシフト操作部22が矢印Y2に示すように揺動操作される。これにより、レバー部材30は、運転者によるシフト変更の操作に応じて、矢印Y3に示すように回転方向に揺動することとなり、かかる揺動動作がスイッチ部40に伝達される。
【0017】
なお、レバー部材30は、図3に示すように、1つの部材にて構成され、2つのシフト操作部21,22が連結しているため、いずれか一方のシフト操作部を操作することで、連動して他方のシフト操作部を可動されることとなる。つまり、いずれか一方のシフト操作部21,22の操作だけで、レバー部材30を矢印Y3に示すように両方の回転方向に揺動させることができる。例えば、第一のシフト操作部21を図3の矢印Y1の方向だけでなく、その逆方向にも揺動操作することで、矢印Y3に示すように、レバー部材30を両方の回転方向に揺動させることができる。同様に、第二のシフト操作部22を図3の矢印Y2の方向だけでなく、その逆方向にも揺動操作することで、矢印Y3に示すように、レバー部材30を両方の回転方向に揺動させることができる。このため、本実施形態のように、レバー部材30に2つのシフト操作部21,22を連結して装備することで、いずれか一方のシフト操作部のみでも2つのシフト操作部21,22にそれぞれ対応する操作を行うことができる。これによりどちらかのシフト操作部21、22が破損したとしても他方のシフト操作部により操作することが出来、シフトスイッチ装置の機能が不能となることを予防することが出来る。
【0018】
そして、本実施形態におけるレバー部材30は、当該レバー部材30に対する所定の外力に応じて破断するよう構成されている。例えば、レバー部材30は、浸炭処理されて構成される。浸炭処理は、金属の表層から炭素を固溶させて表面のみを硬化する熱処理であり、浸炭雰囲気ガスを用いて製品の表面から炭素を拡散させ、同時に焼入れを行う。これにより、レバー部材30自体の強度や靭性を低下させて、車両の転倒時などにレバー部材30に所定値以上の外力が印加された際に破断しやすくなる。
【0019】
また、レバー部材30を所定の外力に応じて破断するよう構成する他の方法として、レバー部材30の所定箇所に、所定の外力に応じて破断しうる箇所として、他の箇所よりも強度の低い箇所を設けてもよい。例えば、レバー部材30の一部のみを上述した浸炭処理してもよく、レバー部材30の所定箇所に角部、穴部、凹部などの形状箇所を形成し、これにより応力が集中しやすく破断しうる箇所として設けてもよい。
【0020】
ここで、レバー部材30の形状の一例を、図4に示す。図4に示すように、レバー部材30の第一レバー部31と第二レバー部32のそれぞれに、角部35、穴部36、屈曲した凹部37、他の箇所比較して幅が狭められた絞り部38など、応力が集中しうる箇所を設けてもよい。そして、これら応力が集中し得る箇所、つまり破断しうる箇所を、ケース10の内部に位置するよう形成してよい。なお、応力が集中しうる箇所とは、レバー部材30の折損しうる箇所ともなり得る。
【0021】
そして、図4に示すように、レバー部材30は、ケース10から突出して配置され、先端に第一のシフト操作部21または第二のシフト操作部22が取り付けられる露出部31A,32Aと、ケース10の内部に収容される被収容部31B,32Bと、を有する。なお、説明の都合上、図4においては、露出部31A,32Aと被収容部31B,32Bとの境界の一例を一点鎖線にて示す。この図に示すように、第一レバー部31及び第二レバー部32それぞれにおいて屈曲箇所とは反対側の端部付近の部位が露出部31A,32Aとなり、それ以外の部位が被収容部31B,32Bとなる。そして、図4に示すように、破断しうる箇所は、レバー部材30の露出部31A,32Aと被収容部31B,32Bとの境界(一点鎖線で図示)よりもケース10内部側に形成されている。したがって、レバー部材30の破断(折損)しうる箇所が破断したとしても、レバー部材30が屈曲ではなく折損しているため、破断後のレバー部材30がケース10と干渉することを抑制することが出来、シフト操作が不能となる状況を防ぐことが出来る。
【0022】
以上のように、本実施形態におけるシフトスイッチ装置では、1つのレバー部材30に2つのシフト操作部21,22が連動して可動するよう連結して設けられている。このため、仮に一方のシフト操作部が破損した場合であっても、残りの他方のシフト操作部を操作することで、一方のシフト操作部に対応したシフト操作も行うことができる。また、レバー部材30を所定の外力で破断するよう形成することで、レバー部材30が外力によって破断することなく変形してしまい、かかる変形によりシフト操作を行うことができなくなることを抑制することができる。このとき、レバー部材30がケース10内部で破断が生じるよう構成することで、破断したレバー部材30が外部に突出した状態となることを抑制できる。
【0023】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明におけるシフトスイッチ装置の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
ハンドルバーを備えた車両における変速比を変更する2つのシフト操作部と、
1つのレバー部材と、
前記レバー部材の少なくとも一部を収容するケースと、を備え、
一方の前記シフト操作部の可動に連動して他方の前記シフト操作部が可動するよう2つの前記シフト操作部が前記レバー部材に連結している、
シフトスイッチ装置。
(付記2)
付記1に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は2つの方向に延設され、
前記レバー部材の第一端部に一方の前記シフト操作部が連結し、前記レバー部材の第二端部に他方の前記シフト操作部が連結し、
一方の前記シフト操作部と他方の前記シフト操作部とは、それぞれ前記ケースの異なる面から突出して配置されている、
シフトスイッチ装置。
(付記3)
付記2に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は、当該レバー部材に対する所定の外力に応じて破断するよう構成されている、
シフトスイッチ装置。
(付記4)
付記3に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は、当該レバー部材に対する所定の外力に応じて破断しうる箇所の強度が他の箇所よりも低く形成されている、
シフトスイッチ装置。
(付記5)
付記4に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材の前記破断しうる箇所は、角部、穴部、凹部の少なくともいずれかを有する、
シフトスイッチ装置。
(付記6)
付記3乃至5のいずれかに記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は、浸炭処理されて構成されている、
シフトスイッチ装置。
(付記7)
付記2乃至6のいずれかに記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材は、前記第一端部と前記第二端部とがそれぞれ前記ケースの異なる面から突出するよう屈曲して形成され、
前記レバー部材の屈曲した箇所は、シフト操作を行う際にアクチュエータを駆動するスイッチ部に備えられ、
前記レバー部材は、シフト変更時の揺動するよう操作される
シフトスイッチ装置。
(付記8)
付記4又は5に記載のシフトスイッチ装置であって、
前記レバー部材の前記破断しうる箇所は、前記ケース内に設けられている、
シフトスイッチ装置。
(付記9)
付記2乃至8のいずれかに記載のシフトスイッチ装置であって、
前記シフトスイッチ装置は、車両の操縦を行うハンドルバーに備えられ、
一方の前記シフト操作部は、前記ハンドルバーに直交する前記ケースの面から突出するように配置され、他方の前記シフト操作部は、前記ハンドルバーに直交する以外の前記ケースの面から突出して配置されている、
シフトスイッチ装置。
(付記10)
付記9に記載のシフトスイッチ装置であって、
一方の前記シフト操作部は、前記ハンドルバーに直交する前記ケースの面であり、かつ、前記車両の幅方向の最も外側に位置する前記ケースの面から突出するように配置される、
シフトスイッチ装置。
【0024】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0025】
10 ケース
10A 取付穴
11 第一配置面
12 第二配置面
21 第一のシフト操作部
22 第二のシフト操作部
30 レバー部材
30A 屈曲箇所
31 第一レバー部
31a 第一端部
32 第二レバー部
32a 第二端部
40 スイッチ部


図1
図2
図3
図4