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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131413
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】吊りボルト用インサート
(51)【国際特許分類】
   B28B 23/00 20060101AFI20240920BHJP
   F16B 1/00 20060101ALI20240920BHJP
   F16B 9/02 20060101ALI20240920BHJP
   F16B 37/04 20060101ALI20240920BHJP
   E04B 9/18 20060101ALI20240920BHJP
   E04B 1/41 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B28B23/00
F16B1/00 A
F16B9/02 F
F16B37/04 V
E04B9/18 B
E04B1/41 502M
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041662
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000231110
【氏名又は名称】JFE建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】片岡 春香
【テーマコード(参考)】
2E125
3J023
【Fターム(参考)】
2E125AA58
2E125AE12
2E125CA53
3J023AA01
3J023BA01
3J023BB01
3J023CA05
3J023DA02
(57)【要約】
【課題】プレートへの取付後の移動を容易に抑制することができる吊りボルト用インサートを提供する。
【解決手段】吊りボルト用インサート1Aは、デッキプレート100に吊りボルトを取り付けるためのものであって、デッキプレート100に形成された貫通孔102に挿通されるアウタ部材2Aと、アウタ部材2Aの内側に挿通されるとともに、吊りボルトが接続される雌ねじ部311を有するインナ部材3Aと、を備える。アウタ部材2Aは、互いに別体に構成された一対のアウタ部品21Aを有する。アウタ部品21Aは、デッキプレート100のうち貫通孔102の周辺部103をZ方向から挟み込む一対の挟持部211と、貫通孔102に挿通されるとともにインナ部材3Aが挿通される挿通部212と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレートに吊りボルトを取り付けるための吊りボルト用インサートであって、
前記プレートに形成された貫通孔に挿通されるアウタ部材と、
前記アウタ部材の内側に挿通されるとともに、前記吊りボルトが接続される雌ねじ部を有するインナ部材と、を備え、
前記アウタ部材は、互いに別体に構成された一対のアウタ部品を有し、
前記アウタ部品は、前記プレートのうち前記貫通孔の周辺部を板厚方向から挟み込む一対の挟持部と、前記貫通孔に挿通されるとともに前記インナ部材が挿通される挿通部と、を有することを特徴とする吊りボルト用インサート。
【請求項2】
前記挿通部は、前記挟持部との接続部に対して前記貫通孔の内周側に向かって延びる縮径部を有することを特徴とする請求項1に記載の吊りボルト用インサート。
【請求項3】
前記インナ部材および前記挿通部には、互いに係合することで該インナ部材と前記アウタ部材との挿通方向における相対移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊りボルト用インサート。
【請求項4】
前記インナ部材の前記規制部が雄ねじ部であり、
前記挿通部の前記規制部が雌ねじ部であることを特徴とする請求項3に記載の吊りボルト用インサート。
【請求項5】
前記インナ部材の前記規制部が凸部であるとともに前記挿通部の前記規制部が開口部又は凹部であるか、或いは、前記インナ部材の前記規制部が開口部又は凹部であるとともに前記挿通部の前記規制部が凸部であることを特徴とする請求項3に記載の吊りボルト用インサート。
【請求項6】
前記一対の挟持部の互いに向かい合う面のうち少なくとも一方には、滑り止め部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊りボルト用インサート。
【請求項7】
前記一対の挟持部は、板状に形成されるとともに、前記挿通部との接続部から遠ざかるにしたがって互いに近づく接近部と、先端部において互いに離隔した導入部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の吊りボルト用インサート。
【請求項8】
前記一対の挟持部のうち少なくとも一方は、前記挿通部との接続部から遠ざかる方向と交差する方向に延びる屈曲容易部を有することを特徴とする請求項7に記載の吊りボルト用インサート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊りボルト用インサートに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、天井から照明等を吊り下げるために、デッキプレート等の上階床材に吊りボルトが取り付けられることがある。そこで、天井プレートに吊りボルトを取り付けるための吊りボルト螺着用インサートが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された吊りボルト螺着用インサートは、吊りボルトが螺着されるねじ孔が形成されたインナ部材と、天井プレートとしての金属プレートの穿孔に挿入されるアウタ部材と、を備え、インナ部材がアウタ部材に対して上方から叩き込まれることにより、金属プレートに取り付けられるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-26916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された吊りボルト螺着用インサートは金属プレートに取り付けられ、この吊りボルト螺着用インサートのねじ孔に対して吊りボルトが螺着される。このとき、例えば電動工具が用いられ、吊りボルト螺着用インサートに対して回転方向又は軸線方向に大きな力が加わる場合がある。吊りボルト螺着用インサートは、このような力によって、プレートに対して回転してしまったり、軸線方向に移動してしまったり(即ち押し込まれてしまったり)し、吊りボルトを正常に取り付けられなくなってしまう虞があった。
【0005】
そこで、アウタ部材の外径とプレートの穿孔の内径との差を小さくしたり、アウタ部材をプレートに対して固定したりすることで、上記のような移動を抑制する対策が考えられる。また、吊りボルトを取り付ける際に手動で作業すれば、不要な力が加わることが抑制される。しかしながら、上記のように移動を抑制すると、寸法精度を厳しく管理したり追加工を行ったりする必要があり、上記のように手動で作業を行うと作業時間が長くなってしまうといった不都合が生じる。そこで、プレートへの取付後において、吊りボルト用インサートの移動を容易に抑制することが望まれていた。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレートへの取付後の移動を容易に抑制することができる吊りボルト用インサートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るボルト用インサートは、プレートに吊りボルトを取り付けるための吊りボルト用インサートであって、前記プレートに形成された貫通孔に挿通されるアウタ部材と、前記アウタ部材の内側に挿通されるとともに、前記吊りボルトが接続される雌ねじ部を有するインナ部材と、を備え、前記アウタ部材は、互いに別体に構成された一対のアウタ部品を有し、前記アウタ部品は、前記プレートのうち前記貫通孔の周辺部を板厚方向から挟み込む一対の挟持部と、前記貫通孔に挿通されるとともに前記インナ部材が挿通される挿通部と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係るボルト用インサートにおいて、前記挿通部は、前記挟持部との接続部に対して前記貫通孔の内周側に向かって延びる縮径部を有する。
【0009】
本発明の一態様に係るボルト用インサートにおいて、前記インナ部材および前記挿通部には、互いに係合することで該インナ部材と前記アウタ部材との挿通方向における相対移動を規制する規制部が設けられている。
【0010】
本発明の一態様に係るボルト用インサートおいて、前記インナ部材の前記規制部が雄ねじ部であり、前記挿通部の前記規制部が雌ねじ部である。
【0011】
本発明の一態様に係るボルト用インサートおいて、前記インナ部材の前記規制部が凸部であるとともに前記挿通部の前記規制部が開口部又は凹部であるか、或いは、前記インナ部材の前記規制部が開口部又は凹部であるとともに前記挿通部の前記規制部が凸部である。
【0012】
本発明の一態様に係るボルト用インサートおいて、前記一対の挟持部の互いに向かい合う面のうち少なくとも一方には、滑り止め部材が設けられている。
【0013】
本発明の一態様に係るボルト用インサートおいて、前記一対の挟持部は、板状に形成されるとともに、前記挿通部との接続部から遠ざかるにしたがって互いに近づく接近部と、先端部において互いに離隔した導入部と、を有する。
【0014】
本発明の一態様に係るボルト用インサートおいて、前記一対の挟持部のうち少なくとも一方は、前記挿通部との接続部から遠ざかる方向と交差する方向に延びる屈曲容易部を有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るボルト用インサートによれば、プレートへの取付後の移動を容易に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態に係る吊りボルト用インサートが取り付けられるプレートを示す斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る吊りボルト用インサートを示す分解斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る吊りボルト用インサートのインナ部材とアウタ部材とを組み付けた様子を示す斜視図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る吊りボルト用インサートをプレートに取り付けた様子を示す断面図である。
図5】本発明の第1実施形態に係る吊りボルト用インサートのアウタ部材の一部を示す斜視図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る吊りボルト用インサートを示す分解斜視図である。
図7】本発明の第2実施形態に係る吊りボルト用インサートのインナ部材とアウタ部材とを組み付けた様子を示す斜視図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る吊りボルト用インサートのアウタ部材をプレートに組み付ける途中の様子を示す断面図である。
図9】本発明の第2実施形態に係る吊りボルト用インサートのアウタ部材をプレートに組み付けた様子を示す断面図である。
図10】本発明の第3実施形態に係る吊りボルト用インサートを示す分解斜視図である。
図11】本発明の第4実施形態に係る吊りボルト用インサートを示す分解斜視図である。
図12】本発明の第4実施形態に係る吊りボルト用インサートのインナ部材とアウタ部材とを組み付けた様子を示す斜視図である。
図13】本発明の第5実施形態に係る吊りボルト用インサートを示す分解斜視図である。
図14】本発明の第5実施形態に係る吊りボルト用インサートのインナ部材とアウタ部材との組み付け途中の様子を示す斜視図である。
図15】本発明の第5実施形態に係る吊りボルト用インサートのインナ部材とアウタ部材とを組み付けた様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る吊りボルト用インサート1Aが取り付けられるプレートとしてのデッキプレート100を示す斜視図であり、図2は、吊りボルト用インサート1Aを示す分解斜視図であり、図3は、ボルト用インサート1Aのインナ部材3Aとアウタ部材2Aとを組み付けた様子を示す斜視図であり、図4は、吊りボルト用インサート1Aをデッキプレート100に取り付けた様子を示す断面図であり、図5は、アウタ部材2Aの一部を示す斜視図である。
【0018】
図1~4に示すように、本発明の第1実施形態に係る吊りボルト用インサート1Aは、デッキプレート100に吊りボルトを取り付けるための吊りボルト用インサートであって、デッキプレート100に形成された貫通孔102に挿通されるアウタ部材2Aと、アウタ部材2Aの内側に挿通されるとともに、吊りボルトが接続される雌ねじ部311を有するインナ部材3Aと、を備える。アウタ部材2Aは、互いに別体に構成された一対のアウタ部品21Aを有する。アウタ部品21Aは、デッキプレート100のうち貫通孔102の周辺部103を板厚方向(Z方向)から挟み込む一対の挟持部211と、貫通孔102に挿通されるとともにインナ部材3Aが挿通される挿通部212と、を有する。以下、吊りボルト用インサート1Aについて具体的に説明する。
【0019】
吊りボルト用インサート1Aは、照明等の被吊り下げ物を上階床から吊り下げるための吊りボルトを上階床に取り付けるために用いられる。より具体的には、上階床を構成するデッキプレート100に対して吊りボルトが取り付けられる。デッキプレート100には、谷状部分101に吊りボルト取付用の貫通孔102が形成されている。以下では、この貫通孔102の通過方向(即ち谷状部分101の板厚方向であり鉛直方向)をZ方向とし、Z方向に直交する平面(水平面)をXY平面とし、Z方向における上下を単に上下と呼ぶことがある。尚、図示の例では、デッキプレート100の長手方向がX方向となっているが、デッキプレート100に対する吊りボルト用インサート1Aの向きはこれに限定されず、後述する一対のアウタ部品21A同士の対向方向をX方向とする。
【0020】
吊りボルト用インサート1Aは、アウタ部材2A及びインナ部材3Aを備えてデッキプレート100の貫通孔102に対して上側から取り付けられる。
【0021】
アウタ部材2Aは、一対のアウタ部品21Aから構成され、一対のアウタ部品21Aは互いに共通の部品である。アウタ部品21Aは、例えば樹脂によって形成されており、インナ部材3Aよりも変形容易となっている。アウタ部品21Aは、一対の挟持部211と、挿通部212と、を一体に有する。
【0022】
挟持部211は、XY平面に沿って延びる長方形板状に形成されている。一対の挟持部211は、Z方向において互いに間隔を開けて配置されるとともに、互いに略平行に延びている。これにより、デッキプレート100の谷状部分101のうち貫通孔102の周辺部103をZ方向から挟み込むことができるようになっている。図5にも示すように、一対の挟持部211の互いに向かい合う面(即ち上側の挟持部211の下面および下側の挟持部211の上面)の両方に、滑り止め部材23が設けられている。滑り止め部材23は、例えばゴム等の弾性部材であればよく、挟持部211の表面よりも摩擦係数が大きい。尚、上側の挟持部211の下面および下側の挟持部211の上面のうちいずれか一方にのみ滑り止め部材23が設けられていてもよい。
【0023】
一対の挟持部211に設けられた滑り止め部材23同士のZ方向の間隔は、デッキプレート100の谷状部分101(特に貫通孔102の周辺部103)の板厚よりも若干小さい。これにより、谷状部分101が一対の挟持部211の間(即ち滑り止め部材23同士の間)に配置された際に、滑り止め部材23が圧縮されるようになっている。
【0024】
挿通部212は、円錐台の側面に沿った形状を有し、下側の挟持部211との接続部となる基端部212Aから下側の先端部212Bに向かうにしたがって内径及び外径が小さくなっている。また、挿通部212を上側に延長した延長部213によって、一対の挟持部211同士が接続されている。
【0025】
図2に示すような自然状態(変形前の状態であり、インナ部材3Aの挿通前の状態)の一対の挿通部212の内面は、共通の円錐台側面に沿って延び、一対の挿通部212の外面は、共通の円錐台側面に沿って延びるこれらの円錐台側面をそれぞれ仮想内面および仮想外面と呼ぶ。仮想内面の最大内径(基端部212Aの内径)は後述する軸部31Aの外径と同等であり、仮想内面の最小内径(先端部212Bの内径)は軸部31Aの外径よりも小さい。また、仮想外面の最大外径(基端部212Aの外径)は貫通孔102の内径に対して同等であるか若干大きく、仮想外面の最小外径(先端部212Bの外径)は貫通孔102の内径よりも小さい。
【0026】
挿通部212は、挟持部211との接続部である基端部212Aに対して貫通孔102の内周側(即ち中心側)に向かって延びる縮径部212Cを有し、即ち基端部212Aを除く全体が縮径部212Cとなっている。
【0027】
インナ部材3Aは、例えば金属材料によって形成され、Z方向に沿って延びる軸部31Aと、軸部31Aの上端部に設けられた頭部32と、を一体に有する。
【0028】
軸部31Aは円筒状に形成され、その内周面に雌ねじ部311が形成されている。また、頭部32は、XY平面に沿った円板状に形成されたものであって、その外径が軸部31Aの外径よりも大きい。また、頭部32の外径は、挿通部212の仮想内面の内径および貫通孔102の内径よりも充分に大きく、一対のアウタ部品21Aの間および貫通孔102を通過不能となっている。
【0029】
ここで、吊りボルト用インサート1Aのデッキプレート100への取付方法について説明する。まず、一対のアウタ部品21Aを1つずつ順番に貫通孔102に挿入して取り付ける。即ち、貫通孔102に対して上側から下側に向かってアウタ部品21Aの挿通部212を挿通し、下側の挟持部211のみが貫通孔102を通過し、上側の挟持部211は貫通孔102を通過しないようにする。次に、デッキプレート100に対してアウタ部品21AをX方向に移動させることにより、デッキプレート100の周辺部103を一対の挟持部211の間に挿入する。これにより、図4に示すように、一対の挟持部211によって周辺部103がZ方向から挟み込まれる。
【0030】
2つ目のアウタ部品21Aも同様に貫通孔102に挿入した後、X方向において1つ目のアウタ部品21Aから遠ざかるように移動させ、周辺部103を一対の挟持部211の間に挿入する。このようにして一対のアウタ部品21Aの取付が完了する。デッキプレート100に取り付けられた一対のアウタ部品21Aにおいては、一対の挿通部212によって被挿通筒部214が形成される。被挿通筒部214は、下側に向かうにしたがって内径が徐々に小さくなる形状を有している。
【0031】
次に、被挿通筒部214に対して上側からインナ部材3Aの軸部31Aを挿入(圧入)していく。このとき、ハンマー等の適宜な工具を用いて頭部32を叩いたり押し込んだりすればよい。軸部31Aが、被挿通筒部214のうち内径が軸部31Aの外径よりも小さい領域を通過することにより、一対の挿通部212が開くように(互いに離れるように)変形していく。頭部32の下面が上側の挟持部211の上面に当接することで、インナ部材3Aの挿入が完了し、吊りボルト用インサート1Aのデッキプレート100への取付が完了する。このとき、図3,4に示すような取付後の状態において、被挿通筒部214は、Z方向位置によらず内径及び外径が略一定であり、即ち円筒に沿った形状となる。
【0032】
以上のようにして吊りボルト用インサート1Aをデッキプレート100に取り付けた後、吊りボルト用インサート1Aのインナ部材3Aに対して不図示の吊りボルトが接続される。吊りボルトの上端部の外周面には雄ねじ部が形成されており、インナ部材3Aの雌ねじ部311と螺合可能となっている。吊りボルトの上端部を雌ねじ部311の下側開口に位置合わせし、手動によって又は電動工具を用いて吊りボルトを回転させることにより、雄ねじ部と雌ねじ部311とを螺合させていく。
【0033】
このように吊りボルトを回転させる際、インナ部材3Aをデッキプレート100に対して回転しないようにする必要がある。まず、縮径部212Cを有する挿通部212によって構成された被挿通筒部214にインナ部材3Aが圧入されていることから、インナ部材3Aとアウタ部材2Aとの相対回転が抑制される。このように相対回転が抑制されることで、Z方向を軸線方向として吊りボルトを回転させる力が、インナ部材3Aを介してアウタ部材2Aに伝わる。このとき、一対の挟持部211によって周辺部103が挟み込まれていることにより、アウタ部材2Aとデッキプレート100との相対回転が抑制される。このように、インナ部材3Aがデッキプレート100に対して回転することが抑制される。
【0034】
また、吊りボルトをインナ部材3Aに接続する際、インナ部材3Aに対してZ方向上側への力が加わることがある。縮径部212Cを有する挿通部212によって構成された被挿通筒部214にインナ部材3Aが圧入されていることから、インナ部材3Aがアウタ部材2Aに対して上側に移動することが抑制される。このようにインナ部材3Aの移動が抑制されることで、Z方向上側への力がインナ部材3Aを介してアウタ部材2Aに伝わる。このとき、一対の挟持部211によって周辺部103が挟み込まれていることにより、特に下側の挟持部211によって、アウタ部材2Aがデッキプレート100に対して上側に移動することが抑制される。このように、インナ部材3Aがデッキプレート100に対して上側に移動することが抑制される。
【0035】
さらに、アウタ部材2Aが一対のアウタ部材2Aを有しており2部品に分割されていることから、上記のように移動を規制するための一対の挟持部211を設けても、アウタ部品21Aを貫通孔102に挿入し、一対の挟持部211によって周辺部103を挟み込むことができる。
【0036】
このように、本発明の第1実施形態に係る吊りボルト用インサート1Aによれば、アウタ部材2Aが一対のアウタ部品21Aを有し、アウタ部品21Aが一対の挟持部211を有することにより、インナ部材3Aに対して吊りボルトを接続する際に、吊りボルト用インサート1Aのデッキプレート100に対する移動を抑制することができる。このとき、移動抑制のための追加工や各寸法の厳しい精度管理が必要なく、且つ、電動工具を用いることができる。従って、デッキプレート100への取付後のボルト用インサート1Aの移動を容易に抑制することができる。
【0037】
また、挿通部212が、挟持部211との接続部である基端部212Aに対して貫通孔102の内周側に向かって延びる縮径部212Cを有することで、インナ部材3Aの挿通時に挿通部212を変形させることができ、インナ部材3Aとアウタ部材2Aとの相対移動を抑制しやすくすることができる。
【0038】
また、一対の挟持部211の互いに向かい合う面に滑り止め部材23が設けられていることで、アウタ部材2Aがデッキプレート100に対してXY平面内で移動しにくくし、即ちZ方向を軸線方向とする相対回転を抑制しやすくすることができる。
【0039】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る吊りボルト用インサート1Bを示す分解斜視図であり、図7は、吊りボルト用インサート1Bのインナ部材3Aとアウタ部材2Bとを組み付けた様子を示す斜視図であり、図8は、アウタ部材2Bをデッキプレート100に組み付ける途中の様子を示す断面図であり、図9は、アウタ部材2Bをデッキプレート100に組み付けた様子を示す断面図である。本実施形態では、第1実施形態と共通する構成には同様の符号を付すとともに説明を省略する。
【0040】
本実施形態の吊りボルト用インサート1Bは、アウタ部材2Bとインナ部材3Aとを備える。アウタ部材2Bは、アウタ部品21Bが一対の挟持部215A,215Bを有しており、この構造が第1実施形態におけるアウタ部材2Aと相違している。
【0041】
一対の挟持部215A,215Bは、上側の挟持部215Aと下側の挟持部215Bとからなる。下側の挟持部215Bは、XY平面に沿って平板状に形成されている。上側の挟持部215Aは、延長部213の上端部から遠ざかるにしたがって下側に向かうようにXY平面に対して傾斜している。即ち、一対の挟持部215A,215Bは、挿通部212との接続部216から遠ざかるにしたがって互いに近づく接近部217を構成する。接近部217は、一対の挟持部215A,215Bの先端部(後述する導入部219)近傍において間隔が最小となるとともに、この最小間隔が周辺部103の板厚よりも小さく、一対の挟持部215A,215Bの基端部(接続部216)において間隔が最大となるとともに、この最大間隔が周辺部103の板厚と同等となっている。
【0042】
また、上側の挟持部215Aは、幅方向(Y方向)に沿って延びる山部(後述する屈曲容易部)と谷部とからなる波形部218を有し、全体としてX方向に延びている。波形部218は、挟持部215Aの先端部に山部を有しており、下側の挟持部215Bから離隔している。即ち、一対の挟持部215A,215Bは、先端部において互いに離隔した導入部219を有する。
【0043】
このようなアウタ部品21Bは、第1実施形態と同様に挿通部212が貫通孔102に挿通される。このとき、図8に示すように導入部219が周辺部103に対してX方向に並ぶようにし、デッキプレート100に対してアウタ部品21BをX方向に移動させる。これにより、図9に示すように、周辺部103が、導入部219から一対の挟持部215A,215B同士の間に挿入される。周辺部103が挿入されていくにしたがって、一対の挟持部215A,215Bが開く(先端部同士が離れる)ように変形していく。このとき、上側の挟持部215Aが特に波形部218のうち山部において変形しやすくなっており、波形部218が屈曲容易部として機能する。
【0044】
本発明の第2実施形態に係る吊りボルト用インサート1Bによれば、第1実施形態と同様に、デッキプレート100への取付後の移動を容易に抑制することができる。
【0045】
また、一対の挟持部215A,215Bが接近部217となっていることで、その弾性変形および復元力によって周辺部103を挟み込むことができ、アウタ部材2Bとデッキプレート100との相対移動を抑制しやすくすることができる。このとき、導入部219が設けられていることで、一対の挟持部215A,215Bの間に周辺部103を挿入しやすい。
【0046】
[第3実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。図10は、本発明の第3実施形態に係る吊りボルト用インサート1Cを示す分解斜視図である。本実施形態では、第1実施形態と共通する構成には同様の符号を付すとともに説明を省略する。
【0047】
本実施形態の吊りボルト用インサート1Cは、アウタ部材2Cとインナ部材3Cとを備える。アウタ部材2Cは、アウタ部品21Cが挿通部212に雌ねじ部212Dを有しており、この構造が第1実施形態におけるアウタ部材2Aと相違している。また、インナ部材3Cは、軸部31Cに雄ねじ部312を有しており、この構造が第1実施形態におけるインナ部材3Aと相違している。
【0048】
アウタ部品21Cの挿通部212は、その内周面に雌ねじ部212Dを有している。また、インナ部材3Cの軸部31Cは、その外周面に雄ねじ部312を有している。
【0049】
第1実施形態では、被挿通筒部214に対してインナ部材3Aを単に押し込んで挿入していくものとしたが、本実施形態では、インナ部材3Cを回転させることにより雄ねじ部312を雌ねじ部212Dに螺合させていき、被挿通筒部214に対してインナ部材3Cを挿入する(即ち螺入する)。
【0050】
このように雄ねじ部312と雌ねじ部212Dとが螺合することにより、インナ部材3Cとアウタ部材2CとのZ方向における相対移動が規制される。即ち、雄ねじ部312及び雌ねじ部212Dは、互いに係合することでこのような相対移動を規制し、規制部として機能する。
【0051】
本発明の第3実施形態に係る吊りボルト用インサート1Cによれば、第1実施形態と同様に、デッキプレート100への取付後の移動を容易に抑制することができる。
【0052】
また、アウタ部材2Cに規制部としての雌ねじ部212Dが設けられ、インナ部材3Cに規制部としての雄ねじ部312が設けられていることで、インナ部材3Cとアウタ部材2CとのZ方向の相対移動を規制することができ、インナ部材3Cのデッキプレート100に対する相対移動を規制しやすくすることができる。
【0053】
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照しながら説明する。図11は、本発明の第4実施形態に係る吊りボルト用インサート1Dを示す分解斜視図であり、図12は、吊りボルト用インサート1Dのインナ部材3Dとアウタ部材2Dとを組み付けた様子を示す斜視図である。本実施形態では、第1実施形態と共通する構成には同様の符号を付すとともに説明を省略する。
【0054】
本実施形態の吊りボルト用インサート1Dは、アウタ部材2Dとインナ部材3Dとを備える。アウタ部材2Dは、アウタ部品21Dが挿通部24を有しており、この構造が第1実施形態におけるアウタ部材2Aと相違している。また、インナ部材3Dは、軸部31Dに凹部313を有しており、この構造が第1実施形態におけるインナ部材3Aと相違している。
【0055】
挿通部24は、円筒に沿って延びる(即ちZ方向位置によらず内径及び外径が略一定の)筒部241と、筒部241の先端に連続してXY平面に沿って延びる半円状の板部242と、を一体に有する。板部242は、挿通部24のうち挟持部211との接続部24Aに対して貫通孔102の内周側に向かって延びるものであり、縮径部として機能する。
【0056】
軸部31Dの外周面には、2つの凹部313が形成されている。2つの凹部313は、互いに反対側を向くように(即ち180°の間隔をあけて)配置されている。
【0057】
一対のアウタ部品21Dは、第1実施形態と同様に挿通部24が貫通孔102に挿通され、一対の挟持部211が周辺部103を挟み込む。このように挿入された状態において、一対の筒部241によって形成される円筒状の部分の内径は、軸部31Dの外径に対して同等又は若干大きくなっている。
【0058】
軸部31Dは、2つの凹部313の並ぶ方向がX方向に一致するようにして、一対の筒部241の間に挿通される。このとき、例えば頭部32に、凹部313の形成位置を示す識別部を設けておいてもよい。挿通を継続していくことで軸部31Dの先端(下端)が板部242に当接する。さらに軸部31Dの挿通を続けようとすると、一対の板部242の間に軸部31Dが入り込み、一対の板部242同士が互いに離れるように挿通部24が変形していく。このとき、例えば板部242の上面に、外周側に向かうにしたがって上側に向かうようなテーパを設けておくことにより、軸部31Dを入り込みやすくしてもよい。
【0059】
軸部31Dの凹部313が板部242に到達すると、板部242が凹部313に入り込んで係止される。即ち、凹部313及び板部242は、互いに係合することでインナ部材3Dとアウタ部材2DとのZ方向における相対移動を規制する規制部として機能する。また、規制部としての板部242は凹部313の底部に向かって延びており、即ち凸部となっている。
【0060】
本発明の第4実施形態に係る吊りボルト用インサート1Dによれば、第1実施形態と同様に、デッキプレート100への取付後の移動を容易に抑制することができる。
【0061】
また、アウタ部材2Dに規制部としての板部242が設けられ、インナ部材3Dに規制部としての凹部313が設けられていることで、インナ部材3Dとアウタ部材2DとのZ方向の相対移動を規制することができ、インナ部材3Dのデッキプレート100に対する相対移動を規制しやすくすることができる。
【0062】
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について図面を参照しながら説明する。図13は、本発明の第5実施形態に係る吊りボルト用インサート1Eを示す分解斜視図であり、図14は、吊りボルト用インサート1Eのインナ部材3Eとアウタ部材2Eとの組み付け途中の様子を示す斜視図であり、図15は、吊りボルト用インサート1Eのインナ部材3Eとアウタ部材2Eとを組み付けた様子を示す斜視図である。本実施形態では、第1実施形態と共通する構成には同様の符号を付すとともに説明を省略する。
【0063】
本実施形態の吊りボルト用インサート1Eは、アウタ部材2Eとインナ部材3Eとを備える。アウタ部材2Eは、アウタ部品21Eが挿通部212に開口部212Eを有しており、この構造が第1実施形態におけるアウタ部材2Aと相違している。また、インナ部材3Eは、軸部31Eに凸部314を有しており、この構造が第1実施形態におけるインナ部材3Aと相違している。
【0064】
軸部31Eの外周面には、2つの凸部314が形成されている。2つの凸部314は、互いに反対側を向くように(即ち180°の間隔をあけて)配置されている。凸部314の先端面314Aは、上側(頭部32側)に向かうにしたがって外周側に向かう傾斜を有している。
【0065】
第1実施形態と同様にアウタ部品21Eを貫通孔102に挿通し、2つの凸部314の並ぶ方向がX方向に一致するようにして、軸部31Eを被挿通筒部214に挿通する。このとき、第4実施形態同様に頭部32に凸部314の形成位置を示す識別部を設けておいてもよい。先端面314Aが上記のように傾斜していることにより、先端面314Aによって挿通部212が案内されて挿通しやすくなっている。所定の挿通量となった際に凸部314および開口部212EのZ方向位置が一致し、図15に示すように、凸部314が開口部212Eに入り込んで係止される。
【0066】
尚、図14に示すように、凸部314が開口部212Eに至るまでは、凸部314が挿通部212と干渉することになるが、凸部314がX方向内側に移動可能となっていてもよいし、凸部314自体が変形可能であってもよいし、挿通部212が変形可能であってもよく、適宜な構成により、軸部31Eを被挿通筒部214に挿通可能とすればよい。
【0067】
凸部314及び開口部212Eは、互いに係合することでインナ部材3Eとアウタ部材2EとのZ方向における相対移動を規制する規制部として機能する。また、先端面314Aが上記のように傾斜していることにより、凸部314は上側の方が下側よりも突出寸法が大きく、インナ部材3Eがアウタ部材2Eに対して上側に移動しにくくなっている。
【0068】
本発明の第5実施形態に係る吊りボルト用インサート1Eによれば、第1実施形態と同様に、デッキプレート100への取付後の移動を容易に抑制することができる。
【0069】
また、アウタ部材2Eに規制部としての開口部212Eが設けられ、インナ部材3Eに規制部としての凸部314が設けられていることで、インナ部材3Eとアウタ部材2EとのZ方向の相対移動を規制することができ、インナ部材3Eのデッキプレート100に対する相対移動を規制しやすくすることができる。
【0070】
尚、本発明は上記の実施形態の形態に限定されず、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、上記の本発明の第1~5実施形態では、挿通部の全体が縮径部となっているか又は挿通部の一部が縮径部であるものとしたが、挿通部は縮径部を有していなくてもよい。即ち、例えば挿通部とインナ部材との間に生じる摩擦力が大きい(少なくとも一方が高摩擦部材により構成されている)場合や、アウタ部材が弾性変形しやすくインナ部材に密着しやすい場合、第3~5実施形態のように規制部が設けられる場合等、インナ部材が挿通部から脱出しにくい場合には、縮径部は省略されてもよい。
【0071】
また、前記第3~5実施形態において種々の形態の規制部について説明したが、他の形態の規制部が設けられていてもよい。例えば、第5実施形態のようにインナ部材に規制部としての凸部が設けられる場合、挿通部には、規制部として、貫通していない凹部が設けられていてもよい。また、第5実施形態のように挿通部に規制部としての開口部が設けられる場合、開口部は全周に亘って閉じたものでなくてもよく、下側が開放されたもの(即ち切り欠き状)であってもよい。
【0072】
また、前記第1~5実施形態では、挟持部に滑り止め部材が設けられるか又は挟持部が接近部及び導入部を有するものとしたが、いずれも設けられない構成としてもよい。即ち、例えば一対の挟持部同士の間隔がデッキプレートの周辺部の板厚よりも充分に小さい場合や、挟持部自体が弾性部材によって構成される場合、一対の挟持部の互いに向かい合う面に粗面化部等が形成されることで摩擦係数が高くなっている場合等、一対の挟持部による周辺部の保持力が高くデッキプレートとアウタ部材とが相対移動しにくい場合には、滑り止め部材や接近部、導入部はいずれも設けられていなくてもよい。
【0073】
また、前記第2実施形態では、屈曲容易部としての波形部218が一方の挟持部215Aに設けられているものとしたが、一対の挟持部の両方に屈曲容易部を設けてもよい。また、屈曲容易部は、互いに近づくように延びる一対の挟持部を開きやすくするものであればその形態は特に限定されず、例えば他の部位よりも薄肉に形成されているものであってもよい。また、挟持部が充分に変形しやすい場合には、屈曲容易部は設けられていなくてもよい。
【0074】
また、前記第1~5実施形態では、吊りボルト用インサート1A~1Eによって、プレートとしてのデッキプレート100に対して吊りボルトを取り付けるものとしたが、吊りボルトが取り付けられるプレートの種類(材質等)は特に限定されず、上階床を構成するためのプレートであればよい。
【0075】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記本発明の実施形態に係る吊りボルト用インサートに限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
【符号の説明】
【0076】
1A~1E…吊りボルト用インサート、2A~2E…アウタ部材、21A~21E…アウタ部品、211,215A,215B…挟持部、212,24…挿通部、212A…基端部(接続部)、216,24A…接続部、23…滑り止め部材、217…接近部、218…波形部(屈曲容易部)、219…導入部、212D…雌ねじ部、242…板部(凸部、規制部)、212E…開口部(規制部)、3A,3C~3E…インナ部材、31A,31C~31E…軸部、311…雌ねじ部、312…雄ねじ部(規制部)、313…凹部(規制部)、314…凸部(規制部)、100…デッキプレート(プレート)、102…貫通孔、103…周辺部
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