(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131448
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】作業項目推定装置、作業項目推定システム、および作業項目推定方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041712
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 嘉人
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC29
5L050CC29
(57)【要約】
【課題】屋内の特別な設備を設置することなく、作業者の作業項目を推定することができる作業項目推定装置、作業項目推定システム、および作業項目推定方法を提供する。
【解決手段】作業項目推定装置21は、建物設備の管理のための複数の作業項目の各々ごとに、作業者の歩数特徴パターンを定めた作業特徴テーブルを記憶するメモリ24と、調査時刻から遡って所定時間内の作業者の歩数実績パターンを含む歩数通知信号を受信する第1通信装置25と、メモリに記憶されている作業項目ごとの歩数特徴パターンを参照して、作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定するプロセッサ23とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物設備の管理のための複数の作業項目の各々ごとに、作業者の歩数特徴パターンを記憶するメモリと、
調査時刻から遡って所定時間内の作業者の歩数実績パターンを含む歩数通知信号を受信する第1通信装置と、
前記メモリに記憶されている作業項目ごとの前記歩数特徴パターンを参照して、前記作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定するプロセッサと、を備えた作業項目推定装置。
【請求項2】
前記メモリは、建物設備の管理のための複数の作業項目の各々ごとに、実施可能時間帯、実施可能天気、前記作業者の歩数特徴パターンを定めた作業特徴テーブルを記憶し、
調査時刻の天気を取得する第2通信装置をさらに備え、
前記プロセッサは、前記作業特徴テーブルを参照して、前記調査時刻、前記調査時刻の天気、前記作業者の前記歩数実績パターンに対応する作業項目を推定する、請求項1記載の作業項目推定装置。
【請求項3】
前記作業者の歩数特徴パターンおよび前記作業者の歩数実績パターンは、時系列データによって表され、
前記プロセッサは、前記作業者の歩数実績パターンの時系列データと、各作業項目の歩数特徴パターンの時系列データとを比較する、請求項1記載の作業項目推定装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記作業者の歩数実績パターンの時系列データのうちの最新の時刻を含むデータと、各作業項目の歩数特徴パターンの時系列データの一部または全部とを比較することによって、作業者の実施中の作業項目を推定する、請求項3記載の作業項目推定装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記作業者の歩数実績パターンの時系列データと、各作業項目の歩数特徴パターンの時系列データの全部とを比較することによって、作業者の実施済みの作業項目を推定する、請求項3記載の作業項目推定装置。
【請求項6】
請求項1記載の作業項目推定装置と、
各作業者が携帯する複数の作業者端末と、を備え、
前記作業項目推定装置において、
前記第1通信装置は、調査したい作業者が携帯する作業者端末に、歩数送信依頼信号を送信し、
前記作業者端末は、
前記作業者の歩数を計測するセンサと、
前記計測された歩数の時系列データを記憶するメモリと、
前記作業項目推定装置から、前記歩数送信依頼信号を受信する通信装置と、
前記メモリから前記歩数送信依頼信号を受信した時刻から遡って所定時間分の歩数の時系列データを読み出して、前記読み出した歩数の時系列データを前記歩数実績パターンとして含む前記歩数通知信号を前記通信装置を通じて前記作業項目推定装置へ送信するプロセッサと、を備えた作業項目推定システム。
【請求項7】
前記作業者端末は、さらに、
作業者名を受け付ける入力装置と、
表示装置とを備え、
前記プロセッサは、前記作業者名を含む調査依頼信号を前記通信装置を通じて前記作業項目推定装置へ送信し、前記通信装置を通じて、前記作業者の作業項目を受信し、前記表示装置に前記作業者の作業項目を表示させ、
前記作業項目推定装置において、
前記メモリは、作業者ごとの前記作業者端末のアドレスを定めたユーザテーブルを記憶し、
前記プロセッサは、前記第1通信装置を通じて、前記調査依頼信号を受信し、前記ユーザテーブルを参照して、前記調査依頼信号に含まれる前記作業者名の作業者の作業者端末のアドレスを特定し、前記第1通信装置を通じて、前記作業者名の作業者の前記作業者端末に前記歩数送信依頼信号を送信し、
前記プロセッサは、推定した前記作業者の作業項目を前記第1通信装置を通じて、前記調査依頼信号を送信した作業者端末に送信する、請求項6記載の作業項目推定システム。
【請求項8】
各作業者が携帯する複数の作業者端末と、作業項目推定装置とを備えた作業項目推定システムにおける作業項目推定方法であって、
第1の作業者端末が、作業者名の入力を受け付けるステップと、
前記第1の作業者端末が、前記作業者名を含む調査依頼信号を前記作業項目推定装置へ送信するステップと、
前記作業項目推定装置が、前記調査依頼信号を受信するステップと、
前記作業項目推定装置が、作業者ごとの前記作業者端末のアドレスを定めたテーブルを参照して、前記調査依頼信号に含まれる前記作業者名の作業者の端末である第2の作業者端末のアドレスを特定するステップと、
前記作業項目推定装置が、前記第2の作業者端末に歩数送信依頼信号を送信するステップと、
前記第2の作業者端末が、前記歩数送信依頼信号を受信するステップと、
前記第2の作業者端末が、前記歩数送信依頼信号を受信した時刻から遡って所定時間分の歩数の時系列データを前記作業者の歩数実績パターンとして含む歩数通知信号を前記作業項目推定装置へ送信するステップと、
前記作業項目推定装置が、前記歩数通知信号を受信するステップと、
前記作業項目推定装置が、記憶されている作業項目ごとの歩数特徴パターンを参照して、前記歩数通知信号に含まれる作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定するステップと、
前記作業項目推定装置が、前記作業項目を通知する信号を前記第1の作業者端末に送信するステップと、
前記第1の作業者端末が、前記作業項目を通知する信号を受信するステップと、
前記第1の作業者端末が、前記作業項目を表示するステップと、を備えた作業項目推定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業項目推定装置、作業項目推定システム、および作業項目推定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建物設備の常駐管理業務は、複数人で担当している。常駐管理業務としては、日次巡回点検などの定型業務と、設備故障対応、建物利用者からの依頼、およびクレームへの対応などの非定型業務とが存在する。建物常駐管理業務では、日々の業務を複数の担当者が、その都度分担して実施する。自分以外の業務担当者がどのような作業を実施しているかを知ることができると、確認作業および重複作業がなくなり、業務効率が向上する。
【0003】
屋内位置測位技術を活用して、作業者の位置を検出することによって、作業者の作業項目を推測する方法が考えられる。
【0004】
また、特許文献1のシステムは、携帯装置と管理装置とを備える。携帯装置は歩数計数手段を有する。管理装置は、予め基準歩数情報を記憶する記憶手段と、基準位置情報と現在歩数情報を比較する歩数情報比較手段と、比較結果を判定する位置判定手段とを有する。携帯装置が標識装置を認識すると、現在歩数情報と識別情報が管理装置に送られ、読み出された基準位置情報と現在歩数情報が比較される。比較結果が所定範囲を外れると、巡回業務の進行速度が異常であると判定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、作業者の位置から作業項目を推測する方法では、作業者の位置情報を検出するために高価な屋内位置測位設備を建物に設置する必要がある。
【0007】
特許文献1では、巡回業務の進行速度が異常かどうかを知ることができるが、作業者の作業項目を知ることができない。
【0008】
それゆえに、本開示の目的は、屋内の特別な設備を設置することなく、作業者の作業項目を推定することができる作業項目推定装置、作業項目推定システム、および作業項目推定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の作業項目推定装置は、建物設備の管理のための複数の作業項目の各々ごとに、作業者の歩数特徴パターンを記憶するメモリと、調査時刻から遡って所定時間内の作業者の歩数実績パターンを含む歩数通知信号を受信する第1通信装置と、前記メモリに記憶されている作業項目ごとの前記歩数特徴パターンを参照して、前記作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定するプロセッサと、を備える。
【0010】
本開示の作業項目推定方法は、各作業者が携帯する複数の作業者端末と、作業項目推定装置とを備えた作業項目推定システムにおける作業項目推定方法であって、第1の作業者端末が、作業者名の入力を受け付けるステップと、第1の作業者端末が、作業者名を含む調査依頼信号を作業項目推定装置へ送信するステップと、作業項目推定装置が、調査依頼信号を受信するステップと、作業項目推定装置が、作業者ごとの作業者端末のアドレスを定めたテーブルを参照して、調査依頼信号に含まれる作業者名の作業者の端末である第2の作業者端末のアドレスを特定するステップと、作業項目推定装置が、第2の作業者端末に歩数送信依頼信号を送信するステップと、第2の作業者端末が、歩数送信依頼信号を受信するステップと、第2の作業者端末が、歩数送信依頼信号を受信した時刻から遡って所定時間分の歩数の時系列データを作業者の歩数実績パターンとして含む歩数通知信号を作業項目推定装置へ送信するステップと、作業項目推定装置が、歩数通知信号を受信するステップと、作業項目推定装置が、記憶されている作業項目ごとの歩数特徴パターンを参照して、歩数通知信号に含まれる作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定するステップと、作業項目推定装置が、作業項目を通知する信号を第1の作業者端末に送信するステップと、第1の作業者端末が、作業項目を通知する信号を受信するステップと、第1の作業者端末が、作業項目を表示するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、屋内の特別な設備を設置することなく、作業者の作業項目を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態1の作業項目推定システムの構成を表わす図である。
【
図2】館内温度巡回の移動ルートを表わす図である。
【
図3】月次電気点検の移動ルートを表わす図である。
【
図4】月次電気点検の歩数特徴パターンFY(1)を表わす図である。
【
図5】館内温度巡回の移動ルートを表わす図である。
【
図6】館内温度巡回の歩数特徴パターンFY(2)を表わす図である。
【
図7】排気ファン点検の移動ルートを表わす図である。
【
図8】排気ファン点検の歩数特徴パターンFY(3)を表わす図である。
【
図9】水量計数値確認の移動ルートを表わす図である。
【
図10】水量計数値確認の歩数特徴パターンFY(4)を表わす図である。
【
図11】エスカレータ起動の移動ルートを表わす図である。
【
図12】エスカレータ起動の歩数特徴パターンFY(5)を表わす図である。
【
図13】実施の形態1の作業項目推定方法の処理手順を表わすフローチャートである。
【
図15】歩数通知信号に含まれるデータの例を表わす図である。
【
図16】歩数実績パターンFXの例を表わす図である。
【
図17】作業者の作業項目の推定例を表わす図である。
【
図18】実施の形態2の作業項目推定システムの構成を表わす図である。
【
図19】実施の形態2の作業項目推定方法の処理手順を表わすフローチャートである。
【
図22】実施の形態3の作業項目推定方法の処理手順を表わすフローチャートである。
【
図23】作業者の作業項目の推定例を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の作業項目推定システムの構成を表わす図である。
【0014】
作業項目推定システムは、作業項目推定装置21と、各作業者が携帯する作業者端末31A、31B、31C・・・とを備える。作業者端末31A、31B、31C・・・を総称して、作業者端末31と記載することもある。
【0015】
作業者端末31は、通信装置32と、メモリ34と、プロセッサ33と、センサ35と、表示装置36と、入力装置37とを備える。
【0016】
通信装置32は、作業項目推定装置21との間で通信を行なう。通信装置32は、作業項目推定装置21から歩数送信依頼信号を受信することができる。通信装置32は、歩数通知信号を作業項目推定装置21へ送信することができる。通信装置32は、作業項目推定装置21から作業項目を受信することができる。
【0017】
センサ35は、作業者端末31を携帯している作業者の歩数を計測する。
入力装置37は、作業項目を知りたい作業者名の入力を受け付ける。
【0018】
表示装置36は、推定された作業者の作業項目を表示する。
メモリ34は、センサ35によって計測された作業者の歩数の時系列データを記憶する。メモリ34は、プログラムなどを記憶する。
【0019】
プロセッサ33は、メモリ34に記憶されたプログラムを実行するように構成される。プロセッサ33は、メモリ34から歩数送信依頼信号を受信した時刻(以下、調査時刻)から遡って所定時間分の歩数の時系列データを読み出して、読み出した歩数の時系列データを歩数実績パターンとして含む歩数通知信号を通信装置32を通じて作業項目推定装置21へ送信する。
【0020】
プロセッサ33は、入力された作業者名を含む調査依頼信号を通信装置32を通じて作業項目推定装置21へ送信する。プロセッサ33は、通信装置32を通じて、作業者の作業項目を受信し、表示装置36に作業者の作業項目を表示させる。
【0021】
作業項目推定装置21は、メモリ24と、プロセッサ23と、第1通信装置25と、を備える。
【0022】
第1通信装置25は、作業者端末31との間で通信を行なう。第1通信装置25は、作業者端末31から送信される歩数通知信号を受信する。第1通信装置25は、調査したい作業者が携帯する作業者端末31に、歩数送信依頼信号を送信する。
【0023】
メモリ24は、建物設備の管理のための複数の作業項目の各々ごとの作業者の歩数特徴パターンを記憶する。歩数特徴パターンは、時系列データによって表される。メモリ24は、作業者ごとの作業者端末のアドレスおよび勤務場所を定めたユーザテーブルを記憶する。メモリ24は、プログラムなどを記憶する。
【0024】
プロセッサ23は、メモリ24に記憶されたプログラムを実行するように構成される。プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、ある作業者端末から調査依頼信号を受信し、ユーザテーブルを参照して、調査依頼信号に含まれる作業者名の作業者端末のアドレスを特定し、第1通信装置25を通じて、特定したアドレスの作業者端末に歩数送信依頼信号を送信する。
【0025】
プロセッサ23は、メモリに記憶されている作業項目ごとの歩数特徴パターンを参照して、歩数通知信号に含まれる作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定する。
【0026】
プロセッサ23は、推定した作業者の作業項目を第1通信装置25を通じて、調査依頼信号を送信した作業者端末に送信する。
【0027】
作業者の歩数特徴パターンおよび作業者の歩数実績パターンは、時系列データによって表される。
【0028】
プロセッサ23は、作業者の歩数実績パターンの時系列データと、各作業項目の歩数特徴パターンの時系列データとを比較する。より具体的には、プロセッサ23は、作業者の歩数実績パターンの時系列データのうちの最新の時刻を含むデータと、作業項目の歩数特徴パターンの時系列データの一部または全部とを比較することによって、作業者の実施中の作業項目を推定する。
【0029】
プロセッサ23は、推定した作業者の実行中の作業項目を含む作業項目通知信号を第1通信装置25を通じて、作業者端末に送信する。
【0030】
図3は、月次電気点検の移動ルートを表わす図である。
図4は、月次電気点検の歩数特徴パターンFY(1)を表わす図である。
図4に示すように、月次電気点検では、作業者は、移動と電気設備の点検作業とを交互に実行する。移動は、短時間で、移動中に歩数が大きくなる。電気設備点検は、長時間で、電気設備点検中に歩数が小さくなる。
【0031】
図2および
図5は、館内温度巡回の移動ルートを表わす図である。
図6は、館内温度巡回の歩数特徴パターンFY(2)を表わす図である。
図6に示すように、館内温度巡回では、作業者は、40秒ほど歩行移動し、15秒ほど停止して、温度を測定する。これを繰り返す。フロア間を移動時は、エスカレータを利用するため、歩数は小さくなる。
【0032】
図7は、排気ファン点検の移動ルートを表わす図である。
図8は、排気ファン点検の歩数特徴パターンFY(3)を表わす図である。
図8に示すように、排気ファン点検では、作業者は防災センタから屋上まで移動し、屋上に点在する排気ファンを目視、または異音点検する。防災センタから屋上までの移動時、および屋上から防災センタまでの移動時において、作業者の歩数は大きくなる。点検時は、歩数は小さくなる。
【0033】
図9は、水量計数値確認の移動ルートを表わす図である。
図10は、水量計数値確認の歩数特徴パターンFY(4)を表わす図である。
図10に示すように、水量計数値確認では、作業者は防災センタから水量計が設置されている場所まで移動し、水量計の数値を読み取って記録する。これを繰り返す。
【0034】
図11は、エスカレータ起動の移動ルートを表わす図である。
図12は、エスカレータ起動の歩数特徴パターンFY(5)を表わす図である。
図12に示すように、エスカレータ起動では、作業者は防災センタから出発して、エスカレータの起動作業を行い、次のエスカレータに移動する。防災センタから西側エスカレータ群の設置場所へ移動時、西側エスカレータ群の設置場所から東側エスカレータ群の設置場所へ移動時、および東側エスカレータ群の設置場所から防災センタへの移動時に、作業者の歩数は大きくなる。西側エスカレータを順次起動している間、および東エレベータを順次起動している間は、作業者の歩数は小さくなる。
【0035】
図13は、実施の形態1の作業項目推定方法の処理手順を表わすフローチャートである。ここでは、作業者端末31Aを携帯している作業者Xが、作業者Yの作業項目を知りたいものとする。作業者Yは、作業者端末31Bを携帯しているものとする。
【0036】
ステップS100において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、
図4、
図6、
図8、
図10、および
図12に示すような作業項目ごとの歩数特徴パターンFY(s)を作成する。ただし、s=1~5である。これらの歩数特徴パターンは、たとえば、作業者に実際に作業を実行させることによって得られた歩数の時系列データから作成されるものとしてもよい。
【0037】
ステップS101において、作業者端末31Bにおいて、センサ35は、作業者の歩数の計測を開始し、プロセッサ33は、歩数計測アプリケーションを実行して、作業者の歩数をメモリ34に記憶する。
【0038】
ステップS102において、作業者端末31Aにおいて、作業者Xは、入力装置37を通じて、調べたい作業者の作業者名Yを入力する。
【0039】
ステップS103において、作業者端末31Aにおいて、プロセッサ33は、通信装置32を通じて、作業者名を含む調査依頼信号を作業項目推定装置21に送信する。
【0040】
ステップS104において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、調査依頼信号を受信する。
【0041】
ステップS105において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、メモリ24に記憶されているユーザテーブルを参照して、調査依頼信号に含まれる作業者名の端末(作業者端末)のアドレスを特定する。
図14は、ユーザテーブルの例を表わす図である。作業者(指名またはID)に対して、作業者端末のアドレスが定められている。
【0042】
ステップS106において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、歩数送信依頼信号を特定した作業者端末31Bに送信する。
【0043】
ステップS107において、作業者端末31Bにおいて、プロセッサ33は、通信装置32を通じて、歩数送信依頼信号を受信する。
【0044】
ステップS108において、作業者端末31Bにおいて、プロセッサ33は、歩数送信依頼信号を受信した時刻(調査時刻)から過去X時間分の歩数をメモリ34から読出す。X時間は、たとえば、3時間とすることができる。プロセッサ33は、過去X時間分の歩数の時系列データを歩数実績パターンFXとして含む歩数通知信号を通信装置32を通じて、作業項目推定装置21に送信する。
図15は、歩数通知信号に含まれるデータの例を表わす図である。歩数通知信号は、日、時刻、歩数、およびユーザIDのデータのセットを含む。
【0045】
ステップS109において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、歩数通知信号を受信する。
【0046】
ステップS110において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、歩数通知信号から、過去X時間分の歩数に基づいて、歩数実績パターンFXを作成する。
図16は、歩数実績パターンFXの例を表わす図である。歩数実績パターンは、歩数特徴パターンと同様に、時系列データで表される。
【0047】
ステップS111において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、メモリ24に記憶されている複数の歩数特徴パターンFY(1)~FY(n)と、歩数実績パターンとに基づいて、作業者Yの実施中の作業項目を推定する。プロセッサ23は、作業者の歩数実績パターンの時系列データのうちの最新の時刻(調査時刻)を含むデータと、作業項目の歩数特徴パターンの時系列データの一部または全部とを比較することによって、作業者の実施中の作業項目を推定する。ここで、時系列データの類似の判断は、たとえば、波形のパターンマッチングの手法などを用いることができる。
【0048】
たとえば、プロセッサ23は、歩数実績パターンFXの最新の時刻tcからk×Δt時間前の時刻から最新時刻tcまでの時刻tx(すなわちtc-k×Δt≦tx≦tc)の歩数の時系列データと、歩数特徴パターンFY(s)の時刻0からk×Δt時間後の時刻までの時刻ty(すなわち、0≦ty≦k×Δt)の歩数の時系列データとの類似度R(k、s)を算出する。プロセッサ23は、kおよびsを順次変化させて、類似度R(k、s)を算出し、類似度R(k、s)が最大となるk、sをKm、Smとして特定する。プロセッサ23は、歩数実績パターンFXの最新時刻を起点とした過去Km×Δt時間分の時系列データが、歩数特徴パターンFY(Sm)のKm×Δt分の時系列データとが最も類似すると判断することができる。類似度R(k、s)として、たとえば、2つの時系列データの相関を用いることができる。
【0049】
図17は、作業者の作業項目の推定例を表わす図である。
図17の例では、作業者の作業項目が「水量計数値確認」と推定された例が示されている。
【0050】
ステップS112において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、作業者Yの作業項目を含む作業項目通知信号を作業者端末31Aに送信する。
【0051】
ステップS113において、作業者端末31Aにおいて、プロセッサ33は、通信装置32を通じて、作業項目通知信号を受信する。
【0052】
ステップS114において、作業者端末31Aにおいて、プロセッサ33は、作業項目通知信号に含まれる作業者の作業項目を表示装置36に表示する。
【0053】
以上のように、本実施の形態によれば、作業者の作業項目ごとの歩数特徴パターンと、作業者が現在実行中の作業の歩数実績パターンと比較することによって、屋内の特別な設備を設置することなく、遠隔で作業者の実施中の作業項目を推定することができる。
【0054】
実施の形態2.
図18は、実施の形態2の作業項目推定システムの構成を表わす図である。
【0055】
実施の形態2の作業項目推定システムが、実施の形態1の作業項目推定システムと相違する点は、実施の形態2の作業項目推定装置21は、さらに第2通信装置22を備えることである。
【0056】
第2通信装置22は、天気データ提供サービス装置11から天気データを取得する。
作業項目推定装置21のメモリ24Aは、建物設備の管理のための複数の作業項目の各々ごとに、実施可能時間帯、実施可能天気、前記作業者の歩数特徴パターンを定めた作業特徴テーブルを記憶する。
【0057】
プロセッサ23は、作業特徴テーブルを参照して、調査時刻、調査時刻の天気、および作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定する。
【0058】
図19は、実施の形態2の作業項目推定方法の処理手順を表わすフローチャートである。ここでは、作業者端末31Aを携帯している作業者Xが、作業者Yの作業項目を知りたいものとする。作業者Yは、作業者端末31Bを携帯しているものとする。
【0059】
ステップS200において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、実施の形態1と同様に、作業項目ごとの歩数特徴パターンを作成する。プロセッサ23は、作業項目名に対して、実施可能時間帯と、実施可能天気、および歩数特徴パターンを定めた作業特徴テーブルを作成する。
図20は、作業特徴テーブルの例を表わす図である。たとえば、「月次電気点検」に対応して、実施可能時間帯が「10:00~12:00、13:00~17:00」、実施可能天気が「晴れ、または曇り」であることが定められている。
【0060】
ステップS101において、作業者端末31Bにおいて、センサ35は、作業者の歩数の計測を開始し、プロセッサ33は、歩数計測アプリケーションを実行して、作業者の歩数をメモリ34に記憶する。
【0061】
ステップS102において、作業者端末31Aにおいて、作業者Xは、入力装置37を通じて、調べたい作業者の作業者名Yを入力する。
【0062】
ステップS103において、作業者端末31Aにおいて、プロセッサ33は、通信装置32を通じて、作業者名を含む調査依頼信号を作業項目推定装置21に送信する。
【0063】
ステップS104において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、調査依頼信号を受信する。
【0064】
ステップS105において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、メモリ24に記憶されているユーザテーブルを参照して、調査依頼信号に含まれる作業者名の端末(作業者端末)のアドレスを特定する。
【0065】
ステップS201において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、メモリ24に記憶されているユーザテーブルを参照して、調査依頼信号に含まれる作業者名Yの勤務場所を特定する。プロセッサ23は、第2通信装置22を通じて、天気データ提供サービス装置11にアクセスして、調査依頼信号を受信した時刻の勤務場所の天気データを取得する。
【0066】
ステップS106において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、歩数送信依頼信号を特定した作業者端末31Bに送信する。
【0067】
ステップS107において、作業者端末31Bにおいて、プロセッサ33は、通信装置32を通じて、歩数送信依頼信号を受信する。
【0068】
ステップS108において、作業者端末31Bにおいて、プロセッサ33は、歩数送信依頼信号を受信した時刻から過去X時間分の歩数をメモリ34から読出す。X時間は、たとえば、3時間とすることができる。プロセッサ33は、過去X時間分の歩数の時系列データを歩数実績パターンFXとして含む歩数通知信号を通信装置32を通じて、作業項目推定装置21に送信する。
【0069】
ステップS109において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、歩数通知信号を受信する。
【0070】
ステップS110において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、歩数通知信号から、過去X時間分の歩数に基づいて、歩数実績パターンFXを作成する。
【0071】
ステップS202において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、ステップS110において作成した調査依頼信号を受信した時刻の過去X時間分の歩数を表わす歩数実績パターンFXと、調査依頼信号を受信した時刻(調査時刻)と、ステップS201において取得した調査依頼信号を受信した時刻の天気とを含む現状テーブルを作成する。
【0072】
図21は、現状テーブルの例を表わす図である。
図21の例では、歩数実績パターンがFX、時刻が「10:24」、天気が「晴れ」であると定められている。
【0073】
ステップS211において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、メモリ24に記憶されている作業特徴テーブルと、現状テーブルとに基づいて、作業者Yの実施中の作業項目を推定する。
【0074】
プロセッサ23は、作業特徴テーブルの作業項目のうち、現状テーブルの時刻が含まれる実施可能時間帯、現状テーブルの天気と一致する実施可能天気、および現状テーブルの歩数実績パターンに最も類似する歩数特徴パターンが定められている作業項目を特定する。歩数実績パターンと歩数特徴パターンとの類似度は、実施の形態1と同様にして求めることができる。
【0075】
ステップS112において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、第1通信装置25を通じて、作業者Yの作業項目を含む作業項目通知信号を作業者端末31Aに送信する。
【0076】
ステップS113において、作業者端末31Aにおいて、プロセッサ33は、通信装置32を通じて、作業項目通知信号を受信する。
【0077】
ステップS114において、作業者端末31Aにおいて、プロセッサ33は、作業項目通知信号に含まれる作業者の作業項目を表示装置36に表示する。
【0078】
以上のように、本実施の形態によれば、作業者の作業項目ごとの実施可能時間帯、実施可能天気、および歩数特徴パターンを含む作業特徴テーブルと、作業者が現在実行中の作業の時刻、天気、および歩数実績パターンを含む現状テーブルと比較することによって、屋内の特別な設備を設置することなく、遠隔で作業者の実施中の作業項目を推定することができる。
【0079】
実施の形態3.
本実施の形態では、作業項目推定装置21のプロセッサ23は、作業者の歩数実績パターンの時系列データと、作業項目の歩数特徴パターンの時系列データの全部とを比較することによって、作業者の実施済みの作業項目を推定する。
【0080】
図22は、実施の形態3の作業項目推定方法の処理手順を表わすフローチャートである。
図22の実施の形態3のフローチャートが、
図19の実施の形態2のフローチャートと相違する点は、
図22のフローチャートが、ステップS211に代えて、ステップS311を備える点である。
【0081】
ステップS311において、作業項目推定装置21において、プロセッサ23は、メモリ24に記憶されている作業特徴テーブルと、現状テーブルとに基づいて、作業者Yの実施済みの作業項目を推定する。
【0082】
プロセッサ23は、作業特徴テーブルの作業項目のうち、現状テーブルの時刻が含まれる作業実施可能時間帯、現状テーブルの天気と一致する作業実施可能天気、および現状テーブルの歩数実績パターンに最も類似する歩数特徴パターンが定められている作業項目を特定する。
【0083】
実施の形態3では、プロセッサ23は、歩数実績パターンと歩数特徴パターンとの類似度を以下のようにして求めることができる。
【0084】
たとえば、プロセッサ23は、歩数特徴パターンFY(s)の時刻0からt(s)時間後の時刻までの時刻tyの歩数の時系列データ(0≦ty≦t(s))と、歩数実績パターンの時刻t0+k×Δtからk×t(s)時間後までの時刻tx(t0+k×Δt≦tx≦t0+k×Δt+t(s))の歩数の時系列データとの類似度R(k、s)を算出する。t(s)は、歩数特徴パターンFY(s)で表される作業項目sの作業時間である。FY(1)の場合には、t(1)=120、FY(2)の場合には、t(2)=60、FY(3)の場合には、t(3)=40、FY(4)の場合には、t(4)=11、FY(5)の場合には、t(5)=11である。
【0085】
プロセッサ23は、s、kを順次変化させて、類似度R(k、s)を算出し、類似度R(k、s)が最大となるk、sをKm、Smとして特定する。プロセッサ23は、歩数実績パターンFXの時刻(t0+Km×Δt≦tx≦t0+Km×Δt+t(Sm))の時系列データが、歩数特徴パターンFY(Sm)のt(Sm)時間分の時系列データとが最も類似すると判断することができる。
【0086】
図23は、作業者の作業項目の推定例を表わす図である。
図23の例では、作業者の作業項目が「水量計数値確認」と推定された例が示されている。
【0087】
以上のように、本実施の形態によれば、作業者の作業項目ごとの実施可能時間帯、実施可能天気、および歩数特徴パターンを含む作業特徴テーブルと、作業者が現在実行中の作業の時刻、天気、および歩数実績パターンを含む現状テーブルと比較することによって、屋内の特別な設備を設置することなく、遠隔で作業者の実施済みの作業項目を推定することができる。
【0088】
上述した実施形態は、以下の付記の具体例である。
(付記1)
建物設備の管理のための複数の作業項目の各々ごとに、作業者の歩数特徴パターンを記憶するメモリと、
調査時刻から遡って所定時間内の作業者の歩数実績パターンを含む歩数通知信号を受信する第1通信装置と、
前記メモリに記憶されている作業項目ごとの前記歩数特徴パターンを参照して、前記作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定するプロセッサと、を備えた作業項目推定装置。
【0089】
(付記2)
前記メモリは、建物設備の管理のための複数の作業項目の各々ごとに、実施可能時間帯、実施可能天気、前記作業者の歩数特徴パターンを定めた作業特徴テーブルを記憶し、
調査時刻の天気を取得する第2通信装置をさらに備え、
前記プロセッサは、前記作業特徴テーブルを参照して、前記調査時刻、前記調査時刻の天気、前記作業者の前記歩数実績パターンに対応する作業項目を推定する、付記1記載の作業項目推定装置。
【0090】
(付記3)
前記作業者の歩数特徴パターンおよび前記作業者の歩数実績パターンは、時系列データによって表され、
前記プロセッサは、前記作業者の歩数実績パターンの時系列データと、各作業項目の歩数特徴パターンの時系列データとを比較する、付記1または2記載の作業項目推定装置。
【0091】
(付記4)
前記プロセッサは、前記作業者の歩数実績パターンの時系列データのうちの最新の時刻を含むデータと、各作業項目の歩数特徴パターンの時系列データの一部または全部とを比較することによって、作業者の実施中の作業項目を推定する、付記3記載の作業項目推定装置。
【0092】
(付記5)
前記プロセッサは、前記作業者の歩数実績パターンの時系列データと、各作業項目の歩数特徴パターンの時系列データの全部とを比較することによって、作業者の実施済みの作業項目を推定する、付記3記載の作業項目推定装置。
【0093】
(付記6)
付記1~5のいずれか1項に記載の作業項目推定装置と、
各作業者が携帯する複数の作業者端末と、を備え、
前記作業項目推定装置において、
前記第1通信装置は、調査したい作業者が携帯する作業者端末に、歩数送信依頼信号を送信し、
前記作業者端末は、
前記作業者の歩数を計測するセンサと、
前記計測された歩数の時系列データを記憶するメモリと、
前記作業項目推定装置から、前記歩数送信依頼信号を受信する通信装置と、
前記メモリから前記歩数送信依頼信号を受信した時刻から遡って所定時間分の歩数の時系列データを読み出して、前記読み出した歩数の時系列データを前記歩数実績パターンとして含む前記歩数通知信号を前記通信装置を通じて前記作業項目推定装置へ送信するプロセッサと、を備えた作業項目推定システム。
【0094】
(付記7)
前記作業者端末は、さらに、
作業者名を受け付ける入力装置と、
表示装置とを備え、
前記プロセッサは、前記作業者名を含む調査依頼信号を前記通信装置を通じて前記作業項目推定装置へ送信し、前記通信装置を通じて、前記作業者の作業項目を受信し、前記表示装置に前記作業者の作業項目を表示させ、
前記作業項目推定装置において、
前記メモリは、作業者ごとの前記作業者端末のアドレスを定めたユーザテーブルを記憶し、
前記プロセッサは、前記第1通信装置を通じて、前記調査依頼信号を受信し、前記ユーザテーブルを参照して、前記調査依頼信号に含まれる前記作業者名の作業者の作業者端末のアドレスを特定し、前記第1通信装置を通じて、前記作業者名の作業者の前記作業者端末に前記歩数送信依頼信号を送信し、
前記プロセッサは、推定した前記作業者の作業項目を前記第1通信装置を通じて、前記調査依頼信号を送信した作業者端末に送信する、付記6記載の作業項目推定システム。
【0095】
(付記8)
各作業者が携帯する複数の作業者端末と、作業項目推定装置とを備えた作業項目推定システムにおける作業項目推定方法であって、
第1の作業者端末が、作業者名の入力を受け付けるステップと、
前記第1の作業者端末が、前記作業者名を含む調査依頼信号を前記作業項目推定装置へ送信するステップと、
前記作業項目推定装置が、前記調査依頼信号を受信するステップと、
前記作業項目推定装置が、作業者ごとの前記作業者端末のアドレスを定めたテーブルを参照して、前記調査依頼信号に含まれる前記作業者名の作業者の端末である第2の作業者端末のアドレスを特定するステップと、
前記作業項目推定装置が、前記第2の作業者端末に歩数送信依頼信号を送信するステップと、
前記第2の作業者端末が、前記歩数送信依頼信号を受信するステップと、
前記第2の作業者端末が、前記歩数送信依頼信号を受信した時刻から遡って所定時間分の歩数の時系列データを前記作業者の歩数実績パターンとして含む歩数通知信号を前記作業項目推定装置へ送信するステップと、
前記作業項目推定装置が、前記歩数通知信号を受信するステップと、
前記作業項目推定装置が、記憶されている作業項目ごとの歩数特徴パターンを参照して、前記歩数通知信号に含まれる作業者の歩数実績パターンに対応する作業項目を推定するステップと、
前記作業項目推定装置が、前記作業項目を通知する信号を前記第1の作業者端末に送信するステップと、
前記第1の作業者端末が、前記作業項目を通知する信号を受信するステップと、
前記第1の作業者端末が、前記作業項目を表示するステップと、を備えた作業項目推定方法。
【0096】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0097】
11 天気データ提供サービス装置、21 作業項目推定装置、22,25,32 通信装置、23,33 プロセッサ、24,34 メモリ、31A,31B,31C 作業者端末、35 センサ、36 表示装置、37 入力装置。