(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131454
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】顧客抽出装置、および顧客抽出方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/01 20230101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q30/01
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041722
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 嘉人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 公紀
(72)【発明者】
【氏名】中島 史暁
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB05
5L049BB05
(57)【要約】
【課題】商談可能性が高い顧客がわかるデータベースを作成することができる顧客抽出装置および顧客抽出方法を提供する。
【解決手段】プロセッサ100が、建物企業DB122と、建物名称に人名が含まれているか否か、および企業名称に人名が含まれているか否かに基づく、建物の自社ビル可能性を定めた自社ビル可能性判定テーブル123とに基づいて、建物の自社ビル可能性を判定し、判定結果を建物企業DB122に記録する。プロセッサ100が、建物企業DB122と、企業規模および建物の自社ビル可能性に基づく、建物を所有する企業における建物設備の商談可能性を定めた商談可能性判定テーブル125とに基づいて、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性を判定し、判定結果を建物企業DB122に記録する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物ごとに、建物の情報と、建物を所有する企業の情報とを定めたデータベースと、建物名称に人名が含まれているか否か、および企業名称に人名が含まれているか否かに基づく、建物の自社ビル可能性を定めた第1のテーブルと、企業規模および建物の自社ビル可能性に基づく、建物を所有する企業における建物設備の商談可能性を定めた第2のテーブルを記憶するメモリと、
前記第1のテーブルと前記データベースとに基づいて、建物の自社ビル可能性を判定し、判定結果を前記データベースに記録し、前記第2のテーブルと前記データベースとに基づいて、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性を判定し、判定結果を前記データベースに記録するプロセッサと、を備えた顧客抽出装置。
【請求項2】
建物の自社ビル可能性は、高い、中、低いのうちのいずれか1つに定められ、
前記第1のテーブルは、
建物名称が人名を含み、かつ地名および最寄駅名を含まず、企業名称が人名を含み、かつ地名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が高いと定め、
建物名称が人名を含み、かつ地名および最寄駅名を含まず、企業名称が人名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が中と定め、
建物名称が人名を含まず、企業名称が人名を含み、かつ地名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が中と定め、
建物名称が人名を含み、かつ地名および最寄駅名の両方または一方を含み、企業名称が人名を含み、かつ地名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が中と定め、
建物名称が人名を含み、かつ地名および最寄駅名を含まず、企業名称が人名を含み、かつ地名を含む場合には、建物の自社ビル可能性が中と定め、
建物名称が人名を含まず、企業名称が人名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が低いと定める、請求項1記載の顧客抽出装置。
【請求項3】
前記企業規模は、小、中、および大のうちのいずれか1つに定められ、
建物を所有する企業の建物設備の商談可能性は、高い、中、低いのうちのいずれか1つに定められ、
前記第2のテーブルは、前記企業規模が小で、かつ前記建物の自社ビル可能性が高い場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が高いと定め、
前記企業規模が小で、かつ前記建物の自社ビル可能性が中の場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が中と定め、
前記企業規模が小で、かつ前記建物の自社ビル可能性が低い場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が低いと定める、請求項2記載の顧客抽出装置。
【請求項4】
前記第2のテーブルは、前記企業規模が中で、かつ前記建物の自社ビル可能性が高い場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が中と定め、
前記企業規模が中で、かつ前記建物の自社ビル可能性が中の場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が低いと定め、
前記企業規模が中で、かつ前記建物の自社ビル可能性が低い場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が低いと定める、請求項3記載の顧客抽出装置。
【請求項5】
前記第2のテーブルは、前記企業規模が大の場合、前記建物の自社ビル可能性に係わらず、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が低いと定める、請求項4記載の顧客抽出装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、建物名称から人名を抽出して、抽出した人名を前記データベースに記録する、請求項1記載の顧客抽出装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、企業名称から人名を抽出し、抽出した人名を前記データベースに記録する、請求項1記載の顧客抽出装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、建物住所から、建物の最寄駅を検索し、検索結果を前記データベースに記録する、請求項1記載の顧客抽出装置。
【請求項9】
前記メモリは、企業の業種、および従業員数に基づく、企業規模を定めた第3のテーブルを記憶し、
前記プロセッサは、前記第3のテーブルに基づいて、建物を所有する企業の企業規模を判定し、判定結果を前記データベースに記録する、請求項1記載の顧客抽出装置。
【請求項10】
プロセッサが、建物ごとに、建物の情報と、建物を所有する企業の情報とを定めたデータベースと、建物名称に人名が含まれているか否か、および企業名称に人名が含まれているか否かに基づく、建物の自社ビル可能性を定めた第1のテーブルとに基づいて、建物の自社ビル可能性を判定し、判定結果を前記データベースに記録するステップと、
前記プロセッサが、前記データベースと、企業規模および建物の自社ビル可能性に基づく、建物を所有する企業における建物設備の商談可能性を定めた第2のテーブルとに基づいて、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性を判定し、判定結果を前記データベースに記録するステップと、を備えた顧客抽出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、顧客抽出装置、および顧客抽出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、顧客情報を表示する装置が知られている。たとえば、特許文献1に記載の装置は、土地または建物の所有者の氏名、地名、および建物名を地図上に表示可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物設備の営業では、取り扱う商品が高額であるため、建物設備の営業担当者は、顧客の最終決済者に、最初から直接アプローチできると営業効率が高くなる。建物設備の営業担当者は、商談可能性が高い顧客をターゲットとすることによって、効率よく営業活動が進められるが、顧客が商談可能性が高い顧客かどうかを知ることができない。
【0005】
それゆえに、本開示の目的は、商談可能性が高い顧客がわかるデータベースを作成することができる顧客抽出装置および顧客抽出方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の顧客抽出装置は、建物ごとに、建物の情報と、建物を所有する企業の情報とを定めたデータベースと、建物名称に人名が含まれているか否か、および企業名称に人名が含まれているか否かに基づく、建物の自社ビル可能性を定めた第1のテーブルと、企業規模および建物の自社ビル可能性に基づく、建物を所有する企業における建物設備の商談可能性を定めた第2のテーブルを記憶するメモリと、第1のテーブルとデータベースとに基づいて、建物の自社ビル可能性を判定し、判定結果をデータベースに記録し、第2のテーブルとデータベースとに基づいて、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性を判定し、判定結果をデータベースに記録するプロセッサと、を備える。
【0007】
本開示の顧客抽出方法は、プロセッサが、建物ごとに、建物の情報と、建物を所有する企業の情報とを定めたデータベースと、建物名称に人名が含まれているか否か、および企業名称に人名が含まれているか否かに基づく、建物の自社ビル可能性を定めた第1のテーブルとに基づいて、建物の自社ビル可能性を判定し、判定結果をデータベースに記録するステップと、プロセッサが、データベースと、企業規模および建物の自社ビル可能性に基づく、建物を所有する企業における建物設備の商談可能性を定めた第2のテーブルとに基づいて、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性を判定し、判定結果をデータベースに記録するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、商談可能性が高い顧客がわかるデータベースを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態の顧客抽出装置の構成を表わす図である。
【
図2】実施の形態の顧客抽出方法の処理手順を表わすフローチャートである。
【
図5】自社ビル可能性判定テーブルの例を表わす図である。
【
図6】商談可能性判定テーブルの例を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、実施の形態の顧客抽出装置の構成を表わす図である。
【0012】
顧客抽出装置200は、バス106に接続されたプロセッサ100と、メモリ104と、入力装置101と、表示装置103とを備える。
【0013】
メモリ104は、顧客DB(Database)121と、建物企業DB122と、企業規模判定テーブル123と、商談可能性判定テーブル125と、自社ビル可能性判定テーブル124と、を備える。
【0014】
顧客DB121は、建物ごとに、少なくとも「建物名称、「建物住所」、および「企業名称」の情報からなる。
【0015】
建物企業DB122は、建物企業DBを記憶する。建物企業DBは、建物ごとに、建物の情報と、建物を所有する企業の情報とを定める。
【0016】
企業規模判定テーブル123は、業種と従業員とに基づいて、企業規模を定める。
【0017】
自社ビル可能性判定テーブル124は、建物人名、建物地名、企業人名、企業地名とに基づいて、建物の自社ビル可能性を定める。建物の自社ビル可能性は、企業名称の企業が、建物名称の建物を所有し、かつ業務を行っている可能性である。
【0018】
商談可能性判定テーブル125は、企業規模と建物の自社ビル可能性とに基づいて、高効率商談顧客の可能性を定める。
【0019】
入力装置101は、キーボードまたはマウスなどによって構成される。入力装置101は、ユーザからの入力を受け付けて、プロセッサ100へ出力する。
【0020】
プロセッサ100は、Webサービスにアクセスして、必要な情報を取得する。
【0021】
プロセッサ100は、建物名称から人名を抽出して、抽出した人名を建物企業DB122に記録する。プロセッサ100は、企業名称から人名を抽出し、抽出した人名を建物企業DB122に記録する。プロセッサ100は、建物住所から、建物の最寄駅を検索し、検索結果を建物企業DB122に記録する。
【0022】
プロセッサ100は、企業規模判定テーブル123に基づいて、建物を所有する企業の企業規模を判定し、判定結果を建物企業DB122に記録する。
【0023】
プロセッサ100は、自社ビル可能性判定テーブル124と建物企業DB122とに基づいて、建物の自社ビル可能性を判定し、判定結果を建物企業DB122に記録する。
【0024】
プロセッサ100は、商談可能性判定テーブル125と建物企業DB122とに基づいて、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性を判定し、判定結果を建物企業DB122に記録する。
【0025】
表示装置103は、プロセッサ100から出力される画面を表示する。
【0026】
図2は、実施の形態の顧客抽出方法の処理手順を表わすフローチャートである。
図3は、建物企業DBの例を表わす図である。
【0027】
ステップS101において、プロセッサ100は、顧客DBの情報を用いて、「建物名称」、「建物住所」、「企業名称」を建物企業DBに記録する(
図3のAを参照)。
【0028】
ステップS102において、プロセッサ100は、インターネット検索、または法人向けサービスなどのWebサービス102を利用して、「建物住所」の「最寄駅名」を検索して、検索した「最寄駅名」を建物企業DBに記録する(
図3のBを参照)。
【0029】
ステップS103において、プロセッサ100は、建物企業DBの「建物名称」に対して、固有表現抽出を行い、「建物名称」に人名が含まれている場合は、抽出した人名を「建物人名」として、建物企業DBに記録する(
図3のCを参照)。
【0030】
ステップS104において、プロセッサ100は、建物企業DBの「建物名称」に対して、固有表現抽出を行い、「建物名称」に地名が含まれている場合は、抽出した地名を「建物地名」として建物企業DBに記録する(
図3のDを参照)。
【0031】
ステップS105において、プロセッサ100は、建物企業DBの「企業名称」に対して、固有表現抽出を行い、「企業名称」に人名が含まれている場合は、抽出した人名を「企業人名」として、建物企業DBに記録する(
図3のEを参照)。
【0032】
ステップS106において、プロセッサ100は、建物企業DBの「企業名称」に対して、固有表現抽出を行い、「企業名称」に地名が含まれている場合は、抽出した地名を「企業地名」として、建物企業DBに記録する(
図3のFを参照)。
【0033】
ステップS107において、プロセッサ100は、企業データ提供サイトなどのWebサービス102を利用して、建物企業DBの「企業名称」の企業の「業種」、および「従業員数」を検索して、検索した「業種」、および「従業員数」を建物企業DBに記録する(
図3のGを参照)。
【0034】
ステップS108において、プロセッサ100は、企業規模判定テーブルを用いて、建物企業DBの「業種」および「従業員数」から、「企業規模」を特定して、特定した「企業規模」を建物企業DBに記録する(
図3のHを参照)。
【0035】
図4は、企業判定テーブルの例を表わす図である。
図4では、たとえば、「業種」が「不動産」の場合には、「従業員数」が「300人以上」、「50人以上300人未満」、「50人未満」に対して、それぞれ、「企業規模」が「大規模」、「中規模」、「小規模」と定められている。「業種」が「製造業」の場合には、「従業員数」が「1000人以上」、「100人以上1000人未満」、「100人未満」に対して、それぞれ、「企業規模」が「大規模」、「中規模」、「小規模」と定められている。
【0036】
ステップS109において、プロセッサ100は、自社ビル可能性判定テーブルを用いて、建物企業DBの「建物人名」、「建物地名、「最寄駅名」、「企業人名」、および「企業地名」から、建物企業DBの「企業名称」の企業の「建物の自社ビル可能性」を判定して、判定した「建物の自社ビル可能性」を建物企業DBに記録する(
図3のIを参照)。
【0037】
図5は、自社ビル可能性判定テーブルの例を表わす図である。
【0038】
「建物名称」が「人名」を含み、かつ「地名」および「最寄駅名」を含まず、「企業名称」が「人名」を含み、かつ「地名」を含まない場合には、「建物の自社ビル可能性」が「高」(高いという意味)と定められる。
【0039】
「建物名称」が「人名」を含み、かつ「地名」および「最寄駅名」を含まず、「企業名称」が「人名」を含まない場合には、「建物の自社ビル可能性」が「中」(中くらいという意味)と定められる。
【0040】
「建物名称」が「人名」を含まず、「企業名称」が「人名」を含み、かつ「地名」を含まない場合には、「建物の自社ビル可能性」が「中」と定められる。
【0041】
「建物名称」が「人名」を含み、かつ「地名」および「最寄駅名」の両方または一方を含み、「企業名称」が「人名」を含み、かつ「地名」を含まない場合には、「建物の自社ビル可能性」が「中と定められる。
【0042】
「建物名称」が「人名」を含み、かつ「地名」および「最寄駅名」を含まず、「企業名称」が「人名」を含み、かつ「地名」を含む場合には、「建物の自社ビル可能性」が「中」と定められる。
【0043】
「建物名称」が「人名」を含まず、「企業名称」が「人名」を含まない場合には、「建物の自社ビル可能性」が「低」(低いという意味)と定められる。
【0044】
ステップS110において、プロセッサ100は、商談可能性判定テーブルを用いて、建物企業DBの「企業規模判定」、および「建物の自社ビル可能性」から、建物企業DBの「企業名称」の企業の「高効率商談顧客可能性」を判定し、判定した「高効率商談顧客可能性」を建物企業DBに記録する(
図3のJを参照)。
【0045】
図6は、商談可能性判定テーブルの例を表わす図である。
【0046】
「企業規模」が「小規模」の場合、「建物の自社ビル可能性」が「高」、「中」、「低」に対して、「高効率商談顧客可能性」が、それぞれ「高」、「中」、「低」に定められている。このように定めた理由は、小企業は、顧客の決裁者が設備担当を兼務している場合が多く、営業効率が良いと推定されるためである。
【0047】
「企業規模が「中規模」の場合、「建物の自社ビル可能性」が「高」、「中」、「低」に対して、「高効率商談顧客可能性」が、それぞれ「中」、「低」、「低」に定められている。
【0048】
「企業規模」が「大規模」の場合、「建物の自社ビル可能性」が「高」、「中」、「低」に対して、「高効率商談顧客可能性」が、それぞれ「低」、「低」、「低」に定められている。このように定めた理由は、大企業は、顧客の設備担当者は、決裁者ではない場合が多く、営業効率が悪いと推定されるためである。
【0049】
表示装置103には、ステップS101~S110によって、作成された建物企業DBの画面が表示される。
【0050】
以上のように、本実施の形態によれば、自然言語処理を用いることによって、商談可能性が高い顧客がわかるデータベースを作成することができる。その結果、建物設備の営業担当者の営業効率が高くなる。
【0051】
上述した実施形態は、以下の付記の具体例である。
【0052】
(付記1)
建物ごとに、建物の情報と、建物を所有する企業の情報とを定めたデータベースと、建物名称に人名が含まれているか否か、および企業名称に人名が含まれているか否かに基づく、建物の自社ビル可能性を定めた第1のテーブルと、企業規模およびに基づく、建物を所有する企業における建物設備の商談可能性を定めた第2のテーブルを記憶するメモリと、
前記第1のテーブルと前記データベースとに基づいて、建物の自社ビル可能性を判定し、判定結果を前記データベースに記録し、前記第2のテーブルと前記データベースとに基づいて、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性を判定し、判定結果を前記データベースに記録するプロセッサと、を備えた顧客抽出装置。
【0053】
(付記2)
建物の自社ビル可能性は、高い、中、低いのうちのいずれか1つに定められ、
前記第1のテーブルは、
建物名称が人名を含み、かつ地名および最寄駅名を含まず、企業名称が人名を含み、かつ地名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が高いと定め、
建物名称が人名を含み、かつ地名および最寄駅名を含まず、企業名称が人名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が中と定め、
建物名称が人名を含まず、企業名称が人名を含み、かつ地名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が中と定め、
建物名称が人名を含み、かつ地名および最寄駅名の両方または一方を含み、企業名称が人名を含み、かつ地名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が中と定め、
建物名称が人名を含み、かつ地名および最寄駅名を含まず、企業名称が人名を含み、かつ地名を含む場合には、建物の自社ビル可能性が中と定め、
建物名称が人名を含まず、企業名称が人名を含まない場合には、建物の自社ビル可能性が低いと定める、付記1記載の顧客抽出装置。
【0054】
(付記3)
前記企業規模は、小、中、および大のうちのいずれか1つに定められ、
建物を所有する企業の建物設備の商談可能性は、高い、中、低いのうちのいずれか1つに定められ、
前記第2のテーブルは、前記企業規模が小で、かつ前記建物の自社ビル可能性が高い場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が高いと定め、
前記企業規模が小で、かつ前記建物の自社ビル可能性が中の場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が中と定め、
前記企業規模が小で、かつ前記建物の自社ビル可能性が低い場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が低いと定める、付記2記載の顧客抽出装置。
【0055】
(付記4)
前記第2のテーブルは、前記企業規模が中で、かつ前記建物の自社ビル可能性が高い場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が中と定め、
前記企業規模が中で、かつ前記建物の自社ビル可能性が中の場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が低いと定め、
前記企業規模が中で、かつ前記建物の自社ビル可能性が低い場合に、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が低いと定める、付記3記載の顧客抽出装置。
【0056】
(付記5)
前記第2のテーブルは、前記企業規模が大の場合、前記建物の自社ビル可能性に係わらず、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性が低いと定める、付記4記載の顧客抽出装置。
【0057】
(付記6)
前記プロセッサは、建物名称から人名を抽出して、抽出した人名を前記データベースに記録する、付記1~5のいずれか1項に記載の顧客抽出装置。
【0058】
(付記7)
前記プロセッサは、企業名称から人名を抽出し、抽出した人名を前記データベースに記録する、付記1~6のいずれか1項に記載の顧客抽出装置。
【0059】
(付記8)
前記プロセッサは、建物住所から、建物の最寄駅を検索し、検索結果を前記データベースに記録する、付記1~7のいずれか1項に記載の顧客抽出装置。
【0060】
(付記9)
前記メモリは、企業の業種、および従業員数に基づく、企業規模を定めた第3のテーブルを記憶し、
前記プロセッサは、前記第3のテーブルに基づいて、建物を所有する企業の企業規模を判定し、判定結果を前記データベースに記録する、付記1~8のいずれか1項に記載の顧客抽出装置。
【0061】
(付記10)
プロセッサが、建物ごとに、建物の情報と、建物を所有する企業の情報とを定めたデータベースと、建物名称に人名が含まれているか否か、および企業名称に人名が含まれているか否かに基づく、建物の自社ビル可能性を定めた第1のテーブルとに基づいて、建物の自社ビル可能性を判定し、判定結果を前記データベースに記録するステップと、
前記プロセッサが、前記データベースと、企業規模および建物の自社ビル可能性に基づく、建物を所有する企業における建物設備の商談可能性を定めた第2のテーブルとに基づいて、建物を所有する企業の建物設備の商談可能性を判定し、判定結果を前記データベースに記録するステップと、を備えた顧客抽出方法。
【0062】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0063】
100 プロセッサ、101 入力装置、102 Webサービス、103 表示装置、104 メモリ、121 顧客DB、122 建物企業DB、123 企業規模判定テーブル、124 自社ビル可能性判定テーブル、125 商談可能性判定テーブル、200 顧客抽出装置、106 バス。