(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131460
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】アクション支援装置及びアクション支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041731
(22)【出願日】2023-03-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4(2022)年4月1日付けで、株式会社リクルートが、ウェブサイトにて、吉田麗央及び井上雄貴が発明したアクション支援装置に関して公開した。 令和4(2022)年5月9日付けで、株式会社リクルートが、ウェブサイトにて、吉田麗央及び井上雄貴が発明したアクション支援装置に関するアプリを公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】吉田 麗央
(72)【発明者】
【氏名】井上 雄貴
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】アクションの実行状況を個別に把握し易くすることができるアクション支援装置を提供する。
【解決手段】アクション支援装置2は、生徒用端末4で実行された関心のある学校に対するアクションを取得する手段と、取得されたアクションが生徒用端末4で実行されたことを、生徒の進捗状況を表示する進捗管理画面に含めて先生用端末3に表示させる手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生徒用端末で実行された関心のある学校に対するアクションを取得する手段と、
取得された前記アクションが前記生徒用端末で実行されたことを、生徒の進捗状況を表示する進捗管理画面に含めて先生用端末に表示させる手段と、
を備えるアクション支援装置。
【請求項2】
前記アクションには、複数のアクションが含まれ、
前記表示させる手段は、同一の授業を受けている前記生徒のうち、所定数を超える前記生徒が第1アクションを実行した場合に、当該第1アクションの次のアクションである第2アクションを開始するように前記生徒に促すことを先生に提案するメッセージを前記先生用端末にさらに表示させる、
請求項1に記載のアクション支援装置。
【請求項3】
前記提案するメッセージを表示した前記先生用端末からの指示に基づいて、前記第2アクションを開始するように促すメッセージを前記生徒用端末に送信する手段をさらに備える、
請求項2に記載のアクション支援装置。
【請求項4】
前記複数のアクションには、前記関心のある学校でのイベントが検索されたこと、又は前記関心のある学校でのイベントに対する予約が申し込まれたことの少なくともいずれかが含まれる、
請求項2に記載のアクション支援装置。
【請求項5】
前記表示させる手段は、前記複数のアクションの各々に対する前記生徒の進捗状況を前記進捗管理画面に表示させる、
請求項4に記載のアクション支援装置。
【請求項6】
プロセッサにより実行される方法であって、
生徒用端末で実行された関心のある学校に対するアクションを取得するステップと、
取得された前記アクションが前記生徒用端末で実行されたことを、生徒の進捗状況を表示する進捗管理画面に含めて先生用端末に表示させるステップと、
を含むアクション支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクション支援装置及びアクション支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、進学予定者の学校に対する種々のアクションに関する情報を管理して分析できるようした学生募集業務管理装置が開示されている。この管理装置では、アクションに関する情報を集計して、学校の資料を請求した進学予定者の数に関するデータや、学校の説明会に出席した進学予定者の数に関するデータ、学校に願書を提出した進学予定者の数に関するデータなどを、分析用データとして出力している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の管理装置は、対象の学校に対する進学予定者全体の過去のアクションに関する情報を集計し、その集計したデータを用いて進学予定者全体のアクションの傾向を分析している。しかしながら、全体の傾向を分析するだけでは、各進学予定者が実行したアクションの実行状況を個別に把握して、アクションの実行を個別に促進させることは難しい。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、アクションの実行状況を個別に把握し易くすることができるアクション支援装置及びアクション支援方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るアクション支援装置は、生徒用端末で実行された関心のある学校に対するアクションを取得する手段と、取得されたアクションが生徒用端末で実行されたことを、生徒の進捗状況を表示する進捗管理画面に含めて先生用端末に表示させる手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、アクションの実行状況を個別に把握し易くすることができるアクション支援装置及びアクション支援方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係るアクション支援装置を含む情報システムの構成を例示するブロック図である。
【
図2】アクション支援装置の構成を例示するブロック図である。
【
図3】先生用端末の構成を例示するブロック図である。
【
図4】先生用端末に表示される進捗管理画面の一例である。
【
図5】先生用端末に表示される連絡入力画面の一例である。
【
図6】生徒用端末に表示されるメッセージ一覧画面の一例である。
【
図7A】アクションを支援する際の動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【
図7B】アクションを支援する際の動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
[情報システムの概要]
図1を参照して、実施形態に係るアクション支援装置2を含む情報システム1の構成について説明する。情報システム1は、例えば、アクション支援装置2と、先生用端末3と、生徒用端末4と、を含む。
【0011】
実施形態に係る情報システム1は、例えば、関心のある学校に対する生徒のアクションを支援するためのアクション支援サービスを提供するシステムである。本実施形態では、情報システム1において、先生が一つ以上のクラスを担当し、それぞれのクラスに一名以上の生徒が割り当てられていることを前提にして説明する。
【0012】
アクション支援装置2は、例えば、アクション支援サービスを提供するための種々の処理を実行するサーバ装置である。先生用端末3は、先生が使用する端末装置であり、生徒用端末4は、生徒が使用する端末装置である。
【0013】
先生用端末3及び生徒用端末4は、例えば、PC(Personal Computer)端末、スマートフォン、ノートPC、タブレット端末、その他の端末装置であってよい。
【0014】
先生用端末3及び生徒用端末4は、アクション支援サービス用のアプリケーション(以下、「アプリ」ともいう。)をインストールしてもよいし、インストールしなくてもよい。
【0015】
アクション支援サービス用のアプリを先生用端末3又は生徒用端末4にインストールした場合には、例えば、インストールしたアプリを実行することによって先生用端末3又は生徒用端末4に表示される画面を用いて、先生用端末3又は生徒用端末4とアクション支援装置2との間でデータをやり取りすることが好ましい。
【0016】
他方、アクション支援サービス用のアプリを先生用端末3又は生徒用端末4にインストールしない場合には、例えば、先生用端末3又は生徒用端末4がアクション支援装置2の特定サイトに接続することによって先生用端末3又は生徒用端末4に表示される画面を用いて、先生用端末3又は生徒用端末4とアクション支援装置2との間でデータをやり取りすることが好ましい。
【0017】
本実施形態では、例示的に、先生用端末3がPC端末であり、生徒用端末4がスマートフォンである場合について説明する。
【0018】
アクション支援装置2、先生用端末3及び生徒用端末4は、それぞれネットワークNを介して相互に通信できるように構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせなどのいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0019】
[アクション支援装置の構成]
図2に示すように、アクション支援装置2は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ21と、通信インタフェース22と、記憶装置23とを備える。
【0020】
プロセッサ21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサである。プロセッサ21は、記憶装置23に記憶されているプログラム231を実行することで、後述する各種機能を実現する制御部211として動作する。
【0021】
通信インタフェース22は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置や端末と通信する通信部として機能する。
【0022】
記憶装置23は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置23は、アクション支援装置2の各種機能を実現するためのプログラム231及びそのプログラム231で使用される各種のデータ232などを記憶する記憶部として機能する。
【0023】
各種のデータ232には、例えば、先生に関する情報、生徒に関する情報、クラスに関する情報、アクションに関する情報、先生用端末3及び生徒用端末4の操作ログ情報などを構成するデータが含まれる。
【0024】
[先生用端末及び生徒用端末の構成]
図3に示すように、先生用端末3は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ31と、通信インタフェース32と、記憶装置33と、入力装置34と、表示装置35とを備える。
【0025】
プロセッサ31は、例えば、CPUやMPUなどのプロセッサである。プロセッサ31は、記憶装置33に記憶されているプログラム331を実行することで、先生用端末3の種々の機能を実現する制御部として機能する。
【0026】
通信インタフェース32は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末や装置と通信する通信部として機能する。
【0027】
記憶装置33は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置33は、先生用端末3の種々の機能を実現するためのプログラム331及びそのプログラム331で使用される種々のデータなどを記憶する記憶部として機能する。
【0028】
入力装置34は、ユーザからの入力を受け付ける入力部として機能する。入力装置34として、例えば、タッチパネル、ペンタブレット、キーボード、マウス、マイクなどを用いることができる。
【0029】
表示装置35は、画像や画面などを表示する表示部として機能する。表示装置35として、例えば、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイなどを用いることができる。
【0030】
ここで、生徒用端末4は、先生用端末3と同様の構成要素を備える。つまり、生徒用端末4は、物理的な構成として、例えば、プロセッサと、通信インタフェースと、記憶装置と、入力装置と、表示装置とを備える。生徒用端末4の各構成要素は、上述した先生用端末3の各構成要素と同様であるため、それらの説明を省略する。
【0031】
[アクション支援装置の機能]
図2に示すアクション支援装置2の制御部211により実現される各種機能について、以下に説明する。
【0032】
制御部211は、例えば、アクション支援サービスに関する各種の画面などを先生用端末3又は生徒用端末4に表示させる機能と、各種の画面に入力された内容や指示を先生用端末3又は生徒用端末4から受け付ける機能と、先生用端末3又は生徒用端末4から受け付けた内容に基づいて各種のデータ232を更新する機能と、先生用端末3又は生徒用端末4から受け付けた指示に基づいて生徒用端末4又は先生用端末3にメッセージなどを送信する機能と、先生用端末3又は生徒用端末4で実行された種々の操作に対するログを収集して蓄積し、そのログを取得する機能と、を有する。各種の画面について、以下の(1)及び(2)において説明する。
【0033】
(1)進捗管理画面(先生用)
制御部211は、先生用端末3を操作する先生の指示に従って、
図4に示す進捗管理画面4aを先生用端末3に表示させる。なお、アクション支援サービス用のアプリが先生用端末3にインストールされている場合には、そのアプリにより進捗管理画面4aを表示させてもよい。
【0034】
進捗管理画面4aには、例示的に、先生向けの種々のメッセージを表示するメッセージ表示欄4bと、“イベント”に関するアクションの進行状況を表示させるためのイベントタブ4cと、そのイベントタブ4cを選択したときに表示される各生徒のアクションの進行状況を含む進捗状況一覧の表示欄4dと、が設けられている。イベントには、例えば、生徒が関心のある学校で実施されるオープンキャンパスや、出願、入学試験、入学行事などが含まれる。
【0035】
メッセージ表示欄4bは、システムが先生に対して提案する種々のメッセージを表示する。先生に提案するメッセージの内容は、例えば、先生がクラスの生徒に対して行う授業の進行状況や生徒の進捗状況などに基づいて動的に切り替えることができる。
【0036】
先生に提案するメッセージの一例として、「イベントの検索開始を生徒に促してください」や、「イベントの予約を生徒に促してください」などがある。
【0037】
「イベントの検索開始を生徒に促してください」とのメッセージは、例えば、先生がクラスの生徒に授業を行う際に、所定数を超える生徒が授業を開始した場合に表示される。「イベントの予約を生徒に促してください」とのメッセージは、例えば、所定数を超える生徒が検索を開始した場合に表示される。上記の各所定数は、授業を進行する際の効率などを勘案し、適宜定めることができる。
【0038】
ここで、先生に提案するメッセージに従って、アクションを開始するようにアナウンスするための指示を先生用端末3から入力すると、そのアクションを開始するように促すメッセージが各生徒用端末4に送信される。
【0039】
図4の進捗状況一覧の表示欄4dは、クラスの生徒の各々が、イベントに関するアクションをどこまで実行しているのかを示す進捗状況を表示する欄である。
図4では、イベントに関するアクションとして、例示的に、“イベント調べを開始”、“イベント閲覧”、“イベント予約に進む”及び“イベント予約完了”の4段階のアクションが設けられている。
【0040】
生徒がイベントに関するアクションを実行したかどうかは、例えば、生徒用端末4で実行された操作に対するログを取得することで検出できる。
【0041】
進捗状況一覧の表示欄4dには、例えば、生徒の出席番号を表示する欄4eと、生徒がイベント調べを開始したことを示すチェックマークの表示欄4fと、生徒がイベントを閲覧したことを示すチェックマークの表示欄4gと、生徒がイベントの予約に進んだことを示すチェックマークの表示欄4hと、生徒がイベントの予約を完了したことを示すチェックマークの表示欄4iと、先生が生徒に連絡するためのメッセージ送信ボタン4ja~4jcを表示する欄4jと、が設けられる。
【0042】
各ボタン4ja~4jcには、
図5に示す連絡入力画面5aに遷移するためのリンクがそれぞれ埋め込まれている。具体的に、各ボタン4ja~4jcを押下すると、
図5の連絡入力画面5aがポップアップ表示される。
【0043】
連絡入力画面5aには、例えば、連絡メッセージの宛先となる生徒の名前などを表示する欄5bと、生徒への連絡メッセージを入力するための連絡入力欄5cと、入力された連絡メッセージを生徒宛に送信するための“メッセージを送信”ボタン5dと、が設けられている。
【0044】
図5の連絡入力欄5cには、それぞれの生徒のアクションの進行状況(
図4では4段階)に対応付けられた定型の文言を初期表示させることが好ましい。
【0045】
ここで、
図4のボタン4ja~4jcは、そのボタンに対応する生徒のアクションの進行状況に応じてそれぞれ異なる色で表現してもよい。また、リンクの表示態様は、ボタンであることに限定されず、リンクタグであってもよい。
【0046】
図4では、表示欄4fにのみチェックマークが表示されているアクションの進行状況に対応するボタン4jaと、表示欄4f及び表示欄4gにのみチェックマークが表示されているアクションの進行状況に対応するボタン4jbと、表示欄4f、表示欄4g及び表示欄4hにのみチェックマークが表示されているアクションの進行状況に対応するボタン4jcとが、それぞれ異なる色で表現されている。
【0047】
なお、表示欄4f、表示欄4g、表示欄4h及び表示欄4iの全てにチェックマークが表示されているアクションの進行状況は、全てのアクションが終了しているため、“メッセージ送信”ボタン4ja~4jcを表示しなくてもよい。
【0048】
(2)メッセージ一覧画面(生徒用)
制御部211は、生徒用端末4を操作する生徒の指示に従って、
図6に示すメッセージ一覧画面6aを生徒用端末4に表示させる。なお、アクション支援サービス用のアプリが生徒用端末4にインストールされている場合には、そのアプリによりメッセージ一覧画面6aを表示させてもよい。
【0049】
図6のメッセージ一覧画面6aには、先生からの連絡メッセージとして、4件の連絡メッセージ6b~6eが一覧表示されている。それぞれの連絡メッセージ6b~6eを選択すると、選択した連絡メッセージの詳細を閲覧することや、連絡メッセージに返信することができる。
【0050】
[情報システムの動作]
図7A及び
図7Bを参照して、情報システム1において生徒のアクションを支援する際の動作の一例について説明する。
【0051】
例えば、授業の開始予定時刻が近づくと、先生が先生用端末3を操作して、
図4の進捗管理画面4aを表示させ、進捗状況一覧の閲覧を開始する(ステップS101)。
【0052】
続いて、授業を受けるクラスの生徒の各々が、生徒用端末4を操作して授業を開始する(ステップS102)。
【0053】
アクション支援装置2は、各生徒用端末4の操作ログを収集して記憶装置23に蓄積する(ステップS103)と共に、進捗管理画面4aの進捗状況一覧4dの内容を随時更新する(ステップS104)。
【0054】
続いて、アクション支援装置2は、授業を開始した生徒が所定数を超えたかどうかを判定する(ステップS105)。この判定がNOである場合(ステップS105;NO)、YESになるまでステップS105の判定を繰り返すか、待機する。
【0055】
ステップS105の判定で、授業を開始した生徒が所定数を超えたと判定された場合(ステップS105;YES)に、アクション支援装置2は、進捗管理画面4aのメッセージ表示欄4bに表示する提案メッセージの内容を、例えば、「イベントの検索開始を生徒に促してください」に更新する(ステップS106)。
【0056】
アクション支援装置2は、進捗状況一覧4dに表示されている生徒のうち、授業を未だ開始していない生徒の行にメッセージ送信ボタンを表示させる(ステップS107)。
【0057】
続いて、先生が先生用端末3を操作して、上記ステップS107で表示されたメッセージ送信ボタンを押下し、
図5の連絡入力画面5aを表示させ、進捗が遅れている生徒に連絡メッセージを送信する(ステップS108)。
【0058】
連絡メッセージを受信した生徒は、生徒用端末4を操作して連絡メッセージを参照し、授業を開始する(ステップS109)。
【0059】
続いて、先生が先生用端末3を操作して、クラスの生徒に検索を開始するようにアナウンスするための指示を入力する(ステップS110)と、各生徒用端末4に、検索を開始するように促すメッセージが送信される。
【0060】
続いて、授業を受けるクラスの生徒の各々が、生徒用端末4を操作して検索を開始する(ステップS111)。
【0061】
アクション支援装置2は、各生徒用端末4の操作ログを収集して記憶装置23に蓄積する(ステップS112)と共に、進捗管理画面4aの進捗状況一覧4dの内容を随時更新する(ステップS113)。
【0062】
続いて、アクション支援装置2は、検索を開始した生徒が所定数を超えたかどうかを判定する(ステップS114)。この判定がNOである場合(ステップS114;NO)、YESになるまでステップS114の判定を繰り返すか、待機する。
【0063】
ステップS114の判定で、検索を開始した生徒が所定数を超えたと判定した場合(ステップS114;YES)に、アクション支援装置2は、進捗管理画面4aのメッセージ表示欄4bに表示する提案メッセージの内容を、例えば、「イベントの予約を生徒に促してください」に更新する(ステップS115)。
【0064】
アクション支援装置2は、進捗状況一覧4dに表示されている生徒のうち、検索を未だ開始していない生徒の行にメッセージ送信ボタンを表示させる(ステップS116)。
【0065】
続いて、先生が先生用端末3を操作して、上記ステップS116で表示されたメッセージ送信ボタンを押下し、連絡入力画面5aを表示させ、進捗が遅れている生徒に連絡メッセージを送信する(ステップS117)。
【0066】
連絡メッセージを受信した生徒は、生徒用端末4を操作して連絡メッセージを参照し、検索を開始する(ステップS118)。
【0067】
これ以降は、アクションごとに、上記ステップS110からステップS118までの処理を繰り返しながら授業を進めることになる。
【0068】
[実施形態の効果]
上述したように、実施形態に係るアクション支援装置2を含む情報システム1によれば、授業を受けるクラスの各生徒が操作する生徒用端末4で実行されるアクション(例えば、生徒が関心のある学校で実施されるオープンキャンパスの検索や、オープンキャンパスへの参加予約の申し込みなど)の実行状況に基づいて、各生徒にのアクションの進行状況を表示する進捗管理画面4aを随時更新することができる。
【0069】
したがって、先生は、進捗管理画面4aを参照することで、クラスの各生徒が、どのアクションを実行し、どのアクションを実行していないのかを、個別に把握することが可能となる。
【0070】
また、クラスの生徒のうち所定数を超える生徒が、授業で促されたアクションを実行した場合に、次のアクションの開始を生徒に促すことを提案するメッセージを先生用端末3に表示させることができる。したがって、先生は、担当するクラスでのアクションの進行状況を把握しながら的確に授業を進めることが可能となる。
【0071】
また、クラスの生徒のうち所定数を超える生徒が、授業で促されたアクションを実行した場合に、そのアクションを未だ実行していない生徒の各々に対して、そのアクションを実行するように連絡するためのボタン(リンク)を表示させることができる。したがって、先生は、進行が遅れている生徒にターゲットを絞って指示を送ることができ、その結果、授業を円滑に進めることが可能となる。
【0072】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0073】
また、上述した実施形態では、
図4の進捗管理画面4aでメッセージ送信ボタン4ja~4jcを押下して、生徒ごとに連絡メッセージを送信しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、アクションの進行状況が同じ生徒に対して、同じ内容の連絡メッセージを一括して送信できるようにしてもよい。これにより、送信作業の効率を向上させることができるため、より円滑に授業を進めることが可能となる。
【0074】
また、上述した実施形態におけるプログラムは、CD、DVDなどの光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)を通じて、又は通信ネットワークなどを介してサーバ装置(媒体)からダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【符号の説明】
【0075】
1…情報システム、2…アクション支援装置、3…先生用端末、4…生徒用端末、4a…進捗管理画面、4b…メッセージ表示欄、4c…イベントタブ、4d…進捗状況一覧の表示欄、4ja-4jc…メッセージ送信ボタン、5a…連絡入力画面、5c…連絡入力欄、6a…メッセージ一覧画面、21…プロセッサ、22…通信インタフェース、23…記憶装置、31…プロセッサ、32…通信インタフェース、33…記憶装置、34…入力装置、35…表示装置、211…制御部、231…プログラム、232…データ、331…プログラム