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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131465
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】発光装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/447 20060101AFI20240920BHJP
   B41J 2/455 20060101ALI20240920BHJP
   G03G 15/04 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B41J2/447 101A
B41J2/455
G03G15/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041737
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】粕谷 洋介
(72)【発明者】
【氏名】中村 健人
【テーマコード(参考)】
2C162
2H076
【Fターム(参考)】
2C162AE09
2C162AE21
2C162AE28
2C162AE73
2C162AE96
2C162AF29
2C162FA18
2C162FA64
2H076AB41
2H076AB82
2H076AB84
(57)【要約】
【課題】加熱部が冷却されることを抑制する。
【解決手段】発光装置は、発光に伴って発熱する発光部と、前記発光部を支持する支持部と、前記支持部に対する前記発光部とは反対の面側に配置され、前記支持部を加熱する加熱部と、前記発光部に対して前記加熱部側から送風する送風手段と、前記加熱部と前記送風手段との間に設けられ、前記送風手段による風に対して前記加熱部を覆う覆い部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光に伴って発熱する発光部と、
前記発光部を支持する支持部と、
前記支持部に対する前記発光部とは反対の面側に配置され、前記支持部を加熱する加熱部と、
前記発光部に対して前記加熱部側から送風する送風手段と、
前記加熱部と前記送風手段との間に設けられ、前記送風手段による風に対して前記加熱部を覆う覆い部と、
を備える発光装置。
【請求項2】
前記加熱部が、複数あり、
前記覆い部は、複数の前記加熱部のうち、少なくとも、前記送風手段の送風源に最も近い加熱部を前記送風手段による風に対して覆う
請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記覆い部は、全ての前記加熱部を前記送風手段による風に対して覆う
請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記覆い部は、全ての前記加熱部を前記送風手段による風に対して覆う単一の部材で構成されている
請求項3に記載の発光装置。
【請求項5】
前記支持部には、前記送風手段による風を流通させる流通穴が、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に沿って形成され、
前記覆い部は、前記流通穴を塞がない
請求項1に記載の発光装置。
【請求項6】
前記覆い部は、前記加熱部に対して非接触である
請求項1に記載の発光装置。
【請求項7】
前記送風手段は、前記面に沿って風を流通させる流通管、を有し、
前記覆い部は、前記流通管に取り付けられている
請求項6に記載の発光装置。
【請求項8】
前記覆い部は、
前記支持部又は前記加熱部に対して、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に取り付けられ、且つ、当該方向に対する交差方向へ移動可能とされている
請求項1に記載の発光装置。
【請求項9】
前記覆い部としての第一覆い部と、
前記支持部の温度を検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、
前記検知部と前記送風手段との間に設けられ、前記送風手段による風に対して前記検知部を覆う第二覆い部と、
を備える請求項1に記載の発光装置。
【請求項10】
前記検知部が、複数あり、
前記第二覆い部は、全ての前記検知部を前記送風手段による風に対して覆う
請求項9に記載の発光装置。
【請求項11】
前記第二覆い部は、全ての前記検知部を前記送風手段による風に対して覆う単一の部材で構成されている
請求項10に記載の発光装置。
【請求項12】
前記支持部には、前記送風手段による風を流通させる流通穴が、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に沿って形成され、
前記第二覆い部は、前記流通穴を塞がない
請求項9に記載の発光装置。
【請求項13】
前記第二覆い部は、前記検知部に対して非接触である
請求項9に記載の発光装置。
【請求項14】
前記第二覆い部は、
前記支持部又は前記加熱部に対して、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に取り付けられ、且つ、当該方向に対する交差方向へ移動可能とされている
請求項9に記載の発光装置。
【請求項15】
前記第二覆い部は、前記第一覆い部と一体に形成されている
請求項9に記載の発光装置。
【請求項16】
像保持体と、
帯電した前記像保持体に光を照射して静電潜像を形成する請求項1~15のいずれか1項に記載の発光装置と、
前記像保持体の静電潜像を現像して画像を形成する現像装置と、
を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、列状に配列された複数の発光素子と、前記複数の発光素子が配置される基板と、前記複数の発光素子の配列方向に沿って配置され、当該複数の発光素子が配置された前記基板の温度を計測する複数の温度計測手段と、前記複数の発光素子の配列方向に沿って配置され、前記温度計測手段の各々にて計測された温度に基づいて前記基板を加熱する複数の加熱手段とを備えたことを特徴とする露光装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、感光体の表面を複数の発光素子で露光する記録ヘッドを有する画像形成装置において、前記記録ヘッドにエアーを吹き付け、前記記録ヘッドを全長に渡って等温とするエアー吹付装置を備えたことを特徴とする画像形成装置が開示されている。
【0004】
特許文献3には、基板と、前記基板上に設けられたキャパシタと、前記基板上に設けられ、前記キャパシタに蓄積された電荷により駆動のための電流が供給される光源と、前記光源が出射する光が透過し、且つ、当該光源の光軸方向に配置された覆い部と、前記キャパシタと前記光源との間を除く前記基板上に設けられ、前記覆い部を支持する支持部と、を備える発光装置が開示されている。
【0005】
特許文献4には、一方向に延びる基体と、前記基体の表面側に前記一方向にずれて複数配置され、前記一方向に延びる支持体に、前記一方向に沿って複数の光源が支持された発光部と、前記基体に設けられた開口を介して、前記発光部の側にエアーを吹き付けるエアー吹き付け部と、を有する発光装置が開示されている。
【0006】
特許文献5には、一方向に延びる基体と、前記基体の表面側に前記一方向にずれて複数配置され、前記一方向に延びる支持体に、前記一方向に沿って複数の光源が支持された発光部と、前記基体を挟んで前記発光部と反対側に設けられ、前記一方向にエアーを供給する流路と、複数の前記発光部の少なくとも1つに電気的に接続されると共に、前記流路の内部に配置された配線と、を有する発光装置が開示されている。
【0007】
特許文献6には、一方向に延びる基体と、前記基体の表面側に前記一方向にずれて複数配置され、前記一方向に延びる支持体に、前記一方向に沿って複数の光源が支持された発光部と、前記基体の表面側に前記発光部の少なくとも一部を囲むように配置され、前記一方向に沿ってエアーを流す流路と、を有する発光装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008-229908号公報
【特許文献2】特開2006-082249号公報
【特許文献3】特開2020-141019号公報
【特許文献4】特開2021-154535号公報
【特許文献5】特開2021-154536号公報
【特許文献6】特開2021-154537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
発光装置としては、発光に伴って発熱する発光部と、前記発光部を支持する支持部と、前記支持部に対する前記発光部とは反対の面側に配置され、前記支持部を加熱する加熱部と、前記発光部に対して前記加熱部側から送風する送風手段と、を備える発光装置が考えられる。
【0010】
当該発光装置において、送風手段による風に対して加熱部の全体が露出されていると、加熱部が送風手段による風によって冷却される場合がある。
【0011】
本開示は、送風手段による風に対して加熱部の全体が露出されている場合に比べ、加熱部が冷却されることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1態様は、発光に伴って発熱する発光部と、前記発光部を支持する支持部と、前記支持部に対する前記発光部とは反対の面側に配置され、前記支持部を加熱する加熱部と、前記発光部に対して前記加熱部側から送風する送風手段と、前記加熱部と前記送風手段との間に設けられ、前記送風手段による風に対して前記加熱部を覆う覆い部と、を備える。
【0013】
第2態様では、第1態様において、前記加熱部が、複数あり、前記覆い部は、複数の前記加熱部のうち、少なくとも、前記送風手段の送風源に最も近い加熱部を前記送風手段による風に対して覆う。
【0014】
第3態様では、第2態様において、前記覆い部は、全ての前記加熱部を前記送風手段による風に対して覆う。
【0015】
第4態様では、第3態様において、前記覆い部は、全ての前記加熱部を前記送風手段による風に対して覆う単一の部材で構成されている。
【0016】
第5態様では、第1態様において、前記支持部に、前記送風手段による風を流通させる流通穴が、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に沿って形成され、前記覆い部は、前記流通穴を塞がない。
【0017】
第6態様では、第1態様において、前記覆い部は、前記加熱部に対して非接触である。
【0018】
第7態様では、第6態様において、前記送風手段は、前記面に沿って風を流通させる流通管、を有し、前記覆い部は、前記流通管に取り付けられている。
【0019】
第8態様では、第1態様において、前記覆い部は、前記支持部又は前記加熱部に対して、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に取り付けられ、且つ、当該方向に対する交差方向へ移動可能とされている。
【0020】
第9態様は、第1態様において、前記覆い部としての第一覆い部と、前記支持部の温度を検知する検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、前記検知部と前記送風手段との間に設けられ、前記送風手段による風に対して前記検知部を覆う第二覆い部と、を備える。
【0021】
第10態様では、第9態様において、前記検知部が、複数あり、前記第二覆い部は、全ての前記検知部を前記送風手段による風に対して覆う。
【0022】
第11態様では、第10態様において、前記第二覆い部は、全ての前記検知部を前記送風手段による風に対して覆う単一の部材で構成されている。
【0023】
第12態様では、第9態様において、前記支持部に、前記送風手段による風を流通させる流通穴が、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に沿って形成され、前記第二覆い部は、前記流通穴を塞がない。
【0024】
第13態様では、第9態様において、前記第二覆い部は、前記検知部に対して非接触である。
【0025】
第14態様では、第9態様において、前記第二覆い部は、前記支持部又は前記加熱部に対して、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に取り付けられ、且つ、当該方向に対する交差方向へ移動可能とされている。
【0026】
第15態様では、第9態様において、前記第二覆い部は、前記第一覆い部と一体に形成されている。
【0027】
第16態様は、像保持体と、帯電した前記像保持体に光を照射して静電潜像を形成する第1態様から第15態様のいずれか1つに記載の発光装置と、前記像保持体の静電潜像を現像して画像を形成する現像装置と、を備える。
【発明の効果】
【0028】
第1態様の構成によれば、送風手段による風に対して加熱部の全体が露出されている場合に比べ、加熱部が冷却されることが抑制される。
【0029】
第2態様の構成によれば、覆い部が、複数の加熱部のうち、送風手段の送風源から最も遠い加熱部のみを送風手段による風に対して覆う場合に比べ、複数の加熱部による加熱のバラつきが抑制される。
【0030】
第3態様の構成によれば、覆い部が一部の加熱部のみを覆う場合に比べ、全ての加熱部が冷却されることが抑制される。
【0031】
第4態様の構成によれば、覆い部が全ての加熱部の各々を個別に覆う場合に比べ、部品点数が低減される。
【0032】
第5態様の構成によれば、覆い部が穴を塞ぐ場合に比べ、発光部の温度上昇が抑制される。
【0033】
第6態様の構成によれば、覆い部が加熱部に対して接触する場合に比べ、加熱部と覆い部材との間での熱伝導が抑制される。
【0034】
第7態様の構成によれば、覆い部が支持部に取り付けられている場合に比べ、覆い部と加熱部との距離を調整しやすい。
【0035】
第8態様の構成によれば、覆い部が交差方向への移動ができない状態で取り付けられている場合に比べ、支持部が交差方向へ膨張した際における支持部又は覆い部の変形が抑制される。
【0036】
第9態様の構成によれば、送風手段による風に対して検知部の全体が露出されている場合に比べ、検知部が冷却されることが抑制される。
【0037】
第10態様の構成によれば、第二覆い部が一部の検知部のみを覆う場合に比べ、全ての検知部が冷却されることが抑制される。
【0038】
第11態様の構成によれば、第二覆い部が全ての検知部の各々を個別に覆う場合に比べ、部品点数が低減される。
【0039】
第12態様の構成によれば、第二覆い部が穴を塞ぐ場合に比べ、発光部の温度上昇が抑制される。
【0040】
第13態様の構成によれば、第二覆い部が検知部に対して接触する場合に比べ、検知部と覆い部材との間での熱伝導が抑制される。
【0041】
第14態様の構成によれば、第二覆い部が交差方向への移動ができない状態で取り付けられている場合に比べ、支持部が交差方向へ膨張した際における支持部又は第二覆い部の変形が抑制される。
【0042】
第15態様の構成によれば、第二覆い部が第一覆い部と別体で形成されている場合に比べ、部品点数が低減される。
【0043】
第16態様の構成によれば、送風手段による風に対して加熱部の全体が露出されている場合に比べ、画像不良が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本実施形態に係る画像形成装置の概略図である。
図2】本実施形態に係る露光装置の正断面図である。
図3】本実施形態に係る露光装置の側断面図である。
図4】本実施形態に係る露光装置の平面図である。
図5】本実施形態に係る露光装置において、第一覆い部及び第二覆い部を省略した底面図である。
図6】本実施形態に係る露光装置の底面図である。
図7】本実施形態に係る露光装置における、制御部を含むハードウェア構成を示すブロック図である。
図8】第一変形例に係る露光装置の側断面図である。
図9】第一変形例に係る露光装置の底面図である。
図10】第二変形例に係る露光装置の側断面図である。
図11】第二変形例に係る露光装置の底面図である。
図12】第二変形例に係る露光装置において、覆い部の取付方法を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
【0046】
<画像形成装置10>
本実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す概略図である。
【0047】
なお、図中に示す矢印UPは、装置の上方(具体的には鉛直上方)を示し、矢印DOは、装置の下方(具体的には鉛直下方)を示す。また、図中に示す矢印LHは、装置の左方を示し、矢印RHは、装置の右方を示す。また、図中に示す矢印FRは、装置の前方を示し、矢印RRは、装置の後方を示す。これらの方向は、説明の便宜上定めた方向であるから、装置構成がこれらの方向に限定されるものではない。なお、装置の各方向において、「装置」の語を省略して示す場合がある。すなわち、例えば、「装置の上方」を、単に「上方」と示す場合がある。
【0048】
また、下記の説明では、「上下方向」を、「上方及び下方の両方」又は「上方及び下方のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。「左右方向」を、「右方及び左方の両方」又は「右方及び左方のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。なお、「左右方向」は、側方、横方向、及び水平方向ともいえる。「前後方向」を、「前方及び後方の両方」又は「前方及び後方のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。なお、「前後方向」は、側方、横方向、及び水平方向ともいえる。また、上下方向、左右方向、前後方向は、互いに交差する方向(具体的には、直交する方向)である。
【0049】
また、図中の「○」の中に「×」が記載された記号は、紙面の手前から奥へ向かう矢印を意味する。また、図中の「○」の中に「・」が記載された記号は、紙面の奥から手前へ向かう矢印を意味する。
【0050】
図1に示される画像形成装置10は、画像を形成する装置である。具体的には、画像形成装置10は、図1に示されるように、装置本体11と、媒体収容部12と、媒体排出部15と、搬送部13と、画像形成部14と、を備えている。以下、画像形成装置10の各部について説明する。
【0051】
<装置本体11、媒体収容部12、媒体排出部15及び搬送部13>
図1に示される装置本体11は、画像形成装置10の各構成部が設けられる部分である。具体的には、装置本体11は、箱状(例えば、略直方体形状)に形成された筐体で構成されている。本実施形態では、図1に示されるように、例えば、媒体収容部12、搬送部13、及び画像形成部14が、装置本体11の内部に設けられている。媒体排出部15は、装置本体11の上面に形成されている。
【0052】
媒体収容部12は、画像形成装置10において、記録媒体Pを収容する部分である。この媒体収容部12に収容された記録媒体Pが、画像形成部14へ供給される。媒体収容部12に収容される記録媒体Pは、画像形成部14によって画像が形成される対象である。記録媒体Pとしては、例えば、用紙、及びフィルムなどがある。フィルムとしては、例えば、樹脂製フィルム、金属製フィルムなどがある。なお、記録媒体Pとしては、前述のものに限られず、種々の記録媒体を用いることが可能である。
【0053】
媒体排出部15は、画像形成装置10において、記録媒体Pが排出される部分である。この媒体排出部15には、画像形成部14にて画像が形成された記録媒体Pが排出される。
【0054】
搬送部13は、媒体収容部12に収容された記録媒体Pを媒体排出部15へ搬送する。具体的には、搬送部13は、複数の搬送ロール等の搬送部材13Aを有しており、搬送部材13Aにより記録媒体Pを搬送する。なお、搬送部材13Aとしては、例えば、搬送ベルト及び搬送ドラム等の搬送部材であってもよく、種々の搬送部材を用いることが可能である。
【0055】
<画像形成部14>
図1に示される画像形成部14は、搬送部13(具体的には、搬送部材13A)によって搬送される記録媒体Pに画像を形成する構成部である。この画像形成部14は、電子写真方式によりトナー画像(画像の一例)を記録媒体Pに形成する。具体的には、画像形成部14は、図1に示されるように、トナー像形成部20Y、20M、20C、20K(以下、20Y~20Kという)と、転写体24と、定着部26と、を有している。
【0056】
トナー像形成部20Y~20Kの各々は、感光体32を有している。なお、トナー像形成部20Y~20Kは、同様に構成されているので、図1において、トナー像形成部20Y、20M、20Cにおける各部の符号を省略している。
【0057】
感光体32は、像保持体の一例であり、潜像を保持する構造体である。具体的には、感光体32は、一方向(例えば、図1における時計回り方向)へ回転する。感光体32の周囲には、感光体32の回転方向上流側から順に、帯電装置34と、露光装置36と、現像装置38と、が設けられている。
【0058】
トナー像形成部20Y~20Kの各々では、帯電装置34が感光体32を帯電させる(帯電工程)。さらに、露光装置36が、帯電した感光体32に光を照射して感光体32に静電潜像を形成する(露光工程)。感光体32は、露光装置36によって形成された静電潜像を保持する。そして、現像装置38は、感光体32の静電潜像を現像して、トナー画像を形成する(現像工程)。なお、露光装置36の具体的な構成については後述する。
【0059】
画像形成部14では、トナー像形成部20Y~20Kの各々が、帯電、露光、及び現像の各工程を行い、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を転写体24に形成する。さらに、画像形成部14では、転写体24に形成された各色のトナー像を記録媒体Pに転写し、該トナー像を定着部26にて記録媒体Pに定着する。このように、画像形成部14では、転写体24を介して画像を記録媒体Pに転写する中間転写方式を用いている。
【0060】
なお、画像形成部としては、中間転写方式に限られず、記録媒体Pへ直接、画像を転写する直接転写方式を用いてもよく、種々の画像形成部を適用することが可能である。
【0061】
<露光装置36>
図2は、露光装置36の正断面図である。図3は、露光装置36の側断面図である。図4は、露光装置36の平面図である。図5及び図6は、露光装置36の底面図である。なお、図5は、後述の第一覆い部81及び第二覆い部82を省略した底面図である。図7は、露光装置36における、制御部90を含むハードウェア構成を示すブロック図である。
【0062】
図2図7に示される露光装置36は、発光装置の一例であり、前述のように、帯電した感光体32に光を照射して感光体32に静電潜像を形成する装置である。露光装置36は、具体的には、図2図7に示されるように、発光部40と、支持部50と、加熱部60と、上側検知部62と、下側検知部64と、制御部90と、送風手段70と、第一覆い部81と、第二覆い部82と、を備えている。以下、露光装置36の各部について説明する。
【0063】
<発光部40>
図2図7に示される発光部40は、光を発する構成部であり、発光に伴って発熱する。本実施形態では、発光部40は、図2に示されるように、支持部50の上方側に設けられており、上方側へ向けて、感光体32に光を照射する。
【0064】
また、発光部40は、図4に示されるように、複数(本実施形態では3つ)が備えられている。3つの発光部40(具体的には、発光部40A、40B、40C)の各々は、前後方向に長さを有している。
【0065】
発光部40A、発光部40B及び発光部40Cは、この順で、後方へ向かって千鳥状に配置されている。本実施形態では、発光部40A及び発光部40Cは、発光部40Bに対して左方側に配置されている。発光部40Aの後端部は、左右方向に見て、発光部40Bの前端部と重なって配置されている。発光部40Bの後端部は、左右方向に見て、発光部40Cの前端部と重なって配置されている。
【0066】
発光部40A、40B、40Cは、各々が同様に構成されており、図2及び図3に示されるように、基材42と、発光基板44と、レンズ部46と、レンズ保持部48と、を備えている。
【0067】
基材42は、前後方向を長手方向とする直方体状のブロック材である。基材42は、例えばステンレス鋼等の金属で形成されている。基材42は、図2に示されるように、上側検知部62が配置される凹部42Aを有している。凹部42Aは、基材42の上面で開口する凹状に形成され、支持部50の長手方向(前後方向)に沿って互いに間隔を空けて複数並んで形成されている。
【0068】
発光基板44は、基板44Aと、光源44Bと、を有している。基板44Aは、上下方向を厚み方向とする板状に形成され、前後方向に延びている。光源44Bは、基板44Aの上面に前後方向に沿って複数配置されている。
【0069】
発光基板44は、具体的には、例えば、半導体基板(基板44Aの一例)と、この半導体基板上に、前後方向に沿って複数形成された発光ダイオード、発光サイリスタ、又はレーザ素子等の発光素子(光源44Bの一例)と、を有する発光素子アレイで構成されている。さらに具体的には、発光基板44は、例えば、面発光型半導体レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)素子が、半導体基板上に実装されたもの(発光素子アレイの一例)が用いられている。なお、発光基板44は、発光素子アレイに限定されず、単一の発光素子を有する構成であってもよい。
【0070】
レンズ部46は、発光基板44の光源44Bに対して上方側に配置され、前後方向に延びるレンズアレイである。レンズ部46は、前後方向に見て矩形状を成しており、光源44Bから照射された光を下面に入射させ、上面から感光体32の表面に向けて出射する機能を有する。レンズ部46は、光源44Bに対して定められた相対位置に配置されている。
【0071】
レンズ保持部48は、発光基板44の上面に配置されており、レンズ部46を左右方向で挟んだ状態で保持している。
【0072】
なお、前述のように、露光装置36の装置構成は、図示した方向に限定されるものではなく、露光装置36の配置方向は、種々の方向とすることが可能である。したがって、発光部40は、上方、下方、前方、後方、左方、及び右方を含むいずれの方向に光を照射するものであってもよい。
【0073】
<支持部50>
図2図6に示される支持部50は、発光部40を支持する構成部である。本実施形態では、支持部50は、図2図6に示されるように、前後方向を長手方向とする直方体状のブロック材で構成されている。支持部50は、例えばステンレス鋼等の金属で形成されている。
【0074】
支持部50は、図2及び図3に示されるように、上方側を向く上面52と、下方側を向く下面54と、を有している。支持部50は、上面52に設けられたスペーサ56を介して発光部40を支持している。このスペーサ56は、支持部50と発光部40との間に上下方向で挟まれるように配置されている。スペーサ56は、例えば、上下方向を軸方向とする円板状に形成され(図5参照)、直径が支持部50の左右の寸法よりも小さくなっている。また、スペーサ56は、発光部40の長手方向(前後方向)に沿って互いに間隔を空けて複数並んで配置されている。これにより、発光部40と支持部50との間には間隙58(図2及び図3参照)が形成されている。このように、支持部50は、発光部40は、上面52側(すなわち上方側)で発光部40を支持している。
【0075】
また、図3図6に示されるように、支持部50には、送風手段70による風を流通させる流通穴59が、上方に沿って形成されている。この流通穴59は、支持部50の下面54から上面52へ貫通しており、下面54及び上面52の各々で開口している。なお、「上方」は、加熱部60から発光部40へ向かう方向の一例である。
【0076】
流通穴59は、複数(本実施形態では9つ)が備えられている。9つの流通穴59は、複数の加熱部60の間において、支持部50に前後方向に沿って配置されている。
【0077】
なお、支持部50は、金属で形成されているものに限られない。例えば、支持部50は、樹脂材料で形成されていてもよい。また、支持部50は、直方体状のブロック材で構成されていたが、これに限られない。例えば、支持部50は、板状に形成された板金や樹脂板などで構成されていてもよい。
【0078】
<加熱部60>
加熱部60は、支持部50の下面54側に配置され、支持部50を加熱する構成部である。下面54は、支持部50に対する発光部40とは反対の面の一例である。
【0079】
本実施形態では、加熱部60は、例えば、支持部50の下面54に接触し、通電により下面54を加熱する板状の電気式ヒータで構成されている。すなわち、本実施形態では、加熱部60が、支持部50を下面54側から加熱する。
【0080】
また、加熱部60は、図5に示されるように、複数(本実施形態では、4つ)が備えられている。この4つの加熱部60(具体的には、加熱部60A、60B、60C、60D)の各々は、上下方向から見て、略H字状に形成されている。この4つの加熱部60A、60B、60C、60D(以下、加熱部60A~60Dと示す)は、この順で、後方へ向かって互いに間隔を空けて配置されている。
【0081】
4つの加熱部60A~60Dの各々は、3つの発光部40A、40B、40Cの一部と上下方向に見て重なるように配置されている。具体的には、加熱部60Aの左方側の部分が、発光部40Aの前端部と上下方向に見て重なるように配置されている。また、加熱部60Bの左方側の部分が、発光部40Aの後端部と上下方向に見て重なるように配置されている。また、加熱部60Bの右方側の部分が、発光部40Bの前端部と上下方向に見て重なるように配置されている。また、加熱部60Cの左方側の部分が、発光部40Cの前端部と上下方向に見て重なるように配置されている。また、加熱部60Cの右方側の部分が、発光部40Bの後端部と上下方向に見て重なるように配置されている。また、加熱部60Dの左方側の部分が、発光部40Cの後端部と上下方向に見て重なるように配置されている。
【0082】
<上側検知部62及び下側検知部64>
上側検知部62は、図2に示されるように、発光部40の基材42に形成された複数の凹部42Aの各々に配置されている温度センサであり、発光部40の温度を検知する機能を有する。すなわち、上側検知部62は、支持部50の上面52側の温度を検知する。本実施形態では、図4に示されるように、上側検知部62は、3つの発光部40の各々に4つずつ配置されている。
【0083】
図2に示される下側検知部64は、検知部の一例であり、支持部50の温度を検知する構成部である。具体的には、下側検知部64は、支持部50の下面54に配置されている温度センサであり、支持部50の下面54の温度を検知する機能を有する。本実施形態において、下側検知部64は、図5に示されるように、複数(本実施形態では、6つ)が備えられている。この6つの下側検知部64(具体的には、下側検知部64A、64B、64C、64D、64E、64F)は、複数の加熱部60の間において、支持部50に前後方向に沿って配置されている。具体的には、下側検知部64A、64Bは、加熱部60Aと加熱部60Bとの間において、支持部50の下面54の左方側部分で、前後方向に沿って配置されている。下側検知部64C、64Dは、加熱部60Bと加熱部60Cとの間において、支持部50の下面54の右方側部分で、前後方向に沿って配置されている。下側検知部64E、64Fは、加熱部60Cと加熱部60Dとの間において、支持部50の下面54の左方側部分で、前後方向に沿って配置されている。
【0084】
なお、本実施形態では、後述するように、下側検知部64が第二覆い部82で覆われる対象となり、上側検知部62は、第二覆い部82で覆われる対象ではない。
【0085】
<制御部90>
図7は、露光装置36における、制御部90を含むハードウェア構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、発光部40、加熱部60、上側検知部62及び下側検知部64の各々は、複数が備えられているが、図7では、図の簡略化のため、ひとつにまとめて図示している。
【0086】
図7に示される制御部90は、上側検知部62及び下側検知部64の検知結果に基づいて加熱部60を制御する構成部である。本実施形態では、制御部90は、発光部40の動作を制御する機能も有している。
【0087】
図7に示されるように、制御部90は、発光部40、加熱部60、上側検知部62及び下側検知部64と、バス95を介して相互に通信可能に接続されている。本実施形態では、制御部90は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)91と、ROM(Read Only Memory)92と、RAM(Random Access Memory)93と、ストレージ94と、を含んで構成されている。
【0088】
CPU91は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。ROM92は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM93は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ94は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
【0089】
制御部90では、CPU91が、ROM92又はストレージ94からプログラムを読み出し、RAM93を作業領域としてプログラムを実行する。CPU91は、ROM92またはストレージ94に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0090】
本実施形態では、ROM92又はストレージ94には、上側検知部62及び下側検知部64による支持部50の上面52側の温度及び下面54側の温度の検知結果から支持部50の内部の温度分布を算出する温度分布算出プログラムが格納されている。また、ROM92又はストレージ94には、温度分布算出プログラムの算出結果から、支持部50の内部の温度差が小さくなるように加熱部60を動作させる温度差制御プログラムが格納されている。これにより、発光部40と支持部50の熱膨張量の差、主に長手方向のつなぎ目位置変動が抑制される。なお、別の実施形態では、ROM92又はストレージ94には、温度分布算出プログラムの算出結果から、支持部50の内部温度が定められた目標温度となるように加熱部60を動作させる温度制御プログラムが格納されている。これらのプログラムにより、制御部90は、上側検知部62及び下側検知部64の検知結果に基づいて加熱部60を制御する機能を有してもよい。この場合には支持部50の熱膨張、主に短手方向のつなぎ目位置の変動が抑制される。
【0091】
<送風手段70>
図3に示される送風手段70は、発光部40に対して加熱部60側から送風する手段である。送風手段70は、送風源72と、流通管74と、を有している。送風源72は、風を発生させる構成部であり、例えば、軸流送風機で構成されている。なお、送風源72としては、遠心送風機(例えばシロッコファン)などの送風機であってもよく、風を発生される構成部であればよい。
【0092】
図3に示される流通管74は、支持部50の下面54に沿って風を流通させる管である。具体的には、流通管74は、底板74Dと、左側板74L(図2参照)と、右側板74Rと、前板74Fと、後板74Bと、送風管75と、を有している。本実施形態では、流通管74と、支持部50に形成された流通穴59とにより、送風源72からの風を発光部40へ送るための流路が形成される。
【0093】
底板74Dは、上下方向を厚み方向とする板状に形成され、支持部50の下面54に対する下方側で前後方向に沿って配置されている。底板74Dは、送風源72からの風が流通する流路となる空間を、支持部50の下面54との間に有している。
【0094】
左側板74L及び右側板74Rの各々は、図2に示されるように、左右方向を厚み方向とする板状に形成され、底板74Dの左端部及び右端部の各々から上方側へ張り出すと共に、前後方向に沿って配置されている。底板74D、左側板74L及び右側板74Rは、一体に形成されており、前後方向に見て、上方側が開口するU字状の断面を有している。左側板74L及び右側板74Rは、支持部50を左右方向に挟み込むように、各々が、支持部50の左側面及び右側面の各々に取り付けられている。
【0095】
前板74F及び後板74Bの各々は、図3に示されるように、前後方向を厚み方向とする板状に形成され、底板74Dの前端部及び後端部の各々から上方側へ張り出している。前板74F及び後板74Bは、底板74D、左側板74L及び右側板74Rと、一体に形成されている。前板74F及び後板74Bの各々は、支持部50の下面54に接触している。これにより、底板74Dと支持部50の下面54との間の空間は、底板74D、左側板74L、右側板74R、前板74F及び後板74Bに囲まれ、送風源72からの風を支持部50の下面54に沿って流通させる流路として構成される。
【0096】
底板74Dの前端部には、開口74Eが形成され、送風管75の上端部が接続されている。送風管75の下端部には、送風源72が配置されており、送風源72からの風は、送風管75を上方へ流通した後、底板74Dと支持部50の下面54との間で前方側から後方側へ向かって流通する。底板74Dと支持部50の下面54との間で前方側から後方側へ向かって流通した風は、支持部50の複数の流通穴59の各々を上方へ流通し、複数の発光部40の各々へ到達する。これにより、複数の発光部40が冷却される。
【0097】
<第一覆い部81>
第一覆い部81は、覆い部の一例であり、図3及び図6に示されるように、送風手段70による風に対して加熱部60を覆う構成部である。「送風手段70による風に対して加熱部60を覆う」とは、送風手段70が発生させた風が加熱部60へ当たることを抑制することをいう。したがって、第一覆い部81が設けられることで、第一覆い部81が設けられてない場合に比べ、加熱部60へ当たる風の量が低減されればよく、第一覆い部81は、加熱部60全体を包むように設けられる必要はない。なお、加熱部60へ当たる風の量は、加熱部60の風による温度低下の程度で確認することが可能である。
【0098】
第一覆い部81は、複数の加熱部60のうち、送風手段70の送風源72に最も近い加熱部60Aを、送風手段70による風に対して覆う。第一覆い部81は、加熱部60Aと、送風手段70(具体的には送風源72)との間に設けられている。具体的には、第一覆い部81は、送風源72よりも加熱部60Aに近い位置であって、図6に示されるように、上下方向に見て、加熱部60Aと重なる位置に配置されている。さらに具体的には、第一覆い部81は、上下方向に見て、加熱部60Aの全体と重なっている。
【0099】
また、第一覆い部81は、図3に示されるように、上下方向を厚み方向とする板状に形成され、平面視にて略矩形状に形成されている。
【0100】
第一覆い部81は、支持部50に形成された流通穴59を塞がない。すなわち、第一覆い部81は、流通穴59の下面54における開口を開放し、流通穴59において風の流通が可能な状態とする。本実施形態では、図6に示されるように、第一覆い部81は、上下方向に見て、流通穴59とは重ならない位置に配置されている。
【0101】
さらに、第一覆い部81は、図3に示されるように、加熱部60Aに対して非接触とされる。具体的には、第一覆い部81は、加熱部60Aに対して隙間を有して配置されている。
【0102】
第一覆い部81は、流通管74に取り付けられている。具体的には、第一覆い部81は、図3に示されるように、前端部において下方側に張り出す張出部81Xを有し、この張出部81Xが、流通管74の前板74Fに対してネジ止めされることで流通管74に取り付けられている。
【0103】
<第二覆い部82>
第二覆い部82は、図3及び図6に示されるように、送風手段70による風に対して下側検知部64を覆う構成部である。「送風手段70による風に対して下側検知部64を覆う」とは、送風手段70が発生させた風が下側検知部64へ当たることを抑制することをいう。したがって、第二覆い部82が設けられることで、第二覆い部82が設けられてない場合に比べ、下側検知部64へ当たる風の量が低減されればよく、第二覆い部82は、下側検知部64全体を包むように設けられる必要はない。なお、下側検知部64へ当たる風の量は、下側検知部64の風による温度低下の程度で確認することが可能である。
【0104】
第二覆い部82は、複数(本実施形態では、下側検知部64と同数である6つ)が備えられている。この6つの第二覆い部82(具体的には、第二覆い部82A、82B、82C、82D、82E、82F)の各々は、下側検知部64A~64Fの各々を覆っている。第二覆い部82A、82B、82C、82D、82E、82F(以下、第二覆い部82A~82Fと示す)の各々は、下側検知部64A~64Fの各々と、送風手段70(具体的には送風源72)との間に設けられている。具体的には、第二覆い部82A~82Fの各々は、送風源72よりも下側検知部64A~64Fの各々に近い位置であって、図6に示されるように、上下方向に見て、下側検知部64A~64Fの各々と重なる位置に配置されている。さらに具体的には、第二覆い部82A~82Fの各々は、上下方向に見て、下側検知部64A~64Fの各々の全体と重なっている。このように、本実施形態では、第二覆い部82は、全ての下側検知部64を、送風手段70による風に対して覆う。
【0105】
また、第二覆い部82の各々は、図3に示されるように、上下方向を厚み方向とする板状に形成され、平面視にて略矩形状に形成されている。
【0106】
また、第二覆い部82は、支持部50に形成された流通穴59を塞がない。すなわち、第二覆い部82は、流通穴59の下面54における開口を開放し、流通穴59において風の流通が可能な状態とする。本実施形態では、図6に示されるように、第二覆い部82は、上下方向に見て、流通穴59とは重ならない位置に配置されている。
【0107】
さらに、第二覆い部82A~82Fの各々は、図3に示されるように、下側検知部64A~64Fの各々に対して非接触とされる。具体的には、第二覆い部82A~82Fの各々は、下側検知部64A~64Fの各々に対して隙間を有して配置されている。
【0108】
第二覆い部82A~82Fの各々は、支持部50の下面54に取り付けられている。具体的には、第二覆い部82は、例えば、一端部が支持部50の下面54に対して、ネジ止めされることで、支持部50の下面54に取り付けられている。
【0109】
<本実施形態の作用>
本実施形態では、第一覆い部81が、図3及び図6に示されるように、送風手段70による風に対して加熱部60を覆っている。ここで、露光装置36において、送風手段70による風に対して加熱部60の全体が露出されている場合(以下、形態Aという)では、と、加熱部60が送風手段70による風によって冷却される場合がある。
【0110】
これに対して、本実施形態では、前述のように、第一覆い部81が、送風手段70による風に対して加熱部60を覆っているので、形態Aに比べ、加熱部60が冷却されることが抑制される。これにより、加熱部60による支持部50の温度調整能力の低下が抑制される。この結果、露光装置36における露光不良が抑制され、さらに、画像形成装置10における画像不良が抑制される。
【0111】
また、第一覆い部81は、複数の加熱部60のうち、送風手段70の送風源72に最も近い加熱部60Aを、送風手段70による風に対して覆う。
【0112】
このため、第一覆い部81が、複数の加熱部60のうち、送風手段70の送風源72に最も遠い加熱部60Dのみを送風手段70による風に対して覆う場合に比べ、複数の加熱部60による加熱のバラつきが抑制される。
【0113】
また、本実施形態では、第一覆い部81は、支持部50に形成された流通穴59を塞がない。このため、第一覆い部81が流通穴59を塞ぐ場合に比べ、送風手段70による風によって発光部40が冷却され、発光部40の温度上昇が抑制される。
【0114】
また、本実施形態では、第一覆い部81は、加熱部60Aに対して非接触とされる。このため、第一覆い部81が加熱部60Aに対して接触する場合に比べ、加熱部60Aと第一覆い部81との間での熱伝導が抑制される。この結果、加熱部60Aが冷却されることが抑制される。
【0115】
また、本実施形態では、第一覆い部81は、流通管74に取り付けられている。このため、第一覆い部81が支持部50に取り付けられている場合に比べ、支持部50の下面54に配置されている加熱部60Aと第一覆い部81との距離を調整しやすい。換言すれば、本構成によれば、第一覆い部81の配置位置の自由度が高い。
【0116】
また、本実施形態では、第二覆い部82は、送風手段70による風に対して下側検知部64を覆う。このため、送風手段70による風に対して下側検知部64の全体が露出されている場合に比べ、下側検知部64が冷却されることが抑制される。
【0117】
また、本実施形態では、第二覆い部82は、全ての下側検知部64を、送風手段70による風に対して覆う。このため、第二覆い部82が一部の下側検知部64のみを覆う場合に比べ、全ての下側検知部64が冷却されることが抑制される。
【0118】
また、本実施形態では、第二覆い部82は、支持部50に形成された流通穴59を塞がない。このため、第二覆い部82が流通穴59を塞ぐ場合に比べ、送風手段70による風によって発光部40が冷却され、発光部40の温度上昇が抑制される。
【0119】
また、本実施形態では、第二覆い部82A~82Fの各々は、下側検知部64A~64Fの各々に対して非接触とされる。このため、覆い部82A~82Fの各々が、下側検知部64A~64Fの各々に対して接触する場合に比べ、下側検知部64A~64Fの各々と、第二覆い部82A~82Fの各々との間での熱伝導が抑制される。この結果、下側検知部64A~64Fが冷却されることが抑制される。
【0120】
<第一変形例>
本実施形態では、第一覆い部81は、複数の加熱部60のうち、送風手段70の送風源72に最も近い加熱部60Aを、送風手段70による風に対して覆っていたが、これに限られない。
【0121】
第一変形例では、第一覆い部81は、図8及び図9に示されるように、複数(本実施形態では、加熱部60と同数である4つ)が備えられている。この4つの第一覆い部81(具体的には、第一覆い部81A、81B、81C、81D)の各々は、加熱部60A~60Dの各々を覆っている。第一覆い部81A、81B、81C、81D(以下、第一覆い部81A~81Dと示す)の各々は、加熱部60A~60Dの各々と、送風手段70(具体的には送風源72)との間に設けられている。
【0122】
具体的には、第一覆い部81A~81Dの各々は、送風源72よりも加熱部60A~60Dの各々に近い位置であって、図8に示されるように、上下方向に見て、加熱部60A~60Dの各々と重なる位置に配置されている。さらに、具体的には、第一覆い部81A~81Dの各々は、上下方向に見て、加熱部60A~60Dの各々の全体と重なっている。
【0123】
このように、第一変形例では、第一覆い部81は、複数の加熱部60のうち、送風手段70の送風源72に最も近い加熱部60Dを含む全ての加熱部60を、送風手段70による風に対して覆う。
【0124】
なお、第一覆い部81B、81Cは、例えば、流通管74(例えば、左側板74L及び右側板74Rのいずれか)に取り付けられている。また、第一覆い部81Dは、例えば、流通管74(例えば、左側板74L、右側板74R及び後板74Bのいずれか)に取り付けられている。
【0125】
<第一変形例の作用>
第一変形例では、前述のように、第一覆い部81は、複数の加熱部60のうち、送風手段70の送風源72に最も近い加熱部60Dを含む全ての加熱部60を、送風手段70による風に対して覆っている。
【0126】
このため、第一覆い部81が一部の加熱部60のみを覆う場合に比べ、全ての加熱部60が冷却されることが抑制される。
【0127】
<第二変形例>
第一変形例では、第一覆い部81は、加熱部60と同数が備えられ、複数の第一覆い部81の各々が、複数の加熱部60の各々を覆っていたが、これに限られない。
【0128】
第二変形例は、図10及び図11に示されるように、全ての加熱部60を送風手段70による風に対して覆う単一の部材で構成された覆い部181を備えている。覆い部181は、第一覆い部の一例であり、第二覆い部の一例である。
【0129】
覆い部181は、全ての下側検知部64を送風手段70による風に対して覆う単一の部材でもある。このように、第二変形例では、第二覆い部が第一覆い部と一体に形成された覆い部181によって、全ての加熱部60及び全ての下側検知部64を送風手段70による風に対して覆う。
【0130】
覆い部181は、全ての加熱部60及び全ての下側検知部64と、送風手段70(具体的には送風源72)との間に設けられている。具体的には、覆い部181は、図11に示されるように、上下方向に見て、全ての加熱部60及び全ての下側検知部64と重なる位置に配置されている。さらに具体的には、覆い部181は、上下方向に見て、全ての加熱部60の各々の全体及び全ての下側検知部64の各々の全体と重なっている。
【0131】
また、覆い部181は、図10に示されるように、上下方向を厚み方向とする板状に形成され、平面視にて略矩形状に形成されている。
【0132】
覆い部181は、支持部50に形成された流通穴59を塞がない。具体的には、図11に示されるように、覆い部181には、上下方向において、流通穴59と重なる切欠き182が形成されている。具体的には、切欠き182は、流通穴59の外縁に沿った穴で構成され、流通穴59と同じか、流通穴59よりも大きい径を有している。これにより、覆い部181は、流通穴59の下面54における開口を開放し、流通穴59において風の流通が可能な状態とする。
【0133】
さらに、覆い部181は、図10に示されるように、全ての加熱部60及び全ての下側検知部64に対して非接触とされる。具体的には、覆い部181は、全ての加熱部60及び全ての下側検知部64に対して隙間を有して配置されている。
【0134】
また、覆い部181は、支持部50に対して上方に取り付けられ、且つ、左右方向へ移動可能とされている。「上方」は、加熱部60から発光部40へ向かう方向の一例である。「左右方向」は、加熱部60から発光部40へ向かう方向に対する交差方向の一例である。
【0135】
覆い部181は、具体的には、図12に示されるように、段付ネジ190にて、支持部50に取り付けられている。段付ネジ190は、軸部191と、中間部192と、頭部193と、を有している。
【0136】
軸部191は、円柱状を成し、支持部50に対して上方へねじ込まれるネジ山が外周に形成されている。中間部192は、軸部191の一端部(図12の下端部)に設けられ、円柱状を成し、軸部191よりも大径とされている。中間部192の外周面は、ネジ山がなく、円筒面とされている。頭部193は、中間部192に対する軸部191とは反対側(図12の下方側)に設けられ、中間部192よりも大径とされている。
【0137】
覆い部181には、中間部192の外径よりも大きく、頭部193の外径よりも小さい内径を有する通し穴183が形成されている。この通し穴183に中間部192が通された状態で、段付ネジ190の軸部191が支持部50に対して上方へねじ込まれることで、覆い部181が支持部50に対して取り付けられる。また、覆い部181は、例えば、中間部192の軸方向長さよりも厚みが薄くされている。
【0138】
覆い部181は、段付ネジ190による取付状態において、図12に示されるように、段付ネジ190の中間部192が、通し穴183に通されると共に、支持部50の下面54と、段付ネジ190の頭部193との間に配置される。
【0139】
なお、覆い部181は、支持部50の下面54及び段付ネジ190の頭部193によって上下方向の移動が制限されるものの、覆い部181の厚みと中間部192の軸方向長さとの寸法差の分の隙間が、覆い部181と、支持部50の下面54及び段付ネジ190の頭部193との間に形成される。また、覆い部181は、段付ネジ190の中間部192によって、左右方向の移動が制限されるものの、通し穴183の内径と軸部191の外径との寸法差の範囲で左右方向の移動が可能となる。したがって、第二変形例では、覆い部181は、左右方向の移動が可能な状態で支持部50に対して取り付けられる。
【0140】
<第二変形例の作用>
第二変形例では、前述のように、単一の部材で構成された覆い部181が、全ての加熱部60を送風手段70による風に対して覆う。このため、覆い部が全ての加熱部60の各々を個別に覆う場合に比べ、部品点数が低減される。
【0141】
また、第二変形例では、前述のように、単一の部材で構成された覆い部181が、全ての下側検知部64を送風手段70による風に対して覆う。このため、覆い部が全ての下側検知部64の各々を個別に覆う場合に比べ、部品点数が低減される。
【0142】
さらに、第二変形例では、前述のように、第二覆い部が第一覆い部と一体に形成された覆い部181によって、全ての加熱部60及び全ての下側検知部64を送風手段70による風に対して覆う。このため、第二覆い部が第一覆い部と別体で形成されている場合に比べ、部品点数が低減される。
【0143】
また、第二変形例では、覆い部181は、支持部50に対して上方に取り付けられ、且つ、左右方向へ移動可能とされている。このため、覆い部181左右方向への移動ができない状態で取り付けられている場合に比べ、支持部50が左右方向へ膨張した際における支持部50又は覆い部181の変形が抑制される。
【0144】
<その他の変形例>
上記実施形態では、第一覆い部81は、複数の加熱部60のうち、送風手段70の送風源72に最も近い加熱部60Aを、送風手段70による風に対して覆っていたが、これに限られない。また、第一変形例では、第一覆い部81は、全ての加熱部60を、送風手段70による風に対して覆っていたが、これに限られない。さらに、第二変形例では、覆い部181は、全ての加熱部60を、送風手段70による風に対して覆っていたが、これに限られない。
【0145】
第一覆い部81及び覆い部181は、例えば、複数の加熱部60のうち、いずれか1つ又は複数を覆う構成であってもよい。したがって、第一覆い部81及び覆い部181は、複数の加熱部60のうち、送風手段70の送風源72に最も遠い加熱部60Dのみを送風手段70による風に対して覆う構成であってもよい。すなわち、第一覆い部81及び覆い部181は、送風手段70による風に対して、少なくとも1つの加熱部60を覆う構成であればよい。
【0146】
また、上記実施形態では、第一覆い部81は、加熱部60Aに対して非接触とされていたが、これに限られない。また、第二変形例では、覆い部181は、全ての加熱部60に対して非接触とされていたが、これに限られない。例えば、第一覆い部81及び覆い部181は、加熱部60に対して接触する構成であってもよい。
【0147】
また、上記実施形態では、第二覆い部82は、送風手段70による風に対して下側検知部64を覆っていたが、これに限られない。例えば、第二覆い部82が備えられず、送風手段70による風に対して下側検知部64の全体が露出されている構成であってもよい。
【0148】
また、上記実施形態では、第二覆い部82は、全ての下側検知部64を、送風手段70による風に対して覆っていたが、これに限られない。例えば、第二覆い部82が一部の下側検知部64のみを覆う構成であってもよい。
【0149】
また、上記実施形態では、第二覆い部82A~82Fの各々は、下側検知部64A~64Fの各々に対して非接触とされていたが、これに限られない。第二覆い部82は、下側検知部64に対して接触する構成であってもよい。
【0150】
また、上記実施形態及び第一変形例では、第一覆い部81は、流通管74に取り付けられていたが、これに限られない。第一覆い部81は、例えば、支持部50又は加熱部60に対して取り付けられている構成であってもよい。
【0151】
また、上記実施形態では、第二覆い部82は、支持部50の下面54に取り付けられていたが、これに限られない。例えば、第二覆い部82は、例えば、流通管74又は加熱部60に対して取り付けられている構成であってもよい。
【0152】
また、第二変形例では、覆い部181は、支持部50の下面54に取り付けられていたが、これに限られない。例えば、覆い部181は、例えば、流通管74又は加熱部60に対して取り付けられている構成であってもよい。
【0153】
また、覆い部181を段付ネジ190によって支持部50に取り付ける、第二変形例における取付方法は、覆い部181を流通管74又は加熱部60に取り付ける場合、第一覆い部81及び第二覆い部82を、支持部50、流通管74及び加熱部60のいずれかに取り付ける場合において採用することが可能である。この場合、各種の覆い部(すなわち、第一覆い部81、第二覆い部82及び覆い部181)は、取付対象の取付面に沿って移動可能に取付対象に取り付けられる。
【0154】
また、第二変形例では、覆い部181が、全ての加熱部60及び全ての下側検知部64を送風手段70による風に対して覆っていたが、これに限られない。例えば、全ての加熱部60を送風手段70による風に対して覆う覆い部と、全ての下側検知部64を送風手段70による風に対して覆う覆い部と、を備える構成であってもよい。また、複数の加熱部60の一部(例えば加熱部60A)と複数の下側検知部64の一部(例えば、下側検知部64A)とを一括で覆う覆い部を備える構成であってもよい。
【0155】
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
【0156】
また、上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば、前述のCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0157】
また、上記実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0158】
<付記>
(((1)))
発光に伴って発熱する発光部と、
前記発光部を支持する支持部と、
前記支持部に対する前記発光部とは反対の面側に配置され、前記支持部を加熱する加熱部と、
前記発光部に対して前記加熱部側から送風する送風手段と、
前記加熱部と前記送風手段との間に設けられ、前記送風手段による風に対して前記加熱部を覆う覆い部と、
を備える発光装置。
【0159】
(((2)))
前記加熱部が、複数あり、
前記覆い部は、複数の前記加熱部のうち、少なくとも、前記送風手段の送風源に最も近い加熱部を前記送風手段による風に対して覆う
(((1)))に記載の発光装置。
【0160】
(((3)))
前記覆い部は、全ての前記加熱部を前記送風手段による風に対して覆う
(((2)))に記載の発光装置。
【0161】
(((4)))
前記覆い部は、全ての前記加熱部を前記送風手段による風に対して覆う単一の部材で構成されている
(((3)))に記載の発光装置。
【0162】
(((5)))
前記支持部には、前記送風手段による風を流通させる流通穴が、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に沿って形成され、
前記覆い部は、前記流通穴を塞がない
(((1)))~(((4)))のいずれか1つに記載の発光装置。
【0163】
(((6)))
前記覆い部は、前記加熱部に対して非接触である
(((1)))~(((5)))のいずれか1つに記載の発光装置。
【0164】
(((7)))
前記送風手段は、前記面に沿って風を流通させる流通管、を有し、
前記覆い部は、前記流通管に取り付けられている
(((6)))に記載の発光装置。
【0165】
(((8)))
前記覆い部は、
前記支持部又は前記加熱部に対して、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に取り付けられ、且つ、当該方向に対する交差方向へ移動可能とされている
(((1)))~(((7)))のいずれか1つに記載の発光装置。
【0166】
(((9)))
前記覆い部としての第一覆い部と、
前記支持部の温度を検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、
前記検知部と前記送風手段との間に設けられ、前記送風手段による風に対して前記検知部を覆う第二覆い部と、
を備える(((1)))~(((8)))のいずれか1つに記載の発光装置。
【0167】
(((10)))
前記検知部が、複数あり、
前記第二覆い部は、全ての前記検知部を前記送風手段による風に対して覆う
(((9)))に記載の発光装置。
【0168】
(((11)))
前記第二覆い部は、全ての前記検知部を前記送風手段による風に対して覆う単一の部材で構成されている
(((10)))に記載の発光装置。
【0169】
(((12)))
前記支持部には、前記送風手段による風を流通させる流通穴が、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に沿って形成され、
前記第二覆い部は、前記流通穴を塞がない
(((9)))~(((11)))のいずれか1つに記載の発光装置。
【0170】
(((13)))
前記第二覆い部は、前記検知部に対して非接触である
(((9)))~(((12)))のいずれか1つに記載の発光装置。
【0171】
(((14)))
前記第二覆い部は、
前記支持部又は前記加熱部に対して、前記加熱部から前記発光部へ向かう方向に取り付けられ、且つ、当該方向に対する交差方向へ移動可能とされている
(((9)))~(((13)))のいずれか1つに記載の発光装置。
【0172】
(((15)))
前記第二覆い部は、前記第一覆い部と一体に形成されている
(((9)))~(((14)))のいずれか1つに記載の発光装置。
【0173】
(((16)))
像保持体と、
帯電した前記像保持体に光を照射して静電潜像を形成する(((1)))~(((15)))のいずれか1つに記載の発光装置と、
前記像保持体の静電潜像を現像して画像を形成する現像装置と、
を備える画像形成装置。
【0174】
(((1)))の構成によれば、送風手段による風に対して加熱部の全体が露出されている場合に比べ、加熱部が冷却されることが抑制される。
【0175】
(((2)))の構成によれば、覆い部が、複数の加熱部のうち、送風手段の送風源から最も遠い加熱部のみを送風手段による風に対して覆う場合に比べ、複数の加熱部による加熱のバラつきが抑制される。
【0176】
(((3)))の構成によれば、覆い部が一部の加熱部のみを覆う場合に比べ、全ての加熱部が冷却されることが抑制される。
【0177】
(((4)))の構成によれば、覆い部が全ての加熱部の各々を個別に覆う場合に比べ、部品点数が低減される。
【0178】
(((5)))の構成によれば、覆い部が穴を塞ぐ場合に比べ、発光部の温度上昇が抑制される。
【0179】
(((6)))の構成によれば、覆い部が加熱部に対して接触する場合に比べ、加熱部と覆い部材との間での熱伝導が抑制される。
【0180】
(((7)))の構成によれば、覆い部が支持部に取り付けられている場合に比べ、覆い部と加熱部との距離を調整しやすい。
【0181】
(((8)))の構成によれば、覆い部が交差方向への移動ができない状態で取り付けられている場合に比べ、支持部が交差方向へ膨張した際における支持部又は覆い部の変形が抑制される。
【0182】
(((9)))の構成によれば、送風手段による風に対して検知部の全体が露出されている場合に比べ、検知部が冷却されることが抑制される。
【0183】
(((10)))の構成によれば、第二覆い部が一部の検知部のみを覆う場合に比べ、全ての検知部が冷却されることが抑制される。
【0184】
(((11)))の構成によれば、第二覆い部が全ての検知部の各々を個別に覆う場合に比べ、部品点数が低減される。
【0185】
(((12)))の構成によれば、第二覆い部が穴を塞ぐ場合に比べ、発光部の温度上昇が抑制される。
【0186】
(((13)))の構成によれば、第二覆い部が検知部に対して接触する場合に比べ、検知部と覆い部材との間での熱伝導が抑制される。
【0187】
(((14)))の構成によれば、第二覆い部が交差方向への移動ができない状態で取り付けられている場合に比べ、支持部が交差方向へ膨張した際における支持部又は第二覆い部の変形が抑制される。
【0188】
(((15)))の構成によれば、第二覆い部が第一覆い部と別体で形成されている場合に比べ、部品点数が低減される。
【0189】
(((16)))の構成によれば、送風手段による風に対して加熱部の全体が露出されている場合に比べ、画像不良が抑制される。
【符号の説明】
【0190】
10 画像形成装置
11 装置本体
12 媒体収容部
13 搬送部
13A 搬送部材
14 画像形成部
15 媒体排出部
20Y、20M、20C、20K トナー像形成部
24 転写体
26 定着部
32 感光体
34 帯電装置
36 露光装置(発光装置の一例)
38 現像装置
40 発光部
42 基材
42A 凹部
44 発光基板
44A 基板
44B 光源
46 レンズ部
48 レンズ保持部
50 支持部
52 上面
54 下面
56 スペーサ
58 間隙
59 流通穴
60 加熱部
60A 加熱部
62 上側検知部
64 下側検知部
70 送風手段
72 送風源
74 流通管
74B 後板
74D 底板
74E 開口
74F 前板
74L 左側板
74R 右側板
75 送風管
81 第一覆い部
81X 張出部
82 第二覆い部
90 制御部
91 CPU
92 ROM
93 RAM
94 ストレージ
95 バス
181 覆い部
183 通し穴
190 段付ネジ
191 軸部
192 中間部
193 頭部
P 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12