(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131496
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】計量機構を有する塵芥収集車
(51)【国際特許分類】
B65F 3/00 20060101AFI20240920BHJP
B60P 3/00 20060101ALI20240920BHJP
G01G 19/12 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B65F3/00 Z
B60P3/00 Q
G01G19/12 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041787
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】岡野 啓一
(72)【発明者】
【氏名】山内 正輝
(72)【発明者】
【氏名】尾原 歩希
(72)【発明者】
【氏名】早川 千鶴
(72)【発明者】
【氏名】福原 健大朗
(72)【発明者】
【氏名】木原 柊平
【テーマコード(参考)】
3E024
【Fターム(参考)】
3E024AA01
3E024BA01
3E024CA05
3E024DA01
3E024DB02
3E024DC03
3E024HA02
3E024HB01
3E024HB02
3E024HC01
3E024HD06
3E024HE01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】塵芥の満杯時に計量漏れを生じない塵芥収集車を提供する。
【解決手段】塵芥投入箱3に投入された塵芥は、塵芥積込装置2によって、塵芥収容箱1に送り込まれる。塵芥収容箱1に塵芥が投入されるとこれに応じて、排出板6が矢印A方向に移動する。塵芥収容箱1に塵芥が投入され、排出板6が所定の位置(たとえば前端部)に到達すると、センサSEはこれを検知する。制御部201は、センサSEの検知を受けて(すなわち排出板6が所定位置に到達したことを受けて)、所定の塵芥が投入されたとの判定をする(所定塵芥投入判定処理203)。制御部201は、所定塵芥投入判定をすると、塵芥収容箱1に設けられた計量器LSの計量値を取得する(重量取得処理205)。これにより、塵芥収容箱1に所定の塵芥が投入された際の塵芥の重量を、自動的に計測することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、
内部空間に塵芥を収容するための塵芥収容箱と、
塵芥を投入するための投入口を有する塵芥投入箱と、
前記塵芥投入箱に投入された塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む積込機構と、
塵芥収容箱の内部空間において、前後方向に移動可能に設けられた排出板と、
前記塵芥収容箱への塵芥の積み込みに応じて、前記排出板を前方に移動させる排出板制御部と、
前記排出板が、前記塵芥収容箱の所定位置に達したことを検知するセンサと、
前記センサによって、前記排出板が前記所定位置に達したことを検知すると、前記計量装置によって前記塵芥収容箱に積み込まれた塵芥の計量を実行する制御部と、
を備えた塵芥収集車。
【請求項2】
請求項1の塵芥収集車において、
前記制御部は、前記計量装置による計量結果を、サーバ装置において記録するために、通信回路によってサーバ装置に送信することを特徴とする塵芥収集車。
【請求項3】
塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、
第1のスイッチと、
当該第1のスイッチと関連づけられた第1の点灯部と、
第2のスイッチと、
当該第2のスイッチと関連づけられた第2の点灯部と、
第3のスイッチと、
当該第3のスイッチと関連づけられた第3の点灯部と、
第1のスイッチが操作されたことを検知して、前記計量装置の計量値を取得してオフセット処理を行い、第2のスイッチが操作されたことを検知して、塵芥の積込処理を行い、第3のスイッチが操作されたことを検知して、前記計量装置の計量値を取得し、前記オフセット処理における計量値との差に基づいて塵芥重量を算出する塵芥重量算出処理を行う制御部を備え、
前記制御部は、第1のスイッチが操作されたことを検知すると、第2のスイッチと関連づけられた第2の点灯部の点灯形態を変更し、第2のスイッチが操作されたことを検知すると、第3のスイッチと関連づけられた第3の点灯部の点灯形態を変更することを特徴とする塵芥収集車。
【請求項4】
塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、
内部空間に塵芥を収容するための塵芥収容箱と、
塵芥を投入するための投入口を有する塵芥投入箱と、
前記投入口を開閉する開閉カバーと、
前記開閉カバーが閉から開に変化したことを検知して,前記計量装置の計量値を取得してオフセット処理を行う制御部と、
を備えた塵芥収集車。
【請求項5】
塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、
内部空間に塵芥を収容するための塵芥収容箱と、
塵芥を投入するための投入口を有する塵芥投入箱と、
前記投入口を開閉する開閉カバーと、
風袋引スイッチが操作されたことを検知して、前記計量装置の計量値を取得してオフセット処理を行い、計量スイッチが操作されたことを検知して、前記計量装置の計量値を取得し、前記オフセット処理における計量値との差に基づいて塵芥重量を算出する塵芥重量算出処理を行う制御部とを備え、
前記制御部は、前記風袋引スイッチが操作されたことを検知して、前記開閉カバーを開状態またはロック解除状態とし、または、前記計量スイッチが操作されたことを検知して、前記開閉カバーを閉状態またはロック状態とすることを特徴とする塵芥収集車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、計量機構を有する塵芥収集車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
塵芥収集車において、収集した塵芥を保持する塵芥保持筐体にロードセルを設け、塵芥の重量を計測することを可能にしたものが用いられている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、作業車が計量ボタンを押下することで、ロードセルによって塵芥の重量を計測するものが開示されている。これにより、収集した塵芥の重量を効率的に計測することができる。
【0004】
また、この特許文献1には、ハンディターミナルや収集車本体の風袋引ボタンや計量ボタンを用いて、収集した塵芥の重量を計測する手順が開示されている。
【0005】
風袋引ボタンが押されると、計量装置によって積み込み前の塵芥の重量が計測される。続いて、塵芥の積み込みを行う。積み込みが完了し、計量ボタンが押されると、計量装置によって積み込み後の塵芥の重量が計測される。積み込み後の塵芥の重量から、積み込み前の塵芥の重量を減じることで、塵芥の重量を得ている。これにより、積み込んだ塵芥の重量を正確に計測することができる。
【0006】
さらにまた、重量を計測した後は、塵芥を投入するための投入口を開閉カバーにて閉じ、その後、塵芥収集車を走行させて次の収集場所に向かうようにしている。これにより、投入口に残存した塵芥を不用意に落下させないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のような従来の技術では、次のような問題があった。
【0009】
第一に、特許文献1のような塵芥収集車では、作業者が計量ボタンを押し忘れると計測漏れが生じるという問題があった。
【0010】
第二に、特許文献2のような塵芥収集車では、作業者が風袋引きや計量のボタンを押す順を間違えると、正確な計量が行えないという問題があった。
【0011】
第三に、作業者が、開閉カバーによって投入口を塞ぐことを忘れてしまい、塵芥収集車を走行させてしまう可能性があり、衛生上好ましくないという問題があった。
【0012】
この発明は、上記のいずれかの問題を解決した塵芥収集車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(1)この発明に係る塵芥収集車は、塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、内部空間に塵芥を収容するための塵芥収容箱と、塵芥を投入するための投入口を有する塵芥投入箱と、前記塵芥投入箱に投入された塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む積込機構と、塵芥収容箱の内部空間において、前後方向に移動可能に設けられた排出板と、前記塵芥収容箱への塵芥の積み込みに応じて、前記排出板を前方に移動させる排出板制御部と、前記排出板が、前記塵芥収容箱の所定位置に達したことを検知するセンサと、前記センサによって、前記排出板が前記所定位置に達したことを検知すると、前記計量装置によって前記塵芥収容箱に積み込まれた塵芥の計量を実行する制御部とを備えている。
【0014】
したがって、塵芥が所定量になったことを自動的に検知して計量を行うことができる。
【0015】
(2)この発明に係る塵芥収集車は、、制御部が、計量装置による計量結果を、サーバ装置において記録するために、通信回路によってサーバ装置に送信することを特徴としている。
【0016】
したがって、所定量となった塵芥の情報をサーバ装置において自動的に記録することができる。
【0017】
(3)この発明に係る塵芥収集車は、塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、第1のスイッチと、当該第1のスイッチと関連づけられた第1の点灯部と、第2のスイッチと、当該第2のスイッチと関連づけられた第2の点灯部と、第3のスイッチと、当該第3のスイッチと関連づけられた第3の点灯部と、第1のスイッチが操作されたことを検知して、前記計量装置の計量値を取得してオフセット処理を行い、第2のスイッチが操作されたことを検知して、塵芥の積込処理を行い、第3のスイッチが操作されたことを検知して、前記計量装置の計量値を取得し、前記オフセット処理における計量値との差に基づいて塵芥重量を算出する塵芥重量算出処理を行う制御部を備え、前記制御部は、第1のスイッチが操作されたことを検知すると、第2のスイッチと関連づけられた第2の点灯部の点灯形態を変更し、第2のスイッチが操作されたことを検知すると、第3のスイッチと関連づけられた第3の点灯部の点灯形態を変更することを特徴としている。
【0018】
したがって、オフセット処理、投入処理、計量処理を正しく行うことができる。
【0019】
(4)この発明に係る塵芥収集車は、塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、内部空間に塵芥を収容するための塵芥収容箱と、塵芥を投入するための投入口を有する塵芥投入箱と、前記投入口を開閉する開閉カバーと、前記開閉カバーが閉から開に変化したことを検知して,前記計量装置の計量値を取得してオフセット処理を行う制御部とを備えている。
【0020】
したがって、開閉カバーを開くことでオフセット処理を行うことができ、誤りが少なくなる。
【0021】
(5)この発明に係る塵芥収集車は、塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、内部空間に塵芥を収容するための塵芥収容箱と、塵芥を投入するための投入口を有する塵芥投入箱と、前記投入口を開閉する開閉カバーと、 風袋引スイッチが操作されたことを検知して、前記計量装置の計量値を取得してオフセット処理を行い、計量スイッチが操作されたことを検知して、前記計量装置の計量値を取得し、前記オフセット処理における計量値との差に基づいて塵芥重量を算出する塵芥重量算出処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記風袋引スイッチが操作されたことを検知して、前記開閉カバーを開状態またはロック解除状態とし、または、前記計量スイッチが操作されたことを検知して、前記開閉カバーを閉状態またはロック状態とすることを特徴としている。
【0022】
したがって、オフセット処理、計量処理にあわせて開閉カバーを開閉したり、またはロック・ロック解除を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】第1の実施形態による塵芥収集車Vの機能構成図である。
【
図7】第2の実施形態による塵芥収集車Vの機能構成図である。
【
図9】各スイッチの点灯状態の変化を示す図である。
【
図10】第3の実施形態による塵芥収集車Vの機能構成図である。
【
図13】第4の実施形態による塵芥収集車Vの機能構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
1.第1の実施形態
1.1機能的構成
図1に、この発明の一実施形態による塵芥収集車Vの機能的構成を模式的に示す。塵芥投入箱3に投入された塵芥は、塵芥積込装置2によって、塵芥収容箱1に送り込まれる。塵芥収容箱1に塵芥が投入されるとこれに応じて、排出板6が矢印A方向に移動する。
【0025】
塵芥収容箱1に塵芥が投入され、排出板6が所定の位置(たとえば前端部)に到達すると、センサSEはこれを検知する。
【0026】
制御部201は、センサSEの検知を受けて(すなわち排出板6が所定位置に到達したことを受けて)、所定の塵芥が投入されたとの判定をする(所定塵芥投入判定処理203)。制御部201は、所定塵芥投入判定をすると、塵芥収容箱1に設けられた計量器LSの計量値を取得する(重量取得処理205)。これにより、塵芥収容箱1に所定の塵芥が投入された際の塵芥の重量を、自動的に計測することができる。
【0027】
1.2塵芥収集車の機構
図2に示す塵芥収集車Vは、ベース車両Vbと、架装物Kを備えている。ベース車両Vbは、運転席キャビンC、車体F、タイヤWなどを備えている。架装物Kは、車体F上に設けられている。この実施形態では、塵芥収集作業用の架装物Kを用いている。
【0028】
架装物Kの塵芥収容箱1は、収集した塵芥を収容するための筐体である。内部には、排出板6が設けられている。排出板6は、シリンダA4によって前後方向に移動可能に構成されている。
【0029】
塵芥収容箱1の後部には、塵芥を投入するための塵芥投入箱3が設けられている。シリンダA1によって、塵芥投入箱3を二点鎖線で示す位置に回転させることで、塵芥収容箱1の後部を開放し、排出板6を後方に移動させ、塵芥を排出することができるようになっている。
【0030】
塵芥を積み込む際、塵芥投入箱3に投入された塵芥は、以下の動作によって塵芥積込装置2により塵芥収容箱1に送り込まれる。投入された塵芥は、矢印MVの方向に回転される圧縮板5により、塵芥積込装置2の中に取り込まれる。圧縮板5は、シリンダA3によって回転されるようになっている。続いて、シリンダA2によって、圧縮板5が二点鎖線で示す位置まで上方向に移動される。これにより、塵芥が圧縮されつつ積込口OHから塵芥収容箱1に積み込まれる。
【0031】
なお、塵芥が圧縮板5と積込口OHとの間で一杯になると、圧縮板5にかかる圧力が大きくなる。この圧力を検出し、圧力が所定値を超えると、排出板6を前方に移動し、塵芥を収容できる容量を確保するように構成されている。塵芥収容箱1の前部には近接センサSEが設けられ、排出板6が最前部に到達したことを検知できるようにしている。
【0032】
塵芥収容箱1の下部には、塵芥収容箱1の重量を計量するための計量器であるロードセルLSが設けられている。
【0033】
塵芥投入箱3の近傍には、作業者が操作を行うための操作部CRが設けられている。
図3Aに、操作部CRを含む塵芥収集車Vの後部を示す。
図3Bに、操作部CRの詳細を示す。
【0034】
この実施形態においては、重量を表示するための表示器DSと、スイッチボードSWBとによって操作部CRが構成されている。
【0035】
表示器DSには、ロードセンサLSによって計量・算出した塵芥の重量を表示するディスプレイDSPが設けられている。さらに、塵芥の重量を計測する際にオフセットを行うための風袋引きスイッチCR-FSW、計量開始を指示する計量スイッチCR-KSWが設けられている。これらスイッチは、制御部の制御によって点灯を制御できるランプと一体化されている表示灯付きスイッチが用いられている。
【0036】
スイッチボードSWBには、積込を開始するために塵芥積込装置2を駆動させる積込スイッチCR-TSW、塵芥積込装置2の操作モードを決定する動作モード選択スイッチCR-MSW、塵芥積込装置2を停止させるための停止スイッチCR-SSWが設けられている。これらスイッチも、表示灯付きスイッチである。
【0037】
ベース車両VbのエンジンEは、車輪Wに駆動力を付与する。エンジンEには、変速機10を介して動力取出装置PTOが接続されている。動力取出装置PTOは、制御信号に応じて、変速機10の動力を、車輪Wを駆動させるために用いるか、架装物Kを駆動させるために用いるかを切り替えることができる。架装物Kを駆動させる場合には、変速機10の出力は、上記のピストンA1~A4を駆動させるための油圧ポンプPに与えられる。
【0038】
上記各部の制御を行うためベース車両Vbには車両側制御装置UVが設けられ、架装物Kには制御部201である架装物側制御装置UKが設けられている。いずれの制御装置UV、UKも、この実施形態ではCPUを用いて実現しているが、その一部または全部をハードウエアロジックによって実現するようにしてもよい。
【0039】
図4に、車両側制御装置UVと架装物側制御装置UKを示す。車両側制御装置UVは、動力取出装置PTOを制御し、エンジンEの動力を、タイヤWによる走行と、架装物Kの作動に使えるように切り替える。
【0040】
架装物側制御装置UKは、動力取出装置PTOからの動力に基づいて油圧ポンプP1~P4を動作させ、シリンダA1~A4の駆動を制御する。
【0041】
また、架装物側制御装置UKは、ロードセルLSから計量データを取得し、ディスプレイDSPに、計量して算出した計量値を表示する。近接センサSEからの信号を取得して、排出板6が最前面に到達したことを検知する。さらに、架装物側制御装置UKは、表示灯付きスイッチである風袋引きスイッチCR-FSW、計量スイッチCR-KSW、積込スイッチCR-TSW、動作モード選択スイッチCR-MSW、停止スイッチCR-SSWからの信号を取得するとともに、これらの表示灯の点滅を制御する。
【0042】
また、架装物側制御装置UKには、キャビンCに設けられたキャビン制御装置であるマイコンUFが接続されている。マイコンUFには、操作パネルCFが接続され、操作パネルCFには、風袋引スイッチ、計量スイッチなどが設けられている。これにより、キャビンCからの操作を可能としている。
【0043】
マイコンUFには、ブルーツース(商標)などの近距離無線通信を行う近距離無線通信ユニット63が接続されている。これにより、作業者の持つスマートフォンなどから近距離無線通信によって、マイコンUFを介して、架装物側制御装置UKに指示を与えることができる。したがって、作業者のスマートフォンからの操作を可能としている。
【0044】
1.3塵芥重量計測処理
図5に、架装物側制御装置UKにおける塵芥重量計測時の処理フローチャートを示す。
【0045】
架装物側制御装置UKは、各スイッチの状態を取得する(ステップS1)。
図3Bの風袋引スイッチCR-FSWが押下された場合、架装物側制御装置UKは、ロードセルLSから計量値を取得する(ステップS2)。この時の計量値を、オフセット値として記録する(ステップS3)。
【0046】
続いて、積込スイッチCR-TSWが押下されると、架装物側制御装置UKは、塵芥積込装置2を駆動させる(ステップS4)。これにより、塵芥収容箱1に塵芥が積み込まれる。
【0047】
積込が終了し、計量スイッチCR-KSWが押下されると、架装物側制御装置UKは、ロードセルLSから計量値を取得する(ステップS5)。取得した現在の計量値からオフセット値として記録された計量値を減じて、今回積み込んだ塵芥の重量を算出する(ステップS6)。架装物側制御装置UKは、算出した塵芥の重量を記録するとともに、
図3BのディスプレイDSPに表示する。
【0048】
以上のようにして、積込場所ごとに塵芥の重量が計測される。
【0049】
上記の処理を行っている途中において、塵芥が満杯となり、排出板6が最前方まで来ると、近接スイッチSEがオンになる。架装物側制御装置UKは、近接スイッチSEがオンになったことを受けて、割り込み処理により
図6に示す処理を実行する。
【0050】
まず、ロードセルLSから計量値を取得する(ステップS11)。架装物側制御装置UKは、取得した重量から、予め記録されている塵芥収容箱1の重量を減じて、塵芥の重量を算出しこれを日時とともに記録する(ステップS12)。
【0051】
この実施形態では、上記のように、塵芥が満杯となったことを検出し、自動的に塵芥の重量を計量するようにしている。したがって、満杯時の塵芥の計測忘れを防止することができる。
【0052】
また、記録された満杯時の塵芥重量の履歴を保存することにより、過去における満杯時の塵芥重量の平均値を算出したり、満杯に至るまでの所要時間などを算出することができる。これらデータは、塵芥収集車の運用や、塵芥収集車の設計などに反映することができる。
【0053】
なお、上記において、塵芥積込装置2が作動中に近接スイッチSEがオンになった場合には、塵芥積込装置2が積込のための所定の動作を行った後、
図6の処理を実行するようにしている。また、塵芥積込装置2が作動中であっても、近接スイッチSEがオンになった場合には、塵芥積込装置2を停止させて、
図6の処理を実行するようにしてもよい。
【0054】
1.4変形例(その他)
(1)上記実施形態では、塵芥収容箱1の最前部に近接センサSEを設け、最前部に排出板6が位置したことを検出して、自動的に塵芥重量を計測するようにしている。
【0055】
しかし、塵芥収容箱1の所定の位置(たとえば最前部と最後部の中央位置)に近接センサSEを設け、所定の位置に排出板6が位置したことを検出して、自動的に塵芥重量を計測するようにしてもよい。
【0056】
(2)上記実施形態では、近接センサSEを用いて排出板6が所定位置に達したことを検出している。しかし、近接センサSEに代えて、マイクロスイッチなどの機械的センサ、光電センサなどを用いるようにしてもよい。
【0057】
(3)上記実施形態では、排出板6の位置を近接センサSEによって検出している。しかし、シリンダA4の伸張度合いによって検出するようにしてもよい。
【0058】
(4)上記実施形態では、近接センサSEの出力を受けて、割り込み処理によって
図6の処理を実行するようにしている。しかし、割り込み処理ではなく、ソフトウエアによる判断処理によって、
図6の処理を実行するようにしてもよい。
【0059】
(5)上記実施形態では、算出した塵芥重量を、架装物側制御装置UKに記録するようにしている。しかし、これに代えて、あるいはこれに加えて、算出した塵芥重量を、サーバ装置に送信して記録するようにしてもよい。
【0060】
この場合、架装物側制御装置UKは、マイコンUFを介して、近距離無線通信ユニット63により、作業者の持つスマートフォン(作業者端末装置)に塵芥重量を送信する。なお、作業者のスマートフォンにおいては、専用のアプリケーションが動作しているものとする。
【0061】
これを受け取ったスマートフォンは、当該専用アプリケーションの処理によりインターネットを介してサーバ装置に、塵芥重量を転送する。サーバ装置は、これを記録する。
【0062】
なお、スマートフォンからサーバ装置への転送は、作業者が転送ボタンを押すことで実行するようにしてもよいし、アプリケーションによって自動的に転送するようにしてもよい。あるいは、塵芥重量を一時的に記録しておき、Wifi通信可能な場所に来れば、アプリケーションが自動的に転送を行うようにしてもよい。
【0063】
また、架装物側制御装置UKにインターネットとの通信を行うことのできる通信回路を設け、直接、サーバ装置に塵芥重量を送信するようにしてもよい。
【0064】
(6)上記変形例は互いに組み合わせて実施可能であり、他の実施形態と組み合わせて実施することも可能である。
【0065】
2.第2の実施形態
2.1機能的構成
図7に、第2の実施形態による塵芥収集車の機能的構成を示す。第1のスイッチSW1,第2のスイッチSW2、第3のスイッチSW3は、いずれも点灯部を有するスイッチである。
【0066】
作業者によって第1のスイッチSW1が操作されると、制御部201は、塵芥収容部1の重量を取得し、これをオフセット重量とする。すなわち、オフセット処理211を実行する。オフセット処理211が終了すると、制御部201は、第2のスイッチSW2の表示形態を変化させる。たとえば、消灯状態から点滅状態に変化させる。
【0067】
したがって、作業者は、第1のスイッチSW1を操作してオフセット処理を行った後には、第2のスイッチSW2を操作すれば良いことが容易に分かる。作業者によって第2のスイッチSW2が操作されると、制御部201は、塵芥積込装置を作動させ、塵芥の積込が行われる(塵芥積込処理221)。これとともに、塵芥積込処理221が終了すると、制御部201は、第3のスイッチSW3の表示形態を変化させる。たとえば、消灯状態から点滅状態に変化させる。
【0068】
したがって、作業者は第2のスイッチSW2を操作して積込作業を行った後には、第3のスイッチSW3を操作すれば良いことが容易に分かる。作業者によって第3のスイッチが操作されると、制御部201は、塵芥収容部1の重量を取得し、オフセット重量との差に基づいて塵芥の重量を算出する(塵芥重量算出処理231)。
【0069】
以上のように、次に操作すべきスイッチの表示形態を変えるようにしているので、作業者が操作手順を誤ることを防止できる。たとえば、積込作業を行っていないのに計量を行うような誤りを防止できる。また、次に操作すべきスイッチが明確に分かるので、スイッチ配置の自由度を高くすることができる。
【0070】
2.2塵芥収集車の機構
塵芥収集車Vの機構は、第1の実施形態における
図2、
図3、
図4と同様である。
【0071】
2.3積込・計量処理
図8に、架装物側制御装置UKにおける塵芥積込・計量時の処理フローチャートを示す。
【0072】
図3Bに示す各スイッチは、初期状態においては消灯状態にある。架装物側制御装置UKは、各スイッチの状態を取得する(ステップS11)。
【0073】
風袋引スイッチCR-FSW(第1のスイッチ)が押下された場合、架装物側制御装置UKは、
図9Aに示すように、風袋引きスイッチCR-FSWを点灯状態にする(ステップS21)。続いて、ロードセルLSから計量値を取得する(ステップS22)。この時の計量値を、オフセット値として記録する(ステップS23)。次に、架装物側制御装置UKは、
図9Bに示すように、積込スイッチCR-TSW(第2のスイッチ)を点滅状態にする(ステップS24)。これにより、作業者は、次に積込スイッチCR-TSWを押下すればよいことを知ることができる。
【0074】
続いて、積込スイッチCR-TSWが押下されると、架装物側制御装置UKは、積込スイッチCR-TSWを点灯状態にする(ステップS31)。続いて、塵芥積込装置2を駆動させる(ステップS32)。これにより、塵芥収容箱1に塵芥が積み込まれる。
【0075】
積込が終了すると、架装物側制御装置UKは、
図9Cに示すように、計量スイッチCR-KSW(第3のスイッチ)を点滅状態にする(ステップS33)。これにより、作業者は、次に計量スイッチCR-KSWを押下すればよいことを知ることができる。
【0076】
続いて、計量スイッチCR-KSWが押下されると、架装物側制御装置UKは、計量スイッチCR-KSWを点灯状態にする(ステップS41)。続いて、ロードセルLSから計量値を取得する(ステップS42)。取得した現在の計量値からオフセット値として記録された計量値を減じて、今回積み込んだ塵芥の重量を算出する(ステップS43)。架装物側制御装置UKは、算出した塵芥の重量を記録するとともに、
図3BのディスプレイDSPに表示する。架装物側制御装置UKは、風袋引スイッチCR-FSW、積込スイッチCR-TSW、計量スイッチCR-KSWを消灯し、初期状態とする(ステップS44)。
【0077】
以上のようにして、積込・計量処理のための操作を間違いなく実行することができる。
【0078】
2.4変形例(その他)
(1)上記実施形態では、風袋引スイッチCR-FSW、積込スイッチCR-TSW、計量スイッチCR-KSWについて適用した場合について説明した。しかし、押下順序が定められた他のスイッチについても同様に適用することができる。
【0079】
(2)上記実施形態では、次に操作すべきスイッチを点灯状態にして判別できるようにしている。しかし、他のスイッチを消灯し、次に操作すべきスイッチを点灯させるなど、他のスイッチとの区別ができる表示状態として判別できるようにしてもよい。
【0080】
(3)上記実施形態では、点灯器付きスイッチを用いることで、スイッチに関連づけられた点灯部を設けるようにしている。しかし、通常のスイッチの近傍にそれぞれランプなどを設けたり、通常のスイッチとランプの対応関係が分かるように、両者の間に線を描いたり、外観を同じ色としたりするなどして、スイッチに関連づけられた点灯部を設けるようにしてもよい。
【0081】
(4)上記実施形態では、機械式のスイッチを用いた場合について説明した。しかし、ディスプレイ上に表示したクリック可能なボタンについても同様に適用することができる。
【0082】
(5)上記実施形態では、風袋引処理が終了してから積込スイッチCR-TSWを点滅状態にしている。しかし、風袋引スイッチCR-FSWが押されれば、直ちに、積込スイッチCR-TSWを点滅状態にしてもよい。積込スイッチCR-TSWについても同様である。
【0083】
(6)上記変形例は互いに組み合わせて実施可能であり、他の実施形態と組み合わせて実施することも可能である。
【0084】
3.第3の実施形態
3.1機能的構成
図10に、第3の実施形態による塵芥収集車の機能的構成を示す。
【0085】
作業者によって塵芥投入箱3の開閉カバー31が開かれると、センサ32は、これを検出する。制御部201は、センサ32によって開閉カバー31が開かれたことを検知すると、計量器LSの計量値を取得しこれをオフセット重量とする(オフセット処理241)。
【0086】
作業者は、塵芥投入箱3の投入口33から塵芥を投入し、塵芥積込装置2を作動させて塵芥を塵芥収容箱1に送り込む。この塵芥積込処理が終了すると、作業者によって開閉カバー31が閉じられる。センサ32は、開閉カバー31が閉じられたことを検出する。制御部201は、センサ32によって開閉カバー31が閉じられたことを検知すると、計量器LSの計量値を取得しオフセット重量との差に基づいて塵芥の重量を算出する(計量処理243)。
【0087】
以上のように、開閉カバー31の開閉に応じて、オフセット処理241、計量処理243を行うようにしているので、オフセット処理241を忘れたり、計量処理243を忘れたりする誤りを防止することができる。
【0088】
3.2塵芥収集車の機構
塵芥収集車Vの機構は、第1の実施形態における
図2、
図3、
図4と同様である。
【0089】
図11に、塵芥収集者Vの後端における塵芥投入箱3の断面を示す。塵芥投入箱3の投入口33は、開閉カバー31によって開閉可能に構成されている。
図11の実線で示す状態では、開閉カバー31は閉じられた状態にある。
【0090】
作業者がハンドル34を掴んで、上方向に上げると、開閉カバー31は矢印OPの方向に移動し、二点鎖線で示すように開いた状態となる。この際、開閉カバー31が開きやすいように、スプリング35によって上方向に付勢されている。開閉カバー31が開くと、投入口33から塵芥を投入することが可能となる。
【0091】
開閉カバー32の下端に対向する塵芥投入箱3の筐体側には、近接センサ32が設けられている。したがって、開閉カバー32が閉じられているか、開いているかを近接センサ32が検知して出力することができる。
【0092】
3.3積込・計量処理
図12に、架装物側制御装置UKにおける塵芥積込・計量時の処理フローチャートを示す。
【0093】
作業者が塵芥の積込のために、
図11の開閉カバー31を開けると、近接センサ32がこれを検出する。架装物側制御装置UKは、近接センサ32が開閉カバー31が閉から開に変化したことを検知すると(ステップS51)、オフセット処理を行う。すなわち、ロードセルLSから計量値を取得し(ステップS52)、これをオフセット値として記録する(ステップS53)。
【0094】
続いて、作業者により積込スイッチCR-TSWが押下されると(ステップS54)、架装物側制御装置UKは、塵芥積込装置2を駆動させる(ステップS55)。これにより、塵芥収容箱1に塵芥が積み込まれる。
【0095】
積込が終了し、作業者が開閉カバー31を閉じると、近接センサ32がこれを検出する。架装物側制御装UKは、近接センサ32によって開閉カバー31が開から閉に変化したことを検知すると(ステップS56)、計量処理を行う。すなわち、ロードセルLSから計量値を取得し(ステップS57)、オフセット値との差に基づいて塵芥の重量を算出する(ステップS58)。架装物側制御装置UKは、算出した塵芥の重量を記録するとともに、
図3BのディスプレイDSPに表示する。
【0096】
以上のようにして、開閉カバー31の開閉に対応付けて、積込・計量処理を正確に実行することができる。
【0097】
3.4変形例(その他)
(1)上記実施形態では、近接センサ32を用いて開閉カバー31の開閉を検出している。しかし、近接センサSEに代えて、マイクロスイッチなどの機械的センサ、光電センサなどを用いるようにしてもよい。
【0098】
また、上記実施形態では、一つの近接センサ32によって開閉を検知しているが、開閉カバー31の上下に、開状態を検知するためのセンサと、閉状態を検知するためのセンサを設けるようにしてもよい。
【0099】
(2)上記実施形態では、開閉カバー31を開いた後に、積込スイッチCR-TSWを押下して、積込処理を開始するようにしている。しかし、開閉カバー31を開いて、オフセット処理が終了すれば、自動的に塵芥積込装置3を駆動させて積込処理を開始するようにしてもよい。
【0100】
(3)上記実施形態では、開閉カバー31を開くことによりオフセット処理を実行し、開閉カバー31を閉じることにより計量処理を実行するようにしている。しかし、この2つの処理のうち、いずれか一方だけを開閉カバー31の開閉に対応付けて自動化するようにしてもよい。
【0101】
(4)上記実施形態では、
図12のフローチャートに示すように、開閉カバー31を開かなければ積込スイッチを操作しても積込処理がされないようにしている。しかし、開閉カバー31の開閉に関係なく、積込スイッチを操作すれば積込処理が開始されるようにしてもよい。
【0102】
また、積込スイッチを操作して積込処理が行われた後でなければ、開閉カバー31を閉じても、計量処理がなされないようにしている。しかし、積込スイッチの操作の有無に拘わらず、開閉カバー31を閉じれば計量処理がなされるようにしてもよい。
【0103】
(5)上記変形例は互いに組み合わせて実施可能であり、他の実施形態と組み合わせて実施することも可能である。
【0104】
4.第4の実施形態
4.1機能的構成
図13に、第4の実施形態による塵芥収集車の機能的構成を示す。
【0105】
作業者によって風袋引スイッチSW1が押下されると、制御部201は、計量器LSの計量値を取得しこれをオフセット重量とする(オフセット処理241)。さらに、制御部201は、アクチェータ37を駆動し、塵芥投入箱3の開閉カバー31を開く。これによって、作業者は、塵芥投入箱3の投入口33から塵芥を投入し、塵芥積込装置2を作動させて塵芥を塵芥収容箱1に送り込む。
【0106】
この塵芥積込処理が終了すると、作業者は計量スイッチSW2を押下する。これを受けて、制御部201は、計量器LSの計量値を取得しオフセット重量との差に基づいて塵芥の重量を算出する(計量処理243)。さらに、アクチュエータ37を駆動して、塵芥投入箱3の開閉カバーを閉じる。
【0107】
以上のように、オフセット処理、計量処理に対応付けて開閉カバー31を自動的に開閉するようにしているので、塵芥投入の際には開閉カバー31を開き、それ以外の時には閉じるようにすることができる。
【0108】
4.2塵芥収集車の機構
塵芥収集車Vの機構は、第1の実施形態における
図2、
図3、
図4と同様である。
【0109】
図14に、塵芥収集者Vの後端における塵芥投入箱3の断面を示す。塵芥投入箱3の投入口33は、開閉カバー31によって開閉可能に構成されている。この実施形態では、アクチュエータであるシリンダ37を駆動することで、開閉カバー31を開閉できるようにしている。
【0110】
図11の実線で示す状態では、開閉カバー31は閉じられた状態にある。シリンダ37を伸張させると、二点鎖線で示すように開閉カバー31が開いた状態となる。開閉カバー31が開くと、投入口33から塵芥を投入することが可能となる。
【0111】
また、シリンダ37を圧縮させると、実線で示すように開閉カバー31が閉じた状態となる。
【0112】
4.3積込・計量処理
図15に、架装物側制御装置UKにおける塵芥積込・計量時の処理フローチャートを示す。
【0113】
風袋引スイッチCR-FSWが押下されると、架装物側制御装置UKは、シリンダ37を駆動させて開閉カバー31を開く(ステップS71)。続いて、ロードセルLSから計量値を取得する(ステップS72)。この時の計量値を、オフセット値として記録する(ステップS73)。
【0114】
続いて、積込スイッチCR-TSWが押下されると、架装物側制御装置UKは、塵芥積込装置2を駆動させる(ステップS81)。既に開閉カバー31が開いているので、作業者は塵芥を投入することができる。これにより、塵芥収容箱1に塵芥が積み込まれる。
【0115】
続いて、計量スイッチCR-KSWが押下されると、シリンダ37を駆動させて開閉カバー31を閉じる(ステップS91)。これにより、開閉カバー31の閉じ忘れを防止することができる。続いて、架装物側制御装置UKは、ロードセルLSから計量値を取得する(ステップS92)。取得した現在の計量値からオフセット値として記録された計量値を減じて、今回積み込んだ塵芥の重量を算出する(ステップS93)。架装物側制御装置UKは、算出した塵芥の重量を記録するとともに、
図3BのディスプレイDSPに表示する。
【0116】
以上のようにして、積込・計量処理のための操作に関連して開閉カバー31を開閉することができ、効率化や閉め忘れの防止などを図ることができる。
【0117】
4.4変形例(その他)
(1)上記実施形態では、風袋引スイッチCR-FSWが操作されると開閉カバー31を開き、計量スイッチCR-KSWが操作されると開閉カバー31を開くようにしている。しかし、いずれか一方だけを行うようにしてもよい。
【0118】
(2)上記実施形態では、シリンダ37を設けて、風袋引スイッチCR-FSWが操作されると開閉カバー31を開き、計量スイッチCR-KSWが操作されると開閉カバー31を開くようにしている。
【0119】
しかし、シリンダ37を設けずに、ロック機構を設けるようにしてもよい。風袋引スイッチCR-FSWが操作されるとロック機構を外して手動で開くことを可能とし、計量スイッチCR-KSWが操作されるとロック機構を掛けて手動で開くことができなくする。なお、ロック機構としては、電磁的に制御可能なピンを開閉カバー31の左右から突出させて、車体本体側の孔に挿入することで構成することができる。
【0120】
(3)上記変形例は互いに組み合わせて実施可能であり、他の実施形態と組み合わせて実施することも可能である。