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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131503
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/42 20060101AFI20240920BHJP
   H01R 13/631 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
H01R13/42 E
H01R13/42 F
H01R13/631
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041800
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 裕太郎
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB07
5E021FC40
5E021HB03
5E021HB04
5E021HB05
5E021HC12
5E087EE02
5E087FF03
5E087FF08
5E087FF12
5E087GG15
5E087GG24
5E087GG26
5E087GG31
5E087GG32
5E087GG33
5E087HH04
5E087JJ09
5E087LL03
5E087LL04
5E087LL12
5E087MM05
5E087RR04
5E087RR12
5E087RR26
(57)【要約】
【課題】リテーナの検知機能を適正に発揮することができるコネクタを提供する。
【解決手段】リテーナ12は、ハウジング11に対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置される。フロント部材13は、ハウジング11に対してリテーナ12の移動方向と交差する方向に移動し、装着位置でハウジング11に装着される。フロント部材13は、装着位置に向かう際に、仮係止位置または仮係止位置から本係止位置に向かう途中位置にあるリテーナ12と干渉可能な干渉部61を有している。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子金具と、
前記端子金具を収容するハウジングと、
前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置され、前記本係止位置において、前記ハウジングに収容された前記端子金具を係止し、前記端子金具の後方への抜け出しを規制するリテーナと、
前記ハウジングに対して前記リテーナの移動方向と交差する方向に移動し、前記ハウジングに対して装着位置に配置された状態で、前記ハウジングに前面側に前壁を位置させるフロント部材と、を備え、
前記フロント部材は、前記装着位置に向かう際に、前記仮係止位置または前記仮係止位置から前記本係止位置に向かう途中位置にある前記リテーナと干渉可能な干渉部を有している、コネクタ。
【請求項2】
前記ハウジングは、前記ハウジングの外面のうちの少なくとも一面に開口する装着孔を有し、
前記リテーナは、前記装着孔の内側に配置されて前記端子金具を係止し、
前記干渉部は、前記前壁から後方に突出し、前記一面に沿って配置され、
前記リテーナは、前記仮係止位置または前記途中位置において、前記一面から突出し、前記干渉部と干渉する被干渉面を有している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記被干渉面は、前記一面からの突出方向の先端に行くに従って前側に傾斜している、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記リテーナは、前記ハウジングの外面のうちの前記一面と交差する両側の側面に対向する側部を有し、
前記フロント部材は、前記装着位置で前記側部の外側に配置される側壁部を有し、
前記側部の外面と前記側壁部の内面のうち、いずれか一方は、凹部を有し、他方は、前記リテーナが前記本係止位置にあるときには前記凹部に嵌まるが、前記リテーナが前記仮係止位置または前記途中位置にあるときには一方の前記凹部以外の部分と干渉する凸部を有している、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングに回動可能に支持されるレバーを備え、
前記リテーナの端部は、前記一面上に露出し、前記レバーと対向する位置に前記レバーで覆われるように配置される、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたコネクタは、端子金具を収容するハウジングと、ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置されるリテーナと、を備えている。端子金具は、リテーナが仮係止位置にあるときに、ハウジングのキャビティに後方から挿入されて収容される。端子金具は、本係止位置に移動したリテーナによって係止され、キャビティから後方への抜け出しが規制される。端子金具がキャビティに正規に挿入されない半挿入状態にあるときには、リテーナが端子金具と干渉して本係止位置に至ることができず、リテーナの一部がハウジングの外面から突出する。リテーナの一部がハウジングの外面から突出していると、相手コネクタがリテーナの一部と干渉して嵌合動作が規制される。例えば、相手コネクタの嵌合動作が規制されることをもって、端子金具が半挿入状態にあることを検知(認識)できる。このようなリテーナを備えたコネクタは、特許文献2にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-60628号公報
【特許文献2】特開2015-72868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記において、コネクタの小型化等によって、端子金具が半挿入状態にあるときに、リテーナの一部がハウジングの外面から十分に突出しないことがあった。そうすると、リテーナが本係止位置に至っていないにも関わらず、相手コネクタがハウジングに意図せず嵌合されるおそれがあった。その結果、端子金具が半挿入状態にあってもそれに気付くことができず、端子金具の挿入状態を検知するリテーナの検知機能が損なわれるという問題があった。
【0005】
そこで、本開示は、リテーナの検知機能を適正に発揮することができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、端子金具と、前記端子金具を収容するハウジングと、前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置され、前記本係止位置において、前記ハウジングに収容された前記端子金具を係止し、前記端子金具の後方への抜け出しを規制するリテーナと、前記ハウジングに対して前記リテーナの移動方向と交差する方向に移動し、前記ハウジングに対して装着位置に配置された状態で、前記ハウジングの前面側に前壁を位置させるフロント部材と、を備え、前記フロント部材は、前記装着位置に向かう際に、前記仮係止位置または前記仮係止位置から前記本係止位置に向かう途中位置にある前記リテーナと干渉可能な干渉部を有している、コネクタである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、リテーナの検知機能を適正に発揮することができるコネクタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の実施形態1において、コネクタの斜視図である。
図2図2は、ハウジングに対し、リテーナが本係止位置にあり、フロント部材が装着位置にある場合の、コネクタの側断面図である。
図3図3は、コネクタにおいて、図2の要部を拡大した側断面図である。
図4図4は、ハウジングに対し、リテーナが仮係止位置にあり、フロント部材の装着位置への移動が規制された場合の、コネクタの側断面図である。
図5図5は、ハウジングに対し、リテーナが途中位置にあり、フロント部材の装着位置への移動が規制された場合の、コネクタの側断面図である。
図6図6は、図5の要部を拡大した側断面図である。
図7図7は、コネクタにおいて、リテーナの凹部にフロント部材の凸部が嵌合状態に挿入された部分を拡大した横断面図である。
図8図8は、ハウジングの斜視図である。
図9図9は、リテーナの斜視図である。
図10図10は、リテーナの正面図である。
図11図11は、リテーナの側面図である。
図12図12は、フロント部材の斜視図である。
図13図13は、フロント部材が仮止位置にある場合のコネクタの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)端子金具と、前記端子金具を収容するハウジングと、前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置され、前記本係止位置において、前記ハウジングに収容された前記端子金具を係止し、前記端子金具の後方への抜け出しを規制するリテーナと、前記ハウジングに対して前記リテーナの移動方向と交差する方向に移動し、前記ハウジングに対して装着位置に配置された状態で、前記ハウジングの前面側に前壁を位置させるフロント部材と、を備え、前記フロント部材は、前記装着位置に向かう際に、前記仮係止位置または前記仮係止位置から前記本係止位置に向かう途中位置にある前記リテーナと干渉可能な干渉部を有している。
【0010】
干渉部が仮係止位置または途中位置にあるリテーナに干渉すると、フロント部材の装着位置への移動が停止させられる。よって、フロント部材が装着位置に至ることができないことをもって、リテーナが仮係止位置または途中位置に留まっていることを検知できる。リテーナが仮係止位置または途中位置に留まっていることを検知した後、本係止位置へのリテーナの移動操作を行うことにより、端子金具の挿入状態を改めて検知することができる。フロント部材の干渉部が仮係止位置または途中位置にあるリテーナに干渉できるため、リテーナが仮係止位置または途中位置に留まっていることを信頼性良く検知できる。
【0011】
(2)上記(1)に記載のコネクタにおいて、前記ハウジングは、前記ハウジングの外面のうちの少なくとも一面に開口する装着孔を有し、前記リテーナは、前記装着孔の内側に配置されて前記端子金具を係止し、前記干渉部は、前記前壁から後方に突出し、前記一面に沿って配置され、前記リテーナは、前記仮係止位置または前記途中位置において、前記一面から突出し、前記干渉部と干渉する被干渉面を有していることが好ましい。
【0012】
ハウジングの一面に沿って配置された干渉部がハウジングの一面から突出するリテーナの被干渉面に干渉することにより、フロント部材の装着位置への移動が停止させられ、リテーナが仮係止位置または途中位置に留まっていることを検知できる。よって、ハウジングの一面から突出するリテーナの突出量が小さくても、フロント部材の干渉部が被干渉面に干渉する状態を実現できる。
【0013】
(3)上記(2)に記載のコネクタにおいて、前記被干渉面は、前記一面からの突出方向の先端に行くに従って前側に傾斜していることが好ましい。
【0014】
上記(3)の構成は、リテーナが仮係止位置または途中位置に留まっているときに、干渉部が被干渉面に強固に干渉できるため、フロント部材の装着位置への移動を信頼性良く停止させることができる。その結果、リテーナが仮係止位置または途中位置に留まっていることを、フロント部材によって、より高い確率で検知できる。
【0015】
(4)上記(2)または(3)に記載のコネクタにおいて、前記リテーナは、前記ハウジングの外面のうちの前記一面と交差する両側の側面に対向する側部を有し、前記フロント部材は、前記装着位置で前記側部の外側に配置される側壁部を有し、前記側部の外面と前記側壁部の内面のうち、いずれか一方は、凹部を有し、他方は、前記リテーナが前記本係止位置にあるときには前記凹部に嵌まるが、前記リテーナが前記仮係止位置または前記途中位置にあるときには一方の前記凹部以外の部分と干渉する凸部を有していることが好ましい。
【0016】
上記(4)の構成は、リテーナが仮係止位置または途中位置に留まっているときに、ハウジングの一面側で干渉部と被干渉面とが干渉するとともに、ハウジングの側面側で凸部が凹部以外の部分と干渉することにより、フロント部材の装着位置への移動が停止させられる。その結果、リテーナが仮係止位置または途中位置に留まっていることをいっそう高い確率で検知できる。
【0017】
(5)上記(2)から(4)のいずれかに記載のコネクタにおいて、前記ハウジングに回動可能に支持されるレバーを備え、前記リテーナの端部は、前記一面上に露出し、前記レバーと対向する位置に前記レバーで覆われるように配置されると良い。
【0018】
本構成は、ハウジングの一面からの被干渉面の突出量が小さくても、干渉部が被干渉面に干渉する状態を実現できるので、リテーナの端部とレバーとの間の対向距離を小さくでき、コネクタの小型化に寄与することができる。
【0019】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0020】
<実施形態1>
実施形態1に係るコネクタ10は、図1に示すように、ハウジング11と、ハウジング11に装着されるリテーナ12およびフロント部材13と、ハウジング11に回動可能に支持されるレバー15と、を備えている。ハウジング11は、図示しない相手コネクタに嵌合可能とされている。リテーナ12は、ハウジング11に対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置される。フロント部材13は、ハウジング11に対してリテーナ12の移動方向と交差する方向(後述する前方)からハウジング11に装着される。さらにコネクタ10は、図2に示すように、ハウジング11に収容される複数の端子金具14(1つの端子金具14のみ図示)と、端子金具14に接続された電線90とハウジング11との間をシールする一括ゴム栓16と、ハウジング11からの一括ゴム栓16の抜け出しを規制するリアホルダ17と、相手コネクタとハウジング11との間をシールするシールリング18と、を備えている。なお、以下の説明において、前後方向については、ハウジング11が相手コネクタと嵌合する面側を前側とする。上下方向は、各図の上下方向を基準とする。左右方向は、コネクタ10を前方から見た場合の左右方向を基準とする。本実施形態1において、上下方向は高さ方向と同義であり、左右方向は幅方向と同義である。図1において、前側が矢印Xで示され、右側が矢印Yで示され、上側が矢印Zで示される。これらの方向は、コネクタ10が図示しない車両等に搭載された状態における方向とは必ずしも一致しない。
【0021】
(ハウジング、端子金具、一括ゴム栓、リアホルダ、シールリング、レバー)
ハウジング11は合成樹脂製であって、図8に示すように、ハウジング本体21と、ハウジング本体21の外周を包囲する嵌合筒部22と、ハウジング本体21と嵌合筒部22とを径方向につなぐ連結部23と、を有している。ハウジング本体21と嵌合筒部22との間で且つ連結部23より前方に開放された空間は、相手コネクタのフード部が嵌合可能な嵌合空間24になっている。
【0022】
ハウジング本体21は、正面視して四隅が丸い矩形の外形形状をなし、前後方向に貫通する複数のキャビティ25を有している。各キャビティ25は、ハウジング本体21において、上下方向に複数段で且つ左右方向に複数列となるように整列して設けられている。ハウジング本体21は、各キャビティ25の内壁に、ランス26を突設させている。図8に示すように、ランス26は、フロント部材13がハウジング11に装着される前、外部に露出している。
【0023】
端子金具14は、キャビティ25に後方から挿入され、ランス26に係止されてハウジング本体21に一次的に抜け止めされる。端子金具14は導電金属製であって、図2および図3に示すように、筒状の接続部27を有している。図示しない相手端子金具のタブは接続部27に挿入されて接続される。また、端子金具14は電線90の端末部に接続されている。
【0024】
図8に示すように、ハウジング本体21は、その上面(一面)から左右両側の側面の上端部に亘って開口し、ハウジング本体21の内側を下面近くまで凹む装着孔28を有している(図4を参照)。リテーナ12は、装着孔28に上方から挿入される。各キャビティ25は、ハウジング本体21において、装着孔28を介して前後に分割される。ランス26は、ハウジング本体21において、装着孔28より前側に配置される。
【0025】
図8に示すように、ハウジング本体21における上面から左右両側の側面上端部に亘る部分には、装着孔28より前側の部位に、隣接する部位から一段落ちた凹面29が設けられている。ハウジング本体21の左右両側の側面側の凹面29には、上下方向に対をなして配置される係止突起31が設けられている。各係止突起31は、いずれも前後方向に延びるリブ形状をなし、後述するように、リテーナ12を仮係止位置と本係止位置とに留め置く機能を有している。
【0026】
ハウジング本体21における左右両側の側面には、各係止突起31よりも下方の部位に、係止凹部32が設けられている。係止凹部32は、上下方向に延びる溝状をなし、前後方向に並んで配置され、それぞれフロント部材13の後述する係止凸部64に係止可能とされている。図2に示すように、ハウジング本体21の後端部には、ゴム栓収容凹部33が設けられている。ゴム栓収容凹部33は、ハウジング本体21の後面に開口している。一括ゴム栓16は、ゴム栓収容凹部33に後方から挿入される。
【0027】
一括ゴム栓16はシリコンゴム等のゴム製であってマット状をなし、前後方向に厚みを有している。図2に示すように、一括ゴム栓16は、前後方向に貫通し、電線90を液密に挿通可能な複数のシール孔34を有している。一括ゴム栓16の外周面は、ゴム栓収容凹部33の内周面に密着する。一括ゴム栓16がゴム栓収容凹部33に収容された状態で、ハウジング本体21に後方からリアホルダ17が装着される。リアホルダ17は合成樹脂製であって、一括ゴム栓16に続いてゴム栓収容凹部33に収容され、各シール孔34に連通する通し孔35を有している。一括ゴム栓16は、リアホルダ17によってハウジング本体21から後方への抜け出しが規制される。リアホルダ17の通し孔35には、端子金具14から延びる電線90が挿通される。
【0028】
ハウジング本体21の外面には、シールリング18が嵌め付けられる。シールリング18はシリコンゴム等のゴム製であって、詳細は図示しないが、正面視して四隅が丸い矩形のリング形状をなしている。シールリング18は、ハウジング本体21の外面に嵌め付けられた状態で、連結部23によって後方への抜け出しが規制され、フロント部材13の後述する周壁57によって前方への抜け出しが規制される。シールリング18は、相手コネクタのフード部とハウジング本体21との間に液密に挟まれて保持される。
【0029】
連結部23は、ハウジング本体21の外面の前後中間部(ゴム栓収容凹部33の前端付近)から径方向外側に張り出す形状をなしている。図8に示すように、嵌合筒部22は、連結部23の径方向外側の端部から前方に突出する筒形状、詳細には四隅が丸い角筒形状をなしている。嵌合筒部22の前端は、ハウジング本体21の前端よりも後方に位置している。嵌合筒部22の上壁の前端には、装着孔28の後部と対向する位置に、凹所36が設けられている。リテーナ12はハウジング11の上方から凹所36を通して装着孔28に挿入される。リテーナ12の移動操作は凹所36側からリテーナ12を押圧等して行うことができる。ハウジング11の外面には、左右中央側で且つ連結部23を含む部位から上下両側にそれぞれ突出する軸部37(図8は上側の軸部37のみ図示)が設けられている。軸部37は、レバー15を回動可能に支持している。
【0030】
レバー15は合成樹脂製であって、詳細は図示しないが、図2に示すように、上下方向に対向する一対のカム板部38と、上下方向に延びて各カム板部38につながる繋ぎ部39(一部のみ図示)と、を有し、全体として門型板状をなしている。図1に示すように、カム板部38は、上下方向に板面を向けて配置され、軸部37を受ける軸受部41と、カム溝42と、を有している。レバー15は、相手コネクタにカム溝42が係合した状態で、軸部37を中心として回動され、ハウジング11と相手コネクタとの嵌合を進める。上側のカム板部38には、相手コネクタを係止し、ハウジング11と相手コネクタとを嵌合状態に保持する弾性変形可能なロックアーム43が設けられている。図2に示すように、カム板部38は、嵌合筒部22の上面および下面に沿って配置される。上側のカム板部38の一部は、凹所36を介して装着孔28に挿入されたリテーナ12の端部に上方から対向し、リテーナ12の端部を部分的に覆うように配置される。
【0031】
(リテーナ)
リテーナ12は合成樹脂製であって、図9および図10に示すように、正面視矩形の外形形状をなすリテーナ本体44を有している。リテーナ本体44は、前後方向に一定の厚みを有し(図11を参照)、本係止位置において、ハウジング本体21の装着孔28に全体を収容させる(図2を参照)。
【0032】
図9および図10に示すように、リテーナ本体44は、各キャビティ25と対応する位置に、上下方向および左右方向に整列して配置される複数の貫通孔45を有している。各貫通孔45は、矩形の開口形状をなし、四隅の一角に、検知部46を突設させている。検知部46は、仮係止位置において、端子金具14が通る経路から退避し、キャビティ25への端子金具14の挿入を許容する(図4を参照)。検知部46は、本係止位置において、キャビティ25に挿入された端子金具14の接続部27に後方から対向し、ハウジング11に対して端子金具14の後方へ抜け出しを規制する(図3を参照)。
【0033】
図9および図10に示すように、リテーナ本体44は、前面の上端部に、左右方向の全幅に亘って延びる被干渉面47を有している。リテーナ本体44の被干渉面47は、リテーナ12が、図4に示す仮係止位置にあるときと、図5および図6に示す仮係止位置から本係止位置に向かう途中位置にあるときに、フロント部材13の後述する干渉部61と干渉可能に配置される。被干渉面47は、最上段の各貫通孔45より上方に各貫通孔45と近接して配置される。図4図6に示すように、被干渉面47は、上方へ行くに従って次第に前側に傾斜して配置される。被干渉面47の上端は、リテーナ本体44の最前に位置し、且つリテーナ本体44の上端に位置している。
【0034】
図9および図10に示すように、リテーナ12は、リテーナ本体44の上面に重なって連結された形状の被覆部48を有している。被覆部48は、板状をなし、上下方向に板面を向けて配置される。被覆部48の前側における左右両側の端部は、リテーナ本体44よりも前方に突出し、ハウジング本体21の上面側の凹面29に支持されるように接触可能に配置される。被覆部48の前側における左右中央側の部位には、嵌合凹部49が開口して設けられている。図1に示すように、嵌合凹部49には、前方からフロント部材13の後述する先端干渉部67が嵌合状態で位置決め挿入される。
【0035】
図9および図10に示すように、リテーナ12は、被覆部48の左右両側の端部からそれぞれ下方に突出する、一対の側部51を有している。側部51は、板状をなし、左右方向に板面を向けて配置される。各側部51の後側は、リテーナ本体44の側面に重なって連結されている。各側部51の前側は、リテーナ本体44より前方に突出し、ハウジング本体21の側面側の凹面29に接触可能に対向して配置される(図7を参照)。各側部51の前側には、内面(左右中央側を向く面)の下端部に、前後方向に延びるリブ状の係止部52が設けられている。図7の二点鎖線で示すように、係止部52が各係止突起31の間に挟み込まれることにより、リテーナ12がハウジング11に対して仮係止位置において上下方向への移動を規制された状態に留め置かれる。リテーナ12が仮係止位置にあるときに、被覆部48の前側がハウジング本体21の上面より上方に浮いて配置され、且つ、被干渉面47がハウジング本体21の上面より上方に突出して配置される(図4を参照)。
【0036】
図7に示すように、係止部52がハウジング11の下側の係止突起31に下方から接触可能に対向することにより、リテーナ12がハウジング11に対して仮係止位置への戻り移動を規制された状態で本係止位置に留め置かれる。リテーナ12が本係止位置にあるときに、被覆部48の前側がハウジング本体21の上面に接触可能に配置され、リテーナ12の本係止位置より下方への移動が規制される。そして、図3に示すように、リテーナ12が本係止位置にあるときに、被干渉面47の全体は装着孔28の内側に配置される。
【0037】
図10に示すように、各側部51のうち、一方の側部51(図10の向かって右側の側部51)の外面(左右外側を向く面)には、上下方向に対をなして配置される凹部53が凹設されている。各凹部53は、断面弧状、詳細には断面半円弧状をなし、図9および図11に示すように、側部51の外面に前後方向の全長に亘って延び、側部51の前後両端に開口している。図7に示すように、各凹部53には、フロント部材13の後述する各凸部65が適合して挿入可能とされている。
【0038】
(フロント部材)
フロント部材13は合成樹脂製であって、ハウジング本体21に対して前方から装着されて仮止位置に保持され(図13を参照)、さらに仮止位置から移動して装着位置に保持される(図1を参照)。フロント部材13は、正面視して四隅が丸い矩形の外形形状をなす前壁54を有している。図2および図3に示すように、前壁54は、前後方向に厚みを有し、ランス26を前方から覆うようにハウジング11の前面側に配置される。前壁54は、各キャビティ25と対応する位置に、複数のタブ挿通孔55を有している。相手端子金具のタブは、タブ挿通孔55を通して端子金具14の接続部27の内側に挿入される。図2に示すように、前壁54の後面には、タブ挿通孔55と隣接する位置から後方に突出する抜止部56を有している。フロント部材13が装着位置にあるときに、抜止部56がランス26の撓み空間に進入し、ランス26の撓み動作が規制される。前壁54には、各タブ挿通孔55と連通し、図3に示すように、端子金具14の接続部27を受ける嵌入凹部71が設けられている。
【0039】
図12に示すように、フロント部材13は、前壁54の外端部から後方に突出する周壁57を有している。周壁57は、前壁54の左右両側の端部からそれぞれ後方に突出する、一対の側壁部58と、前壁54の下端部から後方に突出する底壁部59と、前壁54の上端部から後方に突出する干渉部61と、を有している。各側壁部58と底壁部59とは、フロント部材13の下端二隅において湾曲状に一体につながっている。各側壁部58と干渉部61とは、フロント部材13の上端二隅において切込部62を介して一体につながっている。
【0040】
底壁部59は、板状をなし、上下方向に板面を向けて配置される。図2に示すように、底壁部59は、装着位置において、ハウジング本体21の下面に対向し、ハウジング本体21の下面を覆うように配置される。
各側壁部58は、板状をなし、左右方向に板面を向けて配置される。側壁部58は、装着位置において、ハウジング本体21の側面に対向してハウジング本体21の側面を覆うとともに、図7に示すように、上側で、フロント部材13の側部51の外面に対向して側部51の外面を覆うように配置される。
【0041】
図12に示すように、側壁部58の内面(左右中央側を向く面)には、上下方向に並ぶ2つの係止凸部64が設けられている。係止凸部64は、上下方向に延びるリブ状をなしている。側壁部58の弾性変形後、係止凸部64が係止凹部32に嵌まり込むことにより、フロント部材13がハウジング11に対して仮止位置と装着位置とに保持される。そして、各側壁部58の内面の上端部には、上下方向に対をなして配置される凸部65が突設されている。各凸部65は、それぞれ各凹部53と対応するように、断面弧状、詳細には断面半円弧状をなし(図7を参照)、側部51の外面にリブ状に延びている。
【0042】
図12に示すように、干渉部61は、板状をなし、上下方向に板面を向けて配置される。干渉部61は、前壁54の上端部に連なる基端干渉部66と、基端干渉部66の左右中央側の位置から後方に突出する先端干渉部67と、を有している。図2および図3に示すように、基端干渉部66は、装着位置において、ハウジング本体21の上面に接触可能に対向し、ハウジング本体21の上面を覆うように配置される。基端干渉部66は、装着位置において、最上段に位置するランス26の上方に位置し、ランス26の撓み動作を規制する。
【0043】
図2および図3に示すように、先端干渉部67の後端部は、装着位置において、リテーナ本体44の上面に接触可能に対向し、リテーナ本体44の上面を覆うように配置される。図12に示すように、先端干渉部67は、基端干渉部66よりも幅狭に形成されている。そして、図1に示すように、先端干渉部67は、リテーナ12の嵌合凹部49に嵌合可能な形状を有している。図12に示すように、先端干渉部67の後端面は、左右方向に沿って直線状に延びる干渉面68になっている。干渉面68は、上下方向に沿って配置される。図4図6に示すように、干渉面68は、リテーナ12が仮係止位置または後述する途中位置にあるときに、被干渉面47に突き当たって干渉可能とされている。図3に示すように、干渉面68は、リテーナ12が本係止位置にあるときに、嵌合凹部49の内側において嵌合凹部49の奥側の壁面に対向して配置される。
【0044】
(コネクタの作用)
リテーナ12が装着孔28に上方から挿入されて仮係止位置に留め置かれ、その状態で、端子金具14がキャビティ25に後方から挿入される。次いで、被覆部48の上面が押圧され、係止部52が下側の係止突起31を乗り越え、リテーナ12が本係止位置に向けて移動させられる。
【0045】
端子金具14がキャビティ25に正規に挿入されていると、検知部46が接続部27の後端に係止可能に配置され、端子金具14の後方への抜け出しが規制される。このとき、リテーナ本体44の上面がフロント部材13の上面以下の高さに配置され、被覆部48の嵌合凹部49がハウジング本体21の上面より上方で前方に開放された状態に配置される。
【0046】
リテーナ12の本係止位置への移動操作を行う間、フロント部材13は、ハウジング11に対し、各係止凸部64が各係止凹部32に嵌まり、仮止位置に保持される。図13に示すように、フロント部材13は、仮止位置において、前壁54をハウジング11より前方に位置させ、先端干渉部67を嵌合凹部49の奥側の壁面より前方に配置させている。そして、リテーナ12の本係止位置への移動操作が行われた後、フロント部材13がハウジング11に対して仮止位置から装着位置へ向けて後方に押圧される。
【0047】
リテーナ12がハウジング11に対して本係止位置に移動している場合、先端干渉部67がハウジング本体21の上面に沿いつつ嵌合凹部49に嵌合状態で挿入され、フロント部材13が装着位置に至ることができる。ここで、フロント部材13は、各係止凸部64が後側の係止凹部32に嵌まり込んで係止され(図1を参照)、ハウジング11に対して装着位置に保持される。図2に示すように、フロント部材13が装着位置に至ると、ハウジング11の前面部分が各タブ挿通孔55を残して閉塞される。抜止部56がランス26の撓み動作を規制することで、端子金具14の抜け出しも規制される。
【0048】
ハウジング11に対し、リテーナ12が図4に示す仮係止位置にあるか、あるいはリテーナ12が図5および図6に示す仮係止位置から本係止位置に向かう途中位置にある場合、被干渉面47がハウジング本体21の上面から浮いてフロント部材13の移動経路に突出するため、先端干渉部67の干渉面68が被干渉面47に突き当たり、フロント部材13の装着位置への移動が規制される。
【0049】
例えば、図6に示すように、端子金具14がキャビティ25に正規に挿入されておらず半挿入位置に留まっていると、検知部46が端子金具14の接続部27の上面と干渉し、リテーナ12がハウジング11に対して途中位置に留め置かれてしまう。このとき、ハウジング本体21の上面から被干渉面47の上部が浮いて露出し、その露出する被干渉面47の上部に先端干渉部67の干渉面68が突き当たることで、フロント部材13の装着位置への移動が規制されることになる。
本実施形態1の場合、被干渉面47が干渉面68に強固に接触できるように前下側に傾斜した形状をなしているため、被干渉面47に干渉面68が干渉(接触)した位置で、フロント部材13を信頼性良く停止させることができる。また、リテーナ12が仮係止位置または途中位置にある場合、凸部65が凹部53と対応せずに側部51の前端に突き当たる(図7の二点鎖線を参照)。よって、コネクタ10の左右一側の端部においても、フロント部材13の装着位置への移動を停止させることができる。
【0050】
上記のようにフロント部材13の装着位置への移動操作が規制されると、係止凸部64が係止凹部32に係止されない。このようにフロント部材13が装着位置に到達していない場合、前壁54がハウジング11の前方に浮いて配置され(図4および図5を参照)、例えば、係止凸部64がハウジング本体21のハウジング本体21の側面に接触して、側壁部58が左右外側に弾性変形した状態になる。そして、嵌合空間24が部分的に閉塞され、その後の相手コネクタとハウジング11との嵌合が規制される。これにより、リテーナ12が本係止位置に到達していないことを検知できる。
【0051】
上記によって、リテーナ12が本係止位置に到達していないことを確認した場合、リテーナ12を改めて本係止位置に押し込む操作を行う。ここで、端子金具14がキャビティ25に正規に挿入されていれば、リテーナ12が本係止位置に至ることにより、端子金具14がリテーナ12によって抜け止めされ、さらにフロント部材13の装着位置への移動も可能な状態になる。これに対し、リテーナ12が本係止位置に至らなければ、端子金具14がキャビティ25に正規に挿入されておらず半挿入位置に留まっていると判断することができる。
【0052】
以上説明したように、本実施形態1によれば、フロント部材13が装着位置に至ることができないことをもって、リテーナ12が仮係止位置(図4を参照)または途中位置(図5および図6を参照)に留まっていることを検知できる。リテーナ12が仮係止位置または途中位置に留まっていることを検知した後、本係止位置へのリテーナ12の移動操作を行うことにより、端子金具14の挿入状態の良否を検知することができる。特に、本実施形態1の構成は、仮係止位置または途中位置にあるリテーナ12に対して干渉部61が相手コネクタよりも近くで干渉できるため、リテーナ12が仮係止位置または途中位置に留まっていることを信頼性良く検知できる。
【0053】
リテーナ12が仮係止位置または途中位置に留まっている場合に、ハウジング本体21の上面に沿って配置された干渉部61がハウジング本体21の上面から突出する被干渉面47に干渉するため、ハウジング本体21の上面からの被干渉面47の突出量が小さくても、干渉部61が被干渉面47に干渉する状態を実現できる。
【0054】
さらに、リテーナ12が仮係止位置または途中位置に留まっているときに、被干渉面47の逆テーパ形状によって、干渉部61が被干渉面47に強固に干渉できるため、フロント部材13の装着位置への移動を信頼性良く停止させることができる。
【0055】
さらに、リテーナ12が仮係止位置または途中位置に留まっているときに、ハウジング本体21の上面側で干渉部61と被干渉面47とが干渉するとともに、ハウジング本体21の側面側で凸部65が側部51の前端と干渉するため、フロント部材13の装着位置への移動がより高い確率で停止させられる。
【0056】
本実施形態1の場合、被干渉面47が、フロント部材13の干渉部61を越えて相手コネクタのフード部と干渉するのではなく、ハウジング本体21の上面に隣接した干渉部61と干渉するため、被干渉面47の突出量を抑えることができる。その結果、リテーナ12の端部とレバー15のカム板部38との対向距離を小さくすることができ、コネクタ10の小型化に寄与することができる。もちろん、本開示は、小型のコネクタ10に限定されるわけでない。
【0057】
[本開示の他の実施形態]
今回開示された上記実施形態1はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態1の場合、リテーナがハウジングに対して仮係止位置または途中位置にあるときに、干渉部がハウジングの外側に露出して配置されていた。これに対し、他の実施形態によれば、リテーナがハウジングに対して仮係止位置または途中位置にあるときに、干渉部がハウジングの内側に配置されていても良い。この場合、フロント部材の干渉部は、ハウジングの内側に進入してリテーナと干渉し、ハウジングに対して装着位置への移動が規制される構成であると良い。
上記実施形態1の場合、フロント部材は、装着位置において、ランスの撓み空間に進入し、ランスの撓み動作を規制する抜止部を有していた。これに対し、他の実施形態によれば、フロント部材は、装着位置において、ランスの撓み空間に進入する抜止部を有していなくても良い。
上記実施形態1の場合、リテーナの側部に凹部が設けられ、フロント部材の側壁部に凹部に嵌合可能な凸部が設けられていた。これに対し、他の実施形態によれば、フロント部材の側壁部に凹部が設けられ、リテーナの側部に凹部に嵌合可能な凸部が設けられていても良い。
上記実施形態1の場合、フロント部材は、ハウジングに対して仮止位置から装着位置へと移動可能に配置されていた。これに対し、他の実施形態によれば、フロント部材は、ハウジングに対して仮止位置を経ずに装着位置へと一度に移動可能に配置されていても良い。
【符号の説明】
【0058】
10…コネクタ
11…ハウジング
12…リテーナ
13…フロント部材
14…端子金具
15…レバー
16…一括ゴム栓
17…リアホルダ
18…シールリング
21…ハウジング本体
22…嵌合筒部
23…連結部
24…嵌合空間
25…キャビティ
26…ランス
27…接続部
28…装着孔
29…凹面
31…係止突起
32…係止凹部
33…ゴム栓収容凹部
34…シール孔
35…通し孔
36…凹所
37…軸部
38…カム板部
39…繋ぎ部
41…軸受部
42…カム溝
43…ロックアーム
44…リテーナ本体
45…貫通孔
46…検知部
47…被干渉面
48…被覆部
49…嵌合凹部
51…側部
52…係止部
53…凹部
54…前壁
55…タブ挿通孔
56…抜止部
57…周壁
58…側壁部
59…底壁部
61…干渉部
62…切込部
64…係止凸部
65…凸部
66…基端干渉部
67…先端干渉部
68…干渉面
71…嵌入凹部
90…電線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13