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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131573
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】圧縮工具、及び接続管圧縮方法
(51)【国際特許分類】
   H02G 1/14 20060101AFI20240920BHJP
   H02G 1/02 20060101ALI20240920BHJP
   H01R 43/048 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
H02G1/14
H02G1/02
H01R43/048 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041922
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003687
【氏名又は名称】東京電力ホールディングス株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591083772
【氏名又は名称】株式会社永木精機
(71)【出願人】
【識別番号】000141060
【氏名又は名称】株式会社関電工
(74)【代理人】
【識別番号】110001335
【氏名又は名称】弁理士法人 武政国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 祐司
(72)【発明者】
【氏名】舩木 信人
(72)【発明者】
【氏名】尾方 良輔
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 正彦
(72)【発明者】
【氏名】須賀澤 恵一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 淳哉
(72)【発明者】
【氏名】戸高 勇介
(72)【発明者】
【氏名】岩田 伸也
(72)【発明者】
【氏名】木村 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 丙午郎
(72)【発明者】
【氏名】木村 昌博
(72)【発明者】
【氏名】佐久 豊
(72)【発明者】
【氏名】高田 好啓
(72)【発明者】
【氏名】伊形 竜太
(72)【発明者】
【氏名】増田 哲
(72)【発明者】
【氏名】大野 達也
【テーマコード(参考)】
5E063
5G352
5G355
【Fターム(参考)】
5E063CC02
5E063CD22
5E063CD25
5E063XA05
5E063XA09
5E063XA16
5G352AB07
5G352AM04
5G355AA01
5G355BA01
5G355BA14
5G355CA06
(57)【要約】
【課題】本願発明の課題は、従来の問題を解決することであり、すなわち架線を接続するために接続管を圧縮する作業を、簡易かつ安全で安定した施工品質を確保し得る圧縮工具、及び接続管圧縮方法を提供することである。
【解決手段】本願発明の圧縮工具100は、2つの転造体110と、ベース体120、接続部140、駆動力伝達機構150を備え、2つの転造体110の外周部分には圧縮部と圧縮部よりも小径の挿入部が設けられ、挿入部が対向して挿入状態とされた転造体隙間DGに接続管を挿入したうえで、ベース体120から離れた入力箇所から操作棒130を経由して駆動力を入力して2つの転造体110を回動させると、2つの転造体110の圧縮部が対向して転造体隙間DGが接続管の外径より小さくなる圧縮状態とされ、接続管が圧縮される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの配線の端部が対向するように挿入される筒状の接続管を圧縮する圧縮工具であって、
回動しながら前記接続管の軸方向に進行することによって、該接続管を圧縮する2つの転造体と、
2つの前記転造体を、前記接続管の軸方向に直交又は略直交する回動軸の軸周りに回動可能に支持するベース体と、
前記ベース体に設けられ、操作棒を接続可能な接続部と、
前記操作棒が前記接続部に接続された状態で、前記ベース体から離れた入力箇所で操作することによって前記操作棒の一部又は全体を経由して伝達される駆動力に応じて、2つの前記転造体を回動させる駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、を備え、
2つの前記転造体の外周部分には、圧縮部と、該圧縮部よりも小径の挿入部と、が設けられ、
2つの前記転造体の前記挿入部が対向すると、2つの該転造体の間に形成される転造体隙間が前記接続管の外径より大きくなる挿入状態とされ、
2つの前記転造体の前記圧縮部が対向すると、前記転造体隙間が前記接続管の外径より小さくなる圧縮状態とされ、
前記挿入状態とされた前記転造体隙間に前記接続管を挿入したうえで、前記駆動力伝達機構によって2つの前記転造体を回動させると、前記圧縮状態とされた該転造体隙間に該接続管が挿入されることによって該接続管が圧縮される、
ことを特徴とする圧縮工具。
【請求項2】
2つの前記転造体は、前記接続管の軸方向に直交又は略直交する方向に並んで配置され、
前記接続部は、前記回動軸の軸方向のうち一方側で前記操作棒を接続可能に構成され、該接続部に接続された該操作棒は、前記転造体の並列方向に直交又は略直交する方向であって、該接続部から該一方側に延びるように配置され、
前記転造体隙間には、前記一方側に前記接続管を挿入可能とする隙間開口部が設けられ、
前記操作棒の前記一方側から前記隙間開口部を視認しながら、該操作棒を操作することによって該隙間開口部に前記接続管を挿入可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮工具。
【請求項3】
前記隙間開口部が開口したアンロック状態と、前記隙間開口部の間部分が連結されたロック状態と、を切り替え可能なロック体が、前記ベース体の前記一方側に設けられ、
前記操作棒の前記一方側から前記隙間開口部と前記ロック体とを視認しながら、前記ロック体に対する切り替え操作が可能である、
ことを特徴とする請求項2に記載の圧縮工具。
【請求項4】
前記駆動力伝達機構として、
前記操作棒の軸線上に配置される駆動ギアと、
一方の前記転造体と一体化され、前記駆動ギアに噛み合うように設けられる第1従動ギアと、
他方の前記転造体と一体化され、前記第1従動ギアに噛み合うように設けられる第2従動ギアと、を備え、
前記第1従動ギアは一方の前記転造体の前記回動軸と同一又は略同一の軸周りに回転するとともに、前記第2従動ギアは他方の前記転造体の前記回動軸と同一又は略同一の軸周りに回転し、また前記駆動ギアは該転造体の前記回動軸と平行又は略平行な軸周りに回転し、
前記駆動ギアを回転させることによって、前記第1従動ギアと前記第2従動ギアが相互に逆向きに回転する、
ことを特徴とする請求項3に記載の圧縮工具。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の圧縮工具を用いて、2つの配線を前記接続管で接続する接続管圧縮方法であって、
前記操作棒を操作し、2つの配線の端部が挿入された前記接続管が前記転造体隙間に配置されるように前記圧縮工具を設置する工具設置工程と、
前記入力箇所で駆動力を入力することによって、前記工具設置工程で設置された前記圧縮工具の前記転造体を回動させることで、前記接続管を圧縮する圧縮工程と、
前記圧縮工程で圧縮された前記接続管から、前記圧縮工具を取り外す工具除去工程と、を備え、
前記工具設置工程と前記工具除去工程では、前記操作棒の前記一方側から前記接続管を視認しながら該操作棒を操作することによって、該接続管に対する前記圧縮工具の相対位置を調整し、
前記圧縮工程では、前記操作棒の前記一方側から前記接続管を視認しながら駆動力を入力することによって、前記接続管を圧縮して2つの配線を接続する、
ことを特徴とする接続管圧縮方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、配線(例えば、送電線)を接続するための接続管(いわゆるスリーブ)を圧縮する圧縮工具に関する技術であり、より具体的には、作業者が安全に接続管を圧縮することができ、しかも作業者のスキルに依存することが少ない施工を可能とする圧縮工具と接続管圧縮方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、間接活線工事として、高所作業車のゴンドラに乗った作業者が、送電線や配電線(以下、「架線」という。)に接近し、絶縁性の確保される間接活線工具を用いた作業が行われている。そして、この作業の1つとして、架線を切断することで一時的に停電状態とし、その後に、切断した切断端どうしを接続する作業がある。この架線の一時的な切断による停電状態で必要な電気設備を安全に設置することができるため、この種の作業が日常的に実施されている。
【0003】
一時的に切断された架線を接続する際には、2つの配線の端部が対向するように挿入される接続管が用いられ、この接続管を圧縮する圧縮工具や圧縮装置が利用される。例えば、特許文献1には、絶縁性の確保された絶縁操作棒(いわゆる間接活線工具)の先に圧縮ペンチが取り付けられた圧縮工具が示されている。
【0004】
また、特許文献2には、接続管に沿って移動可能な圧縮装置によって接続管を圧縮する、いわば圧縮作業を自動化する技術が提案されている。作業者の技量に依存しないで接続管を圧縮することができれば、施工の品質向上や作業者間のばらつきを無くすことが期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-125291号公報
【特許文献2】特開2020-018033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら特許文献1に開示される技術では、1つの接続管に対して圧縮ペンチの位置をずらしながら複数回の圧縮操作を行うことが必要で、例えば、片側の配線の端部に対して9回ずつ、合計18回の圧縮操作を行うことで配線が接続される。そのため、作業に多大な時間がかかってしまう。また、圧縮工具を人の手で移動させながら圧縮作業を実施しなければならず、圧縮工具の移動量や圧縮力のばらつきによって施工品質が安定しないという問題点があった。
【0007】
また特許文献2のように、作業を自動化するための機構を備えた圧縮装置は、構造が複雑となるため、装置が大型化しやすく、相当に大きな装置重量になる。このため、作業者が手作業で架線に圧縮装置を設置することが難しく、圧縮装置を架線に設置するため特別な設備が必要となることもある。また、圧縮装置が架線に設置されると、大型の圧縮装置が障壁となって接続管やその周りを視認し難くし、適切に接続管が圧縮されているかを作業者が施工途中で確認することが難しいという問題点があった。
【0008】
本願発明の課題は、従来の問題を解決することであり、すなわち架線を接続するために接続管を圧縮する作業を簡易かつ安全に実施することができ、しかも、安定した施工品質を確保し得る圧縮工具、及び接続管圧縮方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、配線から離れた位置で接続管の圧縮操作を可能とするため、比較的簡易かつ軽量な工具を用いるとともに、操作棒を用いてその工具をいわば遠隔操作する、という点に着目したものであり、従来にはなかった発想に基づいてなされた発明である。
【0010】
本願発明の圧縮工具は、接続管を圧縮するものであり、2つの転造体と、ベース体、接続部、駆動力伝達機構を備えるものである。なお、接続管は、2つの配線の端部が対向するように挿入される筒状のものであり、2つの転造体は回動しながら接続管の軸方向に進行することによって接続管を圧縮するものである。またベース体は、2つの転造体を接続管の軸方向に略直交(直交を含む)する回動軸の軸周りに回動可能に支持するものであり、ベース体に設けられる接続部は、操作棒を接続可能なものである。駆動力伝達機構は、操作棒が接続部に接続された状態で、ベース体から離れた入力箇所で操作することによって操作棒の一部(あるいは全体)を経由して伝達される駆動力に応じて、2つの転造体を回動させる駆動力を伝達するものである。2つの転造体の外周部分には、圧縮部と、この圧縮部よりも小径の挿入部が設けられている。2つの転造体の挿入部が対向すると、転造体隙間(2つの転造体の間に形成される隙間)が接続管の外径より大きくなる「挿入状態」とされる。一方、2つの転造体の圧縮部が対向すると、転造体隙間が接続管の外径より小さくなる「圧縮状態」とされる。そして挿入状態とされた転造体隙間に接続管を挿入したうえで、駆動力伝達機構によって2つの転造体を回動させると圧縮状態とされ、この圧縮状態の転造体隙間に接続管が挿入された状態で2つの転造体が回動することによって接続管が圧縮される。
【0011】
本願発明の圧縮工具は、転造体隙間に「隙間開口部」が設けられたものとすることもできる。この場合、2つの転造体は、接続管の軸方向に略直交(直交を含む)する方向に並ぶように配置される。また転造体隙間は、回動軸の軸方向のうちの一方側(例えば、下側)で操作棒を接続可能に構成される。そして、該接続部に接続された操作棒は、転造体の並列方向に略直交(直交を含む)する方向となる姿勢で、しかも接続部から一方側(例えば、下側)に延びるように配置される。なお隙間開口部は、転造体隙間のうち一方側(例えば、下側)に設けられ、接続管を挿入し得る程度の幅寸法を有している。これにより、操作棒の一方側(例えば、下側)から隙間開口部を視認しながら、操作棒を操作することによって隙間開口部に接続管を挿入することができる。
【0012】
本願発明の圧縮工具は、ベース体の一方側(例えば、下側)にロック体が設けられたものとすることもできる。このロック体は、隙間開口部が開口した「アンロック状態」と、隙間開口部の間部分が連結された「ロック状態」とを切り替えることができるものである。この場合、操作棒の前記一方側(例えば、下側)から隙間開口部とロック体とを視認しながらロック体に対する切り替え操作をすることができる。
【0013】
本願発明の圧縮工具は、駆動力伝達機構として、駆動ギアと、第1従動ギア、第2従動ギアを、さらに備えたものとすることもできる。この駆動ギアは、操作棒の軸線上に配置され、また一方の転造体と一体化される第1従動ギアは、駆動ギアに噛み合うように設けられ、さらに他方の転造体と一体化される第2従動ギアは、第1従動ギアに噛み合うように設けられる。なお第1従動ギアは一方の転造体の回動軸とは略同一(同一を含む)の軸周りに回転するとともに、第2従動ギアは他方の転造体の回動軸と略同一(同一を含む)の軸周りに回転し、また駆動ギアは転造体の回動軸と略平行(平行を含む)な軸周りに回転する。そして、駆動ギアを回転させることによって、第1従動ギアと第2従動ギアは相互に逆向きに回転する。
【0014】
本願発明の接続管圧縮方法は、本願発明の圧縮工具を用いて2つの配線を接続管で接続する方法であり、工具設置工程と、圧縮工程、工具除去工程を備えた方法である。工具設置工程では、操作棒を操作し、2つの配線の端部が挿入された接続管が転造体隙間に配置されるように、圧縮工具を設置する。圧縮工程では、入力箇所で駆動力を入力することによって、工具設置工程で設置された圧縮工具の前記転造体を回動させることで、接続管を圧縮する。工具除去工程では、圧縮工程で圧縮された接続管から圧縮工具を取り外す。そして、工具設置工程と工具除去工程では、操作棒の一方側(例えば、下側)から接続管を視認しながら操作棒を操作することによって、接続管に対する圧縮工具の相対位置を調整し、また圧縮工程では、同じく操作棒の一方側(例えば、下側)から接続管を視認しながら駆動力を入力することによって接続管を圧縮して2つの配線を接続する。
【発明の効果】
【0015】
本願発明の圧縮工具、及び接続管圧縮方法には、次のような効果がある。
(1)操作棒によって圧縮工具を所定の位置に移動でき、操作棒を経由して転造体を動作させる駆動力を入力できる。このため、接続管から離れた位置で接続管を圧縮することができ、その結果、感電などによる労働災害を回避することができ、安全に作業を実施することができる。
(2)接続管に対して転造体が回転しながら接続管の軸方向に進行するので、接続管の圧縮を軸方向に沿って連続的に実施することができる。このため、作業者の技量や経験に依存することなく接続管を圧縮させることができ、その結果施工品質のバラツキを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】(a)は本願発明の圧縮工具の一例を示した正面図、(b)は圧縮工具を模式的に示したブロック図。
図2】(a1)は挿入状態とした圧縮工具を示した部分正面図、(a2)は挿入状態を示した底面図、(b1)は圧縮状態とした圧縮工具を示した部分正面図、(b2)は圧縮状態を示した底面図。
図3】(a)は接続管に対して転造体が挿入状態となった状況を示した底面図、(b)は(a)に対して転造体が回動して圧縮状態となった状況を示した底面図、(c)は(b)に対してさらに転造体が回動した状況を示した底面図。
図4】(a)はロック体がアンロック状態となった圧縮工具を示した底面図、(b)はロック体がロック状態となった圧縮工具を示した底面図。
図5】(a)はアンロック状態におけるロック機構を示した正面図、(b)はロック状態におけるロック機構を示した正面図。
図6】本願発明の接続管圧縮方法の主な工程を示すフロー図。
図7】(a)は圧縮工具を接続管に移動する状況を示した斜視図、(b)は圧縮工具を挿入状態とした状況を示した斜視図、(c)は圧縮工具が圧縮動作と水平移動をしている状況を示した側面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明の圧縮工具、及び接続管圧縮方法の実施形態の一例を、図に基づいて説明する。
【0018】
1.圧縮工具
本願発明の圧縮工具について図を参照しながら詳しく説明する。なお、本願発明の接続管圧縮方法は、本願発明続圧縮工具を用いて接続管を圧縮して2つの配線の切断端を接続する方法である。したがってまずは本願発明の圧縮工具について説明し、その後に本願発明の接続管圧縮方法について詳しく説明することとする。
【0019】
図1(a)は、本願発明の圧縮工具100の全体を示した正面図である。圧縮工具100は、接続管CTを圧縮する工具であり、2つの転造体110と、ベース体120、操作棒130を接続する接続部140、駆動力伝達機構150を含んで構成される。また、圧縮工具100は、ロック体161を含んで構成することもできる。なお、本願発明の圧縮工具100は水平方向に限らず傾斜した姿勢で使用することもできるが、ここでは図1に示すように概ね水平姿勢で使用される例で説明する。そこで便宜上ここでは、2つの転造体110が並ぶ方向(図1(a)では左右方向)のことを「左右方向」、左右方向に直交する水平方向(図1(a)では紙面奥行方向)のことを「前後方向」ということとする。また、操作棒130の中心軸のことを「操作棒軸線A1」と、この操作棒軸線A1の向き(図1(a)では上下方向)のことを「上下方向」と、さらに接続管CT(つまり、概ね配線)の軸方向のことを特に「管軸方向」ということとする。
【0020】
以下、本願発明の圧縮工具100を構成する主な要素ごとに詳しく説明する。
【0021】
(ベース体と転造体)
ベース体120は、2つの転造体110を回動可能に支持する部材である。ベース体120は、複数の板体121が上下方向に離れて配置され、複数の軸材122を介在させることで板体121を支持するとともに一定の間隔を確保するように固定(一体化)される。また図1では、2枚の板体121の間に配置される2つの転造体110が、回動可能に支持される例を示している。なお、ベース体120の構造は、図1に示す例に限らず、箱状の筐体内に転造体110を収容するなど種々の構造とすることができる。ベース体120や転造体110など圧縮工具100の各構成部品は、いずれも相当の強度を有する材料(例えば、金属や樹脂など)で構成することができ、一部(例えば、操作棒130が接続される接続部140)に絶縁性を有する樹脂部品を利用してもよい。
【0022】
ベース体120は、図1(b)に模式的に示すように、操作棒130が接続される部分(以下、「駆動部」という。)の厚さL1(上下方向の寸法)の方が、駆動部を除く部分(以下、「一般部」という。)の厚さL2より厚く(長く)なるように構成される。このため駆動部には、2つの転造体110とは別の機構部分(例えば、駆動ギア151や増幅装置153など)を配置するための比較的大きなスペースを確保することができる。また、ベース体120のうち一般部に配置される2つの転造体110の間には、接続管CTを配置するための隙間(以下、「転造体隙間DG」という。)が形成され、さらにこの転造体隙間(特に下側)には、接続管CTを転造体隙間DGに進入させるための開口部(以下、「隙間開口部GR」という。)が設けられる。そして、一般部の厚さL2の寸法を小さくした効果で、電線と他の工具(例えば柱間引留工具)が接近している場合でも、電線とその工具との間に圧縮工具100を容易に差し込むことができる。
【0023】
図2(a1)は2つの転造体110による「挿入状態」を示す図であって接続管CTの管軸方向(図1(a)の前方側)から見た部分正面図、図2(a2)は挿入状態を示す図であって上下方向のうち下側から見た底面図、図2(b1)は2つの転造体110による「圧縮状態」を示す部分正面図、図2(b2)は圧縮状態を示す底面図である。2つの転造体110は、管軸方向(すなわち前後方向)に略直交(直交を含む)するとともに略鉛直(鉛直を含む)に配置される軸(以下、「回動軸A2」という。)周りに回動可能となるようにベース体120に支持される。
【0024】
2つの転造体110は、それぞれ外形が概ね円筒状であり、外周部分には圧縮部111と、圧縮部111よりも小径の挿入部112が設けられる。2つの転造体110の挿入部112が対向すると、これら転造体110の間には幅広の転造体隙間DGが形成される「挿入状態」となる。この挿入状態での転造体隙間DGは接続管CTの外径より大きく(幅広に)設定され、これにより挿入状態における転造体隙間DGに接続管CTを挿入できる。
【0025】
2つの転造体110は、それぞれ外周部分に歯部が設けられたギア(従動ギア152)と一体化され、この従動ギア152はそれぞれの転造体110の回動軸A2と略同一(同一を含む)の軸周りに回動する。また、一方(例えば左側)の転造体110に設けられた従動ギア152と、他方(例えば右側)の転造体110に設けられた従動ギア152とが噛み合うことによって、一方の転造体110と他方の転造体110は互いに逆方向に回転する。挿入状態から2つの転造体110が回動すると、図2(b1)と図2(b2)に示すように圧縮部111が対向することとなる。これにより、接続管CTの外径より小さな転造体隙間DG形成される「圧縮状態」となる。そして、この圧縮状態のまま2つの転造体110が回動しながら管軸方向に進行していくと、接続管CTは順次圧縮されていく。このとき、接続管CTとの間で大きな摩擦力が生じ、この摩擦力を利用することによって管軸方向に進行することができる。なお転造体110の圧縮部111は、湾曲面を有するように構成したり、あるいは平面状の部位を含めて構成したりすることができ、接続管CTの圧縮後の形状に応じて適宜設定するとよい。
【0026】
図3には、挿入状態とされた転造体隙間DGに接続管CTを挿入したうえで2つの転造体110を回動させた状況を示している。図3(a)に示すように挿入状態とされた転造体隙間DGに接続管CTが挿入された後、2つの転造体110が回動すると、圧縮部111が回動することで接続管CTの外形部分に噛み合うようにして2つの転造体110が管軸方向に進行する。これにより図3(b)と図3(c)に示すように、圧縮状態の転造体隙間DGに挿入された接続管CTが圧縮されていく。接軸方向に沿った一方側の圧縮が完了したら、圧縮工具100を接続管CTの中央側に戻した後、2つの転造体110を逆方向に回動することで、接続管CTの反対側も圧縮できる。もちろん2分割することなく、一方(例えば右側)の端部から、他方(例えば左側)の端部まで一連の作業として圧縮することもできる。なお、2つの転造体110が回動しても接続管CTの軸方向に進行しない状況、あるいは転造体110が1回転することで挿入状態とされた状況では、操作棒130などを用いて進行させたい方向に力を加えることで圧縮工具100を移動させてもよい。
【0027】
ベース体120には、図1に示すように、作業者が手に持つことができる操作棒130を接続するための接続部140が設けられる。接続部140は、ベース体120のうち下側(回動軸A2の軸方向における一方側)に設けられ、上下方向の姿勢とされた操作棒130の上端部分がこの接続部140で接続される。この接続部140は、圧縮工具100と操作棒130を一体化するための一体化用接続部140aと、操作棒130の内部を経由して圧縮工具100に駆動力(回動力)を伝達するための動力伝達用接続部140bを組み合わせて構成され、一般的な種々の構造が利用できる。図4(a)には、一体化用接続部140aを円筒状の部材により構成し、動力伝達用接続部140bを正方形状の軸体により構成した例を示している。一体化用接続部140aには、押し込み操作で嵌合可能な簡易な構造や、位置合わせ後に固定ネジを締め込み固定する構造などが利用することができる。また動力伝達用接続部140bには、多角形状や歯部を有するようにした軸体に対して、略同形状の軸穴を差し込んで回動力を伝達する構造などを利用することができる。
【0028】
(操作棒)
操作棒130は、文字どおり棒状の部材であり、その上方の先端部131には接続部140に接続するための接続構造が設けられている。操作棒130を接続部140に接続すると、作業者が操作棒130を把持することで圧縮工具100を移動することができる。このとき、絶縁性の材料からなる操作棒130(特に先端部131)を用いることによって、作業者の感電などを回避することができ、すなわち活線工事を安全に実施することができる。操作棒130には、専用の部品を設定してもよいが、別の用途にも利用可能な市販品を利用してもよい。例えば、操作棒130としては、活線工事で利用される絶縁性を有する工具(いわゆる間接活線工具)を利用することができる。この場合、先端部131から下側に離れた入力箇所132で操作することによって、圧縮工具100の駆動力を入力することができる。より詳しくは、電動ドライバ等の電動工具の先端部EDを入力箇所132に差し込んだうえで回転させ、ここで生じた駆動力が操作棒130の内部を経由して接続部まで伝達され、さらにこの駆動力は駆動ギア151から従動ギア152に伝達される。
【0029】
既述したとおり2つの転造体110はベース体120のうち一般部に配置され、また管軸方向に略直交(直交を含む)する方向であって、上下方向に略直交(直交を含む)する方向に、並ぶように配置される。したがって転造体隙間DGも、操作棒軸線A1から左右いずれかに外れた位置に形成される。そして転造体隙間DGには、下側向きに開口する隙間開口部GRが設けられ、この隙間開口部GRから接続管CTを挿入することができる。このため、その下方(例えば、入力箇所132の付近)で操作棒130を操作する際、隙間開口部GRを視認することができ、つまり隙間開口部GRに接続管CTを挿入したり抜き出したりする状況を確認しながら操作することができる。すなわち、接続管CTに対する圧縮工具100の移動操作を容易に且つ正確に実施することができる。
【0030】
(駆動力伝達機構)
駆動力伝達機構150は、2つの転造体110を回動させる駆動力を伝達する機構である。操作棒130が接続部140に接続された状態で、ベース体120から下方に離れた入力箇所132で所定の操作を行うと駆動力が入力され、この駆動力は操作棒130を経由して駆動力伝達機構150に伝達される。そして駆動力伝達機構150は、さらに2つの転造体110に駆動力を伝達する。この駆動力伝達機構150は、操作棒130とベース体120それぞれに設けられる。なお、駆動力伝達機構150は、操作棒130の全体を経由して駆動力を伝達する構成でもよいし、操作棒130の下端部分に入力箇所を設けてもよいし、図1(b)に示すように回転方向を変換する機構(例えば、かさ歯車を用いた機構)を含めることで操作棒130の途中部分から駆動力を伝達する構成でもよい。
【0031】
駆動力伝達機構150は、2つの転造体110の各々に一体化される2つの従動ギア152(第1従動ギア152aと第2従動ギア152b)と、駆動ギア151を含んで構成される。第1従動ギア152aは、一方(例えば左側)の転造体110と一体化され、駆動ギア151に噛み合うようにして設けられる。また、第2従動ギア152bは、他方(例えば右側)の転造体110と一体化され、第1従動ギア152aに噛み合うように設けられる。また図1に示す駆動力伝達機構150は、下側から入力される駆動力(回転力)を増幅する(減速する)増幅装置153がベース体120に取り付けられる例を示している。
【0032】
(ロック体)
ロック体161は、隙間開口部GRが開口した「アンロック状態」と、隙間開口部GRとしての開口部分が連結された「ロック状態」を切り替え可能な部材である。このロック体161は、板状の部材であり、ベース体120(板体121)に対して回動可能となるように、ベース体120に取り付けられる。
【0033】
図4(a)にはアンロック状態となった状況を示し、図4(b)にはロック状態となった状況を示している。図4に例示するロック体161は、転造体110の回動軸A2を中心に回動する。なおこの回動軸A2は、2つの転造体110のうち操作棒軸線A1(接続部140)からより離れた方(図では右側)の転造体110付近に配置するとよい。またロック体161の先端部分には、回動方向となる一方側(図4(a)の時計回り方向側)に開口した溝部162が設けられる。また、ロック体161のうち回動軸とは異なる側の先端部には、係止部161aが設けられる。この係止部161aは、ロック体161を回動軸A2周りに回転させる際に利用されるもので、間接活線工具などを利用することで下方に離れた位置からでも回動しやすい構成にするとよい。
【0034】
操作棒軸線A1に近い方(図では左側)の転造体110の回動軸A2の軸線上には、図4(b)に示すように、ロック体161の溝部162を嵌合する軸体163が設けられる。そして、ロック体161を回動軸A2周りに回転させ、溝部162を軸体163に嵌合すると、軸体163によってロック体161の相対的な移動(回転)が制限される。そのため、軸体163の外径は溝部162の内径より小さい寸法とされる。特に、軸体163と溝部162との間に生じる隙間を小さく設定した場合は、溝部162が軸体163から外れにくくなり、より堅固なロック状態とすることができる。接続管CTを圧縮する際には、2つの転造体110には互いに逆向きの力、つまり互いが離間しようとする力が作用し、その結果、隙間開口部GRを拡げようとする力が作用する。ところが、ロック体161で2つの板体121(間接的には2つの転造体110)が連結されているため、隙間開口部GRは拡大することなく、すなわち2つの転造体110の間隔が拡がることも抑制される。したがって、適正な深さで接続管CTを圧縮することができる。
【0035】
また図5に示すように、ロック体161の移動をさらに制限するためのロック機構164をベース体120に取り付けることもできる。この図に例示するロック機構164は、外周面が軸方向に沿って傾斜した「テーパー面」を有するテーパーナット165を利用したものである。このテーパーナット165には、鉤形の工具の先端部分を係止する(引っかける)ことが可能な環状のフック166が固定され、フック166を回動させることによりテーパーナット165も同じ方向に回動する。またテーパーナット165の内周には雌ネジ(図示略)が刻設され、軸体163の雄ネジと螺合することで、ロック体161の溝部162に嵌合するように、あるいはロック体161の溝部162から外れるように、上下に移動することができる。
【0036】
ロック体161の溝部162は、図5(a)に示すように、テーパーナット165の外周面と略同一方向に傾斜した内面形状とされている。これにより、フック166を回動することによって、テーパーナット165の外周面と溝部162の内周面が接触するようにテーパーナット165が溝部162内に配置され、これによってロック体161の移動(回転)が制限されるロック状態とすることができる。
【0037】
ロック体161と、ロック機構164は、圧縮工具100のうち隙間開口部GRより右側における上下寸法(図1(b)の一般部の厚さL2)が小さくなるように配置することが望ましい。このため、ロック機構164よりも上下寸法(つまり肉厚)が小さいロック体161を、隙間開口部GRよりも右側に取り付けるとよい。このように一般部の厚さL2の寸法を小さくした効果で、接続管CTが取り付けられた電線と他の工具(例えば柱間引留工具)が接近していたとしても、電線とその工具との間に圧縮工具100を容易に差し込むことができる。
【0038】
なお、回動移動するロック機構164に限らず、スライド移動などの別の構成でロック状態とアンロック状態とを切り替えるロック機構164とすることもできる。ただし、接続管CTの圧縮の際に作用する力は相当な大きさであり、スライド式のロック機構164ではロック状態を解除できなくなることも考えられる。したがって、配線の径や作業環境などに応じて計画したうえで、スライド式のロック機構164を採用したり、あるいはテーパーナット165のような傾斜面を用いた回動式のロック機構164を採用したりするとよい。
【0039】
ここで、図1(a)に示すように、ロック体161とロック機構164は、転造体隙間DGの下方側に設けられる。このため、転造体隙間DGの間に接続管CTが挿入された状態を、操作棒130を操作する位置から確認することができ、またロック体161とロック機構164を視認しながらロック体161を操作することができる。すなわち本願発明の圧縮工具100は、操作性が高く、また操作ミスの生じ難い構造である。
【0040】
2.接続管圧縮方法
続いて本願発明の接続管圧縮方法について図を参照しながら詳しく説明する。なお、本願発明の接続管圧縮方法は、ここまで説明した圧縮工具100を用いて接続管CTを圧縮する方法である。したがって圧縮工具100で説明した内容と重複する説明は避け、本願発明の接続管圧縮方法に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、「圧縮工具」で説明したものと同様である。
【0041】
図6は、本願発明の接続管圧縮方法の主な工程を示すフロー図である。また、図7は、接続管圧縮方法の工程の一部を例示した斜視図であり、図7(a)と図7(b)には、接続管CTを斜め下側から視認しながら、圧縮工具100を移動して設置する状況を示している。
【0042】
接続管CTを圧縮して2つの配線WRを接続するにあたっては、まず接続管CTの中に2つの配線WRの端部を挿入する(図6のStep301)。次に、操作棒130の上端部分を接続部140で接続し、接続部140から下方側に延びるように、しかも上下方向の姿勢となるように操作棒130を配置する。そして、上下方向とされた操作棒130を操作して圧縮工具100を移動し(図7(a)参照)、圧縮工具100を所定の位置に設置する(図6のStep302:工具設置工程)。このとき、配線WRよりもやや上昇させた圧縮工具100を水平移動し、そこで接続管CTが転造体隙間DGに配置されるまで圧縮工具100を下降させる。これにより、接続管CTが転造体隙間DGの中に挿入された設置状態(図7(b)の状態)とされる。
【0043】
ここで、転造体隙間DGは下方側に開口していることから、転造体隙間DGと接続管CTを視認することでき、したがってこれらの位置合わせを容易に実施することができる。また接続管CTは、圧縮工具100の自重によって転造体隙間DGの奥側へ押しつけられるように配置され、つまり圧縮工具100の自重を利用することで設置後に生じやすい圧縮工具100の位置ずれを防止することができる。
【0044】
圧縮工具100を設置すると、設置状態とされた圧縮工具100に対して、操作棒130の入力箇所132から駆動力を入力し、転造体110を動作させて、接続管CTを圧縮する(図6のStep303:圧縮工程)。この圧縮工程では、操作棒130を利用することによって、2つの転造体110から下方に離れた位置で操作することができる。その結果、作業者の感電などを回避することができ、すなわち安全に作業を実施することができる。
【0045】
また転造体110は、転造体110と接続管CTとの間で生ずる摩擦力を利用しながら管軸方向に沿って進行していくことから、接続管CTの圧縮を連続的に実施することができる。このため、作業者の技量に依らずに、接続管CTを圧縮させることができ、しかも安定した施工品質を確保することができる。なお接続管CTの圧縮は、操作棒130を把持しながら圧縮工具100を水平移動することで行われ、予め設定された区間について接続管CTを圧縮した状態とするまで継続する。
【0046】
接続管CTを圧縮した後には、接続管CTから離すように圧縮工具100を移動して圧縮工具100を取り外す(図6のStep304:工具除去工程)。この工具除去工程でも、接続管CTを下側から視認しながら操作棒130を操作することで、接続管CTに対する圧縮工具100の相対位置を容易に調整することができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本願発明の圧縮工具、及び接続管圧縮方法は、電力網や通信網などのインフラストラクチャに必須の架線を一時的に切断する際に特に好適に利用することができる。本願発明によれば、一旦切断された配線を接続するための接続管を安全に圧縮することができることから、事故の低減に寄与することができ、また安定した施工品質を確保することができ、延いては電気の安定供給や通信不具合の低減に寄与することを考えれば、産業上利用できるばかりでなく社会的にも大きな貢献を期待し得る発明といえる。
【符号の説明】
【0048】
100 本願発明の圧縮工具
110 (圧縮工具の)転造体
111 (転造体の)圧縮部
112 (転造体の)挿入部
120 (圧縮工具の)ベース体
121 (ベース体の)板体
122 (ベース体の)軸材
130 操作棒
131 (操作棒の)先端部
132 (操作棒の)入力箇所
140 (圧縮工具の)接続部
140a (接続部の)一体化用接続部
140b (接続部の)動力伝達用接続部
150 (圧縮工具の)駆動力伝達機構
151 (駆動力伝達機構の)駆動ギア
152 (駆動力伝達機構の)従動ギア
152a (駆動力伝達機構の)第1従動ギア
152b (駆動力伝達機構の)第2従動ギア
153 (駆動力伝達機構の)増幅装置
161 (圧縮工具の)ロック体
161a (ロック体の)係止部
162 (ロック体の)溝部
163 (ロック体の)軸体
164 (圧縮工具の)ロック機構
165 (ロック機構の)テーパーナット
166 (ロック機構の)フック
A1 (操作棒の)操作棒軸線
A2 (転造体の)回動軸
CT 接続管
DG (転造体の)転造体隙間
GR (圧縮工具の)隙間開口部
WR 配線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7