(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131585
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】資格判定装置、資格判定方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240920BHJP
G06Q 50/22 20240101ALI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041941
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】阿部 すみれ
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 洋
(72)【発明者】
【氏名】池田 咲季
(72)【発明者】
【氏名】運賀 涼音
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】対象者が有する資格を確認するための新たな技術を提供する。
【解決手段】地方公共団体ごとに、その地方公共団体に所属する各人物について、その人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報40が記憶部に格納されている。資格判定装置2000は、対象者10のマイナンバーカード20から読み出された、マイナンバーカード20の識別情報と、対象者10の住所情報とを取得する。資格判定装置2000は、対象者10の住所情報に基づいて、対象者10が所属する地方公共団体を特定する。資格判定装置2000は、マイナンバーカード20の識別情報を用いて対象者10の資格情報40を取得し、その資格情報40を用いて、特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を対象者10が有するか否かを判定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者のマイナンバーカードから読み出された、前記マイナンバーカードの識別情報と、前記対象者の住所情報とを取得する取得手段と、
前記取得した住所情報に基づいて、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する特定手段と、
前記特定した地方公共団体に所属する各人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報が格納されている記憶部から、前記取得したマイナンバーカードの識別情報を用いて、前記対象者の前記資格情報を取得し、その資格情報を用いて、前記対象者が前記特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を有するか否かを判定する判定手段と、を有する資格判定装置。
【請求項2】
前記所定のサービスは、医療費を助成するサービス、又は、交通機関の運賃を助成するサービスである、請求項1に記載の資格判定装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記特定した地方公共団体のサーバ装置に対して、前記取得したマイナンバーカードの識別情報に対応づけられている前記資格情報を要求するリクエストを送信することで、前記サーバ装置から前記対象者の資格情報を取得する、請求項1又は2に記載の資格判定装置。
【請求項4】
各地方公共団体の識別情報に対応づけて、その地方公共団体のサーバ装置のアドレス情報が記憶部に格納されており、
前記特定手段は、前記対象者が所属する地方公共団体の識別情報を特定し、
前記判定手段は、前記特定した地方公共団体の識別情報に対応する前記サーバ装置のアドレス情報を取得し、そのアドレス情報を用いて、前記特定した地方公共団体のサーバ装置に対して前記リクエストを送信する、請求項3に記載の資格判定装置。
【請求項5】
前記資格情報は、サービスを受ける資格の有無、サービスを受ける際の自己負担の有無、及び自己負担の大きさそれぞれを表す符号を示し、
前記判定手段は、前記対象者の前記資格情報に示されている前記符号を用いて、前記対象者の前記資格情報の内容を表すテキストを生成する、請求項1又は2に記載の資格判定装置。
【請求項6】
前記特定手段は、
前記所定のサービスが都道府県によって提供されるサービスである場合、前記対象者の住所情報を用いて、前記対象者の住所に示される都道府県を特定することで、前記対象者が所属する地方公共団体を特定し、
前記所定のサービスが市区町村によって提供されるサービスである場合、前記対象者の住所情報を用いて、前記対象者の住所に示される市区町村を特定することで、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する、請求項1又は2に記載の資格判定装置。
【請求項7】
対象者のマイナンバーカードから読み出された、前記マイナンバーカードの識別情報と、前記対象者の住所情報とを取得する取得ステップと、
前記取得した住所情報に基づいて、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する特定ステップと、
前記特定した地方公共団体に所属する各人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報が格納されている記憶部から、前記取得したマイナンバーカードの識別情報を用いて、前記対象者の前記資格情報を取得し、その資格情報を用いて、前記対象者が前記特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を有するか否かを判定する判定ステップと、を有する、コンピュータによって実行される資格判定方法。
【請求項8】
対象者のマイナンバーカードから読み出された、前記マイナンバーカードの識別情報と、前記対象者の住所情報とを取得する取得ステップと、
前記取得した住所情報に基づいて、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する特定ステップと、
前記特定した地方公共団体に所属する各人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報が格納されている記憶部から、前記取得したマイナンバーカードの識別情報を用いて、前記対象者の前記資格情報を取得し、その資格情報を用いて、前記対象者が前記特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を有するか否かを判定する判定ステップと、をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、資格判定装置、資格判定方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カードの所有者の資格を確認するシステムが開発されている。例えば特許文献1は、被保険者の被保険者証カードを読み取ることで、当該被保険者の健康保険の資格を確認するシステムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、サービスを受ける資格を確認するために、そのサービス専用のカードが発行されることを前提としている。本開示はこの課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、対象者が有する資格を確認するための新たな技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の資格判定装置は、対象者のマイナンバーカードから読み出された、前記マイナンバーカードの識別情報と、前記対象者の住所情報とを取得する取得手段と、前記取得した住所情報に基づいて、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する特定手段と、前記特定した地方公共団体に所属する各人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報が格納されている記憶部から、前記取得したマイナンバーカードの識別情報を用いて、前記対象者の前記資格情報を取得し、その資格情報を用いて、前記対象者が前記特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を有するか否かを判定する判定手段と、を有する。
【0006】
本開示の資格判定方法は、コンピュータによって実行される。当該方法は、対象者のマイナンバーカードから読み出された、前記マイナンバーカードの識別情報と、前記対象者の住所情報とを取得する取得ステップと、前記取得した住所情報に基づいて、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する特定ステップと、前記特定した地方公共団体に所属する各人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報が格納されている記憶部から、前記取得したマイナンバーカードの識別情報を用いて、前記対象者の前記資格情報を取得し、その資格情報を用いて、前記対象者が前記特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を有するか否かを判定する判定ステップと、を有する。
【0007】
本開示のプログラムは、本開示の資格判定方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、対象者が有する資格を確認するための新たな技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態1の資格判定装置の動作の概要を例示する図である。
【
図2】実施形態1の資格判定装置の機能構成を例示するブロック図である。
【
図3】実施形態1の資格判定装置を実現するコンピュータのハードウエア構成を例示するブロック図である。
【
図4】実施形態1の資格判定装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
【
図5】地方公共団体ごとに用意されている資格情報を概念的に表す図である。
【
図6】医療費の助成サービスについて、資格情報の定義を表す定義テーブルを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。また、特に説明しない限り、所定値や閾値などといった予め定められている値は、その値を利用する装置からアクセス可能な記憶装置などに予め格納されている。さらに、特に説明しない限り、記憶部は、1つ以上の任意の数の記憶装置によって構成される。
【0011】
[実施形態1]
<概要>
図1は、実施形態1の資格判定装置2000の動作の概要を例示する図である。ここで、
図1は、資格判定装置2000の概要の理解を容易にするための図であり、資格判定装置2000の動作は、
図1に示したものに限定されない。
【0012】
資格判定装置2000は、対象者10のマイナンバーカード(マイナンバーカード20)を利用して、地方公共団体によって提供される所定のサービス(以下、対象サービス)を受ける資格を対象者10が有するか否かを判定する。地方公共団体は、都道府県、又は市区町村などである。
【0013】
対象者10が所属する地方公共団体とは、対象者10が住民登録されている地方公共団体、又は、対象者10が住民登録されている地方公共団体を管轄するより上位の地方公共団体である。マイナンバーカード20に格納されている対象者10の住所は、対象者10が所属する地方公共団体の管轄下にある場所である。
【0014】
例えば、対象者10が住民登録されている地方公共団体が、A県B市であるとする。この場合、マイナンバーカード20から読み取られる対象者10の住所は、A県B市に属する。この場合、「対象者10が所属する地方公共団体」として扱われる地方公共団体は、対象者10が住民登録されている「A県B市」や、「A県B市」を管轄する「A県」である。
【0015】
対象サービスは、全ての地方公共団体で共通のサービスではなく、地方公共団体ごとに定められるサービスである。そのため、対象サービスの内容は、地方公共団体ごとに定められうる。また、対象サービスを提供するか否かも、地方公共団体ごとに定められうる。すなわち、対象サービスを提供していない地方公共団体が存在してもよい。
【0016】
例えば対象サービスは、医療費を助成するサービスや、交通機関の運賃を助成するサービスなどである。助成対象の医療費としては、例えば、乳幼児の医療費、高齢者の医療費、又は障害者の医療費などがありうる。また、助成対象の運賃としては、例えば、タクシーの運賃、バスの運賃、又は電車の運賃などがありうる。
【0017】
資格判定装置2000は、以下のように動作する。まず資格判定装置2000は、マイナンバーカード20から読み取られた、マイナンバーカード20の識別情報と、対象者10の住所を表す住所情報とを取得する。さらに資格判定装置2000は、マイナンバーカード20から読み取られた対象者10の住所に基づいて、対象者10が所属する地方公共団体を特定する。なお、マイナンバーカードの識別情報は、そのマイナンバーカードの所有者のマイナンバー(個人番号)であってもよいし、当該所有者のマイナンバーとは別に、マイナンバーカードに対して一意に割り当てられた識別情報であってもよい。
【0018】
ここで、各地方公共団体は、その地方公共団体に属する各人物について、その地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する情報(資格情報40)を管理する。例えば、各地方公共団体のデータベースに、その地方公共団体に所属する各人物の資格情報40が格納されている。なお、「地方公共団体によって資格情報40が管理されている」という状況には、「地方公共団体によって委託されている業者などにより、資格情報40が管理されている」という状況も含まれる。
【0019】
資格判定装置2000は、特定した地方公共団体に所属する各人物の資格情報40のうち、対象者10の資格情報40に基づき、対象者10が対象サービスを受ける資格を有するか否かを判定する。例えば資格判定装置2000は、対象者10が所属する地方公共団体のデータベースから、対象者10の資格情報40を取得する。そして資格判定装置2000は、取得した資格情報40を用いて、対象者10が対象サービスを受ける資格を有するか否かを判定する。
【0020】
図1の例において、対象者10が所属する地方公共団体は、地方公共団体 M2 である。そのため、対象者10の情報は、地方公共団体 M2 によって管理されている。そこで資格判定装置2000は、地方公共団体M2によって管理されている資格情報40のうち、対象者10についての資格情報40を利用する。
【0021】
<作用効果の例>
資格判定装置2000によれば、地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格を対象者10が有するか否かを、対象者10のマイナンバーカードから得られる情報に基づいて判定することができる。ここで、サービスを受ける資格の確認に利用されるカードがサービスごとに発行される場合、対象者10は、様々なカードを携帯する必要がある。この点、資格判定装置2000によれば、対象者10は、マイナンバーカード20を携帯するだけで、そのマイナンバーカード20を種々の資格の確認に利用できる。そのため、対象者10の労力が軽減される。
【0022】
また、資格判定装置2000によれば、地方公共団体ごとに提供されるサービスの資格の確認を、地方公共団体によって提供されるカードではなく、国から提供されるマイナンバーカードによって行うことができる。そのため、各地方公共団体は、提供するサービスの資格を表すカードを発行しなくてもよい。このことから、地方公共団体における作業を削減できるという利点がある。
【0023】
以下、本実施形態の資格判定装置2000について、より詳細に説明する。
【0024】
<機能構成の例>
図2は、実施形態1の資格判定装置2000の機能構成を例示するブロック図である。資格判定装置2000は、取得部2020、特定部2040、及び判定部2060を有する。取得部2020は、マイナンバーカード20から読み取られた、マイナンバーカード20の識別情報と、対象者10の住所情報とを取得する。特定部2040は、対象者10の住所情報を用いて、対象者10が所属する地方公共団体を特定する。判定部2060は、特定した地方公共団体に所属する各人物の資格情報40のうち、対象者10の資格情報40を用いて、対象者10が対象サービスを受ける資格を持つか否かを判定する。
【0025】
<ハードウエア構成の例>
資格判定装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、資格判定装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0026】
図3は、資格判定装置2000を実現するコンピュータ1000のハードウエア構成を例示するブロック図である。コンピュータ1000は、任意のコンピュータである。例えばコンピュータ1000は、PC(Personal Computer)やサーバマシンなどといった、据え置き型のコンピュータである。その他にも例えば、コンピュータ1000は、スマートフォンやタブレット端末などといった可搬型のコンピュータである。コンピュータ1000は、資格判定装置2000を実現するために設計された専用のコンピュータであってもよいし、汎用のコンピュータであってもよい。
【0027】
例えば、コンピュータ1000に対して所定のアプリケーションをインストールすることにより、コンピュータ1000で、資格判定装置2000の各機能が実現される。上記アプリケーションは、資格判定装置2000の各機能構成部を実現するためのプログラムで構成される。
【0028】
ここで、上記プログラムの取得方法は任意である。例えば、当該プログラムが格納されている記憶媒体(DVD ディスクや USB メモリなど)から、当該プログラムを取得することができる。その他にも例えば、当該プログラムが格納されている記憶装置を管理しているサーバ装置から、当該プログラムをダウンロードすることにより、当該プログラムを取得することができる。
【0029】
コンピュータ1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0030】
プロセッサ1040は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ1060は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス1080は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
【0031】
入出力インタフェース1100は、コンピュータ1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。
【0032】
ネットワークインタフェース1120は、コンピュータ1000をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよい。
【0033】
ストレージデバイス1080は、資格判定装置2000の各機能構成部を実現するプログラム(前述したアプリケーションを実現するプログラム)を記憶している。プロセッサ1040は、このプログラムをメモリ1060に読み出して実行することで、資格判定装置2000の各機能構成部を実現する。
【0034】
資格判定装置2000は、1つのコンピュータ1000で実現されてもよいし、複数のコンピュータ1000で実現されてもよい。後者の場合において、各コンピュータ1000の構成は同一である必要はなく、それぞれ異なるものとすることができる。
【0035】
<処理の流れ>
図4は、実施形態1の資格判定装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。取得部2020は、マイナンバーカード20から読み取られた、対象者10の識別情報、及び対象者10の住所情報を取得する(S102)。特定部2040は、対象者10の住所情報を用いて、対象者10が所属する地方公共団体を特定する(S104)。判定部2060は、特定した地方公共団体に所属する各人物の資格情報40のうち、対象者10の資格情報40を用いて、対象者10が対象サービスを受ける資格を持つか否かを判定する(S106)。
【0036】
<対象者10に関する情報の取得:S102>
取得部2020は、マイナンバーカード20から読み取られた、マイナンバーカード20の識別情報と、対象者10の住所情報とを取得する(S102)。マイナンバーカード20からの情報の読み取りは、マイナンバーカード20から情報を読み取ることが可能なカードリーダによって行われる。ここで、マイナンバーカードに格納されている情報を読み取る具体的な手法には、既存の手法を用いることができる。
【0037】
カードリーダは、資格判定装置2000の内部に設けられていてもよいし、資格判定装置2000の外部に設けられていてもよい。前者の場合、例えば資格判定装置2000は、カードリーダが内蔵されている携帯端末などで実現される。この場合、資格判定装置2000の所定の位置にマイナンバーカード20をかざすことにより、マイナンバーカード20から情報を読み取ることができる。
【0038】
カードリーダが資格判定装置2000の外部に設けられている場合、カードリーダは、資格判定装置2000と直接接続されていてもよいし、資格判定装置2000と直接接続されていなくてもよい。例えば診療施設(病院や診療所)の受付に設置されている受付端末に、マイナンバーカードから情報を読み取ることができるカードリーダが接続されているとする。この例において、資格判定装置2000がカードリーダと直接接続されている場合、資格判定装置2000は受付端末で実現される。一方、この例において、資格判定装置2000がカードリーダと直接接続されていないとする。この場合、例えば資格判定装置2000は、受付端末とネットワークを介して接続されているサーバ装置で実現される。カードリーダによって読み取られたマイナンバーカード20の情報は、受付端末からサーバ装置(すなわち、資格判定装置2000)へ送信される。
【0039】
<地方公共団体の特定:S104>
特定部2040は、対象者10の住所情報を用いて、対象者10が所属する地方公共団体を特定する(S104)。ここで、対象サービスが都道府県によって提供されるサービスであるとする。この場合、特定部2040は、対象者10の住所情報を用いて、対象者10の住所に示される都道府県を特定することにより、対象者10が所属する都道府県を特定する。一方、対象サービスが市区町村によって提供されるサービスであるとする。この場合、特定部2040は、対象者10の住所情報を用いて、対象者10の住所に示される市区町村を特定することにより、対象者10が所属する市区町村を特定する。
【0040】
例えば対象者10の住所情報は、対象者10の住所を文字列で表す。特定部2040は、対象者10の住所を表す文字列を解析することで、対象者10が所属する都道府県の特定や、対象者10が所属する市区町村の特定を行う。
【0041】
例えば対象者10の住所が「A県B市C町1-2-3」であるとする。この場合、対象サービスが都道府県によって提供されるサービスであれば、特定部2040は、「A県」を、対象者10が所属する地方公共団体として特定する。一方、対象サービスが市区町村によって提供されるサービスであれば、特定部2040は、「A県B市」を、対象者10が所属する地方公共団体として特定する。
【0042】
その他にも例えば、対象者10の情報において、都道府県や市区町村が、識別情報で表されているとする。この場合、特定部2040は、対象者10の住所情報に示されている識別情報により、対象者10が所属する地方公共団体を特定することができる。
【0043】
例えば対象者10の住所が「A県B市C町1-2-3」であるとする。そして、A県、B市、及びC町それぞれに、「13」、「05」、及び「32」という識別情報が割り当てられているとする。この場合、対象サービスが都道府県によって提供されるサービスであれば、特定部2040は、識別情報「13」を、対象者10が所属する地方公共団体として特定される。一方、対象サービスが市区町村によって提供されるサービスであれば、特定部2040は、識別情報「1305」を、対象者10が所属する地方公共団体として特定する。
【0044】
<資格情報40について>
前述したように、資格情報40は、地方公共団体ごとに用意されている。すなわち、各地方公共団体について、その地方公共団体に所属する各人物の資格情報40が用意されている。
【0045】
図5は、地方公共団体ごとに用意されている資格情報40を概念的に表す図である。この例において、地方公共団体ごとに資格テーブル100が設けられている。例えば、地方公共団体ごとにデータベースが用意されており、各地方公共団体のデータベースに、その地方公共団体に所属する各人物についての資格情報40を含む資格テーブル100が格納されている。
【0046】
資格テーブル100は、カード識別情報102、資格情報104、及び同意フラグ106という属性を持つ。カード識別情報102は、マイナンバーカードの識別情報を表す。資格情報104は、資格情報40に相当する。
【0047】
同意フラグ106は、マイナンバーカードを利用して資格の確認を行うことについて、マイナンバーカードの所有者の同意が得られているか否かを示す。対象者10の資格情報40に対応づけられている同意フラグ106が、対象者10の同意を得られていないことを表す場合、例えば資格判定装置2000は、対象サービスを受ける資格を有するか否かを判定しない。この場合、例えば資格判定装置2000は、判定不可を表す結果を出力する。
【0048】
ここで、資格情報40に示される情報の具体例として、医療費の助成サービスに関する例を示す。
図6は、医療費の助成サービスについて、資格情報40の定義を表す定義テーブルを例示する図である。
【0049】
図6の例において、医療費の助成サービスは、通院費の助成サービスと、入院費の助成サービスとを含む。そこで、定義テーブル200は、通院費210及び入院費220という2つの項目を有する。さらに通院費210と入院費220はそれぞれ、資格有無、負担有無、負担金額、及び負担割合という4つの項目を有する。
【0050】
資格有無212は、通院費の助成を受けられるか否かを表す。負担有無214は、通院費の助成を受けられる場合に、自己負担が発生するか否かを表す。自己負担が発生する場合、通院費の助成を受ける人物は、通院費の一部を支払い、残額について助成を受けることができる。
【0051】
負担金額216は、自己負担が発生する場合に、その自己負担を金額で表す。
図6の例では、自己負担すべき金額として、1)ビット列 00 で表される「適用無し」、2)ビット列 01 で表される「X1 円」、3)ビット列 10 で表される「Y1 円」、及び4)ビット列 11 で表される「Z1 円」という4つの区分が存在する。例えば負担金額216に「01」が示されている人物は、通院費のうちの X1 円を支払い、残額については助成を受けることができる。なお、「適用無し」は、自己負担が無いケース、又は、自己負担が金額ではなく割合で表されるケースを表す。
【0052】
ここで、
図6の例では、区分がビット列で表現されている。しかし、区分の表現には、ビット列以外の任意の符号が利用されてもよい。以下の説明においてビット列で表現されている各情報についても、同様である。
【0053】
負担割合218は、自己負担が発生する場合に、その自己負担を割合で表す。
図6の例では、自己負担すべき金額の割合として、1)ビット列 00 で表される「適用無し」、2)ビット列 01 で表される「A1%」、3)ビット列 10 で表される「B1%」、及び4)ビット列 11 で表される「C1%」という4つの区分が存在する。例えば負担割合218に 01 が示されている人物は、通院費の A1%を支払い、残額については助成を受けることができる。なお、「適用無し」は、自己負担が無いケース、又は、自己負担が割合ではなく金額で表されるケースを表す。
【0054】
資格有無222、負担有無224、負担金額226、及び負担割合228はそれぞれ、入院費の助成について、資格有無212、負担有無214、負担金額216、及び負担割合218と同様の情報を示す。
【0055】
定義テーブル200は、資格の内容を表すテキスト情報をさらに含んでもよい。資格の内容を表すテキスト情報は、例えば、「通院費の助成:有り(自己負担 X1 円)、入院費の助成:有り(自己負担 Y1 円)」などといったテキストである。
【0056】
図6において、通院費210と入院費220の内容はそれぞれ、6ビットのビット列で表現できる。例えば、或る人物について、医療費の助成サービスの資格が、「通院費の助成:有り(自己負担なし)」かつ「入院費の助成:有り(自己負担 Y2 円)」であるとする。この資格は、「100000111000」で表すことができる。ただし、資格の内容は必ずしもビット列で表現できる必要はなく、テキストや自然数などで表されてもよい。
【0057】
ここで、同一種類のサービスについての定義テーブル200は、全ての地方自治体で共通とすることが好適である。各地方自治体は、定義テーブル200に示される各項目を、その地方自治体で提供されるサービスの内容に合わせて利用する。
【0058】
例えば地方自治体 M1 が、乳幼児医療費の助成サービスを提供しているとする。また、このサービスにおいて、通院費は助成されるものの、入院費は助成されないとする。さらに、通院費の助成において、自己負担の大きさは、割合ではなく金額で表されるとする。
【0059】
この場合、地方自治体 M1 に所属する各人物について、乳幼児医療費の助成サービスに関する資格情報40は、負担割合218に必ず0を示し、なおかつ、資格有無222に必ず0を示す。これにより、地方自治体 M1 における乳幼児医療費の助成サービスについて、「自己負担の大きさが割合ではなく金額で表される」及び「入院費は助成されない」ということが表される。
【0060】
地方公共団体によって複数種類のサービスが提供される場合、その地方公共団体では、各サービスについての資格情報40が対象者10ごとに用意される。例えば或る地方公共団体が、乳幼児の医療費の助成サービス、高齢者の医療費の助成サービス、障害者の医療費の助成サービス、タクシー運賃の助成サービス、及びバス運賃の助成サービスという5種類の助成サービスを提供するとする。この場合、その地方公共団体の資格テーブル100は、その地方公共団体に所属する各人物について、これら5種類のサービスそれぞれについての資格情報40を含む。
【0061】
このように資格テーブル100に複数のサービスそれぞれについての資格情報40が含まれる場合、マイナンバーカードの所有者の同意は、サービスごとに設定されてもよい。この場合、同意フラグ106は、サービスごとに(資格情報40ごとに)、所有者の同意が得られているか否かを示す。
【0062】
例えば資格テーブル100は、住民に関する種々の情報を表す住民情報の一部に含まれる。ただし、資格テーブル100は、住民情報とは別に用意されてもよい。
【0063】
ここで、地方公共団体が管理する情報の中には、全ての地方公共団体で共通する情報(例えば、国によって提供されるサービスに関する情報)と、地方公共団体ごとに異なる情報(例えば、地方公共団体によって提供されるサービスに関する情報)とが存在しうる。これらの情報は、まとめて管理されてもよいし、分けて管理されてもよい。後者の場合、資格テーブル100は、地方公共団体ごとに異なる情報として管理される。
【0064】
<資格の判定:S106>
判定部2060は、対象者10が所属する地方公共団体における資格情報40のうち、マイナンバーカード20の識別情報に対応づけられている資格情報40を用いて、対象者10が対象サービスを受けられるか否かを判定する(S106)。例えば判定部2060は、対象者10が所属する地方公共団体によって管理されている資格テーブル100から、マイナンバーカード20の識別情報を示すレコードの資格情報40を取得する。そして、判定部2060は、取得した資格情報40により、対象サービスを受ける資格を有することが示されている場合、対象者10が対象サービスを受ける資格を有すると判定する。一方、取得した資格情報40により、対象サービスを受ける資格を有さないことが示されている場合、判定部2060は、対象者10が対象サービスを受ける資格を有さないと判定する。
【0065】
前述したように、対象者10が所属する地方公共団体によって複数種類のサービスが提供されている場合、これら各サービスについて資格情報40が用意されている。そこで判定部2060は、マイナンバーカード20の識別情報に対応づけられている資格情報40のうち、対象サービスについての資格情報40を取得する。
【0066】
例えば対象サービスが、乳幼児の医療費の助成サービスであるとする。この場合、判定部2060は、対象者10が所属する地方公共団体の資格テーブル100から、マイナンバーカード20のカード識別情報に対応づけられている資格情報40のうち、乳幼児の医療の助成サービスに関する資格を表す資格情報40を取得する。
【0067】
ここで、
図6の例において、医療費の助成サービスには、通院費の助成サービスと、入院費の助成サービスという、2種類のサービスが含まれている。このように対象サービスの中に複数のサービスが含まれる場合、判定部2060は、対象サービスのうち、対象者10が受けようとしているサービスのみについて資格の判定を行うように構成されてもよい。
【0068】
例えば対象者10が診療施設に通院した際に、資格判定装置2000が利用されたとする。また、資格情報40の定義が
図6で表されるとする。この場合、判定部2060は、対象者10の資格情報40によって示されるビット列の先頭が1であるか否かを判定することにより、対象者10が通院費の助成を受けられるか否かを判定する。
【0069】
資格情報40により、対象サービスを受ける資格の有無に加え、自己負担の有無や自己負担の金額などが示されている場合、判定部2060は、これらの情報をさらに利用してもよい。例えば判定部2060は、資格情報40を利用して、対象者10が持つ資格の内容を表すテキスト情報を生成する。
【0070】
例えば医療費の助成サービスの資格情報40が、
図6で定義される情報を示すとする。そして、対象者10の資格情報40が、「100000111000」を示すとする。この場合、判定部2060は、
図6の定義に従ってこのビット列をテキストに変換することにより、例えば、「通院費の助成:有り(自己負担なし)、入院費の助成:有り(自己負担 Y2 円)」というテキストを生成する。
【0071】
<結果の出力>
資格判定装置2000は、対象者10についての資格判定の結果を出力する。例えば資格判定装置2000は、対象者10が対象サービスを受ける資格を有するか否かの判定結果を出力する。例えば判定結果は、資格の有無を表すテキストやフラグなどで表される。
【0072】
その他にも例えば、資格判定装置2000は、対象者10の資格の内容を表すテキストを出力してもよい。例えばこのテキストは、前述したように、「通院費の助成:有り(自己負担なし)、入院費の助成:有り(自己負担 Y2 円)」などといったテキストである。
【0073】
資格判定装置2000が情報を出力する先は様々である。例えば資格判定装置2000は、判定結果を表す情報をディスプレイ装置に表示させたり、記憶部に格納したりする。その他にも例えば、後述するように、他の装置からのリクエストに応じて資格判定装置2000が動作する場合、資格判定装置2000は、リクエストに対するレスポンスとして、判定結果を表す情報を送信する。
【0074】
<資格判定装置2000の利用例>
以下、資格判定装置2000の具体的な利用例を示す。以下で示される利用例は、資格判定装置2000を利用する方法の一例であり、資格判定装置2000の利用方法は以下で説明する例に限定されない。
【0075】
以下で説明する例において、資格判定装置2000は、医療費を助成するサービスの資格判定に利用される。ここで、医療費の助成サービスとして、乳幼児の医療費の助成サービス、高齢者の医療費の助成サービス、及び障害者の医療費の助成サービスという3種類のサービスがあるとする。ただし、これら3種類のサービスのうち、どのサービスを提供するのかは、地方公共団体によって異なりうる。例えば、「高齢者の医療費の助成サービスと、障害者の医療費の助成サービスとが提供される一方で、乳幼児の医療費の助成サービスは提供されない」という地方公共団体も存在しうる。
【0076】
図7は、資格判定装置2000の利用例を示す図である。各診療施設の受付には、受付システム300が設けられる。また、各地方公共団体には、地方公共団体システム400が設けられる。受付システム300と地方公共団体システム400は、連携サーバ500を介して情報のやりとりをする。
【0077】
受付システム300は、受付端末310、カードリーダ320、及びディスプレイ装置330を有する。受付端末310は、患者の診察を受け付けるために利用される端末である。カードリーダ320は、マイナンバーカードから情報を読み取ることができるカードリーダである。カードリーダ320は受付端末310と接続されており、マイナンバーカードから読み取った情報を受付端末310へ送信する。ディスプレイ装置330は、受付端末310から出力された情報が表示されるディスプレイ装置である。
【0078】
地方公共団体システム400は、地方公共団体サーバ410及び記憶部420を有する。地方公共団体サーバ410は、住民情報430の管理に利用されるサーバ装置である。記憶部420は、対応する地方公共団体に所属する各人物について、その人物に関する情報である住民情報430を格納する。住民情報430には、資格テーブル100が含まれる。
【0079】
連携サーバ500は、資格判定装置2000として機能するサーバ装置である。連携サーバ500は、各診療施設の受付システム300と、WAN を介して接続されている。また、連携サーバ500は、各地方公共団体の地方公共団体システム400と、WAN を介して接続されている。
【0080】
以下、診療施設H1を受信する患者600について、診療施設H1の受付端末310において、医療費の助成サービスに関する資格の確認が行われる流れを例示する。この例において、患者600は、対象者10として扱われる。また、患者600が所有するマイナンバーカード610が、マイナンバーカード20として扱われる。
【0081】
患者600は、診療施設H1の診療受付において、自身のマイナンバーカードであるマイナンバーカード610を、カードリーダ320に読み取らせる。カードリーダ320は、マイナンバーカード610から、マイナンバーカード610の識別情報と、患者600の住所情報とを読み取り、受付端末310へ送信する。ただし、カードリーダ320は、マイナンバーカード610の識別情報と患者600の住所情報以外の情報も、マイナンバーカード610から読み取るように構成されていてもよい。
【0082】
受付端末310は、患者600について、医療費の助成サービスに関する資格を確認するために、連携サーバ500へリクエストR1を送信する。リクエストR1は、マイナンバーカード610の識別情報と、患者600の住所情報とを含む。
【0083】
連携サーバ500は、受付端末310から送信されたリクエストR1を受信する。これにより、連携サーバ500は、マイナンバーカード610の識別情報と、患者600の住所情報とを取得する。これは、取得部2020が、マイナンバーカード20の識別情報と対象者10の住所情報とを取得することに相当する。
【0084】
連携サーバ500は、リクエストR1に示される患者600の住所情報を用いて、患者600が所属する地方公共団体を特定する。ここで、医療費の助成サービスが、市区町村によって提供されているとする。この場合、連携サーバ500は、患者600の住所情報を用いて、患者600が所属する市区町村を特定する。さらに連携サーバ500は、特定した市区町村の地方公共団体サーバ410へアクセスするために、地方公共団体サーバ410のアドレス情報を取得する。そして、連携サーバ500は、特定したアドレス情報を用いて、患者600が所属する市区町村の地方公共団体サーバ410へ、マイナンバーカード610の識別情報を示すリクエストR2を送信する。リクエストR2は、指定したマイナンバーカードの識別情報に対応する資格情報40を要求するリクエストである。
【0085】
ここで、各地方公共団体の地方公共団体サーバ410へアクセスするためのアドレス情報は、その地方公共団体の名称に対応づけて予め用意されているとする。以下、地方公共団体の名称と、その地方公共団体の地方公共団体サーバ410へアクセスするためのアドレス情報とを対応づけた情報は、地方公共団体情報と呼ばれる。地方公共団体情報は、連携サーバ500からアクセス可能な任意の記憶部に、予め格納されている。
【0086】
例えば患者600の住所が、A県B市C町1-2-3であるとする。そして、A県B市という地方公共団体について、地方公共団体情報が、(名称:A県B市,アドレス情報:addrAB)という対応付けを示すとする。
【0087】
この場合、連携サーバ500は、患者600の住所情報から、「A県B市」という地方公共団体を特定する。さらに連携サーバ500は、地方公共団体情報から、「A県B市」に対応づけられているアドレス情報「addrAB」を取得する。そして、連携サーバ500は、「addrAB」というアドレス情報を用いて、A県B市の地方公共団体サーバ410に対し、マイナンバーカード610の識別情報が含まれるリクエストR2を送信する。
【0088】
リクエストR2を受信した地方公共団体サーバ410は、当該リクエストR2に示されるマイナンバーカード610の識別情報を用いて、その地方公共団体サーバ410と接続されている記憶部420から、患者600についての資格情報40を取得する。より具体的には、地方公共団体サーバ410は、連携サーバ500から取得したマイナンバーカード610の識別情報が示される住民情報430の資格テーブル100から、医療費の助成サービスに関する資格情報40を抽出する。そして、地方公共団体サーバ410は、抽出した資格情報40を示すレスポンスR3を、連携サーバ500へ送信する。
【0089】
ここで前述したように、マイナンバーカードを利用した資格の確認は、所有者の同意が得られている場合のみ可能であってもよい。この場合、地方公共団体サーバ410は、連携サーバ500から取得したマイナンバーカード610の識別情報が示される住民情報430の資格テーブル100の同意フラグ106を参照することにより、患者600の同意が得られているか否かを判定する。患者600の同意が得られていない場合、レスポンスR3には、資格情報40ではなく、資格情報40を提供することができないことを表す情報が含まれる。
【0090】
また、この例では、医療費の助成サービスが3種類存在する。そのため、地方公共団体サーバ410は、これら3種類のサービスのうち、対応する地方公共団体で提供されているサービスについての資格情報40を、レスポンスR3に含める。
【0091】
例えば患者600が所属する地方公共団体において、高齢者の医療費の助成サービスと、障害者の医療費の助成サービスとが提供されている一方で、乳幼児の医療費の助成サービスが提供されていないとする。この場合、患者600の資格テーブル100には、高齢者の医療費の助成サービスに関する資格情報40と、障害者の医療費の助成サービスに関する資格情報40とが含まれる一方で、乳幼児の医療費の助成サービスに関する資格情報40は含まれない。そのため、レスポンスR3には、患者600について、高齢者の医療費の助成サービスに関する資格情報40と、障害者の医療費の助成サービスに関する資格情報40とが含まれる。
【0092】
連携サーバ500は、地方公共団体サーバ410から、レスポンスR3を受信する。そして、連携サーバ500は、レスポンスR3に基づいてレスポンスR4を生成し、診療施設H1の受付端末310へ送信する。レスポンスR4は、連携サーバ500による資格判定の結果が含まれる。
【0093】
レスポンスR4を生成するために、連携サーバ500は、レスポンスR3に含まれる資格情報40を用いて、医療費の助成サービスを受ける資格を患者600が有するか否かを判定する。より具体的には、連携サーバ500は、乳幼児の医療費、高齢者の医療費、及び障害者の医療費それぞれの助成サービスについて、患者600が資格を有するか否かを判定する。レスポンスR4は、これら3つの助成サービスそれぞれについて、患者600が資格を有するか否かを示す。また、連携サーバ500は、患者600が資格を有するサービスについて、そのサービスの内容の特定をさらに行う。レスポンスR4は、特定されたサービスの内容をさらに示す。
【0094】
例えば連携サーバ500は、患者600がサービスを受ける資格を有するか否かの判定結果、及び、サービスの内容の特定の結果として、患者600が有する資格に関するテキスト情報を生成する。具体的には、連携サーバ500は、患者600が有する資格が、資格情報40においてビット列で示されている場合に、そのビット列の内容をテキストに変換する。
【0095】
例えば医療費助成のサービスに関する資格が、通院費及び入院費それぞれについて、ビット列で表されているとする。具体的には、乳幼児の医療費の助成サービスに関する患者600の資格として、資格情報40が「110100000000」を示すとする。この場合、連携サーバ500は、このビット列から、「乳幼児医療費の助成:通院費の助成有り(自己負担 X1 円);入院費の助成無し」などといったテキスト情報を生成し、レスポンスR4に含める。その他にも例えば、乳幼児の医療費の助成サービスに関する患者600の資格として、資格情報40が「000000000000」を示すとする。この場合、連携サーバ500は、このビット列から、「乳幼児医療費の助成:なし」などといったテキスト情報を生成し、レスポンスR4に含める。
【0096】
受付端末310は、連携サーバ500から受信したレスポンスR4に基づいて、患者600の資格に関する情報を表す画面を生成し、ディスプレイ装置330に表示させる。例えば受付端末310は、乳幼児の医療費の助成に関する資格、高齢者医療費の助成に関する資格、及び障害者医療費の助成に関する資格それぞれの内容を表すテキスト情報が含まれる画面を生成し、ディスプレイ装置330に表示させる。これにより、受付端末310を操作する受付スタッフは、診療を受け付ける患者600について、医療費助成に関する資格の有無及びその内容を、マイナンバーカードを用いて容易に把握することができる。
【0097】
例えばディスプレイ装置330に、「乳幼児医療費の助成:通院費の助成有り、自己負担 X1 円;入院費の助成無し」、「高齢者医療費の助成:無し」、及び「障害者医療費の助成:無し」という情報が表示されたとする。この場合、受付スタッフは、「患者600は、自己負担 X1 で診察を受けることができる」ということを把握できる。
【0098】
ここで、診療施設で利用される情報は、診療施設ごとに異なりうる。例えば、診療施設で作成されるレセプトの様式は、診療施設ごとに異なりうる。そのため、例えば連携サーバ500は、地方公共団体サーバ410から取得した情報について、生の情報と加工した情報の双方を、受付端末310へ送信するレスポンスに含めてもよい。例えば患者600が有する資格について、資格情報40に示されているビット列と、そのビット列から生成されたテキスト情報との双方を、受付端末310へ送信するレスポンスに含める。こうすることで、受付端末310は、連携サーバ500から提供された情報の中から、必要な情報を適宜抽出することができる。
【0099】
なお、受付端末310は、マイナンバーカード610から読み取られた情報を利用して、医療費の助成サービスに関する資格の確認に加え、患者600が所属する健康保険組合に関する資格の確認を行ってもよい。これにより、マイナンバーカード610をカードリーダ320に一度読み取らせるだけで、健康保険組合に関する資格の確認と、医療費の助成サービスに関する資格の確認の双方をまとめて行うことができる。よって、診療施設における患者の資格確認を、迅速かつ容易に行うことができるようになる。
【0100】
<<アクセスログの記録>>
連携サーバ500は、受付端末310から受信したリクエストについて、アクセスログを生成してもよい。アクセスログは、例えば、患者の識別情報(例えば、マイナンバーカードの識別情報)及び診療施設の識別情報を含む。また、アクセスログには、診療の内容がさらに含まれてもよい。アクセスログに診療の内容が含まれる場合、受付端末310は、連携サーバ500へ送信するリクエストに、診療の内容を表す情報を含める。診療の内容は、例えば、診察を行った医師又は受付端末310を操作する受付スタッフによって入力される。その他にも例えば、診療の内容は、患者の電子カルテから取得されてもよい。
【0101】
連携サーバ500によって生成されたアクセスログは、連携サーバ500からアクセス可能な任意の記憶部に格納される。ここで、アクセスログは、地方公共団体サーバ410からも参照できることが好適である。地方公共団体がアクセスログを参照できるようにすることにより、例えば、各住民について、予防接種の接種記録、健診の受診記録、又はかかりつけの診療施設などを把握することが容易になる。これらの情報は、例えば、虐待やネグレクトの迅速な把握などに役立てることができる。
【0102】
<マイナンバーカードを利用した資格確認に対する同意の登録>
前述したように、マイナンバーカードを利用した資格の確認には、マイナンバーカードの所有者の同意が求められてもよい。この場合、例えば、マイナンバーカードを利用した資格確認について、そのマイナンバーカードの所有者が事前に申請を行う。
【0103】
マイナンバーカードの所有者による申請は、例えば、以下のように実現することができる。所有者は、自身が利用する端末(以下、所有者端末)で、マイナンバーカードに関する種々の申請を受け付ける Web サイト(以下、申請サイト)にアクセスする。以下、申請サイトを提供するサーバ装置は「申請サーバ」と呼ばれる。
【0104】
所有者は、申請サイトから提供される Web ページにおいて、資格確認にマイナンバーカードを利用したいサービスを選択する。また、所有者は、所有者端末に接続されているカードリーダに、マイナンバーカードを読み取らせる。所有者端末は、マイナンバーカードの識別情報と、所有者の住所情報とが含まれるリクエストを、申請サーバへ送信する。
【0105】
申請サーバは、所有者端末から送信された所有者の住所情報を用い、所有者が所属する地方公共団体について、地方公共団体サーバ410のアドレス情報を特定する。申請サーバは、所有者端末から送信されたマイナンバーカードの識別情報と、所有者によって選択されたサービスの識別情報とが含まれるリクエストを、地方公共団体サーバ410へ送信する。
【0106】
地方公共団体サーバ410は、受信したリクエストに示されるマイナンバーカードの識別情報を用いて、所有者の資格テーブル100を特定する。そして、地方公共団体サーバ410は、選択されたサービスについて所有者の同意が得られていることを示すように、特定した資格テーブル100の同意フラグ106を更新する。
【0107】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0108】
なお、上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0109】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
対象者のマイナンバーカードから読み出された、前記マイナンバーカードの識別情報と、前記対象者の住所情報とを取得する取得手段と、
前記取得した住所情報に基づいて、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する特定手段と、
前記特定した地方公共団体に所属する各人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報が格納されている記憶部から、前記取得したマイナンバーカードの識別情報を用いて、前記対象者の前記資格情報を取得し、その資格情報を用いて、前記対象者が前記特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を有するか否かを判定する判定手段と、を有する資格判定装置。
(付記2)
前記所定のサービスは、医療費を助成するサービス、又は、交通機関の運賃を助成するサービスである、付記1に記載の資格判定装置。
(付記3)
前記判定手段は、前記特定した地方公共団体のサーバ装置に対して、前記取得したマイナンバーカードの識別情報に対応づけられている前記資格情報を要求するリクエストを送信することで、前記サーバ装置から前記対象者の資格情報を取得する、付記1又は2に記載の資格判定装置。
(付記4)
各地方公共団体の識別情報に対応づけて、その地方公共団体のサーバ装置のアドレス情報が記憶部に格納されており、
前記特定手段は、前記対象者が所属する地方公共団体の識別情報を特定し、
前記判定手段は、前記特定した地方公共団体の識別情報に対応する前記サーバ装置のアドレス情報を取得し、そのアドレス情報を用いて、前記特定した地方公共団体のサーバ装置に対して前記リクエストを送信する、付記3に記載の資格判定装置。
(付記5)
前記資格情報は、サービスを受ける資格の有無、サービスを受ける際の自己負担の有無、及び自己負担の大きさそれぞれを表す符号を示し、
前記判定手段は、前記対象者の前記資格情報に示されている前記符号を用いて、前記対象者の前記資格情報の内容を表すテキストを生成する、付記1又は2に記載の資格判定装置。
(付記6)
前記特定手段は、
前記所定のサービスが都道府県によって提供されるサービスである場合、前記対象者の住所情報を用いて、前記対象者の住所に示される都道府県を特定することで、前記対象者が所属する地方公共団体を特定し、
前記所定のサービスが市区町村によって提供されるサービスである場合、前記対象者の住所情報を用いて、前記対象者の住所に示される市区町村を特定することで、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する、付記1又は2に記載の資格判定装置。
(付記7)
対象者のマイナンバーカードから読み出された、前記マイナンバーカードの識別情報と、前記対象者の住所情報とを取得する取得ステップと、
前記取得した住所情報に基づいて、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する特定ステップと、
前記特定した地方公共団体に所属する各人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報が格納されている記憶部から、前記取得したマイナンバーカードの識別情報を用いて、前記対象者の前記資格情報を取得し、その資格情報を用いて、前記対象者が前記特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を有するか否かを判定する判定ステップと、を有する、コンピュータによって実行される資格判定方法。
(付記8)
前記所定のサービスは、医療費を助成するサービス、又は、交通機関の運賃を助成するサービスである、付記7に記載の資格判定方法。
(付記9)
前記判定ステップにおいて、前記特定した地方公共団体のサーバ装置に対して、前記取得したマイナンバーカードの識別情報に対応づけられている前記資格情報を要求するリクエストを送信することで、前記サーバ装置から前記対象者の資格情報を取得する、付記7又は8に記載の資格判定方法。
(付記10)
各地方公共団体の識別情報に対応づけて、その地方公共団体のサーバ装置のアドレス情報が記憶部に格納されており、
前記特定ステップにおいて、前記対象者が所属する地方公共団体の識別情報を特定し、
前記判定ステップにおいて、前記特定した地方公共団体の識別情報に対応する前記サーバ装置のアドレス情報を取得し、そのアドレス情報を用いて、前記特定した地方公共団体のサーバ装置に対して前記リクエストを送信する、付記9に記載の資格判定方法。
(付記11)
前記資格情報は、サービスを受ける資格の有無、サービスを受ける際の自己負担の有無、及び自己負担の大きさそれぞれを表す符号を示し、
前記判定ステップにおいて、前記対象者の前記資格情報に示されている前記符号を用いて、前記対象者の前記資格情報の内容を表すテキストを生成する、付記7又は8に記載の資格判定方法。
(付記12)
前記特定ステップにおいて、
前記所定のサービスが都道府県によって提供されるサービスである場合、前記対象者の住所情報を用いて、前記対象者の住所に示される都道府県を特定することで、前記対象者が所属する地方公共団体を特定し、
前記所定のサービスが市区町村によって提供されるサービスである場合、前記対象者の住所情報を用いて、前記対象者の住所に示される市区町村を特定することで、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する、付記7又は8に記載の資格判定方法。
(付記13)
対象者のマイナンバーカードから読み出された、前記マイナンバーカードの識別情報と、前記対象者の住所情報とを取得する取得ステップと、
前記取得した住所情報に基づいて、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する特定ステップと、
前記特定した地方公共団体に所属する各人物のマイナンバーカードの識別情報に対応づけて、その人物がその地方公共団体によって提供されるサービスを受ける資格に関する資格情報が格納されている記憶部から、前記取得したマイナンバーカードの識別情報を用いて、前記対象者の前記資格情報を取得し、その資格情報を用いて、前記対象者が前記特定した地方公共団体によって提供される所定のサービスを受ける資格を有するか否かを判定する判定ステップと、をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記14)
前記所定のサービスは、医療費を助成するサービス、又は、交通機関の運賃を助成するサービスである、付記13に記載のプログラム。
(付記15)
前記判定ステップにおいて、前記特定した地方公共団体のサーバ装置に対して、前記取得したマイナンバーカードの識別情報に対応づけられている前記資格情報を要求するリクエストを送信することで、前記サーバ装置から前記対象者の資格情報を取得する、付記13又は14に記載のプログラム。
(付記16)
各地方公共団体の識別情報に対応づけて、その地方公共団体のサーバ装置のアドレス情報が記憶部に格納されており、
前記特定ステップにおいて、前記対象者が所属する地方公共団体の識別情報を特定し、
前記判定ステップにおいて、前記特定した地方公共団体の識別情報に対応する前記サーバ装置のアドレス情報を取得し、そのアドレス情報を用いて、前記特定した地方公共団体のサーバ装置に対して前記リクエストを送信する、付記15に記載のプログラム。
(付記17)
前記資格情報は、サービスを受ける資格の有無、サービスを受ける際の自己負担の有無、及び自己負担の大きさそれぞれを表す符号を示し、
前記判定ステップにおいて、前記対象者の前記資格情報に示されている前記符号を用いて、前記対象者の前記資格情報の内容を表すテキストを生成する、付記13又は14に記載のプログラム。
(付記18)
前記特定ステップにおいて、
前記所定のサービスが都道府県によって提供されるサービスである場合、前記対象者の住所情報を用いて、前記対象者の住所に示される都道府県を特定することで、前記対象者が所属する地方公共団体を特定し、
前記所定のサービスが市区町村によって提供されるサービスである場合、前記対象者の住所情報を用いて、前記対象者の住所に示される市区町村を特定することで、前記対象者が所属する地方公共団体を特定する、付記13又は14に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0110】
10 対象者
20 マイナンバーカード
40 資格情報
100 資格テーブル
102 カード識別情報
104 資格情報
106 同意フラグ
200 定義テーブル
210 通院費
212 資格有無
214 負担有無
216 負担金額
218 負担割合
220 入院費
222 資格有無
224 負担有無
226 負担金額
228 負担割合
300 受付システム
310 受付端末
320 カードリーダ
330 ディスプレイ装置
400 地方公共団体システム
410 地方公共団体サーバ
420 記憶部
430 住民情報
500 連携サーバ
600 患者
610 マイナンバーカード
1000 コンピュータ
1020 バス
1040 プロセッサ
1060 メモリ
1080 ストレージデバイス
1100 入出力インタフェース
1120 ネットワークインタフェース
2000 資格判定装置
2002 特開
2020 取得部
2040 特定部
2060 判定部