(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131638
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】供給システム
(51)【国際特許分類】
F02B 51/00 20060101AFI20240920BHJP
F01N 3/08 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
F02B51/00
F01N3/08 D
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042030
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(74)【代理人】
【識別番号】100167793
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 学
(72)【発明者】
【氏名】岡本 毅
【テーマコード(参考)】
3G091
【Fターム(参考)】
3G091CA19
3G091CA21
(57)【要約】
【課題】エンジンから排出される窒素酸化物の量を抑制する供給システムにおいて、エンジンから排出される窒素酸化物の量を抑制する。
【解決手段】エンジン71にオゾンを供給する供給システムSは、水タンクに貯蔵された水を電気分解して水素及び酸素を生成する電解部1と、電解部1が生成した水素をエンジン71の吸気管80に供給する第1供給部21と、電解部1が生成した酸素からオゾンを生成するオゾン生成部5と、オゾン生成部5が生成したオゾンを吸気管80に供給する第2供給部22と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンにオゾンを供給する供給システムであって、
水を電気分解して水素及び酸素を生成する電解部と、
前記電解部が生成した水素を前記エンジンの吸気管に供給する第1供給部と、
前記電解部が生成した酸素からオゾンを生成するオゾン生成部と、
前記オゾン生成部が生成したオゾンを前記吸気管に供給する第2供給部と、
を有する供給システム。
【請求項2】
前記エンジンの排気温度が所定値未満である場合に水素を前記吸気管に供給させ、前記排気温度が前記所定値以上である場合には水素を前記吸気管に供給させない供給制御部を有する、
請求項1に記載の供給システム。
【請求項3】
前記エンジンの排気温度が所定値未満である場合に前記吸気管にオゾンを供給させ、前記排気温度が前記所定値以上である場合にはオゾンを前記吸気管に供給させない供給制御部を有する、
請求項1に記載の供給システム。
【請求項4】
前記電解部と前記吸気管とを接続する管路に設けられた制御弁を開いて、前記電解部と前記制御弁との間の水素タンクに貯蔵されている水素を前記吸気管に供給させる供給制御部を有する、
請求項1に記載の供給システム。
【請求項5】
前記供給制御部は、前記制御弁の開度を調節して、前記エンジンの要求トルクに応じた量の水素を前記水素タンクから前記吸気管に供給させる、
請求項4に記載の供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンにオゾンを供給する供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンにオゾンを供給する技術が知られている。特許文献1には、エンジンの吸気管で放電を生じさせることで吸気(空気)からオゾンを生成し、当該オゾンをエンジンに供給する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、空気からオゾンを生成すると、空気に含まれる窒素から窒素酸化物が生成されてしまう。窒素酸化物はエンジンの燃焼過程を経ても残留するので、燃焼後にエンジンから排出される窒素酸化物の量が増加してしまうことがあった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、エンジンから排出される窒素酸化物の増加を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様においては、エンジンにオゾンを供給する供給システムであって、水を電気分解して水素及び酸素を生成する電解部と、前記電解部が生成した水素を前記エンジンの吸気管に供給する第1供給部と、前記電解部が生成した酸素からオゾンを生成するオゾン生成部と、前記オゾン生成部が生成したオゾンを前記吸気管に供給する第2供給部と、を有する供給システムを提供する。
【0007】
前記エンジンの排気温度が所定値未満である場合に水素を前記吸気管に供給させ、前記排気温度が前記所定値以上である場合には水素を前記吸気管に供給させない供給制御部を有してもよい。
【0008】
前記エンジンの排気温度が所定値未満である場合に前記吸気管にオゾンを供給させ、前記排気温度が前記所定値以上である場合にはオゾンを前記吸気管に供給させない供給制御部を有してもよい。
【0009】
前記電解部と前記吸気管とを接続する管路に設けられた制御弁を開いて、前記電解部と前記制御弁との間の水素タンクに貯蔵されている水素を前記吸気管に供給させる供給制御部を有してもよい。
【0010】
前記供給制御部は、前記制御弁の開度を調節して、前記エンジンの要求トルクに応じた量の水素を前記水素タンクから前記吸気管に供給させてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、エンジンから排出される窒素酸化物の増加を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】供給システムの構成を説明するための図である。
【
図2】供給制御装置の構成を説明するための図である。
【
図3】供給制御装置が実行する水素及びオゾンを供給する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[供給システムSの構成]
図1は、供給システムSの構成を説明するための図である。供給システムSは、電解部1、第1供給部21、第2供給部22、供給制御装置4、エンジン71、温度センサ72、浄化装置73、吸気管80及び排気管84を含む。供給システムSは、エンジン71にオゾンを供給するシステムである。供給システムSは、例えば車両、船舶、発電所等に設けられている。
【0014】
電解部1は、電源11、U字管及び水タンク15を有している。電源11の陰極12及び陽極13の各々は、U字管14に挿入されている。U字管14には、水タンク15から水が供給されている。水タンク15は、電解質が添加された水を貯蔵している。電解質は、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムであるが、これに限定するものではない。電解質を添加する前の水は、例えば工業用純水であるが、水道水又はエンジン71の冷却水であってもよい。
【0015】
電解部1は、陰極12と陽極13の間に電圧を印加することにより水を電気分解して水素及び酸素を生成する。具体的には、電解部1の陰極12から水素が生成され、陽極13から酸素が生成される。電源11の電力は、例えばバッテリから供給される。また、電源11の電力は、供給システムSが車両に搭載されている場合、車両に搭載されている太陽光発電システム又は回生エネルギシステムから供給されてもよい。
【0016】
電解部1で生成された水素は、第1供給部21から吸気管80に供給される。第1供給部21は、第1管路81、水素タンク3、制御弁61及び逆止弁621を有する。第1管路81は、U字管14の陰極部141と吸気管80を接続している。水素タンク3は、電解部1と制御弁61との間に設けられている。水素タンク3は、電解部1の陰極12から生成された水素が貯蔵されている。制御弁61は、吸気管80と水素タンク3との間に設けられており、供給制御装置4の制御により開閉する。
【0017】
逆止弁621は、制御弁61と吸気管80の間に設けられている。逆止弁621は、水素タンク3から吸気管80に向かう気体を通過させ、吸気管80から水素タンク3に向かう気体を遮断する。具体的には、逆止弁621は、水素タンク3から吸気管80に向かう水素を通過させ、吸気管80から水素タンク3に向かう水素を遮断する。逆止弁621は、例えばディスク式逆止弁であるが、これに限らず、ポペット式逆止弁、スイング式逆止弁、又は他の方式の逆止弁であってもよい。
【0018】
第2管路82は、U字管14の陽極部142とオゾン生成部5を接続している。電解部1で生成された酸素は、第2管路82からオゾン生成部5に供給される。
【0019】
オゾン生成部5は、電解部1が生成した酸素からオゾンを生成する。オゾン生成部5は、例えば酸素に紫外線を照射することにより酸素をオゾンに変換する。具体的には、オゾン生成部5は、紫外線ランプを点灯させる又はオゾン生成部5内の電極間で放電させることにより、オゾン生成部5を通過する酸素をオゾンに変換する。オゾン生成部5がオゾンを生成する際の電力は、電解部1と同様に、バッテリ、太陽光発電システム又は回生エネルギシステムから供給される。
【0020】
オゾン生成部5には、水を電気分解して生成された酸素が供給されるので、第2管路82を通ってオゾン生成部5に供給される酸素ガスの窒素の含有率は空気よりも小さい。オゾン生成部5が窒素の含有率が空気よりも小さい酸素ガスからオゾンを生成することにより、オゾン生成部5は、空気からオゾンを生成する場合よりも生成される窒素酸化物の量を少なくできる。
【0021】
第2供給部22は、オゾン生成部5で生成されたオゾンを、吸気管80に供給する。第2供給部22は、第3管路83及び逆止弁622を有する。第3管路83は、オゾン生成部5と吸気管80を接続している。逆止弁622は、オゾン生成部5と吸気管80の間に設けられている。逆止弁621は、オゾン生成部5から吸気管80に向かう気体を通過させ、吸気管80からオゾン生成部5に向かう気体を遮断する。具体的には、逆止弁622は、オゾン生成部5から吸気管80に向かうオゾンを通過させ、吸気管80からオゾン生成部5に向かうオゾンを遮断する。逆止弁622は、逆止弁621と同一の方式の逆止弁であっても、異なる方式の逆止弁であってもよい。
【0022】
エンジン71は、燃料と吸気(空気)との混合気を燃焼、膨張させて、動力を発生させる内燃機関である。燃料は、例えばガソリン、軽油又は天然ガスである。エンジン71は、吸気管80から吸気(空気)を取り込む際に、吸気管80に供給されたオゾン及び水素を取り込む。オゾンが気筒に取り込まれることにより燃焼の活性が促されるため、燃料の燃焼効率が向上する。また、水素は、燃料の燃焼性を高めたり燃料として作用したりする。具体的には、エンジン71は、水素を含む吸気を取り込むことで、水素を取り込まない場合よりも、同量の燃料を噴射した際の出力を高められる。
【0023】
エンジン71は、排気管84から排気する。排気管84を流れる排気に含まれる窒素酸化物の量は、酸素ガスから生成されたオゾンを吸気管80に供給する場合、空気から生成されたオゾンを吸気管80に供給する場合よりも少なくなる。排気管84には、温度センサ72及び浄化装置73が設けられている。
【0024】
温度センサ72は、排気温度を検出する。温度センサ72は、例えば熱電対又はサーミスタであるが、これに限定するものではない。温度センサ72が排気温度を検出する間隔は適宜設定すればよく、具体的な値は例えば100ミリ秒である。
【0025】
浄化装置73は、エンジン71の排気を浄化する。浄化装置73は、例えば選択触媒還元脱硝装置(いわゆる尿素SCR(Selective Catalytic Reduction))である。選択触媒還元脱硝装置は、窒素酸化物とアンモニアを反応させる触媒を有し、排気管84を流れる排気にアンモニアの前駆体である尿素水を噴射することにより、窒素酸化物とアンモニアとを触媒で反応させることで窒素酸化物を窒素と水に還元させる。また、浄化装置73は、未燃の燃料を反応させる触媒を有し、未燃の燃料を触媒に反応させて分解させてもよい。
【0026】
供給制御装置4は、水素及びオゾンの吸気管80への供給を制御する。
図2は、供給制御装置4の構成を説明するための図である。供給制御装置4は、記憶部41及び制御部42を有する。記憶部41は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等を含む記憶媒体である。記憶部41は、制御部42が実行するプログラムを記憶する。
【0027】
制御部42は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含む計算リソースである。制御部42は、記憶部41に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部421及び供給制御部422としての機能を実現する。
【0028】
取得部421は、エンジン71の要求トルクをエンジン71から取得する。具体的には、取得部421は、エンジン71を制御する制御装置からエンジン71に要求されているトルクの大きさを示す要求トルクを取得する。また、取得部421は、温度センサ72が検出した排気温度を取得する。
【0029】
供給制御部422は、電解部1が生成した水素を第1供給部21から吸気管80に供給させる。具体的には、供給制御部422は、制御弁61を開いて、水素タンク3に貯蔵されている水素を吸気管80に供給させる。より具体的には、供給制御部422は、制御弁61の開度を調節して、要求トルクに応じた量の水素を水素タンク3から吸気管80に供給させる。供給制御部422は、要求トルクに比例した量の水素を吸気管80に供給させる。これにより、エンジン71は、水素を取り込むことで要求トルクを出力する際に気筒に噴射する燃料の量を低減できる。その結果、供給制御部422は、燃焼過程で生成される窒素酸化物や未燃の燃料を低減できるので、浄化装置73に供給される窒素酸化物の量を低減できる。そのため、供給制御部422は、空気からオゾンを生成して吸気管80に供給する場合よりも浄化装置73の排気の浄化率を向上できる。
【0030】
供給制御部422は、排気温度が所定値未満である場合に水素を吸気管80に供給させる。所定値は、未燃の燃料や窒素酸化物と、浄化装置73の触媒とが反応を開始する反応温度である。反応温度は、例えば200以上300度以下であるが、これに限定するものではない。これにより、供給制御部422は、排気温度が触媒の反応温度よりも低い場合に吸気管80に水素を供給することで、気筒に噴射する燃料の量を低減できる。その結果、供給制御部422は、浄化装置73に供給される未燃の燃料及び窒素酸化物の量を低減できるので浄化装置73の排気の浄化率を向上できる。
【0031】
供給制御部422は、排気温度が所定値以上である場合には水素を吸気管に供給させない。具体的には、供給制御部422は、制御弁61を閉じて、第1供給部21の水素タンク3から吸気管80への水素の供給を停止させる。これにより、供給制御部422は、排気温度が反応温度よりも高い場合には、生成された水素を貯蔵できる。
【0032】
供給制御部422は、オゾン生成部5が生成したオゾンを吸気管80に供給させる。例えば、供給制御部422は、オゾン生成部5に紫外線を照射させることによりオゾン生成部5を通過する酸素をオゾンに変換させてオゾンを生成させて、生成させたオゾンを第2供給部22から吸気管80に供給する。これにより、供給制御部422は、空気からオゾンを生成した場合よりも窒素酸化物の含有率が低いオゾンを吸気管80に供給できるので、燃焼後にエンジンから排出される窒素酸化物の増加を抑制できる。したがって、供給制御部422は、空気からオゾンを生成する場合よりも浄化装置73の排気の浄化率が低下することを抑制できる。
【0033】
供給制御部422は、排気温度が所定値未満である場合に吸気管80にオゾンを供給させる。供給制御部422は、吸気管80にオゾンを供給させることにより燃料の燃焼効率を高められるので、エンジン71で生成される窒素酸化物の量を低減できる。したがって、供給制御部422は、エンジン71から排出される窒素酸化物を抑制することができる。また、供給制御部422は、浄化装置73の排気の浄化率を向上できる。
【0034】
供給制御部422は、排気温度が所定値以上である場合にはオゾンを吸気管80に供給させない。具体的には、供給制御部422は、電解部1の電源11に陰極12と陽極13への電圧の印加を停止させ、オゾン生成部5の動作を停止させる。これにより、供給制御部422は、排気温度が反応温度よりも高い場合には、水を電気分解したりオゾンを生成したりするための電力を抑制できるので消費電力を低減できる。
【0035】
[水素及びオゾンを供給する処理]
図3は、供給制御装置4が実行する水素及びオゾンを供給する処理の一例を示すフローチャートである。
図3のフローチャートは、供給システムSが搭載されている装置が動作している間、繰り返し実行される。
【0036】
取得部421は、排気温度を取得する(ステップS1)。具体的には、取得部421は、温度センサ72が検出した排気温度を取得する。
【0037】
取得部421は、排気温度が所定値未満であるか否かを判定する(ステップS2)。取得部421は、排気温度が所定値以上の場合(ステップS2でNo)、排気温度が所定値未満になるまで待機する。取得部421は、排気温度が所定値未満の場合(ステップS2でYes)、要求トルクを取得する(ステップS3)。
【0038】
供給制御部422は、要求トルクが取得された場合、要求トルクに応じた量の水素を第1供給部21から吸気管80に供給させる(ステップS4)。具体的には、供給制御部422は、制御弁61の開度を調節して、要求トルクに比例した量の水素を、第1供給部21の水素タンク3から吸気管80に供給させる。
【0039】
供給制御部422は、第2供給部22からオゾンを吸気管80に供給させる(ステップS5)。具体的には、まず、供給制御部422は、排気温度が所定値未満の場合に、電解部1に水を電気分解させて酸素及び水素を生成させる。続いて、供給制御部422は、オゾン生成部5を動作させてオゾン生成部5を通過する酸素に紫外線を照射させることによりオゾンに変換させる。なお、ステップS5の処理は、ステップS4の前に実行されてもよく、ステップS4と並列に実行されてもよい。
【0040】
[供給システムSの効果]
以上説明したとおり、供給システムSは、まず、水を電気分解して水素及び酸素を生成する。続いて、供給システムSは、電気分解で生成された酸素からオゾンを生成する。これにより、供給システムSは、窒素の含有率が空気よりも小さい酸素ガスからオゾンを生成できるので、窒素酸化物の生成を抑制できる。そして、供給システムSは、生成した水素及びオゾンを吸気管80に供給する。その結果、供給システムSは、燃焼後にエンジン71から排出される窒素酸化物の増加を抑制できる。
【0041】
供給システムSは、オゾンを吸気管80に供給することで燃料の燃焼効率を向上させられる。その結果、供給システムSは、未燃の燃料や窒素酸化物を低減できるので浄化装置73の排気の浄化率を向上できる。さらに、供給システムSは、燃料に代わって水素を吸気管80に供給することで燃料の噴射量を低減できる。そのため、供給システムSは、未燃の燃料及び窒素酸化物を低減できるので、排気の浄化率を向上できる。
【0042】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0043】
S 供給システム
1 電解部
11 電源
12 陰極
13 陽極
14 U字管
15 水タンク
141 陰極部
142 陽極部
21 第1供給部
22 第2供給部
3 水素タンク
4 供給制御装置
41 記憶部
42 制御部
421 取得部
422 供給制御部
5 オゾン生成部
61 制御弁
621 逆止弁
622 逆止弁
71 エンジン
72 温度センサ
73 浄化装置
80 吸気管
81 第1管路
82 第2管路
83 第3管路
84 排気管