(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013173
(43)【公開日】2024-01-31
(54)【発明の名称】小鳥の巣箱
(51)【国際特許分類】
A01K 31/17 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
A01K31/17
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022125887
(22)【出願日】2022-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】522312883
【氏名又は名称】泉 輝之
(72)【発明者】
【氏名】泉 輝之
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101FC01
2B101FC07
2B101FC10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】従来は、竹製品の支柱によって形成された鳥かごであり、一般的に出回っていた竹ひご等によるもので、単体で使用するものである。本発明は、竹そのものを使用し、節と節との間を1つの巣として、マンションのように多くの小鳥の巣を提供することを目的とするものである。
【解決手段】竹を複数の節(F,F1,F2)を有する長さに切断した巣本体2の節と節との間をそれぞれ1つの巣3,4とし、この巣3,4に小鳥が出入りする出入口3a,4aを設けてなることを特徴とする小鳥の巣箱1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
竹を複数の節を有する長さに切断した巣本体の節と節との間を1つの巣とし、この巣に小鳥が出入りする出入口を設けてなることを特徴とする小鳥の巣箱。
【請求項2】
前記巣本体の上部に、エサ及び/又は水を入れてなるエサ場を設けてなることを特徴とする請求項1記載の小鳥の巣箱。
【請求項3】
前記出入口の上部に屋根を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の小鳥の巣箱。
【請求項4】
前記出入口の下部に、小鳥が一時止まる止まり部を設けてなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の小鳥の巣箱。
【請求項5】
前記各巣の内部を観察すべく、撮影部を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の小鳥の巣箱。
【請求項6】
前記巣本体を縦にし、水平方向に連設してなることを特徴とする請求項1、2、3、4及び5記載の小鳥の巣箱。
【請求項7】
前記巣本体を横にし、上方向に連設してなることを特徴とする請求項1、2、3、4及び5記載の小鳥の巣箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、竹を利用した複数の巣を設けた小鳥の巣箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の竹を使用した技術としては、竹製品の支柱によって形成された鳥かご本体の天井に巣箱を内設した屋根を形成する。屋根の一部を取りはずしできる扉を設ける。巣箱の下部のボードにはスライド扉を摺動させてなる出入口を形成する。以上の如く構成されたインテリア鳥かごがある。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案出願公開 昭60-17672号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、竹製品の支柱によって形成された鳥かごであり、一般的に出回っていた竹ひご等によるもので、本発明のような竹そのものを使用し、節と節との間を1つの巣として、マンションのように多くの小鳥の巣を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記目的を達成するために、竹を複数の節を有する長さに切断した巣本体の節と節との間を1つの巣とし、この巣に小鳥が出入りする出入口を設けてなること。前記巣本体の上部に、エサ及び/又は水を入れてなるエサ場を設けてなることを特徴とする。前記出入口の上部に屋根を設けてなること。前記出入口の下部に、小鳥が一時止まる止まり部を設けてなること。前記各巣の内部を観察すべく、撮影部を設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
1)、竹を使用する事により、竹害を防止することができ、かつ、巣本体として有効使用できる。
2)、竹を複数の節を有する長さに切断した巣本体の複数の巣に、小鳥が出入りする出入口を設けることにより、効率よく小鳥の巣箱をマンション形式で提供することができる。
3)、エサ場を一体に設けてあるため巣からの出入が近く、小鳥の負担を少なくすることができる。
4)、屋根を設けることにより、雨害を防止することができる。
5)、止まり部を設けることにより、出入口への出入りが容易になる。
6)、撮影部を設けることにより、小鳥の成長を必要に応じて観察することができる。
7)、巣本体を縦にし、水平方向に連設することにより、小鳥の塀型のマンションとして構築できる。
8)、巣本体を横にし、上方向に連設することにより、木(支柱)と木(支柱)間に架設して、壁型の小鳥のマンションを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 本発明の第1実施例を示す小鳥の巣箱の正面図。
【
図2】 本発明の第2実施例を示す小鳥の巣箱の要部の正面図。
【
図3】 本発明の第2実施例を示す小鳥の巣箱の断面側面図。
【
図4】 本発明の第3実施例を示す小鳥の巣箱の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1は、筒状の竹製の小鳥の巣箱である。
2は、竹を複数の節を有する長さに切断した巣本体である。
3は、節Fと節F1間に設けた第1巣で、小鳥が出入りする入口3aを設けてある。
4は、節F1と節F2間に設けた第2巣で、小鳥が出入りする入口4aを設けてある。 ESは、エサ及び/又は水を入れてなるエサ場で、巣本体2の上部に設けてある。
【0009】
上記、小鳥の巣箱の使用例について説明する。
まず始めに、竹藪より、必要な寸法に切断した竹を取り出し、巣本体2とし、第1巣3・第2巣4――――に入口3a・4a――――を孔明け加工する。
その後、この小鳥の巣箱1を例えば家の庭に立設し、エサ場ES内にエサや水を入れれば完成する。
【0010】
つぎに、小鳥の巣箱の第2実施例を説明する。
小鳥の巣箱21は、巣5の入口5aの上方に板状の屋根6を設けると共に、出入り口5の下部に小鳥が止まる止まり部7を設けてある。
これは、雨を防止すると共に、出入り口5の出入りをスムーズに行うことができる。
【0011】
つづいて、小鳥の巣箱の第3実施例を説明する。
小鳥の巣箱31は、例えば、第3巣6・第4巣7の上部に、先端を各巣の上方内部中央付近に位置させカメラ8aと映像をモニター(図示せず)に送信するトランスミッター8bとからなる撮影部8を設けてある。
これは、小鳥の成長を観察できるものである。
【0012】
なお、巣本体を縦にし、水平方向に連設することや巣本体を横にして上方向に連設することも一考で、小鳥のマンションを構築することができる。
また、出入り口・屋根・止まり部等の形状は、特に限定しない。
【符号の説明】
【0013】
1―――小鳥の巣箱
2―――巣本体
3―――第1巣
3a―――出入口
4―――第2巣
4a―――出入口
6―――屋根
7―――止まり部
8―――撮影部