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特開2024-131735ビルシステム、利用者管理装置、情報処理装置、サービス提供方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131735
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ビルシステム、利用者管理装置、情報処理装置、サービス提供方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/18 20060101AFI20240920BHJP
   B66B 3/00 20060101ALI20240920BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20240920BHJP
【FI】
B66B1/18 L
B66B3/00 G
G06Q30/0207
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042169
(22)【出願日】2023-03-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大橋 岳洋
【テーマコード(参考)】
3F303
3F502
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3F303CA10
3F303DA08
3F303DB11
3F303DC32
3F502HB02
3F502JA04
3F502JA08
3F502JA09
3F502JA17
3F502JA21
3F502MA07
3F502MA49
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】サービス料金を支払うことを躊躇う利用者にとっても利用し易いエレベーターの優先利用サービスを提供する上で有利な技術を提供する。
【解決手段】ビルシステムは、利用者に対して広告を報知する広告報知部と、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備える。一例では、ビルシステムの判定部は、利用者に対するエレベーターの優先利用を伴う優先利用の呼びが登録された場合、利用者に紐付けられた広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する。そして、広告視聴実績が必要条件を満たしている場合、エレベーター制御部は、優先利用の呼びに従い前記エレベーターを制御する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に対して広告を報知する広告報知部と、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備えたビルシステム。
【請求項2】
前記利用者に対する前記エレベーターの優先利用を伴う優先利用の呼びが登録された場合、前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が前記優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部を更に備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記エレベーター制御部は、前記優先利用の呼びに従い前記エレベーターを制御する
ように構成される請求項1に記載のビルシステム。
【請求項3】
前記視聴実績記憶部は、前記広告視聴実績を保有ポイントに換算し、換算した前記保有ポイントを利用者に紐付けて記憶するように構成され、
前記必要条件は、前記保有ポイントが前記優先利用に必要な必要ポイントを満たしていることを含む請求項2に記載のビルシステム。
【請求項4】
前記優先利用の呼びに従い前記エレベーターが制御された場合、前記視聴実績記憶部は、前記保有ポイントから前記必要ポイントを減算する
ように構成される請求項3に記載のビルシステム。
【請求項5】
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしていない場合、前記エレベーター制御部は、前記優先利用の呼びが不可である旨を前記利用者に通知する
ように構成される請求項2から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項6】
前記利用者により登録された前記エレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した前記利用者に紐付けて記憶する呼び登録情報記憶部と、
前記利用者の前記呼び登録情報に基づいて、前記利用者に対して前記広告報知部から報知する広告を選定する広告管理部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項7】
前記広告管理部は、前記呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、前記利用者毎の利用者情報に基づいて、報知する広告を利用者毎に選定するように構成される請求項6に記載のビルシステム。
【請求項8】
前記視聴実績記憶部は、前記利用者が支払う費用に応じて前記利用者の前記広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せするように構成される請求項1から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項9】
前記広告視聴実績に応じて、前記利用者が支払うビル管理費を減額するビル管理費演算部を更に備える請求項1から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項10】
前記視聴実績記憶部は、報知した前記広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する
ように構成される請求項1から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項11】
前記広告報知部は、利用者が所持する利用者端末に搭載され、前記利用者を特定して前記広告を報知するように構成され、
前記視聴実績記憶部は、前記利用者端末によって特定された利用者に紐付けて前記広告視聴実績を記憶する
ように構成される請求項1から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項12】
前記優先利用の呼びが複数の利用者から同時期に登録され、且つ前記複数の利用者の前記広告視聴実績がそれぞれ前記必要条件を満たしている場合、前記複数の利用者のそれぞれの前記広告視聴実績に応じて、前記複数の利用者の前記優先利用の呼びの中から何れか1つの呼びを選定する選定部を更に備える請求項2から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項13】
利用者が視聴した広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して前記判定部における判定結果を通知する
ように構成される利用者管理装置。
【請求項14】
利用者に対して広告を配信する広告管理部と、
利用者に対して配信した広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して前記判定部における判定結果を通知する
ように構成される情報処理装置。
【請求項15】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、
利用者に対して広告を報知するステップと、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶するステップと、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するステップと、
を備えたサービス提供方法。
【請求項16】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、
利用者に対して広告を報知し、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶し、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御する
ことをコンピュータに実行させる
ように構成されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーターの優先利用サービスを提供する上で好適なビルシステムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エレベーターのかごを配車する階床と時間を予約できるエレベーターシステムに関する技術が開示されている。この技術では、配車予約した利用者に確実に乗車してもらうために、ポイントを設けて、インセンティブ又はペナルティをポイントで実施する。ポイントは、次の配車予約を入力する際の優先権等に反映される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-66513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
タワーマンションなどの高層且つ利用者の多いビルでは、エレベーターの待ち時間が長くなるという課題がある。この対策として、特許文献1のシステムの配車予約のように、特定の利用者に対してエレベーターを優先利用させるサービスが考えられる。しかしながら、このようなエレベーターの優先利用サービスは、利用者を限定することで成り立つサービスのため、利用条件を設けることが必要となる。利用条件が、例えばサービス料金の支払いである場合、金銭の支払いを躊躇う利用者にとっては、サービス利用の敷居が高くなってしまう。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、サービス料金を支払うことを躊躇う利用者にとっても利用し易いエレベーターの優先利用サービスを提供する上で有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のビルシステムは、利用者に対して広告を報知する広告報知部と、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備えたものである。
【0007】
また、本開示の利用者管理装置は、利用者が視聴した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者に紐付けられた広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、広告視聴実績が必要条件を満たしている場合、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して判定部における判定結果を通知するように構成されるものである。
【0008】
また、本開示の情報処理装置は、利用者に対して広告を配信する広告管理部と、利用者に対して配信した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者に紐付けられた広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、広告視聴実績が必要条件を満たしている場合、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して判定部における判定結果を通知するように構成されるものである。
【0009】
また、本開示のサービス提供方法は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、利用者に対して広告を報知するステップと、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶するステップと、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するステップと、を備えたものである。
【0010】
更に、本開示のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、プログラムは、利用者に対して広告を報知し、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶し、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御することをコンピュータに実行させるように構成されるものである。
【発明の効果】
【0011】
本開示の技術によれば、サービス料金を支払うことを躊躇う利用者にとっても使いやすいエレベーターの優先利用サービスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態に係るエレベーターの呼び登録装置の外観を示す正面図である。
図2】実施の形態1のビルシステムの機能ブロック図である。
図3】利用者が通常利用の呼びを登録した場合にビルシステムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図4】利用者が優先利用の呼びを登録した場合にビルシステムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図5】利用者が広告を視聴する場合にビルシステムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図6】制御装置のハードウェア資源の変形例を示す図である。
図7】制御装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
図8】実施の形態2のビルシステムの利用者管理サーバの機能を示す機能ブロック図である。
図9】実施の形態2のビルシステムにおいて実行される実績上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。
図10】実施の形態3のビルシステムの利用者管理サーバの機能を示す機能ブロック図である。
図11】実施の形態3のビルシステムにおいて実行される実績上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。
図12】実施の形態4のビルシステムの利用者管理サーバの機能を示す機能ブロック図である。
図13】複数の利用者が同時期に優先利用の呼びを登録した場合にビルシステムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図14】本開示のビルシステムによって実現されるビジネスモデルを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して幾つかの実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0014】
1.実施の形態1.
1-1.実施の形態1に係るビルシステムの概要
図1は、本開示のビルシステムの概要を説明するための図である。本実施の形態のビルシステム100は、利用者が広告を視聴することによって獲得した広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するシステムである。ここでの「エレベーターの優先利用サービス」は、指定された出発階から行先階までエレベーターを直行運転させる優先利用の呼び、かご内環境の指定、かごの運行速度の指定、等が例示される。かご内環境は、かご内における表示言語、報知言語、温湿度、照度、意匠表示、音楽、香り、乗車人数上限、等が例示される。以下の説明では、優先利用サービスとして優先利用の呼びを行う場合を例に説明するが、他の優先利用サービスについても、優先利用の呼びに付帯して或いはそれらのサービス単独で実現可能である。
【0015】
広告視聴実績は、利用者が視聴した広告の配信内容、配信時間、配信回数、等の視聴実績から演算される評価値によって評価される。特に、広告の配信時間は、利用者の広告視聴実績の最たる指標となり得る。評価値には、例えば一定期間の視聴実績によって分類される段階的なランク、視聴実績に応じて都度付与されるポイント、等が例示される。
【0016】
実施の形態1に係るビルシステム100は、エレベーター8と、利用者管理サーバ10と、利用者端末20と、エレベーター制御サーバ30と、広告配信サーバ40と、を含む。
【0017】
エレベーター8は、例えば複数の階床を有するビルに設置される。エレベーター8は、その主要な構成として、かごと、制御盤と、を備える。かごは、昇降路を上下方向に走行することでエレベーター8の利用者などを複数の階床の間で輸送する装置である。かごは、巻上機のシーブの回転による主ロープの移動に連動して昇降路を上下方向に走行する。制御盤は、エレベーター8の動作を制御する装置である。
【0018】
エレベーター制御サーバ30は、例えばエレベーター会社が管理するサーバであり、本開示のビルシステムのエレベーター制御装置に相当する。エレベーター制御サーバ30は、エレベーター8が設置された施設とは異なる遠隔地に設けられてもよい。他の例として、エレベーター制御サーバ30は、クラウド上のサーバによって実現されてもよい。エレベーター制御サーバ30は、インターネット等の通信ネットワーク6を介してエレベーター8の制御盤に接続される。また、エレベーター制御サーバ30は、通信ネットワーク6を介して利用者管理サーバ10及び利用者端末20との間でデータの送受を行う。
【0019】
エレベーター制御サーバ30は、利用者端末20からの呼び登録を受けて、エレベーター8の動作指令を制御盤に送信する。ここでの呼び登録は、直行運転を伴う優先利用の呼び登録の他、直行運転を伴わない通常利用の呼び登録を含む。
【0020】
利用者端末20は、利用者が所持する端末であり、例えばスマートフォンなどの無線通信の機能を搭載した可搬な端末装置である。利用者端末20は、例えばインターネットなどの通信ネットワーク6に接続される。この例において、利用者端末20は、利用者に情報を表示する表示装置202と、利用者からの入力を受け付ける入力装置204と、を備える。表示装置202及び入力装置204は、タッチパネル式ディスプレイとして構成されていてもよい。利用者端末20には、エレベーター8の優先利用のサービスを受けるためのアプリケーションがインストールされている。利用者は、利用者端末20のアプリケーションを起動することによって優先利用のサービスを登録する。
【0021】
典型的には、利用者端末20は、入力装置204に対して入力された出発階から行先階への呼びを登録する。この処理は、以下、「呼び登録処理」と呼ばれる。利用者端末20は、広告配信サーバ40から配信された広告を表示装置202に表示する。この処理は、以下、「広告報知処理」と呼ばれる。また、利用者端末20は、利用者によって視聴された広告配信の種類、視聴時間等の情報に利用者固有の利用者IDを紐付けた広告視聴報告を生成し、通信ネットワーク6を介して利用者管理サーバ10へ送信する。この処理は、以下、「視聴報告処理」と呼ばれる。
【0022】
利用者管理サーバ10は、例えば広告代理店が管理するサーバであり、本開示のビルシステムの利用者管理装置に相当する。利用者管理サーバ10は、エレベーター8が設置された施設とは異なる遠隔地のサーバとして構成されていてもよい。他の例として、利用者管理サーバ10は、クラウド上のサーバによって実現されてもよい。
【0023】
利用者管理サーバ10は、記憶装置102を備える。記憶装置102には、広告視聴実績を利用者毎に記憶した広告視聴実績情報と、呼び登録の出発階、行先階、利用頻度、利用時間帯等の分析項目を利用者毎に記憶した呼び登録情報とが格納されている。利用者管理サーバ10は、利用者端末20から受信した広告視聴報告に基づいて、広告視聴実績情報を更新する。この処理は、以下「視聴実績記憶処理」と呼ばれる。広告視聴実績がポイントの場合、利用者管理サーバ10は、広告視聴報告に含まれる広告視聴の実績を保有ポイントに換算して利用者IDに紐付けて記憶或いは更新する。また、利用者管理サーバ10は、優先利用の呼びが可能と判定された場合、優先利用の呼びに必要な必要ポイントを利用者毎の保有ポイントから減算する。また、利用者管理サーバ10は、エレベーター制御サーバ30から受信した呼び登録情報を利用者IDに紐付けて記憶或いは更新する。この処理は、「呼び登録記憶処理」と呼ばれる。
【0024】
さらに、利用者管理サーバ10は、対象の利用者の広告視聴実績がエレベーター8の優先利用に必要な必要条件を満たしているかによって、エレベーター8の優先利用の可否を判定する。この処理は、以下、「判定処理」と呼ばれる。判定処理における判定結果は、通信ネットワーク6を介してエレベーター制御サーバ30に送られる。
【0025】
広告配信サーバ40は、例えば広告主が管理するサーバであり、本開示のビルシステムの広告配信装置に相当する。広告配信サーバ40は、エレベーター8が設置された施設とは異なる遠隔地のサーバとして構成されていてもよい。他の例として、広告配信サーバ40は、クラウド上のサーバによって実現されてもよい。
【0026】
広告配信サーバ40は、配信広告が格納された広告データベース402を備える。広告データベース402は、広告配信サーバ40とは異なる遠隔地又はクラウドのサーバに配置されていてもよい。広告配信サーバ40は、利用者からの広告配信要求を受けて、対象の利用者の呼び登録情報の提供を利用者管理サーバ10に要求する。また、広告配信サーバ40は、受信した呼び登録情報に基づいて、対象の利用者に配信する広告を選定する。この処理は、以下「選定処理」と呼ばれる。選定された広告は、通信ネットワーク6を介して利用者端末20へ配信される。
【0027】
1-2.ビルシステムの機能
次に、実施の形態1のビルシステムが備える機能について説明する。図2は、実施の形態1のビルシステムの機能ブロック図である。図2では、利用者管理サーバ10、利用者端末20、エレベーター制御サーバ30、及び広告配信サーバ40のそれぞれの制御装置のプロセッサがプログラムを実行することにより実現される機能ブロックを示している。
【0028】
利用者管理サーバ10は、視聴実績記憶部11と、判定部12と、呼び登録情報記憶部13と、を備える。視聴実績記憶部11は、視聴実績記憶処理を実行するための機能ブロックである。判定部12は、判定処理を実行するための機能ブロックである。また、呼び登録情報記憶部13は、呼び登録情報記憶処理を実行するための機能ブロックである。
【0029】
利用者端末20は、呼び登録部22と、広告報知部24と、視聴報告部26と、を備える。呼び登録部22は、を実行するための機能ブロックである。広告報知部24は、広告報知処理を実行するための機能ブロックである。視聴報告部26は、視聴報告処理を実行するための機能ブロックである。
【0030】
エレベーター制御サーバ30は、エレベーター制御部32を備える。エレベーター制御部32は、呼び登録に基づきエレベーター8を動作させるための機能ブロックである。
【0031】
広告配信サーバ40は、広告管理部42を備える。広告管理部は、選定処理を実行するための機能ブロックである。
【0032】
1-3.ビルシステムの動作
次に、図2も参照しながら実施の形態1のビルシステムにおいて実行される動作について説明する。
1-3-1.通常利用の呼び
図3は、利用者が通常利用の呼びを登録した場合にビルシステムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、利用者端末20、エレベーター制御サーバ30、及び利用者管理サーバ10において行われる処理をそれぞれ区画して表している。なお、図3に示すフローチャートの処理は、利用者に対してエレベーター8の優先利用サービスを提供するサービス提供方法の一部を表してもいる。
【0033】
ステップS100において、利用者端末20のアプリケーションが起動され、利用者によって通常利用の呼びが入力される。利用者端末20の呼び登録部22は、呼び登録処理において通常利用の呼びを登録する。登録された通常利用の呼び登録は、アプリケーションへのログイン情報によって特定される利用者IDに紐付けられた呼び登録情報として、エレベーター制御サーバ30に送られる。
【0034】
ステップS102において、エレベーター制御サーバ30は、呼び登録情報を利用者管理サーバ10へ通知する。ステップS104において、利用者管理サーバ10の呼び登録情報記憶部13は、受信した呼び登録情報に基づいて、呼び登録情報記憶処理を実行する。呼び登録情報記憶処理では、典型的には、出発階、行先階、利用時間帯等の項目を含む呼び登録情報が、利用者IDに紐付けられて記憶或いは更新される。
【0035】
また、ステップS102の処理が行われると、エレベーター制御サーバ30のエレベーター制御部32は、ステップS106において、通常利用の呼び登録情報に基づいてエレベーター8を制御するための動作指令をエレベーター8へ送信する。これにより、利用者は、ステップS108において、通常利用の呼びに従いエレベーターを通常利用する。
【0036】
1-3-2.優先利用の呼び
図4は、利用者が優先利用の呼びを登録した場合にビルシステムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、利用者端末20、エレベーター制御サーバ30、及び利用者管理サーバ10において行われる処理をそれぞれ区画して表している。なお、図4に示すフローチャートの処理は、利用者に対してエレベーター8の優先利用サービスを提供するサービス提供方法の一部を表してもいる。
【0037】
ステップS110において、利用者端末20のアプリケーションが起動され、利用者によって優先利用の呼びが入力される。利用者端末20の呼び登録部22は、呼び登録処理において優先利用の呼びを登録する。登録された優先利用の呼び登録は、アプリケーションへのログイン情報によって特定される利用者IDに紐付けられた呼び登録情報として、エレベーター制御サーバ30に送られる。
【0038】
ステップS112において、エレベーター制御サーバ30は、呼び登録情報を利用者管理サーバ10へ通知する。呼び登録情報を受けた利用者管理サーバ10の判定部12は、ステップS114の判定処理において、優先利用の呼びを利用可能かどうかを判定する。ここでは、判定部12は、広告視聴実績情報を照会することによって、利用者の広告視聴実績の評価値としての保有ポイントが、優先利用の呼びに必要な必要ポイントに達しているかどうかを判定する。その結果、判定が成立した場合、保有ポイントを利用した優先利用の呼びが可能と判断されてステップS116に進む。
【0039】
ステップS116において、呼び登録情報記憶部13は、受信した呼び登録情報に基づいて、呼び登録情報記憶処理を実行する。利用者管理サーバ10は、次のステップS118において、優先利用の呼びが可能と判断された判定結果を含む判定結果情報をエレベーター制御サーバ30に通知する。
【0040】
また、利用者管理サーバ10は、ステップS120において、保有ポイントから必要ポイント分を減算して広告視聴実績情報を最新情報に更新する。また、エレベーター制御サーバ30のエレベーター制御部32は、ステップS122において、優先利用の呼び登録情報に基づいてエレベーター8を制御するための動作指令をエレベーター8へ送信する。これにより、利用者は、ステップS124において、優先利用の呼びに従いエレベーターを優先利用する。
【0041】
一方、ステップS116の判定が成立しない場合、優先利用の呼びが不可と判断されてステップS126に進む。利用者管理サーバ10は、ステップS126において、優先利用の呼びが不可と判断された判定結果を含む判定結果情報をエレベーター制御サーバ30に通知する。エレベーター制御サーバ30は、ステップS128において、優先利用の呼びが不可であることを利用者端末20に通知する。利用者端末20は、ステップS130において、優先利用の呼びが不可であることを表示装置202に表示する。これにより、利用者は、優先利用の呼びが不可であることを認知することができる。
【0042】
1-3-3.広告の視聴
図5は、利用者が広告を視聴する場合にビルシステムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、利用者端末20、エレベーター制御サーバ30、及び利用者管理サーバ10において行われる処理をそれぞれ区画して表している。なお、図5に示すフローチャートの処理は、利用者に対してエレベーター8の優先利用サービスを提供するサービス提供方法の一部を表してもいる。
【0043】
ステップS140において、利用者によって利用者端末20のアプリケーションが起動され、入力装置204から広告配信要求が入力される。広告配信要求は、アプリケーションへのログイン情報によって特定される利用者IDに紐付けられた上で、広告配信サーバ40に送られる。
【0044】
広告配信サーバ40の広告管理部42は、ステップS142において、広告配信要求に紐付けられた利用者IDに対応する利用者の呼び登録情報の提供を利用者管理サーバ10に対して要求する。利用者管理サーバ10は、ステップS144において、呼び登録情報を照会することによって、対象の利用者の呼び登録情報を特定し、広告配信サーバ40へ送信する。
【0045】
広告配信サーバ40の広告管理部42は、ステップS146において、提供された呼び登録情報に基づいて、配信する広告を選定する選定処理を実行する。選定処理において、広告管理部42は、例えば、呼び登録情報に基づいて推定される利用者の居住階から富裕度を推定する。或いは、広告配信サーバ40は、例えば、呼び登録情報に基づいて推定されるエレベーターの利用頻度から行動特性を推定する。呼び登録情報に基づいて推定されるこれらの情報は、以下「利用者情報」と呼ばれる。そして、広告配信サーバ40は、推定された利用者情報に基づいて、対象の利用者に適した広告を選定する。選定された広告は、ステップS148において、通信ネットワーク6を介して利用者端末20へ配信される。
【0046】
利用者端末20の広告報知部24は、ステップS150において、配信された広告を表示装置202に表示する広告報知処理を実行する。これにより、利用者は、配信された広告を視聴することができる。利用者端末20の視聴報告部26は、ステップS152において、視聴報告処理を実行し、広告視聴報告を利用者管理サーバ10へ送信する。利用者管理サーバ10の視聴実績記憶部11は、ステップS154において視聴実績記憶処理を実行し、利用者端末20から受信した広告視聴報告に基づいて、広告視聴実績情報を更新する。視聴実績記憶処理では、典型的には、広告視聴報告に含まれる視聴実績をポイントに換算し、保有ポイントに加算する。
【0047】
1-4.ビルシステムの動作による作用及び効果
以上説明したビルシステム100の動作によれば、以下の作用及び効果が得られる。
【0048】
利用者は、広告視聴実績に応じてエレベーター8の優先利用サービスを受けることができる。これにより、利用者は、サービス料金の支払うことなく優先利用サービスを受けることが可能となる。また、利用者は、利用者端末20から広告を視聴することができるので、広告視聴の向上ための時間及び場所の自由度が向上する。
【0049】
エレベーター8の優先利用が広告視聴によって得られたポイントの消費サービスとなるため、利用者による広告視聴が促進される。これにより、広告主としての広告配信サーバ40は、利用者による広告視聴の機会が増すことによる購買促進の効果を得ることができる。
【0050】
1-5.変形例
実施の形態1に係るビルシステム100は、以下のように変形した態様を適用してもよい。
【0051】
1-5-1.制御装置
図6は、制御装置のハードウェア資源の変形例を示す図である。図6の制御装置50は、利用者管理サーバ10の制御装置の構成を例示しているが、利用者端末20、エレベーター制御サーバ30、及び広告配信サーバ40のそれぞれの制御装置の構成についても同様の変形例を適用することができる。
【0052】
制御装置50は、ハードウェア資源として、プロセッサ51とメモリ52とを含む処理回路53を備える。処理回路53に複数のプロセッサ51が含まれても良い。処理回路53に複数のメモリ52が含まれても良い。
【0053】
本実施の形態において、制御装置50が備える機能は、プログラムとして記述されたソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現できる。当該プログラムは、メモリ52に記憶される。或いは、プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。制御装置50は、メモリ52に記憶されたプログラムをプロセッサ51(コンピュータ)によって実行することにより、各機能を実現する。
【0054】
プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、或いはDSPともいわれる。メモリ52として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、及びEEPROM等が含まれる。
【0055】
図7は、制御装置50のハードウェア資源の他の例を示す図である。図7に示す例では、制御装置50は、プロセッサ51、メモリ52、及び専用ハードウェア54を含む処理回路53を備える。図7は、制御装置50が有する機能の一部を専用ハードウェア54によって実現する例を示す。制御装置50が有する機能の全部を専用ハードウェア54によって実現しても良い。専用ハードウェア54として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【0056】
1-5-2.広告視聴実績
広告視聴実績は、ポイントに限らず、一定期間の視聴実績によって分類される段階的なランクでもよい。広告視聴実績がランクである場合、利用者管理サーバ10は、ステップS154での視聴実績記憶処理において、一定期間の視聴実績を集計し、集計結果に応じた優先度のランクを付与すればよい。なお、広告視聴実績がランクである場合、ステップS120における視聴実績記憶処理は不要である。また、広告視聴実績の評価値は、ポイント及びランクに限らず、視聴実績を反映した他の評価値を用いることとしてもよい。
【0057】
1-5-3.ビルシステムの機能配置
ビルシステム100を構成する利用者管理サーバ10、利用者端末20、エレベーター制御サーバ30、及び広告配信サーバ40が備える各機能の配置に限定はない。例えば、利用者管理サーバ10の機能の一部が広告配信サーバ40又はエレベーター制御サーバ30に配置されていてもよい。
【0058】
ビルシステム100を構成する利用者管理サーバ10は、広告配信サーバ40と一体に結合した情報処理装置として、単一のサーバ形態によって構成されていてもよい。
【0059】
1-5-4.利用者端末
利用者端末20が備える広告報知部24としての機能は、利用者に対して広告を報知する機能と、視聴している利用者を特定する機能と、を備えた他の装置に配置されていてもよい。
【0060】
2.実施の形態2.
2-1.実施の形態2のビルシステムの特徴
実施の形態1のビルシステムでは、例えば保有ポイントが不足している場合にエレベーター8の優先利用サービスを受けることができない。また、広告視聴に要する時間を十分に確保できない利用者は広告視聴実績が伸びず、優先利用サービスを受ける機会を得られないことも想定される。
【0061】
そこで、実施の形態2のビルシステムは、広告視聴に替わる代替手段によって広告視聴実績を上乗せする動作に特徴を有している。ここでの代替手段は、例えば仮想実績の購入である。仮想実績は、広告を視聴することなく金銭で購入する仮想の広告視聴実績であり、広告視聴実績に上乗せすることができる。実施の形態2のビルシステムは、利用者による仮想実績の購入を受け付け、広告視聴実績情報の広告視聴実績に上乗せする。この処理は、以下「実績上乗せ処理」と呼ばれる。
【0062】
図8は、実施の形態2のビルシステムの利用者管理サーバの機能を示す機能ブロック図である。実施の形態2のビルシステムは、利用者端末20の機能構成を除き、実施の形態1のビルシステム100と同様の機能構成を備えている。
【0063】
実施の形態2のビルシステムの利用者端末20は、実施の形態1のビルシステム100の利用者端末20の構成に加えて、更に実績購入部28を備えている。実績購入部28は、利用者が仮想実績を購入する処理を行うための機能ブロックである。以下、フローチャートを参照しながら、実施の形態2のビルシステムにおいて実行される実績上乗せ処理について説明する。なお、以下に示すフローチャートの処理は、利用者に対してエレベーター8の優先利用サービスを提供するサービス提供方法の一部を表してもいる。
【0064】
2-2.実績上乗せ処理
図9は、実施の形態2のビルシステムにおいて実行される実績上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、利用者端末20、及び利用者管理サーバ10において行われる処理をそれぞれ区画して表している。
【0065】
ステップS200において、利用者端末20のアプリケーションが起動されると、実績購入部28は、利用者によって指定された仮想実績の購入処理を行う。購入する仮想実績は、例えば「XX円分」のように支払う金額単位で指定してもよいし、また、例えば、「優先利用の呼びのための仮想実績」のように、利用予定の優先利用サービス単位で指定してもよい。また、仮想実績の評価値がポイントである場合、購入する仮想実績は、ポイント単位で指定してもよい。購入された仮想実績の情報は、アプリケーションへのログイン情報によって特定される利用者IDに紐付けられた仮想実績情報として、利用者管理サーバ10に送られる。
【0066】
ステップS202において、利用者管理サーバ10の視聴実績記憶部11は、通知された仮想実績情報に基づいて、広告視聴実績情報の広告視聴実績に仮想実績を上乗せするように広告視聴実績情報を更新する。ステップS202の処理が完了した後、例えば図4に示すフローチャートに従い優先利用の呼びのための処理が行われる。
【0067】
以上の実績上乗せ処理によれば、利用者は、優先利用サービスを受けるための広告視聴実績が不足している場合であっても、広告視聴に時間をかけることなく優先利用サービスを受けることができる。これにより、広告視聴に時間を割くことができない利用者に対しても、優先利用サービスを提供することが可能となる。
【0068】
2-3.変形例
実施の形態2に係るビルシステムは、以下のように変形した態様を適用してもよい。
【0069】
仮想実績の評価値がポイントである場合、購入する仮想実績は、当該ポイントよりも優先利用サービスについての優先度の高いMVPポイントでもよい。このような変形例によれば、例えば優先利用サービスが他の利用者と競合した場合に、MVPポイントを利用する利用者の優先利用サービスが優先されるので、金銭の支払いを伴う利用者を最優先することができる。
【0070】
3.実施の形態3.
3-1.実施の形態3のビルシステムの特徴
実施の形態3のビルシステムは、広告視聴実績を利用者のビル管理費の一部として利用する動作に特徴を有している。ここでのビル管理費は、例えばエレベーター8が設置されているビル施設に対して利用者が支払うべき管理費である。実施の形態3のビルシステムは、利用者によるビル管理費の支払いを受け付け、広告視聴実績情報の広告視聴実績を消費してビル管理費を減額する。この処理は、以下「ビル管理費減額処理」と呼ばれる。
【0071】
図10は、実施の形態3のビルシステムの利用者管理サーバの機能を示す機能ブロック図である。実施の形態3のビルシステムは、利用者端末20及び利用者管理サーバ10の機能構成を除き、実施の形態1のビルシステム100と同様の機能構成を備えている。
【0072】
実施の形態3のビルシステムの利用者端末20は、実施の形態1のビルシステム100の利用者端末20の構成に加えて、更にビル管理費管理部29を備えている。ビル管理費管理部29は、利用者がビル管理費を支払う処理を行うための機能ブロックである。
【0073】
実施の形態3の利用者管理サーバ10は、実施の形態1のビルシステム100の利用者端末20の構成に加えて、更にビル管理費演算部14を備えている。ビル管理費演算部14は、広告視聴実績情報の広告視聴実績を消費した場合のビル管理費を演算するための機能ブロックである。以下、フローチャートを参照しながら、実施の形態3のビルシステムにおいて実行されるビル管理費減額処理について説明する。なお、以下に示すフローチャートの処理は、利用者に対してエレベーター8の優先利用サービスを提供するサービス提供方法の一部を表してもいる。
【0074】
3-2.ビル管理費減額処理
図11は、実施の形態3のビルシステムにおいて実行される実績上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、利用者端末20、及び利用者管理サーバ10において行われる処理をそれぞれ区画して表している。
【0075】
ステップS300において、利用者端末20のアプリケーションが起動されると、ビル管理費管理部29は、利用者からのビル管理費の通知要求を受け付ける。通知要求は、アプリケーションへのログイン情報によって特定される利用者IDに紐付けられた通知要求情報として、利用者管理サーバ10に送られる。
【0076】
ステップS302において、利用者管理サーバ10のビル管理費演算部14は、通知された通知要求情報に基づいて、広告視聴実績情報の広告視聴実績をビル管理費の一部として利用したときのビル管理費の残額を演算する。ここでは、典型的には、ビル管理費演算部14は、広告視聴実績情報を参照して、通知要求情報に含まれる利用者IDに紐付けられた広告視聴実績を取得し、当該広告視聴実績を費用に換算する。例えば、広告視聴実績の評価値がポイントの場合、1ポイント=X円として広告視聴実績に相当する費用を換算する。換算された費用は、ビル管理費の減額費用としてビル管理費から減算し、最終的なビル管理費の残額を演算する。
【0077】
ステップS304において、ビル管理費演算部14は、演算したビル管理費の残額を利用者端末20に通知する。ステップS306において、利用者端末20のビル管理費管理部29は、通知されたビル管理費の残額の支払処理を行う。支払い処理が完了すると、ビル管理費管理部29は、支払通知を利用者管理サーバ10に通知する。ステップS308において、利用者管理サーバ10は、ビル管理費に利用された広告視聴実績を減算して広告視聴実績情報を最新情報に更新する。例えば、ここでは、広告視聴実績の評価値がポイントの場合、保有ポイントから利用ポイント分を減算する。
【0078】
以上のビル管理費減額処理によれば、利用者は、優先利用サービスを受けるための広告視聴実績を利用して、ビル管理費を減額させることができる。これにより、ビル管理費をなるべく低額に抑えたい利用者に対して、広告視聴実績を有効に消費させることが可能となる。
【0079】
4.実施の形態4.
4-1.実施の形態4のビルシステムの特徴
実施の形態4のビルシステムは、優先利用の呼びが複数の利用者から同時期に登録された場合に、優先利用サービスの提供を受けるべき最適な利用者を選定する処理に特徴を有している。この処理は、以下、「利用者選定処理」と呼ばれる。
【0080】
図12は、実施の形態4のビルシステムの利用者管理サーバの機能を示す機能ブロック図である。実施の形態2のビルシステムは、利用者端末20の機能構成を除き、実施の形態1のビルシステム100と同様の機能構成を備えている。
【0081】
実施の形態2のビルシステムの利用者端末20は、実施の形態1のビルシステム100の利用者管理サーバ10の機能構成に加えて、更に選定部15を備えている。選定部15は、利用者選定処理を行うための機能ブロックである。以下、フローチャートを参照しながら、実施の形態4のビルシステムにおいて実行される利用者選定処理について説明する。なお、以下に示すフローチャートの処理は、利用者に対してエレベーター8の優先利用サービスを提供するサービス提供方法の一部を表してもいる。
【0082】
4-2.利用者選定処理
図13は、複数の利用者が同時期に優先利用の呼びを登録した場合にビルシステムにおいて実行される処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、利用者端末20、エレベーター制御サーバ30、及び利用者管理サーバ10において行われる処理をそれぞれ区画して表している。
【0083】
ステップS400において、複数の利用者が所持するそれぞれの利用者端末20のアプリケーションが起動され、各利用者によって優先利用の呼びが同時期に入力される。各利用者端末20の呼び登録部22は、呼び登録処理において優先利用の呼びを登録する。登録されたそれぞれの優先利用の呼び登録は、アプリケーションへのログイン情報によって特定されるそれぞれの利用者IDに紐付けられた呼び登録情報として、エレベーター制御サーバ30に送られる。
【0084】
ステップS402において、エレベーター制御サーバ30は、各利用者の呼び登録情報を利用者管理サーバ10へ通知する。呼び登録情報を受けた利用者管理サーバ10の判定部12は、ステップS404の判定処理において、それぞれの利用者が優先利用の呼びを利用可能かどうかを判定する。その結果、何れかの利用者についての判定が成立した場合、ステップS406に進む。優先利用の呼びを利用可能と判定された利用者が複数人いるかどうかを判定する。その結果、判定の成立が認められた場合、処理はステップS408に進み、判定の成立が認められない場合、処理はステップS410に進む。
【0085】
ステップS408において、選定部15は、優先利用の呼びを利用可能と判定された複数の利用者の中から最適な利用者を選定する。ここでは、選定部15は、例えば、複数の利用者のそれぞれが保有する保有ポイントの大小を比較し、保有ポイントが最も大きい利用者を選定する。他の例として、ステップS400において、各利用者は、優先利用の呼びを入力する際に、優先利用の呼びのために利用する任意の利用ポイントを入力する。入力された利用ポイントは、呼び登録情報に含められて利用者管理サーバ10へ送られる。そして、ステップS408において、選定部15は、例えば、複数の利用者のそれぞれの利用ポイントの大小を比較し、利用ポイントが最も大きい利用者を選定する。
【0086】
ステップS410からステップS424のそれぞれの処理は、ステップS408の処理において選定された利用者の優先呼びの登録に対して、ステップS116からステップS130のそれぞれの処理と同様の処理が実行される。
【0087】
以上の利用者選定処理によれば、複数の利用者の優先呼びが同時期に登録された場合の調停が可能となる。また、利用者の保有ポイント又は利用ポイントを比較して最適な利用者を選定するため、優先利用サービスに対する競争原理が働き、利用者に依る広告視聴が促進される。
【0088】
5.その他
5-1.本開示のビルシステムによって実現されるビジネスモデル例
図14は、本開示のビルシステムによって実現されるビジネスモデルを説明するための図である。この図に示す広告代理店、利用者、エレベーター会社、ビルオーナー、及び広告主は、本開示のビルシステム100の利用者管理サーバ10、利用者端末20、エレベーター制御サーバ30、広告配信サーバ40、及びエレベーター8に対応している。また、この図において、実線はお金の流れを示し、鎖線はサービスの流れを示し、一点鎖線はモノの流れを示している。
【0089】
利用者が広告主のサービス又は商品を購入することで利用者から広告主へ購入代金が流れる。広告主は、広告の視聴サービスを広告代理店に依頼することで広告主から広告代理店へ依頼費が流れる。エレベーター会社は、広告枠を広告代理店に提供することで、広告代理店からエレベーター会社へ広告費が流れる。また、利用者は、エレベーター会社から提供される広告を視聴することで、エレベーターの優先利用サービスを受ける。さらに、利用者は、ビルのエレベーターを利用することで、利用者からビルオーナーへ管理費が流れる。ビルオーナーは、エレベーターの保守をエレベーター会社へ依頼することにより、ビルオーナーからエレベーター会社へ保守費用が流れる。このように、本開示のビルシステムによって実現されるビジネスモデルでは、お金が最終的にエレベーター会社に流れるように構成されている。
【0090】
5-2.本開示の諸態様
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、本開示は上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0091】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0092】
(付記1)
利用者に対して広告を報知する広告報知部と、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備えたビルシステム。
(付記2)
前記利用者に対する前記エレベーターの優先利用を伴う優先利用の呼びが登録された場合、前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が前記優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部を更に備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記エレベーター制御部は、前記優先利用の呼びに従い前記エレベーターを制御する
ように構成される付記1に記載のビルシステム。
(付記3)
前記視聴実績記憶部は、前記広告視聴実績を保有ポイントに換算し、換算した前記保有ポイントを利用者に紐付けて記憶するように構成され、
前記必要条件は、前記保有ポイントが前記優先利用に必要な必要ポイントを満たしていることを含む付記2に記載のビルシステム。
(付記4)
前記優先利用の呼びに従い前記エレベーターが制御された場合、前記視聴実績記憶部は、前記保有ポイントから前記必要ポイントを減算する
ように構成される付記3に記載のビルシステム。
(付記5)
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしていない場合、前記エレベーター制御部は、前記優先利用の呼びが不可である旨を前記利用者に通知する
ように構成される付記2から付記4の何れか1項に記載のビルシステム。
(付記6)
前記利用者により登録された前記エレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した前記利用者に紐付けて記憶する呼び登録情報記憶部と、
前記利用者の前記呼び登録情報に基づいて、前記利用者に対して前記広告報知部から報知する広告を選定する広告管理部と、
を更に備えることを特徴とする付記1から付記5の何れか1項に記載のビルシステム。
(付記7)
前記広告管理部は、前記呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、前記利用者毎の利用者情報に基づいて、報知する広告を利用者毎に選定するように構成される付記6に記載のビルシステム。
(付記8)
前記視聴実績記憶部は、前記利用者が支払う費用に応じて前記利用者の前記広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せするように構成される付記1から付記7の何れか1項に記載のビルシステム。
(付記9)
前記広告視聴実績に応じて、前記利用者が支払うビル管理費を減額するビル管理費演算部を更に備える付記1から付記8の何れか1項に記載のビルシステム。
(付記10)
前記視聴実績記憶部は、報知した前記広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する
ように構成される付記1から付記9の何れか1項に記載のビルシステム。
(付記11)
前記広告報知部は、利用者が所持する利用者端末に搭載され、前記利用者を特定して前記広告を報知するように構成され、
前記視聴実績記憶部は、前記利用者端末によって特定された利用者に紐付けて前記広告視聴実績を記憶する
ように構成される付記1から付記10の何れか1項に記載のビルシステム。
(付記12)
前記優先利用の呼びが複数の利用者から同時期に登録され、且つ前記複数の利用者の前記広告視聴実績がそれぞれ前記必要条件を満たしている場合、前記複数の利用者のそれぞれの前記広告視聴実績に応じて、前記複数の利用者の前記優先利用の呼びの中から何れか1つの呼びを選定する選定部を更に備える付記2から付記5の何れか1項に記載のビルシステム。
(付記13)
利用者が視聴した広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して前記判定部における判定結果を通知する
ように構成される利用者管理装置。
(付記14)
利用者に対して広告を配信する広告管理部と、
利用者に対して配信した広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して前記判定部における判定結果を通知する
ように構成される情報処理装置。
(付記15)
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、
利用者に対して広告を報知するステップと、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶するステップと、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するステップと、
を備えたサービス提供方法。
(付記16)
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、
利用者に対して広告を報知し、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶し、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御する
ことをコンピュータに実行させる
ように構成されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【符号の説明】
【0093】
6 通信ネットワーク、 8 エレベーター、 10 利用者管理サーバ、 11 視聴実績記憶部、 12 判定部、 13 呼び登録情報記憶部、 14 ビル管理費演算部、 15 選定部、 20 利用者端末、 22 呼び登録部、 24 広告報知部、 26 視聴報告部、 28 実績購入部、 29 ビル管理費管理部、 30 エレベーター制御サーバ、 32 エレベーター制御部、 40 広告配信サーバ、 42 広告管理部、 50 制御装置、 51 プロセッサ、 52 メモリ、 53 処理回路、 54 専用ハードウェア、 100 ビルシステム、 102 記憶装置、 202 表示装置、 204 入力装置、 402 広告データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-11-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に対して広告を報知する広告報知部と、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御部と、
前記利用者により登録された前記エレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した前記利用者に紐付けて記憶する呼び登録情報記憶部と、
前記利用者の前記呼び登録情報に基づいて、前記利用者に対して前記広告報知部から報知する広告を選定する広告管理部と、を備え
前記広告管理部は、前記呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、前記利用者毎の利用者情報に基づいて、報知する広告を利用者毎に選定するように構成されるビルシステム。
【請求項2】
利用者に対して広告を報知する広告報知部と、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備え
前記視聴実績記憶部は、前記利用者が支払う費用に応じて前記利用者の前記広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せするように構成されるビルシステム。
【請求項3】
利用者に対して広告を報知する広告報知部と、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御部と、
前記広告視聴実績に応じて、前記利用者が支払うビル管理費を減額するビル管理費演算部と、
を備えたビルシステム。
【請求項4】
利用者に対して広告を報知する広告報知部と、
報知した前記広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、演算した前記広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備えたビルシステム。
【請求項5】
前記利用者に対する前記エレベーターの優先利用を伴う優先利用の呼びが登録された場合、前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が前記優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部を更に備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記エレベーター制御部は、前記優先利用の呼びに従い前記エレベーターを制御する
ように構成される請求項1から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項6】
前記視聴実績記憶部は、前記広告視聴実績を保有ポイントに換算し、換算した前記保有ポイントを利用者に紐付けて記憶するように構成され、
前記必要条件は、前記保有ポイントが前記優先利用に必要な必要ポイントを満たしていることを含む請求項に記載のビルシステム。
【請求項7】
前記優先利用の呼びに従い前記エレベーターが制御された場合、前記視聴実績記憶部は、前記保有ポイントから前記必要ポイントを減算する
ように構成される請求項に記載のビルシステム。
【請求項8】
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしていない場合、前記エレベーター制御部は、前記優先利用の呼びが不可である旨を前記利用者に通知する
ように構成される請求項に記載のビルシステム。
【請求項9】
前記広告報知部は、利用者が所持する利用者端末に搭載され、前記利用者を特定して前記広告を報知するように構成され、
前記視聴実績記憶部は、前記利用者端末によって特定された利用者に紐付けて前記広告視聴実績を記憶する
ように構成される請求項1から請求項4の何れか1項に記載のビルシステム。
【請求項10】
前記優先利用の呼びが複数の利用者から同時期に登録され、且つ前記複数の利用者の前記広告視聴実績がそれぞれ前記必要条件を満たしている場合、前記複数の利用者のそれぞれの前記広告視聴実績に応じて、前記複数の利用者の前記優先利用の呼びの中から何れか1つの呼びを選定する選定部を更に備える請求項に記載のビルシステム。
【請求項11】
利用者が視聴した広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して前記判定部における判定結果を通知する
ように構成され
前記視聴実績記憶部は、前記利用者が支払う費用に応じて前記利用者の前記広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せするように構成される利用者管理装置。
【請求項12】
利用者が視聴した広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して前記判定部における判定結果を通知する
ように構成され
前記広告視聴実績に応じて、前記利用者が支払うビル管理費を減額するビル管理費演算部を更に備える利用者管理装置。
【請求項13】
利用者が視聴した広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、演算した前記広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して前記判定部における判定結果を通知する
ように構成される利用者管理装置。
【請求項14】
利用者に対して広告を配信する広告管理部と、
利用者に対して配信した広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、
前記利用者に紐付けられた前記広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、
前記広告視聴実績が前記必要条件を満たしている場合、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して前記判定部における判定結果を通知する
ように構成され
前記利用者により登録された前記エレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した前記利用者に紐付けて記憶する呼び登録情報記憶部を更に備え、
前記広告管理部は、前記利用者の前記呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、前記利用者毎の利用者情報に基づいて、配信する広告を利用者毎に選定するように構成される情報処理装置。
【請求項15】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、
利用者に対して広告を報知するステップと、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶するステップと、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するステップと、
前記利用者により登録された前記エレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した前記利用者に紐付けて記憶するステップと、
前記利用者の前記呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、前記利用者毎の利用者情報に基づいて、報知する広告を利用者毎に選定するステップと、
を備えたサービス提供方法。
【請求項16】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、
利用者に対して広告を報知するステップと、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶するステップと、
前記利用者が支払う費用に応じて前記利用者の前記広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せするステップと、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するステップと、
を備えたサービス提供方法。
【請求項17】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、
利用者に対して広告を報知するステップと、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶するステップと、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するステップと、
前記広告視聴実績に応じて、前記利用者が支払うビル管理費を減額するステップと、
を備えたサービス提供方法。
【請求項18】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、
利用者に対して広告を報知するステップと、
報知した前記広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、演算した前記広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶するステップと、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御するステップと、
を備えたサービス提供方法。
【請求項19】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、
利用者に対して広告を報知し、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶し、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御し、
前記利用者により登録された前記エレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した前記利用者に紐付けて記憶し、
前記利用者の前記呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、前記利用者毎の利用者情報に基づいて、報知する広告を利用者毎に選定する
ことをコンピュータに実行させる
ように構成されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項20】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、
利用者に対して広告を報知し、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶し、
前記利用者が支払う費用に応じて前記利用者の前記広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せし、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御する
ことをコンピュータに実行させる
ように構成されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項21】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、
利用者に対して広告を報知し、
報知した前記広告の広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶し、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御し、
前記広告視聴実績に応じて、前記利用者が支払うビル管理費を減額する
ことをコンピュータに実行させる
ように構成されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項22】
利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、
利用者に対して広告を報知し、
報知した前記広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、演算した前記広告視聴実績を、視聴した前記利用者に紐付けて記憶し、
前記利用者の前記広告視聴実績に応じて、前記利用者に対してエレベーターを優先利用させるように前記エレベーターを制御する
ことをコンピュータに実行させる
ように構成されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示のビルシステムは、利用者に対して広告を報知する広告報知部と、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備え、利用者により登録されたエレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した利用者に紐付けて記憶する呼び登録情報記憶部と、利用者の呼び登録情報に基づいて、利用者に対して広告報知部から報知する広告を選定する広告管理部と、を備え、広告管理部は、呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、利用者毎の利用者情報に基づいて、報知する広告を利用者毎に選定するように構成されるものである。
また、本開示のビルシステムは、利用者に対して広告を報知する広告報知部と、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備え、視聴実績記憶部は、利用者が支払う費用に応じて利用者の広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せするように構成されるものである。
また、本開示のビルシステムは、利用者に対して広告を報知する広告報知部と、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御部と、広告視聴実績に応じて、利用者が支払うビル管理費を減額するビル管理費演算部と、を備えたものである。
また、本開示のビルシステムは、利用者に対して広告を報知する広告報知部と、報知した広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、演算した広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御部と、を備えたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
また、本開示の利用者管理装置は、利用者が視聴した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者に紐付けられた広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、広告視聴実績が必要条件を満たしている場合、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して判定部における判定結果を通知するように構成され、視聴実績記憶部は、利用者が支払う費用に応じて利用者の広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せするように構成されるものである。
また、本開示の利用者管理装置は、利用者が視聴した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者に紐付けられた広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、広告視聴実績が必要条件を満たしている場合、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して判定部における判定結果を通知するように構成され、広告視聴実績に応じて、利用者が支払うビル管理費を減額するビル管理費演算部を更に備えるものである。
また、本開示の利用者管理装置は、利用者が視聴した広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、演算した広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者に紐付けられた広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、広告視聴実績が必要条件を満たしている場合、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して判定部における判定結果を通知するように構成されるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、本開示の情報処理装置は、利用者に対して広告を配信する広告管理部と、利用者に対して配信した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶する視聴実績記憶部と、利用者に紐付けられた広告視聴実績が優先利用に必要な必要条件を満たしているかを判定する判定部と、を備え、広告視聴実績が必要条件を満たしている場合、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するエレベーター制御装置に対して判定部における判定結果を通知するように構成され、利用者により登録されたエレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した利用者に紐付けて記憶する呼び登録情報記憶部を更に備え、広告管理部は、利用者の呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、利用者毎の利用者情報に基づいて、配信する広告を利用者毎に選定するように構成されるものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、本開示のサービス提供方法は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、利用者に対して広告を報知するステップと、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶するステップと、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するステップと、利用者により登録されたエレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した利用者に紐付けて記憶するステップと、利用者の呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、利用者毎の利用者情報に基づいて、報知する広告を利用者毎に選定するステップと、を備えたものである。
また、本開示のサービス提供方法は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、利用者に対して広告を報知するステップと、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶するステップと、利用者が支払う費用に応じて利用者の広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せするステップと、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するステップと、を備えたものである。
また、本開示のサービス提供方法は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、利用者に対して広告を報知するステップと、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶するステップと、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するステップと、広告視聴実績に応じて、利用者が支払うビル管理費を減額するステップと、を備えたものである。
また、本開示のサービス提供方法は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供するサービス提供方法であって、利用者に対して広告を報知するステップと、報知した広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、演算した広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶するステップと、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御するステップと、を備えたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
更に、本開示のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、プログラムは、利用者に対して広告を報知し、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶し、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御し、利用者により登録されたエレベーターの呼びを含む呼び登録情報を、登録した利用者に紐付けて記憶し、利用者の呼び登録情報に基づいて、利用者毎の居住階又は行動特性を含む利用者情報を推定し、利用者毎の利用者情報に基づいて、報知する広告を利用者毎に選定することをコンピュータに実行させるように構成されるものである。
また、本開示のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、プログラムは、利用者に対して広告を報知し、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶し、利用者が支払う費用に応じて利用者の広告視聴実績に仮想の広告視聴実績を上乗せし、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御することをコンピュータに実行させるように構成されるものである。
また、本開示のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、プログラムは、利用者に対して広告を報知し、報知した広告の広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶し、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御し、広告視聴実績に応じて、利用者が支払うビル管理費を減額することをコンピュータに実行させるように構成されるものである。
また、本開示のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、利用者に対してエレベーターの優先利用サービスを提供することをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、プログラムは、利用者に対して広告を報知し、報知した広告の配信時間に応じて広告視聴実績を演算し、演算した広告視聴実績を、視聴した利用者に紐付けて記憶し、利用者の広告視聴実績に応じて、利用者に対してエレベーターを優先利用させるようにエレベーターを制御することをコンピュータに実行させるように構成されるものである。