(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013174
(43)【公開日】2024-01-31
(54)【発明の名称】害獣駆除落とし罠
(51)【国際特許分類】
A01M 25/00 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
A01M25/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022125888
(22)【出願日】2022-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】594155724
【氏名又は名称】岩淵 二三男
(72)【発明者】
【氏名】岩淵 二三男
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA01
2B121BA21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は農地及び住宅地における害獣による農地住宅地への侵入を防止して工作物の破壊及び食害による被害を防止する。
【解決手段】害獣の通り道及び農地又は住宅地の周辺に、格子を設置する場所の下部を掘削し格子に害獣が足を落としても足先が地面に触れないよう空間を確保する、格子は蹄又は足の大きさより少し大きめ(猪、鹿等大型動物は幅6~7cm長さ10~15cm、キツネ、狸等中型動物は幅5~6cm長さ10cm程度)にした格子の間から害獣の前脚又は後ろ脚が落ち胸又は腹部で止まった場合足が宙に浮き足を地面に踏ん張り足を抜くことができなくなり、害獣による農地の食害及び住宅地の破壊行為も阻止できるため農作物の食害被害をなくすることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
害獣の通り道に木製又は金属製の格子状の網を仕掛け下部を空間を設け格子の隙間から足を落ちるようにして足を落とし格子に足を挟めて害獣を動けなくし侵入を防止できるようにした罠。
【請求項2】
格子の大きさを害獣の蹄の大きさで組み害獣の足は落下するようにし人の足より小さいため人は通行できるようにする、また車両は通行できるようにした格子。
【請求項3】
格子の下部を掘削し空洞にして害獣の足が地面に触ることができないよう対象害獣の足より長い空洞を設ける。
【請求項4】
格子の下部を地盤が固くて掘削できない場合は前後にスロープを設けることで格子下部の空間を保持できる構造とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農地及び住宅地に害獣(猪、鹿等)が侵入し工作物の破壊および農地を荒らし農作物に食害被害を与える害獣(猪、鹿等)が農地又は住宅地へ侵入できないように害獣(猪、鹿等)の進入を防ぎまた害獣(猪、鹿等)を捕獲するためのものである。
【背景技術】
)
【0002】
従来は農地および住宅地への侵入防止として柵または電気柵と頑丈な塀等で周辺を全て囲み害獣の侵入防止を行っていたが車両および人の通行する時は扉の開閉を行い通行の後はまた閉める等の行為が必要で高齢者には非常に負担となっている。
また電気柵等は電気代がかかり経年劣化により交換が必要となるまたそのデイは入りの際は電源の切断を行うが電源の入れ忘れ切り忘れによる感電また侵入を許してしまい被害に会うことがよくある。
【課題を解決するための手段】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来は柵または塀を設けて農地又は住宅地への侵入を防ぐものであるが特に農地の場合対策として柵が主流であり柵塀の場合は害獣によって破壊されるなど侵入を阻止できる構造となっていない、また農地という特殊性から農耕車両の出入りも必要で重い塀を設置し車両の出入りの際扉を開閉することは非常に面倒で困難であり前述のとおり被害を受けることも多々ある、害獣の力は我々の人間の力よりはるかに強く重い扉でも簡単に移動破壊されるため農地住宅地への侵入を阻止できていない。
【0004】
本発明の使用実施例を
図1に示す、本発明の格子を設置する場所の下部を掘削し格子に害獣が足を落としても足先が地面に触れないよう空間を確保する、格子は蹄又は足の大きさより少し大きめ(猪、鹿等大型動物は幅6~7cm長さ10~15cm、キツネ、狸等中型動物は幅5~6cm長さ10cm程度)にした格子の間から害獣の前脚又は後ろ脚が落ち胸又は腹部で止まった場合足が宙に浮き足を地面に踏ん張り足を抜くことができなくなり、地面に足を踏ん張ることができないため害獣は前に進むことも後ろに下がることもできないため農地および住宅地へ侵入できなくなる、また地中に空間を確保できないときは落とし罠を高く設置し前後をスロープにすることで車両や人の通行の妨げにならない、またスロープ自体を落とし罠としても有効であり落とし罠を斜面に設置しても有効である、害獣の足が滑って落とし罠にかかりやすくするため落とし罠のフレームに円筒を取付けた場合円筒が回転することで足が落ちやすくし抜くことが出できなくなる落とし罠から片足が抜けて片足で踏ん張ったとしても再度格子に足が滑り落ちるため脱出することがほぼ不可能となる。
また、格子の大きさを対象の害獣の蹄の大きさで変更し対象害獣のみを侵入できなくするが対象となる害獣の重量があまり重くない場合はロープ等でできた網若しくはワイヤーモッコ等でも有効である、また山間部などで箱罠を仕掛ける場合も多いが箱罠自体非常に大きく重量もあり仕掛けるのは一人では無理で大変な労力を要するが落とし罠の場合穴さえ掘削できれば落とし罠を分割し現地で組み立てることも可能で一人でも設置できるため労力も省略でき険しい山間部でも簡単に害獣の被害を防止できる。
【発明の効果】
本発明の落とし罠を農地又は住宅地の周辺又は通り道に設置することで害獣の侵入を阻止し害獣による農地の食害及び住宅地の破壊行為も阻止できるため農作物の食害被害をなくすることができる、また重い塀の開閉作業から解放されることで農業作業の効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図2】本発明の落とし罠を飛跳ね防止として2段階で設置した使用例
【
図3】本発明の落とし罠の前後にスロープを設置した使用例
【
図5】本発明の落とし罠の格子をハニカム状にした平面図
【
図6】本発明の落とし罠の格子足を落ちやすくするために円筒を取付けた使用例
【符号の説明】
【0006】
1は本発明の落とし罠
2は地面
3は空間
4は害獣
5は杭
6はスロープ
7は固い地盤
8は円筒