(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131754
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/182 20190101AFI20240920BHJP
【FI】
G06F16/182 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042198
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀金 隆一
(57)【要約】
【課題】第1オンラインストレージでは実行できないが第2オンラインストレージで実行できる処理を実行する際に、手動によりファイルを第2オンラインストレージに格納し直す場合に比べて、手間を低減できる、情報処理システムを提供する。
【解決手段】複数のオンラインストレージに格納されたファイルを表示し、表示された前記ファイルの中から処理の対象となる対象ファイルが選択された場合、対象ファイルに対して実行すべき処理を受け付け、受け付けた前記実行すべき処理が、前記複数のオンラインストレージのうち、前記対象ファイルを保持する第1オンラインストレージとは異なる第2オンラインストレージによって実行できる処理である場合、前記第1オンラインストレージから取得した前記対象ファイルを前記第2オンラインストレージに格納し、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理を実行させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを含み、
前記プロセッサは、
複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示し、
表示された前記ファイルの中から処理の対象となる対象ファイルが選択された場合、対象ファイルに対して実行すべき処理を受け付け、
受け付けた前記実行すべき処理が、前記複数のオンラインストレージのうち、前記対象ファイルを保持する第1オンラインストレージとは異なる第2オンラインストレージによって実行できる処理である場合、前記第1オンラインストレージから取得した前記対象ファイルを前記第2オンラインストレージに格納し、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理を実行させる、
情報処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記対象ファイルに対する前記第2オンラインストレージによる前記実行すべき処理の実行が終了した後、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを前記第1オンラインストレージに格納する、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第2オンラインストレージに格納された前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを、前記第2オンラインストレージ上から削除させる、
請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示すると共に、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを表示する
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記複数のオンラインストレージが実行できる処理を登録し、
前記対象ファイルに対し、前記登録された処理の一覧を表示する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記処理の一覧を表示するにあたり、前記処理が前記複数のオンラインストレージのうちいずれのオンラインストレージで実行されるかを示す属性を付与する、
請求項5記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記登録された、前記複数のオンラインストレージのそれぞれが実行できる処理が重複する場合、重複する前記処理を実行する機能を有する少なくとも2のオンラインストレージのうち、より高精度な機能を有するオンラインストレージに前記処理を実行させる
請求項5記載の情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータに、
複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示させ、
表示された前記ファイルの中から処理の対象となる対象ファイルが選択された場合、対象ファイルに対して実行すべき処理を受け付けさせ、
受け付けた前記実行すべき処理が、前記複数のオンラインストレージのうち、前記対象ファイルを保持する第1オンラインストレージとは異なる第2オンラインストレージによって実行できる処理である場合、前記第1オンラインストレージから取得した前記対象ファイルを前記第2オンラインストレージに格納し、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理を実行させる、
ことを含む処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のオンラインストレージサービスに自動ログインするファイル管理装置であって、各オンラインストレージサービスにおいて目的とするファイル操作を実現するための一連のコマンド群をファイル操作情報として保存し、オンラインストレージに存在するファイルをローカルに存在するファイルと同様に見せて同様に操作入力を受け付けるユーザインターフェースを有し、前記ユーザインターフェースにおいて受け付けたユーザのファイル操作を、前記ファイル操作情報を用いてオンラインストレージ上のファイルに反映させる処理を実行することを特徴とする、ファイル管理装置、が開示されている。
【0003】
特許文献2には、複数のオンラインストレージとネットワークを介して接続される情報処理装置であって、前記各オンラインストレージ上で展開可能なファイル形式に関する情報を取得するサポート情報取得手段と、前記ファイル形式に基づいて前記各ファイルを展開可能なオンラインストレージを前記各ファイルの保存先として選択する保存先選択手段と、選択された前記各オンラインストレージに前記各ファイルを送信する送信手段と、前記各オンラインストレージに記憶させた各フォルダ及びファイルの夫々のフォルダパス及びファイルパスと、前記各フォルダ及びファイルの管理用に設定された仮想的なフォルダパス及びファイルパスとを関連付けたフォルダ・ファイル管理情報を管理するフォルダ・ファイル管理手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-287104号公報
【特許文献2】特開2017-207805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オンラインストレージに格納されたファイルに対しては、当該オンラインストレージ上において、例えば付箋追加、電子透かし等の機能による処理を実行することができる。また、複数のオンラインストレージそれぞれにファイルが格納されている場合においては、例えば第1オンラインストレージに格納されているファイルに対する処理は第1オンラインストレージにおいて実行し、第2オンラインストレージに格納されているファイルに対する処理は第2オンラインストレージにおいて実行することができる。
【0006】
ここで、第1オンラインストレージに格納されたファイルに対し、第2オンラインストレージ上で実行できる処理を行う場合、ユーザは、当該ファイルを一度第2オンラインストレージに格納し直す必要があり、その分手間がかかってしまう。
【0007】
本開示は、第1オンラインストレージに格納されたファイルに対して、第1オンラインストレージでは実行できないが第2オンラインストレージで実行できる処理を実行する際に、手動によりファイルを第2オンラインストレージに格納し直す場合に比べて、手間を低減できる、情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理システムは、プロセッサを含み、前記プロセッサは、複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示し、表示された前記ファイルの中から処理の対象となる対象ファイルが選択された場合、対象ファイルに対して実行すべき処理を受け付け、受け付けた前記実行すべき処理が、前記複数のオンラインストレージのうち、前記対象ファイルを保持する第1オンラインストレージとは異なる第2オンラインストレージによって実行できる処理である場合、前記第1オンラインストレージから取得した前記対象ファイルを前記第2オンラインストレージに格納し、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理を実行させる。
【0009】
また、第2態様に係る情報処理システムは、第1態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記対象ファイルに対する前記第2オンラインストレージによる前記実行すべき処理の実行が終了した後、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを前記第1オンラインストレージに格納する。
【0010】
また、第3態様に係る情報処理システムは、第2態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記第2オンラインストレージに格納された前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを、前記第2オンラインストレージ上から削除させる。
【0011】
また、第4態様に係る情報処理システムは、第1態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示すると共に、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを表示する。
【0012】
また、第5態様に係る情報処理システムは、第1態様から第4態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記複数のオンラインストレージが実行できる処理を登録し、前記対象ファイルに対し、前記登録された処理の一覧を表示する。
【0013】
また、第6態様に係る情報処理システムは、第5態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記処理の一覧を表示するにあたり、前記処理が前記複数のオンラインストレージのうちいずれのオンラインストレージで実行されるかを示す属性を付与する。
【0014】
また、第7態様に係る情報処理システムは、第5態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記登録された、前記複数のオンラインストレージのそれぞれが実行できる処理が重複する場合、重複する前記処理を実行する機能を有する少なくとも2のオンラインストレージのうち、より高精度な機能を有するオンラインストレージに前記処理を実行させる。
【0015】
また、第8態様に係る情報処理システムは、コンピュータに、複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示させ、表示された前記ファイルの中から処理の対象となる対象ファイルが選択された場合、対象ファイルに対して実行すべき処理を受け付けさせ、受け付けた前記実行すべき処理が、前記複数のオンラインストレージのうち、前記対象ファイルを保持する第1オンラインストレージとは異なる第2オンラインストレージによって実行できる処理である場合、前記第1オンラインストレージから取得した前記対象ファイルを前記第2オンラインストレージに格納し、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理を実行させる、ことを含む処理を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
第1態様、及び第8態様によれば、第1オンラインストレージに格納されたファイルに対して、第1オンラインストレージでは実行できないが第2オンラインストレージで実行できる処理を実行する際に、手動によりファイルを第2オンラインストレージに格納し直す場合に比べて、手間を低減できる、という効果を有する。
【0017】
第2態様によれば、前記第2オンラインストレージによる前記実行すべき処理の実行が終了した後、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを前記第1オンラインストレージに格納されない場合と比較して、処理が実行された対象ファイルを第1オンラインストレージから取得することができる、という効果を有する。
【0018】
第3態様によれば、第2オンラインストレージに上で処理が実行された対象ファイルを、第2オンラインストレージ上から削除させない場合と比較して、予め格納されていなかった対象ファイルを第2オンラインストレージ上から削除することができる、という効果を有する。
【0019】
第4態様によれば、複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示せずに、第2オンラインストレージ上で処理が実行された対象ファイルを表示する場合と比較して、第2オンラインストレージ上で処理が実行された対象ファイルを表示する際に、複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルも表示することができる、という効果を有する。
【0020】
第5態様によれば、複数のオンラインストレージが実行できる処理を登録して対象ファイルに対し、登録された処理の一覧を表示しない場合と比較して、登録された複数のオンラインストレージが実行できる処理の一覧を対象ファイルに表示することができる、という効果を有する。
【0021】
第6態様によれば、対象ファイルに表示された処理の一覧に、複数のオンラインストレージのうちいずれのオンラインストレージで実行される処理かを示す属性を付与して表示しない場合と比較して、処理がどのオンラインストレージによるものかを表示することができる、という効果を有する。
【0022】
第7態様によれば、複数のオンラインストレージのそれぞれが実行できる処理が重複する場合に重複する処理を実行する機能を有する少なくとも2のオンラインストレージのうち、より高精度な機能を有するオンラインストレージに処理を実行させない場合と比較して、より高精度な機能を有するオンラインストレージに処理を実行させることができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概略を示す図である。
【
図2】情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】オンラインストレージテーブルの一例を示す図である。
【
図5】情報処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートの一例を示す図である。
【
図6】情報処理プログラムによって表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】表示部に表示されるメニューの一例を示す図である。
【
図8】受け付けた処理を実行する場合の情報処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】ファイルをフォルダに分類する概念を示す図である。
【
図12】フォルダに分類されたファイルを表示する画面の一例を示す図である。
【
図13】付箋が追加されたファイルを表示する画面の一例を示す図である。
【
図14】テーブル管理部によって管理されるオンラインストレージテーブルの他の一例を示す図である。
【
図15】テーブル管理部によって管理されるオンラインストレージテーブルの他の一例を示す図である。
【
図16】属性が登録された場合に表示されるメニューの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本開示の実施形態の一例を説明する。
【0025】
初めに、本実施形態の概略について説明する。
【0026】
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概略を示す図である。
図1に示す情報処理装置10は、本実施形態に係る情報処理システムの一例である。情報処理装置10は、ネットワーク30を介して、例えば外部のサーバが提供するクラウド50上のオンラインストレージと通信可能に接続される。情報処理装置10の一例は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer;PC)、モバイル端末等のユーザ端末である。
【0027】
図1に示す例によれば、情報処理装置10は、クラウド50上のオンラインストレージ510、オンラインストレージ520、及びオンラインストレージ530と通信可能に接続される。以下、オンラインストレージ510、オンラインストレージ520、及びオンラインストレージ530を総称する場合はオンラインストレージ500と表記する。
【0028】
オンラインストレージ510、オンラインストレージ520、及びオンラインストレージ530のそれぞれには、保持することが可能なファイルのフォーマットが定められている。ユーザは、情報処理装置10において作成した文書データ、及び画像データ等のファイルを、当該ファイルのフォーマットを保持することが可能なオンラインストレージに格納することができる。
【0029】
以下では、オンラインストレージ510は、フォーマット1、フォーマット2、及びフォーマット3のファイルを保持することができるとして説明する。また、オンラインストレージ520は、フォーマット2のファイルを保持することができるとして説明する。また、オンラインストレージ530は、フォーマット1及びフォーマット3のファイルを保持することができるとして説明する。なお、フォーマットの一例は、PDF形式、Word形式等である。
【0030】
図1に示す例において、オンラインストレージ510には、フォーマット1、フォーマット2、又はフォーマット3で作成されたファイルa、ファイルb、及びファイルcが格納される。オンラインストレージ520には、フォーマット2で作成されたファイルd及びファイルeが格納されている。オンラインストレージ530には、フォーマット1又はフォーマット3で作成されたファイルf、ファイルg、及びファイルhが格納されている。
【0031】
なお、
図1では、情報処理装置10が本実施形態に係る情報処理システムの一例であるとして説明したが、情報処理システムは、情報処理装置10と、他の複数の装置とを含んで構成されてもよい。
【0032】
図2は、情報処理装置10の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置10は、制御部12、表示部14、操作部16、記憶部18、通信部20等の構成部を含む。
【0033】
制御部12は、各構成部を制御する。制御部12は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)12A、ROM(Read Only Memory;読み出し専用メモリ)12B、RAM(Random Access Memory;ランダムアクセスメモリ)12C、不揮発性メモリ12D、入出力インターフェース(I/O)部12Eを含む。
【0034】
CPU12Aは、中央演算処理ユニットであり、記憶部18に記憶される情報処理プログラム100、及びその他の各種プログラムを例えばROM12B、不揮発性メモリ12D、及び記憶部18の少なくとも1つから読み出す。なお、情報処理プログラム100の詳細は後述する(
図5参照)。CPU12Aは、RAM12Cを作業領域として、読み出したプログラムを実行することで情報処理装置10を制御する。なお、CPU12Aは、プロセッサの一例である。
【0035】
CPU12A、ROM12B、RAM12C、及び不揮発性メモリ12Dは、バスを介してI/O部12Eと相互に通信可能に接続される。
【0036】
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイで構成される。
【0037】
操作部16は、マウス、キーボード等を含む。ユーザは、操作部16により、例えば情報処理装置10に対する指示を行うことができる。
【0038】
記憶部18は、例えば情報処理プログラム100、及びオンラインストレージテーブル300を記憶する。オンラインストレージテーブル300の詳細は後述する(
図4参照)。
【0039】
通信部20は、ネットワーク30等と通信するためのインターフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0040】
次に、情報処理装置10の機能構成について説明する。
【0041】
図3に示されるように、情報処理装置10は、機能構成として、表示制御部120、受付部121、指示部122、処理部123、及びテーブル管理部124を含んで構成される。各機能構成は、CPU12Aが、記憶部18に記憶された情報処理プログラム100を読み出して、RAM12Cに展開して実行することにより実現される。
【0042】
表示制御部120は、情報処理プログラム100による処理に応じた画面を表示部14へ表示するよう制御する。一例として、オンラインストレージ500のそれぞれに格納されたファイルに関する情報が取得されると、表示制御部120は、情報が取得されたファイルを表示部14へ表示する。
【0043】
受付部121は、表示されたファイルに対し実行すべき処理を受け付ける。一例として、受付部121は、表示部14に表示されたファイルの中から、処理の対象となるファイルが選択された場合、選択されたファイルに対して実行すべき処理を受け付ける。表示されたファイルの中から選択されたファイルは、「対象ファイル」の一例である。
【0044】
また、受付部121は、以下で説明するテーブル管理部124が管理するテーブルを編集する処理を受け付ける。
【0045】
指示部122は、受付部121が受け付けた処理を、情報処理装置10又はオンラインストレージ500に実行させるよう指示する。
【0046】
テーブル管理部124は、例えば
図4に示すオンラインストレージテーブル300を管理する。
【0047】
ここで、オンラインストレージテーブル300の詳細を説明する。
【0048】
オンラインストレージテーブル300には、情報処理装置10と通信可能に接続されたオンラインストレージ500の情報が登録される。オンラインストレージ500の情報とは、例えばオンラインストレージ500が実行できる処理、オンラインストレージ名及び、オンラインストレージの保持できるフォーマットの情報等である。なお、オンラインストレージ500が実行できる処理とは、例えばオンラインストレージ500毎に提供されるサービスのことであり、各オンラインストレージ500が有する機能毎に実行できる処理は異なる。処理の一例は、格納されたファイルに対する電子透かし、付箋追加、ファイルの分割、ファイルの統合、ファイルの回転・縮小・拡大を含む編集等である。
【0049】
図4に示すオンラインストレージテーブル300には、オンラインストレージ毎に、保持できるファイルのフォーマットと各オンラインストレージが実行できる処理とコマンドとが対応付けられて登録されている。また、
図4に示す例によれば、オンラインストレージ510は、フォーマット1、フォーマット2、及びフォーマット3のファイルに対し電子透かし及び付箋追加の処理を実行できる。また、オンラインストレージ520は、フォーマット2のファイルに対し電子透かしの処理を実行できる。また、オンラインストレージ530は、フォーマット1のファイルに対し電子透かし及び付箋追加の処理を実行でき、フォーマット3のファイルに対し付箋追加の処理を実行できる。
【0050】
指示部122は、オンラインストレージが実行できる処理に対応付けられて登録されたコマンドにより、当該オンラインストレージに格納されたファイルに対して、オンラインストレージ上で実行できる処理を実行させることができる。
【0051】
オンラインストレージテーブル300は、例えばオンラインストレージが最初に情報処理装置10と通信可能に接続された際に、テーブル管理部124によって生成され、管理される。
【0052】
次に、情報処理装置10の作用について説明する。
【0053】
図5は、情報処理プログラム100の処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示す処理は、例えば情報処理装置10にインストールされたアプリケーションが、ユーザの指示により起動したことを起因とし、CPU12Aによって実行される。
【0054】
ステップS100において、表示制御部120は、オンラインストレージ500に格納されたファイルを表示する。一例として、表示制御部120は、
図6に示す画面200を表示部14へ表示する。
図6に示す例によれば、
図1においてオンラインストレージ500に格納されているファイルが画面200に表示されている。ここで、表示制御部120は、ファイルが格納されているオンラインストレージの違いを区別することなく、複数のオンラインストレージが保持するファイルを一様に取得して表示する。表示される各ファイルには、ファイル名、フォーマット形式の情報、及び格納されているオンラインストレージ名等の情報が対応付けられている。
【0055】
以上のような処理によれば、ユーザは、オンラインストレージの違いを感じることなく、複数のオンラインストレージに格納されたファイルを、一画面上で閲覧することができる。
【0056】
ステップS102において、受付部121は、表示されたファイルに対して実行すべき処理、又はテーブル管理部124が管理するテーブルを編集する処理を受け付けたか否かを判定する。受付部121が受け付ける処理は、例えば画面200においてユーザによって指定される。なお、受付部121が受け付ける処理の詳細は後述する(
図7-
図17参照)。処理を受付けた場合(ステップS102のYES)、CPU12Aは、ステップS104の処理を実行する。処理を受付けない場合(ステップS102のNO)、CPU12Aは、ステップS102の処理を繰り返し実行する。
【0057】
ステップS104において、指示部122は、受け付けた処理を実行するよう情報処理装置10又はオンラインストレージ500へ指示する。
【0058】
ステップS106においては、実行された処理の結果が反映される。具体的に、受付部121が表示されたファイルに対して実行すべき処理を受け付けた場合は、表示制御部120が、処理が実行された結果によるファイルを表示する。受付部121が、テーブル管理部124が管理するテーブルを編集する処理を受け付けた場合、テーブル管理部124は、処理が実行された結果をテーブルに登録する。ステップS106の処理の詳細は後述する(
図8参照)。
【0059】
ここで、
図7-
図17を参照して、ステップS102において受付部121が受け付ける処理について説明する。
【0060】
受付部121は、例えば画面200に表示された複数のファイルの中から、1のファイルが選択されると、選択されたファイル(対象ファイル)に対して
図7に示すメニュー400を表示する。メニュー400とは、対象ファイルに対して実行できる処理の一覧を示すものである。受付部121は、メニュー400における処理が選択されることで、実行すべき処理を受け付けることができる。
【0061】
なお、メニュー400に示される処理は、情報処理装置10において実行される処理の他、オンラインストレージ500において実行される処理を含む。
図7に示す処理410、及び処理420は、オンラインストレージ500において実行される処理を示している。なお、メニュー400に示される、オンラインストレージ500において実行される処理は、例えばオンラインストレージテーブル300に登録された処理である。
【0062】
図8は、メニュー400に示された処理が選択され、受付部121が実行すべき処理を受け付けた場合の情報処理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示す処理は、
図5に示すステップS104の処理と、ステップS106の処理との間(
図5の(i))で行われる。
【0063】
ステップS200において、受付部121は、受け付けた処理が、オンラインストレージ500において実行される処理であるか否かを判定する。具体的に、
図7に示す例のメニュー400において、処理410又は処理420が選択された場合(ステップS200のYES)、CPU12Aは、ステップS204の処理を実行する。
図7に示す例のメニュー400において、処理410又は処理420以外の項目を受け付けた場合、つまり、情報処理装置10において実行される処理を受け付けた場合(ステップS200のNO)、CPU12Aは、ステップS202の処理を実行する。
【0064】
ステップS202において、処理部123は、対象ファイルに対し受け付けた処理を実行する。
【0065】
ステップS204において、処理部123は、対象ファイルが格納された、言い換えると、対象ファイルを保持するオンラインストレージの情報を、オンラインストレージテーブル300から取得する。なお、対象ファイルを保持するオンラインストレージを、「第1オンラインストレージ」と呼ぶ。
【0066】
具体的に、
図1、
図4及び
図7に示す例において、対象ファイルを示すファイルdは、オンラインストレージ520に格納されているので、処理部123は、第1オンラインストレージの情報として、オンラインストレージ520の情報を取得する。
【0067】
ステップS206において、処理部123は、取得した第1オンラインストレージの情報に基づき、受け付けた処理が第1オンラインストレージに対応するものか否かを判定する。受け付けた処理が第1オンラインストレージに対応するものである場合(ステップS206のYES)、CPU12AはステップS208の処理を実行する。受け付けた処理が第1オンラインストレージに対応するものでない場合、言い換えると、第1オンラインストレージが、受け付けた処理を実行する機能を有さない場合(ステップS206のNO)、CPU12Aは、ステップS214の処理を実行する。
【0068】
具体的に、
図4及び
図7に示す例において、処理410が選択されたことにより、受付部121が「付箋追加」の処理を受け付けた場合、「付箋追加」の処理はファイルdを保持するオンラインストレージ520に対応するものではないため、判定は否定される。一方、処理420が選択されたことにより、受付部121が「電子透かし」の処理を受け付けた場合、「電子透かし」の処理はファイルdを保持するオンラインストレージ520に対応するものであるため、判定は肯定される。
【0069】
ステップS208において、指示部122は、対象ファイルに対して処理が実行されるよう、第1オンラインストレージへ指示する。詳細に、指示部122は、例えばオンラインストレージテーブル300に登録されたコマンド、及び対象ファイルを指定する情報を第1オンラインストレージへ出力する。具体的に、
図4及び
図7に示す例において、処理420が選択されたことで、受付部121が「電子透かし」の処理を受け付けた場合、指示部122は、オンラインストレージ520に対し、
図4に示すコマンド「addWartermark.exe」、及び対象ファイルを指定する情報として、対象ファイルのファイル名「file(d)」を含む指示を出力する。これにより、第1オンラインストレージは、対象ファイルに対して電子透かしの処理を実行することができる。
【0070】
ステップS210において、処理部123は、対象ファイルに対する処理が終了したか否かを判定する。判定は、例えば第1オンラインストレージから処理が終了したことを通知する終了通知を受け付けたか否かで行う。例えば第1オンラインストレージから終了通知を受け付けた場合(ステップS210のYES)、処理部123は、ステップS212の処理を実行する。第1オンラインストレージから終了通知を受付けない場合(ステップS210のNO)、処理部123はステップS210の処理を繰り返し実行する。
【0071】
ステップS212において、処理部123は、第1オンラインストレージ上で処理が実行された対象ファイルを第1オンラインストレージから取得する。以下、処理が実行された対象ファイルを「処理済ファイル」とよぶ。なお、第1オンラインストレージから取得された処理済ファイルは、例えば情報処理装置10の記憶部18に記憶される。
【0072】
一方、ステップS214において、処理部123は、オンラインストレージテーブル300に基づき、受け付けた処理に対応している、第1オンラインストレージとは異なるオンラインストレージを取得する。以下、ステップS214において取得される、受け付けた処理に対応している、第1オンラインストレージとは異なるオンラインストレージを「第2オンラインストレージ」とよぶ。
【0073】
具体的に、
図4、及び
図7に示す例において、処理410が選択されたことにより、受付部121が「付箋追加」の処理を受け付けた場合、「付箋追加」の処理はオンラインストレージ520に対応していない。従って、処理部123は、「付箋追加」に対応しているオンラインストレージを第2オンラインストレージとして取得する。ここで、第2オンラインストレージは、対象ファイルのフォーマットを格納できるものである。
図4に示す例より、ファイルdはフォーマット2であり、オンラインストレージ530は、フォーマット2のファイルを格納できないので、第2オンラインストレージとしてオンラインストレージ510が取得される。
【0074】
ステップS216において、処理部123は、対象ファイルを第2オンラインストレージへ格納する。詳細に、処理部123は、第1オンラインストレージが保持する対象ファイルの複製を取得し、取得した対象ファイルの複製を情報処理装置10の記憶部18に記憶する。そして、処理部123は、対象ファイルの複製を第2オンラインストレージへ格納する。以下では、対象ファイルの複製と対象ファイルを区別せずに説明する。
【0075】
ステップS218において、指示部122は、対象ファイルに対して処理が実行されるよう、第2オンラインストレージへ指示する。指示部122は、例えばオンラインストレージテーブル300に登録されたコマンド、及び対象ファイルを指定する情報を第2オンラインストレージへ出力する。具体的に、
図4及び
図7に示す例において、処理410が選択されたことで、受付部121が「付箋追加」の処理を受け付けた場合、指示部122は、オンラインストレージ510に対し、
図4に示すコマンド「addAnnotation.exe」、及び対象ファイルを指定する情報として、対象ファイルのファイル名「file(d)」を含む指示を出力する。これにより、第2オンラインストレージは対象ファイルに対して付箋追加の処理を実行することができる。
【0076】
ステップS220において、処理部123は、第2オンラインストレージによる対象ファイルへの処理が終了したか否かを判定する。例えば、第2オンラインストレージから終了通知を受け付けた場合(ステップS220のYES)、処理部123は、ステップS222の処理を実行する。第2オンラインストレージから終了通知を受付けない場合(ステップS220のNO)、処理部123は、ステップS220の処理を繰り返し実行する。
【0077】
ステップS222において、処理部123は、第2オンラインストレージから処理済ファイルを取得する。取得された処理済ファイルは、例えば情報処理装置10の記憶部18に記憶される。
【0078】
ステップS224において、指示部122は、第2オンラインストレージに対し、第2オンラインストレージに格納された処理済ファイルを削除するよう指示する。
【0079】
この処理により、第2オンラインストレージに予め格納されていなかったファイルを削除することができる。
【0080】
ステップS226において、処理部123は、取得した処理済ファイルを、第1オンラインストレージへ上書きして格納する。
【0081】
以上、ステップS202、ステップS212、及びステップS226の何れかの処理が実行されると、
図5に示すステップS106の処理が実行される。具体的に、ステップS106において、表示制御部120は、ステップS204、ステップS214、又はステップS230の処理が実行された結果を反映するよう、例えば
図6に示す画面200を更新する。
図7に示す例において、処理410が選択されたことにより、受付部121が「付箋追加」の処理を受付けた場合は、当該処理が実行された結果が反映された
図9に示す画面200が表示される。
【0082】
図9に示す例では、オンラインストレージ500のそれぞれに格納されているファイルが表示されると共に、
図6に示すファイルdが、付箋210が追加されたファイルdに更新されて表示されている。
【0083】
以上の処理によれば、対象ファイルに対し、情報処理装置10又はオンラインストレージ500による処理を実行することができる。また、以上の処理によれば、ユーザは、対象ファイルが格納されたオンラインストレージを意識することなく、対象ファイルに対し処理を実行させることができる。
【0084】
以下、受付部121が受け付ける処理の他の一例を開示する。
【0085】
受付部121は、例えば画面200に表示された複数のファイルをフォルダに分類する処理を受け付けることができる。
【0086】
受付部121がファイルをフォルダに分類する処理を受付けた場合、処理部123は作成されたフォルダに、例えば指定されたファイルを格納する。
図10は、ファイルをフォルダに分類する概念を示す図である。
【0087】
図10に示す例においては、処理部123によって、フォルダ1と、フォルダ1内にフォルダ1-1及びフォルダ1-2と、フォルダ1-1内にフォルダ1-1-1と、が作成されている。また、処理部123は、例えばユーザに指定されることで、ファイルaをフォルダ1-1に格納する。また、処理部123は、例えばユーザに指定されることでファイルfをフォルダ1-1-1に格納する。また、処理部123は、例えばユーザに指定されることでファイルb、ファイルd、ファイルe、及びファイルgをフォルダ1-2に格納する。
【0088】
生成されたフォルダにファイルが格納される、言い換えると、ファイルがフォルダに分類されると、テーブル管理部124は、フォルダ毎に例えば
図11に示す仮想パステーブル600を生成し、管理する。
【0089】
図11は、フォルダ1-2の仮想パステーブル600を示している。仮想パステーブル600には、例えば仮想パスと実際のパスと座標とが登録される。仮想パスは、情報処理装置10において表示されるファイルと、当該ファイルが格納されるフォルダとを対応付ける情報である。実際のパスは、情報処理装置10において表示されるファイルと、当該ファイルを格納するオンラインストレージとを対応付ける情報である。座標は、フォルダ1-2に格納されたファイルを表示部14へ表示する際に、当該ファイルが配置される位置を指定する情報である。
【0090】
以上、
図10及び
図11の説明による処理が実行されると、表示制御部120は、オンラインストレージ500へ格納されたファイルを表示部14へ表示する際に、指定されたフォルダ内のファイルを表示することができる。
【0091】
図12は、
図10及び
図11で説明した処理が行われることにより、表示制御部120が、フォルダ1-2に格納されたファイルを表示する画面220の一例を示す図である。
図10、
図11に示す例により、
図12に示す画面220には、フォルダ1-2に格納されたファイルb、ファイルd、ファイルe、及びファイルgが、仮想パステーブル600に登録された座標に基づき配置されて表示される。
【0092】
なお、フォルダに分類されたファイルに対しても、情報処理装置10は、例えば上記
図5及び
図8で示す処理を実行することができる。この場合、例えば画面220に示されるファイルdに対して付箋追加の処理が実行されると、ステップS106においては、
図13に示す付箋210が追加されたファイルdが表示される。
【0093】
以上の処理によれば、ユーザは、オンラインストレージ500から一様に取得されたファイルを、情報処理装置10において、オンラインストレージの違いを意識することなく分類することができる。また、ユーザは、分類されたフォルダ毎に、当該フォルダに格納されたファイルを閲覧することができる。
【0094】
受付部121が受け付ける処理の他の一例として、受付部121は、テーブル管理部124によって管理される各テーブルを編集する処理を受け付けることができる。
【0095】
例えば、テーブル管理部124によって管理される仮想パステーブル600を編集する処理を受け付けることで、テーブル管理部124は仮想パステーブル600に登録された座標を編集する。例えば、
図13に示す画面220に表示されたファイルの配置がユーザにより変更されたことを受け付けると、テーブル管理部124は仮想パステーブル600に登録された座標を、ユーザの変更に応じて自動で編集する。なお、座標は、ユーザが仮想パステーブル600を直接変更することで、編集されてもよい。
【0096】
また、例えばテーブル管理部124が
図14に示すオンラインストレージテーブル310を管理する場合、受付部121は、オンラインストレージテーブル310の機能利用を編集する処理を受け付けることができる。なお、機能利用とは、メニュー400に表示されたオンラインストレージ500が実行できる処理を、いずれのオンラインストレージで実行させるかを示す情報である。
【0097】
機能利用が登録されている場合、表示制御部120は、メニュー400において受け付けた処理の機能利用が登録されるオンラインストレージにより、受け付けた処理を実行する。機能利用は、例えばオンラインストレージ500をオンラインストレージテーブル310へ登録する際に、自動で登録されてもよい。詳細に、オンラインストレージテーブル310に登録されたオンラインストレージ500が実行できる処理が重複する場合、重複する処理を実行できる少なくとも2のオンラインストレージのうち1のオンラインストレージの機能利用が登録される。ここで、機能利用の登録においては、例えば同処理を実行できる2のオンラインストレージのうち、処理をより高精度に実行できる機能を有するオンラインストレージの機能利用が登録される。
【0098】
具体的に、
図14に示す例において、フォーマット2に対する電子透かしは、オンラインストレージ510及びオンラインストレージ520が実行できる処理である。ここで、オンラインストレージ510の機能の方が、オンラインストレージ520の機能よりもより高精度に電子透かしの処理を実行できる場合、
図14に示す通り、オンラインストレージ510の機能利用が自動で登録される。これにより、フォーマット2に対し、メニュー400に表示された「電子透かし」が選択されると、オンラインストレージ510により処理が実行される。
【0099】
なお、機能利用はユーザにより手動で編集されて登録されてもよく、手動での登録によれば、ユーザの好みに応じたオンラインストレージに処理を実行させることができる。
【0100】
また、例えばテーブル管理部124が管理するオンラインストレージテーブルが、
図15に示すオンラインストレージテーブル320である場合、受付部121は、テーブル管理部124によって管理されるオンラインストレージテーブル320の属性を編集する処理を受け付けることができる。属性とは、メニュー400に表示される、オンラインストレージ500による処理が、どのオンラインストレージによって実行されるかを表示するための情報である。属性は、ユーザにより編集されて登録されてもよいし、自動で登録されてもよい。
図15に示す属性が登録されると、
図16に示す通り、処理410、及び処理420に属性が付与されたメニュー400が表示される。
【0101】
以上、実施の形態を説明したが、本開示の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
【0102】
また、上記実施の形態は、請求項に係る開示を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の組み合わせにより種々の発明が抽出される。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0103】
また、上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0104】
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0105】
本実施形態では、情報処理プログラム100が記憶部18にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係る情報処理プログラム100を、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、本実施形態に係る情報処理プログラム100を、CD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくはUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、本実施形態に係る情報処理プログラム100を、通信部20を介して外部の装置から取得するようにしてもよい。
【0106】
また、上記実施形態では、情報処理システムにおける処理を、情報処理装置10においてプログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、情報処理を、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現する形態としてもよい。
【0107】
その他、上記実施形態で説明した情報処理装置10、及び情報処理システムの構成は一例であり、本開示の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0108】
また、上記実施の形態で説明した情報処理プログラム100の処理の流れ(
図5、8参照)も一例であり、本開示の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。なお、本実施形態では、
図5及び
図8等に示す情報処理プログラム100による処理は、情報処理装置10により実行されるとして説明したが、
図5及び
図8等に示す処理の少なくとも一部の処理は、クラウド50を管理する外部サーバによって実行されてもよいし、オンラインストレージ500を管理する各サーバにより実行されてもよい。あるいは、少なくとも2のオンラインストレージによって、
図5及び
図8等に示す処理の少なくとも一部の処理が実行されてもよい。
【0109】
また、上記実施の形態で説明した情報処理プログラム100により表示部14に出力される各画面(
図6、7、9、12、13、15、17参照)も一例であり、本開示の主旨を逸脱しない範囲内において不要な要素を削除したり、新たな要素を追加したり、画像内の要素の配置を変更、要素の拡大、縮小する等のデザイン変更をしてもよいことは言うまでもない。
【0110】
以上の実施形態に関し、更に以下を開示する。
(((1)))
プロセッサを含み、
前記プロセッサは、
複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示し、
表示された前記ファイルの中から処理の対象となる対象ファイルが選択された場合、対象ファイルに対して実行すべき処理を受け付け、
受け付けた前記実行すべき処理が、前記複数のオンラインストレージのうち、前記対象ファイルを保持する第1オンラインストレージとは異なる第2オンラインストレージによって実行できる処理である場合、前記第1オンラインストレージから取得した前記対象ファイルを前記第2オンラインストレージに格納し、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理を実行させる、
情報処理システム。
(((2)))
前記プロセッサは、
前記対象ファイルに対する前記第2オンラインストレージによる前記実行すべき処理の実行が終了した後、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを前記第1オンラインストレージに格納する、
(((1)))記載の情報処理システム。
(((3)))
前記プロセッサは、
前記第2オンラインストレージに格納された前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを、前記第2オンラインストレージ上から削除させる、
(((2)))記載の情報処理システム。
(((4)))
前記プロセッサは、
複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示すると共に、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを表示する (((1)))から(((3)))の何れか1項に記載の情報処理システム。
(((5)))
前記プロセッサは、
前記複数のオンラインストレージが実行できる処理を登録し、
前記対象ファイルに対し、前記登録された処理の一覧を表示する、
(((1)))から(((4)))の何れか1項に記載の情報処理システム。
(((6)))
前記プロセッサは、
前記処理の一覧を表示するにあたり、前記処理が前記複数のオンラインストレージのうちいずれのオンラインストレージで実行されるかを示す属性を付与する、
(((5)))記載の情報処理システム。
(((7)))
前記プロセッサは、
前記登録された、前記複数のオンラインストレージのそれぞれが実行できる処理が重複する場合、重複する前記処理を実行する機能を有する少なくとも2のオンラインストレージのうち、より高精度な機能を有するオンラインストレージに前記処理を実行させる
(((5)))又は(((6)))記載の情報処理システム。
(((8)))
コンピュータに、
複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示させ、
表示された前記ファイルの中から処理の対象となる対象ファイルが選択された場合、対象ファイルに対して実行すべき処理を受け付けさせ、
受け付けた前記実行すべき処理が、前記複数のオンラインストレージのうち、前記対象ファイルを保持する第1オンラインストレージとは異なる第2オンラインストレージによって実行できる処理である場合、前記第1オンラインストレージから取得した前記対象ファイルを前記第2オンラインストレージに格納し、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理を実行させる、
ことを含む処理を実行させる情報処理プログラム。
【0111】
(((1)))、及び(((8)))によれば、第1オンラインストレージに格納されたファイルに対して、第1オンラインストレージでは実行できないが第2オンラインストレージで実行できる処理を実行する際に、手動によりファイルを第2オンラインストレージに格納し直す場合に比べて、手間を低減できる、という効果を有する。
(((2)))によれば、前記第2オンラインストレージによる前記実行すべき処理の実行が終了した後、前記第2オンラインストレージ上で前記実行すべき処理が実行された対象ファイルを前記第1オンラインストレージに格納されない場合と比較して、処理が実行された対象ファイルを第1オンラインストレージから取得することができる、という効果を有する。
(((3)))によれば、第2オンラインストレージに上で処理が実行された対象ファイルを、第2オンラインストレージ上から削除させない場合と比較して、予め格納されていなかった対象ファイルを第2オンラインストレージ上から削除することができる、という効果を有する。
(((4)))によれば、複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルを表示せずに、第2オンラインストレージ上で処理が実行された対象ファイルを表示する場合と比較して、第2オンラインストレージ上で処理が実行された対象ファイルを表示する際に、複数のオンラインストレージのそれぞれに格納されたファイルも表示することができる、という効果を有する。
(((5)))によれば、複数のオンラインストレージが実行できる処理を登録して対象ファイルに対し、登録された処理の一覧を表示しない場合と比較して、登録された複数のオンラインストレージが実行できる処理の一覧を対象ファイルに表示することができる、という効果を有する。
(((6)))によれば、対象ファイルに表示された処理の一覧に、複数のオンラインストレージのうちいずれのオンラインストレージで実行される処理かを示す属性を付与して表示しない場合と比較して、処理がどのオンラインストレージによるものかを表示することができる、という効果を有する。
(((7)))によれば、複数のオンラインストレージのそれぞれが実行できる処理が重複する場合に重複する処理を実行する機能を有する少なくとも2のオンラインストレージのうち、より高精度な機能を有するオンラインストレージに処理を実行させない場合と比較して、より高精度な機能を有するオンラインストレージに処理を実行させることができる、という効果を有する。
【符号の説明】
【0112】
10…情報処理装置、12…制御部、12A…CPU、14…表示部、16…操作部、18…記憶部、20…通信部、30…ネットワーク、50…クラウド、100…情報処理プログラム、120…表示制御部、121…受付部、122…指示部、123…処理部、124…テーブル管理部、300…オンラインストレージテーブル、400…メニュー、500…オンラインストレージ、600…仮想パステーブル。