(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131770
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】金銭処理装置
(51)【国際特許分類】
G07D 3/00 20060101AFI20240920BHJP
G07D 11/235 20190101ALI20240920BHJP
G07D 11/26 20190101ALI20240920BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
G07D3/00 C
G07D11/235
G07D11/26
G07G1/00 331A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042227
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 駿成
【テーマコード(参考)】
3E141
3E142
【Fターム(参考)】
3E141AA08
3E141DA08
3E141FG12
3E141FJ09
3E141JA07
3E141JA10
3E141KA02
3E142AA01
3E142AA03
3E142GA24
3E142GA41
3E142KA08
3E142KA16
(57)【要約】
【課題】発光素子の発光量の低下を監視して、発光量の低下に起因する入金処理等の動作時間の長大化を抑制すること。
【解決手段】硬貨(金銭)の入出金処理を行う硬貨処理装置(金銭処理装置)10であって、装置本体11に設けられた入金口12の近傍に設置された発光素子281と受光素子282とを有し、かつ受光素子282における発光素子281からの受光量が予め決められた閾値以下となることによるセンシングの立ち上がりである検出エッジにより、入金口12での金銭の通過を検出する投入検出センサ28と、予め決められた監視時間において、投入検出センサ28での検出エッジの発生回数をカウントし、発生回数が予め設定された基準値以上となる場合に、発光素子281の発光量が低下しているものと判断する制御部30とを備えている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金銭の入出金処理を行う金銭処理装置であって、
装置本体に設けられた取引口の近傍に設置された発光素子と受光素子とを有し、かつ前記受光素子における前記発光素子からの受光量が予め決められた閾値以下となることによるセンシングの立ち上がりである検出エッジにより、該取引口での金銭の通過を検出する検出部と、
予め決められた監視時間において、前記検出部での検出エッジの発生回数をカウントし、発生回数が予め設定された基準値以上となる場合に、前記発光素子の発光量が低下しているものと判断する制御部と
を備えたことを特徴とする金銭処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記発光素子の発光量が低下しているものと判断した場合には、前記発生回数及びその日時を履歴情報として記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の金銭処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記発光素子の発光量が低下しているものと判断した場合には、その旨を報知する報知動作を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金銭処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金銭処理装置に関し、より詳細には釣銭機として適用される金銭処理装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、釣銭機として適用される金銭処理装置は、入金口を通じて入金された金銭の真偽及び金種を検銭部にて識別し、該検銭部にて正貨と識別された金銭を振分部にて金種毎に振り分け、金種毎に設けられた収納庫に収納している。この金銭処理装置は、釣銭払出要求である出金指示が与えられた場合に、要求金額に相当する金銭を該当する収納庫から繰り出させ、出金搬送部により出金口まで搬送して払い出している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記金銭処理装置においては、入金口や出金口の近傍に光センサ(発光素子及び受光素子)が配置され、入金口等での金銭の通過を検出している。しかしながら、発光素子の発光量の低下を起因として、金銭の通過の誤検出してしまい、結果的に、入金処理等の動作に過大な時間を要するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、発光素子の発光量の低下を監視して、発光量の低下に起因する入金処理等の動作時間の長大化を抑制することができる金銭処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る金銭処理装置は、金銭の入出金処理を行う金銭処理装置であって、装置本体に設けられた取引口の近傍に設置された発光素子と受光素子とを有し、かつ前記受光素子における前記発光素子からの受光量が予め決められた閾値以下となることによるセンシングの立ち上がりである検出エッジにより、該取引口での金銭の通過を検出する検出部と、予め決められた監視時間において、前記検出部での検出エッジの発生回数をカウントし、発生回数が予め設定された基準値以上となる場合に、前記発光素子の発光量が低下しているものと判断する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記金銭処理装置において、前記制御部は、前記発光素子の発光量が低下しているものと判断した場合には、前記発生回数及びその日時を履歴情報として記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記金銭処理装置において、前記制御部は、前記発光素子の発光量が低下しているものと判断した場合には、その旨を報知する報知動作を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、制御部が、予め決められた監視時間において、検出部での検出エッジの発生回数をカウントし、発生回数が予め設定された基準値以上となる場合に、発光素子の発光量が低下しているものと判断するので、発光素子の発光量の低下を監視して、発光量の低下に起因する入金処理等の動作時間の長大化を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態である金銭処理装置の外観構成を示す平面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態である金銭処理装置の外観構成を示す正面図である。
【
図3】
図3は、
図1及び
図2に示した硬貨処理装置の内部構成を模式的に示す模式図である。
【
図4】
図4は、
図1及び
図2に示した硬貨処理装置の特徴的な制御系を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、
図4に示した投入検出センサの構成を模式的に示す模式図である。
【
図6】
図6は、
図4に示した制御部の発光量監視処理部が実施する発光量低下監視処理の処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る金銭処理装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
図1及び
図2は、それぞれ本発明の実施の形態である金銭処理装置の外観構成を示すものであり、
図1は平面図であり、
図2は正面図である。ここで例示する金銭処理装置は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗においてPOS(Point Of Sales)レジスタ装置(上位装置1(
図4参照))に接続される自動釣銭機として適用される硬貨処理装置10であり、装置本体11を備えている。
【0013】
装置本体11は、略直方状を成す筐体であり、入金口12、操作表示部13、出金口14及び返却口15を備えている。入金口12は、装置本体11の前端上面の右側に設けられており、投入された硬貨を装置本体11の内部に受け入れるための開口である。この入金口12は、例えば顧客等の利用者からの預り金を一時保持する一時保持部として機能する。
【0014】
操作表示部13は、装置本体11の前端上面の左側に設けられており、表示部13a及び操作部13bを有している。表示部13aは、各種情報を表示するものであり、操作部13bは例えばテンキー等で構成されて各種の操作入力を行う入力手段である。
【0015】
出金口14は、装置本体11の前面左側に設けられている。この出金口14は、装置本体11の内部に収納された硬貨を払い出すための開口であり、装置本体11に取り付けられた出金トレイ16に硬貨を払い出すものである。返却口15は、装置本体11の前面右側に設けられている。この返却口15は、硬貨を返却するための開口である。
【0016】
尚、硬貨処理装置10は、装置本体11の前面が店舗の顧客である利用者側に向けて配置され、利用者(顧客)が商品のバーコード等の読み込み及び金銭の授受を行うセルフレジ、あるいは利用者が金銭の授受のみを行うセミセルフレジとして機能するものである。
【0017】
図3は、
図1及び
図2に示した硬貨処理装置10の内部構成を模式的に示す模式図であり、
図4は、
図1及び
図2に示した硬貨処理装置10の特徴的な制御系を示すブロック図である。これら
図3及び
図4を用いて、硬貨処理装置10の内部構成を機能別に説明する。
【0018】
装置本体11の内部には、硬貨搬送機構20が設けられている。この硬貨搬送機構20は、入金搬送部21、一時保留部22、振分部23、収納庫24、出金搬送部25及び切換ゲート群26を有している。
【0019】
入金搬送部21は、入金口12より投入された硬貨を搬送するものである。この入金搬送部21には検銭部21aが設けられている。検銭部21aは、硬貨の真贋及び金種を識別するものである。
【0020】
一時保留部22は、検銭部21aで正貨と識別された硬貨を一時的に保留するものである。振分部23は、一時保留部22で保留されてから搬送された硬貨を金種毎に振り分けるものである。
【0021】
収納庫24は、金種毎に設けられており、振分部23により振り分けられた硬貨を収納するものである。より具体的には、収納庫24として、前方側から1円収納庫24a、50円収納庫24b、5円収納庫24c、100円収納庫24d、10円収納庫24e、500円収納庫24fの6つが設けられている。
【0022】
出金搬送部25は、収納庫24から繰り出された硬貨を前方に向けて搬送するものである。つまり、出金搬送部25は、収納庫24から繰り出された硬貨を、出金口14に連通する出金シュート27に向けて前方に搬送するものである。
【0023】
切換ゲート群26は、第1切換ゲート26a、第2切換ゲート26b及び第3切換ゲート26cを備えている。第1切換ゲート26aは、入金搬送部21の搬送方向下流側に設けられている。この第1切換ゲート26aは、入金搬送部21で搬送された硬貨を一時保留部22に搬送させる状態と、該硬貨を出金口14に搬送させる状態との間で択一的に切換可能なものである。
【0024】
第2切換ゲート26bは、一時保留部22の搬送方向下流側に設けられている。この第2切換ゲート26bは、一時保留部22で保留された硬貨を振分部23に送出させる状態と、該硬貨を返却口15に送出させる状態との間で択一的に切換可能なものである。かかる第2切換ゲート26bは、常態においては、一時保留部22で保留された硬貨を振分部23に送出させる状態となっている。
【0025】
第3切換ゲート26cは、出金搬送部25の搬送方向下流側に設けられている。この第3切換ゲート26cは、出金搬送部25で搬送された硬貨を、出金シュート27を経由して出金口14に搬送させる搬送状態と、該硬貨を一時保留部22に搬送させる循環状態との間で択一的に切換可能なものである。かかる第3切換ゲート26cは、常態においては、搬送状態となっている。
【0026】
硬貨処理装置10は、上記構成の他、投入検出センサ(検出部)28及び制御部30を備えている。投入検出センサ28は、入金口12の近傍に設けられている。投入検出センサ28は、
図5に示すように、発光素子281と受光素子282とを有した光センサであり、共通の基板283に配設されて構成されている。
【0027】
発光素子281は、入金口12を構成する前後一対の入金口構成要素121,122のうち一方の入金口構成要素121に形成された孔121aを通じて、他方の入金口構成要素122の対向部分に設置されたプリズム284に光を発するものである。受光素子282は、対向配置されたプリズム284により反射されつつ一方の入金口構成要素121の孔121bを通過する光を受けるものである。
【0028】
つまり、投入検出センサ28では、発光素子281から対応するプリズム284に向けて発せられた光の通過部分285と、プリズム284から受光素子282に向けての光の通過部分286とを有している。
【0029】
そのような投入検出センサ28では、光の通過部分285,286が硬貨Kに遮られることなく受光素子282の受光量が予め決められた閾値を超える場合にはロー状態となる一方、光の通過部分285,286が硬貨Kに遮られることで受光素子282の受光量が閾値以下となる場合にハイ状態となるように2値化処理が行われており、ロー状態からハイ状態へのセンシングの立ち上がりである検出エッジにより、入金口12での硬貨Kの通過、すなわち硬貨Kの投入を検出している。
【0030】
制御部30は、表示部13a、操作部13b、硬貨搬送機構20、検銭部21a、投入検出センサ28に電気的に接続されているとともに、POSレジスタ装置等の上位装置1に電気的に接続されている。この制御部30は、操作部13bを通じて指令が与えられた場合、あるいは検銭部21aから検出信号が与えられた場合、更には上位装置1から各種指令が与えられた場合、記憶部31に格納したプログラムやデータに基づいて表示部13aの表示制御、硬貨搬送機構20の駆動制御を行うものである。また、制御部30は、発光量監視処理部30aを備えている。発光量監視処理部30aは、後述する発光量低下監視処理を実施して、投入検出センサ28における発光素子281の発光量の低下の有無を判断するものである。
【0031】
尚、制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
【0032】
以上のような構成を有する硬貨処理装置10の概要動作について説明する。まず、入金処理について説明する。上位装置1から入金許可指令が与えられた場合、入金口12に投入された硬貨を投入検出センサ28によって検出した後、入金搬送部21によって搬送し、検銭部21aにより真贋及び金種を識別する。硬貨が正貨である場合、一時保留部22に保留する。一方、硬貨が正貨でない場合、第1切換ゲート26aを介して出金口14に搬送し、出金トレイ16に返却する。尚、上位装置1からの返却指示があった場合、一時保留部22に保留した硬貨を、第2切換ゲート26bを介して返却口15に返却する。
【0033】
一時保留部22に保留した硬貨を振分部23に搬送し、振分部23にて後方に向けて搬送しながら金種毎に振り分ける。振分部23によって振り分けられた硬貨は、金種に応じて収納庫24に収納され、その後に上位装置1に対して入金完了通知を行うことにより入金処理を終了する。
【0034】
次に、出金処理について説明する。上位装置1から出金指令が与えられた場合、該出金指令に応じた金種の硬貨を任意の収納庫24から出金搬送部25に繰り出す。該当する収納庫24から出金搬送部25に繰り出す。出金搬送部25に繰り出された硬貨については、出金搬送部25により前方に向けて搬送し、搬送状態となる第3切換ゲート26cを介して、出金シュート27を経由して出金口14から装置本体11の外部に払い出す。このようにして所定の硬貨を外部に払い出した後、上位装置1に対して出金完了通知を行うことにより出金処理を終了する。
【0035】
図6は、
図4に示した制御部30の発光量監視処理部30aが実施する発光量低下監視処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる発光量低下監視処理について説明しながら、硬貨処理装置10の動作について説明する。
【0036】
この発光量低下監視処理において制御部30の発光量監視処理部30aは、例えば入金処理等が終了して待機状態に遷移したか否かを判断する(ステップS101)。待機状態に遷移していない場合(ステップS101:No)、発光量監視処理部30aは、かかる処理を繰り返す。
【0037】
一方、待機状態に遷移した場合(ステップS101:Yes)、発光量監視処理部30aは、予め設定された監視時間(例えば3~10秒間程度)が経過するまで、投入検出センサ28での検出エッジの発生回数をカウントする(ステップS102,ステップS103:No)。
【0038】
そして、監視時間が経過した場合(ステップS103:Yes)、発光量監視処理部30aは、カウントを終了し(ステップS104)、記憶部31より判断基準となる基準値情報を読み出し、カウントした発生回数が基準値(例えば10~15回程度)以上であるか否かを判定する(ステップS105)。
【0039】
発生回数が基準値未満である場合(ステップS105:No)、発光量監視処理部30aは、発光素子281の発光量が低下していないものと判断し(ステップS106)、後述する処理を実施することなく、手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
【0040】
ここで、検出エッジの発生回数で発光素子281の発光量の低下を判断する理由について説明する。発光素子281の発光量が徐々に低下してくると、受光素子282の受光量が、上記閾値(ロー状態とハイ状態との切替値)を頻繁に上回ったり下回ったりし、結果、ロー状態からハイ状態へのセンシングの立ち上がりである検出エッジの発生回数が増大する。従って、検出エッジの発生回数をもとにして、発光素子281の発光量の低下を判断している。
【0041】
ところで、発生回数が基準値以上である場合(ステップS105:Yes)、発光量監視処理部30aは、発光素子281の発光量が低下しているものと判断し(ステップS107)、発生回数及びその日時を取引ログに記録する。すなわち履歴情報として記憶部31に記憶する(ステップS108)。その後、発光量監視処理部30aは、手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
【0042】
このような発光量低下監視処理の終了後、発光量監視処理部30aは、カウントした発生回数をクリアし、硬貨処理装置10は、発光素子281の発光のタイミングを長くするようにして、投入検出センサ28の使用寿命を長大化させるモードになる。
【0043】
以上説明したように、本発明の実施の形態である硬貨処理装置(金銭処理装置)10によれば、制御部30が、予め決められた監視時間において、投入検出センサ28での検出エッジの発生回数をカウントし、発生回数が予め設定された基準値以上となる場合に、発光素子281の発光量が低下しているものと判断するので、発光素子281の発光量の低下を監視して、発光量の低下に起因する入金処理等の動作時間の長大化を抑制することができる。
【0044】
特に、制御部30は、発光素子281の発光量が低下しているものと判断した場合には、発生回数及びその日時を履歴情報として記憶部31に記憶させるので、硬貨処理装置10が設置される店舗等の施設に直接作業者が訪問することなく、履歴情報を参照することにより発光素子281の発光量の低下を認識することができる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0046】
上述した実施の形態では、履歴情報を記憶部31に記憶させるようにしたが、本発明においては、制御部は、履歴情報を記憶部に記憶させるのに代えて、あるいは履歴情報を記憶部に記憶させながら、アラーム表示や音声等により、発光素子の発光量の低下を報知する報知動作を行ってもよい。これによれば、発光素子の発光量の低下を早期に知らせることができ、発光素子の発光量の低下に起因する弊害の発生を抑制することができる。
【0047】
上述した実施の形態では、投入検出センサ28を検出部の一例として説明するとともに、入金口12を取引口の一例として説明したが、本発明においては、入金口12以外の出金口14や返却口15を取引口としてもよいし、出金口14や返却口15を通過する硬貨を検出するセンサを検出部としてもよい。
【0048】
上述した実施の形態では、硬貨処理装置10を金銭処理装置の一例として説明したが、本発明においては、紙幣処理装置を金銭処理装置としてもよい。
【0049】
上述した実施の形態では、発光量低下監視処理での監視時間は、硬貨処理装置10が待機状態に遷移した時点から開始していたが、本発明においては、監視時間としては、入出金処理(入金処理や出金処理)を阻害しない種々のタイミングに設定してもよい。
【0050】
上述した実施の形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置及び構成要素の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【符号の説明】
【0051】
1…上位装置、10…硬貨処理装置、11…装置本体、12…入金口、13…操作表示部、14…出金口、15…返却口、16…出金トレイ、20…硬貨搬送機構、21…入金搬送部、21a…検銭部、22…一時保留部、23…振分部、24…収納庫、25…出金搬送部、26…切換ゲート群、27…出金シュート、28…投入検出センサ、281…発光素子、282…受光素子、284…プリズム、30…制御部、30a…発光量監視処理部、31…記憶部。