(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131795
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】捩じり搬送機及びこれを用いた捩じり搬送装置、印刷検査装置
(51)【国際特許分類】
B65G 15/14 20060101AFI20240920BHJP
B65G 21/18 20060101ALI20240920BHJP
B65G 21/20 20060101ALI20240920BHJP
B65G 15/58 20060101ALI20240920BHJP
A61J 3/06 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B65G15/14
B65G21/18
B65G21/20 A
B65G15/58 B
A61J3/06 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042263
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】523098164
【氏名又は名称】株式会社エフピー21
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100138874
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 雅晴
(74)【代理人】
【識別番号】100103012
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 隆宣
(72)【発明者】
【氏名】北村 史朗
(72)【発明者】
【氏名】北村 鉄平
【テーマコード(参考)】
3F023
3F024
3F025
4C047
【Fターム(参考)】
3F023BA07
3F023BB02
3F023BC02
3F024AA09
3F024CA06
3F025BA02
3F025BB01
4C047CC15
4C047LL19
(57)【要約】 (修正有)
【課題】被搬送物を搬送しながら捩じり起す捩じり搬送機、これを適用した捩じり搬送装置および印刷検査装置を提供することである。
【解決手段】本発明は、平行かつ交差するように配置された回動軸心90,91を中心として回動する一対のプーリー41,42と、前記一対のプーリーに、回動可能かつ平行に架け渡された複数本の環状弾性ベルト43,43と、複数本の前記環状弾性ベルトの間から被搬送物11を連続的に吸引する吸引溝と、前記吸引溝の両側縁部に沿って前記環状弾性ベルトをガイドするガイド溝とを有し、前記環状弾性ベルトの内側に配置されるガイドレール50と、前記環状弾性ベルトに前記被搬送物を密着させて保持できるように前記ガイドレールの吸引溝を介して被搬送物を吸引する吸引手段と、からなり、回動する複数本の前記環状弾性ベルトに密着する被搬送物を、搬送しながら捩じり起す捩じり搬送機である。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行かつ交差するように配置された回動軸心を中心として回動する一対のプーリーと、
前記一対のプーリーに、回動可能かつ平行に架け渡された複数本の環状弾性ベルトと、
複数本の前記環状弾性ベルトの間から被搬送物を連続的に吸引する吸引溝と、前記吸引溝の両側縁部に沿って前記環状弾性ベルトをガイドするガイド溝とを有し、前記環状弾性ベルトの内側に配置されるガイドレールと、
前記環状弾性ベルトに前記被搬送物を密着させて保持できるように前記ガイドレールの吸引溝を介して被搬送物を吸引する吸引手段と、からなり、
回動する複数本の前記環状弾性ベルトに密着する被搬送物を、搬送しながら捩じり起すことを特徴とする捩じり搬送機。
【請求項2】
一対のプーリーの回動軸心が、平行かつ直交していることを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項3】
一対のプーリーの外周面に、複数本の環状弾性ベルトをガイドする複数本の環状ガイド溝を並設したことを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項4】
プーリーに設けた環状ガイド溝の間に、吸引手段に連通する環状吸引溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項5】
ガイドレールの吸引溝が、同一形状のガイドブロックを組み合わせて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項6】
ガイドレールのガイド溝の底面に、吸引手段に連通する吸引孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項7】
ガイドレールのガイド溝の両側縁部のうち、少なくとも内側縁部に沿って位置規制用リブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項8】
位置規制用リブの高さ寸法が、環状弾性ベルトの断面中心と同等以上の高さ寸法を有することを特徴とする請求項7に記載の捩じり搬送機。
【請求項9】
環状弾性ベルトのうち、復路側の環状弾性ベルトをガイドする少なくとも一つの補助プーリーを配置したことを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項10】
環状弾性ベルトのうち、復路側の環状弾性ベルトがガイドレール内を通過することを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項11】
プーリーに形成した環状吸引溝と、ガイドレールに設けた吸引溝とが相互に連通していることを特徴とする請求項1に記載の捩じり搬送機。
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれか1項に記載された複数台の捩じり搬送機であって、隣り合う捩じり搬送機の環状弾性ベルトの往路が、相互に連続するように配置されたことを特徴とする捩じり搬送装置。
【請求項13】
隣り合う捩じり搬送機の環状弾性ベルトの往路が、同一直線に沿って相互に連続するように配置されたことを特徴とする請求項12に記載の捩じり搬送装置。
【請求項14】
一方の捩じり搬送機の環状弾性ベルトに対す被搬送物の密着力と、他方の捩じり搬送機の弾性環状ベルトに対する被搬送物の密着力との差により、一方の捩じり搬送機から他方の捩じり搬送機に被搬送物を受け渡しすることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の捩じり搬送装置。
【請求項15】
請求項1ないし11のいずれか1項に記載された少なくとも1台の捩じり搬送機を備えたことを特徴する印刷検査装置。
【請求項16】
請求項12ないし14のいずれか1項に記載の捩じり搬送装置を備えたことを特徴する印刷検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明に係る捩じり搬送機は、例えば、被搬送物を搬送しながら捩じって上下を反転できる捩じり搬送装置に適用できるものである。
【背景技術】
【0002】
従来、搬送装置としては、例えば、被搬送物である錠剤を搬送しながら検査するための被搬送物検査装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記被搬送物検査装置は、一対の搬送用索条を介して搬送するだけであるので、被搬送物を捩じり起すことができず、表裏面に文字を連続的に印刷して検査することができないという問題点がある。
本発明は、前記問題点に鑑み、被搬送物を搬送しながら捩じり起すことができる捩じり搬送機およびこれを組み合わせた捩じり搬送装置、印刷検査装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る一態様の捩じり搬送機は、
平行かつ交差するように配置された回動軸心を中心として回動する一対のプーリーと、
前記一対のプーリーに、回動可能かつ平行に架け渡された複数本の環状弾性ベルトと、
複数本の前記環状弾性ベルトの間から被搬送物を連続的に吸引する吸引溝と、前記吸引溝の両側縁部に沿って前記環状弾性ベルトをガイドするガイド溝とを有し、前記環状弾性ベルトの内側に配置されるガイドレールと、
前記環状弾性ベルトに前記被搬送物を密着させて保持できるように前記ガイドレールの吸引溝を介して被搬送物を吸引する吸引手段と、からなり、
回動する複数本の前記環状弾性ベルトに密着する被搬送物を、搬送しながら捩じり起す構成としてある。
【0006】
本発明に係る一態様の捩じり搬送装置は、
前記態様の複数台の捩じり搬送機のうち、隣り合う捩じり搬送機の環状弾性ベルトの往路が、相互に連続するように配置されている。
【0007】
本発明に係る一態様の印刷検査装置は、
前記態様の捩じり搬送装置を備えている。
なお、本発明に係る印刷検査装置は、単なる印刷装置および単なる検査装置としても使用できる装置を含む概念である。
【発明の効果】
【0008】
前記捩じり搬送機によれば、複数本の環状弾性ベルトを介して被搬送物を搬送しながら捩じり起すことができる。
【0009】
前記捩じり搬送装置によれば、前記捩じり搬送機により、複数本の環状弾性ベルトを介して被搬送物を搬送しながら捩じり起すことができる。
【0010】
前記印刷検査装置によれば、前記捩じり搬送装置により、複数本の環状弾性ベルトを介して被搬送物を搬送しながら捩じり起すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る捩じり搬送機を捩じり搬送装置および印刷検査装置に適用した場合の全体斜視図である。
【
図2】
図1に示した印刷検査装置を構成する第1直進搬送機の斜視図である。
【
図4】
図1に示した印刷検査装置を構成する捩じり搬送装置の全体斜視図である。
【
図5】
図4に示した捩じり搬送装置の要部斜視図である。
【
図6】
図5に示した捩じり搬送装置を背面側から見た要部斜視図である。
【
図7】
図5に示した捩じり搬送装置を構成する第1捩じり搬送機の正面図である。
【
図8】
図7に示した第1捩じり搬送機の要部斜視図である。
【
図9】
図8に示した要部斜視図からガイドレールを消去した状態を示す斜視図である。
【
図10】
図8に示したガイドレールの斜視図である。
【
図11】
図8に図示したガイドレールを構成するガイドブロックの斜視図である。
【
図12】
図8に図示した第1捩じり搬送機の要部斜視図の部分縦断面図である。
【
図14】
図8に図示した第1捩じり搬送機の要部斜視図の部分縦断面図である。
【
図16】
図5に図示した要部斜視図を下方から見上げた部分拡大横断面図である。
【
図17】
図5に図示した要部斜視図の部分拡大縦断面図である。
【
図19】駆動プーリーに組み込まれる吸引連結パイプの斜視図である。
【
図20】従動プーリーに組み込まれる吸引連結パイプの斜視図である。
【
図21】本発明の第2実施形態に係る捩じり搬送機を捩じり搬送装置に適用した場合の全体斜視図である。
【
図22】
図21に図示した捩じり搬送装置から固定台を消去した状態を示す正面図である。
【
図24】
図22に図示された第1捩じり搬送機の拡大斜視図である。
【
図25】
図24に図示された仕切板を内向面側から見た拡大斜視図である。
【
図26】
図24に図示した2本の環状弾性ベルトの内側にガイドレールを配置した状態を示す要部拡大斜視図である。
【
図27】
図26に図示したガイドレールを背面側から見た要部拡大斜視図である。
【
図28】
図26からガイドレールを消去した状態を示す要部拡大斜視図である。
【
図29】
図26において図示されたガイドレールだけを図示した斜視図である。
【
図30】
図29に図示されたガイドレールを背面側から見た斜視図である。
【
図31】本発明に係るガイドブロックの外部形状を説明するための説明図である。
【
図32】
図31に示したガイドブロックの外部形状を説明するための説明図である。
【
図33】第1捩じり搬送機に係るガイドレールの吸引力を調整するための内部構造を説明するための端面図である。
【
図34】第2捩じり搬送機に係るガイドレールの吸引力を調整するための内部構造を説明するための端面図である。
【
図35】
図29に図示したガイドブロックの上方斜視図である。
【
図36】
図29に図示したガイドブロックの下方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る捩じり搬送機の第1実施形態を、
図1に示すように、印刷検査装置に適用した場合について説明する。印刷検査装置は、例えば、被搬送物である錠剤の表裏面に文字を印刷し、かつ、その文字を検査するための装置である。
【0013】
本実施形態に係る印刷検査装置は、大略、被搬送物である錠剤を整列する整列機10と、
整列機10から受け取った錠剤を真っ直ぐに搬送する第1直進搬送機20と、
第1捩じり搬送機40および第2捩じり搬送機60を備え、第1直進搬送機20から受け取った錠剤を180度、反転させる捩じり搬送装置30と、
捩じり搬送装置30から受け取った錠剤を真っ直ぐに搬送する第2直進搬送機80と、で構成されている。
【0014】
なお、第1直進搬送機20の上方には、
図2示すように、錠剤11の表面(大文字Zで表記された面)に文字を印刷する印刷機(図示せず)と、印刷された文字を検査するための検査機(図示せず)とが、搬送方向に沿って順次配置されている。
同様に、第2直進搬送機80の上方にも、錠剤11の裏面(大文字Aで表記された面)に文字を印刷する印刷機(図示せず)と、印刷された文字を検査するための検査機(図示せず)とが、搬送方向に沿って順次配置されている。
【0015】
整列機10は、第1直進搬送機20に錠剤11を1個ずつ連続的に供給する。
【0016】
第1直進搬送機20は、
図2および
図3に示すように、回動軸心21a,22aを同一平面上で平行に配置した従動プーリー21と駆動プーリー22とに、2本の環状弾性ベルト23,24をそれぞれ回動可能に平行に架け渡してある。そして、2本の環状弾性ベルト23,24のうち、往路の内側に沿ってガイドレール27が配置されている。
ガイドレール27は、
図3に示すように、一対のガイドブロック25,26を対向させて組み合わせることにより、搬送方向に沿って真直な1本の吸引溝27aを形成してある。各ガイドブロック25,26は、前記吸引溝27aの両側縁部に沿って断面V字形のガイド溝25a,26aをそれぞれ形成してある。
前記ガイド溝25a,26aは、その外側縁部に沿って位置規制用リブ25b,26bを形成してある。前記位置規制用リブ25b,26bは、その先端部の高さ寸法が、環状弾性ベルト23,24の断面中心23a,24aよりも同等以上の高さ寸法となるように設計されている。環状弾性ベルト23,24がガイド溝25a,26aから脱落するのを防止するためである。また、前記ガイド溝25a,26aは、その底面に吸引孔25c,26cを所定のピッチで形成してある。
【0017】
前記吸引溝27aおよび吸引孔25c,26cは図示しない吸引手段に接続されている。このため、2本の環状弾性ベルト23,24の間から吸引溝27aを介して吸引することにより、錠剤11は環状弾性ベルト23,24に密着しながら搬送される。
また、吸引孔25c,26cから環状弾性ベルト23,24を吸引することにより、環状弾性ベルト23,24のいわゆるばたつきを防止できる。
このため、第1直進搬送機20によれば、整列機10から受け取った錠剤11の表面(大文字Zで表記された面)に文字を印刷して検査する搬送工程において、錠剤11を落下させることなく搬送できる。
したがって、モーター28で駆動プーリー22および従動プーリー21を回動し、環状弾性ベルト23,24をガイド溝25a,26aに沿って回動することにより、錠剤11が捩じり搬送装置30に搬送される。
【0018】
捩じり搬送装置30は、
図4ないし
図6に示すように、固定台31に、同一直線上に沿って配置した第1捩じり搬送機40と第2捩じり搬送機60とを固定してある。さらに、第1捩じり搬送機40と第2捩じり搬送機60とは連結棒32で連結一体化されている。
特に、第1捩じり搬送機40および第2捩じり搬送機60のいずれか一方を同一直線上に沿ってずらすことにより、位置調整可能としてある。厚さ寸法が異なる被搬送物11を搬送する場合に対応するためである。
【0019】
第1捩じり搬送機40は、
図5および
図6に示すように、第1直進搬送機20から吸い取った錠剤11を搬送しながら垂直に捩じり起こす。そして、第1捩じり搬送機40は、垂直に捩じり起された状態の錠剤11を第2捩じり搬送機60に受け渡す。
【0020】
第1捩じり搬送機40は、
図7ないし
図9に図示するように、回動軸心90,91が相互に平行かつ直交する従動プーリー41と駆動プーリー42との間に、2本の環状弾性ベルト43,43を回動可能に平行に架け渡してある。そして、環状弾性ベルト43,43の往路の内側に、ガイドレール50が配置されている。
【0021】
従動プーリー41は、その外周面に沿って断面略V字形状の2本の環状ガイド溝41a,41a(
図9参照)を設けてある。
【0022】
駆動プーリー42は、モーター44(
図7)を取り付けてある。また、駆動プーリー42は、
図17および
図18に図示するように、その外周面に沿って設けた環状吸引溝42aの両側縁部に、断面略V字形状の環状ガイド溝42b,42bをそれぞれ設けてある。さらに、環状吸引溝42aは、駆動プーリー42の側面に同心円状に配置された吸引孔42dに連通している。
断面略V字形状を有する環状ガイド溝42bは、その両側縁部に位置規制用リブ42cをそれぞれ設けてある。位置規制用リブ42cの先端部の高さ寸法は、環状弾性ベルト43,43の断面中心43a(
図16)とほぼ同等以上の高さ寸法となるように設計されている。環状吸引溝42aからの吸引によって吸い寄せられた環状弾性ベルト43,43が相互に衝突することを防止するとともに、環状ガイド溝42bからの脱落を防止するためである。
また、
図16に図示するように、駆動プーリー42の吸引孔42dのうち、従動プーリー61の近傍に位置する吸引孔42dが、吸引連結パイプ45に設けた段部45a(
図19)によって封鎖されている。このため、段部45aによっては封鎖されている吸引孔42d周辺の吸引力は低下し、錠剤11に対する保持力は低い。
【0023】
なお、環状吸引溝42aの吸引力は、段部45aの形状を必要に応じて変化させることにより、適宜、調整できることは勿論である。
また、環状ガイド溝42bは必ずしも断面略V字形状に限定するものではなく、例えば、断面略U字形状、断面方形状であってもよいことは勿論である。
【0024】
従動プーリー41と駆動プーリー42との復路側には第1、第2補助プーリー46,47が配置されている(
図8および
図9参照)。環状弾性ベルト43,43に所定の張力を付与し、たるみの発生を防止し、円滑に回動させるためである。このため、第1補助プーリー46は、環状弾性ベルト43,43が駆動プーリー42から脱落することを防止できる位置に配置されている。さらに、第1補助プーリー46と従動プーリー41との間に配置された第2補助プーリー47は、環状弾性ベルト43,43が従動プーリー41から脱落することを防止できる位置に配置されている。
【0025】
環状弾性ベルト43,43は、例えば、シリコンゴムからなる断面円形のベルトであるが、必ずしもこれに限らず、その材質は必要に応じて多種多様な材料から選択できる。
また、環状弾性ベルト43,43は、必ずしも断面円形に限らず、必要に応じて選択でき、例えば、断面楕円形、断面六角形、断面方形、断面三角形であってもよい。
【0026】
ガイドレール50は、2本の環状弾性ベルト43,43が相互に一定の距離を維持しつつ、円滑に回動するようにガイドするための部品である。ガイドレール50は、
図8および
図9に示すように、従動プーリー41と駆動プーリー42との間に架け渡された環状弾性ベルト43,43のうち、その往路の内側に配置されている。
ガイドレール50は、
図10および
図11に図示するように、同一形状を有する2組のガイドブロック51,51で構成されている。
すなわち、一方のガイドブロック51を前後に180度回転させ、かつ、90度捩じって他方のガイドブロック51に組み合わせることにより、捩じられた形状を有する1本の吸引溝52が形成される。
【0027】
前記ガイドブロック51,51は、
図12および
図13に図示するように、吸引溝52の両側縁部に沿って断面略V字形状のガイド溝53,53を形成してある。ガイド溝53は、その底面に所定のピッチで吸引孔54を設けてある。また、ガイド溝53は、その両側縁部に位置規制用リブ55,55を形成してある。位置規制用リブ55の高さ寸法は、環状弾性ベルト43の断面中心43aと同等以上の高さを有するように設計されている。断面略V字形状のガイド溝53と位置規制用リブ55,55とで形成される空間に沿って環状弾性ベルト43を回動させた場合に、吸引溝52からの吸引力によって環状弾性ベルト43,43が相互に衝突することを防止するとともに、環状弾性ベルト43,43の脱落を防止するためである。
そして、吸引溝52および吸引孔54はいずれも吸引手段48(
図7参照)に連通している。このため、吸引溝52から吸引することにより、錠剤11を環状弾性ベルト43,43に密着させながら搬送できる。
また、吸引孔54から吸引することにより、ガイド溝53内における環状弾性ベルト43の浮き上がりやいわゆるバタツキを防止できる。特に、ガイド溝53は断面略V字形状を有するので、吸引孔54を介して環状弾性ベルト43,43を吸引することにより、調心作用を発揮するという利点がある。
したがって、環状弾性ベルト43,43を回動すれば、環状弾性ベルト43に錠剤11を吸着させて保持しつつ、錠剤11を円滑に搬送できる。
【0028】
ガイドブロック51は、
図11に示すように、その両端面に、従動プーリー41と駆動プーリー42とにそれぞれ嵌合する円弧状の切り欠き部56,56を設けてある。また、前述の位置規制用リブ55の両端には基準面となる平坦部57が形成されている。さらに、ガイドブロック51,51の傾斜面58,58は、所定の間隔を維持しながら相互に対向することにより、吸引溝52および吸引孔54に連通する吸引空間を形成する。
そして、ガイドレール50の吸引溝52と駆動プーリー42の環状吸引溝42aとは、相互に連通するように配置され、錠剤11は連続して吸引される。このため、搬送中の錠剤11がガイドレール50と駆動プーリー42との継ぎ目で落下することはない。
【0029】
なお、ガイドレール50の吸引溝52、ガイド溝53及び吸引孔54は前述の実施形態に限るものでなく、必要に応じて形状、寸法、本数、個数等を変更できることは勿論である。例えば、環状弾性ベルト43の断面形状に応じて、あるいは、被搬送物11の形状・重量などに応じて変更できることは勿論である。
【0030】
第2捩じり搬送機60は、前記第1捩じり搬送機40から受け取った錠剤11を搬送しながら更に90度、捩じり起した後、第2直進搬送機80に受け渡す。このため、被搬送物である錠剤11の表裏面は反転する。
すなわち、第2捩じり搬送機60は、
図5および
図6に図示するように、第1捩じり搬送機40と同様、回動軸心が相互に平行かつ直交する従動プーリー61と駆動プーリー62との間に、2本の環状弾性ベルト63,63を回動可能に架け渡してある。そして、環状弾性ベルト63,63の往路の内側に、ガイドブロック71,71で構成されたガイドレール70を配置してある。
【0031】
従動プーリー61は、
図16に図示するように、第1捩じり搬送機40の駆動プーリー42と同一形状を有している。このため、従動プーリー61は、その外周面に設けた環状吸引溝の両側縁部に沿って環状ガイド溝を設けてある。環状吸引溝は、従動プーリー61の側面に同心円状に設けた吸引孔61dに連通している。環状ガイド溝は断面略V字形状を有し、その両側縁部に位置規制用リブをそれぞれ設けてある。位置規制用リブの先端の高さ寸法は、環状弾性ベルト63,63の脱落を防止するため、環状弾性ベルト63,63の断面中心と同等以上の高さ寸法となるように設計されている。
ただし、第1捩じり搬送機40の駆動プーリー42と異なり、従動プーリー61は段部のない吸引連結パイプ65(
図20)に連結され、吸引孔61dは封鎖されていない。このため、従動プーリー61の吸引力は駆動プーリー42の近傍に位置する領域においても低下しておらず、吸引力は低くない。この結果、駆動プーリー42と従動プーリー61との吸引力の差により、第1捩じり搬送機40から第2捩じり搬送機60に錠剤11が吸い取られる。
【0032】
駆動プーリー62は、第1捩じり搬送機40の従動プーリー41と同一形状を有し、
図5に図示するように、モーター64に連結されている。駆動プーリー62は、その外周面に沿って断面略V字形状の2本の環状ガイド溝を設けてある。
【0033】
従動プーリー61と駆動プーリー62との復路には第1、第2補助プーリー66,67が配置されている。環状弾性ベルト63,63に所定の張力を付与することにより、いわゆるたるみの発生を防止し、円滑に回動させるためである。
特に、第1補助プーリー66は、環状弾性ベルト63,63が駆動プーリー62から脱落することを防止できる位置に配置されている。さらに、第1補助プーリー66と従動プーリー61との間に配置された第2補助プーリー67は、環状弾性ベルト63,63が従動プーリー61から脱落することを防止できる位置に配置されている。
【0034】
環状弾性ベルト63,63は、前述の環状弾性ベルトと同様あるが、必ずしも同一にする必要はなく、必要に応じて異ならしめてもよい。
【0035】
ガイドレール70は、ガイドレール50と同様、2本の環状弾性ベルト63,63が相互に一定の間隔を確保しつつ、円滑に回動するようにガイドするための部品である。ガイドレール70は、前述のガイドブロック51と同様、同一形状のガイドブロック71,71で構成されているので、詳細な説明は省略する。
【0036】
なお、ガイドレール70の吸引溝、ガイド溝及び吸引孔は前述の実施形態に限るものでなく、必要に応じて形状、寸法、本数、個数を変更できることは勿論である。例えば、環状弾性ベルトの断面形状に応じて、あるいは、被搬送物の形状・重量などに応じて変更できることは勿論である。
また、ガイドレール50,70は必ずしも同一である必要はなく、必要に応じて異ならしめてもよいことは勿論である。
【0037】
第2捩じり搬送機60の従動プーリー61の吸引溝とガイドレール70の吸引溝とは相互に連通するように配置されている。このため、錠剤11は連続して吸引されるので、従動プーリー61とガイドレール70との継ぎ目で錠剤11が落下することはない。
【0038】
第2直進搬送機80は、
図1に示すように、反転した錠剤11を捩じり搬送装置30から吸引力の差を利用して吸い取る。
そして、第2直進搬送機80は、搬送工程において錠剤11の裏面(大文字Aで表記された面)に文字を印刷し、ついで、印刷した文字を検査した後、後工程に錠剤11を搬出する。
なお、第2直進搬送機80は、第1直進搬送機20と同一の構造を有するので、詳細な説明は省略する。
【0039】
本発明に係る捩じり搬送機の第2実施形態は、前述の第1実施形態と同様、捩じり搬送装置および印刷検査装置に適用した場合である。
特に、第2実施形態に係る捩じり搬送機は、環状弾性ベルトの復路領域がガイドブロック内を移動することにより、構造の簡素化および装置の小型化を図ったものである。
【0040】
第2実施形態に係る捩じり搬送装置30は、
図21ないし
図23に示すように、同一直線上に沿って配置した第1捩じり搬送機40と第2捩じり搬送機60とを、取り付け板33,34を介して固定台31に固定することにより、連結一体化してある。
特に、第1捩じり搬送機40の取り付け板33および/または第2捩じり搬送機60の取り付け板34をずらすことにより、位置調整可能としてある。厚さ寸法が異なる被搬送物11を搬送する場合に対応するためである。
【0041】
第1捩じり搬送機40は、
図24に示すように、第1実施形態と同様、第1直進搬送機20から吸い取った錠剤11を、搬送しながら垂直に捩じり起こすものである。そして、第1捩じり搬送機40は、垂直に捩じり起された状態の錠剤11を第2捩じり搬送機60に受け渡す。
【0042】
第1捩じり搬送機40は、回動軸心90,91が相互に平行かつ直交する従動プーリー41と駆動プーリー42との間に、2本の環状弾性ベルト43,43を回動可能に架け渡してある。そして、環状弾性ベルト43,43の内側にガイドレール50が配置されている。特に、環状弾性ベルト43,43の往路はガイドレール50のガイド溝53,53(
図29)に沿って移動する。一方、環状弾性ベルト43,43の復路はガイドブロック51,51の対向する傾斜面58,58(
図27,
図30)に沿って移動する。このため、第2実施形態では補助プーリーを必要とせず、簡単な構造になり、小型化できる。
【0043】
従動プーリー41は、第1実施形態と同様、その外周面に沿って断面略V字形状の2本の環状ガイド溝を設けてある。
【0044】
駆動プーリー42は、モーター44を取り付けてある。そして、駆動プーリー42は、第1実施形態と同様、その外周面に沿って設けた環状吸引溝42a(
図27)の両側縁部に断面略V字形状の環状ガイド溝をそれぞれ設けてある。環状吸引溝42aは、駆動プーリー42の側面に同心円状に配置された吸引孔42dに連通している。
断面略V字形状を有する環状ガイド溝は、第1実施形態と同様、その両側縁部に位置規制用リブをそれぞれ設けてある。位置規制用リブの先端部の高さ寸法は、環状弾性ベルト43,43の断面中心とほぼ同等以上の高さ寸法となるように設計されている。吸引溝52(
図29)からの吸引力によって生じる環状弾性ベルト43,43相互の衝突を防止し、環状弾性ベルト43,43の脱落を防止するためである。
なお、駆動プーリー42の吸引孔42dは、第1実施形態と異なり、いずれも封鎖されていない。
【0045】
なお、環状吸引溝42aの吸引力は、第1実施形態と同様、段部の形状を必要に応じて変化させることにより、調整してもよいことは勿論である。
他は、前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0046】
環状弾性ベルト43,43は、前述の第1実施形態とほぼ同様であり、例えば、シリコンゴムからなる断面円形のベルトであるが、必ずしもこれに限らず、その材質は必要に応じて多種多様な材料から選択できることは勿論である。
そして、環状弾性ベルト43,43は、
図21ないし
図24に示すように、後述するガイドレール50に取り付けた仕切板49を介してガイドされる。仕切板49は、
図25に図示するように、その内向面の外周縁部に並設した一対のガイド用切り欠き部49a,49aと、このガイド用切り欠き部49a,49aの延長線に沿って突設した仕切用リブ49bと、を備えている。
なお、第2捩じり搬送機60にも同様な仕切板69をガイドレール70に取り付けてあり、同一部分には番号69a,69bだけを図面に付して説明を省略する。
他は、前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0047】
ガイドレール50は、2本の環状弾性ベルト43,43が相互に一定の距離を確保しつつ、円滑に回動するようにガイドするための部品である。このため、ガイドレール50は、
図26ないし
図28に示すように、従動プーリー41と駆動プーリー42との間に架け渡された環状弾性ベルト43,43の内側に配置されている。
ガイドレール50は、
図29および
図30に図示するように、同一形状を有する2組のガイドブロック51,51で構成されている。すなわち、一方のガイドブロック51を前後に180度回転させ、かつ、90度捩じって他方のガイドブロック51に組み合わることにより、ガイドレールが構成されている。この結果、ガイドレール50は、捩じられた形状を有する1本の吸引溝52を備え、傾斜面58,58が所定間隔で対向している。
特に、ガイドレール50は、
図31,
図32に図示するように、基準線93を間にしてガイド溝53,53を対向するように配置した場合に、ガイド溝53,53の間に1本の捩れた吸引溝52が形成されるように設計されている。
【0048】
前記ガイドブロック51,51は、前述の第1実施形態とほぼ同様であり、異なる点は
図30に図示するように、吸引手段48に被覆される外向面に切り欠き溝59を設けた点である。前述の切り欠き溝59は、所定間隔で対向する傾斜面58,58に連通している。
そして、
図33に図示するように、切り欠き溝59に、吸引手段48を介して空気調整具51aを嵌合することにより、切り欠き溝59の開口面積を小さくしてある。通過する空気量を調整することにより、被搬送物11に対する吸引力を調整するためである。
同様に、第2捩じり搬送機60にも、
図34に図示するように、ガイドブロック71に設けた切り欠き溝79に、吸引手段68を介して空気調整具71aを嵌合することにより、切り欠き溝79の開口面積を小さくしてある。通過する空気量を調整することにより、被搬送物11に対する吸引力を調整するためである。
【0049】
ただし、
図34に図示する切り欠き溝79の開口面積は、
図33に図示する切り欠き溝59よりも大きい。このため、同一の吸引力の吸引手段48,68で空気を吸引しても、第1捩じり搬送機40の吸引力は第2捩じり搬送機60の吸引力よりも小さい。このため、第1捩じり搬送機40から第2捩じり搬送機60に被搬送物11が吸い取られて受け渡される。
他は前述の第1実施形態と同様であるので、同一部分には同一番号を付して説明を省略する。
【0050】
本発明に係る捩じり搬送装置は、前述の錠剤に限らず、例えば、半導体集積回路などのチップ等の小部品を搬送してもよい。
また、捩じり搬送装置は必ずしも2つの捩じり搬送機を組み合わせる必要はない。例えば、1台の捩じり搬送機だけを使用することにより、被搬送物を搬送しながら所望の角度、例えば、被搬送物を60度、80度に捩じり起こしてもよいことは勿論である。
さらに、前述の実施形態では、2本の環状弾性ベルトで被搬送物を搬送する捩じり搬送装置について説明したが、必ずしもこれに限らない。例えば、3本の並設した環状弾性ベルトで細長い被搬送物を搬送しながら捩じり起してもよいことは勿論である。
【0051】
本発明に係る捩じり搬送装置30では、被搬送物である錠剤11の大きさ、例えば、厚さ寸法が変化した場合に、同一直線に沿って配置した第1捩じり搬送機40と第2捩じり搬送機60とを搬送方向に沿って少しずらすことにより、調整できる。このため、本発明に係る捩じり搬送装置30は、使い勝手が良いとともに、大きな設置面積を必要としないという利点がある。
【0052】
第1捩じり搬送機40と第2捩じり搬送機60とは、前述の実施形態のように搬送路が1本の直線に沿うように配置する場合に限らない。例えば、第1捩じり搬送機40と第2捩じり搬送機60とを、搬送路が、例えば、45度、60度、90度に折れ曲がるように配置してもよいことは勿論である。
【0053】
捩じり搬送装置30は一台の捩じり搬送機だけで構成してもよいことは勿論である。
本願の印刷検査装置は、単なる印刷装置および単なる検査装置としても使用できる装置を含む概念である。
【0054】
以上、図面を参照して種々の実施形態を詳細に説明したが、本願発明に係る種々の態様について説明する。なお、以下の説明では、一例として、参照符号も添えて記載する。
【0055】
本発明に係る第1態様の捩じり搬送機40は、
平行かつ交差するように配置された回動軸心90,91を中心として回動する一対のプーリー41,42と、
前記一対のプーリー41,42に、回動可能かつ平行に架け渡された複数本の環状弾性ベルト43,43と、
複数本の前記環状弾性ベルト43,43の間から被搬送物11を連続的に吸引する吸引溝52と、前記吸引溝52の両側縁部に沿って前記環状弾性ベルト43,43をガイドするガイド溝53,53とを有し、前記環状弾性ベルト43,43の内側に配置されるガイドレール50と、
前記環状弾性ベルト43,43に前記被搬送物11を密着させて保持できるように前記ガイドレール50の吸引溝52を介して被搬送物11を吸引する吸引手段48と、からなり、
回動する複数本の前記環状弾性ベルト43,43に密着する被搬送物11を、搬送しながら捩じり起す。
【0056】
本発明に係る第2態様の捩じり搬送機40は、第1態様の捩じり搬送機40において、
一対のプーリー41,42の回動軸心90,91が、平行かつ直交している。
【0057】
本発明に係る第3態様の捩じり搬送機40は、第1態様または第2態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40において、
一対のプーリー41,42の外周面に、複数本の環状弾性ベルト43,43をガイドする複数本の環状ガイド溝41a,42bを並設した。
【0058】
本発明に係る第4態様の捩じり搬送機40は、第1態様ないし第3態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40において、
プーリー42に設けた環状ガイド溝42b,42bの間に、吸引手段48に連通する環状吸引溝42aを設けた。
【0059】
本発明に係る第5態様の捩じり搬送機40は、第1態様ないし第4態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40において、
ガイドレール50の吸引溝52が、同一形状のガイドブロック51,51を組み合わせて形成されている。
【0060】
本発明に係る第6態様の捩じり搬送機40は、第1態様ないし第5態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40において、
ガイドレール50のガイド溝53の底面に、吸引手段48に連通する吸引孔54を設けた。
【0061】
本発明に係る第7態様の捩じり搬送機40は、第1態様ないし第6態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40において、
ガイドレール50のガイド溝53の両側縁部のうち、少なくとも内側縁部に沿って位置規制用リブ55を設けた。
【0062】
本発明に係る第8態様の捩じり搬送機40は、第7態様の捩じり搬送機40において、
位置規制用リブ55の高さ寸法が、環状弾性ベルト43の断面中心43aと同等以上の高さ寸法を有する。
【0063】
本発明に係る第9態様の捩じり搬送機40は、第1態様ないし第8態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40において、
環状弾性ベルト43,43のうち、復路側の環状弾性ベルト43,43をガイドする少なくとも一つの補助プーリー46,47を配置した。
【0064】
本発明に係る第10態様の捩じり搬送機40は、第1態様ないし第9態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40において、
環状弾性ベルト43,43のうち、復路側の環状弾性ベルト43,43がガイドレール50内を通過する。
【0065】
本発明に係る第11態様の捩じり搬送機40は、第1態様ないし第10態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40において、
プーリー42に形成した環状吸引溝42aと、ガイドレール50に設けた吸引溝52とが相互に連通している。
【0066】
本発明に係る第12態様の捩じり搬送装置30は、第1態様ないし第11態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40,60において、
複数台の捩じり搬送機40,60を備え、隣り合う捩じり搬送機40,60の環状弾性ベルト43,63の往路が、相互に連続するように配置されている。
【0067】
本発明に係る第13態様の捩じり搬送装置30は、第12態様の捩じり搬送装置30において、
隣り合う捩じり搬送機40,60の環状弾性ベルト43,63の往路が、同一直線に沿って相互に連続するように配置されている。
【0068】
本発明に係る第14態様の捩じり搬送装置30は、第12態様または第13態様のいずれかに記載された捩じり搬送装置30において、
一方の捩じり搬送機40の環状弾性ベルト43,43に対す被搬送物11の密着力と、他方の捩じり搬送機60の環状弾性ベルト63,63に対する被搬送物11の密着力との差により、一方の捩じり搬送機40から他方の捩じり搬送機60に被搬送物11を受け渡しする。
【0069】
本発明に係る第15態様の印刷検査装置は、
第1態様ないし第11態様のいずれかに記載された捩じり搬送機40を備えている。
【0070】
本発明に係る第16態様の印刷検査装置は、
第12態様ないし第14態様のいずれかに記載された捩じり搬送装置30を備えている。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明に係る捩じり搬送機は、錠剤などの被搬送物に限らず、例えば、集積回路などの電子部品等にも適用できることは勿論である。
【符号の説明】
【0072】
10 整列機
11 錠剤(被搬送物)
20 第1直進搬送機
21 従動プーリー
22 駆動プーリー
23 環状弾性ベルト
23a 断面中心
24 環状弾性ベルト
24a 断面中心
25 ガイドブロック
25a ガイド溝
25b 位置規制用リブ
25c 吸引孔
26 ガイドブロック
26a ガイド溝
26b 位置規制用リブ
26c 吸引孔
27 ガイドレール
27a 吸引溝
30 捩じり搬送装置
31 固定台
32 連結棒
40 第1捩じり搬送機
41 従動プーリー
42 駆動プーリー
42a 環状吸引溝
42b 環状ガイド溝
42c 位置規制用リブ
42d 吸引孔
42 駆動プーリー
43 環状弾性ベルト
43a 断面中心
44 モーター
45 吸引連結パイプ
45a 段部
46 第1補助プーリー
47 第2補助プーリー
48 吸引手段
49 仕切板
50 ガイドレール
51 ガイドブロック
51a 空気調整具
52 吸引溝
53 ガイド溝
54 吸引孔
55 位置規制用リブ
56 切り欠き部
57 平坦部
58 傾斜面
59 切り欠き溝
60 第2捩じり搬送機
61 従動プーリー
61d 吸引孔
62 駆動プーリー
63 環状弾性ベルト
65 吸引連結パイプ
66 第1補助プーリー
67 第2補助プーリー
68 吸引手段
70 ガイドレール
71 ガイドブロック
71a 空気調整具
79 切り欠き溝
80 第2直進搬送機
91 回動軸心
92 回動軸心
93 基準線