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特開2024-131801情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131801
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20240920BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/30
G08G1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042269
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500294785
【氏名又は名称】株式会社ホンダファイナンス
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新井 直樹
(72)【発明者】
【氏名】関口 祐太
(72)【発明者】
【氏名】青木 勇太
(72)【発明者】
【氏名】大熊 顕至
(72)【発明者】
【氏名】石井 雅之
(72)【発明者】
【氏名】堀尾 宝那
(72)【発明者】
【氏名】田野邉 彩
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 みずき
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF27
5H181FF33
5H181MC06
5L049CC42
5L050CC42
(57)【要約】
【課題】運転をシミュレーションする機会を増大させ、交通の安全性向上に寄与することができる。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、利用者が運転予定の経路に対して運転をシミュレーションする運転シミュレーションについての実行状況を示す情報を取得する取得手段と、利用者によって実際に運転された車両の走行に関する情報を、車両又は車両に関連付けられた通信装置から受信する受信手段と、車両の走行に関する情報と運転シミュレーションの実行状況を示す情報とを用いて、実際に運転された車両の走行が所定条件を満たすと判定した場合に、利用者に特典情報を設定する設定手段とを備える。ここで、設定手段は、運転シミュレーションが実行された運転予定の経路の少なくとも一部を運転された車両が走行し、且つ当該少なくとも一部を車両が安全に走行したと判定した場合に、所定条件を満たすと判定する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が運転予定の経路に対して運転をシミュレーションする運転シミュレーションについての実行状況を示す情報を取得する取得手段と、
前記利用者によって実際に運転された車両の走行に関する情報を、前記車両又は前記車両に関連付けられた通信装置から受信する受信手段と、
前記車両の走行に関する情報と前記運転シミュレーションの実行状況を示す情報とを用いて、前記実際に運転された車両の走行が所定条件を満たすと判定した場合に、前記利用者に特典情報を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段は、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部を前記運転された車両が走行し、且つ当該少なくとも一部を前記車両が安全に走行したと判定した場合に、前記所定条件を満たすと判定する、ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記設定手段は、更に前記実際に運転された車両の走行が、前記運転予定の経路に係る前記運転シミュレーションの実行から所定期間内に行なわれている場合に、前記所定条件を満たすと判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記運転された車両が走行した、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部が、危険個所として定められた位置を含む場合に、前記所定条件を満たすと判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得手段は、前記利用者の居住地情報を含む利用者の情報を更に取得し、
前記設定手段は、前記運転された車両が走行した、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部が、前記利用者の居住地と異なる地域において危険個所として定められた位置を含む場合に、前記所定条件を満たすと判定する、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記危険個所における危険の内容は、危険個所として定められた位置に応じて異なり、
前記利用者の居住地から所定範囲内の位置に定められた危険個所の危険の内容と、前記運転された車両が走行した、前記危険個所の危険の内容とが異なる場合、前記所定条件を満たすと判定する、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得手段は、前記利用者による前記運転シミュレーションの実行時のシミュレーションの内容を示す映像情報を更に取得し、
前記情報処理装置は、前記車両が走行する位置に応じた前記映像情報を、前記車両又は前記通信装置に送信する送信手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記設定手段は、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部を前記運転された車両が走行したが、当該少なくとも一部を前記車両が安全に走行しなかったと判定した場合、判定理由を示す情報を前記車両又は前記通信装置に送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記運転シミュレーションを前記通信装置に提供する提供手段を更に備え、
前記提供手段は、前記運転予定の経路に関する空間の情報を前記通信装置に送信し、前記利用者による前記通信装置に対する操作に応じて、前記運転予定の経路に関する空間内で車両を仮想的に走行させる、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記運転シミュレーションを車両の操作部材を備える特定の通信装置に提供する提供手段を更に備え、
前記提供手段は、前記運転予定の経路に関する空間の情報を前記特定の通信装置に送信し、前記利用者による前記特定の通信装置の前記車両の操作部材に対する操作に応じて、前記運転予定の経路に関する空間内で車両を仮想的に走行させる、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供手段は、前記利用者の前記運転予定の経路を示す情報を取得して、前記運転予定の経路に対する前記運転シミュレーションを提供する、ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
各工程が情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
利用者が運転予定の経路に対して運転をシミュレーションする運転シミュレーションについての実行状況を示す情報を取得する取得工程と、
前記利用者によって実際に運転された車両の走行に関する情報を、前記車両又は前記車両に関連付けられた通信装置から受信する受信工程と、
前記車両の走行に関する情報と前記運転シミュレーションの実行状況を示す情報とを用いて、前記実際に運転された車両の走行が所定条件を満たすと判定した場合に、前記利用者に特典情報を設定する設定工程とを備え、
前記設定工程では、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部を前記運転された車両が走行し、且つ当該少なくとも一部を前記車両が安全に走行したと判定した場合に、前記所定条件を満たすと判定する、ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末を用いて仮想車両の運転を制御することで運転をシミュレーションする技術が知られている(特許文献1)。特許文献1に係る技術により、携帯端末において利用者の所望する運転操作で車両の運転を模擬することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-39589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、利用者にとって、運転をシミュレーションする動機付けが少なく、運転をシミュレーションするサービス(運転シミュレーション)を利用する機会が乏しい場合がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、運転をシミュレーションする機会を増大させ、交通の安全性向上に寄与することが可能な技術を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
利用者が運転予定の経路に対して運転をシミュレーションする運転シミュレーションについての実行状況を示す情報を取得する取得手段と、
前記利用者によって実際に運転された車両の走行に関する情報を、前記車両又は前記車両に関連付けられた通信装置から受信する受信手段と、
前記車両の走行に関する情報と前記運転シミュレーションの実行状況を示す情報とを用いて、前記実際に運転された車両の走行が所定条件を満たすと判定した場合に、前記利用者に特典情報を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段は、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部を前記運転された車両が走行し、且つ当該少なくとも一部を前記車両が安全に走行したと判定した場合に、前記所定条件を満たすと判定する、
ことを特徴とする情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、運転をシミュレーションする機会を増大させ、交通の安全性向上に寄与することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理システムの一例を示す図
図2】情報処理装置110のハードウェア構成例を示すブロック図
図3】情報処理装置110の機能構成例を示すブロック図
図4】運転シミュレーション情報の一例を示す図
図5】利用者情報の一例を示す図
図6】情報処理装置100における特典設定処理の一連の動作を示すフローチャート
図7】特典設定処理における判定処理の具体的な動作を示すフローチャート
図8】通信装置140におけるシミュレーションの実行例について説明する図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<情報処理システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム100の構成について説明する。情報処理システム100は、例えば、情報処理装置110と、情報処理装置120と、車両130と、通信装置140とを含む。
【0011】
情報処理装置120は、1つ以上のサーバで構成される。情報処理装置120は、通信装置140に対して、利用者の運転予定の経路(例えば、旅行先の経路)についての運転シミュレーションを提供する。例えば、情報処理装置120は、ネットワーク111を介して、通信装置140から利用者の運転予定の経路を示す情報を取得し、当該経路に対する運転シミュレーションを通信装置140に提供する。運転シミュレーションは、例えば、利用者による通信装置140に対する操作に応じて、運転予定の経路に関する空間内で車両を仮想的に走行させることにより行われる。情報処理装置120は、利用者による運転シミュレーションの実行状況を、後述する運転シミュレーション情報として記憶する。
【0012】
通常、利用者が車両を運転する場合、通学路や通勤路などの利用経験のある経路を運転する場合よりも、例えば見知らぬ慣れない土地の経路など利用経験の無い経路を運転する場合の方が、心理的負担が高い。このため、利用者は、運転予定の経路について運転シミュレーションを実行することにより、旅行先などの利用経験の無い経路を運転する場合であっても、心理的負担を軽減することができる。
【0013】
情報処理装置110は、1つ以上のサーバで構成される。情報処理装置110は、特典設定処理を行って、利用者に特典を付与する。特典設定処理の詳細は後述するが、情報処理装置110は、例えば、利用者が運転シミュレーションを行った経路(の少なくとも一部)を実際に車両で走行し、且つ安全に走行した場合に利用者に特典を付与する。
【0014】
なお、本実施形態では、情報処理装置110と情報処理装置120とが別個の装置である場合を例に説明するが、情報処理装置110が情報処理装置120の機能を備えてもよい。すなわち、特典設定処理を行う情報処理装置110が、利用者に運転シミュレーションを提供し、利用者による運転シミュレーションの実行状況を取得して運転シミュレーション情報として記憶してもよい。
【0015】
ネットワーク111は、例えばインターネットや携帯電話網などの通信網を含み、例えば、情報処理装置110と車両130、情報処理装置120と通信装置140と間の情報を伝送する。
【0016】
車両130は、例えば利用者が運転する車両である。車両130は四輪の車両であってもよいし、二輪の車両であってもよい。また、車両130は、車内の様々なセンサによって車両内の状態を計測し、収集したデータを情報処理装置110に送信可能である。このように収集されて送信されるデータは、一般にフローティングデータ、プローブデータなどとも呼ばれる。収集され送信されるデータには、車両の走行に関する情報(走行情報)が含まれる。走行情報は、例えば走行速度や加速度を時系列で示す情報等を含む。走行情報は、一定の間隔でまたは特定のイベントが発生したことに応じて情報処理装置110に送信される。
【0017】
通信装置140は、例えばスマートフォンであるが、これに限らず、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、ヘッドマウントディスプレイなどを含んでよい。通信装置140は、携帯通信網などのネットワーク111を介して情報処理装置110及び情報処理装置120と通信することができる。また、通信装置140は、例えばBluetooth(登録商標)などの無線通信を介して車両130と通信して、車両130から走行情報を取得してもよい。この場合、通信装置140は、取得した走行情報を情報処理装置110に送信する。なお、通信装置140は、例えば、予め車両130とペアリングされることにより、車両130と関連付けられる。
【0018】
また、通信装置140は、ネットワーク111を介して情報処理装置120と通信することにより、利用者に運転シミュレーションを提供することができる。通信装置140は、通信装置140を傾けたり特定のボタン(GUI上のボタン或いは物理的なボタン)を押下したりする操作に応じて、経路に関する空間内で仮想的に走行する車両を表示させる。
【0019】
例えば、通信装置140は、運転をシミュレーションするための空間の情報を情報処理装置120から受信して、表示部に表示させる。図8は、利用者が通信装置140で運転をシミュレーションする際の表示部の表示例を示している。通信装置140は、運転予定の経路に関する空間801を、表示部に表示する。図8に示す例では、車両を運転する利用者の視点から見た空間801を示している。利用者は、通信装置140を傾けたり、不図示のアクセルボタンやブレーキボタンを押下したりすることにより、車両を仮想的に操作することができる。通信装置140は、利用者の操作を受け付けると当該操作内容を情報処理装置120に送信し、その後、情報処理装置120が操作内容に応じて生成した空間の情報を受信して表示部に表示する。すなわち、利用者は、自身の操作の結果として生じる仮想的な車両の走行を通じて、車両の運転をシミュレーションすることができる。
【0020】
通信装置140が情報処理装置120から受信する空間801の情報には、走行する経路の特性に合わせて、空間801内を移動する歩行者や自転車、或いは他の車両が含まれてよい。このようにすれば、利用者は、歩行者や自転車が多い経路や、トラック等の大型の車両が走行する経路の走行をシミュレーションすることができる。
【0021】
また、図8に示す例では、車両を運転する利用者(運転者)の視点から見た空間801を表示する場合を示している。情報処理装置120は、運転者の視点から見た映像のほか、車両の真上から空間801を見た映像、運転者の後方であって高度の高い位置から空間801を見た映像を、通信装置140に提供してもよい。利用者は通信装置140で映像を切り替えることにより、様々な視点から走行予定の空間を把握することができる。
【0022】
通信装置140は、情報処理装置120からの情報に基づいて、経路上の特定の位置に関連付けられた所定の情報を空間801上に表示してもよい。所定の情報は、例えば、運転操作に関する注意事項や推奨事項を含む。所定の情報は、例えば、特定の位置の付近で減速することを示す情報や、周囲の歩行者や自転車に注意すべきことを示す情報を含む。
【0023】
<情報処理装置110の構成>
次に、図2を参照して、情報処理装置110のハードウェアの構成例について説明する。なお、以降の図を参照して説明する機能ブロックの各々は、統合されまたは分離されてもよく、また説明する機能が別のブロックで実現されてもよい。また、ハードウェアとして説明するものがソフトウェアで実現されてもよく、その逆であってもよい。
【0024】
制御部201は、中央演算装置を含むプロセッサ211とメモリ212とを含む。制御部201は、記憶部204に記憶されたコンピュータプログラムをメモリ212に展開、実行することにより、制御部201内部の各部の動作を制御したり、情報処理装置110の各部の動作を制御したりする。また、制御部201は、後述の特典設定処理を実行する。メモリ212は、例えばDRAM等の揮発性の記憶媒体を含み、制御部201がコンピュータプログラムを実行するためのパラメータや処理結果等を一時的に記憶する。
【0025】
電源部202は、情報処理装置110の各部に電力を供給する。通信部203は、ネットワーク111を介して外部装置と通信するための、例えば通信回路或いは通信モジュールを含む。
【0026】
記憶部204は、例えば半導体メモリ等の不揮発性の記録媒体を含み、情報処理装置110の動作に必要な設定値やコンピュータプログラムを記憶する。また、記憶部204は、特典設定処理に必要な種々のデータを格納するデータベース310を含む。
【0027】
<情報処理装置110の機能構成例>
図3を参照して、情報処理装置110の機能構成例について説明する。情報処理装置110の各機能は、例えば、プロセッサ211が記憶部204に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現され得る。
【0028】
実行状況取得部301は、利用者による運転シミュレーションの実行状況を示す情報(すなわち運転シミュレーション情報)を取得する。例えば、実行状況取得部301は、利用者の運転シミュレーション情報を情報処理装置120から取得することができる。具体的には、実行状況取得部301は、情報処理装置120の記憶部に記憶されている運転シミュレーション情報を、予め定められたAPIを介して取得する。実行状況取得部301は、情報処理装置120から取得した運転シミュレーション情報を、情報処理装置110のデータベース310に記憶させることができる。この場合、実行状況取得部301は、データベース310に記憶させた運転シミュレーション情報を、特典設定処理を実行する際に読み出す(取得する)。
【0029】
データベース310に格納される運転シミュレーション情報313は、例えば、図4に示すように、利用者の識別情報である利用者ID401と関連付けられている。運転シミュレーション情報は、例えば、実行時刻の情報402、実行経路の情報403、シミュレーション映像の情報404、及びシミュレーションを実行した装置を示す情報405と含む。
【0030】
実行時刻の情報402は、利用者が運転シミュレーションを実行した時刻(例えば完了時刻)を含む。実行経路の情報403は、例えば、運転シミュレーションを実行した経路を表す。運転シミュレーションを実行した経路は、例えば、利用者が運転シミュレーションを開始する際に、運転予定の経路(例えば旅行開始から終了するまでの経路)として指定した経路である。実行経路の情報403は、例えば、経路上のポイントの位置を含み、経路が1セットのポイントによって構成されてもよい。
【0031】
シミュレーション映像の情報404は、利用者がシミュレーションを実行している間の、シミュレーションの内容を記録した映像情報である。利用者は、後日実際に車両を運転してその経路を走行する際に、例えば通信装置140上でシミュレーション映像を視聴することができる。これにより、経路の周囲の様子や経路上の注意事項等を振り返ることができる。シミュレーション映像は、1つの長い映像である必要はなく、例えば、経路上の各ポイントを通過するタイミングを含んだ、複数の所定の時間長の映像として構成されてよい。
【0032】
シミュレーションを実行した装置の情報405は、利用者がシミュレーションを実行した装置の種別を示す。利用者は、例えば、シミュレーションをスマートフォンとしての通信装置140上で実行することができる。また、利用者は、販売店等に設置されるシミュレーション専用装置を用いて運転シミュレーションを実行することもできる。シミュレーション専用装置は、ハンドルやアクセル等の車両の操作部材を備えており、利用者による当該操作部材に対する操作に応じて、運転予定の経路に関する空間内で車両を仮想的に走行させる。なお、シミュレーション専用装置は、シミュレーションを実行可能な装置として通信装置140の一例であってよい。
【0033】
車両情報受信部302は、利用者によって実際に車両130が運転された際に、車両の走行に関する情報(すなわち走行情報)を車両130から受信し、データベース310に格納する。なお、通信装置140が走行情報を車両130から取得し、情報処理装置110に送信してもよい。この場合、車両情報受信部302は、走行情報を通信装置140から受信する。
【0034】
特典設定部303は、車両の走行に関する情報(すなわち走行情報)と、運転シミュレーションの実行状況を示す情報(すなわち運転シミュレーション情報)とを用いて、実際に運転された車両の走行が後述する所定条件を満たすか否かを判定する。そして、特典設定部303は、実際に運転された車両の走行が所定条件を満たすと判定した場合に、利用者に特典情報を設定する。所定条件については、図7を参照して後述する。
【0035】
特典設定部303が利用者に設定する特典は、利用者にとってインセンティブとなるものであれば、任意のものを含み得る。特典は、例えば、利用者が商品或いはサービスを購入する際に支払いに充当可能なポイントであってよい。また、特典は、特定の用途、例えば、利用者が販売店において車両を購入したり、車両をメンテナンスしたり、車両のシェアサービスを利用する用途で支払いを行う際に充当可能なポイントであってよい。
【0036】
映像情報提供部304は、上述のシミュレーション映像を利用者の通信装置140に送信する。例えば、映像情報提供部304は、車両130が走行する位置に応じて、データベース310からシミュレーション映像を取得し、通信装置140に送信する。映像情報提供部304は、通信装置140の代わりに、車両130にシミュレーション映像を送信してもよい。車両130は、例えばヘッドアップディスプレイなどに受信した映像を表示させる。
【0037】
データベース310は、利用者情報311と、走行情報312と、運転シミュレーション情報313とを記憶しており、制御部201の指示に応じて必要な情報を書き込んだり読み出したりする。
【0038】
利用者情報311は、例えば、図5に示すように、利用者の識別情報である利用者ID501と、利用者の居住地の情報502と、累積獲得ポイントの情報503とを含む。居住地の情報502は、例えば、利用者の住所の情報を含む。累積獲得ポイントの情報503は、特典設定部303によって利用者に設定された特典情報(例えばポイント)の累積値である。
【0039】
走行情報312は、上述の通り、実際に運転された車両の走行に関する情報であり、実際に運転された車両130の走行速度、加速度(減速度)などの時系列のデータを含む。運転シミュレーション情報313は、図4を参照して上述した、利用者による運転シミュレーションの実行状況を示す情報である。
【0040】
<情報処理装置110における特典設定処理の一連の動作>
次に、情報処理装置110における特典設定処理の一連の動作について、図6を参照して説明する。なお、本処理は、制御部201のプロセッサ211が記憶部204に記憶されるコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、本処理を実行する前に、利用者は例えば通信装置140を用いて運転予定の経路に対する運転シミュレーションを実行済みであるものとする。また、情報処理装置110は、運転シミュレーション情報を、情報処理装置120から取得して、データベース310を更新している。このため、情報処理装置110のデータベース310に格納される運転シミュレーション情報313には、利用者による当該経路に対するシミュレーションの情報が含まれる。本処理は、利用者が、実際に車両の運転を行っているときに実行される。
【0041】
S601において、実行状況取得部301は、利用者による運転シミュレーションの実行状況を示す情報(すなわち運転シミュレーション情報)を、データベース310から読み出す(取得する)。S602において、車両情報受信部302は、利用者によって実際に運転された車両の走行情報(すなわち走行情報)を、例えば車両130から受信する。車両情報受信部302は、受信した走行情報をデータベース310に格納する。
【0042】
S603において、特典設定部303は、運転された車両の走行が所定条件を満たすかを判定する。本ステップの詳細は、図7を参照して後述するが、特典設定部303は、例えば、運転シミュレーションを実行した経路(の少なくとも一部)を実際に車両が走行し、且つ、車両が安全に当該経路を走行した場合に、所定条件を満たすと判定する。このように、実際に運転された車両が、予め運転シミュレーションを行ってシミュレーションした経路の少なくとも一部を走行すれば、運転シミュレーションによって心理的負担を軽減する効果が得られる。また、利用者が、当該一部を安全に運転して走行した場合、交通の安全性向上に寄与する。S604において、特典設定部303は、S603の処理結果に従って、運転された車両の走行が所定条件を満たすと判定した場合、処理をS605に進め、そうでない場合には、処理をS606に進める。
【0043】
S605において、特典設定部303は、例えば、予め定めたポイント数を、利用者の累積獲得ポイントに加算する。特典設定部303は、例えば、1つの実行された運転シミュレーションごとに、所定のポイント数を設定することができる。或いは、地域ごとに設定するポイント数を定めておき、特典設定部303は、運転シミュレーション及び実際の運転によって走行された地域に応じて、利用者の累積獲得ポイントにポイントを加算してもよい。例えば、地域ごとに予めポイントを割り当て、事故が多い地域や危険度合いの高い地域に対してより高いポイントを設定するようにしてもよい。すなわち、事故が多い地域等について事前にシミュレーションを実行し、その後安全運転を行ったことに応じて、高いポイントを付与するようにしてもよい。このようにすることで、事故が多い地域等について事前に運転をシミュレーションする機会を増大させ、交通の安全性向上に寄与することができる。また、特典設定部303は、ユーザが運転シュミレーションを行った装置の種別に応じて、付与するポイントを異ならせてもよい。例えば、特典設定部303は、利用者が、販売店等に設置されるシミュレーション専用装置を用いて運転シミュレーションを実行している場合、スマートフォンを用いてシミュレーションを行った場合よりも高いポイントを付与してもよい。
【0044】
S606において、特典設定部303は、運転シミュレーションが実行された経路の少なくとも一部を車両が安全に走行しなかったと判定した場合、判定理由を車両130に送信する。この判定は例えば、後述のS703でメモリに記憶される情報に基づいて行う。特典設定部303は、判定理由の情報を、車両130に関連付けられた通信装置140に送信してもよい。利用者の車両に判定理由の情報を送信することにより、利用者は運転の問題点を把握することができるため、安全運転に対する学習効果を高めることができる。判定理由は、例えば、車両の走行速度、急加速及び急減速の回数、など走行情報に基づく情報を含む。
【0045】
次に、図7を参照して、S603における特典設定部303の具体的な動作について説明する。S701において、特典設定部303は、利用者が運転シミュレーションを実行したかを判定する。例えば、特典設定部303は、運転シミュレーション情報313に、利用者によって実行された運転シミュレーションが含まれるかを判定する。特典設定部303は、利用者によって実行された運転シミュレーションが存在する場合、利用者が運転シミュレーションを実行したと判定して、処理をS702に進め、そうでない場合、本処理を終了する。
【0046】
S702において、特典設定部303は、実際の運転で運転シミュレーションの経路の一部を走行したかを判定する。例えば、特典設定部303は、車両130が実際に走行する位置と、運転シミュレーション情報313のシミュレーション実行経路の情報403とを比較する。特典設定部303は、例えば、車両130によって実際に走行する位置が、シミュレーション実行経路の情報403に含まれる場合、処理をS703に進め、そうでない場合には本処理を終了する。特典設定部303は、実際の運転で走行した経路と運転シミュレーションの経路との一致度合いが所定の閾値を超える場合(S702でYES)に、処理をS703に進めてもよい。
【0047】
S703において、特典設定部303は、車両130が運転シミュレーションの経路の一部を安全に走行したかを判定する。例えば、特典設定部303は、車両130が運転シミュレーションの経路の一部を走行した際における、車両130の走行情報を参照する。特典設定部303は、例えば、車両130の走行速度が予め定めた速度未満であるか、加速度が予め定めた加速度未満であるか、減速度が予め定めた減速度未満であるか等の基準を全て満たすかを判定する。基準は更に、車両130のふらつきの大きさなどを含んでもよい。特典設定部303は、全ての基準を満たす場合に、車両130が安全に走行したと判定し、処理をS704に進め、そうでない場合には本処理を終了する。特典設定部303は、車両130が安全に走行したと判定した場合、メモリ212に安全運転を行ったことを示す情報を設定する(例えば所定のフラグを1に設定する)。一方、特典設定部303は、車両130が安全に走行していないと判定した場合、メモリ212に危険運転を行ったことを示す情報を設定し、メモリ212に上述の判定理由(車両の走行速度等)の情報を書き込む。
【0048】
S704において、特典設定部303は、実際に運転された車両130の走行が所定条件を満たすと判定する。S705において、特典設定部303は、実際に運転された車両130の走行が所定条件を満たさないと判定する。特典設定部303は、S704又はS705の処理が完了すると、処理を呼出し元に戻し、その後S604に処理を進める。
【0049】
なお、図7に示した処理では、S702で判定された運転シミュレーションについて、その運転シミュレーションが実行された時期を考慮していない。特典設定部303は、更に、S702で判定された運転シミュレーションが実行されてから、実際の車両130の走行が所定期間内に行なわれている場合に、S702においてYESと判定してもよい。このようにすれば、実際に運転する時期から近い時期に、運転をシミュレーションする動機付けを与えることができる。
【0050】
また、特典設定部303は、更に、S702に係る経路の一部が、危険個所として定められた位置を含むことを条件として、所定条件を満たすと判定してもよい。すなわち、走行された経路が危険個所を含む場合に特典を設定することにより、利用者は経路上の危険個所を安全に走行する動機付けを得ることができる。
【0051】
更に、特典設定部303は、S702に係る経路の一部が、利用者の居住地と異なる地域において危険個所として定められた位置を含むことを条件として、所定条件を満たすと判定してもよい。このように、居住地と異なる地域における危険個所を走行する際に特典を設定することにより、利用頻度が少なくなる可能性の高い地域を安全に走行するために、運転をシミュレーションする動機付けを与えることができる。
【0052】
更に、危険個所における危険の内容は、危険個所として定められた位置に応じて異なるようにしてもよい。具体的には、特典設定部303は、利用者の居住地から所定範囲内の位置に定められた危険個所の危険の内容と、運転された車両が走行した位置に定められた危険個所の危険の内容とが異なることを条件として、所定条件を満たすと判定してもよい。すなわち、危険個所における危険の内容が、(学校が近くに存在して)自転車で通学する子供が多いことや、(大型の車両の通行量が多く)見通しが悪いなどの地域特性を反映するものであってよい。そして、走行する地域における危険の内容と、利用者の居住地の周辺における危険の内容とが異なる場合、利用者が通常払っている注意とは異なる注意を払う必要がある。危険の内容の相違を考慮(地域特性を考慮)することにより、利用者が慣れていない危険因子に対しても、より安全に運転する動機付けや事前に運転をシミュレーションする動機付けを与えることができる。
【0053】
なお、上述の説明では、利用者が実際に車両の運転を行っているときに本処理を実行される場合を例に説明した。しかし、上述の特典設定処理の少なくとも一部は、利用者が実際の車両の運転を終了した後に実行されてもよい。
【0054】
以上説明したように、本実施形態では、情報処理装置110は、運転予定の経路に対する、利用者による運転シミュレーション情報313と、利用者によって実際に運転された車両の走行情報312とを取得する。そして、情報処理装置110は、走行情報と運転シミュレーション情報から、運転シミュレーションが実行された運転予定の経路の少なくとも一部を運転された車両が走行し、且つ当該少なくとも一部を車両が安全に走行した場合に、利用者に特典情報を設定するようにした。このようにすることで、運転をシミュレーションする機会を増大させ、交通の安全性向上に寄与することができる。
【0055】
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の情報処理装置(例えば、110)は、
利用者が運転予定の経路に対して運転をシミュレーションする運転シミュレーションについての実行状況を示す情報を取得する取得手段(例えば、301)と、
前記利用者によって実際に運転された車両の走行に関する情報を、前記車両又は前記車両に関連付けられた通信装置から受信する受信手段(例えば、302)と、
前記車両の走行に関する情報と前記運転シミュレーションの実行状況を示す情報とを用いて、前記実際に運転された車両の走行が所定条件を満たすと判定した場合に、前記利用者に特典情報を設定する設定手段(例えば、303)とを備え、
前記設定手段は、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部を前記運転された車両が走行し、且つ当該少なくとも一部を前記車両が安全に走行したと判定した場合に、前記所定条件を満たすと判定する(例えば、S603)。
【0056】
この実施形態によれば、運転をシミュレーションする機会を増大させ、交通の安全性向上に寄与することができる。
【0057】
2.上記実施形態の情報処理装置は、
前記設定手段は、更に前記実際に運転された車両の走行が、前記運転予定の経路に係る前記運転シミュレーションの実行から所定期間内に行なわれている場合に、前記所定条件を満たすと判定する(例えば、S701-704)。
【0058】
この実施形態によれば、実際に運転する時期から近い時期に、運転をシミュレーションする動機付けを与えることが可能になる。
【0059】
3.上記実施形態の情報処理装置は、
前記運転された車両が走行した、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部が、危険個所として定められた位置を含む場合に、前記所定条件を満たすと判定する(例えば、S701-704)。
【0060】
この実施形態によれば、利用者は経路上の危険個所を安全に走行する動機付けを得ることが可能になる。
【0061】
4.上記実施形態の情報処理装置は、
前記取得手段は、前記利用者の居住地情報を含む利用者の情報を更に取得し、
前記設定手段は、前記運転された車両が走行した、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部が、前記利用者の居住地と異なる地域において危険個所として定められた位置を含む場合に、前記所定条件を満たすと判定する(例えば、S701-704)。
【0062】
この実施形態によれば、利用頻度が少なくなる可能性の高い地域を安全に走行するために、運転をシミュレーションする動機付けを与えることが可能になる。
【0063】
5.上記実施形態の情報処理装置は、
前記危険個所における危険の内容は、危険個所として定められた位置に応じて異なり、
前記利用者の居住地から所定範囲内の位置に定められた危険個所の危険の内容と、前記運転された車両が走行した、前記危険個所の危険の内容とが異なる場合、前記所定条件を満たすと判定する(例えば、S701-704)。
【0064】
この実施形態によれば、利用者が慣れていない危険因子に対しても、より安全に運転する動機付けや事前に運転をシミュレーションする動機付けを与えることが可能になる。
【0065】
6.上記実施形態の情報処理装置は、
前記取得手段は、前記利用者による前記運転シミュレーションの実行時のシミュレーションの内容を示す映像情報(例えば、404)を更に取得し、
前記情報処理装置は、前記車両が走行する位置に応じた前記映像情報を、前記車両又は前記通信装置に送信する送信手段(例えば、304)を更に備える。
【0066】
この実施形態によれば、利用者は、シミュレーションの際に知覚した、経路の周囲の様子や経路上の注意事項等を振り返ることができ、交通の安全性を向上させることが可能になる。
【0067】
7.上記実施形態の情報処理装置は、
前記設定手段は、前記運転シミュレーションが実行された前記運転予定の経路の少なくとも一部を前記運転された車両が走行したが、当該少なくとも一部を前記車両が安全に走行しなかったと判定した場合、判定理由を示す情報を前記車両又は前記通信装置に送信する(例えば、S606)。
【0068】
この実施形態によれば、利用者は運転の問題点を把握することができ、安全運転に対する学習効果を高めることが可能になる。
【0069】
8.上記実施形態の情報処理装置は、
前記運転シミュレーションを前記通信装置に提供する提供手段を更に備え、
前記提供手段は、前記運転予定の経路に関する空間の情報を前記通信装置に送信し、前記利用者による前記通信装置に対する操作に応じて、前記運転予定の経路に関する空間内で車両を仮想的に走行させる。
【0070】
この実施形態によれば、運転シミュレーションの実行により、不慣れな経路を運転する心理負担を軽減することができる。また、情報処理装置から通信装置に対して運転シミュレーションを提供することができるため、簡略化されたシステム構成により、運転をシミュレーションする機会を増大させ、交通の安全性向上に寄与することが可能になる。
【0071】
9.上記実施形態の情報処理装置は、
前記運転シミュレーションを車両の操作部材を備える特定の通信装置に提供する提供手段を更に備え、
前記提供手段は、前記運転予定の経路に関する空間の情報を前記特定の通信装置に送信し、前記利用者による前記特定の通信装置の前記車両の操作部材に対する操作に応じて、前記運転予定の経路に関する空間内で車両を仮想的に走行させる。
【0072】
この実施形態によれば、運転シミュレーションの実行により、不慣れな経路を運転する心理負担を軽減することができる。販売店などに配置される専用装置を用いて、より現実に近い環境で運転をシミュレーションすることができ、交通の安全性向上に寄与することが可能になる。
【0073】
10.上記実施形態の情報処理装置は、
前記提供手段は、前記利用者の前記運転予定の経路を示す情報を取得して、前記運転予定の経路に対する前記運転シミュレーションを提供する。
【0074】
この実施形態によれば、旅行等のために後日運転する可能性の高い、運転予定の経路について、運転をシミュレーションすることが可能になる。
【0075】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0076】
110…情報処理装置、301…実行状況取得部、302…車両情報受信部、303…特典設定部、304…映像情報提供部、310…データベース
図1
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