(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131861
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】袋受渡ストッカ
(51)【国際特許分類】
B65B 5/08 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
B65B5/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042341
(22)【出願日】2023-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】591057348
【氏名又は名称】株式会社ユニテック
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】石塚 章
【テーマコード(参考)】
3E003
【Fターム(参考)】
3E003AA05
3E003AB05
3E003BA02
3E003DA06
(57)【要約】
【課題】広いスペースが不必要な袋受渡ストッカを提供する。
【解決手段】袋受渡ストッカ100は、一端側にファスナWFを、他端側に袋底WEを有する袋Wの両端を揃えて重ねて収納する収納ケース40と、収納ケース内の一側の空間を空けて配置された昇降台20と、昇降台に接続され一側の空間において袋の一端側を載置する板バネ10と、を備え、収納ケースは、袋を収納するための開口枠に、昇降台で上方に付勢された袋を収納ケース内に保持するストッパを有し、板バネは、昇降台に接続される接続部11と、接続部から連続して、載置する袋の一端までの長さを有する第1部分12と、第1部分から折曲部13を介して折り曲げられ上方に延びて収納ケースの正面となる内側壁面に一部が摺動自在に接触する第2部分14とを有し、第2部分は、折曲部から円弧状に形成され、袋の一端が円弧状の部分に沿って位置し、第1部分に袋のファスナを重ね合わせて載置する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側にファスナを有し他端に袋底を有する袋の両端を揃えた状態で重ねて収納する収納ケースと、前記収納ケース内の一側の空間を空けて配置された昇降台と、前記昇降台に接続され前記一側の空間において前記袋の一端側を載置する板バネと、を備え、
前記収納ケースは、前記袋を収納するための開口枠に、前記昇降台で上方に付勢された前記袋を当該収納ケース内に保持するストッパを有し、
前記板バネは、前記昇降台に接続される接続部と、前記接続部から連続して、載置する前記袋の一端までの長さを有する第1部分と、前記第1部分から折曲部を介して折り曲げられ上方に延びて前記収納ケースの正面となる内側壁面に一部が摺動自在に接触する第2部分とを有し、
前記第2部分は、前記折曲部からが円弧状に形成され、前記袋の一端が前記円弧状の部分に沿って位置し、前記第1部分に前記袋のファスナの部分を重ね合わせて載置する袋受渡ストッカ。
【請求項2】
前記板バネは、前記第1部分から前記第2部分にわたって当該板バネの長手方向にスリットを備え、前記スリットは、複数が平行して形成されている請求項1に記載の袋受渡ストッカ。
【請求項3】
前記板バネは、前記第2部分が前記収納ケースの開口枠よりも上方に突出する長さに形成されている請求項1に記載の袋受渡ストッカ。
【請求項4】
前記板バネは、前記接続部に調整長穴を有し、前記調整長穴の範囲において、前記昇降台に接続位置を調整して接続される請求項1に記載の袋受渡ストッカ。
【請求項5】
前記板バネは、前記昇降台が備えるコイルスプリングよりも弾性力が小さい請求項1に記載の袋受渡ストッカ。
【請求項6】
前記昇降台は、前記板バネの接続部を接続する接続領域と、前記収納ケースの正面に対向する背面の側壁面側に延びて前記袋の袋底側を載置する載置領域とを備える載置テーブルを有する請求項1に記載の袋受渡ストッカ。
【請求項7】
前記収納ケースは、支持板と、この支持板に支持される平面視が矩形で、前記袋を収納する収納側壁面と、前記収納側壁面の位置を調整して支持する支持ボルトと、を備え、
前記収納側壁面は、前記支持板に支持されるフランジ部を有する第1側壁面と、前記支持板に支持されるフランジ部を有し、前記第1側壁面に所定の間隔を隔てて配置される第2側壁面と、前記支持板に支持され、前記第1側壁面に側壁面を重ねて配置される第3側壁面と、前記支持板に支持され、前記第2側壁面に側壁面を重ねて前記第3側壁面に所定の間隔を空けて配置される第4側壁面と、を備え、
前記第1側壁面及び前記第3側壁面の重なる少なくとも一方の側壁面の位置と、前記第2側壁面及び前記第4側壁面の重なる少なくとも一方の側壁面の位置と、前記フランジ部の位置とに、所定の長さを備える溝部を有し、
前記支持ボルトは、前記溝部の長さの範囲内において、前記第1側壁面及び前記第3側壁面を支持し、前記第2側壁面及び前記第4側壁面を支持し、前記フランジ部を前記支持板に支持する、請求項1に記載の袋受渡ストッカ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料を充填する包装用袋を充填する給袋包装機用ストッカに係り、特に、ファスナが開口部分に形成されている包装用袋を収納することができる袋受渡ストッカに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、錠剤などの薬品や、グミ、飴などの食品や、乾燥剤等の固形物などの材料を計数して収納する包装袋には、袋を開状態又は閉状態にすることができるファスナを有するものがある。そして、このファスナを有する包装袋は、収納する材料を計数して袋詰めする給袋包装機でも使用されている。例えば、特許文献1に記載されている給袋包装機では、ファスナを有する袋は、重ねると袋の一端側となるファスナが形成されている部分の厚みと、ファスナとは反対側となる袋底となる部分の厚みとが大きく異なる。そのため、包装袋のファスナの部分が上下方向に重ならないように袋を長手方向にずらして整列した状態でストッカ内に配置させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の構成では、包装袋を収納するストッカに長さが必要となるためストッカ自体が大きくなり給袋包装機において広いスペースが必要となってしまう。
本発明は、広いスペースを必要しない袋受渡ストッカを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の課題を解決するため、この発明に係る袋受渡ストッカは、一端側にファスナを有し他端に袋底を有する袋の両端を揃えた状態で重ねて収納する収納ケースと、前記収納ケース内の一側の空間を空けて配置された昇降台と、前記昇降台に接続され前記一側の空間において前記袋の一端側を載置する板バネと、を備えている。そして、前記収納ケースは、前記袋を収納するための開口枠に、前記昇降台で上方に付勢された前記袋を当該収納ケース内に保持するストッパを有している。また、前記板バネは、前記昇降台に接続される接続部と、前記接続部から連続して、載置する前記袋の一端までの長さを有する第1部分と、前記第1部分から折曲部を介して折り曲げられ上方に延びて前記収納ケースの正面となる内側壁面に一部が摺動自在に接触する第2部分とを有している。さらに、前記第2部分は、前記折曲部から円弧状に形成され、前記袋の一端が前記円弧状の部分に沿って位置し、前記第1部分に前記袋のファスナの部分を重ね合わせて載置する、構成を備えている。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る袋受渡ストッカは、収納する袋が一端と他端とが重ねたときに厚みが異なるような構造であっても、スペースを取ることなくコンパクトな構成とすることができる。また、本発明に係る袋受渡ストッカは、袋の材質によらず、ファスナのように重ねると厚みが袋の一端側と他端側とで大きく異なるような構造であっても、広いスペースを取ることがなく、当該袋受渡ストッカを使用する給袋包装機に設置するスペースを拡張しなくても対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係る袋受渡ストッカの全体を模式的に示す斜視図である。
【
図2】本発明に係る袋受渡ストッカを例示する正面図である。
【
図3】本発明に係る袋受渡ストッカを例示する平面図である。
【
図4】本発明に係る袋受渡ストッカを例示する背面図である。
【
図6】本発明に係る袋受渡ストッカに用いる板バネを模式的に示す斜視図である。
【
図7A】本発明に係る袋受渡ストッカで扱う袋を模式的に示す斜視図である。
【
図7B】本発明に係る袋受渡ストッカで扱う袋を模式的に示す側面図である。
【
図8A】本発明に係る袋受渡ストッカに収納している袋にハンドラが吸引して受け渡す状態を模式的に示す断面図である。
【
図8B】本発明に係る袋受渡ストッカに収納している袋を載置テーブル及び板バネから移動した後の状態を模式的に示す断面図である
【
図8C】本発明に係る袋受渡ストッカから袋を吸引して移動したハンドラが袋の向きを変えて袋底を開口させた状態を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において前後左右上下は構成を説明する上で形式的に示すもので絶対的な方向を示すものではない。また、各構成の寸法及び相対的な関係を分かり易いように極端に示している場合がある。
図1及び
図2に示すように、袋受渡ストッカ100は、一端側にファスナWFを有し他端に袋底WEを有する収納袋W(
図7A、
図7B参照)の両端を揃えた状態で重ねて収納する収納ケース40と、収納ケース40内の一側の空間を空けて配置された昇降台20と、昇降台20に接続され一側の空間において収納袋Wの一端側を載置する板バネ10と、を備えている。つまり、袋受渡ストッカ100は、収納ケース40と、昇降台20と、板バネ10と、を備えている。
【0009】
図1に示すように、袋受渡ストッカ100は、一例として、錠剤を収納するための袋Wを、給袋包装機側に受け渡すためのものである。この袋受渡ストッカ100は、給袋包装機の所定位置に着脱自在に設置されて用いられる。袋受渡ストッカは、ここでは、取り扱う袋の大きさに応じて収納領域を可変できるように構成されている。なお、図示していない給袋包装機は、袋受渡ストッカ100からハンドラHDを介して一枚だけ袋Wを吸着して受け取り保持し、ハンドラHDの上昇、方向転換する動作により、保持している袋Wを錠剤の供給位置まで搬送し、収納するための錠剤を、袋Wの開口している袋底WE側から袋W内に供給する。そして、その後、給袋包装機は、錠剤が収納された袋Wを所定位置まで移動させ、袋底WE側を熱圧着することで封止して、錠剤を収納した袋Wを搬出し、それらの動作を繰り返すものである。給袋包装機では、グミ、飴等のお菓子や、乾燥剤や防虫剤等の機能性材や、カプセル錠、糖衣錠等の錠剤や、ビタミン剤、栄養剤等の健康食品をはじめ計数して袋に収納されるものが扱われ、それらを収納するための袋Wが、袋受渡ストッカ100を介して受け渡されている。以下、袋受渡ストッカ100の各構成について説明する。
【0010】
図1及び
図3に示すように、収納ケース40は、下面となる支持板41と、支持板41に着脱自在に支持され、袋Wを収納する収納側壁面30とを備え、支持板41と対面する上方となる位置を開口する有底箱型に構成されている。支持板41は、一例として、ステンレス等の金属で平面視が矩形に形成されており、収納側壁面30を支持する位置よりも左右となる外側に枠領域42,42を有している。
収納側壁面30は、支持板41の枠領域42に支持されるフランジ部31cを有する第1側壁面31と、支持板41の枠領域42に支持されるフランジ部32cを有し、第1側壁面31に所定の間隔を隔てて配置される第2側壁面32と、支持板41に支持され、第1側壁面31に側壁面を重ねて配置される第3側壁面33と、支持板41に支持され、第2側壁面32に側壁面を重ねて第3側壁面33に所定の間隔を空けて配置される第4側壁面34と、を備えている。収納側壁面30の開口面積は、袋Wの平面面積とほぼ同等となるように設定されている。
なお、第1側壁面31と、第2側壁面32とは、左右対称の形状となるように形成されている。また、第3側壁面33と、第4側壁面34とは、左右対称の形状となるように形成されている。収納側壁面30は、平面視において、長方形の開口枠となる収納空間を備えるように第1側壁面31から第4側壁面34が配置されている。
【0011】
第1側壁面31は、水平断面形状がL字状に形成され、収納ケース40の枠領域42に沿って配置される本体側面31aと、本体側面31aの後端側に直交する方向に連続する後部側面31bと、本体側壁面31aの下端に水平方向に連続するフランジ部31cとを備えている。そして、本体側面31aは、支持板41の長手方向(Y方向)の半分よりも長い範囲を囲む大きさの側壁面を有し、その側壁面に突起31d、31dを設置している。さらに、本体側面31aには、突起31d、31dにY方向で同一直線上となる位置に支持ボルト52のネジ穴を有している。
【0012】
後部側面31bは、X方向に連続して本体側面31aよりも小さな幅で形成されている。また、第1側壁面31には、本体側面31aの上端と後部側面31bの上端とが直交する角部分を覆う位置にストッパ36が配置されている。ストッパ36は、後記する昇降台20で常に上方に付勢される袋Wを収納ケース40内に留め置くためのストッパである。ストッパ36は、一例として、平面視形状がほぼ三角形に形成されている。
フランジ部31cは、溝部31e、31eが形成されている。溝部31e、31eは、X方向に平行に形成されており、支持ボルト51が係合することで、フランジ部31cを支持板41に固定することができる溝幅を有している。フランジ部31cが支持板41に固定されることで第1側壁面31が支持板41に支持されることになる。
【0013】
第2側壁面32は、水平断面形状がL字状に形成され、収納ケース40の枠領域42に沿って配置される本体側面32aと、本体側面32aの後端側に直交する方向に連続する後部側面32bと、本体側壁面32aの下端に水平方向に連続するフランジ部32cとを備えている。そして、本体側面32aは、支持板41の長手方向(Y方向)の半分よりも長い範囲を囲む大きさの側壁面を有し、その側壁面に突起32d、32dを設置している。さらに、本体側面32aには、突起32d、32dにY方向で同一直線上となる位置に支持ボルト52のネジ穴をそれぞれ有している。後部側面32bは、X方向に連続して本体側面32aよりも小さな幅で形成されている。
【0014】
また、第2側壁面32には、本体側面32aの上端と後部側面32bの上端となる角部分を覆う位置にストッパ36が配置されている。ストッパ36は、後記する昇降台20で常に上方に付勢される袋Wを収納ケース40内に留め置くためのストッパである。ストッパ36は、一例として、平面視形状が三角形に形成されている。また、フランジ部32cは、溝部32e、32eが形成されている。溝部32e、32eは、X方向に平行に形成されており、支持ボルト51が係合することで、フランジ部32cを支持板41に固定することができる溝幅を有している。フランジ部32cが支持板41に固定されることで第2側壁面32が支持板41に支持されることになる。
【0015】
第3側壁面33は、水平断面形状がL字状に形成され、収納ケースの枠領域42に沿って配置され、第1側壁面31の本体側面31aと一部が重なる本体側面33aと、本体側面33aに直交する方向に連続する前部側面33bと、を備え、本体側面33aの前側の一部の下端と、前部側面33bの下端とで、支持板41に当接する当接脚部33cとしている。この第3側壁面33は、本体側面33aの上端と、前部側面33bの上端となる角部分を覆う位置にストッパ36が配置されている。ストッパ36は、後記する昇降台20で常に上方に付勢される袋Wを、収納ケース40内に留め置くためのストッパである。ストッパ36は、一例として、平面視形状がほぼ三角形に形成されている。この第3側壁面33は、前部側面33bのストッパ36とは反対側の上端が上方に突出する突出案内片35を備えている。
【0016】
図1及び
図2に示すように、突出案内片35は、後記する板バネ10が接触して板バネ10の移動を案内する部分である。突出案内片35は、前部側面33bの他の上端よりも上方に垂直に立ち上がり、その内側面に板バネ10の一部が接触する所定の幅を有している。
当接脚部33cは、前部側面33bの下端と、本体側面33aの下端の一部とが支持板41に当接する長さに形成されている。なお、当接脚部33cを除く本体側面33aの下端の他の部分は、支持板41に平行となるような間隔を空ける長さに形成されている。さらに、本体側面33aは、第1側壁面31の突起31d、31dがスライドできる溝部33d、33dを備えている。そのため、第3側壁面33は、第1側壁面31の突起31dが溝部33d、33dに係合した状態で支持ボルト52、52により締め付けられることで、第3側壁面33の当接脚部33cが支持板41に支持された状態で第1側壁面31に保持される。
【0017】
第4側壁面34は、水平断面形状がL字状に形成され、収納ケースの枠領域42に沿って配置され、第2側壁面32の本体側面32aと一部が重なる本体側面34aと、本体側面34aの先端側に直交する方向に連続する前部側面34bと、を備え、本体側面34aの前側の一部の下端と、前部側面34bの下端とで、支持板41に当接する当接脚部34cとしている。この第4側壁面34は、本体側面34aの上端と、前部側面34bの上端となる角部分を覆う位置にストッパ36が配置されている。ストッパ36は、後記する昇降台20で常に上方に付勢される袋Wを収納ケース40内に留め置くためのストッパである。ストッパ36は、一例として、平面視形状がほぼ三角形に形成されている。
【0018】
この第4側壁面34は、前部側面34bのストッパ36とは反対側の上端が上方に突出する突出案内片35を備えている。突出案内片35は、後記する板バネ10が接触して板バネ10の移動を案内する部分である。突出案内片35は、前部側面34bの他の上端よりも上方に垂直に立ち上がり、その内側面に板バネ10の一部が接触する所定の幅を有している。
当接脚部34cは、前部側面34bの下端と、本体側面34aの下端の一部とが支持板41に当接する長さに形成されている。なお、当接脚部34cを除く本体側面34aの下端の他の部分は、支持板41に平行となるような間隔を空ける長さに形成されている。さらに、本体側面34aは、第2側壁面32の突起32d、32dがスライドできる溝部34d、34dを備えている。そのため、第4側壁面34は、第2側壁面32の突起32d、32dが溝部34d、34dに係合した状態で支持ボルト52、52により締め付けられることで、第4側壁面34が支持板41に支持された状態で第2側壁面32に保持される。
【0019】
収納ケース40は、第3側壁面33及び第4側壁面34の突出案内片35、35を除いて、第1側壁面31の上端と、第2側壁面32の上端と、第3側壁面33の上端と、第4側壁面34の上端とが同じ高さとなるように形成されている。そして、第1側壁面31及び第2側壁面32は、それぞれのフランジ部31c、32cが、支持板41に支持ボルト51を介して支持されている。そして、第1側壁面31は、突起31d、31dを第3側壁面33の溝部33d、33dに係合し、支持ボルト52,52により締め付けることで第3側壁面33を支持板41に支持した状態で保持している。また、第2側壁面32は、突起32d、32dを第4側壁面34の溝部34d、34dに係合し、支持ボルト52,52により締め付けることで、第4側壁面34を支持板41に支持した状態で保持している。なお、支持ボルト51,52及び溝部31e,32e、33d、34dは、位置調整機構としての役割をしている。
【0020】
収納ケース40は、収納する袋Wの平面の面積とほぼ同等となる開口面積を備える収納側壁面30を備えている。そのため、後記する袋Wが昇降台20及び板バネ10に載置されると、袋Wの四隅が収納側壁面30の4つのストッパ36に当接した状態となる。なお、収納側壁面30の第1側壁面31から第4側壁面34は、溝部33d、34d及び溝部31e、32eに沿って位置を移動調整して取り扱う袋Wの大きさに揃えることが可能となる。例えば、第1側壁面31から第4側壁面34のそれぞれの支持ボルト51,51,52,52を緩める。そして、それぞれの溝部33d、34d及び溝部31e、32eに沿って第1側壁面31から第4側壁面34を移動させ、所定位置で支持ボルト51,51,52,52を締め付けることで開口面積の大きさを調整することが可能となる。収納側壁面30は、一例として、第1側壁面31の後部側面31bと、第2側壁面32の後部側面32bとが、間隔を空けて配置され、第3側壁面33の前部側面33bと、第4側壁面34の前部側面34bとが、間隔を空けて配置されるように支持板41に支持されている。
【0021】
図1、
図4及び
図5に示すように、昇降台20は、後記する板バネ10を取り付けて、袋Wを載置して、載置する袋Wを常に上方に付勢している。昇降台20は、収納ケース40の内側の領域で、支持板41に固定されている。昇降台20は、収納ケース40内においてY方向でその中心よりも後部側に配置されており、昇降台20の前方側に収納ケース40内で空間を空けて配置されている。昇降台20は、支持板41に固定される台座部21と、台座部21に取り付けられるシリンダ22と、シリンダ22に取り付けられたコイルスプリング23と、コイルスプリング23の上下端に配置されシリンダ22と係合している2つの係止部24,24と、一方の係止部24に接合する載置テーブル25と、載置テーブル25に後記する板バネ10を着脱自在に取り付ける係合部26とを備えている。
【0022】
台座部21は、支持板41に対面してネジ止めされるフランジ部からZ方法に立ち上げた脚部21aと、脚部21aの上端を水平にして配置した座面21bとを備えている。台座部21は、一例として、金属板を折り曲げてフランジ部、脚部21a、座面21bを形成している。そして、座面21bには、貫通穴が形成され、その貫通穴にシリンダ22が配置されている。座面21bは、一例として、貫通穴を2つ備え、2つのシリンダ22が配置できるようになっている。また、台座部21では、載置テーブル25の面積よりも小さな面積となるように座面21bが形成されている。
【0023】
シリンダ22は、チューブ22aと、チューブ22a内に配置されてチューブ22aから昇降するロッド22bと、を備えている。なお、ロッド22bは、チューブ22aから抜けないように、ロッド22bの下部に抜け止22cが取り付けられている。このシリンダ22は、チューブ22aの内側に配置されているロッド22bがコイルスプリング23の付勢状態に応じてチューブ22aから昇降する。シリンダ22は、チューブから露出している上方のロッドの部分にコイルスプリング23が取り付けられている。シリンダ22は、コイルスプリング23を上下方向に案内するガイドの役割を担っている。シリンダ22は、チューブ22aの上端に係止部24を介して台座部21に配置されている。シリンダ22は、台座部21に2つが配置している例を示しているが、一つであることや、3つであってもよい。
【0024】
コイルスプリング23は、シリンダ22のロッド22bの上端に位置する係止部24と、シリンダのチューブ22aの上端に位置する係止部24との間で、シリンダ22のロッド22bに挿通して配置されている。コイルスプリング23は、常に伸長する方向に付勢されており、係止部24を押し上げる方向に付勢されることで、係止部24に設置されている載置テーブル25を常に上方に付勢している。コイルスプリング23は、一例として、2つのシリンダ22のロッド22bに配置されているが、シリンダ22の数に対応して配置される。
【0025】
係止部24は、コイルスプリング23の上端と下端に当接するように配置され、一方の係止部24が台座部21の座面21bに固定され、他方の係止部24がロッド22bの先端に固定されると共に、載置テーブル25を支持している。係止部24は、載置テーブル25を支持している側が、直方体形状に形成され、X方向に平行な位置で載置テーブル25を、ネジを介してネジ止めしている。また、係止部24は、座面21bに固定されている側は、ネジを介して座面21bにネジ止めされている。
【0026】
載置テーブル25は、収納する袋Wを載置すると共に、板バネ10を着脱自在に取り付けている。載置テーブル25は、
図3に示すように、一例として、板バネ10の接続部11を接続する接続領域25aと、収納ケース40の正面に対向する背面の側壁面側に延びて袋Wの袋底WE側を載置する載置領域25bとを備えていることが好ましい。載置テーブル25は、例えば、平面視が六角形に形成されている。この載置テーブル25は、収納側壁面30内において、Y方向における中央よりも一側の領域に配置され、他側の領域を空けるように配置されている。載置テーブル25は、載置される袋Wを、コイルスプリング23の付勢力により常に上方に付勢している。そのため、載置テーブル25に載置されている袋Wを収納側壁面30の四隅に配置されているストッパ36に押し付ける状態としている。
【0027】
なお、ここでは、載置テーブル25は、平面視において六角形でその傾斜する2辺がストッパ36に隣り合う位置となるように配置されている。そのため、載置テーブル25では、袋WをハンドラHDに受け渡す場合に、平面視が四角形である場合と比較して、袋Wの四隅で止められている状態をスムーズに回避して最上位に位置する1枚の袋Wのみを受け渡すことができる。載置テーブル25は、平面視において、収納ケース40の後部側となる載置領域25bの端部が、袋Wの袋底WEが折れ曲がることがなく載置できる位置まで配置されている。また、載置テーブル25は、中央側となる端部の接続領域25aに、板バネ10を着脱自在に取り付ける係合部26を備えている。
【0028】
係合部26は、載置テーブル25に設けたネジ穴と、板バネ10の調整長穴11aに挿入してネジ穴にねじ込むことで、板バネ10を接続するネジとを備えている。この係合部26は、接続する板バネ10の調整位置を板バネ10の調整長穴11aの範囲で調整して取り付けることができる。昇降台20は、載置テーブル25に載置している袋Wと、載置テーブル25に取り付けている板バネ10とを常に上方に向かって付勢している状態となっている。
【0029】
図1、
図5及び
図6に示すように、板バネ10は、ファスナWFを有する袋Wを重ねたときに、袋Wの平面面積とほぼ同等の範囲となる収納側壁面30内で収納するためのガイドである。この板バネ10は、収納側壁面30の一端側に接する第2部分14から収納側壁面30の他端での長さが、収納する袋Wの長さとなるように昇降台20の載置テーブル25に接続されている。つまり、板バネ10の第2部分14から収納側壁面30の他端までの長さが、袋Wの長さと同等となるように設定されている。板バネ10は、例えば、ステンレスなどの金属材料で薄板状に形成されたものである。板バネ10は、昇降台20の載置テーブル25に接続される接続部11と、接続部11から連続して、載置される袋Wの一端までの長さを有する第1部分12と、第1部分から折曲部13を介して折り曲げられ上方に延びて収納ケース40の正面となる内側壁面に一部が摺動自在に接触する第2部分14とを有している。なお、板バネ10の弾性力は、一例として、昇降台20のコイルスプリング23の弾性力よりも小さくなるように、板バネ10の厚みや材質で構成されている。
【0030】
接続部11は、載置テーブル25に対面して、載置テーブル25の係合部26を介して着脱自在に接続される部分である。接続部11は、一例として、ここでは、調整長穴11a、11aを長手方向に所定間隔を隔てて並列して形成している。そのため、接続部11は、調整長穴11a、11aの範囲で接続位置の調整をすることができるようになっている。
第1部分12は、接続部11から連続して、載置する袋Wの一端までの長さを有する部分である。第1部分12は、袋Wの略中央からファスナWF側までの部分を重ね合わせた状態で載置される部分である。第1部分12は、接続部11から下方に所定角度で配置されている。また、第1部分12は、接続部11から折曲部13までが湾曲して形成されていることが好ましい。第1部分12は、上に凸となるように緩やかな湾曲となる面で形成されることで、載置される袋WをハンドラHDが上方に移動させるときに、移動させやすくなる。
【0031】
図1に示すように、第2部分14は、第1部分12から折曲部13を介して折り曲げられ上方に延びて収納ケース40の正面となる内側壁面に一部が摺動自在に接触する部分である。さらに、第2部分14は、接合部11から円弧状に形成され、袋Wの一端が円弧状の部分に沿って設置される部分である。第2部分14は、接続部11の所定位置を始点とする半径により側面視で折曲部13から円弧状に形成されている。第2部分14は、第1部分12と共に、収納ケース40内で昇降台20に隣り合う空間側に配置される。そして、第2部分14の一部となる両縁部分は、内側壁面としての第3側壁面33の前部側面33bの内側壁面、及び、第4側壁面34の前部側面34bの内側壁面に接触するように配置されている。第2部分14が接合部11から円弧状になっているので、袋WのファスナWFの部分が重ねて厚みが大きくなっても、袋Wの一端側を第2部分14に沿って側面視が扇状となるように配置し、袋Wを板バネ10上に配置することができる。なお、第2部分14は、例えば、接合部11の調整長穴11aの長手方向の中央を始点とする半径により折曲部13から円弧状に湾曲して形成されている。
【0032】
第3側壁面33の前部側面33b及び第4側壁面34の前部側面34bには、それぞれ突出案内片35,35を有している。そのため、第2部分14は、載置している袋Wの数が減ると、載置テーブル25が上方に付勢されていることに伴って上方に移動するときに、第2部分14の両縁部分が、突出案内片35,35に接触した状態で突出案内片35,35に沿って案内される状態になる。なお、第3側壁面33の前部側面33bと第4側壁面34の前部側面34bとは、所定の間隔を空けた状態で配置されている。そのため、前部側面33bと前部側面34bとの間に第2部分14の中央部分が対向するように配置され、第2部分14の両縁部分は、突出案内片35,35に接触して突出案内片35,35に沿って上方あるいは下方に移動することができるようになっている。
【0033】
なお、板バネ10は、第2部分14が収納ケース40の開口枠となる収納側壁面30の上端よりも上方に突出する長さに形成されていてもよい。第2部分14が、収納側壁面30の上端よりも長く形成されていることで、袋Wの袋底WEとファスナWFとが重なったときに厚みが大きく変わる場合でも、収納ケース40内に収納することが可能となる。つまり、第2部分14の長さが長くなることで、袋WのファスナWF側の厚みが増しても、その厚みを第2部分14の長い領域内に、側面視が扇状に収納することができるようになる。
【0034】
また、
図1及び
図6に示すように、板バネ10は、第1部分12から第2部分14にわたって当該板バネ10の長手方向にスリット15を備えていることが好ましい。このスリットは、複数(図面では3本)が平行して形成されている。なお、一例として、板バネ10では、中央のスリット16と、両側のスリット15,15とが同じスリット幅で互いに並列するように形成されている。スリット15,16は、スリット幅が、スリット15,16に隣り合う板バネ10の幅とほぼ同じ幅となるように、ここでは形成されている。板バネ10は、中央のスリット16及びその左右のスリット15,15が形成されることで、袋Wとの接触面積を減らし、袋WがハンドラHDで保持されるときに、スムーズに最上位にある袋Wのみを持ち上げやすくしている。なお、スリット幅は、線状の切込みが入っている状態や、スリット幅として数mm~数cmなどの溝幅を有することとしても構わない。
【0035】
板バネ10は、昇降台20の載置テーブル25に接続されているので、袋Wを載置している状態で、常に、上方に付勢されている。そのため、袋WがハンドラHDで一つずつ持ち上げられて搬送されることで、一つの袋Wの厚み分において載置テーブル25と共に板バネ10も上方に移動することになる。板バネ10は、第1部分12及び第2部分14にわたってスリット15、15あるいはスリット15,15、16が形成されることで、スリットがないものと比較して板バネ10の板面に柔軟性を与えることができる。そのため板バネ10に載置される袋Wを一つずつハンドラHDで持ち上げやすくすることができ、特にスリット15,15,16にスリットの幅を形成していることが好ましい。
【0036】
なお、載置テーブル25側となるストッパ36、36により、とどめられている袋Wの袋底WE側は、昇降台20のコイルスプリング23の弾性力の影響を直接受けて上方に付勢されている。また、袋WのファスナWF側は、昇降台20のコイルスプリング23の弾性力を間接的に受けて昇降台20に接続する板バネ10の弾性力により上方に付勢されてストッパ36に接している。板バネ10の弾性力がコイルスプリング23の弾性力よりも弱いため、袋WのファイスナWF側のストッパ36に押し上げられて当接させる付勢力は、袋底WE側のストッパ36に押し上げられて当接させる付勢力よりも小さくなっている。
【0037】
つまり、昇降台20のコイルスプリング23の上方に付勢する力が板バネ10の上方に付勢する力よりも強くなるように設定されている。そのため、
図8Aで示すように、ここでは、ハンドラHDで吸引する袋Wの位置は、載置テーブル25上として、袋底WE側に近い位置でハンドラHDが袋Wを吸引し引き上げる。したがって、引き上げるハンドラHDの力が袋底WEのストッパ36側に強く影響して、袋底WE側となるストッパの抑制を外して袋Wをスムーズに上方に引き上げてハンドラHDに受け渡すことができる。また、載置テーブル25上でハンドラHDが袋Wを吸着するように当接することができるので、ハンドラHDの吸着部分が確実に袋Wの袋面に接触して吸引動作が適切にできるようになる。
【0038】
以上説明した給袋包装機の袋受渡ストッカ100は、次に示すような動作を行う。
図7A、
図7B、
図8Aから
図8Cを参照して取り扱う袋Wの構成と共に袋受渡ストッカ100の動作を説明する。
袋受渡ストッカ100は、初めに、使用する錠剤等を収納する袋Wを重ねて、載置テーブル25及び板バネ10の上に載置する。例えば、袋Wは、
図7A及び
図7Bに示すように一端側にファスナWFが形成され、他端側には袋Wの生地の厚みT1のみの袋底WEである構成のものが使用される。この袋Wは、袋底WEを揃えて重ねた場合、ファスナWF側の厚みT2が袋底WEの厚みT1よりも極端に厚くなってしまう。そのため、袋受渡ストッカ100では、袋底WE側には、載置テーブル25が配置され、ファスナWF側に収納空間が広くなる板バネ10が配置された状態となっている。
【0039】
袋受渡ストッカ100は、ファスナWFを有する袋Wを重ねた状態で、作業者がコイルスプリング23の弾性力に抗して載置テーブル25を押し下げて、載置テーブル25と板バネ10との上に重ねた袋Wを収納する。このとき、板バネ10は、第1部分12と第2部分14とが配置される領域に大きな空間が形成されている。そのため、ファスナWFの厚みT2が袋底WEの厚みT1よりも大きくなっても、板バネ10の第2部分14に袋Wの一端側を沿わせてファスナWF部分を第1部分12に載置することで、重ねたときに厚みの異なる袋Wを載置テーブル25及び板バネ10上に載置して収納ケース40に収納することができる。
【0040】
図8Aに示すように、重ねられている袋Wは、常に上方に昇降台20により付勢された状態となっており、袋の四隅に対応する位置に設置されているストッパ36により収納ケース40内にとどめられる状態を維持して袋受渡ストッカ100に袋Wがセットされる。収納ケース40に袋Wがセットされると、作業者により給袋包装機のハンドラHDの下方に袋受渡ストッカ100がセットされる。給袋包装機は、ハンドラHDを降下させて袋受渡ストッカ100が収納している最上位の袋Wに吸着パッドを当接させて吸引しハンドラHDを上昇させる。袋Wは、ハンドラHDの上昇により強制的に引き上げられることで、ストッパ36の係止状態が外されて、ハンドラHDにより上方に持ち上げられる。
【0041】
また、ハンドラHDで持ち上げられる袋WのファスナWF側は、昇降台20の載置テーブル25に接続している板バネ10で支持された状態となっているため、袋Wの全体は、常に上方に付勢されている。そのため、ハンドラHDで持ち上げられた次の袋Wが最上位に移動して、4隅に位置するストッパ36に当接した状態となる。
図8Bに示すように、袋受渡ストッカ100では、ハンドラHDで袋Wが持ち上げられる毎に、次の袋Wが最上位に載置テーブル25で押し上げられて移動して、収納した袋Wが最後の一つになるまで、載置テーブル25で押し上げられてストッパ36でとどめられる状態が繰り返される。
【0042】
なお、ハンドラHDに受け渡された袋Wは、
図8Cに示すように、上方に持ち上げられて、ハンドラHDが袋Wを水平方向から垂直方向になるように向きが変えられる。そして、垂直方向になった袋Wは、袋底WEに近い袋の面が吸引チャックCAで吸引されて吸引チャックCAの後退動作により、袋底WEが開口するように広げられた状態となる。その後、袋Wに収納される、例えば、錠剤等が計数されて袋Wに充填され、その後、開口している袋底WEが熱圧着により封止されて搬出されることになる。
【0043】
以上、給袋包装機に用いられる袋受渡ストッカ100の構成について説明したが、以下で示す構成の袋受渡ストッカ100であってもよい。
例えば、収納ケース40は、収納側壁面30の位置が支持板41に固定されており、位置が決まっている構成であってもよい。
さらに、収納ケースは、第1側壁面31と第2側壁面32との間、及び、第3側壁面33と第4側壁面34との間を、間隔を空けて支持板41に着脱自在に支持する構成として説明したが、第1側壁面から第4側壁面が間隔を空けずに連続するよう枠状の収納側壁面30であってもよい。
そして、第1側壁面31の突起31d及び第2側壁面32の突起32dを設けることなく、溝部を第3側壁面33の溝部33d及び第4側壁面34の溝部34dと対向する位置に設け、支持ボルト52で重なっている両側壁面を支持する構成としてもよい。
また、昇降台20は、コイルスプリング23の替わりに油圧等のシリンダを用いて、常に上方に付勢する付勢手段により載置テーブルを常に上方に付勢することとしてもよい。
【0044】
さらに、板バネ10は、接続部11が調整長穴11aでなく丸穴であってもよく、スリット15,16が形成されない構成であってもよい。また、板バネ10は、第1部分12が接続部11から連続して平坦面となる構成であってもよい。そして、板バネ10は、中央のスリット16を設けることなく、左右のスリット15のみを備えることとしてもよい。また、板バネ10は、スリット15,16を形成しないこととしてもよい。さらに、板バネ10は、スリット15,16の幅を線状とすることからスリット幅を所定の幅に広げて構成してもよい。スリット15,16は、スリット幅を同じとして説明したが、例えば、中央のスリット16の幅を、左右のスリット15の幅よりも、大きくしたり、あるいは、小さくしたりしてもよい。なお、板バネ10は、スリット15,16の幅を変えることで、スリット15,16に隣り合う板面の板幅を変えることとしてもよい。さらに板バネ10は、金属材料で形成することとして説明したが、樹脂であっても構わない。
【符号の説明】
【0045】
100 袋受渡ストッカ
10 板バネ
11 接続部
11a 調整長穴
12 第1部分
13 折曲部
14 第2部分
15 スリット
16 スリット
20 昇降台
21 台座部
21a 脚部
21b 座面
22 シリンダ
23 コイルスプリング
24 係止部
25 載置テーブル
26 係合部
30 収納側壁面
31 第1側壁面
31a 本体側面
31b 後部側面
31c フランジ部
31d 突起
31e 溝部
32 第2側壁面
32a 本体側面
32b 後部側面
32c フランジ部
32d 突起
32e 溝部
33 第3側壁面
33a 本体側面
33b 前部側面
33c 当接脚部
33d 溝部
34 第4側壁面
34a 本体側面
34b 前部側面
34c 当接脚部
34d 溝部
35 突出案内片
36 ストッパ
40 収納ケース
41 支持板
42 枠領域
51 支持ボルト
52 支持ボルト
W 袋
WE 袋底
WF ファスナ