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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131927
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
B65D83/08 G
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042503
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】305056766
【氏名又は名称】塚本 進一
(72)【発明者】
【氏名】塚本 進一
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014MC07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】フェイスマスクシートの平面体の形状を崩すことなく、シートの表裏に有する余剰の薬液を包装体の内部で省き取り出せる、且つ、折り畳みの折り目が除かれる包装体を提供する。
【解決手段】衛生面に配慮したシート4は、Z折りで折りの折り畳みまたはポップアップ方式と異なる積層体28からの1枚のシート4の、薬液とシート4の構成の状況に応じ対向した先端部の対向した幅75、上下に開口された状態の段差と互いが接近状態の幅74または重なる幅8を通り、シート4の表裏の面44、45に付着した余剰の薬液が内部5で省かれさらに折り目が除かれ平面体で引き出され顔の位置にあてがわれる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液が含浸された平面体のシートの1枚毎が折り畳まれ複数枚が積層された積層体を封入する包装袋と、前記包装袋に形成された取り付け穴に前記包装袋の内側から取り付けられて、前記取り付け穴を覆う蓋部材を備えた包装体であって、
前記蓋部材は、前記積層体に面する板体と、前記板体に形成された前記シートを取り出す取り出し口と、長手方向に有する前記取り出し口を開閉可能に塞ぐ蓋体とを備え、
前記取り出し口は、左端部近傍から前記長手方向のセンターに沿って右端部近傍に設けられ、
前記取り出し口の構成は、A面からの曲線部とB面からの曲線部の互いが対向し挟まれた一定の幅からなる対向した幅を有し、
前記指穴の位置は、前記シートの1枚を指で取り出すための、前記取り出し口の前記左端部近傍から前記右端部近傍の距離の真ん中の位置に設け、または前記真ん中の位置から左右対称の位置に左の指穴と右の指穴を備え、
前記曲線部の開口部の平面視の対向した幅は前記指穴の縦幅より小さく、
前記シートが、前記一定の幅を構成する前記A面に有する曲線部と対向する前記B面に有する曲線部との間に挟まれ、前記曲線部の横の方向に挟まれた前記シートの横の方向が、前記曲線部との間に挟まれた複数の曲線と曲線に満遍なく触れ擦れて、前記取り出し口からそれぞれ真上の方向に引き上げられ前記間を通過するとき、前記シートの表裏の面に有する余剰の薬液が均一に省かれ、且つ、前記平面体の前記横の方向に歪の発生を抑止させながら引き上げられることを特長とする包装体。
【請求項2】
前記積層体は、ポップアップ方式と異なる前記積層体を有してなる請求項1に記載の包装体
【請求項3】
前記曲線部は、波線の形状を有してなる請求項1または2に記載の包装体。
【請求項4】
前記対向した幅に代えて、前記A面の曲線部と前記B面の曲線部が上下に距離を有する段差を備えて向かい合い、前記A面の曲線部の先端部と前記B面の曲線部の先端部が接近状態の幅を有してなる請求項1または2に記載の包装体。
【請求項5】
前記対向した幅に代えて、前記A面の曲線部と前記B面曲線部が上下に距離を有する段差を備えて向かい合い、前記A面の曲線部の先端部と前記B面の曲線部の先端部が重なるの幅を有してなる請求項1または2に記載の包装体。
【請求項6】
前記板体の一部を取り除いて前記取り出し口を設けるためのフラップまたはプルキャップを有してなる請求項1または2に記載の包装体。
【請求項7】
前記シートは、Z折に折り畳まれて積層されてなる請求項1または2に記載の包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを収容する包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来品の包装体の構成は、概ね、袋状の4辺のうちの1辺に開閉自由な取り出し口を設けるための開閉式チャックを備えて、または、包装体天面に取り出し口を設けるためのプルキャップと開閉自由な蓋を備えられている。
【0003】
さらに、包装体に備えられた取り出し口の機能は、包装体の内部と包装体の外部を遮断し、内部の薬液が含侵されたフェイスマスクシートまたはウエットティッシュまたはパック用シートまたは消毒ガーゼ等(シート)を積層体から1枚ごと取り出し、シートの積層体に含浸された余剰の薬液の水分などが蒸発することのない密閉状態が保持されている。
【0004】
従来品フェイスマスクの包装体の汎用品は、20枚から30枚程度が折り畳まれ積層されて、充填される薬液量は必然的に、最初のシートに有する含侵薬液量から最後のシートに有する含侵薬液量に至るまで、薬液量が欠如することなく余剰な含侵液量とするための、概ね粘度の高い余剰の薬液が充填・含浸され封入されており、取り出し口からフェイスマスクシートが容易に引き出される。
【0005】
用法は、開封の際、辺に備えられたチャックを開きまたは天面蓋を開いてプルキャップまたは密閉なるシールを取り外し取り出し口が設けられてシートを積層体から1枚ごと指で摘まみ取り出される。
【0006】
シートの表面と裏面に有する余剰の薬液が顔に貼り付けたときに液だれ防止と個々が必要とする薬液量に調整する指での作業が、包装体の外で指の作業により自らの薬液量とし、省かれた余剰の薬液が取り出し口を経て包装体の内部に戻されて、指でシートを平面体に広げて顔に貼り付ける。
【0007】
WO2015/060351号公報の請求項1に「~、該穴はその両端部以外の箇所において穴の幅が最も狭い箇所を設けてなり、~ウエットシート包装体。」を開示している。
【0008】
特開第2021―35848号公報は、請求項1に「~前記載置部材は、前記開口部に対向する孔部と、前記孔部につながる第1線状波形スリットとを有するウェットシート包装体。」を開示している。
【0009】
特許第6957790号公報は、請求項1に~前記取り出し口の前記連結部は、前記両端部の前記指孔の間では途切れることなく前記一定の幅を有する包装体。」を開示している。
【0010】
特許第7144664号公報は、請求項1に「~前記取り出し口は前記シートを指で取り出すために連結部と指穴とを備え、前記取り出し口の前記連結部は長手方向に直線状に形成され、~前記連結部は、前記シートを前記積層体から前記取り出し口へ通過させるための、向かい合う下の扱き板の先端部と上に位置する上の扱き板の先端部に上下に距離を空けた段差を有し、前記下の扱き板の先端部と前記上の扱き板の先端部の間に重なる幅を有するように設けられた2枚の扱き板から構成され、前記シートは、前記積層体から、前記指穴および前記連結部の前記段差と前記幅を通過し前記取り出し口から取り出される包装体。」を開示している。
【0011】
これら開閉自由な開口部が設けられる包装体は、内部に薬液が含浸されたシートの複数枚が積層される積層体であり、取り出し口から1枚毎が取り出せて開口部の篏合により、包装体の内部と外部が遮断されて内部の積層体の品質が守られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】WO2015/060351号公報
【特許文献2】特開第2021-35848号公報
【特許文献3】特許第6957790号公報
【特許文献4】特許第7144664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従来技術は、「取り出し口の両端部の指孔の間では途切れることなく一定の幅を有する」を開示しているが、一定の幅を設ける取り出し口からシートの横方向の形状が崩されず安定した形状で引き出され、さらに余剰の薬液が省かれる改良が必要である。
【0014】
本発明は、課題を解決するための、取り出し口に曲線部を備え、フェイスマスクシートの平面体の形状を崩すことなく、シートの表裏に有する余剰の薬液を包装体の内部で省き取り出せる、且つ、折り畳みの折り目が除かれる包装体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、薬液が含浸された平面体のシートの1枚毎が折り畳まれ複数枚が積層された積層体を封入する包装袋と、包装袋に形成された取り付け穴に包装袋の内側から取り付けられて、取り付け穴を覆う蓋部材を備えた包装体であって、蓋部材は、積層体に面する板体と、板体に形成されたシートを取り出す取り出し口と、長手方向に有する取り出し口を開閉可能に塞ぐ蓋体とを備え、取り出し口は、左端部近傍から長手方向のセンターに沿って右端部近傍に設けられ、取り出し口の構成は、A面からの曲線部とB面からの曲線部の互いが対向し挟まれた一定の幅からなる対向した幅を有し、指穴の位置は、シートの1枚を指で取り出すための、取り出し口の左端部近傍から右端部近傍の距離の真ん中の位置に設け、または真ん中の位置から左右対称の位置に左の指穴と右の指穴を備え、曲線部の開口部の平面視の対向した幅は指穴の縦幅より小さく、シートが、一定の幅を構成するA面に有する曲線部と対向するB面に有する曲線部との間に挟まれ、曲線部の横の方向に挟まれたシートの横の方向が、曲線部との間に挟まれた複数の波線と波線に満遍なく触れ擦れて、取り出し口からそれぞれ真上の方向に引き上げられ間を通過するとき、シートの表裏の面に有する余剰の薬液が均一に省かれ、且つ、平面体の横の方向に歪の発生を抑止させながら引き上げられることを特長とする包装体で課題を解決する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の、取り出し口は、長手方向に曲線状の取り出し口から左と右にバランスを保ちながら真っ直ぐ上方向に引き出されるとき、フェイスマスクシートの横方向の形状が安定しながら引き出され、さらに、シートの表裏の余剰の薬液が均一に省かれ取り出され
顔に貼り付けることができるシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態のシートの平面図である。
図2】本発明の一実施形態の蓋部材を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態の積層体と蓋部材を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態の包装体の短側面の断面図である。
図5】本発明の一実施形態の蓋体と蓋部材と積層体の斜視図である。
図6】本発明の一実施形態の包装体を示す斜視図である。
図7】本発明の一実施形態の蓋部材の他の要部を示す断面図である。
図8】本発明の一実施形態の製造工程を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、図1のフェイスマスクシート(以下、「シート」という。)4が、包装体1の天面52の長手方向33の形状を有する取り出し口3から引き出されるとき、シートの表面44とシートの裏面45に有する余剰の薬液が包装体1の内部5で均一に省かれ、さらに、平面体6の、横の方向62への歪の発生を抑止させる取り出し口3に関する。
【0019】
図2図3図4図5の取り出し口3は、板体36からなる蓋部材31の長手方向33に一定の幅76を有し、左端部近傍79からセンター55に沿いながら右端部近傍80に設けられたA面81の曲線部26からなる先端部83とB面82の曲線部26からなる先端部84の互いの先端部83、84に挟まれた形状を有している。
【0020】
取り出し口3の断面85、86は、A面81からの曲線部26の先端部83の面とB面82からの曲線部26の先端部84に有する面がシートの表裏の面44、45に触れて擦れるように、A面81とB面82の双方の曲線部26には壁の面または尖部形状等(以下、「断面」という。)のA面81の断面85とB面82の断面86を構成している。
【0021】
A面81からとB面82からの双方の先端部83、84のA面81の断面85、B面82の断面86にシートの表面44とシートの裏面45が触れて擦られシート4が曲線部26の断面85と断面85に挟まれ保持されて、左右の指で左右の額部9、10、22を摘まみ、ゆっくりと互いがバランスよく取り出し口3なる曲線部26のそれぞれから真っ直ぐの真上の方向39に均等に引き上げられると、シートの表裏44、45の面に有する余剰の薬液が均一に省かれて、且つ、シート4の折り目32が除かれる。
【0022】
さらにシート4が、本発明の長手方向33に延びる取り出し口3から、額上端部22の左の指で左の額部9を摘まみ、右の指で右の額部10を摘まみながら、左右双方にバランスを保ちながら真っ直ぐ真上の方向39に引き出されると、シート4が一定の幅76を有する取り出し口3の、長手方向33のA面81からとB面82からの曲線部26の互いが向かい合うA面81の断面85とB面82の断面86に挟まれ、シート4の延びる横方向のシートの表面44およびシートの裏面45に接する断面85と断面85に抵抗が設けられことにより保持されて、平面体6の横の方向67に延びる平面体6に歪を抑止させる。
【0023】
従来品の薬液含浸を有するシートは、左右の長手方向に一定の幅を有し直線状を描く取り出し口から引き出されるとき、摘まみ引き出されるシートが左または右の方向に引っ張り引き出されると、不織布の、縦方向に強く横方向に延びる特性が、不織布繊維の横方向の繊維の並びが、左または右の横の方向に力が加わることにより、平面体6の形状が横の方向に変形(歪)を発生させる欠点がある。
【0024】
曲前部26を有する取り出し口3から、シート4が摘まみ引き出される指穴は、真ん中の指穴78または2つの指穴23、25を有する。
【0025】
本発明の、取り出し口3に有する真ん中の指穴78の位置は、左端部近傍79からセンターに沿って一定の幅76で設けられ長手方向33に延びる右端部近傍80までの距離の真ん中68に真ん中の指穴78が設けられる。
【0026】
真ん中の指穴78の位置は、真ん中に設けられ、真ん中の指穴78に対応する位置に平面体6の額の中央部11を対応させて折り畳まれて、すなわち、真ん中の指穴78と不織布の縦の方向と鼻筋縦方向22を併せて打ち抜かれ折り畳まれ積層された積層体28の額上端部22を真ん中の指穴78から真っ直ぐ真上の方向39に引き上げられ、シート4の額上端部22が引き出されると同時に左右対称の位置の左額部9と右額部10の、左額部9を左の指で摘まみ、右額部10を右の指で摘まみ、左右双方に同じテンションで真っ直ぐ上の方向39に引き上げられることで、A面に有する曲線部26の断面85と対向するB面に有する曲線部26の断面86の間87に挟まれることで、シート4の横の方向がA面81とB面82の複数の波線89と波線90の間87に挟まれながら満遍なく触れ擦れるとシート4が複数の波線89と波線90の間に保持されて、保持された状態で緩やかに取り出し口3からそれぞれが真っ直ぐ真上の方向39に引き上げられるとき、シートの表裏の面44、45に有する余剰の薬液が均一に省かれながら、平面体6の横の方向67に延びる特性を抑止している。
【0027】
本発明の、取り出し口に有する左の指穴23と右の指穴25の位置は、左端部近傍79からセンターに沿って一定の幅で設けられ長手方向に延びる右端部近傍80までの距離の真ん中68に左右対称の任意の距離を有する位置に設けられる。
【0028】
2つの指穴の位置は、取り出し口に有する左端部近傍79からセンターに沿って曲線部26と曲線部26に挟まれ一定の幅を有し、長手方向に延びる右端部近傍80までの距離の真ん中68に左右対称の任意の位置に左の指穴23と右の指穴25の2つの指穴が設けられる。
【0029】
センターに沿って、鼻筋中央を真ん中68に左右対称の位置に左の指穴23と右の指穴25の2つの指穴が設けられ、指穴からシートの左の額部9を左の指で摘まみ、右の額部10を右の指で摘まみ左右を同時にバランスよく真っ直ぐ真上の方向39に引き上げる。
【0030】
取り出し口3から、シート4の左の額部9と右の額部10を同時にバランスよく真っ直ぐ真上の方向39に引き上げるとシート4の平面体6の延びる横の方向67が、シート4が一定の幅76で構成されたA面81に有する曲線部26の断面85と対向するB面82に有する曲線部26の断面86のとの間87に挟まれ、曲線部26の横手方向に挟まれたシート4の横の67方向が曲線部26の複数の波線89と波線90に満遍なく触れ擦れるとシート4が複数の波線89と波線90の間87に保持されて、シート4が保持された状態の取り出し口3からそれぞれ真っ直ぐ真上の方向39に引き上げられるから、不織布の縦の方向に伸びず取り出し口3から引き出され、平面体6の横の方向67に延びる特性を抑止している。
【0031】
さらに、真ん中68から左右対称の位置の距離の位置に2つの指穴23、25を設け、不織布の縦の方向と鼻筋縦方向62を併せて打ち抜かれ折り畳まれ積層された積層体28の上面69に位置する左の額部9を左の指穴23に対応させて、積層体28の上面69に位置する右の額部10を右の指穴25に対応させて、シート4が真っ直ぐ真上の方向39に左右双方にバランスよく同時に引き上げられることで、シート4が一定の幅76で構成されたA面81に有する曲線部26の断面85と対向するB面82に有する曲線部26の断面86のとの間87に挟まれ、曲線部26の横手方向に挟まれたシート4の横の67方向が曲線部26の複数の波線89と波線90に満遍なく触れ擦れるとシート4が複数の波線89と波線90の間87に保持されて、シート4が保持された状態で緩やかに取り出し口3からそれぞれ真っ直ぐ真上の方向39に引き上げられるとき、シートの表裏の面44、45に有する余剰の薬液が均一に省かれながら、平面体6の横の方向67に延びる特性を抑止している。
【0032】
取り出し口3に有する指穴の形状23、25、78は、親指と人差し指が入る縦幅78を有し摘まむための作業がスムーズに行われ、積層された底部66に有する最後のシート4を摘まんで引き出す作業が容易に行われる形状であればよい。
【0033】
取り出し口3の曲線部26は、全周の長手方向33に延びて一定の幅76の形状を有し、ギザギザ線88または波線89、90で構成される。
【0034】
曲線部26のギザギザ線88はシート4を横手方向に固定するためのA面81からとB面82に挟まれた一定の幅76を有し、シートの表裏44、45が触れるための、複数の角を有しているため、例えば、シート4が素早く引き上げられると角の断面に触れて擦られると破れることが予想され難儀であるから、シート4に触れる形状が緩やかな波線の形状が好ましくい。
【0035】
曲線部26の波線89、90の形状の特長は、シート4を横手方向に固定するためのA面81の波線89の先端部83からB面82の波線90の先端部84に挟まれた一定の幅76を有し、波線89、90を有する。
【0036】
波線89、90は、A面の先端部83の断面85とB面の先端部84の断面86にシートの表裏44、45が触れて擦れるための、複数の波線89、90を長手方向33に有し、シート4に複数の波線89が満遍なく触れるとシート4が複数の波線89の断面85と波線90の断面86の間87に保持されて、左右の横の方向67に揺れ歪の発生を抑止する。
【0037】
図1は、不織布シートの縦の方向と鼻筋縦方向62を併せ打ち抜かれたシート4の平面体6の平面図であり、シート4の1枚毎がZ折り46で折り畳まれ積層された積層体28からシート4の1枚毎が取り出し口3から指で摘まみ真っ直ぐ真上の方向39に引き出される順は、輪郭の額の上端部22と左右双方に指で摘まめる左の額部9、右の額部10、額部中央11、左の目12、右の目13、鼻部14、鼻部切り込み63、頬部15、口部16、左端部17、右端部18、切り込み線19、切り残し部20、顎部21であり、貼り付ける際、額部中央11または左の額部9、右の額部10からほほ部15さらに顎部21の順に貼り付ける用法に好ましい。
【0038】
曲線部26の波線89、90の形状は、目12、13、鼻部14、口部16に嵌らない工夫した形状の、例えば、波の形状が大きいほうが好ましい。
【0039】
シート4の左右双方の摘まめる額の摘まみ部9、10、11を有し、出願人が出願の、鼻筋縦方向62と不織布シートの縦の方向(MD方向)を合わせて、顔の凹部凸部に対向する個所に複数列のミシン目状の切込み線が連続あるいは不連続に設けられ打ち抜かれ設けられる技術のシート4が顔の凸部凹部にフィットし貼り付けて覆うことができる。
【0040】
本発明の包装体1は、既製品に有するシートを取り出すと次のシートが取り出し口に現れる積層方法のポップアップ方式と異なる仕様で積層された積層体である。
【0041】
本発明の積層体28は、シート4に薬事(薬事対応)の効能効果あるいは雑貨(薬事対応以外)の効果を有し、主に薬事の薬液を含侵保持させた安全性、安定性、使用性および効能効果が保持される。
【0042】
図2は蓋部材31の斜視図である。取り出し口3は、積層体28の上面69の上から覆い被さり、板体36からなる、蓋部材31の天面52のセンター55を長手方向33に延びる曲線部26と取り出し口3の真ん中68の位置から、左右対称の任意の距離に左の指穴23と右の指穴25を設けている。
【0043】
真ん中68の位置は、センター55に沿った取り出し口3の左端部近傍79から右端部近傍80の真ん中68の位置と折り曲げ線53から折られた短側面の壁48、49に並行し伸びてセンター55に直交する線24が交わる位置である。
【0044】
取り出し口3は、曲線部26と指穴23、25は長側面の表壁34と長側面の裏壁35の長手方向33と平行して設けられている。
【0045】
図2の成型方法は、樹脂シートに熱を加えながら立体の方法で打ち抜くまたは3D成型方法またはPET樹脂シートなどを圧空(熱と真空と圧空)方法で成形されるまたはLLDPEなどまたはその再生資材を熱で溶かしインジェクションなどの成形によって得られる。
【0046】
図4は、短側面の表壁48から短側面の裏壁49方向の断面図であり、真上から47真下51を見たとき、A面81からとB面82からの曲線部26のお互いが向かい合う曲線部26の先端部83、84で構成された取り出し口3が設けられている。
【0047】
図4図CとDに有する対向した幅は、曲線部26を有するA面の先端部83からと互いが対向する曲線部26を有するB面の先端部84が一定の距離による一定の幅76を備えている。
【0048】
図3と5の、長側面の表壁34から長側面裏壁35方向の斜視図であり、A面81からとB面82からの先端部83、84の互いが向かい合って、長手方向33に一定の距離で一定の幅76を有し、2枚の扱き板の先端部83、84は、積層体28から1枚のシート4が2つの指穴23、25から左右双方の指で摘まみ引き■がされる作業と、先端部83と互いが向かい合う先端部84の対向した幅75の通り道71の間に積層体28からシート4を剥がして通す作業がスムーズに行われる。
【0049】
図4のEとFとGは、取り出し口3を上から下に見たとき、曲線部26を有するA面81の先端部83からと互いが対向する曲線部26を有するB面82の先端部84の2枚の先端部が、上の板の先端部83と下の板の先端部84の間に距離を有する段差7を設けた接近状態の幅74または重なる幅8を設けている。
【0050】
取り出し口3を上から下に見たとき、A面81と向かい合うB面82の互いの間に段差7と一定の距離と一定の幅76を備えて、互いが向き合う曲線部26を有する2枚のB面の下の扱き板の先端部84とA面の上の扱き板の先端部83が上下に距離を空けて開口された状態の空間であり、積層体28からシート4を指で摘まみ引き■がされる作業と、先端部84と向かい合う先端部83がFの接近状態の幅74またはGの重なる幅8に有する通り道71の間87に積層体28からシート4を剥がして通す作業がスムーズに行われる。
【0051】
図3は蓋部材31と積層体28を示す斜視図である。1枚毎が、折り目32を付け折り畳まれ積層された積層体28またはポップアップ方式と異なる方法で折り畳まれ積層された積層体28の上面69に曲線部26と指穴23、25、78を備えた取り出し口3を有する蓋部材31が覆い被さっている。蓋部材31を構成する壁の長側面の壁34、35と短側面の壁48、49の枠は面する積層体28の積層の崩れを防止している。
【0052】
本発明の積層体28は、1枚の平面体6のシート4が折り目32を付け折り畳まれ積層される積層体である。またはポップアップ方式と異なる1枚の平面体6のシート4が折り目32を付け折り畳まれて、折り畳まれた1枚毎のシート4が複数枚に積層される積層体(以下、「積層体」という。)を説明する。
【0053】
ポップアップ方式と異なる特長は、本発明の1枚のシート4が折り畳まれて複数枚が積層された積層体28から引き出されるシート4は、取り出し口3から1枚が引き出されるから、先のシート4が取り出し口3から引き出されたとき、次のシート4は積層体28の上面69に位置している積層方法の包装体1である。
【0054】
本発明の図2図3図5の蓋部材31の曲線部26と1つ以上の指穴は、検証によって、使用目的に応じたシート4が積層された積層体28から取り出し口3に引き出される1枚毎のシート4の、薬液の粘度、シート4の目付がまたは厚みの数値が大きいまたは小さいなどの素材の特性に対応できる機能を備えている。
【0055】
図2図3図4図5の蓋部材31の天面52をセンター55に沿って長手方向33に延びる曲線部26の開口部77が設けられており、曲線部26の開口部77は長側面の表壁34と長側面の裏壁35の長手方向33と並行している。
【0056】
Z折り46に畳まれたシート4は、下と上の先端部83、84が向かい構成する下と上の扱き板の段差7を通過する際、シート4が向かい合う下の扱き板の先端部84と次の上の扱き板の先端部83に擦られ扱かれながら余剰の薬液が均一含侵で省かれ、取り出し口3から真っ直ぐ真上の方向39に引き上げられて取り出される。
【0057】
蓋部材31は、積層体28に面する板体36と、板体36に形成されたシート4を取り出す取り出し口3と、取り出し口3を開閉可能に塞ぎ密閉する蓋体37と、取り出し口3の近傍および蓋体37の取り出し口3との対向面のそれぞれに設けられた互いに篏合可能な蓋体側の篏合部38と取り出し口側の篏合部59とを有している。蓋体37の篏合はツメ部が好ましい。
【0058】
図4のE、F、Gの、短側面の表壁48から短側面裏壁49方向の断面図に有する2枚の扱き板の先端部84、83の段差7は、図F(接近状態の幅74)、図EとG(重なる幅8)の向き合うB面82の下の扱き板の先端部84とA面81と上の扱き板の先端部83が上下に距離を空けて開口された状態の空間であり、積層体28からシート4を指で摘まみ引き■がされる作業と、先端部84と向かい合う先端部83の接近状態の幅74または重なる幅8の通り道71の間に積層体28からシート4を剥がして通す作業がスムーズに行われる。
【0059】
図2の平面視の幅とは、平面視におけるA面81とB面82の2枚の扱き板の向き合う先端部83、84同士の距離のことをいう。
【0060】
対向した幅75とは、図4のCとDの平面視における取り出し口3を構成するA面81からの曲線部26の先端部83とB面82からの曲線部26の先端部84の互いが対向しながら一定の幅76の一定の距離を有している。
【0061】
接近状態の幅74とは、平面視において、真上から47、図4のFのB面82の下の扱き板の先端部84とA面81の上の扱き板の先端部83の間87から真下51が見えるとき、B面82の先端部84とA面81の先端部83の平面視の距離をいう。
【0062】
重なる幅8とは、図4のEとGの、B面82の下の扱き板40の先端部84とA面81の上の扱き板41の先端部83が重なるとき、B面82の先端部84とA面81の先端部83との距離をいう。
【0063】
接近状態の幅74は、1枚の不織布シートの厚みの3倍以下であることが好ましい。重なる幅8は、0~15mm以下であることが好ましい。段差7は、不織布シートの厚みの3~20倍であることが好ましい。
【0064】
平面視の対向した幅75は、図2図3図4のCとDである。接近状態の幅74は図4のFである。重なる幅8は、図4のEとGである。
【0065】
Fの接近状態の幅74は、ABの向き合う扱き板の先端部84と83が上下に距離を空けて開口された状態の空間を備えた段差7を有し、図Eの真上から47真下51を見ると積層体28が僅かに確認できるA面81とB面82の扱き板の先端部84と83に接近状態の幅74の距離を有している。
【0066】
使用目的に応じたシート4の、図4のF接近状態の幅74の距離を選定し積層されたシート4がスムーズにA面81とB面82が向き合う扱き板の先端部84と83の間87の通り道71を通り、シート4のシート表面44とシート裏面45の両面に有する余剰の薬液が省かれ且つ、折り目32が除かれ引き出される。
【0067】
図4のEとGの重なる幅8は、使用目的に応じたシート4が積層体28から1枚が剥がされて、A面81とB面82の向き合う下の扱き板の先端部84と上の扱き板の先端部83の上下に距離を空けて開口された状態の段差7と互いの先端部83、84が入り込んだ状態の距離を形成し重なった状態の重なる幅8の通り道71を通り、すなわち、使用目的に応じ積層されたシート4が2枚の向き合う扱き板の先端部84と83の重なる間87の通り道71を通過させて、2枚の向き合う扱き板の先端部84と83がシート4の両面44と45を扱き両面44と45に有する余剰の薬液が省かれ且つ、折り目32が除かれ引き出される。
【0068】
平面視の対向した幅75と段差7の距離の接近状態の幅74、重なる幅8のそれぞれに求められる距離の設定は、使用目的に応じ特性を有し積層されたシート4が、包装体1の積層体28に積層され1枚が指で摘まみ対向した幅と段差7と接近状態の幅74と重なる幅8の通り道71を通り取り出し口3からスムーズに引き出される使用性に富むことが求められる。
【0069】
シート4の、対向した幅75と段差7を有する平面視の幅(接近状態の幅74と重なる幅8)の設定は、主にスパンレース製法の目付と厚みを有する不織布シートで設計されたフェイスマスクシートまたは化粧用シート、またはヤシの実を酢酸で培養したバイオセルロースの両面に樹脂シートを有するバイオセルロースシート、またはゲル剤を有するゲルシートまたはスポンジで構成されたスポンジシート、または生地の片面もしくは両面にパイルで構成されたパイル生地などの、それぞれの製法が異なる資材であり、厚みと目付がそれぞれ異なるから、使用目的に応じたシート4の段差7と平面視の幅82の距離はそれぞれの使用性の検証により数値を設定するとよい。
【0070】
本発明のFの接近状態の幅74の距離は、使用目的に応じた幅の例は、積層体28から引き上げられるシート4の、概ね厚みを有するスポンジシートまたはパイル生地に適応し設定された接近状態の幅74の距離に、不織布シートの10(g/mm2)で構成した厚みの薄い化粧用シートを封入し引き上げられても両面44、45に付着する余剰の薬液がシート4を真上に引き上げられる76ことで、扱き板の先端部42、43に効率よく扱かれ両面44、45に有する余剰の薬液が一度に省かれることが難儀であるからシート4に対応した距離の設定が必要である。
【0071】
本発明のEとGの重なるの幅8の距離は、積層体28から引き上げられるそれぞれにシート4の厚みが概ね同じ特性を有するシート4であると、シート4を真上に引き上げられる76ことで、シート4の両面44、45に付着した余剰の薬液が下の扱き板の先端部42と次の上の扱き板の先端部43の順に効率よく扱かれ両面44、45に有する余剰の薬液が省かれる。
【0072】
シート4がバランスよく摘まみ引き出されるシート4と指穴23、25の位置は、取り出し口3の左端部近傍79から右端部近傍80の真ん中68の位置にシート4の鼻筋縦方向62をあわせ、真ん中68から左右対称の任意の距離の位置に左の指穴23と右の指穴25を設け、左の指穴23にシートの左額部9を対応させ、右の指穴25にシート4の左額部10を対応させて折り畳まれる。
【0073】
包装体1は、図4に示すように、包装体1の内部5で薬液が含浸された平面体6のシート4の1枚毎が折り目32を付けて折り畳まれ複数枚が積層された積層体28を収納する収納容器27を封入する包装袋29と、包装袋29に形成された取り付け穴30に包装袋29の内側から取り付けられて、取り付け穴30を覆う蓋部材31とを備えている。
【0074】
本発明は、薬液が含浸された平面体6のシート4が積層された積層体28を封入する包装袋29と、包装袋29に形成された取り付け穴30に包装袋29の内側から取り付けられて、取り付け穴30を覆う蓋部材31を備えた包装体1である。
【0075】
図4のEとGは、シート4が通るための互いが向かい合うA面81の先端部83と一方のB面82の先端部84が、上下が向かい合い互いに延びて重なる互いの先端部83、84は、互いの先端部83、84が向かう方向に入り込んだ距離を有し重なっているから、真上から47真下51の積層体28方向を見ると先端部83と先端部84が重なる状態の重なる幅8を有しているから積層体28を見ることができない。
【0076】
図4のEとGとFの開口された状態のシート4が通る段差7の設定は、シート4の目付または厚みまたは素材により下の扱き板の先端部84と上に位置する上の扱き板の先端部83の上下に距離を空けて開口された段差7を検証して設定する。
【0077】
図4の仕様の設定は、シート4の製品仕様が、シート4と薬液と使い相性を考慮して、テンションを加えて引き上げられるときの含侵薬液の粘度の大きいまたは小さい数値とシート4を構成する目付が高いまたは低いまたは素材が縦横にのびてシート4の形状に影響があることを検証した結果により段差7と接近状態の幅74と重なる幅8の仕様を設定する。
【0078】
強弱のテンションが加えられたシート4とA面81とB面82の2枚の扱き板の接触部分60の角72との効果は、強いテンションを有すると余剰の薬液のしっかりとした薬液量が省かれて、弱いテンションを有すると余剰の薬液が少ない薬液量が省かれる。
【0079】
図6のガセット仕様70の包装体1は、包装袋29の内部5に、下の扱き板に有する先端部84と上の扱き板に有する先端部83と積層体収納容器27と、略長方形の積層体28と上面69を図2のBの蓋部材31が接着または溶着54の工程から覆っている状態と薬液とが封入された包装体1である。ガセット仕様70であるが任意である。
【0080】
用法の順序に、1つ以上の指穴から、平面体6のシート4が積層体28から1枚毎のシート4が摘まみ取り出し口3から引き出されるが、本発明は積層体28の上面に位置する次のシート4に指先が触れない二次汚染に配慮した仕組みで構成されている。
【0081】
図4は、積層体28とシート4に薬液が含侵され収容された積層体収納容器27に図2Bの成型された蓋部材31が覆い被さり、蓋部材31の板体36と包装袋29の内側とが接着または溶着54された包装体1の短側面の表壁48から短側面の裏壁49方向への断面図である。
【0082】
シート4が互いの先端部83、84の接触部分60の角72に擦り扱かれシート4に有する余剰の薬液が自動的に省かれて、省かれた余剰の薬液が先端部83、84に面する積層体収納容器27に落ちて積層体28に吸収される作業が包装体1の内部5で行われる。
【0083】
本発明の、包装体1の内部5に余剰の薬液が封入される必要性は、複数枚が積層された積層体28から引き出される最初のシート4から最後のシート4に至るまでのそれぞれのシート4が薬液不足による薬液のあってはならない含侵斑の発生を防止している。従来品も複数枚が積層された従来品シートに余剰の薬液が充填されている。
【0084】
さらに、引き出されるそれぞれのシート4の両面に付着した余剰の薬液を省く必要性は、シート4に余剰の薬液が付着した状態で顔に貼り付けると顔に貼り付けられたシート4の端部から余剰の薬液の液だれが発生し、顔の下部の顎部21または首部または衣類などに汚れを引き起こす。
【0085】
加えて、シート4に付着した余剰の薬液を省き、シート4に含侵する薬液が均一含侵とする必要性は、薬液が均一含侵されたシート4を顔に貼り付けることによって薬液が肌に均一塗布されることから、化粧品の効能効果が肌への均一効果が得られることが期待されます。
【0086】
取り出し口3の長手方向33に直交する方向における向き合う2枚の扱き板が重なる曲線部26からなる開口部77の幅8は、直交する方向における1つ以上の指穴23、25、78の縦幅73よりも小さい。
【0087】
図7のHとIは、蓋体37で取り出し口3を塞いだ状態の要部を示す断面図である。板体36から上方に延びる平面視が四角形状の取り出し口3側の篏合部59には内方向に突出する凸部59aが形成されており、蓋体37の側壁には凸部59aと嵌合する凹部38aが形成されている。
【0088】
続いて、板体36から上方に延びる平面視が四角形状の取り出し口3の篏合部59には外方向に突出する凸部59bが形成されており、蓋体37の側壁には凸部59bと嵌合するように囲む凹部38bが形成されている。
【0089】
このように嵌合し合う篏合部38、59を設けることにより、蓋体37の開閉がワンタッチで容易に行うことができる。さらには、外部61と内部5の気密性は合し合う篏合部38、59の双方またはいずれかにゴム類など加工を行うと外部61と内部5を遮断できる。
【0090】
蓋体37と取り出し口3近傍に備えるツメ部(鈎等含む)の構成は、主に蓋体37をワンタッチで開け閉めができる形状の正円または長手方向33または多角形状及び任意の形状が好ましい。
【0091】
ツメ部の篏合は、例えば、蓋体37と取り出し口3近傍に凸部と凹部の対を1つ以上の止め部を設ける或は取り出し口3の縁の少なくとも一部の形状に合わせて設けて、互いが面して、例えば、ワンタッチの、指先で押して篏合が得られて引っ張ると篏合が外れる。
【0092】
蓋体37の止め部を有する面と取り出し口3の止め部を有する面の双方の部材が合わせて当たり嵌り合うパチンという音により互いが篏合した状態であることが確認できる。
【0093】
包装体1の内部5と外部61の密封は、蓋部材31のプルキャップに備えるリング状の輪を指で引き抜き取り除くと予め金型に構成された形状の取り出し口3または取り出し口3が現れる構成によって得られる、または合成紙などからなるフラップなる粘着剤を有する開閉蓋によっても得られる。
【0094】
図8は包装体1の製造工程図である。製造工程56の方向は、包装体1の天面52となる包装フィルム57に板体36の加工の抜き穴58が形成され、包装袋29の包装フィルム57内側の面と取り出し口3に1つ以上の指穴が備えられた蓋部材31の板体36とが接着または溶着54される。
【0095】
取り出し口3には予め、プルキャップで構成され取り外される或いは粘着剤で開口部77を塞ぎ貼り付けられて剥がせられるフラップを備えるとよい。または、蓋部材31に包装体1の取り出し口3(開け口)となる、両端の指穴23、25と連結する長手方向33に一定の幅を有する連結部86の取り出し口3を形成させるための、一体成型で設計されるプルキャップで構成されてもよい。
【0096】
接着は、包装袋29に使用する熱可塑性の面のフィルム・シート等と蓋部材31の板体36の少なくとも一部の面をホットメルト等の接着剤により接合する。
【0097】
溶着は、ヒートシール等、包装袋29に使用する熱可塑性の面のフィルム・シートなどを熱によって溶かし、例えば、フィルム構成のLLDPE側と、例えばポリエチレン等で構成されるキャップの少なくとも一部の面と包装袋29を形成する互いが接する熱可塑性の面を合わせて溶着する。
【0098】
シート4に含侵させる薬液は、薬事対応と薬事対応以外の効果を有し、シート4に含侵させるための液剤またはハップ剤に用いる粉剤あるいは練剤などである。
【0099】
化粧用(薬事対応、医薬部外品を含む)シートは、不織布シート、バイオセルロース、スポンジシート、パイル生地等を材料とし、対人に使用し薬液を有する薬事の材料であり、化粧用法に関連し、例えば、化粧のフェイスマスクシート、首ケアーシート、目元シート、メイク落としシート、洗顔シート、手または身体の保湿シート、頭髪または頭皮を保護するシートなどの含浸製品である。
【0100】
医療用(薬事対応)シートは、不織布シートを材料とし、対人の医療に使用し薬液を有する薬事の製品であり、例えば、ガーゼ、綿球、カット綿、綿棒等、スポンジ等をエチレンオキサイドガス、ガンマー照射、オートクレーブ等で滅菌処理し、アルコール、ポピドンヨード等の液剤を使用時に含侵させるあるいは含侵させた薬事対応の容器に封入された製品である。医療用シートに化粧用シートが検証を経て使用してもよい。
【0101】
雑貨用(薬事対応以外)シートは、お掃除用シート、家具などの清拭シート、車用シー トなどの、汚れを拭き取る液剤の含侵製品である。
【0102】
シート4の目付などの選択は、不織布シートの、例えば、10(g/mm2)~200(g/mm2)を採用することも可能であり、不織布シートの製法や目付の選択は任意である。スパンレース製法で構成される縦の方向に強く、横の方向に延びる特性を有する不織布シートが望ましい。
【0103】
自然素材で構成される不織布シートは、例えば、コットン、テンセル、リヨセル等の自然繊維から構成されている。更には、自然界の、繊維に炭の練り込みやコーティングの加工を施した繊維であってもよい。
【0104】
化学繊維で構成される不織布シートは、レーヨン、ポリエステルフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の化学繊維から構成されている。ときには、自然繊維と複数で使用される。
【0105】
包装袋29の資材、フィルム・シートは、紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(LLDPE)、OPP、CPP、アルミ箔、金属蒸着、紙等で構成され、高周波や熱板により熱が加えられて、ピロー包装袋29となる。例えば、環境が見つめられたFSC(森林管理)認証の紙資材が望まれているが、フィルムの構成は任意である。
【符号の説明】
【0106】
1 包装体
2 折り曲げ
3 取り出し口
4 シート
5 内部
6 平面体
7 段差
8 重なる幅
9 左の額部
10 右の額部
11 額の中央部
12 左の目
13 右の目
14 鼻部
15 頬部
16 口部
17 左の端部
18 右の端部
19 切り込み線
20 切り残し部
21 顎部
22 額上端部
23 左の指穴
24 直交する線
25 右の指穴
26 曲線部
27 収納容器
28 積層体
29 包装袋
30 取り付け穴
31 蓋部材
32 折り目
33 長手方向
34 長側面の表壁
35 長側面の裏壁
36 板体
37 蓋体
38 蓋体側の篏合部
39 真っ直ぐ真上の方向
40 下の扱き板
41 上の扱き板
42 下の扱き板の先端部
43 上の扱き板の先端部
44 シートの表面
45 シートの裏面
46 Z折り
47 真上から
48 短側面の表壁
49 短側面の裏壁
50 ヒンジ部
51 真下
52 天面
53 折り曲げ線
54 接着または溶着
55 センター
56 製造工程
57 包装フィルム
58 抜き穴
59 取り出し口側の篏合部
60 接触部分
61 外部
62 鼻筋縦方向
63 鼻部切り込み
64 指掛け部
65 指掛けスペース
66 底部
67 横の方向
68 真ん中
69 上面
70 ガセット仕様
71 通り道
72 角
73 縦幅
74 接近状態の幅
75 対向した幅
76 一定の幅
77 開口部
78 真ん中の指穴
79 左端部近傍
80 右端部近傍
81 A面
82 B面
83 A面の先端部
84 B面の先端部
85 A面の断面
86 B面の断面
87 間
88 ギザギザ線
89 A波線
90 B波線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8