(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132019
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】水素配送システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042638
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 達
(72)【発明者】
【氏名】梅田 博之
(72)【発明者】
【氏名】太田 勇
(72)【発明者】
【氏名】大竹 正裕
(72)【発明者】
【氏名】水野 敬太
(72)【発明者】
【氏名】湯淺 惇
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC06
5L050CC06
(57)【要約】
【課題】適切なタイミングで水素カートリッジを配送するとともに、水素カートリッジの配送コストを抑える。
【解決手段】燃料電池装置3が設置されている建物2に、燃料電池用の水素を配送する水素配送システム1であって、建物2に設けられ、燃料電池用の水素カートリッジ4の残量データを取得する個別管理装置20と、個別管理装置20と通信可能な中央管理装置10と、個別管理装置20が取得した残量データに基づいて、建物2に対する水素カートリッジ4の配達の要否を判定する判定手段13,24と、を備え、中央管理装置10は、判定手段13,24によって配達が必要であると判定された場合に、建物2のための水素カートリッジ4を依頼する水素カートリッジ依頼情報を、既存の宅配サービスで用いられる情報端末40に送信する送信手段15を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池装置が設置されている建物に、燃料電池用の水素を配送する水素配送システムであって、
前記建物に設けられ、燃料電池用の水素カートリッジの残量データを取得する個別管理装置と、
前記個別管理装置と通信可能な中央管理装置と、
前記個別管理装置が取得した残量データに基づいて、前記建物に対する前記水素カートリッジの配達の要否を判定する判定手段と、を備え、
前記中央管理装置は、前記判定手段によって配達が必要であると判定された場合に、前記建物のための前記水素カートリッジを依頼する水素カートリッジ依頼情報を、既存の宅配サービスで用いられる情報端末に送信する送信手段を備えることを特徴とする水素配送システム。
【請求項2】
請求項1に記載の水素配送システムにおいて、
前記情報端末は、配達者端末を含み、
前記送信手段は、前記判定手段によって配達が必要であると判定された場合であって、前記既存の宅配サービスを利用した配達物が前記建物に配達される予定がある場合に、当該配達物を配達する配達者が所有する前記配達者端末に対し、当該配達物とともに前記水素カートリッジを配達するよう依頼する前記水素カートリッジ依頼情報を送信することを特徴とする水素配送システム。
【請求項3】
請求項1に記載の水素配送システムにおいて、
前記情報端末は、店舗端末を含み、
前記送信手段は、前記判定手段によって配達が必要であると判定された場合であって、前記既存の宅配サービスを利用して前記建物のユーザーが商品を注文した場合に、注文先の店舗が所有する前記店舗端末に、当該商品とともに前記水素カートリッジを提供するよう依頼する前記水素カートリッジ依頼情報を送信することを特徴とする水素配送システム。
【請求項4】
請求項1に記載の水素配送システムにおいて、
前記情報端末は、既存の宅配サービスを利用した配達物を配達する配達者が所有する配達者端末を含み、
前記送信手段は、予め定められた残量確認タイミングにおいて前記判定手段によって配達が必要であると判定された場合に、複数の前記配達者端末のうちの特定の配達者端末に対し、前記水素カートリッジを配達するよう依頼する前記水素カートリッジ依頼情報を送信することを特徴とする水素配送システム。
【請求項5】
請求項1に記載の水素配送システムにおいて、
前記送信手段は、前記判定手段によって配達が必要であると判定された場合であって、前記建物のユーザーが前記水素カートリッジの配達を承諾した場合に、前記水素カートリッジ依頼情報を送信することを特徴とする水素配送システム。
【請求項6】
請求項5に記載の水素配送システムにおいて、
前記ユーザーは、前記送信手段による前記水素カートリッジ依頼情報の送信条件として、前記承諾が必要か否かを予め設定可能であることを特徴とする水素配送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池装置が設置されている建物に、燃料電池用の水素を配送する水素配送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、燃料電池本体に水素を供給するための水素カートリッジと、水素カートリッジが装着された燃料電池本体と、を備える燃料電池装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料電池装置のユーザーは、水素カートリッジを交換する際に、新しい水素カートリッジを入手する必要がある。水素カートリッジの交換頻度は、季節、イベントがあったか否か、ユーザーの家族構成等によって異なる。したがって、適切なタイミングで、新しい水素カートリッジを入手できるシステムが望まれている。
また、水素カートリッジを安価に入手できるシステムも望まれている。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、適切なタイミングで水素カートリッジを配送するとともに、水素カートリッジの配送コストを抑えることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、例えば
図1~
図6に示すように、燃料電池装置3が設置されている建物2に、燃料電池用の水素を配送する水素配送システム1であって、
前記建物2に設けられ、燃料電池用の水素カートリッジ4の残量データを取得する個別管理装置20と、
前記個別管理装置20と通信可能な中央管理装置10と、
前記個別管理装置20が取得した残量データに基づいて、前記建物2に対する前記水素カートリッジ4の配達の要否を判定する判定手段13,24と、を備え、
前記中央管理装置10は、前記判定手段13,24によって配達が必要であると判定された場合に、前記建物2のための前記水素カートリッジ4を依頼する水素カートリッジ依頼情報を、既存の宅配サービスで用いられる情報端末40に送信する送信手段15を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、水素カートリッジ4の残量データに基づく判定結果に応じて、水素カートリッジ4が配送されるので、適切なタイミングで水素カートリッジ4を配送することができる。
また、既存の宅配サービスで用いられる情報端末40に水素カートリッジ依頼情報が送信される。すなわち、既存の宅配サービスを利用して水素カートリッジ4を配送するので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4の配送コストを抑えることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば
図1,
図2に示すように、請求項1に記載の水素配送システム1において、
前記情報端末40は、配達者端末41を含み、
前記送信手段15は、前記判定手段13によって配達が必要であると判定された場合であって、前記既存の宅配サービスを利用した配達物が前記建物2に配達される予定がある場合に、当該配達物を配達する配達者が所有する前記配達者端末41に対し、当該配達物とともに前記水素カートリッジ4を配達するよう依頼する前記水素カートリッジ依頼情報を送信することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、既存の宅配サービスを利用して配達物を配達する序でに水素カートリッジ4を配送できるので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4の配送コストを抑えることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば
図3,
図4に示すように、請求項1に記載の水素配送システム1において、
前記情報端末は、店舗端末42を含み、
前記送信手段15は、前記判定手段24によって配達が必要であると判定された場合であって、前記既存の宅配サービスを利用して前記建物2のユーザーが商品を注文した場合に、注文先の店舗が所有する前記店舗端末42に、当該商品とともに前記水素カートリッジ4を提供するよう依頼する前記水素カートリッジ依頼情報を送信することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、既存の宅配サービスを利用してユーザーが注文した商品を配達する序でに水素カートリッジ4を配送できるので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4の配送コストを抑えることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、例えば
図5,
図6に示すように、請求項1に記載の水素配送システム1において、
前記情報端末40は、既存の宅配サービスを利用した配達物を配達する配達者が所有する配達者端末41を含み、
前記送信手段15は、予め定められた残量確認タイミングにおいて前記判定手段24によって配達が必要であると判定された場合に、複数の前記配達者端末41のうちの特定の配達者端末41に対し、前記水素カートリッジ4を配達するよう依頼する前記水素カートリッジ依頼情報を送信することを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、既存の宅配サービスに所属(登録)している配達者の空き時間等を利用して水素カートリッジ4を配送できるので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4の配送コストを抑えることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、例えば
図1~
図6に示すように、請求項1に記載の水素配送システム1において、
前記送信手段15は、前記判定手段13,24によって配達が必要であると判定された場合であって、前記建物2のユーザーが前記水素カートリッジ4の配達を承諾した場合に、前記水素カートリッジ依頼情報を送信することを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、ユーザーの都合に合わせて水素カートリッジ4を配送できるので、適切なタイミングで水素カートリッジ4を配送することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、例えば
図1~
図6に示すように、請求項5に記載の水素配送システム1において、
前記ユーザーは、前記送信手段15による前記水素カートリッジ依頼情報の送信条件として、前記承諾が必要か否かを予め設定可能であることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、「承諾不要(自動モード)」を予め設定しておくことで、煩わしい操作(承諾するか否かの操作)を行うことなく適切なタイミングで水素カートリッジ4が配送されてくるので、使い勝手が良い。
また、「承諾必要」を予め設定しておくことで、ユーザーは、承諾するか否かの操作の際に水素カートリッジ4が配送されてくることを把握できるので、使い勝手が良い。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、適切なタイミングで水素カートリッジを配送することができるとともに、水素カートリッジの配送コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】第1実施形態:水素配送システムの構成例を示す図である。
【
図2】第1実施形態:水素配送システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図3】第2実施形態:水素配送システムの構成例を示す図である。
【
図4】第2実施形態:水素配送システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図5】第3実施形態:水素配送システムの構成例を示す図である。
【
図6】第3実施形態:水素配送システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図7】変形例1:水素配送システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図8】変形例2:水素配送システムの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0021】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における水素配送システム1の構成例を示す図である。
水素配送システム1は、中央管理装置10と、住宅等の建物2に設置されている個別管理装置20と、建物2のユーザー(例えば建物2の居住者)が所有するユーザー端末30と、既存の宅配サービスで用いられる情報端末40と、を備えて構成されている。
中央管理装置10と、個別管理装置20と、ユーザー端末30と、情報端末40と、は通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0022】
中央管理装置10は、演算処理装置、表示部、入力部等を有する。中央管理装置10の機能については、後に詳述する。
【0023】
個別管理装置20は、ホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS:Home Energy Management System)と称呼される小型且つボード型のコンピューターシステムである。個別管理装置20は、例えば建物2の内壁に設けられている。
個別管理装置20は、演算処理装置、表示部、入力部等を有する。個別管理装置20の機能については、後に詳述する。
【0024】
ユーザー端末30は、スマートフォン等の携帯情報端末である。
なお、
図1に示す例では、ユーザー端末30は、建物2内に配置されているが、無論、建物2外に配置される場合もあり、その場合も通信ネットワークNに接続可能である。
建物2には、燃料電池装置3が設置されている。燃料電池装置3には、燃料電池用の水素カートリッジ4が着脱自在に搭載されている。すなわち、水素カートリッジ4は交換可能である。
【0025】
本実施形態の情報端末40は、既存の宅配サービスにおいて配達物を配達する配達者が所有する配達者端末41を少なくとも含む。すなわち、本実施形態の情報端末40は、店舗端末42(後述)等を含んでいてもよい。
既存の宅配サービスは、フードデリバリーサービス、宅配便サービス、郵便サービス等である。
フードデリバリーサービスの場合は、例えば、飲食店等から届け先まで配達物(飲食物)を運ぶ配達者が所有する端末が、配達者端末41となる。
また、宅配便サービスや郵便サービスの場合は、例えば、各地域に設けられた配達店(営業所、郵便局)に設置されている端末、あるいは、配達店(営業所、配達局)等から届け先まで配達物(宅配物、郵便物)を運ぶ配達者が所有する端末が、配達者端末41となる。なお、配達者端末41が、各地域に設けられた配達店(営業所、郵便局)に設置されている端末である場合は、配達者は、配達店の従業員のうち、実際に荷物を配達する配達員だけでなく、それ以外の従業員も含む。
【0026】
《個別管理装置の機能》
個別管理装置20の演算処理装置は、プログラムを記憶する。すなわち、演算処理装置がプログラムを実行することによって、個別管理装置20の機能、具体的には
図1(b)に示す個別管理装置20が備える手段22,23が実現される。
【0027】
個別管理装置20は、記憶手段21を備える。記憶手段21は、例えば、燃料電池装置3のユーザー(すなわち当該個別管理装置20のユーザー)に関するユーザー情報を記憶する。具体的には、記憶手段21は、例えば、各種識別情報(ユーザー名、建物2の住所、個別管理装置20の識別番号、ユーザー端末30の識別番号等)や、自動モードが設定されているか否かなどを記憶する。
自動モードとは、ユーザーに確認することなく、水素カートリッジ4の配達を依頼するモードである。
なお、自動モードを設定するか否かは、ユーザーが、個別管理装置20を操作して、あるいはユーザー端末30を操作して、選択・変更できるようになっている。
【0028】
また、個別管理装置20は、残量データ取得手段22を備える。残量データ取得手段22は、当該個別管理装置20が設けられた建物2に設置されている燃料電池装置3等から、搭載されている水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを取得する。
図1(a)に示すように、複数の水素カートリッジ4が搭載されている場合には、各水素カートリッジ4の水素残量をあわせた総残量に関する残量データが取得される。
【0029】
また、個別管理装置20は、水素カートリッジ配達要求手段23を備える。水素カートリッジ配達要求手段23は、当該個別管理装置20の表示部、あるいは当該個別管理装置20のユーザーが所有するユーザー端末30の表示部に、水素カートリッジ4の配達を希望するか否か選択するための画面を表示し、「配達を希望する」が選択された場合に、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を要求する配達要求情報を送信する。
【0030】
《中央管理装置の機能》
中央管理装置10の演算処理装置は、プログラムを記憶する。すなわち、演算処理装置がプログラムを実行することによって、中央管理装置10の機能、具体的には
図1(c)に示す中央管理装置10が備える手段12,13,14,15が実現される。
【0031】
中央管理装置10は、記憶手段11を備える。記憶手段11は、例えば、燃料電池装置3のユーザーに関するユーザー情報を、ユーザー毎(個別管理装置20毎)に記憶する。具体的には、記憶手段11は、例えば、各種識別情報(ユーザー名、建物2の住所、個別管理装置20の識別番号、ユーザー端末30の識別番号等)や、自動モードが設定されているか否かなどを記憶する。
個別管理装置20の記憶手段21に記憶されているユーザー情報が更新された場合は、その更新内容が、中央管理装置10の記憶手段11にも反映されるようになっている。
【0032】
また、中央管理装置10は、残量データ要求手段12を備える。
中央管理装置10は、既存の宅配サービスを管理するサーバー(図示省略)と通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。既存の宅配サービスを管理するサーバーは、建物2に配達物(飲食物、宅配物、郵便物等)を配達する予定がある場合に、配達対象となる建物2の住所、ユーザー名、配達を担当する配達者が所有する配達者端末41の識別情報、配達予定日時等を通知する配達予定情報を中央管理装置10に送信する。
そして、残量データ要求手段12は、配達予定情報を受信した場合に、配達予定日時よりも前の所定のタイミングにおいて、配達対象となる建物2に設置されている個別管理装置20に対し、水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを送信するよう要求する残量データ送信要求情報を送信する。
【0033】
また、中央管理装置10は、判定手段13を備える。判定手段13は、個別管理装置20の残量データ取得手段22が取得した残量データに基づいて、当該個別管理装置20が設けられた建物2(配達対象となる建物2)に対する水素カートリッジ4の配達の要否を判定する。具体的には、個別管理装置20の残量データ取得手段22が取得した残量データに基づいて、例えば、水素残量が所定量以下であるか否か判定し、所定量以下である場合に、配達が必要であると判定する。
さらに、判定手段13は、個別管理装置20の残量データ取得手段22が取得した残量データに基づいて、例えば、水素カートリッジ4を何本配達する必要があるか判定する。
【0034】
また、中央管理装置10は、水素カートリッジ配達提案手段14を備える。水素カートリッジ配達提案手段14は、記憶手段11を参照して、残量データを送信してきた個別管理装置20が、自動モードが設定されている個別管理装置20であるか否か判定する。そして、自動モードが設定されている個別管理装置20でないと判定した場合に、当該個別管理装置20に対し、水素カートリッジ配達提案情報を送信する。
【0035】
また、中央管理装置10は、送信手段15を備える。送信手段15は、中央管理装置10の判定手段13によって水素カートリッジ4の配達が必要であると判定された場合に、水素カートリッジ4を依頼する水素カートリッジ依頼情報を、情報端末40に送信する。
具体的には、本実施形態の送信手段15は、中央管理装置10の判定手段13によって配達が必要であると判定された場合であって、既存の宅配サービスを利用した配達物が建物2に配達される予定がある場合に、当該配達物を運ぶ配達者が所有する配達者端末41に対し、当該配達物とともに水素カートリッジ4を配達するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信する。
【0036】
《動作フロー》
図2は、第1実施形態における水素配送システム1の動作例を示すフローチャートである。
中央管理装置10は、既存の宅配サービスにおけるサーバーから配達予定情報を受信した場合(ステップS11)、すなわち既存の宅配サービスを利用した配達物が建物2に配達される予定がある場合に、残量データ要求手段12によって、配達予定日時よりも前の所定のタイミングにおいて、配達対象となる建物2に設置されている個別管理装置20(以下「対象の個別管理装置20」と称することがある)に対し、水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを送信するよう要求する残量データ送信要求情報を送信する(ステップS12)。
【0037】
個別管理装置20は、中央管理装置10からの残量データ送信要求情報を受信すると、残量データ取得手段22によって、当該個別管理装置20が設けられた建物2に設置されている燃料電池装置3等から、搭載されている水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを取得して(ステップS13)、取得した残量データを中央管理装置10に送信する(ステップS14)。
【0038】
中央管理装置10は、個別管理装置20からの残量データを受信すると、判定手段13によって、当該残量データに基づき、水素残量が所定量以下であるか否か判定する(ステップS15)。
そして、中央管理装置10は、水素残量が所定量以下でないと判定した場合(ステップS15;No)、すなわち、対象の個別管理装置20が設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要がないと判定した場合に、本フローを終了する。
【0039】
一方、中央管理装置10は、水素残量が所定量以下であると判定した場合(ステップS15;Yes)、すなわち、対象の個別管理装置20が設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要があると判定した場合に、水素カートリッジ配達提案手段14によって、記憶手段11を参照して、対象の個別管理装置20が、自動モードが設定されている個別管理装置20であるか否か判定する(ステップS16)。
そして、中央管理装置10は、自動モードが設定されている個別管理装置20でないと判定した場合に(ステップS16;No)、対象の個別管理装置20に対し、水素カートリッジ配達提案情報を送信する(ステップS17)。
【0040】
個別管理装置20は、中央管理装置10からの水素カートリッジ配達提案情報を受信すると、水素カートリッジ配達要求手段23によって、当該個別管理装置20の表示部、及び/又は、当該個別管理装置20のユーザーが所有するユーザー端末30の表示部に、水素カートリッジ4の配達を希望するか否か選択するための画面を表示する。
そして、個別管理装置20は、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望する」を選択した場合に(ステップS18;Yes)、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を要求する配達要求情報を送信する(ステップS19)。
一方、個別管理装置20は、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望しない」を選択した場合に(ステップS18;No)、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を拒否する配達拒否情報を送信して、本フローを終了する。
【0041】
中央管理装置10は、個別管理装置20からの配達要求情報を受信すると、ステップS20の処理を行う。
また、中央管理装置10は、ステップS16で、自動モードが設定されていると判定した場合に(ステップS16;Yes)、ステップS17の処理を行うことなく、すなわち個別管理装置20からの配達要求情報を契機とすることなく(水素カートリッジ4の配達を依頼するか否かユーザーに確認することなく)、ステップS20の処理を行う。
【0042】
ステップS20では、送信手段15によって、ステップS11で受信した配達予定情報に基づき、対象の個別管理装置20が設けられた建物2に配達物を運ぶ配達者が所有する配達者端末41に対し、当該配達物とともに水素カートリッジ4を配達するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信する(ステップS20)。水素カートリッジ依頼情報には、例えば、配達先(建物2)の住所、ユーザー名、配達する水素カートリッジ4の本数等が含まれている。
【0043】
配達者端末41は、水素カートリッジ依頼情報を受信すると、当該配達者端末41の表示部に、水素カートリッジ4の配達を承諾するか否か選択するための承諾選択画面を表示する。
そして、配達者端末41は、配達者等が入力部を操作する等して「承諾する」を選択した場合に、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を承諾する旨の承諾情報を送信する(ステップS21)。その後、配達物と水素カートリッジ4が、建物2(対象の個別管理装置20が設けられている建物2であって、水素カートリッジ4を必要としている建物2)に配達される。
【0044】
また、配達者端末41は、配達者等が入力部を操作する等して「承諾しない」を選択した場合に、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を拒否する旨の拒否情報を送信する。
配達者端末41が、飲食店等から届け先まで配達物(飲食物)を運ぶ配達者が所有する端末である場合は、例えば、現在地から飲食店までの経路や飲食店等から届け先までの経路に水素ステーション等の水素カートリッジ4を入手できる場所がない場合や、当該飲食店に水素カートリッジ4の在庫がない場合に、「承諾しない」が選択される。
また、配達者端末41が、各地域に設けられた配達店(営業所、郵便局)に設置されている端末、あるいは、配達店(営業所、配達局)等から届け先まで配達物(宅配物、郵便物)を運ぶ配達者が所有する端末である場合は、例えば、配達範囲内に水素ステーション等の水素カートリッジ4を入手できる場所がない場合や、配達店(営業所、郵便局)に水素カートリッジ4の在庫がない場合に、「承諾しない」が選択される。
【0045】
<第2実施形態>
次に、
図3及び
図4を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上記の第1実施形態と共通する要素については共通の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図3は、第2実施形態における水素配送システム1の構成例を示す図である。
本実施形態の情報端末40は、既存の宅配サービスにおいて配達物を提供する提供者(店舗)が所有する店舗端末42を少なくとも含む。すなわち、本実施形態の情報端末40は、配達者端末41等を含んでいてもよい。
【0046】
ここで、第1実施形態の水素配送システム1は、既存の宅配サービスによって提供された配達予定情報に基づいて、水素カートリッジ4を配送するシステムである。したがって、第1実施形態における既存の宅配サービスは、配達予定情報を提供してくれるサービスであれば任意であり、フードデリバリーサービス、宅配便サービス、郵便サービス等、いずれであってもよい。
一方、第2実施形態の水素配送システム1は、既存の宅配サービスを利用してユーザーが商品を注文したことに基づいて、水素カートリッジ4を配送するシステムである。第2実施形態においては、既存の宅配サービスとして、フードデリバリーサービスを想定しているが、例えば宅配便サービスや郵便サービスを利用してユーザーが注文した商品が建物2(ユーザーの自宅等)に届く場合は、当該宅配便サービスや郵便サービスも第2実施形態における既存の宅配サービスになり得る。
【0047】
《個別管理装置の機能》
本実施形態の個別管理装置20は、
図3(b)に示すように、記憶手段21と、残量データ取得手段22と、水素カートリッジ配達要求手段23と、判定手段24と、を備える。
第2実施形態の判定手段24は、第1実施形態の判定手段13と同等の手段である。すなわち、判定手段24は、残量データ取得手段22が取得した残量データに基づいて、水素カートリッジ4の配達の要否を判定する。具体的には、残量データ取得手段22が取得した残量データに基づいて、例えば、水素残量が所定量以下であるか否か判定し、所定量以下である場合に、配達が必要であると判定する。
さらに、判定手段24は、残量データ取得手段22が取得した残量データに基づいて、例えば、水素カートリッジ4を何本配達する必要があるか判定する。
【0048】
《中央管理装置の機能》
本実施形態の中央管理装置10は、
図3(c)に示すように、記憶手段11と、送信手段15と、を備える。
本実施形態の送信手段15は、個別管理装置20の判定手段24によって水素カートリッジ4の配達が必要であると判定された場合に、水素カートリッジ4を依頼する水素カートリッジ依頼情報を、情報端末40に送信する。
具体的には、本実施形態の送信手段15は、個別管理装置20の判定手段24によって配達が必要であると判定された場合であって、既存の宅配サービスを利用して建物2のユーザーが商品を注文した場合に、注文先の店舗が所有する店舗端末42に、当該商品とともに水素カートリッジ4を提供するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信する。
【0049】
《動作フロー》
図4は、第2実施形態における水素配送システム1の動作例を示すフローチャートである。
個別管理装置20は、ユーザーが、当該個別管理装置20の入力部、又はユーザー端末30の入力部を操作して、既存の宅配サービスから商品を注文した場合に(ステップS31)、残量データ取得手段22によって、当該個別管理装置20が設けられた建物2に設置されている燃料電池装置3等から、搭載されている水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを取得する(ステップS13)。
【0050】
次いで、個別管理装置20は、判定手段24によって、ステップS13で取得した残量データに基づき、水素残量が所定量以下であるか否か判定する(ステップS32)。
個別管理装置20は、水素残量が所定量以下でないと判定した場合(ステップS32;No)、すなわち、当該個別管理装置20が設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要がないと判定した場合に、本フローを終了する。
【0051】
一方、個別管理装置20は、水素残量が所定量以下であると判定した場合(ステップS32;Yes)、すなわち、当該個別管理装置20が設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要があると判定した場合に、記憶手段21を参照して、自動モードが設定されているか否か判定する(ステップS33)。
個別管理装置20は、自動モードが設定されていないと判定した場合に(ステップS33;No)、水素カートリッジ配達要求手段23によって、当該個別管理装置20の表示部、及び/又は、当該個別管理装置20のユーザーが所有するユーザー端末30の表示部に、水素カートリッジ4の配達を希望するか否か選択するための画面を表示する。
【0052】
そして、個別管理装置20は、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望する」を選択した場合に(ステップS18;Yes)、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を要求する配達要求情報を送信する(ステップS19)。本実施形態の配達要求情報には、例えば、配達先(建物2)の住所、ユーザー名、注文先の店舗が所有する店舗端末42の識別情報、配達する水素カートリッジ4の本数等が含まれている。
一方、個別管理装置20は、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望しない」を選択した場合に(ステップS18;No)、本フローを終了する。
【0053】
また、個別管理装置20は、ステップS33で、自動モードが設定されていると判定した場合に(ステップS33;Yes)、ステップS18の処理を行うことなく、すなわち水素カートリッジ4の配達を依頼するか否かユーザーに確認することなく、ステップS19の処理を行う。
【0054】
中央管理装置10は、個別管理装置20からの配達要求情報を受信すると、送信手段15によって、当該配達要求情報に基づき、注文先の店舗が所有する店舗端末42に対し、ユーザーが注文した商品とともに水素カートリッジ4を準備するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信する(ステップS20)。水素カートリッジ依頼情報には、例えば、配達先(建物2)の住所、ユーザー名、配達する水素カートリッジ4の本数等が含まれている。
【0055】
店舗端末42は、水素カートリッジ依頼情報を受信すると、当該店舗端末42の表示部に、水素カートリッジ4の提供を承諾するか否か選択するための承諾選択画面を表示する。
そして、店舗端末42は、店員等が入力部を操作する等して「承諾する」を選択した場合に、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の提供を承諾する旨の承諾情報を送信する(ステップS34)。その後、商品と水素カートリッジ4が準備されて、商品をピックアップしに来た配達者に商品とともに水素カートリッジ4が引き渡される。これにより、ユーザーが注文した商品とともに水素カートリッジ4が、建物2(商品を注文したユーザーの自宅等であって、水素カートリッジ4を必要としている建物2)に配達される。
【0056】
また、店舗端末42は、店員等が入力部を操作する等して「承諾しない」を選択した場合に、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の提供を拒否する旨の拒否情報を送信する。例えば、店舗に水素カートリッジ4の在庫がない場合に、「承諾しない」が選択される。
【0057】
<第3実施形態>
次に、
図5及び
図6を参照して本発明の第3実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上記の実施形態(第1実施形態、第2実施形態)と共通する要素については共通の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図5は、第3実施形態における水素配送システム1の構成例を示す図である。
本実施形態の情報端末40は、既存の宅配サービスにおいて配達物を配達する配達者が所有する配達者端末41を少なくとも含む。すなわち、本実施形態の情報端末40は、店舗端末42等を含んでいてもよい。
【0058】
第3実施形態の水素配送システム1は、配達者の空き時間を利用して、水素カートリッジ4を配送するシステムである。したがって、第3実施形態においては、既存の宅配サービスとして、フードデリバリーサービスを想定しているが、無論、宅配便サービスや郵便サービスも第3実施形態における既存の宅配サービスになり得る。
【0059】
《個別管理装置の機能》
本実施形態の個別管理装置20は、
図4(b)に示すように、記憶手段21と、残量データ取得手段22と、水素カートリッジ配達要求手段23と、判定手段24と、を備える。
【0060】
《中央管理装置の機能》
本実施形態の中央管理装置10は、
図4(c)に示すように、記憶手段11と、送信手段15と、を備える。
本実施形態の送信手段15は、個別管理装置20の判定手段24によって水素カートリッジ4の配達が必要であると判定された場合に、水素カートリッジ4を配達するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を、複数の情報端末40のうちの特定の配達者端末41に送信する。特定の配達者端末41は、例えば、水素カートリッジ4の配達が必要な建物2の近傍(例えば半径3km以内)に位置する一又は複数の配達者端末41である。
【0061】
《動作フロー》
図6は、第3実施形態における水素配送システム1の動作例を示すフローチャートである。
個別管理装置20は、予め定められた残量確認タイミングになった場合に(ステップS41)、残量データ取得手段22によって、当該個別管理装置20が設けられた建物2に設置されている燃料電池装置3等から、搭載されている水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを取得する(ステップS13)。
なお、残量確認タイミングは、1日1回でもよいし、1日複数回であってもよいし、複数日に1回でもよい。また、残量確認タイミングは、ユーザーが、個別管理装置20の入力部、又はユーザー端末30の入力部を操作して、選択・変更できるようになっている。
【0062】
次いで、個別管理装置20は、判定手段24によって、ステップS13で取得した残量データに基づいて、水素残量が所定量以下であるか否か判定する(ステップS32)。
個別管理装置20は、水素残量が所定量以下でないと判定した場合(ステップS32;No)、すなわち、当該個別管理装置20が設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要がないと判定した場合に、本フローを終了する。
【0063】
一方、個別管理装置20は、水素残量が所定量以下であると判定した場合(ステップS32;Yes)、すなわち、当該個別管理装置20が設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要があると判定した場合に、記憶手段21を参照して、自動モードが設定されているか否か判定する(ステップS33)。
個別管理装置20は、自動モードが設定されていないと判定した場合に(ステップS33;No)、水素カートリッジ配達要求手段23によって、当該個別管理装置20の表示部、及び/又は、当該個別管理装置20のユーザーが所有するユーザー端末30の表示部に、水素カートリッジ4の配達を希望するか否か選択するための画面を表示する。
【0064】
そして、個別管理装置20は、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望する」を選択した場合に(ステップS18;Yes)、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を要求する配達要求情報を送信する(ステップS19)。本実施形態の配達要求情報には、例えば、配達先(建物2)の住所、ユーザー名、配達する水素カートリッジ4の本数等が含まれている。
一方、個別管理装置20は、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望しない」を選択した場合に(ステップS18;No)、本フローを終了する。
【0065】
また、個別管理装置20は、ステップS33で、自動モードが設定されていると判定した場合に(ステップS33;Yes)、ステップS18の処理を行うことなく、すなわち水素カートリッジ4の配達を依頼するか否かユーザーに確認することなく、ステップS19の処理を行う。
【0066】
中央管理装置10は、個別管理装置20からの配達要求情報を受信すると、送信手段15によって、当該配達要求情報に基づき、特定の配達者端末41に対し、水素カートリッジ4を配達するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信する(ステップS20)。本実施形態の水素カートリッジ依頼情報には、例えば、配達先(建物2)の住所、ユーザー名、配達する水素カートリッジ4の本数等が含まれている。
【0067】
配達者端末41は、水素カートリッジ依頼情報を受信すると、当該配達者端末41の表示部に、水素カートリッジ4の配達を承諾するか否か選択するための承諾選択画面を表示する。
そして、配達者端末41は、配達者等が入力部を操作する等して「承諾する」を選択した場合に、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を承諾する旨の承諾情報を送信する(ステップS21)。その後、水素カートリッジ4が、建物2(水素カートリッジ4を必要としている建物2)に配達される。
【0068】
なお、本実施形態において、ステップS20で送信する水素カートリッジ依頼情報は、配達先(建物2)のエリア(大まかな位置情報)、配達する水素カートリッジ4の本数等を含む情報であってもよい。その場合、中央管理装置10は、ステップS21で送信された承諾情報を受信した場合に、当該承諾情報を送信してきた配達者端末41に対し、配達先(建物2)の住所(詳細な位置情報)、ユーザー名、配達する水素カートリッジ4の本数等を含む情報を送信する。
また、特定の配達者端末41が複数ある場合、すなわちステップS20で複数の配達者端末41に水素カートリッジ依頼情報を送信した場合には、例えば、最初に承諾情報を送信してきた配達者端末41を所有する配達者が、水素カートリッジ4を配達することとなる。すなわち、特定の配達者端末41のうちの一の配達者端末41が、水素カートリッジ依頼情報に応じて承諾情報を送信すると、それ以降は、いずれの配達者端末41においても、当該水素カートリッジ依頼情報に基づく承諾選択画面を表示できないように構成されている。
【0069】
<効果>
第1~第3実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
第1~第3実施形態の水素配送システム1は、燃料電池装置3が設置されている建物2に、燃料電池用の水素を配送する水素配送システムであって、建物2に設けられ、燃料電池用の水素カートリッジ4の残量データを取得する個別管理装置20と、個別管理装置20と通信可能な中央管理装置10と、個別管理装置20が取得した残量データに基づいて、建物2に対する水素カートリッジ4の配達の要否を判定する判定手段13,24と、を備えている。そして、中央管理装置10は、判定手段13,24によって配達が必要であると判定された場合に、建物2のための水素カートリッジ4を依頼する水素カートリッジ依頼情報(ステップS20)を、既存の宅配サービスで用いられる情報端末40に送信する送信手段15を備えている。
【0070】
したがって、水素カートリッジ4の残量データに基づく判定結果に応じて、水素カートリッジ4が配送されるので、適切なタイミングで水素カートリッジ4(満タンの水素カートリッジ4)を配送することができる。
また、既存の宅配サービスで用いられる情報端末40に水素カートリッジ依頼情報が送信される。すなわち、既存の宅配サービスを利用して水素カートリッジ4を配送するので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4(満タンの水素カートリッジ4)の配送コストを抑えることができる。
【0071】
なお、第1~第3実施形態において、判定手段13,24は、水素残量が所定量以下である場合に、配達が必要であると判定するようになっているが、これに限られるものではない。判定手段13,24は、例えば、残量データ取得手段22が取得した残量データに基づいて、満タンの水素カートリッジ4の本数が所定本数以下であるか否か判定し、所定本数以下である場合に、配達が必要であると判定するようにしてもよい。
【0072】
また、第1実施形態においては、中央管理装置10に判定手段13を設けたが、これに限られるものではなく、個別管理装置20に判定手段24を設けてもよい。その場合は、例えば、中央管理装置10は、配達予定情報を受信すると(ステップS11)、対象の個別管理装置20に対し水素カートリッジ配達提案情報を送信し、個別管理装置20は、当該水素カートリッジ配達提案情報を受信すると、ステップS13,S32,S33,S18,S19の処理を行うようにしてもよい。
【0073】
また、第2実施形態においては、個別管理装置20に判定手段24を設けたが、これに限られるものではなく、中央管理装置10に判定手段13を設けてもよい。その場合は、例えば、個別管理装置20は、ユーザーが既存の宅配サービスから商品を注文して(ステップS31)、残量データを取得すると(ステップS13)、中央管理装置10に対し当該残量データを送信し、中央管理装置10は、当該残量データを受信すると、ステップS15,16,17の処理を行うようにしてもよい。
【0074】
また、第3実施形態においては、個別管理装置20に判定手段24を設けたが、これに限られるものではなく、中央管理装置10に判定手段13を設けてもよい。その場合は、例えば、個別管理装置20は、残量確認タイミングになって(ステップS41)、残量データを取得すると(ステップS13)、中央管理装置10に対し当該残量データを送信し、中央管理装置10は、当該残量データを受信すると、ステップS15,16,17の処理を行うようにしてもよい。
【0075】
また、第1~第3実施形態においては、中央管理装置10に送信手段15を設けたが、これに限られるものではなく、個別管理装置20に送信手段を設けてもよい。その場合は、送信手段(個別管理装置20の送信手段)は、例えば、水素カートリッジ依頼情報として、配達要求情報(ステップS19)を送信する。すなわち、配達要求情報を、中央管理装置10ではなく、情報端末40(配達者端末41や店舗端末42)に送信するようにしてもよい。
【0076】
また、第1実施形態の水素配送システムにおいて、情報端末40は、配達者端末41を含み、送信手段15は、判定手段13によって配達が必要であると判定された場合であって、既存の宅配サービスを利用した配達物が建物2に配達される予定がある場合(ステップS11)に、当該配達物を配達する配達者が所有する配達者端末41に対し、当該配達物とともに水素カートリッジ4を配達するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信することが可能である。
【0077】
このように構成することによって、既存の宅配サービスを利用して配達物を配達する序でに水素カートリッジ4を配送できるので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4の配送コストを抑えることができる。
【0078】
また、第2実施形態の水素配送システムにおいて、情報端末40は、店舗端末42を含み、送信手段15は、判定手段24によって配達が必要であると判定された場合であって、既存の宅配サービスを利用して建物2のユーザーが商品を注文した場合(ステップS31)に、注文先の店舗が所有する店舗端末42に、当該商品とともに水素カートリッジ4を提供するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信することが可能である。
【0079】
このように構成することによって、既存の宅配サービスを利用してユーザーが注文した商品を配達する序でに水素カートリッジ4を配送できるので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4の配送コストを抑えることができる。
【0080】
また、第3実施形態の水素配送システムにおいて、情報端末40は、既存の宅配サービスを利用した配達物を配達する配達者が所有する配達者端末41を含み、送信手段15は、予め定められた残量確認タイミング(ステップS41)において判定手段24によって配達が必要であると判定された場合に、複数の配達者端末41のうちの特定の配達者端末41(例えば、水素カートリッジ4の配達が必要な建物2の近傍に位置する配達者端末41)に対し、水素カートリッジ4を配達するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信することが可能である。
【0081】
このように構成することによって、既存の宅配サービスに所属(登録)している配達者の空き時間等を利用して水素カートリッジ4を配送できるので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4の配送コストを抑えることができる。
【0082】
また、第1~第3実施形態の水素配送システムにおいて、送信手段15は、判定手段13,24によって配達が必要であると判定された場合であって、建物2のユーザーが水素カートリッジの配達を承諾した場合(ステップS18;Yes)に、水素カートリッジ依頼情報を送信することが可能である。
このように構成することによって、ユーザーの都合に合わせて水素カートリッジ4を配送できるので、適切なタイミングで水素カートリッジ4を配送することができる。
【0083】
また、第1~第3実施形態の水素配送システムにおいて、ユーザーは、送信手段15による水素カートリッジ依頼情報の送信条件として、前記承諾(ステップS18の処理)が必要か否かを予め設定することが可能である。
このように構成することによって、「承諾不要(自動モード)」を予め設定しておくことで、煩わしい操作(承諾するか否かの操作)を行うことなく適切なタイミングで水素カートリッジ4が配送されてくるので、使い勝手が良い。
また、「承諾必要」を予め設定しておくことで、ユーザーは、承諾するか否かの操作の際に水素カートリッジ4が配送されてくることを把握できるので、使い勝手が良い。
【0084】
また、近年、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標達成が求められており、建築業界においても、様々な取り組みが進められている。
本実施形態においては、既存の宅配サービスを利用して水素カートリッジ4を配送するので、水素カートリッジ4を各建物2に配送するための専用の宅配サービスを別途設ける場合に比べて、水素カートリッジ4を配送する際に車両から排出される二酸化炭素の削減に貢献できる(目標13)。
【0085】
ここで、水素カートリッジ4を必要としている建物2へと水素カートリッジ4を輸送するための輸送手段は、既存の宅配サービスで利用されている輸送手段を用いることができる。
具体的には、輸送手段は、車両(例えば道路交通法上の車両)であってもよいし、手押しの台車等であってもよいし、ドローン等の無人航空機であってもよい。
また、輸送手段は、配達者等による運転や操作を必要としないもの、例えば自動走行ロボット等であってもよい。また、この自動走行ロボットは、専用レーンを走行するものであってもよい。
【0086】
また、水素カートリッジ4をレンタルできる自動販売機を、住宅街、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、駅、ガソリンスタンド等の要所に設置してもよい。その場合、配達者等は、自動販売機で水素カートリッジ4を取得して、水素カートリッジ4を必要としている建物2へと配達することが可能となる。また、配達者等は、水素カートリッジ4(満タンの水素カートリッジ4)を配達したときに、空の水素カートリッジ4を回収して、自動販売機へ返却することも可能となる。
なお、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態は適宜組み合わせることが可能である。
【0087】
図7は、第1実施形態及び第3実施形態を組み合わせた場合における、水素配送システム1の動作例を示すフローチャートである。
図7に示す一連の処理は、例えば、所定時間周期で行われる。
以下、
図7を参照して、個別管理装置Aを対象とした動作例を説明するが、この個別管理装置Aは、複数の個別管理装置20のうちの一の個別管理装置20である。無論、
図7に示す一連の処理は、個別管理装置Aを対象として行われるだけでなく、複数の個別管理装置20それぞれを対象として行われる。
【0088】
中央管理装置10は、既存の宅配サービスにおけるサーバーから、既存の宅配サービスを利用した配達物(飲食物、宅配物、郵便物等)を、個別管理装置Aが設けられた建物2に配達する予定がある旨の配達予定情報を受信したか否か判定し(ステップS11a)、受信したと判定した場合に(ステップS11a;Yes)、ステップS12の処理へ移行する。
一方、中央管理装置10は、受信していないと判定した場合に(ステップS11a;No)、個別管理装置Aの残量確認タイミングになったか否か判定する(ステップS42)。各個別管理装置20の残量確認タイミングは、例えば記憶手段11に予め記憶されていることとする。
【0089】
中央管理装置10は、残量確認タイミングになっていないと判定した場合に(ステップS42;No)、本フローを終了する。
一方、中央管理装置10は、残量確認タイミングになったと判定した場合に(ステップS42;Yes)、ステップS12の処理へ移行する。
ステップS12では、残量データ要求手段12によって、個別管理装置Aに対し、水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを送信するよう要求する残量データ送信要求情報を送信する(ステップS12)。
【0090】
個別管理装置Aは、中央管理装置10からの残量データ送信要求情報を受信すると、残量データ取得手段22によって、当該個別管理装置Aが設けられた建物2に設置されている燃料電池装置3等から、搭載されている水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを取得して(ステップS13)、取得した残量データを中央管理装置10に送信する(ステップS14)。
【0091】
中央管理装置10は、個別管理装置Aからの残量データを受信すると、判定手段13によって、当該残量データに基づき、水素残量が所定量以下であるか否か判定する(ステップS15)。
そして、中央管理装置10は、水素残量が所定量以下でないと判定した場合(ステップS15;No)、すなわち、個別管理装置Aが設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要がないと判定した場合に、本フローを終了する。
【0092】
一方、中央管理装置10は、水素残量が所定量以下であると判定した場合(ステップS15;Yes)、すなわち、個別管理装置Aが設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要があると判定した場合に、水素カートリッジ配達提案手段14によって、記憶手段11を参照して、個別管理装置Aが、自動モードが設定されている個別管理装置20であるか否か判定する(ステップS16)。
そして、中央管理装置10は、自動モードが設定されている個別管理装置20でないと判定した場合に(ステップS16;No)、個別管理装置Aに対し、水素カートリッジ配達提案情報を送信する(ステップS17)。
【0093】
個別管理装置Aは、中央管理装置10からの水素カートリッジ配達提案情報を受信すると、水素カートリッジ配達要求手段23によって、当該個別管理装置Aの表示部、及び/又は、当該個別管理装置Aのユーザーが所有するユーザー端末30の表示部に、水素カートリッジ4の配達を希望するか否か選択するための画面を表示する。
そして、個別管理装置Aは、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望する」を選択した場合に(ステップS18;Yes)、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を要求する配達要求情報を送信する(ステップS19)。
一方、個別管理装置Aは、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望しない」を選択した場合に(ステップS18;No)、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を拒否する配達拒否情報を送信して、本フローを終了する。
【0094】
中央管理装置10は、個別管理装置Aからの配達要求情報を受信すると、ステップS20の処理を行う。
また、中央管理装置10は、ステップS16で、自動モードが設定されていると判定した場合に(ステップS16;Yes)、ステップS17の処理を行うことなく、すなわち個別管理装置Aからの配達要求情報を契機とすることなく(水素カートリッジ4の配達を依頼するか否かユーザーに確認することなく)、ステップS20の処理を行う。
【0095】
ステップS20では、送信手段15によって、所定の配達者端末41に対し、水素カートリッジ4を配達するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信する(ステップS20)。
ここで、ステップS11aで、配達予定情報を受信したと判定した場合(ステップS11a;Yes)、所定の配達者端末41は、個別管理装置Aが設けられた建物2に配達物を運ぶ配達者が所有する配達者端末41である。
また、ステップS42で、残量確認タイミングになったと判定した場合(ステップS42;Yes)、所定の配達者端末41は、例えば、個別管理装置Aが設けられた建物2の近傍(例えば半径3km以内)に位置する一又は複数の配達者端末41である。
【0096】
図8は、第2実施形態及び第3実施形態を組み合わせた場合における、水素配送システム1の動作例を示すフローチャートである。
図8に示す一連の処理は、例えば、所定時間周期で行われる。
【0097】
個別管理装置20は、ユーザーが、当該個別管理装置20の入力部、又はユーザー端末30の入力部を操作して、既存の宅配サービスから商品を注文したか否か判定し(ステップS31a)、注文したと判定した場合に(ステップS31a;Yes)、ステップS13の処理へ移行する。
一方、個別管理装置20は、注文していないと判定した場合に(ステップS31a;No)、予め定められた残量確認タイミングになったか否か判定する(ステップS41a)。
【0098】
個別管理装置20は、残量確認タイミングになっていないと判定した場合に(ステップS41a;No)、本フローを終了する。
一方、個別管理装置20は、残量確認タイミングになったと判定した場合に(ステップS41a;Yes)、ステップS13の処理へ移行する。
ステップS13では、残量データ取得手段22によって、当該個別管理装置20が設けられた建物2に設置されている燃料電池装置3等から、搭載されている水素カートリッジ4の水素残量に関する残量データを取得する(ステップS13)。
【0099】
次いで、個別管理装置20は、判定手段24によって、ステップS13で取得した残量データに基づき、水素残量が所定量以下であるか否か判定する(ステップS32)。
個別管理装置20は、水素残量が所定量以下でないと判定した場合(ステップS32;No)、すなわち、当該個別管理装置20が設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要がないと判定した場合に、本フローを終了する。
【0100】
一方、個別管理装置20は、水素残量が所定量以下であると判定した場合(ステップS32;Yes)、すなわち、当該個別管理装置20が設けられた建物2に対し、水素カートリッジ4を配達する必要があると判定した場合に、記憶手段21を参照して、自動モードが設定されているか否か判定する(ステップS33)。
個別管理装置20は、自動モードが設定されていないと判定した場合に(ステップS33;No)、水素カートリッジ配達要求手段23によって、当該個別管理装置20の表示部、及び/又は、当該個別管理装置20のユーザーが所有するユーザー端末30の表示部に、水素カートリッジ4の配達を希望するか否か選択するための画面を表示する。
【0101】
そして、個別管理装置20は、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望する」を選択した場合に(ステップS18;Yes)、中央管理装置10に対し、水素カートリッジ4の配達を要求する配達要求情報を送信する(ステップS19)。
ここで、ステップS31aで、既存の宅配サービスから商品を注文したと判定した場合(ステップS31a;Yes)、ステップS19で送信される配達要求情報には、例えば、配達先(建物2)の住所、ユーザー名、注文先の店舗が所有する店舗端末42の識別情報、配達する水素カートリッジ4の本数等が含まれる。
また、ステップS41aで、残量確認タイミングになったと判定した場合(ステップS41a;Yes)、ステップS19で送信される配達要求情報には、例えば、配達先(建物2)の住所、ユーザー名、配達する水素カートリッジ4の本数等が含まれる。
【0102】
一方、個別管理装置20は、ユーザー等が入力部を操作する等して「配達を希望しない」を選択した場合に(ステップS18;No)、本フローを終了する。
また、個別管理装置20は、ステップS33で、自動モードが設定されていると判定した場合に(ステップS33;Yes)、ステップS18の処理を行うことなく、すなわち水素カートリッジ4の配達を依頼するか否かユーザーに確認することなく、ステップS19の処理を行う。
【0103】
中央管理装置10は、個別管理装置20からの配達要求情報を受信すると、当該個別管理装置20のユーザーが、既存の宅配サービスから商品を注文したか否か判定する(ステップS20a)。具体的には、例えば、受信した配達要求情報に、注文先の店舗が所有する店舗端末42の識別情報が含まれるか否か判定する。
中央管理装置10は、個別管理装置20のユーザーが、既存の宅配サービスから商品を注文したと判定した場合(ステップS20a;Yes)、すなわち、個別管理装置20からの配達要求情報に、注文先の店舗が所有する店舗端末42の識別情報が含まれる場合に、送信手段15によって、当該配達要求情報に基づき、注文先の店舗が所有する店舗端末42に対し、ユーザーが注文した商品とともに水素カートリッジ4を準備するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信する(ステップS20b)。
【0104】
一方、中央管理装置10は、個別管理装置20のユーザーが、既存の宅配サービスから商品を注文していないと判定した場合(ステップS20a;No)、すなわち、個別管理装置20からの配達要求情報に、注文先の店舗が所有する店舗端末42の識別情報が含まれない場合に、当該配達要求情報に基づき、特定の配達者端末41(例えば、水素カートリッジ4の配達が必要な建物2の近傍(例えば半径3km以内)に位置する一又は複数の配達者端末41)に対し、水素カートリッジ4を配達するよう依頼する水素カートリッジ依頼情報を送信する(ステップS20c)。
【符号の説明】
【0105】
2 建物
3 燃料電池装置
4 水素カートリッジ
10 中央管理装置
13 判定手段
15 送信手段
20 個別管理装置
24 判定手段
40 情報端末
41 配達者端末
42 店舗端末