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特開2024-132046資格評価支援システム、資格評価支援方法、及び、資格評価支援装置
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  • 特開-資格評価支援システム、資格評価支援方法、及び、資格評価支援装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132046
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】資格評価支援システム、資格評価支援方法、及び、資格評価支援装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20240920BHJP
   G06Q 10/105 20230101ALI20240920BHJP
【FI】
G06Q10/0639
G06Q10/105
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042677
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】597078477
【氏名又は名称】株式会社デジタル・ナレッジ
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100105315
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 温
(74)【代理人】
【識別番号】100173680
【弁理士】
【氏名又は名称】納口 慶太
(72)【発明者】
【氏名】はが 弘明
(72)【発明者】
【氏名】吉田 自由児
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】資格の評価を効果的に行うことが可能な資格評価支援システムを提供する。
【解決手段】資格の評価を数値化することが可能な資格評価支援システムであって、
資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータ(「時給換算値」、「重要度」、「取得難易度」の情報、資格の取得に必要なレポート提出の有無の情報など)が定められ、
パラメータの値に係る偏差値を算出し、
偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの「バリュー係数」や「スキル価値」を算出する。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
資格の評価を数値化することが可能な資格評価支援システムであって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータが定められ、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出し、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する、資格評価支援システム。
【請求項2】
複数の前記デジタルバッジを有する評価対象者について、前記デジタルバッジの偏差値を合計して前記評価対象者のスキルの評価を数値化することが可能な、請求項1に記載の資格評価支援システム。
【請求項3】
前記パラメータが複数定められ、
前記パラメータ毎の前記偏差値を合計して合計評価値が算出される、請求項1に記載の資格評価支援システム。
【請求項4】
複数の前記デジタルバッジを有する評価対象者について、前記デジタルバッジの前記合計評価値を合計して前記評価対象者のスキルの評価を数値化することが可能な、請求項3に記載の資格評価支援システム。
【請求項5】
前記パラメータに、前記デジタルバッジの金銭的価値を示すパラメータが含まれる、請求項1~4のいずれか1項に記載の資格評価支援システム。
【請求項6】
資格の評価を数値化することが可能な資格評価支援方法であって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータを定める工程と、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出する工程と、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する工程と、を備えた資格評価支援方法。
【請求項7】
資格の評価を数値化することが可能な資格評価支援装置であって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータが定められ、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出し、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する、資格評価支援装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資格評価支援システム、資格評価支援方法、及び、資格評価支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
後掲の特許文献1(請求項3、段落0018など)には、ユーザーに関するデジタル証明書ファイルがバッジ形式でユーザー端末の表示部に複数一覧表示される、担保バッジ表示システムの発明が開示されている。また、特許文献1の段落0067には、全てのバッジに対する合計ポイント値PTを表示し、ユーザーの能力や努力を客観的に評価する点が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-090113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示された発明は、全てのバッジに対する合計ポイント値PTを表示する。しかし、近年は、多様な資格が存在し、これらの資格の評価をより効果的に行い得るような資格評価支援システム等が望まれている。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、資格の評価を効果的に行うことが可能な資格評価支援システム、資格評価支援方法、及び、資格評価支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明による資格評価支援方法システムの特徴は、
資格の評価を数値化することが可能な資格評価支援システムであって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータが定められ、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出し、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する。
(2)本発明による学習支援方法の特徴は、
資格の評価を数値化することが可能な資格評価支援方法であって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータを定める工程と、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出する工程と、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する工程と、を備えた。
(3)本発明による学習支援装置の特徴は、
資格の評価を数値化することが可能な資格評価支援装置であって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータが定められ、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出し、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、資格の評価を効果的に行うことが可能な資格評価支援システム、資格評価支援方法、及び、資格評価支援装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る資格評価支援システムの構成を示す概略図である。
図2】企業用端末装置のハードウエア構成を概略的に示すブロック図である。
図3】パラメータと、各バッジに係るパラメータ値を示す図表である。
図4】(a)は図3のパラメータ値を用いて算出された標準偏差と平均値を示す図表、(b)は、偏差値とバリュー係数とスキル価値を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<資格評価支援システムの基本構成>
近年、学生や社会人等により、学力向上、就職準備、スキルアップ、リスキリング、及び、趣味等の目的で、様々な資格の取得が行われている。資格は多岐に亘っており、資格には多くの種類が存在する。
【0010】
資格の種類には、例えば、国家資格、公的資格、民間資格、技能検定、及び、国際資格などがある。これらのうち、民間資格には、企業等が設けている社内資格などもある。さらに、資格の種類には、例えば、医療・福祉・介護系資格、公務員系資格、法律系資格、不動産系資格、税務系資格、労務系資格、語学系資格、サービス系資格、IT系資格、情報系資格、建築・土木系資格、及び、環境・技術・工業系資格などがある。
【0011】
そして、これらの種類は、例えば、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、国家公務員総合、地方公務員上級、地方公務員初級、英検1~5級、ITパスポート、基本情報処理技術者、応用情報処理技術者、及び、ネットワークスペシャリスト等に細分化されている。
【0012】
例えば、企業等においては、これらの資格を評価し、既存の社員の人事や、社外の人材(求人応募者、採用希望者など)の採用に利用する場合がある。企業等は、社員が取得している資格(取得資格、保有資格)の種類や分類に応じて、社員を異動させたり、社員に手当を支給したりする。また、企業等は、求人応募者の保有資格に応じて、採用を決定したりする。
【0013】
資格の評価にあたり、資格の種類を数値化することが可能である。例えば、ITパスポートの資格には100ポイントを付与し、基本情報処理技術者の資格には500ポイントを付与する。さらに、応用情報処理技術者の資格には1000ポイントを付与し、ネットワークスペシャリストの資格には2500ポイントを付与する。
【0014】
このような資格の評価は、資格の難易度や、企業から見た資格の重要性(必要性)などの要素に応じて行うことができる。例えば、企業の事業に必須な資格については、相対的に評価を高く設定し、必須ではない資格については評価を相対的に低く設定する、といったことが可能である。また、企業が、新規事業の立ち上げを計画している場合に、新規事業に有用な資格の評価を、他の資格よりも高く設定する、といったことも可能である。
【0015】
さらに、社員が、複数の資格を保有している場合には、企業は、評価の値(評価値)の合計値を積算し、合計値に基づき、社員を評価することができる。複数の資格の合計値を算出することにより、当該社員における資格の取得状況(資格取得状況)を数値化することが可能となる。
【0016】
このようなことは、社員に限らず、社外の人材についても同様である。また、企業に限らず、例えば、地方自治体、公共機関、私的機関、医療機関、及び、教育機関等についても同様である。以下では、企業を含むこれらの機関を、必要に応じて「評価機関」や「評価者」と称する場合がある。また、「評価機関」や「評価者」により評価される者を「評価対象者」と称する場合がある。
【0017】
前述のように、保有資格の種類や、資格取得状況を数値化することにより、例えば、企業等においては、社員の自己研鑽の努力を客観的に評価することができる。また、企業等は、保有資格の評価結果を、人事考課に反映させることができる。また、社員においては、自身の努力の客観的な評価が、資格取得や自己研鑽の動機となることが期待される。このような考えの下、発明者等は、資格の評価をより一層効果的なものとすることを意図し、以下に説明する実施形態のような資格評価支援システムを検討した。
【0018】
図1は、一実施形態に係る資格評価支援システム10のハードウエア構成を概略的に示している。図1の例の資格評価支援システム10は、サーバ12、通信網14、企業用端末装置16、企業用入力装置18、企業用表示装置20、及び、社員用端末装置22等を備えている。
【0019】
サーバ12、企業用端末装置16、及び、社員用端末装置22等は、通信網14を介して接続されている。サーバ12は、企業用端末装置16や社員用端末装置22に対して、人事業務支援サービスの提供を行えるようになっている。さらに、人事業務支援サービスには、企業用端末装置16に対する企業用機能の提供や、社員用端末装置22に対する社員用機能の提供が含まれている。
【0020】
サーバ12としては、一般的なハードウエア構成のコンピュータ機器を利用できる。サーバ12は、複数個所に分散配置されたサーバ機器により構成されていてもよい。サーバ12は、企業用端末装置16と一体のコンピュータ機器により構成されていてもよい。
【0021】
企業用端末装置16や社員用端末装置22としては、何れも、一般的なパーソナルコンピュータ(以下では「PC」と称する)機器、ノートPC、スマートフォン、又は、タブレット端末などを使用できる。図1の例では、企業用端末装置16として、デスクトップタイプのPCが示されている。社員用端末装置22として、スマートフォンが示されている。
【0022】
企業用端末装置16や社員用端末装置22は、必ずしも各1台のコンピュータ機器である必要はない。例えば、企業における複数台の企業用端末装置16において人事業務支援サービスを利用する、といったことも可能である。さらに、企業における人事担当者が携帯するスマートフォンやタブレット端末において人事業務支援サービスを利用する、といったことも可能である。
【0023】
また、社員が、携帯するスマートフォンと、自宅や職場に設置されているPCにおいて人事業務支援サービスを利用する、といったことも可能である。
【0024】
企業用入力装置18は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力手段である。企業用入力装置18は、企業用端末装置16に一体に備えられたものであってもよい。企業用入力装置18は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの複数の操作入力手段を包括していてもよい。
【0025】
企業用表示装置20は、一般的なディスプレイ装置などの表示手段により構成されている。企業用表示装置20は、企業用端末装置16に一体に備えられたものであってもよい。さらに、企業用表示装置20は、タッチパネルを一体に備えたものであってもよい。
【0026】
図示は省略するが、社員用端末装置22がPC等である場合には、企業用入力装置18や企業用表示装置20と同様に、社員用入力装置や社員用表示装置を用いることが可能である。
【0027】
通信網14としては、例えば、インターネット、LAN、WAN、公衆電話回線、基地局、移動体通信網、及び、ゲートウェイなどを介して相互に接続されたもの(所謂クラウドを含む)を例示できる。
【0028】
図2は、主要な端末装置におけるハードウエアの構成を概略的に示している。図2に示されているのは企業用端末装置16である。しかし、サーバ12や社員用端末装置22にも、同様のハードウエア構成を有するPC等を用いることが可能である。
【0029】
以下では、企業用端末装置16に係るハードウエアの構成について説明し、サーバ12や社員用端末装置22に係るハードウエアの構成については、説明を省略する。
【0030】
図2に示す企業用端末装置16は、内部に、制御部31、記憶部32、通信部33等を備えている。記憶部32や通信部33は外付けされたものであってもよい。企業用端末装置16は、周辺機器として、操作部(ここでは企業用入力装置18)及び表示部(ここでは企業用表示装置20)等を備えている。サーバ12が、操作部(企業用入力装置18)や表示部(企業用表示装置20)を備えていてもよい。
【0031】
制御部31は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成されている。制御部31のCPUは、ROMや記憶部32に記憶されている各種コンピュータプログラムをRAM上に展開して実行する。制御部31は、複数のCPU、マルチコアCPU、GPU(Graphics Processing Unit)、マイコン、揮発性又は不揮発性のメモリ等を備える任意の処理回路又は演算回路であってもよい。
【0032】
記憶部32は、各種の情報を記憶するROMやRAMなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又は、SSD(Solid State Drive)などを含む不揮発性の記憶部である。記憶部32には、プロセッサ(ここでは制御部31)における処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、及び、データ等が記憶されている。
【0033】
記憶部32に記憶されるプログラムは、当該プログラムを読み取り可能に記録した非一時的な記録媒体(図示略)により提供されてもよい。記録媒体としては、例えば、CD-ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、マイクロSDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)などの可搬型メモリを例示できる。この場合、制御部31は、読取装置(図示略)を用いて記録媒体からプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを記憶部32にインストールする。
【0034】
記憶部32に記憶されるプログラムは、通信部33を介した通信により提供されてもよい。この場合、制御部31は、通信部33を通じてプログラムを取得し、取得したプログラムを記憶部32にインストールする。
【0035】
通信部33は、通信網14を通じて他の端末装置と通信を行うためのインターフェース回路を備える。通信部33は、所定の通信プロトコルに従った有線や無線によるデータ通信を実行する。通信部33は、他の端末装置へ送信すべき情報が制御部31から入力された場合、入力された情報を、他の端末装置へ送信する。通信部33は、通信網14を通じて受信した他の端末装置からの情報を制御部31へ出力する。
【0036】
企業用端末装置16や社員用端末装置22は、サーバ12と個別に通信する。サーバ12は、企業用端末装置16や社員用端末装置22に対する認証を行う。企業用端末装置16や社員用端末装置22において、企業の人事担当者や、その他の社員(以下では「一般社員」と称する)が所定のアカウント情報(IDやパスワードなど)を入力し、ログインのための認証が認められると、人事業務支援サービスの利用が許可される。
【0037】
人事担当者や一般社員に係るログイン認証のための処理は、サーバ12が、企業用端末装置16や社員用端末装置22から送信された情報に基づいて行ってもよい。また、ログイン認証のための処理は、企業用端末装置16や社員用端末装置22が、サーバ12から送信された情報に基づき行ってもよい。さらに、人事担当者のログイン認証はサーバ12で行い、一般社員のログイン認証は、企業用端末装置16で行う、といったことも可能である。
【0038】
人事業務支援サービスは、人事業務支援サイトを介して行われる。人事業務支援サイトは、人事担当者向けの人事担当者用サイトと、一般社員向けの一般社員用サイトを含んでいる。さらに、人事担当者用サイト、及び、一般社員向けの一般社員用サイトは、人事担当者や一般社員のために提供される複数のWebページ(以下では「ページ」と称する場合がある)を含んで構成されている。
【0039】
企業用端末装置16において、各サイトのページに対応したURL(Uniform Resource Locator)への接続を行うことで、人事担当者用サイトのページが表示され、表示されたページを利用することが可能となる。人事担当者用サイトには、資格の評価を行う機能(資格評価機能)が備えられている。資格評価機能については後述する。
【0040】
社員用端末装置22において、各ページに対応したURLへの接続を行うことで、一般社員用サイトのページ(マイページ)が表示され、表示されたページを利用することが可能となる。
【0041】
サーバ12、企業用端末装置16、及び、社員用端末装置22等は、本実施形態における資格評価支援システム10を構成する。資格評価支援システム10を用いて行われる資格評価支援のための工程(ステップ)は、本実施形態における資格評価支援方法を構成する。
【0042】
さらに、本実施形態の資格評価支援システム10は、資格評価支援装置を構成する。これに限らず、サーバ12、企業用端末装置16、及び、社員用端末装置22のうちの一部、又は、何れか1つを本実施形態における資格評価支援装置として捉えることも可能である。また、サーバ12、企業用端末装置16、及び、社員用端末装置22のそれぞれに、資格評価支援のための処理を実行させるプログラムは、何れも、本実施形態に係る資格評価支援プログラムとなる。
【0043】
なお、企業の人事担当者に対して、一般社員向けの人事業務支援サービスが提供される場合もある。このような場合は、企業の人事担当者は、一般社員に含まれる。さらに、企業の人事担当者は、一般社員としてログインを行う場合がある。この場合、企業の人事担当者が使用する端末装置は、社員用端末装置22となる。
【0044】
<資格評価機能>
次に、前述した資格評価機能について説明する。本実施形態に係る資格評価機能においては、資格について、デジタルバッジ(以下では「バッジ」と称する)の付与(バッジ付与)や、デジタルバッジの評価(資格の評価)に係る数値化などが行われる。
【0045】
<<バッジ付与>>
バッジ付与は、資格を取得した一般社員の申請や、試験機関からの情報提供に基づいて行うことが可能である。バッジ付与は、サーバ12、及び、企業用端末装置16のうちのいずれか一方において行うことが可能である。バッジ付与を行ったサーバ12(又は企業用端末装置16)は、企業用端末装置16(又はサーバ12)に対して、バッジ付与を行った旨の情報を送信することが可能である。
【0046】
一般社員がバッジ付与の申請を行う場合、一般社員は、社員用端末装置22を介し、人事業務支援サービスにログインする。そして、一般社員は、人事業務支援サイトにおいて、取得した資格の入力を行う。取得した資格の入力には、例えば、プルダウン入力、ドラムロール入力、及び、テキスト入力等といった、一般的な種々の入力態様のうちの1つ又は複数を採用できる。
【0047】
試験機関からの情報提供に基づいてバッジ付与が行われる場合、サーバ12は、試験機関から、一般社員の氏名、生年月日、所属企業、資格の名称、受験番号、及び、合格番号等といった情報の提供を受けることが可能である。なお、試験機関から提供される情報と、一般社員からの申請の際に入力された情報とを照合し、情報が合致したと判定された場合に、バッジの付与を行うことも可能である。
【0048】
バッジの管理は、サーバ12等を利用した一元管理の形態で行うことや、例えば、ブロックチェーンを利用した分散管理の形態で行うことが可能である。
【0049】
一元管理の形態を採用する場合には、例えば、サーバ12やその他のコンピュータ機器により、資格を取得した一般社員の情報(個人情報)、一般社員が属する企業の情報(企業情報)、バッジの情報(バッジ情報)、及び、これらの組み合わせに係る情報等を紐付けて記憶した証明書(デジタル証明書)を発行することなどが可能である。この場合、各種の情報や、情報の組み合わせを、暗号化することが可能である。バッジの種類や、バッジと一般社員との組み合わせ等の情報が真正なものであるか否かは、証明書によって担保することが可能である。
【0050】
また、分散管理の形態を採用する場合には、例えば、資格を取得した一般社員の情報(個人情報)、一般社員が属する企業の情報(企業情報)、バッジの情報(バッジ情報)、及び、これらの組み合わせに係る情報等が暗号化され、暗号化情報が作成される。暗号化情報のデータは、ブロックチェーンネットワークに記録され、ブロックチェーンネットワークを構成する複数のノードによって保持される。
【0051】
これらのようにバッジに係る情報を管理することで、バッジを厳重に管理できる。そして、バッジが不正に取得されたり、他人に不正に譲渡されたりするのを防止できる。なお、一元管理と分散管理を組み合わせてバッジを管理することも可能である。
【0052】
<<バッジ評価>>
図3及び図4の図表は、バッジの評価(バッジ評価)に係るデータベースや、データベースを用いた処理を示している。データベースは、サーバ12の記憶部(図示略)に記憶されものであってもよく、サーバ12以外の記憶手段(複数の記憶手段の組み合わせを含む)に記憶されたものであってもよい。
【0053】
図3に示すように、データベースには、「バッジ名称」、「時給換算値」、「重要度」、「取得難易度」等が定義されている。これらの定義は、人事担当者用サイトにおいて予め設定されていてもよく、又は、人事担当者等が後発的に入力してもよい。パラメータの入力が後発的に行われる場合は、例えば、人事担当者等が、企業用入力装置18を介して行うことが可能である。
【0054】
各種のパラメータのうち、「バッジ名称」は、資格に係るバッジの名称を意味している。図3の例において、「バッジ名称」には、「ITパスポート」、「基本情報処理技術者」、「応用情報処理技術者」、及び、「ネットワークスペシャリスト」が示されている。資格の種類は、パラメータの定義と同様に、人事担当者用サイトにおいて予め設定されていてもよく、又は、人事担当者等が後発的に入力してもよい。
【0055】
図3の例では、「バッジ名称」として、「ITパスポート」等の資格に係るバッジが示されているが、これに限定されず、例えば、IT関連分野における他の資格や、他の分野における資格であってもよい。
【0056】
「時給換算値」、「重要度」、及び、「取得難易度」は、バッジに係るパラメータとなる。後述するように、各パラメータに対して入力されている値が、パラメータ値となる。バッジに係るパラメータは、これら以外にも、種々に設定することが可能である。また、「バッジ名称」をパラメータに含めることも可能である。
【0057】
「時給換算値」は、各バッジ(各資格)の金銭的価値を、時給(1時間当たりの給料)に換算した値として定められている。図3の例では、「ITパスポート」、「基本情報処理技術者」、「応用情報処理技術者」、及び、「ネットワークスペシャリスト」の「時給換算値」は、順に、「100」、「500」、「1000」、「2500」と高くなっている。
【0058】
このような「時給換算値」は、例えば、企業の人事担当者等が決めることができる。各資格の「時給換算値」を決めるにあたっては、各資格について、予め定められた期間(10年など)に亘り一人の一般社員が保有した場合に、企業に与え得る価値を金額に換算し、対応期間の時間数で除して算出することが可能である。
【0059】
例えば、人事担当者が、「ITパスポート」について、10年間の資格保有により、一般社員が企業に与え得る価値を1680000[円]と定める。また、10年間の総労働時間を、例えば、16800[時間](=8[時間]×210[日]×10[年])と定める。そして、価値の金額(1680000[円])を総労働時間(16800[時間])で除し、算出された値(100)を、「ITパスポート」の「時給換算値」とする。このような「時給換算値」は、例えば、一般社員や企業にとって、見込まれる時給である、ということもできる。
【0060】
「重要度」は、各バッジ(各資格)の重要度を、「1」~「5」の5段階評価により表した値として定められている。段階を示す数値が大きいほど、重要なものとなっている。図3の例では、「ITパスポート」、「基本情報処理技術者」、「応用情報処理技術者」、及び、「ネットワークスペシャリスト」の「重要度」は、順に、「2」、「3」、「4」、「5」と高くなっている。
【0061】
「取得難易度」は、各バッジ(各資格)を取得するにあたっての難易度を、「1」~「5」の5段階評価により表した値として定められている。段階を示す数値が大きいほど、重要なものとなっている。図3の例では、「ITパスポート」、「基本情報処理技術者」、「応用情報処理技術者」、及び、「ネットワークスペシャリスト」の「取得難易度」は、順に、「1」、「2」、「4」、「5」と高くなっている。「取得難易度」のパラメータの策定や、評価にあたっては、資格取得に必要な勉強時間がどの程度か、といった事項も検討材料に含めることができる。
【0062】
これらのパラメータについて、図4(a)に示すように、複数のバッジの数値を用いて「標準偏差」や「平均値」が算出される。さらに、「標準偏差」や「平均値」を用いて、図4(b)に示す「偏差値」が算出される。
【0063】
例えば、「時給換算値」を例に挙げれば、「標準偏差」の算出にあたり、「100」、「500」、「1000」、「2500」が個々のデータ値となり、データの個数は「4」となる。「平均値」は、単純平均の値であり、ここでは「1025」(=(100+500+1000+2500)/4)である。そして、「時給換算値」の「標準偏差」は、一般的な標準偏差の求め方に従い、「909.326674」となる。
【0064】
同様な計算方法により、「重要度」について、「平均値」は「3.5」となり、「標準偏差」は「1.118033989」となる。また、「取得難易度」について、「平均値」は「3」となり、「標準偏差」は「1.58113883」となる。
【0065】
これらの「平均値」や「標準偏差」を用い、図4(b)に示すように「偏差値」が求められる。「偏差値」は、((個々のデータ値-平均値)÷ (標準偏差)×10)+50の式により求められている。
【0066】
図4(b)の例において、「ITパスポート」に係る「時給換算値」、「重要度」、及び、「取得難易度」の「偏差値」は、「39.82763811」、「36.58359214」、及び、「37.35088936」となっている。
【0067】
「基本情報処理技術者」に係る「時給換算値」、「重要度」、及び、「取得難易度」の「偏差値」は、「44.22649731」、「45.52786405」、及び、「43.67544468」となっている。
【0068】
「応用情報処理技術者」に係る「時給換算値」、「重要度」、及び、「取得難易度」の「偏差値」は、「49.7250713」、「54.47213595」、及び、「56.32455532」となっている。
【0069】
「ネットワークスペシャリスト」に係る「時給換算値」、「重要度」、及び、「取得難易度」の「偏差値」は、「66.22079328」、「63.41640786」、及び、「62.64911064」となっている。
【0070】
これらの偏差値は、各バッジの「バリュー係数」の算出に用いられる。「バリュー係数」は、複数のパラメータ(ここでは「時給換算値」、「重要度」、及び、「取得難易度」)の「偏差値」の合計値である。
【0071】
図4(b)の例では、「ITパスポート」の「バリュー係数」は、「113.7621196」(=39.82763811+36.58359214+37.35088936)となっている。「基本情報処理技術者」の「バリュー係数」は、「133.429806」(=44.22649731+45.52786405+43.67544468)となっている。
【0072】
「応用情報処理技術者」の「バリュー係数」は、「160.5217626」(=49.7250713+54.47213595+56.32455532)となっている。「ネットワークスペシャリスト」の「バリュー係数」は、「192.2863118」(=66.22079328+63.41640786+62.64911064)となっている。
【0073】
「バリュー係数」は、個人毎の「スキル価値」の算出に用いられる。図4(b)の例では、社員A~Cについて、保有しているバッジに「〇」印が示されている。社員Aは、「ITパスポート」のみのバッジを保有している。このため、社員Aの「スキル価値」は、「ITパスポート」の「バリュー係数」と同じ「113.7621196」となっている。
【0074】
社員Bは、「ITパスポート」と「基本情報処理技術者」のバッジを保有している。このため、社員Bの「スキル価値」は、「ITパスポート」と「基本情報処理技術者」の「バリュー係数」の合計である「247.1919256」(=113.7621196+133.429806)となっている。
【0075】
社員Cは、「ITパスポート」と「ネットワークスペシャリスト」のバッジを保有している。このため、社員Cの「スキル価値」は、「ITパスポート」と「ネットワークスペシャリスト」の「バリュー係数」の合計である「306.0484314」(=113.7621196+192.2863118)となっている。
【0076】
人事担当者は、社員A~Cの「スキル価値」を比較し、「スキル価値」の値が最も大きい社員Cに対して、最も高い評価を与えることが可能である。なお、「標準偏差」、「平均値」、「偏差値」、「バリュー係数」、及び、「スキル価値」の算出は、例えば、人事担当者用サイトに、表計算用のアプリケーションプログラムを組み込んで行うことが可能である。また、これらの算出は、サーバ12、及び、企業用端末装置16のいずれで行ってもよい。
【0077】
さらに、「スキル価値」の算出後、一定の基準以上の「スキル価値」を有する人材を自動的にリストアップして、企業用表示装置20に表示するようにしてもよい。さらに、複数種類のバッジについて、一定の基準以上の評価を有する人材をそれぞれ自動的にリストアップされるようにしてもよい。
【0078】
また、「偏差値」の算出に用いられるパラメータを1つのみ(例えば「時給換算値」のみなど)とした場合には、「バリュー係数」の値は、「偏差値」の値と一致する。このような場合、「偏差値」の算出後に、「バリュー係数」の算出を省いて「スキル価値」を算出してもよい。
【0079】
<実施形態に係る資格評価支援システム10のメリット>
以上説明したような実施形態に係る資格評価支援システム10によれば、複数種類のバッジのパラメータに係る偏差値が算出され、偏差値を用いて個々のデジタルバッジの評価が数値化されるため、新規で客観性の高いスキルの評価が可能である。そして、バッジの評価を介して、一般社員の個人的なスキルを見える化することが可能となる。
【0080】
このようなスキルの見える化は、資格に対応したバッジの評価を基準として行われるものであるため、社内及び社外のいずれの人材にも適用が可能である。また、不特定の個人(未だ採用していない個人や、資格を取得していない個人など)に関しても、スキル評価を見える化することが可能である。
【0081】
さらに、個人についての評価に限らず、例えば、複数人により構成されるチームや部署等について、資格(バッジ)の評価を数値化して人事戦略を策定することも可能となる。
【0082】
企業の人事担当者は、見える化されたスキルに基づき、例えば、新卒採用し得る人材(新卒採用予定人材)や、中途採用し得る人材(中途採用予定人材)等について、例えば「〇〇」の資格を保有している人材を採用するか否か、といった人事戦略(採用戦略)を策定し得る。また、新たに人材を採用するか、社内の人材を活用するか、といった人事戦略(配置戦略)を策定し得る。ここで、上記「〇〇」は、資格の名称を伏字で示すものである。
【0083】
また、企業の人事担当者は、見える化されたスキルに基づき、例えば、新規事業を推進するチームや部署を、どのようなスキルの人材を集めて構成するか、といった人事戦略(採用戦略、配置戦略)を策定し得る。
【0084】
つまり、本実施形態に係る資格評価支援システム10は、所謂タレントマネジメントに活用することが可能である。資格評価支援システム10を用いたタレントマネジメントにより、一般社員が持つスキルを一元管理でき、戦略的な人事配置や人材開発を行うことが可能となる。さらに、資格評価支援システム10は、一般社員のリスキリング(職業能力の再開発や再教育)を進めるために利用することも可能である。
【0085】
また、本実施形態に係る資格評価支援システム10によれば、バッジ毎に「バリュー係数」が算出されることから、「スキル価値」の数値化をより適正に行うことが可能である。さらに、バッジについて、「時給換算値」等のパラメータが設定されているので、バッジの評価を、多様に設定することが可能である。
【0086】
パラメータには、バッジの金銭的価値を示すパラメータが含まれるため、より実情に合った資格評価の支援を行うことが可能である。そして、一般社員の、資格取得に対するモチベーションを与え得ることとなる。
【0087】
なお、実施形態では、金銭的価値を示すパラメータとして、「時給換算値」が用いられているが、これに限定されるものではない。金銭的価値を示すパラメータは、例えば、対応する資格を取得した複数の者(複数の資格取得者)の平均所得の情報や、業界標準等の情報を用いて、金銭的価値を示すパラメータの項目や値を決定することが可能である。さらに、適切な金銭的価値矢その他のパラメータの値を、多くのデータを用いて機械学習させたAI(人工知能)により決定することも可能である。この場合、例えば、サーバ12又は企業用端末装置16に、AIのアプリケーションプログラムをインストールしたり、機械学習の結果のデータを読み込んだりすることが可能である。
【0088】
また、本実施形態に係る資格評価支援システム10は、例えば、「ITパスポート」等といった有名な資格(高認知度の資格)であるか、よく知られていないような資格(低認知度の資格)であるか、によらず有効である。
【0089】
つまり、各種の資格の中には、官庁や著名企業が公認するような資格だけでなく、例えば、著名でも有名でもない企業が、社員育成の一環として設定している社内資格のようなものも存在する。社内資格は、企業の規模や知名度に関わらず、多くの企業において設けられている。
【0090】
本実施形態に係る資格評価支援システム10は、資格のバッジに対して、企業の人事担当者等が、パラメータの設定や評価値の入力を行えるようになっている。このため、個別な事情に応じて、偏差値やバリュー係数を算出することが可能である。したがって、資格の認知度等に関係なく、スキルを見える化することが可能である。さらに、一般社員にとっても、資格の認知度に関係なく、適正な評価を受け得るようになる。
【0091】
また、本実施形態に係る資格評価支援システム10においては、バッジのパラメータを任意に設定することが可能である。このため、例えば、バッジ取得に至る経緯(バッジ取得経緯)などに関する情報(バッジ取得経緯情報)も、一般社員の行動履歴を示す情報(行動履歴情報)の一部として、パラメータに含めることが可能である。
【0092】
バッジ取得経緯情報としては、例えば、資格の取得に必要なレポート提出、資格に関係する学会での発表(学会発表)、資格に関係する研修会や勉強会への参加履歴、及び、他の一般社員の資格取得への貢献、などを例示できる。これらの情報の有無や内容を数値により区別して設定することにより、バッジの種類のみによらない、様々なバッジの評価が可能となる。
【0093】
なお、バッジに対応した資格の性質や、パラメータの内容等によっては、「スキル価値」を、「バリュー係数」の加算により求めることが適切でない場合もある。そのような場合には、例えば、複数の「バリュー係数」の値の平均(単純平均、加重平均など)を算出し、算出結果の値の大小応じて、スキル評価を行い得るようにしてもよい。
【0094】
<実施形態から抽出される発明>
以上説明したような実施形態から、以下に掲げるような発明を抽出できる。
(1)資格(認知度に関わらない各種の資格など)の評価を数値化することが可能な資格評価支援システムであって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータ(「時給換算値」、「重要度」、「取得難易度」の情報、資格の取得に必要なレポート提出の有無の情報など)が定められ、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出し、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する(「バリュー係数」を算出する、「スキル価値」を算出する、など)、資格評価支援システム。
(2)複数の前記デジタルバッジを有する評価対象者(企業の一般社員、新卒採用予定人材、中途採用予定人材、など)について、前記デジタルバッジの偏差値を合計して前記評価対象者のスキルの評価を数値化する(「スキル価値」を算出するなど)ことが可能な、上記(1)に記載の資格評価支援システム。
(3)前記パラメータが複数定められ、
前記パラメータ毎の前記偏差値を合計して合計評価値(「バリュー係数」など)が算出される、上記(1)に記載の資格評価支援システム。
(4)複数の前記デジタルバッジを有する評価対象者(企業の一般社員、新卒採用予定人材、中途採用予定人材、など)について、前記デジタルバッジの前記合計評価値(複数のパラメータを合計して得られた「バリュー係数」など)を合計して前記評価対象者のスキルの評価を数値化する(「スキル価値」を算出するなど)ことが可能な、上記(3)に記載の資格評価支援システム。
(5)前記パラメータに、前記でデジタルバッジの金銭的価値を示すパラメータ(「時給換算値」など)が含まれる、上記(1)~(4)のいずれか1項に記載の資格評価支援システム。
(6)資格(認知度に関わらない各種の資格など)の評価を数値化することが可能な資格評価支援方法であって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータ(「時給換算値」、「重要度」、「取得難易度」の情報、資格の取得に必要なレポート提出の有無の情報など)を定める工程と、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出する工程と、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する工程(「バリュー係数」を算出する工程、「スキル価値」を算出する工程、など)と、を備えた資格評価支援方法。
(7)資格(認知度に関わらない各種の資格など)の評価を数値化することが可能な資格評価支援装置であって、
前記資格に対応付けられた複数種類のデジタルバッジについて、少なくとも1つのパラメータ(「時給換算値」、「重要度」、「取得難易度」の情報、資格の取得に必要なレポート提出の有無の情報など)が定められ、
前記パラメータの値に係る偏差値を算出し、
前記偏差値を用いて個々の前記デジタルバッジの評価を数値化する(「バリュー係数」を算出する、「スキル価値」を算出する、など)、資格評価支援装置。
【0095】
<その他>
なお、本発明は、本実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記載及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきでない。このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことはもちろんである。
【符号の説明】
【0096】
10 :資格評価支援システム
12 :サーバ
14 :通信網
16 :企業用端末装置
22 :社員用端末装置

図1
図2
図3
図4