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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013208
(43)【公開日】2024-01-31
(54)【発明の名称】基板
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
H05K1/02 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023105242
(22)【出願日】2023-06-27
(31)【優先権主張番号】10-2022-0088978
(32)【優先日】2022-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 善 俊
【テーマコード(参考)】
5E338
【Fターム(参考)】
5E338BB02
5E338DD18
5E338DD33
5E338EE31
5E338EE44
(57)【要約】
【課題】どのパネルのどのストリップの何行何列から分離されたのかを追跡可能な基板を提供する。
【解決手段】本発明の基板は、ベース基板と、ベース基板上に配置された第1~第4識別コードと、を有する基板であって、基板は、a番目(aは自然数)パネルのb番目(bは自然数)ストリップに含まれる複数の基板のうちのb番目ストリップ内のc行d列(c及びdは自然数)に配置された基板であり、第1識別コードは、aに関する情報を含み、第2識別コードは、bに関する情報を含み、第3識別コードは、cに関する情報を含み、第4識別コードは、dに関する情報を含む。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース基板と、前記ベース基板上に配置された第1~第4識別コードと、を有する基板であって、
前記基板は、a番目(aは自然数)パネルのb番目(bは自然数)ストリップに含まれる複数の基板のうちの前記b番目ストリップ内のc行d列(c及びdは自然数)に配置された基板であり、
前記第1識別コードは、前記aに関する情報を含み、
前記第2識別コードは、前記bに関する情報を含み、
前記第3識別コードは、前記cに関する情報を含み、
前記第4識別コードは、前記dに関する情報を含むことを特徴とする基板。
【請求項2】
前記ベース基板は、前記第1~第4識別コードが配置される第1面及び前記第1面とは反対になる第2面を含み、
前記ベース基板の前記第1面上に、連結端子が配置される連結パッドを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項3】
前記第1~第4識別コードのそれぞれは、複数の単位領域を含み、
前記第1~第4識別コードのうちの一つに対応する識別情報は、前記複数の単位領域内のそれぞれの識別パッドを用いて表現されることを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項4】
前記識別パッドは、平面視したときに円形、四角形、又は角が丸い四角形を有することを特徴とする請求項3に記載の基板。
【請求項5】
前記第1~第4識別コードのそれぞれは、複数の識別パッドを含み、
前記第1~第4識別コードのうちの一つに対応する識別情報は、前記複数の識別パッドのそれぞれのオープニング状態を用いて表現されることを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項6】
前記オープニングは、平面視したときに円形又は又は四角形を有することを特徴とする請求項5に記載の基板。
【請求項7】
前記ベース基板は、前記a番目パネルが含まれるロットのIDに関する情報を含む第5識別コードを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項8】
互いに反対になる第1面及び第2面を含むベース基板と、前記ベース基板の前記第1面上に配置された第1識別コード及び第2識別コードと、を有する基板であって、
前記基板は、パネルのストリップに含まれる複数の基板のうちの一つであり、
前記第1及び第2識別コードのそれぞれは、少なくとも一つの識別パッドで構成され、
前記第1識別コードは、前記パネル上の前記ストリップの位置に関する情報を含み、
前記第2識別コードは、前記ストリップ上の前記基板の位置に関する情報を含むことを特徴とする基板。
【請求項9】
前記ベース基板の前記第1面上に、前記パネルに関する情報を含む第3識別コードを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の基板。
【請求項10】
前記ベース基板の前記第1面上に、前記パネルが含まれるロットに関する情報を含む第3識別コード、前記パネルに処理工程が行われた第1時点に関する情報を含む第4識別コード、及び前記パネルに前記処理工程が終了した第2時点に関する情報に関する情報を含む第5識別コードの中の少なくとも一つを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の基板。
【請求項11】
前記少なくとも一つの識別パッドは、平面視したときに円形を有することを特徴とする請求項8に記載の基板。
【請求項12】
前記少なくとも一つの識別パッドは、互いに同じ直径を有する第1及び第2識別パッドを含むことを特徴とする請求項11に記載の基板。
【請求項13】
前記少なくとも一つの識別パッドは、互いに異なる直径を有する第1及び第2識別パッドを含むことを特徴とする請求項11に記載の基板。
【請求項14】
前記少なくとも一つの識別パッドは、第1及び第2識別パッドを含み、
前記第1識別パッドは、平面視したときに円形を有し、
前記第2識別パッドは、平面視したときに四角形を有することを特徴とする請求項8に記載の基板。
【請求項15】
前記少なくとも一つの識別パッドは、オープニングを含む第1識別パッド及び前記オープニングを含まない第2識別パッドを含むことを特徴とする請求項8に記載の基板。
【請求項16】
前記ベース基板の前記第1面は、第1~第4頂点を含み、
前記第1及び第2識別コードのそれぞれは、前記第1~第4頂点のうちのいずれか一つに隣接することを特徴とする請求項8に記載の基板。
【請求項17】
前記ベース基板の前記第1面は、第1方向に延びる第1及び第2辺並びに第2方向に延びる第3及び第4辺を含み、
前記第1及び第2識別コードのそれぞれは、前記第1~第4辺のうちのいずれか一つに隣接することを特徴とする請求項8に記載の基板。
【請求項18】
互いに反対になる第1面及び第2面を含むベース基板と、前記ベース基板の前記第1面上に連結端子が配置される連結パッドと、前記ベース基板の前記第1面上に第1~第4識別コードと、を有する基板であって、
前記基板は、a番目(aは自然数)パネルのb番目(bは自然数)ストリップに含まれる複数の基板のうちの前記b番目ストリップ内のc行d列(c及びdは自然数)に配置された基板であり、
前記第1識別コードは、前記aに関する情報を含み、
前記第2識別コードは、前記bに関する情報を含み、
前記第3識別コードは、前記cに関する情報を含み、
前記第4識別コードは、前記dに関する情報を含み、
前記第1~第4識別コードのそれぞれは、前記連結パッドの幅よりも小さい少なくとも一つの識別パッドを含み、
前記連結端子は、前記少なくとも一つの識別パッドに配置されないことを特徴とする基板。
【請求項19】
前記ベース基板の前記第1面上に、前記連結パッドの少なくとも一部及び前記少なくとも一つの識別パッドの少なくとも一部を露出させるソルダレジスト層を更に含むことを特徴とする請求項18に記載の基板。
【請求項20】
前記ベース基板の前記第1面上に、前記連結パッドの少なくとも一部を露出させて前記少なくとも一つの識別パッドを覆うソルダレジスト層を更に含むことを特徴とする請求項18に記載の基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品の高機能化、多機能化、多様化が進むにつれて、基板に求められる用途も多様化している。基板とは、電気回路が形成されている板であり、表面に銅で配線が形成され、集積回路や抵抗などの電気部品を取り付けて使用する合成樹脂板であるプリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)が代表的である。
【0003】
一方、プリント回路基板は、製造過程で個別製品の情報を区分して生産及び管理することができるように多様なコード又はマークを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-130504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、どのパネルのどのストリップの何行何列から分離されたのかを追跡可能な基板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による基板は、ベース基板と、前記ベース基板上に配置された第1~第4識別コードと、を有する基板であって、前記基板は、a番目(aは自然数)パネルのb番目(bは自然数)ストリップに含まれる複数の基板のうちの前記b番目ストリップ内のc行d列(c及びdは自然数)に配置された基板であり、前記第1識別コードは、前記aに関する情報を含み、前記第2識別コードは、前記bに関する情報を含み、前記第3識別コードは、前記cに関する情報を含み、前記第4識別コードは、前記dに関する情報を含む。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による基板は、互いに反対になる第1面及び第2面を含むベース基板と、前記ベース基板の前記第1面上に配置された第1識別コード及び第2識別コードと、を有する基板であって、前記基板は、パネルのストリップに含まれる複数の基板のうちの一つであり、前記第1及び第2識別コードのそれぞれは、少なくとも一つの識別パッドで構成され、前記第1識別コードは、前記パネル上の前記ストリップの位置に関する情報を含み、前記第2識別コードは、前記ストリップ上の前記基板の位置に関する情報を含む。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の更に他の態様による基板は、互いに反対になる第1面及び第2面を含むベース基板と、前記ベース基板の前記第1面上に連結端子が配置される連結パッドと、前記ベース基板の前記第1面上に第1~第4識別コードと、を有する基板であって、前記基板は、a番目(aは自然数)パネルのb番目(bは自然数)ストリップに含まれる複数の基板のうちのb番目ストリップ内のc行d列(c及びdは自然数)に配置された基板であり、前記第1識別コードは、前記aに関する情報を含み、前記第2識別コードは、前記bに関する情報を含み、前記第3識別コードは、前記cに関する情報を含み、前記第4識別コードは、前記dに関する情報を含み、前記第1~第4識別コードのそれぞれは、前記連結パッドの幅よりも小さい少なくとも一つの識別パッドを含み、前記連結端子は、前記少なくとも一つの識別パッドに配置されない。
【0009】
その他の実施形態の具体的な内容は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、基板が識別コードを含むため、基板がどのパネルのどのストリップの何行何列から分離されたのか把握することができる。即ち、基板のシンギュレーション工程後にも基板がどのパネルのどのストリップの何行何列から分離されたのか追跡することができる。従って、基板上に不良が検出された場合、識別コードによりどのパネル、どのストリップ、どの行、又はどの列で不良が検出されたかをより容易に把握することができる。即ち、不良情報と基板が形成されたパネル、ストリップ、行、列に関する情報とをマッピングすることができる。
【0011】
また、基板の識別コードは、文字、数字などで表現されず、識別パッドを用いて表現されるため、基板上で識別コードが占める面積がより小さくなる。これにより基板は、識別コードの他に、他の情報を含む識別コードを追加で更に含むことができ、更に基板の識別コードは、ベース基板の一面上に配置されるため、ベース基板の一面のみを確認して基板に関する情報を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態によるパネルを説明するための図である。
図2】一実施形態によるストリップを説明するための図である。
図3】一実施形態による基板を説明するための図である。
図4図3のI-Iに沿って切断した断面図である。
図5】一実施形態による識別コードを説明するための図である。
図6】一実施形態による識別コードを説明するための図である。
図7】一実施形態による識別コードを説明するための図である。
図8】一実施形態による識別コードを説明するための図である。
図9図3の第1識別コードの多様な例を説明するための図である。
図10図3の第1識別コードの多様な例を説明するための図である。
図11図3の第1識別コードの多様な例を説明するための図である。
図12図3の第1識別コードの多様な例を説明するための図である。
図13図3の第1識別コードの多様な例を説明するための図である。
図14図3の第1識別コードの他の例を説明するための図である。
図15図3の第1識別コードの他の例を説明するための図である。
図16図3の第1識別コードの他の例を説明するための図である。
図17図3の第1識別コードの更に他の例を説明するための図である。
図18】一実施形態による基板の多様な例を説明するための図である。
図19】一実施形態による基板の多様な例を説明するための図である。
図20】一実施形態による基板の多様な例を説明するための図である。
図21】一実施形態による識別コードの他の例を説明するための図である。
図22】一実施形態による基板の他の例を説明するための図である。
図23図22のI-Iに沿って切断した断面図である。
図24】一実施形態による基板の他の例を説明するための図である。
図25】一実施形態による基板の他の例を説明するための図である。
図26】一実施形態による半導体パッケージを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は、一実施形態によるパネルを説明するための図である。図2は、一実施形態によるストリップを説明するための図である。
【0015】
図1及び図2を参照すると、本実施形態によるパネル1は複数のストリップ(A~H)を含む。複数のストリップ(A~H)は第1方向DR1及び第2方向DR2に沿って配列される。複数のストリップ(A~H)はスクライブラインにより定義される。複数のストリップ(A~Hは)パネル1をスクライブラインに沿って切断して形成される。
【0016】
ここで、第1方向DR1は行方向であり、第2方向DR2は列方向である。
【0017】
それぞれのストリップ(A~H)は複数の基板100を含む。複数の基板100は第1方向DR1及び第2方向DR2に沿って配列される。例えば、ストリップAは3行7列に配列された複数の基板100を含む。ストリップAは、1行A列~G列に配置された基板(A1A、A1B、A1C、A1D、A1E、A1F、A1G)、2行A列~G列に配置された基板(A2A、A2B、A2C、A2D、A2E、A2F、A2G)、及び3行A列~G列に配置された基板(A3A、A3B、A3C、A3D、A3E、A3F、A3G)を含む。
【0018】
複数の基板100はスクライブラインにより定義される。複数の基板100はそれぞれのストリップ(A~H)をスクライブラインに沿って切断して形成される。基板100はユニットともいう。
【0019】
基板100はプリント回路基板(PCB)である。
【0020】
図3は、一実施形態による基板を説明するための図である。図4は、図3のI-Iに沿って切断した断面図である。
【0021】
図3及び図4を参照すると、本実施形態による基板100は、ベース基板101、第1連結パッド102、第1ソルダレジスト層103、第2連結パッド104、第2ソルダレジスト層105、及び識別コード(110、120、130、140)を含む。
【0022】
ベース基板101は互いに反対になる第1面101a及び第2面101bを含む。第1面101aと第2面101bとは第1方向DR1及び第2方向DR2に交差する第3方向DR3で反対になる。
【0023】
ベース基板101は、例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドのうちから選択される少なくとも一つの物質を含む。
【0024】
第1連結パッド102はベース基板101の第1面101a上に配置される。第1ソルダレジスト層103はベース基板101の第1面101a上に配置される。第1ソルダレジスト層103は第1連結パッド102の少なくとも一部を露出させる。第1ソルダレジスト層103は第1連結パッド102の下面の少なくとも一部を露出させる。
【0025】
第1連結端子107は第1連結パッド102上に配置される。第1連結端子107は第1連結パッド102に電気的に接続される。
【0026】
第2連結パッド104はベース基板101の第2面101b上に配置される。第2ソルダレジスト層105はベース基板101の第2面101b上に配置される。第2ソルダレジスト層105は第2連結パッド104の少なくとも一部を露出させる。第2ソルダレジスト層105は第2連結パッド104の上面の少なくとも一部を露出させる。第2連結パッド104はベース基板101の内部配線によって第1連結パッド102に電気的に接続される。
【0027】
第1連結パッド102及び第2連結パッド104は、それぞれ銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、タングステン(W)、銀(Ag)、又は金(Au)のような金属又はこれらの合金からなる。
【0028】
ベース基板101の第1面101aは第1領域R1及び第2領域R2を含む。
【0029】
第1領域R1は第1連結パッド102及び第1連結パッド102に連結された複数の回路パターンを含む。第1連結パッド102上には第1連結端子107が配置される。第1連結端子107は外部装置に電気的に接続される。
【0030】
第2領域R2は第1連結パッド102及び複数の回路パターンが形成されない領域である。即ち、第2領域R2はベース基板101の第1面101aのうちから第1領域R1を除いた残りの領域として定義される。第2領域R2は識別コード(110、120、130、140)を含む。
【0031】
識別コード(110、120、130、140)は、ベース基板101の第1面101aのうちから第1領域R1を除いた残りの領域に配置され、第1連結パッド102及び複数の回路パターンに影響を及ぼさない領域に配置される。それぞれの第1~第4識別コード(110、120、130、140)は第2領域R2内の多様な位置に配置される。
【0032】
図面では、第1領域R1の境界線が四角形をなす場合が示されているが、これに制限されず、第1領域R1の境界線は設計によって多様な形状を有することができるのは勿論である。
【0033】
本実施形態で、識別コード(110、120、130、140)は互いに隣接する。例えば、第1~第4識別コード(110、120、130、140)は第2方向DR2の反対方向に順に配置される。しかし、本発明はこれに制限されるものではなく、第1~第4識別コード(110、120、130、140)の順序は多様である。例えば第2方向DR2に第1識別コード110、第3識別コード130、第2識別コード120、及び第4識別コード140が配置される。
【0034】
本実施形態で、識別コード(110、120、130、140)は第1面101aの第1方向DR1に延びる辺と第2方向DR2に延びる辺が接する頂点に隣接する。
【0035】
識別コード(110、120、130、140)はベース基板101の第1面101a上に配置される。識別コード(110、120、130、140)は複数の識別パッド111で構成される。識別パッド111はベース基板101の第1面101a上に配置される。
【0036】
識別パッド111はベース基板101の内部配線によって第2連結パッド104とは電気的に接続されない。即ち、識別パッド111はダミーパッドである。
【0037】
識別パッド111は、例えば第1連結パッド102と同じ物質を含む。識別パッド111は、例えばリソグラフィ(lithography)工程などにより形成される。
【0038】
例えば、第3方向DR3で識別パッド111の厚さは第1連結パッド102の厚さと実質的に同一である。例えば第1方向DR1又は第2方向DR2で識別パッド111の幅は第1連結パッド102の幅よりも小さい。
【0039】
例えば、識別パッド111は第1連結パッド102と同じ物質を含む。
【0040】
本実施形態で、第1ソルダレジスト層103は識別パッド111を覆う。識別パッド111は第1ソルダレジスト層103により露出しない。
【0041】
識別コード(110、120、130、140)は基板100に関する情報を含む。識別コード(110、120、130、140)は、数字、アルファベットなどの文字ではない識別パッド111を用いて表現される。識別コード(110、120、130、140)は、複数の識別パッド111の配置の有無、複数の識別パッド111が配置された位置、又は複数の識別パッド111の形状などによって基板100に関する情報を表現する。
【0042】
識別コード(110、120、130、140)は基板100がどのパネルのどのストリップの何行何列から分離された基板であるかに関する情報を含む。第1識別コード110はロット内のパネルの位置に関する情報を含み、第2識別コード120はパネル上のストリップに関する情報を含み、第3識別コード130及び第4識別コード140はストリップ上の基板100の位置に関する情報を含む。
【0043】
基板100がa番目(aは自然数)パネルのb番目(bは自然数)ストリップを切断して形成された複数の基板のうちのb番目ストリップ内のc行d列(c及びdは自然数)に配置された基板である場合、第1識別コード110はaに関する情報を含み、第2識別コード120はbに関する情報を含み、第3識別コード130はcに関する情報を含み、第4識別コード140はdに関する情報を含む。第1識別コード110はaを示し、第2識別コード120はbを示し、第3識別コード130はcを示し、第4識別コード140はdを示す。aはロット(lot)内に含まれる複数のパネルのうちの何番目のパネルであるかを意味する。
【0044】
例えば、図1及び図2を参照すると、パネル1のストリップA内の2行G列に配置された基板A2Gは、1を示す第1識別コード110、Aを示す第2識別コード120、2を示す第3識別コード130、及びGを示す第4識別コード140を含む。
【0045】
例えば、それぞれの識別コード(110、120、130、140)が配置される領域の第1方向DR1への幅は100μm以下であり、第2方向DR2への幅は200μmである。
【0046】
一般に、基板100は、パネル単位で処理工程が行われた後、パネルが複数のユニットに切断されて生成される。従って、処理工程を実行する際、パネルが投入される順序、工程が行われる進行方向などにより複数のパネルに同じ不良が発生し得る。ストリップの外郭上にパネルに関する情報及びストリップに関する情報が形成され、基板の一面上にストリップ内の行及び列に関する情報が形成される場合、パネルが複数のユニットにシンギュレーションされた後にはパネルに関する情報及びストリップに関する情報を把握できない。パネル、ストリップ、行、及び列に関する情報は、それぞれどのパネル、どのストリップ、どの行、及びどの列であるかを示す値である。
【0047】
しかし、本実施形態による基板100は、識別コード(110、120、130、140)を含むため、基板100がどのパネルのどのストリップの何行何列から分離されたのか把握することができる。即ち、基板100のシンギュレーション工程後にも基板100がどのパネルのどのストリップの何行何列から分離されたのか追跡することができる。従って、基板100上に不良が検出された場合、識別コード(110、120、130、140)により、どのパネル、どのストリップ、どの行、又はどの列で不良が検出されたかをより容易に把握することができる。即ち、不良情報と基板100が形成されたパネル、ストリップ、行、列に関する情報とをマッピングすることができる。
【0048】
また、本実施形態による基板100の識別コード(110、120、130、140)は、文字、数字などで表現されず、識別パッド111を用いて表現される。従って、基板100上で識別コード(110、120、130、140)が占める面積がより小さくなる。これにより基板100は、第1~第4識別コード(110、120、130、140)の他に、他の情報を含む識別コードを追加で更に含むことができる。
【0049】
また、本実施形態による基板100の識別コード(110、120、130、140)は、ベース基板101の一面上に配置される。従って、ベース基板101の一面のみを確認して基板100に関する情報を把握することができる。識別コード(110、120、130、140)は、例えば顕微鏡又はX-rayなどを用いて確認する。
【0050】
図5図8は、一実施形態による識別コードを説明するための図である。
【0051】
以下では、第1識別コード110を中心に説明する。第1識別コード110に関する説明は第2~第4識別コード(120、130、140)にも適用される。
【0052】
図5及び図6を参照すると、第1識別コード110は、識別パッド111が形成される複数の単位領域111Rを含む。本実施形態で、第1識別コード110は6個の単位領域111Rを含む。6個の単位領域111Rは、例えば3行2列に配列される。第1識別コード110に含まれる複数の単位領域111Rの個数、配置などは、図示したものに制限されず、設計によって多様であるのは勿論である。
【0053】
第2~第4識別コード(120、130、140)は第1識別コード110と同じ構造を有する。即ち、第2~第4識別コード(120、130、140)はそれぞれ複数の単位領域111Rを含む。
【0054】
第1識別コード110は、それぞれの単位領域111Rに識別パッド111の形成の有無を用いて基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。第1識別コード110は、複数の単位領域111Rのどの位置に配置された単位領域111Rに識別パッド111が形成されたかによって、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0055】
それぞれの単位領域111Rにおける識別パッド111の形成の有無を用いて、第2識別コード120はパネル内のどのストリップから分離された基板であるかを表現し、第3識別コード130はストリップ内のどの行から分離された基板であるかを表現し、第4識別コード140はストリップ内のどの列から分離された基板であるかを表現する。
【0056】
例えば、図1図2図7及び図8を参照すると、パネル1のストリップA内の1行G列に配置された基板A1Gに配置された第1、第2、及び第4識別コードは、それぞれパネル1のストリップA内の2行G列に配置された基板A2Gに配置された第1、第2、及び第4識別コードのそれぞれと同一である。基板A1Gと基板A2Gとは同じパネル1の同じストリップAの同じ列から分離されたためである。基板A1Gに配置された第3識別コード130は基板A2Gに配置された第3識別コード130とは異なる。基板A1GはストリップAの1行から分離され、基板A2GはストリップAの2行から分離されたためである。
【0057】
平面視したときに、単位領域111R及び識別パッド111は多様な形状及び大きさを有する。平面視したときに、単位領域111R及び識別パッド111は、円形、四角形、角が丸い四角形、互いに異なる大きさを有する円形、互いに異なる大きさを有する四角形、又は互いに異なる大きさを有する角が丸い四角形などの多様な形状を有する。
【0058】
本実施形態で、平面視したときに、単位領域111R及び識別パッド111は円形を有する。単位領域111R又は識別パッド111の第1直径D1は、例えば50μm以下である。単位領域111R又は識別パッド111は実質的に全て同じ直径を有する。識別パッド111はドットパターンである。
【0059】
図9図13は、図3の第1識別コードの多様な例を説明するための図である。説明の便宜上、図1図8を用いて説明した内容とは異なる点を中心に説明する。
【0060】
図9を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110は4個の単位領域111Rを含む。4個の単位領域111Rは、例えば2行2列に配列される。
【0061】
図10を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110は8個の単位領域111Rを含む。8個の単位領域111Rは、例えば4行2列に配列される。
【0062】
図11を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110は互いに異なる大きさを有する単位領域111Rを含む。第1識別コード110は第1直径D1を有する単位領域111R及び第2直径D2を有する単位領域112Rを含む。
【0063】
これにより、第1識別コード110は互いに異なる大きさを有する識別パッド(111、112)を含む。第1識別パッド111の第1直径D1は第2識別パッド112の第2直径D2とは異なる。第1識別パッド111の第1直径D1は第2識別パッド112の第2直径D2よりも小さい。第2識別パッド112の第2直径D2は、例えば50μm以下である。
【0064】
第1識別コード110に含まれる第1及び第2識別パッド(111、112)の個数、配置などは、図示したものに制限されず、設計によって多様であるのは勿論である。
【0065】
図12を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110は、平面視したときに互いに異なる形状を有する単位領域111Rを含む。例えば、単位領域111Rは、平面視したときに円形又は四角形を有する。
【0066】
これにより、第1識別コード110は、平面視したときに互いに異なる形状を有する識別パッド(111、113)を含む。平面視したときに、第1識別パッド111は円形を有し、第3識別パッド113は四角形を有する。
【0067】
第3識別パッド113の第1方向DR1又は第2方向DR2への幅D3は、例えば50μm以下である。第3識別パッド113の第1方向DR1又は第2方向DR2への幅D3は、例えば第1識別パッド111の第1直径D1と実質的に同一である。
【0068】
第1識別コード110に含まれる第1及び第3識別パッド(111、113)の個数、配置などは、図示したものに制限されず、設計によって多様であるのは勿論である。
【0069】
図13を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110は、平面視したときに互いに異なる形状を有する単位領域111Rを含む。例えば、単位領域111Rは、平面視したときに円形、四角形、又は角が丸い四角形を有する。
【0070】
これにより、第1識別コード110は、平面視したときに互いに異なる形状を有する識別パッド(111、113、114)を含む。平面視したときに、第1識別パッド111は円形を有し、第3識別パッド113は四角形を有し、第4識別パッド114は角が丸い四角形を有する。
【0071】
第4識別パッド114の第1方向DR1又は第2方向DR2への幅D4は、例えば50μm以下である。第4識別パッド114の第1方向DR1又は第2方向DR2への幅D4は、例えば第1識別パッド111の第1直径D1と実質的に同一である。
【0072】
第1識別コード110に含まれる第1、第3、及び第4識別パッド(111、113、114)の個数、配置などは、図示したものに制限されず、設計によって多様であるのは勿論である。
【0073】
図14図16は、図3の第1識別コードの他の例を説明するための図である。説明の便宜上、図1図13を用いて説明した内容とは異なる点を中心に説明する。
【0074】
図14を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110は複数の識別パッド(111、115)を含む。第1識別コード110は、例えば6個の識別パッド(111、115)を含む。識別パッド(111、115)は、例えば3行2列に配列される。
【0075】
第1識別コード110は、それぞれの識別パッド(111、115)にオープニング115Oの形成の有無を用いて、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。第1識別コード110は、同じ大きさ及び形状を有する識別パッドのうちのどの位置に配置された識別パッドにオープニング115Oが形成されたかによって、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0076】
例えば、第1識別コード110は、平面視したときに円形を有する識別パッドのうちのどの位置に配置された識別パッドにオープニング115Oが形成されたかによって、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0077】
例えば、オープニング115Oは、平面視したときに円形である。
【0078】
第1識別コード110は、オープニング115Oが形成されていない第1識別パッド111及びオープニング115Oが形成された第5識別パッド115を用いて、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。第5識別パッド115はリング形状を有する。
【0079】
図15を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110は複数の識別パッド(111、113、115、116)を含む。第1識別コード110は、例えば6個の識別パッド(111、113、115、116)を含む。識別パッド(111、113、115、116)は、例えば3行2列に配列される。
【0080】
第1識別コード110は、平面視したときに互いに異なる形状を有する識別パッドのうちのどの位置に配置された識別パッドにオープニング(115O、116O)が形成されたかによって、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0081】
例えば、第1識別コード110は、平面視したときに互いに異なる形状を有する識別パッド(111、113、115、116)を含む。平面視したときに、円形を有する識別パッド(111、115)及び四角形を有する識別パッド(113、116)を含む。第1識別コード110は、平面視したときに円形を有する識別パッド(111、115)及び四角形を有する識別パッド(113、116)のうちのどの位置に配置された識別パッドにオープニング(115O、116O)が形成されたかによって、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0082】
平面視したときに、第1識別コード110に含まれる円形を有する識別パッド(111、115)及び四角形を有する識別パッド(113、116)の個数、配置などは、図示したものに制限されず、設計によって多様であるのは勿論である。
【0083】
例えば、平面視したときに、円形を有する識別パッド(111、115)に形成されるオープニング115O及び四角形を有する識別パッド(113、116)に形成されるオープニング116Oは互いに異なる形状を有する。
【0084】
オープニング(115O、116O)の形状、大きさなどは、図示したものに制限されず、設計によって多様であるのは勿論である。識別パッド(111、113、115、116)の形状とは関係なく、識別パッド(111、113、115、116)に形成されるオープニング(115O、116O)は互いに同じ形状又は大きさを有することができるのは勿論である。
【0085】
第1識別コード110は、平面視したときに、円形である第1識別パッド111、四角形である第3識別パッド113、円形である識別パッドの内部にオープニング115Oが形成された第5識別パッド115、及び四角形である識別パッドの内部にオープニング116Oが形成された第6識別パッド116を用いて、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0086】
図16を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110は、複数の識別パッド(111、113、117、118)を含む。第1識別コード110は、例えば6個の識別パッド(111、113、117、118)を含む。識別パッド(111、113、117、118)は、例えば3行2列に配列される。
【0087】
第1識別コード110は、平面視したときに、互いに異なる形状を有する識別パッドのうちのどの位置に配置された識別パッドにオープニング(117O、118O)が形成されたかによって、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0088】
例えば、第1識別コード110は、平面視したときに円形を有する識別パッド(111、117)及び四角形を有する識別パッド(113、118)を含む。第1識別コード110は、平面視したときに、円形を有する識別パッド(111、117)及び四角形を有する識別パッド(113、118)のうちのどの位置に配置された識別パッドにオープニング(117O、118O)が形成されたかによって、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0089】
第1識別コード110に含まれて、平面視したときに円形を有する識別パッド(111、117)及び四角形を有する識別パッド(113、118)の個数、配置などは、図示したものに制限されず、設計によって多様であるのは勿論である。
【0090】
平面視したときに、円形を有する識別パッド(111、117)に形成されるオープニング117Oは四角形であり、四角形を有する識別パッド(113、118)に形成されるオープニング118Oは円形である。
【0091】
第1識別コード110は、平面視したときに、円形である第1識別パッド111、四角形である第3識別パッド113、円形である識別パッドの内部にオープニング117Oが形成された第7識別パッド117、及び四角形である識別パッドの内部にオープニング118Oが形成された第8識別パッド118を用いて、基板100がどのパネルから分離された基板であるかを表現する。
【0092】
図17は、図3の第1識別コードの更に他の例を説明するための図である。説明の便宜上、図1図16を用いて説明した内容とは異なる点を中心に説明する。
【0093】
図17を参照すると、本実施形態で、第1識別コード110はモールス符号で表現される。第1識別コード110は、平面視したときに円形である識別パッド119a及びバー形状である識別パッド119bを用いて表現される。
【0094】
図18図20は、一実施形態による基板の多様な例を説明するための図である。説明の便宜上、図1図17を用いて説明した内容とは異なる点を中心に説明する。
【0095】
図18を参照すると、本実施形態で、識別コード(110、120、130、140)の一部は互いに隣接する。
【0096】
例えば、第2~第4識別コード(120、130、140)は互いに隣接するが、第1識別コード110は第2~第4識別コード(120、130、140)から離隔されて配置される。第1面101aは、第1方向DR1に延びる第1及び第2辺、第2方向DR2に延びる第3及び第4辺、第1辺と第3辺とに接する第1頂点、第1辺と第4辺とが接する第2頂点、第2辺と第3辺とが接する第3頂点、第2辺と第4辺とが接する第4頂点を含む。例えば、第1識別コード110は第1面101aの4個の頂点のうちのいずれか一つに隣接して配置され、第2~第4識別コード(120、130、140)は4個の頂点のうちの残りの一つの頂点に隣接して配置される。
【0097】
図19を参照すると、本実施形態で、識別コード(110、120、130、140)は互いに隣接しない。
【0098】
例えば、第1~第4識別コード(110、120、130、140)は互いに離隔して配置される。例えば、第1~第4識別コード(110、120、130、140)は第1面101aの4個の頂点にそれぞれ一つずつ配置される。
【0099】
図20を参照すると、本実施形態で、識別コード(110、120、130、140)は第1面101aの辺に隣接して配置される。識別コード(110、120、130、140)は第1方向DR1又は第2方向DR2に延びる第1面101aの辺のうちのいずれか一つに隣接して配置される。
【0100】
図21は、一実施形態による識別コードの他の例を説明するための図である。参考までに、図21は、図3のI-Iに沿って切断した断面図である。説明の便宜上、図1図20を用いて説明した内容とは異なる点を中心に説明する。
【0101】
図21を参照すると、本実施形態で、第1ソルダレジスト層103は識別パッド111の少なくとも一部を露出させる。第1ソルダレジスト層103は識別パッド111の下面の少なくとも一部を露出させる。
【0102】
図22は、本実施形態による基板の他の例を説明するための図である。図23は、図22のI-Iに沿って切断した断面図である。説明の便宜上、図1図21を用いて説明した内容とは異なる点を中心に説明する。
【0103】
図22及び図23を参照すると、本実施形態による基板で、識別コード(110、120、130、140)はベース基板101の第2面101b上に配置される。
【0104】
ベース基板101の第2面101bは第2連結パッド104及び第2連結パッド104に連結された複数の回路パターンを含む。第2連結パッド104上には半導体チップに連結される連結端子が配置される。
【0105】
ベース基板101の第2面101bは、第2連結パッド104及び第2連結パッド104に連結された複数の回路パターンが形成された回路領域と、第2連結パッド104及び複数の回路パターンが形成されていないダミー領域を含む。識別コード(110、120、130、140)はダミー領域に配置される。それぞれの第1~第4識別コード(110、120、130、140)はダミー領域内の多様な位置に配置される。
【0106】
本実施形態で、識別コード(110、120、130、140)は、第2面101aの第1方向DR1に延びる辺と第2方向DR2に延びる辺が接する頂点に隣接して配置される。
【0107】
識別コード(110、120、130、140)はベース基板101の第2面101b上に配置される。識別コード(110、120、130、140)は複数の識別パッド111を含む。識別パッド111はベース基板101の第2面101b上に配置される。
【0108】
本実施形態で、第2ソルダレジスト層105は識別パッド111を覆う。識別パッド111は第2ソルダレジスト層105により露出しない。図示したものとは異なり、他の実施形態で、第2ソルダレジスト層105は識別パッド111の上面の少なくとも一部を露出させる。
【0109】
図24及び図25は、一実施形態による基板の他の例を説明するための図である。説明の便宜上、図1図23を用いて説明した内容とは異なる点を中心に説明する。
【0110】
図24を参照すると、ロット内に含まれる複数のパネル(1~7)に処理工程が行われる。複数のパネル(1~7)は投入部1000に順次投入されてコンベア1300上にロードされる。複数のパネル(1~7)に第1薬品処理1100と第2薬品処理1200が順次行われる。処理工程が全て行われたパネル(1~7)は受取部2000でコンベア1300からアンロードされる。
【0111】
図25を参照すると、本実施形態による基板100は第5識別コード150を更に含む。
【0112】
本実施形態で、第5識別コード150は基板100がどのロット内のパネルから分離された基板であるかに関する情報を含む。第5識別コード150はパネル1が含まれるロットのID又は何番目ロットであるかに関する情報を含む。
【0113】
基板100が、ロットのIDがeであるロットのa番目パネルのb番目ストリップを切断して形成された複数の基板のうちのb番目ストリップ内のc行d列に配置された基板である場合、第5識別コード150はeに関する情報を含む。第5識別コード150はeを示す。
【0114】
図24及び図25を参照すると、本実施形態で、第5識別コード150はパネル(1~7)に処理工程が行われた時間又は時点に関する情報を含む。
【0115】
例えば、第5識別コード150はパネル(1~7)に処理工程が行われた第1時点に関する情報又はパネル(1~7)に処理工程が終了した第2時点に関する情報を含む。例えば、パネル1に含まれる第5識別コード150はパネル1が投入部1000に投入された時点に関する情報又はパネル1が受取部2000に受取された時点に関する情報を含む。又は、パネル1に含まれる第5識別コード150はパネル1に第1薬品処理1100又は第2薬品処理1200が行われた時点に関する情報を含む。
【0116】
或いは、基板100が、ロットのIDがeであるロットのa番目パネルのb番目ストリップを切断して形成された複数の基板のうちのb番目ストリップ内のc行d列に配置された基板である場合、基板100は、eに関する情報を含む識別コード、a番目パネルに処理工程が行われた第1時点に関する情報を含む識別コード、及びa番目パネルに処理工程が終了した第2時点に関する情報を含む識別コードの少なくとも一つを更に含む。
【0117】
図26は、一実施形態による半導体パッケージを説明するための図である。説明の便宜上、図1図25を用いて説明した内容とは異なる点を中心に説明する。
【0118】
図26を参照すると、本実施形態による半導体パッケージは基板100及び半導体チップ200を含む。
【0119】
半導体チップ200は基板100上に実装される。半導体チップ200はベース基板101の第2面101b上に配置される。半導体チップ200と基板100との間には第2連結端子250が配置される。第2連結端子250は半導体チップ200と第2連結パッド104とを電気的に接続する。
【0120】
基板100は、図1図25を用いて説明した基板のうちのいずれか一つである。基板100、は図1図25を用いて説明した識別コードを含む。
【0121】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0122】
1~7 パネル
100 基板
101 ベース基板
101a、101b 第1、第2面
102、104 第1、第2連結パッド
103、105 第1、第2ソルダレジスト層
107、250 第1、第2連結端子
110、120、130、140、150 第1~第5識別コード
111、112、113、114、115、116、117、118 第1~第8識別パッド
111R、112R 単位領域
115O、116O、117O、118O オープニング
119a、119b 識別パッド
200 半導体チップ
1000 投入部
1100、1200 第1、第2薬品処理
1300 コンベア
2000 受取部
A~H ストリップ
D1,D2 第1、第2直径
R1、R2 第1、第2領域

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26