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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132232
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240920BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
G06Q30/06
G07G1/12 351Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042936
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】小宮山 光
(72)【発明者】
【氏名】中原 可南子
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142CA17
3E142EA04
3E142GA16
3E142JA03
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】取引データを電子レシート装置に連携可能にする。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、取得部と、発行処理部と、出力部とを備える。前記取得部は、ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引のオンライン決済の完了後に、前記取引に関する取引データ及び前記取引に関する第1の取引コードを記憶する取引管理装置から前記取引データ及び前記第1の取引コードを取得する。前記発行処理部は、前記第1の取引コードとは異なるコード体系の第2の取引コードを発行する。前記出力部は、前記取引データ及び前記第2の取引コードを電子レシート装置に出力する。
【選択図】図16B

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引のオンライン決済の完了後に、前記取引に関する取引データ及び前記取引に関する第1の取引コードを記憶する取引管理装置から前記取引データ及び前記第1の取引コードを取得する取得部と、
前記第1の取引コードとは異なるコード体系の第2の取引コードを発行する発行部と、
前記取引データ及び前記第2の取引コードを電子レシート装置に出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記オンライン決済は、前記端末とオンライン決済用装置との通信に基づく、会計機を介さない決済である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の取引コードは、情報処理装置で利用可能ではないコード体系である、請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2の取引コードは、前記第1の取引コードよりも桁数が少ないコード体系である、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2の取引コードの入力に基づいて、前記取引における返品を処理する返品処理部をさらに備え、
前記出力部は、前記第2の取引コードを含む前記返品に関する情報を前記電子レシート装置に出力する、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引のオンライン決済の完了後に、前記取引に関する取引データ及び前記取引に関する第1の取引コードを記憶する取引管理装置から前記取引データ及び前記第1の取引コードを取得する機能と、
前記第1の取引コードとは異なるコード体系の第2の取引コードを発行する機能と、
前記取引データ及び前記第2の取引コードを電子レシート装置に出力する機能と、
を実行させることが可能なプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の店舗では、店舗内を回遊時に、ユーザ自身が商品を登録することが可能なシステムが増加している。このシステムには、例えば、商品の登録機能等を有する端末を用いるショッピングカートシステム、ユーザ自身が所有する携帯端末又は店舗等が予め用意した携帯端末等を用いるセルフスキャンニングシステム等がある。
【0003】
このシステムでは、ユーザは、種々の決済方法を利用することができる。例えば、ユーザは、会計機を用いた決済だけでなく、会計機を介さない端末を用いたオンライン決済も行うことが可能である。
【0004】
また、電子レシートの提供も進められている。決済方法によらず、取引データを電子レシート装置に連携することが求められている。例えば、ユーザが会計機を介さない端末を用いたオンライン決済を行う場合、ユーザは、紙のレシートを受け取ることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-51339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、取引データを電子レシート装置に連携可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る情報処理装置は、取得部と、発行処理部と、出力部とを備える。前記取得部は、ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引のオンライン決済の完了後に、前記取引に関する取引データ及び前記取引に関する第1の取引コードを記憶する取引管理装置から前記取引データ及び前記第1の取引コードを取得する。前記発行処理部は、前記第1の取引コードとは異なるコード体系の第2の取引コードを発行する。前記出力部は、前記取引データ及び前記第2の取引コードを電子レシート装置に出力する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例の概略を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る取引管理サーバの構成例の概略を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る電子レシートサーバの構成例の概略を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る第1の会計機の構成例の概略を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係る第2の会計機の構成例の概略を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態に係る端末に表示される取引トップ画面の表示例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る端末に表示される個人認証画面の表示例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る端末に表示される連携確認画面の表示例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る端末に表示される電子レシートトップ画面の表示例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る端末に表示される決済選択画面の表示例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る情報処理システムにおける電子レシートの表示処理の一例を示すシーケンス図である。
図12A図12Aは、実施形態に係る情報処理システムにおける買物会員ID及び電子レシート会員IDの連携処理の一例を示すシーケンス図である。
図12B図12Bは、実施形態に係る情報処理システムにおける買物会員ID及び電子レシート会員IDの連携処理の一例を示すシーケンス図である。
図13図13は、実施形態に係る情報処理システムにおける電子レシートサーバに対する取引データの連携処理の第1の例を示すシーケンス図である。
図14図14は、実施形態に係る情報処理システムにおける返品処理の一例を示すシーケンス図である。
図15図15は、実施形態に係る情報処理システムにおける電子レシートサーバに対する取引データの連携処理の第2の例を示すシーケンス図である。
図16A図16Aは、実施形態に係る情報処理システムにおける電子レシートサーバに対する取引データの連携処理の第3の例を示すシーケンス図である。
図16B図16Bは、実施形態に係る情報処理システムにおける電子レシートサーバに対する取引データの連携処理の第3の例を示すシーケンス図である。
図17図17は、実施形態に係る情報処理システムにおける返品処理の別の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
以下、実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。
【0010】
(構成例)
図1は、情報処理システムSYの構成例の概略を示すブロック図である。
情報処理システムSYは、取引管理サーバ1、電子レシートサーバ2、オンライン決済用サーバ3、端末4、第1の会計機5及び第2の会計機6を含む。端末4、第1の会計機5及び第2の会計機6は、店舗ST内で用いられる装置である。取引管理サーバ1、電子レシートサーバ2、オンライン決済用サーバ3、端末4、第1の会計機5及び第2の会計機6は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークは、インターネット、携帯通信ネットワーク及びLAN(Local Area Network)等の1以上のネットワークを含む。LANは、無線LANでもよいし、有線LANでもよい。
【0011】
図1は、1台の端末4を示しているが、情報処理システムSYは、複数台の端末4を含むことができる。図1は、1台の第1の会計機5を示しているが、情報処理システムSYは、複数台の第1の会計機5を含むことができる。図1は、1台の第2の会計機6を示しているが、情報処理システムSYは、複数台の第2の会計機6を含むことができる。情報処理システムSYは、少なくとも2つの装置を含むシステムを指すこともある。
【0012】
取引管理サーバ1は、店舗STにおける各取引を第1の取引IDで管理する装置である。取引は、ユーザである客と店舗STとの間での商品の受け渡しを成立させるための一纏まりの商取引である。ユーザによる端末4を用いた商品登録は、端末4自身が商品マスタを保持する態様でもよい。この例では、端末4は、商品コードの取得に基づいて商品マスタを参照し、取得した商品コードに応じた商品情報を商品マスタから取得する。端末4は、取得した商品情報を端末4において取引情報として登録する。これに代えて、ユーザによる端末4を用いた商品登録は、取引管理サーバ1が商品マスタを保持する態様でもよい。この例では、端末4は、商品コードの取得に基づいて、取得した商品コードを登録のリクエストとして取引管理サーバ1に出力する。取引管理サーバ1は、商品マスタを参照し、取得した商品コードに応じた商品情報を商品マスタから取得する。取引管理サーバ1は、取得した商品情報を取引管理サーバ1において取引情報として登録する。以下の説明では、後者の態様を例にして説明する。以下では、「取引」の表記は、断りのない限り、ユーザによる端末4を用いた商品登録に基づく取引を指すものとする。第1の取引IDは、取引を一意に識別可能な識別情報である。取引管理サーバ1は、第1の取引IDを利用可能である。取引管理サーバ1が第1の取引IDを利用可能であることは、取引管理サーバ1が第1の取引IDに基づいてデータを処理可能であることを含む。第1の取引IDは、取引管理サーバ1で利用可能なコード体系であるということもできる。例えば、第1の取引IDのコード体系は、6桁以上の番号であるが、これに限定されない。第1の取引IDは、第1の取引コードの一例である。取引管理サーバ1は、取引管理装置の一例である。取引管理サーバ1の構成例については後述する。
【0013】
電子レシートサーバ2は、取引毎の電子レシート提供する装置である。電子レシートは、電子機器に表示可能な取引の詳細を示す画像である。電子レシートサーバ2は、電子レシート装置の一例である。電子レシートサーバ2の構成例については後述する。
【0014】
オンライン決済用サーバ3は、端末4を用いた取引のオンライン決済のために端末4と通信する装置である。オンライン決済用サーバ3は、ユーザによる端末4を用いた種々のオンライン決済を実現する。オンライン決済は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済又はポイント等によるネットワークを介した非現金の決済である。以下では、「端末4を用いた取引のオンライン決済」の表記は、端末4とオンライン決済用サーバ3との通信に基づく、第1の会計機5又は第2の会計機6を介さないオンライン決済を指すものとする。
【0015】
端末4は、ユーザにより店舗ST内の買物で用いられる装置である。端末4は、ユーザによる商品登録が可能である。商品登録は、取引の対象として商品を登録することである。端末4は、ユーザの移動に伴い移動可能である。端末4は、ショッピングカートに搭載して用いる端末でもよいし、ショッピングカートに搭載することなく用いる端末でもよい。端末4は、店舗STで貸し出される端末でもよいし、ユーザの所有する端末でもよい。端末4は、タブレット端末又はスマートフォン等でもよいし、タブレット端末又はスマートフォンと外部機器とを合わせたものでもよい。端末4は、店舗ST内の買物で用いられるアプリケーションプログラムを記憶する。以下では、店舗ST内の買物で用いられるアプリケーションプログラムは、買物アプリともいう。
【0016】
第1の会計機5は、取引の決済を処理可能な装置である。第1の会計機5は、オンライン決済だけでなく、現金によるオフラインの決済も処理可能である。第1の会計機5は、第1の取引IDを利用可能である。第1の会計機5が第1の取引IDを利用可能であることは、第1の会計機5が第1の取引IDに基づいてデータを処理可能であることを含む。第1の取引IDは、第1の会計機5で利用可能なコード体系であるということもできる。第1の会計機5は、会計装置の一例である。第1の会計機5の構成例については後述する。
【0017】
第2の会計機6は、取引の決済を処理可能な装置である。第2の会計機6は、オンライン決済だけでなく、オフラインの決済も処理可能である。第2の会計機6は、第2の取引IDを利用可能である。第2の会計機6が第2の取引IDを利用可能であることは、第2の会計機6が第2の取引IDに基づいてデータを処理可能であることを含む。第2の取引IDのコード体系は、第1の取引IDのコード体系とは異なる。例えば、第2の取引IDは、第1の取引IDよりも桁数が少ないコード体系である。この例では、第2の取引IDのコード体系は、4桁以下の番号である。第2の取引IDのコード体系が第1の取引IDのコード体系とは異なる態様は、桁数に限定されない。第2の取引IDは、第2の取引コードの一例である。なお、第2の会計機6は、第1の取引IDを利用可能ではない。第2の会計機6が第1の取引IDを利用可能ではないことは、第2の会計機6が第1の取引IDに基づいてデータを処理可能ではないことを含む。第1の取引IDは、第2の会計機6で利用可能ではないコード体系であるということもできる。第2の会計機6は、会計機又は情報処理装置の一例である。第2の会計機6の構成例については後述する。
【0018】
上述のような情報処理システムSYにおいて、ユーザは、以下のように、買物を行う。ユーザは、端末4とともに店舗ST内を回る。ユーザは、端末4を用いて商品に付されたコードシンボルを読み取る。端末4は、コードシンボルの読取に基づいてコードシンボルから商品の商品ID(商品コードともいう)を取得する。商品IDは、商品を一意に識別可能な識別情報である。端末4は、商品IDに基づいて商品登録を行う。ユーザは、登録商品をショッピングカートに入れる。登録商品は、端末4を用いて商品登録された商品である。ユーザは、端末4を用いた商品登録を終了すると、取引の決済を行う。ユーザは、第1の会計機5を用いた取引の決済を行うことができる。ユーザは、端末4を用いた取引のオンライン決済を行うことができる。後者の場合、ユーザは、第1の会計機5を用いて取引の決済を行う必要がない。ユーザは、取引の決済完了により、買物アプリを用いた買物を終了する。
【0019】
取引管理サーバ1の構成例について説明する。
図2は、取引管理サーバ1の構成例の概略を示すブロック図である。
取引管理サーバ1は、プロセッサ10、メインメモリ11、補助記憶デバイス12及び通信インタフェース13を含む。図2では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0020】
プロセッサ10は、取引管理サーバ1の中枢部分に相当する。プロセッサ10は、取引管理サーバ1のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ10は、CPU(Central Processing Unit)等の種々の回路で構成されている。プロセッサ10は、取引管理サーバ1の処理回路の一例である。プロセッサ10は、メインメモリ11又は補助記憶デバイス12に予め記憶されているプログラムをメインメモリ11に展開する。プログラムは、プロセッサ10によって実現される後述する各部の処理をプロセッサ10に実行させることが可能なプログラムである。プロセッサ10は、メインメモリ11に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。
【0021】
メインメモリ11は、取引管理サーバ1の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ11は、取引管理サーバ1のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ11は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ10によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を含む。例えば、メインメモリ11は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を含む。
【0022】
補助記憶デバイス12は、取引管理サーバ1の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス12は、EEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等であるが、これらに限定されない。補助記憶デバイス12は、上述のプログラム、プロセッサ10が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ10での処理によって生成されるデータを記憶する。補助記憶デバイス12は、取引管理サーバ1の記憶部の一例である。
【0023】
補助記憶デバイス12は、ID記憶領域121を含む。ID記憶領域121は、後述するように買物会員ID及び電子レシート会員IDが連携されている場合、ユーザ毎に、買物会員ID及び電子レシート会員IDを記憶する。会員ID及び電子レシート会員IDは、互いに紐付けられている。買物会員IDは、店舗STにおいて買物アプリで買物サービスを利用する端末4を一意に識別可能な識別情報である。電子レシート会員IDは、端末4で電子レシートサービスを利用するユーザを一意に識別可能な識別情報である。
【0024】
補助記憶デバイス12は、取引データ記憶領域122を含む。取引データ記憶領域122は、取引毎に、第1の取引ID、買物会員ID、電子レシート会員ID、取引データ及び決済ステータス情報を記憶する。第1の取引ID、買物会員ID、電子レシート会員ID、取引データ及び決済ステータス情報は、互いに紐付けられている。取引データは、取引に関するデータである。取引データは、商品登録に基づいて取引の対象となる各商品についての商品データを含む。例えば、商品データは、商品ID、商品名、個数及び金額等のデータを含む。商品名は、商品の名称である。個数は、同一の商品IDで特定される商品の数である。金額は、同一の商品IDで特定される商品の合計金額である。決済ステータス情報は、取引の決済ステータスを示す情報である。取引が未決済である場合、決済ステータス情報は、取引の未決済を示す情報である。取引が決済完了である場合、決済ステータス情報は、取引の決済完了を示す情報である。取引が決済完了である場合、決済ステータス情報は、決済方法情報を含む。決済方法情報は、取引の決済方法を示す情報である。取引の決済方法が端末4を用いた取引のオンライン決済である場合、決済方法情報は、端末4を用いた取引のオンライン決済を示す情報である。取引の決済方法が第1の会計機5を用いた取引の決済である場合、決済方法情報は、第1の会計機5を用いた取引の決済を示す情報である。
【0025】
通信インタフェース13は、取引管理サーバ1を他の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース13は、取引管理サーバ1の通信部の一例である。
【0026】
なお、取引管理サーバ1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。取引管理サーバ1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0027】
プロセッサ10によって実現される各部について説明する。
プロセッサ10は、連携処理部101、通信処理部102、発行部103及び記憶制御部104を実現する。プロセッサ10によって実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ10によって実現される各部は、プロセッサ10及びメインメモリ11を含む制御部に実現されるということもできる。
【0028】
連携処理部101は、買物会員ID及び電子レシート会員IDの連携を処理する。
【0029】
通信処理部102は、通信インタフェース13を介して、データを他の装置から取得する。通信処理部102は、取得部の一例である。例えば、通信処理部102は、ユーザによる端末4を用いた商品登録に基づいて端末4で読み取られた商品登録に関する商品IDを端末4から取得する。例えば、通信処理部102は、通知をオンライン決済用サーバ3から取得する。通知は、端末4を用いた取引のオンライン決済について、取引の決済ステータスとして取引の決済完了又は取引の未決済を含む。例えば、通信処理部102は、通知を第1の会計機5から取得する。通知は、第1の会計機5を用いた取引の決済について、取引の決済ステータスとして取引の決済完了又は取引の未決済を含む。通信処理部102は、通信インタフェース13を介して、データを他の装置に出力する。通信処理部102は、出力部の一例である。以下の説明では、「通信処理部102」の表記は、「通信インタフェース13」と読み替えてもよい。
【0030】
発行部103は、取引毎に第1の取引IDを発行する。
【0031】
記憶制御部104は、データを補助記憶デバイス12に保存する。例えば、記憶制御部104は、通信処理部102により端末4から取得される商品IDに基づいて、取引データを更新する。例えば、記憶制御部104は、通信処理部102によりオンライン決済用サーバ3又は第1の会計機5から取得される通知に基づいて、決済ステータス情報を更新する。
【0032】
電子レシートサーバ2の構成例について説明する。
図3は、電子レシートサーバ2の構成例の概略を示すブロック図である。
電子レシートサーバ2は、プロセッサ20、メインメモリ21、補助記憶デバイス22及び通信インタフェース23を含む。図3では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0033】
プロセッサ20は、電子レシートサーバ2の中枢部分に相当する。プロセッサ20は、電子レシートサーバ2のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ20は、プロセッサ10と同様に構成されてもよい。プロセッサ20は、電子レシートサーバ2の処理回路の一例である。プロセッサ20は、メインメモリ21又は補助記憶デバイス22に予め記憶されているプログラムをメインメモリ21に展開する。プログラムは、プロセッサ20によって実現される後述する各部の処理をプロセッサ20に実行させることが可能なプログラムである。プロセッサ20は、メインメモリ21に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。
【0034】
メインメモリ21は、電子レシートサーバ2の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ21は、電子レシートサーバ2のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ21は、メインメモリ11と同様に構成されてもよい。
【0035】
補助記憶デバイス22は、電子レシートサーバ2の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス22は、補助記憶デバイス12と同様に構成されてもよい。補助記憶デバイス22は、電子レシートサーバ2の記憶部の一例である。
【0036】
補助記憶デバイス22は、ID記憶領域221を含む。ID記憶領域221は、後述するように買物会員ID及び電子レシート会員IDが連携されている場合、ユーザ毎に、買物会員ID及び電子レシート会員IDを記憶する。会員ID及び電子レシート会員IDは、互いに紐付けられている。
【0037】
補助記憶デバイス22は、電子レシート記憶領域222を含む。電子レシート記憶領域222は、取引毎に、電子レシート会員ID、取引ID、取引データ及び電子レシートデータを記憶する。電子レシート会員ID、取引ID、取引データ及び電子レシートデータは、互いに紐付けられている。取引IDは、第1の取引ID又は第2の取引IDである。電子レシート記憶領域222に記憶されている取引データは、決済完了済みの取引に関する取引データである。電子レシートデータは、取引データに基づいて生成される電子レシートのデータである。電子レシートは、電子レシートデータに紐付けられている取引IDを含む。電子レシートは、取引IDを文字列で含んでもよし、取引IDが格納されたコードシンボルを含んでもよい。
【0038】
通信インタフェース23は、電子レシートサーバ2を他の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース23は、電子レシートサーバ2の通信部の一例である。
【0039】
なお、電子レシートサーバ2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。電子レシートサーバ2は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0040】
プロセッサ20によって実現される各部について説明する。
プロセッサ20は、連携処理部201、通信処理部202及び記憶制御部203を実現する。プロセッサ20によって実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ20によって実現される各部は、プロセッサ20及びメインメモリ21を含む制御部に実現されるということもできる。
【0041】
連携処理部201は、買物会員ID及び電子レシート会員IDの連携を処理する。
【0042】
通信処理部202は、通信インタフェース23を介して、データを他の装置から取得する。通信処理部202は、取得部の一例である。通信処理部202は、通信インタフェース23を介して、データを他の装置に出力する。通信処理部202は、出力部の一例である。以下の説明では、「通信処理部202」の表記は、「通信インタフェース23」と読み替えてもよい。
【0043】
記憶制御部203は、データを補助記憶デバイス22に保存する。
【0044】
第1の会計機5の構成例について説明する。
図4は、第1の会計機5の構成例の概略を示すブロック図である。
第1の会計機5は、プロセッサ50、メインメモリ51、補助記憶デバイス52、通信インタフェース53、入出力インタフェース54、スキャナ55、釣銭機56、印刷デバイス57、入力デバイス58及び表示デバイス59を含む。図4では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0045】
プロセッサ50は、第1の会計機5の中枢部分に相当する。プロセッサ50は、上述のプロセッサ10と同様のハードウェア構成でもよい。プロセッサ50は、第1の会計機5の処理回路の一例である。プロセッサ50は、メインメモリ51又は補助記憶デバイス52に予め記憶されているプログラムをメインメモリ51に展開する。プログラムは、プロセッサ50によって実現される後述する各部の処理をプロセッサ50に実行させることが可能なプログラムである。プロセッサ50は、メインメモリ51に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。
【0046】
メインメモリ51は、第1の会計機5の主記憶部分に相当する。メインメモリ51は、上述のメインメモリ11と同様のハードウェア構成でもよい。メインメモリ51は、プログラムを記憶する。メインメモリ51は、第1の会計機5の記憶部の一例である。
【0047】
補助記憶デバイス52は、第1の会計機5の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス52は、上述の補助記憶デバイス12と同様のハードウェア構成でもよい。補助記憶デバイス52は、上述のプログラム、プロセッサ50が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ50での処理によって生成されるデータを記憶する。補助記憶デバイス52は、第1の会計機5の記憶部の一例である。
【0048】
通信インタフェース53は、第1の会計機5を他の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース53は、第1の会計機5の通信部の一例である。
【0049】
入出力インタフェース54は、第1の会計機5を他の電子機器と直接的に有線又は無線接続することにより通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。例えば、入出力インタフェース54は、第1の会計機5をカードリーダと接続する。カードリーダは、カード媒体の磁気ストライプ又はIC(Integrated Circuit)チップに記録されたカードデータ読み取るデバイスである。カード媒体は、クレジットカードを含んでもよい。
【0050】
スキャナ55は、種々のコードシンボルを読み取り、コードシンボルからデータを取得するデバイスである。スキャナ55は、CCD(Charge-Coupled Device)等の撮像素子を用いた方式のスキャナを含んでもよいし、レーザ方式のスキャナを含んでもよい。コードシンボルは、コード決済用のコードシンボルを含んでもよい。
【0051】
釣銭機56は、釣銭額相当の紙幣又は硬貨を払い出すデバイスである。
【0052】
印刷デバイス57は、レシートに印刷するためのデバイスである。例えば、印刷デバイス57は、サーマルプリンタ又はインクジェットプリンタ等である。
【0053】
入力デバイス58は、第1の会計機5に対する指示を入力可能なデバイスである。入力デバイス58は、例えば、入力デバイス58は、キーボードを含んでもよい。入力デバイス58は、表示デバイス59と共に構成したタッチスクリーンを含んでもよい。
【0054】
表示デバイス59は、種々の画像を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス59は、液晶ディスプレイ又はEL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。
【0055】
なお、第1の会計機5のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。第1の会計機5は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0056】
プロセッサ50によって実現される各部について説明する。
プロセッサ50は、通信処理部501、決済処理部502、返品処理部503及び記憶制御部504を実現する。プロセッサ50によって実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ50によって実現される各部は、プロセッサ50及びメインメモリ51を含む制御部に実現されるということもできる。
【0057】
通信処理部501は、通信インタフェース53を介して、データを他の装置から取得する。通信処理部501は、取得部の一例である。通信処理部501は、通信インタフェース53を介して、データを他の装置に出力する。通信処理部501は、出力部の一例である。以下の説明では、「通信処理部501」の表記は、「通信インタフェース53」と読み替えてもよい。
【0058】
決済処理部502は、取引の決済を処理する。
【0059】
返品処理部503は、決済完了済みの取引における返品を処理する。返品処理は、ユーザである客から店舗STへ返却する商品と引き換えに、店舗STからユーザへ返金する処理である。返金は、現金でもよいし、非現金でもよい。返品の対象は、取引における全ての商品でもよいし、一部の商品でもよい。
【0060】
記憶制御部504は、データを補助記憶デバイス52に保存する。
【0061】
第2の会計機6の構成例について説明する。
図5は、第2の会計機6の構成例の概略を示すブロック図である。
第2の会計機6は、プロセッサ60、メインメモリ61、補助記憶デバイス62、通信インタフェース63、入出力インタフェース64、スキャナ65、釣銭機66、印刷デバイス67、入力デバイス68及び表示デバイス69を含む。図5では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0062】
プロセッサ60は、第2の会計機6の中枢部分に相当する。プロセッサ60は、上述のプロセッサ10と同様のハードウェア構成でもよい。プロセッサ60は、第2の会計機6の処理回路の一例である。プロセッサ60は、メインメモリ61又は補助記憶デバイス62に予め記憶されているプログラムをメインメモリ61に展開する。プログラムは、プロセッサ60によって実現される後述する各部の処理をプロセッサ60に実行させることが可能なプログラムである。プロセッサ60は、メインメモリ61に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。
【0063】
メインメモリ61は、第2の会計機6の主記憶部分に相当する。メインメモリ61は、上述のメインメモリ11と同様のハードウェア構成でもよい。メインメモリ61は、プログラムを記憶する。メインメモリ61は、第2の会計機6の記憶部の一例である。
【0064】
補助記憶デバイス62は、第2の会計機6の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス62は、上述の補助記憶デバイス12と同様のハードウェア構成でもよい。補助記憶デバイス62は、上述のプログラム、プロセッサ60が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ60での処理によって生成されるデータを記憶する。補助記憶デバイス62は、第2の会計機6の記憶部の一例である。
【0065】
通信インタフェース63は、第2の会計機6を他の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース63は、第2の会計機6の通信部の一例である。
【0066】
入出力インタフェース64は、第2の会計機6を他の電子機器と直接的に有線又は無線接続することにより通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。例えば、入出力インタフェース64は、第2の会計機6をカードリーダと接続する。
【0067】
スキャナ65は、種々のコードシンボルを読み取り、コードシンボルからデータを取得するデバイスである。スキャナ65は、スキャナ55と同様のハードウェア構成でもよい。
【0068】
釣銭機66は、釣銭額相当の紙幣又は硬貨を払い出すデバイスである。
【0069】
印刷デバイス67は、レシートに印刷するためのデバイスである。印刷デバイス67は、印刷デバイス57と同様のハードウェア構成でもよい。
【0070】
入力デバイス68は、第2の会計機6に対する指示を入力可能なデバイスである。入力デバイス68は、入力デバイス58と同様のハードウェア構成でもよい。
【0071】
表示デバイス69は、種々の画像を表示可能なデバイスである。表示デバイス69は、表示デバイス59と同様のハードウェア構成でもよい。
【0072】
なお、第2の会計機6のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。第2の会計機6は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0073】
プロセッサ60によって実現される各部について説明する。
プロセッサ60は、通信処理部601、決済処理部602、返品処理部603、記憶制御部604及び発行部605を実現する。プロセッサ60によって実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ60によって実現される各部は、プロセッサ60及びメインメモリ61を含む制御部に実現されるということもできる。
【0074】
通信処理部601は、通信インタフェース63を介して、データを他の装置から取得する。通信処理部601は、取得部の一例である。通信処理部601は、通信インタフェース63を介して、データを他の装置に出力する。通信処理部601は、出力部の一例である。以下の説明では、「通信処理部601」の表記は、「通信インタフェース63」と読み替えてもよい。
【0075】
決済処理部602は、ユーザによる端末4を用いた商品登録に基づく取引の決済を処理する。
【0076】
返品処理部603は、決済完了済みの取引における返品を処理する。
【0077】
記憶制御部604は、データを補助記憶デバイス62に保存する。
【0078】
発行部605は、取引毎に第2の取引IDを発行する。
【0079】
(表示例)
端末4に表示される各種画像について説明する。
【0080】
図6は、端末4に表示される取引トップ画面SCAの表示例を示す図である。
取引トップ画面SCAは、端末4における買物アプリの起動に基づいて端末4に表示される画像である。ユーザは、店舗ST内の買物を開始する際に端末4において買物アプリを起動させる。
【0081】
取引トップ画面SCAは、ユーザにより選択可能な買物開始ボタンBAを表示する。買物開始ボタンBAは、ユーザによる端末4を用いた商品登録を開始するためのボタンである。取引トップ画面SCAは、ユーザにより選択可能な電子レシートボタンBBを表示する。電子レシートボタンBBは、電子レシートに関する画像を表示するためのボタンである。例えば、電子レシートに関する画像は、後述する電子レシートトップ画面及びユーザにより指定された電子レシート等を含む。電子レシートに関する画像は、買物アプリに内蔵するWebブラウザ機能により、アプリ内ブラウザで端末4に表示される画像でもよい。
【0082】
図7は、端末4に表示される個人認証画面SCBの表示例を示す図である。
個人認証画面SCBは、買物会員ID及び電子レシート会員IDを連携するために端末4に表示される画像である。買物会員ID及び電子レシート会員IDが連携されていない場合に、ユーザは、図6に例示する取引トップ画面SCAにおける電子レシートボタンBBを選択したものとする。端末4に表示される画像は、取引トップ画面SCAにおける電子レシートボタンBBの選択に基づいて、取引トップ画面SCAから個人認証画面SCBに遷移する。個人認証画面SCBは、ユーザにより選択可能な送信ボタンBCを表示する。送信ボタンBCは、個人認証画面SCBにおいてユーザにより入力された端末4の電話番号を、端末4から取引管理サーバ1に出力するためのボタンである。電話番号は、端末4が認証コードを電子レシートサーバ2から取得するために用いられる。認証コードは、端末4を認証するためのコードである。個人認証画面SCBは、ユーザにより選択可能な認証ボタンBDを表示する。認証ボタンBDは、個人認証画面SCBにおいてユーザにより入力された認証コードを、端末4から取引管理サーバ1に出力するためのボタンである。個人認証画面SCBは、ユーザにより選択可能な戻るボタンBEを表示する。戻るボタンBEは、端末4に表示される画像を、個人認証画面SCBから取引トップ画面SCAに遷移させるためのボタンである。
【0083】
図8は、端末4に表示される連携確認画面SCCの表示例を示す図である。
連携確認画面SCCは、買物会員ID及び電子レシート会員IDを連携するために端末4に表示される画像である。ユーザは、図7に例示する個人認証画面SCBにおける認証ボタンBDを選択したものとする。端末4に表示される画像は、個人認証画面SCBにおける認証ボタンBDの選択に基づいて、個人認証画面SCBから連携確認画面SCCに遷移する。連携確認画面SCCは、ユーザにより選択可能なOKボタンBFを表示する。OKボタンBFは、端末4に設定されている買物会員IDを、端末4から取引管理サーバ1に出力するためのボタンである。連携確認画面SCCは、ユーザにより選択可能な戻るボタンBGを表示する。戻るボタンBGは、端末4に表示される画像を、連携確認画面SCCから取引トップ画面SCAに遷移させるためのボタンである。なお、端末4は、買物会員ID及び電子レシート会員IDの連携後、買物会員IDのみを記憶してもよいし、買物会員ID及び電子レシート会員IDの両方を記憶してもよい。
【0084】
図9は、端末4に表示される電子レシートトップ画面SCDの表示例を示す図である。
電子レシートトップ画面SCDは、取引トップ画面SCAにおける電子レシートボタンBBの選択後に端末4に表示される画像である。電子レシートトップ画面SCDは、アプリ内ブラウザで端末4に表示される画像でもよい。買物会員ID及び電子レシート会員IDが連携されていない場合について説明する。この場合、端末4に表示される画像は、取引トップ画面SCAにおける電子レシートボタンBBの選択に基づいて、取引トップ画面SCA、個人認証画面SCB、連携確認画面SCC、電子レシートトップ画面SCDの順に遷移する。買物会員ID及び電子レシート会員IDが連携されている場合について説明する。この場合、端末4に表示される画像は、取引トップ画面SCAにおける電子レシートボタンBBの選択に基づいて、取引トップ画面SCAから電子レシートトップ画面SCDに遷移する。なお、ユーザが電子レシートサービスについて会員登録済みである場合、端末4は、電子レシート会員ID及びパスワードを記憶することができる。この場合、端末4は、取引トップ画面SCAにおける電子レシートボタンBBの選択に基づいて、電子レシートトップ画面SCDの表示を省略し、電子レシートに関する画像を表示する。電子レシートトップ画面SCDは、ユーザにより選択可能なログインボタンBHを表示する。ログインボタンBHは、電子レシートサービスについて会員登録済みのユーザが電子レシート会員ID及びパスワードを入力するログイン画面を表示させるためのボタンである。電子レシートトップ画面SCDは、ユーザにより選択可能な新規登録ボタンBIを表示する。新規登録ボタンBIは、電子レシートサービスの会員ではないユーザが新規登録するための新規登録画面を表示させるためのボタンである。
【0085】
図10は、端末4に表示される決済選択画面SCEの表示例を示す図である。
決済選択画面SCEは、取引トップ画面SCAにおける買物開始ボタンBAの選択後、取引の決済方法を選択する場面で端末4に表示される画像である。決済選択画面SCEは、ユーザにより選択可能なスマホ決済ボタンBJを表示する。スマホ決済ボタンBJは、端末4を用いた取引のオンライン決済を行うためのボタンである。端末4に表示される画像は、スマホ決済ボタンBJの選択に基づいて、決済選択画面SCEから端末4を用いた取引のオンライン決済に関する画面に遷移する。決済選択画面SCEは、ユーザにより選択可能な会計機決済ボタンBKを表示する。会計機決済ボタンBKは、第1の会計機5を用いた取引の決済を行うためのボタンである。端末4に表示される画像は、会計機決済ボタンBKの選択に基づいて、決済選択画面SCEから第1の会計機5を用いた取引の決済に関する画面に遷移する。
【0086】
(動作例)
次に、情報処理システムSYにおける処理について説明する。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
なお、以下の端末4を主体とする説明は、端末4のプロセッサと読み替えてもよい。以下のオンライン決済用サーバ3を主体とする説明は、オンライン決済用サーバ3のプロセッサと読み替えてもよい。
【0087】
図11は、情報処理システムSYにおける電子レシートの表示処理の一例を示すシーケンス図である。
電子レシートの表示処理は、ユーザが端末4に表示されている取引トップ画面SCAにおいて電子レシートボタンBBを選択した後の処理である。
【0088】
端末4は、ユーザによる取引トップ画面SCAにおける電子レシートボタンBBの選択に基づいて、電子レシート表示指示を取引管理サーバ1に出力する(ACT1)。電子レシート表示指示は、端末4に電子レシートを表示させるための指示である。電子レシート表示指示は、買物会員IDを含む。買物会員ID及び電子レシート会員IDが連携されていない場合、表示指示は、買物会員IDを含まないこともある。
【0089】
取引管理サーバ1のプロセッサ10は、電子レシート表示指示を端末4から取得する(ACT2)。プロセッサ10は、照会APIにて、電子レシート表示指示に含まれる買物会員IDが電子レシート会員IDと連携済みであるか否かを電子レシートサーバ2に確認する(ACT3)。
【0090】
電子レシートサーバ2のプロセッサ20は、買物会員IDが電子レシート会員IDと連携済みであるか否かを示す応答を取引管理サーバ1に出力する(ACT4)。ACT4では、例えば、プロセッサ20は、ID記憶領域221に保存されているデータに基づいて、買物会員IDが電子レシート会員IDと連携済みであるか否かを確認する。
【0091】
取引管理サーバ1のプロセッサ10は、応答を電子レシートサーバ2から取得する。買物会員IDが電子レシート会員IDと未連携である場合、プロセッサ10は、端末4に個人認証画面SCBを表示させるための情報を端末4に出力する(ACT5)。買物会員IDが電子レシート会員IDと連携済みである場合、プロセッサ10は、端末4に電子レシートを表示させるための情報を端末4に出力する(ACT6)。端末4は、アプリ内ブラウザで電子レシートを表示してもよい。ここでは、端末4が端末4に記憶している電子レシート会員ID及びパスワードを取引管理サーバ1に出力することで、ユーザの操作を要することなく、ログインが行われる。そのため、プロセッサ10は、端末4に電子レシートトップ画面SCDを表示させるための処理を省略する。端末4が電子レシート会員ID及びパスワードを記憶していない場合、プロセッサ10は、端末4に電子レシートトップ画面SCDを表示させるための情報を端末4に出力する。
【0092】
図12A及び図12Bは、情報処理システムSYにおける買物会員ID及び電子レシート会員IDの連携処理の一例を示すシーケンス図である。
連携処理は、取引管理サーバ1及び電子レシートサーバ2の一方又は両方において、互いに紐付けられた買物会員ID及び電子レシート会員IDを記憶するための処理である。
ここでは、端末4は、取引管理サーバ1のプロセッサ10によるACT5の処理に基づいて、個人認証画面SCBを表示しているものとする。
【0093】
端末4は、個人認証画面SCBにおいて端末4の電話番号を入力された後の送信ボタンBCの選択に基づいて、電話番号を取引管理サーバ1に出力する(ACT10)。
【0094】
取引管理サーバ1の連携処理部101は、電話番号を端末4から取得する(ACT11)。連携処理部101は、認証コード発行APIにて、電子レシートサーバ2と連携する(ACT12)。
【0095】
電子レシートサーバ2の連携処理部201は、取引管理サーバ1から取得した電話番号に宛てて、認証コードを出力する(ACT13)。
【0096】
端末4は、電話番号に宛てられた認証コードを電子レシートサーバ2から取得する(ACT14)。端末4は、個人認証画面SCBにおいて認証コードを入力された後の認証ボタンBDの選択に基づいて、認証コードを取引管理サーバ1に出力する(ACT15)。
【0097】
取引管理サーバ1の連携処理部101は、端末4からの認証コードの取得に基づいて、認証コードチェックAPIにて、電子レシートサーバ2と連携する(ACT16)。
【0098】
電子レシートサーバ2の連携処理部201は、取引管理サーバ1が端末4から取得した認証コードの妥当性を確認する(ACT17)。ACT17では、例えば、連携処理部201は、端末4の電話番号に宛てて出力した認証コードと、取引管理サーバ1が端末4から取得した認証コードとを比較する。連携処理部201は、比較に基づいて、認証コードの妥当性を確認する。連携処理部201は、確認結果を取引管理サーバ1に出力する(ACT18)。確認結果は、認証コードが妥当であること又は認証コードが妥当ではないことを示す。
【0099】
取引管理サーバ1の連携処理部101は、確認結果を電子レシートサーバ2から取得する。認証コードが妥当である場合(図12AではOKと記載)、連携処理部101は、端末4に連携確認画面SCCを表示させるための情報を端末4に出力する(ACT19)。認証コードが妥当ではない場合(図12AではNGと記載)、連携処理部101は、端末4に個人認証画面SCBを表示させるための情報を端末4に出力する(ACT20)。ユーザは、個人認証画面SCBにおいて認証コードを再度入力することができる。
【0100】
端末4は、取引管理サーバ1の連携処理部101によるACT19の処理に基づいて、連携確認画面SCCを表示しているものとする。端末4は、連携確認画面SCCにおけるOKボタンBFの選択に基づいて、端末4に設定されている買物会員IDを取引管理サーバ1に出力する(ACT21)。
【0101】
取引管理サーバ1の連携処理部101は、買物会員IDを端末4から取得する(ACT22)。連携処理部101は、トークン発行APIにて、電子レシートサーバ2と連携する(ACT23)。
【0102】
電子レシートサーバ2の連携処理部201は、トークンを発行し、取引管理サーバ1から取得した買物会員IDに電子レシート会員IDを紐付けるための処理を開始する(ACT24)。連携処理部201は、発行したトークンをURL(Uniform Resource Locator)のパラメータに含め、取引管理サーバ1と連携する(ACT25)。
【0103】
取引管理サーバ1の連携処理部101は、URLのパラメータに基づいて、端末4に電子レシートトップ画面SCDを表示させるための情報を端末4に出力する(ACT26)。
【0104】
端末4は、電子レシートトップ画面SCDを表示する。ユーザが電子レシートサービスの会員である場合、ユーザは、電子レシートトップ画面SCDにおいてログインボタンBHを選択する。端末4は、ユーザによるログインボタンBHの選択に基づいて、ログイン画面を表示する(ACT27)。端末4は、ログイン画面においてユーザにより入力された電子レシート会員ID及びパスワードを、電子レシートサーバ2に出力する。ユーザが電子レシートサービスの会員ではない場合、ユーザは、電子レシートトップ画面SCDにおいて新規登録ボタンBIを選択する。端末4は、ユーザによる新規登録ボタンBIの選択に基づいて、新規登録画面を表示する(ACT28)。端末4は、新規登録画面においてユーザにより入力された新規登録のための電子レシート会員ID及びパスワードを、電子レシートサーバ2に出力する。電子レシートサーバ2の連携処理部201は、買物会員IDに、端末4から取得した電子レシート会員IDを紐付ける。連携処理部201は、互いに紐付けられた買物会員ID及び電子レシート会員IDをID記憶領域221に保存する。これにより、買物会員ID及び電子レシート会員IDは、連携される。取引管理サーバ1の連携処理部101は、互いに紐付けられた買物会員ID及び電子レシート会員IDを電子レシートサーバ2から取得し、ID記憶領域121に保存する。
【0105】
上述のように、実施形態は、買物アプリで買物サービスを利用するための買物会員ID及び電子レシートサービスを利用するための電子レシート会員IDを連携させることができる。これにより、実施形態は、買物アプリを用いた決済完了済みの取引に関する取引データを、取引の決済方法によらず、電子レシートサービスに連携することができる。
【0106】
次に、情報処理システムSYにおける電子レシートサーバ2に対する決済完了済みの取引に関する取引データの連携処理の3つの例について説明する。以下では、「取引データ」の表記は、断りのない限り、決済完了済みの取引に関する取引データを指すものとする。
【0107】
図13は、情報処理システムSYにおける電子レシートサーバ2に対する取引データの連携処理の第1の例を示すシーケンス図である。
第1の例は、取引管理サーバ1が取引管理サーバ1に記憶されている取引データを電子レシートサーバ2に連携する例である。
【0108】
端末4は、取引トップ画面SCAにおける買物開始ボタンBAの選択に基づいて、買物開始指示を取引管理サーバ1に出力する(ACT30)。買物開始指示は、買物アプリを用いた買物の開始の指示である。買物開始指示は、端末4に記憶されている買物会員IDを含む。
【0109】
取引管理サーバ1の通信処理部102は、買物開始指示を端末4から取得する(ACT31)。発行部103は、端末4を用いた取引について、第1の取引IDを発行する(ACT32)。ここでは、発行部103は、取引Xに関する第1の取引IDを発行するものとする。記憶制御部104は、発行部103により発行された第1の取引IDを取引データ記憶領域122に保存する。記憶制御部104は、端末4からの買物会員IDを取引Xに関する第1の取引IDに紐付けて取引データ記憶領域122に保存する。記憶制御部104は、買物会員IDに紐付けられている電子レシート会員IDをID記憶領域121から取得する。記憶制御部104は、取得された電子レシート会員IDを取引Xに関する第1の取引IDに紐付けて取引データ記憶領域122に保存する。通信処理部102は、発行部103により発行された取引Xに関する第1の取引IDを端末4に出力する(ACT33)。通信処理部102は、取引Xに関する電子レシート会員IDを端末4に出力してもよい。
【0110】
端末4は、取引Xに関する第1の取引IDを取引管理サーバ1から取得する(ACT34)。端末4は、取得した取引Xに関する第1の取引IDを補助記憶デバイスに保存する。端末4は、取引Xに関する電子レシート会員IDを取得する場合、取得された取引Xに関する電子レシート会員IDを補助記憶デバイスに保存する。端末4は、第1の取引IDで識別される取引Xについて、ユーザ操作に基づいて商品登録を実行する(ACT35)。ユーザは、端末4を用いた商品登録を終了すると、取引の決済を行う。ユーザは、取引の決済方法として、端末4を用いた取引のオンライン決済を選択するものとする。端末4は、決済選択画面SCEにおけるスマホ決済ボタンBJの選択に基づいて、オンライン決済開始指示をオンライン決済用サーバ3に出力する(ACT36)。オンライン決済開始指示は、端末4を用いた取引のオンライン決済の開始の指示である。オンライン決済開始指示は、買物会員ID、電子レシート会員ID又は第1の取引IDといった取引Xに関する識別情報を含んでもよい。
【0111】
オンライン決済用サーバ3は、オンライン決済開始指示を端末4から取得する(ACT37)。オンライン決済用サーバ3は、オンライン決済開始指示に含まれる第1の取引IDに基づいて、取引Xの金額情報を取引管理サーバ1から取得してもよい。オンライン決済用サーバ3は、オンライン決済開始指示に関連付けられた取引Xの金額情報を端末4から取得してもよい。オンライン決済用サーバ3は、端末4及びユーザが選択した決済方法に応じた決済センタと通信し、取得した金額情報で示される金額について、端末4を用いた取引のオンライン決済を処理する(ACT38)。オンライン決済用サーバ3は、端末4を用いた取引のオンライン決済の完了に基づいて、オンライン決済完了通知を端末4に出力する(ACT39)。オンライン決済完了通知は、端末4を用いた取引のオンライン決済の完了を示す。
【0112】
端末4は、オンライン決済完了通知をオンライン決済用サーバ3から取得する(ACT40)。ユーザは、取引の決済完了により、買物アプリを用いた買物を終了する。
【0113】
取引管理サーバ1の通信処理部102は、取引の決済ステータスの問い合わせをオンライン決済用サーバ3に出力する(ACT41)。ACT41では、例えば、通信処理部102は、取引の決済ステータスの問い合わせを、オンライン決済用サーバ3に一定間隔で繰り返し出力する。取引の決済ステータスは、端末4を用いた取引のオンライン決済のステータスである。決済ステータスの問い合わせは、決済ステータスの要求を含む。決済ステータスの問い合わせは、買物会員ID、電子レシート会員ID又は第1の取引IDといった取引Xに関する識別情報を含んでもよい。
【0114】
オンライン決済用サーバ3は、取引の決済ステータスの問い合わせを取引管理サーバ1から取得する(ACT42)。
【0115】
オンライン決済用サーバ3は、取引の決済ステータスの問い合わせに対する応答として、取引の決済ステータスを取引管理サーバ1に出力する(ACT43)。端末4を用いた取引のオンライン決済の完了前までは、オンライン決済用サーバ3は、取引の決済ステータスとして取引の未決済を含む通知を取引管理サーバ1に出力する。端末4を用いた取引のオンライン決済の完了後には、オンライン決済用サーバ3は、取引の決済ステータスとして取引の決済完了を含む通知を取引管理サーバ1に出力する。通知は、買物会員ID、電子レシート会員ID又は第1の取引IDといった取引Xに関する識別情報を含んでもよい。
【0116】
取引管理サーバ1の通信処理部102は、取引の決済ステータスをオンライン決済用サーバ3から取得する(ACT44)。ACT44では、例えば、端末4を用いた取引のオンライン決済の完了前までは、通信処理部102は、取引の決済ステータスとして取引の未決済を含む通知をオンライン決済用サーバ3から取得する。端末4を用いた取引のオンライン決済の完了後には、通信処理部102は、取引の決済ステータスとして取引の決済完了を含む通知をオンライン決済用サーバ3から取得する。
【0117】
取引の決済ステータスが取引の決済完了である場合、通信処理部102は、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを電子レシートサーバ2に出力する(ACT45)。ACT45では、例えば、通信処理部102は、オンライン決済用サーバ3からの通知に含まれる取引Xに関する識別情報を参照する。通信処理部102は、取引データ記憶領域122に記憶されている取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを電子レシートサーバ2に出力する。取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDは、互いに紐付けられている、取引Xに関する取引データ、取引Xに関する第1の取引ID及び取引Xに関する電子レシート会員IDである。
【0118】
電子レシートサーバ2の通信処理部202は、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを取引管理サーバ1から取得する(ACT46)。記憶制御部203は、取引管理サーバ1からの取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを電子レシート記憶領域222に保存する(ACT47)。プロセッサ20は、取引データに基づいて電子レシートデータを生成する。電子レシートデータは、取引Xに関する第1の取引IDを含む。プロセッサ20は、生成された電子レシートデータを取引Xに関する第1の取引IDに紐付けて電子レシート記憶領域222に保存する。これにより、電子レシート記憶領域222は、取引Xに関して、電子レシート会員ID、第1の取引ID、取引データ及び電子レシートデータを記憶する。
【0119】
図14は、情報処理システムSYにおける返品処理の一例を示すシーケンス図である。
ここでは、第1の例に関連する第1の会計機5での返品処理について説明する。第1の会計機5は、取引における返品を処理する装置の一例である。決済完了済みの取引Xを返品対象とする。ユーザは、電子レシートサービスを利用し、返品対象となる決済完了済みの取引Xに関する第1の取引IDを含む電子レシートを端末4に表示させるものとする。
【0120】
第1の会計機5の返品処理部503は、取引Xに関する第1の取引IDの入力を受け付ける(ACT50)。ACT50では、例えば、返品処理部503は、スキャナ55による端末4に表示されたコードシンボルの読み取りに基づいて、コードシンボルから取得される第1の取引IDの入力を受け付けてもよい。返品処理部503は、入力デバイス58を用いた第1の取引IDの入力操作に基づいて、第1の取引IDの入力を受け付けてもよい。通信処理部501は、第1の取引IDの入力に基づいて、取引Xに関する第1の取引IDに紐付けられている取引データの問い合わせを取引管理サーバ1に出力する(ACT51)。取引データの問い合わせは、取引データの要求を含む。取引データの問い合わせは、取引Xに関する第1の取引IDを含む。
【0121】
取引管理サーバ1の通信処理部102は、取引データの問い合わせを第1の会計機5から取得する(ACT52)。通信処理部102は、取引データの問い合わせに対する応答として、取引Xに関する第1の取引IDに紐付けられている取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを第1の会計機5に出力する(ACT53)。
【0122】
第1の会計機5の通信処理部501は、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを取引管理サーバ1から取得する(ACT54)。記憶制御部504は、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを補助記憶デバイス52に保存する(ACT55)。返品処理部503は、取引Xに関する取引データに基づいて、取引Xにおける返品を処理する(ACT56)。ACT56では、例えば、返品処理部503は、返品処理に基づいて、返品に関する返品情報を生成する。返品情報は、返品された商品の情報を含む。例えば、返品された商品の情報は、返品された商品の商品ID及び個数を含む。返品情報は、取引Xに関する第1の取引IDを含む。通信処理部501は、返品処理部503による返品処理に基づいて、返品情報を電子レシートサーバ2に出力する(ACT57)。
【0123】
電子レシートサーバ2の通信処理部202は、返品情報を第1の会計機5から取得する(ACT58)。記憶制御部203は、返品情報に基づいて、取引Xに関する取引データを更新する(ACT59)。ACT59では、例えば、記憶制御部203は、電子レシート記憶領域222において、返品情報に含まれる取引Xに関する第1の取引IDに紐付けられている取引Xに関する取引データを検索する。記憶制御部203は、検索された取引Xに関する取引データに対して、返品情報に含まれる返品された商品の情報を反映する。記憶制御部203は、反映に基づいて、取引Xに関する取引データを更新する。プロセッサ20は、更新された取引Xに関する取引データに基づいて取引Xに関する電子レシートデータを更新する。
【0124】
なお、ACT51では、第1の会計機5の通信処理部501は、第1の取引IDの入力に基づいて、問い合わせを取引管理サーバ1に出力しているが、これに限定されない。通信処理部501は、第1の取引IDの入力を要することなく、定期的に問い合わせを取引管理サーバ1に出力してもよい。この例では、問い合わせは、決済完了済みの取引を特定しない取引データの問い合わせである。通信処理部501は、取引毎に、電子レシート会員ID、第1の取引ID及び取引データを取引管理サーバ1から取得する。記憶制御部504は、取引毎に、電子レシート会員ID、第1の取引ID及び取引データを補助記憶デバイス52に保存する。これにより、補助記憶デバイス52は、取引毎に、電子レシート会員ID、第1の取引ID及び取引データを記憶する。電子レシート会員ID、第1の取引ID及び取引データは、互いに紐付けられている。
【0125】
第1の例によれば、取引管理サーバ1は、端末4を用いた取引Xのオンライン決済についての決済ステータスが取引Xの決済完了である場合、取引Xに関する取引データを電子レシートサーバ2に出力する。
これにより、取引管理サーバ1は、ユーザが端末4を用いた取引Xのオンライン決済を行う場合であっても、取引Xに関する取引データを電子レシートサーバ2に連携可能である。
【0126】
取引管理サーバ1は、取引の決済ステータスをオンライン決済用サーバ3から取得する。
これにより、取引管理サーバ1は、ユーザが端末4を用いた取引Xのオンライン決済を行う場合であっても、取引Xの決済完了を確認することができる。そのため、取引管理サーバ1は、決済完了済みの取引Xに関する取引データを電子レシートサーバ2に連携可能である。
【0127】
取引管理サーバ1は、取引の決済ステータスの問い合わせを、オンライン決済用サーバ3に繰り返し出力する。
これにより、取引管理サーバ1は、取引Xの決済完了を確認することができる。
【0128】
取引管理サーバ1は、第1の会計機5で利用可能なコード体系の第1の取引IDを電子レシートサーバ2に出力する。
これにより、取引管理サーバ1は、第1の会計機5で利用可能な第1の取引IDに紐付けて取引データを電子レシートサーバ2において管理させることができる。電子レシートサーバ2は、返品対象となる決済完了済みの取引に関する第1の取引IDを含む電子レシートを端末4で閲覧可能にすることができる。そのため、第1の会計機5は、第1の取引IDを用いた返品を処理することができる。第1の会計機5は、返品処理に基づいて、電子レシートサーバ2に記憶されている第1の取引IDに紐付けられた取引データを更新させることができる。ユーザは、取引データの更新に基づいて更新される電子レシートを閲覧することができる。
【0129】
図15は、情報処理システムSYにおける電子レシートサーバ2に対する取引データの連携処理の第2の例を示すシーケンス図である。
第2の例は、第1の会計機5が取引管理サーバ1に記憶されている取引データを電子レシートサーバ2に連携する例である。
【0130】
ACT60~A65の処理は、上述のACT30~ACT35の処理と同様であるため、これらの説明を省略する。ユーザは、端末4を用いた商品登録を終了すると、取引の決済を行う。取引の決済方法は、第1の会計機5を用いた取引の決済であるものとする。ユーザは、決済選択画面SCEにおいて会計機決済ボタンBKを選択する。
【0131】
第1の会計機5の決済処理部502は、入力デバイス58を用いたユーザ操作に基づいて、取引の決済処理を開始する(ACT66)。ACT66では、例えば、決済処理部502は、スキャナ55による端末4に表示されるコードシンボルの読み取りに基づいて、取引Xに関する第1の取引IDを取得する。通信処理部501は、決済処理部502による取引Xの決済開始に基づいて、コードシンボルに含まれる取引Xに関する第1の取引IDに紐付けられている取引データの問い合わせを取引管理サーバ1に出力する(ACT67)。取引データの問い合わせは、取引Xに関する第1の取引IDを含む。
【0132】
取引管理サーバ1の通信処理部102は、取引データの問い合わせを第1の会計機5から取得する(ACT68)。通信処理部102は、取引データの問い合わせに対する応答として、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを第1の会計機5に出力する(ACT69)。
【0133】
第1の会計機5の通信処理部501は、決済処理部502による取引Xの決済開始に基づいて、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを取引管理サーバ1から取得する(ACT70)。決済処理部502は、ユーザによる入出力インタフェース54の操作に基づいて、取得された取引Xに関する取引データに応じた取引Xの決済により代金を精算する(ACT71)。取引Xの決済は、第1の会計機5を用いていればよく、オンライン決済でもよいし、現金によるオフラインの決済でもよい。通信処理部501は、決済処理部502による取引Xの決済完了に基づいて、取引管理サーバ1から取得された取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを電子レシートサーバ2に出力する(ACT72)。
【0134】
電子レシートサーバ2の通信処理部202は、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを第1の会計機5から取得する(ACT73)。記憶制御部203は、第1の会計機5からの取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを電子レシート記憶領域222に保存する(ACT74)。プロセッサ20は、取引データに基づいて電子レシートデータを生成する。電子レシートデータは、取引Xに関する第1の取引IDを含む。プロセッサ20は、生成された電子レシートデータを取引Xに関する第1の取引IDに紐付けて電子レシート記憶領域222に保存する。これにより、電子レシート記憶領域222は、取引Xに関して、電子レシート会員ID、第1の取引ID、取引データ及び電子レシートデータを記憶する。
【0135】
第2の例に関連する第1の会計機5での返品処理は、図14を用いて説明した第1の例に関連する第1の会計機5での返品処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0136】
第2の例によれば、第1の会計機5は、取引Xの決済開始に基づいて取引Xに関する取引データを取引管理サーバ1から取得し、取引Xの決済完了に基づいて、取得された取引Xに関する取引データを電子レシートサーバ2に出力する。
これにより、第1の会計機5は、ユーザが第1の会計機5を用いた取引Xの決済を行う場合であっても、取引Xに関する取引データを電子レシートサーバ2に連携可能である。
【0137】
第1の会計機5は、取引Xに関する第1の取引IDを取引管理サーバ1から取得し、取得された取引Xに関する第1の取引IDを電子レシートサーバ2に出力する。
これにより、第1の会計機5は、取引データを電子レシートサーバ2に出力する際に、第1の取引IDとは異なる取引IDを新たに発行する必要がない。そのため、第1の会計機5の処理負荷は軽減される。
【0138】
第1の会計機5は、第1の会計機5で利用可能なコード体系の第1の取引IDを電子レシートサーバ2に出力する。
これにより、第1の会計機5は、第1の会計機5で利用可能な第1の取引IDに紐付けて取引データを電子レシートサーバ2において管理させることができる。電子レシートサーバ2は、返品対象となる決済完了済みの取引に関する第1の取引IDを含む電子レシートを端末4で閲覧可能にすることができる。そのため、第1の会計機5は、第1の取引IDを用いた返品を処理することができる。第1の会計機5は、返品処理に基づいて、電子レシートサーバ2に記憶されている第1の取引IDに紐付けられた取引データを更新させることができる。ユーザは、取引データの更新に基づいて更新される電子レシートを閲覧することができる。
【0139】
図16A及び図16Bは、情報処理システムSYにおける電子レシートサーバ2に対する取引データの連携処理の第3の例を示すシーケンス図である。
第3の例は、第2の会計機6が取引管理サーバ1に記憶されている取引データを電子レシートサーバ2に連携する例である。
ACT80~A90の処理は、上述のACT30~ACT40の処理と同様であるため、これらの説明を省略する。
【0140】
第2の会計機6の発行部605は、第2の取引IDを発行する(ACT91)。通信処理部601は、取引データの問い合わせを取引管理サーバ1に繰り返し出力する(ACT92)。取引データの問い合わせは、決済完了済みの取引を特定しない取引データの問い合わせである。
【0141】
取引管理サーバ1の通信処理部102は、取引データの問い合わせを第2の会計機6から取得する(ACT93)。通信処理部102は、取引データの問い合わせに対する応答として、特定の決済ステータス情報に紐付けられている取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを第2の会計機6に出力する(ACT94)。特定の決済ステータス情報は、取引の決済完了を示し、取引の決済方法として端末4を用いた取引のオンライン決済を示す情報を含む決済ステータス情報である。ここでは、通信処理部102は、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを第2の会計機6に出力するものとする。ここで、取引Xに紐付けられている決済ステータス情報は、上述のように、取引の決済完了を示す。そのため、通信処理部102は、端末4を用いた取引Xのオンライン決済の完了後に、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを第2の会計機6に出力する。
【0142】
第2の会計機6の通信処理部601は、端末4を用いた取引Xのオンライン決済の完了後に、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDを取引管理サーバ1から取得する(ACT95)。
【0143】
記憶制御部604は、取引Xに関する取引データ、第1の取引ID及び電子レシート会員IDに、発行部605により発行された第2の取引IDを紐付けて補助記憶デバイス62に保存する。取引Xに関する第1の取引IDに紐付けられている第2の取引IDは、取引Xに関する取引IDといえる。これにより、補助記憶デバイス62は、取引毎に、電子レシート会員ID、第1の取引ID、第2の取引ID及び取引データを記憶する。例えば、補助記憶デバイス62は、取引Xに関して、電子レシート会員ID、第1の取引ID、第2の取引ID及び取引データを記憶する。電子レシート会員ID、第1の取引ID、第2の取引ID及び取引データは、互いに紐付けられている。通信処理部601は、取込結果通知を取引管理サーバ1に出力する(ACT97)。取込結果通知は、第2の会計機6が取引データを正常に保存したことを示す通知である。取込結果通知は、互いに紐付けられている取引Xに関する第1の取引ID及び取引Xに関する第2の取引IDを含んでもよい。
【0144】
取引管理サーバ1の通信処理部102は、取込結果通知を第2の会計機6から取得する(ACT98)。取込結果通知が取引Xに関する第1の取引ID及び取引Xに関する第2の取引IDを含む場合、記憶制御部104は、取引Xに関する第1の取引IDに、取引Xに関する第2の取引IDを紐付けて取引データ記憶領域122に保存する。これにより、取引データ記憶領域122は、取引毎に、第1の取引ID、第2の取引ID、買物会員ID、電子レシート会員ID、取引データ及び決済ステータス情報を記憶する。例えば、取引データ記憶領域122は、取引Xに関して、第1の取引ID、第2の取引ID、買物会員ID、電子レシート会員ID、取引データ及び決済ステータス情報を記憶する。
【0145】
第2の会計機6の通信処理部601は、取引Xに関する取引データ、第2の取引ID及び電子レシート会員IDを電子レシートサーバ2に出力する(ACT100)。取引Xに関する取引データ、第2の取引ID及び電子レシート会員IDは、互いに紐付けられている、取引Xに関する取引データ、取引Xに関する第2の取引ID及び取引Xに関する電子レシート会員IDである。
【0146】
電子レシートサーバ2の通信処理部202は、取引Xに関する取引データ、第2の取引ID及び電子レシート会員IDを第2の会計機6から取得する(ACT101)。記憶制御部203は、第2の会計機6からの取引データ、第2の取引ID及び電子レシート会員IDを電子レシート記憶領域222に保存する(ACT102)。プロセッサ20は、取引データに基づいて電子レシートデータを生成する。電子レシートデータは、取引Xに関する第2の取引IDを含む。プロセッサ20は、生成された電子レシートデータを取引Xに関する第2の取引IDに紐付けて電子レシート記憶領域222に保存する。これにより、電子レシート記憶領域222は、取引Xに関して、電子レシート会員ID、第2の取引ID、取引データ及び電子レシートデータを記憶する。
【0147】
なお、ACT91では、第2の会計機6の発行部605は、通信処理部601によるACT95の処理の前に第2の取引IDを発行しているが、発行タイミングは、これに限定されない。発行部605は、端末4を用いた新たな取引Xのオンライン決済の完了を確認した後に、第2の取引IDを発行してもよい。つまり、発行部605は、通信処理部601によるACT95の処理の後に第2の取引IDを発行してもよい。
なお、ACT94では、取引管理サーバ1の通信処理部102は、取引データの問い合わせに対する応答として、データを第2の会計機6に出力しているが、これに限定されない。通信処理部102は、任意の取引に関する決済ステータス情報が特定の決済ステータス情報に更新された場合、この特定の決済ステータス情報に紐付けられているデータを自律的に第2の会計機6に出力してもよい。
【0148】
図17は、情報処理システムSYにおける返品処理の別の例を示すシーケンス図である。
ここでは、第3の例に関連する第2の会計機6での返品処理について説明する。第2の会計機6は、取引における返品を処理する装置の一例である。決済完了済みの取引Xを返品対象とする。ユーザは、電子レシートサービスを利用し、返品対象となる決済完了済みの取引Xに関する第2の取引IDを含む電子レシートを端末4に表示させるものとする。
【0149】
第2の会計機6の返品処理部603は、取引Xに関する第2の取引IDの入力を受け付ける(ACT110)。ACT110では、例えば、返品処理部603は、スキャナ65による端末4に表示されたコードシンボルの読み取りに基づいて、コードシンボルから取得される第2の取引IDの入力を受け付けてもよい。返品処理部603は、入力デバイス68を用いた第2の取引IDの入力操作に基づいて、第2の取引IDの入力を受け付けてもよい。
【0150】
返品処理部603は、補助記憶デバイス62に記憶されている第2の取引IDで識別される取引Xに関する取引データに基づいて、取引Xにおける返品を処理する(ACT111)。ACT111では、例えば、返品処理部603は、返品処理に基づいて、返品情報を生成する。返品情報は、取引Xに関する第2の取引IDを含む。通信処理部601は、返品処理部603による返品処理に基づいて、返品情報を電子レシートサーバ2に出力する(ACT112)。
【0151】
電子レシートサーバ2の通信処理部202は、返品情報を第2の会計機6から取得する(ACT113)。記憶制御部203は、返品情報に基づいて、取引Xに関する取引データを更新する(ACT114)。ACT114では、例えば、記憶制御部203は、電子レシート記憶領域222において、返品情報に含まれる取引Xに関する第2の取引IDに紐付けられている取引Xに関する取引データを検索する。記憶制御部203は、検索された取引Xに関する取引データに対して、返品情報に含まれる返品された商品の情報を反映する。記憶制御部203は、反映に基づいて、取引Xに関する取引データを更新する。プロセッサ20は、更新された取引Xに関する取引データに基づいて取引Xに関する電子レシートデータを更新する。
【0152】
なお、ACT111では、返品処理部603は、補助記憶デバイス62に記憶されている取引データに基づいて、取引Xにおける返品を処理しているが、これに限定されない。返品処理部603は、取引管理サーバ1の補助記憶デバイス12に記憶されている取引データに基づいて、取引Xにおける返品を処理してもよい。
【0153】
第3の例によれば、第2の会計機6は、端末4を用いた取引Xのオンライン決済の完了後に、取引管理サーバ1から取得した取引データ及び発行した第2の取引IDを電子レシートサーバ2に出力する。
これにより、第2の会計機6は、ユーザが端末4を用いた取引Xのオンライン決済を行う場合であっても、取引Xに関する取引データを電子レシートサーバ2に連携可能である。さらに、第2の会計機6は、取引管理サーバ1で発行された第1の取引IDが第2の会計機6で利用できない体系のIDであっても、第2の会計機6で利用可能な第2の取引IDに紐付けて取引データを電子レシートサーバ2において管理させることができる。電子レシートサーバ2は、返品対象となる決済完了済みの取引に関する第2の取引IDを含む電子レシートを端末4で閲覧可能にすることができる。そのため、第2の会計機6は、第2の取引IDを用いた返品を処理することができる。
【0154】
第2の会計機6は、取引データの問い合わせを取引管理サーバ1に繰り返し出力する。
これにより、第2の会計機6は、ユーザが端末4を用いた取引Xのオンライン決済を行う場合であっても、決済完了済みの取引に関する取引データを取引管理サーバ1から取得することができる。そのため、第2の会計機6は、決済完了済みの取引に関する取引データを電子レシートサーバ2に連携可能である。
【0155】
取引管理サーバ1は、取引の決済ステータスの問い合わせを、オンライン決済用サーバ3に繰り返し出力する。
これにより、取引管理サーバ1は、取引Xの決済完了を確認することができる。
【0156】
第2の会計機6は、第2の取引IDの入力に基づいて第2の取引IDで識別される取引Xにおける返品を処理し、第2の取引IDを含む返品情報を電子レシートサーバ2に出力する。
これにより、第2の会計機6は、返品処理に基づいて、電子レシートサーバ2に記憶されている第2の取引IDに紐付けられた取引データを更新させることができる。ユーザは、取引データの更新に基づいて更新される電子レシートを閲覧することができる。
【0157】
取引管理サーバ1に記憶されている取引データに紐付けられている第1の取引IDは、第2の会計機6で利用可能ではないコード体系である。
これにより、第2の会計機6は、第1の取引IDではなく、第2の会計機6で利用可能な第2の取引IDに紐付けて取引データを電子レシートサーバ2において管理させることができる。そのため、第2の会計機6は、第2の会計機6で利用可能な第2の取引IDを用いた返品を処理することができる。
【0158】
(効果)
実施形態によれば、取引管理サーバ1、第1の会計機5又は第2の会計機6は、取引の決済方法によらず、決済完了済みの取引に関する取引データを電子レシートサーバ2に連携可能である。
【0159】
上述の実施形態は、以下のように表されてもよい。
[A1] ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引に関する取引データを記憶する記憶部と、
前記端末を用いた前記取引のオンライン決済のステータスを取得する取得部と、
前記ステータスが前記取引の決済完了である場合、前記取引データを電子レシート装置に出力する出力部と、
を備える取引管理装置。
[A2] 前記取得部は、前記ステータスを、前記端末が前記オンライン決済のために通信するオンライン決済用装置から取得する、[A1]に記載の取引管理装置。
[A3] 前記出力部は、前記ステータスの問い合わせを、前記オンライン決済用装置に繰り返し出力する、[A1]又は[A2]に記載の取引管理装置。
[A4] 前記取引に関する取引コードは、前記取引における返品を処理する装置で利用可能なコード体系であり、
前記出力部は、前記取引コードを前記電子レシート装置に出力する、
[A1]~[A3]の何れかに記載の取引管理装置。
[A5] ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引に関する取引データを記憶する取引管理装置のコンピュータに、
前記端末を用いた前記取引のオンライン決済のステータスを取得する機能と、
前記ステータスが前記取引の決済完了である場合、前記取引データを電子レシート装置に出力する機能と、
を実行させることが可能なプログラム。
【0160】
[B1] ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引の決済を処理する決済処理部と、
前記取引の決済開始に基づいて、前記取引に関する取引データを記憶する取引管理装置から前記取引データを取得する取得部と、
前記取引の決済完了に基づいて、前記取引データを電子レシート装置に出力する出力部と、
を備える会計装置。
[B2] 前記取得部は、前記取引に関する取引コードを前記取引管理装置から取得し、
前記出力部は、前記取引コードを電子レシート装置に出力する、[B1]に記載の会計装置。
[B3] 前記取引コードは、前記会計機で利用可能なコード体系である、[B1]又は[B2]に記載の会計装置。
[B4] コンピュータに、
ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引の決済を処理する機能と、
前記取引の決済開始に基づいて、前記取引に関する取引データを記憶する取引管理装置から前記取引データを取得する機能と、
前記取引の決済完了に基づいて、前記取引データを電子レシート装置に出力する機能と、
を実行させることが可能なプログラム。
【0161】
[C1] ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引のオンライン決済の完了後に、前記取引に関する取引データ及び前記取引に関する第1の取引コードを記憶する取引管理装置から前記取引データ及び前記第1の取引コードを取得する取得部と、
前記第1の取引コードとは異なるコード体系の第2の取引コードを発行する発行部と、
前記取引データ及び前記第2の取引コードを電子レシート装置に出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
[C2] 前記オンライン決済は、前記端末とオンライン決済用装置との通信に基づく、会計機を介さない決済である、[C1]に記載の情報処理装置。
[C3] 前記第1の取引コードは、情報処理装置で利用可能ではないコード体系である、[C1]又は[C2]に記載の情報処理装置。
[C4] 前記第2の取引コードは、前記第1の取引コードよりも桁数が少ないコード体系である、[C1]~[C3]の何れかに記載の情報処理装置。
[C5] 前記出力部は、取引データの問い合わせを前記取引管理装置に繰り返し出力する、[C1]~[C4]の何れかに記載の情報処理装置。
[C6] 前記第2の取引コードの入力に基づいて、前記取引における返品を処理する返品処理部をさらに備え、
前記出力部は、前記第2の取引コードを含む前記返品に関する情報を前記電子レシート装置に出力する、
[C1]~[C5]の何れかに記載の情報処理装置。
[C7] コンピュータに、
ユーザによる端末を用いた商品登録に基づく取引のオンライン決済の完了後に、前記取引に関する取引データ及び前記取引に関する第1の取引コードを記憶する取引管理装置から前記取引データ及び前記第1の取引コードを取得する機能と、
前記第1の取引コードとは異なるコード体系の第2の取引コードを発行する機能と、
前記取引データ及び前記第2の取引コードを電子レシート装置に出力する機能と、
を実行させることが可能なプログラム。
【0162】
(他の実施形態)
取引管理装置は、1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。会計装置は、1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。情報処理装置は、1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。
【0163】
上述の実施形態は、装置だけでなく、装置が実行する方法に適用されてもよい。上述の実施形態は、装置のコンピュータに各機能を実行させることが可能なプログラムに適用されてもよい。上述の実施形態は、プログラムを記憶する記録媒体に適用されてもよい。
【0164】
プログラムは、実施形態に係る装置に記憶された状態で譲渡されてよいし、装置に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0165】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0166】
1…取引管理サーバ、2…電子レシートサーバ、3…オンライン決済用サーバ、4…端末、5…第1の会計機、6…第2の会計機、10…プロセッサ、11…メインメモリ、12…補助記憶デバイス、13…通信インタフェース、20…プロセッサ、21…メインメモリ、22…補助記憶デバイス、23…通信インタフェース、50…プロセッサ、51…メインメモリ、52…補助記憶デバイス、53…通信インタフェース、54…入出力インタフェース、55…スキャナ、56…釣銭機、57…印刷デバイス、58…入力デバイス、59…表示デバイス、60…プロセッサ、61…メインメモリ、62…補助記憶デバイス、63…通信インタフェース、64…入出力インタフェース、65…スキャナ、66…釣銭機、67…印刷デバイス、68…入力デバイス、69…表示デバイス、101…連携処理部、102…通信処理部、103…発行部、104…記憶制御部、121…ID記憶領域、122…取引データ記憶領域、201…連携処理部、202…通信処理部、203…記憶制御部、501…通信処理部、、502…決済処理部、503…返品処理部、504…記憶制御部、601…通信処理部、、602…決済処理部、603…返品処理部、604…記憶制御部、605…発行部、BA…買物開始ボタン、BB…電子レシートボタン、BC…送信ボタン、BD…認証ボタン、BE…戻るボタン、BF…OKボタン、BG…戻るボタン、BH…ログインボタン、BI…新規登録ボタン、BJ…スマホ決済ボタン、BK…会計機決済ボタン、SCA…取引トップ画面、SCB…個人認証画面、SCC…連携確認画面、SCD…電子レシートトップ画面、SCE…決済選択画面、ST…店舗、SY…情報処理システム。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17