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特開2024-132233情報処理装置、情報処理端末及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132233
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理端末及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042939
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】小宮山 光
(72)【発明者】
【氏名】中原 可南子
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】オンライン決済処理のステータス確認を支援することができる情報処理装置、情報処理端末及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、ステータス処理部と、通信処理部とを備える。ステータス処理部は、端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、決済の完了が不明な不明取引を検出する。通信処理部は、ステータス処理部による不明取引の検出に基づいて、不明取引が検出されたことを認識可能な態様で端末に表示可能な不明取引に関する情報を端末へ出力する。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引を検出するステータス処理部と、
前記ステータス処理部による前記不明取引の検出に基づいて、前記不明取引が検出されたことを認識可能な態様で前記端末に表示可能な不明取引に関する情報を前記端末へ出力する通信処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記不明取引に関する情報は、前記不明取引が検出されたことを認識可能なマークを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記不明取引に関する情報は、前記不明取引が検出された端末の決済のステータスを問い合わせるための識別情報を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引を検出し、前記不明取引の検出に基づいて、前記不明取引が検出されたことを認識可能な態様で前記端末に表示可能な不明取引に関する情報を前記端末へ出力する店舗サーバと通信する情報処理端末であって、
前記決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引に関する情報を取得する通信処理部と、
前記不明取引に関する情報を表示部に表示する表示処理部と、
を含む情報処理端末。
【請求項5】
前記不明取引に関する情報は、前記不明取引が検出されたことを認識可能なマークを含む、
請求項4に記載の情報処理端末。
【請求項6】
前記不明取引に関する情報は、前記不明取引が検出された端末のステータスを前記決済サーバへ問い合わせるための識別情報を含む、
請求項4に記載の情報処理端末。
【請求項7】
コンピュータに、
端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引を検出する機能と、
前記不明取引の検出に基づいて、前記不明取引が検出されたことを認識可能な態様で前記端末に表示可能な不明取引に関する情報を前記端末へ出力する機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
【請求項8】
端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引を検出し、前記不明取引の検出に基づいて、前記不明取引が検出されたことを認識可能な態様で前記端末に表示可能な不明取引に関する情報を前記端末へ出力する店舗サーバと通信する情報処理端末において、
コンピュータに、
前記決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引に関する情報を取得する機能と、
前記不明取引に関する情報を表示部に表示する機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理端末及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ショッピングカートにPOS(Point Of Sales)装置を装備したカートPOSシステム、又はスマホPOSシステムが普及しつつある。また、これらのカートPOSシステム、又はスマホPOSシステムにおいて、オンライン決済サービスを連携させることも知られている。
【0003】
ユーザによりオンライン決済がされる場合、オンライン決済の処理が正しく完了しないことがある。この場合、小売店側では、決済処理の完了状況が把握できないため、二重払いが発生する可能性がある。
【0004】
そこで、小売店側でオンライン決済処理の完了状況を確認し、二重払い等の問題を防ぐための技術が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-153084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、オンライン決済処理のステータス確認を支援することができる情報処理装置、情報処理端末及び情報処理プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、情報処理装置は、ステータス処理部と、通信処理部とを備える。ステータス処理部は、端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、決済の完了が不明な不明取引を検出する。通信処理部は、ステータス処理部による不明取引の検出に基づいて、不明取引が検出されたことを認識可能な態様で端末に表示可能な不明取引に関する情報を端末へ出力する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムを例示するブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る店舗サーバの要部回路構成を例示するブロック図である。
図3図3は、実施形態に係るPOS端末の要部回路構成を例示するブロック図である。
図4図4は、実施形態に係るアテンダント端末の要部回路構成を例示するブロック図である。
図5図5は、実施形態に係るPOS端末において表示される決済方法選択画像の一例を示す模式図である。
図6図6は、実施形態に係るPOS端末において表示される通知画像の一例を示す模式図である。
図7図7は、実施形態に係るアテンダント端末において表示されるステータス確認画像の一例を示す模式図である。
図8図8は、実施形態に係るアテンダント端末において表示される詳細情報確認画像の一例を示す模式図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理システムによる情報処理の手順を例示するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
[構成例]
以下、図面を用いて実施形態について説明する。各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る情報処理システム100を例示するブロック図である。
情報処理システム100は、店舗サーバ1、POS端末2、アテンダント端末3、決済管理サーバ4、決済サーバ5、及び決済管理端末6を含む。店舗サーバ1、POS端末2、アテンダント端末3、決済管理サーバ4、決済サーバ5、及び決済管理端末6は、ネットワークを介して互いに通信自在に接続する。例えば、ネットワークは、インターネット、携帯通信網及びLAN(Local Area Network)等の種々のネットワークのうちの1以上のネットワークで構成される。1以上のネットワークは、無線ネットワークを含んでもよいし、有線ネットワークを含んでもよい。なお、情報処理システム100は、店舗サーバ1、POS端末2、アテンダント端末3、決済管理サーバ4、決済サーバ5、及び決済管理端末6のうちの少なくとも2つの機器を含むシステムを指すこともある。
【0010】
店舗サーバ1は、データを収集し、収集したデータを処理する電子機器である。電子機器は、コンピュータを含む。店舗サーバ1は、ネットワークを介して、POS端末2、アテンダント端末3、及び決済管理サーバ4と通信自在に接続する。店舗サーバ1は、POS端末2、アテンダント端末3、及び決済管理サーバ4から種々のデータを受け取り、POS端末2、アテンダント端末3、及び決済管理サーバ4に種々のデータを出力する。店舗サーバ1は、クラウドサーバであってもよい。この場合、POS端末2において行われる情報処理機能の一部がクラウド上にあってもよい。店舗サーバ1の構成例については後述する。店舗サーバ1は、情報処理装置の一例である。
【0011】
POS端末2は、他の電子機器と通信可能な電子機器である。POS端末2は、例えば、店舗において買物を行う客が使用する機器である。POS端末2は、買上商品の登録、数量変更、取消等の商品登録操作が可能な機器である。客は、例えば、POS端末2に内蔵、又は外部接続されたカメラ、又はスキャナにより商品の識別コード等を読み取ることで買上商品の登録を行う。商品登録は、POS端末2自身が商品マスタを保持する態様でもよい。この例では、POS端末2は、商品の識別コードの取得に基づいて商品マスタを参照し、取得した商品の識別コードに応じた商品情報を商品マスタから取得する。POS端末2は、取得した商品情報をPOS端末2において取引情報として登録する。これに代えて、ユーザによるPOS端末2を用いた商品登録は、店舗サーバ1が商品マスタを保持する態様でもよい。この例では、POS端末2は、商品の識別コードの取得に基づいて、取得した商品の識別コードを登録のリクエストとして店舗サーバ1に出力する。店舗サーバ1は、商品マスタを参照し、取得した商品の識別コードに応じた商品情報を商品マスタから取得する。店舗サーバ1は、取得した商品の識別コードを店舗サーバ1において取引情報として登録する。客は、例えば、POS端末2を操作して、登録した商品の取消、数量変更等の操作を行う。POS端末2は、買上商品の決済処理操作が可能な機器である。例えば、POS端末2は、決済サーバ5との通信に基づく電子的な決済を処理可能な機器である。客は、POS端末2を操作して、オンライン決済サービスを利用した決済を行うことができる。POS端末2は、カートに搭載して用いる端末でもよいし、カートに搭載することなく用いる端末でもよい。POS端末2は、店舗で貸し出される端末でもよいし、ユーザの所有する端末でもよい。POS端末2は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、又はタブレット端末等である。客は、ユーザ又は人と読み替えてもよい。POS端末2は、情報処理端末の一例である。POS端末2の構成例については後述する。客は、POS端末2のユーザの一例である。POS端末2は、一店舗に複数台あってもよい。
【0012】
アテンダント端末3は、他の電子機器と通信可能な電子機器である。アテンダント端末3は、例えば、店舗において客の行動を監視、及び支援するアテンダントが使用する機器である。アテンダント端末3は、決済サーバ5との通信に基づく電子的な決済を処理可能なPOS端末2の決済処理ステータスを管理可能な機器である。アテンダント端末3は、決済管理サーバ4と通信を行わない機器である。例えば、アテンダント端末3は、PC、スマートフォン、又はタブレット端末等である。アテンダントは、店員、係員、ユーザ又は人と読み替えてもよい。アテンダント端末3は、情報処理端末の一例である。アテンダントは、アテンダント端末3のユーザの一例である。アテンダント端末3は、一店舗に複数台あってもよい。
【0013】
決済管理サーバ4は、データを収集し、収集したデータを処理する電子機器である。電子機器は、コンピュータを含む。決済管理サーバ4は、ネットワークを介して、POS端末2、及び決済サーバ5と通信自在に接続する。決済管理サーバ4は、ユーザと店舗とでの商品の売買取引を処理する取引処理を管理するための情報処理を行う。決済管理サーバ4は、例えばクラウドサーバとして実現され、複数の店舗での決済処理を管理する。具体的には、決済管理サーバ4は、オンライン決済サービスを提供する決済サーバ5にアクセスし、オンライン決済サービスを利用した決済処理を中継する。決済管理サーバ4は、例えば、店舗サーバ1および決済サーバ5と接続し、POS端末2において、スマホ決済を可能とするためのWeb決済用のサーバである。決済管理サーバ4は、例えば、POS端末2と決済サーバ5との間を中継し、POS端末2において様々なスマホを利用した決済方法を提供するサイトとして機能してもよい。
【0014】
決済サーバ5は、例えば、オンライン決済サービスを提供するサーバである。決済サーバ5は、決済管理サーバ4からの指示に基づいて、決済処理を行う。決済サーバ5は、ユーザと店舗とでの商品の売買取引を処理する取引処理サービスを提供するための情報処理を行う。決済サーバ5は、例えばクラウドサーバとして実現され、複数の店舗で取引処理サービスを提供する。
【0015】
決済管理端末6は、他の電子機器と通信可能な電子機器である。決済管理端末6は、例えば、店舗においてアテンダントが使用する機器である。例えば、決済管理端末6は、PC、スマートフォン、又はタブレット端末等である。アテンダントは、決済管理端末6を介して決済管理サーバ4にアクセスし、決済処理の状況を示す決済処理ステータスを管理する。決済管理端末6は、アテンダントが決済管理サーバ4に決済処理ステータスを問い合わせるための機器である。決済処理ステータスは、POS端末2と決済サーバ5との通信に基づく電子的な決済の状態を示す。電子的な決済は、オンライン決済ともいう。POS端末2と決済サーバ5との通信に基づく電子的な決済は、会計機を介さない決済である。会計機は、店舗に設置され、POS端末2により処理される取引の会計に関わる会計処理を実行する。会計機は、会計処理に際して、会計に関わるユーザの操作を受け付ける端末装置である。会計機は、例えば、周知のセルフ式POS端末、又は周知の対面式POS端末であってもよい。会計機を介した決済は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済又はポイント等によるネットワークを介した非現金のオンラインの決済、及び、現金によるオフラインの決済を含む。決済処理ステータスは、オンライン決済の開始前、完了、及び未完了を示す。完了は、決済処理が適切に終了したことを示す。未完了は、決済処理が適切に終了していないことを示す。未完了は、決済処理が残高不足、利用限度額の超過、認証不可等のエラーが発生したことにより決済処理が適切に終了しなかったことを含む。残高不足は、例えば、電子マネー決済等において、電子マネーの残高が不足していることを示す。利用限度額の超過は、例えば、クレジットカード決済において、クレジットカードの利用限度額を超えていることを示す。認証不可は、例えば、クレジットカード決済において、クレジットカードの番号、セキュリティコード等による認証が行えなかったことを示す。未完了は、通信障害などで、決済処理が適切に終了したか否か不明の状態等であることを含む。決済処理ステータスが未完了であることは、決済の完了が不明な不明取引が発生したことに対応する。決済処理ステータスは、決済のステータス、又はステータスともいう。
【0016】
店舗サーバ1の構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る店舗サーバ1の要部回路構成を例示するブロック図である。
【0017】
店舗サーバ1は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13及び通信インタフェース14を含む電子機器である。店舗サーバ1を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。図1では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0018】
プロセッサ11は、店舗サーバ1の中枢部分に相当する。プロセッサ11は、店舗サーバ1のコンピュータを構成する要素である。例えば、プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)であるが、これに限定されない。プロセッサ11は、種々の回路で構成されていてもよい。プロセッサ11は、メインメモリ12又は補助記憶デバイス13に予め記憶されているプログラムをメインメモリ12に展開する。プログラムは、店舗サーバ1のプロセッサ11に後述する各部を実現または実行させるプログラムである。プロセッサ11は、メインメモリ12に展開されるプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0019】
メインメモリ12は、店舗サーバ1の主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、店舗サーバ1のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を含む。例えば、メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を含む。メインメモリ12は、プログラムを記憶する。
【0020】
補助記憶デバイス13は、店舗サーバ1の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス13は、店舗サーバ1のコンピュータを構成する要素である。補助記憶デバイス13は、EEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等である。補助記憶デバイス13は、上述のプログラム、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ11での処理によって生成されるデータを記憶する。補助記憶デバイス13は、上述のプログラムを記憶する。
【0021】
補助記憶デバイス13は、1以上のPOS端末2についての取引情報を記憶する。取引情報は、各POS端末2における取引処理に基づく情報である。取引情報は、店コード、端末コード、取引コード、取引ステータス、及び取引詳細情報を含む。取引コードは、取引毎に割り当てられた固有の識別情報である。取引ステータスは、取引の状態を示す。取引の状態は、例えば、入店、買物中、会計中、退店等を含む。入店は、利用開始してから最初の商品の登録処理が行われるまでの状態を示す。買物中は、POS端末2の取引について、商品の登録処理を行っている状態を示す。会計中は、POS端末2の取引について、支払処理を行っている状態を示す。退店は、POS端末2の取引について、商品の登録処理、支払処理等の取引処理が終了している状態を示す。取引詳細情報は、登録された商品の情報(以下、商品情報)等を含む。登録された商品情報は、商品識別情報、商品の数量、商品の金額等を含む。商品識別情報は、商品を個々に識別するために商品毎に割り当てられた固有の識別情報である。取引詳細情報は、支払処理の情報を含み得る。支払処理の情報は、決済処理ステータスを含んでもよい。取引詳細情報は、POS端末2のユーザ操作に基づいて更新され得る。
【0022】
通信インタフェース14は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、店舗サーバ1を他の電子機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0023】
なお、店舗サーバ1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。店舗サーバ1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0024】
上述のプロセッサ11に実現される各部について説明する。
プロセッサ11は、通信処理部110、登録処理部111、及びステータス処理部112を実現する。プロセッサ11に実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ11に実現される各部は、プロセッサ11及びメインメモリ12を含む制御部に実現されるということもできる。
【0025】
通信処理部110は、通信インタフェース14を介したPOS端末2との通信を処理する。通信処理部110は、通信インタフェース14を介して、情報をPOS端末2に出力する。通信処理部110は、通信インタフェース14を介して、情報をPOS端末2から取得する。通信処理部110は、通信インタフェース14を介したアテンダント端末3との通信を処理する。通信処理部110は、通信インタフェース14を介して、情報をアテンダント端末3に出力する。通信処理部110は、通信インタフェース14を介して、情報をアテンダント端末3から取得する。
【0026】
登録処理部111は、POS端末2から取得した商品登録要求に基づいて、商品登録処理を行う。登録処理部111はPOS端末2から商品登録要求を取得すると、商品登録要求に含まれる商品識別情報に基づいて商品マスタから商品情報を取得し、取引情報へ記録する。商品マスタは、商品識別情報と、店舗において取り扱われる商品の商品情報を関連付けて記憶する。商品情報は、商品名、価格等を含む。
【0027】
ステータス処理部112は、決済処理ステータスに関する情報処理を実行する。ステータス処理部112は、通信処理部110を介した決済管理サーバ4に対する決済処理ステータスの問合せ結果に基づいて、決済処理ステータスに関する情報処理を実行する。
【0028】
POS端末2の構成例について説明する。
図3は、実施形態に係るPOS端末2の要部回路構成を例示するブロック図である。
【0029】
POS端末2は、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、通信インタフェース24、接続インタフェース25、表示デバイス26、スピーカ27、入力デバイス28、及びカメラ29を含む電子機器である。POS端末2を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。POS端末2は、入力デバイス28、又はカメラ29により商品の識別コード等を読み取ることで買上商品の登録を行う。POS端末2は、商品登録、及び決済処理をユーザ操作に基づいて行う。
【0030】
プロセッサ21は、POS端末2の中枢部分に相当する。プロセッサ21は、POS端末2のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ21は、上述のプロセッサ11と同様のハードウェア構成である。プロセッサ21は、メインメモリ22または補助記憶デバイス23に予め記憶されているプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0031】
メインメモリ22は、POS端末2の主記憶部分に相当する。メインメモリ22は、POS端末2のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ22は、上述のメインメモリ12と同様のハードウェア構成である。メインメモリ22は、プログラムを記憶する。
【0032】
補助記憶デバイス23は、POS端末2の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス23は、POS端末2のコンピュータを構成する要素である。補助記憶デバイス23は、上述の補助記憶デバイス13と同様のハードウェア構成である。補助記憶デバイス23は、上述のプログラムを記憶する。
【0033】
補助記憶デバイス23は、POS端末2の取引情報を記憶する。取引情報は、POS端末2の識別情報等を含む。POS端末2の識別情報は、POS端末2を個々に識別するためにPOS端末2毎に割り当てられた固有の識別情報である。POS端末2の識別情報は、POS端末2のIPアドレス等を含む。取引情報は、POS端末2のユーザのユーザ識別情報を含んでもよい。ユーザ識別情報は、ユーザを個々に識別するためにユーザ毎に割り当てられた固有の識別情報である。
【0034】
通信インタフェース24は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、POS端末2を他の機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。例えば、ネットワークを介してPOS端末2と外部機器とを通信可能に接続する。ネットワークは、無線ネットワークを含んでもよいし、有線ネットワークを含んでもよい。ネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等を含む。
【0035】
接続インタフェース25は、POS端末2と外部機器とを有線接続するためのインタフェースである。外部機器は、スキャナ250を含む。
【0036】
表示デバイス26は、プロセッサ21の制御により種々の画面を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス26は、液晶ディスプレイまたはEL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。表示デバイス26は、表示部の一例である。
【0037】
スピーカ27は、POS端末2の制御により音声を出力可能なデバイスである。スピーカ27は、音声出力デバイスの一例である。
【0038】
入力デバイス28は、POS端末2へデータ又は指示を入力可能なデバイスである。入力デバイス28は、キーボードまたはタッチパネル等を含んでもよい。入力デバイス28は、スキャナを含んでもよい。客は、スキャナにより商品の識別コード等を読み取ることで買上商品の登録を行うことができる。
【0039】
カメラ29は、撮影範囲の撮影データを取得可能なデバイスである。カメラ29は、例えば、カート内の商品を撮影し得る。客は、カメラ29により商品の識別コード等を読み取ることで買上商品の登録を行うことができる。
【0040】
なお、POS端末2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。POS端末2は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0041】
上述のプロセッサ21に実現される各部について説明する。
プロセッサ21は、通信処理部210、及び表示処理部211を実現する。プロセッサ21に実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ21に実現される各部は、プロセッサ21及びメインメモリ22を含む制御部に実現されるということもできる。プロセッサ21は、商品登録処理、及び決済処理を行う。プロセッサ21は、決済処理の際に、通信処理部210、及び表示処理部211を実現する。
【0042】
通信処理部210は、通信インタフェース24を介した店舗サーバ1との通信を処理する。通信処理部210は、通信インタフェース24を介して、情報を店舗サーバ1に出力する。通信処理部210は、通信インタフェース24を介して、情報を店舗サーバ1から取得する。通信処理部210は、通信インタフェース24を介した決済管理サーバ4との通信を処理する。通信処理部210は、通信インタフェース24を介して、情報を決済管理サーバ4に出力する。通信処理部210は、通信インタフェース24を介して、情報を決済管理サーバ4から取得する。
【0043】
表示処理部211は、画像を表示デバイス26に表示する。表示処理部211は、ユーザの処理に基づいて、画像を表示デバイス26に表示してもよい。
【0044】
アテンダント端末3の構成例について説明する。
図4は、実施形態に係るアテンダント端末3の要部回路構成を例示するブロック図である。
【0045】
アテンダント端末3は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、通信インタフェース34、入力デバイス35、及び表示デバイス36を含む電子機器である。アテンダント端末3を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。
【0046】
プロセッサ31は、アテンダント端末3の中枢部分に相当する。プロセッサ31は、アテンダント端末3のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ31は、上述のプロセッサ11と同様のハードウェア構成である。プロセッサ31は、メインメモリ32または補助記憶デバイス33に予め記憶されているプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0047】
メインメモリ32は、アテンダント端末3の主記憶部分に相当する。メインメモリ32は、アテンダント端末3のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ32は、上述のメインメモリ12と同様のハードウェア構成である。メインメモリ32は、プログラムを記憶する。
【0048】
補助記憶デバイス33は、アテンダント端末3の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス33は、アテンダント端末3のコンピュータを構成する要素である。補助記憶デバイス33は、上述の補助記憶デバイス13と同様のハードウェア構成である。補助記憶デバイス33は、上述のプログラムを記憶する。
【0049】
補助記憶デバイス33は、複数のPOS端末2の取引情報を一時的に記憶してもよい。補助記憶デバイス33は、複数のPOS端末2の決済処理ステータスを一時的に記憶してもよい。
【0050】
通信インタフェース34は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、アテンダント端末3を他の機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。例えば、ネットワークを介してアテンダント端末3と外部機器とを通信可能に接続する。ネットワークは、無線ネットワークを含んでもよいし、有線ネットワークを含んでもよい。ネットワークは、例えば、LAN、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等を含む。
【0051】
接続インタフェース25は、POS端末2と外部機器とを有線接続するためのインタフェースである。外部機器は、スキャナ250を含む。
【0052】
入力デバイス35は、アテンダント端末3へデータ又は指示を入力可能なデバイスである。入力デバイス35は、キーボードまたはタッチパネル等を含んでもよい。
【0053】
表示デバイス36は、プロセッサ31の制御により種々の画面を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス36は、液晶ディスプレイまたはELディスプレイ等である。表示デバイス36は、表示部の一例である。
【0054】
なお、アテンダント端末3のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。アテンダント端末3は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0055】
上述のプロセッサ31に実現される各部について説明する。
プロセッサ31は、通信処理部310、及び表示処理部311を実現する。プロセッサ31に実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ31に実現される各部は、プロセッサ31及びメインメモリ32を含む制御部に実現されるということもできる。
【0056】
通信処理部310は、通信インタフェース34を介した店舗サーバ1との通信を処理する。通信処理部310は、通信インタフェース34を介して、情報を店舗サーバ1に出力する。通信処理部310は、通信インタフェース34を介して、情報を店舗サーバ1から取得する。
【0057】
表示処理部311は、画像を表示デバイス36に表示する。表示処理部311は、ユーザの処理に基づいて、画像を表示デバイス36に表示してもよい。
【0058】
[表示例]
POS端末2の表示デバイス26に表示される画像について説明する。
図5は、実施形態に係るPOS端末2において表示される決済方法選択画像の一例を示す模式図である。POS端末2のユーザは、POS端末2を介して商品登録を行う。商品登録が終了し、ユーザにより会計開始を指示するための操作が行われると、決済方法を選択するための決済方法選択画像がPOS端末2の表示デバイス26に表示される。
【0059】
決済方法選択画像Imaは、取引商品の合計点数、決済金額、会員コードを示す文字列を含む。会員コードは、POS端末2のユーザ毎に割り当てられた固有の識別情報である。会員コードは例えば会員登録されたユーザの会員番号である。決済方法選択画像Imaは、ボタンBa、及びBbを含む。ボタンBaは、スマホ決済の指定を受けるためのソフトキーである。スマホ決済は、オンライン決済の一例である。ボタンBbは、会計機決済の指定を受けるためのソフトキーである。
【0060】
ユーザは、POS端末2を操作してオンライン決済サービスを利用した決済を行う場合には、ボタンBaをタップする等の、スマホ決済を指定するための予め定められた操作を行う。ユーザは、図示しない会計機を用いて決済を行う場合には、ボタンBbをタップする等の、会計機決済を指定するための予め定められた操作を行う。
【0061】
ユーザによりスマホ決済が指定された場合、POS端末2のプロセッサ21は、決済管理サーバ4に決済開始要求を出力する。決済管理サーバ4による決済処理は、既存のオンライン決済サービスにおいて知られたものでよい。ユーザにより会計機決済が指定された場合、POS端末2のプロセッサ21は、処理中の取引の代金の決済処理を会計機に行わせるための処理を実行する。会計機による決済処理は、公知の決済処理でよい。例えば、POS端末2のプロセッサ21は、ユーザにより会計機決済が指定されたことに基づいて、会計機で取引の決済処理を行うための会計機コードを表示デバイス26に表示する。ユーザは、会計機コードを会計機により読み取らせ、該当する取引の決済処理を行う。
【0062】
図6は、実施形態に係るPOS端末2において表示される通知画像の一例を示す模式図である。
【0063】
通知画像Imbは、オンライン決済処理が適切に完了せず、未完了である場合に通知される画像である。通知画像Imbは、「不明取引が発生しました」等のテキスト情報を含む。通知画像Imbは、オンライン決済取引コードを含む。オンライン決済取引コードは、オンライン決済の対象である取引に割り当てられた固有の識別情報である。オンライン決済取引コードは、例えば、店舗コード、端末ID、取引コード、日時を示すコードを含む。店舗コードは、店舗毎に割り当てられた固有の識別情報である。例えば、店舗コードは、POS端末2のユーザがチェックインを行った店舗の店舗コードである。端末IDは、POS端末2の識別情報である。取引コードは、取引毎に割り当てられた取引を識別するための固有の識別情報である。日時は、ユーザによりスマホ決済が指定された日時を示す。オンライン決済取引コードは、決済管理サーバ4において、決済処理を管理するためのコードである。オンライン決済取引コードは、不明取引に関する情報の一例である。オンライン決済取引コードは、POS端末2のユーザによりスマホ決済が選択され、決済管理サーバ4にPOS端末2が連携したタイミングで、決済管理サーバ4により発行される。POS端末2がカートに搭載して用いる端末である場合、オンライン決済取引コードは、POS端末2のユーザによりスマホ決済が選択され、決済管理サーバ4へリンクする二次元コードを表示デバイス26に表示したことに基づいて、決済管理サーバ4により発行されてもよい。オンライン決済取引コードは、オンライン決済の対象である取引を識別可能な情報であればよく、構成はこれに限定されない。オンライン決済取引コードは、不明取引が検出されたPOS端末2の決済処理ステータスを決済管理サーバ4に問い合わせるための識別情報である。オンライン決済取引コードは、不明取引を識別可能な識別情報であってもよい。オンライン決済取引コードは、不明取引が検出されたPOS端末2を識別可能な識別情報であってもよい。通知画像Imbは、「OK」ボタンを含んでもよい。不明取引に関する情報は、不正取引が検出されたことを認識可能な態様でPOS端末2、又はアテンダント端末3に表示可能な情報である。
【0064】
例えば、POS端末2のユーザは、通知画像Imbをアテンダントに見せる。アテンダントは、通知画像Imbに含まれるオンライン決済取引コードに基づいて、決済処理ステータスを確認する。具体的には、アテンダントは、決済管理端末6において、オンライン決済取引コードを入力し、決済管理サーバ4に決済処理ステータスを問い合わせる。アテンダントは、決済処理ステータスを確認し、該当する取引の決済処理が完了しているか否かを確認する。取引の決済処理が完了していない場合、アテンダントは、ユーザに再度決済処理を行ってもらう。取引の決済処理が複数回完了している場合、アテンダントは、決済管理端末6を介して、決済管理サーバ4に対して、完了している複数の決済処理のうち1つの決済処理を除いた残りの決済処理を取り消す指示を行う。取引の決済処理が複数回完了している場合は、例えば、店舗サーバ1により決済処理ステータスの問い合わせを行った後、決済サーバ5による決済処理が完了し、決済処理ステータスが変更される場合を含む。具体的には、店舗サーバ1による最初の問い合わせで、決済処理が完了しておらず、ユーザが再度決済処理を行い、その後、決済サーバ5による決済処理が完了する場合を含む。なお、アテンダントは、不明取引が検出された取引の決済を取り消してもよい。
【0065】
POS端末2の表示処理部211は、一定時間経過後、通知画像Imbを非表示としてもよいし、アテンダント、又はユーザによる「OK」ボタンの選択操作に基づいて、通知画像Imbを非表示としてもよい。
【0066】
アテンダント端末3の表示デバイス36に表示される画像について説明する。
図7は、実施形態に係るアテンダント端末3において表示されるステータス確認画像の一例を示す模式図である。
【0067】
図7は、アテンダント端末3において表示されるステータス確認画像Imcを示す。ステータス確認画像Imcは、1以上のPOS端末2のステータスを確認するための画像である。
【0068】
ステータス確認画像Imcは、端末ID、取引コード、回遊時間、登録点数、取引ステータス、中止フラグ等を含む。端末IDは、POS端末2の識別情報を示す。取引コードは、取引情報を識別可能な識別情報を示す。回遊時間は、ユーザによりPOS端末2の利用が開始されてからの時間を示す。登録点数は、ユーザにより登録された商品の数量を示す。取引ステータスは、入店、買物中、会計中、退店等のPOS端末2のステータスを示す。中止フラグは、ユーザにより商品登録が開始された後、商品登録の中止を行う中止ボタンが操作されたことを示す。
【0069】
ステータス確認画像Imcは、不明取引に関する通知として、エラーを示すマークMb含む。エラーは、不正取引を検出したことに対応する。例えば、アテンダント端末3は、取引ステータス欄にエラーを示すマークMbを表示してもよい。マークMbは、マークに限られず、不正取引が検出されたことを認識可能な態様で表示するものであればよい。マークMbは、不明取引に関する情報の一例である。マークMbは、複数のPOS端末2のステータスを示す一覧表示画像において、不正取引が検出されたPOS端末2を認識可能な態様で表示するものであってもよい。
【0070】
例えば、アテンダント端末3のユーザは、マークMbを確認し、該当するPOS端末2の詳細情報を確認する。ステータス確認画像Imcにおいて、ユーザによりマークMb、又はマークMbを含むレコードがタッチ入力等により選択された場合、図8に示す詳細情報確認画像Imdに遷移する。ユーザによりマークMb、又はマークMbを含むレコードが選択されたことは、ユーザにより不明取引が検出されたPOS端末2が選択されたことに対応する。
【0071】
図8は、実施形態に係るアテンダント端末3において表示される詳細情報確認画像の一例を示す模式図である。
図8はアテンダント端末3において表示される詳細情報確認画像Imdを示す。詳細情報確認画像Imdは、図7に示すステータス確認画像Imcにおいて、1つのレコードが選択された場合に表示される詳細情報確認画像である。詳細情報確認画像Imdは、アテンダント端末3のユーザにより選択されたPOS端末2のステータスを確認するための画像である。詳細情報確認画像Imdは、商品名、数量、金額等の情報を含む。詳細情報確認画像Imdは、オンライン決済取引コードMcを含む。
【0072】
例えば、アテンダント端末3のユーザは、詳細情報確認画像Imdに含まれるオンライン決済取引コードに基づいて、決済処理ステータスを確認する。具体的には、アテンダントは、決済管理端末6において、オンライン決済取引コードを入力し、決済管理サーバ4に決済処理ステータスを問い合わせる。アテンダントは、決済処理ステータスを確認し、該当する取引の決済処理が完了しているか否かを確認する。取引の決済処理が完了していない場合、アテンダントは、ユーザに再度決済処理を行ってもらう。取引の決済処理が複数回完了している場合、アテンダントは、決済管理端末6を介して、決済管理サーバ4に対して、決済処理を取り消す指示を行う。
【0073】
[動作例]
情報処理システム100による処理の手順について説明する。
なお、以下の店舗サーバ1を主体とする説明では、店舗サーバ1をプロセッサ11と読み替えてもよい。同様に、POS端末2を主体とする説明では、POS端末2をプロセッサ21と読み替えてもよい。アテンダント端末3を主体とする説明では、アテンダント端末3をプロセッサ31と読み替えてもよい。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
図9は、実施形態に係る情報処理システム100による情報処理の手順を例示するシーケンス図である。
以下の処理では、POS端末2のユーザが、店舗Aで買物をし、図5に示す決済方法選択画像において、スマホ決済が選択される場合を想定する。
【0074】
POS端末2のユーザは、店舗Aの入口に設置されたチェックイン機器を介して、チェックインを行う。例えば、ユーザがPOS端末2において専用のアプリケーションプログラムを起動すると、会員IDを表すバーコード又は二次元コード等が表示デバイス26に表示される。ユーザは、チェックイン機器を介して、会員IDの読取を行い、チェックインを行う。会員IDによるチェックインは、公知の処理により行われてもよい。POS端末2は、チェックイン処理を行った後、ユーザ操作に基づいて、商品登録処理を行う。
【0075】
以下の処理は、POS端末2のユーザによりスマホ決済が選択されたことに基づいて開始されるものとする。
【0076】
POS端末2の通信処理部210は、決済開始要求を決済管理サーバ4に出力する。POS端末2の通信処理部210は、決済開始要求を店舗サーバ1に出力してもよい。例えば、POS端末2の通信処理部210は、POS端末2のユーザによりスマホ決済が選択されたことに基づいて、決済開始要求を店舗サーバ1に出力してもよい。POS端末2がカートに搭載して用いる端末である場合、POS端末2の通信処理部210は、POS端末2のユーザによりスマホ決済が選択され、決済管理サーバ4へリンクする二次元コードを表示デバイス26に表示したことに基づいて、決済開始要求を店舗サーバ1に出力してもよい。店舗サーバ1は、決済開始要求を取得したことをトリガとして、決済処理ステータスを決済管理サーバ4に対して定期的に問い合わせてもよい。
【0077】
POS端末2は、決済管理サーバ4を介して決済処理を行う(ACT1)。
【0078】
決済管理サーバ4は、決済サーバ5と通信を行う(ACT11)。決済管理サーバ4は、POS端末2のユーザによる選択に基づいて、選択された決済サービスを提供する決済サーバ5と通信を行う。決済サーバ5は、POS端末2の取引について決済処理を行う。決済サーバ5は、決済処理の進行状況に基づいて、決済処理ステータスを決済管理サーバ4に出力する。決済管理サーバ4は、決済処理ステータスを取得する。決済管理サーバ4は、決済処理ステータスを記憶する。決済管理サーバ4は、決済取引毎にオンライン決済取引コードを割り当てる。決済管理サーバ4は、オンライン決済取引コードに基づいて、決済処理ステータスを管理する。
【0079】
決済管理サーバ4は、決済処理ステータスを取得する毎に決済処理ステータスを更新する(ACT12)。
【0080】
店舗サーバ1の通信処理部110は、決済処理ステータスを決済管理サーバ4に対して定期的に問い合わせる。店舗サーバ1の通信処理部110は、POS端末2からの決済開始要求に基づいて、問い合わせを開始してもよい。通信処理部110は、決済処理ステータスを決済管理サーバ4から取得する。
【0081】
店舗サーバ1のステータス処理部112は、取得した決済処理ステータスに基づいて、決済処理が適切に完了したか否かを判定する(ACT21)。ACT21では、例えば、ステータス処理部112は、決済処理ステータスが「完了」を示すか否かを判定する。ステータス処理部112により、決済処理ステータスが「完了」ではないと判定された場合(ACT21:YES)、処理は、ACT21からACT22に遷移する。ステータス処理部112により、決済処理ステータスが「完了」であると判定された場合(ACT21:NO)、処理は、終了する。
【0082】
店舗サーバ1の通信処理部110は、ステータス処理部112により決済処理ステータスが「完了」ではないと判定されたことに基づいて、不明取引に関する情報を出力する(ACT22)。決済処理ステータスが「完了」ではないと判定されたことは、不明取引の検出に対応する。ACT22では、例えば、通信処理部110は、POS端末2にオンライン決済取引コードを出力する。通信処理部110は、アテンダント端末3に不明取引が検出されたことを認識可能な態様でアテンダント端末3の表示デバイス36に表示させる情報を出力する。例えば、通信処理部110は、アテンダント端末3の表示デバイス36に不明取引が検出されたことを認識可能なマークを表示させる情報を出力してもよい。通信処理部110は、アテンダント端末3にオンライン決済取引コードを出力する。通信処理部110は、アテンダント端末3にマークを表示させる情報とオンライン決済取引コードを同時に出力してもよいし、別々に出力してもよい。
【0083】
POS端末2の通信処理部210は、不明取引に関する情報を取得する。POS端末2の表示処理部211は、不明取引に関する情報を表示デバイス26に表示する(ACT2)。ACT2では、例えば、POS端末2の表示処理部211は、店舗サーバ1から取得した不明取引に関する情報に基づいて、オンライン決済取引コードを表示デバイス26に表示する。
【0084】
アテンダント端末3の通信処理部310は、不明取引に関する情報を取得する。アテンダント端末3の表示処理部311は、不明取引に関する情報に基づいて、ステータス確認画像を更新する(ACT31)。ACT31では、例えば、表示処理部311は、店舗サーバ1から取得した不明取引に関する情報に基づいて、不明取引に関する情報を表示デバイス36に表示する。表示処理部311は、不明取引が検出されたことを認識可能なマークを含むステータス確認画像を表示デバイス36に表示する。
【0085】
アテンダント端末3の表示処理部311は、アテンダント端末3のユーザにより、不明取引が検出されたPOS端末2が選択されたか否かを判定する(ACT32)。表示処理部311により、不明取引が検出されたPOS端末2が選択されたと判定された場合(ACT32:YES)、処理は、ACT32からACT33に遷移する。表示処理部311により、不明取引が検出されたPOS端末2が選択されていないと判定された場合(ACT32:NO)、処理は、終了する。
【0086】
アテンダント端末3の表示処理部311は、店舗サーバ1から取得した不明取引に関する情報に基づいて、オンライン決済取引コードを表示デバイス36に表示する(ACT33)。
【0087】
[効果]
実施形態に係る店舗サーバ1は、POS端末2と決済サーバ5との通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、決済の完了が不明な不明取引を検出し、不明取引の検出に基づいて、不明取引が検出されたことを認識可能な態様でPOS端末2に表示可能な不明取引に関する情報をPOS端末2へ出力することができる。
例えば、店舗サーバ1は、決済管理サーバ4に対してPOS端末2の決済処理ステータスを問合せ、決済処理ステータスに基づいて不明取引が検出された場合、不明取引に関する情報をPOS端末2へ出力することができる。店舗サーバ1は、POS端末2を介して、不明取引に関する情報として、不明取引が検出されたことを認識可能な態様で表示させることができる。POS端末2のユーザは、不明取引に関する情報を受け取り、アテンダントに問い合わせることができる。アテンダントは、不明取引に関する情報に基づき、不明取引に関する対応を行うことができる。また、店舗サーバ1は、アテンダント端末3を介して、不明取引に関する情報として、不明取引が検出されたことを認識可能な態様で表示させることができる。アテンダント端末3のユーザは、不明取引に関する情報に基づき、不明取引に関する対応を行うことができる。このように、実施形態に係る店舗サーバ1は、オンライン決済処理の完了状況を確認することを支援することができる。
【0088】
実施形態に係る店舗サーバ1は、不明取引が検出されたことを認識可能なマークを含む不明取引に関する情報をアテンダント端末3へ出力することができる。例えば、店舗サーバ1は、アテンダント端末3を介して、マークを含むステータス確認画像を表示デバイス36に表示させることができる。アテンダント端末3のユーザは、マークに基づき、不明取引が検出されたPOS端末2を容易に認識することができる。アテンダント端末3のユーザは、不明取引に関する対応をより迅速に行うことができる。このように、実施形態に係る店舗サーバ1は、オンライン決済処理の完了状況を確認することを支援することができる。
【0089】
実施形態に係る店舗サーバ1は、不明取引が検出されたPOS端末2の決済のステータスを問い合わせるための識別情報を含む不明取引に関する情報をPOS端末2へ出力することができる。店舗サーバ1は、POS端末2を介して、不明取引に関する識別情報を表示させることができる。POS端末2のユーザは、不明取引に関する識別情報を受け取り、アテンダントに問い合わせることができる。アテンダントは、不明取引に関する識別情報に基づき、迅速に不明取引に関する対応を行うことができる。また、店舗サーバ1は、アテンダント端末3を介して、不明取引に関する識別情報を表示させることができる。アテンダント端末3のユーザは、不明取引に関する識別情報に基づき、迅速に不明取引に関する対応を行うことができる。このように、実施形態に係る店舗サーバ1は、オンライン決済処理の完了状況を確認することを支援することができる。
【0090】
実施形態に係るPOS端末2は、POS端末2と決済サーバ5との通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、決済の完了が不明な不明取引に関する情報を取得し、不明取引に関する情報を表示デバイス26に表示することができる。例えば、POS端末2は、店舗サーバ1から取得した不明取引に関する情報を表示デバイス26に表示することができる。POS端末2のユーザは、不明取引に関する情報を受け取り、アテンダントに問い合わせることができる。アテンダントは、不明取引に関する情報に基づき、不明取引に関する対応を行うことができる。このように、実施形態に係るPOS端末2は、オンライン決済処理の完了状況を確認することを支援することができる。
【0091】
また、実施形態に係るPOS端末2は、不明取引が検出されたPOS端末2の決済のステータスを問い合わせるための識別情報を含む不明取引に関する情報を表示デバイス26に表示することができる。POS端末2のユーザは、不明取引に関する識別情報を受け取り、アテンダントに問い合わせることができる。アテンダントは、不明取引に関する識別情報に基づき、迅速に不明取引に関する対応を行うことができる。
【0092】
実施形態に係るアテンダント端末3は、POS端末2と決済サーバ5との通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、決済の完了が不明な不明取引に関する情報を取得し、不明取引に関する情報を表示デバイス36に表示することができる。例えば、アテンダント端末3は、店舗サーバ1から取得した不明取引に関する情報を表示デバイス36に表示することができる。アテンダント端末3のユーザは、不明取引に関する情報に基づき、不明取引に関する対応を行うことができる。このように、実施形態に係る店舗サーバ1は、オンライン決済処理の完了状況を確認することを支援することができる。
【0093】
また、実施形態に係るアテンダント端末3は、不明取引が検出されたPOS端末2の決済のステータスを問い合わせるための識別情報を含む不明取引に関する情報を表示デバイス26に表示することができる。アテンダント端末3のユーザは、不明取引に関する識別情報に基づき、迅速に不明取引に関する対応を行うことができる。このように、実施形態に係る店舗サーバ1は、オンライン決済処理の完了状況を確認することを支援することができる。
【0094】
上述の実施形態に係る情報処理装置は、以下のように構成することができる。
[1] 端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引を検出するステータス処理部と、
前記ステータス処理部による前記不明取引の検出に基づいて、前記不明取引が検出されたことを認識可能な態様で前記端末に表示可能な不明取引に関する情報を前記端末へ出力する通信処理部と、
を備える情報処理装置。
[2] 前記不明取引に関する情報は、前記不明取引が検出されたことを認識可能なマークを含む、
[1]に記載の情報処理装置。
[3] 前記不明取引に関する情報は、前記不明取引が検出された端末の決済のステータスを問い合わせるための識別情報を含む、
[1]に記載の情報処理装置。
[4] 端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引を検出し、前記不明取引の検出に基づいて、前記不明取引が検出されたことを認識可能な態様で前記端末に表示可能な不明取引に関する情報を前記端末へ出力する店舗サーバと通信する情報処理端末であって、
決済サーバとの通信に基づく電子的な決済を処理可能な端末の前記決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引に関する情報を取得する通信処理部と、
前記不明取引に関する情報を表示部に表示する表示処理部と、
を含む情報処理端末。
[5] 前記不明取引に関する情報は、前記不明取引が検出されたことを認識可能なマークを含む、
[4]に記載の情報処理端末。
[6] 前記不明取引に関する情報は、前記不明取引が検出された端末のステータスを前記決済サーバへ問い合わせるための識別情報を含む、
[4]に記載の情報処理端末。
[7] コンピュータに、
端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引を検出する機能と、
前記不明取引の検出に基づいて、前記不明取引が検出されたことを認識可能な態様で前記端末に表示可能な不明取引に関する情報を前記端末へ出力する機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
[8] 端末と決済サーバとの通信に基づく電子的な決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引を検出し、前記不明取引の検出に基づいて、前記不明取引が検出されたことを認識可能な態様で前記端末に表示可能な不明取引に関する情報を前記端末へ出力する店舗サーバと通信する情報処理端末において、
コンピュータに、
前記決済のステータスに基づいて、前記決済の完了が不明な不明取引に関する情報を取得する機能と、
前記不明取引に関する情報を表示部に表示する機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
【0095】
[他の実施形態]
情報処理装置は、POS端末2のような1つの電子機器で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の電子機器で実現されてもよい。
上述の実施形態では、アテンダント端末3と決済管理端末6を別個のものとして記載したが、アテンダント端末3と決済管理端末6は一体型のものであってもよい。
【0096】
プログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0097】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0098】
1…店舗サーバ、2…POS端末、3…アテンダント端末、4…決済管理サーバ、5…決済サーバ、6…決済管理端末、11…プロセッサ、12…メインメモリ、13…補助記憶デバイス、14…通信インタフェース、21…プロセッサ、22…メインメモリ、23…補助記憶デバイス、24…通信インタフェース、25…接続インタフェース、26…表示デバイス、27…スピーカ、28…入力デバイス、29…カメラ、31…プロセッサ、32…メインメモリ、33…補助記憶デバイス、34…通信インタフェース、35…入力デバイス、36…表示デバイス、100…情報処理システム、110…通信処理部、111…登録処理部、112…ステータス処理部、210…通信処理部、211…表示処理部、250…スキャナ、310…通信処理部、311…表示処理部、Ba~Bb…ボタン、Ima…決済方法選択画像、Imb…通知画像、Imc…ステータス確認画像、Imd…詳細情報確認画像、Mb…マーク、Mc…オンライン決済取引コード。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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