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特開2024-132273ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラム
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  • 特開-ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラム 図1
  • 特開-ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラム 図2
  • 特開-ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラム 図3
  • 特開-ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラム 図4
  • 特開-ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラム 図5
  • 特開-ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラム 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132273
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラム
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/63 20150101AFI20240920BHJP
   E05F 15/48 20150101ALI20240920BHJP
   E05F 17/00 20060101ALN20240920BHJP
【FI】
E05F15/63
E05F15/48
E05F17/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042994
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】503405689
【氏名又は名称】ナブテスコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】来海 大輔
【テーマコード(参考)】
2E052
【Fターム(参考)】
2E052AA02
2E052CA06
2E052DA06
2E052DB06
2E052EA03
2E052EB01
2E052EC03
(57)【要約】
【課題】ドアの回転軸部材にかかる負荷を抑制するドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラムを提供する。
【解決手段】ドア駆動装置1は、回転動力を発生する駆動部20と、駆動部20の回転動力をドアに伝達する第1駆動機構30A及び第2駆動機構30Bと、回転動力によりドアを回転駆動させる第1回転軸及び第2回転軸と、ドアの全開位置及び全閉位置で第1駆動機構30A及び第2駆動機構30Bの変位を規制するストッパと、駆動部20を制御して、ドアを開閉する制御部11と、制御部11がドアを全開位置から全閉位置まで閉動作、又は全閉位置から全開位置まで開動作させたときの駆動部20の回転量を調整前回転量として取得する回転量取得部13と、駆動部20を調整するための調整量を取得する調整量取得部12と、調整前回転量から調整量を引いた値を駆動部20の回転量に設定する設定部14と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転動力を発生する駆動部と、
前記駆動部の回転動力をドアに伝達するリンク部と、
前記ドアに取り付けられて前記リンク部からの回転動力により前記ドアを回転駆動させる回転軸部材と、
前記ドアの全開位置及び全閉位置の少なくとも一方で前記リンク部の変位を規制するストッパと、
前記駆動部を制御して、前記ドアを開閉する制御部と、
前記制御部が前記ドアを前記全開位置から前記全閉位置まで閉動作、又は前記全閉位置から前記全開位置まで開動作させたときの前記駆動部の回転量を調整前回転量として取得する回転量取得部と、
前記駆動部の回転量を調整するための調整量を取得する調整量取得部と、
前記調整前回転量から前記調整量を引いた値を前記駆動部の回転量に設定する設定部と、を備える
ドア駆動装置。
【請求項2】
前記調整量取得部は、施工者の操作端末から入力された値を前記調整量として取得する
請求項1に記載のドア駆動装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ドアを前記閉動作又は前記開動作させた後、前記駆動部による前記ドアの駆動を解除し、
前記調整量取得部は、前記閉動作又は前記開動作の後に前記閉動作又は前記開動作から前記ドアが反転して停止するまでの回転量を前記調整量として取得する
請求項1に記載のドア駆動装置。
【請求項4】
駆動部と、前記駆動部の回転動力をドアに伝達するリンク部と、前記ドアに取り付けられて前記リンク部からの回転動力により前記ドアを回転駆動させる回転軸部材と、前記ドアの全開位置及び全閉位置の少なくとも一方で前記リンク部の変位を規制するストッパと、を備えるドア駆動装置の調整方法であって、
前記ドアを前記全開位置から前記全閉位置まで閉動作、又は前記全閉位置から前記全開位置まで開動作させたときの前記駆動部の回転量を調整前回転量として取得する回転量取得ステップと、
前記駆動部の回転量を調整するための調整量を取得する調整量取得ステップと、
前記調整前回転量から前記調整量を引いた値を前記駆動部の回転量に設定する設定ステップと、を含む
ドア駆動装置の調整方法。
【請求項5】
駆動部と、前記駆動部の回転動力をドアに伝達するリンク部と、前記ドアに取り付けられて前記リンク部からの回転動力により前記ドアを回転駆動させる回転軸部材と、前記ドアの全開位置及び全閉位置の少なくとも一方で前記リンク部の変位を規制するストッパと、を備えるドア駆動装置の調整プログラムであって、
前記ドアを前記全開位置から前記全閉位置まで閉動作、又は前記全閉位置から前記全開位置まで開動作させたときの前記駆動部の回転量を調整前回転量として取得する回転量取得ステップと、
前記駆動部の回転量を調整するための調整量を取得する調整量取得ステップと、
前記調整前回転量から前記調整量を引いた値を前記駆動部の回転量に設定する設定ステップと、をコンピュータが実行する
ドア駆動装置の調整プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア駆動装置、ドア駆動装置の調整方法、及びドア駆動装置の調整プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の従来技術に記載のドア駆動装置は、モータを有する駆動部と、駆動部に連結される連結棒と、連結棒に連結されるとともにドアと一体に回転する回転軸とを備える。駆動部は、モータに接続される駆動軸と、駆動軸の両側に一体に設けられるとともに連結棒に連結されるアームとを備える。駆動部には、ストッパが設けられる。ドア駆動装置は、駆動軸又はアームがストッパに接触することにより駆動軸の回転が全開位置及び全閉位置において規制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3-129684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ドア駆動装置では、駆動軸の回転がストッパに規制されることにより回転軸部材の回転が停止するとともにドアの移動が停止する。このとき、回転軸部材には、ドアの慣性エネルギーによる負荷が掛かることになる。このため、ドア駆動装置において、ドアの回転軸部材への負荷を低減することが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するドア駆動装置は、回転動力を発生する駆動部と、前記駆動部の回転動力をドアに伝達するリンク部と、前記ドアに取り付けられて前記リンク部からの回転動力により前記ドアを回転駆動させる回転軸部材と、前記ドアの全開位置及び全閉位置の少なくとも一方で前記リンク部の変位を規制するストッパと、前記駆動部を制御して、前記ドアを開閉する制御部と、前記制御部が前記ドアを前記全開位置から前記全閉位置まで閉動作、又は前記全閉位置から前記全開位置まで開動作させたときの前記駆動部の回転量を調整前回転量として取得する回転量取得部と、前記駆動部の回転量を調整するための調整量を取得する調整量取得部と、前記調整前回転量から前記調整量を引いた値を前記駆動部の回転量に設定する設定部と、を備える。
【0006】
上記構成によれば、ストッパに規制されることで決定するドアの全開位置と全閉位置との間の駆動部の回転量を調整前回転量として取得して、調整前回転量から調整量を引くことでドアを開閉するときの駆動部の回転量を設定する。このため、ストッパによって規制されることで決定するドアの全開位置又は全閉位置よりも手前で駆動部の回転を停止することができ、ドアの回転軸部材に掛かる負荷を抑制することができる。
【0007】
上記ドア駆動装置について、前記調整量取得部は、施工者の操作端末から入力された値を前記調整量として取得することが好ましい。
上記ドア駆動装置について、前記制御部は、前記ドアを前記閉動作又は前記開動作させた後、前記駆動部による前記ドアの駆動を解除し、前記調整量取得部は、前記閉動作又は前記開動作の後に前記閉動作又は前記開動作から前記ドアが反転して停止するまでの回転量を前記調整量として取得することが好ましい。
【0008】
上記課題を解決するドア駆動装置の調整方法は、駆動部と、前記駆動部の回転動力をドアに伝達するリンク部と、前記ドアに取り付けられて前記リンク部からの回転動力により前記ドアを回転駆動させる回転軸部材と、前記ドアの全開位置及び全閉位置の少なくとも一方で前記リンク部の変位を規制するストッパと、を備えるドア駆動装置の調整方法であって、前記ドアを前記全開位置から前記全閉位置まで閉動作、又は前記全閉位置から前記全開位置まで開動作させたときの前記駆動部の回転量を調整前回転量として取得する回転量取得ステップと、前記駆動部の回転量を調整するための調整量を取得する調整量取得ステップと、前記調整前回転量から前記調整量を引いた値を前記駆動部の回転量に設定する設定ステップと、を含む。
【0009】
上記方法によれば、ストッパに規制されることで決定するドアの全開位置と全閉位置との間の駆動部の回転量を調整前回転量として取得して、調整前回転量から調整量を引くことでドアを開閉するときの駆動部の回転量を設定する。このため、ストッパによって規制されることで決定するドアの全開位置又は全閉位置よりも手前で駆動部の回転を停止することができ、ドアの回転軸部材に掛かる負荷を抑制することができる。
【0010】
上記課題を解決するドア駆動装置の調整プログラムは、駆動部と、前記駆動部の回転動力をドアに伝達するリンク部と、前記ドアに取り付けられて前記リンク部からの回転動力により前記ドアを回転駆動させる回転軸部材と、前記ドアの全開位置及び全閉位置の少なくとも一方で前記リンク部の変位を規制するストッパと、を備えるドア駆動装置の調整プログラムであって、前記ドアを前記全開位置から前記全閉位置まで閉動作、又は前記全閉位置から前記全開位置まで開動作させたときの前記駆動部の回転量を調整前回転量として取得する回転量取得ステップと、前記駆動部の回転量を調整するための調整量を取得する調整量取得ステップと、前記調整前回転量から前記調整量を引いた値を前記駆動部の回転量に設定する設定ステップと、をコンピュータが実行する。
【0011】
上記プログラムによれば、ストッパに規制されることで決定するドアの全開位置と全閉位置との間の駆動部の回転量を調整前回転量として取得して、調整前回転量から調整量を引くことでドアを開閉するときの駆動部の回転量を設定する。このため、ストッパによって規制されることで決定するドアの全開位置又は全閉位置よりも手前で駆動部の回転を停止することができ、ドアの回転軸部材に掛かる負荷を抑制することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ドアの回転軸部材への負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】ドア駆動装置の第1実施形態の構成を示す平面図である。
図2】同実施形態のドア駆動装置の電気的構成を示すブロック図である。
図3】同実施形態のドア駆動装置の調整処理を示すフローチャートである。
図4】ドア駆動装置の第2実施形態の調整処理を示すフローチャートである。
図5】ドア駆動装置の第3実施形態の調整処理を示すフローチャートである。
図6】ドア駆動装置の第4実施形態の構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、図1図3を参照して、ドア駆動装置の第1実施形態について説明する。ドア駆動装置は、両開き戸を開閉駆動する装置である。
【0015】
図1に示すように、ドア駆動装置1は、直方体状のケース2に収納される。ケース2は、無目に相当する。ドア駆動装置1は、ドア制御装置10と、駆動部20と、第1駆動機構30A及び第2駆動機構30Bと、を備える。ドア制御装置10は、駆動部20を制御して、第1ドア3及び第2ドア4を開閉する。駆動部20は、例えばモータであって、回転動力を発生する。第1駆動機構30Aは、駆動部20の回転動力を第1ドア3に伝達する。第2駆動機構30Bは、駆動部20の回転動力を第2ドア4に伝達する。第1駆動機構30A及び第2駆動機構30Bは、リンク部に相当する。
【0016】
駆動部20は、駆動軸22と、駆動アーム23と、規制板24と、全開ストッパ27と、全閉ストッパ28と、を備える。駆動軸22は、駆動部20によって回転される。駆動軸22には、駆動アーム23と規制板24とが一体に設けられている。駆動アーム23は、駆動軸22から両側に延びている。規制板24は、全開規制部25と全閉規制部26とを備えている。全開規制部25は、全開ストッパ27と接触する。全開ストッパ27は、駆動軸22の回転を第1ドア3及び第2ドア4の全開位置で規制する。全閉規制部26は、全閉ストッパ28と接触する。全閉ストッパ28は、駆動軸22の回転を第1ドア3及び第2ドア4の全閉位置で規制する。全開ストッパ27及び全閉ストッパ28は、例えばボルトである。
【0017】
第1駆動機構30Aは、第1連結棒31Aと、第1回転軸32Aと、第1回転アーム33Aと、を備える。第1連結棒31Aの一端は、駆動アーム23の一端に連結されている。第1連結棒31Aの他端は、第1回転アーム33Aに連結されている。第1回転アーム33Aは、第1回転軸32Aに固定されて、一体に回転する。第1回転軸32Aは、第1ドア3に固定されて一体に回転する。よって、第1回転アーム33A、第1回転軸32A、及び第1ドア3は、一体に回転する。駆動アーム23の回転が停止しても第1ドア3の慣性エネルギーによって第1回転軸32A及び第1回転アーム33Aが回転して第1連結棒31Aを移動させようとする。第1回転軸32Aは、ドアを回転駆動させる回転軸部材に相当する。
【0018】
第2駆動機構30Bは、第2連結棒31Bと、第2回転軸32Bと、第2回転アーム33Bと、を備える。第2連結棒31Bの一端は、駆動アーム23の他端に連結されている。第2連結棒31Bの他端は、第2回転アーム33Bに連結されている。第2回転アーム33Bは、第2回転軸32Bに固定されて、一体に回転する。第2回転軸32Bは、第2ドア4に固定されて一体に回転する。よって、第2回転アーム33B、第2回転軸32B、及び第2ドア4は、一体に回転する。駆動アーム23の回転が停止しても第2ドア4の慣性エネルギーによって第2回転軸32B及び第2回転アーム33Bが回転して第2連結棒31Bを移動させようとする。第2回転軸32Bは、ドアを回転駆動させる回転軸部材に相当する。
【0019】
次に、図2を参照して、ドア駆動装置1の電気的な構成について説明する。
図2に示すように、ドア制御装置10は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサとして構成し得る。ドア制御装置10すなわちプロセッサにより実行される処理には、調整方法が含まれる。調整方法は、後述する調整量取得ステップと回転量取得ステップと設定ステップとを含む。なお、ドア制御装置10は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、またはその組み合わせを含む回路(circuitry)として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。コンピュータ可読媒体に格納されたプログラムには調整プログラムが含まれる。調整プログラムは、調整量取得ステップと回転量取得ステップと設定ステップとをドア制御装置10に実行させる。
【0020】
ドア制御装置10は、制御部11と、調整量取得部12と、回転量取得部13と、設定部14と、記憶部15と、を備える。制御部11は、駆動部20を制御して第1ドア3及び第2ドア4を開閉する。調整量取得部12は、駆動部20の回転量を調整するための調整量を取得する。回転量取得部13は、第1ドア3及び第2ドア4を全開位置から全閉位置まで閉動作、又は全閉位置から全開位置まで開動作させたときの駆動部20の回転量を調整前回転量として取得する。設定部14は、調整前回転量から調整量を引いた値を第1ドア3及び第2ドア4を開閉するときの駆動部20の回転量に設定する。記憶部15は、設定された駆動部20の回転量を記憶する。
【0021】
ドア制御装置10は、操作端末40と通信可能である。操作端末40は、施工者等がドアの制御に掛かる設定を入力可能である。調整量取得部12は、施工者等の操作端末40から入力された値を調整量として取得する。
【0022】
駆動部20は、検出部21を備える。検出部21は、例えば駆動部20の回転量を検出するエンコーダであって、パルスカウントを処理してドア制御装置10に出力する。なお、検出部21がパルスカウント等の検出値をドア制御装置10に出力して、ドア制御装置10が駆動部20の回転量を算出してもよい。
【0023】
(調整処理)
次に、図3を併せ参照して、上記ドア駆動装置1の調整処理について説明する。駆動部20の回転量を調整する際には、施工者が操作端末40を操作して、ドア駆動装置1を調整モードに変更する。
【0024】
まず、ドア制御装置10は、調整量を取得する(ステップS11)。すなわち、調整量取得部12は、操作端末40から入力された調整量を取得する。ステップS11は、調整量取得ステップに相当する。
【0025】
次に、ドア制御装置10は、第1ドア3及び第2ドア4を全開位置又は全閉位置に移動する(ステップS12)。すなわち、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、測定開始位置となる全開位置又は全閉位置まで第1ドア3及び第2ドア4を移動させる。
【0026】
続いて、ドア制御装置10は、第1ドア3及び第2ドア4を全閉位置又は全開位置に駆動する(ステップS13)。すなわち、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、全開位置にある第1ドア3及び第2ドア4を全閉位置まで駆動させる。一方、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、全閉位置にある第1ドア3及び第2ドア4を全開位置まで駆動させる。
【0027】
続いて、ドア制御装置10は、調整前回転量を取得する(ステップS14)。すなわち、回転量取得部13は、ステップS13で駆動したときの第1ドア3及び第2ドア4の全開位置から全閉位置までの駆動部20の回転量、又は第1ドア3及び第2ドア4の全閉位置から全開位置までの駆動部20の回転量を調整前回転量として取得する。ステップS14は、回転量取得ステップに相当する。
【0028】
続いて、ドア制御装置10は、回転量を設定する(ステップS15)。すなわち、設定部14は、ステップS14で取得した調整前回転量からステップS11で取得した調整量を引いた値を第1ドア3及び第2ドア4の開閉時の駆動部20の回転量に設定する(「回転量」=「調整前回転量」-「調整量」)。なお、第1ドア3及び第2ドア4の開動作時と閉動作時とで同じ回転量に設定してもよい。また、第1ドア3及び第2ドア4の開動作時と閉動作時とで別々の回転量に設定してもよい。ステップS15は、設定ステップに相当する。
【0029】
(作用)
ドア駆動装置1は、駆動軸22が駆動部20によって回転されることで駆動アーム23が回転して、駆動アーム23に連結された第1連結棒31A及び第2連結棒31Bが移動する。そして、第1連結棒31Aに連結された第1回転アーム33Aが回転することで第1回転軸32A及び第1ドア3が回転する。第1ドア3が回転すると慣性エネルギーが発生する。また、第2連結棒31Bに連結された第2回転アーム33Bが回転することで第2回転軸32B及び第2ドア4が回転する。第2ドア4が回転すると慣性エネルギーが発生する。このため、調整処理を行う前のドア駆動装置1は、全開位置で駆動アーム23が停止しても、第1ドア3の慣性エネルギーによって第1回転軸32A及び第1回転アーム33Aが回転しようとするので第1連結棒31Aを介して駆動軸22に負荷が掛かる。また、第2ドア4の慣性エネルギーによって第2回転軸32B及び第2回転アーム33Bが回転しようとするので第2連結棒31Bを介して駆動軸22に負荷が掛かる。
【0030】
調整処理を行ったドア駆動装置1は、全開位置から全閉位置までの調整前回転量、又は全閉位置から全開位置までの調整前回転量から調整量を引いた値を回転量とする。ドア駆動装置1は、全開ストッパ27によって規制されることで決定する全開位置、又は全閉ストッパ28に規制されることで決定する全閉位置よりも手前で駆動を停止する。このため、第1ドア3の慣性エネルギーによって第1回転軸32A及び第1回転アーム33Aが回転して第1連結棒31Aが移動して駆動アーム23が回転することを加味して第1ドア3を駆動することができる。また、第2ドア4の慣性エネルギーによって第2回転軸32B及び第2回転アーム33Bが回転して第2連結棒31Bが移動して駆動アーム23が回転することを加味して第2ドア4を駆動することができる。よって、第1ドア3の第1回転軸32A及び第2ドア4の第2回転軸32Bに掛かる負荷を抑制することができる。
【0031】
次に、第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)全開ストッパ27に規制されることで決定する全開位置と、全閉ストッパ28に規制されることで決定する全閉位置との間の駆動部20の回転量を調整前回転量として回転量取得部13が取得して、調整前回転量から調整量を引くことで第1ドア3及び第2ドア4を開閉するときの駆動部20の回転量を設定部14が設定する。このため、全開位置又は全閉位置よりも手前で駆動部20の回転を停止することができ、第1ドア3の第1回転軸32A及び第2ドア4の第2回転軸32Bに掛かる負荷を抑制することができる。
【0032】
(1-2)操作端末40から入力された値を調整量として、全開ストッパ27に規制されることで決定する全開位置と、全閉ストッパ28に規制されることで決定する全閉位置との間の調整前回転量から引くことで駆動部20の回転量を設定する。このため、ドア駆動装置1の施工者が設置場所に応じて設定することができる。
【0033】
(第2実施形態)
以下、図4を参照して、ドア駆動装置の第2実施形態について説明する。この実施形態のドア駆動装置は、調整処理が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0034】
(調整処理)
図4に示すように、ドア駆動装置1の調整処理について説明する。駆動部20の回転量を調整する際には、施工者が操作端末40を操作して、ドア駆動装置1を調整モードに変更する。
【0035】
まず、ドア制御装置10は、第1ドア3及び第2ドア4を全開位置又は全閉位置に移動する(ステップS21)。すなわち、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、測定開始位置となる全開位置又は全閉位置まで第1ドア3及び第2ドア4を移動させる。
【0036】
続いて、ドア制御装置10は、第1ドア3及び第2ドア4を全閉位置又は全開位置に駆動する(ステップS22)。すなわち、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、全開位置にある第1ドア3及び第2ドア4を全閉位置まで駆動させる。一方、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、全閉位置にある第1ドア3及び第2ドア4を全開位置まで駆動させる。
【0037】
続いて、ドア制御装置10は、調整前回転量を取得する(ステップS23)。すなわち、回転量取得部13は、ステップS22で駆動したときの第1ドア3及び第2ドア4の全開位置から全閉位置までの回転量、又は第1ドア3及び第2ドア4の全閉位置から全開位置までの回転量を調整前回転量として取得する。ステップS23は、回転量取得ステップに相当する。
【0038】
続いて、施工者は、第1ドア3及び第2ドア4を手動で移動させる(ステップS24)。すなわち、施工者が手動で第1ドア3及び第2ドア4を全閉位置又は全開位置から回転を停止させたい位置まで移動させる。なお、施工者が手動で第1ドア3及び第2ドア4の一方だけを操作してもよい。
【0039】
続いて、ドア制御装置10は、調整量を取得する(ステップS25)。すなわち、調整量取得部12は、ステップS24で駆動部20を回転したときの第1ドア3及び第2ドア4の全閉位置からの回転量、又は第1ドア3及び第2ドア4の全開位置からの回転量を調整量として取得する。ステップS25は、調整量取得ステップに相当する。
【0040】
続いて、ドア制御装置10は、回転量を設定する(ステップS26)。すなわち、設定部14は、ステップS23で取得した調整前回転量からステップS25で取得した調整量を引いた値を第1ドア3及び第2ドア4の開閉時の駆動部20の回転量に設定する(「回転量」=「調整前回転量」-「調整量」)。なお、第1ドア3及び第2ドア4の開動作時と閉動作時とで同じ回転量に設定してもよい。また、第1ドア3及び第2ドア4の開動作時と閉動作時とで別々の回転量に設定してもよい。ステップS26は、設定ステップに相当する。
【0041】
第2実施形態の作用は、第1実施形態の作用と同様であるため、説明を割愛する。
次に、第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)全開ストッパ27に規制されることで決定する全開位置と、全閉ストッパ28に規制されることで決定する全閉位置との間の回転量を調整前回転量として回転量取得部13が取得して、調整前回転量から調整量を引くことで第1ドア3及び第2ドア4を開閉するときの駆動部20の回転量を設定部14が設定する。このため、全開位置又は全閉位置よりも手前で駆動部20の回転を停止することができ、第1ドア3の第1回転軸32A及び第2ドア4の第2回転軸32Bに掛かる負荷を抑制することができる。
【0042】
(2-2)施工者が実際に第1ドア3及び第2ドア4の少なくとも一方を操作して第1ドア3及び第2ドア4の駆動を停止したい位置を決定することができるので、施工者が直感的に設定することができる。
【0043】
(第3実施形態)
以下、図5を参照して、ドア駆動装置の第3実施形態について説明する。この実施形態のドア駆動装置は、調整処理が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0044】
制御部11は、閉動作又は開動作させた後、駆動部20による第1ドア3及び第2ドア4の駆動を解除する。調整量取得部12は、第1ドア3及び第2ドア4が閉動作又は開動作の後に閉動作又は開動作から第1ドア3及び第2ドア4が反転して停止するまでの回転量を調整量として取得する。
【0045】
(調整処理)
図5に示すように、ドア駆動装置1の調整処理について説明する。駆動部20の回転量を調整する際には、施工者が操作端末40を操作して、ドア駆動装置1を調整モードに変更する。
【0046】
まず、ドア制御装置10は、第1ドア3及び第2ドア4を全開位置又は全閉位置に移動する(ステップS31)。すなわち、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、測定開始位置となる全開位置又は全閉位置まで第1ドア3及び第2ドア4を移動させる。
【0047】
続いて、ドア制御装置10は、第1ドア3及び第2ドア4を全閉位置又は全開位置に駆動する(ステップS32)。すなわち、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、全開位置にある第1ドア3及び第2ドア4を全閉位置まで駆動させる。一方、制御部11は、駆動部20の回転量を測定するために、全閉位置にある第1ドア3及び第2ドア4を全開位置まで駆動させる。
【0048】
続いて、ドア制御装置10は、調整前回転量を取得する(ステップS33)。すなわち、回転量取得部13は、ステップS32で駆動したときの第1ドア3及び第2ドア4の全開位置から全閉位置までの回転量、又は第1ドア3及び第2ドア4の全閉位置から全開位置までの回転量を調整前回転量として取得する。ステップS33は、回転量取得ステップに相当する。
【0049】
続いて、ドア制御装置10は、第1ドア3及び第2ドア4をフリーにする(ステップS34)。すなわち、制御部11は、駆動部20の駆動を解除することで第1ドア3及び第2ドア4が自由に動ける状態にする。第1ドア3及び第2ドア4は、押し付けられた状態から自然な状態に反転して戻り停止する。なお、第1ドア3及び第2ドア4の設置場所が傾いている等の理由で第1ドア3及び第2ドア4が停止しない場合に備えて、数秒で停止させてもよい。
【0050】
続いて、ドア制御装置10は、調整量を取得する(ステップS35)。すなわち、調整量取得部12は、ステップS34で反転して停止したときの第1ドア3及び第2ドア4の全閉位置からの回転量、又は第1ドア3及び第2ドア4の全開位置からの回転量を調整量として取得する。ステップS35は、調整量取得ステップに相当する。
【0051】
続いて、ドア制御装置10は、回転量を設定する(ステップS36)。すなわち、設定部14は、ステップS33で取得した調整前回転量からステップS35で取得した調整量を引いた値を第1ドア3及び第2ドア4の開閉時の駆動部20の回転量に設定する(「回転量」=「調整前回転量」-「調整量」)。なお、第1ドア3及び第2ドア4の開動作時と閉動作時とで同じ回転量に設定してもよい。また、第1ドア3及び第2ドア4の開動作時と閉動作時とで別々の回転量に設定してもよい。ステップS36は、設定ステップに相当する。
【0052】
第3実施形態の作用は、第1実施形態の作用と同様であるため、説明を割愛する。
次に、第3実施形態の効果について説明する。
(3-1)全開ストッパ27に規制されることで決定する全開位置と、全閉ストッパ28に規制されることで決定する全閉位置との間の回転量を調整前回転量として回転量取得部13が取得して、調整前回転量から調整量を引くことで第1ドア3及び第2ドア4を開閉するときの駆動部20の回転量を設定部14が設定する。このため、全開位置又は全閉位置よりも手前で駆動部20の回転を停止することができ、第1ドア3の第1回転軸32A及び第2ドア4の第2回転軸32Bに掛かる負荷を抑制することができる。
【0053】
(3-2)閉動作又は開動作の後に駆動部20による第1ドア3及び第2ドア4の駆動を解除すると、第1ドア3及び第2ドア4が押し付けられていない位置に反転して戻り停止する。このため、第1ドア3及び第2ドア4の駆動を解除することで第1ドア3及び第2ドア4が停止するまでの回転量を調整量として回転量取得部13が取得することができる。よって、調整量を第1ドア3及び第2ドア4の自らの移動から取得することができる。
【0054】
(第4実施形態)
以下、図6を参照して、ドア駆動装置の第4実施形態について説明する。この実施形態のドア駆動装置は、駆動部と駆動機構との組み合わせが上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0055】
上記各実施形態では、1個の駆動部で2個のドアを駆動した。しかしながら、第4実施形態では、ドアと駆動部との組を2組設けてもよい。つまり、第1ドア3に第1駆動部20Aを設け、第2ドア4に第2駆動部20Bを設ける。
【0056】
図6に示すように、ドア駆動装置1は、ドア制御装置10と、第1駆動部20A及び第2駆動部20Bと、第1駆動機構30A及び第2駆動機構30Bと、を備える。ドア制御装置10は、第1駆動部20A及び第2駆動部20Bを制御して、第1ドア3及び第2ドア4を開閉する。第1駆動部20A及び第2駆動部20Bは、例えばモータであって、駆動力を出力する。第1駆動機構30Aは、第1駆動部20Aの動力を第1ドア3に伝達する。第2駆動機構30Bは、第2駆動部20Bの動力を第2ドア4に伝達する。
【0057】
第1駆動部20Aは、第1駆動軸22Aと、第1駆動アーム23Aと、第1規制板24Aと、第1全開ストッパ27Aと、第1全閉ストッパ28Aと、を備える。第1駆動軸22Aは、第1駆動部20Aによって回転される。第1駆動軸22Aには、第1駆動アーム23Aと第1規制板24Aとが一体に設けられている。第1駆動アーム23Aは、第1駆動軸22Aから両側に延びている。第1規制板24Aは、第1全開規制部25Aと第1全閉規制部26Aとを備えている。第1全開規制部25Aは、第1全開ストッパ27Aと接触する。第1全開ストッパ27Aは、第1駆動軸22Aの回転を第1ドア3の全開位置で規制する。第1全閉規制部26Aは、第1全閉ストッパ28Aと接触する。第1全閉ストッパ28Aは、第1駆動軸22Aの回転を第1ドア3の全閉位置で規制する。第1全開ストッパ27A及び第1全閉ストッパ28Aは、例えばボルトである。
【0058】
第1駆動機構30Aは、第1連結棒31Aと、第1回転軸32Aと、第1回転アーム33Aと、を備える。第1連結棒31Aの一端は、第1駆動アーム23Aの一端に連結されている。第1連結棒31Aの他端は、第1回転アーム33Aに連結されている。第1回転アーム33Aは、第1回転軸32Aに固定されて、一体に回転する。第1回転軸32Aは、第1ドア3に固定されて一体に回転する。よって、第1回転アーム33A、第1回転軸32A、及び第1ドア3は、一体に回転する。第1駆動アーム23Aの回転が停止しても第1ドア3の慣性エネルギーによって第1回転軸32A及び第1回転アーム33Aが回転して第1連結棒31Aを移動させようとする。第1連結棒31Aは、リンクに相当する。
【0059】
第2駆動部20Bは、第2駆動軸22Bと、第2駆動アーム23Bと、第2規制板24Bと、第2全開ストッパ27Bと、第2全閉ストッパ28Bと、を備える。第2駆動軸22Bは、第2駆動部20Bによって回転される。第2駆動軸22Bには、第2駆動アーム23Bと第2規制板24Bとが一体に設けられている。第2駆動アーム23Bは、第2駆動軸22Bから両側に延びている。第2規制板24Bは、第2全開規制部25Bと第2全閉規制部26Bとを備えている。第2全開規制部25Bは、第2全開ストッパ27Bと接触する。第2全開ストッパ27Bは、第2駆動軸22Bの回転を第2ドア4の全開位置で規制する。第2全閉規制部26Bは、第2全閉ストッパ28Bと接触する。第2全閉ストッパ28Bは、第2駆動軸22Bの回転を第2ドア4の全閉位置で規制する。第2全開ストッパ27B及び第2全閉ストッパ28Bは、例えばボルトである。
【0060】
第2駆動機構30Bは、第2連結棒31Bと、第2回転軸32Bと、第2回転アーム33Bと、を備える。第2連結棒31Bの一端は、第2駆動アーム23Bの一端に連結されている。第2連結棒31Bの他端は、第2回転アーム33Bに連結されている。第2回転アーム33Bは、第2回転軸32Bに固定されて、一体に回転する。第2回転軸32Bは、第2ドア4に固定されて一体に回転する。よって、第2回転アーム33B、第2回転軸32B、及び第2ドア4は、一体に回転する。第2駆動アーム23Bの回転が停止しても第2ドア4の慣性エネルギーによって第2回転軸32B及び第2回転アーム33Bが回転して第2連結棒31Bを移動させようとする。第2連結棒31Bは、リンクに相当する。
【0061】
第4実施形態の調整処理は、第1~3実施形態のいずれかの調整処理を行うため、説明を割愛する。
第4実施形態の作用は、第1実施形態の作用と同様であるため、説明を割愛する。
【0062】
次に、第4実施形態の効果について説明する。なお、第1~3実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(4-1)第1ドア3を駆動する第1駆動部20Aの回転量と第2ドア4を駆動する第2駆動部20Bの回転量とをそれぞれ別々に設定することができる。
【0063】
(他の実施形態)
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0064】
・上記各実施形態では、ドアの全開位置及び全閉位置の両方で第1駆動機構30A及び第2駆動機構30Bの変位をストッパが規制した。しかしながら、ドアの全開位置及び全閉位置の一方で第1駆動機構30A及び第2駆動機構30Bの変位をストッパが規制してもよい。
【0065】
・上記各実施形態では、施工者が操作端末40を操作してドア駆動装置1を調整モードに変更した。しかしながら、施工者がドア駆動装置1を直接操作して調整モードに変更してもよい。
【0066】
・上記各実施形態では、両開き戸を開閉駆動するドア駆動装置とした。しかしながら、片開き戸を開閉駆動するドア駆動装置としてもよい。また、折戸を開閉駆動するドア駆動装置としてもよい。
【0067】
・上記各実施形態において、複数の物体で構成されているものは、当該複数の物体を一体化してもよく、逆に一つの物体で構成されているものを複数の物体に分けることができる。一体化されているか否かにかかわらず、発明の目的を達成することができるように構成されていればよい。
【0068】
・上記各実施形態において、複数の機能が分散して設けられているものは、当該複数の機能の一部又は全部を集約して設けても良く、逆に複数の機能が集約して設けられているものを、当該複数の機能の一部又は全部が分散するように設けることができる。機能が集約されているか分散されているかにかかわらず、発明の目的を達成することができるように構成されていればよい。
【符号の説明】
【0069】
1…ドア駆動装置
2…ケース
3…第1ドア
4…第2ドア
10…ドア制御装置
11…制御部
12…調整量取得部
13…回転量取得部
14…設定部
15…記憶部
20…駆動部
20A…第1駆動部
20B…第2駆動部
21…検出部
22…駆動軸
22A…第1駆動軸
22B…第2駆動軸
23…駆動アーム
23A…第1駆動アーム
23B…第2駆動アーム
24…規制板
24A…第1規制板
24B…第2規制板
25…全開規制部
25A…第1全開規制部
25B…第2全開規制部
26…全閉規制部
26A…第1全閉規制部
26B…第2全閉規制部
27…全開ストッパ
27A…第1全開ストッパ
27B…第2全開ストッパ
28…全閉ストッパ
28A…第1全閉ストッパ
28B…第2全閉ストッパ
30A…第1駆動機構
30B…第2駆動機構
31A…リンクとしての第1連結棒
31B…リンクとしての第2連結棒
32A…第1回転軸
32B…第2回転軸
33A…第1回転アーム
33B…第2回転アーム
40…操作端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6