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特開2024-132277マスタ機器、接続対象選択方法、プログラム及び学習支援システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132277
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】マスタ機器、接続対象選択方法、プログラム及び学習支援システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20240920BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240920BHJP
   H04L 67/52 20220101ALI20240920BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20240920BHJP
   G09B 5/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
H04W48/16 132
G06Q50/20
H04L67/52
H04W84/10 110
G09B5/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043000
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】瀬田 さくら
【テーマコード(参考)】
2C028
5K067
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C028AA07
2C028BD03
5K067AA34
5K067DD44
5K067EE25
5K067EE35
5K067JJ54
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】マスタ機器に複数のスレーブ機器がペアリングされている場合において、特定のスレーブ機器のみとの接続を簡便にする。
【解決手段】端末装置10のCPU11は、「個人学習モード」が選択された場合に、「グループ学習モード」のときに接続された複数の関数電卓(スレーブ機器)20のうち、受信信号強度に基づいた上記関数電卓20との間の距離が所定の範囲内に存在し且つ最も近い位置に存在する関数電卓20を接続対象として選択する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人学習モードが選択された場合に、グループ学習モードのときに接続された複数のスレーブ機器であって所定のプロファイルが割り当てられている複数のスレーブ機器のうち、受信信号強度に基づいた前記スレーブ機器との間の距離が所定の範囲内に存在し且つ最も近い位置に存在するスレーブ機器を接続対象として選択する制御部を備える、
ことを特徴とするマスタ機器。
【請求項2】
前記制御部は、
自機器から前記複数のスレーブ機器のそれぞれに信号が送信された際に当該複数のスレーブ機器により当該信号に基づき計測された受信信号強度の値を取得し、
取得された前記受信信号強度の値に基づいて前記接続対象のスレーブ機器を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載のマスタ機器。
【請求項3】
前記制御部は、
前記接続対象のスレーブ機器が選択された場合に、当該スレーブ機器を識別する識別情報を表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のマスタ機器。
【請求項4】
前記制御部は、
前記接続対象のスレーブ機器が選択された場合に、当該スレーブ機器の表示部に表示させるための自機器を識別する識別情報を、当該スレーブ機器に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のマスタ機器。
【請求項5】
前記制御部は、
前記個人学習モードが選択された場合に、接続を望むスレーブ機器を自機器に近づけることを促すメッセージを表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のマスタ機器。
【請求項6】
個人学習モードが選択された場合に、接続対象を、所定のプロファイルが割り当てられている複数のスレーブ機器においては、グループ学習モードのときに接続された前記複数のスレーブ機器のうちの何れかであって受信信号強度に基づいた距離が所定の範囲内に存在し且つ最も近い位置に存在するスレーブ機器に限定する制御部を備える、
ことを特徴とするマスタ機器。
【請求項7】
個人学習モードが選択された場合に、グループ学習モードのときに接続された複数のスレーブ機器であって所定のプロファイルが割り当てられている複数のスレーブ機器のうち、受信信号強度に基づいた前記スレーブ機器との間の距離が所定の範囲内に存在し且つ最も近い位置に存在するスレーブ機器を接続対象として選択する工程を含む、
ことを特徴とする接続対象選択方法。
【請求項8】
コンピュータに、
個人学習モードが選択された場合に、グループ学習モードのときに接続された複数のスレーブ機器であって所定のプロファイルが割り当てられている複数のスレーブ機器のうち、受信信号強度に基づいた前記スレーブ機器との間の距離が所定の範囲内に存在し且つ最も近い位置に存在するスレーブ機器を接続対象として選択する処理、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
マスタ機器と所定のプロファイルが割り当てられているスレーブ機器とを備える学習支援システムであって、
前記スレーブ機器は、
前記マスタ機器から受信した信号の強度である受信信号強度を計測するスレーブ機器側制御部を備え、
前記マスタ機器は、
個人学習モードが選択された場合に、グループ学習モードのときに接続された複数のスレーブ機器の前記スレーブ機器側制御部により計測された前記受信信号強度の値を取得し、
取得された前記前記受信信号強度の値に基づいた前記スレーブ機器との間の距離が所定の範囲内に存在し且つ最も近い位置に存在するスレーブ機器を接続対象として選択するマスタ機器側制御部を備える、
ことを特徴とする学習支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスタ機器、接続対象選択方法、プログラム及び学習支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、学習対象について仲間同士で議論し教え合うことで、学習者間の相互作用を活性化し、更に自分や他人のノート/メモを取込みながら、教材自体を容易に改訂することが可能なグループ学習教材編成システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-214022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されているグループ学習教材編成システムでは、学習対象について仲間同士で議論し合うにあたり、例えば、各メンバが使用するそれぞれの端末と、当該各メンバが使用する所定の電子機器とをペアリングしておくことによって、当該端末と接続された電子機器を介して各メンバの意見を集めることが可能である。しかし、上記端末において各メンバの電子機器がペアリングされている場合、特定の電子機器のみと接続するためには、この特定の電子機器以外の電子機器とのペアリングを削除する必要があるため、手間がかかるといった問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、マスタ機器に複数のスレーブ機器がペアリングされている場合において、特定のスレーブ機器のみとの接続を簡便にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係るマスタ機器は、
個人学習モードが選択された場合に、グループ学習モードのときに接続された複数のスレーブ機器であって所定のプロファイルが割り当てられている複数のスレーブ機器のうち、受信信号強度に基づいた前記スレーブ機器との間の距離が所定の範囲内に存在し且つ最も近い位置に存在するスレーブ機器を接続対象として選択する制御部を備える、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、マスタ機器に複数のスレーブ機器がペアリングされている場合において、特定のスレーブ機器のみとの接続を簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】学習支援システムの概略構成図である。
図2】端末装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】関数電卓を示す斜視図である。
図4】関数電卓の表示部の構成例を示す図である。
図5】関数電卓の機能構成を示すブロック図である。
図6】全体学習モード画面の例を示す図である。
図7】グループ学習モード画面の例を示す図である。
図8】個人学習モード画面の例を示す図である。
図9】接続制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図10】第1の接続制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図11】第2の接続制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図12】第3の接続制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図13】個人学習モードにおいて端末装置との接続が確立した関数電卓の表示部の状態表示領域の表示例を示す図である。
図14】メッセージ画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
<学習支援システムの構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態の学習支援システム100の概略構成図である。
【0011】
図1に示すように、学習支援システム100は、例えば、或る学級CLの各生徒(A氏~L氏の12人の生徒)に支給された端末装置10と関数電卓20とによって構成される。
【0012】
端末装置10及び関数電卓20は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)による近距離無線通信(以下、BLE通信と称す)を行う。具体的には、端末装置10をマスタ機器(親機)とし、関数電卓20をスレーブ機器(子機)としてBLE通信を行う。本実施形態では、第1グループに属する生徒(A氏~F氏の6人の生徒)の端末装置10は、同じグループ(第1グループ)に属する生徒の関数電卓20とBLE通信を円滑に行うため予めペアリングがなされている。同様に、第2グループに属する生徒(G氏~L氏の6人の生徒)の端末装置10は、同じグループ(第2グループ)に属する生徒の関数電卓20とBLE通信を円滑に行うため予めペアリングがなされている。
【0013】
端末装置10は、学級CLの各生徒(A氏~L氏の12人の生徒)が教室等で使用する端末装置である。端末装置10は、例えば、ノートPC(Personal Computer)や、デスクトップPC等である。端末装置10は、BLE通信の接続が行われた一又は複数の生徒の関数電卓20と情報通信しながら学習することができる学習アプリ131がインストールされている。
【0014】
この学習アプリ131には、例えば、A氏が教室内で自身の端末装置10を用いて同じ学級CLの生徒(B氏~L氏)の関数電卓20と無差別に接続して当該関数電卓20と情報通信しながら学習したり、A氏が教室外に自身の端末装置10を持ち出して他の学級の生徒等の関数電卓20と無差別に接続して当該関数電卓20と情報通信しながら学習したりすることができる「全体学習モード」(後述)が設けられている。また、この学習アプリ131には、例えば、学級CLのグループ(第1グループ、第2グループ)ごとに机を対面形式に並べて授業を行う場合において、A氏が自身の端末装置10を用いて同じグループ(第1グループ)の生徒(B氏~F氏)の関数電卓20と接続して当該関数電卓20と情報通信しながら学習することができる「グループ学習モード」(後述)が設けられている。さらに、この学習アプリ131には、例えば、A氏が教室内外で自身の端末装置10と関数電卓20とを接続して当該関数電卓20と情報通信しながら学習することができる「個人学習モード」(後述)が設けられている。
【0015】
<端末装置の構成>
次に、図2を参照して、端末装置10の機能構成について説明する。図2は、端末装置10の機能構成を示すブロック図である。ここで、各生徒(A氏~L氏の12人の生徒)が使用する端末装置10の構成及び動作は略同様であるものとする。
【0016】
図2に示すように、端末装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、無線通信部16と、バス17などを備える。端末装置10の各部は、バス17を介して接続されている。
【0017】
少なくとも1つのプロセッサとしてのCPU(制御部)11は、端末装置10の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。なお、図2では単一のCPU11が図示されているが、これに限られない。CPU等のプロセッサが2以上設けられていてもよく、本実施形態のCPU11が実行する処理を、これらの2以上のプロセッサが分担して実行してもよい。
【0018】
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0019】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータ等を記憶する。
【0020】
記憶部13に記憶されるデータとしては、例えば、ペアリングされた関数電卓20を識別、特定するための識別データなどが含まれる。具体的には、学級CLの第1グループに属する各生徒(A氏~F氏の6人の生徒)の端末装置10の記憶部13には、ペアリングされたA氏~F氏の6人の生徒の関数電卓20を識別、特定するための識別データ等が記憶されている。同様に、第2グループに属する各生徒(G氏~L氏の6人の生徒)の端末装置10の記憶部13には、ペアリングされたG氏~L氏の6人の生徒の関数電卓20を識別、特定するための識別データ等が記憶されている。
【0021】
記憶部13に記憶されるプログラムとしては、例えば、学習アプリ131などが含まれる。学習アプリ131は、上述したようにBLE通信の接続が行われた一又は複数の生徒の関数電卓20と情報通信しながら学習することができるアプリケーションプログラムである。具体的には、学習アプリ131には、「全体学習モード」、「グループ学習モード」、「個人学習モード」の3種類のモードが用意されており、各生徒はこれらの学習モードのうちから所望の学習モードを選択して使用することができるようになっている。
【0022】
図6は、A氏により「全体学習モード」が選択されているときに端末装置10の表示部15に表示される全体学習モード画面41の例を示す図である。ここで、「全体学習モード」とは、学級CLの各生徒の関数電卓20等と情報通信しながら学習することができるモードである。より具体的には、ユーザに選ばれた1台の端末装置10(ここではA氏の端末装置10)に対して生徒の関数電卓20であるか否かにかかわらず接続拒否されることなく無差別に関数電卓20が接続されるモードである。なお、本実施形態では、A氏の端末装置10の周囲には学級CLの生徒分(12人分)の関数電卓20が存在しているものとして説明する。
【0023】
図6に示すように、全体学習モード画面41では、A氏の端末装置10とBLE通信の接続が行われた各生徒の関数電卓20のメイン表示領域251(後述;図5参照)を模した表示部(例えば、表示部411~表示部416等)が表示されている。表示部411は、A氏の関数電卓20のメイン表示領域251を模したものであり、当該表示部411の上にA氏の関数電卓20であることを識別する識別情報(例えば、“A氏:XXXX01”)411aが表示されている。ここで、“XXXX01”のコードは、A氏の関数電卓20のBD(Bluetooth Device)アドレスを表している。同様に、表示部412の上にはB氏の関数電卓20であることを識別する識別情報412a、表示部413の上にはC氏の関数電卓20であることを識別する識別情報413a、表示部414の上にはG氏の関数電卓20であることを識別する識別情報414a、表示部415の上にはH氏の関数電卓20であることを識別する識別情報415a、表示部416の上にはI氏の関数電卓20であることを識別する識別情報416aが表示されている。また、全体学習モード画面41では、A氏の端末装置10とBLE通信の接続が行われた各生徒の関数電卓20のメイン表示領域251を模した各表示部が画面内に収まり切れない場合にこの各表示部を当該画面上に表示させるためのスクロールバー417が設けられている。
【0024】
「全体学習モード」では、A氏の端末装置10とBLE通信の接続が行われた各生徒の関数電卓20において数式等の情報が入力された後、所定キー(例えば、送信キー)の操作がなされると、当該情報が無線通信部26を介してA氏の端末装置10に送信される。そして、A氏の端末装置10において、無線通信部16を介して上記情報が取得され、当該情報を送信した関数電卓20に対応する全体学習モード画面41の表示部に当該情報が表示される。これにより、「全体学習モード」では、端末装置10とBLE通信の接続が行われた学級CLの各生徒の関数電卓20において入力された情報(例えば、或る問題に対する解答)を、全体学習モード画面41において見比べながら学習することができるようになっている。
【0025】
図7は、A氏により「グループ学習モード」が選択されているときに端末装置10の表示部15に表示されるグループ学習モード画面42の例を示す図である。ここで、「グループ学習モード」とは、同じグループの生徒同士の関数電卓20と情報通信しながら学習することができるモードである。より具体的には、グループ内(ここでは第1グループ内)におけるユーザに選ばれた1台の端末装置10(ここではA氏の端末装置10)に対して同じグループ(ここでは第1グループ)の生徒全員分(6人分)の関数電卓20が選択されて接続されるモードである。
【0026】
図7に示すように、グループ学習モード画面42では、A氏の端末装置10とBLE通信の接続が行われた第1グループ(図1参照)の各生徒の関数電卓20のメイン表示領域251(後述;図5参照)を模した表示部(例えば、表示部421~表示部426)が表示されている。表示部421は、A氏の関数電卓20のメイン表示領域251を模したものであり、当該表示部411の上にA氏の関数電卓20であることを識別する識別情報(例えば、“A氏:XXXX01”)421aが表示されている。同様に、表示部422の上にはB氏の関数電卓20であることを識別する識別情報422a、表示部423の上にはC氏の関数電卓20であることを識別する識別情報423a、表示部424の上にはD氏の関数電卓20であることを識別する識別情報424a、表示部425の上にはE氏の関数電卓20であることを識別する識別情報425a、表示部426の上にはF氏の関数電卓20であることを識別する識別情報416aが表示されている。
【0027】
「グループ学習モード」では、A氏の端末装置10とBLE通信の接続が行われた第1グループの各生徒(A氏~F氏の6人の生徒)の関数電卓20において数式等の情報が入力された後、所定キー(例えば、送信キー)の操作がなされると、当該情報が無線通信部26を介してA氏の端末装置10に送信される。そして、A氏の端末装置10において、無線通信部16を介して上記情報が取得され、当該情報を送信した関数電卓20に対応するグループ学習モード画面42の表示部に当該情報が表示される。これにより、「グループ学習モード」では、端末装置10とBLE通信の接続が行われた第1グループの各生徒の関数電卓20において入力された情報(例えば、或る問題に対する解答)を、グループ学習モード画面42において見比べながら学習することができるようになっている。
【0028】
図8は、A氏により「個人学習モード」が選択されているときに端末装置10の表示部15に表示される個人学習モード画面43の例を示す図である。ここで、「個人学習モード」とは、自分の関数電卓20と情報通信しながら学習することができるモードである。より具体的には1台の端末装置10(ここではA氏の端末装置10)に対して同じグループの中から選択された1台の関数電卓20(ここではA氏の関数電卓20が望まれる)が接続されるモードである。
【0029】
図8に示すように、個人学習モード画面43では、A氏の端末装置10とBLE通信の接続が行われた自分(A氏)の関数電卓20のメイン表示領域251を模した表示部431が表示されている。表示部431の上には、A氏の関数電卓20であることを識別する識別情報(例えば、“A氏:XXXX01”)431aが表示されている。
【0030】
「個人学習モード」では、A氏の端末装置10とBLE通信の接続が行われた自分(A氏)の関数電卓20において数式等の情報が入力された後、所定キー(例えば、送信キー)の操作がなされると、当該情報が無線通信部26を介してA氏の端末装置10に送信される。そして、A氏の端末装置10において、無線通信部16を介して上記情報が取得され個人学習モード画面43の表示部431に表示される。これにより、「個人学習モード」では、端末装置10とBLE通信の接続が行われた自分の関数電卓20において入力された情報(例えば、或る問題に対する解答)を個人学習モード画面43に表示させて、例えば、当該情報を編集したり保存したりすることができるようになっている。
【0031】
図2の端末装置10の機能構成の説明に戻り、操作部14は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザからのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU11に出力する。CPU11は、操作部14から送信された情報に基づいて、ユーザの入力操作を受け付ける。
【0032】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0033】
無線通信部16は、学級CLの一又は複数の生徒の関数電卓20と無線接続し、当該関数電卓20とデータの送受信を行うための無線通信モジュールである。本実施形態において、無線通信部16は、BLE通信により関数電卓20と接続し、データ送受信を行う。
【0034】
<関数電卓の構成>
次に、図3を参照して、関数電卓20の構成について説明する。図3は、関数電卓20を示す斜視図である。ここで、各生徒(A氏~L氏の12人の生徒)が使用する関数電卓20の構成及び動作は略同様であるものとする。
【0035】
図3に示すように、関数電卓20は、各種キーを有するキー群2と、表示部25とを備えている。
【0036】
キー群2は、ユーザから数値や計算記号等の数式構成要素の入力操作を受けたり、各種処理の指示操作を受けたりするためのキー群であり、それぞれ固有の機能を割り当てられた複数のキーを備えている。
【0037】
表示部25は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成されており、入力キー群2などの操作よって入力された文字や符号、記号、数式、演算結果等の各種データを表示する表示部である。より具体的には、表示部25は、図4に示すように、入力された文字や符号、記号、数式、演算結果等を表示するメイン表示領域251と、関数電卓20の電池残量や、設定されたモード等を表示する状態表示領域252と、により構成されている。
【0038】
次に、図5を参照して、関数電卓20の機能的構成について説明する。図5は、関数電卓20の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、関数電卓20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、無線通信部26と、バス27などを備える。関数電卓20の各部は、バス27を介して接続されている。
【0039】
CPU21は、関数電卓20の各部を制御する。具体的に、CPU21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0040】
RAM22は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0041】
記憶部23は、プログラムや各種データ等を記憶するメモリ(例えば、半導体メモリ)である。記憶部23は、各種の記憶領域を備えており、CPU21が関数電卓20の各種機能を実行するためのプログラムや、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。
【0042】
操作部24は、上述した入力キー群2を備えており、ユーザにより操作されたキーに対応する操作信号をCPU21に出力する。
【0043】
表示部25は、上述したようにLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、CPU21から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0044】
無線通信部26は、端末装置10と無線接続し、端末装置10とデータの送受信を行うための無線通信モジュールである。本実施形態において、無線通信部26は、BLE通信により端末装置10と接続し、データ送受信を行う。
【0045】
<学習支援システムの動作>
次に、学習支援システム100の動作について、図9を参照して説明する。図9は、端末装置10により実行される接続制御処理の制御手順を示すフローチャートである。この接続制御処理は、例えば、学習アプリ131が起動されたことを契機として実行されるようになっている。
【0046】
[接続制御処理]
図9に示すように、接続制御処理が開始されると、まず、端末装置10のCPU11は、選択されている学習モードが「全体学習モード」であるか否かを判定する(ステップS1)。
【0047】
ステップS1において、選択されている学習モードが「全体学習モード」であると判定された場合(ステップS1;YES)、CPU11は、第1の接続制御処理(ステップS2)を実行する。なお、第1の接続制御処理の詳細については後述する。
【0048】
次いで、CPU11は、操作部14を介して学習アプリ131を終了する操作がなされたか否かを判定する(ステップS6)。
【0049】
ステップS6において、学習アプリ131を終了する操作がなされたと判定された場合(ステップS6;YES)、CPU11は、接続制御処理を終了する。
【0050】
また、ステップS6において、学習アプリ131を終了する操作がなされていないと判定された場合(ステップS6;NO)、CPU11は、処理をステップS1に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0051】
また、ステップS1において、選択されている学習モードが「全体学習モード」ではないと判定された場合(ステップS1;NO)、CPU11は、選択されている学習モードが「グループ学習モード」であるか否かを判定する(ステップS3)。
【0052】
ステップS3において、選択されている学習モードが「グループ学習モード」であると判定された場合(ステップS3;YES)、CPU11は、第2の接続制御処理(ステップS4)を実行する。なお、第2の接続制御処理の詳細については後述する。
【0053】
次いで、CPU11は、処理をステップS6に進め、それ以降の処理を実行する。
【0054】
また、ステップS3において、選択されている学習モードが「グループ学習モード」ではない、すなわち、選択されている学習モードが「個人学習モード」であると判定された場合(ステップS3;NO)、CPU11は、第3の接続制御処理(ステップS5)を実行する。なお、第3の接続制御処理の詳細については後述する。
【0055】
次いで、CPU11は、処理をステップS6に進め、それ以降の処理を実行する。
【0056】
[第1の接続制御処理]
次に、端末装置10により実行される第1の接続制御処理について、図10を参照して説明する。図10は、第1の接続制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0057】
図10に示すように、第1の接続制御処理が開始されると、端末装置10のCPU11は、無線通信部16を介して、アドバタイズ信号を受信したか否かを判定する(ステップS101)。
【0058】
ステップS101において、アドバタイズ信号を受信していないと判定された場合(ステップS101;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0059】
また、ステップS101において、アドバタイズ信号を受信したと判定された場合(ステップS101;YES)、CPU11は、当該アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルであるか否かを判定する(ステップS102)。
【0060】
ステップS102において、アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルではないと判定された場合(ステップS102;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0061】
また、ステップS102において、アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルであると判定された場合(ステップS102;YES)、CPU11は、当該アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器、すなわち関数電卓がペアリング済のものであるか否かを判定する(ステップS103)。ここで、例えば、第1グループに属するA氏の端末装置10の場合、同じグループに属する生徒(A氏~F氏の6人の生徒)の関数電卓20がペアリング済のものであると判定されることとなる。一方、第2グループに属する生徒(G氏~L氏の6人の生徒)の関数電卓20はペアリング済のものではないと判定されることとなる。
【0062】
ステップS103において、アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器(関数電卓)がペアリング済のものではないと判定された場合(ステップS103;NO)、CPU11は、当該スレーブ機器(関数電卓)と互いに暗号鍵を保存せずにペアリング(Non-Bondable Pairing)を行う(ステップS104)。つまり、ペアリング済ではない関数電卓とはBLE通信の接続を確立するたびに毎回ペアリングを実行するようになっている。そして、CPU11は、処理をステップS105に進める。
【0063】
また、ステップS103において、アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器(関数電卓)がペアリング済のものであると判定された場合(ステップS103;YES)、CPU11は、ステップS104をスキップして処理をステップS105に進める。
【0064】
次いで、CPU11は、接続処理(ステップS105)を行い、対象の関数電卓20との接続を確立する。ここで、接続が確立すると、全体学習モード画面41(図6参照)に対象の関数電卓20のメイン表示領域251を模した表示部が表示されるようになる。そして、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0065】
[第2の接続制御処理]
次に、端末装置10により実行される第2の接続制御処理について、図11を参照して説明する。図11は、第2の接続制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0066】
図11に示すように、第2の接続制御処理が開始されると、端末装置10のCPU11は、無線通信部16を介して、アドバタイズ信号を受信したか否かを判定する(ステップS201)。
【0067】
ステップS201において、アドバタイズ信号を受信していないと判定された場合(ステップS201;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0068】
また、ステップS201において、アドバタイズ信号を受信したと判定された場合(ステップS201;YES)、CPU11は、当該アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルであるか否かを判定する(ステップS202)。
【0069】
ステップS202において、アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルではないと判定された場合(ステップS202;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0070】
また、ステップS202において、アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルであると判定された場合(ステップS202;YES)、CPU11は、当該アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器、すなわち関数電卓がペアリング済のものであるか否かを判定する(ステップS203)。
【0071】
ステップS203において、アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器(関数電卓)がペアリング済のものではないと判定された場合(ステップS203;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0072】
また、ステップS203において、アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器(関数電卓)がペアリング済のものであると判定された場合(ステップS203;YES)、CPU11は、接続処理(ステップS204)を行い、対象の関数電卓20との接続を確立する。ここで、接続が確立すると、グループ学習モード画面42(図7参照)に対象の関数電卓20のメイン表示領域251を模した表示部が表示されるようになる。そして、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0073】
[第3の接続制御処理]
次に、端末装置10により実行される第3の接続制御処理について、図12を参照して説明する。図12は、第3の接続制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0074】
図12に示すように、第3の接続制御処理が開始されると、端末装置10のCPU11は、無線通信部16を介して、アドバタイズ信号を受信したか否かを判定する(ステップS301)。
【0075】
ステップS301において、アドバタイズ信号を受信していないと判定された場合(ステップS301;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0076】
また、ステップS301において、アドバタイズ信号を受信したと判定された場合(ステップS301;YES)、CPU11は、当該アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルであるか否かを判定する(ステップS302)。
【0077】
ステップS302において、アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルではないと判定された場合(ステップS302;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0078】
また、ステップS302において、アドバタイズ信号に含まれているプロファイルが関数電卓に係るプロファイルであると判定された場合(ステップS302;YES)、CPU11は、当該アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器、すなわち関数電卓がペアリング済のものであるか否かを判定する(ステップS303)。
【0079】
ステップS303において、アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器(関数電卓)がペアリング済のものではないと判定された場合(ステップS203;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0080】
また、ステップS303において、アドバタイズ信号の送信元であるスレーブ機器(関数電卓)がペアリング済のものであると判定された場合(ステップS303;YES)、CPU11は、当該関数電卓までの距離が所定の範囲(例えば、0~50cm)内であるか否かを判定する(ステップS304)。具体的には、CPU11は、受信信号強度の値に基づき上記関数電卓までの距離が所定の範囲内であるか否かを判定する。ここで、上記の受信信号強度の値は、端末装置10から上記関数電卓に信号が送信されたときに当該関数電卓が計測した値である。端末装置10は、上記関数電卓がその値を送信することで、当該値(上記関数電卓が計測した値)を取得できるようになっている。
【0081】
ステップS304において、上記関数電卓までの距離が所定の範囲内ではないと判定された場合(ステップS304;NO)、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0082】
また、ステップS304において、上記関数電卓までの距離が所定の範囲内であると判定された場合(ステップS304;YES)、CPU11は、当該関数電卓を接続対象候補の関数電卓として選択する(ステップS305)。ここで、上記関数電卓までの距離が所定の範囲内であると判定された接続対象候補の関数電卓が複数ある場合には、CPU11は、これらの接続対象候補の関数電卓のうち、端末装置10に最も近い位置に存在する関数電卓を接続対象の関数電卓として選択する。なお、接続対象候補の関数電卓が1台の場合はこの接続対象候補の関数電卓が接続対象の関数電卓として選択される。
【0083】
次いで、CPU11は、接続処理(ステップS306)を行い、ステップS305で選択された関数電卓20との接続を確立する。ここで、接続が確立すると、個人学習モード画面43(図8参照)に対象の関数電卓20のメイン表示領域251を模した表示部が表示されるようになる。また、接続が確立すると、図13に示すように、接続された関数電卓20の表示部25の状態表示領域252には、接続先の端末装置10のBDアドレス(例えば、“YYYY01”)が表示されるようになっている。ここで、関数電卓20の側では、接続先の端末装置10のBDアドレスが状態表示領域252に表示されている際に、所定の操作を行うことにより、当該端末装置10との接続を切断することが可能となっている。そして、CPU11は、処理を図9の接続制御処理に戻す。
【0084】
以上説明したように、端末装置10のCPU11は、「個人学習モード」が選択された場合に、「グループ学習モード」のときに接続された複数の関数電卓(スレーブ機器)20のうち、受信信号強度に基づいた上記関数電卓20との間の距離が所定の範囲内に存在し且つ最も近い位置に存在する関数電卓20を接続対象として選択する。
したがって、CPU11によれば、「個人学習モード」のときに、例えば、A氏の端末装置10にA氏の関数電卓20とは異なる他の生徒(例えば、B氏)の関数電卓20が接続されてしまうことを抑制することができる。この結果、「個人学習モード」のときに、特定の関数電卓20以外の関数電卓20とのペアリングを削除する必要がなくなるので、特定の関数電卓20のみとの接続を簡便にすることができる。
【0085】
また、CPU11は、「グループ学習モード」のときに接続された複数の関数電卓20のそれぞれに端末装置10から信号が送信された際に当該複数の関数電卓20により当該信号に基づき計測された受信信号強度の値を取得し、取得された当該受信信号強度の値に基づいて接続対象の関数電卓20を選択する。
したがって、CPU11によれば、受信信号強度の値を、各関数電卓20からの信号の強度を端末装置10が計測した値とするのではなく、端末装置10からの信号の強度を各関数電卓20が計測した値とすることで、各関数電卓20の個体差の影響を受けなくてすむので、端末装置10と各関数電卓20との間の距離を公正に導出することができる。
【0086】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0087】
例えば、上記実施形態では、BLE通信を例に挙げて端末装置10と関数電卓20との間の接続制御について説明を行っているが、この接続制御はあくまでも一例に過ぎず他の通信規格に基づく近距離無線通信においても利用することができる。
【0088】
また、上記実施形態では、関数電卓20をスレーブ機器としているが、当該スレーブ機器は端末装置10とBLE通信を行うことが可能な電子機器であればよく、関数電卓20に限定されない。
【0089】
また、上記実施形態では、第3の接続制御処理(図12参照)のステップS306の接続処理において接続が確立した際に、接続された関数電卓20の状態表示領域252に端末装置10のBDアドレス(図13参照)を表示させるようにしているが、図14に示すように、所定のメッセージ(例えば“下記の関数電卓が接続されました。「A氏:XXXX01」よろしいですか?”)441が付されたメッセージ画面44を、当該端末装置10の表示部15に表示させるようにしてもよい。このメッセージ画面44には、OKボタン442と、NGボタン443と、が設けられている。OKボタン442の操作がなされると、関数電卓20(ここでは、A氏の関数電卓20)との接続が継続されるようになっている。一方、NGボタン443の操作がなされると、関数電卓20(ここでは、A氏の関数電卓20)との接続が切断されるようになっている。
【0090】
また、上記実施形態では、学習モードとして「個人学習モード」が選択された場合、例えば、当該選択の直後に“接続を確立したい関数電卓20を端末装置10に近づけてください。”といったメッセージを表示部15に表示させるようにしてもよい。
【0091】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【符号の説明】
【0092】
100 学習支援システム
10 端末装置
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
131 学習アプリ
14 操作部
15 表示部
16 無線通信部
17 バス
20 関数電卓
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
24 操作部
25 表示部
251 メイン表示領域
252 状態表示領域
26 無線通信部
27 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14