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特開2024-132291情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132291
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20240920BHJP
【FI】
G16H10/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043021
(22)【出願日】2023-03-17
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.JAVA
3.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】316000884
【氏名又は名称】エニーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129573
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 博正
(72)【発明者】
【氏名】秋野 欣正
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA22
(57)【要約】
【課題】利用者が使用する測定装置を簡単に交換して確実に測定が継続できる。
【解決手段】情報処理装置は、測定データを第1の通信方式で送信する測定装置を識別する装置識別データと測定対象者を識別する対象者識別データとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバから第2の通信方式で送信されてくる関係付リストを受信する第1の受信手段と、測定装置から第1の通信方式で送信されてくる装置識別データを受信する第2の受信手段と、受信した関係付リストを表示し、関係付リストに含まれていない装置識別データを表示する表示手段と、使用者の操作に応じて選択された、関係付けリストに含まれている対象者識別データのいずれかと、関係付リストに含まれていない装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求をサーバに送信する送信手段とを含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する測定装置を識別する装置識別データと測定対象者を識別する対象者識別データとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバから第2の通信方式で送信されてくる前記関係付リストを受信する第1の受信手段と、
前記測定装置のうち、測定対象者の腕に装着された前記測定装置から前記第1の通信方式で送信されてくる装置識別データを受信する第2の受信手段と、
受信した前記関係付リストを表示し、前記第2の受信手段で受信した前記装置識別データのうち、前記関係付リストに含まれていない前記装置識別データを表示する表示手段と、
表示された前記関係付リストおよび前記装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、前記関係付けリストに含まれている前記対象者識別データのいずれかと、前記関係付リストに含まれていない前記装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求を前記サーバに送信する送信手段と
を含む情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記第1の受信手段は、関係付けの要求が前記サーバに送信された後、前記サーバから送信されてくる前記関係付リストを受信し、
前記表示手段は、関係付けの要求が前記サーバに送信された後、前記サーバから送信されてきた前記関係付リストを表示する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記表示手段は、関係付けの要求が前記サーバに送信された後、前記サーバから送信されてきた前記関係付リストに含まれている前記対象者識別データおよび前記装置識別データのうち、関係付けが要求された前記対象者識別データおよび前記装置識別データを表示する
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記表示手段は、前記関係付リストに含まれる前記対象者識別データのうち、前記装置識別データと関係付けされていない前記対象者識別データを表示し、前記第2の受信手段で受信した前記装置識別データのうち、前記関係付リストに含まれていない前記装置識別データを表示し、
前記送信手段は、表示された前記対象者識別データおよび前記装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、前記装置識別データと関係付けされていない前記対象者識別データのいずれかと、前記関係付リストに含まれていない前記装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求を前記サーバに送信する
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記第1の受信手段は、関係付けの要求が前記サーバに送信された後、前記サーバから送信されてくる前記関係付リストを受信し、
前記表示手段は、関係付けの要求が前記サーバに送信された後、前記サーバから送信されてきた前記関係付リストを表示する
情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置において、
前記表示手段は、関係付けの要求が前記サーバに送信された後、前記サーバから送信されてきた前記関係付リストに含まれている前記対象者識別データおよび前記装置識別データのうち、関係付けが要求された前記対象者識別データおよび前記装置識別データを表示する
情報処理装置。
【請求項7】
人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する測定装置を識別する装置識別データと測定対象者を識別する対象者識別データとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバから第2の通信方式で送信されてくる前記関係付リストを受信する第1の受信ステップと、
前記測定装置のうち、測定対象者の腕に装着された前記測定装置から前記第1の通信方式で送信されてくる装置識別データを受信する第2の受信ステップと、
受信した前記関係付リストを表示し、前記第2の受信ステップで受信した前記装置識別データのうち、前記関係付リストに含まれていない前記装置識別データを表示する表示ステップと、
表示された前記関係付リストおよび前記装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、前記関係付けリストに含まれている前記対象者識別データのいずれかと、前記関係付リストに含まれていない前記装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求を前記サーバに送信する送信ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項8】
人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する測定装置を識別する装置識別データと測定対象者を識別する対象者識別データとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバから第2の通信方式で送信されてくる前記関係付リストの受信を制御する第1の受信制御ステップと、
前記測定装置のうち、測定対象者の腕に装着された前記測定装置から前記第1の通信方式で送信されてくる装置識別データの受信を制御する第2の受信制御ステップと、
受信した前記関係付リストを表示し、前記第2の受信ステップで受信した前記装置識別データのうち、前記関係付リストに含まれていない前記装置識別データの表示を制御する表示制御ステップと、
表示された前記関係付リストおよび前記装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、前記関係付けリストに含まれている前記対象者識別データのいずれかと、前記関係付リストに含まれていない前記装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求の前記サーバへの送信を制御する送信制御ステップと
を含む情報処理をコンピュータに行わせる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関し、特に、人のバイタルサインを測定する測定装置を用いるための情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
人の腕に装着して用いる腕時計形の電子機器が使用されている。腕時計形の電子機器は、体温を測定したり、脈拍を計測したり、動脈血酸素飽和度を測定したりする。このような腕時計形の電子機器は、活動量計などとも称される。活動量計は、バイタルサインを測定する測定装置である。
【0003】
従来、サーバ装置と、被監視者に携行される活動量計と、サーバ装置及び活動量計と通信可能なレシーバ装置と、を備える監視システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。活動量計は、被監視者の活動量を示す活動量データを生成する加速度センサ及び制御部と、活動量データをレシーバ装置に送信する通信部と、を備える。レシーバ装置は、活動量計が通信対象領域内に位置すると活動量計から活動量データを取得して識別子と共にサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、活動量データ及び識別子を受信する通信部と、活動量データと識別子とに基づいて警告通知を行うか否かを判定する警告判定部と、管理端末装置にて警告通知を行う制御部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-16193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、介護施設や病院などで利用者や患者に活動量計などの測定装置を装着して、測定装置より脈拍などのデータを通信により取得しようとする場合には、利用者や患者に装着した測定装置を交換しようとする場合には、面倒な操作が必要とされた。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、多数の利用者のそれぞれが、多数の測定装置のそれぞれを利用する場合、利用者が使用する測定装置を簡単に交換して確実に測定が継続できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面の情報処理装置は、人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する測定装置を識別する装置識別データと測定対象者を識別する対象者識別データとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバから第2の通信方式で送信されてくる関係付リストを受信する第1の受信手段と、測定装置のうち、測定対象者の腕に装着された測定装置から第1の通信方式で送信されてくる装置識別データを受信する第2の受信手段と、受信した関係付リストを表示し、第2の受信手段で受信した装置識別データのうち、関係付リストに含まれていない装置識別データを表示する表示手段と、表示された関係付リストおよび装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、関係付けリストに含まれている対象者識別データのいずれかと、関係付リストに含まれていない装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求をサーバに送信する送信手段とを含む。
【0008】
第1の受信手段には、関係付けの要求がサーバに送信された後、サーバから送信されてくる関係付リストを受信させ、表示手段には、関係付けの要求がサーバに送信された後、サーバから送信されてきた関係付リストを表示させることができる。
【0009】
表示手段には、関係付けの要求がサーバに送信された後、サーバから送信されてきた関係付リストに含まれている対象者識別データおよび装置識別データのうち、関係付けが要求された対象者識別データおよび装置識別データを表示させることができる。
【0010】
表示手段には、関係付リストに含まれる対象者識別データのうち、装置識別データと関係付けされていない対象者識別データを表示させ、第2の受信手段で受信した装置識別データのうち、関係付リストに含まれていない装置識別データを表示させ、送信手段には、表示された対象者識別データおよび装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、装置識別データと関係付けされていない対象者識別データのいずれかと、関係付リストに含まれていない装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求をサーバに送信させることができる。
【0011】
第1の受信手段には、関係付けの要求がサーバに送信された後、サーバから送信されてくる関係付リストを受信させ、表示手段には、関係付けの要求がサーバに送信された後、サーバから送信されてきた関係付リストを表示させることができる。
【0012】
表示手段には、関係付けの要求がサーバに送信された後、サーバから送信されてきた関係付リストに含まれている対象者識別データおよび装置識別データのうち、関係付けが要求された対象者識別データおよび装置識別データを表示させることができる。
【0013】
本発明の一側面の情報処理方法は、人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する測定装置を識別する装置識別データと測定対象者を識別する対象者識別データとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバから第2の通信方式で送信されてくる関係付リストを受信する第1の受信ステップと、測定装置のうち、測定対象者の腕に装着された測定装置から第1の通信方式で送信されてくる装置識別データを受信する第2の受信ステップと、受信した関係付リストを表示し、第2の受信ステップで受信した装置識別データのうち、関係付リストに含まれていない装置識別データを表示する表示ステップと、表示された関係付リストおよび装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、関係付けリストに含まれている対象者識別データのいずれかと、関係付リストに含まれていない装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求をサーバに送信する送信ステップとを含む。
【0014】
本発明の一側面の情報処理プログラムは、人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する測定装置を識別する装置識別データと測定対象者を識別する対象者識別データとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバから第2の通信方式で送信されてくる関係付リストの受信を制御する第1の受信制御ステップと、測定装置のうち、測定対象者の腕に装着された測定装置から第1の通信方式で送信されてくる装置識別データの受信を制御する第2の受信制御ステップと、受信した関係付リストを表示し、第2の受信ステップで受信した装置識別データのうち、関係付リストに含まれていない装置識別データの表示を制御する表示制御ステップと、表示された関係付リストおよび装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、関係付けリストに含まれている対象者識別データのいずれかと、関係付リストに含まれていない装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求のサーバへの送信を制御する送信制御ステップとを含む情報処理をコンピュータに行わせる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、多数の利用者のそれぞれが、多数の測定装置のそれぞれを利用する場合、利用者が使用する測定装置を簡単に交換して確実に測定が継続できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施の形態の表示システム11の構成の例を示す図である。
図2】脈波を微分した加速度波形の例を示す図である。
図3】サーバ25のハードウェアの構成を説明するブロック図である。
図4】表示デバイス27のハードウェアの構成を説明するブロック図である。
図5】プログラムの実行により実現されるサーバ25の機能を説明するブロック図である。
図6】プログラムの実行により実現される表示デバイス27の機能を説明するブロック図である。
図7】バンド21と利用者との関係付けの処理を説明するフローチャートである。
図8】表示デバイス27に表示されるリストの例を示す図である。
図9】バンド21の交換の処理を説明するフローチャートである。
図10】表示デバイス27に表示されるリストの例を示す図である。
図11】リストに含まれる1また複数の利用者の測定データを表示させるアドレスの生成の処理を説明するフローチャートである。
図12】測定の処理を説明するフローチャートである。
図13】測定データの表示の処理を示すフローチャートである。
図14】リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面の例を示す図である。
図15】リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面の例を示す図である。
図16】脈拍数および体温をグラフに表示した表示画面の例を示す図である。
図17】歩数および消費カロリーをグラフに表示した表示画面の例を示す図である。
図18】一人の利用者の測定データを表示させるアドレスの生成の処理を説明するフローチャートである。
図19】所定の一人の利用者の測定データの表示の処理を示すフローチャートである。
図20】所定の一人の利用者の測定データを表示する表示画面の例を示す図である。
図21】測定データの履歴のファイルの取得の処理を説明するフローチャートである。
図22】通報の設定の処理を説明するフローチャートである。
図23】通報の処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0018】
本発明の一側面の情報処理装置は、人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する測定装置(例えば、図1のバンド21-1)を識別する装置識別データと測定対象者を識別する対象者識別データとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバから第2の通信方式で送信されてくる関係付リストを受信する第1の受信手段(例えば、図8のステップS2103の手続きを行っている図3の通信部79)と、測定装置のうち、測定対象者の腕に装着された測定装置から第1の通信方式で送信されてくる装置識別データを受信する第2の受信手段(例えば、図8のステップS2106の手続きを行っている図3の通信部80)と、受信した関係付リストを表示し、第2の受信手段で受信した装置識別データのうち、関係付リストに含まれていない装置識別データを表示する表示手段(例えば、図8のステップS2107の手続きを行っている図3の出力部77)と、表示された関係付リストおよび装置識別データから使用者の操作に応じて選択された、関係付けリストに含まれている対象者識別データのいずれかと、関係付リストに含まれていない装置識別データのうちのいずれかとの関係付けの要求をサーバに送信する送信手段(例えば、図8のステップS2109の手続きを行っている図3の通信部79)とを含む。
【0019】
以下、図1乃至図23を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施の形態の表示システム11の構成の例を示す図である。表示システム11は、バンド21によって、人のバイタルサインを測定し、表示デバイス27により、バイタルサインが測定された人のうち、所望の人の測定されたバイタルサインのデータがリアルタイムで表示される。
【0021】
以下、複数のバンド21を個々に区別する場合、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1と称する。また、以下、複数の表示デバイス27を個々に区別する場合、表示デバイス27-1および表示デバイス27-2と称する。
【0022】
表示システム11は、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1、ハブ22-1およびハブ22-2、ルータ23-1およびルータ23-2、サーバ25、データベース26、表示デバイス27-1および表示デバイス27-2、監視端末装置28-1乃至28-3並びに回転灯29を含み構成されている。なお、ルータ23-1およびルータ23-2、サーバ25、データベース26、表示デバイス27-1および表示デバイス27-2、監視端末装置28-1乃至28-3並びに回転灯29は、インターネット24を介して相互に接続されている。インターネット24は、Internet Protocolを用いて接続された情報処理装置からなる情報通信網である。インターネット24は、IP(Internet Protocol)を用いた広域コンピュータネットワークとも言える。インターネット24は、ネットワークの一例である。ルータ23-1およびルータ23-2、サーバ25、データベース26、表示デバイス27-1および表示デバイス27-2、監視端末装置28-1乃至28-3並びに回転灯29を相互に接続するネットワークとして、インターネット24に限らず、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、プライベートネットワーク、専用回線によるネットワーク、インターネット上の通信を暗号化して接続するVPN(Virtual Private Network)を用いることができる。
【0023】
バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、人の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、腕に装着している人のバイタルサインを測定する。言い換えれば、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定する。ここでバイタルサインとは、人間が生きている状態であるということを示す兆候を意味し、具体的には、脈拍数、脈拍(脈波)、体温、血圧、呼吸などを意味する。バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、脈拍数、脈拍(脈波)、血圧、体温、歩数、消費カロリーおよび脈血酸素飽和度などのバイタルサインを測定する。
【0024】
例えば、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、脈波を測定して、測定対象者の脈波のデータを解析して、脈波の主な周波数成分のうち、0.15Hzから0.45Hzまでの帯域を持つHF成分(High Frequency component: HF)、0.04Hzから0.15Hzまでの帯域を持つLF成分(Low Frequency component: LF)、0.0033Hzから0.04Hzまでの帯域を持つVLF成分(Very Low Frequency component: VLF)、R波の間隔(RR間隔(RR interval: RRI))を求める。または、脈波解析部123は、血管年齢、交感神経バランスまたは自律神経活動度(CVRR)などを求める。交感神経バランスは、LF成分とHF成分とのパワーの比率で求められ、交感神経と副交感神経の全体のバランスを表している。自律神経活動度は、RR間隔の標準偏差をRR間隔の平均値で除した値である。
【0025】
血管年齢は、脈波を微分した加速度波形に現れる5つのピーク値から求められる。図2は、加速度波形の例を示す図である。血管年齢は、図2中のピーク値a、ピーク値b、ピーク値c、ピーク値dおよびピーク値eに算出式43.5×(b/a-c/a-d/a-e/a)+65.9を適用することにより求められる。
【0026】
以下、バンド21-1またはバンド21-2-1若しくはバンド21-2-1を装着して用いる人を利用者と称する。例えば、バンド21-1は、所定の住宅に住んでいる利用者の腕に装着される。例えば、バンド21-2-1若しくはバンド21-2-1は、介護施設の利用者若しくは病院の患者である利用者の腕に装着される。
【0027】
以下、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1で測定されたバイタルサインのデータを測定データとも称する。
【0028】
バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、例えば、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で2秒間隔で測定されたバイタルサインのデータをハブ22-1またはハブ22-2のいずれかに送信する。バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、脈拍数、脈拍(脈波)、血圧、体温、歩数および消費カロリーなどのバイタルサインのデータである測定データに加えて、バンド21を識別する装置識別データであるバンドID(identifier)をハブ22-1またはハブ22-2のいずれかに送信する。バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、利用者の腕に装着されると、利用者の腕の体温を感知して起動する。バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、起動すると近距離無線通信方式での通信を開始する。例えば、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、脈拍(脈波)のバイタルサインのデータとして、所定の時間間隔でサンプリングした測定対象者の脈波のデータを送信する。例えば、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、脈拍(脈波)のバイタルサインのデータとして、HF成分、LF成分、VLF成分およびR波の間隔のデータを送信する。また、例えば、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1は、脈拍(脈波)のバイタルサインのデータとして、血管年齢、交感神経バランスまたは自律神経活動度(CVRR)などを送信する。
【0029】
ハブ22-1およびハブ22-2は、住宅、介護施設若しくは病院またはそれぞれのフロアやエリアなどに配置されている。ハブ22-1は、バンド21-1とブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で通信し、バンド21-1から送信されてきた測定データおよびバンドIDを受信する。ハブ22-1は、有線または無線のイーサネット(登録商標)などのIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3で規定されている通信方式により、測定データおよびバンドIDをルータ23-1に送信する。また、ハブ22-2は、バンド21-2-1およびバンド21-2-1とブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で通信し、バンド21-2-1またはバンド21-2-1から送信されてきた測定データおよびバンドIDを受信する。ハブ22-2は、有線または無線のイーサネット(登録商標)などのIEEE 802.3で規定されている通信方式により、測定データおよびバンドIDをルータ23-2に送信する。
【0030】
ルータ23-1およびルータ23-2は、住宅、介護施設若しくは病院などに配置されている。ルータ23-1およびルータ23-2は、OSI参照モデルのネットワーク層やトランスポート層のデータを参照して、インターネット24に転送を行う中継機器である。ルータ23-1は、ハブ22-1から送信されてきた測定データおよびバンドIDを受信し、インターネット24を介して、サーバ25に送信する。ルータ23-2は、ハブ22-2から送信されてきた測定データおよびバンドIDを受信し、インターネット24を介して、サーバ25に送信する。なお、ルータ23-1は、ハブ22-1に内蔵するようにしてもよい。すなわち、ルータ23-1とハブ22-1とを一体にするようにしてもよい。また、ルータ23-2は、ハブ22-2に内蔵するようにしてもよい。すなわち、ルータ23-2とハブ22-2とを一体にするようにしてもよい。
【0031】
以下、ハブ22-1およびハブ22-2を個々に区別する必要がない場合、単に、ハブ22と称する。以下、ルータ23-1およびルータ23-2を個々に区別する必要がない場合、単に、ルータ23と称する。なお、バンド21、ハブ22およびルータ23からは、脈拍数、脈拍(脈波)、血圧、体温、歩数、消費カロリーおよび脈血酸素飽和度などのバイタルサインの測定データに加えて、ハブ22の識別情報、ハブ22における近距離無線通信の受信レベルまたはバンド21のバッテリー情報などもサーバ25に送信されるが、詳細の説明は適宜省略する。
【0032】
サーバ25は、専用または汎用のハードウェアとしてのサーバまたは所定のハードウェア上の若しくはクラウド上の機能から構成される仮想的なサーバである。サーバ25は、ルータ23-1およびルータ23-2から送信されてきた測定データおよびバンドIDを受信して、受信した測定データおよびバンドIDを所定のファイルまたはデータベース26に記録する。データベース26は、電子的に保存され、アクセスできるように組織化されたデータの集合である。データベース26は、サーバ25の内部または外部に構成されている。例えば、データベース26は、サーバ25の内部のファイルシステム上に構成される。また、例えば、データベース26は、仮想的なストレージであるクラウドストレージ上に構成したり、コンピュータクラスタ上に構成したりすることができる。
【0033】
サーバ25は、Webサーバ機能を有する。サーバ25には、所定の範囲のIPアドレスおよび所定の範囲のURL(Uniform Resource Locator)で記述されるドメインが割り当てられている(アドレッシングされている)。サーバ25は、表示デバイス27-1若しくは表示デバイス27-2または監視端末装置28-1乃至28-3のいずれかからの要求に応じて、記録している測定データおよびバンドIDを読みだして、要求してきた表示デバイス27-1若しくは表示デバイス27-2または監視端末装置28-1乃至28-3のいずれか宛てに送信する。または、サーバ25は、ファイルに記録された測定データが所定の範囲を外れた場合、予め定めたメールアドレス宛で予め定めた件名の電子メールを送信する。
【0034】
表示デバイス27-1および表示デバイス27-2は、それぞれ、携帯電話機またはパーソナルコンピュータなどの表示機能を有する情報処理装置である。表示デバイス27-1および表示デバイス27-2は、それぞれ、インターネット24を介してサーバ25に割り当てられている所定のアドレスに測定データをリクエストして、サーバ25から送信されてくる測定データを受信して、測定データを表示する。
【0035】
監視端末装置28-1乃至28-3は、専用または汎用のパーソナルコンピュータなどからなる。監視端末装置28-1乃至28-3は、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1を装着している利用者のバイタルサインのデータである測定データをリアルタイムで表示する。監視端末装置28-1乃至28-3は、それぞれ、インターネット24を介してサーバ25に割り当てられている所定のアドレスのうち、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1に応じたアドレスに測定データをリクエストして、サーバ25から送信されてくる測定データを受信して、測定データを表示する。また、監視端末装置28-1乃至28-3は、バンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1を装着している利用者のバイタルサインのデータである測定データの履歴を取得して、表示する。
【0036】
回転灯29は、サーバ25から送信されてきた、予め定めたメールアドレス宛で予め定めた件名の電子メールを受信すると、点灯する。回転灯29は、パトライト(登録商標)などとも称される。
【0037】
以下、脈拍数、体温、歩数、消費カロリーであるバイタルサインを測定し、脈拍数、体温、歩数、消費カロリーであるバイタルサインのデータを表示する場合を例に説明する。
【0038】
次に、サーバ25のハードウェアの構成を説明する。なお、サーバ25が仮想的なサーバである場合、サーバ25は、ハードウェアのリソースが割り当てられて、ハードウェアに相当する機能を有する。図3は、サーバ25のハードウェアの構成を説明するブロック図である。
【0039】
サーバ25において、CPU(Central Processing Unit)51,ROM(Read Only Memory)52,RAM(Random Access Memory)53は、バス54により相互に接続されている。
【0040】
バス54には、さらに、入出力インタフェース55が接続されている。入出力インタフェース55には、必要に応じて接続されるキーボードまたはマウスなどよりなる入力部56、必要に応じて接続されるディスプレイなどよりなる出力部57、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記録部58、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部59、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア61を駆動するドライブ60が接続されている。
【0041】
以上のように構成されるサーバ25(コンピュータ)では、CPU51が、例えば、記録部58に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース55及びバス54を介して、RAM53にロードして実行することにより、後述する一連の処理が行われる。
【0042】
サーバ25(CPU51)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア61に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット24、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
【0043】
そして、プログラムは、リムーバブルメディア61をドライブ60に装着することにより、入出力インタフェース55を介して、記録部58に記録することで、コンピュータにインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部59で受信し、記録部58に記録することで、コンピュータにインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM52や記録部58にあらかじめ記録しておくことで、コンピュータにあらかじめインストールしておくことができる。
【0044】
すなわち、サーバ25(コンピュータ)では、インストールされたプログラムを実行することにより、後述する機能が実現される。
【0045】
次に、表示デバイス27のハードウェアの構成を説明する。図4は、表示デバイス27のハードウェアの構成を説明するブロック図である。
【0046】
表示デバイス27において、CPU(Central Processing Unit)71,ROM(Read Only Memory)72,RAM(Random Access Memory)73は、バス74により相互に接続されている。
【0047】
バス74には、さらに、入出力インタフェース75が接続されている。入出力インタフェース75には、キーボードまたはマウスまたはタッチパネルなどよりなる入力部76、ディスプレイ、ラウドスピーカーまたはバイブレーターなどよりなる出力部77、不揮発性のメモリなどよりなる記憶部78、インターネット24などに接続するためのネットワークインタフェースなどよりなる通信部79、バンド21と近距離無線通信方式で通信するためのインタフェースなどよりなる通信部80、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア82を駆動するドライブ81が接続されている。
【0048】
以上のように構成される表示デバイス27(コンピュータ)では、CPU71が、例えば、記憶部78に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース75及びバス74を介して、RAM73にロードして実行することにより、後述する一連の処理が行われる。
【0049】
表示デバイス27(CPU71)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア82に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット24、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。また、後述するように、表示デバイス27(CPU71)が実行するプログラムは、インターネット24を介してサーバ25から提供されるサイトのデータに含まれている。
【0050】
そして、プログラムは、リムーバブルメディア82をドライブ81に装着することにより、入出力インタフェース75を介して、記憶部78に記録することで、コンピュータにインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部79で受信し、記憶部78に記録することで、コンピュータにインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM72や記憶部78にあらかじめ記録しておくことで、コンピュータにあらかじめインストールしておくことができる。
【0051】
次に、プログラムを実行するサーバ25の機能について説明する。図5は、プログラムの実行により実現されるサーバ25の機能を説明するブロック図である。なお、図5は、データベース26が、サーバ25の内部に構成されている場合のサーバ25の機能を説明する図である。
【0052】
サーバ25がプログラムを実行することにより、通信制御部101、利用者バンド関係付登録制御部102、リスト表示登録制御部103、個人表示登録制御部104、測定データ受信制御部105、Webサーバ機能106、通報制御部107およびデータベース26が実現される。また、サーバ25の記録部58には、ファイルシステム上にデータベース保存用ファイル191およびリアルタイム表示用ファイル192が格納される。
【0053】
通信制御部101は、通信部59を制御して、インターネット24を介して通信部59に通信をさせる。通信制御部101は、送信制御部111および受信制御部112を含む。送信制御部111は、通信部59によるインターネット24を介した送信を制御する。受信制御部112は、インターネット24を介して送信されてきた各種のデータ等を格納するパケット等の通信部59による受信を制御する。
【0054】
利用者バンド関係付登録制御部102は、バンド21を腕に装着してバンド21を利用する人である利用者とバンド21との関係付けのデータベース26への登録を制御する。利用者バンド関係付登録制御部102は、関係付リスト生成部121を含む。関係付リスト生成部121は、データベース26から利用者IDおよびバンドIDに関するデータを読みだして、利用者IDとバンドIDと関係付けを示す関係付リストを生成する。
【0055】
ここで、関係付リストは、利用者の名前、利用者を特定する識別情報である利用者IDおよび利用者に装着されているバンド21を特定する識別情報であるバンドIDを含み、利用者IDとバンドIDとの関係付けを示す。すなわち、関係付リストにおいて、利用者IDとバンドIDとが関係付けされているとは、バンドIDで特定されるバンド21が、利用者IDで特定される利用者の腕に装着されていることを表している。なお、関係付リストには、バンドIDに関係付けされていない利用者の名前、利用者を特定する識別情報である利用者IDも含まれている。すなわち、バンドIDに関係付けされていない利用者IDは、バンド21を装着していない利用者を特定する。
【0056】
また、関係付リストには、利用者IDに関係付けされていないバンド21を特定する識別情報であるバンドIDも含まれている。すなわち、利用者IDに関係付けされていないバンドIDは、利用者に装着されていないバンド21を装着していない利用者を特定する。例えば、介護施設若しくは病院など施設や団体、住宅や家庭において、これから1または複数のバンド21を1または複数の利用者に装着しようとする場合、利用者IDに関係付けされていないバンド21を特定する識別情報であるバンドIDを関係付リストに含ませておくことができる。
【0057】
例えば、関係付リストは、介護施設若しくは病院など施設や団体、住宅や家庭、家族毎に作成される。例えば、関係付リストは、介護施設若しくは病院など施設の建物毎やフロア毎またはエリア毎に作成される。例えば、サーバ25は、後述するバンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182、施設マスターテーブル183およびトランザクションテーブル184から関係付リストを生成する。例えば、サーバ25は、関係付リストをトランザクションテーブル184に格納している。
【0058】
リスト表示登録制御部103は、測定データをリストとして表示したい1または複数の利用者のリストのデータベース26への登録を制御する。リスト表示登録制御部103は、関係付リスト生成部122およびリスト表示アドレス生成部123を含む。関係付リスト生成部122は、データベース26から利用者IDおよびバンドIDに関するデータを読みだして、利用者IDとバンドIDと関係付けを示す関係付リストを生成する。リスト表示アドレス生成部123は、登録された1または複数の利用者の測定データをリストとして表示するためのサイトのアドレスを生成する。例えば、リスト表示アドレス生成部123は、URL形式で表現されるアドレスを生成する。
【0059】
個人表示登録制御部104は、測定データを表示したい一人の利用者のデータベース26への登録を制御する。個人表示登録制御部104は、個人表示アドレス生成部124を含む。個人表示アドレス生成部124は、登録された一人の利用者の測定データを表示するためのサイトのアドレスを生成する。例えば、個人表示アドレス生成部124は、URL形式で表現されるアドレスを生成する。
【0060】
測定データ受信制御部105は、通信部59に、ハブ22-1またはハブ22-2、ルータ23-1またはルータ23-2およびインターネット24を介して送信されてくるバンド21からの測定データおよびバンドIDを受信させる。測定データ受信制御部105は、復号部125、ファイル記録制御部126およびデータベース記録制御部127を含む。復号部125は、バンド21から暗号化されて送信されてくる測定データおよびバンドIDを復号する。ファイル記録制御部126は、復号された測定データをバンドIDに対応付けてデータベース保存用ファイル191およびリアルタイム表示用ファイル192に格納させて記録させる。データベース記録制御部127は、データベース保存用ファイル191に格納して記録されているバンドIDに対応付けられている測定データをデータベース26に格納させて記録させる。
【0061】
Webサーバ機能106は、表示デバイス27-1および表示デバイス27-2からのリクエストに応じて、リクエストされたアドレスのサイトのデータを表示デバイス27-1および表示デバイス27-2に送信する。例えば、Webサーバ機能106は、ApacheまたはNginxなどにより実現される。Webサーバ機能106には、機能として、リアルタイム表示データ提供部128、履歴表示データ提供部129および個人表示データ提供部130が含まれている。なお、リアルタイム表示データ提供部128、履歴表示データ提供部129および個人表示データ提供部130は、Python、JavaまたはRubyなどの言語で記述されたプログラム(いわゆるサーバサイドプログラム)により実現され、ApacheまたはNginxなどと相互にアクセスすることで機能を提供する。
【0062】
リアルタイム表示データ提供部128は、登録された1または複数の利用者の測定データをリストとしてリアルタイムで表示するためのサイトのアドレスに表示デバイス27-1または表示デバイス27-2からリクエストされた場合、登録された1または複数の利用者の測定データをリストとして表示するためのサイトのデータを生成して、通信制御部101に制御される通信部59から、インターネット24を介してリクエストしてきた表示デバイス27-1または表示デバイス27-2に送信する。
【0063】
リアルタイム表示データ提供部128は、プログラム生成部151およびサイトデータ生成部152を含む。プログラム生成部151は、サイトのデータに埋め込まれて、リクエストしてきた表示デバイス27-1または表示デバイス27-2で実行されるプログラムを生成する。プログラム生成部151が生成するプログラムは、いわゆる、クライアントサイドプログラムである。サイトデータ生成部152は、登録された1または複数の利用者の測定データをリストとして表示するためのサイトのデータを生成する。
【0064】
履歴表示データ提供部129は、WebAPI(Web Application Programming Interface)を通じて呼び出されると、登録された1または複数の利用者の測定データの履歴を提供する。履歴表示データ提供部129は、サイトデータ生成部153およびファイル生成部154を含む。サイトデータ生成部153は、登録された1または複数の利用者の測定データの履歴のファイルを提供する(ダウンロードさせる)サイトのデータを生成する。ファイル生成部154は、登録された1または複数の利用者の測定データの履歴を含む、PDF(Portable Document Format)またはCSV(Comma Separated Value)またはJSON(JavaScript Object Notation)などの所定の形式のファイルを生成する。
【0065】
個人表示データ提供部130は、一人の利用者の測定データをリアルタイムで表示するためのサイトのアドレスに表示デバイス27-1または表示デバイス27-2からリクエストされた場合、登録された一人の利用者の測定データを表示するためのサイトのデータを生成して、通信制御部101に制御される通信部59から、インターネット24を介してリクエストしてきた表示デバイス27-1または表示デバイス27-2に送信する。
【0066】
個人表示データ提供部130は、プログラム生成部155およびサイトデータ生成部156を含む。プログラム生成部155は、サイトのデータに埋め込まれて、リクエストしてきた表示デバイス27-1または表示デバイス27-2で実行されるプログラムを生成する。プログラム生成部155が生成するプログラムは、いわゆる、クライアントサイドプログラムである。サイトデータ生成部156は、登録された一人の利用者の測定データを表示するためのサイトのデータを生成する。
【0067】
通報制御部107は、リアルタイム表示用ファイル192に記録された測定データが所定の範囲を外れた場合、通信制御部101に制御される通信部59から、予め定めたメールアドレス宛で予め定めた件名の電子メールを送信させる。通報制御部107は、通報設定部131、判定部132、メール生成部133、受信確認部134および停止指令部135を含む。通報設定部131は、バイタルサインのデータである測定データが所定の範囲を外れたか否かが監視の対象となる利用者の利用者ID、監視の対象となる利用者の測定データが外れた場合に電子メールを送信する測定データの範囲および測定データが所定の範囲を外れた場合に送信される電子メールの宛先のメールアドレスを設定する。判定部132は、リアルタイム表示用ファイル192に記録された測定データが所定の範囲を外れたか否かを判定する。メール生成部133は、予め定めたメールアドレス宛で予め定めた件名の電子メールを生成する。受信確認部134は、メール生成部133で生成された電子メールを受信した表示デバイス27-1または表示デバイス27-2において、メール生成部133で生成された電子メールに記述されている受信確認ボタンがクリックされると実行される、表示デバイス27-1または表示デバイス27-2からのアクセスを受けることで、受信確認を行う。停止指令部135は、通信制御部101に制御される通信部59から、回転灯29に点灯を停止させるクリアコマンドを送信させる。
【0068】
データベース26は、バンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182、施設マスターテーブル183およびトランザクションテーブル184を含む。バンドマスターテーブル181は、バンドIDなどのバンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1に関するデータを格納するマスターテーブルである。利用者マスターテーブル182は、バンド21を腕に装着してバンド21を利用する人である利用者を特定するための利用者ID、利用者の氏名など利用者に関するデータを格納するマスターテーブルである。施設マスターテーブル183は、介護施設や病院など施設と利用者との関係に関するデータを格納するマスターテーブルである。
【0069】
トランザクションテーブル184は、脈拍数、脈拍(脈波)、体温、歩数および消費カロリーなどのバイタルサインのデータである測定データ、通信に関するデータおよびバンド21-1並びにバンド21-2-1およびバンド21-2-1の状態に関するデータを格納する。例えば、トランザクションテーブル184は、ハブ22の識別情報、ハブ22における近距離無線通信の受信レベルまたはバンド21のバッテリー情報などのデータを格納する。
【0070】
データベース保存用ファイル191およびリアルタイム表示用ファイル192は、それぞれ、サーバ25の記録部58のファイルシステム上に作成される。データベース保存用ファイル191およびリアルタイム表示用ファイル192は、受信した測定データおよびバンドIDなどを格納する。データベース保存用ファイル191に格納された測定データおよびバンドIDなどは、データベース26に格納される。リアルタイム表示用ファイル192に格納された測定データおよびバンドIDなどは、リアルタイム表示データ提供部128または個人表示データ提供部130から読みだされて、リアルタイム表示用のサイトのデータの生成に用いられる。
【0071】
次に、プログラムを実行する表示デバイス27の機能について説明する。図6は、プログラムの実行により実現される表示デバイス27の機能を説明するブロック図である。
【0072】
表示デバイス27がプログラムを実行することにより、通信制御部201、Webブラウザ202、メーラー203、利用者バンド関係付登録部204、リスト表示登録部205、個人表示登録部206および通報制御部207が実現される。なお、利用者バンド関係付登録部204、リスト表示登録部205および個人表示登録部206は、アプリケーションプログラムをインストールすることにより実現されるようにしても、サーバ25から送信されてくるサイトのデータに含まれているプログラムを実行することにより実現されるようにしてもよい。また、詳細は後述するが、Webブラウザ202に含まれる表示更新制御部225およびグラフ表示制御部227は、サーバ25から送信されてくるサイトのデータに含まれているプログラムを実行することにより実現される。
【0073】
通信制御部201は、通信部79または通信部80を制御して、通信部79または通信部80に通信させる。通信制御部201は、近距離無線通信制御部221およびネットワーク通信制御部222を含む。近距離無線通信制御部221は、近距離無線通信方式で通信するためのインタフェースなどよりなる通信部80を制御して、通信部80に通信させる。ネットワーク通信制御部222は、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部79を制御して、通信部79に通信させる。ネットワーク通信制御部222は、送信制御部251および受信制御部252を含む。送信制御部251は、通信部79によるインターネット24を介した送信を制御する。受信制御部252は、インターネット24を介して送信されてきた各種のデータ等を格納するパケット等の通信部79による受信を制御する。
【0074】
Webブラウザ202は、所定のサイトのデータをサーバ25にリクエストして、リクエストに応じてサーバ25が送信してきた所定のサイトのデータを通信制御部201に制御される通信部79に受信させて、所定のサイトのデータを取得し、ディスプレイなどよりなる出力部77にサイトを表示させる。Webブラウザ202は、表示制御部223、プログラム実行部224、表示更新制御部225、履歴要求部226およびグラフ表示制御部227を含む。表示制御部223は、ディスプレイなどよりなる出力部77を制御して、取得したサイトのデータにより、ディスプレイなどよりなる出力部77にサイトを表示させる。プログラム実行部224は、取得したサイトのデータに含まれているプログラムを実行する。表示更新制御部225は、所定の時間間隔で、所定のサイトのデータをサーバ25にリクエストして、所定のサイトのデータを取得し、サイトの表示を更新させる。履歴要求部226は、通信制御部201に制御される通信部79に、サーバ25に対して登録された1または複数の利用者の測定データの履歴の提供を要求する。グラフ表示制御部227は、取得したサイトのデータにより、ディスプレイなどよりなる出力部77にグラフを表示させる。
【0075】
メーラー203は、通信制御部201に制御される通信部79に、電子メールの送信をさせるか、または電子メールの受信をさせる。
【0076】
利用者バンド関係付登録部204は、サーバ25に、利用者と利用者の腕に装着するバンド21との関係付けを要求する。利用者バンド関係付登録部204は、表示利用者選択部231、表示バンド選択部232、関係付利用者選択部233、関係付バンド選択部234および登録要求部235を含む。表示利用者選択部231は、利用者の名前、利用者を特定する識別情報である利用者IDおよび利用者に装着されているバンド21を特定する識別情報であるバンドIDを含み、利用者IDとバンドIDとの関係付けを示す関係付リストをサーバ25に要求し、関係付リストに含まれている利用者の名前のうち、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示する利用者の名前を選択する。表示バンド選択部232は、関係付リストに含まれているバンドIDのうち、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示するバンドIDを選択する。
【0077】
関係付利用者選択部233は、表示デバイス27の使用者の操作に応じて、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示されている利用者(の名前)のうち、バンドIDに関係付けする利用者(の名前)を選択する。ここで、使用者とは、表示デバイス27を使用し、操作している人をいう。関係付バンド選択部234は、表示デバイス27の使用者の操作に応じて、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示されているバンドIDのうち、利用者に関係付けするバンドIDを選択する。登録要求部235は、通信制御部201に制御される通信部79に、関係付利用者選択部233で選択された利用者(の名前)と関係付バンド選択部234で選択されたバンドIDとの関係付けの要求をサーバ25宛てに送信させる。
【0078】
リスト表示登録部205は、通信制御部201に制御される通信部79に、測定データをリストとしてリアルタイムで表示する1または複数の利用者の登録の要求をサーバ25宛てに送信させる。リスト表示登録部205は、利用者リスト選択部236およびリスト表示アドレス生成要求部237を含む。利用者リスト選択部236は、測定データをリストとしてリアルタイムで表示する1または複数の利用者を選択する。例えば、利用者リスト選択部236は、関係付リストから、測定データをリストとしてリアルタイムで表示する1または複数の利用者を選択する。
【0079】
リスト表示アドレス生成要求部237は、通信制御部201に制御される通信部79に、登録された1または複数の利用者の測定データをリストとしてリアルタイムで表示するためのサイトのアドレスの生成の要求をサーバ25宛てに送信させる。
【0080】
個人表示登録部206は、通信制御部201に制御される通信部79に、測定データをリアルタイムで表示する一人の利用者の登録の要求をサーバ25宛てに送信させる。個人表示登録部206は、個人表示アドレス生成要求部238を含む。個人表示アドレス生成要求部238は、通信制御部201に制御される通信部79に、登録された一人の利用者の測定データをリアルタイムで表示するためのサイトのアドレスの生成の要求をサーバ25宛てに送信させる。
【0081】
通報制御部207は、測定データが所定の範囲を外れた場合に通報する利用者や通報に用いるメールアドレス、電子メールの件名などを選択し、通報を制御する。通報制御部207は、通報設定値取得部241、通報登録要求部242、受信メール確認部243、通報部244および受信確認部245を含む。
【0082】
通報設定値取得部241は、バイタルサインのデータである測定データが所定の範囲を外れたか否かが監視の対象となる利用者の利用者ID、監視の対象となる利用者の測定データが外れた場合に電子メールを送信する測定データの範囲(通報するか否かを定める測定データにおける範囲)および測定データが所定の範囲を外れた場合に送信される電子メールの宛先のメールアドレスを取得する。例えば、通報設定値取得部241は、所定の範囲を外れたかが監視される測定データを送信してくるバンド21を装着している利用者の利用者IDを取得する。例えば、通報設定値取得部241は、関係付リストに含まれているバンドIDに名前および利用者IDが関係付けられている利用者から、測定データが所定の範囲を外れたことの監視の対象となる利用者の利用者IDを取得する。例えば、通報設定値取得部241は、測定データが所定の範囲を外れた場合に送信される電子メールの宛先のメールアドレスを、メーラー203のアドレス帳から取得する。例えば、通報設定値取得部241は、タッチパネルよりなる入力部76を操作する使用者によるスライダの操作やキーボードよりなる入力部76を操作する使用者により入力された数値から、通報するか否かを定める測定データにおける範囲を取得する。
【0083】
通報登録要求部242は、通信制御部201に制御される通信部79に、選択された通報の対象となる利用者、設定されたメールアドレスおよび選択された測定データの範囲の登録の要求をサーバ25宛てに送信させる。
【0084】
受信メール確認部243は、測定データが予め定めた範囲を外れたと判定された場合に送信されてくる、予め定めたメールアドレス宛で予め定めた件名の電子メールがメーラー203で受信されたか否かを確認する。通報部244は、予め定めたメールアドレス宛で予め定めた件名の電子メールがメーラー203で受信された場合、ディスプレイまたはバイブレーターなどよりなる出力部77を駆動させて、音声および振動で表示デバイス27の使用者に通報する。
【0085】
受信確認部245は、予め定めたメールアドレス宛で予め定めた件名の電子メールに記述されている受信確認ボタンがクリックされると、通信制御部201に制御される通信部79に、サーバ25宛てに受信確認を送信させる。
【0086】
以下、表示システム11で行われる処理を順に説明する。まず、バンド21と利用者との関係付けの処理を説明する。バンド21と利用者との関係付けは、関係付リスト中の利用者IDとバンドIDと関係付けにより示される。以下、関係付リストは、バンド21と利用者との関係付けを示すとも言える。
【0087】
図7は、バンド21と利用者との関係付けの処理を説明するフローチャートである。
【0088】
ステップS2001において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、インターネット24を介して、バンド21と利用者との関係付けを示す関係付リストの要求をサーバ25宛てに送信させる。ステップS3001において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27から送信されてきた関係付リストの要求を受信させる。
【0089】
ステップS3002において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102の関係付リスト生成部121は、データベース26のバンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182、施設マスターテーブル183およびトランザクションテーブル184から利用者IDおよびバンドIDに関するデータを読みだして、利用者IDとバンドIDと関係付けを示す関係付リストを生成する。例えば、関係付リストは、所定の施設に属する利用者とバンド21との関係付けを示している。ステップS3003において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、インターネット24を介して、関係付リストを表示デバイス27宛てに送信させる。
【0090】
ステップS2002において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、インターネット24を介してサーバ25から送信されてきた、関係付リストを受信させる。ステップS2003において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の表示利用者選択部231は、関係付リストに含まれている利用者のうち、バンド21と関係付けされていない利用者のリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。すなわち、表示利用者選択部231は、関係付リストに含まれている利用者のうち、バンドIDに関係付けされていない利用者IDで特定される利用者の名前や利用者IDなどからなるリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。
【0091】
図8は、表示デバイス27のディスプレイなどよりなる出力部77に表示されるリストの例を示す図である。図8(A)に示されるように、ステップS2003において、ディスプレイなどよりなる出力部77には、関係付けされているバンドIDが未登録である利用者の名前’AAA AAAA’、利用者の名前’DDD DDDD’、利用者の名前’GGG GGGG’、利用者の名前’HHH HHHH’、利用者の名前’PPP PPPP’および利用者の名前’SSS SSSS’が表示される。
【0092】
図7に戻り、ステップS2004において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の関係付利用者選択部233は、使用者の操作に応じて、バンド21と関係付けされていない利用者のうち、バンド21と関係付けしたい利用者を選択する。
【0093】
例えば、図8(B)に示されるように、ステップS2004において、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示されている利用者の名前’AAA AAAA’が使用者にタッチされると、タッチパネルなどよりなる入力部76からの信号を取得して、名前’AAA AAAA’である利用者が選択される。
【0094】
図7に戻り、ステップS1001において、バンド21は、利用者の腕に装着されると、利用者の腕の体温を感知して起動し、自己のバンドIDを含むアドバタイジングパケットを近距離無線通信方式でブロードキャストし、ブロードキャストの処理を繰り返す。
【0095】
ステップS2005において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201の近距離無線通信制御部221に制御される通信部80に、バンド21から近距離無線通信方式でブロードキャストされたアドバタイジングパケットを受信させる。
【0096】
ステップS2006において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の表示バンド選択部232は、ステップS2005の手続きで受信したアドバタイジングパケットに含まれるバンドIDのうち、利用者と関係付けされていないバンドID、すなわち、関係付リストに含まれていないバンドIDのリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。
【0097】
例えば、図8(B)に示されるように、ステップS2006において、ディスプレイなどよりなる出力部77には、利用者と関係付けされていないバンドID’1234567899’、バンドID’1234567811’、バンドID’1234567855’およびバンドID’1234567888’が表示される。
【0098】
図7に戻り、ステップS2007において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の関係付バンド選択部234は、使用者の操作に応じて、関係付リストに含まれていないバンドIDであって、表示されているバンドIDのうち、選択された利用者と関係付けしたいバンドIDを選択する。
【0099】
例えば、図8(C)に示されるように、ステップS2007において、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示されているバンドID’1234567899’がタッチされると、タッチパネルなどよりなる入力部76からの信号を取得して、’1234567899’であるバンドIDが選択される。図8(C)に示されるように、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示されているボタンであって、「登録」と表示されているボタンを使用者がタッチすると、手続きはステップS2008に進む。
【0100】
ステップS2008において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の登録要求部235は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、ステップS2007の手続きで選択されたバンドIDとステップS2004の手続きで選択された利用者との関係付けの要求をサーバ25に送信させる。すなわち、登録要求部235は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、ステップS2007の手続きで選択されたバンドIDとステップS2004の手続きで選択された利用者の利用者IDとの関係付けの要求をサーバ25に送信させる。なお、選択されたバンドIDと選択された利用者との関係付けの要求には、選択された利用者を特定する利用者IDが含まれている。
【0101】
ステップS3004において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27から送信されてきた、選択されたバンドIDと選択された利用者との関係付けの要求を受信する。
【0102】
ステップS3005において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、選択されたバンドIDと選択された利用者との関係付けをデータベース26に格納する。すなわち、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、選択されたバンドIDと選択された利用者の利用者IDとの関係付けをデータベース26に格納する。例えば、選択されたバンドIDと選択された利用者との関係付けは、データベース26のバンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182またはトランザクションテーブル184のいずれかに格納される。
【0103】
ステップS3006において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102の関係付リスト生成部121は、データベース26のバンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182、施設マスターテーブル183およびトランザクションテーブル184から利用者IDおよびバンドIDに関するデータを読みだして、更新された関係付リストを生成して、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、インターネット24を介して、更新された関係付リストを表示デバイス27宛てに送信させる。
【0104】
ステップS2009において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、インターネット24を介してサーバ25から送信されてきた、更新された関係付リストを受信させる。ステップS2010において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の表示利用者選択部231は、関係付リストに含まれている利用者のうち、バンド21と関係付けされている利用者のリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。すなわち、表示利用者選択部231は、関係付リストに含まれている利用者のうち、バンドIDに関係付けされている利用者IDで特定される利用者の名前や利用者IDなどからなるリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させ、バンド21と利用者との関係付けの処理は終了する。
【0105】
なお、ステップS2010において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の表示利用者選択部231は、関係付リストに含まれている利用者のうち、新たに関係付けされたバンドIDおよび利用者の名前、すなわち、ステップS2007の手続きで選択されたバンドIDおよびS2004の手続きで選択された利用者の名前をディスプレイなどよりなる出力部77に表示させるようにしてもよい。
【0106】
このように、バンド21と利用者とを関係付けさせることができる。
【0107】
以上のように、バンド21は、人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置である。バンド21は、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する。送信制御部251に制御される通信部79は、測定装置であるバンド21を識別する装置識別データ(バンドID)と測定対象者を識別する対象者識別データ(利用者ID)との関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバ25から第2の通信方式で送信されてくる関係付リストを受信する。
【0108】
通信部80は、測定装置であるバンド21のうち、測定対象者の腕に装着されたバンド21から第1の通信方式で送信されてくる装置識別データ(バンドID)を受信する。ディスプレイなどよりなる出力部77は、関係付リストに含まれる対象者識別データ(利用者ID)のうち、装置識別データ(バンドID)と関係付けされていない対象者識別データ(利用者ID)を表示し、通信部80で受信した装置識別データ(バンドID)のうち、関係付リストに含まれていない装置識別データ(バンドID)を表示する。
【0109】
送信制御部251に制御される通信部79は、表示された対象者識別データ(利用者ID)および装置識別データ(バンドID)から使用者の操作に応じて選択された、装置識別データ(バンドID)と関係付けされていない対象者識別データ(利用者ID)のいずれかと、関係付リストに含まれていない装置識別データ(バンドID)のうちのいずれかとの関係付けの要求を前記サーバに送信する。
【0110】
次に、バンド21の交換の処理を説明する。バンド21の交換では、新たなバンド21のバンドIDと利用者IDと関係付けされるように、バンドIDと利用者IDと関係付けが更新される。図9は、バンド21の交換の処理を説明するフローチャートである。
【0111】
ステップS1101において、利用者の腕に装着されているバンド21-2-1は、利用者の腕の体温を感知して起動していて、自己のバンドIDを含むアドバタイジングパケットを近距離無線通信方式でブロードキャストし、ブロードキャストの処理を繰り返す。
【0112】
ステップS2101において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201の近距離無線通信制御部221に制御される通信部80に、バンド21-2-1から近距離無線通信方式でブロードキャストされたアドバタイジングパケットを受信させる。
【0113】
ステップS2102において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、インターネット24を介して、バンド21と利用者との関係付けを示す関係付リストの要求をサーバ25宛てに送信させる。ステップS3101において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27から送信されてきた関係付リストの要求を受信させる。
【0114】
ステップS3102において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102の関係付リスト生成部121は、データベース26のバンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182、施設マスターテーブル183およびトランザクションテーブル184から利用者IDおよびバンドIDに関するデータを読みだして、利用者IDとバンドIDと関係付けを示す関係付リストを生成する。ステップS3103において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、インターネット24を介して、関係付リストを表示デバイス27宛てに送信させる。
【0115】
ステップS2103において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、インターネット24を介してサーバ25から送信されてきた、関係付リストを受信させる。ステップS2104において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の表示利用者選択部231は、関係付リストに含まれている利用者のうち、ステップS2101の手続きでアドバタイジングパケットが受信されて、取得されたバンドIDと関係付けされている利用者のリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。すなわち、表示利用者選択部231は、利用者の腕に装着されているバンド21-2-1のバンドIDと関係付けされている利用者IDで特定される利用者の名前や利用者IDなどからなるリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。言い換えれば、表示利用者選択部231は、関係付リストに含まれている利用者のうち、取得されたバンドIDと関係付けされている利用者IDで特定される利用者の名前や利用者IDなどからなるリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。
【0116】
図10は、表示デバイス27のディスプレイなどよりなる出力部77に表示されるリストの例を示す図である。図10(A)に示されるように、ステップS2104において、ディスプレイなどよりなる出力部77には、バンドID’1234567890’に関係付けされている利用者の名前’AAA AAAA’、バンドID’1234567891’に関係付けされている利用者の名前’DDD DDDD’、バンドID’1234567892’に関係付けされている利用者の名前’GGG GGGG’、が表示される。
【0117】
ステップS2105において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の関係付利用者選択部233は、使用者の操作に応じて、取得されたバンドIDと関係付けされている利用者のうち、バンド21(バンド21-2-1)を交換したい利用者を選択する。
【0118】
例えば、図10(B)に示されるように、ステップS2105において、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示されている利用者の名前’AAA AAAA’がタッチされると、タッチパネルなどよりなる入力部76からの信号を取得して、バンドID’1234567890’に関係付けされている名前’AAA AAAA’である利用者が選択される。
【0119】
これまでに装着されていたバンド21-2-1が腕から取り外されて、別のバンド21-2-2が利用者の腕に装着されると、ステップS1101において、利用者の腕に新たに装着されたバンド21-2-2は、利用者の腕の体温を感知して起動し、自己のバンドIDを含むアドバタイジングパケットを近距離無線通信方式でブロードキャストし、ブロードキャストの処理を繰り返す。
【0120】
ステップS2106において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201の近距離無線通信制御部221に制御される通信部80に、利用者の腕に新たに装着されたバンド21-2-2から近距離無線通信方式でブロードキャストされたアドバタイジングパケットを受信させる。
【0121】
ステップS2107において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の表示バンド選択部232は、ステップS2106の手続きで受信したアドバタイジングパケットに含まれるバンドIDのうち、利用者と関係付けされていないバンドID、すなわち、関係付リストに含まれていないバンドIDのリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。言い換えれば、表示バンド選択部232は、利用者の腕に新たに装着されたバンド21-2-2のバンドIDのリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。
【0122】
例えば、図10(B)に示されるように、ステップS2107において、ディスプレイなどよりなる出力部77には、利用者と関係付けされていないバンドID’1234567899’、バンドID’1234567811’およびバンドID’1234567855’が表示される。
【0123】
ステップS2108において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の関係付バンド選択部234は、使用者の操作に応じて、利用者と関係付けされていないバンドIDのうち、バンド21を交換したい利用者と関係付けしたいバンドIDを選択する。
【0124】
例えば、図10(C)に示されるように、ステップS2108において、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示されているバンドID’1234567899’がタッチされると、タッチパネルなどよりなる入力部76からの信号を取得して、’1234567899’であるバンドIDが選択される。図10(C)に示されるように、ディスプレイなどよりなる出力部77に表示されているボタンであって、「登録」と表示されているボタンを使用者がタッチすると、手続きはステップS2109に進む。
【0125】
ステップS2109において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の登録要求部235は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、ステップS2108の手続きで選択されたバンドIDとステップS2105の手続きで選択された、バンド21を交換したい利用者との関係付けの要求をサーバ25に送信させる。なお、選択されたバンドIDとバンド21を交換したい利用者との関係付けの要求には、選択された利用者を特定する利用者IDが含まれている。すなわち、すなわち、登録要求部235は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、ステップS2108の手続きで選択されたバンドIDとステップS2105の手続きで選択された利用者の利用者IDとの関係付けの要求をサーバ25に送信させる。
【0126】
ステップS3104において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27から送信されてきた、選択されたバンドIDとバンド21を交換したい利用者との関係付けの要求を受信する。
【0127】
ステップS3105において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、選択されたバンドIDとバンド21を交換したい利用者との関係付けをデータベース26に格納する。すなわち、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、選択されたバンドIDとバンド21を交換したい利用者の利用者IDとの関係付けをデータベース26に格納する。例えば、選択されたバンドIDとバンド21を交換したい利用者との関係付けは、データベース26のバンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182またはトランザクションテーブル184のいずれかに格納される。
【0128】
ステップS3106において、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102の関係付リスト生成部121は、データベース26のバンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182、施設マスターテーブル183およびトランザクションテーブル184から利用者IDおよびバンドIDに関するデータを読みだして、更新された関係付リストを生成して、サーバ25の利用者バンド関係付登録制御部102は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、インターネット24を介して、更新された関係付リストを表示デバイス27宛てに送信させる。
【0129】
ステップS2110において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、インターネット24を介してサーバ25から送信されてきた、更新された関係付リストを受信させる。ステップS2111において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の表示利用者選択部231は、関係付リストの含まれている利用者のうち、バンド21と関係付けされている利用者のリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させ、バンド21の交換の処理は終了する。すなわち、ステップS2111において、表示利用者選択部231は、関係付リストに含まれている利用者のうち、バンドIDに関係付けされている利用者IDで特定される利用者の名前や利用者IDなどからなるリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。
【0130】
なお、ステップS2111において、表示デバイス27の利用者バンド関係付登録部204の表示利用者選択部231は、関係付リストの含まれている利用者のうち、新たに関係付けされたバンドIDおよびバンド21を交換した利用者の名前、すなわち、ステップS2108の手続きで選択されたバンドIDおよびS2105の手続きで選択された利用者の名前をディスプレイなどよりなる出力部77に表示させるようにしてもよい。
【0131】
このように、バンド21を交換して、利用者とバンド21との関係付けを簡単に更新することができる。
【0132】
以上のように、バンド21は、人である測定対象者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置である。バンド21は、測定対象者の腕に装着されたとき測定対象者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する。送信制御部251に制御される通信部79は、測定装置であるバンド21を識別する装置識別データ(バンドID)と測定対象者を識別する対象者識別データ(利用者ID)との関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバ25から第2の通信方式で送信されてくる関係付リストを受信する。
【0133】
通信部80は、測定装置であるバンド21のうち、測定対象者の腕に装着されたバンド21から第1の通信方式で送信されてくる装置識別データ(バンドID)を受信する。ディスプレイなどよりなる出力部77は、受信した関係付リストを表示し、通信部80で受信した装置識別データ(バンドID)のうち、関係付リストに含まれていない装置識別データ(バンドID)を表示する。送信制御部251に制御される通信部79は、表示された関係付リストおよび装置識別データ(バンドID)から使用者の操作に応じて選択された、関係付リストに含まれている対象者識別データ(利用者ID)のいずれかと、関係付リストに含まれていない装置識別データ(バンドID)のうちのいずれかとの関係付けの要求をサーバ25に送信する。
【0134】
次に、1また複数の利用者の測定データを表示させるアドレスの生成の処理について説明する。図11は、リストに含まれる1また複数の利用者の測定データを表示させるアドレスの生成の処理を説明するフローチャートである。
【0135】
ステップS2201において、表示デバイス27のリスト表示登録部205は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、インターネット24を介して、バンド21と利用者との関係付けを示す関係付リストの要求をサーバ25宛てに送信させる。ステップS3201において、サーバ25のリスト表示登録制御部103は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27から送信されてきた関係付リストの要求を受信させる。
【0136】
ステップS3202において、サーバ25のリスト表示登録制御部103の関係付リスト生成部122は、データベース26のバンドマスターテーブル181、利用者マスターテーブル182、施設マスターテーブル183およびトランザクションテーブル184から利用者IDおよびバンドIDに関するデータを読みだして、利用者IDとバンドIDと関係付けを示す関係付リストを生成する。ステップS3203において、サーバ25のリスト表示登録制御部103は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、インターネット24を介して、関係付リストを表示デバイス27宛てに送信させる。
【0137】
ステップS2202において、表示デバイス27のリスト表示登録部205は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、インターネット24を介してサーバ25から送信されてきた、関係付リストを受信させる。
【0138】
ステップS2203において、表示デバイス27のリスト表示登録部205の利用者リスト選択部236は、関係付リストに含まれている利用者のうち、バンド21と関係付けされている利用者のリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。すなわち、利用者リスト選択部236は、関係付リストに含まれている利用者のうち、バンドIDに関係付けされている利用者IDで特定される利用者の名前や利用者IDなどからなるリストをディスプレイなどよりなる出力部77に表示させる。
【0139】
ステップS2204において、表示デバイス27のリスト表示登録部205の利用者リスト選択部236は、使用者の操作に応じて、バンド21と関係付けされている利用者のうち、測定データを表示させたい1また複数の利用者を選択する。
【0140】
ステップS2205において、表示デバイス27のリスト表示登録部205のリスト表示アドレス生成要求部237は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、ステップS2204の手続きで選択された、測定データを表示させたい1また複数の利用者のリストと共に測定データを表示させるサイトのアドレスの要求をサーバ25に送信させる。なお、測定データを表示させたい1また複数の利用者のリストには、リストに含まれる利用者を特定する利用者IDが含まれている。
【0141】
ステップS3204において、サーバ25のリスト表示登録制御部103は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、測定データを表示させたい1また複数の利用者のリストと測定データを表示させるサイトのアドレスの要求とを受信する。
【0142】
ステップS3205において、サーバ25のリスト表示登録制御部103のリスト表示アドレス生成部123は、リストに含まれる1また複数の利用者の測定データを表示させるサイトのアドレスを生成する。なお、ステップS3205において生成されるサイトのアドレスは、サーバ25がサイトのデータを提供するドメインに含まれる。ステップS3206において、サーバ25のリスト表示登録制御部103は、測定データを表示させたい1また複数の利用者のリストと生成したサイトのアドレスとを対応付けてデータベース26に格納する。例えば、対応付けられている利用者のリストとサイトのアドレスとは、データベース26の利用者マスターテーブル182またはトランザクションテーブル184のいずれかに格納される。
【0143】
ステップS3207において、サーバ25のリスト表示登録制御部103は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、インターネット24を介して、生成したサイトのアドレスを表示デバイス27宛てに送信させる。
【0144】
ステップS2206において、表示デバイス27のリスト表示登録部205は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、インターネット24を介してサーバ25から送信されてきた、リストに含まれる利用者の測定データを表示させるサイトのアドレスを受信させる。ステップS2207において、表示デバイス27のリスト表示登録部205は、受信したアドレスを記憶部78に記憶させ、1また複数の利用者の測定データを表示させるアドレスの生成の処理は終了する。
【0145】
次に、測定の処理について説明する。図12は、測定の処理を説明するフローチャートである。ステップS1301において、バンド21は、利用者の腕に装着されると、利用者の腕の体温を感知して起動し、自己のバンドIDを含むアドバタイジングパケットを近距離無線通信方式でブロードキャストする。
【0146】
ステップS4301において、ハブ22は、バンド21から近距離無線通信方式でブロードキャストされたアドバタイジングパケットを受信する。ステップS4302において、ハブ22は、アドバタイジングパケットをブロードキャストしたバンド21に接続要求のパケットを送信する。
【0147】
ステップS1302において、バンド21は、ハブ22から送信されてきた接続要求のパケットを受信する。ステップS1302およびステップ4303において、バンド21およびハブ22は、コネクションを確立する。
【0148】
ステップS1304において、バンド21は、利用者のバイタルサインであって、脈拍数、脈拍(脈波)、体温、歩数、消費カロリーおよび脈血酸素飽和度などのバイタルサインを測定して、測定データを生成し、GATT通信により、自己のバンドIDと共に測定データをハブ22に送信する。なお、バンド21が送信する測定データおよびバンドIDは暗号化されている。ステップS1305において、バンド21は、2秒間経過した否かを判定し、2秒間経過していないと判定された場合、判定の処理が繰り返される。なお、バンド21は、バンドIDおよび測定データの送信までの期間中も、脈拍数、脈拍(脈波)、体温、歩数、消費カロリーおよび脈血酸素飽和度などのバイタルサインを測定する。ステップS1305において、2秒間経過していると判定された場合、手続きは、ステップS1304に戻り、測定データの送信の手続きが繰り返される。
【0149】
なお、バンド21がバイタルサインの測定データを近距離無線通信方式で送信する時間間隔は、2秒間に限らず、3秒間または1.5秒間など所望の時間間隔とすることができる。また、バンド21は、所望の時間間隔で常にすべてのバイタルサインの測定データを送信するとは限らず、例えば、バンド21は、所望の時間間隔の送信において、常に脈拍数および体温のバイタルサインの測定データを送信し、所望の時間間隔の送信の10回中に1回の割合で、脈拍(脈波)、歩数、消費カロリーおよび脈血酸素飽和度などのバイタルサインの測定データを送信するようにしてもよい。
【0150】
ステップS4304において、ハブ22は、バンド21から送信されてきたバンドIDおよび測定データを受信する。ステップS4305において、ハブ22は、バンドIDおよび測定データを受信したか否かを判定し、バンドIDおよび測定データを受信していないと判定された場合、手続きはステップS4304に戻り、バンドIDおよび測定データの受信の手続きが繰り返される。ステップS4305において、バンドIDおよび測定データを受信したと判定された場合、ハブ22は、ルータ23およびインターネット24を介して、バンド21から受信したバンドIDおよび測定データをサーバ25宛て(アドレスは事前に登録されている)に送信し、手続きは、ステップS4304に戻り、上述した手続きが繰り返される。
【0151】
ステップS3301において、サーバ25の測定データ受信制御部105は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、ルータ23およびインターネット24を介してハブ22から送信されてきたバンドIDおよび測定データを受信させる。サーバ25は、常に受信のポートを開けて受信待機状態で稼働している。ステップS3302において、サーバ25の測定データ受信制御部105の復号部125は、受信した測定データおよびバンドIDが暗号化されているので、測定データおよびバンドIDを復号して数値情報に変換する。ステップS3303において、サーバ25の測定データ受信制御部105のファイル記録制御部126は、復号されて数値情報に変換された測定データをバンドIDに対応付けてデータベース保存用ファイル191およびリアルタイム表示用ファイル192の両方に格納する。ステップS3304において、サーバ25の測定データ受信制御部105のデータベース記録制御部127は、復号されて数値情報に変換された測定データをバンドIDに対応付けてデータベース26のトランザクションテーブル184に格納して、手続きは、ステップS3301に戻り、上述した手続きが繰り返される。
【0152】
次に、測定データの表示の処理について説明する。図13は、測定データの表示の処理を示すフローチャートである。ステップS2401において、表示デバイス27のWebブラウザ202は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、インターネット24を介して、リストに含まれる利用者の測定データを表示するサイトのアドレスにリクエストさせる。リストに含まれる利用者の測定データを表示するサイトのアドレスは、サーバ25がサイトのデータを提供するドメインに含まれているので、リクエストはサーバ25に送信されることになる。
【0153】
ステップS3401において、サーバ25のWebサーバ機能106は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27からのリクエストを受信させて、リクエストを受け付ける。ステップS3402において、サーバ25のWebサーバ機能106のリアルタイム表示データ提供部128は、リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面の表示データを生成する。より詳細には、Webサーバ機能106のリアルタイム表示データ提供部128のサイトデータ生成部152は、リアルタイム表示用ファイル192から、リクエストされたアドレスに対応するリストに含まれる利用者IDおよびバンドIDで特定される測定データを読みだして、リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面の表示データを生成する。言い換えれば、Webサーバ機能106のリアルタイム表示データ提供部128のサイトデータ生成部152は、リクエストされたアドレスに対応するリストに含まれる利用者IDについて、関係付リストにおいて利用者IDに関係付けされているバンドIDに対応付けて格納されている測定データを、リアルタイム表示用ファイル192から読みだして、表示画面の表示データを生成する。また、プログラム生成部151は、表示デバイス27で実行されるプログラムであって、1秒間経過する毎に、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストをさせるか、または測定データのグラフを表示させるクライアントプログラムを生成する。すなわち、プログラム生成部151は、表示デバイス27で実行されると、表示更新制御部225およびグラフ表示制御部227を実現させるクライアントプログラムを生成する。生成されたクライアントプログラムは、リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面の表示データと共に、サイトのデータとされる。
【0154】
ステップS3403において、サーバ25のWebサーバ機能106は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、表示データをリクエストしてきた表示デバイス27に表示データを送信させる。すなわち、Webサーバ機能106は、リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面の表示データと1秒間経過する毎に、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストをさせるクライアントプログラムとを含むサイトのデータを表示デバイス27に送信する。ステップS3403の後、手続きは、ステップS3401に戻り、上述した手続きが繰り返される。
【0155】
ステップS2402において、表示デバイス27のWebブラウザ202は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、サーバ25から送信されてきた表示データを受信させる。すなわち、Webブラウザ202は、リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面の表示データと1秒間経過する毎に、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストをさせるクライアントプログラムとを含むサイトのデータを受信する。
【0156】
このとき、プログラム実行部224は、サイトのデータに含まれている1秒間経過する毎に、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストをさせるクライアントプログラムを実行する。
【0157】
ステップS2403において、表示デバイス27のWebブラウザ202の表示制御部223は、ディスプレイなどよりなる出力部77に、受信した表示データであって、リストに含まれる利用者の測定データを表示させる表示データにより表示画面を表示させる。
【0158】
ステップS2404において、表示デバイス27のWebブラウザ202の表示更新制御部225は、ステップS2403の手続きから1秒間経過したか否かを判定し、1秒間経過していないと判定された場合、判定の手続きが繰り返される。ステップS2404において、1秒間経過したと判定された場合、手続きはステップS2401に戻り、上述した手続きが繰り返される。
【0159】
なお、クライアントプログラムを実行する表示デバイス27が、ネットワークを介して、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストする時間間隔は、バンド21がバイタルサインの測定データを近距離無線通信方式で送信する時間間隔より短ければよく、1秒間に限らず、0.5秒間または0.25秒間など所望の時間間隔とすることができる。
【0160】
なお、表示デバイス27のWebブラウザ202は、最初のステップS2402において取得したサイトのデータに含まれるクライアントプログラムを実行して、2回目以降の最初のステップS2402において取得したサイトのデータから表示データだけを用いるようにしてもよい。
【0161】
図14および図15は、リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面の例を示す図である。図14は、出力部77のディスプレイが縦長である場合の表示画面の例を示す図である。図14(A)は、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面の例を示す図である。図14(A)に示されるように、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、「脈拍数・体温 データ リアルタイム表示」の題が表示され、時刻が表示される。この時刻は、バンド21で測定された時刻、サイトのデータを受信した時刻または表示画面を表示した時刻のいずれかとすることができる。
【0162】
また、図14(A)に示されるように、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、利用者の番号、利用者ID、利用者の名前、脈拍数および体温のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。出力部77のディスプレイが縦長である場合、利用者の番号、利用者ID、利用者の名前、脈拍数および体温のそれぞれは、縦に1列で表示される。さらに、図14(A)に示されるように、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面の右上には、「歩数(Cal)」と表示されているボタンであって、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面を表示させるボタンが配置されている。
【0163】
例えば、図14(A)に示されるように、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、”1”である利用者の番号、”101”である利用者ID、”AAA AAA”である利用者の名前、”78”である脈拍数および”35.6”である体温のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。また、例えば、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、”2”である利用者の番号、”102”である利用者ID、”BBB BBB”である利用者の名前、”85”である脈拍数および”36.1”である体温のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。他の利用者についても、同様に表示される。
【0164】
図14(A)に示される歩数および消費カロリーのデータを表示させるボタンがタッチされると、図14(B)に示される、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面が出力部77のディスプレイに表示される。図14(B)に示されるように、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面には、「歩数・カロリー データ リアルタイム表示」の題が表示され、時刻が表示される。この時刻は、バンド21で測定された時刻、サイトのデータを受信した時刻または表示画面を表示した時刻のいずれかとすることができる。
【0165】
また、図14(B)に示されるように、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、利用者の番号、利用者ID、利用者の名前、歩数(歩)および消費カロリー(Kcal)のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。さらに、図14(B)に示されるように、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面の右上には、「脈拍数・体温」と表示されているボタンであって、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面を表示させるボタンが配置されている。図14(B)に示される脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面を表示させるボタンがタッチされると、図14(A)に示される、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面が出力部77のディスプレイに表示される。
【0166】
例えば、図14(B)に示されるように、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、”1”である利用者の番号、”101”である利用者ID、”AAA AAA”である利用者の名前、”752”である歩数(歩)および”11,280”である消費カロリー(Kcal)のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。また、例えば、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、”2”である利用者の番号、”102”である利用者ID、”BBB BBB”である利用者の名前、”602”である歩数(歩)および”7,224”である消費カロリー(Kcal)のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。他の利用者についても、同様に表示される。
【0167】
図15は、出力部77のディスプレイが横長である場合の表示画面の例を示す図である。図15(A)は、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面の例を示す図である。図15(A)に示されるように、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、「脈拍数・体温 データ リアルタイム表示」の題が表示され、時刻が表示される。この時刻は、バンド21で測定された時刻、サイトのデータを受信した時刻または表示画面を表示した時刻のいずれかとすることができる。
【0168】
また、図15(A)に示されるように、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、利用者の番号、利用者ID、利用者の名前、脈拍数および体温のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。出力部77のディスプレイが横長である場合、利用者の番号、利用者ID、利用者の名前、脈拍数および体温のそれぞれは、縦に2列で表示される。さらに、図15(A)に示されるように、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面の右上には、「歩数(Cal)」と表示されているボタンであって、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面を表示させるボタンが配置されている。
【0169】
例えば、図15(A)に示されるように、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、”1”である利用者の番号、”101”である利用者ID、”AAA AAA”である利用者の名前、”78”である脈拍数および”35.6”である体温のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。また、例えば、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、”2”である利用者の番号、”102”である利用者ID、”BBB BBB”である利用者の名前、”85”である脈拍数および”36.1”である体温のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。他の利用者についても、同様に表示される。
【0170】
図15(A)に示される歩数および消費カロリーのデータを表示させるボタンがタッチされると、図15(B)に示される、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面が出力部77のディスプレイに表示される。図15(B)に示されるように、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面には、「歩数・カロリー データ リアルタイム表示」の題が表示され、時刻が表示される。この時刻は、バンド21で測定された時刻、サイトのデータを受信した時刻または表示画面を表示した時刻のいずれかとすることができる。
【0171】
また、図15(B)に示されるように、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、利用者の番号、利用者ID、利用者の名前、歩数(歩)および消費カロリー(Kcal)のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。さらに、図15(B)に示されるように、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面の右上には、「脈拍数・体温」と表示されているボタンであって、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面を表示させるボタンが配置されている。図15(B)に示される脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面を表示させるボタンがタッチされると、図15(A)に示される、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面が出力部77のディスプレイに表示される。
【0172】
例えば、図15(B)に示されるように、歩数および消費カロリーのデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、”1”である利用者の番号、”101”である利用者ID、”AAA AAA”である利用者の名前、”752”である歩数(歩)および”11,280”である消費カロリー(Kcal)のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。また、例えば、脈拍数および体温のデータである測定データを表示する表示画面には、リストに含まれる利用者毎に、”2”である利用者の番号、”102”である利用者ID、”BBB BBB”である利用者の名前、”602”である歩数(歩)および”7,224”である消費カロリー(Kcal)のそれぞれが横並びに対応付けられて表示される。他の利用者についても、同様に表示される。
【0173】
図16は、脈拍数および体温をグラフに表示した表示画面の例を示す図である。表示制御部223のグラフ表示制御部227は、時間の経過と共に受信した複数の測定データから脈拍数または体温のグラフを描画する。図14および図15のリストに含まれる特定の利用者の脈拍数の部分をタッチすることで、図16(A)に示されるように、特定の利用者の脈拍数の時間変化を示すグラフが表示される。
【0174】
また、図14および図15のリストに含まれる特定の利用者の体温の部分をタッチすることで、図16(B)に示されるように、特定の利用者の体温の時間変化を示すグラフが表示される。
【0175】
図17は、歩数および消費カロリーをグラフに表示した表示画面の例を示す図である。表示制御部223のグラフ表示制御部227は、時間の経過と共に受信した複数の測定データから歩数または消費カロリーのグラフを描画する。図14および図15のリストに含まれる特定の利用者の歩数の部分をタッチすることで、図17(A)に示されるように、特定の利用者の歩数の時間変化を示すグラフが表示される。
【0176】
また、図14および図15のリストに含まれる特定の利用者の消費カロリーの部分をタッチすることで、図17(B)に示されるように、特定の利用者の消費カロリーの時間変化を示すグラフが表示される。
【0177】
次に、一人の利用者の測定データを表示させるアドレスの生成の処理について説明する。図18は、一人の利用者の測定データを表示させるアドレスの生成の処理を説明するフローチャートである。
【0178】
ステップS2501において、表示デバイス27の個人表示登録部206は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、所定の一人の利用者の氏名および所定の一人の利用者が装着しているバンド21のバンドIDと共に所定の一人の利用者の測定データを表示させるサイトのアドレスの要求をサーバ25に送信させる。
【0179】
ステップS3501において、サーバ25の個人表示登録制御部104は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、所定の一人の利用者の氏名および所定の一人の利用者が装着しているバンド21のバンドIDと所定の一人の利用者の測定データを表示させるサイトのアドレスの要求とを受信する。
【0180】
ステップS3502において、サーバ25の個人表示登録制御部104の個人表示アドレス生成部124は、所定の一人の利用者の測定データを表示させるサイトのアドレスおよびアドレスを示す二次元バーコードを生成する。なお、ステップS3502において生成されるサイトのアドレスは、サーバ25がサイトのデータを提供するドメインに含まれる。ステップS3203において、サーバ25の個人表示登録制御部104は、測定データを表示させる所定の一人の利用者の名前およびバンドIDと生成したサイトのアドレスとを対応付けてデータベース26に格納する。例えば、所定の一人の利用者の名前およびバンドIDと生成したサイトのアドレスとは、データベース26の利用者マスターテーブル182またはトランザクションテーブル184のいずれかに格納される。
【0181】
ステップS3504において、サーバ25の個人表示登録制御部104は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、インターネット24を介して、生成したサイトのアドレスおよびアドレスを示す二次元バーコードを表示デバイス27宛てに送信させる。
【0182】
ステップS2502において、表示デバイス27の個人表示登録部206は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、インターネット24を介してサーバ25から送信されてきた、所定の一人の利用者の測定データを表示させるサイトのアドレスおよびアドレスを示す二次元バーコードを受信させる。ステップS2503において、表示デバイス27の個人表示登録部206は、受信したアドレスおよびアドレスを示す二次元バーコードを記憶部78に記憶させ、一人の利用者の測定データを表示させるアドレスの生成の処理は終了する。
【0183】
次に、所定の一人の利用者の測定データの表示の処理について説明する。図19は、所定の一人の利用者の測定データの表示の処理を示すフローチャートである。ステップS2601において、表示デバイス27のWebブラウザ202は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、インターネット24を介して、所定の一人の利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストさせる。所定の一人の利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスは、サーバ25がサイトのデータを提供するドメインに含まれているので、リクエストはサーバ25に送信されることになる。
【0184】
ステップS3601において、サーバ25のWebサーバ機能106は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27からのリクエストを受信させて、リクエストを受け付ける。ステップS3602において、サーバ25のWebサーバ機能106の個人表示データ提供部130は、所定の一人の利用者の測定データを表示する表示画面の表示データを生成する。より詳細には、Webサーバ機能106の個人表示データ提供部130のサイトデータ生成部156は、リアルタイム表示用ファイル192から、リクエストされたアドレスに対応する利用者IDおよびバンドIDで特定される測定データを読みだして、所定の一人の利用者の測定データを表示する表示画面の表示データを生成する。すなわち、サーバ25のWebサーバ機能106の個人表示データ提供部130は、リクエストされたアドレスに対応する利用者IDについて、関係付リストにおいて利用者IDに関係付けされているバンドIDに対応付けて格納されている測定データを、リアルタイム表示用ファイル192から読みだして、表示画面の表示データを生成する。また、プログラム生成部155は、表示デバイス27で実行されるプログラムであって、1秒間経過する毎に、所定の一人の利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストをさせるか、または測定データのグラフを表示させるクライアントプログラムを生成する。すなわち、プログラム生成部155は、表示デバイス27で実行されると、表示更新制御部225およびグラフ表示制御部227を実現させるクライアントプログラムを生成する。生成されたクライアントプログラムは、所定の一人の利用者の測定データを表示する表示画面の表示データと共に、サイトのデータとされる。
【0185】
ステップS3603において、サーバ25のWebサーバ機能106は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、表示データをリクエストしてきた表示デバイス27に表示データを送信させる。すなわち、Webサーバ機能106は、所定の一人の利用者の測定データを表示する表示画面の表示データと1秒間経過する毎に、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストをさせるクライアントプログラムとを含むサイトのデータを表示デバイス27に送信する。ステップS3603の後、手続きは、ステップS3601に戻り、上述した手続きが繰り返される。
【0186】
ステップS2602において、表示デバイス27のWebブラウザ202は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、サーバ25から送信されてきた表示データを受信させる。すなわち、Webブラウザ202は、所定の一人の利用者の測定データを表示する表示画面の表示データと1秒間経過する毎に、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストをさせるクライアントプログラムとを含むサイトのデータを受信する。
【0187】
このとき、プログラム実行部224は、サイトのデータに含まれている1秒間経過する毎に、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにリクエストをさせるクライアントプログラムを実行する。
【0188】
ステップS2603において、表示デバイス27のWebブラウザ202の表示制御部223は、ディスプレイなどよりなる出力部77に、受信した表示データであって、所定の一人の利用者の測定データを表示させる表示データにより表示画面を表示させる。
【0189】
ステップS2604において、表示デバイス27のWebブラウザ202の表示更新制御部225は、ステップS2603の手続きから1秒間経過したか否かを判定し、1秒間経過していないと判定された場合、判定の手続きが繰り返される。ステップS2604において、1秒間経過したと判定された場合、手続きはステップS2601に戻り、上述した手続きが繰り返される。
【0190】
なお、表示デバイス27のWebブラウザ202は、最初のステップS2602において取得したサイトのデータに含まれるクライアントプログラムを実行して、2回目以降の最初のステップS2602において取得したサイトのデータから表示データだけを用いるようにしてもよい。
【0191】
このように、バンド21は、人の腕に装着して用いる電子機器である測定装置である。バンド21は、腕に装着している人のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で第1の時間間隔で送信する。サーバ25は、バンド21からの第1の通信方式の測定データを受信するハブ22が第2の通信方式でネットワークを介して送信してくる測定データを受信して、記録する。表示デバイス27は、ネットワークを介してサーバ25に第2の時間間隔で測定データが含まれるサイトをリクエストして、サーバ25から第2の通信方式で送信されてくる測定データが含まれるサイトのデータを受信して、測定データを表示する。第2の時間間隔は第1の時間間隔に比較して短い。
【0192】
受信制御部112に制御される通信部59は、腕に装着している人のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で第1の時間間隔で送信する、バンド21からの第1の通信方式の測定データを受信するハブ22が第2の通信方式でネットワークを介して送信してくる測定データを受信する。記録部58は、測定データを第1のファイルとしてのリアルタイム表示用ファイル192に記録する。リアルタイム表示データ提供部128は、第1のファイルから読みだされた測定データおよびクライアントサイドのプログラムを含むサイトのデータを生成する。送信制御部111に制御される通信部59は、ネットワークを介して測定データをリクエストしてくる表示デバイス27宛てに、サイトのデータを第2の通信方式で送信する。クライアントサイドのプログラムは、クライアントサイドのプログラムを実行する表示デバイス27に第2の時間間隔でリクエストさせる。第2の時間間隔は第1の時間間隔に比較して短い。
【0193】
図20は、所定の一人の利用者の測定データを表示する表示画面の例を示す図である。図20に示されるように、所定の一人の利用者の測定データを表示する表示画面には、利用者の名前、バンドID、現在の脈拍数、現在の体温、本日のこれまでの歩数、本日のこれまでの消費カロリー数、現在までの所定の期間の脈拍数の変化を示すグラフなどが表示される。
【0194】
次に、測定データの履歴のファイルの取得の処理を説明する。例えば、測定データの履歴のファイルの取得の処理は、測定データの表示の処理が実行された後に実行される。図21は、測定データの履歴のファイルの取得の処理を説明するフローチャートである。ステップS2701において、Webブラウザ202の履歴要求部226は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、インターネット24を介して、リストに含まれる利用者の測定データを表示されるサイトのアドレスにWebAPIを介してアクセスさせる。
【0195】
ステップS3701において、サーバ25のWebサーバ機能106は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27からのWebAPIを介したアクセスを受け付ける。ステップS3702において、サーバ25のWebサーバ機能106の履歴表示データ提供部129は、リストに含まれる利用者の測定データの履歴をデータベース26のトランザクションテーブル184から読み出す。ステップS3703において、サーバ25のWebサーバ機能106の履歴表示データ提供部129のファイル生成部154は、リストに含まれる利用者の測定データの履歴を含む所定の方式のファイルを生成する。例えば、ステップS3703において、ファイル生成部154は、リストに含まれる利用者の測定データの履歴を含むPDFの方式のファイルを生成する。例えば、ステップS3703において、ファイル生成部154は、リストに含まれる利用者の測定データの履歴を含むCSVの方式のファイルを生成する。
【0196】
ステップS3704において、サーバ25のWebサーバ機能106の履歴表示データ提供部129のサイトデータ生成部153は、測定データの履歴を含む所定の方式のファイルをダウンロードするページのデータを生成する。ステップS3705において、サーバ25のWebサーバ機能106は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、アクセスしてきた表示デバイス27宛てにダウンロードするページのデータを送信させる。
【0197】
ステップS2702において、表示デバイス27のWebブラウザ202は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、サーバ25から送信されてきたページのデータを受信させる。ステップS2703において、表示デバイス27のWebブラウザ202の表示制御部223は、ディスプレイなどよりなる出力部77に、受信したページのデータにより、測定データの履歴を含む所定の方式のファイルをダウンロードするページを表示させる。
【0198】
なお、ステップS3704において、サーバ25のWebサーバ機能106の履歴表示データ提供部129のサイトデータ生成部153が、測定データの履歴を表示させるページのデータを生成し、ステップS2703において、表示デバイス27のWebブラウザ202の表示制御部223は、ディスプレイなどよりなる出力部77に、測定データの履歴を表示させるページを表示させるようにしてもよい。この場合、ステップS3704において、サーバ25のWebサーバ機能106の履歴表示データ提供部129のサイトデータ生成部153が、測定データの履歴を含む所定の方式のファイルをダウンロードするページであって、測定データの履歴を表示させるページのデータを生成し、ステップS2703において、表示デバイス27のWebブラウザ202の表示制御部223は、ディスプレイなどよりなる出力部77に、測定データの履歴を含む所定の方式のファイルをダウンロードするページに、測定データの履歴を表示させるようにしてもよい。
【0199】
ステップS2704において、表示デバイス27のWebブラウザ202の履歴要求部226は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、測定データの履歴を含む所定の方式のファイルのダウンロードをサーバ25に要求させる。
【0200】
ステップS3706において、サーバ25のWebサーバ機能106の履歴表示データ提供部129は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、測定データの履歴を含む所定の方式のファイルのダウンロードの要求を受け付けさせる。ステップS3707において、サーバ25のWebサーバ機能106の履歴表示データ提供部129は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、ダウンロードを要求してきた表示デバイス27宛てに、測定データの履歴を含む所定の方式のファイルを送信させる。
【0201】
ステップS2705において、表示デバイス27のWebブラウザ202は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、サーバ25から送信されてきた、測定データの履歴を含む所定の方式のファイルを受信させて、測定データの履歴のファイルの取得の処理は終了する。
【0202】
次に、通報の設定の処理について説明する。図22は、通報の設定の処理を説明するフローチャートである。ステップS2801において、表示デバイス27の通報制御部207の通報設定値取得部241は、バイタルサインのデータである測定データが所定の範囲を外れたか否かが監視の対象となる利用者の利用者ID、測定データが外れたか否かを判定するための測定データの範囲および測定データが所定の範囲を外れた場合に送信される電子メールの宛先のメールアドレスを取得する。ステップS2802において、表示デバイス27の通報制御部207の通報登録要求部242は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、サーバ25宛てに、バイタルサインのデータである測定データが所定の範囲を外れたか否かが監視の対象となる利用者の利用者ID、測定データが外れたか否かを判定するための測定データの範囲および測定データが所定の範囲を外れた場合に送信される電子メールの宛先のメールアドレスと共に、通報の設定の要求を送信させる。なお、表示デバイス27の通報制御部207は、サーバ25が送信してくる電子メールの送信元アドレスを記憶する(登録する)。
【0203】
ステップS3801において、サーバ25の通報制御部107の通報設定部131は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27から送信されてくる、バイタルサインのデータである測定データが所定の範囲を外れたか否かが監視の対象となる利用者の利用者ID、測定データが外れたか否かを判定するための測定データの範囲および測定データが所定の範囲を外れた場合に送信される電子メールの宛先のメールアドレス並びに通報の設定の要求を受信する。ステップS3802において、サーバ25の通報制御部107の通報設定部131は、バイタルサインのデータである測定データが所定の範囲を外れたか否かが監視の対象となる利用者の利用者IDに対応付けて、測定データが外れたか否かを判定するための測定データの範囲および測定データが所定の範囲を外れた場合に送信される電子メールの宛先のメールアドレスをデータベース26のトランザクションテーブル184に格納して、通報の設定の処理は終了する。
【0204】
なお、サーバ25の通報制御部107の通報設定部131は、測定データが外れたか否かを判定するための測定データの範囲を、データベース26のトランザクションテーブル184に格納されている測定データの履歴であって、バイタルサインのデータである測定データが所定の範囲を外れたか否かが監視の対象となる利用者の測定データの履歴から算出するようにしてもよい。例えば、サーバ25の通報制御部107の通報設定部131は、利用者の測定データの履歴の平均値に予め定めた値を加算または減算することにより、測定データが外れたか否かを判定するための測定データの範囲を算出する。
【0205】
次に、通報の処理について説明する。図23は、通報の処理を説明するフローチャートである。ステップS3901において、サーバ25の通報制御部107の判定部132は、リアルタイム表示用ファイル192が更新されたか否かを判定し、リアルタイム表示用ファイル192が更新されていないと判定された場合、判定の処理が繰り返される。ステップS3901において、リアルタイム表示用ファイル192が更新されたと判定された場合、手続きはステップS3902に進み、サーバ25の通報制御部107の判定部132は、データベース26のトランザクションテーブル184に格納されている、バイタルサインのデータである測定データが所定の範囲を外れたか否かが監視の対象となる利用者の利用者IDおよび測定データが外れたか否かを判定するための測定データの範囲を参照して、監視対象の利用者の測定データが範囲を外れたか否かを判定する。ステップS3902において、監視対象の利用者の測定データが範囲を外れていないと判定された場合、手続きはステップS3901に戻る。
【0206】
ステップS3902において、監視対象の利用者の測定データが範囲を外れたと判定された場合、手続きはステップS3903に進み、サーバ25の通報制御部107のメール生成部133は、データベース26のトランザクションテーブル184に格納されている、測定データが所定の範囲を外れた場合に送信される電子メールの宛先のメールアドレスを読み出す。
【0207】
ステップS3904において、サーバ25の通報制御部107のメール生成部133は、読み出したメールアドレスを設定した電子メールであって、予め定めた件名の電子メールを生成する。ステップS3905において、サーバ25の通報制御部107は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、生成した電子メールを送信させる。例えば、通報制御部107は、サーバ25内のメールサーバを介して、電子メールを送信しても良いし、外部のメールサーバを介して、電子メールを送信しても良い。
【0208】
ステップS5901において、回転灯29は、前回の電子メールの受信から所定の期間が経過したか否かを判定し、前回の電子メールの受信から所定の期間が経過していないと判定された場合、判定の手続きを繰り返す。ステップS5901において、前回の電子メールの受信から所定の期間が経過したと判定された場合、手続きはステップS5902に進み、回転灯29は、所定のメールサーバから電子メールを受信する。ステップS5903において、回転灯29は、新たな電子メールを受信したか否かを判定し、新たな電子メールを受信していないと判定された場合、手続きは、ステップS5901に戻る。
【0209】
ステップS5903において、新たな電子メールを受信したと判定された場合、手続きは、ステップS5904に進み、回転灯29は、新たに受信した電子メールの送信元アドレスと件名とが登録されているか否かを判定し、新たに受信した電子メールの送信元アドレスと件名とが登録されていないと判定された場合、手続きは、ステップS5901に戻る。ステップS5904において、新たに受信した電子メールの送信元アドレスと件名とが登録されていると判定された場合、手続きはステップS5905に進み、回転灯29は、点灯する。
【0210】
ステップS2901において、表示デバイス27のメーラー203は、前回の電子メールの受信から所定の期間が経過したか否かを判定し、前回の電子メールの受信から所定の期間が経過していないと判定された場合、判定の手続きを繰り返す。ステップS2901において、前回の電子メールの受信から所定の期間が経過したと判定された場合、手続きはステップS2902に進み、表示デバイス27のメーラー203は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の受信制御部252に制御される通信部79に、所定のメールサーバから電子メールを受信させる。ステップS2903において、表示デバイス27の通報制御部207の受信メール確認部243は、新たな電子メールを受信したか否かを判定し、新たな電子メールを受信していないと判定された場合、手続きは、ステップS2901に戻る。
【0211】
ステップS2903において、新たな電子メールを受信したと判定された場合、手続きは、ステップS2904に進み、表示デバイス27の通報制御部207の受信メール確認部243は、新たに受信した電子メールの送信元アドレスと件名とが登録されているか否かを判定し、新たに受信した電子メールの送信元アドレスと件名とが登録されていないと判定された場合、手続きは、ステップS2901に戻る。ステップS2904において、新たに受信した電子メールの送信元アドレスと件名とが登録されていると判定された場合、手続きはステップS2905に進み、表示デバイス27の通報制御部207の通報部244は、ラウドスピーカーまたはバイブレーターなどよりなる出力部77に音声を出力させて、また、振動させることにより、使用者に通報する。
【0212】
ステップS2906において、表示デバイス27のメーラー203は、ディスプレイなどよりなる出力部77に、監視対象の利用者の測定データを表示させるアドレスおよび受信確認ボタンを含む電子メールを表示させる。ステップS2907において、表示デバイス27の通報制御部207の受信確認部245は、タッチパネルなどよりなる入力部76からの信号を参照して、使用者に受信確認ボタンがタッチされるなど、受信確認ボタンが操作されたか否かを判定する。ステップS2907において、受信確認ボタンが操作されていないと判定された場合、ステップS2907の手続きが繰り返される。ステップS2907において、受信確認ボタンが操作されたと判定された場合、手続きはステップS2908に進み、表示デバイス27の通報制御部207の受信確認部245は、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、サーバ25宛てに受信確認を送信させる。例えば、電子メールの受信確認ボタンには、サーバ25がサイトのデータを提供するドメイン内の所定のアドレスが割り振られていて、受信確認は、割り振られているアドレスに送信される。
【0213】
ステップS2908の後、手続きはステップS2901に戻り、上述した手続きが繰り返される。
【0214】
ステップS3906において、サーバ25の通報制御部107の受信確認部134は、通信制御部101の受信制御部112で制御される通信部59に、表示デバイス27から送信されてきた受信確認を受信させる。ステップS3907において、サーバ25の通報制御部107の受信確認部134は、受信確認を受信したか否かを判定し、受信確認を受信していないと判定された場合、手続きは、ステップS3906に戻り、受信の手続きが繰り返される。ステップS3907において、受信確認を受信したと判定された場合、手続きは、ステップS3908に進み、サーバ25の通報制御部107の停止指令部135は、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、回転灯29宛てにクリアコマンドを送信させる。ステップS3908の後、手続きはステップS3901に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0215】
ステップS5906において、回転灯29は、サーバ25から送信されてきたクリアコマンドを受信する。ステップS5907において、回転灯29は、クリアコマンドを受信したか否かを判定し、クリアコマンドを受信していないと判定された場合、手続きは、ステップS5906に戻り、受信の手続きが繰り返される。ステップS5907において、クリアコマンドを受信したと判定された場合、手続きは、ステップS5908に進み、回転灯29は、消灯する。ステップS5908の後、手続きはステップS5901に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0216】
なお、ステップS3908において、サーバ25の通報制御部107のメール生成部133が、メールアドレスおよび件名を予め定めた回転灯29宛ての電子メールであって、クリアコマンドが記述されている電子メールを生成して、サーバ25の通報制御部107が、通信制御部101の送信制御部111で制御される通信部59に、生成した電子メールを送信させるようにしてもよい。この場合、回転灯29は、サーバ25から送信されてきたクリアコマンドが記述されている電子メールを受信して、消灯する。
【0217】
また、図14および図15に例が示される、リストに含まれる利用者の測定データを表示する表示画面に受信確認ボタンを設けて、表示画面の受信確認ボタンが使用者にタッチされるなど、受信確認ボタンが操作された場合、表示デバイス27の通報制御部207の受信確認部245が、通信制御部201のネットワーク通信制御部222の送信制御部251に制御される通信部79に、サーバ25宛てに受信確認を送信させようにしてもよい。
【0218】
このように、多数の利用者のそれぞれが、多数のバンド21のそれぞれを利用する場合、利用者が使用するバンド21を簡単に交換して確実に測定が継続できる。
【0219】
以上のように、ステップS2103において、送信制御部251に制御される通信部79は、人である測定対象者である利用者の腕に装着して用いる電子機器である測定装置であって、利用者の腕に装着されたとき利用者のバイタルサインを測定し、測定されたバイタルサインのデータである測定データを近距離無線通信方式である第1の通信方式で送信する測定装置であるバンド21を識別する装置識別データであるバンドIDと測定対象者である利用者を識別する対象者識別データである利用者IDとの関係付けを示す関係付リストを記録しているサーバ25から第2の通信方式で送信されてくる関係付リストを受信する。ステップS2106において、通信部80は、測定装置であるバンド21のうち、利用者の腕に装着されたバンド21から第1の通信方式で送信されてくるバンドIDを受信する。ステップS2107において、出力部77は、受信した関係付リストを表示し、通信部80で受信したバンドIDのうち、関係付リストに含まれていないバンドIDを表示する。ステップS2109において、受信制御部252に制御される通信部79は、表示された関係付リストおよびバンドIDから使用者の操作に応じて選択された、関係付けリストに含まれている利用者IDのいずれかと、関係付リストに含まれていないバンドIDのうちのいずれかとの関係付けの要求をサーバ25に送信する。
【0220】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0221】
11 表示システム, 21,21-1並びに21-2-1および21-2-1 バンド, 22,22-1および22-2 ハブ, 23,23-1および23-2 ルータ, 24 インターネット, 25 サーバ, 26 データベース, 27,27-1および27-2 表示デバイス, 28-1乃至28-3 監視端末装置, 29 回転灯, 51および71 CPU, 52および72 ROM, 53および73 RAM, 54および74 バス, 55および75 入出力インタフェース, 56および76 入力部, 57および77 出力部, 58 記録部, 59、79および80 通信部, 60および81 ドライブ, 61および82 リムーバブルメディア, 78 記憶部, 101 通信制御部, 102 利用者バンド関係付登録制御部, 103 リスト表示登録制御部, 104 個人表示登録制御部, 105 測定データ受信制御部, 106 Webサーバ機能, 107 通報制御部, 111 送信制御部, 112 受信制御部, 121 関係付リスト生成部, 122 関係付リスト生成部, 123 リスト表示アドレス生成部, 124 個人表示アドレス生成部, 125 復号部, 126 ファイル記録制御部, 127 データベース記録制御部, 128 リアルタイム表示データ提供部, 129 履歴表示データ提供部, 130 個人表示データ提供部, 131 通報設定部, 132 判定部, 133 メール生成部, 134 受信確認部, 135 停止指令部, 151 プログラム生成部, 152 サイトデータ生成部, 153 サイトデータ生成部, 154 ファイル生成部, 155 プログラム生成部, 156 サイトデータ生成部, 181 バンドマスターテーブル, 182 利用者マスターテーブル, 183 施設マスターテーブル, 184 トランザクションテーブル, 191 データベース保存用ファイル, 192 リアルタイム表示用ファイル, 201 通信制御部, 202 Webブラウザ, 203 メーラー, 204 利用者バンド関係付登録部, 205 リスト表示登録部, 206 個人表示登録部, 207 通報制御部, 221 近距離無線通信制御部, 222 ネットワーク通信制御部, 223 表示制御部, 224 プログラム実行部, 225 表示更新制御部, 226 履歴要求部, 227 グラフ表示制御部, 231 表示利用者選択部, 232 表示バンド選択部, 233 関係付利用者選択部, 234 関係付バンド選択部, 235 登録要求部, 236 利用者リスト選択部, 237 リスト表示アドレス生成要求部, 238 個人表示アドレス生成要求部, 241 通報設定値取得部, 242 通報登録要求部, 243 受信メール確認部, 244 通報部, 245 受信確認部, 251 送信制御部, 252 受信制御部
図1
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