IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECソリューションイノベータ株式会社の特許一覧

特開2024-132296不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体
<>
  • 特開-不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体 図1
  • 特開-不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体 図2
  • 特開-不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体 図3
  • 特開-不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132296
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20240920BHJP
   G06T 7/20 20170101ALI20240920BHJP
【FI】
H04N7/18 K
G06T7/20 300Z
H04N7/18 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043026
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】梅田 一秀
【テーマコード(参考)】
5C054
5L096
【Fターム(参考)】
5C054CC02
5C054EA01
5C054EA05
5C054EA07
5C054FC01
5C054FC12
5C054FC15
5C054GB01
5C054HA19
5C054HA31
5L096AA06
5L096BA02
5L096CA02
5L096DA02
5L096FA69
5L096HA02
5L096HA11
5L096JA16
5L096KA04
(57)【要約】
【課題】 本発明は、監視エリア内の監視者に対する不審者の行動から不審行動を判定できる検知装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の不審行動検知装置10は、情報取得部11、監視エリア設定部12、監視対象者特定部13、行動分析部14、及び、情報出力部15を含み、前記情報取得部11は、監視対象画像を取得し、前記監視エリア設定部12は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、前記監視対象者特定部13は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、前記行動分析部14は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、前記情報出力部15は、前記判定結果情報を出力する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得部、監視エリア設定部、監視対象者特定部、行動分析部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定部は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定部は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析部は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力部は、前記判定結果情報を出力する、
不審行動検知装置。
【請求項2】
前記行動分析部は、前記判定結果情報に基づき、前記監視者を意識した行動と判定された前記行動を不審行動と認定して不審行動者情報を生成し、
前記情報出力部は、前記不審行動者情報を出力する、
請求項1記載の不審行動検知装置。
【請求項3】
前記情報取得部は、前記監視者の移動に合わせて連続的に前記監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定部は、連続的に取得された前記監視対象画像において、前記監視者を含む所定範囲の前記監視エリアを設定する、
請求項2記載の不審行動検知装置。
【請求項4】
前記行動分析部において、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かの判定は、前記監視対象者が前記監視エリアの外側に移動する時の行動で判定する、
請求項2又は3記載の不審行動検知装置。
【請求項5】
情報取得工程、監視エリア設定工程、監視対象者特定工程、行動分析工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定工程は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定工程は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析工程は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
不審行動検知方法。
【請求項6】
前記行動分析工程は、前記判定結果情報に基づき、前記監視者を意識した行動と判定された前記行動を不審行動と認定して不審行動者情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記不審行動者情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項5記載の不審行動検知方法。
【請求項7】
前記情報取得工程は、前記監視者の移動に合わせて連続的に前記監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定工程は、連続的に取得された前記監視対象画像において、前記監視者を含む所定範囲の前記監視エリアを設定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項6記載の不審行動検知方法。
【請求項8】
前記行動分析工程において、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かの判定は、前記監視対象者が前記監視エリアの外側に移動する時の行動で判定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項6又は7記載の不審行動検知方法。
【請求項9】
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析手順は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析手順は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、監視カメラによって撮像された画像等に基づき、不審人物を検出して監視する様々な装置等が提案されている。その手法として、不審人物を特定して、特定した人物を追尾するような装置等が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-020307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置等は、撮像された画像から不審人物を特定し、特定した人物を追尾するものである。しかし、不審行為の特定は、人物の動きのみによって判別することは困難な場合もあり、特に多数の人がいる場所において、不審人物を検出することは、容易ではないという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、監視エリア内の監視者に対する不審者の行動から不審行動を判定できる検知装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の不審行動検知装置は、
情報取得部、監視エリア設定部、監視対象者特定部、行動分析部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定部は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定部は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析部は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力部は、前記判定結果情報を出力する。
【0007】
本発明の不審行動検知方法は、
情報取得工程、監視エリア設定工程、監視対象者特定工程、行動分析工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定工程は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定工程は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析工程は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0008】
本発明のプログラムは、
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析手順は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析手順は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、多数の人がいる場所においても、不審行動の検知が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の不審行動検知装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の不審行動検知装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の不審行動検知装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の不審行動検知装置における処理の一例を説明する参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の不審行動検知装置10(以下「本装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、情報処理部11、監視エリア設定部12、監視対象者特定部13、行動分析部14及び情報出力部15を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0014】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等が挙げられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムのサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0015】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0016】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、情報処理部11、監視エリア設定部12、監視対象者特定部13、行動分析部14及び情報出力部15として機能する。本装置10が、前記出力部を含む場合、中央処理装置101は、前記出力部として機能してもよい。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0017】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等が挙げられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0018】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0019】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、後述する監視対象画像及び不審行動者情報等を記憶できる。
【0020】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前記監視対象画像等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0021】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等が挙げられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等が挙げられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0022】
つぎに、本実施形態の不審行動検知方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の不審行動検知方法は、例えば、図1又は図2の本装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の不審行動検知方法は、図1又は図2の本装置10の使用には限定されない。
【0023】
まず、情報取得部11は、監視対象画像を取得する(S1、情報取得工程)。前記監視対象画像は、監視エリアを含む画像である。前記画像は、例えば、複数のビデオカメラによる人の追跡技術により取得される。なお、前記画像の取得方法は、これに限定されず、1つの撮像装置によるものでもよく、複数の撮像装置を組み合わせて行ってもよく、固定されたものでもよく、撮像方向を移動できるものでもよく、撮像装置の種類に限定はなく、監視エリアの画像を撮像できるものであればよい。また、前記画像は、連続的なものでもよく、断続的なものでもよい。また、前記情報取得部11は、後述の監視者の移動に合わせて連続的に前記監視対象画像を取得してもよい。
【0024】
つぎに、監視エリア設定部12は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定する(S2、監視エリア設定工程)。前記監視者は、例えば、警察官(麻薬探知犬を含む。)、警備員、管理人、警備ロボット等であり、不審行動を監視するものであればよい。前記監視エリアは、例えば、前記監視者を中心点とした円形に設定されるが、これに限定されず、円形でなくてもよく、監視者が中心点でなくてもよく、前記監視者を含む所定範囲を任意に設定したものであってもよい。また、前記監視エリア設定部12は、連続的に取得された前記監視対象画像において、前記監視者を含む所定範囲の前記監視エリアを設定する等、前記監視者の移動に伴い、前記監視エリアを前記監視者が含まれるように移動させてもよい。なお、前記監視者は、例えば、パトカーであってもよく、移動しながら監視していることを監視対象者に気づかせるものであればよい。この場合、パトカーにカメラと距離センサーを搭載し、前記監視エリアの範囲をパトカーからの相対距離によって設定することで、本装置10は、パトカーでの見回りにも使用することができる。この場合には、前記監視者の移動に伴って、カメラ自体が移動することとなるが、カメラの移動に伴い、前記監視エリアも移動することとなる。なお、この場合のカメラは、例えば、通常のカメラでもよく、360度カメラをパトカーの上部に設置するものでもよく、その態様はどのようなものであってもよい。また、カメラは1台でなくともよく、複数台のカメラ画像、例えば、左半分と右半分をマージし、1つの監視エリアを構成してもよい。
【0025】
つぎに、監視対象者特定部13は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定する(S3、監視対象者特定工程)。前記監視対象者は、後述の行動分析の対象となるものであり、例えば、監視者を除く監視エリア内の人全員が対象となる。前記監視対象者となった者が、例えば、前記監視エリア外に移動し、その後、再度監視エリア内に入った場合、監視エリア外を出た監視対象者として特定してもよい。なお、前記監視エリアから出た者と前記監視エリアに入った者が同一人物であることは、例えば、顔認証や衣服や持ち物の特徴を画像から取得する等により分析可能である。
【0026】
つぎに、行動分析部14は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成する(S4、行動分析工程)。前記行動の判定は、例えば、画像による行動判定、骨格検知、滞留検知、人工知能(AI)等によって行われる。前記不審行動の判定は、例えば、前記監視者から逃げようとする行動等、前記監視者を意識しての行動であるか否かに基づき判定する。前記判定の基準は、例えば、やましいことがある人が警察官等から逃げたいと考える心理を考慮したものである。なお、行動分析部14は、前記判定結果情報に基づき、前記監視者を意識した行動と判定された前記行動を不審行動と認定して不審行動者情報を生成してもよい。
【0027】
前記監視者を意識しての行動であるか否かの判断基準の1つとして、例えば、前記監視対象者が前記監視エリアから急いで出ていく行動が挙げられる。なお、前記監視エリア内の人数及び滞留時間は、例えば、滞留検知等の方法により計測可能である。そこで、前記行動分析部14において、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かの判定は、前記監視対象者が前記監視エリアの外側に移動する時の行動で判定する。前記判定の対象となる行動は、例えば、前記監視エリアから出ていく際に監視者の位置を確認する等の行動である。また、前記監視エリアから一度出た後、前記監視者の移動によって再度エリア内に入った場合に、前記監視エリアから再度出ていく行動等が挙げられる。なお、この場合、例えば、前記監視対象者が前記監視者とすれ違い、そのまま監視エリアから外れる場合等、前記監視者の移動に合わせて前記監視エリアが移動しているときに、前記監視対象者の移動方向が前記監視エリアの移動方向と逆の場合には、逃げているとは異なる状況であると判断して、判定の対象から排除してもよい。また、前記監視エリアの移動方向が一定でないにも関わらず、前記監視対象者が前記監視エリアから出たり入ったりを繰り返す場合には、偶然同じ方向に移動している可能性が排除されるとして、逃げていると判定してもよい。さらに、一定時間内に前記監視対象者が前記監視エリアから出る回数をカウントして、閾値を超える回数を判定の基準としてもよい。これに加えて、判定の対象となる行動には、きょろきょろしながら監視エリアから出る行動、監視者を確認したあと、即座に視線をそらず行動、手足が落ち着きなく動く行動、目線が麻薬犬の方を見ながら足早に去って行こうとする行動、前記エリアに入ると直ちに電話を架ける等が挙げられる。前記判定の対象となる行動は、前述の例示に限定されず、前記監視者を意識する仕草や行動であればよい。前述の例示のような行動は、例えば、複数の画像をAIで分析して判定することができる。なお、前記判定の対象となる行動は、例えば、前述のとおり、監視エリア外に出るときの行動であるが、監視エリア外に出た場合に限定されない。
【0028】
また、前記行動分析部14は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者の情報を含む、前記不審行動者情報を生成してもよい。なお、前記不審行動をとった前記監視対象者の特定は、例えば、顔認証等で実施可能である。
【0029】
つぎに、情報出力部15は、前記判定結果情報を出力する(S5、情報出力工程)。なお、前記行動分析部14が不審行動者情報を生成した場合には、前記情報出力部は、前記不審行動者情報を出力してもよい。前記出力は、例えば、監視室内の専用モニタへの出力、監視者の携帯端末への出力でもよく、本装置10の記憶部への出力、外部データベースへの出力でもよく、その態様は限定されない。
【0030】
以下、図4を用いて、本装置10を用いた不審行動検知方法の具体的な処理の一例を示す。なお、以下の説明は、具体的な流れの一例であり、前述のとおり、本実施形態の本装置10及び不審行動検知方法は、以下の説明に限定されず、本実施形態の不審行動検知方法は、本装置10の使用に限定されない。
【0031】
図4は、監視エリア及びその周辺を表す参考図である。図4の各図に表示された円は、監視エリアを表示している。前記監視エリアの中心で帽子をかぶっている人は、監視者である。図4(A)において監視エリア内にいる監視者以外の7名は、図4(A)の時点における監視対象者である。まず、情報取得部11は、監視カメラによる図4(A)の画像を取得する。つぎに、監視エリア設定部12は、監視者を中心点とした図4(A)の円形部分に監視エリアを設定する。つぎに、監視対象者特定部13は、前記監視エリアにいる監視者以外の7名を監視対象者として特定する。
【0032】
その後、監視者は、図4(B)のように、図の左側に移動している。情報取得部11は、監視者の移動に合わせて連続的に監視対象となる画像を取得し、監視エリア設定部は、監視者の移動に伴い、図4(B)のように、監視エリアを図の左側に移動させて設定している。監視エリアの図4(B)への移動までの間に、図4の各図の左上の人が新たに監視エリアに入り、図4の各図の左下の黒で表示した人が監視エリア外に移動している。そこで、監視対象者特定部13は、前記左上の人を新たに監視対象者に加えて特定するとともに、行動分析部14は、監視エリア外に移動した前記黒で表示した人の行動を分析する。そして、前記黒で表示した人が監視者の接近に反応して足早に監視エリア外に出たことを確認し、行動分析部14は、前記黒で表示した人の行動を不審行動と認定し、同人を特定して不審行動者情報を生成する。情報出力部15は、監視者の携帯端末に不審行動者情報を出力する。
【0033】
以上の説明は、一例であり、これに限定されない。行動分析部14は、例えば、前記黒で表示した人以外の監視対象者について、監視エリア外に移動していなくても、監視者を見て電話を架ける行動をとった者がいる場合、前記電話を架ける行動を不審行動と認定してもよい。また、例えば、前記黒で表示した人が監視者に関係なく元々走っていて、特段不審な行動が確認できない場合には、行動分析部14は、監視エリア外に移動した行動を不審行動と認定しなくてもよい。
【0034】
このように、本実施形態の不審行動検知装置は、設定された監視エリア内の監視者に対する不審者の行動から、不審行為を検知することができる。
【0035】
[実施形態2]
本実施形態のプログラムは、前述の不審行動検知方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、例えば、情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0036】
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析手順は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力する。
【0037】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、例えば、情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0038】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の不審行動検知装置及び不審行動検知方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0039】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0040】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報取得部、監視エリア設定部、監視対象者特定部、行動分析部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定部は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定部は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析部は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力部は、前記判定結果情報を出力する、
不審行動検知装置。
(付記2)
前記行動分析部は、前記判定結果情報に基づき、前記監視者を意識した行動と判定された前記行動を不審行動と認定して不審行動者情報を生成し、
前記情報出力部は、前記不審行動者情報を出力する、
付記1記載の不審行動検知装置。
(付記3)
前記情報取得部は、前記監視者の移動に合わせて連続的に前記監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定部は、連続的に取得された前記監視対象画像において、前記監視者を含む所定範囲の前記監視エリアを設定する、
付記1又は2記載の不審行動検知装置。
(付記4)
前記行動分析部において、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かの判定は、前記監視対象者が前記監視エリアの外側に移動する時の行動で判定する、
付記1から3のいずれか一項に記載の不審行動検知装置。
(付記5)
前記行動分析部は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者の情報を含む、前記不審行動者情報を生成する、
付記1から4のいずれか一項に記載の不審行動検知装置。
(付記6)
情報取得工程、監視エリア設定工程、監視対象者特定工程、行動分析工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定工程は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定工程は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析工程は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
不審行動検知方法。
(付記7)
前記行動分析工程は、前記判定結果情報に基づき、前記監視者を意識した行動と判定された前記行動を不審行動と認定して不審行動者情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記不審行動者情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6記載の不審行動検知方法。
(付記8)
前記情報取得工程は、前記監視者の移動に合わせて連続的に前記監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定工程は、連続的に取得された前記監視対象画像において、前記監視者を含む所定範囲の前記監視エリアを設定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6又は7記載の不審行動検知方法。
(付記9)
前記行動分析工程において、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かの判定は、前記監視対象者が前記監視エリアの外側に移動する時の行動で判定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6から8のいずれか一項に記載の不審行動検知方法。
(付記10)
前記行動分析工程は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者の情報を含む、前記不審行動者情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6から9のいずれか一項に記載の不審行動検知方法。
(付記11)
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析手順は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記12)
前記行動分析手順は、前記判定結果情報に基づき、前記監視者を意識した行動と判定された前記行動を不審行動と認定して不審行動者情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記不審行動者情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11記載のプログラム。
(付記13)
前記情報取得手順は、前記監視者の移動に合わせて連続的に前記監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、連続的に取得された前記監視対象画像において、前記監視者を含む所定範囲の前記監視エリアを設定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11又は12記載のプログラム。
(付記14)
前記行動分析手順において、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かの判定は、前記監視対象者が前記監視エリアの外側に移動する時の行動で判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11から13のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記15)
前記行動分析手順は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者の情報を含む、前記不審行動者情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11から14のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記16)
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、監視者を含む所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置するヒトを監視対象者として特定し、
前記行動分析手順は、前記監視者に対する前記監視対象者の行動を分析し、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かを判定し、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記17)
前記行動分析手順は、前記判定結果情報に基づき、前記監視者を意識した行動と判定された前記行動を不審行動と認定して不審行動者情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記不審行動者情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16記載の記録媒体。
(付記18)
前記情報取得手順は、前記監視者の移動に合わせて連続的に前記監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、連続的に取得された前記監視対象画像において、前記監視者を含む所定範囲の前記監視エリアを設定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16又は17記載の記録媒体。
(付記19)
前記行動分析手順において、前記行動が前記監視者を意識しての行動か否かの判定は、前記監視対象者が前記監視エリアの外側に移動する時の行動で判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16から18のいずれか一項に記載の記録媒体。
(付記20)
前記行動分析手順は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者の情報を含む、前記不審行動者情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16から19のいずれか一項に記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明によれば、設定された監視エリア内の監視者に対する不審者の行動から、不審行為を検知することができる。このため、例えば、空港等、多数の人が往来する場所においても、不審行動の検知が容易になる。
【符号の説明】
【0042】
10 不審行動検知装置
11 情報取得部
12 監視エリア設定部
13 監視対象者特定部
14 行動分析部
15 情報出力部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4