(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132327
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】トレーニングシステム
(51)【国際特許分類】
A63B 69/00 20060101AFI20240920BHJP
A63B 71/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
A63B69/00 505Z
A63B69/00 505N
A63B69/00 Z
A63B71/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043074
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】501223515
【氏名又は名称】鈴木 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100080528
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 冨士男
(74)【代理人】
【識別番号】100073601
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 和男
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀俊
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を基盤にしつつ当該文字盤を用いて、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者等との間に齟齬なく合理的にトレーニングできるようにしたトレーニングシステムを提供する。
【解決手段】本発明は、時計の文字盤の1~12の配置数字のいずれかの位置からトレーニングの種類に応じた初期のトレーニング動作がはじまって、文字盤の1~12の配置数字の初期位置から文字盤の異なる配置数字の位置に向かって、トレーニングの種類に応じたトレーニング動作をさせるようにし、この動作をトレーニング対象の種類に応じて繰り返し行うようにし、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によってトレーニング指導者とトレーニングを行う者等との間に齟齬なく合理的にトレーニングできる構成とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計の文字盤の配置数字の位置を想定し、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたことを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項2】
トレーニング実施者がトレーニング時の身体の動作開始位置・動作方向又は動作角度を定める際、時計の文字盤に配置された数字のうちトレーニング実施者から見た動作開始位置・動作方向又は動作角度とほぼ一致する数字を用いて行うようにしたことを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項3】
トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置しながら、この時計の文字盤の配置数字の位置を想定し、これを想起し基盤にしながら当該文字盤を用いて行うようにしたことを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項4】
トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を設置し、この時計の文字盤に配置された数字の位置と、トレーニング時の動作開始位置・動作方向又は動作角度とをほぼ一致させつつ行うようにしたことを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項5】
トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置するか否かを問わず、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者において時計の文字盤を想定しながら、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムであって、文字盤における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡の基に行うようにしたことを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項6】
トレーニング実施者がトレーニング時の身体の動作開始時の位置・方向又は角度と動作終了時の位置・方向又は角度を定める際、時計の文字盤に配置された12個の数字のうちトレーニング実施者から見た動作開始位置・方向又は角度と動作終了位置・方向又は角度とほぼ一致する2つの数字を用いて行うことを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項7】
トレーニング実施者がトレーニング時の身体の複数個所の動作開始時の位置・方向又は角度を定める際、時計の文字盤に配置された12個の数字のうちトレーニング実施者から見た動作開始位置・方向又は角度とほぼ一致する複数の数字を用いて行うことを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項8】
トレーニング実施者がトレーニング時の身体の複数個所の動作開始時の位置・方向又は角度を定める際、時計の文字盤に配置された12個の数字のうちトレーニング実施者から見た動作開始位置・方向又は角度と一致する複数の数字を用いて行うことを特徴とするトレーニングシステムであって、
トレーニング実施者が野球のオーバーハンドスローの投球フォームについてトレーニングを行う場合、トレーニング実施者の頭部を時計の文字盤の12時の近傍に位置させる工程と、
トレーニング実施者が投球する手の開始位置を時計の文字盤の1時の近傍に位置させて手を振り抜く方向を文字盤の7時の近傍に位置させる工程と、
からなることを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項9】
トレーニング実施者がトレーニング時の身体の複数個所の動作開始時の位置・方向又は角度を定める際、時計の文字盤に配置された12個の数字のうちトレーニング実施者から見た動作開始位置・方向又は角度と一致する複数の数字を用いて行うことを特徴とするトレーニングシステムであって、
トレーニング実施者が野球のサイドハンドスローの投球フォームについてトレーニングを行う場合、トレーニング実施者の頭部を時計の文字盤の12時の近傍に位置させる工程と、
トレーニング実施者が投球する手の開始位置を時計の文字盤の3時の近傍に位置させて手を振り抜く方向を文字盤の9時の近傍に位置させる工程と、
からなることを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項10】
トレーニング実施者がトレーニング時の身体の複数個所の動作開始時の位置・方向又は角度を定める際、時計の文字盤に配置された12個の数字のうちトレーニング実施者から見た動作開始位置・方向又は角度と一致する複数の数字を用いて行うことを特徴とするトレーニングシステムであって、
トレーニング実施者が野球の内野手の捕球・送球の動作についてトレーニングを行う場合、トレーニング実施者の頭部の位置を時計の文字盤の12時近傍に位置させつつ腰を落とし膝を折り曲げる工程と、
トレーニング実施者が捕球する位置を時計の文字盤の6時の近傍に位置させて、送球する手の開始位置を文字盤の3時の近傍、手を振り抜く方向を文字盤の9時の近傍に夫々位置させる工程と、
からなることを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項11】
トレーニング実施者がトレーニング時の身体の複数個所の動作開始時の位置・方向又は角度を定める際、時計の文字盤に配置された12個の数字のうちトレーニング実施者から見た動作開始位置・方向又は角度と一致する複数の数字を用いて行うことを特徴とするトレーニングシステムであって、
トレーニング実施者が野球の外野手の捕球・送球の動作についてトレーニングを行う場合、トレーニング実施者における頭部の位置を時計の文字盤の12時近傍に位置させる工程と、
トレーニング実施者が捕球する位置を時計の文字盤の12時の近傍に位置させて、送球する手の開始位置を文字盤の1時の近傍、手を振り抜く方向を文字盤の7時の近傍に位置させる工程と、
からなることを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項12】
トレーニング実施者がトレーニング時の身体の複数個所の動作開始時の位置・方向又は角度を定める際、時計の文字盤に配置された12個の数字のうちトレーニング実施者から見た動作開始位置・方向又は角度と一致する複数の数字を用いて行うことを特徴とするトレーニングシステムであって、
トレーニング実施者が野球の右打者として打撃のバット・スイングの動作についてトレーニングを行う場合、トレーニング実施者の頭部の位置を時計の文字盤の12時の近傍に位置させる工程と、
トレーニング実施者がバット・スイングを開始する位置を時計の文字盤の4時の近傍に位置させ、バットを振り抜く方向を文字盤の10時の近傍にさせる工程と、
からなることを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項13】
前記トレーニングは、インドアかアウトドアかを問わず、野球は勿論、球技、水泳、体操競技、自転車競技、その他のスポーツ競技、武術、ゴルフ、ダンス、楽器演奏、遊戯、リハビリテーション、料理に関するものから選ばれることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載のトレーニングシステム。
【請求項14】
前記時計の文字盤の形態は、円形、四角形、三角形、菱形から選ばれることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のトレーニングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツに限らず、目的の如何を問わず人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置のいずれかの位置から動きが始まって異なるいずれかの位置に移動・移行するということ、すなわち人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤における配置数字の内の2つの数字位置を結ぶ軌跡になっていることに本発明者が着目して開発された新規で斬新な練習システム、トレーニングシステムに関するものである。
【0002】
詳しくは、トレーニング実施者(トレーニングを受ける者)、又は/及び、トレーニング指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)において、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定し、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにした新規で斬新なトレーニングシステムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
野球をはじめとするあらゆるスポーツ分野におけるトレーニングの各種トレーニングの方法は、基本的・一般的に、トレーニングを指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)の指針・指示のもとにトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)の毎日のトレーニングの積み重ねであり、日々の積み重ねが大きなトレーニングの成果に連結するものと言われているのが従来の実情である。
【0004】
そして、従来の実情の場合、トレーニングを指導する者の指針や指示は、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、基本的に言語・言葉での指針や指示であるのが通常であり、この場合、当該トレーニングは指針や指示が言語・言葉であるが故に極めて不鮮明で、不明瞭、抽象的になってしまうのが一般である。
【0005】
したがって、その帰結として、従来におけるあらゆるスポーツ分野におけるトレーニングの各種トレーニングの方法においては、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対しても、トレーニングを指導する者の指針や指示は極めて不鮮明で、不明瞭、抽象的になってしまうのが通常であった。
【0006】
添付する特許文献1(特許第6943326号公報)には、物体の動きを映像として提示する際に用いる動き情報と、運動の評価の高い運動と低い運動とで差異のある運動情報の種別を表す解析対象運動情報とバーチャル映像中の注目領域及び注目時刻を特定する情報である注目視覚情報とを関連付けた情報である注目運動種別情報とを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された注目運動種別情報に基づいて、訓練対象者に訓練させる解析対象運動情報に関連付けられた注目視覚情報を出力する訓練条件設定部と、前記動き情報を用いて、バーチャル映像内に表示される相手が物理法則に逆らう動きをするバーチャル映像を合成する第二映像合成部とを含み、前記第二映像合成部は、前記バーチャル映像中の前記注目視覚情報に含まれる注目時刻近傍において、前記注目視覚情報により特定される注目領域を強調する視覚効果を重畳したバーチャル映像を合成することを特徴とする訓練装置が提案されている。
【0007】
しかし、上記特許文献1の訓練装置の場合においても、訓練のバーチャル映像を合成することが主体であり、抽象的で不明瞭な言を用いての指導・練習になってしまい具体的な指導・コーチング体制を構築できるようなものではなく、前記した従来のトレーニングが指針や指示が言語・言葉であるが故に極めて不鮮明で、不明瞭、抽象的になってしまい、その結果、従来におけるあらゆるスポーツ分野におけるトレーニングの各種トレーニングの方法においては、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対しても、トレーニングを指導する者の指針や指示は極めて不鮮明で、不明瞭、抽象的になってしまうとい欠陥・問題・実情を打破できるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、従来のあらゆるスポーツ分野におけるトレーニングの各種トレーニングのシステムが指針や指示が言語・言葉であるが故に極めて不鮮明で、不明瞭、抽象的になってしまい、その結果、従来におけるあらゆるスポーツ分野等々におけるトレーニングの各種トレーニングのシステムにおいては、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対しても、トレーニングを指導する者の指針や指示は極めて不鮮明で、不明瞭、抽象的になってしまっていたという欠陥・問題・実情を打破することを特徴、目的とするものである。
【0010】
本発明は、前記したように、スポーツに限らず、目的の如何を問わず人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置のいずれかの位置から動きが始まって、いずれかの位置に移動・移行するということ、すなわち人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤における配置数字の内の2つの数字位置を結ぶ軌跡になっているということに着目して開発されたものであり、上記特徴、目的の基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく合理的にトレーニングできるようにし、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)、又は/及び、トレーニングを指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)において、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにした新規で斬新なトレーニングシステムを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、前記目的を達成するために、時計の文字盤、すなわち、1~12の数字が配置されている時計の文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムであり、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想定、想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングのシステムであり、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)、又は/及び、トレーニングを指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)において、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにし、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく合理的にトレーニングできるようにしたトレーニングシステムとしたことが特徴である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1~7記載の各発明によれば、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置するか否かを問わず、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者において時計の文字盤を想定しながら、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムの基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく合理的にトレーニングすることができる新規で斬新なトレーニングシステムを実現し提供できる。
【0013】
請求項8記載の発明によれば、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置するか否かを問わずトレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者において時計の文字盤を想定しながら、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムの基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく野球のオーバーハンドスローの投球練習を合理的にトレーニングすることができる新規で斬新なトレーニングシステムを実現し提供できる。
【0014】
請求項9記載の発明によれば、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置するか否かを問わずトレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者において時計の文字盤を想定しながら、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムの基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく野球のサイドハンドスローの投球練習を合理的にトレーニングすることができる新規で斬新なトレーニングシステムを実現し提供できる。
【0015】
請求項10記載の発明によれば、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置するか否かを問わずトレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者において時計の文字盤を想定しながら、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムの基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく野球の内野手の捕球・返球又は送球練習を合理的にトレーニングすることができる新規で斬新なトレーニングシステムを実現し提供できる。
【0016】
請求項11記載の発明によれば、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置するか否かを問わずトレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者において時計の文字盤を想定しながら、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムの基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく野球の外野手の捕球・返球又は送球練習を合理的にトレーニングすることができる新規で斬新なトレーニングシステムを実現し提供できる。
【0017】
請求項12記載の発明によれば、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置するか否かを問わずトレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者において時計の文字盤を想定しながら、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムの基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく野球の打撃練習を合理的にトレーニングすることができる新規で斬新なトレーニングシステムを実現し提供できる。
【0018】
請求項13記載の発明によれば、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者が視認できる位置に時計の文字盤を配置するか否かを問わず、トレーニング実施者、又は/及び、トレーニング指導者において時計の文字盤を想定しながら、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムの基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なくインドアか、アウトドアかを問わず、野球は勿論、各種のスポーツをはじめ水泳、ゴルフ、体操競技、自転車競技、ダンス、リハビリ等々の他、楽器演奏、各種の遊戯、リハビリテーション、料理(例えば包丁の動かし方や鍋内の複数の食材の撹拌の仕方など)等々の練習を合理的にトレーニングすることができる新規で斬新なトレーニングシステムを実現し提供できる。
【0019】
請求項14記載の発明によれば、前記時計の形態を、円形、四角形、三角、菱形として形成し前記請求項1~3の内のいずれか1項に記載のトレーニングシステムを実現し提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は本発明の実施例に係る野球のオーバーハンドスローの投球練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの具体的トレーニング工程の初期位置を示す説明図である。
【
図2】
図2は本発明の実施例に係る野球のオーバーハンドスローの投球練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの具体的トレーニング工程の初期位置に続く第二段の動作を示す説明図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例に係る野球のオーバーハンドスローの投球練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの具体的トレーニング工程の第二段の動作に続く第三段の動作の動作を示す説明図である。
【
図4】
図4は本発明の実施例に係る野球のオーバーハンドスローの投球練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの具体的なトレーニング工程の第三段の動作に続く第四段の動作を示す説明図である。
【
図5】
図5は本発明の実施例に係る野球のその他の投球練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの練習者と時計の文字盤との位置関係を示す説明図である。
【
図6】
図6は本発明の実施例に係る野球の打撃練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの練習者と時計の文字盤との位置関係を示す説明図である。
【
図7】
図7は本発明の実施例に係る野球の打撃練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの
図6とは異なる練習者と時計の文字盤との位置関係を示す説明図である。
【
図8】
図8は本発明の実施例に係る野球の打撃練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの
図6、
図7とは異なる練習者と時計の文字盤との位置関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、前記したように、1~12の数字が配置されている時計の文字盤を用いて行うようにしたトレーニングシステムであり、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定し、これを想定、想起し基盤にしながら当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングのシステムで、トレーニング実施者、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)、又は/及び、トレーニング指導者(コーチ等のトレーニングの指導者)において、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにし、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく合理的にトレーニングできるようにしたトレーニングシステムとした目的を、時計の文字盤の1~12の配置数字のいずれかの位置からトレーニングの種類に応じた初期のトレーニング動作がはじまって、文字盤の1~12の配置数字の初期位置から文字盤の異なる配置数字の位置に向かって、トレーニングの種類に応じたトレーニング動作(例えばトレーニングを受ける者の手・腕・足・脚・胴部等を移動)をさせるようにし、この動作をトレーニング対象の種類に応じて繰り返し行うようにし、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によってトレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく合理的にトレーニングできる構成により実現した。
【実施例0022】
以下、添付図面を参照して、本発明に係るトレーニングシステムを野球のオーバーハンドスローの投球練習の場合におけるトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの実施例について詳細に説明する。
【0023】
前記したように、本発明は、スポーツに限らず、目的の如何を問わず人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置のいずれかの位置から動きが始まって、いずれかの位置に移動・移行するということ、すなわち、人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤における配置数字の内の2つの数字位置を結ぶ軌跡になっているということに本発明者が着目して開発されたものであることから、本発明に係るトレーニングシステムは、野球、バスケット、サッカー等々のあらゆる運動、スポーツに適用できることは勿論であり、屋内外の運動種類を問わず、この他、水泳、ゴルフ、体操競技、自転車競技、ダンス等々をはじめとして、この他、楽器演奏、遊戯、リハビリテーション、料理(例えば包丁の動かし方や鍋内の複数の食材の撹拌の仕方等)等々に極めて幅広く適用できることを特徴とする。
【0024】
このように幅広く適用可能である本発明に係るトレーニングシステムに関して、図示する以下の実施例では、野球のオーバーハンドスローの投球練習の場合における例について説明する。
【0025】
図示例における本発明に用いる文字盤は、通常の既存の時計、すなわち、中心点の垂直位置の頂点が12の数字、その対向位置の真下の位置が6の数字、中心点の左右の水平位置が9、3の数字、その他、1、2、4、5、7、8、10、11の各数字が配列されているものである。
【0026】
なお、本発明においては、上記1~12の数字でなくても、数字以外の例えば英文字等を用いて配置されたものでも実施可能である。また、本発明において用いる時計の形状は図示するものに限定されず、円形、四角形、三角、菱形等の各種形状、各形態のものを使用して実施できる。
【0027】
以下、図示する実施例は、幅広く適用可能である本発明に係るトレーニングシステムのうち野球のオーバーハンドスローの投球練習の場合における例について説明する。
【0028】
なお、添付する各図面は、時計10の文字盤11と練習者Mとを、各図中に概念的に統合・合体して表示し作成したトレーニング実施者、トレーニング指導者等の目線で時計の文字盤を見た状態のイメージの練習用のノート12を示すものである。
【0029】
すなわち、図示例は、10時計の文字盤11と練習者Mとを各図中に概念的に統合・合体して表示し作成した練習用ノート12であって、練習で用いる文字盤11の中に、練習対象である野球のオーバーハンドスローの投球練習の場合を統合・合体して表示して作成した練習用のノート12である。図中の書き込み部Nは、例えば図示例のような練習用のノート12を形成して練習を行う場合、当該ノート12に、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)、トレーニングを指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)が気付いた点等を記載する部分である。
【0030】
本発明は、時計の文字盤、すなわち、1~12の数字が配置されている時計の文字盤を用いて指導者の指針や指示を可視化・客観化して行うようにしたトレーニングシステムであることから、時計の文字盤の1~12の具体的な配置数字の位置を、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)、又は/及び、トレーニングを指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)が、自分自身に想定し、これを想定、想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにしたトレーニングのシステムである。
【0031】
この場合、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)、又は/及び、トレーニングを指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)の各人の頭の中・内面に時計の文字盤を想定するだけであるのか、図示するような具体的形状の時計をトレーニングする位置に配置するかは自在である。なお、図中の時計の10の文字盤11は、これをトレーニングする位置に配置してトレーニングを行う場合、例えば、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)、トレーニングを指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)に視認できるような大きな模型の文字盤を作成すると好都合である。
【0032】
例えば、トレーニングの初期には、具体的形状の時計をトレーニングする位置に配置しつつと該文字盤を可視しながらトレーニングを行い、徐々に頭の中・内面に時計の文字盤を可視化・客観化して想定するだけでトレーニングを行うようにすることが挙げられる。
【0033】
このように、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)、又は/及び、トレーニングを指導する者(コーチ等のトレーニングの指導者)において、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて行うようにし、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく合理的にトレーニングできるようになる。
【0034】
あらゆる広範なスポーツ等々のトレーニングに限らず、目的の如何を問わず人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置のいずれかの位置から動きが始まって、いずれかの位置に移動・移行するということ、すなわち、人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤における配置数字の内の2つの数字位置を結ぶ軌跡になっている。
【0035】
本実施例は、この点に着目して図示されている。
【0036】
例えば、野球におけるオバースローの投球練習の例で言えば、
図1乃至
図4に示すように練習者Mの頭部を時計10の文字盤11の特定の文字に位置させて、時計10の文字盤11の数字1と数字7の数字を結ぶ線の1から始まって7の方向に投球練習を行って、当該文字盤の数字位置、動きの軌跡を可視化・客観化しながら投球練習を行うようにする等の例をあげることができる。
【0037】
図示する野球におけるオーバーハンドスローの投球練習の例の場合は、腕の上げる高さ、肘の角度、足の方向、振り下ろす手の方向、これら全てを文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡を基にして時計の文字盤を用いて行う。
【0038】
図示する野球のオーバーハンドスローの投球練習の例の場合、文字盤11における12個の各数字位の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する投球練習の軌跡になっている。
【0039】
このような原理に着目した本発明者は、本実施例のように、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を抽象的、不明瞭な言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化するようにし、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく合理的にトレーニングできるようにしたトレーニングシステムを確立した。
【0040】
本実施例のトレーニングとしては、文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡の基に、前記したように、野球、バスケット、サッカー等々のあらゆる運動、スポーツに適用できることは勿論で、屋内外の運動種類を問わず、この他、水泳、ゴルフ、体操競技、自転車競技、ダンス等々をはじめとして、この他、楽器演奏、遊戯、リハビリテーション、料理(例えば包丁の動かし方や鍋内の複数の食材の撹拌の仕方等)等々に極めて幅広いトレーニングを挙げることができる。
【0041】
また、野球自体を取り上げた場合でも、文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡の基に、図示する野球のオーバーハンドスローの投球練習の例の他、図示するものではないが、以下の各種の野球練習を挙げることができる。
【0042】
例えば、野球のサイドハンドスローの投球練習を行う場合のトレーニングシステムは、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定し、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて、文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡の基に、初期においてトレーニングをする者の頭部を時計の文字盤のほぼ12時の近傍に位置させる工程と、上記工程からトレーニングをする者の手・腕を文字盤のほぼ3時の近傍位置から文字盤のほぼ9時の近傍方向に振り抜く工程、とからなることを特徴とする。
【0043】
また、野球の内野手の捕球・返球(送球)練習を行う場合のトレーニングシステムは、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて、文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡の基に、トレーニングをする者の頭部を時計の文字盤の12時に位置させつつ腰を落とし、膝を折り曲げる初期工程と、上記工程から文字盤のほぼ6時の近傍位置で捕球し、上記工程からトレーニングをする者の手・腕を文字盤のほぼ3時の近傍位置から文字盤のほぼ9時の近傍方向に振り抜き返球(又は送球)する工程、とからなることを特徴とする。
【0044】
更に、野球の外野手の捕球・返球(又は送球)練習を行う場合のトレーニングシステムは、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて、文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡の基に、トレーニングをする者の頭部を時計の文字盤のほぼ12時の近傍位置させる初期工程と、上記工程から文字盤のほぼ12時近傍の位置で捕球して、上記工程からトレーニングをする者の手・腕を文字盤のほぼ1時の近傍の位置から文字盤のほぼ7時の近傍方向に振り抜き返球(又は送球)する工程、とからなることを特徴とする。
【0045】
更にまた、野球の打撃練習を行う場合のトレーニングシステムは、
図6~
図8に練習者と時計の文字盤との位置関係を示す各説明図示すように、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて、文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡の基に、バットを構えてトレーニングをする者の頭部を時計の文字盤のほぼ12時の近傍に位置させる工程と、上記工程から文字盤のほぼ4時の近傍位置からバット・スィングを開始し、バットを文字盤のほぼ10時の近傍の位置方向に振り抜きバット・スィングする工程、とからなることを特徴とする。左の打撃練習の場合は、上記工程と逆の工程練習になる。
【0046】
この他、本発明に係るトレーニングシステムは、各種のトレーニング等々において、トレーニングを行う対象・種類に応じて、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置を自分に想定して、これを想起し基盤にしつつ当該文字盤を用いて、文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡の基にトレーニングを行うことができる。
【0047】
本発明に係るトレーニングシステム、図示する本実施例においては、以下の効果・効用を奏する。
【0048】
本発明に係るトレーニングシステムは、あらゆる広範なスポーツ等々のトレーニングに限らず、目的の如何を問わず人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)が、時計の文字盤の1~12の配置数字の位置のいずれかの位置から動きが始まっていずれかの位置に移動・移行するということ、すなわち、人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)は、時計の文字盤における配置数字の内の2つの数字位置を結ぶ軌跡になっているということを基に、例えば、野球におけるオーバーハンドスローの投球練習の例で言えば、
図1乃至
図4に示すように練習者Mの頭部を時計10の文字盤11の特定の文字に位置させて、時計10の文字盤11の数字11と数字5の数字を結ぶ線の11から始まって5の方向に投球練習を行って、当該文字盤の数字位置、動きの軌跡を可視化・客観化しながら投球練習は勿論のこと、当該投球練習の場合、腕の上げる高さ、肘の角度、足の方向、振り下ろす手の方向、これら全てを文字盤11における12個の数字の配置位置の異なるいずれかの2つの点と点に合致する練習軌跡を基にして時計の文字盤を用いて行うようにしたものであることから、以下の各効果・効用を奏する。
(1)従来のあらゆるスポーツ分野におけるトレーニングの各種トレーニングのシステムが指針や指示が言語・言葉であるが故に極めて不鮮明で、不明瞭、抽象的になってしっていた結果、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対しても、トレーニングを指導する者の指針や指示は極めて不鮮明で、不明瞭、抽象的になってしまっていたという欠陥・問題・実情であったが、本発明によれば、時計の文字盤における配置数字の内の2つの数字位置を結ぶ軌跡になっているということを基に、トレーニング指導者のトレーニングシステムにおける指針や指示を言語や言葉ではなく、トレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)に対して、トレーニングの指針や指示を可視化・客観化することができ、トレーニング指導者等の指針や指示に関して、指導をする者、指導を受ける者、その他の者に対しても可視化・客観化によって、トレーニング指導者とトレーニングを行う者(トレーニングを受ける者)等との間に齟齬なく合理的にトレーニングを行うことができる。
(2)言語・言葉で指導するよりも、世界共通である時計の文字盤を用いて説明する方が練習者の脳に入り易く残り易い。
(3)練習者の年齢を問わず子供から大人まで分かりやすく、世界共通である時計の文字盤を用いて可視化・客観化した練習ができる。
(4)時計の文字盤を用いて可視化・客観化した練習ができるので、練習者単独で練習できる。
(5)時計の文字盤を用いて可視化・客観化した練習ができるので、練習者単独で技術の修正ができる。
(6)時計の文字盤を用いて可視化・客観化した練習ができるので、広いグランド等ではなく狭いスペースでも各種の練習ができる。
(7)時計の文字盤を用いて可視化・客観化した練習ができるので、指導内容・練習内容を分かり易く指導でき、また、練習の間違いがあっても、その間違いを簡易に分かり易く教えてやることができる。
【0049】
なお、
図5は、本発明の実施例に係る野球のその他の投球練習の場合における練習者と時計の文字盤との位置関係を示す説明図を示している。
本発明のトレーニングシステムは、人間のあらゆる動き、動作(動作の軌跡)が、時計の文字盤における配置数字の内の2つの数字位置を結ぶ軌跡になっているということを基に、野球の他、バスケット、サッカー等々のあらゆる運動、スポーツに適用できることは勿論であり、屋内外の運動種類を問わず、この他、ゴルフ、水泳、体操競技、自転車競技、ダンス等々をはじめとして、この他、楽器演奏、遊戯、リハビリテーション、料理(例えば、包丁の動かし方や鍋内の複数の食材の撹拌の仕方等)等々に極めて幅広く適用できる。