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特開2024-132329情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132329
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20240919BHJP
【FI】
G06Q20/32 300
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038998
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 勇輝
(72)【発明者】
【氏名】土門 弘典
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA64
5L055AA64
(57)【要約】
【課題】利用者の支払い方法に柔軟に対応する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、提供部と、決定部と、を有する。提供部は、端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する。受付部は、支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、追加支払者の指定とを受け付ける。決定部は、支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から支払者へ送金させる送金額を決定する。提供部は、追加支払者に対して、支払者に送金させるための送金情報を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する履歴提供部と、
前記支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、追加支払者の指定とを受け付ける受付部と、
前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を決定する決定部と、
前記追加支払者に対して、前記支払者に送金させるための送金情報を提供する送金情報提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記受付部は、複数の追加支払者の指定を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記支払いの履歴に示される決済額を、前記支払者と前記追加支払者とに振り分けることにより前記送金額を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付部は、前記支払者及び前記追加支払者のそれぞれの重みをさらに受け付け、
前記決定部は、前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を、前記重みが大きいほど大きくなるように決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記追加支払者と紐づく口座から前記支払者と紐づく口座に、前記送金額分の電子マネーを移動させる送金制御部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する履歴提供工程と、
前記支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、追加支払者の指定とを受け付ける受付工程と、
前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を決定する決定工程と、
前記追加支払者に対して、前記支払者に送金させるための送金情報を提供する送金情報提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する履歴提供手順と、
前記支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、追加支払者の指定とを受け付ける受付手順と、
前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を決定する決定手順と、
前記追加支払者に対して、前記支払者に送金させるための送金情報を提供する送金情報提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者の決済及び送金を支援するサービスを提供する技術が知られている。このような技術の一例として、利用者が割り勘払いで料金を支払う場合、店舗内に点在する顧客テーブルのうち決済処理の対象となる顧客テーブルを識別し、当該顧客テーブルの決済額と、当該顧客テーブルに着席している各利用者の夫々の決済額とを決定する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-133712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、利用者の支払い方法に柔軟に対応できない場合がある。
【0005】
例えば、飲食店等において複数の利用者が割り勘で料金を支払う場合に、会計時に1人の利用者が全員分の料金を支払い、後日他の利用者から料金を徴収する方法、すなわち立て替えが行われる場合がある。上記の従来技術では、立て替えに対応できない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者の支払い方法に柔軟に対応できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する履歴提供部と、前記支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、追加支払者の指定とを受け付ける受付部と、前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を決定する決定部と、前記追加支払者に対して、前記支払者に送金させるための送金情報を提供する送金情報提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、利用者の支払い方法に柔軟に対応できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る集金処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る集金処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.実施形態〕
図1を用いて、本実施形態の情報処理装置等により実現される集金処理について説明する。図1は、実施形態に係る集金処理の一例を示す図である。なお、図1では、本実施形態に係る情報処理装置の一例である決済サーバ10によって、実施形態に係る集金処理等が実現されるものとする。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、決済サーバ10と、端末装置20とを含む。決済サーバ10及び端末装置20は、ネットワークN(例えば、図4参照)を介して有線又は無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の決済サーバ10及び複数台の端末装置20が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示す決済サーバ10は、実施形態に係る集金処理を実行する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、決済サーバ10は、端末装置20を用いる電子決済に関する電子決済サービスを提供する。例えば、決済サーバ10は、取引対象の提供者や取引対象が提供される利用者の口座を管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間において電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
【0014】
図1に示す端末装置20は、利用者によって利用される情報処理装置である。端末装置20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、端末装置20は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。
【0015】
なお、図1に示す例では、端末装置20がスマートフォンである場合を示す。また、図1に示す例では、端末装置20を利用する利用者に応じて、端末装置20を端末装置20-1~20-N(Nは任意の自然数)として説明する。例えば、端末装置20-1は、利用者ID「U1」により識別される利用者(利用者U1)により使用される端末装置20である。また、以下では、端末装置20-1~20-Nについて、特に区別なく説明する場合には、端末装置20と記載する。
【0016】
また、端末装置20は、所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ10から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。なお、決済サーバ10から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0017】
〔1-1.端末装置20を用いた決済について〕
ここで、決済サーバ10が実行する集金処理に先立ち、端末装置20を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、決済サーバ10から配信されるアプリケーションであって、端末装置20を用いる電子決済用のアプリケーション(以下、単に「決済アプリ」と記載する場合がある)が端末装置20にインストールされているものとする。また、以下の説明では、店舗に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者U1が端末装置20-1を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の端末装置20を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコードのみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
【0018】
例えば、利用者U1が店舗にて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者U1は、端末装置20-1にあらかじめインストールされた決済アプリを起動する。そして、利用者U1は、決済アプリを介して、店舗に設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、端末装置20-1は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U1或いは店舗の店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、端末装置20-1は、利用者U1を識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗を示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
【0019】
このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者U1の口座から、店舗識別情報が示す店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を端末装置20-1へと送信する。このような場合、端末装置20-1は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
【0020】
なお、端末装置20を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置20を用いた決済は、店舗に設置された店舗端末を用いたものであってもよい。具体的な例を挙げると、端末装置20-1は、利用者U1を識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗に設置された店舗端末は、端末装置20-1に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者U1を示す情報(例えば、利用者ID))と、決済金額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者U1の口座から、店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗の店舗端末或いは端末装置20-1に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
【0021】
また、端末装置20を用いた決済は、利用者U1があらかじめ電子マネーをチャージした口座から店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者U1があらかじめ登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、端末装置20は、店舗の口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、利用者U1のクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
【0022】
また、端末装置20-1を用いた決済は、利用者U1の口座から店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者U1の口座から他の利用者の口座へと電子マネーを移行させる決済(すなわち、利用者間での送金)であってもよい。例えば、送金元の利用者U1が利用する端末装置20-1は、送金先の利用者を識別する利用者識別情報(例えば、送金先の利用者が利用する端末装置に表示される利用者識別情報)を読み取り、利用者U1から送金額の入力を受け付け、読み取った識別情報と、送金額と、利用者U1を識別する利用者識別情報とを示す情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者U1の口座から、送金先の利用者の口座へと、送金額が示す額の電子マネーを移行させ、端末装置20-1或いは送金先の利用者が利用する端末装置に対し、送金が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、送金が行われた旨を通知してもよい。
【0023】
なお、端末装置20を用いた送金は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置20を用いた送金は、送金先の利用者の電話番号や、送金先の利用者を示す情報(例えば、利用者ID)を端末装置20に入力することにより行われてもよい。具体的な例を挙げると、端末装置20-1は、送金先の利用者の電話番号或いは利用者IDと、送金額との入力を利用者U1から受け付け、入力された電話番号或いは利用者IDと、送金額と、利用者U1を識別する利用者識別情報とを決済サーバ10へと送信する。そして、決済サーバ10は、利用者U1の口座から、送信された電話番号或いは利用者IDに紐づけられた利用者の口座へと、送金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0024】
ここで、送金先の利用者の電話番号や利用者IDは、当該利用者に関する情報と紐付けて決済アプリにあらかじめ登録されていてもよい。この場合、端末装置20-1は、決済アプリに登録された利用者(送金先)の指定と、当該利用者への送金額の入力とを利用者U1から受け付け、指定された利用者に紐付けられた電話番号或いは利用者IDと、送金額と、利用者U1を識別する利用者識別情報とを決済サーバ10へと送信する。
【0025】
また、例えば、端末装置20を用いた送金は、送金額を受け取るためのリンク情報を送金先の利用者に提供することにより行われてもよい。具体的な例を挙げると、端末装置20-1は、利用者U1から送金額の入力を受け付けて送金額を受け取るためのリンク情報を生成し、リンク情報を含む電子メールを送信したり、リンク情報を含む投稿情報をSNS(Social Networking Service)に投稿したりすることで、送金先の利用者が利用する端末装置にリンク情報を提供する。そして、送金先の利用者がリンク情報を選択して受け取り操作を行った場合、決済サーバ10は、利用者U1の口座から、送金先の利用者の口座へと、送金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0026】
〔1-2.実施形態の概要について〕
決済サーバ10が実行する集金処理について説明する。集金処理は、複数の利用者が支払うべき料金を1人の利用者がまとめて支払った際に、当該支払った料金に対し、他の利用者から送金を行わせるための処理である。言い換えると、集金処理は、1人の利用者が立て替えた料金を、複数の利用者で割り勘をするための処理である。
【0027】
料金をまとめて支払った利用者を支払者と呼ぶ。また、料金を支払うべき複数の利用者のうち、支払者以外の1人以上の利用者を追加支払者と呼ぶ。
【0028】
支払者は、決済アプリを使って料金を決済するものとする。この場合、決済サーバ10は、支払者に紐づけられた口座から、支払いを受け付けた店舗の口座に、料金に相当する額の電子マネーを移行させる。
【0029】
決済サーバ10は、集金処理を実行することにより、追加支払者に対して支払者への送金を促す。追加支払者は、前述の利用者間での送金機能を使って支払者に電子マネーを送金してもよいし、別の手段によって料金を精算してもよい。
【0030】
以下、図1を用いて、決済サーバ10が実行する集金処理について説明する。なお、以下の説明では、端末装置20を利用者と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を端末装置20-1と読み替えることもできる。
【0031】
利用者U1は支払者であるとする。利用者U2、利用者U3及び利用者U4は、利用者U1が支払った料金を、本来利用者U1とともに支払うべきであった利用者である。すなわち、利用者U2、利用者U3及び利用者U4は、追加支払者になり得る。
【0032】
利用者U1が決済アプリで料金を決済した後に、決済サーバ10は集金処理を開始する。決済サーバ10は、料金の決済が行われた直後に集金処理を開始してもよいし、料金の決済が行われた後に一定時間が経過してから集金処理を開始してもよいし、利用者U1からの要求に応じて集金処理を開始してもよい。
【0033】
まず、決済サーバ10は、端末装置20-1に決済履歴を提供する(ステップS1)。例えば、決済サーバ10は、図2に示す決済履歴選択画面C11を端末装置20-1に表示させる。図2は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図である。
【0034】
図2に示すように、決済履歴選択画面C11の領域AR111には、利用者U1が決済アプリを使って行った決済の履歴が表示される。
【0035】
例えば、AR111には、店舗「XXレストラン 品川店」で「2023/2/1 13:30」に決済額「16,000円」の決済が行われたことが示されている。また、各決済履歴には、チェックボックスが対応付けられている。また、AR111には、各決済履歴に対応付けられたチェックボックスが表示される。
【0036】
利用者U1は、チェックボックスをチェックすることで、分割(割り勘)対象の決済履歴を選択することができる。1つ以上の決済履歴が選択された状態で、ラベル「次へ」が付されたボタンB111が押下された場合、決済サーバ10は画面を遷移させ、端末装置20-1に金額設定画面C12を表示させる。
【0037】
金額設定画面C12の領域AR121には、選択された決済履歴の決済額を合計した合計金額が初期表示される。合計金額は、端末装置20-1の操作を介して変更されてもよい。
【0038】
図2の例では、決済履歴選択画面C11で、決済額が「16,000円」の決済履歴と、決済額が「4,000円」の決済履歴と、が選択されたため、金額設定画面C12では合計金額として「20,000円」が表示される。
【0039】
合計金額が0より大きい状態でラベル「次へ」が付されたボタンB121が押下された場合、決済サーバ10は画面を遷移させ、端末装置20-1に利用者選択画面C13を表示させる。
【0040】
利用者選択画面C13の領域AR131には、合計金額(図2の例では「20,000円」)が表示される。
【0041】
利用者選択画面C13のテキストボックスTB131には、テキストが入力される。テキストボックスTB131に入力されたテキストは追加支払者に提示される。図2の例では、テキストボックスTB131には「先週の食事会の清算」というテキストが入力されている。
【0042】
利用者選択画面C13の領域AR132には、支払者及び追加支払者の候補の利用者が表示される。
【0043】
決済サーバ10は、決済アプリに備えられたチャット機能を利用して領域AR132に表示する利用者を決定してもよい。チャット機能は、指定した利用者との間でテキストメッセージを送受信する機能である。AR132に表示される利用者は、テキストメッセージを送受信する相手として、あらかじめ登録された利用者の一覧が表示される。
【0044】
AR132には、支払者自身である「U1」に加え、「U2」、「U3」、「U4」という利用者が表示されている。また、AR132には、各利用者に対応付けられたチェックボックスが表示される。
【0045】
利用者U1は、チェックボックスをチェックすることで、支払者及び追加支払者を選択することができる。このとき、利用者U1は、支払者である自分自身を選択してもよいし選択しなくてもよい。
【0046】
また、AR132には、各利用者に対応付けられた重みのテキストボックスが表示される。重みのテキストボックスには、重みの数値が入力される。重みの数値が大きい利用者ほど、送金額が大きくなる。
【0047】
利用者U1は、チェックボックスをチェックすることで、支払者及び追加支払者を選択することができる。このとき、利用者U1は、支払者である自分自身を選択してもよいし選択しなくてもよい。
【0048】
1人以上の追加支払者が選択された状態で、ラベル「確定」が付されたボタンB131が押下された場合、端末装置20-1は、決済履歴選択画面C11、金額設定画面C12及び利用者選択画面C13の内容、すなわち分割対象の決済履歴、追加支払者及び重みを決済サーバ10に通知する(図1のステップS2)。
【0049】
図1に戻り、決済サーバ10は、追加支払者ごとの送金額を決定する(ステップS3)。図2に示すように、利用者選択画面C13では、「U1」、「U3」、「U4」が選択されている。「U1」、「U2」、「U3」及び「U4」は、図1の利用者U1、利用者U2、利用者U3、及び利用者U4に対応するものとする。
【0050】
決済サーバ10は、送金額を「合計金額×(利用者に設定された重み/重みの合計)」と計算する。
【0051】
決済サーバ10は、利用者U1の送金額を、
20,000円×(1/(1+2+1))=5,000円
と計算する。
【0052】
決済サーバ10は、利用者U3の送金額を、
20,000円×(2/(1+2+1))=10,000円
と計算する。
【0053】
決済サーバ10は、利用者U4の送金額を、
20,000円×(1/(1+2+1))=5,000円
と計算する。
【0054】
ユーザU2は選択されていないため、送金額は計算されない。また、支払者である利用者U1の送金額は計算されるが、利用者U1は実際には送金をする必要はない。
【0055】
決済サーバ10は、計算した送金額を、利用者に対応付けて利用者選択画面C13の領域AR132に表示させる。
【0056】
そして、決済サーバ10は、送金額を各利用者に通知する(図1のステップS4)。決済サーバ10は、追加支払者の端末装置20に図3に示す請求画面C21を表示させる。図3は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図である。
【0057】
ここでは、ユーザU3の端末装置20-3に表示される請求画面C21を例として説明する。請求画面C21の領域AR211には、図2の画面C13のテキストボックスTB131に入力されたテキストが表示される。
【0058】
領域AR212には、送金額、合計金額、及びメンバーが表示される。送金額は、決済サーバ10によって計算された利用者ごとの送金額である。メンバーは、利用者選択画面C13で選択された利用者である。図3の例では、領域212には、送金額が「10,000円」であり、メンバーが利用者U1、利用者U3及び利用者U4であることが示されている。
【0059】
領域213には、分割対象の決済履歴が表示される。分割対象の決済履歴は、決済履歴選択画面C11で選択された決済履歴である。図3の例では、領域213に、決済額が「16,000円」の決済履歴と、決済額が「4,000円」の決済履歴と、が表示されている。
【0060】
ラベル「送金」が付されたボタンB211が押下された場合、端末装置20-3は、送金機能を呼び出す。これにより、利用者U3は請求画面C21を確認した後に、そのまま送金を行うことができる。
【0061】
〔2.決済サーバの構成〕
次に、図4を用いて、決済サーバ10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。図4に示すように、決済サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0062】
(通信部11について)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置20等との間で情報の送受信を行う。
【0063】
(記憶部12について)
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部12は、口座データベース121と、利用者情報データベース122と、を有する。
【0064】
(口座データベース121について)
口座データベース121は、電子決済サービスの利用者の口座に関する各種の情報を記憶する。ここで、図5を用いて、口座データベース121が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。図5の例において、口座データベース121は、「口座ID」、「利用者ID」、「口座残高」といった項目を有する。
【0065】
「口座ID」は、口座を識別するための識別情報を示す。「利用者ID」は、口座を所有する所有者(利用者)を識別するための識別情報を示す。「口座残高」は、利用者が所有する口座の残高を示す。
【0066】
すなわち、図5では、口座ID「AID#1」によって識別される口座の所有者が、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者であり、口座残高が「7800」である例を示す。
【0067】
(利用者情報データベース122について)
利用者情報データベース122は、電子決済サービスの利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、図6を用いて、利用者情報データベース122が記憶する情報の一例を説明する。図6は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。図6の例において、利用者情報データベース122は、「利用者ID」、「決済履歴」、「送金履歴」、「属性情報」といった項目を有する。
【0068】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「決済履歴」は、電子決済サービスを利用して行った決済の履歴を示し、例えば、決済先(事業者)や、決済対象(取引対象)、決済金額等といった情報が格納される。「送金履歴」は、電子決済サービスを利用して他の利用者に対して行った送金の履歴を示し、例えば、送金先(利用者)や、送金額等といった情報が格納される。「属性情報」は、利用者の属性に関する情報を示し、例えば、デモグラフィック属性や、サイコグラフィック属性等を示す情報が格納される。
【0069】
すなわち、図6では、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者の決済履歴が「決済履歴#1」、送金履歴が「送金履歴#1」、属性情報が「属性情報#1」である例を示す。
【0070】
(制御部13について)
制御部13は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決済サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部13は、図4に示すように、受付部131と、提供部132と、決定部133と、表示制御部134と、送金制御部135と、を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。
【0071】
(受付部131)
受付部131は、支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、追加支払者の指定とを受け付ける。受付部131は、複数の追加支払者の指定を受け付ける。受付部131は、支払者及び追加支払者のそれぞれの重みをさらに受け付ける。例えば、受付部131は、決済履歴選択画面C11、金額設定画面C12及び利用者選択画面C13から各情報を受け付ける。
【0072】
(提供部132)
提供部132は、端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する。例えば、提供部132によって提供された履歴は、決済履歴選択画面C11に表示される。
【0073】
提供部132は、追加支払者に対して、支払者に送金させるための送金情報を提供する。例えば、送金情報は、請求画面C21に表示される情報である。
【0074】
提供部132は、履歴提供部及び送金情報提供部として機能する。
【0075】
(決定部133)
決定部133は、支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から支払者へ送金させる送金額を決定する。決定部133は、支払いの履歴に示される決済額を、支払者と追加支払者とに振り分けることにより送金額を決定する。決定部133は、支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から支払者へ送金させる送金額を、重みが大きいほど大きくなるように決定する。例えば、決定部133は、送金額を「合計金額×(利用者に設定された重み/重みの合計)」と計算する。
【0076】
(表示制御部134)
表示制御部134は、支払者又は追加支払者の端末装置20に、各画面を表示させる。
【0077】
(送金制御部135)
送金制御部135は、追加支払者と紐づく口座から支払者と紐づく口座に、送金額分の電子マネーを移動させる。例えば、送金制御部135は、請求画面C21において、ボタンB211が押下された場合、自動的に送金を行う。また、送金制御部135は、追加支払者の端末装置20に請求画面C21が表示された後、一定時間(例えば、24時間)が経過するとアラートを通知し、さらに一定時間が経過すると、自動的に送金を行ってもよい。
【0078】
〔3.送金処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る決済サーバ10の送金処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る送金処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0079】
図7に示すように、まず、決済サーバ10は、支払者に決済履歴を提供する(ステップS101)。続いて、決済サーバ10は、分割対象の決済履歴、追加支払者、重みを受け付ける(ステップS102)。
【0080】
続いて、決済サーバ10は、追加支払者ごとの送金額を決定する(ステップS103)。続いて、決済サーバ10は、追加支払者に送金額を通知する(ステップS104)。
【0081】
〔4.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0082】
〔4-1.追加支払者が決済アプリを利用していない場合〕
決済サーバ10は、追加支払者として選択された利用者の中に、決済アプリを利用していない利用者が含まれている場合、当該利用者には決済アプリ以外の手段により請求情報を通知してもよい。決済サーバ10は、あらかじめ登録された利用者のメールアドレスに宛てて請求情報をメールで送ってもよいし、他のメッセージサービス又はチャットサービスと連携することにより、請求情報をメッセージとして送ってもよい。
【0083】
〔4-2.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0084】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0085】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0086】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ10は、受付部131と、提供部132と、決定部133と、を有する。提供部132は、端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する。受付部131は、支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、追加支払者の指定とを受け付ける。決定部133は、支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から支払者へ送金させる送金額を決定する。提供部132は、追加支払者に対して、支払者に送金させるための送金情報を提供する。これにより、決済サーバ10は、決済が行われた後に、支払いを分割(割り勘)したいという利用者の要望に応えることができる。その結果、決済サーバ10は、利用者の支払い方法に柔軟に対応できる。
【0087】
受付部131は、複数の追加支払者の指定を受け付ける。これにより、決済サーバ10は、料金を支払うべき利用者が3人以上であっても、送金額を計算することができる。
【0088】
決定部133は、支払いの履歴に示される決済額を、支払者と追加支払者とに振り分けることにより送金額を決定する。受付部131は、支払者及び追加支払者のそれぞれの重みをさらに受け付ける。決定部133は、支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から支払者へ送金させる送金額を、重みが大きいほど大きくなるように決定する。これにより、決済サーバ10は、決済金額に応じた送金額を決定することができる。さらに、決済サーバ10は、重みにより、利用者間で傾斜を付けて送金額を決定することができる。
【0089】
送金制御部135は、追加支払者と紐づく口座から支払者と紐づく口座に、送金額分の電子マネーを移動させる。これにより、決済サーバ10は、送金額の決定から送金まで一貫して行うことができるため、処理効率が向上する。
【0090】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る決済サーバ10は、例えば、図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決済サーバ10を例に挙げて説明する。図8は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、ROM1200、RAM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0091】
CPU1100は、ROM1200又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1200は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0092】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0093】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0094】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1300を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1300上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等である。
【0095】
例えば、コンピュータ1000が決済サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1300上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部13の機能を実現する。また、HDD1400には、決済サーバ10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0096】
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0097】
また、上述した決済サーバ10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現する等、構成は柔軟に変更できる。
【0098】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」等に読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0099】
10 決済サーバ
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
121 口座データベース
122 利用者情報データベース
131 受付部
132 提供部
133 決定部
134 表示制御部
135 送金制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する履歴提供部と、
前記決済アプリケーションに備えられたチャット機能によりテキストメッセージを送受信する相手としてあらかじめ登録された利用者の一覧を前記端末装置に表示させる表示制御部と、
前記支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、前記利用者の一覧の中から選択された追加支払者の指定とを受け付ける受付部と、
前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を決定する決定部と、
前記追加支払者に対して、前記支払者に送金させるための送金情報を提供する送金情報提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記受付部は、複数の追加支払者の指定を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記支払いの履歴に示される決済額を、前記支払者と前記追加支払者とに振り分けることにより前記送金額を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付部は、前記支払者及び前記追加支払者のそれぞれの重みをさらに受け付け、
前記決定部は、前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を、前記重みが大きいほど大きくなるように決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記追加支払者と紐づく口座から前記支払者と紐づく口座に、前記送金額分の電子マネーを移動させる送金制御部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する履歴提供工程と、
前記決済アプリケーションに備えられたチャット機能によりテキストメッセージを送受信する相手としてあらかじめ登録された利用者の一覧を前記端末装置に表示させる表示制御工程と、
前記支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、前記利用者の一覧の中から選択された追加支払者の指定とを受け付ける受付工程と、
前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を決定する決定工程と、
前記追加支払者に対して、前記支払者に送金させるための送金情報を提供する送金情報提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
端末装置を介して所定の決済サービスを提供する決済アプリケーションを介して支払者が行った支払いの履歴を提供する履歴提供手順と、
前記決済アプリケーションに備えられたチャット機能によりテキストメッセージを送受信する相手としてあらかじめ登録された利用者の一覧を前記端末装置に表示させる表示制御手順と、
前記支払いの履歴のうち支払者が選択した履歴と、前記利用者の一覧の中から選択された追加支払者の指定とを受け付ける受付手順と、
前記支払者が選択した履歴に基づいて、指定された追加支払者から前記支払者へ送金させる送金額を決定する決定手順と、
前記追加支払者に対して、前記支払者に送金させるための送金情報を提供する送金情報提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。