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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013240
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】リソース申請システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/12 20220101AFI20240125BHJP
   G06Q 40/02 20230101ALI20240125BHJP
   H04L 67/00 20220101ALI20240125BHJP
   H04L 65/40 20220101ALI20240125BHJP
【FI】
H04L67/12
G06Q40/02
H04L67/00
H04L65/40
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112750
(22)【出願日】2022-07-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】598049322
【氏名又は名称】株式会社三菱UFJ銀行
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】原槇 祥吾
(72)【発明者】
【氏名】上野 健
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB13
(57)【要約】
【課題】第1事業者システムを含めた第1事業者システム内のライブラリ管理システム及び各システムの管理者と、第2事業者システム管理者とが異なるシステムにおいて、第2事業者システムがライブラリ管理システムを利用可能になると共に、ライブラリ管理システム及びライブラリ管理システム内の複数のリソースの利用申請を電子化する申請システムを提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るリソース申請システムは、リソースを管理する第1のシステムと、前記リソースを利用するための申請に使用されると、前記第1のシステム及び前記申請システムに接続され前記第1のシステムにアクセス可能な第2のシステム及び第3のシステムと、を含み、前記第1のシステム、前記申請システム及び前記第2のシステムは第1の管理者によって管理され、前記第3のシステムは前記第1の管理者とは異なる第2の管理者によって管理される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソースを管理する第1のシステム、
前記リソースを利用するための申請に使用される申請システム、
前記第1のシステム及び前記申請システムに接続され前記第1のシステムにアクセス可能な第2のシステム及び第3のシステム、
を含み、
前記第1のシステム、前記申請システム及び前記第2のシステムは第1の管理者によって管理され、
前記第3のシステムは前記第1の管理者とは異なる第2の管理者によって管理される、
リソース申請システム。
【請求項2】
前記第2のシステムは、前記申請を前記申請システムに依頼する第1の手続実行部を含み、
前記申請システムは、前記申請の依頼を受信する第2の手続実行部を含み、
前記第1のシステムは、前記リソースを前記第2のシステムに提供する第3の手続実行部を含む、
請求項1に記載のリソース申請システム。
【請求項3】
前記第2の手続実行部は、第1の連携部と、手続送信部と、を含み、
前記第3の手続実行部は、第2の連携部を含み、
前記第1の手続実行部は、ソフトウェアの起動を実行すると第1の連携要求を前記申請システムに送信し、
前記申請システムが前記第1の連携要求を受信すると、前記第1の連携部は前記申請システムを前記第2のシステムと連携させ、
前記申請システムが前記第2のシステムと連携したのち、前記手続送信部は、連携通知を前記第1の手続実行部及び前記第3の手続実行部に送信し、
前記第2の連携部は、前記連携通知を受信すると、前記第1のシステムを前記申請システム及び前記第2のシステムと連携させる、
請求項2に記載のリソース申請システム。
【請求項4】
前記第1の手続実行部は、前記連携通知を受信したのち、前記申請のための申請ファイルを生成し、前記申請ファイルを前記第1のシステムに送信することにより、前記申請の依頼を実行する、
請求項3に記載のリソース申請システム。
【請求項5】
前記第3の手続実行部は、納品リスト生成部をさらに含み、
前記納品リスト生成部は、前記申請ファイルが前記第1のシステムに送信されると、複数の前記リソースのリストを含む納品リストを生成する、
請求項4に記載のリソース申請システム。
【請求項6】
前記納品リスト生成部が前記納品リストを生成したのち、前記第2の連携部は前記納品リストを前記第2のシステムと共有するための要求を前記第1の連携部に送信する、
請求項5に記載のリソース申請システム。
【請求項7】
前記第1の連携部は、前記納品リストを共有するための要求を受信したのち、前記第1のシステム内の前記納品リストを取得すると共に、前記第1のシステムに前記納品リストのハッシュ値の要求を送信する、
請求項6に記載のリソース申請システム。
【請求項8】
前記第3の手続実行部は、第1のハッシュ値生成部をさらに含み、
前記第1のシステムが前記納品リストのハッシュ値の要求を受信すると、前記第1のハッシュ値生成部は、前記第1のシステム内の前記納品リストを用いて、第1のハッシュ値を生成すると共に、前記第1のハッシュ値を前記第1の連携部に送信する、
請求項7に記載のリソース申請システム。
【請求項9】
前記第2の手続実行部は、第2のハッシュ値生成部と、検閲部と、をさらに含み、
前記第1の連携部が前記第1のハッシュ値を受信すると、
前記第1の連携部は前記第1のハッシュ値を前記検閲部に送信し、
前記第2のハッシュ値生成部は、前記第1の連携部によって取得された前記第1のシステム内の前記納品リストを用いて、第2のハッシュ値を生成すると共に、前記第2のハッシュ値を前記検閲部に送信する、
請求項8に記載のリソース申請システム。
【請求項10】
前記第2の手続実行部は、承認部をさらに含み、
前記検閲部は、前記第1のハッシュ値及び前記第2のハッシュ値を受信すると、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とを比較し、一致しているか否かを判定し、一致していると判定した場合には、一致していると判定した検閲結果を承認すると共に、検閲結果を承認したことの通知を前記承認部に送信する、
請求項9に記載のリソース申請システム。
【請求項11】
前記承認部は、前記検閲部から検閲結果を承認したことの通知を受信すると、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とを比較し、一致しているか否かを判定し、一致していると判定した場合には、前記申請を承認し、
前記承認部が前記申請を承認すると、前記第1の連携部は、前記申請の承認結果を前記第1のシステム及び前記第2のシステムと共有するための要求を前記第2の連携部及び前記第2のシステムに送信する、
請求項10に記載のリソース申請システム。
【請求項12】
前記第3の手続実行部は、自動構築部をさらに含み、
前記第2の連携部が前記申請の承認結果を共有するための要求を受信すると、前記第2の連携部は、前記申請の承認結果を共有すると共に、前記申請の承認結果を共有したことを前記自動構築部に送信し、
前記自動構築部は、前記申請ファイルに基づき、申請されたリソースが前記第2のシステムで利用可能となるようなシステム環境を自動構築すると共に、前記システム環境の自動構築が終了すると、自動構築結果を前記申請システム及び前記第2のシステムと共有するための要求を前記第1の連携部及び前記第2のシステムに送信する、
請求項11に記載のリソース申請システム。
【請求項13】
前記第2のシステムが前記自動構築結果を共有するための要求を受信すると、前記第2のシステムは前記自動構築結果を共有すると共に、前記第1のシステムからの前記リソースの提供が可能となる、
請求項12に記載のリソース申請システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リソース申請システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、金融機関では、複数のリソースを管理する管理システムとして、例えば、ライブラリ管理システムが利用されている。金融機関に所属する第1ユーザは、第1ユーザの所有する第1ゲストシステムを用いて、ライブラリ管理システム及びライブラリ管理システム内の複数のリソースを金融機関内で利用することができる。金融機関は、例えば、第1事業者システムを含み、第1事業者システムは、ライブラリ管理システム及び第1ゲストシステムを含み、第1事業者システム管理者によって管理される。例えば、第1ユーザがライブラリ管理システム及びライブラリ管理システム内の複数のリソースの利用を希望する場合、第1ユーザは、第1ゲストシステムを用いたライブラリ管理システム及びライブラリ管理システム内の複数のリソースの新規利用、設定変更、廃止などを、書面を用いて、第1事業者システム管理者に申請していた。しかしながら、書面を用いた申請においては、例えば、第1のユーザが、再度、同様の設定変更の申請を行う場合、書面にて同様の設定変更の申請を一から起案するため、第1ユーザの大きな負担となっていた。また、第1事業者システム管理者は、申請を受理する度に、書面の確認が必要なため、第1事業者システム管理者の大きな負担となっていた。また、金融機関に所属しない第2事業者システムに含まれる第2ゲストシステムを所有する第2ユーザは、第2ゲストシステムを用いて、ライブラリ管理システム及び複数のリソースを利用することはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-088650号公報
【特許文献2】特開2005-084736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、データセンタにおけるクラウドサービスの提供において、お客様拠点と専用線などでイントラネット接続を行うサービスを行うシステムが記載されている。特許文献1に記載のサービスを行うシステムは、例えば、データセンタ内のクラウドサービスを提供するシステム、お客様拠点のシステム、及び、クラウド上に構築したシステムとお客様拠点のシステム間の接続申請を利用者から受け付けるクラウドサービスの申請を電子的に受け付けるシステムを含む。また、特許文献2には、証券会社システム、証券会社取引銀行システム、及び融資銀行システムが銀行ネットワークを介して接続されたストックオプション権利行使支援システムが記載されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のサービスを行うシステムは申請を電子的に受け付けるシステムを含む一方で、申請を電子的に受け付けるシステムの管理者と電子的に申請を受け付けるシステム以外の各システムの管理者とは異なり、特許文献2に記載のストックオプション権利行使支援システムは、各手続きの申請を電子的に受け付けるシステムを含んでおらず、ストックオプション権利行使支援システムに含まれる各システムの管理者は異なる。したがって、仮に、特許文献1及び2に記載のシステムを組み合わせて、金融機関においてライブラリ管理システムを含むと共にライブラリ管理システムの利用申請を書面で行う第1事業者システム、及び金融機関に所属せずライブラリ管理システムを利用不可能な第2事業者システムに適用したとしても、第1事業者システムにおいてライブラリ管理システムの利用申請を電子的に受け付けることが可能になると共に、第2事業者システムがライブラリ管理システムを利用可能になる可能性はあるものの、少なくとも第1事業者システム管理者と、ライブラリ管理システムの管理者と、申請を電子的に受け付けるシステムの管理者と、第2事業者システム管理者とが異なるシステムが構築されるだけであって、第1事業者システムを含めた第1事業者システム内のライブラリ管理システム及び各システムの管理者と、第2事業者システム管理者とが異なるシステムにおいて、ライブラリ管理システムの利用申請を電子的に受け付けることが可能になると共に、第2事業者システムがライブラリ管理システムを利用可能になるシステムを構築することは困難であった。
【0006】
このような課題に鑑み、本発明の目的の一つは、第1事業者システムを含めた第1事業者システム内のライブラリ管理システム及び各システムの管理者と、第2事業者システム管理者とが異なるシステムにおいて、第2事業者システムがライブラリ管理システムを利用可能になると共に、ライブラリ管理システム及びライブラリ管理システム内の複数のリソースの利用申請を電子化する申請システムを提供することである。また、本発明の目的の一つは、当該申請システムを用いて、ユーザの利便性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るリソース申請システムは、リソースを管理する第1のシステム、前記リソースを利用するための申請に使用される申請システム、前記第1のシステム及び前記申請システムに接続され前記第1のシステムにアクセス可能な第2のシステム及び第3のシステム、を含み、前記第1のシステム、前記申請システム及び前記第2のシステムは第1の管理者によって管理され、前記第3のシステムは前記第1の管理者とは異なる第2の管理者によって管理される。
【0008】
上記リソース申請システムにおいて、前記第2のシステムは、前記申請を前記申請システムに依頼する第1の手続実行部を含み、前記申請システムは、前記申請の依頼を受信する第2の手続実行部を含み、前記第1のシステムは、前記リソースを前記第2のシステムに提供する第3の手続実行部を含んでもよい。
【0009】
上記リソース申請システムにおいて、前記第2の手続実行部は、第1の連携部と、手続送信部と、を含み、前記第3の手続実行部は、第2の連携部を含み、前記第1の手続実行部は、ソフトウェアの起動を実行すると第1の連携要求を前記申請システムに送信し、前記申請システムが前記第1の連携要求を受信すると、前記第1の連携部は前記申請システムを前記第2のシステムと連携させ、前記申請システムが前記第2のシステムと連携したのち、前記手続送信部は、連携通知を前記第1の手続実行部及び前記第3の手続実行部に送信し、前記第2の連携部は、前記連携通知を受信すると、前記第1のシステムを前記申請システム及び前記第2のシステムと連携させてもよい。
【0010】
上記リソース申請システムにおいて、前記第1の手続実行部は、前記連携通知を受信したのち、前記申請のための申請ファイルを生成し、前記申請ファイルを前記第1のシステムに送信することにより、前記申請の依頼を実行してもよい。
【0011】
上記リソース申請システムにおいて、前記第3の手続実行部は、納品リスト生成部をさらに含み、前記納品リスト生成部は、前記申請ファイルが前記画面に添付されると、複数の前記リソースのリストを含む納品リストを生成してもよい。
【0012】
上記リソース申請システムにおいて、前記納品リスト生成部が前記納品リストを生成したのち、前記第2の連携部は前記納品リストを前記第2のシステムと共有するための要求を前記第1の連携部に送信してもよい。
【0013】
上記リソース申請システムにおいて、前記第1の連携部は、前記納品リストを共有するための要求を受信したのち、前記第1のシステム内の前記納品リストを取得すると共に、前記第1のシステムに前記納品リストのハッシュ値の要求を送信してもよい。
【0014】
上記リソース申請システムにおいて、前記第3の手続実行部は、第1のハッシュ値生成をさらに含み、前記第1のシステムが前記納品リストのハッシュ値の要求を受信すると、前記第1のハッシュ値生成部は、前記第1のシステム内の前記納品リストを用いて、第1のハッシュ値を生成すると共に、前記第1のハッシュ値を前記第1の連携部に送信してもよい。
【0015】
上記リソース申請システムにおいて、前記第2の手続実行部は、第2のハッシュ値生成部と、検閲部と、をさらに含み、前記第1の連携部が前記第1のハッシュ値を受信すると、前記第1の連携部は前記第1のハッシュ値を前記検閲部に送信し、前記第2のハッシュ値生成部は、前記第1の連携部によって取得された前記第1のシステム内の前記納品リストを用いて、第2のハッシュ値を生成すると共に、前記第2のハッシュ値を前記検閲部に送信してもよい。
【0016】
上記リソース申請システムにおいて、前記第2の手続実行部は、承認部をさらに含み、前記検閲部は、前記第1のハッシュ値及び前記第2のハッシュ値を受信すると、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とを比較し、一致しているか否かを判定し、一致していると判定した場合には、一致していると判定した検閲結果を承認すると共に、検閲結果を承認したことの通知を前記承認部に送信してもよい。
【0017】
上記リソース申請システムにおいて、前記検閲部から検閲結果を承認したことの通知を受信すると、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とを比較し、一致しているか否かを判定し、一致していると判定した場合には、前記申請を承認し、前記承認部が前記申請を承認すると、前記第1の連携部は、前記申請を前記第1のシステム及び前記第2のシステムと共有するための要求を前記第2の連携部及び前記第2のシステムに送信してもよい。
【0018】
上記リソース申請システムにおいて、前記第3の手続実行部は、自動構築部をさらに含み、前記第2の連携部が前記申請の承認結果を共有するための要求を受信すると、前記第2の連携部は、前記申請の承認結果を共有すると共に、前記申請の承認結果を共有したことを前記自動構築部に送信し、前記自動構築部は、前記申請ファイルに基づき、申請されたリソースが前記第2のシステムで利用可能となるようなシステム環境を自動構築すると共に、前記システム環境の自動構築が終了すると、自動構築結果を前記申請システム及び前記第2のシステムと共有するための要求を前記第1の連携部及び前記第2のシステムに送信してもよい。
【0019】
上記リソース申請システムにおいて、前記第2のシステムが前記自動構築結果を共有するための要求を受信すると、前記第2のシステムは前記自動構築結果を共有すると共に、前記第1システムからの前記リソースの提供が可能となってもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一実施形態に係るリソース申請システムでは、第1事業者システムを含めた第1事業者システム内のライブラリ管理システム及び各システムの管理者と、第2事業者システム管理者とが異なるシステムにおいて、第2事業者システムがライブラリ管理システムを利用可能になる共に、ライブラリ管理及びライブラリ管理システム内の複数のリソースの利用申請を電子化する申請システムを提供することができる。また、当該申請システムを用いて、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1実施形態に係るリソース申請システムの構成を示す概略図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る申請システムの構成を示す概略図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る共通基盤シシステムの構成を示す概略図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る申請内容のリストの一例を示す図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るゲストシステムの構成を示す概略図である。
図6】本発明の第1実施形態に係るリソース申請システムの各構成要素によって構成された機能ブロックを示す概略図である。
図7】本発明の第1実施形態に係るリソース申請システムの処理方法のフローの一例を示す図である。
図8】本発明の第1実施形態に係るリソース申請システムの処理方法のフローの一例を示す図である。
図9】本発明の第1実施形態に係るリソース申請システムの処理方法のフローの一例を示す図である。
図10】本発明の第1実施形態に係るリソース申請システムの処理方法のフローの一例を示す図である。
図11】本発明の第1実施形態に係るリソース申請システムの処理方法のフローの一例を示す図である。
図12】本発明の第1実施形態に係るリソース申請システムの処理方法のフローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の各実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示される各実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は、説明をより明確にするため、模式的に示される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0023】
また、各要素に対する「第1」、「第2」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有さない。なお、各実施の形態で参照される図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字xxxにA,Bまたは1,2などを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、構成の一部が図面から省略される場合がある。その他、本発明の属する分野における通常に知識を有する者であれば認識できるものである場合、特段の説明を省略するものとする。
【0024】
<第1実施形態>
図1図12を用いて、本発明の第1実施形態に係るリソース申請システム1を説明する。リソース申請システム1は、例えば、銀行、信用金庫、郵便局、保険会社、又は証券会社で利用されるシステムである。
【0025】
<1.リソース申請システム1の概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係るリソース申請システム1の構成を示す概略図である。
【0026】
また、リソース申請システム1では、申請システム10に登録されている第1ゲストシステム30の情報(申請システムデータベース(申請システムDB(Data Base))161内に格納された情報)を利用して、第1ゲストシステム30が申請システム10及びライブラリ管理システム20にアクセス可能に連携させ、ライブラリ管理システム20のリソース2611の新規利用、設定変更、廃止などの各種申請を、申請システム10にインストールされたソフトウェア110A、第1ゲストシステム30にインストールされたソフトウェア110B、及びライブラリ管理システム20にインストールされたソフトウェア110Cを用いて、電子的に実行することができる。
【0027】
また、従来、申請システム10及びライブラリ管理システム20にアクセス不能であった第2ゲストシステム40は、電子化された申請システム10に、第2ゲストシステム40の情報を登録することで、第1ゲストシステム30と同様に、申請システム10及びライブラリ管理システム20にアクセス可能に連携され、ライブラリ管理システム20のリソース2611の新規利用、設定変更、廃止などの各種申請を、申請システム10にインストールされたソフトウェア110A、ライブラリ管理システム20にインストールされたソフトウェア110C、及び第2ゲストシステム40にインストールされたソフトウェア110Dを用いて、電子的に実行することができる。なお、第1ゲストシステム30は第2ゲストシステム40と適宜通信を行ってもよい。
【0028】
リソース申請システム1では、ライブラリ管理システム20、申請システム10、及び第1ゲストシステム30は、第1事業者システム管理者によって管理され、第2ゲストシステム40は、第2事業者システム管理者によって管理される。ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dは金融機関内で開発されたアプリケーションソフトウェアであると共に、申請システム10を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。リソース申請システム1は、ライブラリ管理システム20内の複数のリソース2611の各種申請が電子化された申請システム10を含み、第1ゲストシステム30の第1ユーザ、第2ゲストシステム40の第2ユーザ、第1事業者システム管理者、及び第2事業者システム管理者は、リソース申請システム1を用いることによって、各種申請の利便性が向上する。
【0029】
リソース申請システム1において、ライブラリとは、例えば、プログラムで利用される機能に応じて利用し易くまとめた部品である。第1ユーザ及び第2ユーザは、例えば、ライブラリから、各部品を取得してプログラムを構築することができる。第1ユーザ及び第2ユーザは、ライブラリを利用することによって、頻繁に利用する機能を1から作る必要がなく、効率的に開発を行うことができる。リソース申請システム1において、リソースとは、例えば、ライブラリ管理システム20のライブラリ261に含まれるファイル、フォルダ(ディレクトリ)、ライブラリ群などのリソース2611であってよい。また、例えば、リソース申請システム1において、ライブラリ261を含むライブラリ管理システム20の新規利用を申請する場合は、ライブラリ管理システム20又はライブラリ261自体がリソースであってもよい。
【0030】
図1に示すように、リソース申請システム1は、第1事業者システム2、第2事業者システム3、及びプラットフォームシステム4を含む。第1事業者システム2、第2事業者システム3、及びプラットフォームシステム4は、ネットワーク50を介して、互いに接続されている。第1事業者システム2は、申請システム10、ライブラリ管理システム20、及び第1ゲストシステム30を含む。第2事業者システム3は、第2ゲストシステム40を含む。また、第1事業者システム2は、例えば、銀行のシステムであり、銀行に所属する第1事業者システム管理者によって管理される。さらに、第2事業者システム3は、例えば、証券会社のシステムであり、証券会社に属する第2事業者システム管理者によって管理される。第1事業者システム管理者は、第2事業者システム管理者と異なる管理者である。
【0031】
従来のシステムでは、第2事業者システム3に所属する管理者、第2ユーザなどは、第1事業者システム2内のライブラリ管理システム20にアクセスすることができなかった。銀行内で開発された申請システム10を利用するためのアプリケーションソフトウェア(ソフトウェア110A、110B、110C及び110D)は、銀行以外の金融機関(例えば、証券会社)にも提供可能なように開発されている。よって、リソース申請システム1では、第2事業者システム3に所属する管理者、第2ユーザなどが、申請システム10及びライブラリ管理システム20にアクセスし、ライブラリ管理システム20からリソース2611を提供され、当該リソース2611を利用すると共に、ライブラリ管理システム20を用いて、第2ゲストシステム40の開発をすることができる。
【0032】
申請システム10は、申請システムDB161を含む。申請システムDB161は、例えば、申請システム10に登録されている第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40の情報を格納している。申請システム10には、ソフトウェア110Aがインストールされている。申請システム10は、ソフトウェア110Aによって、ライブラリ管理システム20及び第1ゲストシステム30との間で適宜通信を行うことで、ライブラリ管理システム20が管理するライブラリ261に含まれる複数のリソース2611の各種申請を可能にするシステムとして機能する。
【0033】
ライブラリ管理システム20は、複数のリソース2611を格納しているライブラリ261を含み、複数のリソース2611を管理する。ライブラリ管理システム20には、プラットフォームシステム4からダウンロードされたソフトウェア110Cがインストールされている。ライブラリ管理システム20は、ソフトウェア110Cによって、申請システム10、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40との間で適宜通信を行うことで、申請システム10から送信されたライブラリ管理システム20のリソース2611の利用申請、設定変更、廃止などの各種申請に基づき、ライブラリ管理システム20の利用許可、リソース2611などを、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40に提供することを可能にするシステムとして機能する。
【0034】
第1ゲストシステム30には、プラットフォームシステム4からダウンロードされたソフトウェア110Bがインストールされている。第1ゲストシステム30は、当該ソフトウェア110Bによって、申請システム10を介して、ライブラリ管理システム20のリソース2611の利用申請、設定変更、廃止などの各種申請を行うシステムとして機能する。例えば、第1ゲストシステム30は、ライブラリ管理システム20の利用申請を行ったリソース2611を利用することが可能なシステムとして機能する。
【0035】
第2ゲストシステム40には、プラットフォームシステム4からダウンロードされたソフトウェア110Dがインストールされている。第2ゲストシステム40は、第1ゲストシステム30と同様の構成及び機能を含むため、ここでの詳細な説明は省略される。
【0036】
上述のとおり、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dは、金融機関内で開発されたアプリケーションソフトウェアであり、申請システム10を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。例えば、図1に示される例では、第1ゲストシステム30、ライブラリ管理システム20及び第2ゲストシステム40は、プラットフォームシステム4からソフトウェア110B、ソフトウェア110C及びソフトウェア110Dをダウンロードする。一方で、プラットフォームシステム4を利用しない場合などにおいては、第1ゲストシステム30、ライブラリ管理システム20及び第2ゲストシステム40は、例えば、申請システム10からソフトウェア110B、ソフトウェア110C及びソフトウェア110Dをダウンロードする。ソフトウェア110B、110C及び110Dを用いることによって、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40は、申請システム10及びライブラリ管理システム20と連携し、ライブラリ管理システム20からリソースを提供されると共に、当該リソースを利用することができる。
【0037】
プラットフォームシステム4は、金融機関内で使用されるデジタルコンテンツを提供する金融機関内のサーバ(内部サーバ)である。金融機関内で使用されるデジタルコンテンツが金融機関外に提供される場合、プラットフォームシステム4は、例えば、Google Play(登録商標)、App Store(登録商標)などのデジタルコンテンツを提供する金融機関外のサーバ(外部サーバ)に対応する。
【0038】
リソース申請システム1では、一例として、第1ユーザが第1ゲストシステム30を保有している。第1ユーザは、申請システム10を利用するために、第1ゲストシステム30を用いて、ソフトウェア110Bを、プラットフォームシステム4から第1ゲストシステム30にダウンロードし、第1ゲストシステム30にインストールする。また、リソース申請システム1では、一例として、第2ユーザが第2ゲストシステム40を保有している。第2ユーザは、申請システム10を利用するために、第2ゲストシステム40を用いて、ソフトウェア110Dを、プラットフォームシステム4から第2ゲストシステム40にダウンロードし、第2ゲストシステム40にインストールする。
【0039】
なお、第1実施形態では、ソフトウェア110Aは申請システム10に実装され、ソフトウェア110B、110C及び110Dは第1ゲストシステム30、ライブラリ管理システム20及び第2ゲストシステム40にインストールして使用されるネイティブアプリケーションである場合について説明する。また、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40は複数のユーザで利用することができる。また、リソース申請システム1では、データは情報と言い換えてよい。
【0040】
<1-1.申請システム10の構成>
図2は、本発明の第1実施形態に係る申請システム10の構成を示す概略図である。図1と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
【0041】
図2に示すように、申請システム10は、表示部11、操作部14、記憶部16、制御部12、及び通信部15を含む。表示部11、操作部14、記憶部16、制御部12、及び通信部15は、バス19を用いて接続される。
【0042】
表示部11は、第1ゲストシステム30のユーザなどに対して画像などを表示するデバイスである。表示部11は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、又はLED(Light Emitting Diode)ディスプレイなどの表示デバイスであって、申請システム10による処理結果を表示する。表示部11は、例えば、制御部12から供給されるデータに応じた画像を表示する。また、表示部11は、通信部15が受信した画面データに応じた画面を表示する。
【0043】
操作部14は、タッチセンサ、キーボード、マウス、コントローラー、ボタン、又はスイッチ等を含む。ユーザは、操作部14を用いて、上下左右への移動、押圧、又は回転などに応じて生成された各種操作信号を、制御部12に入力するために用いられる。なお、表示デバイス及びタッチセンサを用いてタッチパネルが構成されてよく、その場合には、表示部11と操作部14とが、同じ場所に重畳するように配置されてよい。
【0044】
記憶部16は、例えば、プログラム及びデータ(情報)を格納する。記憶部16は格納するプログラム及びデータを、所定のファイルシステム及び/又はDBを用いて管理している。記憶部16に格納されるプログラム及びデータは、複数の記憶装置に分散して格納されていてもよい。
【0045】
格納されるプログラム及びデータは、申請システム10を制御する基本ソフトウェアであるOS、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア、各種情報、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dに関連する画面データ等である。具体的には、記憶部16に格納されるプログラム及びデータ(情報)は、申請システムDB161に含まれる各種情報、及び、アプリケーション関連DB163などを含む。
【0046】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はその他の演算処理回路を用いて構成される。制御部12による制御は、申請システム10に含まれる記憶部16に格納されている各種プログラムが、RAM(Random Access Memory)に読み出されると共に、各種プログラムがRAMを作業領域として展開され、かつ、実行されることにより実現される。
【0047】
また、制御部12は、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Aを起動し構成される機能ブロック13Aを含む。ソフトウェア110A及び機能ブロック13Aの詳細な説明は後述される。
【0048】
通信部15は、申請システム10をネットワーク50に接続するインタフェースである。申請システム10は通信部15を介して、例えば、第1ゲストシステム30、ライブラリ管理システム20、第2ゲストシステム40、及びプラットフォームシステム4と通信を行うことができる。
【0049】
<1-2.ライブラリ管理システム20の構成>
図3は、本発明の第1実施形態に係るライブラリ管理システム20の構成を示す概略図である。図1及び図2と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
【0050】
図3に示すように、ライブラリ管理システム20は、表示部21、制御部22、操作部23、通信部24、及び記憶部26を含む。制御部22、表示部21、操作部23、通信部24、及び記憶部26は、バス29を介して相互に接続されている。
【0051】
表示部21は、共通基盤システム担当者に画像などを表示する表示デバイスである。表示部21は、表示部11と同様の構成及び機能を含む。表示部21を説明するにあたり、表示部11と同様の構成及び機能の説明は省略される。表示部21は、例えば、制御部22から供給されるデータに応じた画像を表示する。また、表示部21は、通信部24が受信した画面データに応じた画面を表示する。
【0052】
制御部22は、制御部12と同様の構成及び機能を含むため、ここでは、制御部12と異なる制御部22の構成及び機能を説明する。制御部22は、少なくとも、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Cを含む。また、制御部22は、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Cを起動し構成される機能ブロック13Cを含む。ソフトウェア110C及び機能ブロック13Cの詳細な説明は後述される。
【0053】
操作部23は、例えば、第1ユーザ、又は共通基盤システム担当者による操作を受付けると、当該操作に対応する操作信号を生成し、制御部22に供給する。その結果、第1ユーザは、所望の手続(処理)を、ライブラリ管理システム20に入力することができる。
【0054】
通信部24は、ライブラリ管理システム20をネットワーク50に接続するインタフェースである。ライブラリ管理システム20は、通信部24を介して、申請システム10、ライブラリ管理システム20、第2ゲストシステム40及びプラットフォームシステム4と通信を行うことができる。通信部24は、制御部22から供給されたデータ(情報)を申請システム10(申請システムDB161)に送信することができる。また、通信部24は、申請システム10(申請システムDB161)からデータを受信し、制御部22に供給することができる。
【0055】
記憶部26は、例えば、プログラム及びデータ(情報)を格納する。記憶部26は格納するプログラム及びデータを、所定のファイルシステム及び/又はDBを用いて管理している。記憶部26に格納されるプログラム及びデータは、複数の記憶装置に分散して格納されていてもよい。格納されるプログラム及びデータは、例えば、申請システム10を制御する基本ソフトウェアであるOS、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア、ソフトウェア110C及び110Dに関連する画面データ等である。具体的には、記憶部16に格納されるプログラム及びデータ(情報)は、複数のリソース2611を含むライブラリ261、及び、アプリケーション関連DB163などを含む。
【0056】
<1-3.第1ゲストシステム30の構成>
図4は、本発明の第1実施形態に係る第1ゲストシステム30の構成を示す概略図である。図1図3と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
【0057】
図4に示すように、第1ゲストシステム30は、制御部31、表示部32、操作部33、通信部34、及び記憶部35を含む。制御部31、表示部32、操作部33、通信部34、及び記憶部35は、バス36を介して相互に接続されている。
【0058】
制御部31は、制御部12と同様の構成及び機能を含む。制御部31を説明するにあたり、制御部12と同様の構成及び機能の説明は省略される。制御部31は、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Bを起動し構成される機能ブロック13Bを含む。ソフトウェア110B及び機能ブロック13Bの詳細な説明は後述される。制御部31による制御は、記憶部35に記憶されている各種プログラムがRAMに読み出されると共に、各種プログラムがRAMを作業領域として展開され、かつ、実行されることにより実現される。第1実施形態では、記憶部35に格納されたソースファイル(図示は省略)が制御部31のRAMに読み出されると共に、展開され、かつ、ソースファイルのプログラムが実行されることによって、制御部31による所望の制御が実行される。
【0059】
表示部32は、第1ゲストシステム30の第1ユーザに画像などを表示する表示デバイスである。表示部32は、表示部11と同様に、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はLEDディスプレイである。表示部32は、例えば、制御部31から供給されるデータに応じた画像を表示する。また、表示部32は、通信部34が受信した画面データに応じた画面を表示する。
【0060】
操作部33は、操作部14と同様に、タッチセンサ、キーボード、マウス、コントローラー、ボタン、又はスイッチ等を含む。第1ユーザは、操作部33を用いて、上下左右への移動、押圧、又は回転などの操作を実行し、操作部33は、第1ユーザによる操作を受け付けると、当該操作に対応する操作信号を生成し、制御部31に供給する。その結果、第1ユーザは、所望の手続(処理)を、第1ゲストシステム30に入力することができる。操作部33は、第1ユーザによる文字、数字、記号などの入力操作を受け付ける。また、操作部33は、表示部32に表示される画面にオブジェクトが含まれる場合、表示部32に表示された画面に含まれるオブジェクトを指定する操作を受け付ける。なお、操作部14と同様に、操作部33においても、表示デバイス及びタッチセンサを用いてタッチパネルが構成されてよく、その場合には、表示部32と操作部33とが、同じ場所に重畳するように配置されてよい。
【0061】
通信部34は、第1ゲストシステム30をネットワーク50に接続するインタフェースである。第1ゲストシステム30は、通信部34を介して、申請システム10、ライブラリ管理システム20、第2ゲストシステム40及びプラットフォームシステム4と通信を行うことができる。通信部34は、制御部31から供給されたデータ(情報)を申請システム10(申請システムDB161)に送信することができる。また、通信部34は、申請システム10(申請システムDB161)からデータを受信し、制御部31に供給することができる。
【0062】
記憶部35は、プログラム及びデータ(情報)を格納する。記憶部35に格納されるプログラム及びデータは、記憶部16と同様に、例えば、第1ゲストシステム30を制御する基本ソフトウェアであるOS及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア等である。図示は省略するが、記憶部35は、記憶部16と同様に、ソフトウェア110Bに関連するソースファイルが格納されてよく、ソフトウェア110Bに関連するソースファイルが格納されているアプリケーション関連DBを含んでもよい。ソフトウェア110Bは、プラットフォームシステム4からダウンロードされてインストールされたものである。また、記憶部35は、ソフトウェア110Bに入力されたデータを一時的に格納してもよい。
【0063】
<1-4.第2ゲストシステム40の構成>
図5は、本発明の第1実施形態に係る第2ゲストシステム40の構成を示す概略図である。図1図4と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
【0064】
図5に示すように、第2ゲストシステム40は、制御部41、表示部42、操作部43、通信部44、及び記憶部45を含む。制御部41、表示部42、操作部43、通信部44、及び記憶部45は、バス46を介して相互に接続されている。
【0065】
第2ゲストシステム40に含まれる制御部41、表示部42、操作部43、通信部44、及び記憶部45のそれぞれの構成及び機能は、第1ゲストシステム30に含まれる制御部31、表示部32、操作部33、通信部34、及び記憶部35のそれぞれにおいて、第1ゲストシステム30を第2ゲストシステム40に置き換えた構成及び機能と同様である。ここでは、第1ゲストシステム30と異なる点を、主に説明する。
【0066】
制御部41は、制御部12と同様の構成及び機能を含む。制御部41を説明するにあたり、制御部12と同様の構成及び機能の説明は省略される。制御部41は、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Dを起動し構成される機能ブロック13Dを含む。ソフトウェア110D及び機能ブロック13Dの詳細な説明は後述される。制御部41による制御は、記憶部45に記憶されている各種プログラムがRAMに読み出されると共に、各種プログラムがRAMを作業領域として展開され、かつ、実行されることにより実現される。第1実施形態では、記憶部45に格納されたソースファイル(図示は省略)が制御部41のRAMに読み出されると共に、展開され、かつ、ソースファイルのプログラムが実行されることによって、制御部41による所望の制御が実行される。
【0067】
記憶部45は、ソフトウェア110Dに関連するソースファイルが格納されてよく、ソフトウェア110Dに関連するソースファイルが格納されているアプリケーション関連DBを含んでもよい。ソフトウェア110Dは、プラットフォームシステム4からダウンロードされてインストールされたものである。また、記憶部45は、ソフトウェア110Dに入力されたデータを一時的に格納してもよい。
【0068】
<2.リソース申請システム1の機能ブロック構成>
図6は、リソース申請システム1の各構成要素によって構成された機能ブロックを示す概略図である。より具体的には、図6は、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dを起動して構成される機能ブロック13A、13B、13C及び13Dの関係を示す概略図である。図1図5と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
【0069】
図6を用いて、機能ブロック13A、13B、13C及び13Dの構成を説明する。
【0070】
申請システム10は、「1-1.申請システム10の構成」において説明したとおり、申請システムDB161、及びアプリケーション関連DB163を含み、申請システム10には、ソフトウェア110Aがインストールされている。ソフトウェア110Aは、金融機関内で開発された申請システム10を起動するためのアプリケーションソフトウェアである。ソフトウェア110Aが起動されることによって、機能ブロック13Aが構成される。機能ブロック13Aは、受信部131A、手続実行部132A、及び出力部133Aを含む。ソフトウェア110Aは、受信部131A、手続実行部132A、及び出力部133Aを少なくとも含む手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
【0071】
手続実行部132Aは、連携部135A、手続送信部136A、手続受信部137A、ハッシュ値生成部140A、再鑑部134A、検閲部138A、及び承認部139Aを含む。
【0072】
本実施形態では、連携部135Aが、連携要求信号、ID信号、登録依頼信号又は通知などを受信する機能を含む例が示される。受信部131Aは、連携要求信号、ID信号、登録依頼信号又は通知などを受信し、連携部135Aに送信する機能を有してよい。各信号、通知などについての詳細な説明は後述される。
【0073】
連携部135Aは、連携要求信号を受信すると、申請システム10を第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40、及びライブラリ管理システム20と連携させる機能を含む。連携部135Aによって、申請システム10と第1ゲストシステム30とを連携させることで、第1ゲストシステム30と申請システムDB161及びアプリケーション関連DB163との間でデータ(情報)を送受信することが可能となる。また、連携部135Aによって、申請システム10と第2ゲストシステム40とを連携させることで、第2ゲストシステム40と申請システムDB161及びアプリケーション関連DB163との間でデータ(情報)を送受信することが可能となる。また、連携部135Aは、例えば、納品ファイル及び差分ファイルが添付された申請ファイルの連携要求(申請ファイルの共有の要求)を受信すると納品ファイル及び差分ファイルが添付された申請ファイルを連携(共有)する機能を含み、納品ファイル及び差分ファイルが添付された申請ファイルの内容を確認及び承認するとライブラリ管理システム20内の申請ファイルから「日時、実行形式」並びに「納品リスト及び差分リスト」を取得すると共に、手続送信部136Aを介して、ライブラリ管理システム内の納品リストのハッシュ値を要求するハッシュ値要求信号を送信する機能を含む。なお、申請ファイル、納品リスト、差分リスト、ハッシュ値などの詳細な説明は後述される。
【0074】
手続送信部136Aは、各種手続き(処理)に係る信号を第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40、又はライブラリ管理システム20に送信する機能、及び、各種手続き(処理)に係る信号に応じて確認する機能を含む。手続送信部136Aは、例えば、第1ゲストシステム30又は第2ゲストシステム40のIDを登録したのち、第1ゲストシステム30又は第2ゲストシステム40に連絡先登録要求信号を送信する機能を含む。
【0075】
手続受信部137Aは、各種手続き(処理)に係る信号を第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40、又はライブラリ管理システム20から受信する機能を含む。手続受信部137Aは、例えば、第1ゲストシステム30から送信された第1ゲストシステム30のIDを受信し、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dを利用する第1ユーザが手続(処理)を実行する本人であることを確認する機能、第2ゲストシステム40から送信された第2ゲストシステム40のIDを受信し、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dを利用する第2ユーザが手続(処理)を実行する本人であることを確認する機能、第1ゲストシステム30、又は第2ゲストシステム40のIDを受信し、受信したIDを格納(登録)する機能、及び、第1ゲストシステム30、又は第2ゲストシステム40の連絡先の登録依頼信号を受信し、受信した連絡先を格納(登録)する機能を含む。
【0076】
ハッシュ値生成部140Aは、手続受信部137Aを介して、第1のハッシュ値を受信すると、ライブラリ管理システム20内の納品リスト(第1の納品リスト)のハッシュ値を生成する機能、及び、申請システム10内の納品リスト(第2の納品リスト)のハッシュ値を生成する機能を含む。
【0077】
再鑑部134Aは、連携部135Aが申請ファイル(納品ファイル及び差分ファイル)を連携することに基づき、申請ファイルの内容を確認し、申請内容が適切に記載されているか否かを判定すると共に、申請内容が適切な場合には申請内容を承認し、申請内容が不適切な場合には申請ファイルの再作成(結果的に、納品リストの再作成)の手続(処理)を実行するように指示する機能を含む。なお、申請内容が適切な場合とは、申請に必要な事項の記載漏れが無い場合であり、申請内容が不適切な場合とは、申請内容が適切な場合以外である。
【0078】
検閲部138Aは、ライブラリ管理システム20内の納品リスト(第1の納品リスト)のハッシュ値と、申請システム10内の納品リスト(第2の納品リスト)のハッシュ値とを比較し、第1の納品リストのハッシュ値が第2の納品リストのハッシュ値と一致又は不一致を判定すると共に、一致の場合には検閲結果を承認し、不一致の場合には申請ファイルの再作成の手続を実行するように指示する機能を含む。
【0079】
承認部139Aは、検閲結果に基づき、第1の納品リストのハッシュ値と、第2の納品リストのハッシュ値とを比較し、第1の納品リストのハッシュ値が第2の納品リストのハッシュ値と一致又は不一致を判定すると共に、一致の場合には申請(申請ファイル)を承認し、不一致の場合には申請ファイルの再作成の手続を実行するように指示する機能を含む。
【0080】
リソース申請システム1では、再鑑部134A、検閲部138A、承認部139A、及びハッシュ値生成部140Aを用いて、再鑑、検閲、及び承認を自動で実行することが可能である。その結果、従来のシステムでは、例えば、第1事業者システム管理者などの検閲者及び承認者が、書面を用いて、再鑑、検閲及び承認を行っていた手続(処理)を、リソース申請システム1を用いることによって再鑑、検閲及び承認を自動化することができるため、第1事業者システム管理者などの検閲者及び承認者の負担を軽減することができる。
【0081】
リソース申請システム1では、ハッシュ値生成部140Aを用いて、少なくとも検閲、及び承認前に、納品リストのハッシュ値を生成し、納品リストのハッシュ値を用いて、再鑑、検閲及び承認の手続を実行することができる。よって、再鑑、検閲及び承認において、納品リストが改ざんされたことを判定することができるため、改ざんされた納品リストを用いてのちの手続(処理)の実行を回避すると共に、申請ファイルの再作成(結果的に、納品リストの再作成)の手続(処理)を実行することができる。その結果、納品リストの改ざんを抑制することができる。リソース申請システム1では、ハッシュ値生成部140Aを用いることによって、例えば、納品リストにリソースが追加されていた場合、納品リストに記載されたリソースの中身が書き換えられた場合などを判定することができる。
【0082】
リソース申請システム1では、ハッシュ値生成部140Aを用いて、少なくとも検閲、及び承認における納品リストのハッシュ値を生成することができる。ハッシュ値を使用せずに申請ファイル全体を用いて、検閲及び承認を実行しようとすると、制御部12に含まれる演算処理回路の処理コストが増大する。一方、ハッシュ値生成部140Aは、例えば、納品リストの一部(納品リストに記載されたリソース名)のハッシュ値を生成し、納品リストを短い文字列にすることができるため、演算処理回路の処理コストを軽減できる。その結果、リソース申請システム1では、手続(処理)が高速化され、申請からリリースまでの時間が短縮される。
【0083】
なお、第1ゲストシステム30のIDの登録、及び、第1ユーザ又は第1ゲストシステム30の連絡先の登録では、第1ゲストシステム30のID、及び、第1ユーザ又は第1ゲストシステム30の連絡先の登録先は、例えば、記憶部16(申請システムDB161)である。第1ゲストシステム30と同様に、第2ゲストシステム40のIDの登録、及び、第2ユーザ又は第2ゲストシステム40の連絡先の登録では、第2ゲストシステム40のID、及び、第2ユーザ又は第2ゲストシステム40の連絡先の登録先は、例えば、記憶部16(申請システムDB161)である。また、リソース申請システム1では、一例として、ソフトウェア110Aは申請システム10で起動され、ソフトウェア110Bは第1ゲストシステム30で起動され、ソフトウェア110Cはライブラリ管理システム20で起動され、ソフトウェア110Dは第2ゲストシステム40で起動される。
【0084】
出力部133Aは、例えば、連携部135A又は受信部131Aが、連携要求信号、ID信号、登録依頼信号又は通知などを受信し、申請システム10との連携通知、第1ユーザ又は第1ゲストシステム30の連絡先登録要求、第1ユーザ又は第1ゲストシステム30の連絡先登録通知、第2ユーザ又は第2ゲストシステム40の連絡先登録要求、第2ユーザ又は第2ゲストシステム40の連絡先登録通知などの通知又は信号全般を第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40、及びライブラリ管理システム20に送信する機能を含む。
【0085】
申請システムDB161は、例えば、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40のホスト名、IPアドレス、及びSSH(secure shell)製品等の情報、第1ユーザ及び第2ユーザの氏名、生年月日、電話番号、住所、又はメールアドレスなどの連絡先、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40のパスワード(第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40へのログインパスワード)、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40から申請システム10を利用するためのパスワード(すなわち、申請システム10に連携するためのパスワード)、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40固有のメールアドレス、ライブラリ管理システム20のホスト名、IPアドレス、及びSSH(secure shell)製品等の固有情報、ライブラリ261のホスト名及びIPアドレス等の情報、申請に関する日時及び実行形式、納品リストなどを含む。
【0086】
申請システムDB161は、第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40及びライブラリ管理システム20に関連する情報、申請に関する情報などを一元管理すると共に、相互に連携される第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40、申請システム10及びライブラリ管理システム20と連携し申請に関連する情報を共有することができる。
【0087】
アプリケーション関連DB163は、例えば、第1ゲストシステム30、申請システム10、第2ゲストシステム40及びライブラリ管理システム20に手続を実行させるための各種画面データ、並びに、ソースファイルを含む。ソースファイルは、例えば、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dを起動するためのソースコードを含むファイルである。また、ソースコードは、手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
【0088】
リソース申請システム1では、第1ゲストシステム30のホスト名、IPアドレス、及びSSH(secure shell)製品等を個別に、第1ゲストシステム30のIDと呼ぶ場合があり、第1ゲストシステム30のホスト名、IPアドレス、及びSSH(secure shell)製品等をまとめて、第1ゲストシステム30のIDと呼ぶ場合もある。また、第1ユーザ(第1担当者、第2担当者など)の氏名、住所、電話番号、生年月日、電話番号、住所、又はメールアドレスなどの個人情報を個別に、利用者IDと呼ぶ場合があり、第1ユーザの氏名、住所、電話番号、生年月日、電話番号、住所、又はメールアドレスなどの個人情報をまとめて、利用者IDと呼ぶ場合もある。第2ゲストシステム40のホスト名等、及び、第2ユーザの氏名等も、第1ゲストシステム30のホスト名等、及び、第1ユーザの氏名等と同様に、第2ゲストシステム40のID、及び、利用者IDと呼ぶ場合がある。
【0089】
第1ゲストシステム30は、「1-1.申請システム10の構成」又は「1-3.第1ゲストシステム30の構成」において説明したとおり、プラットフォームシステム4からダウンロードしてインストールされたソフトウェア110Bを含む。ソフトウェア110Bは、金融機関内で開発された申請システム10を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。ソフトウェア110Bが起動されることによって、機能ブロック13Bが構成される。
【0090】
機能ブロック13Bは、受信部131B、手続実行部132B、及び出力部133Bを含む。手続実行部132Bは、画面制御部134B、連携部135B、手続送信部137B及び手続受信部136Bを含む。ソフトウェア110Bは、受信部131B、手続実行部132B、及び出力部133Bを少なくとも含む手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
【0091】
受信部131Bは、入力要求信号、連絡先登録要求信号、及び連絡先登録完了通知信号を受信し、第1ゲストシステム30からシステムのIDの管理の依頼、及び連絡先の登録の依頼、及び各種申請の申請を可能とする機能を含む。
【0092】
出力部133Bは、例えば、連携部135B又は受信部131Bが、入力要求信号、連絡先登録要求信号、及び、連絡先登録完了通知信号又は通知などを受信し、申請システム10との連携通知、第1ユーザ又は第1ゲストシステム30の連絡先登録要求、第1ユーザ又は第1ゲストシステム30の連絡先登録通知などの通知又は信号全般を第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40及びライブラリ管理システム20に送信する機能を含む。
【0093】
連携部135Bは、連携要求信号を申請システム10の連携部135Aに送信する機能、申請(申請ファイル)の承認結果の連携要求信号(申請の承認結果の共有の要求)を受信し申請の承認結果を連携(共有)する機能、及び、自動構築結果の連携要求を受信し自動構築結果を連携(共有)する機能を含む。なお、リソース申請システム1において、自動構築結果の連携要求は自動構築結果を共有するための要求であり、承認結果の連携要求は承認結果を共有するための要求である。
【0094】
画面制御部134Bは、操作部33を用いた第1ユーザの入力に応じて申請システム10及びライブラリ管理システム20から受信した画面データに基づいて各種画面を出力する機能を含む。ここで、画面データとは、第1ユーザの入力を受け付けるユーザインターフェースを含んでよい。
【0095】
手続送信部137Bは、各種手続き(処理)に係る信号を申請システム10に送信する機能を含み、例えば、ID信号を申請システム10に送信する機能、及び連絡先を格納すると共に連絡先の登録依頼信号を申請システム10に送信する機能を含む。手続受信部136Bは、各種手続き(処理)に係る信号を申請システム10から受信する機能を含み、例えば、連絡先登録要求信号を受信する機能、及び、連絡先登録完了通知を受信し、第1ゲストシステム30を用いて各種申請の申請を可能とする機能を含む。
【0096】
第2ゲストシステム40は、「1-1.申請システム10の構成」又は「1-4.第2ゲストシステム40の構成」において説明したとおり、プラットフォームシステム4からダウンロードしてインストールされたソフトウェア110Cを含む。ソフトウェア110Cは、金融機関内で開発された申請システム10を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。ソフトウェア110Cが起動されることによって、機能ブロック13Cが構成される。
【0097】
機能ブロック13Cは、受信部131C、手続実行部132C、及び出力部133Cを含む。手続実行部132Cは、画面制御部134C、連携部135C、手続送信部137C及び手続受信部136Cを含む。ソフトウェア110Cは、受信部131C、手続実行部132C、及び出力部133Cを少なくとも含む手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
【0098】
機能ブロック13Cに含まれる受信部131C、手続実行部132C、出力部133、画面制御部134C、連携部135C、手続送信部137C及び手続受信部136Cのそれぞれの構成及び機能は、機能ブロック13Bに含まれる受信部131B、手続実行部132B、出力部133B、画面制御部134B、連携部135B、手続送信部137B及び手続受信部136Bのそれぞれにおいて、第1ゲストシステム30を第2ゲストシステム40に置き換え、第1ユーザを第2ユーザに置き換え、操作部33を操作部43に置き換えた構成及び機能と同様である。よって、ここでは、機能ブロック13Cに含まれる受信部131C、手続実行部132C、出力部133、画面制御部134C、連携部135C、手続送信部137C及び手続受信部136Cの説明は省略される。
【0099】
ライブラリ管理システム20は、「1-1.リソース申請システム1の概要」又は「1-2.ライブラリ管理システム20の構成」において説明したとおり、プラットフォームシステム4からダウンロードしてインストールされたソフトウェア110Dを含む。ソフトウェア110Dは、金融機関内で開発されたライブラリ管理システム20を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。ソフトウェア110Dが起動されることによって、機能ブロック13Dが構成される。機能ブロック13Dは、受信部131D、手続実行部132D、及び出力部133Dを含む。
【0100】
ライブラリ管理システム20では、例えば、申請システム10においてソフトウェア110Aが起動されることに基づき、ソフトウェア110Dが起動され、機能ブロック13Dが構成されてよく、明細の起票に関する手続が実行されことに基づき、ソフトウェア110Dが起動され、機能ブロック13Dが構成されてもよい。また、ライブラリ管理システム20は、申請システム10から連携通知信号を受信すると、第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40、及び申請システム10と連携してよい。
【0101】
手続実行部132Dは、連携部135D、手続送信部136D、手続受信部137D、納品リスト生成部134D、差分リスト生成部138D、ハッシュ値生成部139D及び自動構築部140Dを含む。ソフトウェア110Dは、受信部131D、出力部133D、手続送信部136D、手続受信部137D、納品リスト生成部134D、差分リスト生成部138D、ハッシュ値生成部139D及び自動構築部140Dを少なくとも含む手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
【0102】
本実施形態では、連携部135Dが、例えば、連携要求信号を受信する機能、及び、連携通知信号を受信する機能、申請ファイル(納品ファイル及び差分ファイル)の連携要求信号の送信、納品リストのハッシュ値の要求信号の受信、申請(申請ファイル)の連携要求信号を受信し申請(申請ファイル)の承認結果を連携する機能を含む。受信部131Dは、例えば、納品リストのハッシュ値の要求信号の受信、申請(申請ファイル)の連携要求信号などを受信し、連携部135Dに送信する機能を有してよい。各信号、通知などについての詳細な説明は後述される。
【0103】
連携部135Dは、連携要求信号又は連携通知信号を受信すると、ライブラリ管理システム20を、申請システム10、第1ゲストシステム30、及び第2ゲストシステム40と連携させる機能を含む。連携部135Dによって、ライブラリ管理システム20と第1ゲストシステム30とを連携させることで、第1ゲストシステム30とライブラリ261及びアプリケーション関連DB263との間でデータ(情報)を送受信することが可能となる。また、連携部135Dによって、ライブラリ管理システム20と第2ゲストシステム40とを連携させることで、第2ゲストシステム40とライブラリ261及びアプリケーション関連DB263との間でデータ(情報)を送受信することが可能となる。さらに、連携部135Dによって、ライブラリ管理システム20と申請システム10とを連携させることで、記憶部16と記憶部26との間でデータ(情報)を送受信することが可能となる。また、連携部135Dは、差分リストの生成に基づき納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの連携要求(申請ファイルの共有の要求)信号を生成し連携要求信号を送信する機能、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の承認結果の連携要求(申請の承認結果の共有の要求)信号を受信すると申請の承認結果を連携(共有)する機能、及びゲストシステム環境の自動構築の終了に基づき自動構築結果の連携要求信号を生成し自動構築結果の連携要求信号を送信する機能を含む。また、連携部135Dは、申請ファイルから第1ユーザの氏名、第1ユーザの連絡先、第1ユーザのメールアドレス、又は第1ゲストシステム30のIDなどの情報を抽出し、アプリケーション関連DB263に格納する機能を含んでもよい。リソース申請システム1において、ゲストシステム環境は、申請されたリソース2611が申請されたシステムで利用可能となるような環境、申請されたリソース2611が申請されたシステムに提供可能となるような環境である。
【0104】
手続送信部136Dは、各種手続き(処理)に係る信号を第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40、又はライブラリ管理システム20に送信する機能、及び、各種手続き(処理)に係る信号に応じて確認する機能を含む。手続送信部136Dは、例えば、連携部135Dによって生成された申請ファイルの連携要求(申請ファイルの共有の要求)信号を送信する機能を含んでよく、連携部135Dによって生成された自動構築結果の連携要求信号を送信する機能を含んでもよい。
【0105】
手続受信部137Aは、各種手続き(処理)に係る信号を第1ゲストシステム30、第2ゲストシステム40、又は申請システム10から受信する機能を含む。例えば、申請システムDB161に格納された情報(例えば、データ、第1ゲストシステム30又は第2ゲストシステム40のID、及び連絡先など)を、手続送信部136Aを介して、受信する機能を含む。
【0106】
納品リスト生成部134Dは、第1ゲストシステム30の表示部32に表示された画面(例えば、引き渡しエリア)に申請ファイルが添付されたことの通知を受信すると、納品リストを生成する機能を含み、納品リストを生成したことを通知(送信)する機能を含む。
【0107】
差分リスト生成部138Dは、納品リストが生成されたことの通知を受信すると、差分リストを生成する機能、及び、自動で、申請ファイルに、納品リスト及び差分リストが添付されたことを通知する機能を含む。
【0108】
ハッシュ値生成部139Dは、例えば、納品リストのハッシュ値の要求信号を受信すると、ライブラリ管理システム20で生成された納品リストを用いて、納品リストのハッシュ値(第1のハッシュ値)を生成する機能、及び、第1のハッシュ値を含む信号を、手続受信部137Aを介して送信する機能を含む。
【0109】
自動構築部140Dは、申請ファイルに記載された日時及び実行形式に基づき、自動でゲストシステム環境を構築する機能、及び、ゲストシステム環境を自動構築すると、ゲストシステム環境の自動構築が終了したことを通知する機能を含む。
【0110】
出力部133Dは、例えば、連携部135D又は受信部131Dが、差分リストの生成に基づき納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの連携要求(申請ファイルの共有の要求)信号を生成し連携要求信号を送信する機能、及び、自動構築結果の連携要求信号などの通知又は信号全般を、第1ゲストシステム30及び申請システム10に送信する機能を含む。
【0111】
<3.リソース申請システム1の申請フロー>
本発明の第1実施形態に係るプログラム(ソフトウェア110A、110B、110C、及び110D)による処理方法の一例について、図7図12のフローを用いて説明する。当該プログラムによる処理は、申請システム10の制御部12、ライブラリ管理システム20の制御部22、第1ゲストシステム30の制御部31、第2ゲストシステム40の制御部41によって実行される。なお、第1ゲストシステム30、及び第2ゲストシステム40は、同様の申請フローを用いて、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供を、申請システム10に申請することが可能である。ここでは、一例として、主に、第1ゲストシステム30を用いてライブラリ管理システム20のリソース2611の提供を、申請システム10に申請するフローを説明する。
【0112】
リソース申請システム1においてライブラリ管理システム20のリソース2611の提供を、申請システム10に申請することを開始すると、第1ゲストシステム30の第1ユーザが、ソフトウェア110Bを起動(ステップ1(S1))し、第1ゲストシステム30は、表示部32に申請システム10を用いた各種申請のための画面を表示する。画面には、例えば、システムのIDの管理、連絡先の登録、及び各種申請のオブジェクトが含まれる。
【0113】
なお、本発明の第1実施形態に係るプログラムによる処理方法の一例では、第1ユーザは第1ゲストシステム30の利用を許可されているものとする。第1ユーザは第1ゲストシステム30の利用を許可されているため、ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行され、ソフトウェア110A、及び110Cが起動されプログラムが実行されるまでの処理は省略される。すなわち、ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行されたあと、ソフトウェア110A、及び110Cが起動されプログラムが実行される。
【0114】
第1ユーザが第1ゲストシステム30の利用を許可されていない場合には、ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行されたあとに、例えば、以下に示す(1)~(4)の処理が実行される。(1)第1ゲストシステム30の利用者情報の入力、(2)利用者情報が入力されたあとに続く、第1ゲストシステム30の通信部34から申請システム10の通信部15を介した申請システムDB161への利用者情報の送信、(3)申請システム10(申請システムDB161)が利用者情報を受信したあとに続く利用者情報と申請システムDB161に格納された利用者情報との照会(照合)及び判定、(4)利用者情報が申請システムDB161に登録された情報であると共に第1ユーザは第1ゲストシステム30を利用可能であると判定されたあとに、利用者情報を、申請システム10(申請システムDB161)から通信部15を介して、第1ゲストシステム30の通信部34及びライブラリ管理システム20の通信部24へ送信すること。
【0115】
なお、第2事業者システム3に所属する第2ユーザは、従来、申請システム10及びライブラリ管理システム20にアクセスすることができなかったため、第2事業者システム3に所属する第2ユーザが第2ゲストシステム40を用いて、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供を、申請システム10に申請する場合には、上記(1)~(4)に示される処理と同様の処理が、第2事業者システム3に所属する第2ユーザによって実行される。なお、上記(1)~(4)に示される処理の前に、第2事業者システム3、第2ユーザ、及び第2ゲストシステム40の利用者情報は、あらかじめ、申請システム10(申請システムDB161)に登録済みである。第2ゲストシステム40の第2ユーザが、ソフトウェア110Dを起動(ステップ1(S1))し、第2ゲストシステム40は、表示部42に申請システム10を用いた各種申請のための画面を表示する。画面には、例えば、システムのIDの管理、連絡先の登録、及び各種申請のオブジェクトが含まれる。(1)第2ゲストシステム40の利用者情報の入力、(2)利用者情報が入力されたあとに続く、第2ゲストシステム40の通信部44から申請システム10の通信部15を介した申請システムDB161への利用者情報の送信、(3)申請システム10(申請システムDB161)が利用者情報を受信したあとに続く利用者情報と申請システムDB161に格納された利用者情報との照会(照合)及び判定、(4)利用者情報が申請システムDB161に登録された情報であると共に第2ユーザは第2ゲストシステム40を利用可能であると判定されたあとに、利用者情報を、申請システム10(申請システムDB161)から通信部15を介して、第2ゲストシステム40の通信部44及びライブラリ管理システム20の通信部24へ送信すること。
【0116】
ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行され、ソフトウェア110A及び110Cが起動されプログラムが実行されると、機能ブロック13A、13B、及び13Cが構成され、第1ゲストシステム30は、申請システム10と連携するために、連携要求を実行する。連携要求の実行に基づき、手続実行部132Bの連携部135Bは、連携要求信号を申請システム10の連携部135Aに送信する(ステップ2(S2))。ここで、連携要求は、REST API(Representational State Transfer Application Programming Interface)連携要求である。
【0117】
連携部135Aが連携要求信号を受信すると、第1ゲストシステム30(連携部135B)及び申請システム10(連携部135A)はREST APIによって相互に接続される。第1ゲストシステム30(連携部135B)及び申請システム10(連携部135A)がREST API連携されることによって、第1ゲストシステム30は、申請システム10(申請システムDB161、アプリケーション関連DB163)と通信することが可能となる。こうして、手続実行部132Bは、申請システム10(申請システムDB161、アプリケーション関連DB163)と通信しつつ、各種申請を進めることができる。
【0118】
続いて、連携部135Aが連携要求信号を受信したのちに、申請システム10は入力要求を実行する(ステップ4(S4))。入力要求の実行に基づき、連携部135Aは、申請システム10との連携通知及び入力要求を含む入力信号を、第1ゲストシステム30に送信する(ステップ6(S6))。図示は省略するが、ステップ6(S6)において、連携部135Aは、ライブラリ管理システム20の連携部135Dに、申請システム10及び第1ゲストシステム30との連携通知信号を送信する。
【0119】
受信部131Bは入力要求信号を受信(ステップ8(S8))すると、第1ゲストシステム30において、システムのIDの管理、連絡先の登録、及び各種申請の申請が可能となる。図示は省略するが、ライブラリ管理システム20(連携部135D)が連携通知信号を受信すると、ライブラリ管理システム20(連携部135D)、第1ゲストシステム30(連携部135B)及び申請システム10(連携部135A)はREST APIによって相互に接続される。ライブラリ管理システム20(連携部135D)、第1ゲストシステム30(連携部135B)及び申請システム10(連携部135A)がREST API連携されることによって、ライブラリ管理システム20(ライブラリ261、アプリケーション関連DB263)は、第1ゲストシステム30及び申請システム10(申請システムDB161、アプリケーション関連DB163)と通信することが可能となる。こうして、機能ブロック13Bの手続実行部132Bは、申請システム10(申請システムDB161、アプリケーション関連DB163)及びライブラリ管理システム20(ライブラリ261、アプリケーション関連DB263)と通信しつつ、第1ゲストシステム30において、申請システム10及びライブラリ管理システム20を用いた各種申請を進めることができる。すなわち、第1ユーザは、各種申請のオブジェクトを選択することができると共に、第1ゲストシステム30を用いて、各種申請の申請が可能となる。
【0120】
第1ユーザが第1ゲストシステム30のIDの管理の依頼(ステップ10(S10))を実行し、操作部33を用いて、システムのIDの管理のオブジェクトを選択すると、アプリケーション関連DB163はシステムのIDの入力画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bは、システムのIDの入力画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32にシステムのIDの入力画面を表示する。画面には、システムのIDの入力のテキストとともに、システムのIDの入力の空欄を含むオブジェクトが含まれている。第1ユーザが、操作部33を用いて、当該空欄に第1ゲストシステム30のIDを入力し、操作部33が第1ゲストシステム30のIDの入力の操作を受け付けると、第1ゲストシステム30のIDは手続送信部137Bに格納されると共に、手続送信部137Bは第1ゲストシステム30のIDを含むID信号を申請システム10に送信(ステップ12(S12))する。
【0121】
手続受信部137AはID信号を受信すると、第1ゲストシステム30のIDの登録を実行し、第1ゲストシステム30のIDを、申請システムDB161に格納(申請システム10に登録)(ステップ14(S14))する。
【0122】
申請システム10は第1ゲストシステム30のIDを登録すると、第1ゲストシステム30に連絡先登録要求を実行し、手続送信部136Aは、第1ゲストシステム30に連絡先登録要求信号を送信(ステップ16(S16))する。
【0123】
手続受信部136Bは連絡先登録要求信号を受信(ステップ18(S18))する。手続受信部136Bは連絡先登録要求を受信すると、連絡先の登録依頼を実行する。連絡先の登録依頼を実行すると、第1ユーザは、操作部33を用いて、連絡先の登録のオブジェクトを選択する。第1ユーザが連絡先の登録のオブジェクトを選択すると、アプリケーション関連DB163は連絡先の登録の入力画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bは連絡先の登録の入力画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32に連絡先の登録の入力画面を表示する。画面には、連絡先の登録の入力のテキストとともに、連絡先の登録の入力の空欄を含むオブジェクトが含まれている。第1ユーザが、操作部33を用いて、当該空欄に連絡先を入力し、操作部33が連絡先の入力の操作を受け付けると、当該連絡先は手続送信部137Bに格納されると共に、手続送信部137Bは連絡先の登録依頼信号を申請システム10に送信(ステップ20(S20))する。
【0124】
手続受信部137Aは連絡先の登録依頼信号を受信すると、連絡先を登録する処理を実行し、第1ユーザの連絡先を、申請システムDB161に格納(申請システム10に登録)(ステップ(S22))する。
【0125】
申請システム10は、第1ゲストシステム30の連絡先(第1ユーザの連絡先)を登録すると、第1ゲストシステム30に連絡先登録完了通知を実行する。連絡先登録完了通知の実行に基づき、手続受信部137Aは第1ゲストシステム30に、連絡先登録完了通知を送信(ステップ24(S24))する。
【0126】
手続受信部136Bは連絡先登録完了通知を受信(ステップ26(S26))すると、通知の受信を実行する。通知の受信の実行に基づき、第1ユーザは、第1ゲストシステム30を用いて、各種申請の申請が可能となる。
【0127】
続いて、第1ユーザは、明細の起票を実行(ステップ28(S28))する。明細の起票の実行に基づき、第1ユーザは、操作部33を用いて、明細の起票のオブジェクトを選択する。明細の起票のオブジェクトが選択されると、アプリケーション関連DB163は明細の起票の画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bは、明細の起票の画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32に明細の起票の画面を表示する。明細の起票の画面には、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請、第1ユーザ名の入力、及び第1ユーザの連絡先の入力、ファイル生成などのテキストとともに、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請、第1ユーザ名の入力の空欄、及び第1ユーザの連絡先の入力の空欄、ファイル生成などのオブジェクトが含まれている。第1ユーザは、操作部33を用いて、当該空欄に第1ユーザ名、連絡先を入力し、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請のオブジェクトを選択する。
【0128】
第1ユーザが第1ユーザ名等を入力しライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請のオブジェクトを選択すると、第1ゲストシステム30はデフォルトファイルのダウンロードを実行する(ステップ30(S30))。申請のオブジェクトが選択されデフォルトファイルのダウンロードが実行されると、連携部135Bは申請のオブジェクトが選択されたことを連携部135Aに通知(送信)する。連携部135Aは、当該通知を受信すると、アプリケーション関連DB163から、デフォルトファイルをダウンロードし、デフォルトファイルの画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bはデフォルトファイルの画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32にデフォルトファイルを表示する。
【0129】
表示部32にデフォルトファイルが表示されると、第1ユーザは、申請ファイルの作成を実行(ステップ32(S32))する。申請ファイルの作成において、第1ユーザは、操作部33を用いて、デフォルトファイルを選択し、デフォルトファイルに、第1ユーザの氏名、第1ユーザのメールアドレス、第1ゲストシステム30のID、及び「日時、実行形式」などを入力する。「日時、実行形式」は、例えば、「第1ゲストシステム30に向けて、YYYY年MM月DD日TT時にリソース2611のリリースを依頼します。」といった依頼内容である。以上のように、申請ファイルが生成される。
【0130】
また、申請ファイルが生成されると、申請ファイルに記載された第1ユーザの氏名、第1ユーザの連絡先、第1ユーザのメールアドレス、又は第1ゲストシステム30のIDなどの格納の処理が実行されてよい。当該格納の処理では、申請システム10(連携部135A)は、連携部135Dを介して、固有明細に添付された申請ファイルから第1ユーザの氏名、第1ユーザの連絡先、第1ユーザのメールアドレス、又は第1ゲストシステム30のIDなどの情報を抽出し、申請システムDB161に格納する。また、当該格納の処理では、ライブラリ管理システム20(連携部135D)が、固有明細に添付された申請ファイルから第1ユーザの氏名、第1ユーザの連絡先、第1ユーザのメールアドレス、又は第1ゲストシステム30のIDなどの情報を抽出し、アプリケーション関連DB263に格納してもよい。
【0131】
ここで、例えば、過去において、第1ユーザが同様の申請(例えば、新規利用、設定変更、廃止などの)を依頼したことがある場合、申請システム10は、申請システムDB161に格納された、過去に使用された申請ファイルを参照することができる。その結果、申請システム10は、過去に使用された申請ファイルに基づき、デフォルトファイルのダウンロードを実行することができる。このとき、申請システム10は、同様の申請において入力すべき、第1ユーザの氏名、第1ユーザの連絡先、第1ユーザのメールアドレス、又は第1ゲストシステム30のIDなどが既に入力された状態のデフォルトファイルを第1ユーザに提供することができる。すなわち、リソース申請システム1では、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請に伴うファイル生成において、過去の履歴や情報を自動的に反映させることができる。また、第1ユーザは、改めて申請ファイルを生成する場合と比較して、入力すべき情報が既に入力されたデフォルトファイルを使用して申請ファイルを生成することができるため、リソース申請システム1が利用されることによって、第1ユーザの作業負担を軽減することができる。また、第1事業者システム担当者は、書面を用いて第1ユーザに申請を促すことなく、電子化されたシステムの中で確認作業が可能となるため、リソース申請システム1が利用されることによって、第1事業者システム担当者の作業負担も軽減することができる。
【0132】
申請ファイルが生成され、例えば、第1ユーザが操作部33を用いてファイル生成のオブジェクトを選択すると、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の依頼が実行される(ステップ34(S34))。当該申請の依頼の実行では、連携部135Bはファイル生成のオブジェクトが選択されたことを連携部135A及びライブラリ管理システム20(連携部135D)に通知(送信)する。連携部135Dは当該通知を受信すると、アプリケーション関連DB263は、ライブラリ管理システム20に固有の明細(固有明細)を起票すると共に、連携部135Aを介して、連携部135Bに固有明細の画像データを送信する。連携部135Bが固有明細の画像データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32に固有明細の画面を表示する。固有明細の画面には、例えば、ファイル添付、引き渡しエリアなどのテキストとともに、ファイル添付、引き渡しエリアの空欄などのオブジェクトが含まれている。第1ユーザが、操作部33を用いて、ファイル添付のオブジェクトを選択すると、手続実行部132Bは、表示部32に表示された引き渡しエリアの空欄のオブジェクトに申請ファイルを添付する。以上のように、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の依頼が実行される。このとき、第1ユーザは、添付した申請ファイルを、表示部32にダウンロードして、申請ファイルを確認してもよい(初鑑)。
【0133】
引き渡しエリアの空欄のオブジェクトに申請ファイルが添付されると、納品リストの生成が実行される(ステップ36(S436))。納品リストの生成が実行では、連携部135Dは、固有明細に申請ファイルが添付されたことを、納品リスト生成部134Dに通知(送信)する。納品リスト生成部134Dは、当該通知を受信すると、納品リストを生成する。納品リストは、ライブラリ管理システム20から提供されるリソース2611が記載されたリスト(例えば、一覧表)である。以上のように、納品リストの生成が実行される。
【0134】
納品リスト生成部134Dが納品リストを生成すると、差分リストの生成が実行される。差分リストの生成の実行では、納品リスト生成部134Dは、納品リストを生成したことを、差分リスト生成部138Dに通知(送信)する。差分リスト生成部138Dは、当該通知を受信すると、差分リストを生成する(ステップ38(S38))。差分リストは、引き渡しエリアの空欄に添付されている申請ファイルと納品リストとの差分を示すリストである。すなわち、差分リストは、申請ファイルに記載のリソース2611が納品リストから除外されたリストである。以上のように、差分リストの生成が実行される。
【0135】
差分リスト生成部138Dが差分リストを生成すると、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの連携要求(申請ファイルの共有の要求)が実行される(ステップ40(S40))。納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの連携要求の実行では、差分リスト生成部138Dが差分リストを生成すると、手続実行部132Dは、自動で、申請ファイルに、納品リスト及び差分リストを添付する。差分リスト生成部138Dが納品リスト及び差分リストが添付されたことを、連携部135Dに通知(送信)する。連携部135Dは、当該通知を受信すると、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの連携要求(申請ファイルの共有の要求)信号を、申請システム10(連携部135A)に送信する。以上のように納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの連携要求が実行される。
【0136】
申請システム10(連携部135A)が連携要求(申請ファイルの共有の要求)信号を受信すると、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの連携(共有)が実行される(ステップ42(S42))。連携(共有)が実行されると、申請システム10は、連携部135A、及び連携部135Dを介して、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルを連携(共有)する。
【0137】
連携部135Aが納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルを連携(共有)すると、再鑑部134Aは、連携部135Aを介して納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルに記載された内容を確認すると共に、内容を承認すること、又は承認しないことを実行する(ステップ44(S44))。例えば、再鑑部134Aが内容を承認する場合(図9においてYES)には、再鑑部134Aは、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの内容を承認したことを、連携部135Aに通知(送信)する。また、再鑑部134Aが内容を承認しない場合(図9においてNO)には、再鑑部134Aは、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの内容を承認しないことを、第1ゲストシステム30(例えば、連携部135B)に通知(送信)し、第1ゲストシステム30に申請ファイルの生成(ステップ32(S32))から手続をやり直すように通知(送信)する。
【0138】
再鑑部134Aは、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルに必要事項の記載漏れがなく、例えば、納品リスト及び差分リストにリソースが追加されておらず、納品リストに記載されたリソースの中身が書き換えられた形跡が無い場合には、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの内容を承認する。一方、再鑑部134Aは、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルに必要事項の記載漏れがある場合、例えば、納品リスト及び差分リストに不明なリソースが追加された場合、納品リストに記載されたリソースの中身が書き換えられた場合には、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの内容を承認しない。
【0139】
従来、例えば、第1事業者システム管理者が、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルを、書面を用いて再鑑していたところ、リソース申請システム1では、再鑑部134Aを用いることによって、再鑑部134Aが自動で納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの再鑑を実行することができる。このとき、第1事業者システム管理者は、例えば、再鑑部134Aによって再鑑された申請ファイルを承認する。その結果、第1事業者システム管理者は、納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルを再鑑することができる。よって、リソース申請システム1では、再鑑部134Aを用いることによって、第1事業者システム管理者の作業負担が軽減されると共に、リソース申請システム1において申請に要する時間を短縮することができる。
【0140】
再鑑部134Aが納品リスト及び差分リストが添付された申請ファイルの内容を承認(図9においてYES)の通知を送信し、連携部135Aが当該通知を受信すると、連携部135Aは、ライブラリ管理システム20内の申請ファイルから「日付、実行形式」並びに「納品リスト及び差分リスト」の取得を実行する(ステップ46(S46))。当該取得の実行では、連携部135Aは、ライブラリ管理システム20の固有明細に添付された申請ファイル並びに申請ファイルに添付された納品リスト及び差分リストから、「日付、実行形式」並びに「納品リスト及び差分リスト」を取得し、取得した「日付、実行形式」並びに「納品リスト及び差分リスト」を、申請システムDB161に格納する。連携部135Aは、「日付、実行形式」並びに「納品リスト及び差分リスト」を取得すると、「日付、実行形式」並びに「納品リスト及び差分リスト」を取得したことを手続送信部136Aに通知(送信)する。
【0141】
手続送信部136Aが当該通知を受信すると、手続送信部136Aは、ライブラリ管理システム20内の納品リストのハッシュ値の要求を実行する(ステップ48(S48))。当該要求の実行では、手続送信部136Aは、ライブラリ管理システム20の手続受信部137Dを介して、ハッシュ値生成部139Dに納品リストのハッシュ値の要求信号を送信する。
【0142】
ハッシュ値生成部139Dが納品リストのハッシュ値の要求信号を受信すると、ハッシュ値生成部139Dは、納品リストのハッシュ値の生成を実行する(ステップ50(S50))。納品リストのハッシュ値の生成の実行では、ハッシュ値生成部139Dは、ライブラリ管理システム20で生成された納品リストを用いて、納品リストのハッシュ値(第1のハッシュ値)を生成する。また、ハッシュ値生成部139Dは、第1のハッシュ値を含む信号を、申請システム10の手続受信部137Aを介して、ハッシュ値生成部140Aに送信する。また、ハッシュ値生成部139Dは、第1のハッシュ値を含む信号を、申請システム10の手続受信部137Aを介して、検閲部138Aに送信する。
【0143】
ハッシュ値生成部140Aが第1のハッシュ値を受信する(ステップ52(S52))と、ハッシュ値生成部140Aは、申請システム10内の納品リストのハッシュ値の生成を実行する(ステップ54(S54))。申請システム10内の納品リストのハッシュ値の生成の実行では、ハッシュ値生成部140Aは、ステップ46(S46)で申請システムDB161に格納された納品リストを、連携部135Aを介して受信すると共に、受信した納品リストに基づき、納品リストのハッシュ値(第2のハッシュ値)を生成する。また、ハッシュ値生成部140Aは、第2のハッシュ値を含む信号を、検閲部138Aに送信する。
【0144】
検閲部138Aが第1のハッシュ値及び第2のハッシュ値を受信すると、申請の検閲のための、第1のハッシュ値及び第2のハッシュ値の比較及び判定を実行する(ステップ58(S58))。申請の検閲のための、第1のハッシュ値及び第2のハッシュ値の比較及び判定では、検閲部138Aは、第1のハッシュ値及び第2のハッシュ値を比較すると共に、一致しているか否かを判定する。比較及び判定の結果、第1のハッシュ値が第2のハッシュ値と一致していると判定した場合(図10においてYES(一致))には、検閲部138Aは、検閲結果の承認の実行(ステップ60(S60))において、一致していると判定した検閲結果を承認する。比較の結果、第1のハッシュ値が第2のハッシュ値と一致していない場合(図10においてNO(不一致))には、検閲部138Aは、第1のハッシュ値が第2のハッシュ値と一致していないことを、第1ゲストシステム30(例えば、連携部135B)に通知(送信)し、第1ゲストシステム30に申請ファイルの生成(ステップ32(S32))から手続をやり直すように通知(送信)する。
【0145】
検閲部138Aが検閲結果を承認すると、検閲部138Aは検閲結果を承認したことを承認部139Aに通知(送信)する。承認部139Aが当該通知を受信すると、申請の承認のための、第1のハッシュ値及び第2のハッシュ値の比較及び判定を実行する(ステップ62(S62))。申請の承認のための、第1のハッシュ値及び第2のハッシュ値の比較及び判定では、承認部139Aは、第1のハッシュ値及び第2のハッシュ値を比較する。比較の結果、第1のハッシュ値が第2のハッシュ値と一致している場合(図11においてYES(一致))には、承認部139Aは、第1ユーザが第1ゲストシステム30を用いて申請したライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の承認の実行(ステップ64(S64))において、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請を承認する。比較の結果、第1のハッシュ値が第2のハッシュ値と一致していない場合(図11においてNO(不一致))には、承認部139Aは、第1のハッシュ値が第2のハッシュ値と一致していないことを、第1ゲストシステム30(例えば、連携部135B)に通知(送信)し、第1ゲストシステム30に申請ファイルの生成(ステップ32(S32))から手続をやり直すように通知(送信)する。
【0146】
従来、検閲及び承認においては、再鑑を実行した第1事業者システム管理者とは、それぞれ異なるシステム管理者が、納品リストを、書面を用いて検閲及び承認していたところ、リソース申請システム1では、検閲部138A及び承認部139Aを用いることによって、検閲部138A及び承認部139Aが自動で納品リストの検閲部138A及び承認部139Aを実行することができる。このとき、再鑑を実行した第1事業者システム管理者とは、それぞれ異なるシステム管理者は、検閲部138A及び承認部139Aによって検閲された第1のハッシュ値及び第2のハッシュ値を承認する。その結果、再鑑を実行した第1事業者システム管理者とは、それぞれ異なるシステム管理者は、納品リストを検閲し、申請を承認することができる。よって、リソース申請システム1では、検閲部138A及び承認部139Aを用いることによって、検閲及び承認を実行していたシステム管理者の作業負担が軽減される。
【0147】
リソース申請システム1では、ハッシュ値生成部139D、ハッシュ値生成部140A、検閲部138A及び承認部139Aを用いることによって、納品リストのハッシュ値を用いて、検閲及び承認を実行することができる。よって、検閲及び承認において、納品リストが改ざんされたことを判定することができるため、改ざんされた納品リストを用いてのちの手続(処理)の実行を回避すると共に、申請ファイルの再作成(結果的に、納品リストの再作成)の手続(処理)を実行することができる。その結果、納品リストの改ざんを抑制することができる。また、リソース申請システム1では、納品リストのハッシュ値を用いて、検閲及び承認を実行することができるため、演算処理回路の処理コストを軽減できると共に、申請に要する時間を短縮することができる。
【0148】
承認部139Aが、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請を承認すると、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の承認結果の連携、及び、申請ファイルに基づきゲストシステム環境の自動構築要求を実行する(ステップ66(S66))。申請の承認結果の連携、及び、ゲストシステム環境の自動構築要求の実行では、承認部139Aが、連携部135Aに、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請を承認したことを通知(送信)する。連携部135Aが当該通知を受信すると、連携部135Aは、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の承認結果の連携要求(申請の承認結果の共有の要求)信号を、第1ゲストシステム30(連携部135B)及びライブラリ管理システム20(連携部135D)に送信すると共に、ゲストシステム環境の自動構築要求信号をライブラリ管理システム20(連携部135D)に送信する。
【0149】
第1ゲストシステム30(連携部135B)及びライブラリ管理システム20(連携部135D)が、ライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の承認結果の連携要求(申請の承認結果の共有の要求)信号を受信すると、承認結果の連携(共有)を実行する(ステップ68(S68))。その結果、第1ゲストシステム30及びライブラリ管理システム20は、第1ユーザが第1ゲストシステム30を用いて申請したライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の承認結果を連携(共有)することができる。
【0150】
連携部135Dは、ゲストシステム環境の自動構築要求信号を受信したこと、及び、第1ユーザが第1ゲストシステム30を用いて申請したライブラリ管理システム20のリソース2611の提供の申請の承認結果を連携したことを、自動構築部140Dに通知(送信)する。
【0151】
自動構築部140Dが当該通知を受信すると、ゲストシステム環境の自動構築が実行される(ステップ70(S70))。ゲストシステム環境の自動構築の実行では、自動構築部140Dは、申請ファイルに記載された日時に、申請ファイルに記載された実行形式に基づき、自動でゲストシステム環境を構築する。自動構築部140Dがゲストシステム環境を自動構築すると、自動構築部140Dはゲストシステム環境の自動構築が終了したことを、連携部135Dに通知(送信)する。
【0152】
連携部135Dが自動構築部140Dはゲストシステム環境の自動構築が終了したことを受信すると、自動構築結果の連携要求(自動構築結果の共有の要求)を実行する(ステップ72(S72))。自動構築結果の連携要求を実行では、連携部135Dは自動構築結果の連携要求信号を、申請システム10(連携部135A)及び第1ゲストシステム30(連携部135B)に送信する。
【0153】
申請システム10(連携部135A)及び第1ゲストシステム30(連携部135B)は自動構築結果の連携要求信号を受信すると、連携部135A及び連携部135Bは、自動構築結果を連携(共有)する(ステップ74(S74))。
【0154】
申請システム10、ライブラリ管理システム20及び第1ゲストシステム30が自動構築結果を連携することに基づき、ライブラリ管理システム20は、第1ユーザが第1ゲストシステム30を用いて申請したライブラリ管理システム20のリソース2611の利用許可を第1ゲストシステム30に送信すると共に、リソース2611を提供することができる。
【0155】
第1ゲストシステム30はライブラリ管理システム20からリソース2611の利用許可を受信すると共に、リソース2611を提供される。その結果、第1ユーザは、第1ゲストシステム30において、リソース2611を用いて、開発を進めることができる(ステップ76(S76))。
【0156】
第1ゲストシステム30が自動構築結果を連携すると、第1ユーザは、第1ゲストシステム30を用いて、ソフトウェア110Bを終了させ、REST APIを介した申請システム10及びライブラリ管理システム20との連携を終了してよい(終了)。第1ゲストシステム30と同様に、第2ゲストシステム40が自動構築結果を連携する場合にも、第2ユーザは、第2ゲストシステム40を用いて、ソフトウェア110Dを終了させ、REST APIを介した申請システム10及びライブラリ管理システム20との連携を終了してよい(終了)。
【0157】
以上説明した通り、リソース申請システム1を用いることによって、第1事業者システム2、第1事業者システム2内のライブラリ管理システム20及び第1ゲストシステム30の管理者である第1事業者システム管理者と、第2事業者システム3及び第2事業者システム3内の第2ゲストシステム40の管理者である第2事業者システム管理者とが異なるシステムにおいて、第1ゲストシステム30及び第2ゲストシステム40の両方がライブラリ管理システム20を利用可能になると共に、ライブラリ管理システム20及びライブラリ管理システム20内の複数のリソース2611の利用申請を電子化する申請システム10を提供することができる。
【0158】
また、リソース申請システム1を用いることによって、第1ユーザ及び第2ユーザは、再度、同様の申請(例えば、新規利用、設定変更、廃止などの)を行う場合、書面にて同様の申請を一から起案する必要が無く、かつ、過去に入力した情報を自動的に反映したデフォルトファイルに基づき申請ファイルを作成し、各種申請を行うことができる。その結果、リソース申請システム1が利用されることによって、各種申請における第1ユーザ及び第2ユーザの書面の作成の負担を軽減することができる。
【0159】
また、リソース申請システム1を用いることによって、自動で、再鑑、検閲及び承認が実行されるため、第1事業者システム管理者及び第2事業者システム管理者の作業負担を軽減することができる。
【0160】
したがって、リソース申請システム1を用いることによって、第1ユーザ、第2ユーザ、第1事業者システム管理者及び第2事業者システム管理者の利便性を向上させることができる。
【0161】
本実施形態では、ソフトウェア110Aがアプリケーションソフトウェアであり、ソフトウェア110B、110C及び110Dがネイティブアプリケーションである例を説明した。しかし、ここで示された例に限定されず、ソフトウェア110Aがネイティブアプリケーションであってよく、ソフトウェア110Aはアプリケーションソフトウェアであり、ソフトウェア110B、110C及び110Dはウェブブラウザ上で操作可能なウェブアプリケーションであってもよい。
【0162】
各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程(ステップ)の追加、省略、もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0163】
1:リソース申請システム、2:第1事業者システム、3:第2事業者システム、4:プラットフォームシステム、10:申請システム、11:表示部、12:制御部、13A:機能ブロック、13B:機能ブロック、13C:機能ブロック、13D:機能ブロック、14:操作部、15:通信部、16:記憶部、19:バス、20:ライブラリ管理システム、21:表示部、22:制御部、23:操作部、24:通信部、26:記憶部、29:バス、30:第1ゲストシステム、31:制御部、32:表示部、33:操作部、34:通信部、35:記憶部、36:バス、40:第2ゲストシステム、41:制御部、42:表示部、43:操作部、44:通信部、45:記憶部、46:バス、50:ネットワーク、110A:ソフトウェア、110B:ソフトウェア、110C:ソフトウェア、110D:ソフトウェア、131A:受信部、131B:受信部、131C:受信部、131D:受信部、132A:手続実行部、132B:手続実行部、132C:手続実行部、132D:手続実行部、133:出力部、133A:出力部、133B:出力部、133C:出力部、133D:出力部、134A:再鑑部、134B:画面制御部、134C:画面制御部、134D:納品リスト生成部、135A:連携部、135B:連携部、135C:連携部、135D:連携部、136A:手続送信部、136B:手続受信部、136C:手続受信部、136D:手続送信部、137A:手続受信部、137B:手続送信部、137C:手続送信部、137D:手続受信部、138A:検閲部、138D:差分リスト生成部、139A:承認部、139D:ハッシュ値生成部、140A:ハッシュ値生成部、140D:自動構築部、161:申請システムデータベース(申請システムDB)、163:アプリケーション関連DB、261:ライブラリ、263:アプリケーション関連DB、2611:リソース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソースを管理する第1のシステム、
前記リソースを利用するための申請に使用される申請システム、
前記第1のシステム及び前記申請システムに接続され前記第1のシステムにアクセス可能な第2のシステム及び第3のシステム、
を含み、
前記第2のシステム及び前記第3のシステムは、前記申請を前記申請システムに依頼するための申請ファイルを生成し、前記申請ファイルを、前記申請システム及び前記第1のシステムの両方に送信し、
前記第1のシステムは、前記申請ファイルに基づき、前記申請の対象となる複数の前記リソースのリストを生成し、前記申請ファイル及び前記リストを共有するための要求を前記申請システムに送信し、
前記申請システムは、前記申請ファイル及び前記リストを、前記第1のシステムと共有し、
前記第1のシステム、前記申請システム及び前記第2のシステムは第1の管理者によって管理され、
前記第3のシステムは前記第1の管理者とは異なる第2の管理者によって管理される、
リソース申請システム。
【請求項2】
前記第2のシステムは、前記申請を前記申請システムに依頼する第1の手続実行部を含み、
前記申請システムは、前記申請の依頼を受信する第2の手続実行部を含み、
前記第1のシステムは、前記リソースを前記第2のシステムに提供する第3の手続実行部を含む、
請求項1に記載のリソース申請システム。
【請求項3】
前記第2の手続実行部は、第1の連携部と、手続送信部と、を含み、
前記第3の手続実行部は、第2の連携部を含み、
前記第1の手続実行部は、ソフトウェアの起動を実行すると第1の連携要求を前記申請システムに送信し、
前記申請システムが前記第1の連携要求を受信すると、前記第1の連携部は前記申請システムを前記第2のシステムと連携させ、
前記申請システムが前記第2のシステムと連携したのち、前記手続送信部は、連携通知を前記第1の手続実行部及び前記第3の手続実行部に送信し、
前記第2の連携部は、前記連携通知を受信すると、前記第1のシステムを前記申請システム及び前記第2のシステムと連携させる、
請求項2に記載のリソース申請システム。
【請求項4】
前記第1の手続実行部は、前記連携通知を受信したのち、前記申請ファイルを生成し、前記申請ファイルを前記第1のシステムに送信することにより、前記申請の依頼を実行する、
請求項3に記載のリソース申請システム。
【請求項5】
前記第3の手続実行部は、納品リスト生成部をさらに含み、
前記納品リスト生成部は、前記申請ファイルが前記第1のシステムに送信されると、前記リストを含む納品リストを生成する、
請求項4に記載のリソース申請システム。
【請求項6】
前記納品リスト生成部が前記納品リストを生成したのち、前記第2の連携部は前記要求を前記第1の連携部に送信する、
請求項5に記載のリソース申請システム。
【請求項7】
前記第1の連携部は、前記要求を受信したのち、前記第1のシステム内の前記納品リストを取得すると共に、前記第1のシステムに前記納品リストのハッシュ値の要求を送信する、
請求項6に記載のリソース申請システム。
【請求項8】
前記第3の手続実行部は、第1のハッシュ値生成部をさらに含み、
前記第1のシステムが前記納品リストのハッシュ値の要求を受信すると、前記第1のハッシュ値生成部は、前記第1のシステム内の前記納品リストを用いて、第1のハッシュ値を生成すると共に、前記第1のハッシュ値を前記第1の連携部に送信する、
請求項7に記載のリソース申請システム。
【請求項9】
前記第2の手続実行部は、第2のハッシュ値生成部と、検閲部と、をさらに含み、
前記第1の連携部が前記第1のハッシュ値を受信すると、
前記第1の連携部は前記第1のハッシュ値を前記検閲部に送信し、
前記第2のハッシュ値生成部は、前記第1の連携部によって取得された前記第1のシステム内の前記納品リストを用いて、第2のハッシュ値を生成すると共に、前記第2のハッシュ値を前記検閲部に送信する、
請求項8に記載のリソース申請システム。
【請求項10】
前記第2の手続実行部は、承認部をさらに含み、
前記検閲部は、前記第1のハッシュ値及び前記第2のハッシュ値を受信すると、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とを比較し、一致しているか否かを判定し、一致していると判定した場合には、一致していると判定した検閲結果を承認すると共に、検閲結果を承認したことの通知を前記承認部に送信する、
請求項9に記載のリソース申請システム。
【請求項11】
前記承認部は、前記検閲部から検閲結果を承認したことの通知を受信すると、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とを比較し、一致しているか否かを判定し、一致していると判定した場合には、前記申請を承認し、
前記承認部が前記申請を承認すると、前記第1の連携部は、前記申請の承認結果を前記第1のシステム及び前記第2のシステムと共有するための要求を前記第2の連携部及び前記第2のシステムに送信する、
請求項10に記載のリソース申請システム。
【請求項12】
前記第3の手続実行部は、自動構築部をさらに含み、
前記第2の連携部が前記申請の承認結果を共有するための要求を受信すると、前記第2の連携部は、前記申請の承認結果を共有すると共に、前記申請の承認結果を共有したことを前記自動構築部に送信し、
前記自動構築部は、前記申請ファイルに基づき、申請されたリソースが前記第2のシステムで利用可能となるようなシステム環境を自動構築すると共に、前記システム環境の自動構築が終了すると、自動構築結果を前記申請システム及び前記第2のシステムと共有するための要求を前記第1の連携部及び前記第2のシステムに送信する、
請求項11に記載のリソース申請システム。
【請求項13】
前記第2のシステムが前記自動構築結果を共有するための要求を受信すると、前記第2のシステムは前記自動構築結果を共有すると共に、前記第1のシステムからの前記リソースの提供が可能となる、
請求項12に記載のリソース申請システム。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソースを管理する第1のシステム、
前記リソースを利用するための申請に使用される申請システム、
前記第1のシステム及び前記申請システムに接続され前記第1のシステムにアクセス可能な第2のシステム及び第3のシステム、
を含み、
前記第2のシステム及び前記第3のシステムは、前記申請を前記申請システムに依頼するための申請ファイルを生成し、前記申請ファイルを、前記申請システム及び前記第1のシステムの両方に送信し、
前記第1のシステムは、前記申請ファイルに基づき、前記申請の対象となる複数の前記リソースのリストを生成し、前記申請ファイル及び前記リストを共有するための要求を前記申請システムに送信し、
前記申請システムは、前記申請ファイル及び前記リストを、前記第1のシステムと共有し、前記申請ファイル及び前記リストに基づき、前記申請の内容が適切に記載されているか否かを判定し、
前記第1のシステム、前記申請システム及び前記第2のシステムは第1の管理者によって管理され、
前記第3のシステムは前記第1の管理者とは異なる第2の管理者によって管理される、
リソース申請システム。
【請求項2】
前記第2のシステムは、前記申請を前記申請システムに依頼する第1の手続実行部を含
み、
前記申請システムは、前記申請の依頼を受信する第2の手続実行部を含み、
前記第1のシステムは、前記リソースを前記第2のシステムに提供する第3の手続実行部を含む、
請求項1に記載のリソース申請システム。
【請求項3】
前記第2の手続実行部は、第1の連携部と、手続送信部と、を含み、
前記第3の手続実行部は、第2の連携部を含み、
前記第1の手続実行部は、ソフトウェアの起動を実行すると第1の連携要求を前記申請
システムに送信し、
前記申請システムが前記第1の連携要求を受信すると、前記第1の連携部は前記申請システムを前記第2のシステムと連携させ、
前記申請システムが前記第2のシステムと連携したのち、前記手続送信部は、連携通知を前記第1の手続実行部及び前記第3の手続実行部に送信し、
前記第2の連携部は、前記連携通知を受信すると、前記第1のシステムを前記申請システム及び前記第2のシステムと連携させる、
請求項2に記載のリソース申請システム。
【請求項4】
前記第1の手続実行部は、前記連携通知を受信したのち、前記申請ファイルを生成し、前記申請ファイルを前記第1のシステムに送信することにより、前記申請の依頼を実行する、
請求項3に記載のリソース申請システム。
【請求項5】
前記第3の手続実行部は、納品リスト生成部をさらに含み、
前記納品リスト生成部は、前記申請ファイルが前記第1のシステムに送信されると、前記リストを含む納品リストを生成する、
請求項4に記載のリソース申請システム。
【請求項6】
前記納品リスト生成部が前記納品リストを生成したのち、前記第2の連携部は前記要求を前記第1の連携部に送信する、
請求項5に記載のリソース申請システム。
【請求項7】
前記第1の連携部は、前記要求を受信したのち、前記第1のシステム内の前記納品リストを取得すると共に、前記第1のシステムに前記納品リストのハッシュ値の要求を送信する、
請求項6に記載のリソース申請システム。
【請求項8】
前記第3の手続実行部は、第1のハッシュ値生成部をさらに含み、
前記第1のシステムが前記納品リストのハッシュ値の要求を受信すると、前記第1のハッシュ値生成部は、前記第1のシステム内の前記納品リストを用いて、第1のハッシュ値を生成すると共に、前記第1のハッシュ値を前記第1の連携部に送信する、
請求項7に記載のリソース申請システム。
【請求項9】
前記第2の手続実行部は、第2のハッシュ値生成部と、検閲部と、をさらに含み、
前記第1の連携部が前記第1のハッシュ値を受信すると、
前記第1の連携部は前記第1のハッシュ値を前記検閲部に送信し、
前記第2のハッシュ値生成部は、前記第1の連携部によって取得された前記第1のシステム内の前記納品リストを用いて、第2のハッシュ値を生成すると共に、前記第2のハッシュ値を前記検閲部に送信する、
請求項8に記載のリソース申請システム。
【請求項10】
前記第2の手続実行部は、承認部をさらに含み、
前記検閲部は、前記第1のハッシュ値及び前記第2のハッシュ値を受信すると、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とを比較し、一致しているか否かを判定し、一致していると判定した場合には、一致していると判定した検閲結果を承認すると共に、検閲結果を承認したことの通知を前記承認部に送信する、
請求項9に記載のリソース申請システム。
【請求項11】
前記承認部は、前記検閲部から検閲結果を承認したことの通知を受信すると、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とを比較し、一致しているか否かを判定し、一致していると判定した場合には、前記申請を承認し、
前記承認部が前記申請を承認すると、前記第1の連携部は、前記申請の承認結果を前記第1のシステム及び前記第2のシステムと共有するための要求を前記第2の連携部及び前記第2のシステムに送信する、
請求項10に記載のリソース申請システム。
【請求項12】
前記第3の手続実行部は、自動構築部をさらに含み、
前記第2の連携部が前記申請の承認結果を共有するための要求を受信すると、前記第2の連携部は、前記申請の承認結果を共有すると共に、前記申請の承認結果を共有したことを前記自動構築部に送信し、
前記自動構築部は、前記申請ファイルに基づき、申請されたリソースが前記第2のシステムで利用可能となるようなシステム環境を自動構築すると共に、前記システム環境の自動構築が終了すると、自動構築結果を前記申請システム及び前記第2のシステムと共有するための要求を前記第1の連携部及び前記第2のシステムに送信する、
請求項11に記載のリソース申請システム。
【請求項13】
前記第2のシステムが前記自動構築結果を共有するための要求を受信すると、前記第2のシステムは前記自動構築結果を共有すると共に、前記第1のシステムからの前記リソースの提供が可能となる、
請求項12に記載のリソース申請システム。