(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132638
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】アクセスポイント、通信制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 36/30 20090101AFI20240920BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20240920BHJP
H04W 24/02 20090101ALI20240920BHJP
【FI】
H04W36/30
H04W16/14
H04W24/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043487
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】小野田 晃久
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕和
(72)【発明者】
【氏名】新川 智大
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067AA14
5K067AA26
5K067EE10
5K067JJ11
5K067JJ38
5K067LL11
(57)【要約】
【課題】無線通信ができない期間を短縮するための構成をより効率的に実現すること。
【解決手段】本発明の一実施形態におけるアクセスポイントは、複数のチャンネルのうち第1チャンネルを用いて通信端末と無線通信を行う第1通信部と、優先信号を検出可能な検出部と、前記複数のチャンネルの各々を検査し、前記複数のチャンネルのうち前記第1チャンネルとは異なり、第1の条件を満たす第2チャンネルを設定し、前記検出部に対して、前記第2チャンネルによる前記優先信号の監視を指示し、前記第1通信部が前記第1チャンネルにおいて優先信号を検出したときに、前記第1チャンネルを前記第2チャンネルに切り替える制御部と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチャンネルのうち第1チャンネルを用いて通信端末と無線通信を行う第1通信部と、
優先信号を検出可能な検出部と、
前記複数のチャンネルの各々を検査し、前記複数のチャンネルのうち前記第1チャンネルとは異なり、第1の条件を満たす第2チャンネルを設定し、
前記検出部に対して、前記第2チャンネルによる前記優先信号の監視を指示し、
前記第1通信部が前記第1チャンネルにおいて優先信号を検出したときに、前記第1チャンネルを前記第2チャンネルに切り替える制御部と、を含む、
アクセスポイント。
【請求項2】
前記制御部は、前記複数のチャンネルの各々を所定の期間毎に検査し、前記第2チャンネルを設定する、
請求項1に記載のアクセスポイント。
【請求項3】
前記制御部は、
予め取得された前記複数のチャンネルの各々に対する検査結果に基づいて、前記所定の期間を更新する、
請求項2に記載のアクセスポイント。
【請求項4】
前記第1の条件は、前記第1通信部を除く前記複数のチャンネルの各々に接続された第2通信部の数、前記複数のチャンネルの各々において前記第2通信部から前記第1通信部に送信される信号の強度、および前記複数のチャンネルの各々において検出されるノイズ量の少なくとも一つを含む、
請求項1に記載のアクセスポイント。
【請求項5】
前記第1通信部が優先信号を検出し、および前記検出部が前記第2チャンネルによる監視中であるとき、
前記制御部は、前記第1チャンネルを、前記第1通信部と通信端末との無線通信を可能にし、かつ前記優先信号を検出しない第3チャンネルに切り替える、
請求項1に記載のアクセスポイント。
【請求項6】
前記制御部は、
日時情報を取得し、
前記日時情報が前記第1の条件とは異なる第2の条件を満たすとき、前記第3チャンネルを、前記第2チャンネルに切り替える、
請求項5に記載のアクセスポイント。
【請求項7】
前記第1通信部が起動開始したとき、
前記制御部は、前記第1チャンネルに、前記通信端末と通信可能であって、前記優先信号を検出しない第3チャンネルを設定する、
請求項1に記載のアクセスポイント。
【請求項8】
前記第1通信部とは異なる第2通信部が優先信号を検出したとき、
前記制御部は、前記複数のチャンネルの各々に対する検査結果および前記優先信号の検出結果に基づいて、前記第2チャンネルを設定する、
請求項1に記載のアクセスポイント。
【請求項9】
コンピュータが、
複数のチャンネルの各々を検査し、前記複数のチャンネルのうち通信端末と第1通信部との間での無線通信に用いられる第1チャンネルとは異なり、第1の条件を満たす第2チャンネルを設定し、
検出部に対して、前記第2チャンネルによる優先信号の監視を指示し、
前記第1通信部が前記第1チャンネルにおいて優先信号を検出したときに、前記第1チャンネルを前記第2チャンネルに切り替えることを含む、
通信制御方法。
【請求項10】
前記複数のチャンネルの各々を所定の期間毎に検査し、前記第2チャンネルを設定する、
請求項9に記載の通信制御方法。
【請求項11】
予め取得された前記複数のチャンネルの各々に対する検査結果に基づいて、前記所定の期間を更新する、
請求項10に記載の通信制御方法。
【請求項12】
前記第1の条件は、前記第1通信部を除く前記複数のチャンネルの各々に接続された第2通信部の数、前記複数のチャンネルの各々において前記第2通信部から前記第1通信部に送信される信号の強度、および前記複数の第1チャンネルの各々において検出されるノイズ量の少なくとも一つを含む、
請求項9に記載の通信制御方法。
【請求項13】
前記第1通信部が優先信号を検出し、および前記検出部が前記第2チャンネルによる監視中であるとき、
前記第1チャンネルに、前記第1通信部と通信端末との無線通信を可能にし、かつ前記優先信号を検出しない第3チャンネルを設定する、
請求項9に記載の通信制御方法。
【請求項14】
日時情報を取得し、
前記日時情報が前記第1の条件とは異なる第2の条件を満たすとき、前記第3チャンネルを、前記第2チャンネルに切り替える、
請求項13に記載の通信制御方法。
【請求項15】
前記第1通信部が起動開始したとき、
前記第1チャンネルに、前記通信端末と通信可能であって、前記優先信号を検出しない第3チャンネルを設定する、
請求項9に記載の通信制御方法。
【請求項16】
前記第1通信部とは異なる第2通信部が優先信号を検出したとき、
前記複数のチャンネルの各々に対する検査結果および前記優先信号の検出結果に基づいて、前記第2チャンネルを設定する、
請求項9に記載の通信制御方法。
【請求項17】
コンピュータに、
複数のチャンネルの各々を検査し、前記複数のチャンネルのうち通信端末と第1通信部との間での無線通信に用いられる第1チャンネルとは異なり、第1の条件を満たす第2チャンネルを設定し、
検出部に対して、前記第2チャンネルによる優先信号の監視を指示し、
前記第1通信部が前記第1チャンネルにおいて優先信号を検出したときに、前記第1チャンネルを前記第2チャンネルに切り替えることを実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセスポイント、通信制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線LANなどの無線通信においては、通信帯域として、2.4GHz帯、5GHz帯、または6GHzが用いられている。5GHz帯の中でもW53およびW56と呼ばれる帯域の使用においては、軍事用および気象用のレーダーシステムとの干渉を回避するための機能を実装しなくてはならない。この機能は、DFS(Dynamic Frequency Selection)機能と称されている。DFS機能は、以下の処理を実行するものである。まず、W53/W56に分類されるチャンネルと使用して無線通信を開始するときには、無線通信開始前に特定のレーダー信号(以下、単に「レーダー信号」または「優先信号」という)が1分間にわたって検出されないことを確認する処理が必要である。この処理は、CAC(Channel Availability Check)と称される。また、CACでレーダー信号が検出された場合には、レーダー信号の使用を優先させるために、そのチャンネルの使用を30分間停止しなければならない。一般的にはレーダー信号が検出されるとチャンネルを変更し、無線通信を再開しようとする。しかし、レーダー信号を検出した後は、レーダー信号が使用していないチャンネルを新たに使用したとしても、1分間にわたって無線通信ができない。なお、無線通信をしている状態は、ISM(In-Service Monitoring)と称される。
【0003】
このように無線通信ができない期間を少なくするために、端末通信用のモジュールとは別に、レーダー信号検出用のモジュールを用いる技術が、特許文献1に開示されている。この技術によれば、レーダー信号検出用のモジュールにおいて、端末通信用のモジュールで使用中のチャンネルとは異なるチャンネルを対象に、予めCACを実行する。これによって、通信中のチャンネルにおいてレーダー信号を検出しても、通信中のチャンネルをCACの対象であったチャンネルに切り替えることで、無線通信ができない期間を短縮することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、このような技術を用いても、チャンネルを切り替える処理に要する時間は無線通信ができず、また、レーダー信号検出用のモジュールは、端末通信用には用いることができないなど、効率的ではなかった。
【0006】
本発明の目的の一つは、無線通信ができない期間を短縮するための構成をより効率的に実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
また、本発明の一実施形態によれば、複数のチャンネルのうち第1チャンネルを用いて通信端末と無線通信を行う第1通信部と、優先信号を検出可能な検出部と、前記複数のチャンネルの各々を検査し、前記複数のチャンネルのうち前記第1チャンネルとは異なり、第1の条件を満たす第2チャンネルを設定し、前記検出部に対して、前記第2チャンネルによる前記優先信号の監視を指示し、前記第1通信部が前記第1チャンネルにおいて優先信号を検出したときに、前記第1チャンネルを前記第2チャンネルに切り替える制御部と、を含む、アクセスポイントが提供される。
【0008】
また、本発明の一実施形態によれば、コンピュータが、複数のチャンネルの各々を検査し、前記複数のチャンネルのうち通信端末と第1通信部との間での無線通信に用いられる第1チャンネルとは異なり、第1の条件を満たす第2チャンネルを設定し、検出部に対して、前記第2チャンネルによる優先信号の監視を指示し、前記第1通信部が前記第1チャンネルにおいて優先信号を検出したときに、前記第1チャンネルを前記第2チャンネルに切り替えることを含む、通信制御方法が提供される。
【0009】
また、本発明の一実施形態によれば、コンピュータに、複数のチャンネルの各々を検査し、前記複数のチャンネルのうち通信端末と第1通信部との間での無線通信に用いられる第1チャンネルとは異なり、第1の条件を満たす第2チャンネルを設定し、検出部に対して、前記第2チャンネルによる優先信号の監視を指示し、前記第1通信部が前記第1チャンネルにおいて優先信号を検出したときに、前記第1チャンネルを前記第2チャンネルに切り替えることを実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、無線通信ができない期間を短縮するための構成をより効率的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態における通信システムの構成を説明する図である。
【
図2】本発明の第1実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
【
図3】本発明の第1実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
【
図4】本発明の第1実施形態における検査結果データテーブルを説明する図である。
【
図5】本発明の第1実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
【
図6】本発明の第2実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
【
図7】本発明の第3実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
【
図8】本発明の第4実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
【
図9】本発明の第5実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
【
図10】本発明の第6実施形態における通信システムの構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態における通信システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、B等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0013】
<第1実施形態>
[1-1.通信システムの全体構成]
本発明の第1実施形態における通信システムは、無線通信を中継するアクセスポイントによって実現されている。このアクセスポイントは、少なくとも5GHz帯を用いた無線通信を行う通信装置であって、DFS機能に相当する処理を実行可能である。このとき、アクセスポイントは、以下に説明する方法によって、無線通信ができない期間を短縮するための構成をより効率的に実現することができる。以下に、本実施形態におけるアクセスポイントについて説明する。なお、通信システムは、アクセスポイントに代えてルータ、ネットワークスイッチ等他の通信装置によって実現されてもよい。
【0014】
[1-2.アクセスポイントの構成]
図1は、本発明の第1実施形態における通信システム1の構成を説明する図である。アクセスポイント3は、通信端末5に対して無線LANの環境を提供する装置であり、ルータ9を介してWAN(インターネット等)に通信端末5を接続するための中継をする装置である。なお、
図1においては、1つの通信端末5が示されているが、複数の通信端末5が存在してもよい。
【0015】
アクセスポイント3は、無線通信モジュールMa10、制御部50、記憶部70、操作部80、および通信モジュールMz90を備える。これらの構成は、バスによって互いに接続されている。この例における通信システム1は、無線通信モジュールMa10および制御部50を含み、1つの筐体に収容されることによってアクセスポイント3の一部を構成している。
【0016】
無線通信モジュールMa10は、通信部11(第1通信部ともいう)および検出部12を含む。無線通信モジュールは、一つのチップセットとして構成されてもよい。通信部11は、無線通信部11aおよびレーダー信号検出部11bを有する。無線通信部11aは、5GHz帯のチャンネルのうち、制御部50によって設定されたチャンネルを用いて、通信端末5との無線通信Csaの通信を実行する。レーダー信号検出部11bは、同じチャンネルを用いてレーダー信号Lsa(優先信号ともいう)の検出を実行する。通信部11に設定されるチャンネル(第1チャンネルともいう)は、IEEE802.11の規格において、タイプW53、W56に含まれるチャンネルから選択される。なお、通信部11には、タイプW52に含まれるチャンネル、2.4HGz帯のチャンネル、6GHz帯のチャンネルなど、レーダー信号の検出対象外のチャンネルが、設定されることもある。
【0017】
検出部12は、レーダー信号Lsbの検出を実行する。なお、通信部11で検出されるレーダー信号Lsaと検出部12で検出されるLsbとは、チャンネルによって検出可能な無線通信モジュールを区別するために、便宜的に異なる表現で記載している。したがって、検出可能な無線通信モジュールを区別せず、共通の事項として説明する場合には、レーダー信号Lsとして記載する場合がある。
【0018】
また、検出部12は、各チャンネルで受信されるデータを検査する処理を実行する。この例では、各チャンネルで受信されるビーコン信号から、アクセスポイント3の周りに存在する他のアクセスポイントの数、取得したビーコン信号の信号強度(RSSIともいう)およびビーコン信号のノイズ量を検査する。
【0019】
通信モジュールMz90は、この例では、ルータ9と通信し、ルータ9を介して他の装置と通信するための通信部としての機能を有する。この通信は、例えば、2.4GHz帯などの通信帯域を用いた無線によるものであってもよいし、有線によるものであってもよい。
【0020】
記憶部70は、制御部50によって実行される制御プログラムおよび各種のテーブル等の情報を記憶する。記憶部70には、例えば、後述する検出器で記憶され、制御部50によって適宜更新される。操作部80は、電源ボタン、設定ボタン等の操作子を含み、操作子に対するユーザーの操作を受け付け、その操作に応じた信号を制御部50に出力する。
【0021】
制御部50は、CPUなどの演算処理回路およびメモリを含む。制御部50は、記憶部70に記憶された制御プログラムをCPUによって実行して、各種機能をアクセスポイント3において実現させる。実現される機能には、通信制御機能が含まれる。この通信制御機能によれば、後述する処理(以下、通信制御処理という)を実行することができる。
【0022】
制御プログラムは、コンピュータにより実行可能であればよく、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよい。この場合には、アクセスポイント3は、記録媒体を読み取る装置を備えていればよい。また、制御プログラムは、無線通信モジュールを介してダウンロードされてもよい。続いて、通信制御処理(通信制御方法)について説明する。
【0023】
[1-3.通信制御処理]
図2、
図3、および
図5は、本実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。通信制御処理は、アクセスポイント3において電源がオンにされて起動することによって開始される(ステップS101)。なお、ユーザーからの通信制御処理開始の要求(開始設定)により通信制御処理が開始されてもよい。
【0024】
アクセスポイント3が起動すると、制御部50は、まず無線通信モジュールMa10で使用される通信チャンネル(「第1チャンネル」ともいう)を設定する(ステップS103)。この例では、通信チャンネルには、DFS可能な通信チャンネル(DFSチャンネルA)が設定される。設定されるチャンネルは、予め決められたチャンネルであってもよいし、前回の電源オフのときに設定されていたチャンネルでもよいし、過去の履歴(例えば、チャンネル使用頻度)に応じて決定されてもよい。
【0025】
現状の規格ではレーダー信号Lsを検出したチャンネルは30分間の使用が制限される。このため、この規格がある場合には、無線通信モジュールMa10のチャンネルが変更されるものとし、レーダー信号Lsの検出後、30分間は、いずれの無線通信モジュールMでもこのチャンネルが使用できないように、制御部50が制御する。
【0026】
制御部50は、通信チャンネル(DFSチャンネルA)の設定信号を無線通信モジュール10に送信する(ステップS105)。無線通信モジュール10が通信チャンネルの設定信号を取得すると(ステップS107)、無線通信モジュール10の通信部Ma11は、通信端末5と無線通信を実行する(ステップS109)。
【0027】
次に、制御部50は、検出部12に対してレーダー信号検出可能な通信チャンネルのうち、現在通信部11で使用されていない全てのチャンネルの検査を指示する(ステップS202)。検査指示信号は、無線通信モジュール10の検出部12に送信される。検出部12は、検査指示情報を受信すると(ステップS206)、通信チャンネルの検査処理を実行する(ステップS208)。具体的には、検出部12は、検査対象のチャンネルにおける無線通信データ(具体的にはIEEE802.11規格のビーコン信号)を受信する。このとき、検出部12は、受信した通信データから、アクセスポイント3の周りに存在する検査対象のチャンネルに接続されている他のアクセスポイント(「第2アクセスポイント」ともいう)の数、取得したビーコン信号の信号強度(「RSSI」ともいう)およびビーコン信号のノイズ量を検査する。検出部12は、無線通信モジュール10の通信部11で使用中のチャンネル以外の全てのDFS可能な通信チャンネルに対して、上述の検査処理を繰り返す。検出部12は、検査結果(検査データ)を制御部50に送信する(ステップS210)。
【0028】
制御部50は、検出部12から送信された検査結果(検査データ)を取得する(ステップS212)。取得された検査データは、記憶部70のデータベースに格納される。
図4は、取得された各チャンネルにおける検査結果のデータセット100である。この例では、検査結果のデータセット100は、チャンネル名101、他のアクセスポイントの数103、受信される信号強度105、ノイズ量107を含む。
【0029】
制御部50は、上述の取得した他のアクセスポイント数、ビーコン信号の信号強度およびノイズ量に基づいて、通信条件が最良のチャンネルを、無線通信モジュール10の通信部Ma11に使用される一つの通信チャンネル(「第2チャンネル」ともいう)として決定する(ステップS214)。具体的には、当該チャンネルに接続された他のアクセスポイント数が少ないこと、他のアクセスポイントから受けるビーコン信号の強度が小さいこと、検出されるノイズが小さいことの各条件を満たすチャンネルを最適なチャンネルとして設定することができる。ここでは、設定された一つのチャンネルを「DFSチャンネルB」ともいう。なお、上記の条件のうち少なくも一つを満たすチャンネルを設定してもよい。
【0030】
次に、制御部50は、検出部12に対して、決定されたDFSチャンネルにおける1分間のレーダー信号検出(優先信号の監視)指示信号を生成・送信する(ステップS214,S216)。検出部12は、レーダー信号検出指示信号(監視信号)を取得すると、レーダー信号検出処理(監視処理)を実行する(ステップS218)。1分間のレーダー信号検出処理が終了すると(S220)、検出部12は、制御部50にレーダー信号検出処理完了信号を送信する(ステップS222)。この時点で、DFSチャンネルBは、DFSチャンネルAと切り替え可能な状態となる。
【0031】
無線通信モジュール10の通信部Ma11の通信チャンネルを切り替えるまで、制御部50は、検出部12に対してDFSチャンネルBにおけるレーダー信号検出処理を継続するように指示する(ステップS224)。レーダー信号検出指示信号は、検出部12に送信される(ステップS226)。検出部12は、受信した指示信号に基づき、レーダー信号検出を続行する(ステップS228)。
【0032】
次に、制御部50は、切り替え用のチャンネルが決定されてから所定の時間(所定の時間間隔)が経過したか否かを判定する(ステップS230)。所定の時間が経過した場合(ステップS230;Yes)、制御部50は、検出部12に対して再度のチャンネル検査指示情報を送信する(ステップS202)。また、このとき、制御部50は、レーダー信号検出処理の終了指示信号を生成・送信し(ステップS234)、検出部12は、レーダー信号の検出処理を終了してもよい(ステップS236)。なお、レーダー信号の検出処理は、次の検査結果が得られるまで継続させてもよい。
【0033】
所定の時間が経過していない場合(ステップS230;No)、制御部50は、無線通信モジュール10の通信部Ma11がレーダー信号を検出したか否かを判定する(ステップS232)。通信部Ma11がレーダー信号を検出していない場合(ステップS232;No)、S230の処理に戻る。
【0034】
通信部11がレーダー信号を検出した場合(ステップS232;Yes)、制御部50は、DFSチャンネルBを通信部11の通信チャンネルとして設定するための切り替え指示信号を通信部11に送信する(ステップS238)。また、このとき、制御部50は、レーダー信号検出処理の終了指示信号を生成・送信し(ステップS234)、検出部12は、レーダー信号の検出処理を終了してもよい(ステップS236)。以上により通信制御処理が終了となる。
【0035】
本実施形態の場合、あらかじめDFSチャンネルとなる無線通信チャンネルを全数検査することにより、空いている最適なチャンネルを探索し利用することができる。また、通信部11でレーダー信号を検出しても、即座に無線通信用のチャンネルを切り替えることができる。したがって、本実施形態を用いることにより、通信モジュールにおける無線通信ができない期間を短縮することができる。
【0036】
また、本実施形態の場合、所定の期間(時間)毎に繰り返し検査が行われる。これにより、切り替えのタイミングに応じて最適な通信チャンネルを設定することができる。
【0037】
なお、本実施形態において、所定の時間として無限時間を設定してもよい。この場合、所定時間毎の繰り返し検査をしなくてもよい。
【0038】
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態と異なる通信システムについて説明する。具体的には、切り替えチャンネルの過去の履歴情報に基づき、検査する間隔を設定する例について説明する。なお、第1実施形態と共通する部分についての説明は適宜省略する。
【0039】
図6は、本実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。制御部50は、検出部12から切り替え用の通信チャンネル(DFSチャンネルB)のCAC期間の終了情報を取得すると(ステップS224)、記憶部70に格納されているDFSチャンネルBのレーダー信号の取得履歴情報を取得する(ステップS2251)。制御部50は、レーダー信号の取得履歴情報に基づき、次のチャンネル検査処理のタイミング(検査間隔)を更新・設定する(ステップS2252)。具体的には、レーダー信号の検出頻度が少ないチャンネルでは、検査間隔を長くしてもよい。または、レーダー信号の検出頻度が高いチャンネルでは、チャンネルの検査間隔を短くしてもよい。制御部50は、設定された検査間隔に基づく所定の時間を経過したかを判断し(ステップS230)、検出部12に再度のチャンネル検査指示信号を送信する(ステップS226)。
【0040】
本実施形態を用いることにより、レーダー信号の受信環境に応じて最適な間隔で通信チャンネルの検査ができるとともに、無線通信ができない期間を短縮することができる。また、本実施形態を用いることにより、不要な検査処理を低減することができる。これにより、制御部50および検出部12の処理負荷を小さくしつつ、無線通信ができない期間を短縮することができる。
【0041】
<第3実施形態>
本実施形態では、第1実施形態と異なる通信システムについて説明する。具体的には、通信部でレーダー信号を検出し、そのタイミングで検出部が監視処理(CAC)の途中の場合について説明する。なお、第1実施形態と共通する部分についての説明は適宜省略する。
【0042】
図7は、本実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
図7に示すように、通信部11がレーダー信号を検出し(S2191)、検出部12が監視処理(CACモードの状態)の場合、制御部50は、通信部11のチャンネルを検査結果に基づき決定された通信チャンネル(DFSチャンネルB)に切り替えることができない。このとき、制御部50は、通信部11の通信チャンネルをDFSが不要なチャンネル(「第3チャンネル」、「nonDFSチャンネルC」ともいう)に一度切り替えてもよい(ステップS2192)。この場合のDFS不要なチャンネルとは、5GHz帯のW52のチャンネル、2.4GHz帯のチャンネル、6GHz帯のチャンネルのいずれかを示す。
【0043】
1分間のレーダー信号検出処理が終了すると(S220)、検出部12は、制御部50にレーダー信号検出処理完了信号を送信する(ステップS222)。この時点で、DFSチャンネルBは、DFSチャンネルAと切り替え可能な状態となる。
【0044】
無線通信モジュール10の通信部Ma11の通信チャンネルを切り替えるまで、制御部50は、検出部12に対してDFSチャンネルBにおけるレーダー信号検出処理を継続するように指示する(ステップS224)。レーダー信号検出指示信号は、検出部12に送信される(ステップS226)。検出部12は、受信した指示信号に基づき、レーダー信号検出を続行する(ステップS228)。
【0045】
制御部50は、切り替えタイミングを設定し、設定したタイミングに到達したか否かを判定する(ステップS231)。切り替えタイミングは、監視処理終了直後から適宜設定することができる。所定のタイミングに到達するまで、制御部50は待機する(ステップS231;No)。所定のタイミングに到達した場合(ステップS231;Yes)、制御部50は、DFSチャンネルBを通信部11の通信チャンネルとして設定するための切り替え指示信号を通信部11に送信する(ステップS238)。また、このとき、制御部50は、レーダー信号検出処理の終了指示信号を生成・送信し(ステップS234)、検出部12は、レーダー信号の検出処理を終了してもよい(ステップS236)。以上により通信制御処理が終了となる。
【0046】
本実施形態を用いることにより、CACモード途中で、通信部11がレーダー信号を受信してしまっても、通信不能障害を回避することができる。
【0047】
<第4実施形態>
本実施形態では、第1実施形態と異なる通信システムについて説明する。具体的には、アクセスポイント起動時にDFS不要なチャンネルを設定する場合について説明する。なお、第1実施形態と共通する部分についての説明は適宜省略する。
【0048】
図8は、本実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
図8に示すように、アクセスポイント3が起動開始した直後において、DFSチャンネルを設定するためにはCACを行う必要があるため、少なくとも1分間は、無線通信を行うことができない。本実施形態では、制御部50は、無線通信モジュール10の通信部Ma11で使用される通信チャンネルとして、DFSが不要なチャンネル(「第3チャンネル、nonDFSチャンネルC)を設定してもよい(ステップS1031)。この場合のDFS不要なチャンネルとは、5GHz帯のW52のチャンネル、2.4GHz帯のチャンネル、6GHz帯のチャンネルのいずれかを示す。
【0049】
制御部50は、通信チャンネル(nonDFSチャンネルC)の設定信号を無線通信モジュール10に送信する(ステップS1051)。無線通信モジュール10が通信チャンネルの設定信号を取得すると(ステップS1071)、無線通信モジュール10の通信部Ma11は、nonDFSチャンネルCを用いて通信端末5と無線通信を実行する(ステップS1091)。nonDFSチャンネルCからDFSチャンネルBへの切り替えは、第3実施形態と同様に行ってもよい。
【0050】
本実施形態を用いることにより、アクセスポイント起動時の通信不能を回避することができる。
【0051】
<第5実施形態>
本実施形態では、第3実施形態、および第4実施形態に示したDFSを要しないチャンネルからDFSチャンネルへ時間情報を取得して切り替え処理を実行する例について説明する。
【0052】
図9は、本実施形態における通信制御処理を説明するフローチャートである。
図9に示すように、制御部50は、日時情報を取得する(ステップS501)。日時情報の取得タイミングは特に限定されない。また、日時情報は、アクセスポイント3内から取得してもよいし、別の装置から取得されてもよい。制御部50は、所定の日時に到達するまで(ステップS503;No)、ステップS501の処理を繰り返す。所定の日時に到達したとき(ステップS503;Yes)、制御部50は、通信チャンネルをNonDFSチャンネルから検査により決定されたDFSチャンネルBに切り替えてもよい(ステップS505)。
【0053】
本実施形態を用いた場合、所定の日時において、通信チャンネルの切り替えが行われる。これにより、通信端末の使用において影響の少ないタイミングでチャンネルを切り替えることができる。
【0054】
なお、本実施形態は、一のDFSチャンネルから、他のDFSチャンネルに切り替える場合にも用いることができる。
【0055】
<第6実施形態>
本実施形態では、異なる種類の複数の無線通信モジュールを含むアクセスポイントについて説明する。
【0056】
図10は、通信システム1Aの構成図である。
図10に示すように、通信システム1Aは、通信端末5およびルータ9に加えて、アクセスポイント3Aを含む。
【0057】
アクセスポイント3Aは、無線通信モジュールMa10、制御部50、記憶部70、操作部80、および通信モジュールMz90に加えて、無線通信モジュールMc30を備える。これらの構成は、バスによって互いに接続されている。この例における通信システム1Aは、無線通信モジュールMa10および制御部50とともに無線通信モジュールMb30を含み、1つの筐体に収容されることによってアクセスポイント3Aの一部を構成している。
【0058】
無線通信モジュールMb30は、通信部31(第2通信部ともいう)を含む。無線通信モジュールMb30は、無線通信モジュールMa10とは異なる一つのチップセットとして構成されてもよい。通信部31は、無線通信部31aおよびレーダー信号検出部31bを有する。無線通信部31aは、5GHz帯のチャンネルのうち、制御部50によって設定されたチャンネルを用いて、通信端末5との無線通信Cscの通信を実行する。レーダー信号検出部31bは、同じチャンネルを用いてレーダー信号Lscの検出を実行する。通信部31に設定されるチャンネルは、IEEE802.11の規格において、タイプW53、W56に含まれるチャンネルから選択される。なお、通信部11には、タイプW52に含まれるチャンネル、2.4HGz帯のチャンネル、6GHz帯のチャンネルなど、レーダー信号の検出対象外のチャンネルが、設定されることもある。
【0059】
本実施形態では、無線通信モジュール30の通信部31がレーダー信号を検出したとき、制御部50は、無線通信モジュール10の検出部12で検査されたデータを用いて、無線通信モジュールMb30の通信部31に使用されるチャンネルを設定してもよい。これにより、無線通信モジュールMb30が検出器をもっていない仕様の無線通信モジュールであったとしても、最適なチャンネルへの切り替えを行うことができる。また、本実施形態において、無線通信モジュールMb30は、検出部を備えない分、検出部12を備える無線通信モジュールMa10に比べて安価である。また、アクセスポイントが無線モジュールを複数有することにより、アクセスポイントに接続できる通信端末の数を増やすことができる。したがって、本実施形態を用いることにより、設備コストを抑えつつ、通信環境を維持しながら、無線通信ができない期間を短縮することができる。
【0060】
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、ステップの追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0061】
なお、本発明の第1実施形態では、検出器が検査結果を生成する例を示したが、本発明は、これに限定されない。検査処理は、検出部12および制御部50が協働して実現されてもよい。この場合、検出部12が各チャネルにおけるデータを受信し、制御部50は、検出部12で受信されたデータに基づき検査処理を行ってもよい。
【0062】
本発明の第1実施形態では、レーダー信号の検出履歴情報などの各種情報は、アクセスポイント3の記憶部70に記憶される例を示したが、本発明はこれに限定されない。各種情報は、アクセスポイント3とは異なる通信装置またはサーバの記憶装置に記憶された各種情報を用いて通信制御処理を行ってもよい。また、制御部50は、アクセスポイント3の外部に設けられてもよい。
【0063】
また、本発明の第1実施形態では、他のアクセスポイントの数103、受信される信号強度105、ノイズ量107を含む例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、他のアクセスポイントの数103、受信される信号強度105、ノイズ量107のうち少なくとも一つを含む場合においても、本発明の効果を奏することができる。
【0064】
さらに、本発明の一実施形態において、アクセスポイントは以下のように構成することもできる。
【0065】
本発明の一実施形態のアクセスポイントにおいて、前記制御部は、前記複数のチャンネルの各々を所定の期間毎に検査し、前記第2チャンネルを設定してもよい。
【0066】
本発明の一実施形態のアクセスポイントにおいて、前記制御部は、予め取得された前記複数のチャンネルの各々に対する検査結果に基づいて、前記所定の期間を更新してもよい。
【0067】
本発明の一実施形態のアクセスポイントにおいて、前記第1の条件は、前記第1通信部を除く前記複数のチャンネルの各々に接続された第2通信部の数、前記複数のチャンネルの各々において前記第2通信部から前記第1通信部に送信される信号の強度、および前記複数のチャンネルの各々において検出されるノイズ量の少なくとも一つを含んでもよい。
【0068】
本発明の一実施形態のアクセスポイントにおいて、前記第1通信部が優先信号を検出し、および前記検出部が前記第2チャンネルによる監視中であるとき、前記制御部は、前記第1チャンネルを、前記第1通信部と通信端末との無線通信を可能にし、かつ前記優先信号を検出しない第3チャンネルに切り替えてもよい。
【0069】
本発明の一実施形態のアクセスポイントにおいて、前記制御部は、日時情報を取得し、前記日時情報が前記第1の条件とは異なる第2の条件を満たすとき、前記第3チャンネルを、前記第2チャンネルに切り替えてもよい。
【0070】
本発明の一実施形態のアクセスポイントにおいて、前記第1通信部が起動開始したとき、前記制御部は、前記第1チャンネルとして、前記通信端末と通信可能であって、前記優先信号を検出しない第3チャンネルを設定してもよい。
【0071】
本発明の一実施形態のアクセスポイントにおいて、前記第1通信部とは異なる第2通信部が優先信号を検出したとき、前記制御部は、前記複数のチャンネルの各々に対する検査結果および前記優先信号の検出結果に基づいて、前記第2チャンネルを設定してもよい。
【0072】
本発明の一実施形態の通信制御方法において、前記複数のチャンネルの各々を所定の期間毎に検査し、前記第2チャンネルを設定してもよい。
【0073】
本発明の一実施形態の通信制御方法において、予め取得された前記複数のチャンネルの各々に対する検査結果に基づいて、前記所定の期間を更新してもよい。
【0074】
本発明の一実施形態の通信制御方法において、前記第1の条件は、前記第1通信部を除く前記複数のチャンネルの各々に接続された第2通信部の数、前記複数のチャンネルの各々において前記第2通信部から前記第1通信部に送信される信号の強度、および前記複数の第1チャンネルの各々において検出されるノイズ量の少なくとも一つを含んでもよい。
【0075】
本発明の一実施形態の通信制御方法において、前記第1通信部が優先信号を検出し、および前記検出部が前記第2チャンネルによる監視中であるとき、前記第1チャンネルを、前記第1通信部と通信端末との無線通信を可能にし、かつ前記優先信号を検出しない第3チャンネルに切り替えてもよい。
【0076】
本発明の一実施形態の通信制御方法において、日時情報を取得し、前記日時情報が前記第1の条件とは異なる第2の条件を満たすとき、前記第3チャンネルを、前記第2チャンネルに切り替えてもよい。
【0077】
本発明の一実施形態の通信制御方法において、前記第1通信部が起動開始したとき、前記第1チャンネルに、前記通信端末と通信可能であって、前記優先信号を検出しない第3チャンネルを設定してもよい。
【0078】
本発明の一実施形態の通信制御方法において、前記第1通信部とは異なる第2通信部が優先信号を検出したとき、前記複数のチャンネルの各々に対する検査結果および前記優先信号の検出結果に基づいて、前記第2チャンネルを設定してもよい。
【符号の説明】
【0079】
1・・・通信システム,1A・・・通信システム,3・・・アクセスポイント,3A・・・アクセスポイント,5・・・通信端末,9・・・ルータ,10・・・無線通信モジュール,11・・・通信部,12・・・検出部,30・・・無線通信モジュール,31・・・通信部,50・・・制御部,70・・・記憶部,80・・・操作部,90・・・通信モジュール,100・・・データセット,101・・・チャンネル名,105・・・信号強度,107・・・ノイズ量